JP2010248762A - 基礎杭及び杭基礎の構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】沼地や湿地帯などの軟弱地盤における各種の簡易構造物の基礎として、重機を使用することなく現場での施工が容易であって、自然環境に与える負荷を最小限にとどめるとともに、安定した支持力を得ることができる基礎杭及び杭基礎の構造を提供することを目的とする。
【解決手段】長手方向の中間部11が断面六角形状に形成された中心杭2と、上面が中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭2の先端部9と同一方向に所定角度で傾斜するように中心杭2の相互に隣接しない中間部周面にそれぞれ固着された3つのガイド部材6,7,8と、それぞれのガイド部材6,7,8に案内されて中心杭2から離反する方向で、かつ、中心杭2の先端部9と同一方向に所定角度で斜設されるとともに中心杭2の相互に隣接しない中間部周面に固着された3本の支持杭3,4,5とからなる基礎杭及び杭基礎の構造を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は土木建築における各種の簡易構造物の基礎として、沼地や湿地帯などの軟弱地盤であっても重機を使用することなく設置することが可能な基礎杭及び杭基礎の構造に関するものである。
従来、沼地や湿地帯などの軟弱地盤に木道,八ツ橋や防護柵などの各種の簡易構造物を構築するに際しては、木製や鋼製の1本杭等の伝統的な杭を打設する杭基礎が使用されている。更に、必要に応じて置換工法や締固め工法等の地盤改良を併用することも行われている。
また、地盤改良を伴うことなく、簡便に施工できる構造物の基礎として、地中に場所打ち杭を鉛直及び斜めに打設して構築した鉛直部材と斜め部材とによる構造体の上部に水平部材を架設してトラス構造体として形成した構造物の基礎も提供されている(特許文献1)。或いは、地震によって液状化を起こすような軟弱地盤に対しても施工が容易なように、内部に引張材を有する3本以上の中空斜杭による直線多角形の錐体を地盤内で構成して斜杭の先端部で引張材を固定し、錐体の頂部をもって支持体とする基礎工法も提供されている(特許文献2)。
特開平9−71950号 特開平8−333733号
しかしながら、従来の1本杭等の伝統的な杭では必要な支持力を得るために、杭の長さや径を大きくするか、打設する本数を増やす必要があり、施工が煩雑となって工期が長くなり、施工費用も増加してしまう。また、杭が大きくなると重機を使用して打設する必要があり、公園内の湿地帯等における作業では環境に負荷を与えることとなる。更に、鋼製の杭は杭そのものが高額である。一方、特許文献1に示すようなトラス構造体を使用する基礎は、沼地や湿地帯などの軟弱地盤の現場においてトラス構造体を構築しなければならず、施工が複雑となる。更に、特許文献2に示すような基礎工法も、構造が複雑であり、木道,八ツ橋や防護柵などの各種の簡易構造物の基礎としては適していない。
そこで、発明者らは主として沼地や湿地帯などの軟弱地盤における各種の簡易構造物の基礎として、重機を使用することなく現場での施工が容易であって、自然環境に与える負荷を最小限にとどめるとともに、安定した支持力を得ることができる基礎杭及び杭基礎の構造を提供することを目的としている。
本発明はその目的を達成するために、角柱状の中心杭と、中心杭の周部に固着されるとともに、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で斜設された支持杭とからなる基礎杭、及び角柱状の中心杭と、上面が中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で傾斜するように中心杭の周部に固着されたガイド部材と、ガイド部材に案内されて中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で斜設されるとともに中心杭の中間部周面に固着された支持杭とからなる基礎杭を基本として提供する。
また、長手方向の中間部が断面角形状に形成された中心杭と、中心杭の中間部周面に固着されるとともに、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で斜設された支持杭とからなる基礎杭、及び長手方向の中間部が断面角形状に形成された中心杭と、上面が中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で傾斜するように中心杭の中間部周面に固着されたガイド部材と、ガイド部材に案内されて中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で斜設されるとともに中心杭の中間部周面に固着された支持杭とからなる基礎杭を提供する。
更に、長手方向の中間部が断面六角形状に形成された中心杭と、中心杭の相互に隣接しない中間部周面にそれぞれ固着されるとともに、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で斜設された3本の支持杭とからなる基礎杭、及び長手方向の中間部が断面六角形状に形成された中心杭と、上面が中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で傾斜するように中心杭の相互に隣接しない中間部周面にそれぞれ固着された3つのガイド部材と、それぞれのガイド部材に案内されて中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で斜設されるとともに中心杭の相互に隣接しない中間部周面に固着された3本の支持杭とからなる基礎杭を提供する。
そして、設置地盤の鉛直方向に角柱状の中心杭を打設した後、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて支持杭を設置地盤に斜設するとともに、支持杭を中心杭の周部に固着した杭基礎の構造、及び設置地盤の鉛直方向に角柱状の中心杭を打設した後、上面が中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて所定角度で傾斜するように中心杭の周部に固着されたガイド部材に案内されて、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて支持杭を斜設するとともに、支持杭を中心杭の周部に固着した杭基礎の構造を提供する。
また、設置地盤の鉛直方向に、長手方向の中間部が断面角形状に形成された中心杭を打設した後、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて支持杭を設置地盤に斜設するとともに、支持杭を中心杭の中間部周面に固着した杭基礎の構造、及び設置地盤の鉛直方向に、長手方向の中間部が断面角形状に形成された中心杭を打設した後、上面が中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて所定角度で傾斜するように中心杭の中間部周面に固着されたガイド部材に案内されて、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて支持杭を斜設するとともに、支持杭を中心杭の中間部周面に固着した杭基礎の構造を提供する。
更に、設置地盤の鉛直方向に、長手方向の中間部が断面六角形状に形成された中心杭を打設した後、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて3本の支持杭を設置地盤に所定角度で斜設するとともに、3本の支持杭をそれぞれ中心杭の相互に隣接しない中間部周面に固着した杭基礎の構造、及び設置地盤の鉛直方向に、長手方向の中間部が断面六角形状に形成された中心杭を打設した後、上面が中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて所定角度で傾斜するように中心杭の相互に隣接しない中間部周面にそれぞれ固着された3つのガイド部材に案内されて、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて支持杭を所定角度で斜設するとともに、3本の支持杭をそれぞれ中心杭の相互に隣接しない中間部周面に固着した杭基礎の構造を提供する。
そして、中心杭の上端部を断面四角形状に形成し、3本の支持杭が平面視において等間隔に配置され、3本の支持杭の中心杭に対する配置角度を同一とし、中心杭の先端部方向への支持杭の配置角度を中心杭に対して略30度とした。
上記した構成の本発明によれば、中心杭は支持地盤の深さまで打設する必要がないため、中心杭の打設が容易であり、又中心杭をガイドとして利用して支持杭を打設することができる。そのため、支持杭の打設も容易となるとともに、支持杭が中心杭を介して一体として結合されるいるため、打設に際して重機を使用することなく、人力や軽機械での打込み作業が可能で現場での施工が容易である。よって、自然環境に与える負荷を最小限にとどめるとともに、安定した支持力を得ることができる。そのため、主として沼地や湿地帯などの軟弱地盤における各種の簡易構造物の基礎として最適である。また、基礎杭の素材として間伐材を有効利用した木製の杭を使用することが可能であり、環境に配慮するとともに、現地での加工が容易といった特徴がある。
本発明にかかる基礎杭の構造の実施形態を示す全体斜視図。 本発明にかかる基礎杭の構造の実施形態を示す全体正面図。 本発明にかかる基礎杭の構造の実施形態を示す全体平面図。 中心杭の斜視図。 中心杭の正面図。 中心杭の平面図。 中心杭の底面図。 中心杭の側面図。 図5の中央縦断面図。 図5のA−A断面図。 図5のB−B断面図。 図6のC矢視図。 図6のD矢視図。 ガイド部材を装着した中心杭の斜視図。 ガイド部材を装着した中心杭の正面図。 ガイド部材を装着した中心杭の平面図。 図16のE矢視図。 図16のF矢視図。 (A)はガイド部材の正面図、(B)は側面図、(C)は平面図。 支持杭を固着した中心杭の斜視図。 支持杭を固着した中心杭の正面図。 支持杭を固着した中心杭の右側面図。 支持杭を固着した中心杭の平面図。 図21のG−G断面図。 支持杭を固着した中心杭の要部右側面図。 中心杭に支持杭を固着した図16のE矢視図。 中心杭に支持杭を固着した図16のF矢視図。 (A)は支持杭の正面図、(B)は平面図、(C)は底面図。 基礎杭の使用例を示す正面図。 基礎杭の使用例を示す側面図。 基礎杭の使用例を示す平面図。 基礎杭を使用して構築した木道の完成図。
以下図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は本発明にかかる基礎杭1の実施形態を示す全体斜視図、図2は正面図、図3は平面図である。図に示すように基礎杭1は、角柱状の中心杭2と、中心杭2の周部に固着される3本の支持杭3,4,5と、支持杭3,4,5のガイド部材6,7,8とから構成されている。この基礎杭1を設置地盤に打設した杭構造は、図2に示すように、3本の支持杭3,4,5の中心杭2への固着部分から上の部分が地面GLより露出した状態で基礎として利用される。
先ず中心杭2の構成について、図4〜図13に基づいて説明する。図4は中心杭2の斜視図、図5は正面図、図6は平面図、図7は底面図、図8は側面図である。中心杭2は全体が角柱状であって、先端部9が先鋭に形成された杭である。そして、中心杭2の上端部10は、図5のA−A断面図である図10に示すように断面四角形状であり、又長手方向の中間部11は、図5のB−B断面図である図11に示すように断面六角形状に形成されている。
よって、上端部10の周部には、正面10a,右側面10b,左側面10c,背面10dの四面が形成されている(図10参照)。また、中間部11の周部には、正面11a,背面11fと、正面11aに隣接する第1の右側面11b及び第1の左側面11dと、背面11fに隣接する第2の右側面11c及び第2の左側面11eの六面が形成されている(図11参照)。
よって、図8に示すとおり右側面視において、第1の右側面11bと第2の右側面11cは相互に隣接することとなり、これらの第1の右側面11bと第2の右側面11cは、上端部10の右側面10bとは、異なる平面を形成している。同様に左側面視において、第1の左側面11dと第2の左側面11eは相互に隣接することとなり、これらの第1の左側面11dと第2の左側面11eは、上端部10の左側面10cとは、異なる平面を形成している。
一方、中間部11の正面11aは上端部10の正面10aと、又中間部11の背面11fは上端部10の背面10dと長手方向において連接し、連続した同一平面を構成している。また、先端部9は、中間部11の正面11a,背面11f,第1の右側面11b,第2の右側面11c,第1の左側面11d,第2の左側面11eの六面と隣接する六面を有する六角錐状に形成されている。
中心杭2の製造に際しては、先端部9を有する断面四角形状の杭の上端部10を断面四角形状に残したまま、中間部11を断面略正六角形状に切削形成すればよい。中心杭2の材料としては、間伐材等を使用した木製杭とすることが適当であるが、他の素材で形成することを排除するものではない。
上記構成の中間部11において、相互に隣接しない中間部周面である正面11a,第2の右側面11c及び第2の左側面11eを支持杭載置面として、各面にガイド部材6,7,8をそれぞれ固着する。図14はガイド部材6,7,8を固着した中心杭2の斜視図、図15は中心杭2の正面図、図16は平面図、図17は図16のE方向(第2の右側面11c方向)からの矢視図、図18は図16のF方向(第2の左側面11e方向)からの矢視図、図19(A)はガイド部材6,7,8の正面図、図19(B)は同側面図、図19(C)は同平面図である。
ガイド部材6,7,8は支持杭3,4,5をガイドするための添え木であり、図19(A)に示すように正面視において平行四辺形の形状を有し、それぞれ上面6a,7a,8aが平滑面として形成された立方体からなる。このガイド部材6,7,8をそれぞれの上面6a,7a,8aが中心杭2から離反する方向で、かつ、中心杭2の先端部9と同一方向に所定角度で傾斜するように中心杭2の相互に隣接しない中間部周面である正面11a,第2の右側面11c及び第2の左側面11eの上方における所定位置にビス12で固着する。
上記した構成のガイド部材6,7,8の上面6a,7a,8aに沿って支持杭3,4,5をそれぞれ中心杭2の周部(具体的には正面11a,第2の右側面11c及び第2の左側面11e)に案内して固着する。図28(A)は、支持杭3,4,5の正面図、図28(B)は同平面図、図28(C)は同底面図である。支持杭3,4,5はそれぞれ先端部3a,4a,5aが先鋭に形成され、全体が角柱状であって、中心杭2より長尺の杭である。この支持杭3,4,5が支持地盤に至ることによって一体となって必要な支持力を得るものである。支持杭3,4,5も中心杭2と同様に間伐材等を使用した木製杭とすることが適当であるが、他の素材で形成することを排除するものではない。
次に支持杭3,4,5の中心杭2への配置及び固着方法について、支持杭3を例として説明する。図20は支持杭3を中心杭2の中間部11における正面11aに固着した状態を示す斜視図、図21は同正面図、図22は同右側面図、図23は同平面図、図24は図21のG−G断面図である。中心杭2の中間部11における正面11aに固着されたガイド部材6の上面6aに支持杭3の下面を当接させた状態で、ガイド部材6の傾斜に沿って案内されて、支持杭3の先端部3aが中心杭2から離反する方向で、かつ、中心杭2の先端部9と同一方向に所定角度で傾斜するように支持杭3を配置し、コーチスクリュー13を使用して、中心杭2に固着する。このとき、支持杭3の先端部3aは中心杭2の先端部9よりも延長された位置にある。即ち、図に示すように支持杭3はガイド部材6に沿って案内されて中心杭2の周部に固着される。
支持杭3の先端部3aが中心杭2から離反する方向で、かつ、中心杭2の先端部9と同一方向とは、図3に示すように打設した中心杭2の平面視において、中心杭2から放射状の下向きの方向を意味するものである。具体的には、中心杭の長手方向に対して45度以下、好ましくは図示例のように略30度程度の配置角度とすることが好ましい。支持杭4,5についても同様である。なお、支持杭3,4,5の中心杭2の先端部9方向への配置角度をそれぞれ異なる角度とすることも可能である。
次に支持杭3と同様にして、図26に示すように2本目の支持杭4を中心杭2の中間部11における第2の右側面11cに固着したガイド部材7に支持させて、支持杭4の先端部4aが中心杭2の先端部9よりも延長された位置にあるように中心杭2の周部にコーチスクリュー13で固着する。なお、図26においては既に固着した1本目の支持杭3の図示は省略してある。その結果、支持杭4は中心杭2から離反する方向で、かつ、中心杭2の先端部9と同一方向に所定角度で斜設される。
更に、支持杭3と同様にして、図27に示すように、3本目の支持杭5を中心杭2の中間部11における第2の左側面11eに固着したガイド部材8に支持させて、支持杭5の先端部5aが中心杭2の先端部9よりも延長された位置にあるように中心杭2の周部にコーチスクリュー13で固着する。なお、図27においては既に固着した1本目の支持杭3及び2本目の支持杭4の図示は省略してある。その結果、支持杭5は中心杭2から離反する方向で、かつ、中心杭2の先端部9と同一方向に所定角度で斜設される。なお、支持杭3,4,5を固着するコーチスクリュー13の位置は相互に高さ方向の位置を変えて干渉しないように固着するものである。
その結果、基礎杭1において支持杭3,4,5は図3に示すように、平面視において中心杭2の周部に放射状に等間隔で配置されることとなり、中心杭2を介して一体に結合される。
中心杭2として、図5,図6,図11に示すように上端部10の横寸法Wが120mm、縦寸法Hが105mmの断面四角形状を有し、中間部11が断面六角形状を有し、先端部9が先鋭に形成された全長Lが1000mmの杉の間伐材からなる木製杭を使用した。なお、図11に示すように中間部11における第2の右側面11cの背面11f方向への傾斜角度αを30度とした。また、中間部11における第1の右側面11b及び第1の左側面11dの正面11a方向への傾斜角度、並びに第2の左側面11eの背面11f方向への傾斜角度も30度とした。その結果、上端部10の長さL1は220mm、中間部11及び先端部9の合計長さL2は780mm、中間部11における正面11a及び背面11fの横寸法W1は60mm、第1の右側面11b,第2の右側面11c,第1の左側面11d,第2の左側面11eの平面視における横寸法W2,W3はそれぞれ30mm、第1の右側面11b,第2の右側面11c,第1の左側面11d,第2の左側面11eの平面視における縦寸法H1,H2はそれぞれ52.5mmである。
ガイド部材6,7,8は図19に示すように、側面視において横寸法W4が35mm、縦寸法H3が35mmの断面形状を有する全長L3が210mmで、正面視において右端部の底面に対する傾斜角度βを30度とした杉の間伐材からなる木製の添え木を使用した。なお、正面視において、左端部の上面6a,7a,8aに対する傾斜角度γも30度とした。
支持杭3,4,5は図28に示すように横寸法W5が75mm、縦寸法H4が75mmの断面形状を有し、先端部が先鋭に形成された全長L4が1500mmの杉の間伐材からなる木製杭を使用した。これらの中心杭2,支持杭3,4,5,ガイド部材6,7,8の寸法は設置地盤の地質調査に基づいて支持力を計算して決定されるものであり、上記した寸法や材質に限定されるものではない。
次に、かかる基礎杭1を使用した杭基礎の構造について説明する。先ず設置地盤の地質調査を行い、基礎杭1の支持力を計算し、杭長等のサイズを決定する。そして、設置場所において中心杭2の打設位置を決定して、ガイド部材6,7,8を所定の位置に固着した図18に示す状態の中心杭2をモンケン等にて鉛直方向に所定深さまで打設する。次に図20から図23に示すようにガイド部材6に沿って案内された支持杭3を電動ハンマー等を使用して順次中心杭2の周部(具体的には正面11a)に打設し、その上端部を図24,図25に示すようにコーチスクリュー13で中心杭2の中間部11における正面11aに固着する。次に支持杭3と同様の手順でガイド部材7,8に沿って案内された支持杭4,5を電動ハンマー等を使用して順次中心杭2の周部に打設し、その上端部をコーチスクリュー13で中心杭2の中間部11における第2の右側面11c,第2の左側面11eに固着する。
これにより、図1〜図3に示すように基礎杭1を設置した杭基礎が設置地盤の所定の位置に完成する。この杭基礎において、支持杭3,4,5は先端部が中心杭2から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部9と同一方向に向けて斜設され、この3本の支持杭3,4,5によって必要な支持力が得られる。なお、中心杭2は鉛直方向に打設することが基本であるが、これに限らず設置地盤の状況によっては所定の角度で傾斜させて打設することも可能である。
図29から図32は本発明にかかる杭基礎を使用して公園内の湿地帯に木道14を構築した例を示すものである。図に示すように木道の設置場所において木道の幅方向両端部となる位置に一定間隔で基礎杭1からなる杭基礎を2列に設置し、対抗する基礎杭1の間に横桟15を適宜のボルトで固着し、横桟15を利用して長手方向に縦桟16を配置し、縦桟16を利用して踏板17を架橋して木道14とする。
本発明にかかる基礎杭及び杭基礎の構造によれば沼地や湿地帯などの軟弱地盤における各種の簡易構造物の基礎として、重機を使用することなく現場での施工が容易であって、自然環境に与える負荷を最小限にとどめるとともに、安定した支持力を得ることができる。
1…基礎杭
2…中心杭
3,4,5…支持杭
6,7,8…ガイド部材
9…先端部
10…上端部
11…中間部
11a…正面
11b…第1の右側面
11c…第2の右側面
11d…第1の左側面
11e…第2の左側面
12…ビス
13…コーチスクリュー

Claims (20)

  1. 角柱状の中心杭と、中心杭の周部に固着されるとともに、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で斜設された支持杭とからなることを特徴とする基礎杭。
  2. 角柱状の中心杭と、上面が中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で傾斜するように中心杭の周部に固着されたガイド部材と、ガイド部材に案内されて中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で斜設されるとともに中心杭の中間部周面に固着された支持杭とからなることを特徴とする基礎杭。
  3. 長手方向の中間部が断面角形状に形成された中心杭と、中心杭の中間部周面に固着されるとともに、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で斜設された支持杭とからなることを特徴とする基礎杭。
  4. 長手方向の中間部が断面角形状に形成された中心杭と、上面が中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で傾斜するように中心杭の中間部周面に固着されたガイド部材と、ガイド部材に案内されて中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で斜設されるとともに中心杭の中間部周面に固着された支持杭とからなることを特徴とする基礎杭。
  5. 長手方向の中間部が断面六角形状に形成された中心杭と、中心杭の相互に隣接しない中間部周面にそれぞれ固着されるとともに、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で斜設された3本の支持杭とからなることを特徴とする基礎杭。
  6. 長手方向の中間部が断面六角形状に形成された中心杭と、上面が中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で傾斜するように中心杭の相互に隣接しない中間部周面にそれぞれ固着された3つのガイド部材と、それぞれのガイド部材に案内されて中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に所定角度で斜設されるとともに中心杭の相互に隣接しない中間部周面に固着された3本の支持杭とからなることを特徴とする基礎杭。
  7. 中心杭の上端部を断面四角形状に形成した請求項5又は6記載の基礎杭。
  8. 3本の支持杭が平面視において等間隔に配置されている請求項5,6又は7記載の基礎杭。
  9. 3本の支持杭の中心杭に対する配置角度を同一とした請求項5,6,7又は8記載の基礎杭。
  10. 中心杭の先端部方向への支持杭の配置角度を中心杭に対して略30度とした請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9記載の基礎杭。
  11. 設置地盤の鉛直方向に角柱状の中心杭を打設した後、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて支持杭を設置地盤に斜設するとともに、支持杭を中心杭の周部に固着したことを特徴とする杭基礎の構造。
  12. 設置地盤の鉛直方向に角柱状の中心杭を打設した後、上面が中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて所定角度で傾斜するように中心杭の周部に固着されたガイド部材に案内されて、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて支持杭を斜設するとともに、支持杭を中心杭の周部に固着したことを特徴とする杭基礎の構造。
  13. 設置地盤の鉛直方向に、長手方向の中間部が断面角形状に形成された中心杭を打設した後、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて支持杭を設置地盤に斜設するとともに、支持杭を中心杭の中間部周面に固着したことを特徴とする杭基礎の構造。
  14. 設置地盤の鉛直方向に、長手方向の中間部が断面角形状に形成された中心杭を打設した後、上面が中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて所定角度で傾斜するように中心杭の中間部周面に固着されたガイド部材に案内されて、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて支持杭を斜設するとともに、支持杭を中心杭の中間部周面に固着したことを特徴とする杭基礎の構造。
  15. 設置地盤の鉛直方向に、長手方向の中間部が断面六角形状に形成された中心杭を打設した後、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて3本の支持杭を設置地盤に所定角度で斜設するとともに、3本の支持杭をそれぞれ中心杭の相互に隣接しない中間部周面に固着したことを特徴とする杭基礎の構造。
  16. 設置地盤の鉛直方向に、長手方向の中間部が断面六角形状に形成された中心杭を打設した後、上面が中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて所定角度で傾斜するように中心杭の相互に隣接しない中間部周面にそれぞれ固着された3つのガイド部材に案内されて、中心杭から離反する方向で、かつ、中心杭の先端部と同一方向に向けて支持杭を所定角度で斜設するとともに、3本の支持杭をそれぞれ中心杭の相互に隣接しない中間部周面に固着したことを特徴とする杭基礎の構造。
  17. 中心杭の上端部を断面四角形状に形成した請求項15又は16記載の杭基礎の構造。
  18. 3本の支持杭が平面視において等間隔に配置されている請求項15,16又は17記載の杭基礎の構造。
  19. 3本の支持杭の中心杭に対する配置角度を同一とした請求項15,16,17又は18記載の杭基礎の構造。
  20. 中心杭の先端部方向への支持杭の配置角度を中心杭に対して略30度とした請求項11,12,13,14,15,16,17,18又は19記載の杭基礎の構造。
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