JP2010225618A - センシング装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】静電誘導ノイズによるセンシング装置のセンシング精度の低下を抑制する。
【解決手段】センシング装置100を提供する。センシング装置100は、アレイ基板11上に形成され、センシング結果を示す信号を出力するセンシング回路1と、アレイ基板11上に形成され、センシング回路1から出力された信号を標本化するとともに各標本の電圧を一定時間だけ保持しつつ出力するサンプルホールド回路2と、アレイ基板11との間にサンプルホールド回路2を挟み、アレイ基板11に直交する方向においてサンプルホールド回路2を覆うシールド電極19とを備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、センサーを備えたセンシング装置および電子機器に関する。
静電誘導ノイズによるセンサー性能の低下を抑制する技術として、特許文献1、2及び3には、センサーに重なるシールドを設け、このシールドによってセンサーへの静電誘導ノイズを遮断しようとする技術が記載されている。また、特許文献4には、センサーに接続された総ての配線を別層で横切ってセンサーを囲むシールド(ガードリング40)を設け、配線からセンサーへのノイズを遮断しようとする技術が記載されている。
特開2005−32105号公報(図1) 特開2000−91551号公報(図1) 特開2000−91552号公報(図1) 特開平9−288285号公報(図6)
ところで、一般なセンシング装置は、センサーからの出力信号を標本化するとともに各標本の電圧を一定時間だけ保持しつつ出力するサンプルホールド回路を備える。サンプルホールド回路は、アナログ動作をするものであり、電圧を保持しつつ出力するために高インピーダンスの導電路を含むから、その出力電圧には静電誘導ノイズ(ノイズ電圧)の影響が大きく現れる。したがって、上述の各技術によってセンサーへのノイズを遮断することができたとしても、サンプルホールド回路が静電誘導ノイズに曝されると、センシング装置のセンシング精度が大幅に低下する虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、静電誘導ノイズによるセンシング装置のセンシング精度の低下を抑制することを解決課題としている。
この課題を解決するために、本発明は、基板上に形成され、センシング結果を示す信号を出力するセンサーと、前記基板上に形成され、前記信号を標本化するとともに各標本の電圧を一定時間だけ保持しつつ出力するサンプルホールド回路と、前記基板との間に前記サンプルホールド回路を挟み、前記基板に直交する方向において前記サンプルホールド回路と重なる一つのシールド電極とを備えるセンシング装置を提供する。
このセンシング装置によれば、サンプルホールド回路への静電誘導ノイズの電気力線の多くがシールド電極に収束するから、静電誘導ノイズによるセンシング装置のセンシング精度の低下を抑制することができる。なお、サンプルホールド回路への静電誘導ノイズの電気力線のより多くをシールド電極に収束させるという観点では、基板に直交する方向においてシールド電極がサンプルホールド回路の全部と重なる形態、すなわち当該方向においてシールド電極がサンプルホールド回路を覆う形態が好適である。
このセンシング装置において、前記センサーは、第1層に含まれるアノード電極と、第2層に含まれるカソード電極とを有する受光素子であり、前記シールド電極は、前記第1層又は前記第2層に含まれる、ようにしてもよい。第1層及び第2層は、別々の層であってもよいし、同一の層であってもよい。このセンシング装置によれば、センシング装置に必須のセンサーに含まれるアノード電極またはカソード電極と同一のプロセス(層)でシールド電極を形成可能であるから、製造工程が簡素となる。
上記の各センシング装置において、前記シールド電極に固定電位が供給されるようにしてもよい。このセンシング装置によれば、シールド電極をフローティング状態とする形態に比べて、静電誘導ノイズの電気力線がシールド電極に収束しやすくなる。
ところで、電源配線には配線インピーダンスを十分に低くするために十分に広い幅が求められる。一方、静電誘導ノイズの遮断の観点から、シールド電極には十分に広い面積が求められる。そこで、上記のセンシング回路において、前記サンプルホールド回路に固定電位を供給する第1幅の電源配線と、前記サンプルホールド回路に固定電位を供給する第2幅の電源配線とを備え、前記第2幅は前記第1幅よりも狭く、前記第2幅の電源配線と前記シールド電極とは電気的に接続されているようにしてもよい。このセンシング装置によれば、シールド電極と電気的に接続された電源配線の幅が狭いから、レイアウト面積を狭くすることができる。この利点は、例えばセンシング装置の狭額縁化に寄与する。なお、第1幅よりも狭い第2幅の電源配線は、シールド電極と電気的に接続されているから、その配線インピーダンスは十分に低く抑えられる。
あるいは、複数の電源配線を備え、前記複数の電源配線のいずれか一つは前記シールド電極の一部又は全部を含むようにしてもよい。このセンシング装置では、シールド電極を含む電源配線の一部が他の一部およびサンプルホールド回路と重なる。したがって、このセンシング装置によれば、シールド電極を含む電源配線の、サンプルホールド回路の層における幅を狭くすることができる。
また、本発明は、上記の各センシング装置を備えた電子機器を提供する。
本発明の一実施形態に係るセンシング装置100の電気的構成を示す図である。 センシング装置100の動作を説明するためのタイミングチャートである。 センシング装置100のセンシング回路1のリセット動作を説明するための回路図である。 センシング回路1のセンシング動作を説明するための回路図である。 センシング回路1の読出動作を説明するための回路図である。 センシング装置100のサンプルホールド回路Eの蓄積動作を説明するための回路図である。 サンプルホールド回路Eの出力動作を説明するための回路図である。 サンプルホールド回路Eのリセット動作を説明するための回路図である。 図1のA−A´断面図である。 図9に対応する平面図である。 図9及び図10に示すインバータ回路の電気的構成を示す回路図である。 センシング装置100と対比する比較例600の構成を示す断面図である。 図12に対応する平面図である。 センシング装置100の製造工程を説明するための断面図である。 センシング装置100の変形例に係るセンシング装置200の構成を示す断面図である。 静電誘導ノイズに対するセンシング装置200の電気的特性を示す図である。 静電誘導ノイズに対するセンシング装置100の電気的特性を示す図である。 センシング装置200の変形例に係るセンシング装置300の構成を示す断面図である。 センシング装置100の変形例に係るセンシング装置400の構成を示す断面図である。 図18に対応する平面図である。
図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。ただし、各図面においては、各部の寸法の比率が実際のものとは適宜に相違している。また、本発明は、以下に述べる各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態を変形して得られる各種の変形例や、各実施形態またはその変形例を応用して得られる形態をも技術的範囲に含みうる。なお、各図において共通する部分には同一の符号が付されている。
図1は、本発明の一実施形態に係るセンシング装置100の電気的構成を示す図である。この図に示すように、センシング装置100は、電気的には、画素部10と、サンプルホールド回路部20と、周辺回路部30と、X方向に延在するm本の走査線(リセット線L1および選択線L2)と、Y方向に延在するn本のセンス線L3と、一本の検出線L4を備える。m本の走査線の各々は、画素部10において、総てのセンス線L3と交差している。
画素部10は、m本の走査線とn本のセンス線L3との交差に対応して各々配置されたm×n個のセンシング回路1を画素として有する。センシング回路1は、入射光量に応じた大きさの電流を生成するフォトダイオード(センサー)PDを有し、フォトダイオードPDへの入射光量に応じた大きさの信号をセンス線L3へ出力する。サンプルホールド回路部20は、n本のセンス線L3に各々接続されたn個のサンプルホールド回路2を有する。サンプルホールド回路2は、対応するセンス線L3からの信号を標本化するとともに標本の電圧を一定時間だけ保持しつつ検出線L4へ出力する。
周辺回路部30は、行選択回路31と列選択回路32と制御回路33とを有する。行選択回路31は、m本のリセット線L1に第1リセット信号YRES1〜YRESmを供給し、m本の選択線L2に行選択信号YSEL1〜YSELmを供給することにより、m本の走査線(リセット線L1および選択線L2)を一定の長さの行選択期間ごとに順次選択する。列選択回路31は、n個のサンプルホールド回路2に列選択信号XSEL1〜XSELnを供給することにより、各行選択期間においてn個のサンプルホールド回路2を順次選択する。
制御回路33は、外部の装置から供給される信号に基づいて、行選択回路31および列選択回路32を通じてm×n個のセンシング回路1およびn個のサンプルホールド回路2を制御する一方、検出線L4から供給される信号を用いて予め定められた処理を行う。この処理としては、例えば、センシング装置100と外部の物体との接触の検出や、この検出のための信号の出力、センシング装置100における外部の物体との接触位置の検出、この検出のための信号の出力などが挙げられる。
図1に拡大して示すように、センシング回路1は、フォトダイオードPDと、リセットトランジスタTr1と、選択トランジスタTr2と、増幅トランジスタTr3とを有する。フォトダイオードPDは、固定の高電位(VDD)が供給される高電位電源線と固定の低電位(接地電位)が供給される低電位電源線(接地線)との間に介挿されており、そのアノード電極は低電位電源線と電気的に接続されている。
リセットトランジスタTr1は、フォトダイオードPDのカソード電極と高電位電源線との間に介挿され、スイッチング素子として機能するTFT(薄膜トランジスタ)であり、そのゲート電極はリセット線L1と電気的に接続されている。第i行のセンシング回路1のリセットトランジスタTr1は、リセット線L1からの第1リセット信号YRESiがアクティブレベルならばオン状態となり、非アクティブレベルならばオフ状態となる。
選択トランジスタTr2は、高電位電源線とセンス線L3との間に介挿され、スイッチング素子として機能するTFTであり、そのゲート電極は選択線L2と電気的に接続されている。第i行のセンシング回路1の選択トランジスタTr2は、選択線L2からの行選択信号YSELiがアクティブレベルならばオン状態となり、非アクティブレベルならばオフ状態となる。
増幅トランジスタTr3は、選択トランジスタTr2と高電位電源線との間に介挿されたNチャネル型のTFTであり、そのゲート電極はフォトダイオードPDのカソード電極と電気的に接続されている。高電位電源線からセンス線L3への経路において、増幅トランジスタTr3および選択トランジスタTr2は直列に接続されており、増幅トランジスタTr3のドレイン電極は高電位電源線と電気的に接続されている。
一方、サンプルホールド回路2は、容量素子3と、スイッチSW1と、増幅器4と、スイッチSW2と、スイッチSW3とを有する。容量素子3は、標本の電圧を保持するためのものであり、一対の電極(電極5および電極6)を有する。電極6は、低電位電源線と電気的に接続されている。
スイッチSW1は、容量素子3の電極5とセンス線L3との間に介挿されており、周辺回路部30から供給される読出信号SHG1がアクティブレベルならばオン状態となり、非アクティブレベルならばオフ状態となる。増幅器4は、入力端子および出力端子を有し、入力端子から入力した信号を増幅して出力端子から出力するものであり、その入力端子は、容量素子3の電極5と電気的に接続されている。
スイッチSW2は、増幅器4の出力端子と検出線L4との間に介挿されている。第j列のサンプルホールド回路2のスイッチSW2は、列選択回路32からのYSELjがアクティブレベルならばオン状態となり、非アクティブレベルならばオフ状態となる。スイッチSW3は、容量素子3の電極5と低電位電源線との間に介挿されており、周辺回路部30から供給される第2リセット信号SHG2がアクティブレベルならばオン状態となり、非アクティブレベルならばオフ状態となる。
図2は、センシング装置100の動作を説明するためのタイミングチャートである。この図に示すように、センシング回路1に供給される信号のうち、第1リセット信号YRES1〜YRESmは、周期がm×1Hの第1パルスを1Hずつ順次シフトしたものであり、行選択信号YSEL1〜YSELmは、周期がm×1Hの第2パルスを1Hずつ順次シフトしたものである。
一方、サンプルホールド回路2に供給される信号のうち、読出信号SHG1および第2リセット信号SHG2は、いずれも周期が1Hのパルスである。読出信号SHG1は、第1リセット信号YRESiとともにアクティブレベルとなり、行選択信号YSELiとともに非アクティブレベルとなる。第2リセット信号SHG2は、読出信号SHG1がアクティブレベルであり、且つ行選択信号YSELiが非アクティブレベルである期間にアクティブレベルとなる。また、列選択信号XSEL1〜XSELnは、周期がm×1Hでパルス幅が1Tの第3パルスを1Tずつ順次シフトしたものである。列選択信号XSEL1は、読出信号SHG1が非アクティブレベルとなってからアクティブレベルとなる。
1Hの期間(行期間)は、期間T1〜T5に分かれる。以降、第i行第j列のセンシング回路1に注目して、期間T1〜T5の各々について説明する。
先頭の期間T1は、i行目のセンシング回路1を初期化する第1リセット期間であり、第1リセット信号YRESiがアクティブレベルになると開始し、非アクティブレベルになると終了する。この間、行選択信号YSELiは非アクティブレベルを維持する。したがって、図3に示すように、リセットトランジスタTr1がオン状態となり、選択トランジスタTr2がオフ状態となる。よって、増幅トランジスタTr3のゲート電極の電位がVDDとなる。したがって、センス線L3には電流が流れない。
期間T1は、サンプルホールド回路2を初期化する第2リセット期間であり、列選択信号XSELnが非アクティブレベルになるとともに第2リセット信号SHG2がアクティブレベルになると開始し、第2リセット信号SHG2が非アクティブレベルになると終了する。この間、各サンプルホールド回路2では、図8に示すように、スイッチSW1およびSW3がオン状態となり、スイッチSW2がオフ状態となるから、容量素子3およびセンス線L3の保持電圧が0[V]に初期化される。
次の期間T2は、i行目のセンシング回路1にセンシングを行わせるセンシング期間(露光期間)であり、第1リセット信号YRESiが非アクティブレベルになると開始し、行選択信号YSELiがアクティブレベルになると終了する。この間、図4に示すように、リセットトランジスタTr1がオフ状態となる。一方、フォトダイオードPDは、入射光量に応じた大きさの電流を生成する。よって、増幅トランジスタTr3のゲート電極は、フォトダイオードPDに生成された電流の大きさに応じた電位となる。しかし、選択トランジスタTr2はオフ状態を維持しているから、センス線L3には電流が流れない。
次の期間T3は、i行目のセンシング回路1からセンシング結果を読み出す読出期間であり、行選択信号YSELiがアクティブレベルになると開始し、非アクティブレベルになると終了する。この間、図5に示すように、リセットトランジスタTr1はオフ状態なり、選択トランジスタTr2はオン状態となる。増幅トランジスタTr3のゲート電極の電位は、フォトダイオードPDに生成された電流の大きさに応じた電位となっているから、センス線L3には、フォトダイオードPDへの入射光量に応じた大きさの電流信号が流れる。
一方、各サンプルホールド回路2では、期間T1〜T3の間、読出信号SHG1がアクティブレベルを維持するから、図6に示すように、スイッチSW1がオン状態となり、スイッチSW2およびSW3がオフ状態となる。したがって、期間T3では、各サンプルホールド回路2の容量素子3に、対応するセンス線L3から供給される電荷が蓄積される。したがって、この容量素子3が保持する電圧は、期間T3の終了時には、第i行のセンシング回路1のうちの対応するセンシング回路1のフォトダイオードPDへの入射光量に応じた電圧となる。
次の期間T4は、サンプルホールド回路2に電圧(標本)を保持させる一方で出力させない保持期間であり、行選択信号YSELiおよび読出信号SHG1が非アクティブレベルになると開始し、列選択信号XSEL1がアクティブレベルになると終了する。この間、各サンプルホールド回路2では、スイッチSW1〜SW3がオフ状態となり、容量素子3が期間T3の終了時の電圧を保持する。
次の期間T5は、サンプルホールド回路2に電圧を出力させる出力期間であり、列選択信号XSEL1がアクティブレベルになると開始し、列選択信号XSELnが非アクティブレベルになるとともに第2リセット信号SHG2がアクティブレベルになると終了する。この期間では、列選択信号XSEL1〜XSELnが1T毎に択一的に順次アクティブレベルとなる。したがって、図7に示すように、j列目のサンプルホールド回路2では、列選択信号XSELjがアクティブレベルの期間において、スイッチSW2がオン状態となり、スイッチSW1およびSW3がオフ状態となるから、容量素子3の保持電圧が増幅器4で増幅されて検出線L4へ出力される。
以上の説明から明らかなように、検出線L4から制御回路33へ供給される信号は、第i行のn個のセンシング回路1のフォトダイオードPDへの入射光量に応じた電圧を1T毎に順次並べたものとなる。したがって、制御回路33は、この信号を用いて、接触の検出や接触位置の検出など前述の処理を行うことができる。
なお、本実施形態を変形し、列毎に検出線を設けるようにしてもよい。この変形例では、m個のサンプルホールド回路2は同時に信号を出力することができる。また、図2では、第2リセット信号SHG2と読出信号SHG1とが同時にアクティブレベルとなるが、これに限るものではない。例えば、読出信号SHG1がアクティブレベルとなった後に第2リセット信号SHG2がアクティブレベルとなるようにしてもよい。
図9は図1のA−A´断面図であり、図10は図9に対応する平面図である。この図に示すように、センシング装置100は、例えばガラス製のアレイ基板11と、アレイ基板11上に形成されたTFTアレイ12とを有する。TFTアレイ12は、サンプルホールド回路部20を含み、複数のTFT(例えばPチャネル型のTFT51およびNチャネル型のTFT52)を有する。
構造的には、TFTアレイ12は、アレイ基板11上に形成された半導体層21と、アレイ基板11上に半導体層21を覆うように形成された絶縁層22と、絶縁層22を挟んで半導体層21と対向するように成されたゲート電極(例えばゲート電極23および24)と、絶縁層22上にゲート電極を覆うように形成された絶縁層25と、絶縁層25上に形成され、半導体層21に接する下面Kを有するソース電極(例えばソース電極26および27)およびドレイン電極(例えばドレイン電極28および29)とを有する。
また、センシング装置100は、絶縁層25上に形成された配線を有する。この配線は、信号を供給するための信号配線(例えばソース電極27およびドレイン電極28に接する信号配線13)や、電源電位を供給するための電源配線(例えばソース電極26に接する電源配線14やドレイン電極29に接する電源配線15)を含む。また、センシング装置100は、絶縁層25上にTFTアレイ12および上記の配線を覆うように形成された絶縁層16と、絶縁層16上に設けられたアクリル17と、アクリル17上に形成された絶縁層18と、絶縁層18上にサンプルホールド回路部20を覆うように形成され、ソース電極26に接する下面Dを有するシールド電極19と、アレイ基板11との間にシールド電極19を挟むように設けられたカバーガラス41とを有する。
図9及び図10に示す回路は、サンプルホールド回路2に含まれるインバータ回路である。このインバータ回路の電気的構成は、図11に示す通りである。TFT51のゲート電極23およびTFT52のゲート電極52は、ゲート配線42と電気的に接続されているから、ゲート配線42の電位がアクティブレベルとなると、TFT52がオン状態となるとともにTFT51がオフ状態となり、ゲート配線42の電位が非アクティブレベルとなると、TFT51がオン状態となるとともにTFT52がオフ状態となる。
ところで、サンプルホールド回路2は、電圧を保持しつつ出力するために高インピーダンスの導電路(例えば増幅器4の入力段)を含むから、その出力電圧には静電誘導ノイズ(ノイズ電圧)の影響が大きく現れる。しかし、センシング装置100では、図1、図9および図10に示すように、シールド電極19が、アレイ基板11との間にサンプルホールド回路部20を挟み、アレイ基板11に直交する方向においてサンプルホールド回路部20を覆うから、すなわちサンプルホールド回路部20の全部と外部の物体との間にシールド電極19が介在するから、指やペンなどの外部の物体からの電気力線をシールド電極19に収束させることができる。
図12は、センシング装置100と対比する比較例600の構成を示す断面図である。比較例600がセンシング装置100と異なる第1点は、シールド電極を持たない点である。図12と図9とを対比すれば明らかなように、センシング装置100では、外部の物体からの電気力線がシールド電極19に収束するのに対し、比較例600ではそのような収束は起こらない。このように、本実施形態によれば、サンプルホールド回路部20が静電誘導ノイズに曝され難くなるから、センシング精度の低下を抑制することができる。
図13は図12に対応する平面図である。図13と図10とを対比すれば明らかなように、比較例600がセンシング装置100と異なる第2点は、電源配線14の幅(図13および図10では上下方向の長さ)が広い点である。一般に、電源配線には、配線インピーダンスを十分に低くするために、十分に広い幅が求められる。そのため、比較例600では、電源配線14の幅が広くなっており、サンプルホールド回路部20を含む層における回路のレイアウト面積(幅L2)が広くなっている。
これに対して、センシング装置100では、電源配線14の幅が狭くなっており、これにより、上記のレイアウト面積(幅L1)が狭くなっている。つまり、L1<L2である。これは狭額縁化に寄与する利点である。これが可能なのは、センシング装置100において、電源配線14とシールド電極19とが電気的に接続されているからである。両者が電気的に接続されているから、電源配線14の幅を狭くしても、配線インピーダンスを十分に低くすることができるのである。
図14は、センシング装置100の製造工程を説明するための断面図である。この図には、センシング回路1の全部ではなく、一部のみが示されている。センシング装置100の製造では、まず、アレイ基板11上にTFTアレイ12を形成する。TFTアレイ12には、サンプルホールド回路2を構成するTFT51および52のみならず、センシング回路1を構成するTFT53および54も含まれる。
次に、アレイ基板11上に、TFTアレイ12を覆うように、絶縁層16を形成し、その上にアクリル17を設ける。次に、アクリル17上の、m×n個のフォトダイオードPDが配置される領域に、絶縁層43を形成する。次に、絶縁層43上に、フォトダイオードPD毎に、カソード電極44を形成する。この形成は、カソード電極44がTFT54の一つの電極に接するように行われる。
次に、絶縁層43およびm個のカソード電極44の上に、絶縁層18を形成する。ただし、フォトダイオードPDの形成領域では、カソード電極44を露出させる。次に、フォトダイオードPD毎に、N型半導体層45、中間層46およびP型半導体層47を順次形成する。次に、絶縁層18上およびP型半導体層47上に、m×n個のフォトダイオードPDとサンプルホールド回路部20とを覆う導電層を形成する。この導電層の一部が、m×n個のフォトダイオードPDに共通するアノード電極48となり、他の一部が、サンプルホールド回路部20を覆うシールド電極19となる。この導電層の形成は、シールド電極19がTFT51のソース電極26に接するように行われる。なお、アノード電極48とシールド電極19とは電気的に接続されていない。
このように、本実施形態では、センシング装置100に必須のセンシング回路1に含まれるアノード電極48と同一のプロセス(層)でシールド電極が形成される。したがって、本実施形態には、シールド電極を単独で形成する形態に比較して、製造工程が簡素という利点がある。なお、本実施形態を変形してカソード電極44とアノード電極48との位置関係を逆転し、カソード電極44と同一のプロセスでシールド電極を形成するようにしてもよい。また、上記の利点が不要であれば、シールド電極を単独で形成するようにしてもよい。
図15はセンシング装置100の変形例に係るセンシング装置200の構成を示す断面図である。センシング装置200がセンシング装置100と異なる点は、電源配線14と電気的に接続されたシールド電極19に代えて、電気的にフローティング状態のシールド電極61を有する点のみである。静電誘導ノイズに対する電気的特性は、センシング装置200については図16に示す通りであり、センシング装置100については図17に示す通りである。
図16および図17から明らかなように、センシング装置200では、シールド電極161が電気的にフローティング状態となるから、ゲート電極23の電位が、外部の物体からの静電誘導ノイズの影響を受けやすいが、センシング装置100では、電源配線14からシールド電極19に固定電位VCが供給されるから、ゲート電極23の電位が、外部の物体からの静電誘導ノイズの影響を受け難い。つまり、センシング装置100には、センシング装置200と比較して、外部の物体からの静電誘導ノイズの影響を受け難いという利点がある。
なお、本実施形態を変形し、電源配線14とは異なる配線からシールド電極に固定電位を供給するようにしてもよい。その配線は、シールド電極への電源の供給に専用される配線であってもよい。また、センシング装置200であっても、シールド電極を間に挟む容量が小さくなるから、静電誘導ノイズによるセンシング精度の低下をある程度は抑制することができる。したがって、静電誘導ノイズの影響をある程度受けてもよいなら、センシング装置200のように、シールド電極を電気的にフローティング状態としてもよいし、これを変形し、図18に示すセンシング装置300のようにしてもよい。センシング装置300の製造工程では、カバーガラス41上にシールド電極61が形成され、シールド電極61が形成されたカバーガラス41がアレイ基板11上に取り付けられる。つまり、センシング装置200には、構造の自由度が高いという利点がある。
図19はセンシング装置100の変形例に係るセンシング装置400の構成を示す断面図であり、図20は図18に対応する平面図である。センシング装置400がセンシング装置100と異なる点は、ソース電極26、電源配線14およびシールド電極に代えて、ソース電極26および電源配線14を兼ねるシールド電極62を有する点のみである。センシング装置400では、シールド電極62の下面Dが半導体層21に接している。
また、センシング装置400では、電源配線14の全部が、サンプルホールド回路部20を含む層とは異なる層に形成されている。このため、サンプルホールド回路部20を含む層における回路のレイアウト面積(幅L3)は、センシング装置100における上記レイアウト面積(幅L1)よりも狭くなっている。このように、センシング装置400によれば、上記レイアウト面積をより狭くすることができる。
なお、上述した実施形態または変形例では、フォトダイオードPDをセンサーとして用いているが、これを変形し、フォトダイオード以外の受光素子や赤外線センサーなどを用いるようにしてもよい。また、上述した実施形態または変形例に係る各センシング装置は、カメラ、スキャナ、タッチパネルなどの各種の電子機器に応用可能である。
1……センシング回路、11……アレイ基板、14,15……電源配線、19,61,62……シールド電極、20……サンプルホールド回路部、44……カソード電極、48……アノード電極、100,200,300,400……センシング装置。

Claims (6)

  1. 基板上に形成され、センシング結果を示す信号を出力するセンサーと、
    前記基板上に形成され、前記信号を標本化するとともに各標本の電圧を一定時間だけ保持しつつ出力するサンプルホールド回路と、
    前記基板との間に前記サンプルホールド回路を挟み、前記基板に直交する方向において前記サンプルホールド回路と重なるシールド電極と、
    を備えるセンシング装置。
  2. 前記センサーは、第1層に含まれるアノード電極と、第2層に含まれるカソード電極とを有する受光素子であり、
    前記シールド電極は、前記第1層又は前記第2層に含まれる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のセンシング装置。
  3. 前記シールド電極に固定電位が供給される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のセンシング装置。
  4. 前記サンプルホールド回路に固定電位を供給する第1幅の電源配線と、
    前記サンプルホールド回路に固定電位を供給する第2幅の電源配線とを備え、
    前記第2幅は前記第1幅よりも狭く、
    前記第2幅の電源配線と前記シールド電極とは電気的に接続されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のセンシング装置。
  5. 複数の電源配線を備え、
    前記複数の電源配線のいずれか一つは前記シールド電極を含む、
    ことを特徴とする請求項3に記載のセンシング装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のセンシング装置を備えた電子機器。
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