JP2010228920A - 段差解消機のフラップ倒伏防止機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】段差解消機のフラップが起立状態にあるときに大きな力が倒伏方向に加わったとしてもフラップの起立状態を確実に維持させる。
【解決手段】フラップと一体旋回するブラケットを取り付け、その近くの昇降テーブル上に中空筒体を筒体内部空間が昇降テーブルを貫く形で立設する。中空筒体内にT字形ストッパを収納して上横棒両端を中空筒体の側面両側に設けた上下方向スリットから突出させ、昇降テーブルの下降時にはストッパ下端が段差解消機の設置面に当接し、上昇時には自重で降下させて上横棒を昇降テーブル表面に接近させる。昇降テーブルが最下位置にあるときはストッパの上横棒がブラケットの回転軌跡外に位置し、昇降テーブル上昇時にはストッパ下端が設置面から離れ、昇降テーブル側からフラップ倒伏方向に旋回するブラケットの倒伏旋回方向側面がストッパの上横棒側面に当接するようにする。
【選択図】図3
【解決手段】フラップと一体旋回するブラケットを取り付け、その近くの昇降テーブル上に中空筒体を筒体内部空間が昇降テーブルを貫く形で立設する。中空筒体内にT字形ストッパを収納して上横棒両端を中空筒体の側面両側に設けた上下方向スリットから突出させ、昇降テーブルの下降時にはストッパ下端が段差解消機の設置面に当接し、上昇時には自重で降下させて上横棒を昇降テーブル表面に接近させる。昇降テーブルが最下位置にあるときはストッパの上横棒がブラケットの回転軌跡外に位置し、昇降テーブル上昇時にはストッパ下端が設置面から離れ、昇降テーブル側からフラップ倒伏方向に旋回するブラケットの倒伏旋回方向側面がストッパの上横棒側面に当接するようにする。
【選択図】図3
Description
本発明は、家庭の玄関床と地面の間、車両の床と地面間等の高低差のある部分を車椅子が移動する際に使用する段差解消機の乗降口に取り付けられるフラップを、昇降テーブルの昇降時にほぼ起立状態に維持しておくための段差解消機のフラップ倒伏防止機構に関する。
歩行に困難を伴う人の移動手段として車椅子が使用される。この車椅子は段差のある部分、例えば、家庭の玄関床と地面の間、車両の床と地面間等の高低差の大きい部分を通過できない。そうした個所では車椅子に乗車したままで昇降テーブルに乗り、昇降テーブルを昇降させて段差を安全に通過する車椅子用段差解消機が用いられる。
昇降テーブルは最下端に降下した状態でも昇降テーブルと地面の間には僅かな高低差が残るため、車椅子にとってはその部分の通過も容易ではない。その部分の通過を容易にするため昇降テーブルの端には通常、起伏可能なフラップが装備される。フラップは乗降時には倒伏してスロープとして、昇降時には起立して車椅子の落下を防ぐ安全柵として使用される。
ところでフラップを昇降時における落下防止の安全柵として利用するには、車椅子が接触等してフラップに衝撃が加わったとしても起立状態が確実に維持されなければならない。
図7は従来の段差解消機のフラップ駆動機構の一例を模式図にしたものである。フラップ51は昇降テーブル52の端部に起伏自在に取り付けられてアクチュエータ53により起伏駆動される。アクチュエータ53は直動式でロッド54の先端がフラップ51に、本体の一端が昇降テーブル52側にそれぞれ枢着されている。ロッド54が引き込まれるとフラップ51は起立し、ロッド54が伸びるとフラップ51は倒伏する。しかし、このような方式では直動式のアクチュエータ53を駆動するために空圧あるいは油圧源が必要となる。電動式も可能であるが、大きな力を発揮させるアクチュエータ53は本体が大型になる。また、この機構においてフラップ51を起立状態に維持するには、アクチュエータ53への空圧あるいは油圧の供給をバルブで止めておく必要があるが、そうした方法のみではフラップ51を押し倒す大きな力が加わった場合には必ずしも安全とはいえない。
図7は従来の段差解消機のフラップ駆動機構の一例を模式図にしたものである。フラップ51は昇降テーブル52の端部に起伏自在に取り付けられてアクチュエータ53により起伏駆動される。アクチュエータ53は直動式でロッド54の先端がフラップ51に、本体の一端が昇降テーブル52側にそれぞれ枢着されている。ロッド54が引き込まれるとフラップ51は起立し、ロッド54が伸びるとフラップ51は倒伏する。しかし、このような方式では直動式のアクチュエータ53を駆動するために空圧あるいは油圧源が必要となる。電動式も可能であるが、大きな力を発揮させるアクチュエータ53は本体が大型になる。また、この機構においてフラップ51を起立状態に維持するには、アクチュエータ53への空圧あるいは油圧の供給をバルブで止めておく必要があるが、そうした方法のみではフラップ51を押し倒す大きな力が加わった場合には必ずしも安全とはいえない。
別の方法として、特許文献1にはフラップの一側部に一体的に突出するアームを取り付け、昇降テーブルの一端側の一側部には垂直方向に上下動可能な押し付け部材を取り付け、その押し付け部材には第1端面と第1端面に連続し第1端面に対して略垂直な第2端面と接地部とを設け、フラップの起立時にはアームが第1端面に当接し、フラップの倒伏時にはアームが第2端面に当接するように構成されたフラップ起伏装置が開示されている。
この装置の場合、押し付け部材の下方への押し付け力はガススプリングの付勢力に頼っている。フラップの起立については、昇降テーブルが上昇するとその付勢力により押し付け部材が下降してフラップに取り付けられたアームを押し下げて反時計方向に回転させ、そのアームに一体的に取り付けられたフラップが反時計方向に回転して起立する構造になっている。しかし、このような機構ではフラップの起立する過程で倒伏方向の力が加わった場合には、それに抗する力はガススプリングの付勢力のみであるので十分とはいえず、フラップが完全には起立しないまま昇降テーブルが上昇して危険である。また、この装置ではフラップの昇降テーブル側への倒伏防止をフラップとアームとの重心位置のみで行なっているため、小さな力でフラップが昇降テーブル側へ傾く可能性があり危険である。
本発明は、従来技術のこうした問題点を解決するためになされたもので、その課題は段差解消機のフラップが起立状態にあるときに大きな力が倒伏方向に加わったとしても、フラップの起立状態を確実に維持することのできる段差解消機のフラップ倒伏防止機構を提供することにある。
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、車椅子を載せて昇降する昇降テーブルと該昇降テーブルの一端部に起伏自在に取り付けられ昇降テーブルが最下位置にあるときには倒伏して昇降テーブルと地面との間の渡りスロープとして、また昇降テーブルの昇降時には起立して車椅子の落下を防ぐ柵として利用されるフラップを備えた段差解消機のフラップ倒伏防止機構であって、フラップに固定されてフラップの起伏回転軸に直角な面内で起伏回転軸回りに揺動旋回するブラケットと、該ブラケットの旋回中心近くの昇降テーブル上に筒体内部空間が昇降テーブルを貫く形で立設された中空筒体と、T字形のストッパでその縦棒部は中空筒体内に収納され、上横棒両端は中空筒体における起伏回転軸の軸線方向両側に設けた上下方向スリットから突出させた状態で上下摺動し、昇降テーブルが最下位置に降下した状態では縦棒下端が段差解消機の設置面に当接して静止することにより昇降テーブル表面に対して上横棒が上昇した位置となり、昇降テーブルが上昇したときは自重により摺動降下して上横棒が昇降テーブル表面に接近した状態となるストッパと、を備えて構成され、昇降テーブルが最下位置に降下した状態ではストッパの上横棒はブラケットの最外縁の回転軌跡の外にあり、昇降テーブルが上昇してストッパの縦棒下端が設置面から離れた状態においてブラケットが昇降テーブル側に傾いた状態からフラップの倒伏方向に旋回しようとしたときにはブラケットの倒伏旋回方向側面がストッパの上横棒側面に当接して倒伏方向への旋回が阻止されるように構成されていることを特徴とする段差解消機のフラップ倒伏防止機構である。
このような構成によれば、昇降テーブルが上昇位置にあるときはフラップと一体旋回するブラケットの倒伏旋回方向側面が自重で降下したストッパの上横棒の側面に当接して倒伏方向への旋回が阻止される。従って、車椅子がフラップに接触してフラップに倒伏させようとする大きな力が働いたとしても倒伏が確実に阻止されて車椅子の落下が防止される。また、ストッパの上下移動は自重と昇降テーブルの上昇力によって行なわれるためアクチュエータを必要としない。そのため機構が簡単で安価に製作できる利点を有する。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の段差解消機のフラップ倒伏防止機構において、ストッパは昇降テーブルが最下位置に降下した状態ではその縦棒下端が段差解消機を下部で支える基台から延びる横木の上面に当接するように構成してあることを特徴とする段差解消機のフラップ倒伏防止機構である。
このような構成によれば、設置面に凹凸がある場合でも常に昇降テーブルが同じ高さ位置に下りたときにストッパは昇降テーブルに対し相対的に上昇を開始することになるため倒伏防止動作の確実性が増す。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の段差解消機のフラップ倒伏防止機構において、昇降テーブルが最上位置に上昇した状態ではストッパは上下方向スリットの下縁にその上横棒下縁を当接させた状態で停止するように構成してあることを特徴とする段差解消機のフラップ倒伏防止機構である。
このような構成によれば、昇降テーブルの上昇時にはストッパは上横棒をスリット下縁に当接した状態で停止する。その位置においてブラケットの倒伏旋回方向側面がストッパの上横棒の側面に当接するようにスリット下縁位置を決めておくことによりフラップの倒伏を確実に防止できる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の段差解消機のフラップ倒伏防止機構において、ブラケットはフラップが起立状態にあるときのストッパの上横棒の下方に位置する部分に略水平となる側面を有し、該側面が略水平状態にあるときにストッパが上昇位置から下降した場合には該ストッパはその上横棒を前記側面に当接させた状態で停止するように構成してあることを特徴とする段差解消機のフラップ倒伏防止機構である。
このような構成によれば、昇降テーブルの上昇時にはストッパは自重により降下してブラケットの略水平となっている側面に当接して停止する。その状態でブラケットの先端部の倒伏旋回方向側面がストッパの上横棒の側面に当接するように形成しておくことでフラップの倒伏を確実に防止できる。
以下、本発明に係る段差解消機のフラップ倒伏防止機構の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る段差解消機のフラップ倒伏防止機構を備えた段差解消機の一例の外観である。段差解消機1は車椅子を載せて昇降する昇降テーブル2、地面側フラップ3、室内側フラップ4、左右の手摺り5、制御装置と駆動装置を収納する制御盤7、昇降テーブル2の下側に取り付けられた昇降機構(図示せず)を備えて構成されている。室内側フラップ4は、高位の室内床面と昇降テーブル2との間を車椅子が渡る際に使用される起伏自在のフラップである。
地面側フラップ3は、昇降テーブル2が最下降位置にある状態で車椅子が昇降テーブル2へ乗り降りする際に使用されるフラップ(以下、単に「フラップ」というときは地面側フラップ3を指す。)である。フラップ3は昇降テーブル2の一端部に起伏自在に取り付けられている。段差解消機1がその基台も含めて地面あるいは床面上に設置された場合には、昇降テーブル2が最下降位置にある状態でも昇降テーブル2と設置面との間には僅かな段差が残る。フラップ3はその段差の乗り越えを容易にするため倒伏して下り勾配の渡りスロープとして使用される。その一方、昇降テーブル2の昇降時には、フラップ3は起立状態にされて車椅子の落下を防ぐ柵として利用される。
図2、図3は図1中の矢印方向から見た段差解消機1の側面斜視図であり、図2はフラップ3が倒伏状態、図3はフラップ3が起立状態にあるときの図である。また、図4は図2における矢印方向から見たフラップ3の倒伏防止機構の側面図である。フラップ3は起伏回転軸10の回りに起伏傾動旋回する。同じ起伏回転軸10にはブラケット11が固定取り付けしてあり、フラップ3はそのブラケット11に固定されておりブラケット11と一体に傾動旋回する。起伏回転軸10は段差解消機1の左右幅方向全体には伸びていないが、図4に示す側を左側側面とすると右側側面にも図1に示すように同じ機構が対称に設けられていて、左右の短い起伏回転軸10によりブラケット11は支持されている。
起伏回転軸10は、昇降テーブル2の隅に立設された手摺り5の垂直基部に取り付けられている。手摺り5の垂直基部は中空筒体12で形成されており、中空筒体12はフラップ3の起伏回転軸10に垂直にほぼ交差する状態で立設されている。中空筒体12の中空部は昇降テーブル2のテーブル面を貫いて昇降テーブル2の下面側に連通しており、中空部には上下に摺動するT字形のストッパ14が収納されている。
図5はそのストッパ14の形状と中空筒体12内への収納状況を説明する図であり、ストッパ14以外の部品は点線で表した透視図で示してある。ストッパ14は、上横棒14aと縦棒14bとを直角にビスで固定したものである。縦棒14b全体は中空筒体12の中空部内にある。中空筒体12における起伏回転軸10の軸線方向両側の側面には上下方向に伸びるスリット12aが形成してあり、T字形ストッパ14の上横棒14aの両端はそのスリット12aから外に突出している。このような形状と取り付けによりストッパ14は上横棒14a両端を中空筒体12の両側面から起伏回転軸10の軸線方向に突出させた状態でスリット12aにガイドされて上下摺動する。縦棒14bは長く、その下端を昇降テーブル2の下面側に常に突出させた状態で摺動する。
ブラケット11には、その先端近くにクランクアーム16の一端が回動自在に取り付けてあり、クランクアーム16の他端は減速歯車付モータにより揺動駆動される揺動駆動アーム17の先に回動自在に取り付けてある。減速歯車付モータは制御盤7内部に収納されており、その出力軸は制御盤7背面側に突出し、その先端に揺動駆動アーム17が固定してある。減速歯車付モータが揺動回転すると揺動駆動アーム17が揺動旋回し、クランクアーム16をクランク運動させる。揺動駆動アーム17が制御盤7方向に動くクランク運動を行なうとブラケット11は引き起こされてブラケット11に固定されたフラップ3は起立方向に旋回する。反対に揺動駆動アーム17がフラップ3方向に動くクランク運動を行なうとブラケット11は押し倒されてフラップ3は倒伏方向に旋回する。
次に、このように構成された段差解消機1の倒伏防止機構の動作について説明する。図4は、昇降テーブル2が最下降位置にあるときにフラップ3を倒伏させた状態の側面図である。この状態ではストッパ14の縦棒14bの下端は段差解消機1の設置面に当接しており、ストッパ14の上横棒14aは昇降テーブル2の表面に対して上昇した位置にある。その高さはブラケット11が旋回しても干渉を生じない高さである。即ち、昇降テーブル2が最下降位置にあるときには、ストッパ14の上横棒14aはブラケット11の最外縁の回転軌跡の外に位置するように縦棒14bの長さが決めてある。
図4の状態で車椅子を載せてから昇降テーブル2の上昇動作に移る。上昇開始前にブラケット11の駆動装置を作動させてクランクアーム16を制御盤7方向に後退させ、ブラケット11を引き起こしてフラップ3を起立状態にする。フラップ3が起立させた状態を図6に示す。ブラケット11の外周側面には、フラップ3が起立状態になったときのストッパ14の上横棒14aの下方に当たる部分に略水平となる側面11aが形成してある。
そのようにフラップ3を起立状態にしてから昇降テーブル2の上昇動作に移る。上昇動作中の状態を図7に示す。昇降テーブル2が上昇するとストッパ14は自重により中空筒体12内を摺動して昇降テーブル2に対して相対的に下降し、やがてその上横棒14aをフラップ3の前記側面11aに当接させた状態で相対的下降を停止する。その後はブラケット11に支えられ昇降テーブル2と一緒に上昇する。
このストッパ14の上横棒14aがフラップ3の前記側面11aに当接した状態では、フラップ3に倒伏方向の力が働いたとしてもブラケット11の倒伏旋回方向側面がストッパ14の上横棒14aの側面に当接して倒伏方向への旋回が阻止される。ブラケット11の倒伏旋回方向側面がストッパ14の上横棒14aの側面に当接するようにするには、例えば、ブラケット11の先端部の倒伏旋回方向側面に起伏回転軸10の軸心から略放射方向に伸びる側面を形成しておくとよい。重要なのはフラップ3に倒伏方向の力が働いたとき、ストッパ14がブラケット11により押し上げられてブラケット11から外れてフラップ3が倒伏しないことである。そのためにはブラケット11の倒伏旋回方向側面とストッパ14の上横棒14aの側面とが平面的に当接することは必ずしも必要でなく、ブラケット11の先端部の倒伏旋回方向側面はストッパ14を押し上げない形状であればよい。
図7の状態で昇降テーブル2が上昇を終えたならば、反対側の室内側フラップ4を利用して車椅子を降ろし、下降に移る。昇降テーブル2は図7の状態で下降し設置面に近づくとストッパ14の縦棒14bの下端が設置面に当接する。昇降テーブル2が更に下降継続するとストッパ14は摺動し昇降テーブル2表面に対して相対的に上昇する。昇降テーブル2が最下端まで下降した状態では、図6に示すようにストッパ14の上横棒14aはブラケット11の最外縁の回転軌跡の外に位置する。この状態で駆動装置を作動させてクランクアーム16をフラップ3方向に前進させると図4に示したフラップ3が倒伏した状態に戻る。
このように本実施形態の段差解消機1では、昇降テーブル2の昇降時に起立状態にされて車椅子の落下防止柵として機能するフラップ3は、昇降時にはフラップ3と一体に旋回するブラケット11の倒伏旋回方向側面が自重で降下したストッパ14の上横棒14aの側面に当接して倒伏方向への旋回が阻止される。従って、車椅子がフラップ3に接触してフラップ3を倒伏させようとする大きな力が働いたとしても倒伏が確実に阻止されて車椅子の安全が確保される。ストッパ14の上下摺動は、ストッパ14の自重と昇降テーブル2の上昇力によって行なわれるため特別のアクチュエータを必要としない。そのため機構が簡単で安価に製作できる利点がある。
(変形実施形態)
上述した実施形態は次のような変形を加えて実施してもよい。
(その1)前記段差解消機1では、昇降テーブル2が降下した状態ではストッパ14の縦棒14b下端が段差解消機1の設置面に当接して静止するようにしたが、図8に示すように段差解消機1を支える基台20から横木21を伸ばしてその上面に当接させるように構成してもよい。
上述した実施形態は次のような変形を加えて実施してもよい。
(その1)前記段差解消機1では、昇降テーブル2が降下した状態ではストッパ14の縦棒14b下端が段差解消機1の設置面に当接して静止するようにしたが、図8に示すように段差解消機1を支える基台20から横木21を伸ばしてその上面に当接させるように構成してもよい。
(その2)前記段差解消機1では、昇降テーブル2が上昇した状態ではストッパ14は自重で降下して上横棒14aをフラップ3に当接させた状態で停止させるようにしたが、図9に示すように中空筒体12の側面に設けたスリット12aの下縁に上横棒14aを当接させた状態で停止させるようにしてもよい。スリット12aの下縁位置は、その位置に停止したストッパ14の上横棒14a側面にブラケットの倒伏旋回方向側面が当接するように決める。
図面中、1は段差解消機のフラップ、2は昇降テーブル、3はフラップ、10は起伏回転軸、11はブラケット、12は中空筒体、12aはスリット、14はストッパ、14aはストッパの上横棒、14bはストッパの縦棒、20は基台、21は横木を示す。
Claims (4)
- 車椅子を載せて昇降する昇降テーブルと該昇降テーブルの一端部に起伏自在に取り付けられ昇降テーブルが最下位置にあるときには倒伏して昇降テーブルと地面との間の渡りスロープとして、また昇降テーブルの昇降時には起立して車椅子の落下を防ぐ柵として利用されるフラップを備えた段差解消機のフラップ倒伏防止機構であって、
前記フラップに固定されてフラップの起伏回転軸に直角な面内で起伏回転軸回りに揺動旋回するブラケットと、
該ブラケットの旋回中心近くの前記昇降テーブル上に筒体内部空間が昇降テーブルを貫く形で立設された中空筒体と、
T字形のストッパでその縦棒部は前記中空筒体内に収納され、上横棒両端は中空筒体における前記起伏回転軸の軸線方向両側に設けた上下方向スリットから突出させた状態で上下摺動し、前記昇降テーブルが最下位置に降下した状態では前記縦棒下端が段差解消機の設置面に当接して静止することにより昇降テーブル表面に対して上横棒が上昇した位置となり、前記昇降テーブルが上昇したときは自重により摺動降下して上横棒が昇降テーブル表面に接近した状態となるストッパと、を備えて構成され、
前記昇降テーブルが最下位置に降下した状態では前記ストッパの上横棒は前記ブラケットの最外縁の回転軌跡の外にあり、前記昇降テーブルが上昇して前記ストッパの縦棒下端が前記設置面から離れた状態において前記ブラケットが昇降テーブル側に傾いた状態からフラップの倒伏方向に旋回しようとしたときには前記ブラケットの倒伏旋回方向側面が前記ストッパの上横棒側面に当接して倒伏方向への旋回が阻止されるように構成されていることを特徴とする段差解消機のフラップ倒伏防止機構。 - 請求項1に記載の段差解消機のフラップ倒伏防止機構において、前記ストッパは前記昇降テーブルが最下位置に降下した状態ではその縦棒下端が段差解消機を下部で支える基台から延びる横木の上面に当接するように構成してあることを特徴とする段差解消機のフラップ倒伏防止機構。
- 請求項1又は2に記載の段差解消機のフラップ倒伏防止機構において、前記昇降テーブルが最上位置に上昇した状態では前記ストッパは前記上下方向スリットの下縁にその上横棒下縁を当接させた状態で停止するように構成してあることを特徴とする段差解消機のフラップ倒伏防止機構。
- 請求項1又は2に記載の段差解消機のフラップ倒伏防止機構において、前記ブラケットは前記フラップが起立状態にあるときの前記ストッパの上横棒の下方に位置する部分に略水平となる側面を有し、該側面が略水平状態にあるときに前記ストッパが上昇位置から下降した場合には該ストッパはその上横棒を前記側面に当接させた状態で停止するように構成してあることを特徴とする段差解消機のフラップ倒伏防止機構。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105105533A (zh) * | 2015-09-18 | 2015-12-02 | 军鹏特种装备有限公司 | 一种具有阻挡机构的军用野外会议桌 |
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2010
- 2010-06-25 JP JP2010144698A patent/JP2010228920A/ja active Pending
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