JP2010243644A - 表示装置、および検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、容易にリーク電流を計測可能な表示装置、および検査装置を提供する。
【解決手段】液晶パネル1は、一端側にゲート端子21が設けられる複数のゲート線Gのうち、互いに隣接しないゲート線Gの他端部同士を接続し、ゲート線Gを2相以上に分割するテストゲート線32と、一端側にソース端子23が設けられる複数のソース線Sのうち、互いに隣接しないソース線Sの他端部同士を接続し、ソース線Sを2相以上に分割するテストソース線33と、ゲート線Gおよびソース線Sの他端側に設けられるとともに、第一端子、第二端子、第一端子と第二端子との間に設けられる静電保護部、および第一端子の接続端と静電保護部の第二端子部とを接続するアモルファスシリコンを有する静電保護用トランジスター27と、各アモルファスシリコン274を結線するテストスイッチ線31と、を具備した。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像を表示させる表示装置、およびこの表示装置におけるリーク電流を検査する検査装置に関する。
従来、液晶パネルなどの表示装置において、表示異常を検査する検査装置および検査方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のものは、複数のソース線およびゲート線が配線された液晶表示装置の検査装置に関するものである。この検査装置では、液晶表示装置の表示範囲の外部に、3本のソース側検査配線、2本のゲート側検査配線、検査用ゲート配線、および蓄積要領専用検査配線が引き出し形成され、これらの検査用配線に所定の電圧を印加することで、液晶表示装置における画素欠陥の検査を実施している。
特開2003−157053号公報
ところで、上記特許文献1のような検査装置では、液晶表示装置の外側に各検査用配線を配線する必要がある。しかしながら、近年、液晶表示装置の高解像度化が進み、ソース線やゲート線の数もより多くなっている。したがって、これらのソース線やゲート線に対して、パネル検査端子である各検査用配線を接続するためには、専用の検査回路を設ける必要があり、構成が煩雑になるという問題がある。
一方、表示装置において、実際に画像を表示させる表示領域の周部に、静電保護用のダミー画素を設けた表示装置が知られている。この場合、このようなダミー画素の画素電極に検査用配線を接続し、ダミー画素から各ソース線や各ゲート線に信号を出力して表示装置におけるリーク電流を検査する表示装置、検査方法も考えられる。しかしながら、このようなダミー画素を検査回路として用いる場合、ゲートダミー画素のスイッチング素子を大きく変更する必要があり、レイアウト上問題となる。また、ダミー画素が設けられない場合には対応できないという問題もある。
本発明では、上記のような問題に鑑みて、簡単な構成で、容易にリーク電流を計測可能な表示装置、および検査装置を提供することを目的とする。
本発明の表示装置は、互いに対向する駆動基板および対向基板と、これらの駆動基板および対向基板の間に封入される電気光学材料と、前記駆動基板に設けられるとともに、互いに直交する複数のソース線および複数のゲート線と、前記複数のソース線および前記複数のゲート線との交差部近傍に設けられ、前記ソース線に出力された電荷を前記電気光学材料に印加する複数の画素電極と、前記ゲート線に接続され、前記ソース線および前記画素電極の間の導通状態を切り替えるスイッチング素子と、を具備した表示装置であって、前記ゲート線およびソース線は、一端部に駆動信号が入力される信号入力端子を備え、当該表示装置は、複数のゲート線のうち、互いに隣接しない前記ゲート線の他端部に接続され、前記ゲート線を2相以上に分割する複数のテストゲート線と、複数のソース線のうち、互いに隣接しない前記ソース線の他端部に接続され、前記ソース線を2相以上に分割する複数のテストソース線と、前記ゲート線および前記ソース線の他端側に設けられるとともに、前記テストゲート線または前記テストソース線が接続される一方端に接続される第一端子、前記信号入力端子側に接続される第二端子、前記第一端子と前記第二端子との間に設けられる静電保護部、および、前記第一端子および前記第二端子のうち少なくとも前記第一端子に設けられる抵抗素子を有する静電保護用トランジスターと、各静電保護用トランジスターの前記抵抗素子同士を結線するテストスイッチ線と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、表示装置の各ゲート線や各ソース線に設けられる静電保護用トランジスターを検査用スイッチとして利用する。すなわち、テストスイッチ線にオン信号を出力し、各静電保護用トランジスターの第一端子側に電圧を印加することで、静電保護用トランジスターの第一端子から第二端子への電流導通が許容される。したがって、テストゲート線およびテストソース線に所定の駆動電圧を印加することで、表示装置の表示領域に設けられる各画素を充電することが可能となる。よって、駆動電圧を印加するテストゲート線およびテストソース線を切り替えて、駆動電圧が印加されていないテストソース線に入力される電流を計測することで、表示装置の各画素におけるリーク欠陥検出を実施することができる。これにより、テストスイッチ線、テストゲート線、およびテストソース線のみを用いた検査によりリーク電流を測定することができるため、容易に表示装置の表示欠陥を検出することができる。
また、検査用回路として、静電保護用トランジスターを用いているため、リーク欠陥検出用の専用の回路を設ける必要がなく、構成を簡単にできる。また、静電保護用トランジスターが設けられる領域には、ダミー画素領域のように、ゲート線およびソース線の交差部がなく、テストゲート線、テストソース線、およびテストスイッチ線の配線が容易に実施でき、表示装置の製造効率も向上する。さらに、ダミー画素が設けられない表示装置に対しても、簡単な構成の検査回路を組み込むことができる。
また、表示装置をモジュールに組み込み、画像を表示させる際には、テストスイッチ線を浮かす、すなわち、ドライバに接続せず、オープン状態としてもよい。したがって、テストスイッチ線に、オフ電圧を常に印加する必要がなく、これに伴う処理の複雑化や、信頼性低下の問題なども回避できる。
本発明の表示装置では、前記テストゲート線、前記テストソース線、および前記テストスイッチ線は、静電保護素子を介して共通電極線に、接続されることが好ましい。
ここで、静電保護素子としては、電位差が大きくなるにつれて高抵抗となる双方向トランジスターや、非線形抵抗素子を用いることができる。
この発明によれば、テストゲート線、テストソース線、およびテストスイッチ線などの検査用配線から他の検査用配線へ信号が入力される不都合を静電保護素子により防止できる。したがって、表示装置の表示領域におけるリーク欠陥検出時に、検査用配線間のリークをより確実に除外することができ、より精度の高いリーク欠陥検出処理を実施できる。
本発明の検査装置は、互いに対向する駆動基板および対向基板と、これらの駆動基板および対向基板の間に封入される電気光学材料と、前記駆動基板に設けられるとともに、一端部に駆動信号が入力される信号入力端子を有し、互いに直交する複数のソース線および複数のゲート線と、前記複数のソース線および前記複数のゲート線との交差部近傍に設けられ、前記ソース線に出力された電荷を前記電気光学材料に印加する複数の画素電極と、前記ゲート線に接続され、前記ソース線および前記画素電極の間の導通状態を切り替えるスイッチング素子と、複数のゲート線のうち、互いに隣接しない前記ゲート線の他端部に接続され、前記ゲート線を2相以上に分割する複数のテストゲート線と、複数のソース線のうち、互いに隣接しない前記ソース線の他端部に接続され、前記ソース線を2相以上に分割する複数のテストソース線と、前記ゲート線および前記ソース線の他端側に設けられるとともに、前記テストゲート線または前記テストソース線が接続される一方端に接続される第一端子、前記信号入力端子側に接続される第二端子、前記第一端子と前記第二端子との間に設けられる静電保護部、および、前記第一端子および前記第二端子のうち少なくとも前記第一端子に設けられる抵抗素子を有する静電保護用トランジスターと、各静電保護用トランジスターの前記抵抗素子同士を結線するテストスイッチ線と、を備える表示装置におけるリーク電流欠陥を検査する検査装置であって、前記テストスイッチ線に前記制御信号を出力するテストスイッチ制御手段と、前記テストゲート線および前記ソースゲート線に所定の駆動信号を出力するテスト駆動制御手段と、前記テストゲート線および前記ソースゲート線のうち、検査対象となる線から出力される電流を計測する電流計測手段と、を具備したことを特徴とする。
この発明は、上述したような表示装置に対する検査装置の発明であり、テストスイッチ制御手段により、テストスイッチ線に制御信号を出力して、静電保護用トランジスターの第一端子側のオン/オフを制御し、テスト駆動制御手段により所定のテストソース線および所定のテストゲート線にリーク電流検出用のテスト駆動信号を出力する。そして、電流計測手段により、リーク電流を検出して、リーク欠陥の有無を検査する。このような検査装置では、上記のような表示装置に発生するリーク欠陥を容易に検出することができる。
本発明に係る実施の形態に係る液晶パネルの回路構成を示す図である。 (A)は、本実施の形態の静電保護用トランジスターを示す図であり、(B)は、静電保護用トランジスターの静電保護部の電気特性を示す図である。 (A)は、本実施の形態の静電保護用トランジスターを示す図であり、(B)は、静電保護用トランジスターの非線形抵抗素子であるアモルファスシリコン(a−si)の電気特性を示す図である。 液晶パネルの端子部、および端子部に対応した検査装置の検査端子部の概略構成を示す図である。 液晶パネルを検査する検査装置の概略構成を示す図である。 液晶パネルのリーク欠陥検出処理におけるフローチャートである。 液晶パネルのリーク欠陥検出処理における各種信号の出力タイミングを示すタイミングチャートである。 端子部にテスト共通端子が設けられない液晶パネルに異物が付着した例を示す図である。 図8において異物付着部における電気特性検出モデルである。 本実施の形態の端子部に異物が付着した例を示す図である。 図10において、異物付着部における電気特性検出モデルである。
以下、本発明の実施の形態に係る表示装置としての液晶パネル、および液晶パネルを検査する検査装置について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る液晶パネルの回路構成を示す図である。
〔液晶パネルの構成〕
図1において、1は、表示装置としての液晶パネル(液晶TFT(Thin Film Transistor)パネル)であり、この液晶パネル1は、基本色として例えば赤色(R)、緑色(G)、青色(B)を混色してカラー画像を表示させる装置である。なお、本実施の形態では、電気光学材料である液晶としてアモルファスシリコンが用いられるアモルファスTFTパネルを例示するが、例えば、LTPS-TFTパネル(Low-Temperature Poly-Silicon TFT:低温ポリシリコンTFT液晶パネル)、HTPS-TFTパネル(High Temperature Poly-Sillicon TFT:高温ポリシリコンTFT液晶パネル)など、液晶としてポリシリコンが用いられるTFTであってもよい。また、表示装置として液晶パネル1を例示したが、これに限定されず、例えば電気光学材料としてジアミンやアントラセンなどの有機物が採用されたOLEDパネル(Organic Light Emitting Diode:有機EL)などの表示装置にも利用できる。
この液晶パネル1は、詳細な図面は省略するが、筐体内に対向配置された一対の透明基板(駆動基板および対向基板)と、これらの透明基板間を複数の領域に分割するスペーサと、を備え、これらの一対の透明基板およびスペーサにて囲われる領域に画素(表示画素11およびダミー画素14)が形成されている。ここで、液晶パネル1では、列方向に沿って単一の基本色(R、G、B)を発色する表示画素11が配列され、行方向に沿ってこれらの表示画素11がR,G,Bの配列順で繰り返し配列されている。そして、この液晶パネル1は、画像を表示させる表示領域2、この表示領域2の外周部に形成される静電保護領域3、ゲートダミー領域4A、およびソースダミー領域4Bを備えている。
駆動基板には、互いに直交する複数のゲート線Gおよびソース線Sが配設されている。
各ゲート線Gは、表示領域2の各表示画素11の例えば水平方向(行方向)に略沿って配線されている。これらのゲート線Gは、ゲートダミー領域4A側の一端部に、ゲート端子21を備えており、これらのゲート端子21は、液晶パネル1を例えば液晶テレビジョンやプロジェクターなどのモジュールに組み込んだ際、液晶パネル1を駆動するドライバに設けられるゲート電極に接続される。
なお、本実施の形態では、ゲート端子21が液晶パネル1の一端側に形成される構成を例示するが、これに限定されず、例えば液晶パネル1の水平方向両端部にゲート端子21が設けられる構成としてもよい。この場合、ゲート端子21が左側に配置されるゲート線Gとゲート端子21が右側に配置されるゲート線とが交互に配設される構成としてもよく、ゲート端子21が左側に配置されるゲート線G同士、ゲート端子21が右側に配置されるゲート線G同士をそれぞれ上下に分割して配設する構成としてもよい。
各ソース線Sは、表示領域2の各表示画素の縦方向(列方向)に略沿って配線されている。ここで、列方向に略沿って赤色の基本色の表示画素11を接続するソース線Sを赤色ソース線Sr、緑色の基本色の表示画素11を接続するソース線Sを緑色ソース線Sg、青色の基本色の表示画素11を接続するソース線Sを青色ソース線Sbと称する。
また、各ソース線Sは、ソースダミー領域4B側の一端部に、ソース端子23を備えており、これらのソース端子23は、液晶パネル1を例えば液晶テレビジョンやプロジェクターなどのモジュールに組み込んだ際、液晶パネル1を駆動するドライバに設けられるソース電極に接続される。
そして、液晶パネル1の表示領域2では、ゲート線Gおよびソース線Sの各交差部近傍に、表示画素11を構成する電気光学材料としての液晶が封入される液晶セルCmainに電圧を印加する画素電極12が形成されている。これらの画素電極12は、例えばITO(Idium Tin Oxide)膜などにより形成されている。
また、駆動基板には、それぞれのソース線Sと、それぞれの画素電極12とを接続し、ゲート線Gに出力された電圧に応じて画素電極12への電圧の印加状態を切り替えるスイッチング素子としてのTFT(Thin Film Transistor)13が設けられている。これらTFT13は、ゲート線Gに接続されるゲートと、ソース線Sに接続されるソースと、画素電極12に接続されるドレインDとを備えている。
そして、TFT13は、ゲートにゲート線Gを介して、液晶パネル1を駆動する図示しないドライバからゲート駆動信号であるオン電圧(例えば+15V)が印加されると、オン状態(ソース−ドレインD間がローインピーダンスの状態)となり、ソース−ドレインD間の電流の導通が許容される。この状態では、ソース線Sを介して、ドライバや検査装置から映像信号がソースに印加されると、この映像信号に係る電荷がソース−ドレインD間を導通し、ドレインDに接続される画素電極12に印加される。
一方、ゲートにゲート線Gを介してドライバからゲート駆動信号であるオフ電圧(例えば−10V)が印加されると、TFT13はオフ状態(ソース−ドレインD間がハイインピーダンスの状態)となり、ソース−ドレインD間の電流の導通が規制される。したがって、ソースに接続されたソース線Sに映像信号に係る電荷が印加されたとしても、電流がソース−ドレインD間を導通せず、画素電極12への電荷の印加が規制される。
画素電極12は、液晶セルCmainに接続されるとともに、保持キャパシターCk0に接続されている。この保持キャパシターCk0は、液晶パネル1の駆動に必要な電圧の振幅を低く抑え、液晶パネル1の省電力化およびフリッカ防止を図るためのものである。これら液晶セルCmainおよび保持キャパシターCk0は、画素電極12だけでなく、対向基板の対向電極に接続されている。そして、これらの液晶セルCmainおよび保持キャパシターCk0には、ソース線SからTFT13を介して画素電極12に印加された電圧と、対向電極に印加された電圧との電位差に相当する電荷が書き込まれ、保持される。
そして、前記した各表示画素11は、TFT13、画素電極12、液晶セルCmainおよび保持キャパシターCk0により構成され、これら全ての表示画素11により液晶パネル1の表示領域2が構成されている。
液晶パネル1のゲートダミー領域4Aおよびソースダミー領域4Bは、表示領域2の周部に沿って設けられている。そして、ゲートダミー領域4Aでは、各ゲート線Gの一端側にダミー画素14が形成され、ソースダミー領域4Bには、各ソース線Sの一端側にダミー画素14が形成されている。
これらのダミー画素14は、表示領域2の表示画素11と略同様の構成を有し、液晶セルCmainと、液晶セルCmainに電荷を印加するダミー画素電極12Dと、ゲート線Gおよびダミー画素電極12Dを接続するダミーTFT13Dが設けられている。
これらのゲートダミー領域4Aやソースダミー領域4Bは、静電保護対策として設けられるものであり、製品として実際にモジュールに組み込まれる際には、例えばレーザーカットなどの手法により切削されてもよい。
また、本実施の形態では、ダミー領域4A,4Bを設ける構成を例示するが、これらのダミー領域4A,4Bが設けられない構成としてもよい。
静電保護領域3は、液晶パネル1に蓄電された静電気を除去する回路である。この静電保護領域3では、各ゲート線Gおよび各ソース線Sの他端部がテストゲート線32およびテストソース線33により結線されている。
具体的には、静電保護領域3では、複数のゲート線Gが、互いに隣り合わないゲート線G同士で複数相(本実施の形態では2相)に分割され、テストゲート線32により結線されている。例えば本実施の形態の液晶パネル1では、図1に示すように、奇数番目に配列されるゲート線G(G1,G3,G5…G(2n+1))同士を、1つのテストゲート線32で結線し、偶数番目に配列されるゲート線G(G2,G4,G6…G(2n))同士を、他のテストゲート線32で結線する。また、これらのテストゲート線32は、一端部にテストゲート端子Tg(Tg1,Tg2)を備えており、液晶パネル1における表示欠陥の検査時において、このテストゲート端子Tgに所定のテスト電圧が印加される。そして、各テストゲート線32は、静電保護素子であるリングトランジスター25を介して、一端部に対向電極Vcomが形成される共通電極線26に接続される。
また、静電保護領域3では、複数のソース線Sが、互いに隣り合わないソース線S同士で複数相(本実施の形態では3相)に分割され、テストソース線33により結線されている。例えば本実施の形態の液晶パネル1では、図1に示すように、赤色ソース線Sr同士を赤色テストソース線33rにより接続し、緑色ソース線Sg同士を緑色テストソース線33gにより接続し、青色ソース線Sb同士を青色テストソース線33bにより接続している。また、本実施の形態では、各ソース線Sを3相に分割する構成としたが、例えば2相や4相以上に分割する構成としてもよい。
これらのテストソース線33は、テストソース端子Ts(Tsr,Tsg,Tsb)を備えており、液晶パネル1における表示欠陥の検査時において、このテストソース端子Tsに所定のテスト電圧が印加される。そして、各テストゲート線32は、静電保護素子であるリングトランジスター25を介して、一端部に対向電極Vcomが形成される共通電極線26に接続される。
そして、静電保護領域3では、各ゲート線Gのゲート端子21とは反対側となる他端側、および各ソース線Sのソース端子23とは反対側となる他端側に、それぞれ静電保護用トランジスター27が配設されている。図2(A)は、本実施の形態の静電保護用トランジスターを示す図であり、(B)は、静電保護用トランジスターの静電保護部の電気特性を示す図である。また、図3(A)は、本実施の形態の静電保護用トランジスターを示す図であり、(B)は、静電保護用トランジスターの非線形抵抗素子であるアモルファスシリコン(a−si)の電気特性を示す図である。
この静電保護用トランジスター27は、図2および図3に示すように、テスト線(テストゲート線32、テストソース線33)側に接続される第一端子271と、信号入力端子(ゲート端子21、ソース端子23)側に接続される第二端子272と、これらの第一端子271および第二端子272の間に配設される静電保護部273とを備えている。また、第一端子271には、図2、図3に示すように、抵抗素子としてアモルファスシリコン274が設けられている。
この静電保護用トランジスター27では、静電保護部273は、4つの端子部(第一端子部273A,第二端子部273B,第三端子部273C,第四端子部273D)を有している。そして、第一端子271および第二端子272は、それぞれ1つの接続端(271A,272A)を有し、これら接続端271A,272Aに入力される信号は、2分岐されて、静電保護部273の各端子部に入力する。例えば、第二端子272に着目すると、接続端272Aは2分岐され、一方が第三端子部273C,他方が第四端子部273Dに接続され、第二端子272の接続端272Aから電流が入力される場合、第四端子部273Dがゲート、第三端子部273Cがソースとなる。そして、第四端子部273Dに電圧が印加されると、静電保護部273では、第三端子部273Cから、ドレインとなる第一端子部273Aへの電流導通が許容される。第一端子271に対しても同様であり、接続端271Aは2分岐され、一方が第一端子部273A,他方が第二端子部273Bに接続され、第一端子271の接続端271Aから電流が入力される場合、第二端子部273Bがゲート、第一端子部273Aがソースとなり、第二端子部273Bに電圧が印加されると、第一端子部273Aから、ドレインとなる第三端子部273Cへの電流導通が許される。
ここで、静電保護用トランジスター27の静電保護部273は、図2に示すように、第一端子271および第二端子272間の電位差が大きいほど電流を通過させ、電位差が小さい場合には、電流をほぼ通過させない特性がある。従って、ゲート端子21やソース端子23、テストゲート端子Tgやテストソース端子Tsに電荷が印加されない状態では、例えば静電保護領域3から表示領域2に電流が逆流することがない。また、これらの静電保護用トランジスター27は、回路に発生する静電気を除去して静電保護処理をするとともに、ゲート線Gやソース線Sを流れる電流量を一定に維持する。これにより、ゲート線Gやソース線Sへの過度の電流通過が抑えられ、消費電力の低減が可能となる。
また、静電保護用トランジスター27の第一端子271には、アモルファスシリコン274が配置されている。具体的には、図2、図3に示すように、静電保護用トランジスター27は、第一端子271の接続端271Aから第二端子部273Bへの入力回路上に抵抗素子としてのアモルファスシリコン274が接続される。本実施の形態のアモルファスシリコン274は、印加電圧が小さい場合に高抵抗となり、印加電圧が大きくなれば、抵抗値が低減する非線形高抵抗素子が用いられる。なお、本実施の形態では、抵抗素子として非線形抵抗素子であるアモルファスシリコンを例示したが、20MΩ以上の抵抗を有する高抵抗素子であればいかなるものを用いてもよい。
また、これらのアモルファスシリコン274と第二端子部273Bとの間には、テストスイッチ線31が接続される。このテストスイッチ線31は、各ゲート線Gおよび各ソース線Sに設けられる静電保護用トランジスター27を短絡し、テストスイッチ端子Tenbに接続される。そして、パネル検査時において、このテストスイッチ端子Tenbから、制御信号が出力されることで、各静電保護用トランジスター27の第二端子部273Bに信号が入力され、静電保護部273において、第一端子部273Aから第三端子部273Cでの電流の導通が許容される。この時、高抵抗素子であるアモルファスシリコン274が設けられているため、テストスイッチ線31からテスト線(テストゲート線32またはテストソース線33)に電流が流れず、テストゲート線32またはテストソース線33からの駆動信号のみが正確にゲート線Gやソース線Sに伝達される。すなわち、上記のようなアモルファスシリコン274を設け、アモルファスシリコン274と第二端子部273Bとの間にテストスイッチ線31を接続することで、液晶パネル1のリーク電流検出処理時に、静電保護用トランジスター27をスイッチング素子として用いることが可能となる。
次に、液晶パネル1の各検査用配線に接続される端子が配設される端子部40について、図4に基づいて説明する。図4は、液晶パネル1の端子部40、および端子部40に対応した検査装置100の検査端子部110の概略構成を示す図である。
端子部40は、液晶パネル1のリーク欠陥検出を実施する際に、後述する検査装置100に接続される部分であり、テストスイッチ端子Tenb、テストゲート端子Tg(Tg1,Tg2)、テストソース端子Ts(Tsr,Tsg,Tsb)、対向電極Vcom、およびダミー端子Tcomが一直線上に沿って所定間隔で配置される。ここで、ダミー端子Tcomおよび、ダミー端子Tcomに接続されるダミー線35は、実際には液晶パネル1の表示領域2や静電保護領域3、ゲートダミー領域4Aやソースダミー領域4Bには配線されない線であり、液晶パネル1の駆動には用いられない。そして、これらのダミー端子Tcomは、図4に示すように、それぞれテストスイッチ端子Tenb、テストゲート端子Tg(Tg1,Tg2)、テストソース端子Ts(Tsr,Tsg,Tsb)、および対向電極Vcomの端子間に配設される。これらのダミー端子Tcomは、液晶パネル1のリーク欠陥時に接地され、これにより各検査端子間にグラウンド電位部が設けられることとなり、例えば導電性の異物などが端子部に付着し、検査端子から異物に電流が流れた場合でも、ダミー端子Tcomに逃がすことが可能となる。
〔検査装置の構成〕
次に上述したような液晶パネル1の表示画素11を検査する検査装置について説明する。
図5は、液晶パネル1を検査する検査装置の概略構成を示す図である。
図5において、検査装置100は、液晶パネル1の端子部40を接続可能な検査端子部110と、液晶パネル1の検査を実施する検査制御部120と、ダミー端子Tcomを接地する接地回路130を備えている。
検査端子部110は、図4に示すように、液晶パネル1の端子部40に対応した端子、すなわち、テストスイッチ端子Tenbに対応する検査スイッチ端子CTenb、テストゲート端子Tg(Tg1,Tg2)に対応する検査ゲート端子CTg(CTg1、CTg2)、テストソース端子Ts(Tsr、Tsg,Tsb)に対応する検査ソース端子CTs(CTsr、CTsg、CTsb)、対向電極Vcomに対応する検査共通電極端子CVcom、およびダミー端子Tcomに対応する接地端子CTcomを備え、一直線上に沿って配設されている。すなわち、複数の接地端子CTcomは、他の端子CTenb,CTg,CTs,CVcom間にそれぞれ配設されている。
接地端子CTcomは、接地回路130により接地されることで、各ダミー端子Tcomを接地する。
検査制御部120は、図5に示すように、テストスイッチ制御手段121と、テスト駆動制御手段122と、電流計測手段123とを有している。
テストスイッチ制御手段121は、検査端子部110の検査スイッチ端子CTenbに接続され、各静電保護用トランジスター27の駆動状態を切り替えるための制御信号を出力する。
テスト駆動制御手段122は、検査ゲート端子CTgおよび検査ソース端子CTsに接続され、順次テスト電圧を印加して、液晶パネル1内の表示画素11を充電する。
電流計測手段123は、検査ソース端子CTsや検査ゲート端子CTgから流れる電流を測定する。例えば、緑色用および青色用の表示画素11が充電された状態では、赤色テストソース端子Tsrに流れる電流を検出する。また、電流計測手段123は、測定された電流値に基づいて、液晶パネル1にリーク欠陥があるか否かを判断する処理をも実施してもよい。
〔液晶パネルの検査方法〕
次に上述した液晶パネル1を、検査装置100を用いてリーク欠陥を検出するリーク欠陥検出処理について説明する。
図6は、液晶パネル1のリーク欠陥検出処理におけるフローチャートである。図7は、液晶パネル1のリーク欠陥検出処理における各種信号の出力タイミングを示すタイミングチャートである。
液晶パネル1のリーク欠陥検出処理では、まず、液晶パネル1を検査装置100に設置し、端子部40の各種端子を検査装置100の検査端子部110の端子に接触させる。
そして、検査装置100のテストスイッチ制御手段121は、テストスイッチ端子Tenbに制御信号としてオン電圧VenbH(例えばVenbH=+30V)を印加する(ステップS101:タイミングT1)。これにより、各静電保護用トランジスター27の第二端子部273Bに電圧が印加され、第一端子部273Aから第三端子部273Cへの導通状態が許容されるオン状態となる。
また、テストスイッチ制御手段121は、リーク検出処理の間、長期間、各静電保護用トランジスター27にオン電圧VenbHを印加すると、静電保護用トランジスター27の閾値電圧Vthが正方向に変動し、回路動作に支障が生じるため、一定周期で、所定の期間Ttime_enb(例えば1msec)の間、オフ電圧VenbLを制御信号として各静電保護用トランジスター27の第二端子部273Bに印加する。
なお、制御信号としてオン電圧VenbHを+30Vとし、オフ電圧VenbLを−10Vとしたが、制御信号として印加するオン電圧VenbHは、ゲート端子21に出力されるオン電圧Vgh以上であればよく、制御信号として印加するオフ電圧VenbLは、ゲート端子21に出力されるオフ電圧Vgl以下であればよい。したがって、本実施の形態の液晶パネル1では、ゲート端子21に印加する駆動電圧のうち、オン電圧Vghを+15V、オフ電圧Vglを−10Vとするため、制御信号のオン電圧VenbHは15V以上であればよく、オフ電圧VenbLは−10V以下であればよい。
次に、検査装置100のテスト駆動制御手段122は、検査ゲート端子CTg(CTg1,CTg2)および検査ソース端子CTs(CTsr、CTsg、CTsb)に駆動電圧を印加して、リーク電流の有無を検出する検出工程を実施する。以下に、この検出工程の具体的な一例を示す。
すなわち、テスト駆動制御手段122は、図7に示すタイミングT2において、検査ゲート端子CTg1にオン電圧Vgh(例えば+15V)を印加し、奇数番目に配列されるゲート線Gに接続されるTFT13をオン状態とする。ここで、テスト駆動制御手段122によりオン電圧Vghが印加される時間は、対応画素に電荷が十分に充電される時間であればよく、例えば1msecに設定される。
また、このタイミングT2において、テスト駆動制御手段122は、テストゲート端子Tg2にオフ電圧Vgl(例えば−10V)を印加し、偶数番目に配列されるゲート線Gに接続されるTFT13をオフ状態とする(ステップS102:ゲート1駆動状態)。
さらに、このタイミングT2において、テスト駆動制御手段122は、緑色に対応する検査ソース端子CTsg(緑色検査ソース端子CTsg)および青色に対応する検査ソース端子CTsb(青色検査ソース端子CTsb)に階調信号Vx(5V)を印加する。そして、この時、電流計測手段123は、赤色に対応する検査ソース端子CTsr(赤色検査ソース端子CTsr)から流れる電流値Ar1を測定する(ステップS103)。
この後、図7におけるタイミングT3において、テスト駆動制御手段122は、再び検査ゲート端子CTg1にオン電圧Vgh(例えば+15V)を印加し、奇数番目に配列されるゲート線Gに接続されるTFT13をオン状態とする。このタイミングT3では、テスト駆動制御手段122は、図6に示すように、緑色に対応する検査ソース端子CTsgおよび青色に対応する検査ソース端子CTsbに階調信号Vx(0V)を印加し、画素に充電された電荷を放電する。
次に、テスト駆動制御手段122は、ゲート1駆動状態を維持して、赤色検査ソース端子CTsrおよび青色検査ソース端子CTsbに階調信号Vx(例えば+5V)を印加する。そして、電流計測手段123は、緑色検査ソース端子CTsgから流れる電流値Ag1を測定する(ステップS104)。また、電流値Ag1の測定後、Ar1測定時と同様に、赤色および青色に対応する画素に充電された電荷を放電する。
さらに、テスト駆動制御手段122は、ゲート1駆動状態を維持して、赤色検査ソース端子CTsrおよび緑色ソース端子CTsgに階調信号Vx(例えば+5V)を印加する。そして、電流計測手段123は、青色検査ソース端子CTsbから流れる電流値Ab1を測定する(ステップS105)。また、電流値Ab1の測定後、Ar1測定時と同様に、赤色および緑色に対応する画素に充電された電荷を放電する。
その後、テスト駆動制御手段122は、検査ゲート端子CTg1にオフ電圧Vgl(例えば−10V)を印加し、奇数番目に配列されるゲート線Gに接続されるTFT13をオフ状態とし、検査ゲート端子CTg2にオン電圧(例えば+15V)を印加し、偶数番目に配列されるゲート線Gに接続されるTFT13をオン状態とする(ステップS106:ゲート2駆動状態)。
この後、上記ステップS103ないしステップS105の動作と略同様の処理を実施する。すなわち、テスト駆動制御手段122は、ゲート2駆動状態を維持して、緑色検査ソース端子CTsgおよび青色検査ソース端子CTsbに階調信号(例えば+5V)を印加し、電流計測手段123は、赤色検査ソース端子CTsrから流れる電流値Ar2を測定する(ステップS107)。また、テスト駆動制御手段122は、緑色画素および青色画素の電荷を放電した後、赤色検査ソース端子CTsrおよび青色検査ソース端子CTsbに階調信号(例えば+5V)を印加し、電流計測手段123は、緑色検査ソース端子CTsgから流れる電流値Ag2を測定する(ステップS108)。さらに、テスト駆動制御手段122は、赤色画素および青色画素の電荷を放電した後、赤色検査ソース端子CTsrおよび緑色検査ソース端子CTsgに階調信号(例えば+5V)を印加し、電流計測手段123は、青色検査ソース端子CTsbから流れる電流値Ab2を測定する(ステップS109)。なお、ステップS104からステップS109における信号の出力タイミングは、ステップS103と同様であり、図7のタイミングチャートに示すタイミングを用いることができる。
この後、検査装置100は、上記検出工程(ステップS102〜S109)により得られた各電流値に基づいて、欠陥検出処理を実施する(ステップS110)。
具体的には、検査装置100は、各検査ソース端子CTsにて得られた電流値の差分値、すなわち、Ar1およびAr2の差分値、Ag1およびAg2の差分値、Ab1およびAb2の差分値を演算する。そして、検査装置100は、これらの差分値が所定の閾値以上であるか否かを判断し、所定の閾値以上である場合は、液晶パネル1にリーク欠陥があると判断し、閾値より小さい場合は、液晶パネル1にリーク欠陥がないと判断する。
〔端子部または検査端子部に異物が付着している場合の動作〕
本実施の形態の液晶パネル1を検査装置100によりリーク欠陥検出を実施する際、端子部40または検査端子部110に異物が付着していた場合でも、正常なリーク欠陥検出を実施することができる。
図8は、端子部にテスト共通端子が設けられない液晶パネルに異物が付着した例を示す図である。図9は、図8において異物付着部における電気特性検出モデルである。図10は、本実施の形態の端子部に異物が付着した例を示す図である。図11は、図10において、異物付着部における電気特性検出モデルである。
図8に示すように、テスト共通電極が設けられない液晶パネルの端子部に導電性の異物200が付着した場合、例えば、テストソース端子Tsr,Tsg間に異物200が付着した場合、図9に示すように、異物(抵抗値:Rdust,キャパシティ:Cdust)を介して、テストソース端子Tsgからテストソース端子Tsrにリーク電流が発生する。
この場合、テストソース端子Tsrから流れ出る電流値I(InpectSignal)は、次式(1)となる。
[数1]
I(InspectSignal)=Vcc/(Rdust×Rf/(Rdust+Rf)) …(1)
上記式(1)において、Vccは、テストソース端子Tsgに印加される電圧である。また、Rfは、液晶パネルの表示領域2内に存在するリーク欠陥である。式(1)に示すように、このような端子部では、異物が付着した場合に、表示領域2内に存在するリーク欠陥(Rf)を正確に検出することができず、表示領域2内にリーク欠陥がない場合でも、電流が検出されることとなり、誤検出の原因となる。
一方、本実施の形態の端子部40では、図10に示すように、異物200が付着した場合、図11に示すように、異物200を介して流れる電流がダミー電極Tcomから検査装置100の接地端子CTcomを経て逃がすことが可能となる。この場合、テストソース端子Tsrから流れる電流値I(InspectSignal)を電流計測手段123にて計測すると、次式(2)に示す値が計測される。
[数2]
I(InspectSignal)=Vcc/Rf+0/Rdust2 …(2)
上記式(2)に示すように、異物による影響をなくすことができる。すなわち、表示領域2内にリーク欠陥がある場合では、電流計測手段123は、リーク欠陥により生じるリーク電流値を正確に検出することができ、表示領域2内にリーク欠陥がない場合は、「0」が計測することができる。
〔液晶パネルおよび検査装置の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態の液晶パネル1は、表示領域2の外部に静電保護領域3を備え、この静電保護領域3において、各ゲート線Gおよび各ソース線Sに、第一端子271の接続端271Aから第二端子部273Bにアモルファスシリコン274が設けられる静電保護用トランジスター27が接続されている。そして、各静電保護用トランジスター27は、第二端子部273B同士がテストスイッチ線31により結線されている。また、奇数番目のゲート線G同士、偶数番目のゲート線G同士は、静電保護用トランジスター27が配設される他端部において、それぞれテストゲート線32により結線されている。さらに、赤色ソース線Sr同士は、赤色テストソース線33rにより、緑色ソース線Sg同士は、緑色テストソース線33gにより、青色ソース線Sb同士は、青色テストソース線33bにより、それぞれ、静電保護用トランジスター27が配設される他端部において結線されている。
また、検査装置100は、テストスイッチ線に制御信号を出力させて、静電保護用トランジスター27のオンオフ制御を実施するテストスイッチ制御手段121と、テストゲート線32およびテストソース線33に所定の駆動信号を出力してリーク欠陥検出処理を実施するテスト駆動制御手段122と、リーク電流を計測する電流計測手段123と、を備えている。
このため、検査装置100による液晶パネル1のリーク欠陥検出処理では、テストスイッチ端子Tenbにオン電圧を印加することで、各静電保護用トランジスター27の第一端子271をオン状態にすることができ、これらの静電保護用トランジスター27を介して、テストゲート端子Tgおよびテストソース端子Tsrからテスト電圧を各ゲート線G、各ソース線Sに印加することができる。したがって、液晶パネル1は、静電保護領域3を検査用回路として利用できるため、複雑な検査用の回路を設ける必要がなく、構成を簡単にできる。また、検査装置100も、テストスイッチ端子Tenb、2つのテストゲート端子Tg、および3つのテストソース端子Tsに接続可能な端子を設けるだけでよく、例えば各ゲート線Gや各ソース線Sに対して接続可能なプローブなどを設ける必要がなく、構成を簡単にできる。また、検査処理においても、テストスイッチ端子Tenb、2つのテストゲート端子Tg、および3つのテストソース端子Tsに対して所定の電圧を印加するだけで液晶パネル1の欠陥検査を実施することができるため、容易に液晶パネル1の検査を実施することができる。
さらに、上記実施の形態において、ダミー領域4A,4Bを設ける構成を例示したが、これらのダミー領域4A,4Bがない液晶パネル1に対しても、簡単な構成で容易にリーク欠陥検出処理を実施することができる。
また、アモルファスシリコン274により、第二端子部273Bに電圧が印加されない限り、テストゲート線32やテストソース線33からの信号が表示領域2の各画素に伝達されることがないため、電流の逆流なども防止できる。
また、テストスイッチ線31、各テストゲート線32、および各テストソース線33などの検査用配線は、リングトランジスター25を介して共通電極線26に接続される。
このため、各検査用配線に入力された信号が、共通電極線26を介して他の検査用配線に入力される不都合を防止できる。したがって、リーク欠陥検出処理時に、正確に液晶パネル1の表示領域2に発生するリーク電流のみを検出することができる。
そして、端子部40には、各検査用配線に接続されるテストスイッチ端子Tenb、各テストゲート端子Tg、各テストソース端子Tsの検査用端子が直線上に配設され、これらの検査用端子間に、ダミー線35に接続されるダミー端子Tcomが配置されている。
また、検査装置100の検査端子部110は、この端子部40に対応して、検査スイッチ端子CTenb、各検査ゲート端子CTg、各検査ソース端子CTsが直線上に配設され、これらの検査端子間に、ダミー端子Tcomに対応して接地端子CTcomが配置されている。
このため、検査装置100による液晶パネル1のリーク欠陥検出処理において、端子部40や検査端子部110に導電性の異物が付着した場合でも、異物を介して流れるリーク電流を接地回路130から逃がすことができる。したがって、リーク欠陥検出処理時に、電流計測手段123は、異物によって生じるリークを除外することができ、表示領域2内のリーク電流のみを精度よく検出することができる。
〔他の実施の形態〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記実施の形態では、ゲート線Gを2相に分割し、これらの2相のゲート線Gに対してそれぞれテストゲート線32を接続する構成としたが、これに限定されず、例えば3相以上のゲート線Gに分割し、それぞれの相に対してテストゲート線32を接続する構成としてもよい。同様に、ソース線SをRGBの3相に分割して、それぞれの相に対してテストソース線33を接続する構成としたが、4相以上に分割する構成としてもよく、2相に分割してそれぞれにテストソース線33を接続する構成としてもよい。
静電保護用トランジスター27として、第一端子271側に、接続端271Aおよび第二端子部273Bの間でアモルファスシリコン274を設ける構成としたが、少なくとも第一端子271側に設けられている構成であればよく、例えば第一端子271の接続端271Aおよび第二端子部273Bの間、および第二端子272の接続端272Aおよび第四端子部273Dの間の双方にアモルファスシリコン274が配置される構成などとしてもよい。
また、上述したように、抵抗素子としては、アモルファスシリコンに限られず、例えばシリコン窒化膜やシリコン酸化膜の他、硫化亜鉛に不純物を混合して、I−V非線形特性を調整した抵抗素子などを用いることができる。
また、図4において、各検査端子が所定間隔おきに配設される例を示したが、これらの検査端子間が、例えばリングトランジスター、コンタクトホール、非線形抵抗素子などを介して接続される構成としてもよく、この場合、検査端子間で発生するリークをより確実に防止することができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
1…表示装置としての液晶パネル、12…画素電極、13…スイッチング素子であるTFT、25…静電保護素子としてのリングトランジスター、26…共通電極線、27…静電保護用トランジスター、31…テストスイッチ線、32…テストゲート線、33…テストソース線、100…検査装置、110…検査端子部、121…テストスイッチ制御手段、122…テスト駆動制御手段、123…電流計測手段、130…接地手段としての接地回路、271…第一端子、272…第二端子、273…静電保護部、274…抵抗素子としてのアモルファスシリコン、Cmain…電気光学材料としての液晶が封入される液晶セル、CTcom…接地端子、CTenb…検査スイッチ端子、CTg…検査ゲート端子、CTs…検査ソース端子、G…ゲート線、S…ソース線、Tcom…テスト共通端子、Tenb…テストスイッチ端子、Tg…テストゲート端子、Ts…テストソース端子、Vcom…対向電極。

Claims (3)

  1. 互いに対向する駆動基板および対向基板と、これらの駆動基板および対向基板の間に封入される電気光学材料と、前記駆動基板に設けられるとともに、互いに直交する複数のソース線および複数のゲート線と、前記複数のソース線および前記複数のゲート線との交差部近傍に設けられ、前記ソース線に出力された電荷を前記電気光学材料に印加する複数の画素電極と、前記ゲート線に接続され、前記ソース線および前記画素電極の間の導通状態を切り替えるスイッチング素子と、を具備した表示装置であって、
    前記ゲート線およびソース線は、一端部に駆動信号が入力される信号入力端子を備え、
    当該表示装置は、
    複数のゲート線のうち、互いに隣接しない前記ゲート線の他端部に接続され、前記ゲート線を2相以上に分割する複数のテストゲート線と、
    複数のソース線のうち、互いに隣接しない前記ソース線の他端部に接続され、前記ソース線を2相以上に分割する複数のテストソース線と、
    前記ゲート線および前記ソース線の他端側に設けられるとともに、前記テストゲート線または前記テストソース線が接続される一方端に接続される第一端子、前記信号入力端子側に接続される第二端子、前記第一端子と前記第二端子との間に設けられる静電保護部、および、前記第一端子および前記第二端子のうち少なくとも前記第一端子に設けられる抵抗素子を有する静電保護用トランジスターと、
    各静電保護用トランジスターの前記抵抗素子同士を結線するテストスイッチ線と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置であって、
    前記テストゲート線、前記テストソース線、および前記テストスイッチ線は、静電保護素子を介して共通電極線に接続される
    ことを特徴とする表示装置。
  3. 互いに対向する駆動基板および対向基板と、これらの駆動基板および対向基板の間に封入される電気光学材料と、前記駆動基板に設けられるとともに、一端部に駆動信号が入力される信号入力端子を有し、互いに直交する複数のソース線および複数のゲート線と、前記複数のソース線および前記複数のゲート線との交差部近傍に設けられ、前記ソース線に出力された電荷を前記電気光学材料に印加する複数の画素電極と、前記ゲート線に接続され、前記ソース線および前記画素電極の間の導通状態を切り替えるスイッチング素子と、複数のゲート線のうち、互いに隣接しない前記ゲート線の他端部に接続され、前記ゲート線を2相以上に分割する複数のテストゲート線と、複数のソース線のうち、互いに隣接しない前記ソース線の他端部に接続され、前記ソース線を2相以上に分割する複数のテストソース線と、前記ゲート線および前記ソース線の他端側に設けられるとともに、前記テストゲート線または前記テストソース線が接続される一方端に接続される第一端子、前記信号入力端子側に接続される第二端子、前記第一端子と前記第二端子との間に設けられる静電保護部、および、前記第一端子および前記第二端子のうち少なくとも前記第一端子に設けられる抵抗素子を有する静電保護用トランジスターと、各静電保護用トランジスターの前記抵抗素子同士を結線するテストスイッチ線と、を備える表示装置におけるリーク電流欠陥を検査する検査装置であって、
    前記テストスイッチ線に前記制御信号を出力するテストスイッチ制御手段と、
    前記テストゲート線および前記ソースゲート線に所定の駆動信号を出力するテスト駆動制御手段と、
    前記テストゲート線および前記ソースゲート線のうち、検査対象となる線から出力される電流を計測する電流計測手段と、
    を具備したことを特徴とする検査装置。
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