JP2010230069A - ボルト固定構造 - Google Patents

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Osamu Sakota
修 迫田
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Abstract

【課題】袋小路の構造など、裏側に手が入らないような自動車等の薄板板金部に自動車アンプや自動車ナビゲーション等の部品を簡易に取り付ける。
【解決手段】被取付部材20の取付穴20aに挿入する挿入プレート2と、挿入プレートが取付穴に挿入された際、当該挿入プレートの板面から取付穴を貫通するように突設された弾性部材から成る2本の支柱3A、3Bと、2本の支柱の先端に分割して固定され当該2本の支柱が挿入プレートの外縁から外側方向に撓むことで、取付穴の大きさより拡がって被取付部材の一方の面に係合する2つのロックプレート4A、4Bと、2本の支柱間に配置されると共に、挿入プレート及び2つのロックプレート間で移動可能に設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボルト固定構造に係り、特に、袋小路の構造など、裏側に手が入らないような自動車等の薄板板金部に自動車用アンプや自動車ナビゲーション等の部品を簡易に取り付けることができる取付部材であるボルト固定構造に関する。
従来から、この種のボルト固定構造として、(イ)図6(A)に示すように、ウェルドボルト100のフランジ部110を自動車の薄板板金部等の被取付部材200の表面にロウ付け等の溶接によって接合し、螺合部120aを有するボルト軸部120に、図6(B)に示すように、自動車用アンプや自動車ナビゲーション等の部品300を嵌め込み、ナット400で固定するものが知られている(例えば、特許文献1)。なお、図6(A)中、符合100a、100bは溶接部を示している。
また、(ロ)図7に示すように、被取付部材500に取付穴500aを明け、当該取付穴500aに、例えばポップリベット・ファスナー社製のブラインドファスナー600のスリーブ610の先端部を挿入し(図7(A))、ブラインドファスナー600のボルト620の外周に装着した専用工具であるナッター700を使用してボルト620をナッター700内に引き込むことで(図7(B))、被取付部材500の背面側500b(裏側)にスリーブ610の一部位を変形させ環状のコブ610aを形成して(図7(C))、被取付部材500の前面側500c(表側)に位置するスリーブ610の後端部に形成されたフランジ610bとで被取付部材500をかしめて、ブラインドファスナー600を被取付部材500に締結させるものが知られている(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4)。
特開平08−243762号公報 特開2004−211871号公報 特開平11−270535号公報 特開2008−75754号公報
しかしながら、(イ)のウェルドボルトにおいては、被取付部材200が鉄、アルミ等の金属の場合には、ウェルドボルト100の取付けを容易に行うことができるものの、被取付部材200が樹脂製のもので形成されている場合は溶接ができず、また、被取付部材200が鉄、アルミ等の金属の場合であっても、アセチレンガス溶接器やアーク溶接器等の大掛かりな設備が必要となり、さらに、被取付部材200にウェルドボルト100を取り付けた後は、被取付部材200を破壊しなければウェルドボルト100の取り外しが困難である等の難点があった。
また、(ロ)のブラインドファスナー600においては、被取付部材500に取付穴500aを明け、ナッター700等の専用工具を使用することで、ボルト(スタッドボルト)の設置が可能となるものの、ナッター700等の専用工具を必要とすることや、図7(E)に示すように、ブラインドファスナー600のボルト620に部品800を装着し、その上からボルト620にナット900を嵌めて回転しても、スリーブ610のフランジ610bと環状のコブ610aとで被取付部材500をかしめているだけなので、ブラインドファスナー600とナット900が共回りし易く、また、ブラインドファスナー600の取り外しが困難となり、ブラインドファスナー600を取り外す場合はブラインドファスナー600あるいは被取付部材500を破壊しなければならないという難点があった。
本発明は、上述の難点を解決するためになされたもので、袋小路の構造など、裏側に手が入らないような自動車等の薄板板金部に自動車用アンプや自動車ナビゲーション等の部品を簡易に取り付けることができるボルト固定構造を提供することを目的としている。
上述の目的を達成する本発明の第1の態様であるボルト固定構造は、被取付部材の取付穴に固定するためのボルトを螺合するためのナット部材と、取付穴に挿入可能に形成されナット部材をボルトの軸方向に対して平行移動させるスライド機構を有する装着部材と、装着部材の一端側に固定され且つ中心部にボルトを挿入可能な開口部を有し、装着部材を取付穴に挿入すると被取付部材に当接するフランジと、複数の弾性部材に連結され、ナット部材を装着した装着部材を取付穴に挿入して、ボルトをフランジの開口部から挿入してナット部材に捩じ込んでいくことにより、当該ナット部材が被取付部材の方向に平行移動することで押圧され複数の弾性部材の弾性力に抗して拡がっていく複数のロック部材とを備えているものである。なお、本明細書において「螺合」とはねじ作用で嵌めることを意味する。また、本明細書において「突設」とは突き出した状態に設けることを意味する。
このような第1の態様であるボルト固定構造によれば、装着部材を被取付部材の取付穴に挿入してフランジを被取付部材に当接後、ボルトをフランジの開口部に挿入すると、複数のロック部材がボルトの先端部で押圧されて複数の弾性部材の弾性力に抗して拡がり、さらに、ボルトをナット部材に捩じ込む方向に回転させると、ナット部材が装着部材のスライド機構によって被取付部材に向かって移動していくので、複数のロック部材をさらにボルトの先端部で押圧して複数の弾性部材の弾性力に抗して拡げることができる。したがって、複数のロック部材が被取付部材の取付穴より拡がって被取付部材の板面に引っ掛けることが可能になる。
複数のロック部材を被取付部材の板面に引っ掛けることが可能になった状態で、さらに、ボルトをナット部材に捩じ込む方向に回転させることで、フランジと、被取付部材の取付穴より拡がった複数のロック部材とで、被取付部材を挟み込むことができる。このように、フランジと複数のロック部材で被取付部材を強固に挟み込む締結力により、フランジ及び複数のロック部材と、ナット部材とが共回りすることを防ぐことが可能になる。また、従来のブラインドファスナーのような高価な専用工具や、従来のウェルドボルトのような大掛かりな溶接器などを必要とせずに、ボルトを被取付部材に簡易に取り付けることができる。さらに、装着部材は、ナット部材をボルトの軸方向に対して平行移動させるスライド機構を有することになるので、小型化を図ることが可能になる。
一方、このボルトを被取付部材から取り外すために、当該ボルトをナット部材から取り外す方向に回転させて複数のロック部材から離脱させると、複数の弾性部材の弾性力に抗して拡がっている複数のロック部材が、複数の弾性部材の弾性力により元の位置へと狭まっていくので、この複数のロック部材の外寸は被取付部材の取付穴の穴寸より小さくなる。したがって、被取付部材の取付穴に挿入されている装着部材をフランジによって引き抜くことができる。即ち、従来のウェルドボルトのように、被取付部材を破壊しなくても簡易にナット部材が組み込まれた装着部材を取り外すことができるようになる。
本発明の第2の態様は第1の態様であるボルト固定構造において、ボルトは、第1のボルト部と、第1のボルト部の外径よりも小径に形成されると共に当該第1のボルト部の先端部に突設された第2のボルト部とから構成されているものである。このような第2の態様であるボルト固定構造によれば、フランジをボルトの第1のボルト部及び第2のボルト部の段差で押圧することができるので、フランジと複数のロック部材で被取付部材を第1の態様より高締結力で挟み込むことができる。
本発明の第3の態様は第1の態様又は第2の態様であるボルト固定構造において、第1のボルト及び第2のボルトの接続点には、径方向外方に向けて突出するフランジ部を有するものである。このような第3の態様であるボルト固定構造によれば、フランジを押圧するボルトの面積を広げることができるので、フランジと複数のロック部材で被取付部材を強固に挟み込む締結力を、第2の態様よりさらに高めることができる。
また、上述の目的を達成する本発明の第4の態様であるボルト固定構造は、被取付部材の取付穴に挿入可能な形状に板面が形成される挿入プレートと、挿入プレートが取付穴に挿入された際、当該挿入プレートの板面から取付穴を貫通するように突設された弾性部材から成る複数の支柱と、複数の支柱の先端に分割して固定され当該複数の支柱が挿入プレートの外縁から外側方向に撓むことで、取付穴の大きさより拡がって被取付部材の一方の面に係合する複数のロックプレートと、複数の支柱間に配置されると共に、挿入プレート及び複数のロックプレート間で移動可能に設けられ、被取付部材の取付穴に固定するためのボルトを螺合するためのナットと、ナットの外周に設けられた複数の溝に当該ナットを平行移動可能に嵌合する複数の案内支柱が取付穴を貫通するように突設され、中心部に開口部を有すると共に被取付部材の他方の面に係合するフランジとを備えているものである。
このような第4の態様であるボルト固定構造によれば、挿入プレートを被取付部材の取付穴に挿入すると、複数のロックプレート、複数の支柱、複数の案内支柱及びナットも取付穴に挿入され、フランジを被取付部材に当接することができる。フランジを被取付部材に当接後、ボルトの先端部をフランジの開口部に挿入すると、複数のロックプレートがボルトの先端部で押圧されて弾性部材から成る複数の支柱の弾性力に抗して拡がり、さらに、ボルトをナットに捩じ込む方向に回転させると、ナットが複数の案内支柱をガイドにして被取付部材に向かって移動していくので、複数のロックプレートをさらにボルトで押圧して複数の支柱の弾性力に抗して拡げることができる。したがって、複数のロックプレートが被取付部材の取付穴より拡がって被取付部材の板面に引っ掛けることが可能になる。
複数のロックプレートを被取付部材の取付穴に引っ掛けることが可能になった状態で、さらに、ボルトをナットに捩じ込む方向に回転させることで、フランジと、被取付部材の取付穴より拡がった複数のロックプレートとで、被取付部材を挟み込むことができる。このように、フランジと複数のロックプレートで被取付部材を強固に挟み込む締結力により、フランジ及び複数のロックプレートと、ナットとが共回りすることを防ぐことが可能になる。また、従来のブラインドファスナーのような高価な専用工具や、従来のウェルドボルトのような大掛かりな溶接器などを必要とせずに、ボルトを被取付部材に簡易に取り付けることができる。さらに、ナットが複数の案内支柱に対して平行移動可能に嵌合する構造なので、挿入プレート、複数のロックプレート、複数の支柱及びフランジから成る組立体の小型化を図ることが可能になる。
一方、このボルトを被取付部材から取り外すために、ボルトをナットから取り外す方向に回転させて複数のロックプレートから離脱させると、複数の支柱の弾性力に抗して拡がっている複数のロックプレートが、複数の支柱の弾性力により元の位置へと狭まっていくので、この複数のロックプレートの外寸は被取付部材の取付穴の穴寸より小さくなる。したがって、被取付部材の取付穴に挿入されている挿入プレート、複数のロックプレート、複数の支柱及びナットをフランジによって引き抜くことができる。即ち、従来のウェルドボルトのように、被取付部材を破壊しなくても簡易にナットが組み込まれた挿入プレート、複数のロックプレート、複数の支柱及びフランジから成る組立体を取り外すことができるようになる。
本発明の第5の態様は第4の態様であるボルト固定構造において、ボルトは、ナットに螺合するナット用ボルト部が形成され、ナット用ボルト部の先端にはフランジの開口部から複数のロックプレート間に挿入することで当該複数のロックプレートを拡げるガイド部が形成されると共に、ナット用ボルト部の後端には当該ナット用ボルト部より外径が大きく形成された部品固定用ボルト部が形成され、且つナット用ボルト部及び部品固定用ボルト部間にはフランジの開口部より大きいフランジ部が形成されたスタッドボルトである。
このような第5の態様であるボルト固定構造によれば、スタッドボルトのナット用ボルト部をナットに捩じ込む方向に回転させることで、スタッドボルトのフランジ部で押圧されたフランジと、被取付部材の取付穴より拡がった複数のロックプレートとで、被取付部材を挟み込む締結力を第4の態様より高めることができる。また、このスタッドボルトは、製品固定用ボルト部の外径よりナット用ボルト部の外径の方が小径とされているので、挿入プレート、複数のロックプレート、複数の支柱及びフランジから成る組立体をより小型化することが可能となる。
本発明の第6の態様は第5の態様であるボルト固定構造において、スタッドボルトのガイド部は、先端に行くにしたがって先細りするテーパ面に形成されているものである。このような第6の態様であるボルト固定構造によれば、複数のロックプレートを障害なくスムーズに拡げることができる。
本発明の第7の態様は第5の態様又は第6の態様であるボルト固定構造において、スタッドボルトのガイド部が挿入する複数のロックプレート間の形状は、当該ガイド部のテーパ面の傾斜角度と実質的に同一の傾斜角度のテーパ面に形成されているものである。このような第7の態様であるボルト固定構造によれば、第6の態様のスタッドボルトのガイド部と相俟って複数のロックプレートを、より障害なくスムーズに拡げることができる。
本発明の第8の態様は第5の態様乃至第7の態様のうち何れか1つの態様であるボルト固定構造において、ナットの外周には、複数の支柱に嵌合して当該ナットを移動可能にする複数の支柱用溝が設けられたものである。このような第8の態様であるボルト固定構造によれば、ナットを挿入プレート及び複数のロックプレート間で移動する際に、複数の案内支柱と共に複数の支柱でも平行移動案内することができるので、ナットがスタッドボルトのナット用ボルト部の軸心からずれてしまうことを極力抑えることができる。
本発明の第9の態様は第4の態様乃至第8の態様のうち何れか1つの態様であるボルト固定構造において、複数の支柱には、挿入プレートの外縁から外側方向に撓み易くするために外側方向に凹部が形成されているものである。このような第9の態様であるボルト固定構造によれば、複数の支柱に弾性部材以外の材料を使用することが可能になるので、すべての部品を同じ部材にすることができるようになる。
本発明の第10の態様は第4の態様乃至第9の態様のうち何れか1つの態様であるボルト固定構造において、フランジの複数の案内支柱の先端には、被取付部材の取付穴に挿入可能な形状に板面が形成され、複数の案内支柱間に組み込まれた挿入プレート、複数の支柱及び複数のロックプレートの移動距離を規制するストッパが固定されているものである。このような第9の態様であるボルト固定構造によれば、ナットが組み込まれた挿入プレート、複数のロックプレート、複数の支柱及びフランジから成る装着部材から、ナットが容易に外れてしまうことを防ぐことができる。
本発明の第11の態様は第4の態様乃至第10の態様のうち何れか1つの態様であるボルト固定構造において、フランジの被取付部材に当接する面側に、被取付部材の取付穴の形状に合わせて嵌め込むためのガイドが形成されているものである。このような第11の態様であるボルト固定構造によれば、ナットが組み込まれた挿入プレート、複数のロックプレート、複数の支柱及びフランジから成る装着部材を被取付部材の取付穴に適切にガイドして嵌め込むことができる。
本発明の第12の態様は第5の態様乃至第11の態様のうち何れか1つの態様であるボルト固定構造において、スタッドボルトの部品固定用ボルト部の後端部側に六角棒レンチの差込口が設けられているものである。このような第12の態様であるボルト固定構造によれば、スタッドボルトを六角棒レンチで容易に回転させることができる。
本発明のボルト固定構造によれば、後処理において、薄板板金部等の被取付部材に取付穴を明けて、その取付穴に締結部品を挿入して部品取付用ボルトを捩じ込むだけで、被取付部材に部品取付用ボルトを取り付けることができるので、従来のブラインドファスナーのような高価な専用工具や、従来のウェルドボルトのような大掛かりな溶接器などを必要とせずに、部品取付用ボルトを袋小路等の構造など、裏側に手が入らないような被取付部材に簡易に取り付けることができる。
また、本発明のボルト固定構造によれば、部品取付用ボルトを締結部品から取り外すだけで、当該締結部品を取付穴から取り外すことができるので、従来のブラインドファスナーのようにブラインドファスナーあるいは被取付部材を破壊しなくてもよくなり、脱着が容易になる。
本発明のボルト固定構造における実施の形態例を示す図で、(A)は部品取付用ボルトが装着されていない側面図、(B)は部品取付用ボルトが装着されている断面図である。 図1のボルト固定構造の詳細を示す斜視図で、(A)はナットの図、(B)は挿入プレート、複数の支柱及び複数のロックプレートから成る装着部材の図、(C)は(B)の装着部材に(A)のナットを装着した図、(D)は複数の案内支柱が突設されたフランジの図、(E)はストッパの図、(F)は(C)のナットを組み込んだ装着部材に、(D)のフランジ、(E)のストッパを装着した組立体に、部品取付用ボルトを挿入する方向を示す図、(G)は(F)の組立体をフランジ側から見た図である。 図2の組立体を利用して部品取付用ボルトを被取付部材の取付穴に固定する状態を示す斜視図で、(A)は組立体を取付穴に挿入する図、(B)は取付穴に挿入された組立体のフランジの開口部に部品取付用ボルトを挿入する図、(C)は組立体及び部品取付用ボルトの関係を挿入プレート側から見た図、(D)は(C)において組立体に部品取付用ボルトを装着した図、(E)は組立体を利用して部品取付用ボルトを被取付部材の取付穴に固定する方法を示す図、(F)は組立体を利用して部品取付用ボルトを被取付部材の取付穴に固定した図である。 挿入プレート、複数の支柱及び複数のロックプレートから成る装着部材の動作状態を示す斜視図で、(A)は部品取付用ボルトを2つのロックプレート間に挿入する前の図、(B)は部品取付用ボルトを2つのロックプレート間に挿入した時におけるロック構造体の図である。 異なる板厚の被取付部材に部品取付用ボルトを固定する組立体を示す斜視図で、(A)は板厚の薄い被取付部材に部品取付用ボルトを固定する組立体の図、(B)は板厚の厚い被取付部材に部品取付用ボルトを固定する組立体の図である。 従来の取付部材であるウェルドボルトの使用状態を示す説明図で、(A)はウェルドボルトを被取付部材に接合した図、(B)は被取付部材に接合したウェルドボルトのボルト軸部に部品を嵌め込み、ナットで固定した図である。 従来の取付部材であるブラインドファスナーの取付状態を示す説明図で、(A)は被取付部材に対するブラインドファスナーの取り付け前の図、(B)は被取付部材の取付穴にブラインドファスナーのスリーブを挿入した図、(C)はブラインドファスナーの外周に装着した専用工具でスリーブを被取付部材にかしめる図、(D)はブラインドファスナーから専用工具を取り外した図、(E)はブラインドファスナーのボルトに部品を取り付けた図である。
以下、本発明のボルト固定構造を実施するための形態例について、図面を参照して説明する。本発明のボルト固定構造は図1、図2に示すように、挿入プレート2、2本の支柱3A、3B及び2つのロックプレート4A、4Bから成る装着部材5と、この装着部材5に組み込まれるナット6と、2本の案内支柱7A、7Bが突設されたフランジ8と、フランジ8の2本の案内支柱7A、7Bの先端に固定されたストッパ9とを備えている組立体1を有している。
装着部材5は、挿入プレート2が、被取付部材20の取付穴20aに挿入可能な形状に板面が形成され、図2においてはリング状に形成されている。2本の支柱3A、3Bは、挿入プレート2が被取付部材20の取付穴20aに挿入された際、当該挿入プレート2の板面から取付穴20aを貫通するように突設された弾性部材で形成されている。この弾性部材から成る2本の支柱3A、3Bは撓みやすいように板状に形成されている。2つのロックプレート4A、4Bは、2本の支柱3A、3Bの先端に分割して固定され、当該2本の支柱3A、3Bが挿入プレート2の外縁から外側方向に撓むことで、被取付部材20の取付穴20aの大きさより拡がって被取付部材20の背面側の面20c(図5参照)に係合するものである。この2つのロックプレート4A、4Bの形状は半円形で、2本の支柱3A、3Bが挿入プレート2の外縁から外側方向に撓まない状態においては、被取付部材20の取付穴20aに挿入可能である。
ナット6は、被取付部材20の取付穴20aに固定するためのボルト10を螺合するために、2本の支柱3A、3B間に配置されると共に、挿入プレート2及び2つのロックプレート4A、4B間で移動可能に設けられている。このナット6を挿入プレート2及び2つのロックプレート4A、4B間で移動可能に設けるために、当該ナット6の外周にはフランジ8の2本の案内支柱7A、7Bが移動可能に嵌合する2つの溝6a、6aが設けられている。即ち、フランジ8はナット6の外周に設けられた2つの溝6a、6aにナット6を平行移動可能に嵌合する2本の案内支柱7A、7Bが被取付部材20の取付穴20aを貫通するように突設され、中心部に開口部8aを有すると共に被取付部材20の前面側の面20b(図3、図5参照)に係合するように構成されている。
ストッパ9は、フランジ8に突設された2本の案内支柱7A、7Bの先端に、被取付部材20の取付穴20aに挿入可能な形状に板面が形成され、図2においてはリング状に形成されている。このストッパ9は、2本の案内支柱7A、7B間に組み込まれた装着部材5の移動距離を規制するように溶接等の固定手段で固定されている。このストッパ9を2本の案内支柱7A、7Bの先端に固定することで、ナット9が組み込まれた装着部材5から、当該ナット9が容易に外れてしまうことを防ぐことができる。
このような構成の組立体1は、2本の支柱3A、3Bが挿入プレート2の外縁から外側方向に撓み易くするために、2本の支柱3A、3Bの外側方向に凹部3a、3bを形成されてもよい。2本の支柱3A、3Bの外側方向に凹部3a、3bを形成することで、当該2本の支柱3A、3Bにばね鋼板等の弾性部材以外の材料を使用することが可能になるので、組立体1のすべての部品を同じ炭素工具鋼などの鋼材を用いることができる。なお、この組立体1は、重量軽減や耐腐食性などを考慮すると、ABS樹脂やポリスチロール樹脂などのプラスチックを用いることもできる。
また、この組立体1を利用して被取付部材20の取付穴20aに固定するボルト10は、例えば、スタッドボルトが好適である。このスタッドボルト10は、ナット6に螺合するナット用ボルト部10aが形成され、ナット用ボルト部10aの先端にはフランジ8の開口部8aから2つのロックプレート4A、4B間に挿入することで当該2つのロックプレート4A、4Bを拡げるガイド部10bが形成されると共に、ナット用ボルト部10aの後端には当該ナット用ボルト部10aより外径が大きく形成された部品固定用ボルト部10cが形成され、且つナット用ボルト部10a及び部品固定用ボルト部10c間にはフランジ8の開口部8aより大きいフランジ部10dが形成されている。このスタッドボルト10は、フランジ8をスタッドボルト10のフランジ部10dで押圧することができると共に、部品を固定する部品固定用ボルト部10cの外径がナット6に螺合するナット用ボルト部10aの外径より小さくなるので、装着部材5の小型化を図れる。
また、ナット6の外周に、2本の支柱3A、3Bに嵌合して当該ナット6を平行移動させる2つの支柱用溝6b、6bを2つの溝6a、6aとは異なる位置に設けてもよい。ナット6の外周に、2つの溝6a、6aと共に2つの支柱用溝6b、6bを設けることで、ナット6を装着部材5の挿入プレート2及び2つのロックプレート4A、4B間で移動する際に、2本の案内支柱7A、7Bと共に2本の支柱3A、3Bでも平行移動案内することができるので、ナット6がスタッドボルト10のナット用ボルト部10aの軸心からずれてしまうことを極力抑えることができる。
このように構成された組立体1を組み立てるには図2に示すように、ナット6を装着部材5に組み込むにはナット6の2つの溝6a、6aに装着部材5の2本の支柱3A、3Bを嵌合させ(図2(A)、(B)、(C))、さらに、ナット6の2つの支柱用溝6b、6bにフランジ8の2本の案内支柱7A、7Bを嵌合させて、この2本の案内支柱7A、7Bの先端にストッパ9を溶接等で固定させる(図2(D)、(E)、(F)、(G))。したがって、組立体1は簡易に組み立てることができる。なお、フランジ8が2つのロックプレート4A、4B側に配置され、ストッパ9が装着部材5の挿入プレート2に配置される。また、挿入プレート2には2本の案内支柱7A、7Bを嵌合させるための2つの溝2a、2aが設けられている。
次に、組立体1を利用してスタッドボルト10を被取付部材20の取付穴20aに固定する方法について図3及び図4と共に図2を参照しながら説明する。
まず、装着部材5の挿入プレート2を被取付部材20の取付穴20aに挿入すると(図3(A))、2つのロックプレート4A、4B、2本の支柱3A、3B、2本の案内支柱7A、7B及びナット6も取付穴20aに挿入され、フランジ8を被取付部材20に当接することができる。フランジ8を被取付部材20に当接後、スタッドボルト10のガイド部10bをフランジ8の開口部8aに挿入すると、2つのロックプレート4A、4Bがガイド部10bで押圧されて2本の支柱3A、3Bの弾性力に抗して拡がる(図3(B)、図3(C)、図4(A)、(B))。この際、スタッドボルト10のガイド部10bを、先端に行くにしたがって先細りするテーパ面に形成されることで、2つのロックプレート4A、4Bを障害なくスムーズに拡げることができる。また、スタッドボルト10のガイド部10bが挿入される2つのロックプレート4A、4Bの対向面の形状を、スタッドボルト10のガイド部10bのテーパ面の傾斜角度と実質的に同一の傾斜角度のテーパ面に形成されてもよい。2つのロックプレート4A、4Bの対向面の形状を、このようなテーパ面にすることにより、スタッドボルト10のガイド部10bのテーパ面と相俟って2つのロックプレート4A、4Bを、より障害なくスムーズに拡げることができる。
さらに、スタッドボルト10のナット用ボルト部10aをナット6に捩じ込む方向に回転させると、ナット6が2本の案内支柱7A、7Bと共に2本の支柱3A、3Bをガイドにして被取付部材20に向かって移動していくので、2つのロックプレート4A、4Bをさらにスタッドボルト10のガイド部10bで押圧して2本の支柱3A、3Bの弾性力に抗して拡げることができる。したがって、2つのロックプレート4A、4Bが被取付部材20の取付穴20aより拡がって被取付部材20の板面に引っ掛けることが可能になる。
2つのロックプレート4A、4Bを被取付部材20の取付穴20aに引っ掛けることが可能になった状態で、さらに、スタッドボルト10のナット用ボルト部10aをナット6に捩じ込む方向に回転させることで、フランジ8と、被取付部材20の取付穴20aより拡がった2つのロックプレート4A、4Bとで、被取付部材20を挟み込むことができる(図3(F))。なお、組立体1を利用してスタッドボルト10を被取付部材20の取付穴20aに強固に固定するには、スタッドボルト10の部品固定用ボルト部10cの後端部側に六角棒レンチ30の差込口10eを設けるとよい(図3(B)、(E))。このようにスタッドボルト10の部品固定用ボルト部10cの後端部側に六角棒レンチ30の差込口10eを設けることで、スタッドボルト10を六角棒レンチ30で容易に回転させることができる。この際、図3(E)に示すように、組立体1のフランジ8を六角スパナ40で回転しないように押えた状態でスタッドボルト10を六角棒レンチ30で回転することで、確実にフランジ8と2つのロックプレート4A、4Bで被取付部材20を強固に挟み込むことができる。
このように、フランジ8と2つのロックプレート4A、4Bで被取付部材20を強固に挟み込む締結力により、フランジ8及び2つのロックプレート4A、4Bと、ナット6とが共回りすることを防ぐことが可能になる。また、従来のブラインドファスナーのような高価な専用工具や、従来のウェルドボルトのような大掛かりな溶接器などを必要とせずに、ボルトを被取付部材20の前面側から簡易に取り付けることができる。さらに、ナット6が2本の案内支柱7A、7Bや2本の支柱3A、3Bに対して平行移動可能に嵌合する構造なので、装着部材5及びフランジ8から成る組立体1の小型化を図ることが可能になる。
一方、このスタッドボルト10を被取付部材20から取り外すために、スタッドボルト10をナット6から取り外す方向に回転させて2つのロックプレート4A、4Bから離脱させると、2本の支柱3A、3Bの弾性力に抗して拡がっている2つのロックプレート4A、4Bが、2本の支柱3A、3Bの弾性力により元の位置へと狭まっていくので、この2つのロックプレート4A、4Bの外寸は被取付部材20の取付穴20aの穴寸より小さくなる。したがって、被取付部材20の取付穴20aに挿入されている組立体1を、被取付部材20の前面側からフランジ8によって引き抜くことができる。即ち、従来のウェルドボルトのように、被取付部材20を破壊しなくても簡易にナット6が組み込まれた組立体1を取り外すことができるようになる。
なお、フランジ8の被取付部材20に当接する面側に、被取付部材20の取付穴20aの形状に合わせて嵌め込むためのガイド8bを形成させるとよい。フランジ8にこのようなガイド8bを形成させることで、ナット6が組み込まれた装着部材5を被取付部材20の取付穴20aに適切にガイドして嵌め込むことができる。
このような組立体1は図5(A)に示すように、被取付部材20の厚さX1が薄い場合には、装着部材5の2つのロックプレート4A、4Bの長手方向の幅(フランジ8にガイド8bが形成されている場合には、このガイド厚さも含む。)X2と、スタッドボルト10のナット用ボルト部10aの長さX3とを、被取付部材20の厚さX1に対応させることで、自動車の薄板板金部等に好適になる。また、組立体1は図5(B)に示すように、被取付部材20の厚さX4が厚い場合には、装着部材5の2つのロックプレート4A、4Bの長手方向の幅(フランジ8にガイド8bが形成されている場合には、このガイド厚さも含む。)X5と、スタッドボルト10のナット用ボルト部10aの長さX6とを、被取付部材20の厚さX4に対応させることで、厚板や石膏ボード等に好適になる。
また、装着部材5の支柱3A、3B、フランジ8の案内支柱7A、7B及びロックプレート4A、4Bはそれぞれ2つ設けられていたが、これに限らず、組立体1の大きさに応じて3つ以上設けてもよい。
なお、本発明のボルト固定構造の構成は上述した一実施例に限らず、被取付部材の取付穴に固定するためのボルトを螺合するためのナット部材と、取付穴に挿入可能に形成されナット部材をボルトの軸方向に対して平行移動させるスライド機構を有する装着部材と、装着部材の一端側に固定され且つ中心部にボルトを挿入可能な開口部を有し、装着部材を取付穴に挿入すると被取付部材に当接するフランジと、複数の弾性部材に連結され、ナット部材を装着した装着部材を取付穴に挿入して、ボルトをフランジの開口部から挿入してナット部材に捩じ込んでいくことにより、当該ナット部材が被取付部材の方向に平行移動することで押圧され複数の弾性部材の弾性力に抗して拡がっていく複数のロック部材とを備えているものでもよい。
このようなボルト固定構造によれば、装着部材を被取付部材の取付穴に挿入してフランジを被取付部材に当接後、ボルトをフランジの開口部に挿入すると、複数のロック部材がボルトの先端部で押圧されて複数の弾性部材の弾性力に抗して拡がり、さらに、ボルトをナット部材に捩じ込む方向に回転させると、ナット部材が装着部材のスライド機構によって被取付部材に向かって移動していくので、複数のロック部材をさらにボルトの先端部で押圧して複数の弾性部材の弾性力に抗して拡げることができる。したがって、複数のロック部材が被取付部材の取付穴より拡がって被取付部材の板面に引っ掛けることが可能になる。
複数のロック部材を被取付部材の板面に引っ掛けることが可能になった状態で、さらに、ボルトをナット部材に捩じ込む方向に回転させることで、フランジと、被取付部材の取付穴より拡がった複数のロック部材とで、被取付部材を挟み込むことができる。
このように、フランジと複数のロック部材で被取付部材を強固に挟み込む締結力により、フランジ及び複数のロック部材と、ナット部材とが共回りすることを防ぐことが可能になる。また、従来のブラインドファスナーのような高価な専用工具や、従来のウェルドボルトのような大掛かりな溶接器などを必要とせずに、ボルトを被取付部材の前面側から簡易に取り付けることができる。さらに、装着部材は、ナット部材をボルトの軸方向に対して平行移動させるスライド機構を有することになるので、小型化を図ることが可能になる。
一方、このボルトを被取付部材から取り外すために、当該ボルトをナット部材から取り外す方向に回転させて複数のロック部材から離脱させると、複数の弾性部材の弾性力に抗して拡がっている複数のロック部材が、複数の弾性部材の弾性力により元の位置へと狭まっていくので、この複数のロック部材の外寸は被取付部材の取付穴の穴寸より小さくなる。したがって、被取付部材の取付穴に挿入されている装着部材を被取付部材の前面側からフランジによって引き抜くことができる。即ち、従来のウェルドボルトのように、被取付部材を破壊しなくても簡易にナット部材が組み込まれた装着部材を取り外すことができるようになる。
なお、ここで使用するボルトを、第1のボルト部と、第1のボルト部の外径よりも小径に形成されると共に当該第1のボルト部の先端部に突設された第2のボルト部とから構成させることで、フランジをボルトの第1のボルト部及び第2のボルト部の段差で押圧することができるので、フランジと複数のロック部材で被取付部材を第1の態様より高締結力で挟み込むことができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
2……挿入プレート
3A、3B……2本の支柱
3a、3b……凹部
4A、4B……2つのロックプレート
6……ナット
7A、7B……2本の案内支柱
8……フランジ
8b……ガイド
9……ストッパ
20……被取付部材
20a……取付穴

Claims (12)

  1. 被取付部材の取付穴に固定するためのボルトを螺合するためのナット部材と、
    前記取付穴に挿入可能に形成され前記ナット部材を前記ボルトの軸方向に対して平行移動させるスライド機構を有する装着部材と、
    前記装着部材の一端側に固定され且つ中心部に前記ボルトを挿入可能な開口部を有し、前記装着部材を前記取付穴に挿入すると前記被取付部材に当接するフランジと、
    複数の弾性部材に連結され、前記ナット部材を装着した前記装着部材を前記取付穴に挿入して、前記ボルトを前記フランジの前記開口部から挿入して前記ナット部材に捩じ込んでいくことにより、当該ナット部材が前記被取付部材の方向に平行移動することで押圧され前記複数の弾性部材の弾性力に抗して拡がっていく複数のロック部材とを備えていることを特徴とするボルト固定構造。
  2. 前記ボルトは、
    第1のボルト部と、前記第1のボルト部の外径よりも小径に形成されると共に当該第1のボルト部の先端部に突設された第2のボルト部とから構成されていることを特徴とする請求項1記載のボルト固定構造。
  3. 前記第1のボルト及び前記第2のボルトの接続点には、径方向外方に向けて突出するフランジ部を有することを特徴とする請求項2記載のボルト固定構造。
  4. 被取付部材の取付穴に挿入可能な形状に板面が形成される挿入プレートと、
    前記挿入プレートが前記取付穴に挿入された際、当該挿入プレートの前記板面から前記取付穴を貫通するように突設された弾性部材から成る複数の支柱と、
    前記複数の支柱の先端に分割して固定され当該複数の支柱が前記挿入プレートの外縁から外側方向に撓むことで、前記取付穴の大きさより拡がって前記被取付部材の一方の面に係合する複数のロックプレートと、
    前記複数の支柱間に配置されると共に、前記挿入プレート及び前記複数のロックプレート間で移動可能に設けられ、前記被取付部材の前記取付穴に固定するためのボルトを螺合するためのナットと、
    前記ナットの外周に設けられた複数の溝に当該ナットを平行移動可能に嵌合する複数の案内支柱が前記取付穴を貫通するように突設され、中心部に開口部を有すると共に前記被取付部材の他方の面に係合するフランジとを備えていることを特徴とするボルト固定構造。
  5. 前記ボルトは、
    前記ナットに螺合するナット用ボルト部が形成され、前記ナット用ボルト部の先端には前記フランジの前記開口部から前記複数のロックプレート間に挿入することで当該複数のロックプレートを拡げるガイド部が形成されると共に、前記ナット用ボルト部の後端には当該ナット用ボルト部より外径が大きく形成された部品固定用ボルト部が形成され、且つ前記ナット用ボルト部及び前記部品固定用ボルト部間には前記フランジの前記開口部より大きいフランジ部が形成されたスタッドボルトであることを特徴とする請求項4記載のボルト固定構造。
  6. 前記スタッドボルトの前記ガイド部は、先端に行くにしたがって先細りするテーパ面に形成されていることを特徴とする請求項5記載のボルト固定構造。
  7. 前記スタッドボルトの前記ガイド部が挿入する前記複数のロックプレート間の形状は、当該ガイド部の前記テーパ面の傾斜角度と実質的に同一の傾斜角度のテーパ面に形成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6記載のボルト固定構造。
  8. 前記ナットの外周には、前記複数の支柱に嵌合して当該ナットを平行移動させる複数の支柱用溝が設けられたことを特徴とする請求項4乃至請求項7のうち何れか1項に記載のボルト固定構造。
  9. 前記複数の支柱には、前記挿入プレートの前記外縁から外側方向に撓み易くするために外側方向に凹部が形成されていることを特徴とする請求項4乃至請求項8のうち何れか1項に記載のボルト固定構造。
  10. 前記フランジの前記複数の案内支柱の先端には、被取付部材の取付穴に挿入可能な形状に板面が形成され、前記複数の案内支柱間に組み込まれた前記挿入プレート、前記複数の支柱及び前記複数のロックプレートの移動距離を規制するストッパが固定されていることを特徴とする請求項4乃至請求項9のうち何れか1項に記載のボルト固定構造。
  11. 前記フランジの前記被取付部材に当接する面側に、前記被取付部材の前記取付穴の形状に合わせて嵌め込むためのガイドが形成されていることを特徴とする請求項4乃至請求項10のうち何れか1項に記載のボルト固定構造。
  12. 前記スタッドボルトの前記部品固定用ボルト部の後端部側に六角棒レンチの差込口が設けられていることを特徴とする請求項5乃至請求項11のうち何れか1項に記載のボルト固定構造。
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