JP2010227629A - 基板モジュールの取付構造 - Google Patents

基板モジュールの取付構造 Download PDF

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Yoshio Wakana
芳生 若菜
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誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
Seiichi Yanagawa
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Abstract

【課題】基板モジュールの取り付けを容易化する構造において、基板モジュールを取り付ける際の作業性に関する不具合を防止する。
【解決手段】後壁板30のガイド孔44,54が、基板モジュール10,20の嵌合部16,26における近接面12,22と平行な面の面積よりも広い面積にわたって上下左右方向に拡がった形状であることから、嵌合部16,26がガイド孔44,54と重なるように位置させることが容易である。そのため、基板モジュール10,20を後壁板30に取り付ける際、嵌合部16,26とガイド孔44,54との位置を正確に合わせようとしなくても、容易に嵌合部16,26をガイド孔44,45へ嵌め込むことができる。よって、嵌合部16,26がガイド孔44,54に嵌るように基板モジュール10,20の位置を微調整する時間がかかることはなく、基板モジュール10,20の取り付けに要する時間を短縮できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技盤の裏側に基板モジュールを取り付けるための取付構造に関する。
遊技機における遊技盤の裏面側には、遊技機の動作を制御する制御基板を収めた基板モジュールが取り付けられている。
このような基板モジュールを取り付けるための取付構造としては、例えば、遊技盤の裏側(裏カバー23の下後壁部54)に、左右方向に長い矩形状のガイド孔(ガイド凹部67),および,ガイド孔内における一端側に配置された被嵌合部(係合部69)を形成する一方、基板モジュール(制御基板モジュール30)における遊技盤側の面に、この面から被嵌合部の厚さに相当する分だけ突出する突出部(被ガイド突部74),および,この突出部から遊技盤の裏面に沿って延びる嵌合部(被係合部75)を形成する、といった構造などが提案されている(特許文献1参照)。
このような構造であれば、基板モジュールにおける突出部および嵌合部を、遊技盤裏面のガイド孔に嵌め込んだ後、ガイド孔において被嵌合部が形成されている一端側へ向けて横方向へスライド(摺動)させることにより、この基板モジュールにおける嵌合部が遊技盤裏面の被嵌合部に嵌合(係合)し、こうして、基板モジュールを容易に遊技盤の裏面に取り付けることができる。
特許第3487966号公報
ただ、上述の構造においては、ガイド孔の形状によって基板モジュールを取り付ける際の作業性に関する後述のような不具合が発生するにも拘わらず、特許文献1においてガイド孔の形状に関する詳細な説明がないことから、上述の構造は、嵌合部を被嵌合部の位置まで案内して基板モジュールの取り付けを容易にすることを目的とした構造ではあるが、作業性に関する不具合に着目したものでないといえる。なお、特許文献1の図3には、ガイド孔における上下方向の長さが嵌合部の上下方向の長さと同程度となっている構成が示されているが、この構成についての詳細な説明はなく、このことからも、特許文献1において、作業性に関する不具合に着目していないことは明らかである。
ここで、上述した「作業性に関する不具合」について説明すると、例えば、基板モジュールを遊技盤裏面に取り付ける作業を行う際は、初めに嵌合部をガイド孔に嵌め込むことになるが、この作業は、基板モジュールにおける嵌合部の形成された面を遊技盤裏面に向けて行う必要がある。そのため、基板モジュールの嵌合部は、基板モジュール自体と遊技盤に挟まれた状態となり、嵌合部とガイド部との位置関係を視認できなくなるため、作業者は、嵌合部がガイド部に嵌るまで手探りで基板モジュールの位置を調整することになる。
このとき、例えば、特許文献1の図3に示されるように、ガイド孔における上下方向の長さが嵌合部の上下方向の長さと同程度となっている構成であると、基板モジュールの位置を微調整するにあたり、嵌合部をガイド孔と正確に重ねなければ嵌合部をガイド孔に嵌め込むことはできない。これにより、微調整に時間がかかってしまい、結果的に基板モジュールの取り付けに要する時間が無用に長くなってしまう恐れがある。また、嵌合部が上下方向に僅かにズレた状態で強行に嵌合部をガイド孔に嵌め込まれてしまうことにより、嵌合部とガイド孔周辺とが接触してガイド孔周辺や嵌合部自体を破損させてしまう恐れも
ある。これらが上述した「作業性に関する不具合」である。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、基板モジュールの取り付けを容易化する構造において、基板モジュールを取り付ける際の作業性に関する不具合を防止するための技術を提供することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載の基板モジュールの取付構造は、遊技盤の裏側に位置する前記後壁板に基板モジュールが取り付けられる遊技機において、前記後壁板および前記基板モジュールの遊技盤側それぞれの近接する近接面のうち、いずれか一方の近接面には、該近接面より凹んだ嵌合孔および該嵌合孔の一部分を塞ぐ板状の被嵌合部が形成され、いずれか他方の近接面には、該近接面から前記被嵌合部の厚さ以上に突出した突出部および該突出部から前記近接面に沿って延びる嵌合部が形成され、さらに、前記いずれか一方の近接面には、該近接面よりも凹んでいるガイド孔が、前記嵌合部における前記近接面に沿った面積よりも広い面積にわたって上下方向および左右方向に拡がる大きさで、かつ、前記嵌合孔とつながって一つの孔となる位置に形成されている。そして、前記基板モジュールは、前記嵌合部が前記ガイド孔に嵌め込まれた状態で該ガイド孔から前記嵌合孔まで変位するようにスライドさせ、前記嵌合部が前記嵌合孔における前記被嵌合部よりも奥側に位置し、かつ、前記突出部が前記嵌合孔において前記被嵌合部により塞がれていない領域に位置した状態とすることによって前記後壁板に取り付けられる。
このように構成された取付構造においては、ガイド孔が、嵌合部における近接面に沿った面積よりも広い面積にわたって上下方向および左右方向に拡がった大きさとなっている。このように、左右方向だけでなく、上下方向にも拡がった大きさを有していることから、ガイド孔における上下方向の長さが嵌合部の上下方向の長さと同程度となっている構成と比べて、嵌合部がガイド孔と重なるように位置させることが容易に行える。そのため、基板モジュールを後壁板に取り付けるにあたり、嵌合部とガイド孔との位置合わせを正確に行わなくても、容易に嵌合部をガイド孔へ嵌め込むことができる。
よって、嵌合部がガイド孔に嵌るように基板モジュールの位置を微調整する時間が不必要に長くなってしまうことはなく、これにより、基板モジュールの取り付けに要する時間を短縮することができる。また、嵌合部とガイド孔との位置を正確に合わせる必要がないことから、嵌合部とガイド孔周辺とが接触した状態で強行して嵌合部がガイド孔に嵌め込まれるようなことも起こりにくく、結果、嵌合部とガイド孔周辺とが接触してガイド孔周辺や嵌合部が破損してしまうことを防止することもできる。
また、嵌合孔の外周部分へとつながるガイド孔の外周部分に、嵌合部または突出部を接触させ、この外周部分に沿って嵌合部および突出部がガイド孔に対して相対的に変位するように基板モジュールをスライドさせることによって、嵌合部および突出部をガイド孔から嵌合孔へと導くことができる。
なお、この構成において、ガイド孔は、請求項2に記載のように、該ガイド孔の上端が前記嵌合孔の上端以下の高さに位置しており、前記ガイド孔の外周部分のうち、前記嵌合孔の上端よりも低くなる部分から、前記嵌合孔の外周部分へと至る領域が、直線形状または曲線形状となるように形成されている、といった構成にするとよい。
このように構成すると、ガイド孔の外周部分のうち、嵌合孔の上端よりも低い部分から嵌合孔の外周部分へとつながる領域が、直線形状または曲線形状となっていることから、ガイド孔の外周部分が嵌合部または突出部により相対的に押し上げられるような方向へ基板モジュールをスライドさせることにより、この押し上げられる方向の力が上記直線形状
または曲線形状で横方向に向かう力に分割される。これにより、分割された横方向の力が、嵌合部または突出部を嵌合孔に向けて案内するように変位させるため、作業者は、ガイド孔の外周部分が押し上げられるような方向へ基板モジュールをスライドさせるだけで、横方向へのスライド量を考慮することなく、容易に基板モジュールを取り付けることができる。
さらに、この取付構造において、嵌合孔およびガイド孔が基板モジュールに形成されている構成であれば、ガイド孔の外周部分が嵌合孔または突出部に押し上げられる方向の力は、基板モジュールの自重により加えることができるため、作業者は、後壁板における嵌合部をガイド孔に嵌め込んだ後、この基板モジュールを自重に任せてスライドさせるだけで、より容易に基板モジュールを取り付けることができる。
また、上述した構成において、ガイド孔は、請求項3に記載のように、該ガイド孔の下端が前記嵌合孔の下端以上の高さに位置しており、前記ガイド孔の外周部分のうち、前記嵌合孔の下端よりも高くなる部分から、前記嵌合孔の外周部分へと至る領域が、直線形状または曲線形状となるように形成されている、といった構成にしてもよい。
このように構成すると、ガイド孔の外周部分のうち、嵌合孔の下端よりも高い部分から嵌合孔の外周部分へとつながる領域が、直線形状または曲線形状となっていることから、ガイド孔の外周部分が嵌合部または突出部により相対的に押し下げられるような方向へ基板モジュールをスライドさせることにより、この押し下げられる方向の力が上記直線形状または曲線形状で横方向に向かう力に分割される。これにより、分割された横方向の力が、嵌合部または突出部を嵌合孔に向けて案内するように変位させるため、作業者は、ガイド孔の外周部分が押し下げられる方向へ基板モジュールをスライドさせるだけで、横方向へのスライド量を考慮することなく、容易に基板モジュールを取り付けることができる。
さらに、この取付構造において、嵌合孔およびガイド孔が後壁板に形成されている構成であれば、ガイド孔の外周部分が嵌合孔または突出部に押し下げられる方向の力は、基板モジュールの自重により加えることができるため、作業者は、基板モジュールにおける嵌合部をガイド孔に嵌め込んだ後、この基板モジュールを自重に任せてスライドさせるだけで、より容易に基板モジュールを取り付けることができる。
ところで、上述した嵌合部および突出部をガイド部の外周部分に沿って変位させる際には、基板モジュールを後壁板に沿ってスライドさせることになるが、このとき、遊技盤の裏面に他の部品が取り付けられるような場合には、この部品が基板モジュールのスライドを妨げてしまい、嵌合部および突出部が変位できなくなってしまう恐れがある。
そこで、このような事態を防止するためには、ガイド孔の位置を請求項4に記載のようにするとよい。請求項4において、前記ガイド孔は、前記嵌合部を嵌め込んだ状態で前記基板モジュールをスライド可能な範囲でスライドさせた際に、遊技盤の裏側に取り付けられる該基板モジュール以外の部品と該基板モジュールとが干渉しないように定められた位置関係で形成されている。
このように構成すると、嵌合部を嵌め込んだ状態で基板モジュールをスライド可能な範囲でスライドさせたとしても、この基板モジュールが遊技盤の裏側に取り付けられる他の部品と干渉することはないため、基板モジュールのスライドが妨げられることにより嵌合部および突出部が変位できなくなってしまうことはない。
また、上述したように、基板モジュールを後壁板に取り付けたら、この基板モジュールが容易に外れないように構成しておくことが望ましい。そのためには、例えば、請求項5
に記載のように構成することが考えられる。
請求項5において、後壁板には、前記基板モジュールが該後壁板において取り付けられる取付位置に到達するまでの間、該基板モジュールに押さえられて遊技盤の表側に向けて埋没した状態となる一方、前記基板モジュールが前記取付位置に到達したら、遊技盤の裏側に向けて突出して該基板モジュールの端部を押さえる状態となり、これにより前記基板モジュールが前記取付位置から変位することを規制する変位規制部が設けられている。
このように構成すると、変位規制部は、基板モジュールが取付位置に到達するまでであれば、基板モジュールに押さえられて埋没するため、基板モジュールのスライドを妨げることはないが、基板モジュールが取付位置に到達したら、遊技盤の裏側に向けて突出して基板モジュールの端部を押さえるように作用する。これにより、変位規制部が基板モジュールの取付位置からの変位を規制するため、基板モジュールが外れてしまうことを防止できる。
また、基板モジュールが容易に外れないようにするための構成としては、請求項6に記載のような構成を考えることもできる。
請求項6において、前記嵌合孔は、前記基板モジュールが前記後壁板において取り付けられる取付位置に到達した際に前記嵌合部および前記突出部が位置する嵌合領域と、前記嵌合孔に到達した前記嵌合部を前記嵌合領域まで導くための導入領域と、からなり、前記嵌合領域には、該嵌合領域を前記ガイド孔から分断すると共に、前記嵌合部が前記嵌合領域から前記ガイド孔側へ変位することを規制する分断規制部が形成されている。
このように構成すると、基板モジュールが取付位置に到達したときに嵌合部および突出部が嵌合孔における嵌合領域に位置するが、この嵌合領域は、分断規制部によって、ガイド孔から分断され、かつ、嵌合部のガイド孔側への変位が規制されるため、嵌合部がガイド孔側へ変位することを防止し、これにより、基板モジュールが外れてしまうことを防止できる。
また、請求項7に記載の基板モジュール取付構造において、前記基板モジュールおよび前記後壁板には、それぞれ前記後壁板に前記基板モジュールが取り付けられた際に重なり合う位置関係で貫通孔が形成されており、前記後壁板に取り付けられた前記基板モジュールは、該基板モジュールおよび前記後壁板に形成された貫通孔を貫通するように取り付けられるカシメ部材により取り外し不能に固定される。
このように構成すれば、カシメ部材により基板モジュールが後壁板に取り外し不能に固定されるため、基板モジュールを後壁板に取り付けた以降、基板モジュールが正規のプログラムではないプログラムを記憶したものに交換されてしまうといった不正行為が容易に行われないようにすることができる。
なお、このようにして固定された基板モジュールにおいても、検査等の理由で取り外さなければならない事態が起こりうるため、基板モジュールの固定を容易に解除できるようにするために、例えば、請求項8に記載のように、前記基板モジュールにおける前記貫通孔は、前記基板モジュール本体から前記近接面に沿って延びるモジュール側延出部に形成されている、といった構成にするとよい。
このように構成した場合、基板モジュールを取り外す際に、モジュール側延出部を切断すれば、基板モジュールの固定を容易に解除することができる。
また、この構成において、基板モジュールの固定をより容易に解除するためには、例えば、請求項9に記載のように、前記後壁板における前記貫通孔は、前記後壁板本体から前
記近接面に沿って延びる壁板側延出部に形成されている、といった構成にするとよい。
このように構成した場合、カシメ部材による固定箇所が、後壁板および基板モジュールから延出部の分だけ離れた位置にあるため、基板モジュールを取り外す際に、これら延出部をまとめて切断するといった作業が行いやすく、これにより、基板モジュールの固定をより容易に解除することができる。
なお、このように基板モジュールの固定を解除することが行われうることから、同一の基板モジュールに対応する貫通孔および延出部については、複数セット形成しておき、基板モジュールを取り外す毎に別のセットによる基板モジュールの固定を行うことができるように構成することが望ましい。
また、上述のように、カシメ部材により固定する構造においては、基板モジュールを取り外し不能に固定することができるとはいえ、カシメ部材の端部が大きく露出していると、このカシメ部材のみを破壊して基板モジュールの固定を解除することができ、その後、新しいカシメ部材を使用することで不正なプログラムの記憶された基板モジュールの固定を行うことができてしまう。この場合、上述の貫通孔付近が損傷することはなく、カシメ部材も新しいものが使用されているため、外見上は、あたかも正規の基板モジュールが固定されたままのような状態になってしまう。
そこで、カシメ部材の端部が大きく露出しないようにするために、例えば、請求項10に記載のような構成を考えることができる。
請求項10に記載の基板モジュール取付構造において、前記カシメ部材は、その一端側が、前記基板モジュールから前記後壁板に向けて前記貫通孔を通過する際に該貫通孔の内周部分に押されて弾性変形することで前記貫通孔を通過可能な形状となり、前記後壁板の前記貫通孔を通過して遊技盤の表側まで到達した際に前記貫通孔を通過不能な形状に戻るように構成され、また、その他端側が、前記貫通孔を通過不能な大きさのフランジ状に形成されており、前記後壁板には、該後壁板の貫通孔を通過して遊技盤の表側へ突出した前記カシメ部材の一端側を覆い隠すカバー部が設けられており、前記基板モジュールには、前記カシメ部材を収納すると共に、該カシメ部材の他端側を押圧して前記貫通孔から前記カシメ部材の一端側を突出させるための押圧孔を有する収納部が設けられている。
このように構成すれば、カシメ部材により基板モジュールを固定した後、このカシメ部材における両端は、基板モジュールの収納部および後壁板のカバー部により覆われた状態となり、大きく露出しないため、カシメ部材のみを破壊して基板モジュールの固定を解除する、といったことが行い難くなる。
これにより、カシメ部材を破壊して不正なプログラムの記憶された基板モジュールへの交換を行うといったことを抑制できる。また、カシメ部材の破壊による不正な基板モジュールへの交換は、収納部またはカバー部を損傷させずに行うことが困難であることから、仮に不正な基板モジュールへの交換が行われたとしても、これらの損傷状態により不正な基板モジュールへの交換が行われたか否かを外見で判断することも可能となる。
ところで、上述したようにカシメ部材により基板モジュールを固定する構造においては、遊技機が遊技盤の裏側に複数の基板モジュールを取り付けるものである場合、後壁板に基板モジュールそれぞれに対応する貫通孔を個別に形成し、複数の基板モジュールをそれぞれ別々の貫通孔で固定するように構成すればよい。また、複数の基板モジュールを同一の貫通孔で固定するように構成することも考えられ、この場合、請求項11に記載のように、前記複数の基板モジュールにおける前記貫通孔は、それぞれ前記後壁板に前記基板モジュールが取り付けられた際に該貫通孔が前記後壁板における同一の貫通孔と重なり合う
位置関係となるように形成されている、といった構成とすればよい。
このように構成すれば、複数の基板モジュールを同一のカシメ部材により、後壁板における同一の貫通孔に固定することができるため、基板モジュールを固定するための構成要素を少なくすることができる。
また、この構成においても、カシメ部材の端部が大きく露出しないようにするすることが望ましく、このためには、例えば、請求項12に記載のような構成が考えられる。
請求項12に記載の基板モジュール取付構造において、前記カシメ部材は、その一端側が、前記基板モジュールから前記後壁板に向けて前記貫通孔を通過する際に該貫通孔の内周部分に押されて弾性変形することで前記貫通孔を通過可能な形状となり、前記後壁板の前記貫通孔を通過して遊技盤の表側まで到達した際に前記貫通孔を通過不能な形状に戻るように構成され、また、その他端側が、前記貫通孔を通過不能な大きさのフランジ状に形成されており、前記後壁板には、該後壁板の貫通孔を通過して遊技盤の表側へ突出した前記カシメ部材の一端側を覆い隠すカバー部が設けられており、前記複数の基板モジュールのうちいずれかの基板モジュールには、前記カシメ部材を収納すると共に、該カシメ部材の他端側を押圧して前記貫通孔から前記カシメ部材の一端側を突出させるための押圧孔を有する収納部が設けられている。
このように構成すれば、カシメ部材により基板モジュールを固定した後、このカシメ部材における両端は、基板モジュールの収納部および後壁板のカバー部により覆われた状態となり、大きく露出しないため、カシメ部材のみを破壊して基板モジュールの固定を解除する、といったことが行い難くなる。
これにより、カシメ部材を破壊して不正なプログラムの記憶された基板モジュールへの交換を行うといったことを抑制できる。また、カシメ部材の破壊による不正な基板モジュールへの交換は、収納部またはカバー部を損傷させずに行うことが困難であることから、仮に不正な基板モジュールへの交換が行われたとしても、これらの損傷状態により不正な基板モジュールへの交換が行われたか否かを外見で判断することも可能となる。
第1実施形態における玉寄せを遊技盤裏側の方向から見た図 第1実施形態における電源基板モジュール(a)および払出基板モジュール(b)の側面図および正面図 第1実施形態における玉寄せに各基板モジュールを取り付ける前の状態を示す図 変位規制部の構造を示す斜視図 後壁板に各基板モジュールを取り付ける際の手順を示す図 第2実施形態における玉寄せを遊技盤裏側の方向から見た図 第2実施形態において取付孔内を突出部が変位する経路を示す図 第3実施形態における玉寄せに各基板モジュールを取り付ける前(a)および後(b)の状態を示す図 第3実施形態における電源基板モジュール(a)および払出基板モジュール(b)の側面図および正面図,後壁板に基板モジュールを取り付けた状態を示す側面図(c) 図8におけるA−A断面図;カシメ部材による固定前(a)およびカシメ部材による固定後(b) 第4実施形態における玉寄せに各基板モジュールを取り付ける前(a)および後(b)の状態を示す図 第4実施形態における電源基板モジュール(a)および払出基板モジュール(b)の側面図および正面図 図11におけるA−A断面図;カシメ部材による固定前(a)およびカシメ部材による固定後(b) 別の実施形態において後壁板に各基板モジュールを取り付ける際の手順を示す図 別の実施形態における電源基板モジュール(a)および払出基板モジュール(b)の側面図および正面図
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
パチンコ機において、遊技盤の裏側に設けられる内枠機構を構成する玉寄せ1は、図1に示すように、遊技盤の裏側における下端側に取り付けられた電源基板モジュール10および払出基板モジュール20、遊技盤の裏側における下端側に固定されており上記基板モジュールそれぞれが取り付けられる後壁板30などを備えている。
電源基板モジュール10は、パチンコ機に対する電源供給を行う電源基板が収められるケース状のものであって、後壁板30の左側領域に取り付けられる。この電源基板モジュール10は、図2(a)に示すように、後壁板30に近接する近接面12に、この近接面12から後壁板30の厚さに相当する距離だけ突出する2つの突出部14(14a,14b)が縦一列に並べて設けられており、また、この突出部14それぞれから近接面12に沿って下方へ延びる嵌合部16(16a,16b)が設けられている。
払出基板モジュール20は、パチンコ機における賞球の払出を制御する払出制御基板が収められたケース状のものであって、後壁板30の右側領域に取り付けられる。この払出基板モジュール20は、図2(b)に示すように、後壁板30に近接する近接面22に、この近接面22から後壁板30の厚さに相当する距離だけ突出する4つの突出部24(24a〜24d)が縦二列に並べて設けられており、また、この突出部24それぞれから近
接面22に沿って下方へ延びる嵌合部26(26a〜26d)が設けられている。
後壁板30には、図3に示すように、その左側領域において、電源基板モジュール10を取り付けるために空けられた2つの電源基板取付孔40(40a,40b)が、縦一列に並べて設けられており、また、その右側領域において、払出基板モジュール20を取り付けるために空けられた4つの払出基板取付孔50(50a〜50d)が、縦二列に配列されている。なお、この後壁板30においては、各基板モジュール10,20に近接する領域(図3における手前側の面)が本発明における近接面となっている。
これら取付孔40,50は、上述の各基板モジュール10,20の突出部14,24が嵌合する嵌合孔42,52(42a,42b,52a〜52d)と、この嵌合孔42,52とつながって一つの孔を形成するガイド孔44,54(44a,44b,54a〜54d)と、からなる。
これらのうち、嵌合孔42,52は、上記基板モジュール10,20の突出部14,24が嵌る形状となっている。また、ガイド孔44,54は、各基板モジュール10,20の嵌合部16,26における近接面12,22と平行な面の面積よりも、少なくとも上下方向および左右方向に広い面積を有している。さらに、このガイド孔44,54は、その上端が嵌合孔42,52の上端と同じ高さに位置しており、その形状が、四角形の上辺を、嵌合孔42,52とつながる端部から反対の端部へ向けて下方へ緩やかにカーブさせた形状となっている。
また、ガイド孔44,54は、嵌合孔42,52から見て、このガイド孔44,54に取り付けられる以外の他の部品が存在しない端部側に位置するように形成されており、具体的にいうと、電源基板取付孔40におけるガイド孔44が嵌合孔42の左側に位置し、払出基板取付孔50におけるガイド孔54が嵌合孔52の右側に位置している。
また、後壁板30には、各取付孔40,50の更に端部側それぞれに変位規制部60が形成されている。この変位規制部60は、図4に示すように、後壁板30から遊技盤裏側の方向(図1,3における手前側)へ向けて突出する突出片62と、この突出片62を後壁板30本体に連結する連結片64と、からなる。この連結片64は、突出片62が遊技盤表側の方向(図1,3における奥側)に押されることにより弾性変形して後壁板30本体側に埋没する
このような構成の玉寄せ1において、後壁板30への各基板モジュール10,20の取り付けは、以下のような手順で行われる。
まず、電源基板モジュール10における突出部14および嵌合部16それぞれを、後壁板30における左側領域のガイド孔44それぞれに嵌め込む(図5(a)参照)。このとき、後壁板30の左端部側に形成されている変位規制部60は、電源基板モジュール10の近接面12によって押されることにより、遊技盤の表側(図5における奥側)に向けて埋没した状態となる。
次に、電源基板モジュール10を、後壁板30における嵌合孔42の方向へ向けてスライドさせる(図5(b)参照)。本実施形態において、ガイド孔44は、嵌合孔42の左側に形成されているため、電源基板モジュール10のスライド方向は、後壁板30の左端部から右端部へ向かう方向となる。このとき、ガイド孔44の左端部側に他の部品が存在していないため、突出部14および嵌合部16がガイド孔44内をどのような経路で変位したとしても(図5(a)における二点鎖線で囲まれた範囲が可動範囲)、この変位に伴ってスライドする電源基板モジュール10が、払出基板モジュール20を含む他の部品と干渉することはない。
また、電源基板モジュール10をスライドさせる方向は、電源基板モジュール10における近接面12と反対側の面に「取り付け方向」として右上に向かう矢印と共に記載されており、作業者は、この記載に従って電源基板モジュール10をスライドさせることができる。なお、この基板モジュール10,20には、基板モジュール10,20を取り外すときのスライド方向が、「取り外し方向」として左下に向かう矢印と共に記載されているため、基板モジュール10,20を取り外す場合、作業者は、この記載に従って電源基板モジュール10をスライドさせることができる。
そして、電源基板モジュール10を、嵌合部16が後壁板30のうちの嵌合孔42の下側に位置する領域46に嵌合し、かつ、突出部14が後壁板30の嵌合孔42に嵌るまでスライドさせることによって、電源基板モジュール10が後壁板30において取り付けられるべき取り付け位置に取り付けられる(図5(c)参照)。
このとき、後壁板30の左端部側に形成された変位規制部60は、電源基板モジュール10の近接面12に押されなくなり、後壁板30から遊技盤裏側の方向(図5における手前側)へ向けて突出片62が突出した状態となる。これにより、この突出片62は、電源基板モジュール10の端部(図5における左端)を保持し、電源基板モジュール10の左端部側への変位を規制するように作用する。
この後、同様の手順を経て払出基板モジュール20を取り付けることによって(図5(d)参照)、後壁板30への各基板モジュール10,20の取り付けが終了する。なお、払出基板モジュール20を取り付ける手順については、上記電源基板モジュール10を取り付ける手順の説明のうち、「電源基板モジュール10」,「突出部14」,「嵌合部16」,「近接面12」,「左側領域」,「ガイド孔44」,「右上に向かう矢印」,「左下に向かう矢印」,「図5における左端」,「左端部側への変位を規制」を、それぞれ「払出基板モジュール20」,「突出部24」,「嵌合部26」,「近接面22」,「右側領域」,「ガイド孔54」,「左上に向かう矢印」,「右下に向かう矢印」,「図5における右端」,「右端部側への変位を規制」と読み替えるものとする。
なお、後壁板30のうち、嵌合孔42,52の下側に位置する領域46,56は、基板モジュール10,20の嵌合部16,26が嵌合する部分であり、また、嵌合孔42,52の下方領域を塞ぐ被嵌合部として機能していることになる。つまり、嵌合孔42,52と嵌合孔42,52の下方領域とからなる空間が、本発明における嵌合孔である。
[第1実施形態の効果]
このように構成された玉寄せ1における基板モジュール10,20の取付構造においては、後壁板30のガイド孔44,54が、基板モジュール10,20の嵌合部16,26における近接面12,22と平行な面の面積よりも広い面積にわたって上下方向および左右方向に拡がった大きさを有している。このように、左右方向だけでなく、上下方向にも拡がった大きさになっていることから、ガイド孔44,54における上下方向の長さが嵌合部16,26の上下方向の長さと同程度となっている構成と比べて、嵌合部16,26がガイド孔44,54と重なるように位置させることが容易に行える。そのため、基板モジュール10,20を後壁板30に取り付けるにあたり、嵌合部16,26とガイド孔44,54との位置合わせを正確に行わなくても、容易に嵌合部16,26をガイド孔44,45へ嵌め込むことができる。
よって、嵌合部16,26がガイド孔44,54に嵌るように基板モジュール10,20の位置を微調整する時間が不必要に長くなってしまうことはなく、これにより、基板モジュール10,20の取り付けに要する時間を短縮することができる。また、嵌合部16,26とガイド孔44,54との位置を正確に合わせる必要がないことから、嵌合部16
,26とガイド孔44,54周辺とが接触した状態で強行して嵌合部16,26がガイド孔44,54に嵌め込まれるようなことも起こりにくく、結果、嵌合部16,26とガイド孔44,54周辺とが接触してガイド孔44,54周辺や嵌合部16,26が破損してしまうことを防止することもできる。
また、ガイド孔44,54と嵌合孔42,52とは、それぞれの外周部分が一体化するようにつながっているため、ガイド孔44,54の外周部分に突出部14,24を接触させたまま、この外周部分に沿って突出部14,24と共に基板モジュール10,20をスライドさせることによって、嵌合部16,26および突出部14,24をガイド孔44,54から嵌合孔42,52へと導くことができる。
特に、ガイド孔44,54の上部は、嵌合孔42,52の上端よりも低い位置から嵌合孔42,52の外周部分へとつながる曲線形状となっていることから、ガイド孔44,54の上部が突出部14,24により押し上げられるような方向へ基板モジュール10,20をスライドさせることにより、この押し上げられる方向の力が曲線形状で横方向に向かう力に分割される。そして、この分割された横方向の力が、突出部14,24を嵌合孔42,52に向けて案内するように変位させるため、作業者は、ガイド孔44,54の上部が押し上げられるような方向へ基板モジュール10,20をスライドさせるだけで、横方向へのスライド量を考慮することなく、容易に基板モジュール10,20を取り付けることができる。
また、ガイド孔44,54は、嵌合孔42,52から見て他の部品が存在していない端部側に位置しており、嵌合部16,26がガイド孔44,54内をどのような経路で変位したとしても、この変位に伴ってスライドする基板モジュール10,20が、他の部品と干渉しないようにガイド孔44,54と嵌合孔42,52との位置関係が定められている(図5における二点鎖線参照)。そのため、基板モジュール10,20における嵌合部16,26および突出部14,24の変位が、この基板モジュール以外の他の部品により妨げられることにより基板モジュール10,20がスライドできなくなってしまうことはない。
また、後壁板30における各取付孔40,50の更に端部側にそれぞれ変位規制部60が形成されている。この変位規制部60は、基板モジュール10,20が取付位置に到達するまでであれば、この基板モジュールの近接面12,22に押されて埋没するため、基板モジュール10,20のスライドを規制することはないが、基板モジュール10,20が取付位置に到達すると、後壁板30から突出して基板モジュール10,20の端部を押さえるように作用する。これにより、変位規制部60が基板モジュール10,20の取付位置からの変位を規制するため、基板モジュール10,20が外れてしまうことを防止できる。
[第2実施形態]
本実施形態は、基板モジュール10,20が外れてしまうことを防止する構成を、後壁板30の嵌合孔42,52により実現した点のみが、第1実施形態と相違する構成であるため、この相違点についてのみ詳述する。
本実施形態における嵌合孔42,52は、図6(a)に示すように、基板モジュール10,20を取付位置に到達させた際に突出部14,24が位置する嵌合領域72,82(72a,72b,82a〜82d)と、突出部14,24を嵌合領域72,82まで導くための導入領域74,84(74a,74b,84a〜84d)と、で形成されている。
そして、嵌合領域72,82は、後壁板30のうちの嵌合孔42,52とガイド孔44,54とで挟まれた領域90により、ガイド孔44,54から分断されている。
具体的にいうと、導入領域74,84は、嵌合領域72,82よりも上方でガイド孔44,54から導入領域74,84へ到達した突出部14,24が、嵌合領域72,82に相当する位置を通り過ぎるまで横方向へ変位し、嵌合領域72,82の上端まで下方向に変位して、嵌合領域72,82に相当する位置まで戻るように横方向へ変位した後、下方向へ変位することで嵌合領域72,82に到達するような形状となっている(図7における矢印参照)。
このような構成の玉寄せ1において、後壁板30への各基板モジュール10,20の取り付けは、以下のような手順で行われる。なお、ここでは、電源基板モジュール10を取り付ける場合を説明するものとし、払出基板モジュール20を取り付ける手順については、電源基板モジュール10を取り付ける場合と同様であるため省略する。
まず、電源基板モジュール10における突出部14および嵌合部16を、後壁板30における左側領域のガイド孔44に嵌め込んだ後、後壁板30における嵌合孔42の方向へ向けてスライドさせる。
そして、電源基板モジュール10を、嵌合部16が嵌合孔42,52における嵌合領域72の下側に位置する領域76に嵌合し、かつ、突出部14が嵌合孔42の嵌合領域72に位置するまでスライドさせることによって、電源基板モジュール10が後壁板30において取り付けられるべき取付位置に取り付けられる(図6(b)参照)。このとき、電源基板モジュール10は、上述したように突出部14が導入領域74を変位するようにスライドさせることとなる(図7参照)。
なお、後壁板30のうち、嵌合孔42,52における嵌合領域72,82の下側に位置する領域76,86は、基板モジュール10,20の嵌合部16,26が嵌合する部分であり、また、嵌合領域72,82の下方領域を塞ぐ被嵌合部として機能していることになる。つまり、嵌合領域72,82と導入領域74,84と嵌合領域72,82の下方領域とからなる空間が、本発明における嵌合孔である。また、後壁板30のうち、嵌合孔42,52とガイド孔44,54とで挟まれた領域90は、嵌合領域72,82とガイド孔44,54とを分断する部分であり、また、嵌合領域72,82に到達した嵌合部16,26がガイド孔44,54側へ変位することを規制する分断規制部として機能していることになる。
[第2実施形態の効果]
このように構成された玉寄せ1における基板モジュール10,20の取付構造であれば、第1実施形態と同様の構成から得られる作用,効果の他に、以下に示すような作用,効果を得ることができる。
この取付構造であれば、基板モジュール10,20が取付位置に到達したとき、嵌合部16,26および突出部14,24が嵌合孔42,52における嵌合領域72,82に位置するが、この嵌合領域72,82は、後壁板30のうちの導入領域74,84とガイド孔44,54とで挟まれた領域90によって、ガイド孔44,54から分断され、かつ、嵌合部16,26のガイド孔44,54側への変位が規制されるため、嵌合部16,26がガイド孔44,54側へ変位することを防止し、これにより、基板モジュール10,20が外れてしまうことを防止できる。
[第3実施形態]
本実施形態は、基板モジュール10,20を後壁板30に取り付けた後でカシメ構造により後壁板30に固定できるように構成されている点のみが、第1実施形態と相違する構成であるため、この相違点についてのみ詳述する。なお、本実施形態においては、カシメ構造により基板モジュール10,20を固定することから、変位規制部60を備えていないが、この変位規制部60を併用した構成としてもよい。
本実施形態において、後壁板30には、図8(a)に示すように、後壁板30において基板モジュール10,20それぞれに対応する領域の下端から、後壁板30の表面に沿って下方へ延びる棒状の壁板側延出部110,および,この壁板側延出部110の下端に設けられたカバー部120のセットが、それぞれ横一列に複数セット(本実施形態においては5セット)設けられている。
これらのうち、カバー部120は、図10に示すように、後述するようにカシメ部材300の一端側が通される貫通孔122が形成されており、この貫通孔122を通過してきたカシメ部材300の一端側を覆い隠すことのできる筒状となっている。
また、基板モジュール10,20には、図9に示すように、それぞれ基板モジュール10,20の下端から近接面12,24に沿って下方へ延びる棒状のモジュール側延出部210,および,このモジュール側延出部210の下端に設けられた収納部220のセットが横一列に複数セット(本実施形態においては5セット)設けられている。
これらのうち、収納部220は、図10(a)に示すように、その内部にカシメ部材300が収納されており、このカシメ部材300を近接面12,24側へ突出させるための貫通孔222と、後述するようにカシメ部材300の他端側を押圧して貫通孔222からカシメ部材300の一端側を突出させるための押圧孔224とが形成されたものである。なお、この押圧孔224は、カシメ部材300が脱落しない程度の大きさで形成された小さな孔である。
なお、上述したモジュール側延出部210および収納部220は、基板モジュール10,20が後壁板30に取り付けられた際に、後壁板30の壁板側延出部110およびカバー部120それぞれと重なり(図9(c)参照)、この状態で収納部220の貫通孔222が後壁板20側の貫通孔122と重なるような位置関係で設けられている。
また、カシメ部材300は、その一端側に、スリット310により二股に分割された形状の逆止片320が形成されており、他端側に、貫通孔222を通過不能な大きさのフランジ片330が形成されている。
このような構成の玉寄せ1においては、後壁板30への各基板モジュール10,20の取り付けを第1実施形態と同様の手順で行った後(図8(b)参照)、以下に示すように、基板モジュール10,20の後壁板30への固定が行われる。
まず、収納部220の押圧孔224を通過可能な太さの棒を押圧孔224に通してカシメ部材300の他端側を押圧することにより、カシメ部材300の一端側(逆止片320)を貫通孔122,222に通過させる(図10(a)参照)。ここで、逆止片320は、通常の状態では貫通孔122,222を通過不能な形状となっているが、基板モジュール10,20から後壁板30に向けて貫通孔122,222を通過させる際に、この貫通孔122,222の内周部分に押されてスリット310を狭める方向に弾性変形し、貫通孔122,222を通過可能な形状となる。
その後、カシメ部材300の一端側が後壁板30の貫通孔122を通過して遊技盤の表側に到達するまでカシメ部材300の他端側を押圧すると、逆止片320は、スリット310を拡げるようにして元の形状に戻る。このとき、後壁板30の貫通孔122を通過してきた逆止片320が、後壁板30において遊技盤の表側に位置する面に引っかかった状態となり、一方、フランジ片330が、基板モジュール10,20側の貫通孔222を通過できずに収納部220に引っかかった状態となるため、これにより、基板モジュール1
0,20と後壁板30とがカシメ部材300により取り外し不能に固定される(図10(b)参照)。
なお、本実施形態においては、後壁板30における壁板側延出部110およびカバー部120のセットと、基板モジュール10,20におけるモジュール側延出部210および収納部220のセットとが、それぞれ複数セット設けられているが、基板モジュール10,20の後壁板30への固定に用いるのは、各セットそれぞれにおける一のものだけである。これは、基板モジュール10,20を固定した後であっても、これらを検査等の理由で取り外さなければならない事態が起こりうるからであり、このような取り外しを行う毎に、別のセットによる再度の固定を行うことができるようにするためである。
[第3実施形態の効果]
このように構成された玉寄せ1における基板モジュール10,20の取付構造であれば、第1実施形態と同様の構成から得られる作用,効果の他に、以下に示すような作用,効果を得ることができる。
この取付構造であれば、カシメ部材300により基板モジュール10,20が後壁板30に取り外し不能に固定されるため、基板モジュール10,20を後壁板30に取り付けた以降、基板モジュール10,20が正規のプログラムではないプログラムを記憶したものに交換されてしまうといった不正行為が容易に行われないようにすることができる。
また、この取付構造であれば、カシメ部材300による固定箇所が、後壁板30および基板モジュール10,20から延出部110,210の分だけ離れた位置にあるため、基板モジュール10,20を検査等の理由で取り外す際に、これら延出部110,210をまとめて切断するといった作業が行いやすく、これにより、基板モジュール10,20の固定を容易に解除することができる。
また、カシメ部材300により基板モジュール10,20を固定する構造とした場合、基板モジュール10,20を取り外し不能に固定することができるとはいえ、カシメ部材300の端部が大きく露出していると、このカシメ部材300のみを破壊して基板モジュール10,20の固定を解除することができ、その後、新しいカシメ部材300を使用することで不正なプログラムの記憶された基板モジュール10,20の固定を行うことができてしまう。この場合、上述の貫通孔122,222付近が損傷することはなく、カシメ部材300も新しいのもが使用されているため、外見上は、あたかも正規の基板モジュール10,20が固定されたままのような状態になってしまう虞がある。ところが、本実施形態のように、カシメ部材300における両端が、基板モジュール10,20の収納部220および後壁板30のカバー部120により覆われた状態となり、大きく露出しない構成であれば、カシメ部材300のみを破壊して基板モジュール10,20の固定を解除する、といったことが行い難くなる。これにより、カシメ部材300を破壊して不正なプログラムの記憶された基板モジュール10,20への交換を行うといったことを抑制できる。また、カシメ部材300の破壊による不正な基板モジュール10,20への交換は、収納部220またはカバー部120を損傷させずに行うことが困難であることから、仮に不正な基板モジュール10,20への交換が行われたとしても、これらの損傷状態により不正な基板モジュール10,20への交換が行われたか否かを外見で判断することも可能となる。
[第4実施形態]
本実施形態は、基板モジュール10,20を後壁板30に固定するカシメ構造が第3実施形態と異なっているだけであるため、この相違点についてのみ詳述する。なお、本実施形態においても、変位規制部60を備えていないが、この変位規制部60を併用した構成としてもよい。
本実施形態において、後壁板30は、図11(a)に示すように、基板モジュール10,20が取り付けられる領域それぞれの間に位置する領域に、上下方向に延びる貫通空間32が形成されており、この貫通空間32に左右方向へ向けて掛け渡されるように延びる棒状の壁板側延出部410,および,この壁板側延出部410の左右方向における中間位置に設けられたカバー部420のセットが縦一列に複数セット(本実施形態においては5セット)設けられている。
これらのうち、カバー部420は、図13に示すように、後述のようにカシメ部材600の一端側が通される貫通孔422が形成されており、この貫通孔422を通過してきたカシメ部材600の一端側を覆い隠すことのできる筒状となっている。
また、基板モジュール10には、図12(a)に示すように、それぞれ後壁板30に取り付けられた状態において基板モジュール20に隣接する端部(図11(b)の右側)から近接面12に沿って横方向へ延びる棒状のモジュール側延出部510が、縦一列で複数(本実施形態においては5)設けられている。このモジュール側延出部510は、その先端側に、後述するようにカシメ部材600を近接面14側へ突出させるための貫通孔512が形成されたものである。
また、基板モジュール20には、図12(b)に示すように、それぞれ後壁板30に取り付けられた状態において基板モジュール10に隣接する端部(図11(b)の左側)から近接面22に沿って横方向へ延びる棒状のモジュール側延出部520,および,このモジュール側延出部520の先端に設けられた収納部530のセットが、縦一列に複数セット(本実施形態においては5セット)設けられている。
これらのうち、収納部530は、図13(a)に示すように、その内部にカシメ部材600が収納されており、このカシメ部材600を近接面22側へ突出させるための貫通孔532と、後述するようにカシメ部材600の他端側を押圧して貫通孔532からカシメ部材600の一端側を突出させるための押圧孔534とが形成されたものである。なお、この押圧孔534は、カシメ部材600が脱落しない程度の大きさで形成された小さな孔である。
なお、上述したモジュール側延出部510,520および収納部530は、基板モジュール10,20が後壁板30に取り付けられた際に、後壁板30における壁板側延出部410と重なり、この状態で各貫通孔512,532が後壁板30における同一の貫通孔422と重なるような位置関係で設けられている(図13参照)。
また、カシメ部材600は、その一端側に、スリット610により二股に分割された形状の逆止片620が形成されており、他端側に、貫通孔532を通過不能な大きさのフランジ片630が形成されている。
このような構成の玉寄せ1においては、後壁板30への各基板モジュール10,20の取り付けを第1実施形態と同様の手順で行った後(図11(b)参照)、第3実施形態と同様に、収納部530の押圧孔534を通過可能な太さの棒を押圧孔534に通してカシメ部材600の他端側を、カシメ部材600の一端側が貫通孔422,512,532を通過して遊技盤の表側に到達するまで押圧することになる(図13(a)参照)。これにより、カシメ部材600の逆止片620が後壁板30において遊技盤の表側に位置する面に引っかかり、一方、フランジ片630が収納部530に引っかかった状態となって、基板モジュール10,20と後壁板30とが取り外し不能に固定される(図13(b)参照)。
なお、本実施形態においても、第3実施形態と同様に、後壁板30における壁板側延出部410およびカバー部420のセットと、基板モジュール10,20におけるモジュール側延出部510,520および収納部530のセットとが、それぞれ複数セット設けられているが、基板モジュール10,20の後壁板30への固定に用いるのは、各セットそれぞれにおける一のものだけである。
[第4実施形態の効果]
このように構成された玉寄せ1における基板モジュール10,20の取付構造であれば、第3実施形態と同様の構成から得られる作用,効果の他に、以下に示すような作用,効果を得ることができる。
この取付構造であれば、基板モジュール10,20を、同一のカシメ部材600により、後壁板30における同一の貫通孔422に固定することができるため、基板モジュール10,20を固定するための構成要素を少なくすることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、パチンコ機に本発明の取付構造を採用したものを例示したが、本発明の取付構造は、パチンコ機以外の遊技機に採用してもよい。
また、上記実施形態においては、ガイド孔44,54の上部が、嵌合孔42,52とつながる端部から反対の端部へ向けて下方へカーブした形状となっているものを例示した。しかし、このガイド孔44,54の上部については、下方へカーブさせた曲線形状に限られず、どのような形状であってもよい。例えば、嵌合孔42,52とつながる端部から反対の端部へ向けて斜め下方へ向かう直線形状としてもよい。
また、上記実施形態においては、後壁板30におけるガイド孔44,54の上端が、嵌合孔42,52の上端と同じ高さに位置している構成を例示した。しかし、ガイド孔44,54の上端は、嵌合孔42,52の上端以下の高さであればよく、嵌合孔42,52の上端よりも低くなるように構成してもよい。この場合、ガイド孔44,54の外周部分のうち、嵌合孔42,52の上端よりも低くなる部分から嵌合孔42,52の外周部分へと至る領域を、直線形状または曲線形状となるように形成すればよい。
また、上記実施形態においては、ガイド孔44,54が嵌合孔42,52から見て他の部品が存在しない端部側に位置するように形成されたものを例示した。しかし、このガイド孔44,54は、嵌合部16,26がガイド孔44,54内を変位した際に基板モジュールが他の部品と干渉しなければ、どのような位置に形成してもよく、また、どのような形状で形成してもよい。
また、上記実施形態においては、後壁板30のうち、嵌合孔42,52の下側に位置する領域46,56が、被嵌合部として機能するように構成されたものを例示した。しかし、専用の部材を被嵌合部として設けるように構成してもよい。例えば、嵌合孔42,52の下方領域を後壁板30よりも薄い板状の部材で塞ぎ、この部材を被嵌合部として機能させてもよい。この場合、基板モジュール10,20の突出部14,24の突出量についても、この被嵌合部と同程度の厚さとすればよい。この構成であれば、基板モジュール10,20の突出部14,24を、嵌合孔42,52の下方領域を塞ぐ部材,および,後壁板30における嵌合孔42,52周辺の領域で形成された空間に嵌め込んだ状態で固定することができるため、変位規制部60が不要な構成とすることもできる。
また、上記第1実施形態においては、変位規制部60が各取付孔40,50の更に端部側に形成されているものを例示した。しかし、この変位規制部60は、同様の機能を実現できるのであれば、各取付孔40,50の端部側以外の位置に形成してもよい。例えば、各取付孔40,50の下側に形成することが考えられる。
また、上記第2実施形態において、嵌合孔42,52における導入領域74,84の形状は、上述したような形状に限られず、同様の機能を実現できるのであれば、どのような形状としてもよい。
また、上記第3,第4実施形態においては、後壁板30におけるカバー部120,420が、壁板側延出部110,410により後壁板30本体と連結された構成となっているものを例示した。しかし、このカバー部120,420が、後壁板30に直接設けられた構成としてもよい。この場合、基板モジュール10,20を取り外す際、モジュール側延出部210,510,520のみを切断することで、基板モジュール10,20の固定を解除することができる。
また、上記実施形態において、後壁板30のガイド孔44,54は、四角形の上辺を、嵌合孔42,52とつながる端部から反対の端部へ向けて下方へカーブさせた形状となっているものを例示した。しかし、ガイド孔44,54の形状は、例えば、図14に示すように、その下端が、嵌合孔42,52の下端以上の高さに位置し、その形状が、四角形の下辺を、嵌合孔42,52とつながる端部から反対の端部へ向けて上方へ緩やかにカーブした曲線形状(または、斜め上方へ向かう直線形状)としてもよい。なお、この構成において、基板モジュール10,20の嵌合部16,26については、近接面12,22に沿って下方へ延びる形状であってもよいが、図15に示すように、基板モジュール10,20の嵌合部16,26を、近接面12,22に沿って上方へ延びる形状としてもよい。
このように構成すると、ガイド孔44,54の外周部分のうち、嵌合孔42,52の下端よりも高い部分から嵌合孔42,52の外周部分へとつながる領域が、曲線形状(または直線形状)となっていることから、この領域が突出部14,24により押し下げられるような方向へ基板モジュール10,20をスライドさせることにより、この押し下げられる方向の力が曲線形状(または直線形状)で横方向に向かう力に分割される。そして、この分割された横方向の力が、突出部14,24または嵌合部16,26を嵌合孔42,52に向けて案内するように変位させるため、作業者は、ガイド孔44,54の下辺が押し下げられるような方向へ基板モジュール10,20をスライドさせるだけで、横方向へのスライド量を考慮することなく、容易に基板モジュール10,20を取り付けることができる。
さらに、この構成であれば、ガイド孔44,54の下辺が突出部14,24に押し下げられる方向の力は、基板モジュール10,20の自重により加えることができるため、作業者は、基板モジュール10,20の嵌合部16,26をガイド孔44,54に嵌め込んだ後、この基板モジュール10,20を自重に任せて下方向へスライドさせるだけで、より容易に基板モジュール10,20を取り付けることができる。
また、上記実施形態においては、突出部14,24および嵌合部16,26が基板モジ
ュール10,20側に設けられ、ガイド孔44,54および嵌合孔42,52が後壁板30側に設けられたものを例示した。しかし、突出部14,24および嵌合部16,26が後壁板30側に設けられ、ガイド孔44,54および嵌合孔42,52が基板モジュール10,20側に設けられた構成としてもよい。
1…玉寄せ、10…電源基板モジュール、12…近接面、14…突出部、16…嵌合部、20…払出基板モジュール、22…近接面、24…突出部、26…嵌合部、30…後壁板、32…貫通空間、40…電源基板取付孔、44…ガイド孔、46…領域、50…払出基板取付孔、52…嵌合孔、54…ガイド孔、60…変位規制部、62…突出片、64…連結片、72…嵌合領域、74…導入領域、76…領域、78…領域、90…領域、110…壁板側延出部、120…カバー部、122…貫通孔、210…モジュール側延出部、220…収納部、222…貫通孔、224…押圧孔、300…カシメ部材、310…スリット、320…逆止片、330…フランジ片、410…壁板側延出部、420…カバー部、422…貫通孔、510…モジュール側延出部、512…貫通孔、520…モジュール側延出部、524…押圧孔、530…収納部、532…貫通孔、534…押圧孔、550…収納部、600…カシメ部材、610…スリット、620…逆止片、630…フランジ片。

Claims (12)

  1. 遊技盤の裏側に位置する後壁板に基板モジュールが取り付けられる遊技機において、
    後壁板および前記基板モジュールの遊技盤側それぞれの近接する近接面のうち、いずれか一方の近接面には、該近接面より凹んだ嵌合孔および該嵌合孔の一部分を塞ぐ板状の被嵌合部が形成され、いずれか他方の近接面には、該近接面から前記被嵌合部の厚さ以上に突出した突出部および該突出部から前記近接面に沿って延びる嵌合部が形成され、
    さらに、前記いずれか一方の近接面には、該近接面よりも凹んでいるガイド孔が、前記嵌合部における前記近接面に沿った面積よりも広い面積にわたって上下方向および左右方向に拡がる大きさで、かつ、前記嵌合孔とつながって一つの孔となる位置に形成されており、
    前記基板モジュールは、前記嵌合部が前記ガイド孔に嵌め込まれた状態で該ガイド孔から前記嵌合孔まで変位するようにスライドさせ、前記嵌合部が前記嵌合孔における前記被嵌合部よりも奥側に位置し、かつ、前記突出部が前記嵌合孔において前記被嵌合部により塞がれていない領域に位置した状態とすることによって前記後壁板に取り付けられる
    ことを特徴とする基板モジュールの取付構造。
  2. 前記ガイド孔は、該ガイド孔の上端が前記嵌合孔の上端以下の高さに位置しており、前記ガイド孔の外周部分のうち、前記嵌合孔の上端よりも低くなる部分から前記嵌合孔の外周部分へと至る領域が、直線形状または曲線形状となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板モジュールの取付構造。
  3. 前記ガイド孔は、該ガイド孔の下端が前記嵌合孔の下端以上の高さに位置しており、前記ガイド孔の外周部分のうち、前記嵌合孔の下端よりも高くなる部分から前記嵌合孔の外周部分へと至る領域が、直線形状または曲線形状となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板モジュールの取付構造。
  4. 前記ガイド孔は、前記嵌合部を嵌め込んだ状態で前記基板モジュールをスライド可能な範囲でスライドさせた際に、遊技盤の裏側に取り付けられる該基板モジュール以外の部品と該基板モジュールとが干渉しないように定められた位置関係で形成されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の基板モジュール取付構造。
  5. 前記後壁板には、前記基板モジュールが該後壁板において取り付けられる取付位置に到達するまでの間、該基板モジュールに押さえられて遊技盤の表側に向けて埋没した状態となる一方、前記基板モジュールが前記取付位置に到達したら、遊技盤の裏側に向けて突出して該基板モジュールの端部を押さえる状態となり、これにより前記基板モジュールが前記取付位置から変位することを規制する変位規制部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の基板モジュール取付構造。
  6. 前記嵌合孔は、前記基板モジュールが前記後壁板において取り付けられる取付位置に到達した際に前記嵌合部および前記突出部が位置する嵌合領域と、前記嵌合孔に到達した前記嵌合部を前記嵌合領域まで導くための導入領域と、からなり、前記嵌合領域には、該嵌合領域を前記ガイド孔から分断すると共に、前記嵌合部が前記嵌合領域から前記ガイド孔側へ変位することを規制する分断規制部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の基板モジュール取付構造。
  7. 前記基板モジュールおよび前記後壁板には、それぞれ前記後壁板に前記基板モジュールが取り付けられた際に重なり合う位置関係で貫通孔が形成されており、
    前記後壁板に取り付けられた前記基板モジュールは、該基板モジュールおよび前記後壁板に形成された貫通孔を貫通するように取り付けられるカシメ部材により取り外し不能に
    固定される
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の基板モジュール取付構造。
  8. 前記基板モジュールにおける前記貫通孔は、前記基板モジュール本体から前記近接面に沿って延びるモジュール側延出部に形成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の基板モジュール取付構造。
  9. 前記後壁板における前記貫通孔は、前記後壁板本体から前記近接面に沿って延びる壁板側延出部に形成されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の基板モジュール取付構造。
  10. 前記カシメ部材は、その一端側が、前記基板モジュールから前記後壁板に向けて前記貫通孔を通過する際に該貫通孔の内周部分に押されて弾性変形することで前記貫通孔を通過可能な形状となり、前記後壁板の前記貫通孔を通過して遊技盤の表側まで到達した際に前記貫通孔を通過不能な形状に戻るように構成され、また、その他端側が、前記貫通孔を通過不能な大きさのフランジ状に形成されており、
    前記後壁板には、該後壁板の貫通孔を通過して遊技盤の表側へ突出した前記カシメ部材の一端側を覆い隠すカバー部が設けられており、
    前記基板モジュールには、前記カシメ部材を収納すると共に、該カシメ部材の他端側を押圧して前記貫通孔から前記カシメ部材の一端側を突出させるための押圧孔を有する収納部が設けられている
    ことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の基板モジュール取付構造。
  11. 遊技盤の裏側に複数の基板モジュールが取り付けられる遊技機において、
    前記複数の基板モジュールにおける前記貫通孔は、それぞれ前記後壁板に前記基板モジュールが取り付けられた際に該貫通孔が前記後壁板における同一の貫通孔と重なり合う位置関係となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の基板モジュール取付構造。
  12. 前記カシメ部材は、その一端側が、前記基板モジュールから前記後壁板に向けて前記貫通孔を通過する際に該貫通孔の内周部分に押されて弾性変形することで前記貫通孔を通過可能な形状となり、前記後壁板の前記貫通孔を通過して遊技盤の表側まで到達した際に前記貫通孔を通過不能な形状に戻るように構成され、また、その他端側が、前記貫通孔を通過不能な大きさのフランジ状に形成されており、
    前記後壁板には、該後壁板の貫通孔を通過して遊技盤の表側へ突出した前記カシメ部材の一端側を覆い隠すカバー部が設けられており、
    前記複数の基板モジュールのうちいずれかの基板モジュールには、前記カシメ部材を収納すると共に、該カシメ部材の他端側を押圧して前記貫通孔から前記カシメ部材の一端側を突出させるための押圧孔を有する収納部が設けられている
    ことを特徴とする請求項11に記載の基板モジュール取付構造。
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