JP2010249098A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチが磨り減った結果、クラッチが継合し始めるクラッチ位置が変化したとき、適切に、エンジンを制御する。
【解決手段】本発明による車両の制御装置は、駆動力伝達系52にクラッチ56を備えた車両に適用可能な、車両の制御装置であって、クラッチ56が切断状態から継合状態に移行するとき、クラッチ位置に応じた所定量分、エンジン10の出力トルクを増量補正するトルク補正手段と、クラッチ56の磨耗に応じて、前記所定量を補正する所定量補正手段とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンと駆動輪との間の駆動力伝達系にクラッチを備えた車両に適用され得る、車両の制御装置に関する。
特許文献1は、車両の発進時および微速走行時のアクセルペダルおよびクラッチペダルの操作を容易にするべく創案された装置を開示する。この装置は、手動変速機および手動クラッチを備えた自動車に適用される装置である。そして、特許文献1の記載によれば、車速が所定速度以下で、手動変速機が所定のギヤにシフトされ、かつ、スロットル開度が所定値より小さいとき、エンジン回転速度が、クラッチ位置に基づいて決定した、アイドリング回転速度より大きい目標エンジン速度に制御される。
特開2001−263138号公報
上記特許文献1の装置では、クラッチが経年変化により磨り減った結果、クラッチが継合し始めるクラッチ位置が変化した場合が何ら考慮されていない。
そこで、本発明はかかる点に鑑みて創案されたものであり、その目的は、クラッチが磨り減った結果、クラッチが継合し始めるクラッチ位置が変化したとき、適切に、エンジンを制御することにある。
本発明による車両の制御装置は、駆動力伝達系にクラッチを備えた車両に適用可能な、車両の制御装置であって、クラッチの状態が変化するとき、クラッチ位置に応じた所定量分、エンジンの出力トルクを補正するトルク補正手段と、クラッチの磨耗に応じて、前記所定量を補正する所定量補正手段とを備えていることを特徴とする。
トルク補正手段は、クラッチが切断状態から継合状態に移行するとき、クラッチ位置に応じた所定量分、エンジンの出力トルクを増量補正するとよい。
本発明の一実施形態が適用された車両システムを示す概略構成図である。 実施形態でのエンジン出力補正制御を説明するためのフローチャートである。 クラッチ位置と補正制御量との相関関係例を概念的に表したグラフである。 実施形態でのエンジン出力補正制御用のクラッチミート位置の設定を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について具体的に説明する。
図1は、実施形態の車両の制御装置1が適用された車両システム5を示す概略構成図である。同図に示されるエンジン10は、シリンダブロック12に形成された気筒14の燃焼室16の内部で、点火プラグ18で点火することにより、燃料噴射弁20から噴射供給された燃料および空気の混合気を燃焼させる。これにより、エンジン10は、気筒14内でピストンを往復移動させることにより動力を発生することができる。なお、エンジン10は、火花点火形式を有する直列4気筒エンジンとして構成されているが、本発明は、種々の形式、気筒配列、気筒数を有するエンジンを備える車両に適用され得る。また、エンジン10は、燃料噴射形式としてポート噴射形式を採用するが、燃料噴射形式は筒内噴射形式など種々の形式にされてもよい。
気筒14の燃焼室16に臨むと共に吸気通路22の一部を区画形成する吸気ポートは、シリンダヘッドに形成されていて、吸気弁(不図示)によって開閉される。シリンダヘッドには、吸気通路22の一部を区画形成する吸気マニホールド24、サージタンク26が接続され、さらにその上流側には同じく吸気通路22の一部を区画形成する吸気管28が接続されている。吸気管28の上流端側には、吸気通路22に導かれる空気中の塵埃などを除去するべくエアクリーナ30が設けられている。また、スロットルアクチュエータ32によって開度が調整されるスロットルバルブ34が、吸気通路22の途中に設けられている。さらに、スロットルバルブ34を迂回するようにバイパス通路36が設けられている。バイパス通路36には、アクチュエータ38によって開度が調整されるバルブ(例えばISCバルブ)40が設けられている。
他方、気筒14の燃焼室16に臨むと共に排気通路42の一部を区画形成する排気ポートは、シリンダヘッドに形成されていて、排気弁(不図示)によって開閉される。シリンダヘッドには、排気通路42の一部を区画形成する排気マニホールド44が接続され、さらにその下流側には同じく排気通路42の一部を区画形成する排気管46が接続されている。なお、排気ガス浄化触媒が充填された触媒コンバータ48が排気通路42の途中に設けられている。
他方、動力源であるエンジン10と駆動輪50との間には、駆動輪50にエンジン10で生じさせた動力を伝達するために、駆動力伝達系(駆動系)52が設けられている。各燃料噴射弁20から噴射された燃料と吸気通路22からの空気とが混ざり合うことで形成される混合気が、上記の如く点火プラグ18での点火により、燃焼室内で、爆発・燃焼する。このときに生じた高温高圧の燃焼ガスによりピストンが往復動され、クランクシャフト54が回転されて駆動力(出力トルク)が得られる。エンジン10のクランクシャフト54には、クラッチ56を介して手動変速機58の入力軸60が接続されている。クラッチ56は、車室(不図示)内に設けられたクラッチ操作部としてのクラッチペダル62に機械的に連結されており、運転者によるクラッチペダル62の踏込み操作に応じて作動(継合または切断)する。クラッチ56が継合すると、クランクシャフト54の出力トルクがクラッチ56を通じて入力軸60に伝達され、また、クラッチ56が切断されると、クランクシャフト54から入力軸60への出力トルクの伝達が遮断される。こうしたクラッチ56は、常時は継合状態とされるが、クラッチペダル62の踏込み操作により切断状態となる。なお、ここでは、クラッチ56が半継合状態にあるときも、つまり、半クラッチも、継合状態に含まれる。
手動変速機58は、前述した入力軸60のほかに、出力軸64と、互いに噛合わせられる複数のギヤ(図示略)と、運転者によって操作されるシフトレバー66と、そのシフトレバー66の操作をギヤに伝達する伝達機構(図示略)とを備える。この手動変速機58では、シフトレバー66の操作に応じて、噛合わせにかかるギヤの組み合わせ(変速段)が切替えられる(ギヤチェンジされる)ことにより、エンジン10の回転速度(エンジン回転速度)、出力トルク等が変換される。この変換により、入力軸60と出力軸64との回転速度比である変速比(ギヤ比)がギヤの組み合わせに応じたものとなる。
手動変速機58の出力軸64はドライブシャフト68、ディファレンシャルギヤ70、車軸72等を介して駆動輪50に接続されており、出力軸64の回転がこれら各部材68.70、72を通じて駆動輪50に伝達される。上記エンジン10と駆動輪50との間の各部品が駆動系部品に相当し、これらの部品によって車両システム5の駆動系52が構成されている。
エンジン10や駆動系52は、電子制御ユニット(ECU)74に、各種値を求めるための信号を電気的に出力する各種センサ類を備えている。ここで、その内のいくつかを具体的に述べる。吸入空気量を検出するためのエアフローメーター76が吸気通路22に備えられている。また、エアフローメーター76近傍に吸入空気の温度を検出するための吸気温度センサ78が備えられている。また、吸気圧を検出するための圧力センサ80が設けられている。また運転者によって操作されるアクセルペダルの踏み込み量に対応する位置、すなわちアクセル開度を検出するためのアクセルポジションセンサ82が備えられている。また、スロットルバルブ34の開度を検出するためのスロットルポジションセンサ84も備えられている。また、ピストンが往復動する、シリンダブロック(あるいはその近傍)には、連接棒を介してピストンが連結されているクランクシャフト54のクランク回転信号を検出するためのクランクポジションセンサ86が取り付けられている。ここでは、このクランクポジションセンサ86はエンジン回転速度を検出するための回転速度センサとしても利用される。さらに、エンジン10の冷却水温を検出するための温度センサ88が備えられている。さらに、車速を検出するための車速センサ90も備えられている。また、シフトレバー66には、その操作位置を検出するためのシフトセンサ(シフトスイッチ)92が設けられている。さらに、クラッチ56の状態を検知可能にするべく、クラッチ位置(クラッチストローク)を検出するためのクラッチポジションセンサ82が設けられている。なお、クラッチポジションセンサ82は、ポテンショメータ等の位置センサであり得る。また、ブレーキペダルが踏まれているか否か、すなわちブレーキペダルのON、OFF状態を検出するための、ストップランプスイッチ94が設けられている。さらに、排気ガス中の空燃比の状態を検出するために空燃比センサ(A/Fセンサ)96が設けられている。
ECU74は、CPU、ROM、RAM、A/D変換器、入力インタフェース、出力インタフェース等を含むマイクロコンピュータで構成されている。入力インタフェースには、前述の各種センサ類が電気的に接続されている。これら各種センサ類からの出力信号(検出信号)に基づき、予め設定されたプログラムにしたがって各種演算等を行い、円滑なエンジン10や駆動系52の運転ないし作動がなされるように、ECU74は出力インタフェースから電気的に作動信号(駆動信号)を出力する。こうして、点火プラグ18や燃料噴射弁20の作動、スロットルバルブ34、バルブ40の各開度などが制御される。ただし、ECU74は、スロットルバルブ34、バルブ40の各開度を制御するため、それぞれに対応するアクチュエータ32、38に作動信号を出力する。
なお、本実施形態では、トルク補正手段は、ECU74の一部を含んで構成され、また、所定量補正手段は、ECU74の一部を含んで構成される。
エンジン10では、エアフローメーター76からの出力信号、クランクポジションセンサ86からの出力信号など、すなわちエンジン10の負荷および回転速度で表される運転状態に基づいて、通常は、燃料噴射制御、点火時期制御などが実行される。
例えば、アイドル時には、ECU74は、アイドル回転速度が一定になるように、具体的には所定の目標回転速度に収束するように、フィードバック制御を実行する。具体的には、スロットルバルブ34が全閉状態であって、かつ、クラッチ56などが所定の状態にあるとき、実際のエンジン回転速度(実エンジン回転速度)、冷却水温度、電気負荷など、種々のエンジンの状態を表す値に基づいて、目標アイドル回転速度が設定される。この目標アイドル回転速度と実エンジン回転速度との偏差に基づいて、ECU74は、ここでは比例分Pと積分分Iからなる制御信号を演算する。この制御信号により、バルブ40の開度が制御されて、バイパス通路36を流れる空気量が調整される。このようにして、エンジン回転速度が、目標アイドル回転速度にフィードバック制御される。
また、車両の発進時や車両が微速走行するときには、上記クラッチ56が切断状態から継合状態に移行される。このときに、エンジン回転速度が急激に低下してエンジン10がエンストすることを防止するべく、ECU74は、エンジン出力を高めるように、吸入空気量、燃料噴射量、点火時期の少なくとも1つを補正制御する、エンジン出力補正制御を実行する。これを、図2のフローチャートに基づいて説明する。ただし、図2のフローチャートは、所定時間毎に繰り返される。
ステップS201で、所定条件が満たされているか否かが判定される。具体的には、ここでは、車速が所定車速以下であって(例えば車両が停車中(車速が0km/h))、かつ、クラッチペダル62が操作されているか否かが判定される。ただし、この所定条件は、クラッチペダル62が操作されていること(クラッチ56の状態が変化していること)のみであってもよい。なお、ステップS201での所定条件に、スロットル開度が所定値以下であること(アクセル開度が所定値以下であること)、変速機58が所定のギヤにシフトされていること(ニュートラル状態でない、例えば、1速が選択されていること)、ブレーキが作動されていないこと、の少なくとも1つが加えられてもよい。
そして、ステップS201で、所定条件が満たされているので、肯定判定されると、ステップS203で、クラッチ位置が取得される。クラッチ56が、切断状態から継合状態へ移行しているか否か、継合状態であっても、どの程度の継合状態であるのか等、クラッチ56の位置に応じて後で述べるように補正制御量や制御量を決定するために、クラッチ位置が検出される。
次いで、ステップS205では、実エンジン回転速度と目標エンジン回転速度との偏差が求められる。この目標エンジン回転速度は、上記目標アイドル回転速度以上の回転速度であり、ステップS203で取得されたクラッチ位置および冷却水温などに基づいて定められる。
そして、ステップS207では、ステップS203で取得されたクラッチ位置およびステップS205で取得された回転速度差に基づいて、点火プラグ18、燃料噴射弁20、および/またはバルブ40(および/またはスロットルバルブ34)の操作量すなわち制御量を定めるように、制御信号が定められる。そして、こうして定められた制御信号により、点火プラグ18、燃料噴射弁20、バルブ40および/またはスロットルバルブ34が制御される。
ステップS207で制御量すなわち制御信号を決めるときに、図3に表された如きデータが用いられる。図3のグラフに概略的に表すように、本実施形態では、クラッチ位置とそれら補正制御量との相関関係は、線形に変化する。ただし、図3では、横軸にクラッチ位置がとられていて、図3中左側から右側に進むほどクラッチ56のつながり度合いは増す。図3の左端では、クラッチ56はつながっていない。また、図3では、縦軸に補正制御量がとられていて、図3中上側ほど、エンジン出力を増すための補正制御量が増す。なお、これらの関係は、非線形の関係であってもよい。また、図3のグラフとは、異なる傾き(例えば負の傾き)を有して、補正制御量が変化されてもよい。
図3の横軸の左端側(a−b間(bを含まず。))では、クラッチ56が切り離されている。それ故、この範囲のクラッチ位置が取得されたとき、補正制御量は零にされ、目標アイドル回転速度が目標エンジン回転速度に設定される。これに対して、「b」のクラッチ位置は、クラッチ56が継合し始める位置であり、ここではクラッチミート位置と称される。それ故、クラッチ位置が「b」の位置であるとき、クラッチ56を介して、エンジン10には負荷がかかる。これにより、実エンジン回転速度が急激に低下してエンジン10がエンストしないように、補正制御量が大きくなる。そして、その後、クラッチ56の継合が進むにつれて、補正制御量が増す。補正制御量は、上記の如き、比例分Pと積分分Iからなる制御信号の値であってもよく、また、それに変換されてもよく、あるいは、他の形式の制御信号の値と関係付けられてもよい。
このように、ECU74は、クラッチ56の継合が進むとき、クラッチの継合度合いの進行により、エンストが生じないように、エンジン出力を増すように、エンジン出力補正制御を実行する。そして、これは、初期設定されたクラッチミート位置に基づいて制御される。
しかし、クラッチ56は、経年変化により、磨耗する。これは、クラッチミート位置が、初期設定されたクラッチミート位置からずれることを意味する。したがって、クラッチが磨耗したときにクラッチミート位置を初期設定のままにして、上で述べたのと同じようにエンジン出力を高めるべくエンジン出力補正制御を実行すると、クラッチが未だ切断状態であるにもかかわらず、エンジン出力が増すことになる。これでは、エンジン回転速度が急上昇(吹き上がり)することになり、運転者に違和感あるいは不快感を抱かせることになりかねない。そこで、以下に説明するように、クラッチの磨り減り具合に応じて、エンジン出力補正制御に用いるクラッチミート位置を変化させる。
クラッチミート位置の設定に関して、図4のフローチャートに基づいて説明する。ただだし、ここでは、図4のフローは、エンジン10始動後かつ停止前において、初めにクラッチ56が継合されるときにのみ実行される。しかし、図4のフローは、エンジン10始動後、断続的にあるいは継続的に繰り返されてもよい。
ステップS401では、クラッチ56がミートしたか否かが判定される。これは、クラッチ56が切断状態から継合状態に移行したときのクラッチ位置(クラッチ56が継合し始めるときのクラッチミート位置)を検出するために実行される。具体的には、検出したクラッチ位置が所定値以上であり、かつ、エンジン回転速度の変化幅が所定値以上であるか否かが判定される。クラッチ位置は、それまで設定されて記憶されているクラッチミート位置である所定値と比較される。また、エンジン回転速度の変化幅は、50rpm、100rpmなどである所定値と比較される。なお、これらの両所定値は、任意に定められ得る。
そして、ステップS401で肯定判定されたときのクラッチ位置(つまりクラッチミート位置)が、ステップS403で、それまでに記憶されているクラッチミート位置よりも進んだ位置か否かが判定される。クラッチ56が(さらに)磨り減っておらず、クラッチミート位置が実質的に変化していない場合、ステップS401で肯定判定されたときのクラッチミート位置は、それまでに記憶されているクラッチミート位置に概ね一致する。これに対して、クラッチ56が磨り減って、クラッチミート位置が変化した場合、ステップS401で肯定判定されたときのクラッチミート位置は、それまでに記憶されているクラッチミート位置に一致しない。
それ故、ステップS403で否定判定される場合、それまでに記憶されているクラッチミート位置を用いて、エンジン10が停止されるまで、必要に応じて、上記エンジン出力補正制御が実行される。これに対して、ステップS403で肯定判定される場合、それまでに記憶されているクラッチミート位置は、直近の(今回の)ステップS401で肯定判定されたときに取得されたクラッチミート位置により更新される。これにより、上記した図3のグラフで、クラッチミート位置が「b」の位置から例えば「c」の位置にずれ、クラッチ位置とそれら補正制御量との相関関係が実線から点線に移る。そして、この点線の相関関係に基づいて、エンジン10が停止されるまで、必要に応じて、上記エンジン出力補正制御が実行される。なお、クラッチミート位置の更新の効力は、エンジン10が始動後停止されるまでの間に限定されてもよく、あるいは、エンジン10の再始動後まで継続されてもよい。
このように、クラッチ56が磨耗したとき、その磨耗の程度によって、エンジン出力補正制御用のクラッチミート位置が更新されるので、上記ステップS207で定められる制御量すなわち制御信号が、クラッチ56の状態に即したものになる。したがって、エンジン出力補正制御を適切に実行することが可能になる。
なお、上記実施形態では、クラッチ56の継合や切断は、クラッチペダル62の踏み込みに基づいて機械的に切り替えられたが、それらがアクチュエータを用いて電気的に切りかえられるようにクラッチ装置が構成されてもよい。また、本発明は、クラッチペダルを備えない、電子制御により制御されるクラッチを含むクラッチ装置を備える車両にも適用できる。
また、上記実施形態のエンジン10は、スロットルバルブを迂回するように設けられたバイパス通路、および、バイパス通路に設けられたバルブを有している。しかし、これらバイパス通路およびバルブは設けられなくてもよい。これらが設けられない場合、アイドル回転速度制御やエンジン出力補正制御では、スロットルバルブの開度が変えられ得る。なお、アイドル回転速度制御とエンジン出力補正制御とは統合されてもよく、あるいは、別々に切り離されてもよい。
なお、上記実施形態の説明では、主に、クラッチ56が切断状態から継合状態に移行するときに関して説明した。しかし、クラッチ56が継合状態から切断状態に移行するときにも、上記したエンジン出力補正制御が適用されてもよい。例えば、クラッチ56が継合状態から切断状態に移行するとき、クラッチ位置に応じた所定量分、エンジン10の出力トルクが減量補正され得る。
なお、上記実施形態およびその変形例等では本発明をある程度の具体性をもって説明したが、本発明はこれらに限定されず、本発明については、特許請求の範囲に記載された発明の精神や範囲から離れることなしに、さまざまな改変や変更が可能であることは理解されなければならない。すなわち、本発明は特許請求の範囲およびその等価物の範囲および趣旨に含まれる修正および変更を包含するものである。
5 車両システム
10 エンジン
56 クラッチ

Claims (1)

  1. 駆動力伝達系にクラッチを備えた車両に適用可能な、車両の制御装置であって、
    前記クラッチの状態が変化するとき、クラッチ位置に応じた所定量分、エンジンの出力トルクを補正するトルク補正手段と、
    前記クラッチの磨耗に応じて、前記所定量を補正する所定量補正手段と
    を備えていることを特徴とする車両の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021010289A1 (ja) * 2019-07-12 2021-01-21 いすゞ自動車株式会社 車両の発進制御装置及び、発進制御方法

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