JP2010232262A - 外部共振器型波長可変光源 - Google Patents
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Abstract
【課題】高精度かつ高速の波長可変動作が可能な外部共振器型波長可変光源を提供する。
【解決手段】可動素子15aの移動に連動して出力光の波長を変化させる波長可変光源部16を備えた外部共振器型波長可変光源100であって、可動素子15aを移動させるアクチュエータ14と、出力光の波長を検出する波長検出部18と、該波長検出部18の検出波長と目標波長との誤差に基づいてアクチュエータ14を駆動制御する駆動制御手段(9,10,11)とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】可動素子15aの移動に連動して出力光の波長を変化させる波長可変光源部16を備えた外部共振器型波長可変光源100であって、可動素子15aを移動させるアクチュエータ14と、出力光の波長を検出する波長検出部18と、該波長検出部18の検出波長と目標波長との誤差に基づいてアクチュエータ14を駆動制御する駆動制御手段(9,10,11)とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、外部共振器型波長可変光源に関するものである。
光通信用光コンポーネント部品の波長特性を測定する光源には、狭スペクトル線幅の単一モード発振で波長安定度が高く、かつ波長可変が可能な光源が要求されており、半導体レーザ素子と波長選択機能を有する回折格子を用いた外部共振器型波長可変光源が使用されている。
図5は、従来の外部共振器型波長可変光源の概略構成図である。図6は、図5に示す外部共振器型波長可変光源の動作フローチャートである。図5に示す外部共振器型波長可変光源400は、演算装置101と、パルス発生回路410と、モータドライバ411と、ステッピングモータ414と、外部共振器レーザ16と、ビームスプリッタ17と、波長検出器18と、を備えている。外部共振器レーザ16には、光出力LBの波長を変更する波長選択部15が設けられており、波長選択部15に設けられた可動素子15aにステッピングモータ414が連結されている。
以下、外部共振器型波長可変光源400の動作について、図5及び図6を参照しつつ説明する。まず、演算装置101は、設定した波長に対応した位置指令信号S41をパルス発生回路410に出力する。パルス発生回路410は、入力された位置指令信号S41に応じて位置指令パルスP41を発生する(ステップS401)。モータドライバ411は、入力された位置指令パルスP41から駆動信号D41を生成し、ステッピングモータ414に出力する(ステップS402)。ステッピングモータ414は、駆動信号D41により可動素子15aを移動させる(ステップS403)。可動素子15aの移動に連動して波長選択部15の選択波長が変化し、外部共振器レーザ16から選択波長の光出力LBが出力される(ステップS404)。光出力LBはビームスプリッタ17により分岐され、分岐された光出力LBの一方は、外部共振器型波長可変光源400の出力となり、もう一方は波長検出器18へ出力される。波長検出器18は、光出力LBの波長を検出して波長情報信号WLを生成し、これを演算装置101に出力する(ステップS405)。演算装置101は、設定した波長と、波長検出器18から入力された波長情報信号WLとを比較する(ステップS406)。この比較において両者が一致していれば、波長設定動作を終了する(ステップS407)。一方、設定した波長と波長情報信号WLとが一致していない場合には、演算装置101は、光出力LBの波長を目標波長に一致させるための位置補正信号S42をパルス発生回路410に出力する。その後は、光出力LBの波長が設定した波長に一致するまで、上記手順(ステップS401〜S406)を繰り返す。
次に、図7は、3相モータを備えた外部共振器型波長可変光源の概略構成図である。図8は、図7に示す外部共振器型波長可変光源の動作フローチャートである。図7に示す外部共振器型波長可変光源500は、演算装置101と、比較器509と、制御器510と、転流回路512と、モータドライバ511と、3相モータ514と、ホール素子515と、エンコーダ516と、外部共振器レーザ16と、ビームスプリッタ17と、波長検出器18と、を備えている。外部共振器レーザ16には、光出力LBの波長を変更する波長選択部15が設けられており、波長選択部15に設けられた可動素子15aに3相モータ514が連結されている。
図7及び図8に示すように、外部共振器型波長可変光源500において、演算装置101は、設定された波長に対応する設定角度信号S51を比較器509に出力する。比較器509は、設定角度信号S51と、エンコーダ516から入力される回転角信号RA51を入力信号として誤差信号DV51を生成し、制御器510に出力する(ステップS501)。制御器510は、誤差信号DV51を入力信号として第1の制御信号C51を生成し、転流回路512に出力する。転流回路512は、第1の制御信号C51及び電気角信号EA51を入力信号として3相モータ514を駆動させるために必要な第2の制御信号C52を生成し、モータドライバ511に出力する(ステップS502)。モータドライバ511は、入力された第2の制御信号C52から駆動信号D51を生成し、モータドライバ511に出力する(ステップS503)。3相モータ514は、モータドライバ511から入力される駆動信号D51により回転し、その回転軸に連結された可動素子15aを移動させる。外部共振器レーザ16は波長選択部15の可動素子15aの移動に連動して波長を変化させ、選択された波長の光出力LBを出力する(ステップS504)。ステップS504において、3相モータ514に設けられたホール素子515から出力される電気角信号EA51と、エンコーダ516から出力される回転角信号RA51とを用いて、3相モータ514の回転角制御がなされる。光出力LBは、ビームスプリッタ17により分岐され、分岐された光出力LBの一方は外部共振器型波長可変光源500の出力となり、もう一方は波長検出器18へ出力される。波長検出器18は、演算により光出力LBの波長に対応する波長情報信号WLを生成し、演算装置101に出力する(ステップS505)。演算装置101は、設定した波長と波長情報信号WLとを比較する(ステップS506)。比較の結果、両者が一致していれば波長設定を終了する(ステップS507)。一方、設定した波長と波長情報信号WLとが一致していない場合には、光出力LBの波長を目標波長に一致させるために、演算により位置補正信号S52を生成し、比較器509に出力する。その後は、光出力LBの波長が設定した波長に一致するまで、上記手順(ステップS501〜S506)を繰り返す。
なお、波長検出器を用いて光出力の波長補正を行えるようにした外部共振器型波長可変光源は、例えば特許文献1に記載されている。
なお、波長検出器を用いて光出力の波長補正を行えるようにした外部共振器型波長可変光源は、例えば特許文献1に記載されている。
上記の外部共振器型波長可変光源400,500によれば、光出力LBの波長を検出し、その検出結果に基づいて補正動作を行うため、目標波長に対応した光出力LBを得ることが可能であった。しかしながら、これらの外部共振器型波長可変光源400,500においても、以下に示すような課題があった。
まず、可動素子15aをステッピングモータ414により駆動する方式では、可動素子15aの移動分解能がステッピングモータ414のステップ数に依存するため、波長設定の精度に限界があった。
また、外部共振器型波長可変光源400では、ステッピングモータ414のバックラッシュ等により位置指令と可動素子15aの移動量とにずれが生じることがあった。一方、外部共振器型波長可変光源500では、外部共振器レーザ16の作動誤差等によりエンコーダ516の位置情報と光出力LBの波長にずれを生じることがあった。これらを補正するためには、演算装置101において、波長検出器18から入力される波長情報信号WLを用いて補正量を算出し、位置情報を補正する動作が必要であった。
そのため、特に高精度の波長設定を行う場合に、光出力LBの波長の収束が悪化して繰り返しの補正が必要となり、光出力LBの波長を目標波長に一致させるまでの時間が長くなるという課題があった。
また、外部共振器型波長可変光源400では、ステッピングモータ414のバックラッシュ等により位置指令と可動素子15aの移動量とにずれが生じることがあった。一方、外部共振器型波長可変光源500では、外部共振器レーザ16の作動誤差等によりエンコーダ516の位置情報と光出力LBの波長にずれを生じることがあった。これらを補正するためには、演算装置101において、波長検出器18から入力される波長情報信号WLを用いて補正量を算出し、位置情報を補正する動作が必要であった。
そのため、特に高精度の波長設定を行う場合に、光出力LBの波長の収束が悪化して繰り返しの補正が必要となり、光出力LBの波長を目標波長に一致させるまでの時間が長くなるという課題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、高精度かつ高速の波長可変動作が可能な外部共振器型波長可変光源を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、第1の解決手段として、可動素子の移動に連動して出力光の波長を変化させる波長可変光源部を備えた外部共振器型波長可変光源において、可動素子を移動させるアクチュエータと、出力光の波長を検出する波長検出部と、該波長検出部の検出波長と目標波長との誤差に基づいてアクチュエータを駆動制御する駆動制御手段とを備える、という手段を採用する。
すなわち、第1の解決手段によれば、検出波長を制御量とするフィードバック制御に基づいてアクチュエータが駆動され、その結果として光出力の波長が目標波長に設定される。したがって、従来技術のようにステッピングモータのステップ数等に制限されることなく、光出力の波長を連続的に広い範囲で高精度に可変設定することができる。
また、検出波長を制御量とするフィードバック制御に基づいてアクチュエータが駆動されるので、アクチュエータや波長可変光源部の作動誤差等を補正する必要が無くなる。これにより、繰り返しの補正動作が不要になるため、光出力の波長を目標波長に一致させるまでの時間を短縮することができる。
また、検出波長を制御量とするフィードバック制御に基づいてアクチュエータが駆動されるので、アクチュエータや波長可変光源部の作動誤差等を補正する必要が無くなる。これにより、繰り返しの補正動作が不要になるため、光出力の波長を目標波長に一致させるまでの時間を短縮することができる。
また、第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、アクチュエータが3相モータであり、駆動制御手段は、検出波長に基づいて3相モータの電気角を演算し、該電気角と上記誤差とに基づいてアクチュエータを駆動制御する、という手段を採用する。
このような第2の解決手段によれば、先の構成と同様の作用効果が得られるのに加え、検出波長から3相モータの電気角を演算するので、3相モータの回転位置を検出するためのセンサ(例えばホール素子やエンコーダ)を用いることなくアクチュエータを制御駆動することができる。
また、第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、波長可変光源部がリットマン型であり、駆動制御手段は、電気角θと出力光の波長λとの関係を示す下記式(1)に基づいて前記電気角を算出する、という手段を採用する。
λ(θ)=d(sinβ+sinθ) ……(1)
ただし、d、βは前記波長可変光源部の構成に基づいて決定される定数である。
このような第3の解決手段によれば、ホール素子やエンコーダ等のセンサを用いることなくリットマン型の波長可変光源部を駆動する3相モータの電気角を取得してアクチュエータを制御駆動することができる。
λ(θ)=d(sinβ+sinθ) ……(1)
ただし、d、βは前記波長可変光源部の構成に基づいて決定される定数である。
このような第3の解決手段によれば、ホール素子やエンコーダ等のセンサを用いることなくリットマン型の波長可変光源部を駆動する3相モータの電気角を取得してアクチュエータを制御駆動することができる。
また、第4の解決手段として、上記第2の解決手段において、波長可変光源部がリトロー型であり、電気角演算部は、電気角θと出力光の波長λとの関係を示す下記式(2)に基づいて前記電気角を算出する、という手段を採用する。
λ(θ)=2dsinθ ……(2)
ただし、dは前記波長可変光源部の構成に基づいて決定される定数である。
このような第4の解決手段によれば、ホール素子やエンコーダ等のセンサを用いることなくリトロー型の波長可変光源部を駆動する3相モータの電気角を取得してアクチュエータを制御駆動することができる。
λ(θ)=2dsinθ ……(2)
ただし、dは前記波長可変光源部の構成に基づいて決定される定数である。
このような第4の解決手段によれば、ホール素子やエンコーダ等のセンサを用いることなくリトロー型の波長可変光源部を駆動する3相モータの電気角を取得してアクチュエータを制御駆動することができる。
本発明によれば、検出波長と目標波長との誤差に基づいてアクチュエータを駆動制御するので、アクチュエータとしてステッピングモータを用いる場合のように移動分解能が制限されることが無く、高精度の波長可変動作が可能である。
また、本発明によれば、アクチュエータや波長可変光源部の作動誤差を補正する動作が不要であり、高精度の波長設定を行う場合にも繰り返しの補正動作を行うことなく高速に連続の波長可変動作が可能である。
また、本発明によれば、アクチュエータや波長可変光源部の作動誤差を補正する動作が不要であり、高精度の波長設定を行う場合にも繰り返しの補正動作を行うことなく高速に連続の波長可変動作が可能である。
さらに、本発明によれば、3相モータをアクチュエータとして用い、検出波長に基づいて3相モータの電気角を算出し、検出波長と目標波長との誤差及び上記電気角に基づいて3相モータを駆動制御するので、3相モータの回転位置を検出するセンサを別途設ける必要がない。したがって、本発明によれば、機器構成の簡素化、小型化が可能である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態による外部共振器型波長可変光源について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る外部共振器型波長可変光源100の概略構成図である。図2は、外部共振器型波長可変光源100の動作フローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態による外部共振器型波長可変光源について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る外部共振器型波長可変光源100の概略構成図である。図2は、外部共振器型波長可変光源100の動作フローチャートである。
図1に示す外部共振器型波長可変光源100は、比較器9と、制御器10と、モータドライバ11と、サーボモータ14(アクチュエータ)と、外部共振器レーザ16(波長可変光源部)と、ビームスプリッタ17と、波長検出器18と、を備えている。これら各構成要素のうち、比較器9、制御器10及びモータドライバ11は、駆動制御手段を構成している。
比較器9は、図示しない上位装置、制御器10、及び波長検出器18に接続されている。比較器9は、上位装置から入力される目標波長WL0と、波長検出器18から入力される波長情報信号WL1とを比較し、両者の誤差に対応する誤差信号DV1を生成する。そして、生成した誤差信号DV1を、制御器10に出力する。
制御器10は、比較器9とモータドライバ11に接続されている。制御器10は、比較器9から入力される誤差信号DV1に基づいて、上記の誤差が小さくなるようにサーボモータ14を駆動するための制御信号C1を生成する。すなわち、制御器10は、誤差信号DV1の入力を受けて一般的なPID制御やI−PD制御等の演算を行い、サーボモータ14の移動量を規定した制御信号C1を生成してモータドライバ11に出力する。
モータドライバ11は、制御器10及びサーボモータ14に接続されている。モータドライバ11は、制御器10から入力された制御信号C1を、サーボモータ14の駆動信号D1に変換してサーボモータ14に出力し、サーボモータ14を駆動する。
サーボモータ14には、制御器10及びモータドライバ11により位置制御可能なモータであれば任意のモータを用いることができる。すなわち、サーボモータ14は、慣性モーメントが小さくなるように設計して機械的時定数を小さくし、高速応答の可能な制御用モータであり、位置や速度を検出し、回転数や回転角(移動量)を制御し(クローズド・ループ制御)、自由に回転角度を設定できるモータであればよい。例えば、一般的なDCサーボモータやダイレクトドライブモータ、ACサーボモータ等を用いることができる。
一方、ステッピングモータは、パルス信号で制御されるモータであり、回転角度はパルス信号数で、回転速度はパルス信号の周波数で決定される。通常は、位置検出や速度検出を行わずに回転角や回転速度を制御する(オープンループ制御)。
サーボモータ14には、制御器10及びモータドライバ11により位置制御可能なモータであれば任意のモータを用いることができる。すなわち、サーボモータ14は、慣性モーメントが小さくなるように設計して機械的時定数を小さくし、高速応答の可能な制御用モータであり、位置や速度を検出し、回転数や回転角(移動量)を制御し(クローズド・ループ制御)、自由に回転角度を設定できるモータであればよい。例えば、一般的なDCサーボモータやダイレクトドライブモータ、ACサーボモータ等を用いることができる。
一方、ステッピングモータは、パルス信号で制御されるモータであり、回転角度はパルス信号数で、回転速度はパルス信号の周波数で決定される。通常は、位置検出や速度検出を行わずに回転角や回転速度を制御する(オープンループ制御)。
外部共振器レーザ16は、図3(a)、(b)に示すように、複数の形態を採用しうる。図3(a)はリットマン型の外部共振器レーザ16を示す図であり、図3(b)はリトロー型の外部共振器レーザ16を示す図である。
図3(a)に示すリットマン型の構成において、外部共振器レーザ16は、レーザダイオード161(光源)、コリメートレンズ163、回折格子164(波長選択素子)、及び平面ミラー165(反射鏡)を備えている。
レーザダイオード161は、例えば半導体基板上に下部クラッド層、活性層、及び上部クラッド層を順に形成し、半導体基板を劈開して得られる平行な端面を共振器として用いるファブリペロー型の半導体レーザである。レーザダイオード161には共振器をなす端面の一方に無反射膜(ARコート)162が形成されている。レーザダイオード161は無反射膜162が形成された端面をコリメートレンズ163側に向けて配置されている。
コリメートレンズ163は、レーザダイオード161の無反射膜162が形成された端面におけるレーザ光の射出位置に、一方の焦点が配置されるようレーザダイオード161に対して位置決めされている。コリメートレンズ163は、レーザダイオード161から射出されるレーザ光を平行光にするとともに、回折格子164で回折されて戻ったレーザ光をレーザダイオード161のレーザ光の射出位置に集光する。
回折格子164は、図示の奥行方向に格子が形成された平面状の回折面164aを有しており、コリメートレンズ163によって平行にされた平行光、及び平面ミラー165によって反射されたレーザ光を、その波長に応じた角度で回折する。平面ミラー165は、回折格子164によって回折されたレーザ光を反射する。
平面ミラー165は、回折格子164に対して平行移動及び回転移動が可能である。具体的には、図3(a)中の符号d1、d2を付した方向に移動可能である。
したがって、図3(a)に示すリットマン型の外部共振器レーザ16では、回折格子164及び平面ミラー165が図1に示す波長選択部15を構成し、平面ミラー165が可動素子15aを構成している。
平面ミラー165は、回折格子164に対して平行移動及び回転移動が可能である。具体的には、図3(a)中の符号d1、d2を付した方向に移動可能である。
したがって、図3(a)に示すリットマン型の外部共振器レーザ16では、回折格子164及び平面ミラー165が図1に示す波長選択部15を構成し、平面ミラー165が可動素子15aを構成している。
上記構成において、レーザダイオード161から射出されたレーザ光は、コリメートレンズ163によって平行光に変換された後、回折格子164の回折面164aに入射し、波長に応じた角度で回折される。回折格子164で回折されたレーザ光のうち、平面ミラー165が配置されている方向へ回折されたレーザ光は、平面ミラー165で反射された後に再び回折格子164の回折面164aに入射する。このレーザ光は再び回折格子164で回折されて元の光路を逆向きに進み、コリメートレンズ163により集光されてレーザダイオード161に入射する。レーザダイオード161に入射したレーザ光のうち、一部がレーザダイオード161の端面161aで反射されてレーザダイオード161内部を逆向きに進んで再びコリメートレンズ163側に射出され、残りが端面161aからレーザダイオード161の外部に射出される。
図3(a)に示す外部共振器レーザ16では、レーザダイオード161の端面161aと、レーザダイオード161の外部に設けられた平面ミラー165とによって共振器が形成されている。共振器をなす平面ミラー165を回折格子164に対して移動させるとともに、回折格子164によって回折される光が垂直に入射されるように回転させると、平面ミラー165に入射するレーザ光の波長が変わるとともに共振器の光路長が変わるため、レーザダイオード161の端面161aから外部に射出されるレーザ光の波長を可変することができる。
具体的には、符号d1を付して示す方向に平面ミラー165を移動させるとともに適宜回転させると、レーザ光の波長を長波長側に連続的に可変することができ、逆に符号d2を付して示す方向に平面ミラー165を移動させるとともに適宜回転させるとレーザ光の波長を短波長側に連続的に可変することができる。
具体的には、符号d1を付して示す方向に平面ミラー165を移動させるとともに適宜回転させると、レーザ光の波長を長波長側に連続的に可変することができ、逆に符号d2を付して示す方向に平面ミラー165を移動させるとともに適宜回転させるとレーザ光の波長を短波長側に連続的に可変することができる。
次に、図3(b)に示すリトロー型の外部共振器レーザ16は、レーザダイオード161、コリメートレンズ163、及び回折格子164を備える。図3(b)に示すレーザダイオード161、コリメートレンズ163、及び回折格子164は、図3(a)に示すリットマン型のものと同様である。
図3(b)に示す回折格子164は、図示奥行き方向に格子が形成された平面状の回折面164aを有しており、図示の符号d3、d4を付した方向に移動可能である。したがって、図3(b)に示すリトロー型の外部共振器レーザ16では、回折格子164が、図1に示した可動素子15a及び波長選択部15を構成する。
図3(b)に示す回折格子164は、図示奥行き方向に格子が形成された平面状の回折面164aを有しており、図示の符号d3、d4を付した方向に移動可能である。したがって、図3(b)に示すリトロー型の外部共振器レーザ16では、回折格子164が、図1に示した可動素子15a及び波長選択部15を構成する。
上記構成において、レーザダイオード161から射出されたレーザ光は、コリメートレンズ163によって平行光に変換されて回折格子164に入射し、波長に応じた角度で回折される。回折格子164で回折されたレーザ光のうち、元の光路を逆向きに進むレーザ光は、コリメートレンズ163により集光されてレーザダイオード161に入射する。レーザダイオード161に入射したレーザ光の一部はレーザダイオード161の端面161aで反射されてレーザダイオード161内部を逆向きに進み、再びコリメートレンズ163側に射出される。一方、端面161aを透過したレーザ光は、レーザダイオード161の外部に射出され、外部共振器レーザ16の光出力LBとなる。
図3(b)に示す外部共振器レーザ16では、符号d3を付して示す方向に回折格子164を移動させるとともに適宜回転させると、レーザ光の波長を長波長側に大きく連続的に可変することができ、逆に符号d4を付して示す方向に回折格子164を移動させるとともに適宜回転させるとレーザ光の波長を短波長側に大きく連続的に可変することができる。また、平行光の光路に沿う方向に移動(微動)させることで、コリメートレンズ163のレーザダイオード161側の焦点位置を微調整することができる。
次に、ビームスプリッタ17は、外部共振器レーザ16の端面161aにおけるレーザ光の射出位置に位置決めされて配置されている。ビームスプリッタ17は、外部共振器レーザ16の光出力LBを反射・透過させて、光出力LBを分岐する。図1に示す構成では、ビームスプリッタ17を透過した成分が外部共振器型波長可変光源100の出力となり、ビームスプリッタ17で反射された成分は波長検出器18に入射される。
波長検出器18は、比較器9と接続されており、ビームスプリッタ17で分岐されて入射する光出力LBの波長を検出し、検出した波長に対応する波長情報信号WL1を生成して比較器9に出力する。
波長検出器18には、公知の波長モニタを採用することができる。例えば、特開2002−340687号公報や特開2004−055775号公報に記載された波長モニタを好適に用いることができる。
波長検出器18には、公知の波長モニタを採用することができる。例えば、特開2002−340687号公報や特開2004−055775号公報に記載された波長モニタを好適に用いることができる。
以上の構成を備えた外部共振器型波長可変光源100により、設定した波長の光出力LBを得るには、各々の素子を電源オンした状態で、図1及び図2に示すように、図示しない上位装置から目標波長WL0を比較器9に入力する(ステップS101)。
また、外部共振器レーザ16は、電源の供給により光出力LBの射出を開始し、ビームスプリッタ17で分岐されたレーザ光が波長検出器18に入射する。これにより、波長検出器18から光出力LBの波長に対応する波長情報信号WL1が出力される(ステップS102)。
また、外部共振器レーザ16は、電源の供給により光出力LBの射出を開始し、ビームスプリッタ17で分岐されたレーザ光が波長検出器18に入射する。これにより、波長検出器18から光出力LBの波長に対応する波長情報信号WL1が出力される(ステップS102)。
比較器9は、上位装置から入力された目標波長WL0と、波長検出器18から入力された波長情報信号WL1とを比較し、両者の誤差に対応する誤差信号DV1を生成して制御器10に出力する(ステップS103)。
本発明において、比較器9には、サーボモータ14の位置情報ではなく、起動直後から外部共振器レーザ16の光出力LBに対応する波長情報信号WL1が入力されるようになっている。したがって、いずれも波長に関する情報である目標波長WL0と波長情報信号WL1との差分を直接演算して誤差信号DV1を生成することができ、サーボモータ14の位置情報と波長情報とを対応づけるための演算等は不要である。
本発明において、比較器9には、サーボモータ14の位置情報ではなく、起動直後から外部共振器レーザ16の光出力LBに対応する波長情報信号WL1が入力されるようになっている。したがって、いずれも波長に関する情報である目標波長WL0と波長情報信号WL1との差分を直接演算して誤差信号DV1を生成することができ、サーボモータ14の位置情報と波長情報とを対応づけるための演算等は不要である。
制御器10は、入力された誤差信号DV1に基づいて、その制御方式(PID制御、I−PD制御等)に応じた制御信号C1を生成し、モータドライバ11に出力する(ステップS104)。制御信号C1は、サーボモータ14の移動量(回転量)に対応する信号である。
モータドライバ11は、入力された制御信号C1を駆動信号D1に変換してサーボモータ14に出力する(ステップS105)。
モータドライバ11は、入力された制御信号C1を駆動信号D1に変換してサーボモータ14に出力する(ステップS105)。
サーボモータ14は、駆動信号D1の入力を受けて回転する。これにより、サーボモータ14の回転軸と連結された可動素子15aが制御信号C1に対応した量だけ移動する。外部共振器レーザ16では、可動素子15aの移動に連動して光出力LBの波長が変更され、波長が補正された光出力LBが出力される(ステップS106)。
図3(a)に示したリットマン型の外部共振器レーザ16では、可動素子15aである平面ミラー165が符号d1又はd2を付した方向に移動されて共振器長が変化する結果、レーザダイオード161の端面161aから射出されるレーザ光の波長が長波長側又は短波長側に連続的に変化する。
図3(b)に示したリトロー型の外部共振器レーザ16では、可動素子15aである回折格子164が符号d3又はd4を付した方向に移動されて共振器長が変化する結果、レーザダイオード161の端面161aから射出されるレーザ光の波長が長波長側又は短波長側に連続的に変化する。
図3(b)に示したリトロー型の外部共振器レーザ16では、可動素子15aである回折格子164が符号d3又はd4を付した方向に移動されて共振器長が変化する結果、レーザダイオード161の端面161aから射出されるレーザ光の波長が長波長側又は短波長側に連続的に変化する。
光出力LBは、ビームスプリッタ17により分岐され、分岐された光出力LBの一方は、外部共振器型波長可変光源100の出力となり、他方は波長検出器18の入力信号となる。波長検出器18は、補正された光出力LBを検出し、光出力LBの波長に対応する波長情報信号WL1を生成して比較器9に出力する(ステップS102に戻る)。
このようにして、光出力LBの波長情報信号WL1を比較器9にフィードバックし、制御器10により目標波長WL0と波長情報信号WL1との誤差に基づくモータ制御を行うステップS102〜S106を繰り返すことで、光出力LBの波長を目標波長WL0に一致させることができる。
なお、本実施形態の外部共振器型波長可変光源100における光出力LBの応答特性は、制御器10で採用される制御アルゴリズムに依存する。
なお、本実施形態の外部共振器型波長可変光源100における光出力LBの応答特性は、制御器10で採用される制御アルゴリズムに依存する。
以上詳細に説明したように、本実施形態の外部共振器型波長可変光源100では、外部共振器レーザ16の光出力LBの波長を常時モニタして比較器9にフィードバックし、目標波長WL0と波長情報信号WL1との誤差に基づいてサーボモータ14を駆動することで光出力LBの波長を補正する。したがって、本実施形態の外部共振器型波長可変光源100によれば、従来のステッピングモータを用いた方式のようにステッピングモータのステップ数に依存することなく、光出力LBの波長を連続的に精密に可変することができる。
また本実施形態では、波長検出器18からフィードバックされる光出力LBの波長情報信号WL1を比較器9に直接入力して波長補正動作を行うので、光出力LBはフルクローズドループ制御される。したがって、ステッピングモータを用いた場合のバックラッシュ等や、外部共振器レーザ16の作動誤差などの位置情報のずれに起因する光出力LBの波長のずれをも含めて適切に波長を補正することができる。
また、図5に示した外部共振器型波長可変光源400では、演算装置101において、波長検出器18から入力される波長情報信号WLと、設定した波長との比較を行って光出力LBの収束判別を行っていた。そして、波長情報信号WLが設定した波長に一致しない場合には、演算により位置補正信号S42を生成し、パルス発生回路410に供給することで、光出力LBの波長補正を行っていた。
これに対して本実施形態では、サーボモータ14の位置情報のずれや外部共振器レーザ16の作動誤差は、比較器9にフィードバックされる波長情報信号WL1に吸収されるため、光出力LBの波長に対する収束判別を行う必要が無く、位置情報のずれや作動誤差を補正するための位置補正信号を生成する必要も無い。したがって、高精度の波長設定を行う場合にも、繰り返しの補正動作が必要なくなる。よって、光出力LBの波長を目標波長WL0に一致させるまでの時間が収束判別や位置補正のための演算処理により遅延することがなくなり、高速な波長可変動作が可能である。
(第2の実施形態)
次に、図面を参照して本発明の第2の実施形態による外部共振器型波長可変光源について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る外部共振器型波長可変光源200の概略構成図である。
次に、図面を参照して本発明の第2の実施形態による外部共振器型波長可変光源について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る外部共振器型波長可変光源200の概略構成図である。
図4に示す外部共振器型波長可変光源200は、比較器9と、制御器10と、転流回路22と、モータドライバ21と、演算装置23と、3相モータ24(アクチュエータ)と、外部共振器レーザ16(波長可変光源部)と、ビームスプリッタ17と、波長検出器18と、を備えている。これら各構成要素のうち、比較器9、制御器10、転流回路22、モータドライバ21及び演算装置23は、駆動制御手段を構成している。
なお、これら構成要素のうち、外部共振器レーザ16、ビームスプリッタ17、及び波長検出器18の構成は、第1実施形態に係る外部共振器型波長可変光源100と同様である。
なお、これら構成要素のうち、外部共振器レーザ16、ビームスプリッタ17、及び波長検出器18の構成は、第1実施形態に係る外部共振器型波長可変光源100と同様である。
本実施形態では、外部共振器レーザ16の可動素子15aに3相モータ24が連結されている。この3相モータ24の採用に伴い、位置制御部が比較器9と制御器10と転流回路22とからなる構成とされている。また、転流回路22に接続された演算装置23を備えており、モータドライバ21は3相モータ24に適合した構成のモータドライバとされている。
比較器9は、図示しない上位装置から入力される目標波長WL0と、波長検出器18から入力される波長情報信号WL2との誤差に対応する誤差信号DV2を生成し、制御器10に出力する。
制御器10は、入力された誤差信号DV2に基づいて、その制御方式(PID制御、I−PD制御等)に応じた第1の制御信号C21を生成し、転流回路22に出力する。
制御器10は、入力された誤差信号DV2に基づいて、その制御方式(PID制御、I−PD制御等)に応じた第1の制御信号C21を生成し、転流回路22に出力する。
演算装置23は、波長検出器18及び転流回路22に接続されている。演算装置23は、波長検出器18から入力される波長情報信号WL2を演算処理して電気角信号EA2を生成し、電気角信号EA2を転流回路22に出力する。
演算装置23では、以下に説明する演算処理により3相モータ24の電気角θを算出し、電気角信号EA2として転流回路22に出力する。
まず、外部共振器レーザ16が、図3(a)に示したリットマン型である場合、3相モータ24の電気角θは、電気角θと出力光の波長λとの関係を示す以下の式(1)により算出することができる。
λ(θ)=d(sinβ+sinθ) ……(1)
式(1)において、dは回折格子164の格子定数であり、βはレーザダイオード161から射出されたレーザ光の回折格子164に対する入射角である。したがって、d、βは、外部共振器レーザ16の機器構成により決定される既知の値である。図3(a)において、電気角θは、平面ミラー165で反射されたレーザ光の回折格子164に対する入射角として規定される。そして、λ(θ)は波長情報信号WL2として与えられるので、式(1)から電気角θを算出することができる。
まず、外部共振器レーザ16が、図3(a)に示したリットマン型である場合、3相モータ24の電気角θは、電気角θと出力光の波長λとの関係を示す以下の式(1)により算出することができる。
λ(θ)=d(sinβ+sinθ) ……(1)
式(1)において、dは回折格子164の格子定数であり、βはレーザダイオード161から射出されたレーザ光の回折格子164に対する入射角である。したがって、d、βは、外部共振器レーザ16の機器構成により決定される既知の値である。図3(a)において、電気角θは、平面ミラー165で反射されたレーザ光の回折格子164に対する入射角として規定される。そして、λ(θ)は波長情報信号WL2として与えられるので、式(1)から電気角θを算出することができる。
一方、外部共振器レーザ16が、図3(b)に示したリトロー型である場合、3相モータ24の電気角θは、電気角θと出力光の波長λとの関係を示す以下の式(2)により算出することができる。
λ(θ)=2dsinθ ……(2)
式(2)において、dは回折格子164の格子定数であり、外部共振器レーザ16の機器構成により決定される既知の値である。図3(b)において、電気角θは、レーザダイオード161から射出されたレーザ光の回折格子164に対する入射角として規定される。そして、λ(θ)は波長情報信号WL2として与えられるので、式(2)から電気角θを算出することができる。
λ(θ)=2dsinθ ……(2)
式(2)において、dは回折格子164の格子定数であり、外部共振器レーザ16の機器構成により決定される既知の値である。図3(b)において、電気角θは、レーザダイオード161から射出されたレーザ光の回折格子164に対する入射角として規定される。そして、λ(θ)は波長情報信号WL2として与えられるので、式(2)から電気角θを算出することができる。
転流回路22は、制御器10から入力される第1の制御信号C21と、演算装置23から入力される電気角信号EA2とから3相モータ24のU相、V相、及びW相に対応する第2の制御信号C22を生成し、モータドライバ21に出力する。モータドライバ21は、転流回路22から入力される第2の制御信号C22を、3相モータ24の駆動信号D2に変換して3相モータ24に出力し、3相モータ24を駆動する。
転流回路22における第2の制御信号C22(U相、V相、及びW相)は、制御器10から入力される第1の制御信号C21(Vg1)と、演算装置23から入力される3相モータ24の電気角θとから生成される。具体的には、U相、V相、及びW相の出力信号VU、VV、及びVWは、電気角θをパラメータする関数A(θ)と、Vg1とを用いた式(3)〜(5)により算出することができる。
VU=Vg1・A(θ) ……(3)
VV=Vg1・A(θ+2π/3) ……(4)
VW=−(VU+VV) ……(5)
VU=Vg1・A(θ) ……(3)
VV=Vg1・A(θ+2π/3) ……(4)
VW=−(VU+VV) ……(5)
以上の構成を備えた外部共振器型波長可変光源200の動作フローチャートは、図2に示した外部共振器型波長可変光源100の動作フローチャートと共通である。したがって以下では、図2及び図4を参照しつつ外部共振器型波長可変光源200の動作について説明する。
外部共振器型波長可変光源200において、設定した波長の光出力LBを得るには、各々の素子を電源オンした状態で、図4及び図2に示すように、図示しない上位装置から目標波長WL0を比較器9に入力する(ステップS101)。
また、外部共振器レーザ16は、電源の供給により光出力LBの射出を開始し、ビームスプリッタ17で分岐されたレーザ光が波長検出器18に入射する。これにより、波長検出器18から光出力LBの波長に対応する波長情報信号WL2が出力される(ステップS102)。
また、外部共振器レーザ16は、電源の供給により光出力LBの射出を開始し、ビームスプリッタ17で分岐されたレーザ光が波長検出器18に入射する。これにより、波長検出器18から光出力LBの波長に対応する波長情報信号WL2が出力される(ステップS102)。
比較器9は、上位装置から入力された目標波長WL0と、波長検出器18から入力された波長情報信号WL2とを比較し、両者の誤差に対応する誤差信号DV2を生成して制御器10に出力する(ステップS103)。
本実施形態においても、比較器9には波長情報信号WL2が入力されるようになっている。これにより、目標波長WL0と波長情報信号WL2との差分を直接演算して誤差信号DV2を生成することができ、3相モータ24の位置情報と波長情報とを対応づけるための演算等は不要である。
本実施形態においても、比較器9には波長情報信号WL2が入力されるようになっている。これにより、目標波長WL0と波長情報信号WL2との差分を直接演算して誤差信号DV2を生成することができ、3相モータ24の位置情報と波長情報とを対応づけるための演算等は不要である。
続くステップS104では、制御器10、転流回路22、及び演算装置23により制御信号(第2の制御信号C22)が生成される。
制御器10は、入力された誤差信号DV2に基づいて、その制御方式(PID制御、I−PD制御等)に応じた第1の制御信号C21を生成し、転流回路22に出力する。第1の制御信号C21は、3相モータ24の移動量(回転量)に対応する信号である。
また、演算装置23は、波長検出器18から入力される波長情報信号WL2から3相モータ24の電気角θを算出し、電気角信号EA2として転流回路22に出力する。
そして、転流回路22は、それぞれ入力された第1の制御信号C21と電気角信号EA2とに基づいて、3相モータ24のU相、V相、W相のそれぞれに対応する制御信号を含んだ第2の制御信号C22を生成し、モータドライバ21に出力する。
制御器10は、入力された誤差信号DV2に基づいて、その制御方式(PID制御、I−PD制御等)に応じた第1の制御信号C21を生成し、転流回路22に出力する。第1の制御信号C21は、3相モータ24の移動量(回転量)に対応する信号である。
また、演算装置23は、波長検出器18から入力される波長情報信号WL2から3相モータ24の電気角θを算出し、電気角信号EA2として転流回路22に出力する。
そして、転流回路22は、それぞれ入力された第1の制御信号C21と電気角信号EA2とに基づいて、3相モータ24のU相、V相、W相のそれぞれに対応する制御信号を含んだ第2の制御信号C22を生成し、モータドライバ21に出力する。
モータドライバ21は、入力された第2の制御信号C22を駆動信号D2に変換して3相モータ24に出力する(ステップS105)。
3相モータ24は、入力された駆動信号D2に基づいて回転し、3相モータ24の回転軸に連結された可動素子15aが、第1の制御信号C21に対応した量だけ移動する。外部共振器レーザ16では、可動素子15aの移動に連動して光出力LBの波長が変更され、波長が補正された光出力LBが出力される(ステップS106)。
3相モータ24は、入力された駆動信号D2に基づいて回転し、3相モータ24の回転軸に連結された可動素子15aが、第1の制御信号C21に対応した量だけ移動する。外部共振器レーザ16では、可動素子15aの移動に連動して光出力LBの波長が変更され、波長が補正された光出力LBが出力される(ステップS106)。
図3(a)に示したリットマン型の外部共振器レーザ16では、可動素子15aである平面ミラー165が符号d1又はd2を付した方向に移動されて共振器長が変化する結果、レーザダイオード161の端面161aから射出されるレーザ光の波長が長波長側又は短波長側に連続的に変化する。
図3(b)に示したリトロー型の外部共振器レーザ16では、可動素子15aである回折格子164が符号d3又はd4を付した方向に移動されて共振器長が変化する結果、レーザダイオード161の端面161aから射出されるレーザ光の波長が長波長側又は短波長側に連続的に変化する。
図3(b)に示したリトロー型の外部共振器レーザ16では、可動素子15aである回折格子164が符号d3又はd4を付した方向に移動されて共振器長が変化する結果、レーザダイオード161の端面161aから射出されるレーザ光の波長が長波長側又は短波長側に連続的に変化する。
光出力LBは、ビームスプリッタ17により分岐され、分岐された光出力LBの一方は、外部共振器型波長可変光源200の出力となり、他方は波長検出器18の入力信号となる。波長検出器18は、補正された光出力LBを検出し、光出力LBの波長に対応する波長情報信号WL2を生成して比較器9に出力する(ステップS102に戻る)。
このようにして、光出力LBの波長情報信号WL2を比較器9にフィードバックし、制御器10により目標波長WL0と波長情報信号WL2との誤差に基づくモータ制御を行うステップS102〜S106を繰り返すことで、光出力LBの波長を目標波長WL0に一致させることができる。
なお、本実施形態の外部共振器型波長可変光源200における光出力LBの応答特性は、制御器10に採用されている制御アルゴリズムに依存する。
このようにして、光出力LBの波長情報信号WL2を比較器9にフィードバックし、制御器10により目標波長WL0と波長情報信号WL2との誤差に基づくモータ制御を行うステップS102〜S106を繰り返すことで、光出力LBの波長を目標波長WL0に一致させることができる。
なお、本実施形態の外部共振器型波長可変光源200における光出力LBの応答特性は、制御器10に採用されている制御アルゴリズムに依存する。
以上詳細に説明したように、本実施形態の外部共振器型波長可変光源200においても、外部共振器レーザ16の光出力LBの波長を常時モニタして比較器9にフィードバックし、目標波長WL0と波長情報信号WL2との誤差に基づいて3相モータ24を駆動することで光出力LBの波長を補正する。
したがって、本実施形態の外部共振器型波長可変光源200によれば、従来のステッピングモータを用いた方式のようにステッピングモータのステップ数に依存することなく、光出力LBの波長を連続的に精密に可変することができる。
したがって、本実施形態の外部共振器型波長可変光源200によれば、従来のステッピングモータを用いた方式のようにステッピングモータのステップ数に依存することなく、光出力LBの波長を連続的に精密に可変することができる。
また、波長検出器18からフィードバックされる光出力LBの波長情報信号WL2を比較器9に直接入力して波長補正動作を行うので、光出力LBはフルクローズドループ制御される。したがって、ステッピングモータを用いた場合のバックラッシュ等や、外部共振器レーザ16の作動誤差などの位置情報のずれに起因する光出力LBの波長のずれをも含めて適切に波長を補正することができる。
また、3相モータ24の位置情報のずれや外部共振器レーザ16の作動誤差は、比較器9にフィードバックされる波長情報信号WL2に吸収されるため、光出力LBの波長に対する収束判別を行う必要が無く、位置情報のずれや作動誤差を補正するための位置補正信号を生成する必要も無い。したがって、高精度の波長設定を行う場合にも、繰り返しの補正動作が必要なくなる。よって、光出力LBの波長を目標波長WL0に一致させるまでの時間が収束判別や位置補正のための演算処理により遅延することがなくなり、高速な波長可変動作が可能である。
さらに、本実施形態の外部共振器型波長可変光源200では、波長情報信号WL2から3相モータ24の電気角θを算出し、かかる電気角θを用いて3相モータ24の制御信号を生成している。したがって本実施形態では、3相モータ24の電気角θを検出するためのホール素子やエンコーダが不要であり、3相モータ24の小型化、低コスト化が容易である。
なお、上記各実施形態では、アクチュエータとしてサーボモータ14あるいは3相モータ24を用いた場合について説明したが、本発明におけるアクチュエータは、これらのモータに限定されない。
なお、上記各実施形態では、アクチュエータとしてサーボモータ14あるいは3相モータ24を用いた場合について説明したが、本発明におけるアクチュエータは、これらのモータに限定されない。
100,200…外部共振器型波長可変光源、9…比較器、10…制御器、11,21…モータドライバ、14…サーボモータ(アクチュエータ)、15…波長選択部、15a…可動素子、16…外部共振器レーザ(波長可変光源部)、17…ビームスプリッタ、18…波長検出器、22…転流回路、23…演算装置、24…3相モータ(アクチュエータ)、DV1,DV2…誤差信号、C1…制御信号、C21…第1の制御信号、C22…第2の制御信号、D1,D2…駆動信号、EA2…電気角信号、WL1,WL2…波長情報信号
Claims (4)
- 可動素子の移動に連動して出力光の波長を変化させる波長可変光源部を備えた外部共振器型波長可変光源において、
前記可動素子を移動させるアクチュエータと、
前記出力光の波長を検出する波長検出器と、
該波長検出器の検出波長と目標波長との誤差に基づいて前記アクチュエータを駆動制御する駆動制御手段と
を備えることを特徴とする外部共振器型波長可変光源。 - 前記アクチュエータが3相モータであり、
前記駆動制御手段は、前記検出波長に基づいて前記3相モータの電気角を演算し、該電気角と前記誤差とに基づいて前記アクチュエータを駆動制御することを特徴とする請求項1記載の外部共振器型波長可変光源。 - 前記波長可変光源部がリットマン型であり、
前記駆動制御手段は、電気角θと出力光の波長λとの関係を示す下記式(1)に基づいて前記電気角を算出することを特徴とする請求項2に記載の外部共振器型波長可変光源。
λ(θ)=d(sinβ+sinθ) ……(1)
ただし、d、βは前記波長可変光源部の構成に基づいて決定される定数である。 - 前記波長可変光源部がリトロー型であり、
前記駆動制御手段は、電気角θと出力光の波長λとの関係を示す下記式(2)に基づいて前記電気角を算出することを特徴とする請求項2に記載の外部共振器型波長可変光源。
λ(θ)=2dsinθ ……(2)
ただし、dは前記波長可変光源部の構成に基づいて決定される定数である。
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