JP2010241589A - エア吸引給紙装置、およびこのエア吸引給紙装置を有する画像形成装置 - Google Patents

エア吸引給紙装置、およびこのエア吸引給紙装置を有する画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】用紙の搬送横方向のズレを解消できるエア吸引給紙装置の提供。
【解決手段】用紙をエア吸引する前、または後で用紙の搬送横方向の位置を検出し、用紙をエア吸着した状態でエア吸引機構を搬送横方向に移動させてズレ量を補正する。
【選択図】図3

Description

本発明は、用紙をエア吸引して給紙するエア吸引給紙装置、およびこのエア吸引給紙装置を有する画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置としての複写装置、或いは印刷装置に用紙を給紙する装置として、ローラ給紙装置とエア吸引給紙装置が知られている。
ローラ給紙装置は、回転する給紙ローラが用紙を残りの用紙束から分離して送出すものであるが、用紙の分離は、給紙ローラと用紙との摩擦力と用紙同士の摩擦力との差によって行われるので、画像形成装置に用いられる用紙がコート紙などの表面平滑度の高い用紙が使われる、或いは高速の画像形成装置に採用されると、給紙ミスを起こしたり、2枚重ねのダブルフィードを起こしたりするという欠点があった。
従って、ローラ給紙装置は小型のプリンタなどでは、コストも安く好適であるが、多種の用紙を扱い、高速、大量に給紙を行うような給紙装置としては不向きで、このような用途にはエア吸引給紙装置が用いられるのが一般的である。
エア吸引給紙装置は、多数枚の用紙が積載された用紙積載台の上方に対向配置されるエア吸引ダクトとこのエア吸引ダクトの外周に回転可能に設けられたベルト部材を有し、ベルト部材には多くの吸引孔が形成されていて、エア吸引ダクトで吸引されるエアがこの吸引孔から用紙を吸引し、ベルト部材が回転することにより用紙を吸着しながら下流の搬送ローラに供給する。
また、エア吸引給紙装置は、用紙を確実に分離するために、用紙積載台の前方から分離エアを吹き付ける分離エア送風手段や、用紙積載台の側方からエアを吹き付けて積載台上の用紙を浮上させる浮上エア送風手段を設けたものもある。このようなエア吸引給紙装置は、例えば特許文献1に開示されており、用紙を確実に1枚ずつ分離して給送することができる。
しかしながら、このようなエア吸引給紙装置において、吸引されて給送される用紙が搬送方向と直行する方向(以下、搬送横方向という)にずれる場合がある。
用紙が搬送横方向にすれる原因は、搬送横方向におけるエア吸引のわずかな不均衡であったり、大量の用紙を積載する用紙積載台のゆがみであったりするが、高性能の画像形成装置にあっては、わずかなズレであっても画像品質上問題である。
特許文献2は、搬送横方向の用紙のズレ量を検出して、ビットマップ上に画像情報を書き込む位置を検出したズレ量で修正する技術を開示している。
また、特許文献3は、トナー像の転写位置の上流に配置される用紙整合部において、斜行ローラによって搬送路の側方に設けられたサイドガイドに用紙側縁をあててスキュー補正を行い、ついで、レジストローラに用紙がニップされた状態でレジストローラをサイドガイドと反対方向の搬送横方向に移動させて用紙を所定の搬送横方向の位置に位置付ける技術が開示されている。
特開2008−239312号公報 特開2003−223088号公報 特開2003−81489号公報
特許文献1などに開示されるエア吸引給紙装置において、搬送横方向のズレを補正するために、特許文献2の技術を用いるとすると、給紙段階での横方向のずれを見込んで全ての搬送路の搬送幅を余裕を持って構成しなければならず、装置の大型化につながる欠点を有する。また、ビットマップ上に書き込む位置を補正するためには、ビットマップのメモリ容量を、ズレ量を見込んで大きくしなければならずコストアップにつながる。
特許文献3の技術は、レジストローラを搬送横方向に移動させる構成に加え、レジストローラ上流で用紙をニップしている全ての斜行ローラのニップ状態を解除する機構も必要となり、この機構は装置で使用可能な最大サイズの用紙に対応できるようにしなければならないので、構成が複雑でコストアップにつながり、また、装置を大型化させる要因にもなる。
本発明は、用紙をエア吸引する前、または後で用紙の搬送横方向の位置を検出し、用紙をエア吸着した状態でエア吸引機構を搬送横方向に移動させてズレ量を補正するものであり、具体的には、
1.用紙を積載する用紙積載台と、積載される用紙上面に対向して配置され、用紙を吸引するエア吸引部材と該エア吸引部材の外周に回転可能に設けられた有孔ベルト部材とを有するエア吸引給紙手段と、前記エア吸引給紙手段に対して用紙の搬送方向の下流側に配置される用紙搬送手段と、エア吸引前、または吸引後の用紙の搬送横方向の位置を検知する用紙位置検知手段と、前記エア吸引給紙手段を用紙の搬送横方向に移動可能に保持し、該搬送横方向に駆動する保持駆動手段と、前記用紙位置検知手段で検出された用紙の位置情報に基づき前記保持駆動手段を作動させて、前記エア吸引給紙手段に吸引される用紙の搬送横方向の位置が適正となるよう制御する制御手段と、を有することを特徴とするエア吸引給紙装置。
である。
さらに詳細には、
2.前記制御手段は、用紙を吸着してから前記有孔ベルト部材の回転により用紙を前記用紙搬送手段に引き渡すまでの間に、前記エア吸引給紙手段を適正位置まで移動させるよう前記保持駆動手段を制御することを特徴とする前記1に記載のエア吸引給紙装置。
3.前記制御手段は、用紙を前記用紙搬送手段に引き渡した後、前記エア吸引給紙手段を初期位置に復帰させるよう前記保持駆動手段を制御することを特徴とする前記2に記載のエア吸引給紙装置。
4.前記用紙位置検知手段は、前記エア吸引給紙手段に吸着された状態の用紙の搬送横方向の位置を検知できる位置に配置されることを特徴とする前記1から3のいずれか1項に記載のエア吸引給紙装置。
5.前記用紙位置検知手段は、前記用紙積載台に積載された最上位の用紙の搬送横方向の位置を検知できる位置に配置されることを特徴とする前記1から3のいずれか1項に記載のエア吸引給紙装置。
6.前記用紙位置検知手段は、用紙端縁を含む搬送横方向の所定幅を検知できる長さのラインセンサであることを特徴とする前記4または5に記載のエア吸引給紙装置。
7.前記用紙位置検知手段は、搬送横方向に移動可能に設けられ、前記エア吸引給紙手段に吸着された用紙端縁を上下に挟む位置まで移動して用紙端縁の検知信号を出力するフォトカプラを含み、該フォトカプラの移動距離から用紙の位置情報を出力することを特徴とする前記4に記載のエア吸引給紙装置。
8.前記用紙積載台上の用紙束の搬送方向下流側に位置し、用紙束の上部にエアを吹き付けて用紙を分離させる分離エア送風手段、または前記用紙積載台上の用紙束の側部に位置し、用紙束の上部にエアを吹き付けて用紙を浮上させる浮上エア送風手段を有し、前記制御手段は、前記分離エア送風手段、または前記浮上エア送風手段のエア送風を、用紙の位置検知時は停止させるように制御することを特徴とする前記1から7のいずれか1項に記載のエア吸引給紙装置。
9.用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部に用紙を給紙する前記1から8に記載のエア吸引給紙装置とを有することを特徴とする画像形成装置。
とすることができる。
また、以下のように構成することにより、更なる効果を発揮する。
・制御手段が、保持駆動手段の初期位置への復帰を、用紙が用紙搬送手段に挟持されるとともに用紙後端がエア吸引給紙手段にまだ吸着されている段階で開始させるよう制御することで、より高速化に対応できる。
・フォトカプラを用紙サイズに応じた基準位置にあらかじめ移動しておき、この基準位置から用紙端部に向けて移動させ、用紙端部を検知すると停止させて用紙の位置情報を出力するように構成することで、フォトカプラの移動距離を短くして高速化に対応できる。
・エア吸引給紙手段のベルト線速を、用紙搬送手段の線速より早く設定することで、両手段の間の用紙にたるみを持たせ、用紙後端がまだエア吸引搬送手段に吸着されていても用紙にダメージを与えることなくエア吸引給紙手段を復帰させることができる。
・有孔ベルト部材を横方向にズレないように保持する構成とすることで、確実な用紙搬送を行うことが出来る。
上記構成の本発明は、用紙をエア吸着した状態で搬送横方向のズレを補正して下流の搬送ローラに給送するので、確実に用紙のズレを補正することができる効果を奏する。
本発明に係る画像形成装置の全体構成図 本発明に係るエア吸引給紙機構の概略を示す斜視図 エア吸引給紙機構の要部断面図 エア吸引給紙機構の要部上面図 用紙検出機構を示す側面図 エア吸引給紙機構の動作を説明するタイミングチャート 用紙検出機構の変形例を示す側面図
本発明の実施例である画像形成装置を図面に基づいて説明する。図1は、画像形成装置本体Aと大容量給紙装置LTとを有する画像形成装置の全体構成図である。
図1において、大容量給紙装置LTは、画像形成装置本体Aの給紙路に接続される3段の給紙段T1、T2、T3を有している。各給紙段は、それぞれ上部にエア吸引給紙機構AFを有し、また、各給紙段はスライドレールにより前方に引き出して用紙の補給、メンテナンスを行うことが出来るよう構成されている。
画像形成装置本体Aは、自動原稿搬送装置ADF、及び画像読取部SCを上部に有し、下部が画像形成部IFで構成される。
画像形成部IFにおいて、1は用紙を収納する用紙収納部であり、複数の給紙段1a、1bを有する。用紙は、大容量給紙装置LTの各給紙段T1〜T3、或いは本体の給紙段1a、1bから供給される。用紙収納部1の何れかの給紙段、或いは大容量給紙装置LTの何れかの給紙段から供給される用紙に、電子写真プロセスにより感光体2上に形成されたトナー像が転写され、転写された画像は定着装置3によって定着される。定着後の用紙は、排紙ローラ4により排紙口から排出される。
両面複写の場合は、用紙は、排紙ローラ4の手前で下方に搬送され、両面搬送路5を経て再び転写位置に戻され、裏面に画像形成される。
図2は、大容量給紙装置LTのエア吸引給紙装置の概略を示す斜視図である。図2において、用紙は用紙積載台10の上に積載され、矢印aの方向に一枚ずつ搬送される。用紙積載台10は、常に最上位の用紙の位置を一定にするよう上昇し、用紙の補給時は下降する。
用紙積載台10の前方には、先端規制部材11が設けられ、この先端規制部材11の下流に分離エア送風部12が設けられる。用紙積載台10の両サイドには、浮上エア送風部13、14が設けられており、この浮上エア送風部13、14の内側側面は、用紙のサイド規制も行う。また、用紙積載台10の後方には、後端規制部材15が設けられる。
分離エア送風部12、および浮上エア送風部13、14の内部には、それぞれ送風ファン12a、13a、14aが設けられており、送風口12b、13b、14bからエアを送風するよう構成されている。
用紙積載台10の上方には、エア吸引給紙機構AFが設けられるが、その一部である搬送ベルト20を矢印に示す位置にずらせて図示している。搬送ベルト20はその内側にエア吸引ダクト21を有している。
用紙積載台10上の用紙は、エア吸引給紙機構AFにより吸引されるが、このとき、浮上エア送風部13、14からのエアが両サイドから用紙側面に吹き付けて、2、3枚の用紙を浮上させ、分離エア送風部12からのエアが、エア吸引給紙機構AFに吸着されている1枚の用紙と残りの用紙を分離させて確実に1枚の用紙がエア吸着されるように作用する。
図3は、エア吸引給紙機構AF、およびその周辺構成の要部断面図であり、図4は、図3のX−Xから見た上面図である。図3、図4を用いて、エア吸引給紙機構AFを説明する。
エア吸引給紙機構AFは、用紙積載台10の上方に位置し、エア吸引ダクト21と、エア吸引ダクト21の用紙搬送方向後方に設けられた大径ローラ22と、前方に設けられた2本の小径ローラ23a、23bと、これらローラの周囲にまきつけられた搬送ベルト20を有している。搬送ベルト20は、多数の穴が開けられた有孔ベルトであり、図4に示すように搬送横方向に4本設けられる。大径ローラ22と小径ローラ23a、23bとは、巻回される搬送ベルト20が横ずれしないように、太鼓状に形成されている。さらには、各ローラの端部に鍔を設けて搬送ベルト20の横ズレを防止するようにしても良い。
エア吸引ダクト21は、4本の搬送ベルト20に対応する部分と、装置奥側に伸びる部分とを有し、搬送ベルト20に対応する部分の下面側に吸引開口31を有し、また、その内部は、隔壁32によって2分割されている。エア吸引ダクト21の装置奥側に伸びる部分のもっとも奥側には、吸引ファン33が配置される。
エア吸引ダクト21は、その上側に保持板34を有し、この保持板34は、スライドレール35を介して給紙段の筐体に接続されている。
前述の大径ローラ22、小径ローラ23a、23bは、保持板34から下方に伸びる前側保持部34a、奥側保持部34bで軸支されており、大径ローラ22の軸24の奥側にギヤ25が設けられる。ギヤ25は、中継ギヤ26を介してクラッチ付きモータM1に接続されている。中継ギヤ26とクラッチ付きモータM1はともに奥側保持部34bに保持されている。
また、大径ローラ22の間の2箇所には、吸着センサの検知フラップ27が設けられており、用紙がエア吸着されると、この検知フラップ27が押し込まれて、用紙の吸着を検知できるようになっている。
給紙段の筐体には、モータM2が固定されており、このモータM2の軸に設けられたピニオンギヤ41が、エア吸引ダクト21の側部に固定されたラック42と噛み合っている。従って、搬送ベルト20、エア吸引ダクト21、及び搬送ベルト20の駆動機構を含むエア吸引給紙機構AFは全体として、スライドレール35により搬送横方向に移動可能に保持され、モータM2の回転により搬送横方向に移動される構造となっている。なお、エア吸引給紙機構AFを移動させる構成としては、ワイアとプーリによる駆動でも良い。
モータM2はステッピングモータであり、図示しないセンサによりエア吸引給紙機構AFの初期位置を検知して、この初期位置から目標移動量に対応した駆動パルスの供給によりエア吸引給紙機構AFを目標位置に駆動する。
図3において、エア吸引給紙機構AFの小径ローラ23bの下方には、分離エア送風部12が位置している。分離エア送風部12の送風開口51の内側には隔壁52と切替板53が設けられ、切替板53が実線位置と一点鎖線位置とに変位することにより、分離エアの送風位置を変更する。用紙の吸引開始時は、切替板53は、一点鎖線位置にあって下側の送風開口からエアを送風し、数枚の用紙が浮上エアにより浮上されてエア吸引されると、切替板53が実線位置に変位して上側の送風開口からエアを送風し、用紙を確実に分離する。
分離エア送風部12の上方には、搬送補助のコロ61が位置し、このコロ61の上流に給紙センサ62が配置されている。また、その搬送方向下流には搬送ローラ63が位置し、搬送ローラ63の上流にプレレジセンサ64、搬送ローラ63の下流に搬送センサ65が配置されている。これら、給紙センサ62、プレレジセンサ64、搬送センサ65については、後述する。
本発明は、用紙の搬送横方向の位置を検知して、用紙を適正位置に補正移動するものであるが、その用紙の搬送横方向の位置を検知する用紙位置検出センサが、下側の小径ローラ23bに対向して配置されている。このセンサは、本実施例では、CCDラインセンサ71であり、図4に示すように、搬送横方向のほぼ中央から奥側に向けて延在し、エア吸引給紙機構AFに吸着された用紙を検知できるようになっている。図5は、搬送方向下流側からエア吸引給紙機構AFを見た図で、CCDラインセンサ71が丁度吸着された用紙Sに向かい合って、その端部位置S1を検知できるよう配置されることを示している。本実施例では、給紙は中央合わせ方式を取っているので、用紙の端部位置S1が、丁度用紙の幅方向の長さの半分の位置で検知されれば、用紙Sは適正位置に吸着されていることになる。端部位置S1がこれよりずれていると、そのズレ量は、端部位置S1を示すCCDラインセンサ71の出力により検出することができる。
次に、図6のタイミングチャートを用いて、本発明の動作を説明する。
図6は、上から、吸引エア(吸引ファン33)の作動、吸着センサの作動、浮上・分離エア(送風ファン12a、13a、14a)の作動、用紙位置検出センサ(CCDラインセンサ71)の検出タイミング、エア吸引給紙機構AFの移動(モータM2の作動)、搬送ベルト20の駆動(モータM1のクラッチ作動)、および給紙センサ62、プレレジセンサ64、搬送センサ65の作動の状態を夫々示している。
図6のタイミングチャートは、1枚目からの用紙給紙の状態を示しており、まず、吸引エアと浮上・分離エアがONされると、数枚の用紙が浮上し、分離されて最上位の1枚の用紙が搬送ベルト20にエア吸着される。用紙のエア吸着が吸着センサにより検知されると、浮上・分離エアはOFFされ、用紙位置検出センサにより用紙の端部位置の検出が行われる。そして、ズレ量の検出結果に基づき、エア吸引給紙機構AFが所定量移動されて、用紙の搬送横方向の位置を適正位置に補正する。
1枚目の給紙の場合、吸着センサのONからタイマT1の計時後、搬送ベルト20の駆動が開始される。搬送ベルト20の回転により用紙は吸着された状態で搬送方向に進み、給紙センサ62、プレレジセンサ64、搬送センサ65を順次ONする。
給紙センサ62のON情報は、制御手段(図示せず)に報知され、下流の各装置の作動タイミングの基準となる。
用紙が進んでプレレジセンサ64をONすると、搬送ベルト20の駆動がOFFされる。プレレジセンサ64から搬送ローラ63までの距離はわずかであるので、用紙は慣性により進んで搬送ローラ63にくわえ込まれ、以降、搬送ローラ63の駆動力によって搬送される。続いて、用紙が搬送センサ65をONすると、浮上・分離エアがONされ、2枚目の用紙の給紙動作の準備を開始する。
エア吸引給紙機構AFの初期位置への復帰は、2枚目の用紙の端部位置検出までに行えばよいが、図6の点線で示すタイミングでも良い。このタイミングは、用紙後端がまだ吸着されているが、用紙先端は搬送ローラ63でニップされているタイミングである。この場合、搬送ベルトの線速を搬送ローラの線速より若干速くすることで搬送ローラと搬送ベルトとの間の用紙をたわませ、たるみを持たせることにより、エア吸引給紙機構AFが復帰動作を行っても用紙にストレスを与えない。
2枚目の用紙も同様に吸引エアで吸引され、浮上・分離エアにより最上位の用紙のみが搬送ベルト20に吸着される。続いて、搬送ベルト20の駆動をONするが、1枚目と異なり、搬送ベルト20の駆動は、搬送センサ65のOFFにより行われる。これは、1枚目の場合、先行する用紙がないのでタイマT1を用いたが、2枚目以降はより確実なタイミングとするため、用紙後端が搬送センサ65を通過したことでベルト駆動をONしている。
3枚目以降も2枚目と同様に制御され、用紙は順次給紙される。なお、吸引エアは給紙の開始から、画像形成装置で設定された複写枚数分の給紙を完了するまで、ONの状態を維持している。
以上のように、本発明は、用紙の搬送横方向の実際の位置を検出し、用紙をエア吸着した状態でエア吸引機構を搬送横方向に移動させてズレ量を補正するので、確実に用紙を適正位置に位置付けることができる。また、用紙をエア吸着した状態で搬送横方向の移動を行うため、用紙が他のローラなどで拘束されない状態なので、エア吸引給紙機構のみの移動で良く、用紙にストレスを与えることがない。また、用紙のズレ量は、多くとも10mmに満たないので、移動機構も簡単な構成とすることができる。
図7は、用紙の搬送横方向の位置検出の変形例であり、用紙位置検出センサを移動式とした例である。図7において、エア吸引給紙機構AFに吸着された用紙Sの端部側方にフォトカプラ81が配置され、図示しない移動機構により図中点線位置から実線位置に移動可能に構成されている。
フォトカプラ81の設置される位置は、上下方向では、その発光素子と受光素子の間のすきまが丁度用紙端部を挟み込む位置で、用紙搬送方向では、用紙の先端部を検出できる位置である。フォトカプラ81は、用紙が吸着されると図示点線位置から右方向に移動し、用紙端部を検知すると停止して、その停止位置の位置情報を制御手段に送信する。制御手段は、フォトカプラ81の停止位置の情報により、用紙の搬送横方向のズレ量を算出してエア吸引給紙機構AFを移動させ、用紙を適正位置に位置付ける。
なお、フォトカプラ81は、あらかじめ用紙サイズに応じた位置を基準位置として、この基準位置から移動して用紙端部を検知するように構成すると、フォトカプラ81の移動距離が短くて済み高速化につながる。
また、図3において、2点鎖線で示す用紙位置検出センサ91は、他の変形例として、用紙の搬送横方向の位置を用紙積載台10に積載された用紙束の端部を検出する例である。この場合、積載された用紙束の角部を検出することになるので、CCDラインセンサが好適である。
AF エア吸引給紙機構
10 用紙積載台
12 分離エア送風部
13、14 浮上エア送風部
20 搬送ベルト
21 エア吸引ダクト
35 スライドレール
M1 クラッチ付きモータ
M2 モータ
71、91 用紙位置検出センサ(CCDラインセンサ)
81 フォトカプラ

Claims (9)

  1. 用紙を積載する用紙積載台と、
    積載される用紙上面に対向して配置され、用紙を吸引するエア吸引部材と該エア吸引部材の外周に回転可能に設けられた有孔ベルト部材とを有するエア吸引給紙手段と、
    前記エア吸引給紙手段に対して用紙の搬送方向の下流側に配置される用紙搬送手段と、
    エア吸引前、または吸引後の用紙の搬送横方向の位置を検知する用紙位置検知手段と、
    前記エア吸引給紙手段を用紙の搬送横方向に移動可能に保持し、該搬送横方向に駆動する保持駆動手段と、
    前記用紙位置検知手段で検出された用紙の位置情報に基づき前記保持駆動手段を作動させて、前記エア吸引給紙手段に吸引される用紙の搬送横方向の位置が適正となるよう制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするエア吸引給紙装置。
  2. 前記制御手段は、用紙を吸着してから前記有孔ベルト部材の回転により用紙を前記用紙搬送手段に引き渡すまでの間に前記エア吸引給紙手段を適正位置まで移動させるよう前記保持駆動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のエア吸引給紙装置。
  3. 前記制御手段は、用紙を前記用紙搬送手段に引き渡した後、前記エア吸引給紙手段を初期位置に復帰させるよう前記保持駆動手段を制御することを特徴とする請求項2に記載のエア吸引給紙装置。
  4. 前記用紙位置検知手段は、前記エア吸引給紙手段に吸着された状態の用紙の搬送横方向の位置を検知できる位置に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のエア吸引給紙装置。
  5. 前記用紙位置検知手段は、前記用紙積載台に積載された最上位の用紙の搬送横方向の位置を検知できる位置に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のエア吸引給紙装置。
  6. 前記用紙位置検知手段は、用紙端縁を含む搬送横方向の所定幅を検知できる長さのラインセンサであることを特徴とする請求項4または5に記載のエア吸引給紙装置。
  7. 前記用紙位置検知手段は、搬送横方向に移動可能に設けられ、前記エア吸引給紙手段に吸着された用紙端縁を上下に挟む位置まで移動して用紙端縁の検知信号を出力するフォトカプラを含み、該フォトカプラの移動距離から用紙の位置情報を出力することを特徴とする請求項4に記載のエア吸引給紙装置。
  8. 前記用紙積載台上の用紙束の搬送方向下流側に位置し、用紙束の上部にエアを吹き付けて用紙を分離させる分離エア送風手段、または前記用紙積載台上の用紙束の側部に位置し、用紙束の上部にエアを吹き付けて用紙を浮上させる浮上エア送風手段を有し、前記制御手段は、前記分離エア送風手段、または前記浮上エア送風手段のエア送風を、用紙の位置検知時は停止させるように制御することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のエア吸引給紙装置。
  9. 用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部に用紙を給紙する請求項1から8に記載のエア吸引給紙装置とを有することを特徴とする画像形成装置。
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JP2015107849A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 株式会社リコー シート搬送装置、及び画像形成装置

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JP2015107849A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 株式会社リコー シート搬送装置、及び画像形成装置

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