JP2010243095A - 冷凍サイクル装置及び気液分離器 - Google Patents

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Abstract

【課題】エジェクタと液冷媒圧送部とを接続した冷媒回路の小型化及び信頼性向上を目的とする。
【解決手段】冷凍サイクル装置10において、圧縮機11は、冷媒を吸入して圧縮する。凝縮器12は、圧縮機11により圧縮された冷媒を放熱させて冷却する。エジェクタ14は、凝縮器12で放熱した冷媒を膨張させて蒸発器15で蒸発した冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を回復させ、冷媒を吐出する。気液分離器16は、エジェクタ14から吐出された冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離し、ガス冷媒を圧縮機11に吸入させるとともに、液冷媒を貯留する。液ポンプ18は、液冷媒に浸漬するように気液分離器16に内蔵され、液冷媒を蒸発器15へ圧送する。蒸発器15は、液ポンプ18により圧送された冷媒を蒸発させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エジェクタを利用する冷凍サイクル装置に関するものである。本発明は、特に、エジェクタと液冷媒圧送部とを組み合わせた冷媒回路構成、及び、液冷媒圧送部の吸入部でのキャビテーションを防止するための制御方式に関するものである。
従来の冷凍サイクルとして、エジェクタにより減圧膨張された冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離する気液分離器の液相冷媒側とエジェクタの吸引部とを連結するバイパス流路の途中に、蒸発器に気液分離器内の液相冷媒を圧送する冷媒圧送手段を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
他の従来の冷凍サイクルとして、膨張機から流出した冷媒と蒸発器から流入した冷媒とを液相冷媒と気相冷媒とに分離する気液分離器と蒸発器との間に、気液分離器から流出した液相冷媒を蒸発器側へ圧送するポンプ手段を設けるとともに、気液分離器とポンプ手段とを一体に構成したものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−205898号公報 特開2007−303709号公報
従来の冷凍サイクルでは、少なくとも冷媒圧送手段又はポンプ手段の体積だけ装置が大型化するという課題があった。気液分離器への液流入量以上に液冷媒を圧送した場合、気液分離器の液面が低下し、冷媒圧送手段又はポンプ手段の入口部にガス冷媒が混入するキャビテーションが発生するという課題があった。地球温暖化係数(GWP)が小さく(例えば、10未満)、可燃性を有する低圧冷媒を用いる場合の危険防止効果が不十分であるという課題があった。地球温暖化係数(GWP)が小さい(例えば、500未満)非共沸冷媒を用いる場合に冷媒の特性を活かすことについて検討されていないという課題があった。
本発明は、例えば、エジェクタと液冷媒圧送部とを接続した冷媒回路の小型化及び信頼性向上を目的とする。
本発明の一の態様に係る冷凍サイクル装置は、
冷媒を蒸発させる蒸発器と、
冷媒を吸入して圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機により圧縮された冷媒を放熱させる放熱器と、
前記放熱器で放熱した冷媒を膨張させて前記蒸発器で蒸発した冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒を吐出するエジェクタと、
前記エジェクタから吐出された冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離し、ガス冷媒を前記圧縮機に吸入させるとともに、液冷媒を貯留する気液分離器と、
前記液冷媒に浸漬するように前記気液分離器に内蔵され、液冷媒を前記蒸発器へ圧送する液冷媒圧送部とを備えることを特徴とする。
本発明の一の態様によれば、液冷媒圧送部が、液冷媒に浸漬するように気液分離器に内蔵されているため、冷媒回路が小型化するとともに、液冷媒圧送部の吸入部でのキャビテーションの発生が抑制され、冷媒回路の信頼性が向上する。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の構成を示す図である。 実施の形態1に係るエジェクタの構造を示す図である。 実施の形態1に係る液ポンプの断面構造と気液分離器内での配置構造との例を示す図である。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の動作を示すP−h線図である。 実施の形態1に係る断熱熱落差に対する吸引回路の圧力損失と液ポンプの必要排除容積との関係を示す図である。 実施の形態1に係る気液分離器内の冷媒量と凝縮器の出口過冷却度との関係を示す図である。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の構成を示す図である。 実施の形態2に係る液ポンプの断面構造と気液分離器内での配置構造との例を示す図である。 実施の形態2に係る第3温度検出部の周囲の熱抵抗を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10の構成を示す図である。
図1において、冷凍サイクル装置10は、圧縮機11、放熱器の例である凝縮器12、第2絞り装置の例である電子膨張弁13、エジェクタ14、蒸発器15、気液二相流をガスと液とに分離する気液分離器16、第1絞り装置の例である電子膨張弁17、液冷媒圧送部の例である液ポンプ18(例えば、浸漬型渦流液ポンプ)、及び、それらを接続するための配管を備えている。言い換えれば、冷凍サイクル装置10は、圧縮機11、凝縮器12、電子膨張弁13、エジェクタ14、蒸発器15、気液分離器16、電子膨張弁17、液ポンプ18が接続された冷媒回路を備えている。ここでは、冷媒回路を冷凍サイクルとして説明するが、言うまでもなく、この冷媒回路はヒートポンプサイクルとしても機能できる。本実施の形態では、冷凍サイクル装置10の内部には、冷媒として、地球温暖化係数(GWP)の小さい(例えば、10未満)冷媒が封入されている。具体的には、冷凍サイクル装置10は、冷媒としてHFO1234yfを用いる。冷凍サイクル装置10は、冷凍機油としては、冷媒と相溶性を有するもの(例えば、鉱油)を用いる。
図中の矢印は、エジェクタ14利用時の冷媒の流れを示している。圧縮機11は、冷媒を吸入して圧縮する。凝縮器12は、圧縮機11により圧縮された冷媒を放熱させて冷却する。エジェクタ14は、凝縮器12で放熱した冷媒を膨張させて蒸発器15で蒸発した冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を回復させ、冷媒を吐出する。電子膨張弁13は、凝縮器12の出口部とエジェクタ14の入口部との間に設置され、冷媒の流量を調節する。電子膨張弁13は、省略しても構わない。気液分離器16は、エジェクタ14から吐出された冷媒をガス冷媒(即ち、気相冷媒)と液冷媒(即ち、液相冷媒)とに分離し、ガス冷媒を圧縮機11に吸入させるとともに、液冷媒を貯留する。液ポンプ18は、液冷媒に浸漬するように気液分離器16に内蔵され、液冷媒を蒸発器15へ圧送する。蒸発器15は、液ポンプ18により圧送された冷媒を蒸発させる。電子膨張弁17は、気液分離器16と蒸発器15との間に設置され、冷媒の流量を調節する。電子膨張弁17を省略し、例えば、液ポンプ18に冷媒の流量を調節する機構を設けても構わない。
凝縮器12の中間部及び出口部には、冷媒温度を検出する第1温度検出部19及び第2温度検出部20がそれぞれ設けられている。凝縮器12の中間部に設置された第1温度検出部19は、凝縮器12を通る気液二相冷媒の温度を検出する。凝縮器12の出口部に設置された第2温度検出部20は、凝縮器12から出る冷媒の温度を検出する。
蒸発器15の中間部及び出口部には、冷媒温度を検出する第4温度検出部21及び第5温度検出部22がそれぞれ設けられている。蒸発器15の中間部に設置された第4温度検出部21は、蒸発器15を通る冷媒の温度を検出する。蒸発器15の出口部に設置された第5温度検出部22は、蒸発器15から出る気液二相冷媒の温度を検出する。
冷凍サイクル装置10は、制御部23(例えば、マイクロコンピュータ)を備えている。制御部23は、気液分離器16に貯留された液冷媒の液面低下を検出し、検出結果に応じて、気液分離器16への液冷媒の流入量と気液分離器16からの液冷媒の流出量との少なくともいずれかを制御する。例えば、制御部23は、第1温度検出部19により検出された温度と第2温度検出部20により検出された温度とに基づき、凝縮器12の出口過冷却度を算出する。制御部23は、算出した凝縮器12の出口過冷却度に基づき、気液分離器16に貯留された液冷媒の液面低下を推定する。電子膨張弁13がある場合、制御部23は、電子膨張弁13の絞り量を調節することで、気液分離器16への液冷媒の流入量を制御する。電子膨張弁17がある場合、制御部23は、電子膨張弁17の絞り量を調節することで、気液分離器16からの液冷媒の流出量を制御する。制御部23は、液ポンプ18の回転数を調節することで、気液分離器16からの液冷媒の流出量を制御してもよい。
図2は、エジェクタ14の構造を示す図である。
図2において、エジェクタ14は、固定絞りのノズル部24、吸引部25、混合部26、ディフューザ部27を備える。ノズル部24は、先細部24a、喉部24b、末広部24cを有する。図中の矢印は、冷媒の流れを示している。エジェクタ14は、駆動流である高圧の液冷媒E1を先細部24aで減圧膨張させて喉部24bで音速とし、さらに末広部24cで減圧して超音速まで加速させる。このとき、エジェクタ14は、周囲から吸引部25を通してガス冷媒E2を吸引する。液冷媒E1は、凝縮器12で放熱した液冷媒である。ガス冷媒E2は、蒸発器15で蒸発したガス冷媒である。ノズル部24により霧状になった液冷媒E1と、吸引部25により吸引されたガス冷媒E2とが混合した気液二相冷媒E3は、混合部26である程度圧力回復し、さらにディフューザ部27で出口圧力まで圧力上昇してエジェクタ14から流出する。
図3は、液ポンプ18の断面構造と気液分離器16内での配置構造との例を示す図である。
図3において、液ポンプ18は、前述したように、気液分離器16内に配設された浸漬型ポンプである。図中の矢印は、冷媒の流れを示している。気液二相冷媒E3が流入する気液分離器16の入口配管16aは、気液分離器16の上面壁の外周近傍を貫通して、上部で下向きに開口している。気液二相冷媒E3は、気液分離器16により液冷媒E4とガス冷媒E5とに分離される。液冷媒E4は、気液分離器16に貯留される。液冷媒E4は、液ポンプ18によって吸入され、液冷媒E6として蒸発器15へ圧送される。液冷媒E6が流出する液ポンプ18の出口配管18aは、気液分離器16の上面壁の中央寄りを貫通して、上部で上向きまたは横向きに開口している。液冷媒E6は、蒸発器15の入口部へと搬送される。気液分離器16に貯留されている液冷媒E4の液面変動に伴うガス吸引を避けるため、入口配管16aと対角にU字型のガス配管16bが設置されている。ガス配管16bの途中(U部)には、油戻し穴16cが設けられている。
液ポンプ18は、下から、吸入部の例である渦流式ポンプ部18b、直流モータ部18c、ブラシ28及び整流子29からなる電極部18dの順に縦方向に直列接続され、省スペース構造を形成している。液ポンプ18は、渦流式ポンプ部18bで昇圧された液冷媒E4が直流モータ部18c、電極部18dを通過し、液冷媒E6として上部の出口配管18aへ抜ける構造となっている。前述したように、上部の出口配管18aは蒸発器15の入口側に接続される。液ポンプ18に駆動用の電力を供給するための電源線は、電極部18dからガラス端子18eを通って外部電源へ接続される。液ポンプ18の渦流式ポンプ部18bが気液分離器16の下方に位置するので、気液分離器16内に液冷媒E4が一定量存在すれば、液ポンプ18の出口配管18aから吐出される液冷媒E6の流量は、液冷媒E4の液面の上下変動による影響を受けにくい。
液ポンプ18の電極部18dを構成するブラシ28と整流子29とを双方とも黒鉛系カーボン材料とすることにより、電極部18dの磨耗を低減できて磨耗粉による不具合も回避される。これにより、液ポンプ18の長寿命化が図れる。
次に、上記のように構成された冷凍サイクル装置10の動作について説明する。
図4は、冷凍サイクル装置10の動作を示すP−h線図である。図中、縦軸は圧力(P)、横軸は比エンタルピー(h)を示す。
図4において、圧縮機11から吐出された(B)高温高圧のガス冷媒は、凝縮器12で空気へ放熱して自身は凝縮及び液化する(C)。その冷媒は、電子膨張弁13で僅かに減圧された(D)後、中温高圧の液冷媒となってエジェクタ14に流入する。エジェクタ14へ流入した冷媒は、ノズル部24で減圧されて加速し、混合部26へ流入する。混合部26では、ノズル部24から噴出した霧状の冷媒が吸引部25から流入するガス冷媒と混合する。駆動流の運動エネルギーが圧力エネルギーに変換されて、混合した冷媒が圧力回復する。その後、冷媒はディフューザ部27でさらに圧力回復し、エジェクタ14から流出して気液分離器16に流入する(E)。気液分離器16では、流入した気液二相冷媒が冷凍機油を含む液冷媒とガス冷媒とに分離される。ガス冷媒は、ガス配管16bから圧縮機11へ、冷凍機油を含む液冷媒の一部は油戻し穴16cから圧縮機11へそれぞれ返される。一方、気液分離器16でガス冷媒と分離された液冷媒は、液ポンプ18で昇圧され(F)、電子膨張弁17で流量を調節される(G)。その後、この液冷媒は、蒸発器15で被冷却媒体である空気から熱を奪って蒸発し(H)、エジェクタ14に吸引される。
次に、液ポンプ18の押しのけ容積(以下、排除容積)について説明する。液ポンプ18の必要排除容積は、冷媒の断熱熱落差と圧力損失とにより決定される。
図5は、断熱熱落差に対する吸引回路の圧力損失と液ポンプ18の必要排除容積との関係を示す図である。図中、吸引冷媒が通過する吸引回路の圧力損失を断熱熱落差で除した値を横軸に、冷房標準条件で冷房定格能力を得るために必要な液ポンプ18の排除容積を縦軸に示している。
本実施の形態で用いるHFO1234yfは、冷媒物性がR134aに類似しており、動作圧力の絶対値が低く、断熱熱落差が小さい。このような冷媒では、エジェクタ14による吸引流量が不足し、液ポンプ18に必要な排除容積が大きくなるため、液ポンプ18の導入効果が他の冷媒に比べて特に大きくなる。図5からわかるように、吸引回路の圧力損失を断熱熱落差で除した値(図5の横軸)、環境条件、必要冷房能力を与えることで液ポンプ18の排除容積が決定される。
次に、冷凍サイクル装置10の定常運転時における制御部23の冷媒制御方法について説明する。
制御部23は、圧縮機11の周波数を、蒸発器15で所定の冷却(あるいは加熱)能力が得られるように調整する。即ち、制御部23は、冷却能力が不足する場合は圧縮機11の周波数を増加させ、冷却能力が過剰となる場合は圧縮機11の周波数を低減させる。
電子膨張弁13は、固定絞りのエジェクタ14だけでは絞り量が不足する場合に補助的に利用される。制御部23は、凝縮器12の出口過冷却度(SC)を制御するために電子膨張弁13を利用する。具体的には、凝縮器12の出口過冷却度が目標値よりも小さい場合、制御部23は、電子膨張弁13の開度を小さくする。凝縮器12の出口過冷却度が目標値より大きい場合、制御部23は、電子膨張弁13の開度を大きくする。これにより、過冷却度を所望の値に調整することができる。制御部23は、凝縮器12の出口過冷却度の演算に、凝縮器12の中間部に設けた第1温度検出部19の検出値(T1)と凝縮器12の出口部に設けた第2温度検出部20の検出値(T2)とを用いる。制御部23は、凝縮器12の中間部の温度(T1)を凝縮温度とみなして、凝縮器12の出口過冷却度(SC)をSC=T1−T2の式により求める。
制御部23は、蒸発器15の出口過熱度(SH)を調整するために電子膨張弁17を利用する。具体的には、蒸発器15の出口過熱度が目標値よりも小さい場合、制御部23は、電子膨張弁17の開度を小さくする。蒸発器15の出口過熱度が目標値より大きい場合、制御部23は、電子膨張弁17の開度を大きくする。これにより、過熱度を所望の値に調整することができる。制御部23は、蒸発器15の出口過熱度の演算に、蒸発器15の中間部に設けた第4温度検出部21の検出値(T4)と蒸発器15の出口部に設けた第5温度検出部22の検出値(T5)とを用いる。制御部23は、蒸発器15の中間部の温度(T4)を蒸発温度とみなして、蒸発器15の出口過熱度(SH)をSH=T5−T4の式により求める。
気液分離器16内の冷媒量が、液面が底部近くまで低下するほど減少した場合、液ポンプ18の吸入部にガスが混入し、流量低下や焼き付きが生じる危険性がある。そのため、制御部23は、冷媒量の減少(液面の低下)量を間接的に検出し、液面を回復させる制御を実施する。この制御は液ポンプ18の信頼性に直接関わるため、前述した過熱度や過冷却度の制御より優先して行われる。
図6は、気液分離器16内の冷媒量と凝縮器12の出口過冷却度との関係を示す図である。
本実施の形態では、制御部23は、図6に示した、気液分離器16内の冷媒量に対するSCの関係に基づいて冷媒量を制御する。気液分離器16内の冷媒量の減少は、凝縮器12の出口状態(SC)に現れる。そのため、制御部23は、SCの絶対値あるいはSCの経時変化に基づき、気液分離器16内の冷媒量を制御する。具体的には、SCが大きい場合(図6ではSC1)あるいはSCの増加率が大きい場合(図示せず)、制御部23は、電子膨張弁17の開度を小さく(あるいは電子膨張弁13の開度を大きく)する。電子膨張弁17の開度を小さく(あるいは電子膨張弁13の開度を大きく)することにより、気液分離器16から吸引される液冷媒の流量を低減させ、気液分離器16の液面が所望の値(図6ではL1)以下に低下するのを防止できる。この制御はSCがある値(図6ではSC2)まで低下した時点で終了し、その後は通常の過熱度及び過冷却度の制御へと移行する。このような制御により、気液分離器16内の液面レベルを常に所望の値以上に維持することができる。
次に、冷凍サイクル装置10の起動時における制御部23の制御方法について説明する。
冬季等、圧縮機11、あるいは、蒸発器15や凝縮器12の内部に冷媒が貯留されている場合、制御部23は、起動時には液ポンプ18を停止した状態で圧縮機11を起動し、エジェクタ14を含む冷媒回路を一定時間運転させる。これにより、制御部23は、気液分離器16内の底部に一定量の液冷媒を確保する。その後、制御部23は、気液分離器16内に一定量の液冷媒が確保されたことを、凝縮器12の出口状態(SC)で確認し、液ポンプ18の運転を開始する。
冷媒として、圧力が低くガス密度の小さいHFO1234yfを用いた場合、蒸発器15の圧力損失が他の冷媒に比べて大きくなるため、エジェクタ14での吸引流量が不足するおそれがある。しかしながら、本実施の形態では、冷媒回路が液ポンプ18を備えているため、所望の吸引流量を得ることができる。HFO1234yfは可燃性を有する冷媒であるが、本実施の形態では、液ポンプ18は冷媒漏洩の原因となる継手接続を有しておらず、気液分離器16の内部に設置されているので、冷媒漏洩の危険性が少ない。
本実施の形態では、制御部23は、第1温度検出部19の検出値(T1)及び第2温度検出部20の検出値(T2)から凝縮器12の出口過冷却度(SC)を算出するが、過冷却度の算出方法は、これに限るものではない。本実施の形態の変形例として、凝縮器12の入口部又は出口部に圧力検出部を設け、制御部23が、圧力検出部の検出値から求められる飽和温度(凝縮温度)と凝縮器12の出口部に設けた第2温度検出部20の検出値から過冷却度を算出してもよい。つまり、制御部23は、凝縮器12の入口部又は出口部に設置された圧力検出部により検出された圧力と第2温度検出部20により検出された温度とに基づき、凝縮器12の出口過冷却度を算出してもよい。この場合、温度の検出値のみからの算出方法に比べ、過冷却度を正確に算出できる。
本実施の形態では、制御部23は、液ポンプ18から蒸発器15への冷媒流量を、電子膨張弁17(即ち、第1絞り装置)の開度で制御するが、液ポンプ18の冷媒流量の制御方法は、これに限るものではない。例えば、前述したように、制御部23は、液ポンプ18から蒸発器15への冷媒流量を、液ポンプ18の回転数で制御してもよい。
本実施の形態では、放熱器として、冷媒が高圧側で二相状態となる凝縮器12を用いているが、二酸化炭素のように高圧側が超臨界状態となる放熱器を用いてもよい。この場合、圧力に対する比熱が極大となる点の軌跡を飽和温度曲線と仮定し、その温度からの偏差を仮想過冷却度とすれば、前述した制御が可能となる。ただし、前述した圧力検出部が必要となる。
本実施の形態によれば、液ポンプ18を気液分離器16に内蔵したので、冷凍サイクル装置10を小型化できる。本実施の形態によれば、凝縮器12の出口過冷却度を検出し、検出値に応じて液ポンプ18の冷媒流量を電子膨張弁17で調整したので、気液分離器16の液面低下を抑制でき、信頼性の高い冷凍サイクル装置10を提供できる。本実施の形態によれば、凝縮器12の出口過冷却度を凝縮器12の中間部と出口部とに設けた第1温度検出部19と第2温度検出部20との検出値から算出するので、低コストで過冷却度が検出できる。本実施の形態によれば、凝縮器12の出口部とエジェクタ14の入口部との間に電子膨張弁13を設けたので、運転条件による絞り不足に対応することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10は、圧縮機11と放熱器(例えば、凝縮器12)とエジェクタ14と気液分離器16と液冷媒搬送手段(例えば、液ポンプ18)とが順次配管で環状に接続されて構成された第1の回路と、気液分離器16の液冷媒出口部とエジェクタ14の吸引部とが第1絞り装置(例えば、電子膨張弁17)と蒸発器15とを介して配管で接続された第2の回路とを備え、液冷媒搬送手段が気液分離器16に内蔵されていることを特徴とする。放熱器は、圧縮機11から吐出された冷媒を放熱して冷却する。エジェクタ14は、放熱器から出た冷媒を減圧膨張し膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機11の吸入圧力を高める。気液分離器16は、エジェクタ14からの冷媒をガス冷媒と液冷媒に分ける。液冷媒搬送手段は、気液分離器16からの液冷媒を搬送する。蒸発器15は、第1絞り装置からの冷媒を蒸発させる。
冷凍サイクル装置10は、気液分離器16の液面低下を検出し、検出値に応じて気液分離器16への液冷媒の流入量を増加させるか、又は、液冷媒の流出量を低減させることを特徴とする。
冷凍サイクル装置10は、気液分離器16の液面低下の検出手段として、放熱器の出口過冷却度を用いることを特徴とする。
冷凍サイクル装置10は、放熱器の出口過冷却度を放熱器の中間部に設けた第1温度検出部19及び出口部に設けた第2温度検出部20により算出することを特徴とする。
冷凍サイクル装置10は、放熱器の出口過冷却度を放熱器の入口部又は出口部に設けた圧力検出部及び出口部に設けた第2温度検出部20により算出することを特徴とする。
冷凍サイクル装置10は、気液分離器16への液冷媒の流出量を低減させる手段として、第1絞り装置、又は、液冷媒搬送手段の回転数を用いることを特徴とする。
冷凍サイクル装置10は、放熱器の出口部とエジェクタ14の入口部との間に第2絞り装置(例えば、電子膨張弁13)を設けたことを特徴とする。
冷凍サイクル装置10は、地球温暖化係数(GWP)が10未満の冷媒を用いることを特徴とする。
上記のように、本実施の形態では、エジェクタ14の吸引流量不足に対し補助的に液冷媒搬送手段を用いる冷凍サイクル装置10において、液冷媒搬送手段を気液分離器16に内蔵し、液面低下を防止した。
従来、冷媒圧送手段又はポンプ手段を設置した冷凍サイクルでは、装置が大型化するとともに、冷媒圧送手段又はポンプ手段の吸引部にガスが混入するキャビテーションが発生し、所定流量が得られないという課題があった。これに対し、本実施の形態では、冷凍サイクル装置10において、液冷媒搬送手段を気液分離器16に内蔵し、気液分離器16内の液面を検知して液冷媒搬送手段の流量を調整するようにした。このため、冷凍サイクル装置10の小型化及び信頼性向上が達成された。
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
図7は、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10の構成を示す図である。
図7において、冷凍サイクル装置10は、実施の形態1と同様の構成要素(図1参照)のほか、凝縮器12の出口部から気液分離器16の入口部に至るバイパス管を備えている。言い換えれば、冷凍サイクル装置10は、凝縮器12の出口部と気液分離器16の入口部とを接続するバイパス回路を備えている。バイパス管の途中には開閉弁30及び毛細管31が直列に設けられている。本実施の形態では、冷凍サイクル装置10の内部には、冷媒として、地球温暖化係数(GWP)の小さい(例えば、500未満)非共沸混合冷媒が封入されている。具体的には、冷凍サイクル装置10は、冷媒としてHFO1234yfとHFC32(R32)との混合冷媒を用いる。
制御部23は、バイパス回路における冷媒の流量を開閉弁30により調節することで、気液分離器16への液冷媒の流入量を制御する。
エジェクタ14の構造については、実施の形態1と同様である(図2参照)。
図8は、液ポンプ18の断面構造と気液分離器内での配置構造との例を示す図である。
図8において、液ポンプ18は、実施の形態1と同様に、気液分離器16内に配設された浸漬型ポンプである(図3参照)。本実施の形態では、液ポンプ18の表面に第3温度検出部32が貼り付けられている。第3温度検出部32は、液ポンプ18の表面の温度を検出する。制御部23は、第3温度検出部32により検出された温度に基づき、気液分離器16に貯留された液冷媒の液面低下を検出する。
冷凍サイクル装置10の動作については、実施の形態1と同様である(図4参照)。冷凍サイクル装置10の定常運転時における制御部23の冷媒制御方法や冷凍サイクル装置10の起動時における制御部23の制御方法についても、実施の形態1と同様である。
以下、本実施の形態において、制御部23が、気液分離器16内の冷媒量の減少(液面の低下)量を検出し、液面を回復させる制御について説明する。
図9は、第3温度検出部32の周囲の熱抵抗を示す図である。
図9において、気液分離器16内の冷媒量が減少すると、第3温度検出部32の周囲雰囲気が液冷媒からガス冷媒へと状態変化するため、液ポンプ18の発熱が周囲の液冷媒へ逃げず、液ポンプ18の表面温度が上昇する。図9に示すように、液面が低下しても液ポンプ18の表面温度が変化しないことは、第3温度検出部32を境界として液冷媒側(又はガス冷媒側)の熱抵抗(図9ではR1)が液ポンプ18内部(液ポンプ18の筐体壁18fや図示しないモータを含む内部構造物)の熱抵抗(図9ではR3)よりも十分に大きいことを意味する。このような場合、第3温度検出部32と液ポンプ18の筐体壁18fとの間に断熱壁33(例えば、熱伝導率の低い樹脂材)を設け、第3温度検出部32の両側の熱抵抗をほぼ等しくすれば、液ポンプ18周囲の冷媒の状態変化を精度よく検出できる。このようにして、制御部23は、液ポンプ18の表面温度の絶対値あるいは表面温度の経時変化を検出することができ、第3温度検出部32により液面が上にあるか下にあるかを判定できる。本実施の形態では、制御部23は、気液分離器16内の冷媒量の減少を液ポンプ18の表面温度で検出する。検出した表面温度が所定の閾値まで上昇した場合、制御部23は、開閉弁30を開放させる。制御部23は、開閉弁30を開放することにより、気液分離器16への液量を増加させ、気液分離器16の液面低下を抑制することができる。この制御は液ポンプ18の表面温度がある値まで低下した時点で終了し、その後は開閉弁30が閉止される。
本実施の形態では、HFO1234yfを構成要素とする非共沸混合冷媒(例えば、HFC32+HFO1234yf)が冷媒回路中に封入されており、冷媒回路の運転中に各部を循環する冷媒の組成が変化する。具体的には、気液分離器16のガス出口からエジェクタ14のノズル部24の出口まではHFC32リッチな冷媒が循環する(即ち、HFC32の比率が高くなる)。気液分離器16の液出口からエジェクタ14の吸引部25まではHFO1234yfリッチな冷媒が循環する(即ち、HFO1234yfの比率が高くなる)。低圧冷媒であるHFO1234yfは密度が低く圧力損失が大きいため、エジェクタ14だけでは吸引流量が不足する。しかしながら、本実施の形態では、冷媒回路が液ポンプ18を備えているため、所望の吸引流量を得ることができる。HFO1234yfは可燃性を有しているが、本実施の形態では、液ポンプ18は冷媒漏洩の原因となる継手接続を有しておらず、気液分離器16の内部に設置されているので、冷媒漏洩の危険性が少ない。
エジェクタ14のノズル部24の出口から気液分離器16の入口部までは、HFC32リッチなガスとHFO1234yfリッチなガスとの混合ガスが流れる。気液分離器16のガス出口からエジェクタ14のノズル部24の出口までの区間では、伝熱性能が高く圧力損失の小さいHFC32リッチな冷媒が循環する。そのため、凝縮圧力が低減され、冷凍サイクル装置10の高性能化が実現できる。
本実施の形態によれば、液ポンプ18の筐体表面の温度を検出する第3温度検出部32を設け、さらに液ポンプ18の筐体表面と第3温度検出部32との間に断熱壁33を設けることで、気液分離器16の液面検出の精度が向上する。制御部23は、液面の検出値に応じて液ポンプ18からの冷媒流量を調整するので、気液分離器16の液面低下を確実に抑制できる。本実施の形態によれば、地球温暖化係数(GWP)が500未満の非共沸混合冷媒を用いたので、他の冷媒を用いる場合に比べ、特に大きな性能改善効果が得られる。
以上説明したように、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10は、気液分離器16の液面低下の検出手段として、液冷媒搬送手段(例えば、液ポンプ18)の筐体表面に設けられた第3温度検出部32を用いることを特徴とする。
冷凍サイクル装置10は、液冷媒搬送手段の筐体表面と、第3温度検出部32との間に断熱壁33を設け、第3温度検出部32での液面検出精度を高めたことを特徴とする。
冷凍サイクル装置10は、気液分離器16への液冷媒の流入量を増加させる手段として、放熱器(例えば、凝縮器12)の出口部から気液分離器16の入口部へのバイパス回路を用いることを特徴とする。
冷凍サイクル装置10は、バイパス回路中に開閉弁30を設けたことを特徴とする。
冷凍サイクル装置10は、地球温暖化係数(GWP)が500未満の非共沸混合冷媒を用いることを特徴とする。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
10 冷凍サイクル装置、11 圧縮機、12 凝縮器、13 電子膨張弁、14 エジェクタ、15 蒸発器、16 気液分離器、16a 入口配管、16b ガス配管、16c 油戻し穴、17 電子膨張弁、18 液ポンプ、18a 出口配管、18b 渦流式ポンプ部、18c 直流モータ部、18d 電極部、18e ガラス端子、18f 筐体壁、19 第1温度検出部、20 第2温度検出部、21 第4温度検出部、22 第5温度検出部、23 制御部、24 ノズル部、24a 先細部、24b 喉部、24c 末広部、25 吸引部、26 混合部、27 ディフューザ部、28 ブラシ、29 整流子、30 開閉弁、31 毛細管、32 第3温度検出部、33 断熱壁。

Claims (14)

  1. 冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    冷媒を吸入して圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機により圧縮された冷媒を放熱させる放熱器と、
    前記放熱器で放熱した冷媒を膨張させて前記蒸発器で蒸発した冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒を吐出するエジェクタと、
    前記エジェクタから吐出された冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離し、ガス冷媒を前記圧縮機に吸入させるとともに、液冷媒を貯留する気液分離器と、
    前記液冷媒に浸漬するように前記気液分離器に内蔵され、液冷媒を前記蒸発器へ圧送する液冷媒圧送部とを備えることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記冷凍サイクル装置は、さらに、
    前記気液分離器に貯留された液冷媒の液面低下を検出し、検出結果に応じて、前記気液分離器への液冷媒の流入量と前記気液分離器からの液冷媒の流出量との少なくともいずれかを制御する制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記制御部は、前記放熱器の出口過冷却度に基づき、前記気液分離器に貯留された液冷媒の液面低下を検出することを特徴とする請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記冷凍サイクル装置は、さらに、
    前記放熱器の中間部に設置され、気液二相冷媒の温度を検出する第1温度検出部と、
    前記放熱器の出口部に設置され、冷媒の温度を検出する第2温度検出部とを備え、
    前記制御部は、前記第1温度検出部により検出された温度と前記第2温度検出部により検出された温度とに基づき、前記放熱器の出口過冷却度を算出することを特徴とする請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記冷凍サイクル装置は、さらに、
    前記放熱器の入口部又は出口部に設置され、冷媒の圧力を検出する圧力検出部と、
    前記放熱器の出口部に設置され、冷媒の温度を検出する第2温度検出部とを備え、
    前記制御部は、前記圧力検出部により検出された圧力と前記第2温度検出部により検出された温度とに基づき、前記放熱器の出口過冷却度を算出することを特徴とする請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記冷凍サイクル装置は、さらに、
    前記液冷媒圧送部の表面の温度を検出する第3温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記第3温度検出部により検出された温度に基づき、前記気液分離器に貯留された液冷媒の液面低下を検出することを特徴とする請求項2から5までのいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記冷凍サイクル装置は、さらに、
    前記液冷媒圧送部の表面と前記第3温度検出部との間に設置される断熱壁を備えることを特徴とする請求項6に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記制御部は、前記液冷媒圧送部の回転数を調節することで、前記気液分離器からの液冷媒の流出量を制御することを特徴とする請求項2から7までのいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記冷凍サイクル装置は、さらに、
    前記気液分離器と前記蒸発器との間に設置され、冷媒の流量を調節する第1絞り装置を備え、
    前記制御部は、前記第1絞り装置の絞り量を調節することで、前記気液分離器からの液冷媒の流出量を制御することを特徴とする請求項2から8までのいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記冷凍サイクル装置は、さらに、
    前記放熱器の出口部と前記エジェクタの入口部との間に設置され、冷媒の流量を調節する第2絞り装置を備え、
    前記制御部は、前記第2絞り装置の絞り量を調節することで、前記気液分離器への液冷媒の流入量を制御することを特徴とする請求項2から9までのいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記冷凍サイクル装置は、さらに、
    前記放熱器の出口部と前記気液分離器の入口部とを接続するバイパス回路を備え、
    前記制御部は、前記バイパス回路における冷媒の流量を調節することで、前記気液分離器への液冷媒の流入量を制御することを特徴とする請求項2から10までのいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  12. 前記冷凍サイクル装置は、冷媒として、地球温暖化係数(GWP)が10未満の冷媒を用いることを特徴とする請求項1から11までのいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  13. 前記冷凍サイクル装置は、冷媒として、地球温暖化係数(GWP)が500未満の非共沸混合冷媒を用いることを特徴とする請求項1から11までのいずれかに記載の冷凍サイクル装置。
  14. エジェクタを接続した冷媒回路に接続され、前記エジェクタから吐出される冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離し、液冷媒を貯留する気液分離器において、
    前記液冷媒に浸漬するように前記気液分離器に内蔵され、液冷媒を前記気液分離器の外へ圧送する液冷媒圧送部を備えることを特徴とする気液分離器。
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