JP2010240203A - 人工血管保持具 - Google Patents

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敬弘 勝間田
Hideo Hayashi
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Abstract

【課題】人工血管を手で直接持つことなく保持できるようにすることで、人工血管を用いた処置を容易に行えるようにする。
【解決手段】人工血管よりも潰れにくい筒部材1で人工血管保持具Aを構成する。筒部材1内に人工血管を挿入して保持する。大動脈置換術において、術者が筒部材1を持ち、この筒部材1から突出した人工血管の縫合側端部を大動脈の切開部周縁に接触させた状態で保持する。この状態で人工血管の縫合側端部を大動脈に縫合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、生体の胸腹部の病変した大動脈を人工血管に置換する大動脈置換術等に用いられる人工血管保持具に関する。
一般に、例えば、大動脈解離や大動脈瘤等の動脈疾患に起因して大動脈(生体血管)が病変している場合や、大動脈がその他の何らかの原因により損傷して病変している場合には、病変部の位置や範囲、程度により、その病変部を人工血管に置換する大動脈置換術や、生体血管の病変部に対応する箇所に人工血管を挿入する大動脈補強術が行われている。
大動脈置換術では、例えば、生体血管の病変部よりも中枢側及び末梢側の周壁に、血管の延びる方向に縦切開を加えて中枢側切開部及び末梢側切開部をそれぞれ形成し、これら両切開部の周縁に人工血管の両端部をそれぞれ縫合する。そして、病変部は切除して人工血管により血流を確保する。また、大動脈補強術では、生体血管の病変部よりも末梢側の周壁に縦切開を加えて切開部を形成し、人工血管をその切開部から生体血管内に中枢側へ向けて挿入していく。このようにして人工血管を生体血管の病変部に対応する部位に到達させてから生体血管に縫い付け、切開部を閉じる。この大動脈補強術では、血流を再開させると、血圧によって人工血管が生体血管の内壁に密着して人工血管により生体血管の病変部が内側から補強される。
上記大動脈置換術や大動脈補強術で用いられる人工血管は、術後の生体の動きによって長さ方向の伸縮力や径方向の変形力を頻繁に受ける。従って、人工血管としては、例えば、特許文献1に開示されているように、力を受けた際に潰れることなく柔軟に対応して血流を確保できるように、薄肉な蛇腹管で構成されている。また、人工血管は生体内で潰れてしまわないように、自己復元力を有しているものである。
特開2003−250880号公報
ところで、大動脈置換術においては、人工血管の端部を生体血管の切開部周縁に縫合する際、人工血管を、その端部が生体血管の切開部周縁に接した状態で動かないように持っておく必要がある。しかしながら、人工血管は、薄肉な蛇腹管からなるもので変形し易いことから、手で持ったときの軽い力でも簡単に潰れてしまう。このため、人工血管の端部を生体血管の切開部周縁に接した状態で動かないように位置決めするのは難しい作業であり、人工血管の縫合側端部が位置ずれし易く、縫合処置が煩雑になることがある。さらに、上記のように人工血管の端部の位置決めが難しいので、人工血管の端部の近傍を手で持つことがあるが、このようにすると、人工血管を持つ手が縫合処置を行う箇所の近くに位置することになるので、縫合処置の際にその手が邪魔になる。
また、大動脈補強術においては、人工血管をその端部から生体血管の切開部を介して生体血管の内部に押し込んで行く必要がある。このとき、人工血管は上述のように手で持った際に変形し易く、しかも、生体血管の切開部は閉じようとしていて狭いため、人工血管の挿入処置が難しいものとなる。さらに、人工血管は自己復元力によりすぐに元の形状に戻ろうとするので、これによっても切開部からの挿入処置は難しい処置となる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、人工血管を手で直接持つことなく保持できるようにすることで、人工血管を生体血管に縫合する縫合処置や、人工血管を生体血管に挿入する挿入処置を容易に行えるようにすることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明では、人工血管が挿入される筒部材を備え、上記筒部材は、上記人工血管よりも潰れにくい硬さを有している構成とする。
この構成によれば、例えば、大動脈置換術において人工血管を生体血管に縫合する際には、筒部材が潰れ難いので、人工血管を挿入した状態の筒部材を手で持つことにより、人工血管の端部を生体血管の切開部周縁に接するように容易に位置付けることが可能になる。さらに、そのように人工血管を位置決めする際には筒部材を持てばよいので、人工血管の縫合側端部の近傍を持たずに済む。このため、縫合処置の際に人工血管を持つ手が邪魔になることはない。また、大動脈補強術において人工血管を生体血管に挿入する際には、人工血管を挿入した状態の筒部材を手で持ち、該筒部材の一端部を生体血管の切開部に差し込むことで、人工血管を筒部材の一端部から生体血管の内部に直接送り込むことが可能になる。上記筒部材の一端部を生体血管の切開部に差し込む際には、該筒部材が生体血管よりも潰れ難いので簡単に行える。
第2の発明では、第1の発明において、筒部材は柔軟な材料で構成され、上記筒部材の周壁には、該筒部材の中心線方向に延びる切り込みが形成されている構成とする。
この構成によれば、筒部材を変形させながら切り込みを拡げることが可能になる。これにより、人工血管を筒部材の端部から挿入することなく、拡げた切り込みから容易に挿入することが可能なる。
第3の発明では、第2の発明において、切り込みは、筒部材の中心線方向両端に亘って連続して延びている構成とする。
この構成によれば、切り込みを大きく拡げることが可能になる。
第4の発明では、第1から3のいずれか1つの発明において、筒部材の一端部は、該筒部材の中心線に対し傾斜するように形成されている構成とする。
この構成によれば、筒部材の一端部を先細に形成することが可能になる。これにより、大動脈補強術において人工血管を生体血管に挿入する際、筒部材の一端部を生体血管の切開部に差し込み易くすることが可能になる。
第5の発明では、第1から4のいずれか1つの発明において、筒部材の周壁における一端部の開口周縁には、他端側へ向けて切り欠かれた切欠部が形成されている構成とする。
この構成によれば、筒部材の周壁に、一端部の開口に連なって切欠部が形成される。これにより、筒部材に挿入された人工血管を該筒部材の一端部の開口から出す際、ピンセット等を切欠部から筒部材の内部に差し込むことで、筒部材の内部にある人工血管を簡単に掴んで、引っ張り出すことが可能になる。
第6の発明では、第1から5のいずれか1つの発明において、筒部材は、湾曲形成されている構成とする。
この構成によれば、筒部材の形状を各種処置の邪魔にならないようにすることが可能になる。
第7の発明では、第1から6のいずれか1つの発明において、筒部材の外周面には、目盛が設けられている構成とする。
この構成によれば、術者が目盛を利用して人工血管の長さを把握することが可能になる。
第8の発明では、第1から7のいずれか1つの発明において、筒部材の内周面は、円滑に形成されている構成とする。
この構成によれば、人工血管を筒部材に挿入する作業や、人工血管を筒部材から出す作業を行うときに、人工血管が筒部材の内周面に引っ掛かり難くなる。
第9の発明では、第1から8のいずれか1つの発明において、筒部材は、透明である構成とする。
この構成によれば、筒部材に挿入した状態の人工血管を術者が見ることが可能になる。
第10の発明では、第1から9のいずれか1つの発明において、筒部材の内径を第1の寸法から第1の寸法よりも短い第2の寸法に縮小させて保持する保持部材を備えている構成とする。
この構成によれば、筒部材の内径を変更することが可能になる。
第1の発明によれば、人工血管を、該人工血管よりも潰れにくい筒部材に挿入した状態で該筒部材を介して手で保持することができる。これにより、例えば、大動脈置換術において人工血管の縫合処置を行う際、人工血管の縫合側端部を生体血管の切開部周縁に接するように容易に位置決めできる。さらに、人工血管を筒部材に挿入していることにより、人工血管の縫合側端部の近傍を手で持たずに済むので、縫合処置を行う際に人工血管を持つ手が邪魔になることはない。これらのことにより、縫合処置を容易に行うことができる。また、大動脈補強術において人工血管の挿入処置を行う際には、筒部材の一端部を人工血管の切開部に簡単に挿入でき、人工血管を筒部材の一端部から生体血管の内部に直接送り込むことができ、挿入処置を容易に行うことができる。
第2の発明によれば、筒部材を柔軟に構成し、この筒部材の周壁に切り込みを形成したので、人工血管を筒部材に挿入する際、切り込みを拡げてこの拡げた切り込みから容易に挿入することができる。
第3の発明によれば、切り込みを筒部材の両端に亘って連続して延びるものとしたので、切り込みを大きく拡げることができ、人工血管を筒部材に挿入する作業をより一層容易にすることができる。
第4の発明によれば、筒部材の一端部を先細に形成することができる。これにより、大動脈補強術において人工血管を生体血管に挿入する際に、筒部材の一端部を生体血管の切開部に差し込み易くでき、人工血管の挿入処置を容易にすることができる。
第5の発明によれば、筒部材の周壁に、その一端部の開口に連なる切欠部を形成できる。これにより、筒部材に挿入された人工血管を該筒部材の一端部の開口から容易に出すことができる。
第6の発明によれば、筒部材を湾曲形成することで、該筒部材が各種処置の邪魔になるのを回避することができる。
第7の発明によれば、筒部材に目盛を設けたことで、例えば、術者が人工血管を生体血管に挿入する際に、人工血管の挿入長さを把握することができる。
第8の発明によれば、筒部材の内周面を円滑にしたので、人工血管を筒部材に挿入する作業や、人工血管を筒部材から出す作業をスムーズにすることができ、作業に要する時間を短縮できる。
第9の発明によれば、筒部材を透明にしたので、大動脈補強術において人工血管を生体血管に挿入する際、術者が人工血管を見ながら挿入していくことができる。
第10の発明によれば、筒部材の内径を第1の寸法と第1の寸法よりも短い第2の寸法とに変更することができるので、1つの筒部材で、外径の異なる複数種の人工血管の各々を確実に保持できる。
本発明の実施形態1に係る人工血管保持具の斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 大動脈系の概略図である。 人工血管保持部に人工血管を保持させる作業を説明する図である。 胸部下行大動脈の病変部近傍に末梢側切開部を形成した状態を示す図である。 胸部下行大動脈の末梢側切開部に人工血管保持具を挿入した状態を示す図5相当図である。 図6に示す状態の断面図である。 人工血管保持具の切欠部にピンセットを挿入した状態を示す図5相当図である。 人工血管を人工血管保持具から胸部下行大動脈に挿入する途中の状態を示す断面図である。 人工血管が胸部下行大動脈に挿入された状態を示す図9相当図である。 実施形態2に係る図2相当図である。 胸部下行大動脈の病変部近傍に中枢側切開部を形成した状態を示す図である。 人工血管を保持した人工血管保持具を胸部下行大動脈に近づけた状態を示す図12相当図である。 人工血管保持具に保持した人工血管を胸部下行大動脈に接触させた状態を示す図12相当図である。 変形例1に係る人工血管保持具の側面図である。 変形例2に係る人工血管保持具の正面図であり、(a)は、リングを外した状態を示す図であり、(b)は、リングを嵌めた状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る人工血管保持具Aである。この人工血管保持具Aは、生体血管としての大動脈の代用となる人工血管が挿入される円筒形状の筒部材1を備えている。筒部材1は、無色透明なポリウレタン等の柔軟性を有する樹脂材料で構成されている。このポリウレタンとしては、例えば、株式会社クラレ製のクラミロン817Cを使用することができる。筒部材1の硬さは、後述する人工血管Vよりも潰れにくい硬さであり、具体的には、ショア硬度で65以上75以下の範囲とされている。これにより、後述の使用時において、筒部材1を潰れにくくしながら、必要時には手で加えた力によって変形させることが可能となっている。尚、筒部材1の硬さは、ショア硬度で、70程度が好ましい。また、筒部材1を構成する樹脂材料としては、ポリウレタン以外にも、柔軟性を有し、かつ、生体に対する安全性の高い樹脂材料であればよく、例えば、シリコーン等が挙げられる。
上記筒部材1の外径は、約25mmに設定され、内径は、約21mmに設定されている。筒部材1の長さは、例えば、250mm以上350mm以下に設定されている。また、筒部材1の外周面及び内周面は、凹凸等の形状変化がなく、滑らかに延びる円滑面で構成されている。これら外周面及び内周面には、滑り性を良好にするためのコーティングがそれぞれ施されている。尚、筒部材1の外径及び内径は、上記した寸法に限られるものではなく、患者に用いられる人工血管の外径に対応するように設定すればよい。すなわち、人工血管Vの外径は、大動脈に対応するように、約20〜40mmの範囲であり、この範囲で筒部材1の内径が設定されている。
上記筒部材1は、全体として、中心線方向の中間部が両端部よりも径方向一方に位置するように、滑らかに湾曲形成されている。この筒部材1の周壁における湾曲形状の内側となる部分(図2に示す筒部材1の上側部分)には、図1にも示すように、中心線方向両端に亘って連続して延びる切り込み3が形成されている。この切り込み3によって、筒部材1の周壁には割れ目が形成されることになる。
上記筒部材1の一端部(図1、2の右側)は、中心線に対し傾斜するように形成されている。筒部材1の一端部の傾斜方向は、湾曲形状の外側(図2の下側)に位置する部位が内側(図2の上側)に位置する部位よりも中心線方向に突出するように設定されている。また、筒部材1の一端部の中心線に対する傾斜角度は、約35゜とされている。これにより、筒部材1の一端部には先細部4が形成される。筒部材1の先細部4に、筒部材1の一端部の開口1aが位置しており、この開口1aの形状は、中心線方向に長い長円形状となっている。先細部4の先端部は、生体に接触した際に損傷を与えないように丸められている。一方、筒部材1の他端部(図1、2の左側)は、中心線に対し略直交するように延びており、この他端部に開口1bが形成されている。
上記筒部材1の周壁における一端部の開口1a周縁には、他端側へ向けて延びるスリット形状に切り欠かれた切欠部5が該開口1aと連続するように形成されている。切欠部5は、筒部材1の周方向について切り込み3に対応するように位置している。切欠部5の開口1a側は、開口1aに近づくほど幅が広くなるように形成されている。また、切欠部5の開口1aと反対側は、徐々に幅が狭くなるように形成され、切欠部5の先端は上記切り込み3の一端部と一致して繋がっている。
また、図1に示すように、上記筒部材1の他端側における切り込み3近傍には、他端部に近づくほど広くなる隙間Fを形成するように、一対の隙間形成部6、6が設けられている。また、筒部材1の外周面には、目盛2が描かれている。この実施形態では、目盛2は、例えば、筒部材1の一端部を基準にしてそこから他端部へ向けての離間距離を表すようにとっているが、目盛2のとり方はこれに限られるものではない。
次に、上記のように構成された人工血管保持具Aを大動脈補強術において使用する要領について説明する。始めに、大動脈100系の解剖について、図3に基づいて説明する。大動脈100は、上行大動脈101、弓部大動脈102、胸部下行大動脈103及び腹部大動脈104で構成されている。上行大動脈101の起始部からは冠動脈105が分岐している。弓部大動脈102からは右腕頭動脈106、左総頸動脈107及び左鎖骨下動脈108が分岐している。腹部大動脈104からは、腹部主要4分枝、即ち左腎動脈110、右腎動脈111、腹腔動脈112及び上腸間膜動脈113が分岐している。符号109は横隔膜を示し、また、符号116は大腿動脈を示す。
例えば、大動脈解離や大動脈瘤等の動脈疾患に起因して、図5に示すように、胸部下行大動脈103に病変部Xが発生した場合には、この胸部下行大動脈103を人工血管Vにより補強する。その際、まず、胸骨を縦切開して弓部大動脈102、胸部下行大動脈103を露出させる。このとき、病変部Xの状態や位置によっては、左第4肋間開胸を行って横隔膜109直上の腹部大動脈104を露出させることもある。次いで、図示しないが、体外循環器を使用し、カニューレを介した右心房からの脱血及び大腿動脈116への送血による体外循環を開始する。体外循環の開始後、脱血温度が例えば32℃くらいになったら、弓部大動脈102を遮断した後、心臓を一時的に停止させるための薬剤を上行大動脈101の心臓近傍に注入して心臓を停止させる。
一方、人工血管保持具Aに人工血管Vを保持させる。この大動脈置換術に用いられる人工血管Vとしては、例えば、特開2002−95684号公報に開示されているようなものが挙げられる。すなわち、人工血管Vは、図4に示すように、薄肉でかつ蛇腹形状をなしており、例えば、熱可塑性樹脂の繊維からなる編織物や、多孔質チューブ等で構成されている。また、人工血管Vは、潰しても力を除くと拡張する自己拡張性を有している。人工血管Vの太さは、患者の体格や性別、大動脈100への挿入部位により異なる。筒部材1の内径は、保持しようとする人工血管Vの外径よりも小さめに設定しておく。
上記人工血管Vを保持具Aに保持させる際には、まず、切り込み3に隙間F側から指を入れていき、図4に示すように、該切り込み3が拡がるように筒部材1を全体的に変形させる。こうすると、拡がった切り込み3によって人工血管挿入口7が形成される。この切り込み3を拡げる際には、筒部材1が柔軟性を有しているとともに、該筒部材1のショア硬度を75以下とし、さらに、切り込み3を筒部材1の両端に亘って連続させているので、小さい力で簡単にかつ大きく拡げることが可能である。
その後、人工血管Vを筒部材1の中心線に沿って延びるように向けておき、人工血管挿入口7から筒部材1の内部に挿入する。こうして人工血管Vを挿入した後、切り込み3から指を外すと、筒部材1の形状が元通りに復元し、人工血管Vが筒部材1内で若干縮径するように圧縮された状態で保持され、筒部材1の開口1a、1bからの脱落が防止される
一方、図5に示すように、胸部下行大動脈103の病変部Xよりも末梢側の壁部に、該胸部下行大動脈103の延びる方向に縦切開を加えて末梢側切開部S1を形成する。次いで、図6及び図7に示すように、術者は、上記筒部材1を持って先細部4を末梢側切開部S1に差し込む。このときの筒部材1の向きは、該筒部材1が下へ向けて湾曲する向きとされており、従って、一端部の開口1aは上方に向いている。また、この筒部材1を挿入するときには、筒部材1の硬さが人工血管Vよりも硬く、しかも、先細部4が設けられていることにより、末梢側切開部S1に簡単に挿入することが可能である。
上記先細部4を、開口1aの大部分が胸部下行大動脈103内に位置するまで差し込んだ状態としてから、筒部材1の他端側を術者が手で保持する。先細部4を差し込んでいく際には、筒部材1の外周面が円滑であることと、その外周面に滑り性を向上させるコーティングを施していることとにより、小さい力でスムーズに差し込むことが可能である。差し込んだ状態では、筒部材1が下に向けて湾曲しているので、筒部材1の他端側は胸部下行大動脈103から上方へ離れて位置することになり、筒部材1が術者の邪魔にならないようになっている。また、筒部材1のショア硬度が65以上となっているので、差し込む際に筒部材1が無用に変形することはなく、湾曲形状を維持することが可能である。
そして、図8に示すように、ピンセットPを切欠部5から筒部材1の内部に差し込み、図9に示すように、このピンセットPで人工血管Vを掴んで一端部の開口1aから胸部下行大動脈103内の中枢側へ向けて引っ張り出して直接送り込んでいく。この際、筒部材1の内周面が円滑であるとともに、その内周面に滑り性を向上させるコーティングを施しているので、人工血管Vが筒部材1の内周面に引っ掛かることはなく、人工血管Vをスムーズに引っ張り出すことが可能である。また、筒部材1の外周面に目盛2を設けているので、術者は、この目盛2を目安として人工血管Vの挿入長さを把握することが可能である。さらに、筒部材1が透明であることから、術者は筒部材1に挿入した状態の人工血管Vを見ながら、処置を行うことが可能である。
上記人工血管Vを筒部材1から完全に引っ張り出すと、該人工血管Vは、病変部Xに対応する部位に到達し、病変部Xが胸部下行大動脈103の内側から人工血管Vにより覆われる。その後、筒部材1の先細部4を、末梢側切開部S1から抜く。筒部材1を抜いた後、図10に示すように、末梢側切開部S1を閉じるとともに、人工血管Vを大動脈103に縫い付けて動かないようにしておく。以上で大動脈補強術が完了する。そして、血流を再開させると、血圧により人工血管Vが大動脈103の周壁に密着して人工血管Vにより病変部Xが補強される。
以上説明したように、この実施形態1に係る人工血管保持具Aによれば、人工血管Vを筒部材1に挿入した状態で、該筒部材1を手で持ちながら、該筒部材1の一端部を末梢側切開部S1から胸部下行大動脈103に挿入して人工血管Vを胸部下行大動脈103の内部に直接送り込むことができる。これにより、人工血管Vの挿入処置を容易にすることができる。
また、筒部材1を柔軟に構成し、この筒部材1の周壁に両端に亘って連続して延びる切り込み3を形成している。これにより、人工血管Vを筒部材1に挿入する際、切り込み3を大きく拡げて人工血管挿入口7を形成することができる。よって、人工血管Vを筒部材1に容易に挿入することができる。
また、筒部材1の一端部に先細部4を形成したので、筒部材1の一端部を大動脈103の末梢側切開部S1に差し込み易くでき、人工血管Vの挿入処置を容易にすることができる。
また、筒部材1の周壁に、その一端部の開口1aに連なる切欠部5を形成したので、筒部材1に挿入された状態の人工血管VをピンセットPを用いて該筒部材1から容易に出すことができる。
また、筒部材1を湾曲形状としたことで、先細部4を末梢側切開部S1に挿入した状態で該筒部材1の他端側を大動脈103から離すことができる。これにより、筒部材1が胸部下行大動脈103と干渉することはなく、人工血管Vの挿入処置の邪魔になるのを回避することができる。
また、筒部材1に目盛2を設けているので、術者が人工血管Vの挿入長さを把握することができる。
また、筒部材1の内周面を円滑にしたので、人工血管Vを筒部材1に挿入する作業及び人工血管Vを筒部材1から引っ張り出す作業をスムーズにすることができ、作業に要する時間を短縮できる。
また、筒部材1を透明にしたので、術者が人工血管Vを見ながら胸部下行大動脈103に挿入していくことができる。
(実施形態2)
図11は、本発明の実施形態2に係る人工血管保持具Aを示すものである。この実施形態2の人工血管保持具Aと、実施形態1のものとは、切り込み及び切欠部を形成する位置が異なるだけで、他の部分は同じであるため、以下、実施形態1のものと同じ部分には、同じ符号を付し説明を省略し、異なる部分を詳細に説明する。
実施形態2では、切り込み30及び切欠部50が、実施形態1のものに対し径方向について反対側に位置している。すなわち、筒部材1の周壁における湾曲形状の外側(図11に示す筒部材1の下側)となる部分に、中心線方向両端に亘って連続して延びる切り込み30が形成されている。また、切欠部50も同様に筒部材1の湾曲形状の外側となる部分に位置している。
次に、上記のように構成された人工血管保持具Aを大動脈置換術において使用する要領について説明する。この実施形態で説明する大動脈置換術は、例えば、大動脈解離や大動脈瘤によって下行大動脈103に病変部Xが発生した場合に行われる手技である。
まず、実施形態1のようにして人工血管Vを筒部材1に挿入して保持させる。一方、図12に示すように、下行大動脈103の病変部Xよりも中枢側の側壁に、該下行大動脈103の延びる方向に縦切開を加えて中枢側切開部S2を形成する。次いで、図13に示すように、術者は、上記筒部材1を持って該筒部材1の一端側を中枢側切開部S2に近づけていく。このとき、筒部材1の向きは、該筒部材1の他端側が胸部大動脈103から離れる向きとしておく。
そして、図14に示すように、ピンセットPを切欠部50に差し込み、このピンセットPで人工血管Vの端部を掴んで引っ張り出すとともに、人工血管Vの縫合側端部を中枢側切開部S2の周縁に接触させて保持する。このように、筒部材1に人工血管Vを挿入しておくことで、人工血管Vを手で直接持たずに済み、人工血管Vの縫合側端部を中枢側切開部S2の周縁に接するように容易に位置決め可能になる。また、人工血管Vを筒部材1に挿入していることにより、人工血管Vの縫合側端部の近傍を手で持つことなく人工血管Vの位置決めをすることが可能である。
また、筒部材1の一端部の開口1aから突出している人工血管Vの突出量を増やす際には、ピンセットPを切欠部50から筒部材1の内部に差し込み、このピンセットPで人工血管Vを掴んで引っ張り出すようにすれば、簡単に人工血管Vの突出量を増やすことが可能である。
しかる後、人工血管Vの縫合側端部と中枢側切開部S2の周縁とを縫合していく。このとき、術者は筒部材1を持っているので、術者の手を人工血管Vの縫合側端部から離れたところに位置付けることが可能であり、しかも、筒部材1を湾曲形状として胸部下行大動脈103から離しているので、中枢側切開部S2の近傍に、縫合処置を行うためのスペースを十分に確保することが可能となっている。
上記中枢側の縫合処置が終わると、図示しないが、胸部下行大動脈103の病変部Xよりも末梢側に同様に末梢側切開部を形成し、この末梢側切開部の周縁に上記人工血管Vの別の端部を縫合する。また、下行大動脈103の病変部Xは切除するとともに、その病変部Xを切除した跡を閉塞しておく。これで大動脈置換術が完了する。
以上説明したように、この実施形態2に係る人工血管保持具Aによれば、人工血管Vを挿入した状態の筒部材1を手で持つことにより、人工血管Vの縫合側端部を胸部下行大動脈103の切開部S2の周縁に接するように容易に位置付けることができる。さらに、人工血管Vを位置決めする際には筒部材1を持てばよいので、縫合処置の際に術者の手が邪魔になることはない。これにより、縫合処置を容易にすることができる。
尚、上記実施形態1、2では、筒部材1を一方向にのみ湾曲させるようにしたが、例えば、図15に示す変形例1のように、筒部材10の長さを例えば、500mm以上にするとともに、その両側を互いに反対向きに湾曲させるようにしてもよい。筒部材10の一側(図15の下側)は、実施形態1の筒部材1と同じ形状とされ、他側(図15の上側)は、実施形態2の筒部材10と同じ形状とされている。切り込み35は、筒部材10の一端部から他端部に亘って連続している。また、筒部材10の一側には、湾曲形状の内側に切欠部55が形成され、他側には、湾曲形状の外側に切欠部58が形成されている。この筒部材10を大動脈補強術で使用する際には、中心線方向の略中央部で2つに切断する。これにより、実施形態1と同様な筒部材1を得ることができ、これを同様に使用することができる。また、大動脈置換術で使用する際にも同様に切断して、実施形態2と同様な筒部材1を得ることができ、これを同様に使用することができる。
また、例えば、図16に示す変形例2のように、筒部材1の切り込み36を予め拡がった形状としておいてもよい。この変形例2の人工血管保持具Aは、筒部材1の切り込み36を狭めて内径を縮小させた状態で保持する保持部材としてのリング37を備えている。すなわち、保持する人工血管Vの外径が大きめのときには、リング37を嵌めることなく、切り込み36を拡がった状態にして筒部材1の内径をD1としておき、人工血管Vの外径が小さめのときには、リング37を筒部材1の外側に嵌めて切り込み36を狭めて筒部材1の内径をD1よりも小さいD2とする。つまり、変形例2では、保持する人工血管Vの外径に合わせて筒部材1の内径を変更することができるので、1つの筒部材1を、外径の異なる複数種の人工血管Vに対応させることができる。この場合、リング37は、内径の異なるものを複数個用意しておいてもよい。また、図示しないが、筒部材1に切り込み部36を形成することなく、筒部材1の外径よりも小さい内径を有するリングを外嵌することにより、筒部材1の内径を縮小させるようにしてもよい。
また、実施形態1の人工血管保持具Aを大動脈置換術に使用することもでき、また、実施形態2の人工血管保持具Aを大動脈補強術に使用することもできる。
また、上記人工血管保持具Aは、胸部下行大動脈103の置換術や補強術以外にも、弓部大動脈102や、上行大動脈101、腹部大動脈104の置換術や補強術にも使用することができる。
また、上記実施形態1、2では、筒部材1に切り込み3、30、35、36を形成してこの切り込み3、30、35、36によって人工血管挿入口7を形成するようにしているが、この切り込み3、30、35、36を省略してもよい。このようにした場合には、人工血管Vを筒部材の一端部の開口1a又は他端部の開口1bから筒部材1内に挿入するようにすればよい。また、切欠部5、50、55、56を省略してもよい。
また、筒部材1を湾曲させることなく直線状に形成してもよい。
また、筒部材1の他端側を切断することにより、該筒部材1の長さを調節することも可能である。これにより、筒部材1の長さを患者の体格に容易に合わせることができる。
以上説明したように、本発明に係る人工血管保持具は、例えば、大動脈置換術や大動脈補強術において使用することができる。
1 筒部材
2 目盛
3、30、35、36 切り込み
4 先細部
5、50、55、58 切欠部
37 リング(保持部材)
A 人工血管保持具
S1 末梢側切開部
S2 中枢側切開部
V 人工血管

Claims (10)

  1. 人工血管が挿入される筒部材を備え、
    上記筒部材は、上記人工血管よりも潰れにくい硬さを有していることを特徴とする人工血管保持具。
  2. 請求項1に記載の人工血管保持具において、
    筒部材は柔軟な材料で構成され、
    上記筒部材の周壁には、該筒部材の中心線方向に延びる切り込みが形成されていることを特徴とする人工血管保持具。
  3. 請求項2に記載の人工血管保持具において、
    切り込みは、筒部材の中心線方向両端に亘って連続して延びていることを特徴とする人工血管保持具。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の人工血管保持具において、
    筒部材の一端部は、該筒部材の中心線に対し傾斜するように形成されていることを特徴とする人工血管保持具。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の人工血管保持具において、
    筒部材の周壁における一端部の開口周縁には、他端側へ向けて切り欠かれた切欠部が形成されていることを特徴とする人工血管保持具。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の人工血管保持具において、
    筒部材は、湾曲形成されていることを特徴とする人工血管保持具。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の人工血管保持具において、
    筒部材の外周面には、目盛が設けられていることを特徴とする人工血管保持具。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の人工血管保持具において、
    筒部材の内周面は、円滑に形成されていることを特徴とする人工血管保持具。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の人工血管保持具において、
    筒部材は、透明であることを特徴とする人工血管保持具。
  10. 請求項1から9のいずれか1つに記載の人工血管保持具において、
    筒部材の内径を第1の寸法から第1の寸法よりも短い第2の寸法に縮小させて保持する保持部材を備えていることを特徴とする人工血管保持具。
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