JP2010245317A - 電子部品実装方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】配線基板10の基板電極11と電子部品50の電極パッド51との接合不良を従来に比べて抑えることができる電子部品実装方法を提供する。
【解決手段】印刷マスク1として、絶縁性材料からなり、且つ、少なくとも、貫通孔2におけるクリームはんだ刷り込み面側の径を、配線基板10の基板電極11の径よりも大きくしたものを用いる。はんだ層形成工程にて、印刷マスク1の貫通孔2にクリームはんだを刷り込んだ後、印刷マスク1を配線基板10から引き剥がすことなくはんだ層形成工程を終了し、載置工程にて、電子部品50を配線基板10に密着している印刷マスク1の上に載置して、電子部品50の電極パッド51と、貫通孔2内のクリームはんだ層とを密着させ、接合工程にて、貫通孔2内のクリームはんだ層を加熱する。
【選択図】図8
【解決手段】印刷マスク1として、絶縁性材料からなり、且つ、少なくとも、貫通孔2におけるクリームはんだ刷り込み面側の径を、配線基板10の基板電極11の径よりも大きくしたものを用いる。はんだ層形成工程にて、印刷マスク1の貫通孔2にクリームはんだを刷り込んだ後、印刷マスク1を配線基板10から引き剥がすことなくはんだ層形成工程を終了し、載置工程にて、電子部品50を配線基板10に密着している印刷マスク1の上に載置して、電子部品50の電極パッド51と、貫通孔2内のクリームはんだ層とを密着させ、接合工程にて、貫通孔2内のクリームはんだ層を加熱する。
【選択図】図8
Description
本発明は、電子部品を配線基板上に実装する電子部品実装方法に関するものである。
電子部品のパッケージ化が進められた近年においては、電子部品をいわゆる表面実装法によって配線基板上に実装することが主流になりつつある。表面実装法では、例えば特許文献1に記載のように、まず、配線基板の表面上に形成された複数の基板電極の上に、印刷工程によってクリームはんだ層を印刷する。具体的には、まず、複数の貫通孔からなる印刷パターンが形成された印刷マスクを配線基板の電極形成面に密着させた状態で、印刷マスクの複数の貫通孔内にクリームはんだを刷り込む。次いで、印刷マスクを配線基板から引き剥がす。この際、印刷マスクの各貫通孔内のクリームはんだが配線基板の基板電極上に残って、基板電極上でクリームはんだ層を形成する。このようにしてクリームはんだ層を印刷したら、次に、電子部品を配線基板上に載置して、電子部品の電極と、配線基板の基板電極上のクリームはんだ層とを密着させる。この状態で、配線基板をリフロー炉内で加熱するなどして、クリームはんだ層中のはんだ粒を溶融させることで、電子部品の電極と、配線基板の基板電極とをはんだ接合する。
電子機器の小型化に伴って配線基板の電極パターンの微細ピッチ化が進められる近年においては、上述した印刷工程において印刷不良を引き起こし易くなってきている。具体的には、微細ピッチの電極パターンに対応する印刷パターンを形成した印刷マスクでは、貫通孔の径がかなり小さくなることから、貫通孔内のクリームはんだと基板電極との接触面積もかなり小さなものとなる。このため、印刷マスクを配線基板から引き剥がす際に、貫通孔内のクリームはんだと基板電極との間に十分な付着力が働かずに、クリームはんだが部分的に貫通孔内に残留することがある。このような残留による印刷不良が起こると、基板電極上のクリームはんだ量が不足して、配線基板の基板電極と、電子部品の電極との接合不良を引き起こし易くなってしまう。
そこで、本発明者らは、印刷工程で使用した印刷マスクを配線基板から引き剥がさずに、配線基板の上にそのまま残しておく実験を試みた。配線基板上に残した印刷マスクの上に電子部品を載置して、印刷マスクの貫通孔内のクリームはんだ層と電子部品の電極とを密着させた後、クリームはんだを加熱してはんだ接合を行ったのである。このようにすることで、印刷不良を引き起こすことなく、印刷マスクの貫通孔内に刷り込んだクリームはんだの全量をはんだ接合に利用することができた。
しかしながら、その代わりに、貫通孔内のはんだの厚み不足に起因する接合不良を引き起こしてしまった。このことについて、図1、図2及び図3を用いて詳述する。図1は、印刷工程における印刷マスク1と配線基板10とを示す拡大断面図である。印刷工程では、印刷マスク1の貫通孔2内に刷り込まれたクリームはんだ100の体積が貫通孔2の体積とほぼ同じになる。この状態で、図2に示すように、電子部品50の扁平な電極パッド51と、貫通孔2内のクリームはんだ100とを密着させるように、電子部品50を印刷マスク1上に載置する。そして、クリームはんだ100を加熱する。すると、図3に示すように、クリームはんだに含まれるはんだ粒のうち、貫通孔2内において、クリームはんだ刷り込み面側に位置するはんだ粒が、溶融しながら電子部品50の電極パッド51に付着する。また、貫通孔2内において、基板側に位置するはんだ粒が、溶融しながら配線基板10の基板電極11に付着する。貫通孔2内に十分量のはんだ粒が存在する場合には、溶融によって電極パッド51に付着したはんだ101と、基板電極11に付着したはんだ101とがそれぞれ十分な厚みになることから、互いに繋がって電極間を導通させる。しかしながら、クリームはんだ100中に含まれるフラックス成分は、加熱されると液状化して基板面に濡れ広がることから、貫通孔2内から失われる。そして、加熱によって貫通孔2内に残るはんだ101の体積は、当初のクリームはんだの体積の半分程度になってしまう。すると、図3に示したように、電極パッド51に付着したはんだ101や、基板電極11に付着したはんだ101が、十分な厚みにならずに、互いに繋がることができなくなる。このように、電極パッド51上のはんだ101と、基板電極11上のはんだ101とが互いに離間した状態になることで、はんだの厚み不足に起因する接合不良が発生するのである。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、配線基板の基板電極と電子部品の電極との接合不良を従来に比べて抑えることができる電子部品実装方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数の貫通孔からなる印刷パターンを具備する印刷マスクを配線基板に密着させた状態でそれら複数の貫通孔にそれぞれクリームはんだを刷り込んで、該配線基板の表面上に形成された複数の基板電極の上にクリームはんだ層を形成するはんだ層形成工程と、電子部品を該配線基板上に載置して該電子部品の電極を該クリームはんだ層に密着させる載置工程と、該クリームはんだ層を加熱して該電子部品の電極と該配線基板の基板電極とをはんだ接合する接合工程とを実施して、該電子部品を該配線基板に実装する電子部品実装方法において、上記印刷マスクとして、絶縁性材料からなり、且つ、少なくとも、上記貫通孔におけるクリームはんだ刷り込み面側の径を、上記配線基板の基板電極の径よりも大きくしたものを用い、上記はんだ層形成工程にて、該印刷マスクの複数の貫通孔にそれぞれクリームはんだを刷り込んだ後、該印刷マスクを上記配線基板から引き剥がすことなくはんだ層形成工程を終了し、上記載置工程にて、上記電子部品を該配線基板に密着している該印刷マスクの上に載置して、該電子部品の電極と、該印刷マスクの貫通孔内のクリームはんだ層とを密着させ、上記接合工程にて、該印刷マスクの貫通孔内のクリームはんだ層を加熱することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、複数の貫通孔からなる印刷パターンを具備する印刷マスクを配線基板に密着させた状態でそれら複数の貫通孔にそれぞれクリームはんだを刷り込んで、該配線基板の表面上に形成された複数の基板電極の上にクリームはんだ層を印刷する印刷工程と、電子部品を該配線基板上に載置して該電子部品の電極を該クリームはんだ層に密着させる載置工程と、該クリームはんだ層を加熱して該電子部品の電極と該配線基板の基板電極とをはんだ接合する接合工程とを実施して、該電子部品を該配線基板に実装する電子部品実装方法において、上記印刷マスクとして、絶縁性材料からなる下層と、該下層に被覆された表面層とを具備するものであって、且つ該表面層を該下層から剥離可能に形成したものを用い、上記印刷工程にて、該印刷マスクの該下層を該配線基板に密着させた状態でそれら複数の貫通孔にそれぞれクリームはんだを刷り込んだ後、該印刷マスクの該下層を該配線基板に密着させた状態で該表面層を該下層から剥離して、該表面層の貫通孔内のクリームはんだ層を該下層の貫通孔内のクリームはんだ層の上に印刷し、その後、該下層を該配線基板から引き剥がすことなく印刷工程を終了し、上記載置工程にて、上記電子部品を、該配線基板上の該下層の上に載置して、該電子部品の電極と、該下層の該貫通孔内のクリームはんだ層の上に印刷されたクリームはんだ層とを密着させ、上記接合工程にて、該下層の該貫通孔内のクリームはんだ層と、その上のクリームはんだ層とを加熱することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、複数の貫通孔からなる印刷パターンを具備する印刷マスクを配線基板に密着させた状態でそれら複数の貫通孔にそれぞれクリームはんだを刷り込んで、該配線基板の表面上に形成された複数の基板電極の上にクリームはんだ層を印刷する印刷工程と、電子部品を該配線基板上に載置して該電子部品の電極を該クリームはんだ層に密着させる載置工程と、該クリームはんだ層を加熱して該電子部品の電極と該配線基板の基板電極とをはんだ接合する接合工程とを実施して、該電子部品を該配線基板に実装する電子部品実装方法において、上記印刷工程にて、互いに同じ印刷パターンを具備する第1印刷マスク及び第2印刷マスクを用い、上記配線基板に密着させた該第1印刷マスクの複数の貫通孔にクリームはんだを刷り込んだ後、互いの印刷パターンを重ねるようにして該第1印刷マスクに該第2印刷マスクを密着させ、該第2印刷マスクの複数の貫通孔にクリームはんだを刷り込んでから該第2印刷マスクを該第1印刷マスクから引き離して該第1印刷マスクの複数の貫通孔にそれぞれ充填されているクリームはんだの上にそれぞれはんだ層を形成し、上記載置工程にて、該第1印刷マスク上のはんだ層の上に上記電子部品を載置し、且つ、上記接合工程にて、該第1印刷マスクの複数の貫通孔内におけるクリームはんだと、それぞれの上のはんだ層とを加熱することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、複数の貫通孔からなる印刷パターンを具備する印刷マスクを配線基板に密着させた状態でそれら複数の貫通孔にそれぞれクリームはんだを刷り込んで、該配線基板の表面上に形成された複数の基板電極の上にクリームはんだ層を印刷する印刷工程と、電子部品を該配線基板上に載置して該電子部品の電極を該クリームはんだ層に密着させる載置工程と、該クリームはんだ層を加熱して該電子部品の電極と該配線基板の基板電極とをはんだ接合する接合工程とを実施して、該電子部品を該配線基板に実装する電子部品実装方法において、上記印刷マスクとして、絶縁性材料からなる下層と、該下層に被覆された表面層とを具備するものであって、且つ該表面層を該下層から剥離可能に形成したものを用い、上記印刷工程にて、該印刷マスクの該下層を該配線基板に密着させた状態でそれら複数の貫通孔にそれぞれクリームはんだを刷り込んだ後、該印刷マスクの該下層を該配線基板に密着させた状態で該表面層を該下層から剥離して、該表面層の貫通孔内のクリームはんだ層を該下層の貫通孔内のクリームはんだ層の上に印刷し、その後、該下層を該配線基板から引き剥がすことなく印刷工程を終了し、上記載置工程にて、上記電子部品を、該配線基板上の該下層の上に載置して、該電子部品の電極と、該下層の該貫通孔内のクリームはんだ層の上に印刷されたクリームはんだ層とを密着させ、上記接合工程にて、該下層の該貫通孔内のクリームはんだ層と、その上のクリームはんだ層とを加熱することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、複数の貫通孔からなる印刷パターンを具備する印刷マスクを配線基板に密着させた状態でそれら複数の貫通孔にそれぞれクリームはんだを刷り込んで、該配線基板の表面上に形成された複数の基板電極の上にクリームはんだ層を印刷する印刷工程と、電子部品を該配線基板上に載置して該電子部品の電極を該クリームはんだ層に密着させる載置工程と、該クリームはんだ層を加熱して該電子部品の電極と該配線基板の基板電極とをはんだ接合する接合工程とを実施して、該電子部品を該配線基板に実装する電子部品実装方法において、上記印刷工程にて、互いに同じ印刷パターンを具備する第1印刷マスク及び第2印刷マスクを用い、上記配線基板に密着させた該第1印刷マスクの複数の貫通孔にクリームはんだを刷り込んだ後、互いの印刷パターンを重ねるようにして該第1印刷マスクに該第2印刷マスクを密着させ、該第2印刷マスクの複数の貫通孔にクリームはんだを刷り込んでから該第2印刷マスクを該第1印刷マスクから引き離して該第1印刷マスクの複数の貫通孔にそれぞれ充填されているクリームはんだの上にそれぞれはんだ層を形成し、上記載置工程にて、該第1印刷マスク上のはんだ層の上に上記電子部品を載置し、且つ、上記接合工程にて、該第1印刷マスクの複数の貫通孔内におけるクリームはんだと、それぞれの上のはんだ層とを加熱することを特徴とするものである。
請求項1の発明においては、はんだ層形成工程で使用した印刷マスクを配線基板から引き剥がさずに載置工程と接合工程とを実施することで、印刷不良の発生を回避する。これにより、クリームはんだの印刷不良に起因する接合不良の発生を回避する。
更に、少なくとも、印刷マスクの貫通孔におけるクリームはんだ刷り込み面側の径を、配線基板の基板電極の径よりも大きくしていることで、基板電極の径と同等以下にしていた従来に比べて、貫通孔における少なくともはんだ刷り込み面側の領域の体積を増やしている。これにより、貫通孔内のクリームはんだ刷り込み面側に対向している電子部品の電極に対するはんだの付着量を従来よりも増やすことで、電子部品の電極に付着したはんだの厚みを従来よりも増やして、貫通孔内のはんだの厚み不足に起因する接合不良の発生を抑えることが可能になる。
以上のように、クリームはんだの印刷不良に起因する接合不良の発生を回避するとともに、貫通孔内のはんだの厚み不足に起因する接合不良の発生を抑えることで、従来に比べて、接合不良の発生を抑えることができる。
更に、少なくとも、印刷マスクの貫通孔におけるクリームはんだ刷り込み面側の径を、配線基板の基板電極の径よりも大きくしていることで、基板電極の径と同等以下にしていた従来に比べて、貫通孔における少なくともはんだ刷り込み面側の領域の体積を増やしている。これにより、貫通孔内のクリームはんだ刷り込み面側に対向している電子部品の電極に対するはんだの付着量を従来よりも増やすことで、電子部品の電極に付着したはんだの厚みを従来よりも増やして、貫通孔内のはんだの厚み不足に起因する接合不良の発生を抑えることが可能になる。
以上のように、クリームはんだの印刷不良に起因する接合不良の発生を回避するとともに、貫通孔内のはんだの厚み不足に起因する接合不良の発生を抑えることで、従来に比べて、接合不良の発生を抑えることができる。
また、請求項2の発明においては、印刷工程にて、下層とこれに被覆された表面層とを具備する印刷マスクの印刷パターンの貫通孔にクリームはんだを刷り込んだ後、印刷マスクの下層を配線基板に密着させたままの状態で、表面層を下層から剥離する。これにより、表面層の貫通孔内に刷り込まれていたクリームはんだを、その貫通孔内から抜け出させて、下層の貫通孔内に刷り込まれているクリームはんだの上に残す。このとき、表面層の貫通孔内のクリームはんだと、下層の貫通孔内のクリームはんだとは、互いの粘性によって良好につながっていることから、表面層の貫通孔内から良好に抜け出る。よって、印刷不良を引き起こすことは殆どない。その後、印刷マスクの下層については、配線基板から引き剥がさずに配線基板上に残しておく。これにより、印刷マスクの下層を配線基板から引き剥がす際の印刷不良の発生を回避する。これらの結果、クリームはんだの印刷不良に起因する接合不良の発生を従来よりも抑える。
更に、接合工程の際には、下層の貫通孔内のクリームはんだの上に存在しているクリームはんだが、溶融時に発生する下層の貫通孔内のクリームはんだの減容に伴って下層の貫通孔内に入り込む。これにより、貫通孔内のはんだ量を増やして貫通孔内のはんだの厚みを大きくすることで、貫通孔内のはんだの厚み不足に起因する接合不良の発生を抑える。
以上のように、クリームはんだの印刷不良に起因する接合不良の発生を抑えるとともに、貫通孔内のはんだの厚み不足に起因する接合不良の発生を抑えることで、従来に比べて、接合不良の発生を抑えることができる。
更に、接合工程の際には、下層の貫通孔内のクリームはんだの上に存在しているクリームはんだが、溶融時に発生する下層の貫通孔内のクリームはんだの減容に伴って下層の貫通孔内に入り込む。これにより、貫通孔内のはんだ量を増やして貫通孔内のはんだの厚みを大きくすることで、貫通孔内のはんだの厚み不足に起因する接合不良の発生を抑える。
以上のように、クリームはんだの印刷不良に起因する接合不良の発生を抑えるとともに、貫通孔内のはんだの厚み不足に起因する接合不良の発生を抑えることで、従来に比べて、接合不良の発生を抑えることができる。
また、請求項3の発明においては、印刷工程にて、第2印刷マスクを第1印刷マスクから引き離す際、第1印刷マスクの貫通孔内のクリームはんだの上に刷り込まれた、第2印刷マスクの貫通孔内のクリームはんだを、前者のクリームはんだとの粘性によって前者のクリームはんだ上に留めようとする。これにより、第2印刷マスクの貫通孔内からクリームはんだを良好に抜け出させることで、印刷不良の発生を抑える。その後、第1印刷マスクについては、配線基板から引き剥がさずに配線基板上に残しておく。これにより、第1印刷マスクを配線基板から引き剥がす際の印刷不良の発生を回避する。これらの結果、クリームはんだの印刷不良に起因する接合不良の発生を従来よりも抑える。
更に、接合工程の際には、第1印刷マスクの貫通孔内のクリームはんだの上に存在しているクリームはんだが、溶融時に発生する同貫通孔内のクリームはんだの減容に伴って同貫通孔内に入り込む。これにより、貫通孔内のはんだ量を増やして貫通孔内のはんだの厚みを大きくすることで、貫通孔内のはんだの厚み不足に起因する接合不良の発生を抑える。
更に、接合工程の際には、第1印刷マスクの貫通孔内のクリームはんだの上に存在しているクリームはんだが、溶融時に発生する同貫通孔内のクリームはんだの減容に伴って同貫通孔内に入り込む。これにより、貫通孔内のはんだ量を増やして貫通孔内のはんだの厚みを大きくすることで、貫通孔内のはんだの厚み不足に起因する接合不良の発生を抑える。
以下、本発明を適用した電子部品実装方法の第1実施形態について説明する。
第1実施形態に係る電子部品実装方法においては、複数の貫通孔からなる印刷パターンを具備する印刷マスクとして、次のようなものを用いる。即ち、プラスチック等の絶縁性材料からなり、且つ貫通孔における基板密着面側の径と、クリームはんだ刷り込み面側の径とをそれぞれ配線基板の基板電極の径よりも大きくしたものである。更に、第1実施形態に係る電子部品実装方法においては、貫通孔の径を基板密着面側よりもクリームはんだ刷り込み面側で大きくしている。
第1実施形態に係る電子部品実装方法においては、複数の貫通孔からなる印刷パターンを具備する印刷マスクとして、次のようなものを用いる。即ち、プラスチック等の絶縁性材料からなり、且つ貫通孔における基板密着面側の径と、クリームはんだ刷り込み面側の径とをそれぞれ配線基板の基板電極の径よりも大きくしたものである。更に、第1実施形態に係る電子部品実装方法においては、貫通孔の径を基板密着面側よりもクリームはんだ刷り込み面側で大きくしている。
図4は、第1実施形態に係る電子部品実装方法で用いられる印刷マスク1の一例を示す部分拡大構成図である。なお、同図では、便宜上、貫通孔2を1つしか示していないが、実際には、印刷マスク1は図示の貫通孔2を複数有している。その貫通孔2は、階段状の段差を有しており、図中でクリームはんだ刷り込み面側となる上面側の径と、基板密着面側となる下面側の径とを、それぞれ配線基板10の基板電極11の径よりも大きくしている。更に、上面側の径を下面側の径よりも大きくしている。このような印刷マスク1については、プラスチック等の絶縁性材料からなる絶縁性フィルムに、エキシマレーザー光やフェムト秒パルスレーザー光の照射によって貫通孔2をアブレーション加工することで、製造することが可能である。貫通孔2の段差については、例えば初めにビームスポット径の小さなレーザー光の照射によって基板面側の孔箇所を加工した後に、ビームスポット径の大きなレーザー光の照射によってクリームはんだ刷り込み面側の孔箇所を加工すればよい。
実装にあたっては、まず、はんだ層形成工程を実施する。このはんだ層形成工程では、印刷技術で広く用いられている周知のスキージー装置により、図5に示すように、配線基板10の基板電極11と、印刷マスク1の貫通孔2とを向かい合わせる状態で、印刷マスク1を配線基板10に密着させる。次いで、スキージー装置により、印刷マスク1のクリームはんだ刷り込み面上でクリームはんだ100をスキージングすることで、図6に示すように、印刷マスク1の貫通孔2内にクリームはんだ100を刷り込む。これにより、貫通孔2内に存在しつつ、配線基板10の基板電極11に密着するクリームはんだ層を形成する。
このようにしてクリームはんだ層を形成したら、次に、載置工程を実施する。この載置工程では、チップマンターと呼ばれる周知の装置により、電子部品50を、配線基板10に密着させたままの状態の印刷マスク1の上に載置する。その載置位置は、図7に示すように、電子部品50の電極パッド51を、印刷マスク1の貫通孔2内のクリームはんだ層に密着させ得る位置に調整される。
電子部品50を印刷マスク1の上に載置したら、次に、接合工程を実施する。この接合工程では、印刷マスク1及び電子部品50を載せた状態の配線基板をリフロー炉内で加熱することで、印刷マスク1の貫通孔2内のクリームはんだ層中に含まれるはんだ粒を溶融させる。このとき、貫通孔2内では、クリームはんだ層中のフラックス成分が液化して、配線基板10の表面に濡れ広がる。このため、貫通孔2には、はんだ成分だけが残留し、その残留量は当初のクリームはんだ量の半分程度になる。但し、第1実施形態に係る電子部品実装方法では、既に述べたように、貫通孔2における上面側の径と、下面側の径とを何れも基板電極11の径よりも大きくしている。これにより、それぞれの径を何れも基板電極11の径と同等以下にしていた従来に比べて、加熱時に電極パッド11の表面上に付着するはんだの厚みと、基板電極11の表面上に付着するはんだの厚みとを、何れも従来よりも大きくしている。このようにしてはんだの厚みを大きくすることで、貫通孔2内のはんだ101の厚み不足に起因する基板電極11と電極パッド51との接合不良の発生を抑えることができる。
なお、貫通孔2におけるクリームはんだ刷り込み面側の径と、基板密着面側の径とを何れも基板電極11の径よりも大きくした例について説明したが、少なくとも、前者の径を基板電極11の径よりも大きくすれば、従来に比べて、はんだの厚み不足に起因する接合不良の発生を抑えることができる。
印刷マスク1としては、上述したように、絶縁性材料からなるものを用いているので、印刷マスク1を配線基板10と電子部品とを介在させていても、そのことに起因して絶縁不良を引き起こすことはない。
以上のように、第1実施形態に係る電子部品実装方法においては、印刷マスク1を配線基板10上に残しておくことでクリームはんだ100の印刷不良に起因する接合不良の発生を回避する。更に、貫通孔2内のはんだ101の厚みを従来よりも大きくすることで、貫通孔2内のはんだ101の厚み不足に起因する接合不良の発生を抑える。これらの結果、従来に比べて、接合不良の発生を抑えることができる。
なお、接合工程においては、リフロー炉内の加熱ではんだ粒を溶融する代わりに、貫通孔2内のクリームはんだにレーザー光を照射してはんだ粒を溶融してもよい。このようなレーザー接合を実現するための方法は、本出願人が先に提案した特開2006−303357号公報に詳しく記載されている。
また、第1実施形態に係る電子部品実装方法においては、既に述べたように、貫通孔2におけるはんだ刷り込み面側の径を基板密着面側よりも大きくしている。これにより、次のような効果を得ることもできる。即ち、現状の実装技術では、クリームはんだ層に対して電子部品50の電極パッド51を位置合わせする精度の方が、配線基板10の基板電極11に対して、印刷マスク1の貫通孔2を位置合わせする精度よりもどうしても劣ってしまう。但し、第1実施形態では、はんだ刷り込み面側の径を大きくしていることで、電子部品50の電極パッド51の中心を貫通孔2の中心から多少ずらしたとしても、配線基板10の基板電極11と、電子部品50の電極パッド51とを良好に接合することができる。
また、印刷マスク1の貫通孔2としては、先に図4に示した1段の段差を具備するものの他、図9に示すように2段の段差を具備するものや、3段以上の段差を具備するものを設けてもよい。また、図10に示すように、貫通孔2として、基板密着面側からクリームはんだ刷り込み面側に向けて広がるテーパーを具備するものを設けてもよい。
第1実施形態に係る電子部品実装方法では、はんだ付けロボットによるはんだ付けなどで、大型電子部品を既に実装してある配線基板10に対し、小型電子部品を実装することも可能である。この場合、図11に示すように、小型電子部品を実装する工程で、印刷マスク1として、大型電子部品55を受け入れる大型開口3を設けたものを用い、印刷マスク1を配線基板10に密着させるときに、その大型開口3内に大型電子部品55を受け入れさせればよい。
なお、印刷マスク1を配線基板10の上に残していくことで、次のような効果を得ることもできる。即ち、印刷マスクを引き離して得たクリームはんだ層の上に電子部品をマウントする従来の実装方法では、そのマウントの際に、クリームはんだ層を押し潰して、配線基板の複数の電極間を短絡してしまうことがあった。これに対し、第1実施形態に係る電子部品実装方法では、印刷マスクの上に電子部品をマウントする際に、印刷マスクにスペーサーとしての機能を発揮させることから、貫通孔内のクリームはんだを押し潰すことがない。よって、マウントの際のクリームはんだの押し潰しによる短絡の発生を解消することができる。
更には、印刷マスクにスペーサーとしての機能を発揮させることで、接合工程実施後のはんだの厚みを大きく確保することが可能になる。これにより、接合部におけるクラックの発生を抑えることができる。
次に、第2実施形態に係る電子部品実装方法について説明する。なお、以下に特筆しない限り、第2実施形態に係る電子部品実装方法の構成は、第1実施形態と同様である。
図12は、第2実施形態に係る電子部品実装方法で用いられる印刷マスク1を示す断面図である。この印刷マスク1は、表面層1aと、これよりも下側に形成された絶縁性材料(例えばプラスチック)からなる下層1bとを具備している。表面層1aは、粘着剤によって下層1bに粘着せしめられており、下層1bから容易に剥離することができる。なお、同図では、下層1bとして1層構造のものを示しているが、下層1bとして、多層構造のものを設けてもよい。この場合、下層1bの各層については剥離しないように固着させておく。
図12は、第2実施形態に係る電子部品実装方法で用いられる印刷マスク1を示す断面図である。この印刷マスク1は、表面層1aと、これよりも下側に形成された絶縁性材料(例えばプラスチック)からなる下層1bとを具備している。表面層1aは、粘着剤によって下層1bに粘着せしめられており、下層1bから容易に剥離することができる。なお、同図では、下層1bとして1層構造のものを示しているが、下層1bとして、多層構造のものを設けてもよい。この場合、下層1bの各層については剥離しないように固着させておく。
第2実施形態に係る電子部品実装方法では、上述したはんだ層形成工程の代わりに印刷工程を実施する。そして、この印刷工程において、図12に示した印刷マスクを用いて、クリームはんだ層の印刷を行う。具体的には、まず、図13に示すように、周知のスキージー装置により、印刷マスク1を配線基板10に密着させる。そして、図14に示すように、印刷マスク1の貫通孔2内にクリームはんだ100を刷り込む。次に、図15に示すように、印刷マスク1の下層1bを配線基板10に密着させたままで、下層1bから表面層1aを剥離して、表面層1aの貫通孔2内のクリームはんだ100を、下層1bの貫通孔2内のクリームはんだ100の上に印刷する。このとき、表面層1aの貫通孔2内のクリームはんだ100は、下層1bの貫通孔2内のクリームはんだ100と互いの粘性によって良好につながっていることから、表面層1aの貫通孔2内から良好に抜け出る。よって、印刷不良を引き起こすことは殆どない。表面層1aを剥離したら、下層1bを配線基板10から引き剥がさずに印刷工程を終了する。このため、下層1bの貫通孔2内のクリームはんだ100については、印刷不良を引き起こすことがない。これらの結果、クリームはんだ100の印刷不良に起因する接合不良の発生を従来よりも抑える。
印刷工程を終了したら、図16に示すように、載置工程にて、電子部品50を、配線基板10上の下層1bの上に載置して、電子部品50の電極パッド51と、下層1bの貫通孔内のクリームはんだ層の上に印刷されたクリームはんだ層とを密着させる。そして、接合工程にて、下層1bの貫通孔2内のクリームはんだ層と、その上のクリームはんだ層とを加熱する。このとき、下層1bの貫通孔2内に刷り込まれているクリームはんだ層中の上に印刷されたクリームはんだ層中のはんだが、溶融に伴って下層1bの貫通孔2内に入り込んで貫通孔内のはんだ量を増やすことで、貫通孔2内のはんだ101の厚みを大きくする。これにより、図17に示すように、貫通孔2内のはんだ101の厚みを十分に確保して、配線基板10の基板電極11と電子部品50の電極パッド51とを良好にはんだ接合する。
以上のように、第2実施形態に係る電子部品実装方法においては、クリームはんだ100の印刷不良に起因する接合不良の発生を抑えるとともに、貫通孔2内のはんだ101の厚み不足に起因する接合不良の発生を抑えることで、従来に比べて、接合不良の発生を抑えることができる。
次に、第3実施形態に係る電子部品実装方法について説明する。なお、以下に特筆しない限り、第3実施形態に係る電子部品実装方法の構成は、第1実施形態と同様である。
第3実施形態に係る電子部品実装方法においても、第1実施形態におけるはんだ層形成工程の代わりに、印刷工程を実施する。この印刷工程では、第2実施形態とは異なり、印刷マスクとして、互いに同じ印刷パターンを具備する第1印刷マスク及び第2印刷マスクを用いる。具体的には、まず、図18に示すように、第1印刷マスク201を配線基板10に密着させる。そして、図19に示すように、第1印刷マスク201の貫通孔202内にクリームはんだ100を刷り込む。次に、図20に示すように、互いの貫通孔を重ねるようにして、第1印刷マスク201の上に第2印刷マスク301を密着させる。そして、図21に示すように、第2印刷マスク301の貫通孔302内にクリームはんだ100を刷り込む。次いで、図22に示すように、第1印刷マスク201から第2印刷マスク301を引き剥がして、第2印刷マスク301の貫通孔302内のクリームはんだ100を、第1印刷マスク201の貫通孔202内のクリームはんだ100の上に印刷する。このとき、第2印刷マスク301の貫通孔302内のクリームはんだ100は、第1印刷マスク201の貫通孔202内のクリームはんだ100と互いの粘性によって良好につながっていることから、前者の貫通孔302内からクリームはんだ100が良好に抜け出る。よって、印刷不良を引き起こすことは殆どない。第2印刷マスク301を剥離したら、第1印刷マスク201を配線基板10から引き剥がさずに印刷工程を終了する。このため、第1印刷マスク201の貫通孔202内のクリームはんだ100については、印刷不良を引き起こすことがない。これらの結果、クリームはんだ100の印刷不良に起因する接合不良の発生を従来よりも抑える。
第3実施形態に係る電子部品実装方法においても、第1実施形態におけるはんだ層形成工程の代わりに、印刷工程を実施する。この印刷工程では、第2実施形態とは異なり、印刷マスクとして、互いに同じ印刷パターンを具備する第1印刷マスク及び第2印刷マスクを用いる。具体的には、まず、図18に示すように、第1印刷マスク201を配線基板10に密着させる。そして、図19に示すように、第1印刷マスク201の貫通孔202内にクリームはんだ100を刷り込む。次に、図20に示すように、互いの貫通孔を重ねるようにして、第1印刷マスク201の上に第2印刷マスク301を密着させる。そして、図21に示すように、第2印刷マスク301の貫通孔302内にクリームはんだ100を刷り込む。次いで、図22に示すように、第1印刷マスク201から第2印刷マスク301を引き剥がして、第2印刷マスク301の貫通孔302内のクリームはんだ100を、第1印刷マスク201の貫通孔202内のクリームはんだ100の上に印刷する。このとき、第2印刷マスク301の貫通孔302内のクリームはんだ100は、第1印刷マスク201の貫通孔202内のクリームはんだ100と互いの粘性によって良好につながっていることから、前者の貫通孔302内からクリームはんだ100が良好に抜け出る。よって、印刷不良を引き起こすことは殆どない。第2印刷マスク301を剥離したら、第1印刷マスク201を配線基板10から引き剥がさずに印刷工程を終了する。このため、第1印刷マスク201の貫通孔202内のクリームはんだ100については、印刷不良を引き起こすことがない。これらの結果、クリームはんだ100の印刷不良に起因する接合不良の発生を従来よりも抑える。
その後、第2実施形態と同様にして、載置工程と接合工程とを実施する。その接合工程のときには、第1印刷マスク201の貫通孔202に刷り込まれているクリームはんだ層中の上に印刷されたクリームはんだ層中のはんだが、溶融に伴って第1印刷マスク201の貫通孔202内に入り込んで貫通孔202内のはんだ量を増やすことで、貫通孔202内のはんだの厚みを大きくする。これにより、貫通孔202内のはんだの厚みを十分に確保して、配線基板10の基板電極11と電子部品50の電極パッド51とを良好にはんだ接合する。
以上のように、第3実施形態に係る電子部品実装方法においても、クリームはんだ100の印刷不良に起因する接合不良の発生を抑えるとともに、貫通孔202内のはんだの厚み不足に起因する接合不良の発生を抑えることで、従来に比べて、接合不良の発生を抑えることができる。
1:印刷マスク
2:貫通孔
10:配線基板
11:基板電極
50:電子部品
51:電極パッド
100:クリームはんだ
101:はんだ
2:貫通孔
10:配線基板
11:基板電極
50:電子部品
51:電極パッド
100:クリームはんだ
101:はんだ
Claims (3)
- 複数の貫通孔からなる印刷パターンを具備する印刷マスクを配線基板に密着させた状態でそれら複数の貫通孔にそれぞれクリームはんだを刷り込んで、該配線基板の表面上に形成された複数の基板電極の上にクリームはんだ層を形成するはんだ層形成工程と、電子部品を該配線基板上に載置して該電子部品の電極を該クリームはんだ層に密着させる載置工程と、該クリームはんだ層を加熱して該電子部品の電極と該配線基板の基板電極とをはんだ接合する接合工程とを実施して、該電子部品を該配線基板に実装する電子部品実装方法において、
上記印刷マスクとして、絶縁性材料からなり、且つ、少なくとも、上記貫通孔におけるクリームはんだ刷り込み面側の径を、上記配線基板の基板電極の径よりも大きくしたものを用い、
上記はんだ層形成工程にて、該印刷マスクの複数の貫通孔にそれぞれクリームはんだを刷り込んだ後、該印刷マスクを上記配線基板から引き剥がすことなくはんだ層形成工程を終了し、
上記載置工程にて、上記電子部品を該配線基板に密着している該印刷マスクの上に載置して、該電子部品の電極と、該印刷マスクの貫通孔内のクリームはんだ層とを密着させ、
上記接合工程にて、該印刷マスクの貫通孔内のクリームはんだ層を加熱する
ことを特徴とする電子部品実装方法。 - 複数の貫通孔からなる印刷パターンを具備する印刷マスクを配線基板に密着させた状態でそれら複数の貫通孔にそれぞれクリームはんだを刷り込んで、該配線基板の表面上に形成された複数の基板電極の上にクリームはんだ層を印刷する印刷工程と、電子部品を該配線基板上に載置して該電子部品の電極を該クリームはんだ層に密着させる載置工程と、該クリームはんだ層を加熱して該電子部品の電極と該配線基板の基板電極とをはんだ接合する接合工程とを実施して、該電子部品を該配線基板に実装する電子部品実装方法において、
上記印刷マスクとして、絶縁性材料からなる下層と、該下層に被覆された表面層とを具備するものであって、且つ該表面層を該下層から剥離可能に形成したものを用い、
上記印刷工程にて、該印刷マスクの該下層を該配線基板に密着させた状態でそれら複数の貫通孔にそれぞれクリームはんだを刷り込んだ後、該印刷マスクの該下層を該配線基板に密着させた状態で該表面層を該下層から剥離して、該表面層の貫通孔内のクリームはんだ層を該下層の貫通孔内のクリームはんだ層の上に印刷し、その後、該下層を該配線基板から引き剥がすことなく印刷工程を終了し、
上記載置工程にて、上記電子部品を、該配線基板上の該下層の上に載置して、該電子部品の電極と、該下層の該貫通孔内のクリームはんだ層の上に印刷されたクリームはんだ層とを密着させ、
上記接合工程にて、該下層の該貫通孔内のクリームはんだ層と、その上のクリームはんだ層とを加熱する
ことを特徴とする電子部品実装方法。 - 複数の貫通孔からなる印刷パターンを具備する印刷マスクを配線基板に密着させた状態でそれら複数の貫通孔にそれぞれクリームはんだを刷り込んで、該配線基板の表面上に形成された複数の基板電極の上にクリームはんだ層を印刷する印刷工程と、電子部品を該配線基板上に載置して該電子部品の電極を該クリームはんだ層に密着させる載置工程と、該クリームはんだ層を加熱して該電子部品の電極と該配線基板の基板電極とをはんだ接合する接合工程とを実施して、該電子部品を該配線基板に実装する電子部品実装方法において、
上記印刷工程にて、互いに同じ印刷パターンを具備する第1印刷マスク及び第2印刷マスクを用い、上記配線基板に密着させた該第1印刷マスクの複数の貫通孔にクリームはんだを刷り込んだ後、互いの印刷パターンを重ねるようにして該第1印刷マスクに該第2印刷マスクを密着させ、該第2印刷マスクの複数の貫通孔にクリームはんだを刷り込んでから該第2印刷マスクを該第1印刷マスクから引き離して該第1印刷マスクの複数の貫通孔にそれぞれ充填されているクリームはんだの上にそれぞれはんだ層を形成し、
上記載置工程にて、該第1印刷マスク上のはんだ層の上に上記電子部品を載置し、
且つ、上記接合工程にて、該第1印刷マスクの複数の貫通孔内におけるクリームはんだと、それぞれの上のはんだ層とを加熱することを特徴とする電子部品実装方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009092781A JP2010245317A (ja) | 2009-04-07 | 2009-04-07 | 電子部品実装方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200465585Y1 (ko) | 2011-08-26 | 2013-02-26 | 삼성전기주식회사 | 이형 부품용 마스크 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0613745A (ja) * | 1992-06-29 | 1994-01-21 | Sanyo Electric Co Ltd | プリント配線板における半田印刷方法及び基板構造 |
JPH07273439A (ja) * | 1994-03-31 | 1995-10-20 | Du Pont Kk | 半田バンプ形成方法 |
JP2005012022A (ja) * | 2003-06-19 | 2005-01-13 | Ricoh Co Ltd | フリップチップ実装体及びフリップチップ実装方法 |
-
2009
- 2009-04-07 JP JP2009092781A patent/JP2010245317A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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