JP2010244229A - 情報管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定のファイルである第1のファイルと他のファイルである第2のファイルとの間において、相互のデータの対応関係を容易に把握することができるようにする。
【解決手段】情報管理装置10は、複数の主データを有する第1のファイルと、各々が主データに予め対応付けられた複数の副データを有する第2のファイルとを記憶する情報管理記憶手段21と、主データに対応する副データを前記主データの後に配置し、第1のファイルと第2のファイルとを合成して提示する提示手段16とを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報管理装置に関し、特に、複数の主データを有する第1のファイルと、これら主データに対応する複数の副データを有する第2のファイルとを管理する情報管理装置に関する。
一般に、電子機器、機械装置、ソフトウェア、又は各種システム(以下これらを開発対象物と呼ぶ)などを開発する際には、開発工程において、開発担当者は各種情報(データ)を生成し管理する必要がある。例えば、開発対象物の開発工程においては、開発対象物の設計内容(設計項目)を記述した設計書(又は仕様書)等の設計情報(ファイル)を生成する必要がある。さらに、開発対象物が設計情報どおりに作成されているか否かを確認・試験するための試験内容(試験項目)を記述した試験手順書等の確認情報(ファイル)を生成する必要がある。
そして、これら設計情報及び確認情報は別々に電子ファイル又は文書として作成される。以下の説明では、設計書、設計内容を具体化した実装表現、及び試験手順書等を中間生成物と呼ぶことがある。
上述のように、開発工程では、設計書及び試験手順書等の中間生成物を生成し、これら中間生成物に応じて開発対象物の試験を行うことになる。そして、設計書に記述された設計内容について全て試験が行われたか否かを確認するため、多数の電子ファイル又は文書を参照しつつ、相互の突合わせを行う必要がある。設計内容の変更等があると、当該設計内容の変更がいずれの試験内容に影響するかを確認・判断する必要もある。
一方、ソフトウェアの開発において、その生成物、変更要因、試験に関わる情報をオブジェクトとしてオブジェクト間の関係を管理するようにしたものがある。ここでは、ソフトウェア開発において、設計内容を示す設計ドキュメント、試験内容を示す試験ドキュメント、そして、プログラムに対して個々のドキュメント及びプログラムの変更内容とその変更理由を連携して管理するようにしている。さらに、試験段階においては、試験内容と障害の関係、障害と設計ドキュメント、試験ドキュメント、及びプログラムの変更内容を連携して管理するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−122570号公報
上述のように、開発工程においては、設計書及び試験手順書等の中間生成物を別々に電子ファイル又は文書で管理している。このため、設計書に記述された試験内容について、全て試験を行なったか否かを確認する際には、多数の電子ファイル又は文書を参照し、相互の突合わせを行わなければならない。
また、設計内容の変更等があると、当該設計内容の変更がいずれの試験内容に影響するかを確認・判断しなければならない。そして、当該確認・判断は極めて面倒であって、試験漏れが生じやすい。その結果、開発対象物に不具合が生じることもある。
特許文献1においては、設計ドキュメント、試験ドキュメント、個々のドキュメント及びプログラムの変更内容とその変更理由を連携して管理することが示されている。しかしながら、特許文献1では、単に連携して管理することが記載されているだけで、設計内容と試験内容との関係を、設計内容の変更が試験内容に対してどのような影響を及ぼすかを把握することは困難である。
いずれにしても、複数の設計データ等の主データを有する設計ファイル(第1のファイル)について、複数の試験手順データ等の副データを有する試験ファイル(第2のファイル)が用いられることになる。そして、この設計ファイル及び試験ファイルは別々に管理されるため、設計ファイルと試験ファイルの間において相互のデータの対応関係を確認しようとする場合、その対応関係を確認することが極めて面倒である。特に、設計ファイルが変更された際に、試験ファイルについてその影響の及ぶ範囲を容易に確認できるように管理することは難しいという課題がある。
このため、本発明の目的は、所定のファイルである第1のファイルと他のファイルである第2のファイルとの間において、相互のデータの対応関係を容易に把握することのできる情報管理装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の一形態である情報管理装置は、
複数の主データを有する第1のファイルと、各々が上記主データに予め対応付けられた複数の副データを有する第2のファイルとを記憶する情報管理記憶手段と、
上記主データに対応する上記副データを前記主データの後に配置し、上記第1のファイルと上記第2のファイルとを合成して提示する提示手段とを有する。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
複数の主データを有する第1のファイルと、各々が上記主データに予め対応付けられた複数の副データを有する第2のファイルとを記憶する情報管理記憶部を有するコンピュータシステムに、
上記主データに対応する上記副データを上記主データの後に配置し、上記第1のファイルと上記第2のファイルとを合成して提示させる。
さらに、本発明の他の形態である情報管理方法は、
複数の主データを有する第1のファイルと、各々が上記主データに予め対応付けられた複数の副データを有する第2のファイルとを記憶する情報管理記憶部を有するコンピュータシステムに、
上記主データに対応する上記副データを上記主データの後に配置し、上記第1のファイルと上記第2のファイルとを合成して提示させる。
本発明は、以上のように構成することによって、所定のファイルである第1のファイルと他のファイルである第2のデータとを合成して提示する際、主データと副データとの対応関係を一瞥しただけで容易に確認することができるという効果がある。
本発明の実施形態1における情報管理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す情報管理装置の動作を説明するためのフロー図である。 図1に示す利用者情報データベース(DB)に登録された利用者情報の一例を示す図である。 図1に示すアクセス制御情報DBに登録されたアクセス制御情報の一例を示す図である。 図1に示す編集処理部における設計内容の変更を示す図であり、(a)は変更前の設計内容レイヤを示す図、(b)は変更後の設計内容レイヤを示す図である。 図1に示す生成物提示部における処理を説明するための図であり、(a)は設計内容レイヤを示す図、(b)は試験内容レイヤを示す図、(c)は合成処理後の状態を示す図である。 図1に示す生成物提示部における処理の他の例を示す図である。 本発明の実施形態2による情報処理装置において設計内容及び試験内容がそれぞれ複数のレイヤで構成された例を示す図である。 本発明の実施形態2による情報処理装置において用いられる提示の詳細度を規定する判断基準を示す図である。 本発明の実施形態3による情報管理装置と端末装置とをネットワーク化した構成を示す図である。 本発明の実施形態4による情報処理装置において設計内容及び試験内容を記述したレイヤを示す図であり、(a)は概要設計レイヤを示す図、(b)は詳細設計レイヤを示す図、(c)は試験内容を記述したレイヤを示す図、(d)は合成後の合成ビューを示す図である。 本発明の実施形態5による情報管理装置の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態による情報管理装置の他の例の構成を示す機能ブロック図である。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態1を、図1乃至図7を参照して説明する。図1は情報管理装置の構成を示す機能ブロック図である。図2は、図1に示す情報管理装置の動作を説明するためのフロー図である。図3は、図1に示す利用者情報データベース(DB)に登録された利用者情報の一例を示す図であり、図4は、図1に示すアクセス制御情報DBに登録されたアクセス制御情報の一例を示す図である。図5は、図1に示す編集処理部における設計内容の変更を示す図であり、図6は、図1に示す生成物提示部における処理を説明するための図である。また、図7は、図1に示す生成物提示部における処理の他の例を示す図である。
ここで、本実施形態は、後述する実施形態5で説明する情報管理装置の具体的一例を示すものである。図示の例では、情報管理装置10は、例えば、コンピュータシステムで構成されている。ここでは、情報管理装置10は、複数の設計データ(主データ)を有する設計内容を示す設計書(設計ファイル)と、複数の試験手順データ(副データ)を有する試験内容を示す試験手順書(試験手順ファイル)とを後述するようにして管理・提示する。
つまり、設計内容は複数の設計内容項目を記述した設計データで構成される。そして、設計内容を記載した設計書に応じて開発対象物(例えば、ソフトウェア)が作成される。また、試験内容は複数の試験手順項目を記述した試験手順データで構成される。そして、試験内容を記載した試験手順書によって開発対象物の試験が行われて開発対象物の動作等が試験・確認される。このように、本実施形態では、設計書が第1のファイルに相当し、試験手順書が第2のファイルに相当することになる。
また、設計内容及び試験内容はそれぞれ少なくとも一つのレイヤで構成されている。以下の説明では、設計内容に係るレイヤを設計内容レイヤ、試験内容に係るレイヤを試験内容レイヤと呼ぶことがある。そして、設計内容及び試験内容がそれぞれ1つのレイヤで構成されている場合には、これら設計内容レイヤ及び試験内容レイヤがそれぞれ全ての設計データ及び試験手順データを有することになる。
[構成]
図1を参照すると、本実施形態による情報管理装置10は、例えば、コンピュータシステムであり、少なくともCPU(Central Processing Unit)、メモリ及びディスク等の記憶装置、キーボード等の入力装置、及びディスプレイ等の出力装置を有している。そして、後述のように、CPUが図1に示す識別認証処理部(利用者認証手段)11、利用者管理部12、編集処理部(編集処理手段)13、差分検出部(変更検出手段)14、アクセス制御部(許可手段)15、及び生成物提示部(提示手段)16として機能する。
また、利用者情報DB(利用者記憶手段)21、中間生成物管理DB(情報管理記憶手段)22、及びアクセス制御情報DB(アクセス情報管理手段)23は、記憶装置上に形成されている。なお、図1においては、説明の便宜上入力装置及び出力装置は省略されている。
当該情報管理装置10を利用する利用者は、例えば、設計書を設計する仕様設計者、そして、試験手順書を作成する試験設計者等である。これら仕様設計者及び試験設計者には、それぞれ個別の利用者識別情報が与えられているものとする。
一方、この情報管理装置10を管理する管理者にも、利用者識別情報の一つとして管理者識別情報が与えられている。そして、この管理者識別情報は、予め利用者情報DB21に設定されている。管理者が仕様設計者並びに試験設計者に関する利用者識別情報を情報管理装置10に登録する際には、入力装置から管理者識別情報を入力する。識別認証処理部11が利用者情報DB21を参照して、入力された管理者識別情報の識別認証を行う。認証に成功すると、認証識別処理部11は利用者管理部12の使用を許可する。
これによって、管理者は、利用者管理部12によって仕様設計者並びに試験設計者に関する利用者識別情報の登録、そして、仕様設計者及び試験設計者の所属及び役割等を示す属性情報の登録を利用者情報DB21に行うことができる(ここでは、利用者識別情報及び属性情報が利用者特定情報を構成する)。さらに、管理者は、利用者管理部12を用いて仕様設計者並びに試験設計者に関する利用者識別情報の削除、そして、仕様設計者及び試験設計者の属性情報の削除を行うことができる。
このようにして、利用者情報DB21には、当該情報管理装置10を利用可能な利用者を識別するための利用者識別情報が識別認証情報として登録されるとともに、各識別認証情報に対応付けて、利用者の属性情報が登録される。識別認証処理部11は、入力装置から利用者識別情報が入力識別情報として入力されると、利用者情報DB21を参照して、識別認証情報に基づいて利用者の識別認証を行う。そして、識別認証に成功すると、識別認証処理部11は、当該識別認証情報に対応する属性情報を利用者情報DB21から読み取ってアクセス制御部15に渡す。
アクセス制御部15は、上記の属性情報を受けると、アクセス制御情報DB23に登録されたアクセス制御情報と当該属性情報とに応じて、後述するように、設計内容又は試験内容の参照又は編集の可否を決定する。上記のアクセス制御情報は、予めアクセス制御情報DB23に登録されており、設計内容及び試験内容のレイヤ毎に、設計内容及び試験内容の参照又は編集の可否を規定する情報である。
例えば、アクセス制御情報DB23は、設計内容レイヤ及び試験内容レイヤ毎に、仕様設計者及び試験設計者の属性情報に対応付けられ、設計内容及び試験内容の参照又は編集の可否を規定する情報である。
編集処理部13は、仕様設計者及び試験設計者がそれぞれ設計内容レイヤ及び試験内容レイヤ毎に設計内容及び試験手順書中の試験内容の編集を行う機能を有している。編集に当たっては、編集処理部13は、アクセス制御部15と連携して属性情報に応じて設計内容及び試験内容のいずれかを選択する。つまり、編集処理部13はアクセス制御部23の可否決定に応じて設計内容又は試験内容へのアクセスを制限することになる。
中間生成物管理DB22には、設計内容レイヤ及び試験内容レイヤが保存されている。編集処理部13は、仕様設計者及び試験設計者がそれぞれ設計内容及び試験内容を編集した場合に、設計内容及び試験内容を編集した編集結果である編集設計内容及び編集試験内容をそれぞれ中間生成物として中間生成物管理DB22に登録する。この結果、中間生成物管理DB22には既存の設計内容レイヤ及び試験内容レイヤの他に変更・編集後の設計内容レイヤ及び試験内容レイヤが保存されることになる。
中間生成物DB22では、全ての設計内容レイヤ及び試験内容レイヤ(変更・編集後のレイヤも含む)にレイヤ識別コード(レイヤID)が付与されて管理されている。例えば、レイヤ識別コードはレイヤの種別(ここでは設計内容レイヤか又は試験内容レイヤかの種別)を表している。また、設計データ及び試験手順データにはそれぞれデータ識別コード(データID)が付加されており、互いに対応する設計データ及び試験手順データには同一のデータIDが付与されている。
これによって、個々の設計データ及び試験手順データはデータIDによって特定され、レイヤの種別はレイヤIDによって識別されることになる。このようにして、中間生成物管理DB22には、設計データに対応付けて試験手順データが記憶・管理されることになる。
差分検出部14は、中間生成物管理DB22に登録・管理された中間生成物(つまり、過去の中間生成物と、編集処理部13によって現時点で編集された中間生成物(つまり、現在の中間生成物)とを比較する。そして、現在の中間生成物に変更が加えられたか否か(つまり、差分が存在するか否か)を検出する(差分検出の単位は、設計内容及び試験内容を記載した電子ファイル全体としてもよく、電子ファイルの特定の章又は節等のより細かい単位を差分検出単位としてもよい)。
上述のように、差分検出部14が設計内容に関して差分を検出すると、編集処理部13は、設計内容に変更があった部分に対応する試験内容の部分について、例えば、色、下線を付すか又は書式を変更する等の強調処理をして注意を喚起する機能を有している。加えて、試験内容の編集を行う際に、試験設計者は編集処理部13によって編集の状況(例えば、編集が行われていないか、編集中か、又は編集完了か)を示す編集状況フラグを設定することができる。
生成物提示部16は、仕様設計者及び試験設計者が入力装置から参照コマンドを与えると、中間生成物管理DB22をアクセスして、それぞれ設計内容レイヤ及び試験内容レイヤを合成し、後述するように一つの文書の形態とする(以下合成後の設計内容レイヤを設計文書、合成後の試験内容レイヤを試験文書と呼ぶことがある)。そして、生成物提示部16はこれら設計文書及び試験文書をディスプレイ等の出力装置に提示する。
また、上記の参照コマンドを受けた際、生成物提示部16は、アクセス制御部15と連携して、後述するように、属性情報に応じて参照の可否、参照可能なレイヤの可否を決定する。
[動作]
続いて、上述した情報管理装置10の動作の一例について、図1〜図7を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照すると、上述したようにして、管理者は、当該情報処理装置10の利用を許可する者(仕様設計者並びに試験設計者)を利用許可者とし、その利用者識別情報を識別認識情報として登録するとともに属性情報を登録する(ステップS1)。
図3に示すように、利用者情報DB21には、識別認識情報として、識別コード(ID)及びパスワードが登録されている。図示の例では、この識別認識情報に対応付けて属性情報として氏名、所属、及び役割が登録されている。
ここで、仕様設計者が情報管理装置10を使用する場合には、入力装置から入力識別情報として、識別コード(ID)及びパスワードを入力する(ステップS2)。ID及びパスワードの入力に応答して、識別認証処理部11は、利用者情報DB21に登録された識別認識情報に応じて当該使用設計者の認証を実行する(ステップS3)。
そして、識別認証に成功した場合、識別認証処理部11は、当該識別認証情報に対応する属性情報を利用者情報DB21から読み取ってアクセス制御部15に渡す(ステップS4)。例えば、入力識別情報を入力した仕様設計者が第1開発部の「鈴木」であるとすると、識別認証処理部11は、利用者情報DB21から属性情報である「鈴木」、「第1開発部」に対応する「仕様設計者A」をアクセス制御部15に渡すことになる。
アクセス制御部15は属性情報を受けると、アクセス制御情報DB23に登録されたアクセス制御情報を参照して、当該属性情報「仕様設計者A」に対するアクセスの可否(例えば、編集の可否)を判定する(ステップS5)。
図4に示すように、アクセス制御情報DB23には、案件毎(図示の例では、案件1及び案件2)に、設計内容レイヤ及び試験内容レイヤに対応付けてアクセス制御情報が規定されている(この例では、各案件1及び2は一つの設計内容レイヤ及び一つの試験内容レイヤを有している)。図示の例では、「仕様設計者A」は、案件1について設計内容レイヤは参照及び更新(編集)可能であるが、試験内容レイヤについては参照のみ可能となっている。そして、案件2については、「仕様設計者A」は設計内容レイヤ及び試験内容レイヤともに、参照及び更新が不可となっている。
従って、ここでは、アクセス制御部15は、「仕様設計者A」について、案件1に関する設計内容レイヤについて参照及び更新が可能であり、案件1に関する試験内容レイヤについては参照のみが可能であると判定する。また、アクセス制御部15は、「仕様設計者A」について、案件2に関しては設計内容レイヤ及び試験内容レイヤともに参照及び更新とも不可であると判定する。そして、アクセス制御部15は判定結果を編集処理部13及び生成物提示部16に送る(ステップS6)。
編集処理部13は、判定結果に応じて、編集の可否を決定する(ステップS7)。ここでは、編集処理部13は、当該仕様設計者「鈴木」について案件1の設計内容レイヤのみ編集が可能であるとして、編集を許可する。一方、生成物提示部16は、判定結果に応じて、提示の可否を決定する(ステップS8)。ここでは、生成物提示部16は、案件1の設計内容レイヤ及び試験内容レイヤが参照可能であるとして、参照を許可することになる。そして、生成物提示部16は、後述するようにして、案件1に係る設計内容レイヤ及び試験内容レイヤを合成してディスプレイ等の出力装置に表示することになる(ステップS9)。
いま、仕様設計者「鈴木」が案件1の設計内容レイヤを変更・編集しようとする場合には、ディスプレイ等の出力装置に表示された案件1の設計内容レイヤを変更・編集することになる。例えば、案件1の設計内容レイヤが図5(a)に示すレイヤであるとし、仕様設計者「鈴木」が図5(a)に示すレイヤを、入力装置を用いて変更・編集(更新)し、図5(b)に示すレイヤにしたとする。
このようにして、案件1の設計内容レイヤが変更・編集されると(つまり、設計内容レイヤの編集が終了すると:ステップS10)、編集処理部13は変更・編集後の設計内容レイヤを中間生成物管理DB22に登録する(ステップS11)。
また、仕様設計者「鈴木」が案件1を参照しようとする場合には、前述したように、参照コマンドを入力することになる。生成物提示部16は、設計内容レイヤと試験内容レイヤとを表示する際、上記の対応付けに応じて設計内容レイヤと試験内容レイヤとを合成する。例えば、生成提示部16には合成の際に当たって使用さる提示パターン(提示フォーマット)が予め設定されている。図示はしないが、この提示パターンは、設計データに対応する試験手順データを当該設計データに隣接してその後に位置づけるためのパターンである。
まず、生成物提示部16はレイヤIDによってレイヤの種別を判定する。つまり、生成物提示部16は、レイヤIDによって、中間生成物管理DB23に保存されたレイヤが設計内容レイヤ及び試験内容レイヤのいずれかであることを識別する。続いて、生成物提示部16は、設計内容レイヤ及び試験内容レイヤ間においてデータIDが同一の設計データ及び試験手順データを調べる。
同一のデータIDを有する設計データ及び試験手順データを発見すると、生成物提示部16は、前述の提示パターンを用いて同一のデータIDを有する設計データ及び試験手順データの配置を行う。具体的には、生成物提示部16は、設計データに隣接して設計データの次に試験手順データを配置する。
なお、データIDは、設計内容における設計データの順に付番されており、生成物提示部16はデータIDの順番に、設計データ及び試験手順データを配列することになる。このようにして、生成物提示部16は、データIDを参照して同一のIDを有する設計データと試験手順データとを識別して合成を行うことになる。
いま、案件1に係る設計内容レイヤが図6(a)に示すレイヤであり、案件1に係る試験内容レイヤが図6(b)に示すレイヤであるとする。そして、設計内容レイヤの機能(設計内容項目)が設計データであり、試験内容レイヤの試験項目が試験手順データであるとする。前述のように、レイヤID及びデータIDによって、設計内容レイヤ及び試験内容レイヤは管理されている。
ここでは、データIDによって、設計データである機能Aと試験手順データである試験項目A及びBとがそれぞれ対応付けられ、設計データである機能Bと試験手順データである試験項目Cとが対応付けられているものとする。よって、図6(c)に示すように、生成物提示部16は、機能Aに関する記述に隣接させて当該機能Aの次に(下に)試験項目Aに関する記述を位置づけ、そして、試験項目Aの下に試験項目Bを位置づける。
さらに、生成提示部16は、試験項目Bの記述の次に機能Bの記述を位置づけ、その下に試験項目Cを位置づける。そして、生成物提示部16は機能A及びBの部分と、試験項目A〜Cの部分を、その背景色を異ならせる等によって図示のように区別するようにしてもよい。
このようして、機能の直後に、当該機能に対応する試験項目を配置して合成ビューとするようにすれば、仕様設計者「鈴木」は、目視するだけで機能と当該機能に対応する試験項目とを容易に確認することができる。つまり、設計データに対応する試験手順データを、当該設計データの次に隣接して配置するようにしたから、設計データと試験手順データとの対応関係を容易に確認することができる。
続いて、試験設計者が情報管理装置10を使用する場合には、同様にして、試験設計者は、入力装置からID及びパスワードを入力することになる。そして、ID及びパスワードの入力に応答して、識別認証処理部11は、利用者情報DB21に登録された識別認識情報に応じて当該使用設計者の認証を実行する。識別認証に成功した場合、識別認証処理部11は、当該識別認証情報に対応する属性情報を利用者情報DB21から読み取ってアクセス制御部15に渡す。
例えば、入力識別情報(ID及びパスワード)を入力した試験設計者が、品質保証部の「田中」であるとすると、識別認証処理部11は、利用者情報DB21から属性情報である「田中」、「品質保証部」に対応する「試験設計者A」をアクセス制御部15に渡すことになる。
アクセス制御部15は属性情報を受けると、アクセス制御情報DB23に登録されたアクセス制御情報を参照して、当該属性情報「仕様設計者A」に対するアクセスの可否(例えば、編集の可否)を判定する。図4に示すように、「試験設計者A」は、案件1について試験内容レイヤは参照及び更新(編集)可能であるが、設計内容レイヤについては参照のみ可能となっている。そして、案件2については、「試験設計者A」は設計内容レイヤ及び試験内容レイヤともに、参照及び更新が不可となっている。
従って、ここでは、アクセス制御部15は、案件1に関する試験内容レイヤについて参照及び更新が可能であり、案件1に関する設計内容レイヤについては参照のみが可能であると判定する。また、アクセス制御部15は案件2については設計内容レイヤ及び試験内容レイヤともに参照及び更新とも不可であると判定する。そして、アクセス制御部15は、この判定結果を編集処理部13及び生成物提示部16に送る。
ここでは、編集処理部13は、判定結果に応じて、当該試験設計者「田中」は、案件1の試験内容レイヤのみ編集が可能であるとして、その編集を許可する。一方、生成物提示部16は、案件1の設計内容レイヤ及び試験内容レイヤが参照可能であるとして、参照を許可することになる。
これによって、生成物提示部16は、案件1に係る設計内容レイヤ及び試験内容レイヤを合成してディスプレイ等の出力装置に表示することになる。一方、前述したように、仕様設計者「鈴木」が設計内容レイヤを変更した場合には、差分検出部14は案件1について変更があったことを検出することになる。
例えば、仕様設計者「鈴木」が設計内容レイヤの機能Aを変更したとすると、差分検出部14は設計内容レイヤにおいて機能Aの記述が変更された旨検出することになる。
そして、差分検出部14は、案件1に係る設計内容レイヤにおいて機能Aの記述(つまり、設計内容)が変更された旨を示す変更検出結果を編集処理部13に与える。また、差分検出部14は、案件1に係る設計内容レイヤの機能Aに対応する試験項目A及びBの編集が行われていないことを示すフラグ(未編集フラグ)を試験項目A及びBに設定する。
一方、編集処理部13は、機能Aに対応する試験項目である試験項目A及びBについて、強調して表示することを生成物提示部16に指令する。例えば、試験項目A及びBについてその背景色を変更することを生成物提示部16に指令する。
これによって、案件1に係る設計内容レイヤ及び試験内容レイヤを合成してディスプレイ等の出力装置に表示する際、生成物提示部16は、図7に示すように、機能Aに対応する試験項目A及びBを強調して(例えば、背景色を異ならせて)、ディスプレイ等の出力装置に表示する。
上記のように、機能Aの内容が変更されたにも拘らず、この機能Aに対応する試験項目A及びBが未だ編集されていない場合には、設計内容レイヤと試験内容レイヤとを合成して表示する際に、試験項目A及びBが強調されて表示されるから、試験設計者「田中」に対して実質上試験内容の変更を促すことになる。これによって、設計内容が変更されたにも拘らず、試験内容が変更されないという事態を容易に回避することができる。
そして、未編集フラグの設定が解除されない限りは、試験設計者「田中」が情報管理装置10を利用する都度、試験項目A及びBが強調表示されることになる。その結果、試験設計者「田中」が試験内容の変更を失念することがない。
試験項目A及びBの強調表示によって、編集を促された試験設計者「田中」が機能Aの変更に応じて試験項目A及びBを見直しすることになる。そして、試験設計者「田中」は変更後の機能Aにマッチする試験内容となるように試験項目A及びBを編集した後、試験項目の編集が終了したことを示すフラグ(編集終了フラグ)を入力装置から設定する。これによって、編集処理部13は、変更後の試験内容(つまり、案件1に関する試験内容レイヤ)を中間生成物管理DB22に登録する。
上述のように、試験設計者「田中」が入力装置から編集終了フラグを設定すると、編集処理部13は未編集フラグを解除する。つまり、編集終了フラグが設定されるまで、変更後の試験内容は中間生成物管理DB22に登録されず、試験項目A及びBは強調表示されることになる。これによって、試験設計者「田中」は試験内容の変更・編集の終了操作を確実に実行することができる。
このように、第1の実施形態では、設計データに対応する(影響のある)試験手順データを、当該設計データの後に隣接して配置するようにしたので、設計データと試験データとの対応関係を直ちにしかも容易に確認することができる。
さらに、第1の実施形態では、変更された設計データに対応する試験手順データを、未変更の設計データに対応する試験手順データと区別して強調して提示するようにしている。よって、設計データが変更・編集された際に、試験手順データにおいてその影響の及ぶ範囲を容易に確認し、試験手順データの変更・編集を容易に行うことができる。
なお、第1の実施形態においては、変更された設計データに対応する試験手順データと、未変更の設計データに対応する試験手順データとが区別されればよい。よって、変更された設計データ及びこの設計データに対応する試験手順データの少なくとも一方を、未変更の設計データ及び未変更の設計データに対応する試験手順データと区別して提示するようにしてもよい。このように、変更された設計データ及び対応する試験手順データの少なくとも一方の区別提示を行うようにすれば、同様に、試験手順データにおいてその影響の及ぶ範囲を容易に確認することができる。
<実施形態2>
次に、本発明における第2の実施形態を、図8を参照して説明する。図8は設計内容及び試験内容がそれぞれ複数のレイヤで構成された例を示す図である。
第1の実施形態では、案件毎に設計内容及び試験内容はそれぞれ設計内容レイヤ及び試験内容レイヤとしてそれぞれ1つのレイヤで構成されていたが、第2の実施の形態においては複数のレイヤに分けられている。例えば、図8に示すように、設計内容は、各案件において機能の内容を表す設計データ毎に、機能の目的を記述した機能目的レイヤ、機能の利用方法を記述した機能利用レイヤ等に分けられている。つまり、第2の実施形態では、設計データの各々はその記述内容に応じて複数のレイヤに分けられている。
また、試験内容は、各案件において試験の内容を表す試験手順データ毎に、試験内容項目の目的を記述した試験目的レイヤ、試験内容項目の試験手順を記述した試験手順レイヤ等に分けられている。つまり、試験手順データの各々はその記述内容に応じて複数のレイヤに分けられている。そして、後述するようにして、これら複数のレイヤは、図8に示すように、生成物提示部16で合成されて表示されることになる。
第2の実施形態では、図1に示す生成物提示部16の機能は第1の実施形態とは異なっている。第2の実施形態における生成物提示部16は、第1の実施の形態で説明した生成物提示部16の機能に加えて、後述するように、仕様設計者又は試験設計者が指定するレイヤを特定して提示する機能を有している。
ここで、図9を参照すると、生成物提示部16には予め提示レベルの詳細度を規定する判断基準が設定されている。この判断基準は、機能目的レイヤ、機能利用レイヤ、試験目的レイヤ、及び試験手順レイヤ毎に、これらを提示するか否かを規定する設定提示レベルを示している。図示の例では、設定提示レベル(詳細度)は、「低」、「中」、「高」の三段階に分かれ、当該三段階のレベルにおいて提示するか否かを規定している。
情報管理装置10を使用する際には、仕様設計者及び試験設計者は、第1の実施形態で説明したようにして、認証を得た後、編集又は参照を行うことになる。例えば、仕様設計者「鈴木」が、案件1について設計内容の概要を参照しようとする際に、入力装置から詳細度「低」を指定したとする。生成物提示部16は、図9に示す判断基準を参照して、詳細度が「低」とされたレイヤを中間生成物管理DB22から読み出して、これらレイヤを合成してディスプレイ等の出力装置に表示する。
図9に示す判断基準では、機能名を記述したレイヤ(機能名レイヤ)及び試験項目の目的を記述したレイヤ(試験目的レイヤ)が詳細度「低」となっている。従って、生成物提示部16は、これら機能名レイヤ及び試験目的レイヤを合成してディスプレイ等の出力装置に表示する。
一方、仕様設計者「鈴木」が、詳細度「高」を指定したとする。生成物提示部16は、図9に示す判断基準を参照して、詳細度が「高」とされたレイヤを中間生成物管理DB22から読み出して、これらレイヤを合成してディスプレイ等の出力装置に表示する。通常、全てのレイヤには詳細度「高」が設定されている。よって、詳細度「高」が指定されると、生成物提示部16は、案件1に関する全てのレイヤを合成してディスプレイ等の出力装置に表示する。
このようにして、設計内容及び試験内容を参照しようとする場合に、仕様設計者又は試験設計者の参照目的に応じて必要する部分のみを合成して提示できることになる。この結果、仕様設計者又は試験設計者は、容易に目的とする部分を把握することができる。
<実施形態3>
続いて、本発明による第3の実施形態を、図10を参照して説明する。図10は、本発明による情報管理装置と端末装置とをネットワーク化した図である。なお、図10において、図1に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照番号を付し、説明を省略する。
図示の情報管理装置は、図1に示す情報管理装置10の構成要素に加えて、さらにプロトコル処理部(サーバ)31を有している。よって、ここでは、情報管理装置に符号30を付す。この情報管理装置30は、プロトコル処理部31によってネットワーク等の通信路32を介して端末装置33に接続されている。なお、図示の例では端末装置は一台だけ示されているが、複数の端末装置33を、通信路32を介して情報管理装置30に接続するようにしてもよい。
端末装置33は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)であり、プロトコル処理部(クライアント)34を有している。つまり、端末装置33と情報管理装置30とは所謂クライアント・サーバを構成することになる。そして、プロトコル処理部31及び34は通信路32を介して各種データの送受を行うことになる。
このように、通信路32を介して端末装置33と情報管理装置30を接続するようにしたので、仕様設計者及び試験設計者は、情報管理装置の設置場所に赴く必要がない。その結果、例えば、自席で容易に編集・参照等を行うことができる。
<実施形態4>
本発明による第4の実施形態を、図11を参照して説明する。図11は、設計内容及び試験内容を記述したレイヤを示す図である。
図示の例では、設計データの各々を複数のレイヤで構成している。ここでは、設計データの各々はその記述の詳細さの度合いを示す記述レベルに応じて分類された複数の記述データを有している。そして、記述レベル毎に記述データが纏められて1つのレイヤとされている。これによって、設計内容は、記述レベル毎の記述データが記載されたレイヤを複数有することになる。例えば、図示の例では、記述レベルは概要の記述を示す概要レベルと詳しい記述を示す詳細レベルとに別れている。
そして、設計内容は概要レベルの記述データを有するレイヤ(概要設計レイヤ:図11(a)参照)と、詳細レベルの記述レイヤを有するレイヤ(詳細設計レイヤ:図11(b)参照)とを備えている。なお、試験内容を記述したレイヤ(試験内容レイヤ)は1つのレイヤで構成されている(図11(c)参照)。ここでは、試験項目Aが概要設計A及び詳細設計Aに対応しているものとする。
第4の実施形態では、図1に示す生成物提示部16の機能が第1の実施形態とは異なっており、第4の実施形態における生成物提示部16は、次のようにして、設計内容及び試験内容を合成して表示する。
図11(d)に示すように、図示の例では、生成物提示部16では、合成に当たって、まず概要設計Aに関する記述を位置づけ、続いて詳細設計Aに関する記述を位置づける。そして、詳細設計Aの下側に試験項目Aの記述を位置づける。さらに、詳細設計Aに関する部分と試験項目Aに関する部分とを矩形枠41で囲み、この矩形枠41の中に位置する試験項目Aに関する部分を別の矩形枠42で囲む。
また、生成物提示部16は、矩形枠41の下側に詳細設計Bを配置して、矩形枠43で囲み、詳細設計Bの下側に概要設計Bを位置づける。そして、生成物提示部16は、概要設計Aに関する部分、試験項目Aに関する部分、及び概要設計Bに関する部分を同一の背景色とし、詳細設計A及びBに関する部分と区別するようにする。
上述のように、生成物提示部16は、設計データ(ここでは、概要設計A及び詳細設計A)と試験手順データ(ここでは、試験項目A)とを対応付けて提示する。この際、生成物提示部16は、記述レベルが最も詳細な記述データ(ここでは、詳細設計A)に対応付けて、当該記述データに対応する試験手順データを提示する。このようにして、生成物提示部16が設計内容及び試験内容の合成を行うと、図11(d)に示す合成ビューがディスプレイ等の出力装置に表示されることになる。
第4の実施形態では、設計内容を概要設計レイヤと詳細設計レイヤ等のように複数のレイヤで構成し、これら概要設計レイヤ及び詳細設計レイヤと試験レイヤとを区分して、しかも対応付けて合成する。従って、対象物の開発に当たって仕様設計と試験との関係を容易に確認することができる。つまり、開発工程の過程で徐々に詳細化される設計書のレベルや試験手順書の一貫性を確認することができる。
<実施形態5>
本発明による第5の実施形態を、図12及び図13を参照して説明する。図12は、本実施形態による情報管理装置の一例の構成を示す機能ブロック図である。また、図13は、本実施形態による情報管理装置の他の例の構成を示す機能ブロック図である。なお、本実施の形態では、情報管理装置の概略を説明する。
図12に示すように、本実施形態における情報管理装置50は、複数の主データを有する第1のファイルと、各々が主データに予め対応付けられた複数の副データを有する第2のファイルとを記憶する情報管理記憶手段51と、主データに対応する副データを主データの後に配置し、第1のファイルと第2のファイルとを合成して提示する提示手段54とを有している。
このように、主データに対応する副データを、当該主データの後に配置して、第1及び第2のファイルを提示するようにしたので、主データと副データとの対応関係を直ちにしかも容易に確認することができる。
本実施形態における情報管理装置10は、さらに、第1のファイルにおける主データ及び第2のファイルにおける副データの変更・編集を行って情報管理記憶手段51に登録する編集処理手段52と、主データの変更があったか否かを検出する変更検出手段53を備えるようにしてもよい。この場合、提示手段54は、主データの変更が検出された際には、当該変更された主データ及びこの主データに対応する副データの少なくとも一方を、未変更の主データ及び当該未変更の主データに対応する副データと区別して提示する。
このような区別提示をすることによって、第1のファイルが変更された場合に第2のファイルにおいて影響の及ぶ範囲を容易に確認して、変更・編集を行うことができることになる。
そして、本実施形態では、例えば、主データの各々はその記述内容に応じて分類された複数の主レイヤで構成され、副データの各々はその記述内容に応じて分類された複数の副レイヤで構成される。提示手段54には主レイヤ及び副レイヤ毎に主レイヤ及び副レイヤを提示するか否かを規定する提示レベルが設定提示レベルとして設定される。提示手段54は、設定提示レベルと入力された提示レベルとに応じて主レイヤ及び副レイヤを選択的に提示する。これによって、利用者の目的とする主レイヤ及び副レイヤのみを提示することができる。
また、主データの各々はその記述の詳細さの度合いを示す記述レベルに応じて分類された複数の記述データを有している。そして、第1のファイルは、記述レベル毎の記述データが記載された主レイヤを複数有するようにしてもよい。この場合、提示手段54は、主データと副データとを対応付けて提示する際、記述レベルが最も詳細な記述データに対応付けて当該記述データに対応する副データを提示するようにする。これによって、記述レベルに応じて主データ及び副データを提示し、最も詳細な記述データに対応付けて副データを提示しているから、副データの位置づけを容易に把握することができる。
図13に示すように、本実施形態による情報管理装置50は、さらに、利用者に応じて第1又は第2のファイルの変更・編集又は参照を許すか否かを決定するための許可処理を実行する許可手段57を有するようにしてもよい。この場合には、例えば、利用者を特定する利用者特定情報が記憶された利用者記憶手段55と、入力された利用者特定情報と利用者記憶手段に記憶した利用者特定情報との認証を行う利用者認証手段56とを有する。そして、許可手段57は、利用者認証手段56によって認証が行われた際、許可処理を実行する。
また、主データ及び副データ毎に属性情報に対応付けて変更・編集及び参照の許可を表すアクセス制御情報が格納されたアクセス情報管理手段58を有し、許可手段57はアクセス情報管理手段58を参照して、上記の許可決定を行う。
編集処理手段52は、変更された主データに対応する副データの変更・編集が行われていないと、当該副データの変更・編集が行われていないことを示す未編集フラグを設定する。提示手段54は、未編集フラグが設定されている場合に、未変更の主データに対応する副データと変更・編集が行われた主データに対応する副データとを区別して提示するようにしてもよい。
さらに、編集処理手段52は、変更された主データに対応する副データの変更・編集が行われて編集終了フラグが設定されると、未編集フラグを削除して当該変更後の副データを情報管理記憶手段51に登録する。
このように、利用者特定情報に応じて、第1及び第2のファイルの変更・編集、そして、参照を許可するようにしたので、部外者等によってファイルが不正に改変又は閲覧等されることがない。よって、セキュリティーの面で極めて安全である。また、未編集フラグ及び編集終了フラグを設定することによって、未変更・未編集の副データと変更・編集後の主データとの対応付けが容易となる。そして、副データの変更・編集が行われたかについても容易に確認することができる。
上記の情報管理装置は、コンピュータシステムにプログラムを組み込むことで実現できる。本発明の他の実施形態であるプログラムは、複数の主データを有する第1のファイルと、各々が主データに予め対応付けられた複数の副データを有する第2のファイルとを記憶する情報管理記憶部を有するコンピュータシステムに、主データに対応する副データを主データの後に配置し、第1のファイルと第2のファイルとを合成して提示させるという構成をとる。
また、本発明の他の実施形態であるプログラムは、第1のファイルにおける主データ及び第2のファイルにおける副データの変更・編集を行って情報管理記憶部に登録させ、主データの変更があったか否かを検出させるという構成をとるようにしてもよい。プログラムは、主データの変更が検出された際、変更された主データ及び対応する副データの少なくとも一方を、未変更の主データ及び対応する副データと区別して提示させる。
さらに、本発明の他の実施形態であるプログラムは、主データの各々はその記述内容に応じて分類された複数の主レイヤで構成され、副データの各々はその記述内容に応じて分類された複数の副レイヤで構成される場合に適用される。ここでは、プログラムは、コンピュータシステムに、主レイヤ及び副レイヤ毎に主レイヤ及び副レイヤを提示するか否かを規定する提示レベルを設定提示レベルとして設定する。そして、プログラムは、設定提示レベルと入力された提示レベルとに応じて主レイヤ及び副レイヤを選択的に提示させる。
上記の情報管理装置が動作することによって実行される本発明の他の実施形態である情報管理方法は、複数の主データを有する第1のファイルと、各々が主データに予め対応付けられた複数の副データを有する第2のファイルとを記憶する情報管理記憶部を有するコンピュータシステムに、主データに対応する副データを主データの後に配置し、第1のファイルと第2のファイルとを合成して提示させる。
また、本発明の他の実施形態である情報管理方法は、第1のファイルにおける主データ及び第2のファイルにおける副データの変更・編集を行って情報管理記憶部に登録させ、主データの変更があったか否かを検出させるという構成をとるようにしてもよい。情報管理方法は、主データの変更が検出された際、変更された主データ及び対応する副データの少なくとも一方を、未変更の主データ及び対応する副データと区別して提示させる。
さらに、本発明の他の実施形態である情報管理方法は、主データの各々はその記述内容に応じて分類された複数の主レイヤで構成され、副データの各々はその記述内容に応じて分類された複数の副レイヤで構成される場合に適用される。ここでは、情報管理方法は、コンピュータシステムに、主レイヤ及び副レイヤ毎に主レイヤ及び副レイヤを提示するか否かを規定する提示レベルを設定提示レベルとして設定する。そして、情報管理方法は、設定提示レベルと入力された提示レベルとに応じて主レイヤ及び副レイヤを選択的に提示させる。
このように、上記の構成を有するプログラム又は情報管理方法においても、上述した情報管理装置と同様の動作を行うので、上述した本発明の目的を達成することができる。
本発明は、第1のファイルとこれに対応する第2のファイルを管理する情報管理装置に利用することができる。
11 識別認証処理部
12 利用者管理部
13 編集処理部
14 差分検出部
15 アクセス制御部
16 生成物提示部
21 利用者情報DB
22 中間生成物管理DB
23 アクセス制御情報DB

Claims (15)

  1. 複数の主データを有する第1のファイルと、各々が前記主データに予め対応付けられた複数の副データを有する第2のファイルとを記憶する情報管理記憶手段と、
    前記主データに対応する前記副データを前記主データの後に配置し、前記第1のファイルと前記第2のファイルとを合成して提示する提示手段とを有する情報管理装置。
  2. 前記第1のファイルにおける前記主データ及び前記第2のファイルにおける前記副データの変更・編集を行って前記情報管理記憶手段に登録する編集処理手段と、
    前記主データの変更があったか否かを検出する変更検出手段とを有し、
    前記提示手段は、前記変更検出手段で前記主データの変更が検出された際には、当該変更された主データ及び該主データに対応する前記副データの少なくとも一方を、未変更の前記主データ及び当該未変更の主データに対応する前記副データと区別して提示する請求項1記載の情報管理装置。
  3. 前記主データの各々はその記述内容に応じて分類された複数の主レイヤで構成され、
    前記副データの各々はその記述内容に応じて分類された複数の副レイヤで構成されており、
    前記提示手段には前記主レイヤ及び前記副レイヤ毎に前記主レイヤ及び前記副レイヤを提示するか否かを規定する提示レベルが設定提示レベルとして設定され、
    前記提示手段は、前記設定提示レベルと入力された提示レベルとに応じて前記主レイヤ及び前記副レイヤを選択的に提示する請求項1又は2記載の情報管理装置。
  4. 前記主データの各々はその記述の詳細さの度合いを示す記述レベルに応じて分類された複数の記述データを有し、
    前記第1のファイルは、前記記述レベル毎の前記記述データが記載された主レイヤを複数有し、
    前記提示手段は、前記主データと前記副データとを対応付けて提示する際、前記記述レベルが最も詳細な記述データに対応付けて当該記述データに対応する副データを提示する請求項1又は2記載の情報管理装置。
  5. 利用者に応じて前記第1又は前記第2のファイルの変更・編集又は参照を許すか否かを決定するための許可処理を実行する許可手段を有する請求項2〜4いずれか1項記載の情報管理装置。
  6. 前記利用者を特定する利用者特定情報が記憶された利用者記憶手段と、
    入力された利用者特定情報と前記利用者記憶手段に記憶した利用者特定情報との認証を行う利用者認証手段とを有し、
    前記許可手段は、前記利用者認証手段によって認証が行われた際、前記許可処理を実行する請求項5項記載の情報管理装置。
  7. 前記主データ及び前記副データ毎に前記利用者特定情報に対応付けて前記変更・編集及び前記参照の許可を表すアクセス制御情報が格納されたアクセス情報管理手段を有する請求項6記載の情報管理装置。
  8. 前記編集処理手段は、前記変更された主データに対応する前記副データの変更・編集が行われていないと、前記副データの変更・編集が行われていないことを示す未編集フラグを設定し、
    前記提示手段は、前記未編集フラグが設定されている場合に、未変更の主データに対応する副データと変更・編集が行われた前記主データに対応する前記副データを区別して提示する請求項2〜7いずれか1項記載の情報管理装置。
  9. 前記編集処理手段は前記変更された主データに対応する前記副データの変更・編集が行われて編集終了フラグが設定されると、前記未編集フラグを削除して当該変更後の副データを前記情報管理記憶手段に登録する請求項8記載の情報管理装置。
  10. 複数の主データを有する第1のファイルと、各々が前記主データに予め対応付けられた複数の副データを有する第2のファイルとを記憶する情報管理記憶部を有するコンピュータシステムに、
    前記主データに対応する前記副データを前記主データの後に配置し、前記第1のファイルと前記第2のファイルとを合成して提示させるプログラム。
  11. 複数の主データを有する第1のファイルと、各々が前記主データに予め対応付けられた複数の副データを有する第2のファイルとを記憶する情報管理記憶部を有するコンピュータシステムに、
    前記第1のファイルにおける前記主データ及び前記第2のファイルにおける前記副データの変更・編集を行って前記情報管理記憶部に登録させ、
    前記主データの変更があったか否かを検出させ、
    前記主データの変更が検出された際には、当該変更された主データ及び該主データに対応する前記副データの少なくとも一方を、未変更の前記主データ及び当該未変更の主データに対応する前記副データと区別して提示させる請求項10記載のプログラム。
  12. 前記主データの各々はその記述内容に応じて分類された複数の主レイヤで構成され、
    前記副データの各々はその記述内容に応じて分類された複数の副レイヤで構成されており、
    前記コンピュータシステムに、前記主レイヤ及び前記副レイヤ毎に前記主レイヤ及び前記副レイヤを提示するか否かを規定する提示レベルを設定提示レベルとして設定し、
    前記コンピュータシステムに前記設定提示レベルと入力された提示レベルとに応じて前記主レイヤ及び前記副レイヤを選択的に提示させる請求項10又は11記載のプログラム。
  13. 複数の主データを有する第1のファイルと、各々が前記主データに予め対応付けられた複数の副データを有する第2のファイルとを記憶する情報管理記憶部を有するコンピュータシステムに、
    前記主データに対応する前記副データを前記主データの後に配置し、前記第1のファイルと前記第2のファイルとを合成して提示させる情報管理方法。
  14. 複数の主データを有する第1のファイルと、各々が前記主データに予め対応付けられた複数の副データを有する第2のファイルとを記憶する情報管理記憶部を有するコンピュータシステムに、
    前記第1のファイルにおける前記主データ及び前記第2のファイルにおける前記副データの変更・編集を行って前記情報管理記憶部に登録させ、
    前記主データの変更があったか否かを検出させ、
    当該変更された主データ及び該主データに対応する前記副データの少なくとも一方を、未変更の前記主データ及び当該未変更の主データに対応する前記副データと区別して提示させる請求項13記載の情報管理方法。
  15. 前記主データの各々はその記述内容に応じて分類された複数の主レイヤで構成され、
    前記副データの各々はその記述内容に応じて分類された複数の副レイヤで構成されており、
    前記コンピュータシステムに、前記主レイヤ及び前記副レイヤ毎に前記主レイヤ及び前記副レイヤを提示するか否かを規定する提示レベルを設定提示レベルとして設定し、
    前記コンピュータシステムに前記設定提示レベルと入力された提示レベルとに応じて前記主レイヤ及び前記副レイヤを選択的に提示させる請求項13又は14記載の情報管理方法。
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WO2021059896A1 (ja) * 2019-09-23 2021-04-01 株式会社デンソークリエイト 設計支援ツール

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