JP2010231907A - 組電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】組電池全体の温度を均等化することができる組電池モジュールを提供する。
【解決手段】複数の電池セル2が収納されて組電池10A,10Bをなす収納ケース3A,3Bと、収納ケース3A,3Bに設けられる冷却風の導入口10c1および排出口10e2と、電気デバイス(コンタクタ31、手動スイッチ32)と、電気デバイスで発生した熱を収納ケース3A,3B内に伝達させる伝熱部材40,41とを備えている。組電池10Aにおける排出口10e2側の角部の電池セル2,2(2A,2B)は、伝熱部材40と接触した防水ケース30の側壁部30gと角部以外の電池セル2,2(2C,2D)とで挟まれている。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば車両に搭載される組電池モジュールに関する。
燃料電池自動車などでは、二次電池からなる複数個の電池セル(単電池)を直列に接続して、大きな電圧を得るようにした組電池モジュールが搭載されている。この種の組電池モジュールでは、充放電が行われることにより発熱するので、電池セルを直列に接続した組電池を収納したケース内に、送風機からの冷却風を通流させて組電池を冷却することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−39645号公報(段落0011、図19)
ところで、組電池をケースに収容する際、例えば円柱状の電池セルでは、電池セルの軸方向を揃えた状態で箱型のケースに並列に収納することが行われ、またケースには、冷却風を取り入れるための導入口と、電池セルを冷却した後の冷却風を排出するための排出口とが設けられている。
しかしながら、このような組電池が収納されたケースに冷却風が導入されると、電池セルで挟まれている部分の電池セル(他の電池セル)と、電池セルで挟まれていない排出口側のケース角部の電池セルとでは、この角部に位置する電池セルの方が他の電池セルよりも冷え易くなるので、角部の電池セルと他の電池セルとを同じ温度にすることが困難になるという課題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、組電池全体の温度を均等化することができる組電池モジュールを提供することを目的とする。
本発明は、複数の電池セルが収納されて組電池をなす収納ケースと、前記収納ケースに設けられる冷却風の導入口および排出口と、電気デバイスと、を備えた組電池モジュールにおいて、前記電気デバイスで発生した熱を前記収納ケース内に伝達させる伝熱部材を備え、前記排出口側の角部の電池セルは、前記伝熱部材または前記伝熱部材の接触部分と角部以外の電池セルとで挟まれていることを特徴とする。
これによれば、電気デバイスから発せられる熱を、伝熱部材を介して収納ケースに伝導させることにより、冷却風の排出口側の角部の電池セルが、伝熱部材の接触部分(収納ケースの壁)と角部の電池セル以外の電池セルとで挟まれるので、角部の電池セルを従来よりも暖めることが可能になる。
なお、排出口の近くで伝熱しているため、その伝熱によって排出口近傍の冷却風が暖められたとしてもその冷却風は排出口から直ちに排出され、伝熱によって他の電池セルが暖められることはない。その結果、角部の電池セルの温度と他の電池セルの温度とを均等化することができ、組電池全体としての温度をほぼ均等化することが可能になる。
また、前記組電池を複数備え、前記電気デバイスを前記組電池間に配置し、両方の排出口側の角部の電池セルに対して伝熱していることを特徴とする。
これによれば、各組電池における角部の電池セルを効率的に暖めることが可能になる。
また、車両に搭載される組電池モジュールであって、前記収納ケース内に前記冷却風を通流させるファンを備えていることを特徴とする。
これによれば、ファンを作動させることにより、各電池セルを冷却することができ、しかも電気デバイスから伝熱部材を介して収納ケース内に伝達された熱を放熱させることができる。その結果、電気デバイスの耐久性を向上することが可能になる。
本発明によれば、組電池全体の温度を均等化することができる組電池モジュールを提供できる。
第1実施形態の組電池モジュールを示す分解斜視図である。 第1実施形態の組電池モジュールを示す斜視図である。 防水ケースの内部構造を示す平面図である。 図1のA−A線切断断面図である。 第2実施形態の組電池モジュールを示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る一実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。なお、本実施形態では、燃料電池自動車(図示せず)に搭載される場合を例に挙げて説明するが、船舶や航空機などの移動式のものなどに適用することができる。また、車両に搭載する場合、燃料電池自動車(FCV)の他に、ハイブリッド自動車(HEV)、電気自動車(EV)などに適用することができる。
図1に示すように、本実施形態の組電池モジュール1Aは、燃料電池自動車に搭載される燃料電池スタック(図示せず)をアシストするため充電電力を放電したり、燃料電池スタックの発電電力や走行モータ等からの回生電力を充電する、複数の電池セル2,2,・・・が収納されて組電池10A,10Bをなす収納ケース3A,3Bと、電気デバイスを収納した防水ケース30などで構成されている。
電池セル2は、リチウムイオン型などの充電可能な二次電池によって構成され、その外形は円柱状を呈し、その長手方向(軸方向)は、燃料電池自動車の前後方向に沿って配置され、図示しない端子を介して電気的に直列に接続されている。電池セル2の本数は、例えば、燃料電池自動車に搭載される電動式の走行モータ(図示しない)の定格出力に基づいて決定される。なお、電池セル2の詳細な配置については後記する。また、電池セル2は、リチウムイオン型に限定されず、ニッケル水素型のものであってもよい。
収納ケース3A,3Bは、それぞれ、複数の電池セル2を収納する四角箱型のものであり、その外形は平形の略直方体を呈し、左右方向(車幅方向)において対向して配置されている。なお、収納ケース3Aと収納ケース3Bは、防水ケース30の一部を挟んで左右対称に形成されている。このため、以下では、収納ケース3Aのみについて説明する。
図2に示すように、収納ケース3Aは、前後方向の面を構成する前パネル10aと後パネル10b、左右方向の外側の面を構成する側パネル10c、上下方向の上面を構成する上パネル10d(図1参照)、下面を構成する底パネル10eを有している。なお、図2に示す収納ケース3Aでは、内部の電池セル2を取り除いた状態を示している。
収納ケース3Aの側パネル10cには、冷却風を導入するための導入口10c1,10c1が前後方向に細長く形成され、かつ、上下方向に間隔を隔てて形成されている。また、底パネル10eには、冷却風を排出するための排出口10e2が形成されている。なお、導入口10cは、2分割されるものに限定されず、4分割であってもよく、分割していないものであってもよい。
防水ケース30は、断面視したときの形状が略T字形状を呈し、内部に収納された電気デバイスが水や埃などと接触しないように気密性を有する構造となっている(図3参照)。
すなわち、防水ケース30は、例えば、アルミなどの金属材料で形成され、前後方向の前面を構成する前壁部30a〜30c、後面を構成する後壁部30d、左右方向の面を構成する側壁部30e〜30h、上下方向の上面を構成する上壁部30i(図2、図4参照)、下面を構成する底壁部30j(図2、図4参照)により構成されている。
また、防水ケース30の前壁部30aには、組電池10Aから延びる電気ケーブルC1,C3が挿通される挿通孔30a1,30a2が形成され、前壁部30bには、組電池10Bから延びる電気ケーブルC2,C4が挿通される挿通孔30b1,30b2が形成されている。また、後壁部30dには、外部負荷と接続される電気ケーブルC1,C2が挿通される挿通孔30d1,30d2が形成されている。なお、挿通孔30a1,30a2,30b1,30b2,30d1,30d2は、防水ケース30内に水などが浸入しないように所定のシール部材によってシールされている。
また、防水ケース30内には、コンタクタ31、手動スイッチ32およびヒューズ33からなる電気デバイスが収納されている。これら電気デバイスは、作動時(充放電時)に発熱する部品であり、組電池10Aと組電池10Bとの間の、防水ケース30内の前方に突出する凸状の空間に配置されている。
コンタクタ31は、燃料電池システムが停止(イグニッションスイッチがオフ)したときにオフ(遮断)され、組電池モジュール1Aと外部負荷60との導通を遮断するものである。これにより、組電池モジュール1Aに対して充放電が禁止される。
手動スイッチ32は、例えば車両のメンテナンス時に手動でオフ(遮断)されるものである。この手動スイッチ32は、手で把持してオンオフするための操作部32aが防水ケース30の上壁部30iから突出して形成されている。よって、防水ケース30には、操作部32aを覆うカバー34が、気密性を有するようにして上壁部30iに着脱(または開閉)自在に取り付けられている。
ヒューズ33は、電流ヒューズであり、過電流が流れたときに回路を遮断するものである。
図3に示すように、コンタクタ31は、電気ケーブルC3を介して組電池10Aの一端の電池セル2と接続され、電気ケーブルC5を介して手動スイッチ32と接続されている。手動スイッチ32は、電気ケーブルC6を介してヒューズ33と接続され、ヒューズ33が電気ケーブルC4を介して組電池10Bの一端の電池セル2と接続されている。
伝熱部材40は、アルミや銅などの熱伝導性に優れた材料で形成され、放熱性を有する放熱フィン、ヒートパイプ、放熱フィンとヒートパイプとを組み合わせたものなどで構成されている。また、伝熱部材40は、その基端側がコンタクタ31のケースに固定され、先端側が防水ケース30の側壁部30gの内壁面30g1と接するように構成されている。
このように構成された伝熱部材40は、コンタクタ31で発生した熱を放熱させて、防水ケース30の側壁部30gに伝達するように構成されている。なお、伝熱部材40は、収納ケース3A内の電池セル2,2,・・・に対向するように前後方向および上下方向に表面積が大きくなるように形成されている。
また、伝熱部材41は、伝熱部材40と同様に構成され、手動スイッチ32と側壁部30hの内壁面30h1とに接するようにして固定されている。この伝熱部材41も、手動スイッチ32で発生した熱を放熱させて、防水ケース30の側壁部30hに伝達するように構成されている。
なお、本実施形態では、コンタクタ31、手動スイッチ32が防水ケース30の底壁部30jと接するように構成しているが(図4参照)、これに限定されるものではなく、例えば、コンタクタ31、手動スイッチ32および伝熱部材40,41が底壁部30jから離間した状態で取り付けられてもよい。
このように電気デバイスが収納された防水ケース30には、収納ケース3Aの前パネル10a、後パネル10b、上パネル10dおよび底パネル10eで囲まれた左端の開口を防水ケース30の側壁部30gで閉じるようにして組電池10Aが取り付けられている。これにより、収納ケース3Aの左端においては、前記排出口10e2を除いた部分が閉塞される。また、同様に収納ケース3Bの右端の開口を側壁部30hで閉じるようにして組電池10Bが取り付けられる。よって、本実施形態では、収納ケース3A(3B)が、前パネル10a、後パネル10b、側パネル10c、上パネル10dおよび底パネル10eと、側壁部30g(30h)とで構成されている。
なお、組電池10A,10Bが収納された収納ケース3A,3Bと防水ケース30とが組み付けられたときに、収納ケース3A,3Bの前パネル10aの面と防水ケース30の前壁部30c、収納ケース3Aの側パネル10cと防水ケース30の側壁部30e、さらに収納ケース3Bの側パネル10cと防水ケース30の側壁部30fが、それぞれ同一平面となるように構成されている。さらに、収納ケース3A,3Bの上パネル10dと防水ケース30の上壁部30i、収納ケース3A,3Bの底パネル10eと防水ケース30の底壁部30jがそれぞれ略同一平面となるように構成されている。よって、収納ケース3A,3Bと防水ケース30とが組みつけられたときの全体形状は、平形の直方体形状となっている。
また、収納ケース3A,3Bには、図1に示すように、冷却風を導入するためのダクト20が取り付けられている。このダクト20は、外部の空気を吸気する吸気口21と、この吸気した空気を分岐する分岐ダクト22,23と、導入口10c1に冷却風を導入する吹出口22a,23aとを備えている。
このように組電池10A,10Bが収納された収納ケース3A,3B、防水ケース30およびダクト20からなる組立体は、燃料電池自動車のフレーム50上に固定される。このフレーム50は、前後方向に延びる前後フレーム51,51と、左右方向(車幅方向)に延びるクロスメンバ52,52とで構成された空間S上に固定される。そして、空間Sを構成するフレーム50の下面にアンダカバー53が取り付けられることで、空間Sが収納ケース3A,3Bから排出される空気の流路として構成されている。
また、組電池モジュール1Aは、ファン54を備えており、前記組立体が前記空間Sに対して右側にオフセットして配置され、オフセットすることによって形成された空間Sの開口部分にファン54が設けられている(図4参照)。なお、ファン54は、図示しないECUによって、モータの回転速度が適宜制御されるようになっている。
なお、本実施形態では、収納ケース3A(3B)を、各パネル10a〜10eと、防水ケース30の側壁部30g(30h)とで構成した場合、つまり防水ケース30の側壁部30g(30h)を、収納ケース3A(3B)の一部の壁と兼用するようにした場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、さらに防水ケース30の前壁部30a(30b)を収納ケース3A(3B)の一部の壁(後パネル10bに相当する壁)と兼用するようにしてもよい。
図4に示すように、収納ケース3A,3Bに収納される複数の電池セル2は、上下方向に三段で、かつ、千鳥状となるように配置されている。さらに詳述すると、上段と下段の排出口10e2側の電池セル2,2が、収納ケース3A,3B内の角部に位置し、中段の電池セル2が、角部の電池セル2,2よりも防止ケース30の側壁部30g,30hから離れて配置されている。この上段と下段の排出口10e2側の角部に位置する電池セル2,2が、角部の電池セル2A,2Bに相当する。なお、角部の電池セル2A,2Bを除く電池セル2Cが、角部以外の電池セルに相当する。
よって、上段の角部の電池セル2Aは、角部の電池セル2A以外の電池セル2では挟まれておらず、角部の電池セル2A以外の電池セル2Cと防水ケース30の側壁部30g(30h)とで挟まれている。また、下段の角部の電池セル2Bも同様に、角部以外の電池セル22Cと防水ケース30の側壁部30g(30h)とで挟まれている。ちなみに、角部以外の電池セル2Eは、角部の電池セル2A,2Bと角部以外の電池セル2C,2Dで挟まれており、角部以外の電池セル2F(2G)は、角部の電池セル2A(2B)と、角部以外の電池セル2F(2G)とで挟まれている。
また、収納ケース3A,3Bの上壁部を構成する上パネル10dは、下方に向かって盛り上がった反円柱状のダミー部10d1が左右方向(車幅方向)に間隔を隔てて形成され、かつ、前後方向に延びて(図1参照)形成されている。ダミー部10d1の半径は、円柱状の電池セル2の半径と略等しくなるように形成されている。
また、ダミー部10d1は、左右方向において、上段の隣り合う電池セル2と電池セル2との間に対応して配置されている。また、ダミー部10d1と電池セル2との距離は、隣り合う電池セル2と電池セル2との距離と等しくなるように設計されている。
また、収納ケース3A,3Bの下壁部を構成する底パネル10eについても前記ダミー部10d1と同様にして、ダミー部10e1が、左右方向において、下段の隣り合う電池セル2と電池セル2との間に対応して配置されている。
また、収納ケース3A,3Bに形成された排出口10e2は、導入口10c1が形成された側パネル10cとは左右方向の反対側の下部に位置している。また、排出口10e2は、電池セル2の軸方向(前後方向)に沿って細長く形成されている(図2参照)。
したがって、導入口10c1から導入された冷却風(空気)は、電池セル2の外周面と上パネル10dの内壁面との間、電池セル2の外周面と電池セル2の外周面との間、電池セル2の外周面と底パネル10eの内壁面との間に沿って流れ、排出口10e2から排出されることにより、各電池セル2を好適に冷却するようになっている。そして、排出口10e2から排出された冷却風は、空間Sを介してファン54から車外に排出される。
次に本実施形態の組電池モジュール1Aの作用および効果について図4を参照して説明する。例えば、燃料電池自動車のイグニッションスイッチがオン(IG−ON)されると、ECUによってコンタクタ31が接続(オン)され、各電池セル2が充放電可能な状態となる。また、燃料電池スタックに水素と酸素を含む空気とが供給され、発電が行われる。なお、起動直後における酸素を含む空気は、燃料電池スタックから発電電力を取り出すことができる状態になるまで、組電池モジュール1Aの電力によってエアコンプレッサを駆動することによって供給される。また、手動スイッチ32は、メンテナンス時以外はオン状態である。
燃料電池スタックで発電された電力は、図示しない走行モータなどの外部負荷60に供給され、必要に応じて組電池モジュール1Aの各電池セル2に充電される。また、燃料電池自動車の加速時には、燃料電池スタックの発電電力と、組電池モジュール1Aの放電電力とを合わせて走行モータを駆動する。なお、収納ケース3A,3B内に設けられた図示しない温度センサによって温度が監視され、この温度が所定温度を超えたときにファン54の運転を開始する。
このようにして、組電池モジュール1Aに対して充放電が行われ、コンタクタ31、手動スイッチ32およびヒューズ33に電流が流れることにより、コンタクタ31、手動スイッチ32およびヒューズ33が発熱する。
コンタクタ31で発生した熱は、図4において破線で示すように、伝熱部材40を介して放熱され、放熱された熱が防水ケース30の側壁部30gに伝達される。側壁部30gに伝達された熱は、組電池10Aの角部の電池セル2A,2Bに空気を介して伝達される。本実施形態では、この側壁部30gが、伝熱部材40の接触部分に相当する。したがって、上段の角部の電池セル2Aは、暖められた側壁部30gと電池セル2C(角部以外の電池セル)とで挟まれた状態になる。また、もう下段の角部の電池セル2Bも、暖められた側壁部30gと電池セル2D(角部以外の電池セル)とで挟まれた状態になる。したがって、角部の電池セル2A,2Bは、角部以外の電池セルで挟まれた状態と同じになり、角部の電池セル2A,2Bが他の電池セル2よりも冷え過ぎるのを防止できる。
なお、角部の電池セル2A,2Bを暖めた熱や、側壁部30gからの熱が直接に角部以外の電池セル2C,2Dなどを暖めてしまうことも考えられるが、角部の電池セル2A,2Bは排出口10e2の近傍に位置しているため、角部の電池セル2A,2Bを暖めた熱は、排出口10e2から排出される冷却風によって直ちに排出されることになる。よって、電気デバイスから伝達される熱によって角部以外の電池セル2C,2Dなどが暖められることはなく、角部の電池セル2A,2Bのみを重点的に暖めることができる。したがって、角部の電池セル2A,2Bが過度に冷却されることがなくなるので、角部の電池セル2A,2Bの温度と、角部以外の電池セル2C,2Dなどの温度とを均一にすることが可能になる。よって、組電池10A全体の温度を均等化することが可能になる。
また、手動スイッチ32で発生した熱についても、図4において破線で示すように、伝熱部材41を介して防水ケース30の側壁部30h(伝熱部材)に伝達され、側壁部30h(伝熱部材41の接触部分に相当する)に伝達された熱は、組電池10Bの角部の電池セル2A,2Bに空気を介して伝達される。したがって、角部の電池セル2Aは、暖められた側壁部30hと電池セル2C(角部以外の電池セル)とで挟まれた状態になり、角部の電池セル2Bは、暖められた側壁部30hと他の電池セル2Dとで挟まれた状態になる。よって、角部の電池セル2A,2Bと、角部以外の電池セル2C,2Dなどの温度とを均一にすることが可能になる。
また、本実施形態では、複数の組電池10A,10Bを備え、組電池10Aと組電池10Bとの間に、電気デバイス(コンタクタ31、手動スイッチ32、ヒューズ33)が位置するように防水ケース30を配置したので、両方の組電池10A,10Bの角部の電池セル2A,2Bを効率的に暖めることができる。
また、本実施形態では、ファン54が作動すると、ダクト20の吸気口21を介して車外から冷却風(空気)が吸引され、分岐ダクト22,23および吹出口22a,23aを介して、収納ケース3A,3Bの導入口10c1から収納ケース3A,3B内に冷却風が導入される。冷却風によって各電池セル2が冷却された後、排出口10e2から冷却風が排出され、空間Sを通ってファン54から車外に排出される。
このように、ファン54を用いて収納ケース3A,3B内に冷却風を通流させることにより、各電池セル2を適宜冷却できるとともに、電気デバイスから伝熱部材40,41を介して側壁部30g,30hに伝達された熱を、冷却風とともに排出口10e2から車外に排出することが可能になる。よって、電気デバイス(コンタクタ31、手動スイッチ32、ヒューズ33)を効率的に冷却することができ、電気デバイスの耐久性を向上することが可能になる。
(第2実施形態)
図5に示す組電池モジュール1Bは、第1実施形態における伝熱部材40,41を取り除いた構成である。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
組電池モジュール1Bは、防水ケース30内において、コンタクタ31が側壁部30gの内壁面30g1から離れた状態で固定されている。また、手動スイッチ32が側壁部30hの内壁面30h1から離間した状態で固定されている。なお、第2実施形態では、側壁部30g,30hが伝熱部材に相当する。また、側壁部30g,30hは、収納ケース3A,3Bの一面を構成しており、収納ケース3A,3Bの一部(一面)と伝熱部材とを兼用した構成となっている。
したがって、図4に示すように、コンタクタ31で発生した熱は、空気を介して側壁部30g(伝熱部材)に伝達され、側壁部30gに伝達された熱は、組電池10Aの角部の電池セル2A,2Bに空気を介して伝達される。同様に、手動スイッチ32で発生した熱が空気を介して側壁部30h(伝熱部材)に伝達され、組電池10Bの角部の電池セル2A,2Bに空気を介して伝達される。なお、前記したように、角部の電池セル2A,2Bを暖めた熱は、冷却風によって直ちに排出口10e2から排出されるので、角部以外の電池セル2C,2Dなどが暖められることはない。
なお、第2実施形態では、コンタクタ31および手動スイッチ32を側壁部30g,30hから離間した状態を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、コンタクタ31および手動スイッチ32を側壁部30g,30hの内壁面30g1,30h1に接するようにして配置してもよい。
また、電池セル2の形状は、円柱状に限定されるものではなく、例えば角柱状であってもよい。また、上下方向における電池セル2の段数、左右方向における電池セル2の列数は、本実施形態に限定されず、適宜変更することができる。また、電池セル2の配列は千鳥状に限定されるものではない。
また、本実施形態では、コンタクタ31、手動スイッチ32、ヒューズ33を防水ケース30に収納した場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、防水ケース30内に、各電池セル2の電圧を均等化する均等化回路を電気デバイスとして一緒に設けてもよく、また組電池モジュール1A,1Bを制御するECU(Electronic Control Unit)を電気デバイスとして一緒に設けてもよい。
また、本実施形態では、コンタクタ31と手動スイッチ32の熱を伝導させる場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、ヒューズ33を伝熱部材を介して伝熱するようにしてもよく、またヒューズ33を側壁部30h(30g)に対向するようにして伝熱するようにしてもよい。
1A,1B 組電池モジュール
2 電池セル
3A,3B 収納ケース
10A,10B 組電池
10c1 導入口
10e2 排出口
31 コンタクタ(電気デバイス)
32 手動スイッチ(電気デバイス)
33 ヒューズ(電気デバイス)
40,41 伝熱部材
54 ファン

Claims (3)

  1. 複数の電池セルが収納されて組電池をなす収納ケースと、
    前記収納ケースに設けられる冷却風の導入口および排出口と、
    電気デバイスと、を備えた組電池モジュールにおいて、
    前記電気デバイスで発生した熱を前記収納ケース内に伝達させる伝熱部材を備え、
    前記排出口側の角部の電池セルは、前記伝熱部材または前記伝熱部材の接触部分と角部以外の電池セルとで挟まれていることを特徴とする組電池モジュール。
  2. 前記組電池を複数備え、前記電気デバイスを前記組電池間に配置し、両方の排出口側の角部の電池セルに対して伝熱していることを特徴とする請求項1に記載の組電池モジュール。
  3. 車両に搭載される組電池モジュールであって、
    前記収納ケース内に前記冷却風を通流させるファンを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組電池モジュール。
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