JP2010229825A - 内燃機関の冷却ファン構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クランク軸31の動力によって回転する冷却ファン41を備えたエンジンに適用される冷却ファン構造において、前記冷却ファン41には、前記エンジンの温度及び回転数によって前記クランク軸31からの動力伝達の断続を制御する断続機構59が設けられる。
【選択図】図3
Description
このように、上記従来の技術は非効率的な部分があり、エンジンの温度や運転状態に応じて効率の良いエンジン冷却が可能な冷却ファン構造が求められていた。
請求項2に記載した発明は、前記断続機構(例えば実施例の断続機構59)は、クランク軸側と一体回転可能に設けられた遠心ウェイト(例えば実施例の遠心ウェイト47)と、該遠心ウェイトが係脱するファン本体(例えば実施例のファン本体42)とを有して遠心クラッチ(例えば実施例の遠心クラッチ44)を構成すると共に、前記遠心ウェイトを前記ファン本体との係合を解除する側へ付勢する付勢手段(例えば実施例のトーションコイルスプリング52)と、前記遠心ウェイトをファン本体との係合を解除した係合解除位置に保持するロック機構(例えば実施例のロック機構55)とを備え、該ロック機構は、前記遠心ウェイトに係合してこれを前記係合解除位置に保持する保持状態と、前記遠心ウェイトの保持を解除した保持解除状態との間で変化可能であり、このロック機構を前記各状態の一方に選択的に保持する保持部材(例えば実施例の保持部材57)が、形状記憶合金又はバイメタルで構成されて、エンジン高温時にのみ前記ロック機構を前記保持解除状態に保持することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記断続機構(例えば実施例の断続機構79)は、クランク軸側と一体回転可能に設けられた遠心ウェイト(例えば実施例の遠心ウェイト47)と、該遠心ウェイトが係脱するファン本体(例えば実施例のファン本体42)とを有して遠心クラッチ(例えば実施例の遠心クラッチ44)を構成すると共に、前記遠心ウェイトを前記ファン本体との係合を解除する側へ付勢する付勢手段(例えば実施例のトーションコイルスプリング52)と、該付勢手段の付勢力に抗して所定回転数以上で前記遠心ウェイトを前記ファン本体に係合させる、もしくはエンジン高温時に前記遠心ウェイトを前記ファン本体に係合する側へ変化させるサーモスタット(例えば実施例のサーモスタット71)とを備えることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記断続機構(例えば実施例の断続機構89)は、クランク軸側と一体回転可能に設けられた遠心ウェイト(例えば実施例の遠心ウェイト47)と、該遠心ウェイトが係脱するファン本体(例えば実施例のファン本体42)とを有して遠心クラッチ(例えば実施例の遠心クラッチ44)を構成すると共に、前記遠心ウェイトを前記ファン本体との係合を解除する側へ付勢する付勢部材(例えば実施例のスプリング81)が、形状記憶合金又はバイメタルで構成されて、エンジン高温時には前記遠心ウェイトに対する付勢力を低減させることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記遠心ウェイトが複数設けられ、該各遠心ウェイトの一端側が支持部材(例えば実施例のクラッチインナ45)に回動可能にされる支軸側とされと共に他端側が回動側とされ、前記付勢部材は、前記各遠心ウェイトの互いに隣合う支軸側と回動側との間に設けられることを特徴とする。
請求項3に記載した発明によれば、エンジンの低温時にはエンジン回転数に応じてファン本体の駆動を断続でき、エンジンの高温時にはエンジン回転数によらず常時ファン本体を駆動させることができる。
請求項4,5に記載した発明によれば、エンジン温度が低いときには比較的高回転時から、エンジン温度が高いときには比較的低回転時から冷却ファンを駆動させることができる。
図2を参照し、ジェネレータ37は、左方(クランクケース側)に向けて開放する有底円筒状のロータ38内にステータ39を配置したアウターロータ型とされる。ロータ38は、その底壁の中央部38aが、クランク軸31の右側部外周に一体回転可能に支持される。また、ステータ39は、その中央部39aがクランクケース21の右壁部に固定的に支持されて、クランクケース側からロータ38内に臨まされる。そして、エンジンEの運転に伴いクランク軸31と共にロータ38が回転することで、該ロータ38のマグネット38bによりステータ39の発電コイル39bに起電力が発生する。
冷却ファン41は、その外周部を構成するファン本体42と、内周部を構成するセンター部43とからなる。ファン本体42は、左方(ジェネレータ37側)に開放するカップ状のベース部42aの外周に、軸方向視で湾曲板状をなすフィン42bを周方向で等間隔に多数立設してなる。ファン本体42は、クランクケース21に取り付けられるファンカバー61と共に、その右側方から吸い込んだ空気を遠心方向(上方)へ吹き出す遠心ファンを構成する。
保持部材57は、エンジン低温時(外気温相当)には係止部材56を前記保持状態に保持する一方、エンジン高温時(暖機運転後相当)には係止部材56を前記保持解除状態に保持するべく変形する。
なお、前記保持部材57をバイメタルからなる板ばね状とすることも可能である。
この実施例の冷却ファン70は、前記第一実施例のものに対し、前記ロック機構55を無くす一方、各遠心ウェイト47をスプリング52の付勢力に抗してファン本体42と係合する側へ拡開作動させるサーモスタット71を備える点を主に異なるもので、上記実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
この実施例の冷却ファン80は、前記各実施例のものに対し、前記ロック機構55及びサーモスタット71を無くすと共に、各遠心ウェイト47のそれぞれを前記閉じ位置に向けて付勢する各スプリング81を形状記憶合金で形成したことを主に異なるもので、上記実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
なお、前記付勢部材をバイメタルからなる板ばね状とすることも可能である。
また、図7に示すように、前記エンジンEが水冷式である場合に適用してもよい。この場合、冷却ファン41(冷却ファン70,80でも可)と空気導入口63との間にラジエータ41aを配置すればよい。なお、上記実施例と同一部分に同一符号を付してその説明は省略する。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
22 シリンダ部
41,70,80 冷却ファン(エンジン冷却ファン)
E エンジン(内燃機関)
59,79,89 断続機構
47 遠心ウェイト
42 ファン本体
44 遠心クラッチ
45 クラッチインナ45
52 トーションコイルスプリング(付勢手段)
55 ロック機構
57 保持部材
71 サーモスタット
81 スプリング(付勢部材)
Claims (5)
- クランクケースからシリンダ部を延出すると共に、クランクケースの一側にはクランク軸の動力によって回転するエンジン冷却ファンを備えた内燃機関の冷却ファン構造において、
前記エンジン冷却ファンには、前記エンジンの温度及び回転数によって前記クランク軸からの動力伝達の断続を制御する断続機構が設けられることを特徴とする内燃機関の冷却ファン構造。 - 前記断続機構は、クランク軸側と一体回転可能に設けられた遠心ウェイトと、該遠心ウェイトが係脱するファン本体とを有して遠心クラッチを構成すると共に、前記遠心ウェイトを前記ファン本体との係合を解除する側へ付勢する付勢手段と、前記遠心ウェイトをファン本体との係合を解除した係合解除位置に保持するロック機構とを備え、前記ロック機構は、前記遠心ウェイトに係合してこれを前記係合解除位置に保持する保持状態と、前記遠心ウェイトの保持を解除した保持解除状態との間で変化可能であり、このロック機構を前記各状態の一方に選択的に保持する保持部材が、形状記憶合金又はバイメタルで構成されて、エンジン高温時にのみ前記ロック機構を前記保持解除状態に保持することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却ファン構造。
- 前記断続機構は、クランク軸側と一体回転可能に設けられた遠心ウェイトと、該遠心ウェイトが係脱するファン本体とを有して遠心クラッチを構成すると共に、前記遠心ウェイトを前記ファン本体との係合を解除する側へ付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して所定回転数以上で前記遠心ウェイトを前記ファン本体に係合させる、もしくはエンジン高温時に前記遠心ウェイトを前記ファン本体に係合する側へ変化させるサーモスタットとを備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却ファン構造。
- 前記断続機構は、クランク軸側と一体回転可能に設けられた遠心ウェイトと、該遠心ウェイトが係脱するファン本体とを有して遠心クラッチを構成すると共に、前記遠心ウェイトを前記ファン本体との係合を解除する側へ付勢する付勢部材が、形状記憶合金又はバイメタルで構成されて、エンジン高温時には前記遠心ウェイトに対する付勢力を低減させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却ファン構造。
- 前記遠心ウェイトが複数設けられ、該各遠心ウェイトの一端側が支持部材に回動可能にされる支軸側とされと共に他端側が回動側とされ、前記付勢部材は、前記各遠心ウェイトの互いに隣合う支軸側と回動側との間に設けられることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の冷却ファン構造。
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