JP2007175441A - 血管把持具 - Google Patents

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義弘 末松
Oaki Tanabe
大明 田邉
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克也 宮川
Akifumi Yoneda
暁史 米田
Hideaki Kataoka
秀彰 片岡
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Abstract

【課題】 バイパス血管をその吻合口を広げた状態で柔らかく把持するだけでなく、その把持姿勢を任意の位置に、長時間保持可能な血管把持具が望まれている。そこで、吻合するバイパス血管の吻合口を広げて把持可能とし、さらにその姿勢を任意の位置に固定して維持可能とする血管把持具を提供することである。
【解決手段】 血管把持手段2と該血管把持手段2に陰圧を伝達して吸引力を生じさせる吸引力伝達手段3を備えた血管把持具1であって、前記血管把持手段2に、自由に折り曲がる自在アーム4を接続し、その基端部に挟持部材5を設ける構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冠動脈バイパス手術を行う際に、吻合口が開口した状態の血管を把持する血管把持具に関する。
従来、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患の治療方法としては、経皮的冠動脈形成術(PTCA:Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty)や、冠動脈バイパス手術(CABG:Coronary Artery Bypass Grafting)があるが、近年は、侵襲度の低いPTCAが第一選択となっている。しかし、左冠動脈主幹部の病変を有する患者、主要3枝の病変を有する患者、PTCA施術後の再狭窄が高頻度で発症する患者等に対しては、CABGが好適に選択される。現在、CABGは、日本では年間約1万5000件、欧米ではその約10倍行われている。
CABGは、外科医によって行われる手術で、全身麻酔下で例えば大伏在静脈などの自己血管の一部分を、バイパス血管として使うものである。具体的には、バイパス血管の一端を大動脈に、もう一端を冠動脈の狭窄部位より先の部分に縫合する手術である。術後、血液は狭窄部をバイパス(迂回)し、新しく移植したバイパス血管を通って大動脈から心筋へと流れるようになる。
ところで、バイパス血管を、大動脈又は冠動脈に吻合する際には、バイパス血管の吻合口を開けた状態で把持する必要があり、従来より鑷子等が用いられている。しかし、鑷子等による把持では、バイパス血管の内膜が傷害される。これは、鑷子の先端が血管内膜に接触することによる機械的損傷のためである。また鑷子等の多くは金属等の硬い材質で形成されており、滑り止めのための凹凸加工が施されている場合が多く、血管内膜が一層傷つく虞がある。そして、バイパス血管の内膜に損傷が起こると、該損傷部位に血栓の付着や内膜肥厚が起こり、再狭窄を引き起こす可能性が高くなる。そして再狭窄が起こった場合には、再手術が必要となるため患者への負担が増大する。また、鑷子で吻合口の一部分のみ把持した場合、バイパス血管の吻合口を大きく開口させることができない。加えて、現在内膜を把持せずに吻合口を開くデバイスはない。
そこで、従来の鑷子に代わる血管把持具として、内側壁に複数の吸引口を設けた円形中空管からなる把持部によりバイパス血管(グラフト)を吸引把持する方法が採用されている。また、本出願人からも、陰圧による吸引により血管を把持すると共に、血管の吻合口を開いた状態で把持することのできる血管把持具が既に出願されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−167214号公報
血管を吻合する際には、バイパス血管を傷付けずに、また吻合口を広げた状態で把持しておくことが肝要である。また、血管の吻合手術が完了するまで、同じ状態を維持しておくことが必要となる。
そのために、バイパス血管をその吻合口を広げた状態で柔らかく把持するだけでなく、その把持姿勢を任意の位置に、長時間保持可能な血管把持具が望まれている。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、吻合するバイパス血管の吻合口を広げて把持可能とし、さらにその姿勢を任意の位置に固定して維持可能とする血管把持具を提供することである。
上記の目的を達成するために請求項1に係る発明は、血管把持手段と該血管把持手段に陰圧を伝達して吸引力を生じさせる吸引力伝達手段を備えた血管把持具であって、前記血管把持手段に、自由に折れ曲がる自在アームを接続すると共に、前記自在アームの基端部に挟持部材を装着したことを特徴としている。
上記の構成を有する請求項1に係る発明によれば、吻合する血管を吸引把持することが可能となると共に、自在アームを用いて、任意の位置に変位することも固定することも可能な血管把持具となる。
請求項2に係る発明は、前記血管把持手段が、軸方向にスリットを有する断面C型状の軟質な管状本体部の内壁に少なくとも前記吸引力伝達手段との連通部分を含む部分が凹部に形成された把持部と、前記凹部を被覆し複数の孔を有する有孔シート部材と、前記凹部と前記有孔シート部材との間に画成される空間に介在されるメッシュ状シート部材を備えていると共に、前記連通部分に、前記凹部から前記管状本体部の外面側に通じる連通路を設け、前記連通路に前記吸引力伝達手段を構成する吸引チューブを接続していることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項2に係る発明によれば、血管を管状本体部に挿入して内腔面側に吸引力を作用させることで、血管の外周部を吸引して血管を拡径した状態で柔らかく把持することができる。
請求項3に係る発明は、前記断面C型状の軟質な管状本体部の一方の端部を扇状に広げると共に、該扇状部分にも前記凹部が設けられており、該凹部には前記有孔シート部材と前記メッシュ状シート部材とが装着されていることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項3に係る発明によれば、吻合する血管の端末を扇状に広げた状態で吸引把持することができるので、バイパス血管の吻合を確実に行うことができる。
請求項4に係る発明は、前記自在アームが、球状連結部を有する硬質樹脂性のピン部材と、前記球状連結部が嵌合して首振り自在となる球状穴部を有する硬質樹脂製の連結部材とを複数連続してつなぎ合わせた構成であることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項4に係る発明によれば、所定形状の嵌合部を有する樹脂部材を組み合わせるだけで、任意の長さの自在アームを形成することができる。
請求項5に係る発明は、前記挟持部材が、前記自在アームを取り付ける取付部材であると共に、前記ピン部材が備える球状連結部と嵌合可能な球状穴部を備えていることを特徴としている。
上記の構成を有する請求項5に係る発明によれば、挟持部材がピン部材に対して首振り自在となるので、取付位置や取付方向に制限されず、任意の位置の任意の部材に取り付けて血管把持姿勢を固定することができる。
請求項6に係る発明は、前記血管把持手段に接続する前記自在アームの先端部を、割り溝を備えて拡縮自在な嵌め込み部を有する樹脂製の嵌め込み部材として、前記血管把持手段に着脱自在としたことを特徴としている。
上記の構成を有する請求項6に係る発明によれば、血管把持手段への自在アームの取付が着脱自在となり、必要に応じて適宜自在アームを血管把持手段に装着して手術可能となる。
本発明によれば、血管把持手段に、自由に折り曲がる自在アームを接続した構成の血管把持具としたので、術野の任意の位置に自在に変位して固定することができる。また、吻合するバイパス血管の吻合口を広げて把持可能な血管把持具を得ることができる。
以下、本発明に係る血管把持具の実施の形態について、図1から図5に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る血管把持具の全体を示す概略説明図である。図2は、血管把持具の要部を示し(a)は血管把持部付近の拡大斜視図であり、(b)は嵌め込み部材の変形例を示す斜視図である。図3は血管把持部を示し、(a)は軸方向の拡大断面図であり(b)は横断面図である。図4は、血管吻合状態を示す説明図であり、(a)は吻合する血管の先端部を扇状に広げて保持したところを示し、(b)は開口した冠動脈に吻合する状態を示し、(c)は吻合の最終段階を示す概略説明図である。図5は、手術中の模式図を示している。
図1に示すように本発明に係る血管把持具1は、血管把持手段2と該血管把持手段2に陰圧を生じさせる吸引力伝達手段3を備えている。さらには、前記血管把持手段2に、自由に折れ曲がると共にその位置を固定する自在アーム4を接続し、その基端部に挟持部材5を装着した構成とされている。
そのために、バイパス血管を吻合する際には、前記挟持部材5を開胸器などに固定し、自在アーム4を屈曲させることで、前記血管把持手段2を任意の位置にセットすることが可能となる。また、前記自在アーム4は、図2(a)に示すように、球状連結部41aを有する硬質樹脂性のピン部材41と、前記球状連結部41aが嵌合して首振り自在となる球状穴部42aを有する硬質樹脂製の連結部材42とを複数連続してつなぎ合わせた構成としている。そのために、各連結部毎に任意の方向に首振り自在であると共に、つなぎ合わせる数量を増減してその全長を適当な長さにすることも容易となる。
前記挟持部材5は、前記自在アーム4を取り付ける取付部材であって、クリップ状もしくは板はさみ状としている。また、ネジ固定具でも磁石や面ファスナ式留め具であってもよく、特に限定するものではない。また、自在アーム4を構成するピン部材41の球状連結部41aが嵌合する球状穴部5aを備えた形状としている。そのために、前記挟持部材5も首振り自在となって、取付位置や取付方向に制限されず、任意の位置の任意の部材に取り付けて血管把持姿勢を固定することができる。
また、前記血管把持手段2に接続する前記自在アーム4の先端部を、割り溝を備えて拡縮自在な嵌め込み部43を有する樹脂製の嵌め込み部材44として、前記血管把持手段2の吸引チューブ接続部31に着脱自在としている。そのために、予め前記自在アーム4を準備しておくと、前記自在アーム4を必要とする場合に応じて、後から前記血管把持手段2に取付可能となり、手術位置を固定しておきたい時に固定することができ、血管吻合手術が容易となる。
さらに、図2(b)に示すように、嵌め込み部43と屈曲した軸部を有する嵌め込み部材44Aとして、所定角度変位した位置に血管把持手段2を固定する構成とすることも可能である。このように、屈曲自在な自在アーム4や予め屈曲した嵌め込み部材44Aを用いることで、血管把持手段2を術野の任意の位置に移動し固定しておくことができる。
血管把持手段2は、軸方向にスリット20bを有する断面C型状の軟質な管状本体部20の内壁に少なくとも前記吸引力伝達手段との連通部分を含む部分が凹部21に形成された把持部と、前記凹部21を被覆し複数の孔を有する有孔シート部材22と、前記凹部21と前記有孔シート部材22との間に画成される空間に介在されるメッシュ状シート部材23を備えていると共に、前記連通部分に、前記凹部21から前記管状本体部20の外面側に通じる連通路24を設け、前記連通路に前記吸引力伝達手段を構成する吸引チューブ30を接続している。
上記のように、管状本体部20は断面C型状の円筒形状であってもよいが、前記管状本体部20の一方の端部を扇状に広げて扇状把持部20aを形成する構成とすると、前記吸引チューブ30により、前記扇状把持部20aの内腔面全面に吸引力を作用させて、吻合するバイパス血管を傷付けず、広げた状態で柔らかく吸引把持することが可能となり好適である。
血管把持手段2は、例えば図3(a)に示すように、管状本体部20の内腔面側に断面が段状の凹部21を設け、該凹部の一段目前面(外側の段と称する)を有孔シート部材22で被覆し、一段目より小さくなる二段目の凹部の前面(内側の段と称する)をメッシュ状シート部材23で被覆する構成としている。また、前記段状の凹部21から前記管状本体部20の外面側に通じる連通路24を設けると共に、前記連通路24に前記吸引力伝達手段を構成する吸引チューブ30を接続する構成としている。
上記のように構成されているために、前記吸引チューブ30を介して伝達される吸引機(不図示)による陰圧は、前記凹部21およびメッシュ状シート部材23を介して、内腔面部を形成する有孔シート部材22の全面に均一に分布することになる。つまり、前記メッシュ状シート部材23により、前記有孔シート部材22が前記凹部21へ接触するのを防ぎ、凹部全体に均一に陰圧をかけることができ、内腔面全面が血管把持部となる。これにより、グラフトを均一に吸引把持することができる。
有孔シート部材22の孔22aの大きさとその数は、血管を柔らかく且つ確実に把持することが可能な程度であればよく、特に限定するものではない。
吸引チューブ30は、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、軟質ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、シリコーン等の可撓性樹脂で形成されている。前記吸引チューブ30は、その先端が前記管状本体部20に固着される吸引チューブ接続部31に接続されており、基端には好ましくは吸引機(不図示)と接続するためのコネクタ32が設けられている。コネクタ32の形成材料としては、ポリプロピレンやABS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等の合成樹脂が採用可能である。
管状本体部20は図3(b)に示すように、軸方向にスリット20bを有する断面C型状の軟質材料からなり、例えば、ポリウレタン、ポリエチレン、シリコーン等の柔軟な可撓性樹脂で形成されたものである。そのために、前記スリット20bを押し広げて大きな開口部を形成し血管を挿入することができる。
また、血管把持部となる吸着面を形成する前記凹部21を内面部の広い範囲に設けると共に、内側の段にメッシュ状シート部材23を、外側の段に有孔シート部材22をそれぞれ非接触状態に装着して、二重の空気挿通膜を配設可能な二段の階段状の凹部としている。
上記のように、二重の空気挿通膜を非接触状態に備えた構成としているので、吸引チューブ30および連通路24を介して伝達される吸引力を、前記管状本体部20内面の血管把持部全体に均一に分布させることができる。そのために、血管を吸引把持する際に、血管を柔らかく且つしっかりと確実に把持することができる。
前記メッシュ状シート部材23と前記有孔シート部材22は、共に前記管状本体部20に直接接着して構成することができるので、前記管状本体部20と同じ柔軟な可撓性樹脂を用いて接着容易とすることが好ましい。
また、血管を吻合する際には、血管の先端部を開いて吻合する場合が多いので、前記管状本体部20は、その断面C型状の一端を扇状に開いた扇状把持部20aを備えた形状とされている。この際に、前記扇状把持部20a部にも段状の前記凹部21を形成し、前記メッシュ状シート部材23と前記有孔シート部材22を装着した構成とすると、管状本体部20の平行管状把持部から扇状把持部20aに至る内面全面に略均一な吸引力を作用させることができ好適である。
上記のような構成とすると、吻合するバイパス血管の端部を扇状に広げた状態で血管を吸引保持することが可能となり、吻合口を大きく開口した状態を維持して吻合手術を行うことが可能となる。
次に、本発明の血管把持具を用いた冠動脈バイパス手術について図4より説明する。まず、外科的に胸骨を切開して心臓を確認した後、バイパスとなる血管(グラフト)6を用意する。それから心臓表面に見える冠動脈7の吻合部位に切り込みを入れ、図4(b)に示すように開口部71を設けた状態とする。
用意したバイパス血管6を図4(a)に示すように血管把持手段2で把持し、吸引チューブ30に接続された吸引機(不図示)を用いて陰圧をかける。すると、前述したように前記血管把持手段2の管状本体部20の内腔面全面に吸引力が作用し、バイパス血管6の外周部を吸引する。そのために、前記扇状把持部20a部にては、吻合口61が扇状に開いた状態で吸引把持されることになる。
この状態で図4(b)に示すように、縫合糸を備える縫合針8を用いてバイパス血管6を冠動脈7に縫合する。縫合が終了した後、血管把持手段2のスリットを開いて引き抜くと、図4(c)に示すように、冠動脈バイパス手術が完了する。
上記の冠動脈バイパス手術の際には、通常、吻合する時間は10〜15分間程度である。その間、吻合するバイパス血管6を所定位置に保持し続けることが肝要になる。本発明によれば、吻合するバイパス血管6を吸引把持している血管把持手段2を、前述した自在アーム4を用いて、所定位置に固定することが可能となるので、前記血管把持手段2の位置を容易に変位して、その位置を固定しておくことができる。そのために、手術の際に血管が動くことがなく、確実にバイパス手術を行うことができる。
図5には、実際の心臓手術の際に、冠動脈7にバイパス血管6を吻合する際の手術中の模式図を示している。この手術の際に、自在アーム4を用いて、血管把持具1を任意の姿勢に保ち、吻合施術し易い血管位置に固定することができる。
また、その固定はフリーハンド式であるので、手術を行う術者への負担もなく、血管の吻合に集中可能となり、より安全なバイパス手術を行うことができる。
さらに、球状連結部を有する硬質樹脂性のピン部材と、前記球状連結部が嵌合して首振り自在となる球状穴部を有する硬質樹脂製の連結部材とを複数連続してつなぎ合わせた構成の自在アーム4を用いているので、小型の部材を組み合わせた細い自在アーム4を形成可能となる。そのために、狭い術野に適応するサイズの自在アーム4を得ることができ、狭い術野においても、術者の施術を邪魔することなく、確実にバイパス手術を行うことができるという効果をも有している。
上記のような構成としているので、本発明に係る血管把持具は、吻合するバイパス血管の吻合口を広げた状態で吸引把持することが可能な血管把持具となる。さらには、血管把持手段に、自由に折り曲がる自在アームを接続した構成の血管把持具としたので、任意の位置に自在に変位してフリーハンドに固定することができ、吻合手術の容易さと安全性を高める血管把持具とすることができる。
本発明に係る血管把持具の全体を示す概略説明図である。 血管把持具の要部を示し(a)は血管把持部付近の拡大斜視図であり、(b)は嵌め込み部材の変形例を示す斜視図である。 血管把持部を示し、(a)は軸方向の拡大断面図であり(b)は横断面図である。 血管吻合状態を示す説明図であり、(a)は吻合する血管の先端部を扇状に広げて保持したところを示し、(b)は開口した冠動脈に吻合する状態を示し、(c)は吻合の最終段階を示す概略説明図である。 手術中の模式図を示している。
符号の説明
1 血管把持具
2 血管把持手段
3 吸引力伝達手段
4 自在アーム
5 挟持部材
6 バイパス血管
7 冠動脈
20 管状本体部
21 凹部
22 有孔シート部材
23 メッシュ状シート部材
30 吸引チューブ
41 ピン部材
42 連結部材
43 嵌め込み部材

Claims (6)

  1. 血管把持手段と該血管把持手段に陰圧を伝達して吸引力を生じさせる吸引力伝達手段を備えた血管把持具であって、
    前記血管把持手段に、自由に折れ曲がる自在アームを接続すると共に、前記自在アームの基端部に挟持部材を装着したことを特徴とする血管把持具。
  2. 前記血管把持手段が、軸方向にスリットを有する断面C型状の軟質な管状本体部の内壁に少なくとも前記吸引力伝達手段との連通部分を含む部分が凹部に形成された把持部と、前記凹部を被覆し複数の孔を有する有孔シート部材と、前記凹部と前記有孔シート部材との間に画成される空間に介在されるメッシュ状シート部材を備えていると共に、前記連通部分に、前記凹部から前記管状本体部の外面側に通じる連通路を設け、前記連通路に前記吸引力伝達手段を構成する吸引チューブを接続していることを特徴とする請求項1に記載の血管把持具。
  3. 前記断面C型状の軟質な管状本体部の一方の端部を扇状に広げると共に、該扇状部分にも前記凹部が設けられており、該凹部には前記有孔シート部材と前記メッシュ状シート部材とが装着されていることを特徴とする請求項1または2に記載の血管把持具。
  4. 前記自在アームが、球状連結部を有する硬質樹脂製のピン部材と、前記球状連結部が嵌合して首振り自在となる球状穴部を有する硬質樹脂製の連結部材とを複数連続してつなぎ合わせた構成であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の血管把持具。
  5. 前記挟持部材が、前記自在アームを取り付ける取付部材であると共に、前記ピン部材が備える球状連結部と嵌合可能な球状穴部を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の血管把持具。
  6. 前記血管把持手段に接続する前記自在アームの先端部を、割り溝を備えて拡縮自在な嵌め込み部を有する樹脂製の嵌め込み部材として、前記血管把持手段に着脱自在としたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の血管把持具。
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