JP2010229404A - スルホ基を重合体の製造方法 - Google Patents

スルホ基を重合体の製造方法 Download PDF

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健二 春木
Hiroaki Hibino
裕明 日比野
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Abstract

【課題】従来の方法では得られた重合体中には、スルホン酸リチウム塩(−SOLi)が残存する場合があり、スルホ基(−SOH)への変換率が高い、重合体の製造方法が求められていた。
【解決手段】式(1)
Figure 2010229404

(式中、Rは、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を表わす。該アルキル基及び該アリール基は、下記(a1)からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい。
(a1)フッ素原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数2〜20のアシル基およびシアノ基)
で示される基を有する重合体と、アミノ酸のハロゲン化水素塩とを反応させ、得られた反応生成物と酸とを反応させることを特徴とするスルホ基(−SOH)を有する重合体の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、スルホ基を有する重合体の製造方法等に関する。
特許文献1には、固体高分子型燃料電池用の高分子電解質等として有用なスルホ基(−SOH)を有する重合体が開示されている。かかるスルホ基を有する重合体は、対応するスルホン酸エステルと臭化リチウムとを反応させ、次に、得られた反応生成物と酸とを反応させることによって製造されている。
特開2007−284653号公報
従来の方法で得られた重合体中には、スルホン酸リチウム塩(−SOLi)が残存する場合があり、スルホ基(−SOH)への変換率が高い、重合体の製造方法が求められていた。
本発明者らは鋭意検討した結果、以下の本発明に至った。すなわち、本発明は、
<1> 式(1)
Figure 2010229404
(式中、Rは、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を表わす。該アルキル基及び該アリール基は、下記(a1)からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい。
(a1)フッ素原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数2〜20のアシル基およびシアノ基)
で示される基を有する重合体と、アミノ酸のハロゲン化水素塩とを反応させる工程、及び前記工程で得られた反応生成物と酸とを反応させる工程を含むことを特徴とするスルホ基(−SOH)を有する重合体の製造方法;
<2> ハロゲン化水素塩が、塩酸塩または臭化水素酸塩であることを特徴とする<1>記載の製造方法;
<3> アミノ酸が、中性アミノ酸であることを特徴とする<1>又は<2>記載の製造方法;
<4> 式(1)で示される基を有する重合体が、式(1)で示される基を有するポリアリーレンであることを特徴とする<1>〜<3>のいずれか記載の製造方法;
<5> 式(1)で示される基を有するポリアリーレンが、式(2)
Figure 2010229404
(式中、Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数2〜20のアシル基またはシアノ基を表わす。ここで、前記アルキル基、前記アルコキシ基、前記アリール基、前記アリールオキシ基および前記アシル基は、フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい。また、隣接する2つのRが結合して環を形成していてもよい。mは、1または2を表わし、kは、0〜3の整数を表わす。Rは前記と同一の意味を表わす。)
で示される構造単位を含むことを特徴とする<4>記載の製造方法;
<6> 式(1)で示される基を有するポリアリーレンが、式(3)
Figure 2010229404
(式中、R及びRは前記と同じ意味を表す。jは、0〜3の整数を表わす。)
で示される構造単位を含むことを特徴とする<5>記載の製造方法;
<7> 式(1)で示される基を有するポリアリーレンが、さらに、式(4)
Figure 2010229404
(式中、a、bおよびcはそれぞれ独立して、0または1を表わし、nは3以上の整数を表わす。Ar、Ar、ArおよびArはそれぞれ独立して、2価の芳香族基を表わす。ここで、2価の芳香族基は、
(a2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基;
(b2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数1〜20のアルコキシ基;
(c2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基および炭素数6〜10のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基;
(d2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基;および、
(e2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数2〜20のアシル基
からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい。
およびYはそれぞれ独立して、単結合、カルボニル基、スルホニル基、2,2−イソプロピリデン基、2,2−ヘキサフルオロイソプロピリデン基またはフルオレン−9,9−ジイル基を表わす。
およびZはそれぞれ独立して、酸素原子または硫黄原子を表わす。)
で示されるセグメントを含むことを特徴とする<4>〜<6>のいずれか記載の製造方法;
等である。
本発明の製造方法によれば、スルホ基への変換率が高い、重合体を提供することができる。
式(1)
Figure 2010229404
において、Rは、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を表わす。該アルキル基及び該アリール基は、下記(a1)からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい。
(a1)フッ素原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数2〜20のアシル基およびシアノ基
炭素数1〜20のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、2,2−ジメチルプロピル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、2−メチルペンチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基等の直鎖状、分枝鎖状もしくは環状の炭素数1〜20のアルキル基が挙げられ、2,2−ジメチルプロピル基が好ましい。
炭素数6〜20のアリール基としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、3−フェナントリル基および2−アントリル基が挙げられる。
炭素数1〜20のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、2,2−ジメチルプロポキシ基、シクロペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ペンタデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、ヘプタデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基、ノナデシルオキシ基、イコシルオキシ基等の直鎖状、分枝鎖状もしくは環状の炭素数1〜20のアルコキシ基が挙げられる。
炭素数6〜20のアリールオキシ基としては、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、3−フェナントリルオキシ基、2−アントリルオキシ基等の前記炭素数6〜20のアリール基と酸素原子とから構成される基が挙げられる。
炭素数2〜20のアシル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ベンゾイル基、1−ナフトイル基、2−ナフトイル基等の炭素数2〜20の脂肪族もしくは芳香族アシル基が挙げられる。
本発明に用いられる重合体は、上記式(1)で示される基を有する。中でも、式(1)で示される基を有するポリアリーレンが好ましく、下記式(2):
Figure 2010229404
(式中、Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数2〜20のアシル基またはシアノ基を表わす。ここで、前記アルキル基、前記アルコキシ基、前記アリール基、前記アリールオキシ基および前記アシル基は、フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい。また、隣接する2つのRが結合して環を形成していてもよい。mは、1または2を表わし、kは、0〜3の整数を表わす。Rは上記と同一の意味を表わす。)
で示される構造単位を有するポリアリーレンがより好ましく、とりわけ、式(3):
Figure 2010229404
(式中、RおよびRはそれぞれ上記と同一の意味を表わし、jは、0〜3の整数を表わす。)
で示される構造単位を有するポリアリーレンがより好ましい。
で示される炭素数1〜20のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、2,2−ジメチルプロピル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、2−メチルペンチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基等の直鎖状、分枝鎖状もしくは環状の炭素数1〜20のアルキル基が挙げられる。
で示される炭素数1〜20のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、2,2−ジメチルプロポキシ基、シクロペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ペンタデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基、ヘプタデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基、ノナデシルオキシ基、イコシルオキシ基等の直鎖状、分枝鎖状もしくは環状の炭素数1〜20のアルコキシ基が挙げられる。
で示される炭素数6〜20のアリール基としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、3−フェナントリル基および2−アントリル基等が挙げられる。
で示される炭素数6〜20のアリールオキシ基としては、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、3−フェナントリルオキシ基、2−アントリルオキシ基等の前記炭素数6〜20のアリール基と酸素原子とから構成される基が挙げられる。
で示される炭素数2〜20のアシル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ベンゾイル基、1−ナフトイル基、2−ナフトイル基等の炭素数2〜20の脂肪族もしくは芳香族アシル基が挙げられる。
かかる炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基および炭素数2〜20のアシル基は、フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基で置換されていてもよく、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基としては、前記したものと同様のものが挙げられる。また、結合位置が隣接する2つのR2が結合して環を形成していてもよい。
好ましくは、kは0であり、好ましくは、jは0である。
式(2)で示される構造単位を含むポリアリーレンは、通常、該構造単位が少なくとも2個連続している。式(3)で示される構造単位を含むポリアリーレンは、通常、該構造単位が少なくとも2個連続している。
式(2)で示される構造単位としては、下記式(2a)〜(2c)で示される構造単位が挙げられる。
Figure 2010229404
式(3)で示される構造単位としては、下記式(3a)〜(3c)で示される構造単位が挙げられる。
Figure 2010229404
式(2)で示される構造単位または式(3)で示される構造単位を含むポリアリーレンは、他の構造単位やセグメントを含んでいてもよい。
セグメントとしては、式(4)
Figure 2010229404
(式中、a、bおよびcはそれぞれ独立して、0または1を表わし、nは3以上の整数を表わす。Ar、Ar、ArおよびArはそれぞれ独立して、2価の芳香族基を表わす。ここで、2価の芳香族基は、下記(a2)〜(e2)からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい。
(a2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基;
(b2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数1〜20のアルコキシ基;
(c2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基および炭素数6〜10のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基;
(d2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基;および、
(e2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数2〜20のアシル基。
およびYはそれぞれ独立して、単結合、カルボニル基、スルホニル基、2,2−イソプロピリデン基、2,2−ヘキサフルオロイソプロピリデン基またはフルオレン−9,9−ジイル基を表わす。
およびZはそれぞれ独立して、酸素原子または硫黄原子を表わす。)
で示されるセグメントが挙げられる。
式(2)で示される構造単位と式(4)で示されるセグメントとを含むポリアリーレンは、式(2)で示される構造単位と式(4)で示されるセグメントのみからなるポリアリーレンであってもよいし、式(2)で示される構造単位と式(4)で示されるセグメントに加えて、式(2)で示される構造単位以外の構造単位や式(4)で示されるセグメント以外のセグメントを含んでいてもよい。
式(3)で示される構造単位と式(4)で示されるセグメントとを含むポリアリーレンは、式(3)で示される構造単位と式(4)で示されるセグメントのみからなるポリアリーレンであってもよいし、式(3)で示される構造単位と式(4)で示されるセグメントに加えて、式(3)で示される構造単位以外の構造単位や式(4)で示されるセグメント以外のセグメントを含んでいてもよい。
式(4)で示されるセグメントにおいて、hは、通常、5〜200の範囲である。重合体の成膜性や膜強度、耐久性などの点で、nは5以上が好ましい。また、式(4)で示されるセグメントの数平均分子量が1500以上であることが好ましい。
式(4)におけるAr、Ar、ArおよびArにおける2価の芳香族基としては、1,3−フェニレン基、1,4−フェニレン基、4,4’−ビフェニル−1,1’−ジイル基等の2価の単環状芳香族基;ナフタレン−1,3−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、ナフタレン−1,5−ジイル基、ナフタレン−1,6−ジイル基、ナフタレン−1,7−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−2,7−ジイル基、9H−フルオレン−2,7−ジイル基等の2価の縮合芳香族基;ピリジン−2,5−ジイル基、ピリジン−2,6−ジイル基、キノキサリン−2,6−ジイル基、チオフェン−2,5−ジイル基、2,2’−ビチオフェン−5,5’−ジイル基、ピロール−2,5−ジイル基、2,2’−ビピリジン−5,5’−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、キノリン−5,8−ジイル基、キノリン−2,6−ジイル基、イソキノリン−1,4−ジイル基、イソキノリン−5,8−ジイル基、2,1,3−ベンゾチアジアゾール−4,7−ジイル基、ベンゾイミダゾール−4,7−ジイル基、キノキサリン−5,8−ジイル基、キノキサリン−2,6−ジイル基等の2価の複素芳香族基;等が挙げられる。なかでも、2価の単環状芳香族基および2価の縮合芳香族基が好ましく、1,4−フェニレン基、ナフタレン−1,4−ジイル基、ナフタレン−1,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基およびナフタレン−2,7−ジイル基がより好ましい。
かかる2価の芳香族基は、上記(a2)〜(e2)からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい。
(a2)〜(e2)における炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数2〜20のアシル基としては、前記したものと同様のものが挙げられる。
(a2)としては、炭素数1〜20の無置換アルキル基、トリフルオロメチル基等の1以上のフッ素原子で置換された炭素数1〜20のアルキル基、メトキシメチル基等の炭素数1〜20のアルコキシ基で置換された炭素数1〜20のアルキル基、および、シアノメチル基等のシアノ基で置換された炭素数1〜20のアルキル基が好ましい。
(b2)としては、炭素数1〜20の無置換アルコキシ基、メトキシメトキシ基等の炭素数1〜20のアルコキシ基で置換された炭素数1〜20のアルコキシ基が好ましい。
(c2)としては、炭素数6〜20の無置換アリール基が好ましい。
(d2)としては、炭素数6〜20の無置換アリールオキシ基が好ましい。
(e2)としては、炭素数2〜20の無置換アシル基、および、フェノキシベンゾイル基等の炭素数6〜20のアリールオキシ基で置換された炭素数2〜20のアシル基が好ましい。
式(4)で示されるセグメントとしては、下記式(4a)〜(4y)に示すセグメントが挙げられる。なお、下記式中、nは上記と同一の意味を表わす。かかる式(4)で示されるセグメントのポリスチレン換算の重量平均分子量は、通常1,000以上であり、好ましくは1,500以上である。
Figure 2010229404
Figure 2010229404
Figure 2010229404
Figure 2010229404
Figure 2010229404
Figure 2010229404
Figure 2010229404
式(2)で示される構造単位または式(3)で示される構造単位と式(4)で示されるセグメントとを含むポリアリーレンとしては、前記式(2a)〜(2c)で示される構造単位のうちのいずれか一つの構造単位または式(3a)〜(3c)で示される構造単位のうちのいずれか一つの構造単位と前記式(4a)〜(4y)で示されるセグメントのうちのいずれか一つのセグメントとを含むポリアリーレンが挙げられる。具体的には、下記(I)〜(IV)で示されるポリアリーレンが挙げられる。ここで、下記式中、nは前記と同一の意味を表わし、pは2以上の整数を表わす。
Figure 2010229404
式(2)で示される構造単位(2)または式(3)で示される構造単位と式(4)で示されるセグメントとを含むポリアリーレン中の式(2)で示される構造単位(2)または式(3)で示される構造単位の量は、5重量%以上、95重量%以下が好ましく、30重量%以上、90重量%以下がより好ましい。式(2)で示される構造単位(2)または式(3)で示される構造単位と式(4)で示されるセグメントとを含むポリアリーレン中の式(4)で示されるセグメントの量は、5重量%以上、95重量%以下が好ましく、10重量%以上、70重量%以下がより好ましい。
かかるポリアリーレンは、例えば、特開2007−284653号公報に記載の方法に準じて製造できる。
これらポリアリーレンのポリスチレン換算の重量平均分子量は、通常1,000〜2,000,000である。これらポリアリーレンを固体高分子型燃料電池用の高分子電解質として用いる場合の好ましいポリスチレン換算の重量平均分子量は、2,000〜1,000,000であり、より好ましくは3,000〜800,000である。
上記式(1)で示される基を有する重合体と、アミノ酸のハロゲン化水素塩とを反応させる工程(以下、第1工程と記すことがある)、及び前記第1工程で得られた反応生成物と酸とを反応させる工程(以下、第2工程と記すことがある)を経由して、スルホ基(−SOH)を有する重合体を製造することができる。
第1工程で用いられる重合体は、重合反応により得られる式(1)で示される基を有する重合体を含む反応混合物をそのまま用いてもよいし、該反応混合物から式(1)で示される基を有する重合体を取り出して用いてもよい。
アミノ酸とは、アミノ基とカルボキシル基とを含む有機化合物であって、該有機化合物は、フッ原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい。炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基としては、前記したものと同様のものが挙げられる。
また、アミノ酸が、例えば、ブチロラクタム、バレロラクタム、カプロラクタム等の環状アミド化合物を酸と反応させて発生させて得られたものであってもよい。具体的には、例えば、重合体存在下に環状アミド化合物を酸と反応させて、得られたアミノ酸がただちに重合体に作用させる方法、例えば、重合体非存在下に環状アミド化合物を酸と反応させて、得られたアミノ酸を重合体と混合させ、作用させる方法等を挙げることができる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸等を挙げることができる。ここで、中性アミノ酸とは分子内に含まれるカルボキシル基とアミノ基と同数である有機化合物を意味し、例えば、グリシン、アラニン、β−アラニン、γ−アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、N−メチルグリシン、N−メチルアラニン、3−メチルアミノプロパン酸、4−メチルアミノ酪酸、セリン、トレオニン、システイン、メチオニン、プロリン、フェニルアラニン、チロシンおよびトリプトファン等を挙げることができる。好ましくは、例えば、グリシン、アラニン、β―アラニン、γ―アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、N−メチルグリシン、N−メチルアラニン、3−メチルアミノプロパン酸および4−メチルアミノ酪酸等が挙げられる。
ハロゲン化水素塩としては、塩酸塩および臭化水素酸塩が挙げられる。
ハロゲン化水素塩の使用量は、重合体中の式(1)で示される基1モルに対して、通常1モル以上であればよく、その上限は限定されないが、工業的な観点から、例えば、1〜10モルの範囲等が好ましい。
式(1)で示される基を有する重合体とハロゲン化水素塩との反応は、通常、溶媒の存在下に、該重合体とハロゲン化水素塩とを混合することにより行われる。溶媒としては、重合体を溶解し得る溶媒が挙げられ、具体的には、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテル溶媒;ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等の非プロトン性極性溶媒;ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素溶媒等が挙げられる。かかる溶媒は、単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。なかでも、非プロトン性極性溶媒が好ましく、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドがより好ましい。
溶媒の使用量が少ないと反応混合物の性状が悪くなりやすく、多すぎると後処理時の操作性が悪くなりやすいため、重合体1重量部に対して、通常5〜200重量部、好ましくは10〜50重量部である。
第1工程の反応温度は、通常0〜250℃、好ましくは100〜160℃である。第1工程の反応時間は、通常1〜48時間である。
反応の進行は、NMR、IR等により確認することができる。
第2工程は、第1工程終了後、得られた反応生成物と酸とを反応させて、スルホ基(−SOH)を有する重合体を得る工程である。
第1工程で得られた反応生成物全てと酸とを混合してもよいし、第1工程で得られた反応生成物から析出物を取り出し、析出物と酸とを混合してもよい。第1工程で得られた反応生成物の一部または全部が析出していてもよい。ここで、析出物を析出させる方法としては、重合体を溶解しないもしくは溶解し難い溶媒(以下、貧溶媒と略記する。)と反応生成物とを混合することにより、反応生成物から析出させることができる。かかる貧溶媒の使用量は、反応生成物1重量部に対して、通常0.1〜10重量部、好ましくは0.1〜3重量部である。貧溶媒としては、水およびメタノールが好ましい。貧溶媒と反応生成物とを混合する温度は、通常0〜100℃であり、好ましくは5〜90℃である。混合時間は、通常1分〜48時間である。
酸としては、塩酸;硫酸;ギ酸、酢酸等のカルボン酸化合物;およびメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等のスルホン酸化合物が挙げられ、汎用性の点で、塩酸および硫酸が好ましい。
酸の使用量は、重合体中の式(1)で示される基に対して、1当量以上であればよく、廃棄物の処理負荷を考慮すると、好ましくは30当量以下である。
第2工程における反応温度は、通常0〜100℃、好ましくは5〜70℃である。第2工程の反応時間は、通常1分間〜48時間である。
第2工程終了後、第2工程の反応混合物を濾過することにより、目的とするスルホ基(−SOH)を有する重合体を取り出すことができる。かくして得られるスルホ基(−SOH)を有する重合体のイオン交換容量(滴定法により測定)は、通常0.5〜6.5meq/gである。
以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。得られたスルホ基を有する重合体を、ゲル浸透クロマトグラフィー(以下、GPCと略記する。)により分析し(分析条件は下記のとおり)、分析結果からポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)を算出した。
<分析条件>
GPC測定装置:CTO−10A(株式会社島津製作所製)
カラム:TSK−GEL(東ソー株式会社製)
カラム温度:40℃
移動相:臭化リチウム含有N,N−ジメチルホルムアミド(臭化リチウム濃度:10mmol/dm
流量:0.5mL/分
検出波長:300nm
<スルホ基への変換率Aの算出>
得られたスルホ基を有する重合体のイオン交換容量を以下に記載の2つの方法により求め、得られたイオン交換容量をもとに、スルホ基への変換率Aを算出した。
1.所定量の得られたスルホ基を有する重合体を量り取り、滴定装置(AT−510;株式会社京都電子製)を使用して、NaOHの標準溶液で滴定を行い、中和点からイオン交換容量(IEC1)を求めた。
2.得られたスルホ基を有する重合体を18.9%塩酸に30分浸漬し、塩酸を交換して、再度重合体を浸漬させた。重合体を水で洗浄した。洗浄後に得られる水が中性を示すまで洗浄を続けた。洗浄後の重合体を乾燥させた後、所定量を量り取り、滴定装置(AT−510;株式会社京都電子製)を使用して、NaOHの標準溶液で滴定を行い、中和点からイオン交換容量(IEC2)を求めた。
スルホ基への変換率A(%)=IEC1÷IEC2
なお、アミノ酸のハロゲン化水素塩を用いた場合のスルホ基への変換率Aは以下の式により算出した(式中、Xはアミノ酸の分子量である。)。
スルホ基への変換率A(%)=
[IEC1−1000×(IEC2÷IEC1−1)÷(X−1)]÷IEC1
[製造例1]
内部の気体を窒素ガスで置換した反応容器に、無水塩化ニッケル10.97gとジメチルスルホキシド140gとを仕込んだ。得られた混合物を、内温70℃に昇温し、1時間攪拌した。これを50℃に冷却した後、2,2’−ビピリジン14.54gを加え、同温度で10分撹拌し、ニッケル含有溶液を調製した。
内部の気体を窒素ガスで置換した反応容器に、下記式
Figure 2010229404
で示されるスミカエクセルPES 5200P(住友化学株式会社製;Mw=63,000、Mn=30,000:上記分析条件で測定)4.94gとジメチルスルホキシド120gとを仕込んだ。得られた混合物を50℃に昇温し、1時間攪拌した。得られた溶液に、2,5−ジクロロベンゼンスルホン酸(2,2−ジメチルプロピル)10.00gと亜鉛粉末8.30gを加え、得られた混合物を30分撹拌した。得られた混合溶液に前記ニッケル含有溶液を注ぎ込み、得られた混合物を75℃に昇温して2時間重合反応を行うことで、黒色の溶液309gを得た。
反応容器に、室温で水620gを加え、さらに、上記で得た溶液を注ぎ込み、2時間攪拌した後、析出した固体を濾別した。
反応容器に、室温で水210gと得られた固体を加え、得られた混合溶液に、35%亜硝酸ナトリウム水溶液5.0gを加え30分撹拌した。ついで、60%硝酸水93gを1時間かけて滴下した。得られた混合溶液を1時間室温で攪拌した。析出した固体を濾過し、水で洗浄し、さらにメタノールで洗浄した。得られた固体を80℃で12時間減圧乾燥して、下記式
Figure 2010229404
で示される構造単位と下記式
Figure 2010229404
で示されるセグメントとを含むポリアリーレン12.3gを灰白色固体として得た。
得られたポリアリーレンのMwは227,000であった。
[実施例1]
製造例1で得られたポリアリーレン5.00gを、グリシン塩酸塩3.03gとN−メチル−2−ピロリドン62.50gと水0.21gの混合溶液に加え、120℃で10時間反応させた。得られた反応溶液を、水250g中に注ぎ込み、得られた混合物を室温(約25℃)で1時間撹拌した。析出した固体を濾過し、水で洗浄した。得られた固体を室温(約25℃)で5%塩酸250gに1時間浸漬した後、水、次いでメタノールで洗浄した。得られた固体を90℃で24時間乾燥し、下記式
Figure 2010229404
で示される構造単位と下記式
Figure 2010229404
で示されるセグメントを含むポリアリーレンを得た。
スルホ基への変換率Aは、100.0%であった。
[実施例2]
製造例1で得られたポリアリーレン5.00gを、4−メチルアミノ酪酸塩酸塩4.13gとN−メチル−2−ピロリドン62.50gと水0.21gの混合溶液に加え、120℃で10時間反応させた。得られた反応溶液を、水250g中に注ぎ込んだ。得られた混合物を室温(約25℃)で1時間撹拌した。析出した固体を濾過し、水で洗浄した。得られた固体を5%塩酸250gに室温(約25℃)で1時間浸漬した後、水、ついでメタノールで洗浄し、90℃で24時間乾燥し、実施例1と同様のポリアリーレンを得た。スルホ基への変換率は、98.3%であった。
[比較例1]
製造例1で得られたポリアリーレン5.00gを、臭化リチウム2.34g、N−メチル−2−ピロリドン62.50gと水0.21gの混合溶液に加え、120℃で10時間反応させた。得られた反応溶液を、水250g中に注ぎ込み、得られた混合物を1時間撹拌した。析出した固体を濾過し、水で洗浄した。得られた固体を5%塩酸250gに室温(約25℃)で1時間浸漬した後、水で洗浄し、さらにメタノールで洗浄した。固体を90℃で24時間乾燥し、実施例1と同様のポリアリーレンを得た。
スルホ基への変換率Aは、93.9%であった。
本発明の製造方法によれば、スルホ基への変換率が高い、重合体を提供することができる。

Claims (7)

  1. 式(1)
    Figure 2010229404
    (式中、Rは、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数6〜20のアリール基を表わす。該アルキル基及び該アリール基は、下記(a1)からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい。
    (a1)フッ素原子、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数2〜20のアシル基およびシアノ基)
    で示される基を有する重合体と、アミノ酸のハロゲン化水素塩とを反応させる工程、及び前記工程で得られた反応生成物と酸とを反応させる工程を含むことを特徴とするスルホ基(−SOH)を有する重合体の製造方法。
  2. ハロゲン化水素塩が、塩酸塩または臭化水素酸塩であることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. アミノ酸が、中性アミノ酸であることを特徴とする請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 式(1)で示される基を有する重合体が、式(1)で示される基を有するポリアリーレンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の製造方法。
  5. 式(1)で示される基を有するポリアリーレンが、式(2)
    Figure 2010229404
    (式中、Rはそれぞれ独立して、フッ素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数2〜20のアシル基またはシアノ基を表わす。ここで、前記アルキル基、前記アルコキシ基、前記アリール基、前記アリールオキシ基および前記アシル基は、フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい。また、隣接する2つのRが結合して環を形成していてもよい。mは、1または2を表わし、kは、0〜3の整数を表わす。Rは前記と同一の意味を表わす。)
    で示される構造単位を含むことを特徴とする請求項4記載の製造方法。
  6. 式(1)で示される基を有するポリアリーレンが、式(3)
    Figure 2010229404
    (式中、R及びRは前記と同じ意味を表す。jは、0〜3の整数を表わす。)
    で示される構造単位を含むことを特徴とする請求項5記載の製造方法。
  7. 式(1)で示される基を有するポリアリーレンが、さらに、式(4)
    Figure 2010229404
    (式中、a、bおよびcはそれぞれ独立して、0または1を表わし、nは3以上の整数を表わす。Ar、Ar、ArおよびArはそれぞれ独立して、2価の芳香族基を表わす。ここで、2価の芳香族基は、
    (a2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数1〜20のアルキル基;
    (b2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数1〜20のアルコキシ基;
    (c2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基および炭素数6〜10のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数6〜20のアリール基;
    (d2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基;および、
    (e2)フッ素原子、シアノ基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数6〜20のアリール基および炭素数6〜20のアリールオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい炭素数2〜20のアシル基
    からなる群から選ばれる少なくとも一つの基を有していてもよい。
    およびYはそれぞれ独立して、単結合、カルボニル基、スルホニル基、2,2−イソプロピリデン基、2,2−ヘキサフルオロイソプロピリデン基またはフルオレン−9,9−ジイル基を表わす。
    およびZはそれぞれ独立して、酸素原子または硫黄原子を表わす。)
    で示されるセグメントを含むことを特徴とする請求項4〜6のいずれか記載の製造方法。
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