JP2010225798A - 光電変換半導体装置とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換半導体装置である太陽電池を構成する半導体層に表面プラズモン共鳴の誘起により光電場増強効果を発生させる導電体部位にウエットプロセスを用いて製作する。
【解決手段】光電変換半導体装置は、p型半導体基板の一方面上にそれぞれが分離する所定のパターンで分布するように導電体部位が形成され、導電体部位を封止するようにシリコン液体系材料を塗布し焼成してi型半導体を形成し、その上層にn型半導体層及び光照射面となる透明導電膜を形成して構成し、光照射時には導電体部位が表面プラズモン共鳴を誘起して光電変換を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、光エネルギーを受光して発電する光電変換半導体装置とその製造方法に関する。
一般に、小型軽量化が容易で、発電に伴う排出物が無いクリーンなエネルギー源として、太陽電池が注目されている。太陽電池は、太陽光や照明光等の光を受光して光電変換により、光エネルギーから電流を生成する半導体装置である。この太陽電池は、発電コスト(単位kWを発生させるために掛かる製造コスト)を下げるために、製品の低コスト化を図る技術開発及び、光電変換効率の向上を実現する技術等が検討され実施されている。特に、前者の低コスト化については、アモルファスシリコン材料や微結晶シリコン材料の開発及びプロセス技術の開発により、現在の発電コストが15年前の1/3までに減少している。また、後者の光電変換効率の向上については、新規化合物材料の開発や、シリコン系にて新規構造を用いた太陽電池が検討されている。
太陽電池の高効率化への主たるポイントは、(1)光吸収波長領域の広帯域化を実現する、(2)フォトンから電流への変換効率の向上を実現する、という点である。化合物半導体材料を用いることは、(1)光吸収波長領域の広帯域化に属する。一方、シリコン系にて、新規構造を用いることは、(2)変換効率の向上に属する。
(1)光吸収波長領域の広帯域化については、化合物半導体材料にCIGS(Cu-In-Ge-Se)系を用いた太陽電池が実用化されているが、GeやSeなどの希少金属が必要であるという課題がある。
(2)変換効率の向上については、主に2つの方法が検討されている。共にシリコンという希少材料ではない半導体を用いて、課題を解決しようとするものである。これらのうち、1つは、量子ドットを用いて、光吸収層(半導体層)に量子井戸構造を作りこみ、その量子力学的効果によるMEG(Multi-Exciton-Generation)を期待する。つまり、理論的には、1個のフォトンにより2個のキャリア(エレクトロン−ホール対)が発生する。しかしながら、量子ドットの界面と、半導体との界面に格子不整合などによる欠陥が生じていると、キャリアがトラップされてしまうため、実際には、光電流を取り出せない可能性がある。本願の出願時には、シリコン系における、その効果は公知とはなっていない。
もう1つは、近赤外光領域(NIR領域:波長λ=700〜1200nm)の入射光強度の向上である。通常の結晶シリコン系太陽電池のIPCE(Incident Photon to Currnt conversion Efficiency:入射したフォトンがどの程度電流へ変換したのかを示す値)は、λ=900[nm]近辺で最大値をとり、λ=980[nm]より単調に減少する。それは、NIR領域の光強度(光吸収)が低いことに起因する。そこで表面プラズモン共鳴(Surface Plasmon Resonance:SPR)を用いることにより、NIR領域の光強度を高める試みがなされている。例えば、特許文献1及び非特許文献1に観られるように、この技術を用いることにより、NIR領域の光電流及び、光吸収の増大が、実験的且つ理論的に検証されている。
特開2006−66550公報 特開2001−35551公報
S.Pillai,K.R.Catchpole,T.Trupke,and M.A.Green,`Surface Plasmon Enhanced silicon Solar Cell’ Journal of Applied Physics 101,093105(2007) T. Shimoda, Y. Matsuki, M. Furusawa, T. Aoki, I. Yudasaka, H. Tanaka, H. Iwasawa, D. Wang, M. Miyasaka and Y. Takeuchi,`Solution-processed silicon films and transistors’Nature, Vol.440,No.7085,783-4(2006)
前述した表面プラズモン共鳴(SPR)をシリコン太陽電池へ応用する場合、SPRを誘起させる構造が、光吸収層に近接することが望ましく、例えば、表面プラズモンの影響は、その構造を誘起させる構造に近ければ近いほどよい。
しかしながら、非特許文献1に開示される技術を用いて、光吸収層にSPRを誘起させる層を入れることは難しい。その理由としては、半導体層を積層する際に、スパッタリング、CVD等のドライ半導体製造技術を用いているからである。
製造工程において、例えば、スパッタリング装置やCVD装置を用いて成膜を行った場合、基板上に形成されたSPRを誘起させる構造部位が直接的にプラズマに晒され、且つ熱変化が加えられて、その構造部位にストレスが掛かるだけでなく、電極周囲やチャンバー内壁に付着している不要な膜がはげ落ちてパーティクルとなり、コンタミネーション等の問題を発生させて、歩留まりを下げることとなる。
これを防止するためには、クリーニング等のメンテナンス保守を頻繁に行わなければならない。また、全ての製造工程をドライプロセスで実施することは、製造ラインが大掛かりになるため、生産性や製造コストの点から見れば必ずしも好適するものではない。
そこで本発明は、ウエット半導体製造技術を利用して製造された、表面プラズモン共鳴(SPR)を誘起させる構造を有し光エネルギーで発電を行う半導体装置とその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、第1の型からなる第1の半導体層と、それぞれが分離する所定のパターンで、前記第1の半導体層の一方面上に分布するように形成された導電体部位と、前記導電体部位を封止するように形成される第2の半導体層と、前記第2の半導体層上に形成される、前記第1の半導体層とは異なる第2の型からなる第3の半導体層と、前記第1の半導体層の他方面上に形成され、発生した電流を集電する電極部と、前記第3の半導体層上に形成され、光照射面となる透明導電膜と、を備えて、光照射時に前記導電体部位による表面プラズモン共鳴を誘起して光電変換する光電変換半導体装置を提供する。
さらに、光電変換により電流を生成する光電変換半導体装置の製造方法であって、第1の型からなる第1の半導体層を形成する工程と、前記第1の半導体層の一方面上に分布するようにパターニングされ、それぞれが分離する所定のパターンで配置され、表面プラズモン共鳴を誘起する複数の導電体部位を形成する工程と、前記導電体部位を封止するようにシリコン液体系材料を塗布し、焼成により第2の半導体層を形成する工程と、前記第2の半導体層上に前記第1の半導体層とは異なる第2の型からなる第3の半導体層を形成する工程と、前記第3の半導体層上に、光照射面となる透明導電膜を形成する工程と、前記第1の半導体層から発生する電流を集電する電極部を前記第1の半導体層の他方面上に形成する工程と、を備える光電変換半導体装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、ウエット半導体製造技術を利用して製造された、表面プラズモン共鳴(SPR)を誘起させる構造を有し、光エネルギーで発電を行う半導体装置とその製造方法を提供することができる。
図1(a)乃至(f)は、本発明のPR誘起構造の製造工程を説明するための図である。 図2は、第1の実施形態におけるSPR誘起構造の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態における第1の構成例を示す断面図である。 図4は、第1の実施形態における第2の構成例の断面図である。 図5は、第1の実施形態におけるSPR誘起部位を含まない構造の第3の構成例を示す断面図である。 図6は、太陽電池に照射する光の波長と光源の出力の特性を示す図である。 図7は、第1の実施形態の太陽電池の各素子における照射された光の波長とIPCEによる特性を示す図である。 図8は、第1の実施形態の太陽電池の各素子の特性値を示す図である。 図9(a)乃至(d)は、第2の実施形態における第1の構成例の製造工程について説明するための断面図である。 図10は、第2の実施形態におけるSPR誘起部位を設けた第2の構成例を示す断面図である。 図11は、第2の実施形態におけるSPR誘起部位を含まない構造の素子の第3の構成例を示す断面図である。 図12は、第2の実施形態の太陽電池の各素子における照射された光の波長とIPCEによる特性を示す図である。 図13は、第2の実施形態の太陽電池の各素子の特性値を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
まず、本発明の概念について説明する。
本発明は、半導体製造技術として、製造工程にウエットプロセスを用いて作製した、表面プラズモン共鳴(SPR:Surface Plasmon Resonance)を誘起させる構造を有する光電変換半導体装置である。この表面プラズモン共鳴の誘起により、電場増強効果が得られることは公知である。尚、本実施形態における電場増強効果は、外部電源以外の手段により電場増強されることを示唆する。特に、太陽電池における電場増強効果は、内蔵電界形成部の電位を増強することについて着目している。
後述する実施形態においては、ウエットプロセスを用いた光電変換層を有する半導体装置として、有機太陽電池を提案する。基板上に形成された導電体(例えば、金属)からなるSPRを誘起させる構造部位が、ウエットプロセスを用いたシリコン系の液体系材料からなるシリコン半導体で封止されるように形成され、電場増強効果によりシリコン太陽電池のNIR領域における光電変換効率を向上させる構成である。ウエットプロセスによる半導体の成膜は、塗布方法であるスピンコートやスプレー等の簡易な製造方法を用いる。
有機太陽電池としては、例えば、色素増感型太陽電池の色素と、酸化チタン微粒子との界面に、SPRを促すナノ粒子を導入する第1の構造や、有機薄膜太陽電池の半導体層である、PEDOT−PSSに、銀ナノ構造を導入する第2の構造が、既に考えられている。
第1の実施形態について説明する。
1.ヘテロジャンクション構造を応用する。
ヘテロジャンクション構造(アモルファスシリコン−基板シリコン)型太陽電池を作製する。以下に、作製方法と、シミュレーションによる特性について説明する。
<作製方法>
第1の工程として、SPRを誘起させる構造を作り出すために用いる液体シリコン材料を調製する。
本実施形態における液体シリコン材料は、高次シラン化合物を含有する液体材料を用いる。高次シラン化合物は、一般式Sin× m(m=n,m=2n−2,または、m=2n)で表されるモノマーである。nは5以上の整数である。高次シラン化合物として、例えば、1個の環系を有するものとして、シクロペンタシラン、シリルシクロペンタシラン、シクロヘキサシラン、シリルシクロヘキサシラン、及びシクロヘプタシランがある。
これらは、具体的には、2個の環系を有するものとして、1、1’−ビスシクロブタシラン、1、1’−ビスシクロペンタシラン、1、1’−ビスシクロヘキサシラン、1、1’−ビスシクロヘプタシラン、1、1’−シクロブタシリルシクロペンタシラン、1、1’−シクロブタシリルシクロヘキサシラン、1、1’−シクロブタシリルシクロヘプタシラン、1、1’−シクロペンタシリルシクロヘキサシラン、1、1’−シクロペンタシリルシクロヘプタシラン、1、1’−シクロヘキサシリルシクロヘプタシラン、スピロ[2、2]ペンタシラン、スピロ[3、3]ヘプタタシラン、スピロ[4、4]ノナシラン、スピロ[4、5]デカシラン、スピロ[4、6]ウンデカシラン、スピロ[5、5]ウンデカシラン、スピロ[5、6]ドデカシラン、スピロ[6、6]トリデカシラン等が挙げられる。
また、高次シラン化合物を含有する液体材料は、液体状の高次シラン化合物自体とする。溶液には、高次シラン化合物を溶媒に溶解した溶液を含む。この溶媒は、本実施形態で用いる溶媒として、ケイ素化合物を溶解し溶媒と反応しないものであれば特に限定されない。具体例として、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−デカン、ジシクロペンタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、デュレン、インデン、テトラヒドロナフタレン、デカヒドロナフタレン、スクワラン等の炭化水素系溶媒がある。
他にも、ジプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1、2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、p−ジオキサン等のエーテル系溶がある。
さらに、プロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、クロロホルム等の極性溶媒を挙げることができる。尚、これらは、紫外線で分解されないものが好ましい。
本実施形態では、UV光照射したシクロペンタシラン(CPS)の30vol%トルエン溶液を調製し、液体シリコン材料を得ている。例えば、UV光照射したシクロペンタシラン(CPS)の30vol%(10−40%、好ましくは25−30%)の有機溶媒、好ましくはトルエン)溶液を調製し、液体シリコン材料を得る。また、これらの調製は、グローブボックス中において、酸素濃度0.01〜1[ppm]好ましくは0.1〜0.5[ppm]以下の窒素雰囲気下で行っている。ガス雰囲気を管理するのは、酸素濃度が高かった場合には、酸素含有量が多いシリコン膜つまり、酸化シリコン膜が形成されてしまうため、これを防止するためである。
<SPR誘起構造の形成>
図1(a)乃至(f)に示すSPR誘起構造の製造工程図を参照して説明する。
本実施形態では、表面プラズモン共鳴の波長800〜1000nm近傍を目標として、SPR誘起構造を作製する。図1(a)に示すように、第1の型(又は、第1の極性)がp型の結晶シリコンによる半導体基板(CZ)1を準備する。尚、n型の結晶シリコンは、第2の型(又は、第2の極性)とする。本実施形態では、例えば、結晶面が<100>、比抵抗率が、1〜10[Ω・cm]のp型半導体基板(以下、基板と称する)1を用いる。前処理として、基板1をUV洗浄する。UV洗浄は、例えば、波長172[nm]、照度10[mW/cm]のUV光を10分間照射しながら基板表面を洗浄する。勿論、基板1のUV洗浄は必須ではない。
次に図1(b)に示すように、金(Au)ターゲットを用いたスパッタリングにより、基板1全面上に膜厚10nm程度の金属膜(Au)2を形成する。その後、図1(c)に示すように、金属膜2上にポジ型電子リソグラフィ用レジスト材料(商品名Zep−520a;日本ゼオン株式会社社製)をスピンコート(4000rpm)で塗布して、レジスト層(厚さ:200nm)4を形成する。尚、本実施形態においては、金属膜としてAu(金)を提案しているが、実際には、Au以外の金属を用いることも可能である。但し、ターゲットとしている赤外領域の周波数との整合を取る必要がある。近似的に共鳴周波数(波長の逆数)は、誘電率に反比例する。また、Auのグリッド幅も、共鳴周波数に反比例する。
従って、仮に、共鳴周波数領域において、誘電率がAuの半分の金属を用いた場合、Auと同じ周波数領域にて共鳴を得るためには、グリッド幅を倍にすればよく、反対に誘電率がAuの倍の金属を用いた場合には、グリッド幅を半分にすればよい。
さらに、図1(d)に示すように、フォトリソグラフィ技術によるパターニングを行う。例えば、加速電圧100kVの電子ビーム露光装置に載置して、1.2μC/cmのドーズレートで、レジスト層2に所望の金属体のパターンを描画した後、現像処理を行う。現像処は、現像液に30分間浸漬し、その後、リンス処理で不要な部分を除去し、乾燥させて所望するレジストパターン3を形成する。この時、別途、レジストパターン3に対して硬化処理を施してもよい。
次に、図1(e)に示すように、レジストパターン3が形成された基板1に対して、ウエットエッチング処理を施し、表面が露呈する不要な金属膜を除去する。このエッチング処理により形成された金属パターンは、SPR誘起部位5となる。本実施形態において、SPR誘起部位5は、一例として、複数の部位が基板上で電気的に分離されたアイランド状態でマトリックス状に配列されて形成されている。SPR誘起部位5の寸法や配置パターンは、設計に基づき、FT−IR吸収スペクトルのピーク値が所望する波長(λ=1000nm近辺)になるように考慮されて形成されている。
図1(f)に示すように、SPR誘起部位5を形成した後、基板1をレジストリムーバー溶液中に浸漬して、超音波洗浄を行い、レジストパターン3を除去する。他にも、アッシング処理により、レジストパターン3を除去してもよい。
図2には、本実施形態におけるSPR誘起構造の一例を示す。
本実施形態では、共鳴波長800〜1000nm近辺を狙い、金属膜からなる複数のSPR誘起部位5を形成する。これらのSPR誘起部位5は、p基板1上で矩形形状に形成され、間隔を空けてマトリクス状に配置されている。SPR誘起部位5の大きさ及び配置間隔の一例としては、図2に示すように、距離a,b,c,dを用いて表すと、(a,b,c,d)=(10〜100nm、100〜200nm,300nm,500nm)となり、更に好ましくは、(a,b,c,d)=(40〜60nm,100〜150nm,300nm,500nm)となる。
また、SPR誘起部位の高さは、本実施形態では、10nmとしているが、これに限定されず、高さの許容範囲として、1〜100nmであり、好ましくは、1〜10nmである。勿論、この形状及び配置パターンは、一例であって、所望する共鳴波長が得られるのであれば、限定されるものではない。本実施形態におけるSPR誘起部位5は、直方体の形状で基板上に均一の間隔で配置した一例である。SPR誘起部位5の形状においては、SPRが誘起されるのであれば、円(楕円)柱形状、円錐形状、台形形状、多角形の柱形状等の何れを用いてもよい。また、本実施形態では、SPRの誘起が均一になるようにSPR誘起部位5を均等に配置したが、設計仕様に基づき、SPRに粗密(強度差)を持たせるように、SPR誘起部位5の配置間隔を変えて粗密に配置してもよい。例えば、基板の単位面積当たりに形成されるSPR誘起部位5の個数を増減して粗密することも可能である。
次に、前述したSPR誘起構造を有する基板1を用いた太陽電池の作製について説明する。図3には、第1の実施形態における第1の構成例となる6層構造の太陽電池の積層断面を示している。
この太陽電池11は、ベース部材となるp型半導体からなる結晶シリコン基板1と、基板1の表面上に図2に示した配置パターンで形成された金属膜からなるSPR誘起部位5と、SPR誘起部位5を埋め込むように封止し、上面が平坦に形成されたi型アモルファスシリコン層6と、その上面に形成されたn型アモルファスシリコン層7と、基板1の最表面に形成される透明導電膜8と、基板1の裏面側に形成された集電電極層9(集電体構造)とで構成される。本実施形態における集電体構造は、半導体基板とオーミック接触できる金属により実現することができる。例えば、p型結晶シリコン基板であれば、AlやAuが好適し、n型結晶シリコン基板であれば、HfやMg等の金属が好適する。本実施形態において、成膜技術の容易さ、製造コスト等を考慮すれば、Alが最も好適する。
以下の説明では、集電電極層を裏面電極と称する。尚、i型半導体(i型アモルファスシリコン)は、不純物を含まない真性半導体である。
このような構成のうち、シリコン基板1は、厚さ100〜600umの範囲内で、本実施形態では、厚さ100〜200umとしている。i型アモルファスシリコン層6は、膜厚10〜100nmの範囲内で、膜厚10〜20nmとしている。尚、i型アモルファスシリコン層6は、抵抗が非常に高いため、膜厚が厚すぎると、太陽電池の形状因子が低下する懸念があり、逆に薄すぎると、ダイオード逆方向電n流が増大して、開放電圧の低下を招く虞がある。従って、シミュレーション又は実測(経験)により、適宜膜厚を設計することが望ましい。n型アモルファスシリコン層7は、光の侵入を妨げないように、膜厚1〜100nmの範囲内で、本実施形態では膜厚1〜10nmとしている。
また、透明導電膜8は、シート抵抗が10[Ω/□]以下で且つ光の進入を妨げないように、膜厚200〜400nmの範囲内であり、本実施形態では、膜厚250〜350nmとして形成している。裏面電極9は、膜厚100nm以上が好ましい。但し、フレキシブル化を実現する場合には、基板材料を選択することにより、この膜厚には限定されない。
次に、第1の構成例の素子Aとなる太陽電池(ヘテロジャンクション構造)の製造工程について説明する。
まず、前述したSPR誘起構造の形成の製造工程により、SPR誘起部位5を基板1に形成する。次に、基板1をUV洗浄(波長172[nm],照度10[mW/cm]のUV光を10分間照射し基板表面を洗浄)し、その後、グローブボックスに入れる。そのボックス内の雰囲気は、酸素濃度0.01〜1[ppm]好ましくは0.1〜0.5[ppm]以下である窒素雰囲気下とする。
次に、ウエットプロセスを用いて、SPR誘起部位5を埋め込むようにi型アモルファスシリコン層6を形成する。本実施形態では、前述した液体シリコン材料を用いて、焼成後の膜厚が約20[nm]となるように、前述したスピンコート工程により基板1上に形成する。焼成温度は、200〜600℃が好ましく、更に450〜550℃が好ましい。
スピンコートを用いているため、i型アモルファスシリコン層6の上面は平坦な面に形成される。スピンコート工程の際に、基板1は、グローブボックス内に入れ、酸素濃度0.1〜0.5[ppm]以下の窒素雰囲気下で膜を形成する。グローブボックス内の酸素濃度を0.5ppm以下にすることで、成膜後のシリコン膜中酸素含量を2000[ppm]以下に制御される。
次に、i型アモルファスシリコン層6上に、膜厚10[nm]程度のn型アモルファスシリコン膜7を成膜する。この成膜は、基本的には、液体シリコン材料を用いたウエットプロセスを採用するが、真空装置を用いたドライプロセスで成膜してもよい。これは、既にSPR誘起部位5がi型アモルファスシリコン層6により完全に覆われているため、コンタミ等の汚染が発生しない。本実施形態では、プラズマCVD装置を用いて成膜した。成膜条件は、公知なプロセス条件であり、例えば、基板温度を180℃に加熱保持し、成膜ガスとして、ガス流量10[sccm]のSiHガスと、ガス流量20[sccm]のPHガスとを用いて、チャンバー内圧力20[Pa]及び、プラズマのパワー(RFパワー)を55[mW/cm]とする。本実施形態では、10[nm]の膜厚のn型アモルファスシリコン膜が形成されている。
次に、スパッタリング装置を用いて、n型アモルファスシリコン膜7上に透明導電膜層8を形成する。さらに、基板1の裏面上には、金属材料を用いた裏面電極9を形成する。尚、図示していないが、透明導電膜層8側には、裏面電極9に対応する電極、例えば公知なくし形電極等が形成されている。
また、前述した第1の構成例の素子Aにおいて、n型とp型とを入れ替えた構成の変形例も可能である。即ち、図3(d)に示す構成において、下面側から裏面電極9、n型シリコン基板1、SPR誘起部位5、i型アモルファス層6、p型アモルファス層7、透明導電膜層8により構成される。この変形例においても、前述した第1の構成例と同等の効果を奏することができる。
図4には、本実施形態の第1の構成例と比較するために、作成した第2の構成例(ヘテロジャンクション構造)の素子Bとなる6層構造の太陽電池の積層断面を示している。
この第2の構成例は、前述した第1の構成例における基板1上に設けたSPR誘起部位5を透明導電膜層8上に形成した構成例である。SPR誘起部位5の構成は、前述した第1の構成例における形状及び配置と同様であり、図2に示す構成を用いている。SPR誘起部位5以外の積層構造は、第1の構成例(素子A)と同様である。
また図5には、第3の構成例の素子Cとして、第1,第2の構成例と特性を比較するために、SPR誘起部位5を設けていない6層構造の例を示している。
次に、第1の実施形態における太陽電池の特性に関する評価及び結果について説明する。
本実施形態の太陽電池に、光源(JCR12V−100W、USHIO製)を用いて、光を24[mW/cm]の放射照度(波長=400〜1200nmまでの積分値)にて照射した。図6には、太陽電池に照射する光の波長と光源の出力の特性を示している。光が照射された太陽電池の出力は、電流−電圧計(KEITHLEY−2400)と、付属のソフトウエアを用いて、IV特性を測定した。測定環境の温度は300[K]であった。また、IPCE測定については、光源を分光させ、各波長の光を対象である太陽電池へ照射して行った。その照射時の短絡電流値をJsc(λ)[mA/cm]とすると、このIPCE値は次式で算出できる。
Figure 2010225798
但し、λは波長[nm],φ(λ)は、分光されて照射された入射光のパワー[mW/cm]とする。この方法にてJsc(λ)を取得し、IPCEを算出した。
図7には、各素子A,B,Cにおける照射された光の波長と算出されたIPCEの特性を示している。図8には、各素子A,B,C毎に求められた、暗時の短絡電流値に対する短絡電流値(mA/cm)、開放電圧値Voc(V)、形状因子F.F(%)及び、入射光に対する光電変換効率(%)を示している。このような特性から、本実施形態の第1の構成例(素子A)が最も短絡電流及び、開放電圧が高いことが分かる。また、IPCE特性の結果より、NIR領域における値は素子Aが高いことが分かる。短絡電流については、NIR領域の光電変換効率向上によるものと理解できる。
一方、開放電圧が増大することは、SPRの影響を受けていると考えられる。その理由としては、一般的に太陽電池開放電圧Vocは、短絡電流Jscと、暗時の漏れ電流Joとの比で決まる。素子AのJoは、素子BのJoと比較し、二倍以上の差があったにもかかわらず、Vocが向上したのは、SPRの電場増強効果によるものと推定される。従って、基板から距離が遠ざかるほど、SPR電界が減少している。つまり、基板に対して、上側の層へ向かう電界が発生する。
これに対して、本実施形態の太陽電池の内蔵電位は、逆方向である。つまり、光照射時の内蔵電位緩和が、SPR電界によって更に緩和され、開放電圧向上に至ったと考えられる。
以上のように第1の実施形態によれば、PRを誘起させるSPR誘起部位5を、ヘテロジャンクション構造を有する半導体層中に設けることにより、光電変換効率が上昇する効果が得られている。本実施形態の例では、4%程度(15.42→19.05)の光電変換効率が改善されている。
また、第1の実施形態によれば、SPR誘起部位5及びSPR誘起部位5を覆う半導体層をウエットプロセスにより形成するため、ドライプロセスにおけるプラズマ処理(成膜及びエッチング)において、発生するプラズマによるストレスと、コンタミネーション等の問題が無くなり、安定した品質で歩留まりを下げることを防止できる。また、ウエット処理であるため、ドライプロセスを用いる半導体製造装置に比べて、設備投資を含む製造コストを安価にすることができる。
次に図9(a)乃至(d)には、第2の実施形態における第1の構成例A2となる6層構造の太陽電池(アモルファスシリコンpin構造)の製造工程の積層断面を示している。本実施形態のSPR誘起部位5は、アモルファスシリコン(以下、アモルファスと称する)材料のみで作製される太陽電池へ応用する例である。
図9(a)においては、まず、洗浄されたガラス基板11上に、透明導電膜層12を形成し、さらに上層に、CVD法を用いて、n型アモルファス層13を積層形成する。この時、n型アモルファス層13の膜厚が15[nm]になるように、プロセス条件(成膜時間等)を設定した。
図9(b)に示すように、n型アモルファス層13上に、SPRを誘起させるための前述した金属膜を前述した第1の実施形態(図1)と同様のプロセスにより形成する。この金属膜に対して、フォトリソグラフィ技術を用いて、FT−IR吸収スペクトルのピーク値が所望する波長(λ=700nm)近辺になるサイズにパターンニングして、SPR誘起部位14を形成する。
図9(c)に示すように、その後、液体シリコン材料を用いて、i型アモルファス層15を成膜する。このi型アモルファス層15の膜厚は、略400[nm]になるように、プロセス条件を設定した。さらに、前述したプラズマCVD法を用いて、i型アモルファス層15上に、p型アモルファスシリコン膜16を形成する。
図9(d)に示すように、p型アモルファスシリコン膜16上にCVD装置を用いて裏面電極17を形成する。この時、本実施形態では、CVD装置におけるプロセス条件を、基板加熱温度を180℃に保持し、ガス流量5[sccm]のSiHと、ガス流量20[sccm]のB、とガス流量70[sccm]の水素ガスとのプロセスガスを用いて、チャンバー内圧力20[Pa]の雰囲気下に、パワー(RFパワー)75[mW/cm2]を印加したプラズマ処理により成膜している。
前述した第1の構成例の素子A2において、n型とp型とを入れ替えた構成の変形例も可能である。即ち、図9(d)に示す構成において、下面側から裏面電極17、n型アモルファスシリコン膜16、i型アモルファス層15、SPR誘起部位14、p型アモルファス層13、透明導電膜層12及びガラス基板11により構成される。この変形例においても、前述した第1の構成例と同等の効果を奏することができる。
本実施形態においても、第1の構成例の素子A2と比較するために、図10に示すガラス基板上にSPR誘起部位を設けた第2の構成例の素子B2の6層構造の太陽電池の積層断面を示している。さらに、図11に示すSPR誘起部位を含まない構造の素子C2を作製する。
図12には、各素子A2,B2,C2における照射された光の波長と算出されたIPCEの特性を示している。図13には、各素子A2,B2,C2毎に求められた、暗時の短絡電流値に対する短絡電流値(mA/cm)、開放電圧値Voc(V)、形状因子F.F(%)及び、入射光に対する光電変換効率(%)を示している。
本実施形態においても、第1の構成例(素子A2)が最も短絡電流及び、開放電圧が高いことが分かる。また、IPCE特性の結果より、NIR領域における値は素子A2が高いことが分かる。短絡電流については、NIR領域の光電変換効率向上によるものと理解できる。
以上説明したように、第1の実施形態及び第2の実施形態による太陽電池は、以下の効果を奏する。
1.表面プラズモン共鳴(SPR)を発生させるSPR誘起部位を半導体層(光電変換層)中に設けることにより、所望の波長の光強度を変化させることができ、シリコン太陽電池のNIR領域における光電変換効率を向上させることができる。
2.製造工程において、第1,2の実施形態では、SPR誘起部位を覆うシリコン層の成膜に液体シリコン材料によるウエットプロセスを用いることにより、真空成膜装置(PECVD、スパッタリング装置等)のプラズマによる損傷やパーティクルによる影響を排除することができる。ウエットプロセスとして、スピンコート法等を用いているために、万が一汚染したとしても、簡単なクリーニングで済み、生産プロセスに掛かるエネルギーも減少すると思われる。また、設備的にも簡易であるために、設備費用も少なくて済む。従って、これらの技術(SPRと液体プロセス)により、光電変換効率が高く、コストが低い太陽電池が作製できる。
3.SPRの基板垂直方向の電場が増強されることにより、太陽電池のダイオード内蔵電位と逆向きであれば、光照射時の接合電位緩和が促される。これにより、開放電圧が向上することができる。
1…シリコン半導体基板(基板)、2…金属膜、3…レジストパターン3、4…レジスト層、5,14…SPR誘起部位、6,15…i型アモルファスシリコン層、7,13…n型アモルファス層、8…透明導電膜、9,17…裏面電極、11…ガラス基板、12…透明導電膜層、16…p型アモルファスシリコン膜。

Claims (9)

  1. 第1の型からなる第1の半導体層と、
    それぞれが分離する所定のパターンで、前記第1の半導体層の一方面上に分布するように形成された導電体部位と、
    前記導電体部位を封止するように形成される第2の半導体層と、
    前記第2の半導体層上に形成される、前記第1の半導体層とは異なる第2の型からなる第3の半導体層と、
    前記第1の半導体層の他方面上に形成され、発生した電流を集電する電極部と、
    前記第3の半導体層上に形成され、光照射面となる透明導電膜と、を具備し、
    光照射時に前記導電体部位が表面プラズモン共鳴を誘起して光電変換することを特徴とする光電変換半導体装置。
  2. 前記第1の半導体層乃至前記第3の半導体層は、pin構造を有し、
    前記光照射面側の前記第3の半導体層としてn型半導体層が配置され、
    前記導電体部位をi型半導体層と前記n型半導体層との界面に隣接して設けられることを特徴とする請求項1に記載の光電変換半導体装置。
  3. 前記第1の半導体層乃至前記第3の半導体層は、pin構造を有し、
    前記光照射面側の前記第3の半導体層としてp型半導体層が配置され、
    前記導電体部位をi型半導体層と前記p型半導体層との界面に隣接して設けられることを特徴とする請求項1に記載の光電変換半導体装置。
  4. 前記第2の半導体層は、焼成されたシリコン液体系材料により形成されることを特徴とする請求項1に記載の光電変換半導体装置。
  5. 他方面に集電体構造を有する結晶半導体基板の一方面上に、少なくとも2層の半導体層及び透明導電膜が積層形成されて、光電変換による電流を発生させる構造を有し、
    前記半導体層中に、表面プラズモン共鳴を誘起する導電体部位を備えることを特徴とする光電変換半導体装置。
  6. 前記結晶半導体基板は、p型半導体からなり、
    前記半導体層はin構造に形成され、前記結晶半導体基板側にi型半導体層を形成し前記透明導電膜側にn型半導体層を形成するように配置し、
    前記導電体部位が前記半導体層におけるi型半導体層と、前記結晶半導体基板との界面に隣接して設けられることを特徴とする請求項5に記載の光電変換半導体装置。
  7. 前記導電体部位に誘起される表面プラズモン共鳴の波長が、800〜1000nmの範囲内であることを特徴とする請求項1乃至7のうちのいずれか1つに記載の光電変換半導体装置。
  8. 光電変換により電流を生成する光電変換半導体装置の製造方法であって、
    第1の型からなる第1の半導体層を形成する工程と、
    前記第1の半導体層の一方面上に分布するようにパターニングされ、それぞれが分離する所定のパターンで配置され、表面プラズモン共鳴を誘起する複数の導電体部位を形成する工程と、
    前記導電体部位を封止するようにシリコン液体系材料を塗布し、焼成により第2の半導体層を形成する工程と、
    前記第2の半導体層上に前記第1の半導体層とは異なる第2の型からなる第3の半導体層を形成する工程と、
    前記第3の半導体層上に、光照射面となる透明導電膜を形成する工程と、
    前記第1の半導体層から発生する電流を集電する電極部を前記第1の半導体層の他方面上に形成する工程と、
    を具備することを特徴とする光電変換半導体装置の製造方法。
  9. 第1の半導体からなる結晶半導体基板の一方面に、表面プラズモン共鳴を誘起する導電体部位を前記第1の半導体層の一方面上に分布するように形成する工程と、
    前記導電体部位を封止するようにシリコン液体系材料を塗布し、焼成により第2の半導体層を形成する工程と、
    前記第2の半導体層上に前記半導体基板とは異なる第2の型からなる第3の半導体層を形成する工程と、
    前記第1の半導体からなる結晶半導体基板の他方面に前記第1の半導体層から発生する電流を集電する電極部を形成する工程と、
    前記第3の半導体層上に、光照射面となる透明導電膜を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする光電変換半導体装置の製造方法。
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