JP2010227293A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】電断を利用して、既に抽選が行われていても、抽選をやり直して、再抽選を可能とし、所定の当選となるまで、電断及び抽選を繰り返すことが可能となって、実質的な確率変動を可能にして、電断により遊技性や面白みを向上させる。
【解決手段】制御装置(20)は、電断をするための所定の環境条件を満足していない場合であっても、電断をするための特殊電断信号を発生可能な電断信号発生手段(130)を備え、当選抽選手段(110)の抽選の結果、所定の当選が無かったときに、電断信号発生手段(130)からの特殊電断信号により電断させた場合には、すでに抽選が行われていても抽選をやり直すことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

この発明は、電断を利用して、抽選の結果、当選しなかったとき、所定の電断を行った場合に、抽選をやり直し可能にしたスロットマシンに関する。
従来、この種のスロットマシンとしては、停電時や、所定の静電気が発生する等の予め定めた所定の環境条件になったときに、強制的に電力供給を遮断する電源切断、いわゆる電断が発生する。その際、電断時に起動するバックアップ電源によって、電断前の遊技情報を記憶させた後に電断し、電断の復帰時には、記憶している電断前の遊技情報に基づいて、電断前の状態に復帰させた後に遊技を再開することができるように形成されているものが知られている(例えば、特許文献1。)。
また、内部抽選で所定のフラグが成立すると、電源を切断して、所定フラグの成立を遊技者に告知するものが知られている(例えば、特許文献2。)。
特開2004−73611号公報 特開2007−61358号公報
しかし、上記した従来のスロットマシンでは、電断後に復帰する際、電断時に起動するバックアップ電源によって記憶させた電断前の遊技情報に基づいて、電断前の状態に復帰するだけで、電断後に復帰する遊技自体に変化が無くて面白みがないという問題点があった。
そこで、本発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電断を利用して、既に抽選が行われていても、抽選をやり直して、再抽選を可能とし、所定の当選となるまで、電断及び抽選を繰り返すことが可能となって、実質的な確率変動を可能にして、電断により遊技性や面白みを向上させようとするものである。
(第1の発明)
本発明に係るスロットマシン(10)は、複数の図柄(61)を周囲に配置した複数の回転リール(40)と、前記回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)と、前記回転リール(40)のそれぞれに対応して、前記回転リール(40)の回転を停止させるためのストップスイッチ(50)と、前記図柄(61)の組み合わせにより構成される役の当選の有無を抽選により決定するための当選抽選手段(110)とを備えている。
そして、本発明に係るスロットマシン(10)は、全体の作動を制御装置(20)により制御し、メダル投入の後の前記スタートスイッチ(30)の押下により、当選の抽選を行うと共に、前記回転リール(40)の回転を開始させ、前記ストップスイッチ(50)の押下によって回転している前記回転リール(40)の回転を停止させ、停止時の図柄(61)の組合せによって入賞の有無を判断する。
そして、所定の環境条件を満足することにより、電力供給が停止する電源切断(以下、「電断」とする。)をする際には、原則として、電断前の遊技情報を記憶させた後に電断し、電断の復帰時には、記憶している電断前の遊技情報に基づいて、電断前の状態に復帰させた後に遊技を再開するように形成すると共に、前記制御装置(20)は、電断をするための所定の環境条件を満足していない場合であっても、所定の場合に電断をするための特殊電断信号を発生可能な電断信号発生手段(130)を備えている。
そして、前記当選抽選手段(110)の抽選の結果、所定の当選が無かったときに、前記電断信号発生手段(130)からの前記特殊電断信号により電断させた場合には、すでに抽選が行われていても抽選をやり直すことを特徴とする。
(第2の発明)
第2の発明は、上記した第1の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記電断信号発生手段(130)からの前記特殊電断信号に基づく電断に関しては、電断後直ちに復帰することを特徴とする。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(第1の発明)
第1の発明によれば、既に抽選が行われて当選していなくても、電断を利用して、抽選をやり直すことができる。これにより、所定の当選となるまで、電断及び抽選を繰り返すことで、再抽選が可能となり、実質的な確率変動の状態にすることができる。結果として、電断により遊技性や面白みを向上させることができる。
(第2の発明)
第2の発明によれば、上記した第1の発明の効果に加え、電断後直ちに復帰させることで、電断による遊技の分断や間延びを回避することができ、連続的な一体感のある遊技を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、スロットマシンの遊技の動作を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、割り込み電断処理の動作を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、通常の電断処理の動作を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、スロットマシンの遊技の動作を示すフローである。 本発明の第3の実施の形態であって、スロットマシンの遊技の動作を示すフローである。 本発明の第3の実施の形態であって、割り込み電断処理の動作を示すフローである。 本発明の第4の実施の形態であって、スロットマシンの遊技の動作を示すフローである。
(第1の実施の形態)
(スロットマシン10の概要)
図1に示すように、本実施の形態に係る遊技機としてのスロットマシンであって、正面に向かって開口する正面開口部を有する四角箱状の筐体11と、この筐体11の正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉14とを有する。前記前扉14は、正面開口部の上部を開閉自在に塞ぐ上扉3と、正面開口部の下部を開閉自在に塞ぐ下扉4とを備えている。
前記上扉3には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、三個の回転リール40の図柄61、いわゆる停止図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
前記図柄表示窓13の奥には、3個の駆動モータによって図柄表示手段としての回転リール40を回転させるためのリールユニット60が配置されてある。前記回転リール40は、左端側に位置する左側回転リール43と、右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなる。
そして、スロットマシン10の前面側には、横方向に3本、左右の対角線上の斜め方向に2本の合計5本の入賞ラインA〜Eが形成されている。
前記前扉14には、遊技者に入賞等を音や光や映像で報知させる報知手段66が形成されてあり、この報知手段66は、上下左右のスピーカー67と、表示窓12の上部中央に配置された表示装置68と、表示窓12の周囲縁に配置された報知ランプ69とを備えている。
前記下扉4には、メダルのメダル投入口18から投入されたメダルを検知するための投入スイッチ15と、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるベットスイッチ16と、クレジットしたメダルを払い出すための精算スイッチ17と、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に回転リール40の回転を開始させるための変動表示開始手段としてのスタートスイッチ30と、操作により対応する回転リール40の回転を停止させるための変動表示停止手段としてのストップスイッチ50と、メダルを投入するためのメダル投入口18とを備えている。
前記下扉4の奥には、いわゆるホッパーユニットであって、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができる貯留払い出し手段65と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ71を有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置70とが配置されている。
そして、下扉4の下部には、入賞した場合に、貯留払い出し手段65からメダルが払い出される払い出し口32が形成され、この払い出し口32の下方には、払い出し口32から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状の払い出し皿33が形成されている。
本実施の形態に係るスロットマシン10は、原則として、ベットスイッチ16操作又はメダル投入後のスタートスイッチ30の押下により、回転リール40の回転を開始すると共に、当選抽選を行い、各回転リール40のストップスイッチ50の押下タイミング及び当選抽選の結果に基づいて、回転リール40の回転を当選抽選の結果に沿うように停止させ、停止時の図柄の組み合わせによって、入賞の有無を判断し、入賞した場合には所定枚数のメダルを払い出すスロットマシンである。
なお、本明細書において、「前面」や「前」や「手前」とは、遊技者が、スロットマシン10の正面側の前にスロットマシン10の方に顔を向けているような場合のかかる遊技者から見た場合の奥から手前への方向を意味する。同様に「背面」や「後方向」や「奥方向」とは、遊技者が、スロットマシン10の正面側にスロットマシン10の方を向いているような場合のかかる遊技者から見たときの手前から奥への方向を意味する。同様に「左方向」や「右方向」等の左右方向も、かかるスロットマシン10の前面の方を向いて位置している者から見た場合の方向を意味する。
(電源装置70)
前記電源装置70は、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ71を有すると共に各部品に電力を供給するためのものである。
この電源装置70の内部回路には、特に図示していないが、停電等に対応可能な内部電池としてのバックアップ電源を有している。このバックアップ電源は、スロットマシン10の電源がON状態のとき、すなわち、この電源装置70がON状態のときに充電される。このバックアップ電源は、スロットマシン10の電源がOFF状態のとき、主制御装置21(メイン基板)のRAMの記憶内容を保持するための電力を供給するためにある。
前記電源装置70は、電断信号の発生に基づいて、電断を実行する。そして、後述する電断信号発生手段130からの特殊電断信号に基づく電断の場合、電断後、直ちに、電力を供給して復帰させる。この「直ちに」とは、遊技者によって電断が確認できないような短い時間から、遊技が電断により間延びしない程度の時間のうちから、予め定めた所定の時間を意味するものであって、かかる所定時間に予め設定されている。なお、停電等の通常の電断環境を満足して実施される電断の場合、すなわち、後述する通常時電断管理手段150からの通常電断信号の発生による通常の電断の場合には、上述したような、電断後、直ちに復帰する処理は行われず、電源スイッチ71の操作による電源投入で復帰するように形成されている。
(制御装置20)
図2に示すように、スロットマシン10の内部には、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20が形成されている。前記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAMを備えている。そして、ROMに記憶されたデータやプログラムを、RAMが読み込むことで、動作可能に形成されている。
前記制御装置20の入力段には、上述した投入スイッチ15、ベットスイッチ16、精算スイッチ17、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50が接続され、出力段には、上述した貯留払い出し手段65、リールユニット60及び報知手段66が接続されている。
前記制御装置20は、遊技を進行させて遊技状態を制御する主制御装置21と、この主制御装置21からの信号を受けて、遊技の演出を行うために演出状態を制御する副制御装置22とを備えている。
(主制御装置21)
前記主制御装置21は、スタートスイッチ30の遊技者による操作により、乱数抽選を行い、ストップスイッチ50の操作により、その抽選結果を反映させた回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。
前記主制御装置21は、遊技制御手段27と、当選抽選手段110と、遊技停止制御手段120と、通常時電断管理手段150と、電断信号発生手段130と、情報記憶手段170とを備えている。
なお、本スロットマシンにより行う遊技は、一般的(通常)に行われる通常遊技と、同一の遊技回数を基準として遊技期間で比較した場合に、この通常遊技よりも遊技者に大きな利益を付与可能な特別遊技とを備えている。この特別遊技は、通常遊技中に予め定めた所定の役に入賞することにより移行するとともに通常遊技よりも単位時間あたりの獲得可能なメダル数が多くなることが可能に形成されている。この特別遊技は、具体的には、所定枚数までのメダルの獲得が可能なBB遊技(ビッグボーナス遊技)や、通常遊技から移行可能であり、或いはBB遊技中に移行可能なRB遊技(レギュラーボーナス遊技)とを備えている。もちろん、この特別遊技は、上述したものに限定されず、他の遊技でもよいものであって、例えば、停止操作順番や当選図柄等の種々の報知をすることによって遊技者をアシストするAT遊技(アシストタイム遊技)や、当選役リプレイの抽選確率が通常遊技よりも高く設定されたRT遊技(リプレイタイム遊技)や、このAT遊技と、RT遊技とを組み合わせたART遊技(アシストリプレイタイム遊技)でもよい。
ここで、「役」とは、原則として図柄の組み合わせにより構成されるもので、予め定めた入賞態様を意味するものであって、例えば、左、中、右の回転リール40の停止図柄が、それぞれ7、7、7のように、通常、回転リールに表示される図柄を、3つ揃えた形が基本形となる。
役には、入賞によりメダルの払い出しを伴う小役(スイカ役、ベル役、チェリー役)と、入賞によりメダル払い出しは無いがBB遊技に移行するBB遊技移行役(ビッグボーナスゲーム移行役)と、入賞によりメダル払い出しは無いがRB遊技に移行するRB遊技移行役と、メダルの払い出しは無いが、メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる再遊技(Replay)役とを備えている。
(遊技制御手段27)
前記遊技制御手段27は、遊技を行わせるためのものである。ここで、遊技制御手段27が行わせる遊技は、メダルの投入を条件として遊技が開始可能となり、当選抽選手段の抽選の結果、所定の役に当選し、且つ遊技状況が役に応じて予め定められた図柄表示の態様になること(役に対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うこと)により入賞となり、或いは、かかる図柄表示の態様にならないこと(役に対応する図柄が入賞有効ライン上に揃わないこと)により外れとなって1回の遊技が終了するように設定されている。
そして、その抽選の結果がいずれかの当選となった場合(内部入賞とも言う。)、その当選に対応した当選フラグが成立する。ここで、「当選フラグ」とは、当選抽選手段110の抽選の結果が所定の役に当選の場合に、当選であることを記憶しておくためのメモリーである。そして、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の入賞図柄(例えば、入賞有効ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞するように形成されている。
当選には、小役当選と、BB遊技当選(ビッグボーナスゲーム当選)と、RB遊技当選と、再遊技(Replay)当選とを備えている。なお、小役当選及び再遊技当選の当選フラグは、入賞しない場合に、次の遊技に持ち越されないが、BB遊技及びRB遊技の当選フラグは、入賞しない場合に、次の遊技に持ち越される。
(当選抽選手段110)
前記当選抽選手段110は、抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0〜65535)で発生させ、その乱数を、スタートスイッチ30の操作タイミングで取得し、予め定めた当選領域のデータテーブルを有する当選判定テーブルに基づいて、当選の有無や、種類を決定している。
具体的には、当選抽選手段110は、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて、抽選用の乱数を所定の領域内(十進数で0〜65535)で発生させる当選乱数発生手段111と、当選乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(具体的には、スタートスイッチ30の操作)で取得する当選乱数取得手段112と、当選乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域の当選判定テーブルを有する当選判定テーブル記憶手段113と、所定の取得乱数及び当選判定テーブルの当選領域を照合し、当該取得乱数が属する当選領域に対応する当選を決定する当選判定手段114とを備えている。
本実施の形態では、通常遊技と、BB遊技と、RB遊技と、RT遊技と、AT遊技とが設定されているが、取得した乱数の当選の有無及び種類を決定するために、乱数の範囲を予め定めた当選判定テーブルを、これらの各遊技のそれぞれにおいて設けてある。
(遊技停止制御手段120)
前記遊技停止制御手段120は、当選抽選手段110の抽選の結果に対応した停止制御を回転リール40に対して行うためのものである。この遊技停止制御手段120では、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する入賞図柄を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、ストップスイッチ50の操作タイミングによる。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止位置の図柄の上の図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中(停止位置の図柄も含めて全部で5個の図柄)に、対応する入賞図柄が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその入賞図柄を引き込んで停止する。
なお、遊技停止制御手段120は、上述したような停止位置を停止操作タイミングと、当選抽選に対応する条件によって、1コマずつ判断して停止位置を決定する判断停止制御を使用しているが、当選抽選の結果に対応する停止位置を予め記録した停止テーブルを多数用意して、その中から抽選結果に対応する停止テーブルを選択して、その選択した停止テーブルに基づいて停止させる、いわゆるテーブル停止制御を実施しても良い。
(通常時電断管理手段150)
前記通常時電断管理手段150は、予め定めた所定環境を満足していると判断した場合に、通常の電断信号である通常電断信号を発生させるものである。予め定めた所定環境を満足する場合とは、予め定めた異常事態が発生する場合も含まれるものであって、電源スイッチ71の電源遮断操作に加え、停電の発生や、異常電圧の発生や、異常電流の発生や、予め定めた所定値以上の静電気の発生や、予め定めた所定のエラー発生等である。この通常電断信号は、電源装置70へ出力される。
なお、電源スイッチ71の電源遮断操作による場合や、停電等の場合は、電源装置70でも判断可能なため、かかる場合には、この通常時電断管理手段150からの通常電断信号を、電源装置70へ出力しないように形成してもよい。
更に、上記項目のうちで予め定めた所定のエラー発生の場合の電断を行わずに、残りの電源スイッチ71の電源遮断操作、停電の発生や、異常電圧の発生や、異常電流の発生や、予め定めた所定値以上の静電気の発生の場合に電断を発生させるように設定すると、これらの場合は電源装置70だけで判断可能な項目のため、制御装置20に通常電断信号を発生させる通常時電断管理手段150を設けずに、通常電断信号を発生させず、電源装置70内部だけで判断して通常の電断を発生させるようにしてもよい。
(電断信号発生手段130)
前記電断信号発生手段130は、電断をするための所定の環境条件を満足していない場合であっても、所定条件下で、電断をするための電断信号としての特殊電断信号を発生するためのものである。
具体的には、この電断信号発生手段130は、当選抽選手段110の抽選の結果、所定の役X(具体的には、役Xはベル当選役)に当選しておらず、且つ、所定の特別遊技(具体的には、リプレイタイム遊技(RT))中である場合に、特殊電断信号を発生させている。
ここで、所定の役Xは、上述したベル当選役に限定されることなく、予め定めた他の特定の1つの役、例えば、チェリー当選役、スイカ当選役、リプレイ当選役、BBゲーム移行当選役、RBゲーム移行当選役、RTゲーム移行当選役、ATゲーム移行当選役等のいずれか1つの当選役に特定するように設定してもよい。
また、ここで、所定の役Xは、予め定めた特定の複数の役、例えば、ベル当選役、チェリー当選役、スイカ当選役、リプレイ当選役、BBゲーム移行当選役、RBゲーム移行当選役、RTゲーム移行当選役、ATゲーム移行当選役等のうちから選択された複数の当選役に特定するように設定してもよい。
また、ここで、所定の役Xは、ベル当選役、チェリー当選役、スイカ当選役、リプレイ当選役、BBゲーム移行当選役、RBゲーム移行当選役、RTゲーム移行当選役、ATゲーム移行当選役等の全ての役の当選役を含めるように設定してもよい。かかる場合、いずれかの役に当選し、且つ、所定の特別遊技中である場合に、電断信号発生手段130は、特殊電断信号を発生させる。
また、ここで、特殊電断信号発生の条件の一つである、所定の特別遊技中であることは、上述したRT遊技に限定されるものではなく、BB遊技、RB遊技、BB遊技及びRB遊技からなるボーナス遊技、BB遊技終了後の所定回数の遊技、アシストタイム遊技(AT遊技)や、ART遊技等に設定してもよい。
また、ここで、上述した特殊電断信号の発生条件の一つである「所定の特別遊技中である場合」を、「通常遊技中である場合」に設定してもよく、また、特別遊技及び通常遊技の全てを含めた全ての遊技中である場合に設定してもよい。
また、ここで、上述した所定の役のバリエーションと、上述した所定の特別遊技のバリエーションとの任意の組み合わせに設定してもよい。
また、ここで、上述した特殊電断信号の発生条件を、上述した所定の役に当選しておらず、且つ、所定の特別遊技中である場合と2つの条件を必要とせずに、いずれか1つだけに限定してもよい。すなわち、特殊電断信号の発生条件を、所定の役に当選していない場合だけに限定してもよく、また、所定の特別遊技である場合だけに限定してもよい。
また、ここで、上述した特殊電断信号の発生条件を、上述したものとは、異なり、例えば、操作スイッチの本来の機能が働かない状態において、遊技者が所定の操作スイッチを押下した場合等に設定してもよい。具体的には、例えば、回転リール40が停止中に、右、中、左のストップスイッチ50のうち、抽選で決定されたいずれか1つのストップスイッチ50を操作することにより、特殊電断信号を発生させるチャンスが1回だけ与えられるように形成してもよい。また、右、中、左のストップスイッチ50の所定の押下操作順番によって押下操作をしたときに限って、特殊電断信号を発生させることができるように設定してもよい。
また、本実施の形態では、上述したような所定条件を満足している場合に、電断信号発生手段130により、特殊電断信号を出力するように形成しているが、更に、これらの条件に加えて、或いは、これらの条件に代えて、遊技者が押下操作可能な電断発生スイッチを設け、この電断発生スイッチが押下された場合に、例えば、電断信号発生手段130は、特殊電断信号を発生させるように形成してもよい。
(情報記憶手段170)
前記情報記憶手段170は、電断の発生により、電断前の遊技情報を記憶するためのものである。この情報記憶手段170には、主制御装置21(メイン基板)の電断前の遊技情報を記憶する主電断時情報記憶手段171と、副制御装置22(サブ基板)の電断前の演出等の情報を記憶する副電断時情報記憶手段172とを備えている。
前記主電断時情報記憶手段171及び副電断時情報記憶手段172からなる情報記憶手段170は、電断の発生により、所定の数値まで電圧が低下することを条件として、現在の遊技情報や演出情報を、それぞれのRAMに保存する記憶処理を開始するように形成されている。この電断にともなう記憶処理は、電圧が低下しつつも完全には0(ゼロ)にはなっていないときに開始し、電圧が0(ゼロ)になるまでの電力を用いて、全ての記憶処理が完了するように形成されている。すなわち、この記憶処理は、電源装置70のバックアップ電源や、後述する副制御装置22の2次電池(リチウム電池)からなるバックアップ電源の電力は用いずに行われる。そして、その後の記憶保持は、主制御装置21のRAMに関しては、電源装置70のバックアップ電源の電力を用いて記憶内容を保持し、副制御装置22のRAMに関しては、副制御装置22の2次電池からなるバックアップ電源の電力を用いて記憶内容を保持する。
前記情報記憶手段170は、原則として、電断前の遊技情報をそのまま記憶する。ここで、電断前の遊技情報とは、主電断時情報記憶手段171の場合は、電断の際の遊技において、通常遊技であるか、BB遊技であるか等の情報や、BB遊技中の何ゲームであるかや、当選フラグの成立の有無や、種類や、入賞しているか否か等であり、副電断時情報記憶手段172の場合は、実行している演出の有無や、その演出経過等の情報である。すなわち、情報記憶手段170は、電断前の遊技状態を、電断復帰後に、原則としてそのまま実施するための情報である。
そして、情報記憶手段170による記憶処理が全て完了するのに充分な時間経過後、電源装置70は、電断を実行する。
前記情報記憶手段170は、通常時電断管理手段150からの通常電断信号を入力すると、電断前の遊技状態の遊技情報をそのまま記憶する。この場合、既に抽選が行われている場合には、その抽選の結果を、そのまま記憶する。そして、電断復帰後は、この情報記憶手段170に記憶されている遊技状態に戻るように形成されている。
一方、前記情報記憶手段170は、電断信号発生手段130からの特殊電断信号を入力すると、抽選の結果を除いて、電断前の遊技状態の遊技情報をそのまま記憶する。そして、電断復帰後は、抽選結果を除いて、電断前の遊技情報を記憶した情報記憶手段170に記憶されている遊技状態に戻るように形成されている。その際、抽選の結果のみに関しては、電断後に行われる当選抽選手段110による再抽選の結果のデータが上書きされて、その上書きされたデータに基づいて、当初より抽選されていたものとみなして、電断後の遊技が進行されるように形成されている。
(副制御装置22(演出データ記憶手段25、演出制御手段26))
前記副制御装置22は、主として演出データに関するものであって、表示装置68や報知ランプ69やスピーカー67等の報知手段66を制御するためのものである。前記副制御装置22は、表示装置68等の報知手段66の演出データを記憶するROMを有する演出データ記憶手段25と、この演出データ記憶手段25からの各演出データを、RAMに読み込ませて、主制御装置21からの制御信号に基づいて、表示装置68等の報知手段66に出力し、各報知手段66を制御するためのものである。
そして、前記演出制御手段26は、電断が発生した場合、副制御装置22においても、主制御装置21と同様に、電断時の情報を記憶する電断時情報記憶手段140としての副電断時情報記憶手段142を備えている。この副電断時情報記憶手段142は、電断前の演出状態を記憶するものである。これにより、副制御装置22(サブ基板)においても、主制御装置21(メイン基板)と同様に、電断の際には、電断復帰処理(記憶処理、復元処理)ができるように形成されている。
なお、副制御装置22(サブ基板)にも、バックアップ用の電源としての2次電池(リチウム電池)が設けてあり、同様にスロットマシン10の電源がON状態のときに充電される。このバックアップ電源(2次電池)は、スロットマシン10の電源がOFF状態のとき、副制御装置22(サブ基板)のRAMの記憶内容を保持するための電力を供給するためにある。
なお、本実施の形態では、液晶表示装置からなる表示装置68に、抽選の結果を表示するようにしてもよい。また、RT遊技中のみ、抽選の結果を表示装置68に報知するようにしてもよい。これにより、電断を繰り返すことにより、外れから当選へ変化する様子を明確に認識することができる。
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシン10の遊技の動作の概略について、図3に示したフローを用いて説明する。
先ず、ステップ111において、遊技者によりスタートスイッチ30が操作されてON状態となる。そして、次のステップ112に進む。
ステップ112において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。この抽選処理は、先ず、当選乱数発生手段111により発生された乱数の中から当選乱数取得手段112により乱数が取得されて内部に記憶される。そして、当選判定手段114により、取得された乱数と当選判定テーブル記憶手段113に記憶されている当選判定テーブルの当選判定領域データとの比較が行われる。そして、取得された乱数が、当選判定テーブル記憶手段113の当選判定テーブルのどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、その決定に基づいて所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定されるものである。そして、次のステップ113に進む。
ステップ113において、割り込み電断処理が行われる。そして、次のステップ114に進む。
ステップ114において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ115に進む。
ステップ115において、ストップスイッチ50が操作されて、ストップスイッチ50がON状態になったか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50がON状態になっていると判定された場合、次のステップ116に進む。
ステップ116において、遊技停止制御手段120により、操作されたストップスイッチ50に対応する回転リール40の回転停止処理が行われる。この遊技停止制御手段120は、抽選処理において設定された停止制御の蹴飛ばし設定及び引き込み設定に基づいて、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ蹴飛ばし設定及び引き込み設定の条件判断を行いながら、最大で回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目まで判断して、停止制御を行う判断停止制御である。なお、この判断停止制御の代わりに予め停止させる停止位置を定めた停止テーブルを選択して、その停止テーブルのデータに沿って停止させるテーブル停止制御で実施してもよい。そして、次のステップ117に進む。
ステップ117において、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ118に進む。
ステップ118において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する入賞図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ119に進む。
ステップ119において、入賞時処理が行われる。具体的には、BB遊技移行役又はRB遊技移行役からなるボーナス役に入賞した場合は、メダル払い出しは行われずに遊技状態の移行処理が設定され、再遊技(リプレイ)に入賞した場合には、リプレイ処理(当該遊技で投入したメダル枚数と同じ枚数を自動的に次の遊技の投入枚数として投入する処理)が行われ、小役に入賞した場合は、小役の入賞図柄に相当する予め定めた特定の枚数のメダルの払い出し処理が行われる。そして、遊技が終了する。
前記ステップ117において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ115の前に戻る。
前記ステップ118において、入賞していないと判定された場合、ステップ119を飛び越して、遊技が終了する。
図3のフローのステップ113の割り込み電断処理について、図4のフローを用いて説明する。
先ず、ステップ210において、ステップ112の当選抽選手段110の抽選で、所定の役X(ここで、役Xはベル役)に当選していないか否かが判定される。そして、当選抽選手段110の抽選の結果、所定の役Xに当選していないと判定された場合、次のステップ211に進む。
なお、ここで、ステップ210での役Xは、ベル役にせずに、他の小役、BB遊技移行役、RB遊技移行役、又は再遊技(リプレイ)等の他の役にすることもできる。また、AT遊技やRT遊技等の他の遊技への移行に当選していないか否かを判定してもよい。
ステップ211において、所定条件(特別遊技(RT遊技)であるか否か?)を満たしているか否かが判定される。そして、所定条件を満たしている(RT遊技中である)と判定された場合、次のステップ212に進む。
なお、このステップ211の所定条件を満たしているか否かの判定は、RT遊技に限定せずに、他の特定の特別遊技(例えば、BB遊技、RB遊技、AT遊技、ART遊技等)に設定してもよく、また、通常遊技に設定してもよい。
ステップ212において、電断信号発生手段130により、特殊電断信号が発生され、その特殊電断信号が電源装置70及び情報記憶手段170へ出力される。そして、次のステップ213に進む。
ステップ213において、電源装置70により、電断が発生する。そして、電圧の低下に伴って情報記憶手段170が抽選結果を除いて電断前の情報を記憶する。そして、次のステップ214に進む。
ステップ214において、電断が復帰する。その電断復帰の際、情報記憶手段170により記憶された抽選結果を除く抽選前の遊技情報に基づいて、遊技状態が復帰する。すなわち、抽選結果に関してだけは、すでに抽選が行われていても、抽選が行われていない状態になる。そして、次のステップ215に進む。
ステップ215において、当選抽選手段110により、再抽選処理が行われる。再抽選処理の内容は、ステップ112において説明した抽選処理と同様の手順を経て行われる。但し、ステップ112と異なり、当選乱数取得手段112が乱数を取得する契機は、スタートスイッチ30の押下操作ではなく、電断復帰のタイミングから所定時間経過に設定されている。なお、ステップ214と215との間に再抽選のためのスタートスイッチ30の押下操作を挿入して、再抽選のためのスタートスイッチ30を押下操作を契機としてもよい。そして、ステップ210の前に戻る。
前記ステップ210において、そして、当選抽選手段110の抽選の結果、役Xに当選していると判定された場合、当該割り込み電断処理が終了する。
前記ステップ211において、所定条件を満たしていない、すなわち、RT遊技中でないと判定された場合、当該割り込み電断処理が終了する。
図5は、停電や電圧異常等が発生した場合の通常の電断をするための所定の環境条件を満足することにより発生する動作のフローである。
先ず、ステップ310において、通常時電断管理手段150により、予め定めた所定の環境条件(停電や、電圧異常、電流異常等)を満足し、電断へ移行するか否かが判定される。そして、電断へ移行すると判定された場合、次のステップ311に進む。
ステップ311において、通常時電断管理手段150から通常電断信号が電源装置70及び情報記憶手段170へ出力される。そして、次のステップ312に進む。
ステップ312において、電源装置70による電断が発生し、その電圧低下に伴って、情報記憶手段170により、電断前の遊技状態の記憶処理が実施される。そして、通常の電断処理が終了する。なお、この通常の電断処理の場合、自動的に復帰することはなく、ホール管理者等により、電源装置70の電源スイッチ71を操作することによって、当初の抽選結果を含む全ての遊技状態が電断前の状態に復帰するように形成されている。
(作用) 本実施の形態では、所定条件を満足している場合に、割り込み電断を利用して、電断前、既に抽選が行われていても、電断後、抽選が行われていない抽選前の状態となり、抽選のやり直し、いわゆる再抽選が行われる。これにより、今まであまり着目されていなかった電断という現象を利用して、再抽選を可能とし、所定条件を満足するまで抽選を繰り返すことが可能となって、実質的な確率変動を可能にすることができる。
具体的には、本実施の形態では、RT遊技中では、役X(ベル当選役)に当選するまで、電断を繰り返して、再抽選を行うこととなり、結果として、RT遊技中では電断により必ずベル当選役に当選させることが可能となる。
そして、電断信号発生手段130からの特殊電断信号による電断後の復帰は、電断後、電断が確認できないような短い時間から間延びしないような程度の時間の範囲内で直ちに復帰させることで、電断による遊技の分断や間延びを回避させることができ、連続的な一体感のある遊技を行うことができる。
なお、電断後直ちに復帰させる時間を、上記範囲内において、電断が確認できないような短い時間に設定すると、ほとんどの遊技者は、電断が起こったことをはっきりと理解できないようにして、電断により僅かな時間だけ全体のランプや液晶表示装置からなる表示装置68がチカッチカッと消灯及び点灯するだけで、役Xの当選を獲得することができる。
また、電断後直ちに復帰させる時間を、上記範囲内において、電断が実行されたことを遊技者が充分、理解することができて遊技が間延びしないような程度の時間に設定すると、スタートスイッチ30の押下操作後、電断によりスロットマシン10全体のランプや液晶表示装置からなる表示装置68が消灯して真っ暗になり、かつスピーカー67からの音も中止して無音になり、直ちに(数秒程度)、復帰してランプ等が点灯復帰するが、役Xが当選するまで、何回もその動作を繰り返す。このようにすると、遊技者に電断による再抽選が行われていることを明確に認識させることができ、今までにない強烈な演出効果のある再抽選処理を提供することができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、図6のフローに示すように、第1の実施の形態で説明した図4の割り込み電断処理を、最終停止操作前、すなわち、第1番目に停止操作する第1停止操作と、第2番目に停止操作する第2停止操作とが終わった後であって、第3番目に停止操作する第3停止操作の前に行うようにしているものである。図3の代わりに図6を用い、その他の図面や、構成や、作用及び効果は、第1の実施の形態と同様であって、それらの説明は省略する。
本実施の形態では、3個の回転リール40のうち、2個の回転リール40を停止した後、残り1個の回転リール40が回転している間に、所定条件を満たしている場合(所定役X(ここで、役Xは当選役ベル)に当選しておらず、且つ所定の特別遊技(RT遊技)中である場合)に、割り込み電断処理が実施され、抽選のやり直しができるものである。
本実施の形態では、上述したような所定条件を満たしている場合、既に第2停止操作まで停止操作が完了しているにも拘わらず、電断復帰に伴って、再抽選を行うことができる。
本実施の形態では、RT遊技中、ベル当選役に不当選で、第1停止操作及び第2停止操作で入賞有効ライン上にベル図柄を停止させることができた場合に、最も効果的なものであって、当初の抽選でベル不当選であっても、電断によりベル当選にすることができる。このため、ベル不当選状態の第1停止操作及び第2停止操作で、ベル図柄を入賞有効ライン上に停止させることができて、電断及び再抽選後のベル当選状態で、第3停止操作により、ベル図柄を、入賞有効ライン上に引き込んで停止させることが可能となり、ベル入賞を獲得することが可能となる。なお、上述した第1、第2停止操作後、第3停止操作前に電断した場合、電断復帰後は、第1、第2停止操作の回転リール40は停止した状態で、残り1個の回転リール40だけが回転している状態で復帰する。したがって、ベル役の図柄をテンパイ状態にしている場合にだけ、再抽選でベルに当選すると入賞することができるが、テンパイ状態にしていない場合は、再抽選でベルに当選しても入賞することはできない。
なお、ここで、図4のステップ210の判断を、「抽選処理の抽選で役X(ベル)に当選しておらず、且つ第1及び第2停止操作で役X(ベル)の図柄を入賞有効ライン上に停止させることができたか?」とすることにより、RT中のベル不当選のときであって、且つ第1及び第2停止操作で、ベルを入賞有効ライン上に停止させることができた場合にだけ、電断を発生させ、再抽選によりベル当選にすることが可能となる。これにより、かかる場合だけ、電断を発生させて、入賞させることが可能となり、遊技者の目押しの技量によって再抽選が可能となる新たな遊技性を発生させることができる。
なお、本実施の形態では、割り込み電断処理を最終停止操作前に実施しているが、この割り込み電断処理の実施箇所はこれに限定されるものではなく、図6の割り込み電断処理の発生可能領域A(白矢印)に示すように、当選抽選手段110による当選抽選処理の後であって、最終停止操作(第3停止操作)前の領域Aの範囲内の所定の箇所で発生するように形成してもよい。すなわち、ステップ417の割り込み電断処理は、ステップ412の後、且つステップ418の前の任意の位置にもってきてもよい。更に、割り込み電断処理のステップ417を、図6の発生可能領域Aの範囲内のうちから、抽選で選択した任意の箇所に挿入するように形成してもよい。これにより、割り込み電断処理が領域Aの範囲内のうちの任意の箇所で突然、発生し、電断の発生の意外性を高め、期待感を向上させることができる。
更に、本実施の形態では、第3停止操作を行う前に、割り込み電断処理を実施しているが、第3停止操作が遊技者により行われて、未だ対応する回転リール40が停止していない状態までに、割り込み電断処理を実施するようにしてもよい。また、上述した割り込み電断処理の発生可能領域Aを、抽選処理の後から、第3停止操作が行われて、未だ対応する回転リール40が停止していない時点まで(所定の停止図柄を引き込んでいる時間中であって、未だ最終停止に到達する前まで)に、拡張させてもよい。
(第3の実施の形態)
上述した第1及び第2の実施の形態では、電断した際に原則として、電断前の遊技情報を記憶し、電断復帰後は、電断前の遊技状態に戻すが、抽選結果に関してだけは、再抽選により抽選のやり直しを行うものであった。本実施の形態では、抽選前の遊技情報を記憶して、抽選後の電断により、電断復帰の際には、全ての遊技状態を抽選前の遊技状態に戻すことで、結果として、抽選のやり直しを行うことができるものである。本実施の形態では、抽選に関するものだけでなく、遊技状態の全て、例えば、回転リール40の回転の有無や、演出の実施等の全ての遊技状態を、電断復帰の際には、抽選前の状態に復帰する。
本実施の形態では、第1の実施の形態で説明した情報記憶手段170とは別に、抽選前情報記憶手段140(図示せず)を備えているものである。この抽選前情報記憶手段140は、スタートスイッチ30からの押下操作信号を入力すると、その時点での抽選前の遊技状態の遊技情報や演出情報を記憶するためのものである。図3及び図4の代わりに図7及び図8を用い、その他の図面や、構成や、作用及び効果は、第1の実施の形態と略同様であって、以下、第1の実施の形態と異なる点を説明する。
前記通常時電断管理手段150は、停電や異常電圧等の予め定めた所定環境を満足していると判断した場合に、通常の電断信号である通常電断信号を電源装置70及び情報記憶手段170へ出力する。そして、通常電断信号を入力した電源装置70は、電断を実行し、電圧低下に伴って情報記憶手段170は、電断前の遊技状態を記憶する。そして、通常電断信号の場合は、電断前の遊技状態に復帰する。
一方、電断信号発生手段130により特殊電断信号が出力された場合には、特殊電断信号は電源装置70へ出力され、電源装置70は、電断を実行する。その際、情報記憶手段170は、電断前の遊技状態の記憶処理を行わない。電断復帰の際には、抽選前情報記憶手段140に記憶されている抽選前の遊技状態を復元するものである。
図7及び図8の本実施の形態に係るスロットマシン10の遊技のフローと、第1の実施の形態の図3及び図4とを比較すると、ステップ511で、抽選前情報記憶手段140により抽選前の遊技状態の遊技情報や演出情報が記憶される点と、ステップ613において、ステップ213の電断時の記憶処理に相当するものを行っていない点と、図8の割り込み電断処理の電断復帰(ステップ614)後、図7の抽選処理の前(記号P)に戻っている点と、ステップ215の再抽選処理を行っていない点(実際にはステップ512の抽選処理で同様の処理が行われる)が異なるのみで、その他の内容は、同様のフローとなっている。
本実施の形態では、ステップ614の電断復帰では、ステップ511の抽選前情報記憶手段140により抽選前の遊技情報を記憶した内容に基づいて、抽選前の遊技状態に復帰するものである。本実施の形態でも、第1の実施の形態で説明した作用及び効果を奏することができる上に、抽選処理の前の状態に復帰するため、電断前に抽選後の抽選結果に基づく演出が開始されているような場合であっても、電断復帰後は新たな抽選の結果に基づいた演出を実施することが可能となる。
(第4の実施の形態)
本実施の形態は、第3の実施の形態で説明した構成と略同様であって、同様の作用及び効果を奏する上に加えて、更に、以下のような相違点を有し、以下に示すような作用及び効果を奏する。
図9は、第4の実施の形態に係るフローであって、第3の実施の形態に係る図7のフローのステップ510〜514の代わりに、図9のステップ650〜654が記載されるものである。そして、ステップ654以降のフローは、図7のステップ514以降とステップ番号の数値のみ整合させると、それ以外は第3の実施の形態と同一のものである。
本実施の形態は、第3の実施の形態と違って、割り込み電断処理において電断処理を実行した後の戻り位置(図9の記号Pの位置)を、スタートスイッチ30が操作される前に設定してある。更に、抽選前情報記憶手段140による抽選前の遊技情報記憶処理のステップ650がスタートスイッチ30の操作前であって、割り込み電断処理からの戻り位置(記号P)の前に設定されている。ここで、抽選前情報記憶手段140は、抽選前であって、且つスタートスイッチ30の押下操作前の遊技状態の遊技情報を記憶している。その他の構成や、作用及び効果は第1の実施の形態と同一である。
本実施の形態では、原則として、特殊電断信号による電断が実行された後、抽選前の状態に復帰するが、スタートスイッチ30押下操作前の遊技状態から再開する。すなわち、電断前は抽選が行われているにも拘わらず、電断復帰後は抽選が行われていない抽選前の状態に戻る上に、更に、スタートスイッチ30の押下操作前の状態にまで戻って復帰することができるものである。これにより、遊技者は、電断復帰後、再度、抽選を実行するためには、スタートスイッチ30の押下操作をする必要がある。したがって、遊技者はスタートスイッチ30の押下操作をすることによって、再度、抽選が行われていることを強く認識することができる。しかも、自己の押下操作で再抽選が行われることにより、自分の押下操作で、再抽選を行い、当選すれば、自己の操作により当選することができたという満足感や達成感を味わうことが可能となる。
なお、上述した第1から第4までの実施の形態において、特殊電断信号を発生させて、電断を行い、電断復帰を行う一連の処理を、上述した電断発生の条件に加えて、或いは、上述した電断発生の条件に代えて、以下の(a)、(b)、(c)又は(d)の制限を設けてもよい。
(a)1回の遊技で、所定回数まで上記電断処理を行う(1回の遊技での回数制限)。
(b)所定の遊技区間において、所定遊技数だけ行う(遊技数による回数制限)。
(c)上記電断処理を行うか否かを別途実施する抽選で決定する。
(d)上記(a)〜(c)のうちの任意の2つの組み合わせ。または、(a)、(b)及び(c)の全部
また、上述した第1から第4までの実施の形態において、電断時には、電断前の状態で記憶し、復帰時には、再度、当選抽選手段110の抽選を行って、その抽選情報のデータを、上書きしてもよい。
10 スロットマシン 20 制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
50 ストップスイッチ 61 図柄
110 当選抽選手段 130 電断信号発生手段

Claims (2)

  1. 複数の図柄を周囲に配置した複数の回転リールと、
    前記回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    前記回転リールのそれぞれに対応して、前記回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
    前記図柄の組み合わせにより構成される役の当選の有無を抽選により決定するための当選抽選手段とを備え、
    全体の作動を制御装置により制御し、メダル投入の後の前記スタートスイッチの押下により、当選の抽選を行うと共に、前記回転リールの回転を開始させ、前記ストップスイッチの押下によって回転している前記回転リールの回転を停止させ、停止時の図柄の組合せによって入賞の有無を判断するスロットマシンであって、
    所定の環境条件を満足することにより、電力供給が停止する電源切断(以下、「電断」とする。)をする際には、原則として、電断前の遊技情報を記憶させた後に電断し、電断の復帰時には、記憶している電断前の遊技情報に基づいて、電断前の状態に復帰させた後に遊技を再開するように形成すると共に、
    前記制御装置は、
    電断をするための所定の環境条件を満足していない場合であっても、所定の場合に電断をするための特殊電断信号を発生可能な電断信号発生手段を備え、
    前記当選抽選手段の抽選の結果、所定の当選が無かったときに、前記電断信号発生手段からの前記特殊電断信号により電断させた場合には、すでに抽選が行われていても抽選をやり直すことを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記電断信号発生手段からの前記特殊電断信号に基づく電断に関しては、電断後直ちに復帰することを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015036023A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 株式会社ソフイア 遊技機
JP2016137348A (ja) * 2016-05-11 2016-08-04 株式会社三共 スロットマシン
JP2020032098A (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

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