JP2010239068A - 信号伝送装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体プロセスに対してコンタミの影響のない信号伝送装置の製造方法を提供
する。
【解決手段】 支持基板2上に所定の空隙をもって配置された第1のコイル8と、第1の
コイル8と絶縁層10を介して対向配置された第2のコイル11とを形成した後、軟磁性
体を第1のコイル8、第2のコイル11および絶縁層10の周囲に形成する。その後、第
1のコイル8および第2のコイルを送信回路3および受信回路4と電気的に接続し、信号
伝送装置を製造する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、支持基板に設けられたコイル間の磁気結合により信号伝送を行うように公正
された信号伝送装置およびこの信号伝送装置の製造方法に関する。
電気的に絶縁しながらデジタル信号を伝送する手段として、コイル間の磁気結合を利用
するものがある。例えば、特許文献1には、送信回路と受信回路とともにコイルが配置さ
れ、磁気結合により絶縁しながらデジタル信号を伝送する構成が開示されている。このも
のによれば、高い周波数の信号伝達が可能になる。しかし、特許文献1に記載の構成では
、リンクコアにワイヤを巻く必要があり、またベアチップICを別途用意した配線基板に
実装する必要があるため、小型化および集積化が困難である。
そこで、近年では、MEMS(Micro Electro Mechanical System)と呼ばれる半導体
製造プロセスを用いて信号入出力用のコイルを形成する技術が考案されている(例えば特
許文献2〜4参照)。この技術では、支持基板上に導体膜により送信用および受信用コイ
ルを形成するとともに、それらコイル間に絶縁膜を形成することにより、各コイル同士が
対向した信号伝送回路を形成している。また、コイルの外周に保護リングを設けることで
漏れ磁束による信号ノイズを低減したり、コイルを多層化することで各コイル間やコイル
と支持基板間などにおける浮遊容量を低減している。この技術を用いれば、電気的に絶縁
しながらデジタル信号を伝送する信号伝送装置を集積化することが可能となる。
上記従来技術の信号伝送装置において、信号伝送の品質(信号の伝送効率、絶縁性能な
ど)を高めるため、絶縁体を介する第1と第2のコイルを軟質磁性体で囲むという技術が
ある。この技術は、コイル外周に軟磁性体を用いることにより、第1と第2のコイル状の
導電体間の磁束結合率を高くでき、そのため絶縁体を介する第1と第2のコイル状の導電
体間の距離を大きくでき、そのため絶縁耐圧を高くできるものである。また結合率向上に
より入力電流を小さくでき、そのため省電力化が可能であり、軟質磁性体に囲まれている
ため外乱に対する信頼性が高いものである。
特表2001−513276号公報 米国特許出願公開第2005/0230837号明細書 米国特許出願公開第2006/0028313号明細書 米国特許第6873065号明細書
第1のコイルの下層に軟磁性体を形成するため、軟磁性体の形成を信号伝送装置作成の
初期段階に行う。しかし、軟磁性体は半導体プロセスに対してコンタミの影響があり、軟
磁性体を成膜したサンプルを量産工場で扱えないという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、半導体プロセスに対して
コンタミの影響のない信号伝送装置の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の信号伝送装置の製造方法は、支持基板の主面に引
出配線を形成する工程と、前記支持基板上に中空構造を形成するための犠牲層を形成する
工程と、前記犠牲層に対して、前記引出配線の一部分の上方へ第1の接続穴を形成する工
程と、前記絶縁層上に第1のコイルを形成し、かつ前記第1の接続穴を介して前記引出配
線と前記第1のコイルとを電気的に接続する工程と、前記第1のコイル上に絶縁層を形成
する工程と、前記絶縁層上に第2のコイルを形成する工程と、前記犠牲層を除去する工程
と、前記犠牲層を除去した部分に軟磁性体を形成する工程と、前記引出配線および前記第
2のコイルのうちいずれか一方を送信回路に接続し、前記送信回路に接続していない方を
受信回路に接続する工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、半導体プロセスに対してコンタミの影響のない信号伝送装置の製造方
法を提供することができる。
本発明の第1の実施例を示す信号伝送装置の概略断面図 (a1)〜(c1)は第1の実施例の各製造段階における上面図、(a2)〜(c2)は(a1)〜(c1)のA−B断面図(その1〜その3) (d1)〜(f1)は第1の実施例の各製造段階における上面図、(d2)〜(f2)は(d1)〜(f1)のA−B断面図(その4〜その6) (g1)〜(i1)は第1の実施例の各製造段階における上面図、(g2)〜(i2)は(g1)〜(i1)のA−B断面図(その7〜その9) 本発明の第2の実施例を示す信号伝送装置の概略断面図 第2の実施例の各製造段階における断面図(その1〜その4) 第2の実施例の各製造段階における断面図(その5〜その8) 本発明の第3の実施例を示す信号伝送装置の概略断面図
(第1の実施例)
以下、本発明の第1の実施例について図1ないし図4を参照しながら説明する。
図1は、MEMS技術を用いて形成されたコイル間の磁気結合により信号伝送を行う信
号伝送装置1の構成を概略断面図で示している。図1に示すように、信号伝送装置1は、
支持基板2と、支持基板2上に配置された送信回路3および受信回路4と、支持基板2上
に配置された送信回路3および受信回路4と電気的に接続された信号伝送部5を備えてい
る。
支持基板2は、厚さ100μm程度のシリコン基板2である。なお、以降、シリコン基
板2を適用した実施形態を示すが、ガラスやセラミックのような無機基板、エポキシ等を
基材とする有機基板などの支持基板2を必要に応じて適用できる。
信号伝送部5は、シリコン基板2上に形成された絶縁膜6と、絶縁膜6上に形成された
引出配線7と、シリコン基板2と所定の空隙をもって配置され、引出配線7と電気的に接
続された第1のコイル8と、第1のコイル8上に形成され、シリコン基板2に対して支持
部9を介して支持されている絶縁層10と、絶縁層10上に形成された第2のコイル11
と、第1のコイル8、絶縁層10および第2のコイル11を覆うように形成された軟磁性
体100とから構成されている。
絶縁膜6は、例えばシリコン酸化膜(SiOx)によってシリコン基板2を覆うように
構成されている。
引出配線7は、例えば銅、アルミ、金などの導電性材料によって形成され、信号伝送装
置5から引き出され、送信回路3と電気的に接続されている。
第1のコイル8は、例えば銅、アルミ、金などの導電性材料によって、平面渦巻状に数
ターンないし数10ターン形成されている。図1では、1.5ターンのコイルを示してい
る。この第1のコイル8は、引出配線7から上方へ突出した導電性の貫通電極12によっ
て引出配線7と接続されている。また、第1のコイル8とシリコン基板2との間は、数μ
m〜数10μm程度あり、貫通電極12と後述する支持部9によって形成されている。
絶縁層10は、例えばポリイミドなどの材料によって第1のコイル8の上面を覆うよう
に形成されている。
第2のコイル11は、例えば銅、アルミまたは金などの導電性材料によって絶縁層10
の上面上に位置して平面渦巻状に数ターンないし数10ターン形成されており、第1のコ
イル8とは所定距離のギャップとなる絶縁層10を挟んで上下方向に対向配置されている
。第2のコイル11は、第1のコイル8と同一形状に形成されている。この第2のコイル
11は、受信回路4と構造的および電気的に接続されている。
軟磁性体100は、例えばフェライト、鉄・シリコン合金、鉄・シリコン・アルミニウ
ム合金、ニッケル・鉄合金または鉄基やコバルト基のアモルファス合金などの軟磁性体に
よって、第1のコイル8、絶縁層10および第2のコイル11を覆うように形成されてい
る。具体的には、第1のコイル8の下面、第2のコイル11の上面および絶縁層10の側
面を覆うように形成されている。軟磁性体100の膜厚は、磁束が通過する際に磁気飽和
を生じない程度の厚さに設定するのが望ましく、本実施例では、例えば数μm〜数100
μmとしている。
シリコン基板2の表層には、送信回路3および受信回路4が配置されている。送信回路
3および受信回路4は、シリコン基板2の表面方向に、信号伝送部5を挟んで互いに離間
して構成されている。これらの送信回路3および受信回路4は、本実施例の特徴に特に関
係しないため、図1のシリコン基板2上および当該基板内の電気的構造を省略している。
次に、上記構成の信号伝送装置1の製造方法について、図1ないし図4を参照しながら
説明する。図2(a1)、(b1)、(c1)、図3(d1)、(e1)、(f1)、図
4(g1)、(h1)、(i1)は、信号伝送装置1の平面図であり、それぞれのA−B
断面図が、図2(a2)、(b2)、(c2)、図3(d2)、(e2)、(f2)、図
4(g2)、(h2)、(i2)である。なお、送信回路3、受信回路4の構成について
は本実施例の形態の特徴とは関係しないため、その詳細な説明を省略する。
厚さ数100μm程度に構成された単結晶のシリコン基板2に所望の半導体プロセスに
より送信回路3および受信回路4の電気的構成を形成した(図2、図3には図示せず)の
ち、図2(a1)、(a2)に示すように、シリコン基板2上にシリコン酸化膜(SiO
2)などの絶縁膜6を形成する。この絶縁膜6の厚さは信号伝送部5とシリコン基板2と
の間の電気的な絶縁性が確保できる程度の膜厚であれば良く、例えば500nm〜数μm
程度が好ましい。なお、シリコン基板2に変えてガラスやセラミックなどの無機基板やエ
ポキシ等を基材とする有機基板など支持基板2として必要に応じて適用しても良い。無機
基板や有機基板を使用する場合、絶縁膜6を形成する必要はない。なお、シリコン基板2
を適用した場合には、送信回路3、受信回路4の少なくとも一部または全部の電気的構成
要素を所望の半導体プロセスによって内部に実装できるため小型化できる。
次に、図2(a1)、(a2)に示すように、例えば、銅、アルミ、あるいは金などの
導電性材料を用いてスパッタ、蒸着、あるいはメッキ法により引出配線7をシリコン基板
2の絶縁膜6上面上に沿って形成する。
次に図2(b1)、(b2)に示すように、引出配線7および絶縁膜6上に、例えばス
ピンコート法や蒸着法などの方法を用いて、ポリイミドなどの有機膜からなる犠牲層13
を形成する。この犠牲層13の厚さは、数μm〜数10μm程度形成する。この犠牲層1
3の厚さによって浮遊容量が決定する。ガラス基板と同程度の浮遊容量にするためには、
作成するコイルの面積にもよるが、例えば40μmの厚さが必要である。
犠牲層13には、引出配線7と後述する第1のコイル8とを電気的に接続するための第
1のホール14を形成する。この第1のホール14は、第1のコイル8の巻き始め部分と
巻き終わり部分に対応する位置に形成される。また、同時に、以降積層する膜を支えるた
めの支持部9を形成するための第2のホール15を形成する。第2のホール15は、その
断面形状を四角形とし、10μm角程度の大きさで、以降積層する膜の四方に位置する。
次に、図2(c1)、(c2)に示すように、犠牲層13の上面上に銅、アルミまたは
金などの導電性材料を用いてスパッタ法、蒸着法、またはメッキ法により渦巻き状の第1
のコイル8を形成する。この第1のコイル8を形成すると同時に、第1のホール14内に
前記導電性材料を埋め込み、貫通電極12を形成する。
第1のコイル8は、例えば厚さ数10nm〜数μm程度、数ターン〜数10ターン程度
の巻き数で巻回されて形成されている。図では、1.5ターン巻回した図を示している。
なお、第1のコイル8は、後述する対向する第2のコイル11との間を磁束が通過でき、
受信側のコイルに所定電圧(例えば数V程度)の誘起電圧を発生できれば良いため、渦巻
き状でも矩形状でもさらにその組み合わせで形成されても良い。また、犠牲層13と第1
のコイル8、第1のコイル8と後述する絶縁層10との密着性を高めるため、第1のコイ
ル8の下層と上層にチタン(Ti)などを数100nm程度形成しても良い。
次に、図3(d1)、(d2)に示すように、第1のコイル8の上に例えばスパッタ法
またはCVD法によりシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiN)などの絶
縁材料を絶縁層10として第1のコイル8を覆うように成膜する。この膜厚は、信号伝送
装置1に必要な絶縁耐圧と絶縁材料によるが、例えば、絶縁耐圧1kVを所望する場合、
絶縁材料SiOを5μm程度形成する。絶縁層10の膜厚を増加すると絶縁耐性が向上す
るため、数μm〜数10μm程度の膜厚で形成するのが良い。また、絶縁材料には、犠牲
層13材料とのドライエッチング選択比が高い材料が相応しく、犠牲層13と同じ材料、
例えばポリイミドで形成すると良い。また、後述する犠牲層13除去工程で用いる、犠牲
層13を除去するための穴16を1個または複数個開けておく。この犠牲層13を除去す
るための穴の大きさは、例えば数10μm程度とする。この絶縁層10を形成するのと同
時に、第2のホール15に上記絶縁材料を埋め込む。この第2のホール15に埋め込まれ
た絶縁材料が、上部に積層される膜を支える支持部9となる。
次に、図3(e1)、(e2)に示すように、絶縁層10の上面上に、例えば銅、アル
ミまたは金などの導電性材料を用いて、例えばスパッタ法、蒸着法またはメッキ法により
渦巻き状の第2のコイル11を形成する。この第2のコイル11は、その膜厚が第1のコ
イル8と同じ程度の膜厚でかつ同様の形状で第1のコイル8と対向するように形成する。
また、絶縁層10と第2のコイル11との密着性を高めるため、コイルの下層にチタン(
Ti)等を数100nm程度形成しても良い。
なお、第2のコイル11の上面に絶縁膜を形成してもよい。その場合、この絶縁膜は、
例えばシリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiN)などの無機膜からなる絶
縁材料を例えばスパッタ法やCVD法により成膜する。この絶縁膜の材料としては、上述
の無機膜に代えて、ポリイミドなどの有機膜を、例えばスピンコート法や蒸着法によって
形成してもよい。このような絶縁膜を設けることで、第2のコイル11の機械的な保護が
期待できる。また、第2のコイル11の表面に絶縁膜を形成する場合、後述する犠牲層1
3除去工程で用いる、犠牲層13を除去するための穴を1個または複数個開けておく。こ
の犠牲層13を除去するための穴の大きさは、例えば数10μm程度とする。
次に、図3(f1)、(f2)に示すように、犠牲層13をドライエッチングして除去
する。犠牲層13を除去することにより、支持基板2と第1のコイル8との間に所定の空
隙が形成される。本実施例では数μm〜数10μm程度の空隙が形成されることとなる。
次に、図4(g1)、(g2)に示すように、第2のコイル11の巻き始めと巻き終わ
りに対応する位置にマスキング101を配置する。マスキング101の材料は、ポリイミ
ド系、シリコーン系、非シリコーン系、アクリル系、ポリエステル系などのシールや樹脂
を用いる。
次に、図4(h1)、(h2)に示すように、第1のコイル8の下面および第2のコイ
ル11の上面および絶縁層10の側面に、フェライト、鉄・シリコン合金、鉄・シリコン
・アルミニウム合金、ニッケル・鉄合金、鉄基やコバルト基のアモルファス合金などの軟
磁性体100をメッキ法等により形成する。この軟磁性体100の膜厚は、磁束が通過す
る際に磁気飽和を生じない程度の厚さに設定するのが望ましい。本実施例では、例えば数
μm〜数100μmとしている。
次に、図4(i1)、(i2)に示すように、マスキング101を取り除く。これによ
り軟磁性体100の、第2のコイルの巻き始めと巻き終わりに対応する位置に開口部10
2が形成される。
次に、図1に示すように、引出配線7と送信回路3との間を電気的に接続する。接続方
法として、例えば銅、アルミまたは金などを用いて、例えばワイヤボンディング法によっ
て接続する方法がある。同様に、第2のコイル11の巻き始め及び巻き終わりに相当する
部分と、受信回路4との間を開口部101を介して電気的に接続する。接続方法として、
例えば銅、アルミまたは金などを用いて、例えばワイヤボンディング法によって接続する
方法がある。このとき、第2のコイル11に対してボンディングを行う箇所の下に、前述
した支持部9があると、安定したボンディングを行うことができる。
次に、本実施例の作用および効果について説明する。
送信回路3の入力端子INにデジタル信号が与えられると、第1のコイル8に電流が流
れる。これにより、第1のコイル8の周囲に磁界が発生し、第1のコイル8と対向して位
置する第2のコイル11に磁束が鎖交し、第2のコイル11に誘起電圧が発生する。受信
回路4は、第2のコイル11に発生した誘起電圧に応じたデジタル信号を出力端子OUT
から出力する。このように送信回路3と受信回路4との間において、第1のコイル8およ
び第2のコイル11の磁気結合を利用してデジタル信号の伝送が行われる。
上記したデジタル信号の伝送時間を早めるためには、支持基板2と第1のコイル8との
間の浮遊容量を小さくすることが必要となる。本実施例において、支持基板2と第1のコ
イル8との間に所定の空隙を設けた。支持基板2に対して第1のコイルが接触する面積が
減ることにより、浮遊容量が減り、以ってデジタル信号の伝送時間を早めることができる
また、支持基板2上に支持部9を設けて第1のコイル8または絶縁層10を支持するこ
とで、支持基板2と第1のコイル8との間に所定の空隙を作成したので、1パッケージ内
で上記目的を達成する信号伝送装置1を作成することができ、以って信号伝送装置1の小
型化を可能とする。
また、受信回路4と、第2のコイル11とを接続する第2のコイル11上の接続部が支
持部9の軸方向にあるとすると、第2のコイル11とをワイヤボンディングにより接続す
る際、安定したボンディングを行うことができる。
また、信号伝送装置1の製造プロセスのうち犠牲層13除去までの半導体プロセスを経
た後に、犠牲層13除去までを行う半導体製造装置から出して、別途軟磁性体100を形
成することで、犠牲層13除去まで行う半導体製造装置に対して軟磁性体のコンタミの影
響をなくすことができる。
(第2の実施例)
図5は、本発明の第2の実施例である信号伝送装置20の概略断面図を示すもので、前
述の第1の実施例と異なるところは、第2のコイル11と受信回路4との接続の仕方であ
る。なお、前述の第1の実施例と同一機能を有する部分には同一符号を付して説明を省略
し、以下、異なる部分を中心に説明する。
図5は、本発明の第2の実施例の概略断面図を示したものである。本実施例の信号伝送
装置1は、第2のコイル11と受信回路4との電気的接続を第2の引出配線16により形
成している。なお、第1の実施例で示した第1のコイル8と接続された引出配線7を、第
1の引出配線7とする。
図5に示すように、第1のコイル8、絶縁層10および第2のコイルの周囲には軟磁性
体100が形成されている。その軟磁性体100のうち、第2のコイル11の巻き始め部
分と巻き終わり部分に対応する部分に貫通孔が形成されており、その貫通孔を介して第2
の引出配線16により、第2のコイル11と受信回路4とが電気的に接続されている。
次に、上記構成の信号伝送装置1の製造方法について、図6および図7を参照しながら
説明する。図6は、本実施例の製造工程を断面図で示したものである。
第1の実施例で示した工程で、シリコン基板2上に絶縁膜6、第1の引出配線7、犠牲
層13、第1のコイル8、絶縁層10および第2のコイル11を形成し、犠牲層13を除
去する(図6(a)〜(d)、図7(e)、(f))。
次に、第2のコイル11の巻き始めと巻き終わりに対応する位置にマスキング101を
配置した後、第1のコイル8の下面および第2のコイル11の上面および絶縁層10の側
面に、フェライト、鉄・シリコン合金、鉄・シリコン・アルミニウム合金、ニッケル・鉄
合金、鉄基やコバルト基のアモルファス合金などの軟磁性体100をメッキ法等により形
成し、その後マスキング101を取り除く。これにより軟磁性体100の、第2のコイル
の巻き始めと巻き終わりに対応する位置に開口部102が形成される(図7(g))。
次に、アルミニウムまたは金などの導電性材料を用いて、スパッタ法、蒸着法またはメ
ッキ法により、第2のコイル11を信号伝送部5より外部に電気的に接続する第2の引出
配線16を開口部102を介して形成する(図7(h))。
次に、第1の実施例と同様に、第1の引出配線7を送信回路3と電気的に接続し、第2
の引出配線16を受信回路4と電気的に接続する。
上記構成の信号伝送装置1によれば、第1の実施例と同様、支持基板2と第1のコイル
8との間の浮遊容量を小さくすることができ、もってデジタル信号の伝送時間を早めるこ
とができる。
また、信号伝送装置1の製造プロセスのうち犠牲層13除去までの半導体プロセスを経
た後に、犠牲層13除去までを行う半導体製造装置から出して、別途軟磁性体100を形
成することで、犠牲層13除去まで行う半導体製造装置に対して軟磁性体のコンタミの影
響をなくすことができる。
さらに、第2の引出配線16により、膜を支持することができるため、信号伝送装置1
の強度を高めることができる。また、第2の引出配線16が支持基板2上の複数層の膜を
支持することができるので、支持部9を形成しなくてもよい。
(第3の実施例)
図8は、本発明の第3の実施例である信号伝送装置30の概略断面図を示すもので、前
述の第2の実施例と異なるところは、第1のコイル8と送信回路3との接続および第2の
コイル11と受信回路4との接続の仕方である。なお、前述の第1の実施例と同一機能を
有する部分には同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分を中心に説明する。
図8は、本発明の第2の実施例の概略断面図を示したものである。本実施例の信号伝送
装置1は、第1の引出配線7を形成せずに、支持基板2とその上の絶縁膜6に貫通電極1
9を通し、当該貫通電極19を介して、第1のコイル8と送信回路3の電気的接続、第2
のコイル11と受信回路4の電気的接続をしている。
上記構成の信号伝送装置30によれば、第1の実施例と同様、支持基板2と第1のコイ
ル8との間の浮遊容量を小さくすることができ、以ってデジタル信号の伝送時間を早める
ことができる。
また、信号伝送装置1の製造プロセスのうち犠牲層13除去までの半導体プロセスを経
た後に、犠牲層13除去までを行う半導体製造装置から出して、別途軟磁性体100を形
成することで、犠牲層13除去まで行う半導体製造装置に対して軟磁性体のコンタミの影
響をなくすことができる。
さらに、第1の引出配線7が形成されていないため、第1の引出配線7と支持基板2と
の間に生じる浮遊容量をより低減させることができ、よりデジタル信号の伝送時間を早め
ることができる。
(その他の実施例)
支持部を導電性材料で形成し、第1のコイル8と引出配線7との接続を当該支持部で行
ってもよい。これにより、絶縁部材による支持部を形成する必要が無いため、信号伝送装
置を簡単な構成とすることができる。
対向する第1のコイル8および第2のコイル11は、各コイル間を磁束が通過でき、受
信側のコイルに数10mV程度の誘起電圧が発生すれば、第1のコイル8および第2のコ
イル11の平面形状を、矩形枠状、渦巻き状またはそれらの組み合わせ形状などにしても
よい。
また、第1のコイル8と第2のコイル11は同一形状としたが、各コイル間を磁束が通
過でき、受信側のコイルに数10mV程度の誘起電圧が発生すれば、同一の形状としなく
てもよい。
また、第1のホール14および第2のホール15の断面形状は、四角形状に限る必要は
なく、多角形状・円形状など任意の形状でよい。
また、第2のホール15は、後工程で形成される支持部9により安定した空隙を形成す
ることができるのであれば、任意の位置に形成してもよい。
また、上記実施例では、第1のコイル8と送信回路3、第2のコイル11と受信回路4
を電気的に接続しているが、第2のコイル11と送信回路3、第1のコイル8と受信回路
4を電気的に接続してもよい。
また、実施例では、軟磁性体100を第1のコイル8の下面および第2のコイル11お
よび絶縁層10の側面を覆うように形成するとしたが、これに限るものではなく、例えば
第1のコイル8の下面のみ、第2のコイル11の上面のみ、または第1のコイル8の下面
および第2のコイル11の上面のみに形成するものなど、実施形態に合わせて構造を変え
てもよい。
1、20、30 信号伝送装置
2 支持基板
5 信号伝送部
7 引出配線(第1の引出配線)
8 第1のコイル
9 支持部
10 絶縁層
11 第2のコイル
13 犠牲層
14 第1のホール
15 第2のホール
16 第2の引出配線
100 軟磁性体
101 マスキング
102 開口部

Claims (3)

  1. 支持基板の主面に引出配線を形成する工程と、
    前記支持基板上に中空構造を形成するための犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層に対して、前記引出配線の一部分の上方へ第1の接続穴を形成する工程と、
    前記絶縁層上に第1のコイルを形成し、かつ前記第1の接続穴を介して前記引出配線と
    前記第1のコイルとを電気的に接続する工程と、
    前記第1のコイル上に絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層上に第2のコイルを形成する工程と、
    前記犠牲層を除去する工程と、
    前記犠牲層を除去した部分に軟磁性体を形成する工程と、
    前記引出配線および前記第2のコイルのうちいずれか一方を送信回路に接続し、前記送
    信回路に接続していない方を受信回路に接続する工程と、
    を有することを特徴とする信号伝送装置の製造方法。
  2. 前記軟磁性体を形成する工程は、前記第1のコイルの下面、前記第2のコイルの上面お
    よび前記絶縁層の側面を覆うことを特徴とする請求項1記載の信号伝送装置の製造方法。
  3. 前記軟磁性体は、フェライトであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    信号伝送装置の製造方法。
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