JP2010231978A - ワイヤハーネスへの線間止水方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】線間止水処理の工数を削減して作業性を高めると共に、止水性能を向上させる。
【解決手段】ワイヤハーネス10を構成する電線群11にテープ13を巻き付けて円形に集束すると共に、止水箇所Aはテープ巻きせずに防水シート14で上面を開口したU字状に被覆し、線間止水装置20の加圧容器22内に配置したU字状のセット治具30に前記防水シート14で被覆した止水箇所Aを挿通して支持し、止水箇所Aの防水シートで被覆していない電線群11の上面に止水剤15を塗布し、ついで、加圧容器22内に圧縮空気を導入して加圧して止水剤15を電線群11中に浸透させていき、その後、U字状の防水シート14の両端部先端を電線群11の上面に折り返して被覆して止水処理部Bを形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ワイヤハーネスへの線間止水方法に関し、詳しくは、自動車のパネル貫通穴に装着するグロメットに挿通するワイヤハーネスの線間止水処理に関するものである。
例えば、被水領域である自動車のエンジンルームと車室とを仕切るパネルに穿設した貫通穴を通してワイヤハーネスを配線する場合、ゴムまたはエストラマーからなるグロメットにワイヤハーネスを挿通し、該グロメットを前記貫通穴に装着すると共に、該グロメット内を挿通する部位のワイヤハーネスに線間止水処理を施すことにより、車室側への浸水を防止している。
該線間止水は、グロメットを挿通するワイヤハーネスの電線群の間および各電線とグロメットの管部との間に隙間があると、該隙間を通してエンジンルーム側より車室内に浸水が生じるため、これら隙間をシールするため止水剤を充填して止水処理がなされている。
この種のワイヤハーネスの線間止水方法として、本出願人は特開2008−181815号公報(特許文献1)を提供している。
該止水方法は、まず、図10(A)に示すように、布線治具1にワイヤハーネスW/Hを構成する電線wを整列配置して挿通し、ついで、図10(B)に示すように、ノズル3を下方から上向きに移動させて、防水区間xの電線に止水剤4を塗布する。塗布後に、図10(C)に示すように、電線wの表面に粘着剤が塗布された発泡シート5を被せ、該発泡シート5を丸めてテープ6を巻き付けて固定する。
このように処理された止水部をグロメット内に挿通し、該止水部をグロメットの管部の内周面に密着させることにより、グロメットを挿通するワイヤハーネスの各電線間の隙間、および各電線とグロメット内周面との隙間をシールしている。
しかしながら、この線間止水方法はワイヤハーネスの組み立てラインで連続して行える利点があるが、電線wを一列に整列させる作業や、シート5とテープ6を用いた集束作業が必要となる。また、発泡シート5を用いて止水剤4と電線wを丸める際に、電線に凹凸があるためシートが巻きにくい問題がある。
特開2008−181815号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、線間止水工数を削減でき、かつ、止水性能を高めることができるワイヤハーネスの線間止水方法を提供することを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、ワイヤハーネスを構成する電線群をテープ巻きして集束すると共に、止水箇所はテープ巻きせずに防水シートで上面を開口したU字状に被覆し、
加圧容器内に配置したU字状のセット治具に前記防水シートで被覆した前記止水箇所を挿通して支持し、
前記止水箇所の防水シートで被覆していない電線群の上面に止水剤を塗布し、
ついで、前記加圧容器内に圧縮空気を導入して加圧し、前記止水剤を電線群中に浸透させていき、
その後、前記U字状の防水シートの両端部先端を電線群の上面に折り返して被覆していることを特徴とするワイヤハーネスの線間止水方法を提供している。
本発明の前記ワイヤハーネスの線間止水方法を用いれば、ワイヤハーネスを予め集束した状態で前記U字状のセット治具に挿通し、この集束された電線群中に加圧によって止水剤を浸透させるため、止水剤を塗布するために電線群を布線治具の長穴に挿通して整列させる工程を必要としないうえ、止水剤充填後に止水部を円形に丸める集束工程も必要とせず、工数を削減して作業性を高めることができる。
また、あらかじめ電線群をテープ巻きしてあるため、電線の凹凸が無くなり防水シートで止水部を巻き付ける工程の作業性が向上する。
さらに、ワイヤハーネスの止水箇所の外周に予め防水シートをU字状に巻き付け、該止水箇所を防水シートで受けた状態で前記セット治具に挿通して止水剤を浸透させるため、防水シートで止水剤を受け止めて該止水剤の垂れ落ちを防ぐことができると共に、電線間の隙間に加え、電線と防水シートとの隙間にも止水剤を浸透させることができる。
さらにまた、止水剤を浸透させる前に電線群を収束して円形に成形しておくため、止水剤の浸透前後で電線群の隙間の大きさや形状が変化せず、隙間を確実に止水剤で充填させることができ、止水性能を高めることができる。また、整列させた電線群に止水剤を塗布する場合に比べて、電線群の間に止水剤を保持できるために、液垂れが発生しにくくなり、より低粘度の止水剤を使用でき電線群の小さな隙間へも止水剤を浸透させることが可能となる。
前記防水シートで被覆する電線群の両側では、透明テープを用いて前記テープ巻きを行い、前記電線群中への前記止水剤の浸透状態を外観可能としていることが好ましい。これにより、止水剤がどこまで浸透したかを容易に目視確認できる。
止水剤に熱硬化性、熱可塑性、UV硬化性、湿気硬化性の少なくともいずれか一つの特性を有する止水剤を用い、前記防水シートで被覆する止水箇所を挟む両側の前記テープ巻き部分を、前記加圧容器の周壁に形成した引出口から外方へ引き出し、該引出口から引き出した位置で、加熱、冷却、紫外線照射または加湿を行って、前記電線群中に浸透する止水剤を前記電線群の軸方向の所定位置で硬化させることができる。
このように、止水箇所の両側の前記テープ巻き部分から止水剤を硬化させることにより、止水箇所外に止水剤が所定の範囲内から流れ広がることを防止して、止水箇所の電線群内への止水剤の浸透力を高めることができるため、電線間および電線と防水シート間の全隙間により確実に止水剤を充填させることができる。
また、本発明は、前記線間止水方法で止水処理されたワイヤハーネスを提供している。
前記止水処理されたワイヤハーネスはグロメット内に挿通している。
該グロメットは、前記止水処理部を密着して挿通させる小径筒部と、該小径筒部の一端に連続する拡径筒部を備え、該拡径筒部の大径側の外周に車体パネルに設けた貫通孔の周縁に係止する車体係止凹部を設けている。
前記グロメットの小径筒部に挿通するワイヤハーネスの電線間の隙間に止水剤を充填して線間止水していると共に、該止水処理部の外周面に巻き付けている前記防水シートとグロメットの内周面とが密着できる。
さらに、本発明は、前記線間止水方法で用いる線間止水装置を提供している。
該線間止水装置の前記加圧容器はワイヤハーネス組立作業台上に搭載され、該ワイヤハーネス組立作業台上で布線された電線群をテープ巻きすると共に前記防水シートで被覆されたワイヤハーネスの前記止水箇所を前記加圧容器に挿入して前記止水剤を充填するものとしている。
このように、本発明の線間止水装置の加圧容器をワイヤハーネス組立作業台上に搭載するため、ワイヤハーネスの組立ライン上でワイヤハーネスの電線群の線間止水処理ができる。
上述したように、本発明の線間止水方法では、ワイヤハーネスの止水箇所を除いてテープで集束し、テープ巻きしていない止水箇所をU字状のセット治具に挿通し、この集束された電線群中に加圧によって止水剤を浸透させている。よって、止水剤を塗布するために従来必要とした電線群の整列工程を必要としないうえ、止水剤充填後に整列させた止水部を丸める集束工程も必要とせず、工数を削減して作業性を高めることができる。
また、あらかじめ電線群をテープ巻きしているため、電線の凹凸が無くなり防水シートを巻き付ける工程の作業性が向上する。
さらに、電線群の止水箇所の外周に防水シートをU字状に巻き付け、該止水箇所を防水シートで受けた状態でセット治具に挿通するため、該防水シートによって止水剤を受けとめて垂れ落ちを防ぐことがきると共に、電線間の隙間に加え、電線と防水シートとの間の隙間にも止水剤を浸透させることができる。
本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネスの線間止水方法で用いる線間止水装置を示し、(A)は分解斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図である。 ワイヤハーネスを円形に集束し、防水シートをU字状に巻き付けた状態を示す斜視図である。 図1に示す加圧容器の下ケースにワイヤハーネスの止水箇所をセットした状態を示す斜視図である。 加圧容器の下ケースに上ケースを被せた状態を示す斜視図である。 加圧時の止水箇所の状態を示し、(A)は縦断面説明図であり、(B)は横断面説明図である。 止水剤の硬化工程を示す説明図である。 止水箇所を防水シートで被覆して止水処理部を形成した状態を示す斜視図である。 ワイヤハーネスの止水処理部にグロメットを装着して車体パネルの貫通穴に挿通した状態を示す説明断面図である。 図8のIX−IX線断面図である。 従来例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図9に、本発明の第1実施形態を示す。
ワイヤハーネス10は、図8に示すように、自動車のエンジンルームXと車室Yとを仕切る車体パネル50に設けた貫通穴51に挿通して配索されるものである。該貫通穴51を挿通する部分には、ワイヤハーネス10にグロメット40を装着し、該グロメット40を挿通するワイヤハーネスに線間止水を施している。
前記グロメット40は、ワイヤハーネス10を密着させて挿通する小径筒部41の一端に拡径筒部42を連続させ、拡径筒部42の外周に車体パネル50の貫通穴51と嵌合する環状の車体係止凹部43を設けている。ワイヤハーネス10の小径筒部41内に挿通される部位を止水箇所Aとし、該止水箇所Aにワイヤハーネス10の電線群に止水剤を充填して線間止水処理している。
図1(A)および図4に示すように、ワイヤハーネス組立作業台21上に加圧容器22を備えた線間止水装置20を搭載し、線間止水処理はワイヤハーネス組立作業台21上で行っている。
加圧容器22は、例えば、図4に示すような、上壁23、底壁24、左右側壁25および前後側壁26とで囲まれた四角ボックス形状よりなる。該加圧容器22は、図1(A)に示すように、対称形状の半割り体からなる下ケース22Aと上ケース22Bとからなり、下ケース22Aのキャビティ27Aと上ケース22Bのキャビティ27Bとで圧縮空気充填用キャビティ27を形成している。
前記下ケース22Aの配線方向両端に位置する左右両側壁25Aには、円形に集束した電線群11を保持すると共に外部へと引き出す電線引出凹部28Aを上端から凹設している。
前記上ケース22Bにも、前記各電線引出凹部28Aとの対向位置に電線引出凹部28Bを下端から凹設している。
上記電線引出凹部28Aと28Bの内周には、それぞれ電線群11の外周面に密着する柔軟性を有するシール材32A、32Bを装着している。
これにより、下ケース22Aに上ケース22Bを被せてキャビティ27を閉じたときに、図4に示すように、上下の前記電線引出凹部28A、28Bによって丸穴からなる電線引出口28を形成している。また、ケースのいずれか、例えば上ケース22Bの上壁23には、圧縮空気導入口29を設けている。
前記下ケース22A内には、図1(A)(B)に示すように、底壁24にセット治具30を配置している。セット治具30は、前記底壁24から立設する軸部31と、該軸部31の上端に設けたU字状の電線受け部34とからなる。該電線受け部34は、その底部34aの高さが前記電線引出凹部28Aと同一高さとなるように設定している。
次に、前記線間止水装置20を用いた線間止水方法を説明する。
まず、前記ワイヤハーネス組立作業台21上でワイヤハーネス10を布線し、図2に示すように、ワイヤハーネス10を構成する電線群11の前記止水箇所Aを挟んだ両側に、粘着剤が塗布された透明テープ13を巻き付けて電線群11を円形に集束する。
該透明テープ13の巻き付け時に、透明テープ13を巻き付けずに電線群11を露出させた止水箇所Aの下半外周に、防水シート14をU字状に巻き付けて被覆すると共に、該止水箇所Aの上面側では防水シート14を巻き閉じないで電線群11を露出させておく。防水シート14の一端側には粘着剤を塗布して粘着部14aを形成している。
次いで、図3に示すように、加圧容器22の下ケース22A内に配置された前記セット治具30の電線受け部34に、防水シート14でU字状に被覆された状態の止水箇所Aを挿通して防水シート14と共に保持させる。かつ、止水箇所Aの両側の透明テープ13の巻き付け箇所を、下ケース22Aの前記電線引出凹部28Aに嵌めて外方に引き出す。
この状態で、防水シート14で被覆されていない止水箇所Aの上面に止水剤15を塗布する。
止水剤15には、加圧工程時に止水剤15の周囲のエアの圧力とケース外側に引き出された電線群の内部の圧力との圧力差によって止水剤15が電線群の内側方向及び長手方向に浸透し得る程度の流動性を有するものを用いる。
また、前記止水剤15は、前記の浸透後に少なくとも止水剤15の形態が安定して維持される程度に硬化するものであることが好ましい。この硬化は湿気による自然硬化でもよいし、紫外線の照射や加熱・冷却によって促進される硬化であっても良い。ただし、硬化後も止水剤15にある程度の柔軟性が確保されることが好ましい。このことは、組付け時に加わる外力による止水剤15の割れや破損の発生を回避することを可能にする。
具体的に、止水剤15の材質としては、例えば、湿気硬化性のシリコーン樹脂やUV硬化性あるいは熱硬化性のシリコーン樹脂が好適である。前記シリコーン樹脂を用いれば、後述の加圧時に、図6に示すように左右両側の電線引出口28から引き出された位置の透明テープ13の巻き付け箇所に紫外線照射や加熱を行うことにより、所定の範囲に到達した止水剤から硬化させることができ、所定の範囲内で隙間無く充填させることができる。
さらに、止水剤15にチクソ性を付与したものを用いれば、電線群中へ止水剤を加圧浸透させる際には、電線と止水剤との間に生じるせん断力により止水剤は低粘度となるため微少隙間への浸透が可能となる。且つ、電線群内に浸透し加圧を終了した際には、止水剤の粘度が高くなり浸透した隙間内に安定して保持できるため、止水性能の低下や液垂れを防止することができる。
次いで、図4に示すように、加圧容器22の下ケース22Aの上面に上ケース22Bを下向きに被せてキャビティ27を閉じる。これにより、加圧容器22内に止水箇所Aが収容されると共に、該加圧容器22の左右両側の電線引出口28から電線群11が引き出され、該電線群11の前記透明テープ13の巻き付け部分の外周に前記電線引出口28が密着する。
次に、図5(A)(B)に示すように、加圧容器22の前記圧縮空気導入口29から圧縮空気をキャビティ27内に導入して加圧容器22内を加圧する。
このように、加圧により止水剤15を電線群11中の各電線12間の隙間および電線群11と前記防水シート14との間の隙間に浸透させ、かつ、電線引出口28より外側にまで浸透してきた止水剤15を透明テープ13内で硬化させる。
最後に、図7に示すように、加圧容器22の上ケース22Bを外し、U字状の前記防水シート14の両端部先端を止水箇所Aの上面で折り返し重ねて巻き閉じる。これにより、止水剤15を充填した止水箇所Aの全外周を防水シート14で被覆した止水処理部Bを形成している。
前記線間止水方法による止水処理部を形成したワイヤハーネス10を、グロメット40内に挿通している。図8に示すように、グロメット40の小径筒部41内にワイヤハーネス10の止水処理部Bを配置している。
前記したワイヤハーネス10は、自動車の組立ラインにおいて、該グロメット40の車体係止凹部43に車体パネル50の貫通穴51の周縁部を嵌合して、グロメット40を貫通穴51に取り付けている。
前記した本発明の線間止水方法によれば、電線群11の止水箇所Aを予め集束して円形とした状態で、止水剤を塗布し、加圧によって止水剤15を電線群中に浸透させている。よって、特許文献1で必要とされた電線群の整列工程、止水剤塗布後の防水シートを巻き付けて丸める集束工程が不要となり、工数を削減でき、作業性を高めることができる。
また、防水シート14は止水剤15の塗布前に予め止水箇所Aの外周に配置しているうえ、電線群11は予め円形に集束されているため、止水剤15の塗布後は、前述の通り、防水シート14の両側先端部を重ねて巻き閉じるだけでよく、従来のように防水シート14で止水箇所を円形に丸める必要がない。また、予め電線群をテープ巻きしてあるため電線の凹凸が無くなり、防水シートを巻き付ける工程の作業性が向上する。
さらに、止水箇所Aの両側に透明テープ13を巻き付けることにより、止水剤15がどこまで浸透したかを容易に目視で確認することができるため、止水剤15の浸透不足箇所の発生を防いで品質安定性を高めることができる。
また、電線群11を円形に集束した状態で止水剤を塗布および加圧浸透させているため、止水剤の浸透前後で電線群の隙間の大きさや形状が変化しないため、隙間を確実に止水剤で充填させて止水性能を高めることができる。また、整列させた電線群に止水剤を塗布する場合に比べて、電線群の間に止水剤を保持できるために、液垂れが発生しにくくなり、より低粘度の止水剤を使用でき電線群の微少隙間へも止水剤を充填させることが可能となる。
さらに、防水シート14を電線群11にU字状に巻き付けて止水剤15を塗布することにより、防水シート14で止水剤15を受けることができるため、低粘度の止水剤15であっても垂れ落ちを防止できる。
これらにより、止水箇所Aの電線12間および電線12と防水シート14との間の僅かな隙間も含めて全ての隙間に止水剤15を浸透させることができ、止水処理部Bの止水性能を高めることができる。
10 ワイヤハーネス
11 電線群
13 透明テープ
14 防水シート
15 止水剤
20 線間止水装置
22 加圧容器
30 セット治具
40 グロメット
41 小径筒部
50 車体パネル
51 貫通穴
A 止水箇所
B 止水処理部

Claims (7)

  1. ワイヤハーネスを構成する電線群をテープ巻きして集束すると共に、止水箇所はテープ巻きせずに防水シートで上面を開口したU字状に被覆し、
    加圧容器内に配置したU字状のセット治具に前記防水シートで被覆した前記止水箇所を挿通して支持し、
    前記止水箇所の防水シートで被覆していない電線群の上面に止水剤を塗布し、
    ついで、前記加圧容器内に圧縮空気を導入して加圧し、前記止水剤を電線群中に浸透させていき、
    その後、前記U字状の防水シートの両端部先端を電線群の上面に折り返して被覆していることを特徴とするワイヤハーネスの線間止水方法。
  2. 前記防水シートで被覆する電線群の両側では、透明テープを用いて前記テープ巻きを行うと共に前記止水剤を用い、該止水剤が電線群中へ浸透する状態を外観可能としている請求項1に記載のワイヤハーネスの線間止水方法。
  3. 前記止水剤として、熱硬化性、熱可塑性、UV硬化性、湿気硬化性の少なくともいずれか一つの特性を有する止水剤を用い、
    前記防水シートで被覆する止水箇所を挟む両側の前記テープ巻き部分を、前記加圧容器の周壁に形成した引出口から外方へ引き出し、該引出口から引き出した位置で、加熱、冷却または紫外線照射を行い、
    前記電線群中に浸透する止水剤を前記電線群の軸方向の所定位置で硬化させる請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの線間止水方法。
  4. 前記止水剤にチクソ性を有する止水剤を用いる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの線間止水方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の線間止水方法で止水処理されたワイヤハーネス。
  6. 前記止水処理部をグロメット内に挿通している請求項5に記載のワイヤハーネス。
  7. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の線間止水方法で用いる線間止水装置であって、
    前記加圧容器はワイヤハーネス組立作業台上に搭載され、該ワイヤハーネス組立作業台上で布線された電線群をテープ巻きすると共に前記防水シートで被覆されたワイヤハーネスの前記止水箇所を前記加圧容器に挿入して前記止水剤を充填しているワイヤハーネスの線間止水装置。
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