JP2010238342A - ドライブ装置、コンテンツ記録再生装置、データ書き込み方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

ドライブ装置、コンテンツ記録再生装置、データ書き込み方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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智夫 西垣
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Abstract

【課題】ディスクチェンジャ付のドライブ装置において、予め登録された着脱可能な記録媒体に対するデータアクセス処理および現在装着部に装着されている着脱可能な記録媒体に対するデータアクセス処理のいずれもを実行可能とするドライブ装置を提供する。
【解決手段】レコーダ装置100bに備えられたドライブ部300bは、指定ディスク上の特定の領域に対してデータを書き込む命令を取得したときには、記憶部340bにデータを書き込むと共に、データを書き込んだ記憶部340b上の領域と指定ディスク上の特定の領域とを関連付けて記録し、指定されたトレイに装着された装着ディスク上の特定の領域に対してデータを書き込む命令を取得したときには、データを装着ディスク上の特定の領域にデータを書き込むドライブ制御部320bを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、着脱不可能な記録媒体を有しており、かつ、着脱可能な記録媒体を装着する装着部を複数備えているドライブ装置、当該ドライブ装置におけるデータ書き込み方法、および当該ドライブ装置を備えたコンテンツ記録再生装置に関する。
いわゆるフルハイビジョンなどの高精細な表示が可能なテレビジョン受像機の普及と共に、フルハイビジョン番組などの大容量データを記録することができるBlu−rayディスク(BD)を搭載可能なレコーダ装置も一般に普及している。
BDを初めとする光ディスクを装填することができるレコーダ装置は、光ディスクよりもさらに大容量のデータを記録することができるハードディスクを内蔵するタイプ(ハイブリッドレコーダ装置)と、ハードディスクを備えていないタイプ(ストレートレコーダ装置)とに大別することができる。
ストレートレコーダ装置は、録画したコンテンツ(番組)をそのレコーダ装置に装填されている光ディスクに対して記録するため、ビデオデッキなどの従前のレコーダ装置と同様の操作方法でレコーダ装置を操作することができる。しかし、光ディスクが装填されていない場合や、装填されている光ディスクのデータ容量が不足している場合には、コンテンツを記録することができないため、コンテンツの記録失敗が多くなる。また、コンテンツの録画および再生には、ハードディスクと比較してデータの読み出し速度および書き込み速度が劣る光ディスクを用いるため、ユーザーが操作レスポンスにストレスを感じやすい。
ハイブリッドレコーダ装置(例えば、特許文献1および2)は、光ディスクと比較してデータの読み出し速度および書き込み速度が速いハードディスクを使用した録画および再生が可能であり、ユーザーは操作レスポンスにストレスを感じることは少ない。すなわち、ハイブリッドレコーダ装置では、上述したストレートレコーダ装置の有する問題点を解決している。
しかし、高齢者などのハイブリッドレコーダ装置に不慣れなユーザーにとっては、コンテンツ(番組)がハードディスクに対して記録されるという概念が判り難いため、ハイブリッドレコーダ装置の操作方法が理解できないことが多い。また、他装置においてコンテンツを再生する場合には、ハードディスクに記録されているコンテンツを光ディスクにコピーするという処理が生じる。この場合、ユーザーがコンテンツを記録する光ディスクを選択してレコーダ装置に装填する必要があるため、ユーザーの意図しない光ディスクに対してコンテンツを記録してしまうことがある。
特許文献3には、予約情報において指定される指定ディスクが装填されていないときには、コンテンツをハードディスクに記録しておき、指定ディスクがドライブに装填されたときに、ハードディスクに記録しておいたコンテンツを指定の光ディスクにダビングするハイブリッドレコーダ装置が開示されている。
また、特許文献4には、オートチェンジャ内の複数の光ディスク(マルチボリューム)を単一の光ディスク(シングルボリューム)とみなして取り扱うことができる記録情報処理装置が開示されている。
特開2007−234137号公報(平成19年9月13日公開) 特開2005−50395号公報(平成17年2月24日公開) 特表2007−517344号公報(平成19年6月28日公開) 特開平7−93110号公報(平成7年4月7日公開)
特許文献3に記載のハイブリッドレコーダ装置では、予約情報において指定された光ディスクが装填されているか否かに関わらず予約録画を実行することができる。しかし、予約情報において指定された光ディスクが装填されていなければ、予約情報において指定された光ディスクに対する予約録画以外の処理を実行することはできない。
ハイブリッドレコーダ装置では、ハードディスクに記録されているコンテンツに対してはハードディスクのファイルシステムを参照し、装填されている光ディスクに記録されているコンテンツに対しては装填されている光ディスクのファイルシステムを参照する。装填されている光ディスクのファイルシステムは、その光ディスクが光ディスクドライブから取り出されるときに削除されるため、ハイブリッドレコーダ装置は、光ディスクが装填されていないときにその光ディスクのファイルシステムを参照することができなくなる。
そのため、特許文献3に記載されているハイブリッドレコーダ装置では、光ディスクが装填されていないときには、光ディスクのファイルシステムを参照して光ディスクに記録されているコンテンツに対してアクセスすることができない。つまり、あるコンテンツをある光ディスクに書き込むべきコンテンツとしてハードディスクに記録しておくことはできても、その光ディスクが装填されるまでは、そのコンテンツをその光ディスク上のファイルシステムの構成要素として処理することができない。例えば、その光ディスクが装填されるまでは、光ディスク上のファイルシステムにおいてそのコンテンツを格納するディレクトリを決めることはできない。
また、特許文献3に記載されているハイブリッドレコーダ装置では、光ディスクが装填されるまでは、その光ディスクにどれだけの空き容量があるかを特定することもできないため、その光ディスクに書き込みきれない大きなコンテンツを、その光ディスクに書き込むべきコンテンツとしてハードディスクに記録してしまうなどの問題も生じ得る。
このように、特許文献1から3に記載のハイブリッドレコーダ装置では、予約録画以外の処理は、ディスクドライブに装填されている1枚の光ディスクに対するデータアクセス処理しか実行することができない。
ここで、特許文献4に記載されているようなディスクチェンジャを備えた光ディスクドライブであれば、複数の光ディスクに対してデータアクセス処理を実行することができる。しかし、ディスクチェンジャを備えた光ディスクドライブであっても、現在ディスクチェンジャに装着されていない光ディスクに対するデータアクセス処理は依然として実行することができない。すなわち、特許文献4に記載されているようなディスクチェンジャを用いたとしても、過去に装着された光ディスクに対するデータアクセス処理は実行することができないという問題を有する。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、予め登録された着脱可能な記録媒体に対するデータアクセス処理、および、現在装着されている着脱可能な記録媒体に対するデータアクセス処理のいずれの処理も実行可能なディスクチェンジャ付のドライブ装置を提供する。
本発明に係るドライブ装置は、上記課題を解決するために、
着脱不可能な記録媒体を有しており、かつ、着脱可能な記録媒体を装着する装着部を複数備えているドライブ装置であって、
予め登録された複数の着脱可能な記録媒体のいずれかを指定する媒体指定情報により指定された指定媒体上の特定の領域に対してデータを書き込む第1の書き込み命令に応じて、書き込むべきデータを上記着脱不可能な記録媒体に書き込むと共に、当該データを書き込んだ上記着脱不可能な記録媒体上の領域を、上記媒体指定情報および上記指定媒体上の特定の領域に関連付けて記録する第1の書込手段と、
複数の上記装着部のいずれかを指定する装着部指定情報により指定された装着部に装着されている装着媒体上の特定の領域に対してデータを書き込む第2の書き込み命令に応じて、書き込むべきデータを上記装着媒体上の特定の領域に書き込む第2の書込手段と、
を備えていることを特徴としている。
本発明に係るドライブ装置では、予め登録された複数の着脱可能な記録媒体のいずれかを指定する媒体指定情報により指定された指定媒体上の特定の領域に対してデータを書き込む第1の書き込み命令、および、複数の装着部のいずれかを指定する装着部指定情報により指定された装着部に装着されている装着媒体上の特定の領域に対してデータを書き込む第2の書き込み命令の2つの書き込み命令を処理する。
より具体的には、本発明に係るドライブ装置では、第1の書き込み命令を受けたときには、データを着脱不可能な記録媒体に書き込むと共に、データを書き込んだ着脱不可能な記録媒体上の領域を、媒体指定情報および指定媒体上の特定の領域に関連付けて記録する。一方、第2の書き込み命令を受けたときには、データを装着媒体上の特定の領域に書き込む。
これによって、本発明に係るドライブ装置では、予め登録された着脱可能な記録媒体(すなわち、過去に装着部に装着されたことのある着脱可能な記録媒体)に対するデータの書き込み処理、および、現在装着部に装着されている着脱可能な記録媒体に対するデータの書き込み処理のいずれの処理も実行することができる効果を奏する。
また、本発明に係るドライブ装置では、着脱不可能な記録媒体に書き込んだデータを指定媒体上の領域のいずれに書き込むべきであるのかを示す情報を参照することにより、指定媒体に対するアクセスを着脱不可能な記録媒体に対するアクセスに読み換えることができる。
これによって、本発明に係るドライブ装置では、媒体指定情報により指定された指定媒体が装着部に装着されていない場合であっても、あたかも指定媒体が装着部に装着されているかのごとく取り扱うことができる効果も併せて奏する。
本発明に係るドライブ装置では、さらに、上記第2の書込手段は、上記書き込むべきデータを、上記装着媒体上の特定の領域に加えて上記着脱不可能な記録媒体に書き込むと共に、上記装着部指定情報と当該データを書き込んだ上記着脱不可能な記録媒体上の領域と上記装着媒体上の特定の領域とを互いに関連付けて記録することが好ましい。
上記の構成によれば、本発明に係るドライブ装置では、着脱不可能な記録媒体に書き込んだデータを装着媒体上のいずれの領域に書き込んだのかを示す情報を参照することにより、装着媒体に対するアクセスを着脱不可能な記録媒体に対するアクセスに読み換えることができる。
これによって、本発明に係るドライブ装置に対して書き込み命令を供給する命令供給元からは、予め登録された着脱可能な記録媒体以外の着脱可能な記録媒体(すなわち、現在装着部に装着されている着脱可能な記録媒体)を、あたかも単一の記録媒体であるかのごとく取り扱うことができる効果を奏する。
本発明に係るドライブ装置では、さらに、上記指定媒体が上記装着部に装着されたとき、上記着脱不可能な記録媒体に書き込まれたデータを上記指定媒体上の特定の領域に書き込む同期手段をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明に係るドライブ装置では、媒体指定情報により指定された指定媒体が装着部に装着されたとき、着脱不可能な記録媒体に書き込んだデータを指定媒体上の領域のいずれに書き込むべきであるのかを示す情報に基づいて、着脱不可能な記録媒体に記録されたデータを指定媒体の特定の領域に書き込むことができる。
これによって、データを書き込む際にデータの記録を所望する指定媒体を装着部に装着していない場合であっても、指定媒体を装着部に装着したときに指定媒体に対してデータを記録することができる効果を奏する。
本発明に係るドライブ装置では、さらに、上記媒体指定情報により指定された指定媒体上の特定の領域からデータを読み出す読み出し命令に応じて、上記指定媒体上の特定の領域に関連付けられた上記着脱不可能な記録媒体上の領域からデータを読み出す第1の読出手段と、上記装着部指定情報により指定された装着部に装着されている装着媒体上の特定の領域からデータを読み出す読み出し命令に応じて、上記装着部指定情報により指定される装着部に装着されている装着媒体上の特定の領域からデータを読み出す第2の読出手段と、をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、本発明に係るドライブ装置は、予め登録された複数の着脱可能な記録媒体のいずれかを指定する媒体指定情報により指定された指定媒体上の特定の領域からデータを読み出す第1の読み出し命令、および、複数の装着部のいずれかを指定する装着部指定情報により指定された装着部に装着されている装着媒体上の特定の領域からデータを読み出す第2の読み出し命令の2つの読み出し命令を処理する。
より具体的には、本発明に係るドライブ装置では、第1の読み出し命令を受けたときには、指定媒体上の特定の領域に関連付けられた着脱不可能な記録媒体上の領域からデータを読み出す。一方、第2の読み出し命令を受けたときには、装着媒体上の特定の領域からデータを読み出す。
このように、本発明に係るドライブ装置では、予め登録された着脱可能な記録媒体(すなわち、過去に装着部に装着されたことのある着脱可能な記録媒体)に対するデータの読み出し処理、および、現在装着部に装着されている着脱可能な記録媒体に対するデータの読み出し処理のいずれの処理も実行することができる効果を奏する。
また、本発明に係るドライブ装置では、媒体指定情報により指定された指定媒体が装着部に装着されていない場合であっても、あたかも指定媒体が装着部に装着されているかのごとく着脱不可能な記録媒体からデータを読み出すことができる効果も併せて奏する。
本発明に係るドライブ装置では、さらに、上記第2の読出手段は、上記装着部指定情報により指定された装着部に装着されている装着媒体上の特定の領域に上記着脱不可能な記録媒体上の領域が関連付けられており、かつ、上記着脱不可能な記録媒体からのデータの読み出し速度が着脱可能な記録媒体からのデータの読み出し速度よりも速い場合には、当該着脱不可能な記録媒体上の領域からデータを読み出すことが好ましい。
上記の構成によれば、読み出しの対象となるデータを着脱可能な記録媒体から読み出すよりも速く読み出すことができる効果を奏する。
ドライブ装置を備えたコンテンツ記録再生装置であって、上記第1の書き込み命令を上記ドライブ装置に供給することにより、コンテンツを上記指定媒体に記録するか、または上記第2の書き込み命令を上記ドライブ装置に供給することにより、コンテンツを上記装着媒体に記録することを特徴とするコンテンツ記録再生装置も本発明の範疇に含まれる。
本発明に係るドライブ装置におけるデータ書込み方法は、上記課題を解決するために、
着脱不可能な記録媒体を有しており、かつ、着脱可能な記録媒体を装着する装着部を複数備えているドライブ装置におけるデータ書き込み方法であって、
予め登録された複数の着脱可能な記録媒体のいずれかを指定する媒体指定情報により指定された指定媒体上の特定の領域に対してデータを書き込む第1の書き込み命令に応じて、書き込むべきデータを上記着脱不可能な記録媒体に書き込むと共に、当該データを書き込んだ上記着脱不可能な記録媒体上の領域を、上記媒体指定情報および上記指定媒体上の特定の領域に関連付けて記録するか、
複数の上記装着部のいずれかを指定する装着部指定情報により指定された装着部に装着されている装着媒体上の特定の領域に対してデータを書き込む第2の書き込み命令に応じて、書き込むべきデータを上記装着媒体上の特定の領域に書き込む書込ステップを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係るドライブ装置と同様の作用効果を奏する。
また、本発明に係るドライブ装置を動作させるためのプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させることを特徴とするプログラム、および、それらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
以上説明したように、本発明に係るドライブ装置では、予め登録された複数の着脱可能な記録媒体のいずれかを指定する媒体指定情報により指定された指定媒体上の特定の領域に対してデータを書き込む第1の書き込み命令、および、複数の装着部のいずれかを指定する装着部指定情報により指定された装着部に装着されている装着媒体上の特定の領域に対してデータを書き込む第2の書き込み命令の2つの書き込み命令を処理する。
これによって、本発明に係るドライブ装置では、予め登録された着脱可能な記録媒体(過去に装着部に装着されたことのある着脱可能な記録媒体)に対するデータの書き込み処理、および、現在装着部に装着されている着脱可能な記録媒体に対するデータの書き込み処理のいずれの処理も実行することができる効果を奏する。
また、本発明に係るドライブ装置では、媒体指定情報により指定された指定媒体が装着部に装着されていない場合であっても、あたかも指定媒体が装着部に装着されているかのごとく取り扱うことができる効果も併せて奏する。
実施形態2に係るレコーダ装置の要部構成を示すブロック図である。 実施形態1に係るレコーダ装置の要部構成を示すブロック図である。 ドライブ部に備えられた記憶部の初期化処理を示す図であり、(a)は記憶部の初期化の際の表示装置における表示の一例を示し、(b)は初期化処理後の記憶部を模式的に示している。 光ディスクの登録処理を示す図であり、(a)は光ディスクの登録処理の際の表示装置における表示の一例を示し、(b)は光ディスクの登録処理後の記憶部を模式的に示している。 実施形態1に係るレコーダ装置における予約登録処理を示す図であり、(a)は予約登録処理後の記憶部の状態を模式的に示し、(b)は予約登録処理後の記憶部およびマイディスクの状態を模式的に示し、(c)は予約登録処理の際の表示装置における表示の一例を示している。 マイディスクが搭載されている状態での録画処理を示す図であり、(a)は録画処理後の記憶部およびマイディスクの状態を模式的に示し、(b)は録画処理後の記憶部の状態を模式的に示している。 コンテンツ1を録画した際の各記憶部の状態を示す図であり、(a)は領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示し、(b)はコンテンツ1を記録した際のマップテーブルを示し、(c)はコンテンツ1を記録した際のタイトル管理テーブルを示している。 実施形態1に係るレコーダ装置においてマイディスクが搭載されていない状態での録画処理を示す図であり、(a)は録画処理後の記憶部の状態を模式的に示し、(b)は録画処理後の記憶部の状態を模式的に示している。 コンテンツ2を録画した際の各記憶部の状態を示す図であり、(a)は領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示し、(b)はコンテンツ2を記録した際のマップテーブルを示し、(c)はコンテンツ2を記録した際のタイトル管理テーブルを示している。 コンテンツの同期処理後の記憶部およびディスク1の状態を示す図である。 コンテンツ2を同期処理した際の各記憶部の状態を示す図であり、(a)は領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示し、(b)はコンテンツ2を同期処理させた際のマップテーブルを示し、(c)はコンテンツ2を同期処理させた際のタイトル管理テーブルを示している。 コンテンツ2を同期処理した際の各記憶部の状態を示す図であり、(a)は仮想ディスクイメージにおけるコンテンツ2の先頭アドレスを先頭アドレスとするコンテンツ3がディスク1に記録されている状態を示し、(b)はコンテンツ2をコンテンツ3に続くように仮想ディスクイメージを変更した状態を示し、(c)はコンテンツ2を同期処理させた際のマップテーブルを示し、(d)はコンテンツ2を同期処理させた際のタイトル管理テーブルを示している。 領域1に記録されていたコンテンツ1およびコンテンツ2を削除した後に、新たにコンテンツ4を録画したときの記憶部およびディスク1の状態を示す図である。 コンテンツ4を録画した際の各記憶部の状態を示す図であり、(a)は領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示し、(b)はコンテンツ4を記録した際のマップテーブルを示す図であり、(c)はコンテンツ4を記録した際のタイトル管理テーブルを示している。 コンテンツ1〜3を記録したディスク1が搭載されている場合の各記憶部の状態を示す図である。 マイディスクが搭載されている場合において、再生時にコンテンツが読み出される媒体を模式的に示した図である。 ドライブ部に光ディスクが搭載されていない場合の各記憶部の状態を示す図である。 マイディスクが搭載されていない場合において、再生時にコンテンツが読み出される媒体を模式的に示した図である。 マイディスクが搭載されている場合において、コンテンツが編集される媒体を模式的に示した図である。 コンテンツが編集される媒体を模式的に示した図であり、(a)はディスク1が搭載されていないときの編集対象となる媒体を示しており、(b)はディスク1が搭載されたときの変更箇所のディスク1への反映を示している。 実施形態1に係るレコーダ装置におけるメモリ内コピー処理を示す図であり、(a)は、メモリ内コピー処理後の記憶部の状態を示し、(b)はメモリ内コピー処理後の記憶部におけるタイトル管理領域の状態を示している。 ファイルシステムを用いたデータ管理を示す図であり、(a)はファイルシステム管理領域に記録されたファイルシステムの一例を示し、(b)は領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示し、(c)はコンテンツ1を構成するファイルのマップテーブルを示す図である。 表示装置におけるコンテンツおよびタイトルリストに記録されている情報の表示を概略的に示す図である。 実施形態2に係るレコーダ装置におけるディスクの装着状態を示す図であり、(a)はディスクドライブ部における光ディスクの装着状態を示しており、(b)は実施形態2に係る記憶部の各領域と、ディスクドライブ部に装着された光ディスクとの対応付けを示している。 実施形態2に係る記憶部のマイディスク管理領域における各エントリに含まれる情報を示す図である。 予備領域におけるコンテンツの記録状態に対応するディスクα、ディスクβおよびディスクγにおけるコンテンツの記録状態の対応関係を模式的に示した図である。 実施形態2に係るレコーダ装置のバックエンド部の記憶部におけるタイトル管理領域およびファイルシステム管理領域に記録されている情報を模式的に示す図である。 実施形態2に係るディスクドライブ部にマイディスク登録されていない光ディスクを装着した際の表示例を示す図である。 実施形態2に係るディスクドライブ部の各トレイに装着されている光ディスクを単一の光ディスクとした際のディスク容量の表示を示す図である。
〔実施形態1〕
実施形態1に係るレコーダ装置の構成および当該レコーダ装置の動作の概要を、図2〜図23を参照して説明する。
本実施形態に係るレコーダ装置に備えられているドライブ装置は、光ディスクにデータを書き込むか、あるいは光ディスクからデータを読み出す装置として実現されているので、以下ではこれを光ディスクドライブ装置と称する。光ディスクとしては、BD(Blu-ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)などが想定される。ただし、本発明はこれに限定されず、フレキシブルディスク、光磁気ディスクなどの着脱可能な記録媒体にデータを書き込むドライブ装置一般に適用することができる。
実施形態1に係るレコーダ装置の構成および当該レコーダ装置の動作の概要について、以下に説明する。なお、本実施形態に係るレコーダ装置は、コンテンツを光ディスクに記録する記録機能だけでなく、記録媒体に記録されているコンテンツおよび外部より取得したコンテンツを再生する再生機能を有するレコーダ装置である。
<レコーダ装置100の構成>
本実施形態に係るレコーダ装置の構成について、図2を参照しつつ以下に説明する。図2は、レコーダ装置100の要部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、レコーダ装置100は、レコーダ装置100に入力されるコンテンツの再生または記録(録画)全般を実行するバックエンド部200、ならびに、装填されている光ディスクからのデータの読み出し、および装填されている光ディスクに対するデータの書き込み全般を実行するドライブ部300を備えている。
ドライブ部300は、従来の光ディスクドライブ装置が備えている機能に加え、以下の機能を新規な機能を有している。すなわち、(1)ユーザーにより指定された複数の光ディスクをマイディスクとして登録する登録機能、(2)マイディスクとして登録された光ディスクに対する書き込み命令がバックエンド部200から与えられたとき、その光ディスクにデータを書き込むと共に、ドライブ部300内に設けられたメモリにデータを書き込む書き込み機能、(3)マイディスクに対する読み出し命令がバックエンド部200から与えられたときに、その光ディスクからデータを読み出す代わりに、上記メモリからデータを読み出す読み出し機能、および、(4)マイディスクとして登録された光ディスクに書き込む代わりに上記メモリに書き込まれたデータをその光ディスクに書き込み、上記メモリと上記光ディスクとに記録されているデータを同期させる同期機能を有している。そして、バックエンド部200は、これらの新規な機能を利用して、コンテンツの録画、再生、および編集を行なう。以下、このようなバックエンド部200およびドライブ部300の構成例について、以下に順に説明する。
バックエンド部200は、図2に示すように、チューナー部210、エンコーダ部220、ストリーム処理部230、バックエンド制御部240、デコーダ部260、画像処理部270、バッファ部250、記憶部280およびインターフェース部290を備えている。また、図2に示すように、ストリーム処理部230、バックエンド制御部240、デコーダ部260、画像処理部270、バッファ部250、記憶部280およびインターフェース部290は、バスラインを介して互いに接続されている。
ドライブ部300は、図2に示すように、インターフェース部310、ドライブ制御部320、ディスクドライブ部330および記憶部340を備えている。また、図2に示すように、インターフェース部310、ドライブ制御部320、ディスクドライブ部330および記憶部340は、バスラインを介して互いに接続されている。
本明細書等では、記憶部340における各領域に対して対応付けられた光ディスク、すなわち自身の有するメディアIDが記憶部340に記録されている光ディスクを「マイディスク」と称する。
バックエンド部200およびドライブ部300の備える各部材について、以下に説明する。
(チューナー部210、エンコーダ部220)
チューナー部210は、アンテナ部において受信したデジタル放送波(例えば、BSデジタル放送、CSデジタル放送、地上波デジタル放送)から、映像データ、音声データなどが多重化されているストリーム(Transport Stream:TS)を抽出する。
エンコーダ部220は、アンテナ部において受信したアナログ放送、または、外部から入力された映像/音声信号をMPEG2−TS形式またはMPEG2−PS形式にエンコードする。
(ストリーム処理部230、バッファ部250)
ストリーム処理部230は、抽出されたストリームまたはエンコードされたストリームに多重化されている映像データ、音声データなどの個々のデータを分離、抽出すると共に、同じパケット識別子(PID)が付与されているパケット(TS)のペイロード部を繋ぎ合わせることにより、コンテンツデータ(PESパケット)を復元する。また、不図示の通信部によりネットワークを介して入力されるコンテンツデータもストリーム処理部230において処理される。
なお、ストリーム処理部230において処理されたコンテンツデータは、一時的にバッファ部250に格納される。バッファ部250は、表示装置またはドライブ部300に対して出力するコンテンツデータ(映像データ、音声データなど)を一時的に記憶するメモリである。バッファ部250は、揮発メモリを用いることが一般的であるが、不揮発性メモリを用いてもよい。
(バックエンド制御部240)
バックエンド制御部240は、レコーダ装置100におけるコンテンツデータの記録および再生全般を制御する。
ストリーム処理部230において復元したコンテンツデータを、ドライブ部300に装填されている光ディスクに対して記録する場合、バックエンド制御部240は、光ディスクに書き込むための書き込み命令をインターフェース部290を介してドライブ制御部320に出力すると共に、書き込み対象とするコンテンツデータをバッファ部250から読み出してインターフェース部290を介してドライブ部300に対して出力する。
ドライブ部300に装填されている光ディスクに記録されているコンテンツデータを再生する場合、バックエンド制御部240は、ドライブ部300に対して、コンテンツデータを光ディスクから読み出すための読み出し命令を、インターフェース部290を介してドライブ制御部320に出力する。このとき、光ディスクから読み出されたコンテンツデータは、バッファ部250に一時的に格納される。
また、バックエンド制御部240は、バッファ部250に格納されているコンテンツデータを表示装置に対して出力する場合には、バッファ部250から読み出したコンテンツデータをデコードするようデコーダ部260を制御する。
(デコーダ部260)
デコーダ部260は、バックエンド制御部240からの指示を受けて、バッファ部250に格納されているコンテンツデータのうち、バックエンド部200内において生成されるクロック(System Time Clock:STC)の値に一致するタイムスタンプ(PTS)が付与されているコンテンツデータを読み出す。そして読み出したコンテンツデータをデコードし、画像処理部270に出力する。
(画像処理部270)
画像処理部270は、フレームレート変換などのような動画像データの表示性能を向上させるため、画素の補間や色調整などの高品質化処理を実行し、高品質化処理を施した動画像データを表示装置(図示しない)に対して出力する。すなわち、画像処理部270では、デコーダ部260においてデコード(復号)されたフレーム画像から表示装置において実際に表示する際に用いるフレーム画像を生成する。
なお、表示装置に表示する画像に付加情報(例えば、字幕、タイトルリスト、メニュー情報、アイコン等)を重畳する場合には、画像処理部270において、高品質化処理を施した動画像データに対して必要な付加情報を重畳する。
(記憶部280)
記憶部280には、バックエンド制御部240を動作させるためのプログラム、および、バックエンド制御部240が参照する各種データが格納されている。バックエンド制御部240により参照されるデータとしては、予約情報およびタイトル管理情報などが挙げられる。予約情報およびタイトル管理情報の詳細については以下に詳述するため、ここではその説明を省略する。なお、記憶部280は、電源をオフにしても記録内容の消去されない不揮発性メモリであることが好ましい。
(インターフェース部290、310)
インターフェース部290は、入力されたデータをインターフェース部310を介してドライブ部300に対して出力する。インターフェース部290としては、SATA(Serial AT attachment)などを挙げることができる。なお、ATA(AT attachment)は、転送方式がシリアルのATAであるSATAに限定されるものではなく、転送方式がパラレルのATAであるPATAを用いてもよい。
インターフェース部310は、入力されたデータをインターフェース部290を介してバックエンド部250に対して出力する。インターフェース部310も、インターフェース部290と同様に、SATA(Serial AT attachment)などとすることができるが、インターフェース部290とインターフェース部310とは同一規格のインターフェースであることが好ましい。
なお、本実施形態では、インターフェース部290、310がSATAである場合を例に挙げて説明する。
(ドライブ制御部320)
ドライブ制御部320は、ディスクドライブ部330に装填されている光ディスクからのデータの読み出し、および光ディスクへのデータの書き込みを制御すると共に、記憶部340からのデータの読み出し、および記憶部340へのデータの書き込みを制御する。
ドライブ制御部320では、インターフェース部310を介して入力されるバックエンド制御部240からの命令(光ディスクからのデータ読み出し命令、または光ディスクへのデータ書き込み命令)を、記憶部340からのデータ読み出し命令、または記憶部340へのデータ書き込み命令に読み換える。しかし、バックエンド制御部240からの命令が、記憶部340に記憶されていないデータに対する読み出し命令である場合には、ドライブ制御部320はバックエンド制御部240からの命令を読み換えることなく、装填されている光ディスクからデータを読み出す。
インターフェース部290、310がATAインターフェースである場合、バックエンド制御部240からの書き込み命令および読み出し命令は、ATAコマンドとなる。
また、本実施形態では、所定の領域に対するデータの書き込み命令を実現するために、記憶部340におけるいずれの領域(後述するマイディスク)に対してデータを書き込むのかを表す情報(ディスク指定情報)をコマンドに含めてドライブ制御部320に出力するようにすることが好ましい。もちろん、ディスク指定情報を含めたコマンドを用いる以外にも、ディスク指定情報を示すコマンドを予め出力して記憶部340の記録対象領域(マイディスク)を指定した後に、書き込み命令および書き込み対象データを表すコマンドをドライブ制御部340に出力するようにしてもよい。いずれの場合であっても、書き込み命令は、ディスク指定情報とデータを書き込むべき領域を指定するアドレス(第1の領域指定情報)とを含むことになる。なお、書き込みの対象となるデータは、書き込み命令と共にバックエンド部200からドライブ部300へと出力される。
なお、これは書き込み命令に限るものではなく、読み出し命令についても同様である。
(ディスクドライブ部330)
ディスクドライブ部330は、ドライブ制御部320からの指示に基いて動作し、装填されている光ディスクからのデータの読み出し、または光ディスクに対するデータの書き込みを実行する。
ディスクドライブ部330は、装填されている光ディスクからデータを読み出したり、光ディスク対してデータを書き込んだりするための光ピックアップ部などを備えている。
(記憶部340)
記憶部340は、レコーダ装置100において光ディスクに対して記録するコンテンツデータなどのデータを記憶するデータメモリである。記憶部340におけるコンテンツデータの記録については、下記に詳述するため、ここではその説明を省略する。
なお、記憶部340は、光ディスクよりもデータアクセス速度が速いものであれば特に限定されるものではないが、電源をオフにしても記録内容の消去されない不揮発性メモリであることが好ましい。より具体的にはフラッシュメモリを用いることが好ましい。
(レコーダ装置100の処理動作)
次に、レコーダ装置100の再生動作、録画動作、ダビング動作などについて説明するが、これらのレコーダ装置100における各動作の説明に先立って、レコーダ装置100における事前設定について、図3(a)および(b)および図4(a)および(b)を参照して説明する。レコーダ装置100における事前設定は、記憶部340の初期化処理と、記憶部340に対する光ディスクの登録処理の2つに大別することができる。
<記憶部340の初期化処理>
記憶部340の初期化処理について、図3(a)および(b)を参照しつつ説明する。図3(a)および(b)は、記憶部340の初期化処理を示す図であり、(a)は記憶部340の初期化の際の表示装置における表示の一例を示す図であり、(b)は初期化処理後の記憶部340を模式的に示す図である。
記憶部340の初期化処理とは、記憶部340における記憶領域を、ユーザーの所望する数のパーティションに仮想的に分割する処理である。なお、記憶部340の初期化処理は、記憶部340において記憶領域が仮想的に分割されていない場合にのみ実行される処理であるため、既に記憶部340における初期化処理が行われている場合には初期化処理は実行されない。
初期化処理は、操作入力部を介したユーザーからの初期化処理の実行指示を受けることにより実行される。すなわち、バックエンド制御部240がユーザーからの初期化処理実行指示を受けると、バックエンド制御部240はドライブ制御部320に対して、記憶部340の記憶領域をユーザーの指定する数に仮想的に分割するように指示する。バックエンド制御部240からの指示を受けたドライブ制御部320は、記憶部340を指定された数の領域(パーティション)に仮想的に分割する。記憶部340において分割される領域の数は、登録することができるマイディスクの枚数と一致する。このとき、表示装置には、図3(a)に示すような画像を表示することが好ましい。
なお、記憶部340において仮想的に分割される領域の数は、例えば「n個(枚)」などのようにユーザーにより明示的に指示された数であってもよいし、ユーザーの所望する録画画質に応じて設定される数であってもよい。
図3(b)は、初期化処理後の記憶部340を示している。図3(b)に示すように、記憶部340は、ユーザーの所望するn個の領域(領域1〜領域n)に仮想的に分割されている。また、領域1〜n以外にも記憶部340には、領域1〜領域nを管理する管理情報の記録されている管理領域が設けられている。
管理領域は、図3(b)に示すように、領域1〜領域nを管理するマイディスク管理領域と、マイディスク管理領域を管理するメモリ管理領域と、に分けることができる。
マイディスク管理領域には、領域1〜領域nの各領域を管理する管理情報が記録されている。図3(b)では、便宜上、領域1を管理する管理情報の記録されている領域を「エントリ1」と称し、以下同様に領域2〜nを管理する管理情報の記録されている領域をエントリ2〜nと称する。
領域1を管理するエントリ1には、エントリ番号、割り当てフラグ、メディアID情報、割り当てエリア情報、メディアキー情報およびマップ情報が記録されている。これらの各情報について以下に説明する。
「エントリ番号」は、いずれの領域を管理するのかを示す情報である。例えば、エントリ1は、領域1を管理する管理情報であるため、エントリ番号としては「1」を示す情報が記録されている。
「割り当てフラグ」は、マイディスクが対応付けられている領域であるか否かを示すフラグである。初期化処理直後の状態では、マイディスクの対応付けは行われていないため、割り当てが行われていないことを示す情報(ここでは、「0」)が記録されている。
「メディアID」は、光ディスクのメディアIDを示す情報である。初期化処理段階では、メディアIDの情報は記録されていない。メディアIDの情報の記録については、後述の光ディスクの登録処理において説明する。
「割り当てエリア情報」は、各領域として利用することができる記憶部340の記録領域を表す情報である。割り当てエリア情報の具体例としては、例えば、各領域の開始アドレスおよび終了アドレスを挙げることができる。また、終了アドレスの代わりに、各領域の記録容量が記録されていてもよい。
「メディアキー情報」は、データを光ディスクに対して記録するときの著作権保護に用いられる暗号化を実行するためのキー情報である。メディアキー情報としては、例えば、MKB(Media Key Block)を挙げることができる。
「マップ情報」は、光ディスクに記録されたコンテンツのそれぞれについて、当該コンテンツが記録される光ディスクの領域を示すアドレスである仮想アドレスと、当該コンテンツが記録されている記憶部340上の領域を示すアドレスである物理アドレスとの対応付けを示す情報である。マップ情報として記録されているマップテーブルの詳細については、下記で詳述するため、ここでは説明を省略する。
また、メモリ管理領域には、図3(b)に示すように、「エントリ数情報」および「割り当てエリア情報」が記録されている。「エントリ数」は、記憶部340において仮想的に分割されている領域の数を示す情報である。「割り当てエリア情報」は、記憶部340においてマイディスク管理領域として利用されている領域を表す情報である。
なお、記憶部340を領域1〜領域nに仮想的に分割した時に生じる余りの領域を予備領域として活用するようにしてもよい。
<光ディスクの登録処理>
次に、記憶部340に対する光ディスクの登録処理について、図4(a)および(b)を参照しつつ説明する。図4(a)および(b)は、光ディスクの登録処理を示す図であり、(a)は光ディスクの登録処理の際の表示装置における表示の一例を示した図であり、(b)は光ディスクの登録処理後の記憶部340を模式的に示した図である。
光ディスクの登録処理とは、記憶部340において仮想的に分割されている各領域を管理するエントリに対して、光ディスクのメディアIDを記録する処理である。
光ディスクがドライブ部300に装填されると、ドライブ制御部320は、ディスクドライブ部330に対して、装填された光ディスクから当該光ディスクのメディアIDを読み出すように指示する。ディスクドライブ部330が光ディスクからメディアIDを読み出すと、ドライブ制御部320は、記憶部340において読み出したメディアIDがマイディスク管理領域におけるエントリに既に記録されているメディアIDであるか否かを判定する。
読み出したメディアIDがマイディスク管理領域におけるエントリのいずれにも記録されていない場合、ドライブ制御部320は、マイディスク管理領域におけるエントリのうち、割り当てフラグが光ディスクの割り当てが行われていないことを示す「0」であるエントリに、読み出したメディアIDを記録する。これによって、エントリにおいてメディアID情報が記録される。なお、メディアID情報の記録されたエントリにおける割り当てフラグは、メディアID情報が記録された時点で、割り当てが行われていることを示す「1」に変更される。また、メディアキー情報などの光ディスク固有の情報についても、この時点でメディアID情報を記録したエントリに対して記録される。
なお、上述した光ディスクの登録処理は、読み出したメディアIDが割り当てフラグが「0」であるエントリに自動的に記録される場合を説明しているが、実際にはレコーダ装置100が、当該メディアIDをエントリに記録するか否かをユーザーに問い合わせることが好ましい。この場合、ドライブ制御部320は、レコーダ装置100にメディアIDをエントリに記録するとするユーザーからの指示を受けてメディアIDを記録する。
また、割り当てフラグが「0」であるエントリが複数存在する場合には、いずれのエントリに対してメディアIDを記録するのかをユーザーが選択できるようにしてもよい。この場合、ドライブ制御部320は、ユーザーにより指定されたエントリに対してメディアIDを記録する。
なお、メディアIDをエントリに記録する際には、表示装置に図4(a)に示すような画像を表示するようにすることが好ましい。
図4(b)は、メディアID「aaa」を有する光ディスクをエントリ1に記録した場合における光ディスクの登録後の記憶部340の状態を示している。
光ディスクのメディアIDをエントリ1に記録した場合、図4(b)に示すように、光ディスクはエントリ1により管理される領域1に対して対応付けられることになる。
本明細書等では、記憶部340における各領域に対して対応付けられた光ディスク、すなわち自身の有するメディアIDが記憶部340に記録されている光ディスクを「マイディスク」と称する。また、マイディスクを識別するために、ここでは、領域1に対応付けられたマイディスクを「ディスク1」と称する。以下同様に、領域2〜nに対応付けられたマイディスクを「ディスク2〜n」と称する。
<コンテンツの予約録画動作>
上述した事前設定の完了しているレコーダ装置100におけるコンテンツ録画動作、コンテンツ再生動作、コンテンツ編集動作、およびコンテンツコピー動作について、以下に説明する。
レコーダ装置100におけるコンテンツ録画動作について、図5(a)〜(c)〜図14(a)〜(c)を参照して以下に説明する。なお、ここでは、コンテンツ録画動作として、予約録画処理を例に挙げて説明する。
レコーダ装置100における予約録画処理は、予約登録処理と録画処理との2つに大別することができる。また、録画処理は、マイディスクが装填されている状態での録画処理と、マイディスクが装填されていない状態での録画処理の2つにさらに分けることができる。予約録画処理におけるこれらの処理それぞれについて以下に説明する。
(予約登録処理)
まず、レコーダ装置100における予約登録処理について、図5(a)〜(c)を参照しつつ以下に説明する。図5(a)〜(c)は、レコーダ装置100における予約登録処理を示す図であり、(a)は予約登録処理後の記憶部280の状態を模式的に示した図であり、(b)は予約登録処理後の記憶部340およびマイディスク1の状態を模式的に示した図であり、(c)は予約登録処理の際の表示装置における表示の一例を示した図である。
予約登録処理とは、記憶部280および光ディスクに対して予約情報を登録する処理である。予約登録処理については、記憶部340の領域1に対応付けられたディスク1を装填している場合を例に挙げて説明する。
ユーザーが操作入力部を介して予約情報を入力すると、バックエンド制御部240は、入力された予約情報を記憶部280の予約情報管理領域に記録する。このとき、記憶部280の予約情報管理領域に記録される予約情報は、図5(a)に示すように、「録画チャンネル」、「録画年月日」および「録画時間」と共に、「記録対象マイディスク」の情報を含む。以下、記録対象マイディスク情報として、装填されているマイディスクのメディアIDを例に挙げて説明するが、マイディスクを識別可能な情報であれば他の情報であってもよい。なお、予約情報に含まれる各情報は、ユーザーが入力するようにしてもよいし、電子番組表においてユーザーが選択した番組を表す番組情報に基づいて設定するようにしてもよい。
バックエンド制御部240は、予約情報を記憶部280に記録すると共に、ドライブ制御部320に対して、ドライブ部300に装填されているディスク1に対して予約情報を書き込むように指示する。ドライブ制御部320は、バックエンド制御部240からの指示を受けて、ユーザーの設定した予約情報を、ディスク1に記録するようにディスクドライブ部330に対して指示する。ディスクドライブ部330は、ドライブ制御部320からの指示を受けて、ユーザーの設定した予約情報をディスク1の所定の領域(予約情報管理領域)に記録する(図5(b))。このとき、ディスク1には、既にメディアIDは記録されているため、メディアIDについては記録しなくてもよい。
なお、予約情報の設定の際にユーザーが記録対象マイディスクを選択することができるようにしてもよい。この場合、ユーザーの選択した記録対象マイディスクがドライブ部300に装填されていない場合には、予約情報の登録時点で、対象とするマイディスクをドライブ部300に装填するようにユーザーに対して警告するようにすることが好ましい。
図5(c)には、記憶部340の領域1に対応付けられたディスク1を装填している場合に予約登録した際の表示装置に表示する画像の一例を示している。
(マイディスクが装填されている場合の録画処理)
次に、記憶部280の予約情報管理領域に記録されている予約情報に含まれているメディアIDのマイディスクがドライブ部300に装填されている場合の録画処理について、図6(a)および(b)を参照しつつ以下に説明する。図6(a)および(b)は、マイディスクが装填されている状態での録画処理を示す図であり、(a)は録画処理後の記憶部340およびマイディスク1の状態を模式的に示した図であり、(b)は録画処理後の記憶部280の状態を模式的に示した図である。
コンテンツ1の録画が完了すると、図6(b)に示すように、バックエンド制御部240は、コンテンツ1の予約録画を示す予約情報を記憶部280における予約情報管理領域から消去する。また、コンテンツ1のディスク1への記録が完了すると、ドライブ制御部320はディスク1の予約情報管理領域に記録されている予約情報を消去するようにディスクドライブ部330に対して指示する。
次に、コンテンツ1を記憶部340の領域1およびディスク1に記録した際の記憶部340および記憶部280の状態について図7(a)〜(c)を参照しつつ以下に説明する。図7(a)〜(c)は、コンテンツ1を録画した際の記憶部340および記憶部280の状態を示す図であり、(a)は記憶部340の領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示す図であり、(b)はコンテンツ1を記録した際のマップテーブルを示す図であり、(c)はコンテンツ1を記録した際のタイトル管理テーブルを示す図である。
ここで、一般的には、記憶部340の領域1とディスク1とのデータ容量は異なる。そのため、領域1では、物理アドレスとは別に、ディスク1におけるアドレス(第1の領域指定情報)と一致するような仮想アドレスが割り当てられている。この仮想アドレスを用いてデータを読み出したり、書き込んだりすることにより、バックエンド部200では、記憶部340に格納されているコンテンツをドライブ部300に装填されているディスク1に記録されているかのように扱うことができる。本明細書等では、記憶部340の各領域に設定された仮想アドレスを用いて表される記憶領域を「仮想ディスクイメージ」と称する。
図7(a)には、記憶部340の領域1における仮想ディスクイメージを示している。図7(a)に示すように、記憶部340の領域1において、物理アドレス(第2の領域指定情報)「0x000」を先頭アドレスとしてコンテンツ1(データ容量:XGB)が記録されている場合、仮想ディスクイメージ上では、コンテンツ1は仮想アドレス「0x050」を先頭アドレスとして記録されている。すなわち、コンテンツ1をディスク1に対して書き込む場合、ドライブ制御部320は、ディスクドライブ部330に対して、ディスク1のアドレス「0x050」を表すセクタからコンテンツ1を書き込むように指示する。これによって、領域1からディスク1に対するコンテンツの記録を容易に実行することができる。
続いて、図7(a)において示した物理アドレスと仮想アドレスとの関連付けを実現するためのマップテーブルについて、図7(b)を参照しつつ説明する。
マップテーブルは、記憶部340のマイディスク管理領域におけるマップ情報として記録されている。マップテーブルは、図7(b)に示すように、コンテンツ毎に、仮想ディスクイメージにおけるマップを表す仮想ディスクマップと、記憶部340の領域1におけるマップを表すメモリマップとが関連付けられて記録されている。また、コンテンツに対して、当該コンテンツがマイディスクに記録されているか否かを表す同期フラグが関連付けられて記録されている。
なお、本明細書等において記憶部340のある領域に記録されているコンテンツが、当該ある領域に対応付けられたマイディスクに記録されている状態のことを「同期」と称する。同様に、記憶部340のある領域に記録されているコンテンツを、当該ある領域に対応付けられたマイディスクに対して記録される処理を「同期処理」と称する。
マップテーブルは、コンテンツ1が領域1に記録されると共に内容が更新される。記憶部340の領域1が図7(a)に示す状態である場合のマップテーブルを、図7(b)に示す。図7(b)に示すように、マップテーブルは、コンテンツ1における仮想ディスクマップにおける先頭アドレスとして「0x050」が設定され、データサイズとしてXGBが設定され、メモリマップにおける先頭アドレスとして「0x000」が設定され、データサイズとしてXGBが設定されている。また、領域1からディスク1への書き込みが完了すると共に、マップテーブルにおける同期フラグが、コンテンツがマイディスクに記録されていることを表す「1」となる。
このようなマップテーブルを参照することにより、バックエンド制御部240からディスク1への書き込み命令を受けたドライブ制御部320は、バックエンド制御部240から受けたディスク1への書き込み命令を領域1への書き込み命令に変更することができる。また、ディスク1からの読み出し命令の場合も同様に、マップテーブルを参照することにより、領域1からの読み出し命令に変更することができる。
なお、図7(b)におけるエントリパラメータとは、エントリ番号、メディアID情報、割り当てエリア情報などを記録する領域であり、エントリデータ領域とは、メディアキー情報および領域1におけるトラック情報などを記録する領域である。
また、コンテンツ1が領域1に記録されると共に、記憶部280におけるディスク1のタイトル管理領域にタイトル管理情報として記録されているタイトル管理テーブルが更新される。コンテンツ1に関する情報が設定されるコンテンツ管理領域に記録されているタイトル管理テーブルについて、図7(c)を参照して説明する。なお、タイトル管理領域は、記憶部340において仮想的に分割されている領域の数だけ記憶部280に設けられている。
タイトル管理テーブルには、図7(c)に示すように、各コンテンツを示すタイトル名に対して、コンテンツの再生所要時間、コンテンツの再生画質、コンテンツの残りダビング回数(最大で10とする)および同期状態を示す情報が関連付けられて記録されている。なお、コンテンツ1を示すタイトルをタイトル1として表記する。同様に、コンテンツ2〜コンテンツnを示すタイトルをタイトル2〜タイトルnとして表記する。
図7(b)に示したマップテーブルを設定したときのタイトル管理テーブルの一例を、図7(c)に示している。このとき、タイトル1における残りダビング回数は、コンテンツ1をディスク1へ記録したため、残り10回から1回減算されて「9」回となっている。
(マイディスクが装填されていない場合の録画処理)
続いて、記憶部280の予約情報管理領域に記録されている予約情報に含まれているメディアIDのマイディスクがドライブ部300に装填されていない場合の録画処理について、図8(a)および(b)を参照しつつ以下に説明する。図8(a)および(b)は、レコーダ装置100においてマイディスクが装填されていない状態での録画処理を示す図であり、(a)は録画処理後の記憶部340の状態を模式的に示した図であり、(b)は録画処理後の記憶部280の状態を模式的に示した図である。
レコーダ装置100において、記憶部280の予約情報管理領域に記録されている予約情報により録画されるコンテンツ(コンテンツ2)の録画が開始された時点でドライブ部300にディスク1が装填されていない場合であっても、バックエンド制御部240はコンテンツ2をディスク1に対して記録するようにドライブ制御部320に対して指示する。バックエンド制御部240からの指示を受けたドライブ制御部320は、ディスクドライブ部320にディスク1が装填されていないため、バックエンド部240からのディスク1への書き込み命令を記憶部340の領域1への書き込み命令に変換し、コンテンツ2を領域1に記録する。このとき、ディスク1はドライブ部300に装填されていないため、ディスク1に対してコンテンツ2を記録する処理は実行されない。
コンテンツ2の録画が終了すると、図8(b)に示すように、バックエンド制御部240は記憶部280における予約情報管理領域からコンテンツ2の予約録画を示す予約情報を消去する。
次に、コンテンツ2を記憶部340の領域1に記録した際の記憶部340および記憶部280の状態について図9(a)〜(c)を参照しつつ以下に説明する。図9(a)〜(c)は、コンテンツ2を録画した際の記憶部340および記憶部280の状態を示す図であり、(a)は記憶部340の領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示す図であり、(b)はコンテンツ2を記録した際のマップテーブルを示す図であり、(c)はコンテンツ2を記録した際のタイトル管理テーブルを示す図である。
図9(a)に示すように、記憶部340の領域1における物理アドレス「0x000」を先頭アドレスとしてコンテンツ1(データ容量:XGB)が記録されているため、コンテンツ2(データ容量:XGB)は、記憶部340の領域1における物理アドレス「0x200」を先頭アドレスとしてコンテンツ1に続けて記録される。このとき、コンテンツ2は、仮想ディスクイメージ上でも、仮想アドレス「0x250」を先頭アドレスとしてコンテンツ1に続けて記録される。ディスク1はドライブ部300に装填されていないため、当然ながらコンテンツ2はディスク1に対して記録されていない。
コンテンツ2が領域1に記録されると共に、記憶部340のエントリ1におけるマップ情報に記録されているマップテーブルも更新される。記憶部340の領域1が図9(a)に示す状態のマップテーブルを、図9(b)に示す。図9(b)に示すように、図7(b)に示したマップテーブルに加えて、コンテンツ2における仮想ディスクマップにおける先頭アドレスとして「0x250」が設定され、データサイズとしてXGBが設定され、メモリマップにおける先頭アドレスとして「0x200」が設定され、データサイズとしてXGBが設定される。このとき、領域1からディスク1への書き込みは実行されないため、マップテーブルにおけるコンテンツ2の同期フラグは、コンテンツがマイディスクに記録されていないことを表す「0」となっている。
また、図9(c)には、図9(b)に示したマップテーブルが設定されたときのタイトル管理テーブルの一例を示している。図9(c)に示すように、タイトル管理テーブルでは、図7(c)に示したコンテンツ1を示すタイトル1のタイトル管理情報に加えて、コンテンツ2を示すタイトル2のタイトル管理情報が加えられる。このとき、タイトル2は、ディスク1に対して記録されていないため、タイトル2における残りダビング回数は「10」回のままであり、同期状態は未同期を示す情報である。
(コンテンツの同期処理)
次に、記憶部340に記録されたコンテンツであってマイディスクに対して記録されていないコンテンツを、マイディスクに対して記録する同期処理について、図10〜図12(a)〜(c)を参照して以下に説明する。
ディスク1がドライブ部300に装填されると、ドライブ制御部320は、エントリ1のマップテーブルを参照して、同期フラグが「0」であるコンテンツがあるか否かを判定する。例えば、同期フラグが「0」であるコンテンツ2が存在する場合、ドライブ制御部320は、記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ2を、ディスク1に記録する(書き出す)ようにディスクドライブ部330に対して指示する。ディスクドライブ部330は、ドライブ制御部320からの指示を受けて記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ2をディスク1に書き出す。これによって、記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ1およびコンテンツ2がいずれもディスク1にも記録されている状態になる(図10)。すなわち、コンテンツ2は同期状態となる。
ドライブ制御部320は、ディスク1に対するコンテンツ2の書き出しが完了すると、バックエンド部300に対してコンテンツ2の同期処理が完了したことを通知する。バックエンド制御部240は、この通知を受けて、記憶部280におけるディスク1のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理テーブルを更新する。
また、ドライブ制御部320は、ディスク1に対するコンテンツ2の書き出しが完了すると、ディスクドライブ部330に対して、ディスク1に記録されているコンテンツ2を予約録画するための予約情報の消去を指示する。指示を受けたディスクドライブ部330は、ディスク1の予約情報管理領域に記録されているコンテンツ2を予約録画するための予約情報を削除する(図10)。なお、図10は、コンテンツの同期処理後の記憶部340およびディスク1の状態を示す図である。
次に、記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ2をディスク1に書き出した際の記憶部340および記憶部280の状態について図11(a)〜(c)を参照しつつ以下に説明する。図11(a)〜(c)は、コンテンツ2を同期処理した際の記憶部340および記憶部280の状態を示す図であり、(a)は記憶部340の領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示す図であり、(b)はコンテンツ2を同期処理させた際のマップテーブルを示す図であり、(c)はコンテンツ2を同期処理させた際のタイトル管理テーブルを示す図である。
図11(a)に示すように、仮想ディスクイメージにおいて、コンテンツ2は、仮想アドレス「0x250」を先頭アドレスとして記録されている。このとき、ディスク1では、「0x250」を先頭アドレスとしてコンテンツ2を記録することができるため、コンテンツ2は、ディスク1のアドレス「0x250」を先頭アドレスとしてディスク1に記録される。
コンテンツ2の同期処理が完了すると、図11(b)に示すように、エントリ1のマップ情報に記録されているマップテーブルの同期フラグが、コンテンツがマイディスクに記録されていることを表す「1」となる。また、図11(c)に示すように、記憶部280に記録されているディスク1のタイトル管理テーブルにおいて、タイトル2における残りダビング回数が1減算されて「9」回となると共に、同期状態が同期を示す情報に変更される。
次に、ディスク1において「0x250」を先頭アドレスとするコンテンツ(コンテンツ3)が既に記録されている場合のコンテンツ2の同期処理について、図12(a)〜(d)を参照して以下に説明する。
図12(a)〜(d)は、コンテンツ2を同期処理した際の記憶部340および記憶部280の状態を示す図であり、(a)は仮想ディスクイメージにおけるコンテンツ2の先頭アドレスを先頭アドレスとするコンテンツ3がディスク1に記録されている状態を示す図であり、(b)はコンテンツ2をコンテンツ3に続くように仮想ディスクイメージを変更した状態を示す図であり、(c)はコンテンツ2を同期処理させた際のマップテーブルを示す図であり、(d)はコンテンツ2を同期処理させた際のタイトル管理テーブルを示す図である。
図12(a)に示すように、仮想ディスクイメージにおけるコンテンツ2の先頭アドレスである「0x250」を先頭アドレスとするコンテンツ3が既にディスク1に記録されている場合、ディスク1のアドレス「0x250」を先頭アドレスとしてコンテンツ2をディスク1に記録することができない。
このとき、ドライブ制御部320は、記憶部340における仮想ディスクイメージを変更することにより、コンテンツ2をディスク1に記録できるようにする。すなわち、ドライブ制御部320は、ディスク1においてアドレス「0x250」を先頭アドレスとして記録されているコンテンツ3を、仮想ディスクイメージにおいても仮想アドレス「0x250」を先頭アドレスとして記録されているように設定し、コンテンツ2をコンテンツ3に続くように仮想アドレス「0x400」を先頭アドレスとして記録されているように設定する。すなわち、ドライブ制御部320は、領域1における仮想ディスクイメージを変更する。これによって、変更された仮想ディスクイメージでは、コンテンツ2の先頭アドレスが「0x400」となるため、「0x400」を先頭アドレスとしてディスク1にコンテンツ2を記録することができる。
このとき、領域1のマップテーブルについても、図12(c)に示すように変更される。すなわち、仮想ディスクマップにおけるコンテンツ2の先頭アドレスは、「0x400」となり、コンテンツがマイディスクに記録されていることを表す「1」となる。また、仮想ディスクマップにおいて、先頭アドレスが「0x250」であり、コンテンツ容量がYGBのコンテンツ3が登録される。コンテンツ3は、領域1には記録されていないコンテンツであるため、メモリマップには先頭アドレスが記録されず、同期フラグについても記録されない。
同様に、図12(d)に示すように、記憶部280におけるディスク1のタイトル管理テーブルにおいてもタイトル2に対応付けられた同期状態が同期を表す情報に変更され、コンテンツ3を示すタイトル3に対応付けられた情報(再生時間および再生画質)が登録される。このとき、コンテンツ3は、ディスク1にのみ記録されているコンテンツであり、ダビングすることはできないため、タイトル3における残りダビング回数は表示されない。
(領域1に記録されているコンテンツの削除)
記憶部340における領域1の空き容量が少なくなった場合には、領域1に記録されているコンテンツを削除するようにすればよい。領域1に記録されているコンテンツの削除は、ユーザーの指示により実行されるようにしてもよいし、領域1における空き容量が所定値以下となった場合に自動的に実行されるようにしてもよい。
図13は、領域1に記録されていたコンテンツ1およびコンテンツ2を削除した後に、新たにコンテンツ4を録画したときの記憶部340およびディスク1の状態を示す図である。なお、図13は、マイディスクが装填されている状態での録画のため、コンテンツ4はディスク1に対しても記録されている。
図13に示す状態、すなわちコンテンツ1およびコンテンツ2を領域1から削除した後に領域1にコンテンツ4を記録したときの記憶部340および記憶部280の状態について図14(a)〜(c)を参照しつつ以下に説明する。図14(a)〜(c)は、コンテンツ4を録画した際の記憶部340および記憶部280の状態を示す図であり、(a)は記憶部340の領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示す図であり、(b)はコンテンツ4を記録した際のマップテーブルを示す図であり、(c)はコンテンツ4を記録した際のタイトル管理テーブルを示す図である。
ドライブ制御部320は、領域1からコンテンツ1およびコンテンツ2が削除されると、記憶部340のエントリ1に記録されているマップテーブルにおけるメモリマップからコンテンツ1およびコンテンツ2に関する情報を削除する。また、ドライブ制御部320は、コンテンツ1およびコンテンツ2に関連付けられた同期フラグについても削除する。ただし、図14(a)に示すように、コンテンツ1およびコンテンツ2は、仮想ディスクイメージ上においては消去されることなく残されている。すなわち、図14(b)に示すように、領域1からコンテンツ1およびコンテンツ2を削除したとしても、マップテーブルにおける仮想ディスクマップからはコンテンツ1およびコンテンツ2の情報は削除されることなく残されることになる。
したがって、ドライブ制御部320は、仮想ディスクイメージにおいて既に記録されているコンテンツ2に続くように、すなわち仮想アドレス「0x650」を先頭アドレスとしてコンテンツ4を記録するようにディスクドライブ部330に指示する。
また、図14(c)に示すように、領域1からコンテンツ1およびコンテンツ2が削除されることに伴って、記憶部280におけるタイトル管理テーブルも変更される。領域1に記録されていたコンテンツ1およびコンテンツ2が削除されると、バックエンド制御部240は、記憶部280におけるタイトル管理テーブルにおけるコンテンツ1およびコンテンツ2の残りダビング回数および同期状態を示す情報を削除する。次に、コンテンツ4が領域1に記録されると、バックエンド制御部240は、コンテンツ4を示すタイトル(タイトル4)に関する情報をタイトル管理テーブルに登録する。
<コンテンツ再生動作>
次に、レコーダ装置100におけるコンテンツの再生動作について、図15〜図18を参照しつつ以下に説明する。
コンテンツの再生処理は、操作入力部を介したユーザーからのコンテンツ再生指示を受けて実行される処理である。例えば、表示装置に表示されているタイトルの再生をユーザーが選択すると、バックエンド制御部240は、選択されたタイトルにより表されるコンテンツの再生指示を受けたとして当該コンテンツの再生処理を実行する。なお、表示装置に表示されているタイトルは、バックエンド部200において認識されているタイトルである。バックエンド部200において認識されているタイトルは、記憶部280のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理テーブルに登録されているタイトルと言い換えることができる。
なお、レコーダ装置100におけるコンテンツの再生動作は、マイディスクが装填されている場合の再生処理と、マイディスクが装填されていない場合の再生処理とに大別することができる。各再生処理について以下に説明する。
(マイディスクが装填されている場合の再生処理)
マイディスクが装填されている場合の再生処理について、図15および図16を参照して以下に説明する。図15は、コンテンツ1〜3を記録したディスク1が装填されている場合の記憶部340および記憶部280の状態を示す図である。図16は、マイディスクが装填されている場合において、再生時にコンテンツが読み出される媒体を模式的に示した図である。
図15に示すように、ドライブ部300には、コンテンツ1〜3の記録されているディスク1が装填されており、記憶部340の領域1にコンテンツ1およびコンテンツ2が記録されている。そのため、記憶部280のタイトル管理領域のタイトル管理テーブルには、タイトル1〜3に関する情報が記録されている。すなわち、バックエンド部200では、タイトル1〜3により表されるコンテンツ1〜3を認識することができる。なお、図15では、タイトル管理テーブルの詳細については省略して示している。
マイディスクが装填されている場合の再生処理としては、まず、ディスク1および領域1のいずれにも記録されているコンテンツ1を再生する場合の再生処理について説明した後、ディスク1に記録されているが、領域1には記録されていないコンテンツ3を再生する場合の再生処理について説明する。
バックエンド制御部240は、ディスク1に記録されているコンテンツ1を読み出す命令をインターフェース部290を介してドライブ部300に対して出力する。バックエンド制御部240からの命令を受けたドライブ制御部320は、マップテーブルを参照して、ディスク1に記録されているコンテンツ1が領域1に記録されているか否かを判定する。このとき、コンテンツ1は領域1に記録されているコンテンツであるため、ドライブ制御部320は、バックエンド制御部240から受けたディスク1からの読み出し命令を、マップテーブルを参照して、領域1からの読み出し命令に変換する。すなわち、ドライブ制御部320は、ディスク1のアドレスを、マップテーブルを参照して、領域1の物理アドレスに変換する。
領域1からコンテンツ1を読み出したドライブ制御部320は、読み出したコンテンツ1を、インターフェース部310を介してバックエンド部200に出力する。
このように、読み出しの対象となるコンテンツがマイディスクにも記憶部340にも記録されている場合、図16に示すように、コンテンツは記憶部340から読み出される。
ディスク1に記録されているが、領域1には記録されていないコンテンツ3を再生する場合も同様に、バックエンド制御部240がディスク1に記録されているコンテンツ3を読み出す命令をインターフェース部290を介してドライブ部300に対して出力する。バックエンド制御部240からの命令を受けたドライブ制御部320は、マップテーブルを参照して、ディスク1に記録されているコンテンツ3が領域1に記録されているか否かを判定する。このとき、コンテンツ3は領域1に記録されていないコンテンツであるため、ドライブ制御部320は、バックエンド制御部240から受けたディスク1からの読み出し命令にしたがって、ディスクドライブ部330に対してコンテンツ3を読み出すように指示する。
ディスク1からコンテンツ3が読み出されると、ドライブ制御部320は、読み出したコンテンツ3を、インターフェース部310を介してバックエンド部200に出力する。
このように、読み出しの対象となるコンテンツが記憶部340に記録されていない場合、図16に示すように、コンテンツはマイディスクから読み出される。
(マイディスクが装填されていない場合の再生処理)
続いて、マイディスクが装填されていない場合の再生処理について、図17および図18を参照して以下に説明する。図17は、ドライブ部300に光ディスクが装填されていない場合の記憶部340および記憶部280の状態を示す図である。図18は、マイディスクが装填されていない場合において、再生時にコンテンツが読み出される媒体を模式的に示した図である。
図17に示すように、記憶部340の領域1には、コンテンツ1およびコンテンツ2が記録されている。しかし、図15の場合とは異なり、ドライブ部300には、コンテンツ1〜3の記録されているディスク1が装填されていない。なお、記憶部280のタイトル管理領域のタイトル管理テーブルには、タイトル1〜3に関する情報が記録されている。すなわち、バックエンド部200では、タイトル1〜3により表されるコンテンツ1〜3を認識することができる。なお、図17では、図15と同様に、タイトル管理テーブルの詳細については省略して示している。
図17に示すような状態の場合、バックエンド部200において認識しているタイトル1〜3により表されるコンテンツ1〜3のうち、記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ1およびコンテンツ2については再生することができるが、ディスク1にのみ記録されているコンテンツ3については再生することができない。
すなわち、図18に示すように、読み出しの対象となるコンテンツがマイディスクにも記憶部340にも記録されている場合には、マイディスクが装填されている場合と同様の処理により、コンテンツは記憶部340から読み出される。しかし、ディスク1にのみ記録されているコンテンツについては読み出すことはできない。
なお、図18に示すコンテンツ1の読み出し処理は、マイディスクが装填されている場合におけるコンテンツ1の読み出し処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
<コンテンツ編集動作>
次に、レコーダ装置100におけるコンテンツの編集動作について、図19および図20(a)および(b)を参照しつつ以下に説明する。
コンテンツの編集処理は、操作入力部を介したユーザーからのコンテンツ編集指示を受けて実行される処理である。例えば、表示装置に表示されているタイトルの編集をユーザーが選択すると、バックエンド制御部240は、選択されたタイトルにより表されるコンテンツの編集指示を受けたとして、ユーザーにより選択されたコンテンツの編集処理を実行する。なお、表示装置に表示されているタイトルは、バックエンド部200において認識されているタイトルである。バックエンド部200において認識されているタイトルは、記憶部280のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理テーブルに登録されているタイトルと言い換えることができる。すなわち、タイトル管理テーブルに登録されているタイトルは、記録されている媒体を問わず編集処理を行うことができる。
レコーダ装置100におけるコンテンツ編集動作も、コンテンツ再生処理と同様に、マイディスクが装填されている場合の編集処理と、マイディスクが装填されていない場合の編集処理とに大別することができる。各編集処理について以下に説明する。
なお、コンテンツの編集処理とは、マイディスクまたは記憶部340に記録されているコンテンツの少なくとも一部のデータを変更する処理であり、具体的には、コンテンツにおけるシーン消去(コンテンツデータの一部変更)、コンテンツの削除およびコンテンツにおけるチャプターの追加を含む処理である。なお、ここではコンテンツにおけるシーン消去を例に挙げて説明するが、他の処理であっても同様に処理することができる。
(マイディスクが装填されている場合の編集処理)
マイディスクが装填されている場合の編集処理について、図15および図19を参照して以下に説明する。図19は、マイディスクが装填されている場合において、コンテンツが編集される媒体を模式的に示した図である。
図15に示すように、ドライブ部300には、コンテンツ1〜3の記録されているディスク1が装填されており、記憶部340の領域1にコンテンツ1およびコンテンツ2が記録されている。また、記憶部280のタイトル管理領域のタイトル管理テーブルには、タイトル1〜3に関する情報が記録されており、バックエンド部200では、タイトル1〜3により表されるコンテンツ1〜3を認識することができる。なお、図15では、タイトル管理テーブルの詳細については省略して示している。
マイディスクが装填されている場合の再生処理としては、まず、ディスク1および領域1のいずれにも記録されているコンテンツ1を編集する場合の処理について説明した後、ディスク1に記録されているが、領域1には記録されていないコンテンツ3を編集する場合の処理について説明する。
バックエンド制御部240は、ディスク1に記録されているコンテンツ1のデータを変更する命令をインターフェース部290を介してドライブ部300に対して出力する。バックエンド制御部240からの命令を受けたドライブ制御部320は、マップテーブルを参照して、ディスク1に記録されているコンテンツ1が領域1に記録されているか否かを判定する。このとき、コンテンツ1は領域1に記録されているコンテンツであるため、ドライブ制御部320は、バックエンド制御部240から受けたディスク1におけるデータを変更する命令を、マップテーブルを参照して、領域1におけるデータを変更する命令に変換する。すなわち、ドライブ制御部320は、マップテーブルを参照して、ディスク1のアドレスを、領域1の物理アドレスに変換するため、実際には、領域1に記録されているコンテンツ1のデータが変更されることになる。
このように、データを変更する対象となるコンテンツがマイディスクにも記憶部340にも記録されている場合、図19に示すように、記憶部340に記録されているコンテンツのデータが変更されることになる。
しかし、このままではディスク1に記録されているコンテンツ1と、領域1に記録されているコンテンツ1とが異なったまま(非同期状態)となってしまうため、ドライブ制御部320は、領域1に記録されているコンテンツ1に対して行ったデータの変更をディスク1に記録されているコンテンツ1に対しても反映させる。ディスク1に記録されているコンテンツ1に対する変更の反映は、ディスク1がドライブ部300から取り出されるまでの間であればいつ行うようにしてもよい。
ディスク1に記録されているが、領域1には記録されていないコンテンツ3のデータを変更する場合も同様に、バックエンド制御部240がディスク1に記録されているコンテンツ3のデータを変更する命令をインターフェース部290を介してドライブ部300に対して出力する。バックエンド制御部240からの命令を受けたドライブ制御部320は、マップテーブルを参照して、ディスク1に記録されているコンテンツ3が領域1に記録されているか否かを判定する。このとき、コンテンツ3は領域1に記録されていないコンテンツであるため、ドライブ制御部320は、バックエンド制御部240から受けたディスク1に記録されているコンテンツ3のデータを変更する命令にしたがって、ディスクドライブ部330に対してコンテンツ3のデータを変更するように指示する。
(マイディスクが装填されていない場合の編集処理)
続いて、マイディスクが装填されていない場合のコンテンツの編集処理について、図17および図20(a)および(b)を参照して以下に説明する。図20(a)および(b)は、マイディスクが装填されていない場合において、コンテンツが編集される媒体を模式的に示した図であり、(a)はディスク1が装填されていないときの編集対象となる媒体を示しており、(b)はディスク1が装填されたときの変更箇所のディスク1への反映を示している。
図17に示すような状態の場合、バックエンド部200において認識しているタイトル1〜3により表されるコンテンツ1〜3のうち、記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ1およびコンテンツ2についてはディスク1が装填されている場合と同様の編集処理を行うことができる。
すなわち、図20(b)に示すように、他のレコーダ装置においてディスク1のコンテンツ2が変更されていた場合、ドライブ制御部320は、ディスク1におけるコンテンツ2の変更を領域1に記録されているコンテンツ2に対して反映させる。このとき、エントリ1に記録されているマップテーブルについても併せて更新する。
<コンテンツコピー動作>
次に、レコーダ装置100におけるコンテンツのコピー動作について、図21(a)および(b)を参照しつつ以下に説明する。ここでは、レコーダ装置100における記憶部340内のメモリ内コピー動作を例に挙げて説明する。なお、メモリ内コピー動作とは、レコーダ装置100におけるメモリ内ダビング動作と言い換えることもできる。図21(a)および(b)は、レコーダ装置100におけるメモリ内コピー処理を示す図であり、(a)は、メモリ内コピー処理後の記憶部340の状態を示す図であり、(b)はメモリ内コピー処理後の記憶部280におけるタイトル管理領域の状態を示す図である。
コンテンツのメモリ内コピー処理は、操作入力部を介したユーザーからのコンテンツコピー指示を受けて実行される処理である。例えば、表示装置に表示されているタイトルからユーザーがタイトルを選択し、選択したタイトルをいずれの領域にコピーするのかを決定すると、バックエンド制御部240は、選択されたタイトルにより表されるコンテンツを選択された記憶部340における領域へコピーする指示を受けたとして当該コンテンツのメモリ内コピー処理を実行する。なお、表示装置に表示されているタイトルは、バックエンド部200において認識されているタイトルである。バックエンド部200において認識されているタイトルは、記憶部280のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理テーブルに登録されているタイトルと言い換えることができる。
記憶部340の領域1に記録されているコンテンツ2を記憶部340の領域2にコピーするユーザーからの指示を受けたバックエンド制御部240は、ドライブ制御部320に対して、領域1に記録されているコンテンツ2を領域2に記録するように指示する。バックエンド制御部240からの指示を受けたドライブ制御部320は、図21(a)に示すように、コンテンツ2を領域2に記録する。このとき、ドライブ制御部320は、エントリ2に記録されているマップテーブルを更新する。なお、領域2におけるコンテンツ2の記録およびそれに伴うマップテーブルの更新については、録画動作において説明した処理と同様であるため、説明を省略する。
コンテンツ2の領域2への記録が完了すると、バックエンド制御部240は、記憶部280におけるディスク1のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理情報におけるコンテンツ2の残りダビング回数を1減算する。また、記憶部280におけるディスク2のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理情報におけるコンテンツ2の残りダビング回数を1加算する。これによって、図21(b)に示すように、ディスク1のタイトル管理領域におけるコンテンツ2の残りダビング回数は「8」となり、ディスク2のタイトル管理領域におけるコンテンツ2の残りダビング回数は「1」となる。
なお、図21(a)に示すように、ディスク2はドライブ部300に装填されていないため、領域2に記録されているコンテンツ2の同期状態は、未同期を表す情報である。
<マイディスクの登録解除>
次に、マイディスクの登録解除処理について説明する。ユーザーからのディスク1の登録解除指示を受けたドライブ制御部320は、記憶部340において記録されている、登録を解除するディスク1に対応付けられた領域を管理する管理情報を消去する。すなわち、エントリにおけるメディアID情報、メディアキー情報およびマップ情報を削除すると共に、割り当てフラグを、割り当てが行われていないことを示す「0」に変更する。また、領域にデータが記録されている場合には、記録されているデータも消去する。これによって、記憶部340におけるエントリは、新たなマイディスクの登録が可能な状態となる。
また、ユーザーからのディスク1の登録解除指示を受けたバックエンド制御部240は、記憶部280におけるディスク1のタイトル管理領域に記録されているタイトル管理情報を削除する。これによって、バックエンド部200において、ディスク1に記録されていたコンテンツを示すタイトルを認識することができなくなる。
(マイディスクのファイルシステムの利用)
レコーダ装置100では、マイディスクとして登録されている光ディスクへのデータの書き込みおよび光ディスクからのデータの読み出しには、マイディスクとして登録されている光ディスクから取得したファイルシステムを用いることが好ましい。
ここで、光ディスクのファイルシステムを利用したデータ管理について、図22(a)〜(c)を参照しつつ以下に説明する。図22(a)〜(c)は、ファイルシステムを用いたデータ管理を示す図であり、(a)は記憶部280に記録されているファイルシステムの一例を示し、(b)は領域1におけるコンテンツの記録状態に対応するディスク1の記録状態の対応関係を示し、(c)はファイル毎のマップテーブルを示す図である。
通常、光ディスク内には、光ディスクの種類毎に規格によって定められたファイルシステムが記録されており、そのファイルシステムによって、光ディスクに記録されている各ファイルと各ファイルの記録されているアドレスが関連づけられている。なお、ファイルシステムは、光ディスクの記録領域における先頭部分に記録されていることが多い。
バックエンド部200では、データの読み出し、あるいはデータの書き込みの対象となる光ディスクのアドレスを指定するために、光ディスクから取得したファイルシステムを参照する。ファイルシステムは、光ディスクが装填された時に、メディアIDなどと共に取得され、バックエンド部200の揮発性メモリに保持される。また、予期しない電源断などに対応するために、取得したファイルシステムは、記憶部280にも保持している(図22(a))。バックエンド部200では、光ディスクが装填されるたびに光ディスクからファイルシステムを取得し、取得したファイルシステムと自装置に記録されているファイルシステムとを比較して、ファイルの最新の状態が維持されるようにしている。
すなわち、バックエンド部200は、マイディスクとして登録されている光ディスクから読み出したファイルシステムと、既に記憶部280に記録されているファイルシステム(その光ディスクから直近に読み出したファイルシステム)とを比較することにより、バックエンド部200は光ディスクに記録されていて記憶部340に記録されていないコンテンツの情報(例えば、そのコンテンツの記録されている光ディスクのアドレス、そのコンテンツを示すタイトル情報など)を取得する。
なお、図22(a)には、ディスク1に関するファイルシステムについてのみ示しているが、記憶部280のファイルシステム管理領域には、マイディスクとして登録されているディスクの数だけファイルシステムが記録されている。
このように、マイディスクとして登録している光ディスクのファイルシステムを記憶部280に記録することにより、バックエンド部200は、光ディスクが装填されていない状態であったとしても、記憶部280に記録されているファイルシステムを参照して仮想ディスクイメージ上のファイルへのアクセスが可能となる。すなわち、マイディスクが装填されていない場合であっても、あたかもマイディスクが装填されているかのようにデータを扱うことができる。例えば、記憶部340のマップ情報において、アクセス対象とする仮想アドレスに対応する記憶部340のアドレスが記録されている場合には、記憶部340のアドレスを用いて、当該アドレスに記録されているデータを読み出すことができる。
さらに、図22(b)および(c)に示すように、コンテンツ1が複数の断片化されたファイルに分割されて光ディスクに記録されている場合であっても、バックエンド制御部240は、記憶部280に記録されているファイルシステムにおけるコンテンツ1の配置情報を参照することにより、コンテンツ1に対して的確にアクセスすることができる。
このように、記憶部340に記録されているマップ情報は、本実施形態ではコンテンツごとの配置情報として示しているが、より正確には、図22(c)に示すように、領域(ファイル)ごとの配置情報を示すものである。
また、マイディスクの登録解除の際には、ファイルシステム管理領域に記録されているファイルシステムについても、タイトル管理情報と併せて削除される。
<表示装置における表示例>
最後に、レコーダ装置100に接続された表示装置におけるコンテンツとタイトルリストに記録されている情報との表示例について、図23を参照しつつ以下に説明する。図23は、表示装置500上でのコンテンツおよびタイトルリストに記録されている情報の表示を概略的に示す図である。
操作入力部を介してユーザーがタイトルリストの表示をレコーダ装置100に対して指示すると、表示装置500では、タイトルリストおよびコンテンツが図23に示すように表示される。
すなわち、図23に示すように、表示装置500における表示画面は、これまで視聴していたコンテンツを引き続き表示するコンテンツ表示部510と、タイトルリストを表示するタイトル表示部520との2つの画面に分割されることになる。
タイトルリスト表示部520には、図23に示すように、登録されているマイディスクに対応するタブが表示される。ユーザーがタイトルリストの確認を所望するマイディスクのタブを選択することにより、タイトルリスト表示部520には、ユーザーの選択したマイディスクのタイトルリストが表示されることになる。すなわち、記憶部280における各マイディスクのタイトル管理領域に記録されているタイトル管理テーブルの情報が表示される。
図23では、ディスク1のタブを選択したときのタイトルリストを示している。このとき、選択しているディスクを表す情報(アイコン)を表示部530に表示することが好ましい。また、ユーザーがタイトルリスト表示部520に表示されている各タイトルを選択した場合には、仮選択したタイトルにより示されるコンテンツのサムネイルを表示部530に表示することが好ましい。
〔実施形態2〕
<ディスクチェンジャー付のドライブ部を備えたレコーダ装置>
実施形態1では、ディスクドライブ部330に装填できる光ディスクが1枚であるドライブ部300を備えているレコーダ装置100について説明した。実施形態2では、光ディスクを装着するディスクトレイが複数設けられたディスクドライブ部有するドライブ部を備えたレコーダ装置におけるデータの書き込み処理および読み出し処理について、図1および図24〜図29を参照しつつ以下に説明する。ここで、実施形態1において用いている用語と同一の用語については、実施形態2においても同一の意味として用いる。
また、本実施形態に係るレコーダ装置に備えられているドライブ装置も、実施形態1と同様に、BD(Blu-ray Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)の光ディスクにデータを書き込む光ディスクドライブ装置に限定されるものではなく、フレキシブルディスク、光磁気ディスクなどの着脱可能な記録媒体にデータを書き込むドライブ装置一般にも適用することができる。
(レコーダ装置100bの構成)
まず、実施形態2に係るレコーダ装置の要部構成について、図1を参照しつつ以下に説明する。図1は、レコーダ装置100bの要部構成を示すブロック図である。なお、レコーダ装置100と同様の部材については同一の符号を付し、説明を省略する。
レコーダ装置100bは、バックエンド部200およびドライブ部300bを備えている。ドライブ部300bは、インターフェース部310b、ドライブ制御部320b、ディスクドライブ部330bおよび記憶部340bを備えている。ドライブ部300bを構成する各部材は、実施形態1において説明したドライブ部300を構成する各部材とほぼ同様の機能を有している。本実施形態では、実施形態1におけるドライブ部300を構成する各部材とは異なる機能についてのみ説明する。
(インターフェース部310b)
インターフェース部310bは、マイディスクに対するデータの書き込み命令、マイディスクからのデータの読み出し命令に加えて、マイディスクとして登録されていない光ディスクに対するデータの書き込み命令、マイディスクとして登録されていない光ディスクからのデータの読み出し命令をバックエンド部200から取得する。
マイディスクに対するデータアクセス(書き込みおよび読み出し)命令と、マイディスク以外の光ディスクに対するデータアクセス(書き込みおよび読み出し)命令との違いについては下記にて説明する。
(ドライブ制御部320b)
ドライブ制御部320bは、インターフェース部310bにおいて取得したデータのアクセス命令が、マイディスクに対するものである場合には、マイディスク用のデータアクセス処理を実行し、マイディスク以外の光ディスクに対するものである場合には、マイディスク以外の光ディスク用のデータアクセス処理を実行する。マイディスク用のデータアクセス処理と、マイディスク以外の光ディスク用のデータアクセス処理の詳細ついては、下記に説明する。
(ディスクドライブ部330b)
ディスクドライブ部330bは、光ディスクを装着可能なトレイを複数備えている、いわゆるオートチェンジャー機能付きのディスクドライブ部である。そのため、ディスクドライブ部330bでは、光ディスクに対するデータアクセス処理の実行に先立って、その光ディスクをデータアクセス可能な状態にセットする動作を行う。
なお、本実施形態では、ディスクドライブ部330bに格納されているもののデータアクセスが不可能である状態を「装着」状態と称し、ディスクドライブ部330bにおいてデータアクセスが可能な状態を「装填」状態と称する。
(記憶部340b)
記憶部340bは、レコーダ装置100bにおいて光ディスクに対して記録するコンテンツデータなどのデータを記憶するデータメモリである。記憶部340bに記録されているより詳細な情報については、参照する図面を図24(a)および(b)ならびに図25に代えて以下に説明する。
まず、本実施形態における光ディスクの装着状態を図24(a)および(b)を参照して説明する。図24は、ディスクドライブ部330bを備えたレコーダ装置100bにおけるディスクの装着状態を示す図であり、(a)はディスクドライブ部330bにおける光ディスクの装着状態を示しており、(b)は記憶部340bの各領域と、ディスクドライブ部330bに装着された光ディスクとの対応付けを示している。
図24(a)に示すように、本実施形態では、マイディスクとして登録されているディスク1がディスクドライブ部330bのトレイ2に装着されており、同じくマイディスクとして登録されているディスク2がディスクドライブ部330bのトレイ4に装着されている。また、トレイ1、3および5には、マイディスクとして登録されていないディスクα、ディスクβおよびディスクγが装着されている。
ここで、図24(b)に示すように、ディスク1は記憶部340bにおける領域1に対応付けられ、ディスク2は記憶部340bにおける領域2に対応付けられているものとする。この対応付けは、実施形態1における<光ディスクの登録処理>の項において説明したため、ここでは説明を省略する。また、ディスクα、ディスクβおよびディスクγは、記憶部340bにおける予備領域に対応付けられるものとする。なお、予備領域とは、実施形態1においても記載しているように、記憶部340bを領域1〜領域nに仮想的に分割した時に生じる余りの領域である。予備領域を管理するためのエントリ情報の詳細については、参照する図面を図25に代えて以下に説明する。
(記憶部340bにおけるエントリの情報)
図25は、記憶部340bのマイディスク管理領域における各エントリに含まれる情報を示す図である。図25に示すように、領域1を管理するエントリ1には、実施形態1において説明した情報に加えて、トレイ番号(以下、トレイNoと称する)を示す情報が登録される。
「トレイNo」は、メディアIDを介して領域1に対応付けられているディスク1がディスクドライブ部330bのいずれかのトレイに装着された場合に登録される情報である。すなわち、ディスク1がいずれのトレイに装着されているかを示す情報である。すなわち、ディスクドライブ部330bのトレイに装着された光ディスクのメディアIDがいずれかのエントリに登録されている場合(すなわち、装着された光ディスクがマイディスクである場合)には、当該メディアIDの登録されているエントリにおけるトレイNoに、当該光ディスクの装着されているトレイNoが登録される。
マイディスクがディスクドライブ部330bのトレイから取り外されると、エントリにおけるトレイNoの情報は削除される。すなわち、マイディスクがディスクドライブ部330bのいずれのトレイにも装着されていない場合には、トレイNoには何も登録されない。
なお、エントリ1およびエントリ2におけるトレイNo以外の情報およびマップ情報の詳細については、実施形態1において説明したものと同様であるため、ここではその説明を省略する。
次に、光ディスクのメディアIDがいずれのエントリにも記録されていない光ディスク(すなわち、マイディスク以外の光ディスク)をディスクドライブ部330bのトレイに装着した場合について説明する。
マイディスク以外の光ディスクをディスクドライブ部330bのトレイに装着した場合には、図25に示す予備領域エントリに情報が登録されることになる。予備領域エントリに記録されている情報について、図25を参照しつつ以下に説明する。予備領域エントリにおける、エントリ番号、割り当てエリア情報、MKBおよびトラック情報については、実施形態1において説明した各領域を管理するエントリにおける情報と同様であるため、ここではその説明を省略する。したがって、ここでは予備領域エントリにおけるトレイNoについて説明する。
「トレイNo」は、マイディスク以外の光ディスクの装着されているトレイを示す情報である。図25の場合では、図24(a)に示すように、マイディスクに登録されていないディスクα、ディスクβおよびディスクγがトレイ1、トレイ3およびトレイ5に装着されているため、トレイNoとしてトレイ1、トレイ3およびトレイ5を示す情報が登録されている。
予備領域エントリにおけるトレイNoの情報は、該当するトレイから光ディスクが取り外されるか、または該当するトレイに装着されている光ディスクを新たにマイディスクとして登録することにより削除される。
<レコーダ装置100bにおけるデータの書き込み処理>
次に、レコーダ装置100bにおけるデータの書き込み処理の詳細について以下に説明する。レコーダ装置100bにおけるデータの書き込み処理は、上述したように、マイディスクに対するデータの書き込み処理と、マイディスク以外の光ディスクに対するデータの書き込み処理の2つに大別することができる。すなわち、レコーダ装置100bにおけるバックエンド部200(バックエンド制御部240)では、マイディスクに対する書き込み命令とマイディスク以外に対する書き込み命令の2種類の書き込み命令をドライブ部300bに対して供給することになる。言い換えれば、ドライブ部300bは、バックエンド部200から供給される2種類の書き込み命令を処理することができる。
(マイディスク以外の光ディスクに対するデータの書き込み)
まず、マイディスク以外の光ディスクに対するデータの書き込みについて以下に説明する。初めに、バックエンド制御部240は、指定されたトレイNoに装着されている光ディスクを装填状態にする命令をドライブ部300bに対して供給する。命令を受けたドライブ部300bにおけるドライブ制御部320bは、指定されたトレイに装着されている光ディスクを装填状態にするようにディスクドライブ部330bを制御する。
次に、バックエンド制御部240は、光ディスクのアドレスを含む書き込み命令を、書き込み対象データと共にドライブ部300bに供給する。
命令を受けたドライブ部300bにおけるドライブ制御部320bは、書き込み対象データを記憶部340における予備領域の空き領域に書き込むようにディスクドライブ部330bを制御する。これと同時に、ドライブ制御部320bは、指定されたトレイNoと、データを書き込むべきディスクαのアドレスと、データを書き込んだ予備領域のアドレスとを互いに関連付けて予備領域エントリにおけるマップ情報に記録されているマップテーブルに登録する。
また、ドライブ制御部320bは、書き込み命令に含まれる光ディスクのアドレスに書き込み対象データを書き込むようにディスクドライブ330bを制御する。
このように、本実施形態においてマイディスクとして登録されている光ディスク以外にデータを書き込む場合、書き込み対象データは記憶部340bにおける予備領域および指定されたトレイに装着されている光ディスクの双方に書き込まれる。また、予備領域エントリにおけるマップ情報には、図25に示すような、トレイNoと書き込み対象データの書き込まれるべき光ディスクのアドレスと、書き込み対象データの書き込まれた予備領域のアドレスとを互いに関連付けたマップテーブルが作成されることになる。
なお、上述した書き込み処理では、バックエンド部200は、トレイNoを指定する命令をドライブ部300bに供給したのち、アドレスおよび書き込み対象データをドライブ部300bに供給する処理を例に挙げて説明しているが、これに限定されるものではない。トレイNoを指定する情報(装着部指定情報)とアドレスとを含む書き込み命令を一括して、書き込み対象データと共にドライブ部300bに供給するようにしてもよい。
ここで、図25には、マップテーブルの一例として、トレイ1に装着されているディスクαのアドレス「0x050」から記録されているコンテンツ1が、記憶部340bの予備領域のアドレス「0x000」から記録されており、トレイ3に装着されているディスクβのアドレス「0x020」から記録されているコンテンツ2が、記憶部340bの予備領域のアドレス「0x030」から記録されているマップテーブルが示されている。
このとき、コンテンツ1はディスクαおよび記憶部340bのいずれにも記録されており、コンテンツ2はディスクβおよび記憶部340bのいずれにも記録されているため、マップテーブルにおける同期フラグはいずれも同期済みであることを示す「1」となる。
また、予備領域に記録されているコンテンツ1およびコンテンツ2が実ディスク上においてどのように記録されているのかを、図25に示したマップテーブルを参照しつつ図26に示す。図26は、予備領域におけるコンテンツの記録状態に対応するディスクα、ディスクβおよびディスクγにおけるコンテンツの記録状態の対応関係を模式的に示した図である。
図26に示すように、予備領域の「0x000」から記録されているコンテンツ1は、実ディスク上ではトレイ1に装着されているディスクαにおいてアドレス「0x050」から記録されている。また、予備領域の「0x030」から記録されているコンテンツ2は、実ディスク上ではトレイ3に装着されているディスクβにおいてアドレス「0x020」から記録されている。このように、ディスクα、ディスクβおよびディスクγとトレイNoを介して対応付けられている予備領域における仮想ディスクイメージでは、ディスクα、ディスクβおよびディスクγが単一のディスク(以下、ディスクAと称する)として扱われることになる。
また、記憶部340bにおける予備領域に記録されているコンテンツ1およびコンテンツ2は、ディスクαおよびディスクβにも記録されているため、予備領域の空き容量がなくなると新たなデータにより上書きされる。この場合であっても、実施形態1において説明したマイディスクにおけるマップテーブルの場合と同様に、各コンテンツのメモリマップのみが削除され、仮想ディスクマップについてはそのまま残される。すなわち、仮想ディスクイメージ(ディスクA)上では、コンテンツ1およびコンテンツ2は削除されない。
(マイディスクに対するデータの書き込み)
マイディスクに対するデータの書き込み処理については、実施形態1における<コンテンツの予約録画動作>の項で説明した処理と同様であるため、本実施形態ではその詳細な説明については省略する。マイディスクに対するデータの書き込み処理において実施形態1と異なる処理についてのみ説明する。
バックエンド制御部240は、指定されたトレイNoに装着されている光ディスクを装填状態にする命令をドライブ部300bに対して供給する。命令を受けたドライブ部300bにおけるドライブ制御部320bは、指定されたメディアIDの登録されているエントリにトレイNoが登録されている場合(すなわち、マイディスクがディスクドライブ部330bに装着されている場合)、登録されているトレイに装着されている光ディスクを装填状態にするようにディスクドライブ部330bを制御する。この後の処理は、実施形態1における(マイディスクが装填されている場合の録画処理)の項において説明した処理と同様である。
一方、指定されたメディアIDの登録されているエントリにトレイNoが登録されていない場合(すなわち、マイディスクがディスクドライブ部330bに装着されていない場合)には、実施形態1における(マイディスクが装填されていない場合の録画処理)の項において詳述した処理と同様の処理を実行する。
<レコーダ装置100bにおけるデータの読み出し処理>
続いて、レコーダ装置100bにおけるデータの読み出し処理の詳細について以下に説明する。レコーダ装置100bにおけるデータの読み出し処理は、書き込み処理と同様に、マイディスクに対するデータの読み出し処理と、マイディスク以外の光ディスクに対するデータの読み出し処理の2つに大別することができる。すなわち、レコーダ装置100bにおけるバックエンド部200(バックエンド制御部240)では、書き込み命令と同様に、マイディスクに対する読み出し命令と、マイディスク以外に対する読み出し命令の2種類の読み出し命令をドライブ部300bに対して供給することになる。言い換えれば、ドライブ部300bは、バックエンド部200から供給される2種類の読み出し命令を処理することができる。
(マイディスク以外の光ディスクからのデータの読み出し)
まず、マイディスク以外の光ディスクに対するデータの読み出しについて以下に説明する。データの書き込み処理の場合と同様に、バックエンド制御部240は、指定されたトレイNoに装着されている光ディスクを装填状態にする命令をドライブ部300bに対して供給する。命令を受けたドライブ部300bにおけるドライブ制御部320bは、指定されたトレイに装着されている光ディスクを装填状態にするようにディスクドライブ部330bを制御する。
次に、バックエンド制御部240は、光ディスクのアドレスを含む読み出し命令をドライブ部300bに供給する。
命令を受けたドライブ部300bにおけるドライブ制御部320bは、記憶部340bの予備領域エントリに記録されているマップテーブルを参照してデータを読み出す。より具体的には、ドライブ制御部320bは、指定されたトレイNoに関連付けられた読み出し命令に含まれる光ディスクのアドレスに、予備領域のアドレスがさらに関連付けられている場合、光ディスクのアドレスから読み換えた予備領域のアドレスに記録されているデータを読み出して、バックエンド部200に供給するようにディスクドライブ部330bを制御する。
指定されたトレイNoに関連付けられた読み出し命令に含まれる光ディスクのアドレスに予備領域のアドレスがさらに関連付けられていない場合には、ドライブ制御部320bは、光ディスクのアドレスに記録されているデータを読み出して、バックエンド部200に供給するようにディスクドライブ部330bを制御する。
これによって、記憶部340bに読み出し対象となるデータが記録されている場合には、光ディスクよりも迅速に読み出し対象となるデータを読み出すことができる。
(マイディスクからのデータの読み出し)
マイディスクからのデータの読み出し処理については、実施形態1における<コンテンツ再生動作>の項において詳述した処理と同様であるため、本実施形態ではその詳細な説明については省略する。したがって、マイディスクからのデータの読み出し処理において実施形態1と異なる処理についてのみ説明する。
バックエンド制御部240は、指定されたトレイNoに装着されている光ディスクを装填状態にする命令をドライブ部300bに対して供給する。命令を受けたドライブ部300bにおけるドライブ制御部320bは、指定されたメディアIDの登録されているエントリにトレイNoが登録されている場合(すなわち、マイディスクがディスクドライブ部330bに装着されている状態である場合)、登録されているトレイに装着されている光ディスクを装填状態にするようにディスクドライブ部330bを制御する。この後は、実施形態1における(マイディスクが装填されている場合の再生処理)の項において説明した処理と同様である。
一方、指定されたメディアIDの登録されているエントリにトレイNoが登録されていない場合(すなわち、マイディスクがディスクドライブ部330bに装着されていない状態である場合)には、実施形態1における(マイディスクが装填されていない場合の再生処理)の項において詳述した処理と同様の処理を実行する。
(レコーダ装置100bの利点)
本実施形態に係るレコーダ装置100bに備えられた光ディスクドライブ装置(ドライブ部300b)は、
着脱不可能な記録媒体(記憶部340b)を有しており、かつ、光ディスクを装着する装着部を複数備えている光ディスクドライブ装置であって、予め登録された複数の光ディスクのいずれかを指定するディスク指定情報により指定された指定ディスク上の特定の領域に対してデータを書き込む第1の書き込み命令、または、複数の上記装着部のいずれかを指定する装着部指定情報により指定された装着部に装着されている装着ディスク上の特定の領域に対してデータを書き込む第2の書き込み命令を、書き込むべきデータと共に取得するインターフェース(インターフェース部310b)と、上記インターフェースが上記第1の書き込み命令を取得したとき、上記データを上記記録媒体に書き込むと共に、当該データを書き込んだ上記記録媒体上の領域を、上記ディスク指定情報および上記指定ディスク上の特定の領域に関連付けて記録する第1の書込手段(ドライブ制御部320b)と、上記インターフェースが上記第2の書き込み命令を取得したとき、上記データを上記装着ディスク上の特定の領域に書き込む第2の書込手段(ドライブ制御部320b)と、を備えた補助記憶装置である。
すなわち、レコーダ装置100bに備えられたドライブ部300bでは、マイディスクのいずれかを指定するディスク指定情報により指定された指定ディスク上の特定の領域に対してデータを書き込む書き込み命令(第1の書き込み命令)、および、ディスクドライブ部330bにおけるトレイのいずれかを指定する情報(装着部指定情報)により指定されたトレイに装着されている装着ディスク上の特定の領域に対してデータを書き込む書き込み命令の2つの書き込み命令(第2の書き込み命令)を処理することができる。
より具体的には、ドライブ部300bは、第1の書き込み命令を受けたときには、データを書き込んだ記憶部340上の領域を、ディスク指定情報および指定ディスク上の特定の領域に関連付けて記録する。一方、第2の書き込み命令を受けたときには、トレイ指定情報とデータを書き込んだ予備領域上の領域と装着ディスク上の特定の領域とを互いに関連付けて記録する。
これによって、ディスクドライブ部330bが光ディスクを装着する複数のトレイを有しているドライブ部300bは、マイディスクに対する書き込み処理およびマイディスク以外のディスクに対する書き込み処理のいずれも実行することができる。
また、ドライブ部300bでは、記憶部340に書き込んだデータを指定ディスク上の領域のいずれに書き込むべきであるのかを示す情報を参照することにより、指定ディスクに対するアクセスを記憶部340に対するアクセスに読み換えることができる。これによって、ドライブ部300bでは、ディスク指定情報により指定された指定ディスクがディスクドライブ330bに装着されていない場合であっても、あたかも指定ディスクがディスクドライブ330bに装着されているかのごとく取り扱うことができる。
さらに、ドライブ部300bでは、記憶部340に書き込んだデータがディスクドライブ部330bのいずれのトレイに装着されているディスクのいずれの領域に書き込まれているのかを示す情報を参照することにより、装着ディスクに対するアクセスを記憶部340に対するアクセスに読み換えることもできる。これによって、ドライブ部300bにデータアクセス命令を供給するバックエンド部200は、マイディスクとして登録されている光ディスク以外の光ディスクを、あたかも単一のディスクであるかのごとく取り扱うことができる。
すなわち、ドライブ部300bでは、マイディスクに対しては、常に光ディスクが装填されているかのごとく取り扱うことができ、マイディスク以外の光ディスクに対しては、複数の光ディスクをあたかも単一のディスクであるかのごとく取り扱うことができる。
また、ドライブ部300bは、上述したデータの書き込み処理だけでなく、データの読み出し処理についてもそれぞれの光ディスクに対応した処理を実行することができる。すなわち、ドライブ部300bは、マイディスクが装填されていない場合であっても、あたかもマイディスクが装填されているかのごとく記憶部340に記録されているデータを読み出すことができる。
すなわち、ドライブ部300bは、物理的な構成としてのディスクチェンジャ機能のみならず、時間軸上におけるディスクチェンジャ機能を備えたドライブ部であると換言することもできる。
(記憶部280に記録されている情報)
ここで、レコーダ装置100bにおけるバックエンド部200の記憶部280に記録されている情報について、図27を参照しつつ以下に説明する。図27は、記憶部280におけるタイトル管理領域およびファイルシステム管理領域に記録されている情報を模式的に示す図である。
レコーダ装置150の記憶部280は、実施形態1のレコーダ装置100と同様に、タイトル管理領域およびファイルシステム管理領域を有している。
図27に示すように、タイトル管理領域には、マイディスクとして登録されているディスク1およびディスク2のタイトル管理テーブルと共に、ディスクAのタイトル管理テーブルが記録されている。ディスクAは、ディスクα、ディスクβおよびディスクγを仮想的に単一のディスクとして表したディスクである。したがって、ディスクAのタイトル管理テーブルには、ディスクαに記録されているコンテンツ1を示すタイトル1およびディスクβに記録されているコンテンツ2を示すタイトル2に関する情報が記録されている。ディスクAのタイトル管理テーブルも、実施形態1において説明したマイディスクのタイトル管理テーブルと同様に、ディスクAに記録されているコンテンツを示すタイトル表示などの処理において用いられる。
なお、マイディスクとして登録されている光ディスクのタイトル管理テーブルについては実施形態1において説明したため、ここではその説明を省略する。
また、図27に示すように、ファイルシステム管理領域には、マイディスクとして登録されているディスク1およびディスク2に関するファイルシステムと共に、ディスクAに関するファイルシステムが記録されている。ディスクAは、トレイ1に装着されたディスクα、トレイ3に装着されたディスクβおよびトレイ5に装着されたディスクγを仮想的に単一の光ディスクとして表したディスクである。したがって、ディスクAのファイルシステムには、ディスクαに記録されているコンテンツ1の配置情報に対して、コンテンツ1を記録しているディスクαが装着されているトレイNo「1」が関連付けられている。同様に、ディスクβに記録されているコンテンツ2の配置情報に対しては、ディスクβが装着されているトレイNo「3」が関連付けられている。
これによって、バックエンド部200では、コンテンツ1を読み出す際には、どのトレイに装着されている光ディスクのいずれのアドレスに対して読み出し命令を供給すればよいのかを把握することができる。また、ディスクAに対して新たなデータを書き込む際には、どのトレイに装着されている光ディスクのいずれのアドレスに対して書き込み命令を供給すればよいのかを把握することができる。
ディスクAのファイルシステムは、ディスクα、ディスクβおよびディスクγをディスクドライブ部330bに装着した際に取得されるディスクαのファイルシステム、ディスクβのファイルシステムおよびディスクγのファイルシステムから作成される。
なお、ディスクAのファイルシステムは、ディスク1およびディスク2のファイルシステムと異なり、ディスクα、ディスクβおよびディスクγのいずれかの光ディスクがディスクドライブ部330bから取り出された時点で消去される。そして、残された光ディスクから再度取得したファイルシステムから新たなディスクAのファイルシステムを作成する。また、新たな光ディスクが装着されている場合には、残された光ディスクから再度取得したファイルシステムと新たに装着された光ディスクから取得したファイルシステムとから新たなディスクAのファイルシステムを作成する。
なお、マイディスクとして登録されている光ディスクのファイルシステムについては実施形態1において説明したため、ここではその説明を省略する。
<マイディスク登録されていない光ディスクを装着した際の表示例>
次に、マイディスクとして登録されていないディスクα、ディスクβおよびディスクγをそれぞれトレイ1、トレイ3およびトレイ5に装着した際の表示装置500における表示例を図28および図29を参照しつつ以下に説明する。図28は、ディスクドライブ部330bにマイディスク登録されていない光ディスクを装着した際の表示例を示す図である。また、図29は、各トレイに装着されている光ディスクを単一のディスクとした際のディスク容量の表示を示す図である。
図28に示すように、レコーダ装置100bは、ディスクドライブ部330bのトレイに装着された光ディスクのなかにマイディスクとして登録されていない光ディスクがある場合、マイディスクとして登録されていない光ディスクをディスクAとして取り扱うか否かを選択する表示を表示装置500に表示する。
ユーザーは、マイディスクとして登録されている光ディスクのうち、ディスクAとして取り扱えるようにする光ディスクを指定する。
なお、このときにユーザーがディスクAとして取り扱わないとした光ディスクについては、以下に説明する。
図28において示した表示画面において、ユーザーがトレイ1に装着されているディスクα、トレイ3に装着されているディスクβおよびトレイ5に装着されているディスクγをディスクAとして取り扱うことを選択すると、図29に示す表示が表示装置500に表示される。図29には、トレイ1、トレイ3およびトレイ5に装着されている光ディスクのデータ容量およびディスクAのデータ容量が表示されている。
図29に示す表示において、ユーザーが「OK」を選択すると、レコーダ装置100bは、トレイ1、トレイ3およびトレイ5に装着されている光ディスク(ディスクα、ディスクβおよびディスクγ)を仮想的に単一のディスク(ディスクA)として取り扱えるようにする。言い換えれば、バックエンド部200では、ユーザーの指定した光ディスクに基づいて、図27に示したディスクAのファイルシステムを作成する。すなわち、バックエンド部200は、トレイ1、トレイ3およびトレイ5に装着されている光ディスクから取得したファイルシステムからディスクAのファイルシステムを作成する。これによって、バックエンド部200は、トレイ1、トレイ3およびトレイ5に装着されているディスクα、ディスクβおよびディスクγを単一のディスクAとして取り扱うことができるようになる。
<単一ディスクとして取り扱わない場合のデータアクセス処理>
最後に、マイディスクとして登録されていない光ディスク単一ディスク(ディスクA)として取り扱わない場合のデータアクセス処理について説明する。
マイディスクとして登録されていない光ディスクであって、単一ディスクとして取り扱わない光ディスクに対してデータを書き込む場合、初めに、バックエンド制御部240は、指定されたトレイNoに装着されている光ディスクを装填状態にする命令をドライブ部300bに対して供給する。命令を受けたドライブ部300bにおけるドライブ制御部320bは、指定されたトレイに装着されている光ディスクを装填状態にするようにディスクドライブ部330bを制御する。
次に、バックエンド制御部240は、光ディスクのアドレスを含む書き込み命令を、書き込み対象データと共にドライブ部300bに供給する。バックエンド部200からの指示を受けたドライブ部300bにおけるドライブ制御部320bは、書き込み命令に含まれる光ディスクのアドレスに書き込み対象データを書き込むようにディスクドライブ330bを制御する。
また、光ディスクからデータを読み出す場合には、バックエンド制御部240は、指定されたトレイNoに装着されている光ディスクを装填状態にする命令をドライブ部300bに対して供給する。命令を受けたドライブ部300bにおけるドライブ制御部320bは、指定されたトレイに装着されている光ディスクを装填状態にするようにディスクドライブ部330bを制御する。
次に、バックエンド制御部240は、光ディスクのアドレスを含む読み出し命令をドライブ部300bに供給する。命令を受けたドライブ部300bにおけるドライブ制御部320bは、光ディスクのアドレスに記録されているデータを読み出して、バックエンド部200に供給するようにディスクドライブ部330bを制御する。
このとき、単一ディスクとして取り扱わない光ディスクのファイルシステムは、記憶部280のファイルシステム管理領域にマイディスクのファイルシステムおよび単一ディスクのファイルシステムとは別に記録されることになる。
(プログラムおよび記録媒体)
レコーダ装置100に含まれているバックエンド制御部240およびドライブ制御部320は、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、バックエンド制御部240およびドライブ制御部320は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するMPUなどのCPU、このプログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、および、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。
そして、本発明の目的は、バックエンド制御部240およびドライブ制御部320のプログラムメモリに固定的に担持されている場合に限らず、上記プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、または、ソースプログラム)を記録した記録媒体をレコーダ装置100に供給し、レコーダ装置100が上記記録媒体に記録されている上記プログラムコードを読み出して実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
また、バックエンド制御部240およびドライブ制御部320(またはレコーダ装置100)を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介してバックエンド制御部240およびドライブ制御部320に供給する。この通信ネットワークはバックエンド制御部240およびドライブ制御部320にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえばIEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、レコーダ装置100はレコーダ装置100b、ドライブ制御部320はドライブ制御部320bと読み換えることもできる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係るドライブ装置は、BDドライブ、DVDドライブまたはCDドライブとして好適に利用することができる。本発明に係るコンテンツ記録再生装置は、BDレコーダまたはDVDレコーダとして好適に利用することができる。また、本発明に係るコンテンツ記録再生装置は、テレビジョン受像機に搭載する場合であっても好適に利用することができる。
100 レコーダ装置
100b レコーダ装置(コンテンツ記録再生装置)
200 バックエンド部
210 チューナー部
220 エンコーダ部
230 ストリーム処理部
240 バックエンド制御部
250 バッファ部
260 デコーダ部
270 画像処理部
280 記憶部
290 インターフェース部
300 ドライブ部
300b ドライブ部(ドライブ装置)
310 インターフェース部
310b インターフェース部
320 ドライブ制御部
320b ドライブ制御部(第1の書込手段、第2の書込手段、同期手段、第1の読出手段、第2の読出手段)
330 ディスクドライブ部
330b ディスクドライブ部
340 記憶部
340b 記憶部(着脱不可能な記録媒体)
500 表示装置

Claims (9)

  1. 着脱不可能な記録媒体を有しており、かつ、着脱可能な記録媒体を装着する装着部を複数備えているドライブ装置であって、
    予め登録された複数の着脱可能な記録媒体のいずれかを指定する媒体指定情報により指定された指定媒体上の特定の領域に対してデータを書き込む第1の書き込み命令に応じて、書き込むべきデータを上記着脱不可能な記録媒体に書き込むと共に、当該データを書き込んだ上記着脱不可能な記録媒体上の領域を、上記媒体指定情報および上記指定媒体上の特定の領域に関連付けて記録する第1の書込手段と、
    複数の上記装着部のいずれかを指定する装着部指定情報により指定された装着部に装着されている装着媒体上の特定の領域に対してデータを書き込む第2の書き込み命令に応じて、書き込むべきデータを上記装着媒体上の特定の領域に書き込む第2の書込手段と、
    を備えていることを特徴とするドライブ装置。
  2. 上記第2の書込手段は、上記書き込むべきデータを、上記装着媒体上の特定の領域に加えて上記着脱不可能な記録媒体に書き込むと共に、上記装着部指定情報と当該データを書き込んだ上記着脱不可能な記録媒体上の領域と上記装着媒体上の特定の領域とを互いに関連付けて記録することを特徴とする請求項1に記載のドライブ装置。
  3. 上記指定媒体が上記装着部に装着されたとき、上記着脱不可能な記録媒体に書き込まれたデータを上記指定媒体上の特定の領域に書き込む同期手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のドライブ装置。
  4. 上記媒体指定情報により指定された指定媒体上の特定の領域からデータを読み出す読み出し命令に応じて、上記指定媒体上の特定の領域に関連付けられた上記着脱不可能な記録媒体上の領域からデータを読み出す第1の読出手段と、
    上記装着部指定情報により指定された装着部に装着されている装着媒体上の特定の領域からデータを読み出す読み出し命令に応じて、上記装着部指定情報により指定される装着部に装着されている装着媒体上の特定の領域からデータを読み出す第2の読出手段と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のドライブ装置。
  5. 上記第2の読出手段は、上記装着部指定情報により指定された装着部に装着されている装着媒体上の特定の領域に上記着脱不可能な記録媒体上の領域が関連付けられており、かつ、上記着脱不可能な記録媒体からのデータの読み出し速度が着脱可能な記録媒体からのデータの読み出し速度よりも速い場合には、当該着脱不可能な記録媒体上の領域からデータを読み出すことを特徴とする請求項4に記載のドライブ装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のドライブ装置を備えたコンテンツ記録再生装置であって、上記第1の書き込み命令を上記ドライブ装置に供給することにより、コンテンツを上記指定媒体に記録するか、または上記第2の書き込み命令を上記ドライブ装置に供給することにより、コンテンツを上記装着媒体に記録することを特徴とするコンテンツ記録再生装置。
  7. 着脱不可能な記録媒体を有しており、かつ、着脱可能な記録媒体を装着する装着部を複数備えているドライブ装置におけるデータ書き込み方法であって、
    予め登録された複数の着脱可能な記録媒体のいずれかを指定する媒体指定情報により指定された指定媒体上の特定の領域に対してデータを書き込む第1の書き込み命令に応じて、書き込むべきデータを上記着脱不可能な記録媒体に書き込むと共に、当該データを書き込んだ上記着脱不可能な記録媒体上の領域を、上記媒体指定情報および上記指定媒体上の特定の領域に関連付けて記録するか、
    複数の上記装着部のいずれかを指定する装着部指定情報により指定された装着部に装着されている装着媒体上の特定の領域に対してデータを書き込む第2の書き込み命令に応じて、書き込むべきデータを上記装着媒体上の特定の領域に書き込む書込ステップを含むことを特徴とするデータ書き込み方法。
  8. 請求項1から5のいずれか1項に記載のドライブ装置を動作させるためのプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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