JP2010236195A - ガレージ - Google Patents

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Abstract

【課題】ガレージ床に蓄電池等を収納させるための収納庫を設置した場合にも、雨水等が収納庫内に浸入するのを防止することができるガレージを得る。
【解決手段】ガレージ18の床20は、非透水性材料によって構成された床底部24と、この床底部24上に重ねて敷設され、透水性材料によって構成されると共に上面26Aが水平面とされた床仕上げ部26との二層構造によって構成されている。床底部24及び床仕上げ部26には、蓄電池を収納する蓄電池収納庫36の収納庫本体38が埋設されている。収納庫本体38を開閉する蓋40は、床仕上げ部26と面一にかつ同一の透水性材料によって構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電池収納庫を備えたガレージに関する。
下記特許文献1には、ガレージにバス等の車両を駐車している間に電気を供給するシステムが開示されている。
特表2001−501696号公報
しかしながら、この先行技術に開示された技術の場合、防水に関する配慮がなされていない。このため、仮にこの先行技術のガレージに蓄電池収納庫を設置すると、蓄電池収納庫内に雨水等が浸入することが懸念される。
本発明は上記事実を考慮し、ガレージ床に蓄電池等を収納させるための収納庫を設置した場合にも、雨水等が収納庫内に浸入するのを防止することができるガレージを得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係るガレージは、駐車領域に敷設され、非透水性材料によって構成された床底部と、この床底部上に重ねて敷設され、透水性材料によって構成されると共に上面が水平面とされた床仕上げ部と、床底部及び床仕上げ部に埋設されると共に内部に収納スペースを有する収納庫本体と、床仕上げ部に設けられ収納庫本体を開閉する開閉体と、を含んで構成された収納庫と、を有している。
請求項2記載の本発明に係るガレージは、請求項1記載の発明において、前記駐車領域は、車両の左右輪が通過する左右一対の通過領域と、これらの通過領域の間に位置する非通過領域と、を有し、前記非通過領域において前記左右一対の通過領域に隣接する位置には、前記床仕上げ部に重ねて非透水性材料によって構成された防水帯が設けられている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本実施形態に係るガレージは、請求項2記載の発明において、前記防水帯は、前記床仕上げ部の上面よりも高く形成されている、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明に係るガレージは、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記収納庫は、蓄電池が収納可能とされている、ことを特徴としている。
請求項5記載の本発明に係るガレージは、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記床底部の上面は水勾配が設定されている、ことを特徴としている。
請求項6記載の本発明に係るガレージは、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記開閉体は透水性材料によって構成されていると共に、当該開閉体内には前記床仕上げ部に排水する排水手段が設けられている、ことを特徴としている。
請求項7記載の本発明に係るガレージは、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記開閉体は非透水性材料によって構成されている、ことを特徴としている。
請求項8記載の本発明に係るガレージは、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記開閉体の少なくとも上面は、防水処理が施されている、ことを特徴としている。
請求項9記載の本発明に係るガレージは、請求項4〜請求項8のいずれか1項に記載の発明において、駐車領域外の所定位置に車両に充電するための充電手段が設けられていると共に、当該充電手段と前記蓄電池とは接続手段によって電気的に接続されている、ことを特徴としている。
請求項10記載の本発明に係るガレージは、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の発明において、前記蓄電池は、商用電力系統から充電可能とされている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、ガレージの駐車領域に雨水等が降り注いでも、床仕上げ部が透水性材料によって構成されているため、床仕上げ部上に水が溜まることはない。このため、収納庫本体内に水が浸入し難くなる。つまり、床仕上げ部上に水が溜まると、収納庫の開閉体と収納庫本体との見切りから水が浸入し易くなるが、本発明では、床仕上げ部上に水が溜まらないので、収納庫本体内に水が浸入し易い状況というものがそもそも発生しない。
なお、床仕上げ部を支持する床底部は非透水性材料によって構成されているので、床仕上げ部を浸透した水が床底部を更に浸透することはない。このため浸透水によって地盤が緩み、その後の乾燥により地盤に凹凸が形成され、床仕上げ面を押し上げて上面の水平度が保たれなくなるといった事態を回避することができる。また、床仕上げ面の上面が水平であるので、ガレージ内に機器等を設置するときに納まりが良い。
請求項2記載の本発明によれば、駐車領域は、車両の左右輪が通過する左右一対の通過領域と、これらの通過領域の間に位置する非通過領域と、を有しており、本発明では、非通過領域において左右一対の通過領域に隣接する位置に、床仕上げ部に重ねて非透水性材料によって構成された防水帯を設けたので、入庫時に車両の左右輪が持ち込んだ雨水等の水や洗車時に左右輪を伝って床仕上げ部まで降りてきた水は、防水帯を越えることができない。
請求項3記載の本発明によれば、防水帯が床仕上げ部の上面よりも高く形成されているので、入庫時に車両の左右輪が持ち込んだ雨水等の水や洗車時に左右輪を伝って床仕上げ部まで降りてきた水が、防水帯によって堰き止められる。
請求項4記載の本発明によれば、収納庫内には蓄電池が収納可能とされているので、重量物で嵩張る蓄電池を建物内に収納する必要がなくなる。しかも、収納庫本体は床底部及び床仕上げ部内に埋設されるので、温度変動が少ない環境下で蓄電池を保管することができる。
請求項5記載の本発明によれば、床底部の上面に水勾配が設定されているので、透水性材料によって構成された床仕上げ部を浸透した水は、床底部の上面を流下して排水される。
請求項6記載の本発明によれば、開閉体が透水性材料によって構成されているので、床仕上げ部との調和を取りやすい。
その一方で、開閉体が透水性材料によって構成されていると、開閉体の上面に降り注がれた雨水等は開閉体内を浸透していく。しかし、本発明では、開閉体内に排水手段が設けられているので、開閉体内を浸透した雨水等は床仕上げ部に排水される。従って、収納庫本体内に水が浸入することはない。
請求項7記載の本発明によれば、開閉体が非透水性材料によって構成されているため、床仕上げ部との調和はとり難いが、雨水等が開閉体内を浸透することはない。このため、開閉体内に排水手段を施す等の対策を講じる必要はない。
請求項8記載の本発明によれば、開閉体の少なくとも上面は防止処理が施されているので、雨水等が開閉体内を浸透することはない。このため、防水処理はするものの、開閉体内に排水手段を施す等の対策を施す必要はない。
請求項9記載の本発明によれば、駐車領域外の所定位置に車両に充電するための充電手段が設けられており、充電手段と蓄電池とは接続手段によって電気的に接続されているので、ガレージに駐車した状態で車両に充電することができる。従って、車両を使用しない時間帯に車両への充電を完了させることができる。
請求項10記載の本発明によれば、蓄電池は商用電力系統から充電可能とされているので、料金の安い深夜電力を使って蓄電池を充電することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るガレージは、ガレージ床に蓄電池等を収納させるための収納庫を設置した場合にも、雨水等が収納庫内に浸入するのを防止することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るガレージは、入庫時や洗車時に左右輪の通過領域に浸入した水が、左右輪の通過領域から非通過領域へ浸入するのを防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係るガレージは、非通過領域への表面からの浸水をより効果的に防ぐことができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係るガレージは、建物内のスペースが蓄電池によって狭められることがなく、又蓄電池の性能を良好に維持することができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係るガレージは、ガレージの床内に水が溜まらないという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係るガレージは、収納庫の防水性を確保しつつ、床仕上げ部の意匠性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係るガレージは、簡便かつ低コストで収納庫の防水性を確保することができるという優れた効果を有する。
請求項8記載の本発明に係るガレージは、簡便かつ低コストで収納庫の防水性を確保することができるという優れた効果を有する。
請求項9記載の本発明に係るガレージは、電気自動車等の車両にガレージで直接充電することができるため、深夜等に充電を完了させることができ、使用者の利便性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項10記載の本発明に係るガレージは、充電に要するコストを削減することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係るガレージの床構造を示す斜視図である。 第1実施形態に係るガレージの床構造を一部破断して示す斜視図である。 図1及び図2に示されるガレージを備えた住宅の外観斜視図である。 図1及び図2に示されるガレージの床の縦断面図である。 (A)は図4に示される蓄電池収納庫の蓋の斜視図であり、(B)は(A)のB−B線断面図である。 図1に示される蓄電池収納庫と外部コンセントを示す斜視図である。 図6に示される蓄電池を備えた建物用蓄電システムの全体構成図である。 (A)は第2実施形態に係るガレージに適用される蓄電池収納庫の蓋の斜視図であり、(B)は(A)のB−B線断面図である。 第3実施形態に係るガレージの平面図である。 図9の10−10線断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係るガレージの第1実施形態について説明する。
図3には、本実施形態に係る蓄電池収納庫付きのガレージを備えた住宅の外観斜視図が示されている。この図に示されるように、住宅10は、一階部分12と二階部分14とを備えている。一階部分12の正面側には玄関16に隣接してガレージ(インナガレージ)18が設けられている。なお、本実施形態の住宅10は鉄骨軸組構造の建物として構成されている。
図1には、上記ガレージの床構造が斜視図にて示されている。また、図2には、当該ガレージの床構造及び蓄電池収納庫が斜視図にて示されている。さらに、図4には、当該ガレージの床の縦断面図が示されている。
これらの図に示されるように、ガレージ18の床20は、その駐車領域の地盤22に打設された平面視で矩形状の床底部24と、この床底部24の上面に敷かれた床仕上げ部26と、によって構成されている。床底部24は非透水性材料によって構成されており、床仕上げ部26は透水性材料によって構成されている。すなわち、本実施形態のガレージ18の床20は、非透水性材料による下層と透水性材料による上層の二層構造で構成されている。
なお、本実施形態では、一例として通常の土間と同様に非透水性コンクリートの打設により床底部24を構成している。また、床仕上げ部26としては、陸上競技のトラック等で使用される合成ゴム材、透水性コンクリート、透水性アスファルトや透水性脱色アスファルト、弾性ゴムチップ舗装材等が適用可能である。
上述した床底部24の上面24Aには、建物側から屋外側へ下る所定の水勾配が設定されている。一方、床仕上げ部26の上面26Aは、水平面とされている。また、床底部24の先端部には、側溝28が配設されており、床底部24の上面24Aを流下した水が側溝28に流入するようになっている。さらに、側溝28に隣接して土間コンクリート又は外構によるスロープ30が形成されている。スロープ30と床仕上げ部26の先端部との間には、グレーチング32が配設されている。
上述した床仕上げ部26の隅には、外置き収納庫34が設置されている。さらに、本実施形態では、床仕上げ部26の略中央部に蓄電池収納庫36が設置されている。以下、蓄電池収納庫36について詳細に説明する。
蓄電池収納庫36は、箱体状に形成された収納庫本体38と、この収納庫本体38を開閉する開閉体としての蓋40と、によって構成されている。
収納庫本体38は、金属等の防水性材料によって構成されており、蓄電池42が収納されるようになっている。また、収納庫本体38は、床底部24及び床仕上げ部26に埋設されている。さらに、図6に示されるように、収納庫本体38の左右の側壁部には、一対の導体44、46がビス48で固定されている。一方の導体44には蓄電池42の+電極が接続されており、他方の導体46には蓄電池42の−電極が接続されている。導体44、46の端部44A、46Aは、収納庫本体38の別の側壁部から外部へ引き出されている。そして、これらの端部44A、46Aは、外置き収納庫34内に設置された充電手段としての外部コンセント50に接続手段としての配線52を介して接続されている。この外部コンセント50は、プラグインハイブリッド車のプラグ54が差込まれてバッテリを充電するためのものである。なお、図6には配線52として図示しているが、実際にはフレキシブル配管等を使って床仕上げ部26内に埋設される。
図1及び図2に示されるように、上記収納庫本体38を開閉する蓋40は、床仕上げ部26と同一の材料によって構成されている。従って、蓋40は透水性を有しており、その表面は床仕上げ部26と同一の意匠となり、床仕上げ部26と一体を成している。また、蓋40には、開閉用の取手56が形成されている。
蓋40の上面40Aは水平面とされているが、蓋40の底面40Bは所定の水勾配が設定された傾斜面とされている。蓋40の底面40Bの下面側には、非透水性材料である金属製又は樹脂製の底板58が取り付けられている。さらに、底板58の下面外周には、平面視で矩形枠状に形成された支持部材60が取り付けられている。支持部材60は断面形状がL字状に形成されている。支持部材60の左右の側壁部60Aは側面視で直角三角形状に形成されており、下面に蓋40の上面40Aと平行な面が形成されるようになっている。従って、蓋40の脚部60Bを収納庫本体38の上端開放部の内側に嵌合させると、左右の側壁部60Aの下面が収納庫本体38の左右の側壁部の上端部に当接し、蓋40の上面40Aの水平が保たれる構成である。
また、蓋40の内部には、排水手段としての複数の排水路62が形成されている。排水路62は、床仕上げ部26の幅方向に所定の間隔で形成されている。さらに、排水路62は、蓋40の底面40Bに対して平行に形成されている。従って、排水路62にも所定の水勾配が設定されている。また、各排水路62は、蓋40の水勾配方向の全長に亘って形成されている。なお、前述した底板58も本発明の排水手段の一部を構成している。
図7には、上記蓄電池42を使った建物用蓄電システム70の概略構成が示されている。この図に示されるように、蓄電池42は、商用電力系統72とインバータ74を介して接続されている。また、蓄電池42は、太陽電池等の発電モジュール76とも接続されている。これにより、蓄電池42は、商用電力系統72又は発電モジュール76から受電して蓄電するようになっている。
一方、蓄電池42は、住宅10で使用するエアコン等の交流負荷78にインバータ80を介して接続されていると共に、LED照明装置等の直流負荷82にも接続されている。さらに、上述したようにプラグインハイブリッド車等の車両の外部コンセント50とも接続されている。そして、蓄電池42は、これらの交流負荷78、直流負荷82、外部コンセント50等に必要に応じて給電するようになっている。
つまり、この建物用蓄電システムは、蓄電池42を使い、住宅10で使用する電気を蓄電及び給電する省エネ技術の一種である。例えば、この建物用蓄電システムを用いた場合、昼間はソーラーシステムで得られた電力等を蓄電池42に蓄えると共に夜間は料金が安い深夜電力を蓄電池42に蓄え、昼間の料金が高い時間帯に蓄電池42で蓄電した電力を放電して利用するといった使い方ができる。
また、蓄電池収納庫36内に収納される蓄電池42としては、例えば、鉛蓄電池、ニッケル水素蓄電池、リチウムイオン蓄電池といった蓄電池が適用可能であるが、ニッケルカドミウム蓄電池等の他の蓄電池であってもよい。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係るガレージ18では、床仕上げ部26が透水性材料によって構成されているため、ガレージ18内の駐車領域に雨水等が降り注いでも、水は床仕上げ部26を浸透していく。このため、床仕上げ部26上に水が溜まることはない。従って、蓄電池収納庫36の収納庫本体38内に水が浸入し難くなる。つまり、床仕上げ部26上に水が溜まると、蓄電池収納庫36の蓋40と収納庫本体38との見切りから水が浸入し易くなるが、本実施形態では、床仕上げ部26上に水が溜まらないので、収納庫本体38内に水が浸入し易い状況というものがそもそも発生しない。
上記の如くして、床仕上げ部26内を浸透した水は、床底部24の上面24Aに到達するが、床底部24は非透水性材料によって構成されているため、又床底部24の上面24Aには所定の水勾配が設定されているため、床底部24の上面24Aに沿って流下し、側溝28内へ排水される。
また、蓄電池収納庫36の蓋40に降り注いだ雨水等は、蓋40が床仕上げ部26と同一の透水性材料によって構成されているため、蓋40の上面40Aに溜まることはなく、蓋40を浸透していく。蓋40内を浸透した水は、複数の排水路62が形成された位置では、排水路62内に流入される。排水路62には所定の水勾配が設定されているため、排水路62内に流入した水は、そのまま流下して排水路62の出口から床仕上げ部26内に排水される。また、隣合う排水路62間に浸透した雨水等は、排水路62内には流入せず、蓋40の底面40Bに到達する。しかし、蓋40の底面40Bには金属又は樹脂等の非透水性材料によって構成された底板58が取り付けられているので、水は底板58の上面に沿って流下して床仕上げ部26内へ排水される。
このように本実施形態では、ガレージ18の床20に蓄電池収納庫36を設置した場合にも、雨水等が収納庫本体38内に浸入するのを防止することができる。
補足すると、床底部24は非透水性材料によって構成されているので、床仕上げ部26を浸透した水が床底部24を更に浸透することはない。このため浸透水によって地盤22が緩み、その後の乾燥により地盤22に凹凸が形成されて、ガレージ18の床仕上げ面(即ち、床仕上げ部26の上面26A)を押し上げて上面26Aの水平度が保たれなくなるといった事態を回避することができる。さらに、本実施形態に係るガレージ18によれば、床仕上げ部26の上面26Aが水平面になるので、ガレージ18内に外置き収納庫34等を設置するときに納まりが良い。
また、本実施形態では、収納庫を蓄電池42を収納させるための蓄電池収納庫36として利用するので、重量物で嵩張る蓄電池42を住宅10内に収納する必要がなくなる。しかも、収納庫本体38は床底部24及び床仕上げ部26内に埋設されるので、温度変動が少ない環境下で蓄電池42を保管することができる。その結果、本実施形態によれば、住宅10内のスペースが蓄電池42によって狭められることがなく、又蓄電池42の性能を良好に維持することができる。
さらに、本実施形態では、床底部24の上面に水勾配が設定されているので、ガレージ18の床20内に水が溜まることがない。このため、ガレージ18の床底部24及び床仕上げ部26に埋設される収納庫本体38の錆の発生や配線の劣化を防止することができる。
また、本実施形態では、蓋40が床仕上げ部26と同一の透水性材料によって構成されているので、床仕上げ部26との調和を取りやすい。その一方で、蓋40が透水性材料によって構成されていると、蓋40の上面に降り注がれた雨水等は蓋40内を浸透していく。しかし、本実施形態では、蓋40内に排水路62が設けられていると共に金属製又は樹脂製の底板58が取り付けられているので、蓋40内を浸透した雨水等は床仕上げ部26に排水される。従って、収納庫本体38内に水が浸入することはない。 その結果、蓄電池収納庫36の防水性を確保しつつ、ガレージ18の床20の意匠性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、駐車領域外の所定位置に車両に充電するための外部コンセント50が設けられており、外部コンセント50と蓄電池42とは配線52によって電気的に接続されているので、ガレージ18に駐車した状態で車両に充電すことができる。従って、車両を使用しない時間帯に車両への充電を完了させることができる。その結果、本実施形態によれば、プラグインハイブリッド車や電気自動車等の車両にガレージ18で直接充電することができるため、深夜等に充電を完了させることができ、使用者の利便性を向上させることができる。
加えて、蓄電池42は商用電力系統72から充電可能とされているので、料金の安い深夜電力を使って蓄電池を充電することができる。その結果、充電に要するコストを削減することができる。
〔第2実施形態〕
以下、図8を用いて、本発明に係るガレージの第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8に示されるように、この第2実施形態では、蓄電池収納庫36の蓋90の構成に特徴がある。
具体的には、蓋90は、上面90Aと底面90Bとが平行なボード状に形成されている。また、蓋90は床仕上げ部26と同一の透水性材料によって構成されている。さらに、蓋90の内部には、上下二段に第1排水路92と第2排水路94とが形成されている。第1排水路92及び第2排水路94は、いずれも蓋90の全長に亘って形成されており、又所定の水勾配が設定されている。上段側に配置される第1排水路92は、蓋90の幅方向に所定の間隔で形成されている。下段側に配置される第2排水路94は、蓋90の幅方向に所定の間隔で形成されていると共に、隣合う第1排水路62の間の部分の真下に第2排水路94が配置されるように互い違いに形成されている。
(作用・効果)
上記構成によれば、蓋90自体が上面90Aと底面90Bが平行なボード状に形成されているため、前述した第1実施形態のように非透水性の底板58やスペーサ的な役割を持たせるための支持部材60を設定する必要がなくなる。このため、構造が簡素になり、コスト削減に資することができる。
〔第3実施形態〕
以下、図9を用いて、本発明に係るガレージの第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態又は第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図9には、ガレージ18の駐車領域100の平面図が示されている。この図に示されるように、この第3実施形態では、駐車領域100に2本の防水帯102を設けた点に特徴がある。
具体的に説明すると、図9に符号106で示す領域が、ガレージ18に車両が入出庫する際に左右輪104が通過する左右一対の通過領域であり、又これらの通過領域106間に位置する領域が左右輪104が通過しない非通過領域108である。本実施形態では、非通過領域108における通過領域106に隣接する位置に、帯状の防水帯102が形成されている。
図10には、防水帯102の縦断面構造が示されている。この図に示されるように、防水帯102は、細長い箱状の受部110と、この受部110に上方側から嵌合される防水帯本体112と、によって構成されている。受部110及び防水帯本体112は、いずれも金属又は樹脂等の非透水性材料によって構成されている。また、受部110は床仕上げ部26に埋設されている。
一方、防水帯本体112は、受部110の側壁部110Aの上端部に当接係止される帯板状の頂部112Aと、この頂部112Aの下面から一体に形成されて受部110の内側に嵌合される嵌合部112Bと、によって構成されている。嵌合部112Bは、内部中空とされている。また、防水帯本体112が受部110に嵌合された状態では、頂部112Aが床仕上げ部26の上面26Aから所定高さ突出するように頂部112Aの厚さ及び受部110の埋設深さ等が設定されている。
さらに、図9に示されるように、上述した非通過領域108における左右一対の防水帯102の間には、第1実施形態で説明した蓄電池収納庫36が設置されている。
(作用・効果)
上記構成によれば、駐車領域100は、車両の左右輪104が通過する左右一対の通過領域106と、これらの通過領域106の間に位置する非通過領域108と、を有しており、本実施形態では、非通過領域108において左右一対の通過領域106に隣接する位置に、床仕上げ部26に重ねて非透水性材料によって構成された防水帯102を設けたので、入庫時に車両の左右輪104が持ち込んだ雨水等の水や洗車時に左右輪104を伝って床仕上げ部26の上面26Aまで降りてきた水は、防水帯102を越えることができない。従って、入庫時や洗車時に左右輪104の通過領域106に浸入した水が、左右輪104の通過領域106から非通過領域108へ浸入するのを防止又は抑制することができる。
特に、本実施形態では、防水帯102が受部110と防水帯本体112とによって構成されており、防水帯本体112の上面が床仕上げ部26の上面26Aよりも高く形成されているので、入庫時に車両の左右輪104が持ち込んだ雨水等の水や洗車時に左右輪104を伝って床仕上げ部まで降りてきた水が、防水帯102によって堰き止められる(図10参照)。その結果、本実施形態によれば、非通過領域108への表面からの浸水をより効果的に防ぐことができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
(1)上述した実施形態では、鉄骨軸組構造の住宅10に対して本発明を適用したが、これに限らず、他の構造の建物に対して本発明を適用してもよい。例えば、図1に記載されたインナガレージ16と同一構造のインナガレージを設置するのであれば、スチールハウス等でも可能である。また、ユニット建物にも適用可能である。
(2)上述した実施形態では、蓋40、90がいずれも透水性材料によって構成されていたが、これに限らず、蓋を非透水性材料によって構成してもよい(請求項5に係る発明)。例えば、鉄板等の金属製や硬質樹脂製等の開閉体にしてもよい。この場合、床仕上げ部26との調和はとり難いが、雨水等が開閉体内を浸透することはない。このため、開閉体内に排水手段を施す等の対策を講じる必要はない。従って、簡便かつ低コストで収納庫の防水性を確保することができる。
(3)同様に、開閉体の少なくとも上面が防止処理が施されているものであれば、適用可能である(請求項6に係る発明)。例えば、所定厚さの木製の蓋の表面に防水塗料を塗布したものや防水シートを貼着したもの等でもよい。このような構成の開閉体であっても、雨水等が開閉体内を浸透することはない。このため、防水処理はするものの、開閉体内に排水手段を施す等の対策を施す必要はない。従って、簡便かつ低コストで収納庫の防水性を確保することができる。
(4)上述した実施形態では、収納庫を蓄電池収納庫36として用いたが、これに限らず、他の収納物を収納させるための収納庫として用いてもよい。
(5)上述した実施形態では、床底部24及び床仕上げ部26から成るガレージ18の床20に蓄電池収納庫36を設置したが、これに限らず、蓄電池収納庫36等の収納庫を設置せず、非透水性とされかつ上面24Aに水勾配が設定された床底部24と、透水性とされかつ上面26Aが水平面とされた床仕上げ部26と、を含んで構成された複数層構造のガレージの床構造としても十分な適用の価値はある。
かかる構造を発明として捉えた場合、以下の作用効果が得られる。すなわち、従来、ガレージの床仕上げ部の上面に水勾配を設定するため、床仕上げ部の上面は水平面にはならず不陸が生じるため、本実施形態の外置き収納庫34等の収納庫や設備を設置する際には地震が発生したときに倒れないように充分に注意して設置しなければならなかった。
しかし、上記構造にすれば、床仕上げ部の上面を水平にしたことにより、外置き収納庫3等の収納庫や設備を設置しても、当該収納庫や設備が傾くことはないので、安定性が確保される。また、床仕上げ部の上面を水平にした場合、当該上面に水が溜まるが、その水は床仕上げ部を浸透し、非透水性の床底部の上面に到達し、当該上面を流下して排水される。従って、床仕上げ部の上面に水が溜まって収納庫や設備が浸水し、錆や電気系統の故障等の不具合が発生することもない。その結果、上記構造のガレージは、収納庫や設備の設置状態の安定性の確保と排水性の確保を両立させることができるという優れた効果を有する。
18 ガレージ
20 床
24 床底部
24A 上面
26 床仕上げ部
26A 上面
36 蓄電池収納庫
38 収納庫本体
40 蓋(開閉体)
42 蓄電池
50 外部コンセント(充電手段)
52 配線(接続手段)
58 底板(排水手段)
62 排水路(排水手段)
72 商用電力系統
90 蓋(開閉体)
92 第1排水路(排水手段)
94 第2排水路(排水手段)
100 駐車領域
102 防水帯
104 左右輪
106 通過領域
108 非通過領域

Claims (10)

  1. 駐車領域に敷設され、非透水性材料によって構成された床底部と、
    この床底部上に重ねて敷設され、透水性材料によって構成されると共に上面が水平面とされた床仕上げ部と、
    床底部及び床仕上げ部に埋設されると共に内部に収納スペースを有する収納庫本体と、床仕上げ部に設けられ収納庫本体を開閉する開閉体と、を含んで構成された収納庫と、
    を有するガレージ。
  2. 前記駐車領域は、車両の左右輪が通過する左右一対の通過領域と、これらの通過領域の間に位置する非通過領域と、を有し、
    前記非通過領域において前記左右一対の通過領域に隣接する位置には、前記床仕上げ部に重ねて非透水性材料によって構成された防水帯が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のガレージ。
  3. 前記防水帯は、前記床仕上げ部の上面よりも高く形成されている、
    ことを特徴とする請求項2記載のガレージ。
  4. 前記収納庫は、蓄電池が収納可能とされている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のガレージ。
  5. 前記床底部の上面は水勾配が設定されている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のガレージ。
  6. 前記開閉体は透水性材料によって構成されていると共に、当該開閉体内には前記床仕上げ部に排水する排水手段が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のガレージ。
  7. 前記開閉体は非透水性材料によって構成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のガレージ。
  8. 前記開閉体の少なくとも上面は、防水処理が施されている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のガレージ。
  9. 駐車領域外の所定位置に車両に充電するための充電手段が設けられていると共に、当該充電手段と前記蓄電池とは接続手段によって電気的に接続されている、
    ことを特徴とする請求項4〜請求項8のいずれか1項に記載のガレージ。
  10. 前記蓄電池は、商用電力系統から充電可能とされている、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載のガレージ。
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