JP2010225124A - 文書管理システム、文書管理プログラム及び文書管理方法 - Google Patents

文書管理システム、文書管理プログラム及び文書管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】編集物を利用管理する場合において、編集物に係る著作権の管理を容易に行なうことのできる文書管理システム、文書管理プログラム及び文書管理方法を提供する。
【解決手段】文書管理システムにおいて、サーバシステム1は、クライアントシステム2との間で、情報の送受信を行なうデータ送受信部11と、DTPデータからデジタルブックを作成するための情報を抽出する情報抽出部12と、情報抽出部12によって抽出された情報に基づいて著作権データベースDCにおける当該DTPに関する著作権情報の検索を行なう著作権データベース検索部13と、デジタルブックのビューアを作成するビューア作成部14と、このビューアを、クライアントシステム2の表示部24において表示するための信号を生成するビューア表示部15と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータによって行なう文書管理システムに係り、特に、教材や雑誌等の書物に用いる写真や文章等の著作物に関する著作権情報を容易に把握することのできるシステムに関する。
近年、コンピュータ技術の発達に伴い、新聞、雑誌や教科書等の出版物における編集作業では、紙面の割り付けなどの作業をコンピュータ上で行い、プリンターで出力を行うDTP(Desktop publishing)が一般的に行なわれるようになってきている。一般にDTPは、アドビシステムズ社のInDesign(商標)やIllustrator(商標)、クォーク社のQuarkXPress(商標)などのDTPソフトウェアを用いて行い、これをPDF(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)等の電子文書のファイルフォーマットに変換して、印刷したり、コンピュータ端末上で管理を行なうようになっている。すなわち、近年、出版物の編集作業は、原稿の作成から編集、印刷、またその後の管理に至るまで一貫して電算化されている。
また、従来、出版物の出版者又は編集者が、当該出版物において、著作権が他者に帰属する図画や引用文章等を複製して利用することは良くあることであり、そのような場合には、当該著作物の複製等に関して許諾契約が必要であり、また、再版時等には、当該契約期間の管理等が必要となっている。例えば、教科書の場合、地理や歴史の教科書では、版を重ねたとしても、ある地域やその地域に関連する写真、史実に関する写真等、基本的な内容に変更がない場合が多いため、当該著作権が誰に帰属し、その使用契約が如何なる態様になっているか等を管理する必要がある。
このような著作物に対する管理システムとして、新たな文書の作成時に他の文書の所定部分を利用する著作物の二次利用場面において、文書の構成単位毎に著作権管理情報を設定できるようにする技術が提案されている(特許文献1参照)。これによれば、新たな文書の作成時に他の文書の所定部分を利用する際に、前記記憶手段に格納されている文書の章、段落、文、図、表といった文書の構成単位ごとに著作権管理情報を設定し、設定した著作権管理情報と、該著作権管理情報を設定した構成単位を示す情報とを対応付けて、著作権管理情報格納部に格納し、ユーザが文書の作成時に、前記記憶手段に格納されている他の文書の所定部分を利用することを要求した場合、著作権管理情報格納部に格納されている要求された部分と重なり合う構成単位の著作権管理情報に基づいて当該要求部分の利用可能部分を決定するものである。これにより、例えば、「文章はコピー可だが、写真はコピー不可」といった細かい著作権の管理を行うことが可能にしたものである。また、利用する文書の構成単位が、それを利用するためには申請が必要な場合、利用者に負担をかけずに申請を行うことを可能としたものである。
特開平10−320289号公報
ところで、一般的に、雑誌や教科書等の出版物の業務の流れは、図22に示すように、編集担当と著作権担当とに分かれ、編集担当は、企画・編集・DTP・校了・校了データの印刷発注という作業を行う。一方、著作権担当は、編集担当から企画段階のいわゆる初校の段階で、例えば、赤入れ原稿を受取り、著作物の使用の有無を確認した上で、著作権者とのライセンス契約の交渉等を行なう。このように編集段階では一般的には分業されている。これは、編集作業は、比較的タイトなスケジュールで進行するため、編集担当者が、著作権の確認から著作権者の選別、さらにライセンス契約までは、実状として手が回らないことによる。
これに対して、上記の従来技術は、新たな文書の作成時に他の文書の所定部分を利用する著作物の二次利用場面において、ユーザが文章作成手段による編集物の作成・編集の段階における直接的対話的な著作権管理情報の検索等を前提としており、編集物の完成段階、すなわち、DTP以降の編集物における著作権管理をターゲットするものではなかった。
しかしながら、上述のような編集作業の分業や業務フローが完成されている現状においては、編集物の作成・編集の段階よりも、編集物の完成後、当該編集物を利用管理する段階における著作権の管理、すなわち、事後的な著作権契約の有効性の判断や確認が容易にできるシステムの開発が望まれている。
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するもので、その目的は、編集物を利用管理する場合において、編集物に係る著作権の管理を容易に行なうことのできる文書管理システム、文書管理プログラム及び文書管理方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、著作物を含む文章、文字列及び画像の各データ並びに、これらを印刷面に構成するためのデザイン及びレイアウト情報を備えた電子データに基づいて、表示器上で、前記各データを印刷面に構成したデザイン及びレイアウトによりページ構成で閲覧可能なビューアを作成し、出力する文書管理システムにおいて、ユーザからの前記電子データの入力を受け付け、これを記憶手段に記憶する手段と、ユーザからの前記電子データに含まれる著作物についての著作権情報の入力を受け付け、これを前記記憶手段に記憶する手段と、前記電子データから、前記ビューアを生成するためのブック情報を抽出する情報抽出手段と、前記電子データから抽出されたブック情報に含まれる著作物に対応する、前記入力された著作権情報を検索する著作権情報検索手段と、前記ブック情報と、このブック情報に対応する前記著作権情報とを紐付けて、前記記憶手段に保存する著作権情報記録手段と、前記記憶手段に保存された前記ブック情報に基づいて、ビューアを作成するビューア作成手段と、前記ビューアを、前記表示器に表示させる表示手段と、このブック情報に対応付けて保存された前記著作権情報を、前記表示器に表示される前記ビューアに表示された前記ページにおける前記著作物の表示箇所に、当該ビューアの表示とともに表示させる著作権情報表示手段と、を備えたことを特徴とする。なお、この発明は、請求項9又は17において特定されるように、文書管理プログラム又は文書管理方法の発明として捉えることも可能である。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記著作権情報には、少なくとも著作権者又は著作権管理者の端末のアドレス情報と、著作権の使用の可否に関する情報と、前記電子データに含まれる著作物との対応情報とが含まれることを特徴とする。なお、この発明は、請求項10又は18において特定されるように、文書管理プログラム又は文書管理方法の発明として捉えることも可能である。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記著作権情報検索手段は、前記記憶手段に記憶された前記著作権情報から、前記電子データに含まれる著作物との対応情報を検索し、当該対応情報が一致するか否かを判定するものであることを特徴とする。なお、この発明は、請求項11又は19において特定されるように、文書管理プログラム又は文書管理方法の発明として捉えることも可能である。
以上の態様では、編集作業の分業や業務フローが完成されている現状においては、編集物の作成・編集の段階ではなく、編集物の完成後、当該編集物を利用管理する段階における著作権の管理、すなわち、事後的な著作権契約の有効性の判断や確認を容易に行なうことができる。
また、印刷面に構成するためのデザイン及びレイアウト情報を備えた電子データにおける写真、画像、文章、文字列等の著作物のレイアウト情報を記憶手段に記憶し、これを著作権情報との間で紐付けすることにより、印刷面に構成するためのデザイン及びレイアウト情報を備えた電子データにおいて、章、段落、文などの構成要素にとらわれず、自由な著作権管理が可能となる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記著作権情報検索手段は、前記記憶手段に前記一致する当該対応情報がない場合に、ユーザから、前記ブック情報に含まれる著作物に関する著作権情報の入力を受け付ける手段を備え、前記著作権情報前記記憶手段は、当該ブック情報と、この入力された著作権情報とを紐付けて、前記記憶手段に保存するものであることを特徴とする。なお、この発明は、請求項12又は20において特定されるように、文書管理プログラム又は文書管理方法の発明として捉えることも可能である。
以上の態様では、著作権情報の記憶手段への入力がなされていない場合でも、事後的にこれを補修することができるので、データベースあるいはシステムとして完成度の高いものを提供することができる。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記著作権情報表示手段は、前記表示器に表示されたビューアにおいて、ユーザにより前記著作権情報を含む前記著作物が選択された場合に、当該ビューアの表示とともに前記著作権情報を表示させるものであることを特徴とする。なお、この発明は、請求項13又は21において特定されるように、文書管理プログラム又は文書管理方法の発明として捉えることも可能である。
以上の態様では、ユーザからの著作物の選択により、当該著作物に関する著作権情報を表示するため、ページ構成で表示されたビューアの閲覧自体を妨げることなく、必要なときのみ著作権情報の閲覧を行なうことが可能となり、利便性が高い。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、前記著作権情報には、対応する著作物に関する著作権の使用許諾期間情報が含まれ、前記表示器に表示されたビューアのページにおける著作物に関する著作権の使用許諾期間情報から著作権の許諾有効期限を取得する有効期限取得手段と、前記許諾有効期限が、所定の期間内か否かを判断する期限判定手段と、前記許諾有効期限が所定の期間内か期間外かの別を、前記表示器に前記ビューアの表示とともに表示する許諾状態表示手段と、を備えたことを特徴とする。なお、この発明は、請求項14又は22において特定されるように、文書管理プログラム又は文書管理方法の発明として捉えることも可能である。
請求項7の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、前記著作権情報には、対応する著作物に関する著作権の使用許諾期間情報が含まれ、前記表示器に表示されたビューアのページにおける著作物に関する著作権の使用許諾期間情報から著作権の許諾有効期限を取得する有効期限取得手段と、前記許諾有効期限が、所定の期間内か否かを判断する期限判定手段と、前記許諾有効期限が所定の期間外の場合に、前記記憶手段から、当該著作物に関する著作権情報のうち、著作権者又は著作権管理者の端末のアドレス情報を検索し、この著作権者又は著作権管理者の端末に対して、通信ネットワークを通じて、当該著作権の使用許諾の更新要求を行なう自動更新要求手段と、を備えたことを特徴とする。なお、この発明は、請求項15又は23において特定されるように、文書管理プログラム又は文書管理方法の発明として捉えることも可能である。
請求項8の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発明において、前記許諾有効期限が所定の期間外にある場合に、当該著作物に関する著作権契約の更新の要否について、インタフェースを介してユーザに入力を求める更新要求手段と、前記更新要求手段が、ユーザから更新要の入力を受け付けた場合に、前記記憶手段から、当該著作物に関する著作権情報のうち、著作権者又は著作権管理者の端末のアドレス情報を検索し、この著作権者又は著作権管理者の端末に対して、通信ネットワークを通じて、当該著作権の使用許諾の更新要求を行なう手動更新要求手段と、を備えたことを特徴とする。なお、この発明は、請求項16又は24において特定されるように、文書管理プログラム又は文書管理方法の発明として捉えることも可能である。
以上の態様では、著作権が有効期限内かどうかのチェックならびに詳細情報の参照がリアルタイムで行なうことが可能で、著作権アラート機能、すなわち、著作権契約の自動更新や、有効期限の自動監視、アラーム表示による期限通知等により、事後的な著作権契約の有効性の判断や確認を容易に行なうことが可能となる。
以上のような本発明では、編集物を利用管理する場合において、編集物に係る著作権の管理を容易に行なうことのできる文書管理システム、文書管理プログラム及び文書管理方法を提供することができる。
本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。 本発明の実施形態の背景となる業務フローを示すイメージ図。 本発明の実施形態における処理の流れを示すイメージ図。 本発明の実施形態における情報抽出部の抽出処理を示すイメージ図。 本発明の実施形態におけるログイン画面の例を示す図。 本発明の実施形態の構成を処理選択画面の例を示す図。 本発明の実施形態における資料情報入力画面の例を示す図。 本発明の実施形態における著作権情報入力画面の例を示す図。 本発明の実施形態における抽出処理の流れを示すフロー図。 本発明の実施形態の構成を著作権情報の紐付け処理の流れを示すフロー図。 本発明の実施形態におけるビューアの作成処理の流れを示すフロー図。 本発明の実施形態におけるビューアの作成処理を示すイメージ図。 本発明の実施形態におけるビューアの表示処理の流れを示すフロー図。 本発明の実施形態におけるビューアのブック型表示処理の流れを示すフロー図。 本発明の実施形態におけるユーザ要求待機処理の流れを示すフロー図。 本発明の実施形態の構成を著作権情報表示処理の流れを示すフロー図。 本発明の実施形態における著作権情報表示画面の例を示す図。 本発明の実施形態におけるリンク情報表示処理の流れを示すフロー図。 本発明の実施形態における著作権アラート処理の流れを示すフロー図。 本発明の実施形態における資料検索結果の画面例を示す図。 本発明の実施形態における著作権情報検索入力の画面例を示す図。 本発明の他の実施形態における処理の流れを示すイメージ図。 従来の業務フローを示すイメージ図。
次に、本発明を実施するための最良の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下、本発明の文書管理システム、文書管理プログラム及び文書管理方法について、実施形態として、文書管理システムという装置の観点から説明するが、本発明は、コンピュータにより各種処理を実行して所定の機能を実現する文書管理方法並びに文書管理プログラムとしても把握可能である。
[1.本実施形態]
[1−1.本実施形態の概略]
図2に示すように、雑誌や教科書等の出版物の業務フローは、編集担当と著作権担当とに分かれ、編集担当は、企画・編集・DTP・校了・校了データの印刷発注という作業を行う。一方、著作権担当は、編集担当から企画段階のいわゆる初校の段階で、例えば、赤入れ原稿を受取り、著作物の使用の有無を確認した上で、著作権者とのライセンス契約の交渉等を行なう。このように編集段階では、編集担当と著作権担当とは、一般的には分業されている。なお、本実施形態において、著作権者とは、著作権を直接保有する著作権者個人に限られず、著作権を実質的に管理する著作権者以外の個人や、著作権管理団体等の著作権管理者を含むものであるが、以下では、説明の便宜上、あわせて著作権者という。
本実施形態に係る文書管理システムは、編集担当が、写真、画像や文章等の著作物を含む原稿としてのDTP完成後、通常と同様に校了と印刷発注を行なう傍ら、これを資料データベースDDに登録すること、並びに、著作権担当が、著作物の確認後、著作権データベースDCへ当該著作権情報の登録、すなわち、新聞・書籍・写真などの著作物における作者・原作者など著作権者の名前や名称などのクレジット情報の登録を行なうことにより、その処理を開始するものである。
この点を具体的に説明すると、図3のイメージ図に示すように、資料登録の処理として、編集担当が、DTPソフトウェアにより作成されたDTPデータの入力処理を実行すると、本実施形態の文章管理システムにおいて、資料データベースDDと、検索用データベースDSとにコンピュータ処理によって、入力されたDTPデータに基づき必要な情報の登録処理がなされる。他方、著作権情報登録処理においては、著作権担当が、編集担当から受けた著作物に基づき、著作権データベースDCに対して著作権者の名前や名称などのクレジット情報である著作権情報の登録を手動で行なう。
上記のような編集担当による資料データベースDDにおける資料登録と、著作権担当による著作権データベースDCにおける著作権情報登録がなされると、資料データベースDDと、著作権データベースDCとの間で、データの連動が行なわれ、DTPデータ内の著作物ファイル名と、著作権データベースDCに登録された情報を元に、資料データベースDDに対して、著作権情報の紐付け処理を行う。
この際、本実施形態の文書管理システムにおいて入力されたDTPデータを、資料データベースDDに記憶するに当たり、後述するビューア作成部14等において、ブック型のビューア形式(以下、これを「デジタルブック」と呼ぶ。)に変換する。これにより、事後的にデジタルブックを閲覧することにより、デジタルブック上に存在する写真や画像、文章についての著作権を、ポップアップ表示等により、確認することが可能となる。
[1−2.本実施形態の具体的構成]
[1−2−1.全体構成]
上述のような構成及び作用を実行する本実施形態の文書管理システムの具体的な構成について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の文書管理システムは、情報の入力や閲覧を行なうクライアントシステム2と、このクライアントシステム2とインターネット等の通信ネットワークNを介して接続され、情報の演算や加工、記憶等を行なうサーバシステム1とから構成される。
クライアントシステム2は、一般的なパーソナルコンピュータによりその処理を担うものであり、サーバシステム1が提供するブラウザを実行して、クライアントシステム1におけるユーザインタフェース23を介して、サーバシステム1の処理のための情報の入力等を実行するものである。
具体的には、クライアントシステム2において、主として編集担当のユーザから、DTPデータの入力を受付け、これをサーバシステム1のデータ送受信部11へ送るデータ入力部21と、主として著作権担当のユーザから著作権情報の入力を受付け、これをサーバシステム1のデータ送受信部11へ送る著作権情報入力部22と、ユーザが入力操作を行なうユーザインタフェース23と、情報の表示を行なう表示部24とからなる。これらは、後述するように、サーバシステム1から提供されるブラウザによる所定のフォームに情報を入力することによって行なわれるものである。
なお、本実施形態においては、最良の実施形態として、クライアントシステム2とサーバシステム1とを、インターネット等の通信ネットワークNを介して接続し、処理を実行するものとしているが、本発明は、このような態様に限られず、クライアントシステム2とサーバシステム1とを一つの専用端末において実現することも可能であるし、反対に、クライアントシステム2が、編集担当者と著作権担当者のそれぞれに別途用意されているものとしても実現可能である。
また、本実施形態においては、最良の実施形態として、電子データの対象として、DTPデータを用いて説明するが、本発明の電子データは、著作物を含む文章、文字列及び画像の各データ並びにこれらを印刷面に構成するためのデザイン及びレイアウト情報を備えたものであれば、いずれも適用可能である。
サーバシステム1は、クライアントシステム2との間で、情報の送受信を行なうデータ送受信部11と、DTPデータからデジタルブックを生成するための情報を抽出する情報抽出部12と、情報抽出部12によって抽出された情報に基づいて著作権データベースDCにおける当該DTPに関する著作権情報の検索を行なう著作権データベース検索部13と、情報抽出部12によって抽出された情報に基づいてデジタルブックのビューアを作成するビューア作成部14と、このビューアを、クライアントシステム2の表示部24において表示するための信号を生成するビューア表示部15と、を備える。
ここで、一般的に、DTPデータには、レイアウトに、文章等が用いられている場合にはそのテキストデータとそのレイアウト情報を、画像が用いられている場合にはその画像情報(画像のファイル名、画像サイズ、画像の形式)とそのレイアウト情報を有する。また、その他の情報として、ページ情報や左右の綴じ方向情報、ページが見開き構成とされているかの情報、紙面の縦横の大きさ情報を有する。すなわち、情報抽出部12は、このようなDTPデータの有する情報を抽出する手段である。なお、ここで見開きとは、DTPデータの一データとして構成され1画面に表示されるものの、ページとしては2ページで構成される。
サーバシステム1は、また、ビューア表示処理において、ユーザから著作権情報表示要求があった場合において、著作権データベースDCから著作権情報を参照した上、所定のフォーマットで、契約更新申請のメールを、著作権者に対して自動発信し、またはクライアントシステムに対して、所定のフォーマットで当該画像について更新時期が近づいていることを警告するメールを送信する著作権更新部16を備える。この著作権更新部16は、ビューアにおいて、著作権契約の状態情報として「申請中」「正常」「満了予定」「不可」等の表示も行なうものである。以下、上述した個別の構成要素について、具体的に説明する。
[1−2−2.情報抽出部12の構成]
情報抽出部12は、DTPデータの入力が行なわれ、これをデータ送受信部11が受け付け、これにより処理を開始する手段であり、クライアントシステム2により入力されたDTPデータ中に含まれるテキストを抽出するテキストデータ抽出部121と、図4(b)のイメージ図に示すように、含まれるリンク情報を抽出するリンク情報抽出部122と、クライアントシステム2により入力されたDTPデータ中に含まれる画像データとして、画像のファイル名、ページ番号を抽出するとともに、同図(a)に示すように、DTPデータ中における画像の位置座標を抽出する画像情報抽出部123と、このDTPデータに固有のID(このIDはデジタルブック単位で共通する。)を付し、また後にデジタルブックとして編集された場合のページ番号及び当該画像のページにおける位置座標情報とを、資料データベースDD並びに検索データベースDSに記録する情報記憶部124と、からなる。
具体的には、図4(a)にDTPデータのイメージを示すように、テキストデータ抽出部121は、図に示すDTPデータから、破線状に示したテキストデータを抽出する。このテキストデータは、検索データベースDSへ記憶され、後述する検索用データとして用いられる。リンク情報抽出部122は、図4(b)に示す当該DTPデータが有するファイル情報から、メールアドレス、URLなどの他の情報の所在やリンク先を示す情報の抽出を行なう。すなわち、リンク情報とは、DTPデータにおいて、文字列としてURL情報を表したハイパーリンクや、メールアドレス情報等、その文字列によって他の情報の所在やリンク先を示す情報のことをいい、リンク先としては、例えば、DTPデータに含まれる著作物の出典元や著作権者のウェブページ、著作権者のメールアドレス情報が含まれる。
また、画像情報抽出部123は、図中の画像1及び画像2について、例えば「画像1.jpg」や「画像2.jpg」というファイル名や、当該画像のDTPデータ上における位置座標を抽出する。なお、この位置座標は、図中に例を示すように、画像の中心座標であっても、画像が方形の場合には、いずれかの頂点の座標であっても構わず、画像の位置を特定できる座標の抽出の方法であれば、その具体的手法は任意に変更可能な設計的事項である。また、図4(b)において、「種類」とは、当該DTPデータの作成に用いたDTPソフトウェアの種類名に関するものであり、「サイズ」とはDTPデータのファイルサイズを記録したものである。
[1−2−3.著作権データベース検索部13の構成]
著作権データベース検索部13は、情報抽出部12が抽出した情報と、著作権データベースDCに記憶された著作権情報との紐付け処理を行なう手段である。具体的構成要素として、図1に示すように、著作権データベース検索部13は、情報抽出処理において抽出したDTPデータについて、情報記憶部124によって資料データベースDDに登録された画像ファイル名を頼りに、著作権データベースDC内をこれと一致するファイルの検索を実行する情報検索部131と、情報検索部131により、特定の画像ファイルがピックアップされた場合にピックアップされた画像ファイル名が抽出されたDTPデータの画像ファイル名と一致するか否かを判定する一致判定部132とを備える。
著作権データベース検索部13は、また、一致判定部132において、画像ファイル名が、DTPデータの画像ファイル名と一致する場合に、著作権データベースDCに対して、抽出されたDTPデータのうち、資料データベースDDに記憶されたものと同様のDTPデータ固有のIDとそのデジタルブックにおけるページ番号及び当該画像のページにおける位置座標情報を記録する著作権情報記録部133と、画像ファイル名とがDTPデータの画像ファイル名と一致しない場合に、ユーザに対して、表示部24に対して、著作権情報の入力を求める信号を生成する著作権入力要求部134と、を備える。
そして、著作権入力要求部134の要求に対応して、ユーザが、ユーザインタフェース23を介して著作権情報を入力すると、データ送受信部11が、これを受け付け、著作権データベースDCへ当該入力された情報を記録するが、著作権情報記録部133は、これに基づいて、著作権データベースDCに対して、抽出されたDTPデータのうち、前記IDとページ番号及び当該画像のページにおける位置座標情報を記録する手段も備えるものである。
[1−2−4.ビューア作成部14の構成]
ビューア作成部14は、クライアントシステム2において入力され、情報抽出部12において各種情報を抽出されたDTPデータについて、これをデジタルブックとしてのブック型ビューアに変換する手段と、ビューアへの著作権情報の埋め付け処理を行なう手段である。
具体的構成要素として、ビューア作成部14は、デジタルブックの表示対象となるモニタサイズ、ここではクライアントシステム2の表示部24のモニタサイズの確認を行うとともに、DTPデータのページ構成が見開きかペラかを検出するサイズ調整部141と、これに基づいて、当該DTPデータを、デジタルブック上で、見開き構成かペラのページ構成かの設定に基づき、DTPデータをページ単位で画像に加工するページ画像変換部142と、を備える。
ここで、見開きとは、図12(a)の画面表示イメージ図に示すように、画面上は2ページ表示であるが、データ上は1画面構成である態様をいう。DTP作成段階においては、図12(a)に示すように、タイトルが2ページにまたがって表示されるなど、見開き2ページでレイアウトを構成するのが通常であり、このような場合には、DTPデータに、当該データが見開き構成である旨の情報が記録される。また、ペラとは、図12(b)に示すように、画面表示上もデータ上も1画面、1ページ構成のものをいい、この場合、DTPデータとして見開き構成である旨の情報を有さない。
ただし、図12(c)の上段において示すように、DTPデータに見開き情報が記録されていない場合には、未だ見開き構成の場合と、ペラ構成の場合との両方の可能性があり、そのような場合には、DTPデータに記録された他の情報、例えば、綴じ情報(綴じ情報があれば見開きと判断)、サイズ情報(縦長であれば見開きの可能性が高いと判断)を参照して見開き構成又はペラ構成の別を判断するか、あるいは、判断できない場合にはユーザに入力を求めて決定する手法も考えられる。
ビューア作成部14は、また、複数の画像データを1つのファイルに集約し、閲覧するためのビューアを作成するビューア構成部143と、このビューアのデータの資料データベースDD内の保存場所(ディレクトリ情報)を、すでに資料データベースDDに保存されたDTPデータの情報のディレクトリと関連付けるために記憶する保存場所記憶部144とを備える。
[1−2−5.ビューア表示部15の構成]
ビューア表示部15は、ビューア作成部14により作成されたデジタルブックのビューアを、ユーザの求めに応じて表示し、また、これに関連する著作権情報及びリンク情報を表示する処理を実行する手段である。具体的構成要素として、ビューア表示部15は、ユーザからのユーザインタフェース23を介した入力によるビューアの閲覧要求を受け付ける閲覧要求受付部151と、資料データベースDDからビューアの資料データベースDDにおけるディレクトリ情報を取得する保存場所取得部152と、これに基づいて、ビューア信号をクライアントシステム2に配信し、クライアントシステム2の表示部24に初期画面を表示させるページ表示部153とを備える。
このページ表示部153は、また、ページが移動したか否か、すなわち、ユーザからページめくりの指示を受けたか否かを監視し、ページ表示部153が、ユーザからのページの移動指示の入力を受けた場合には、該当ページの必要なデータを検索し、ユーザから指示を受けた該当ページを、表示部24により表示する手段である。
また、ビューア表示部15は、上述のようなビューアの表示処理を実行した後に、ユーザによるユーザインタフェース23を介してのページめくり指令や、著作権情報表示要求又は、リンク情報表示要求を待機し、要求があった場合に、著作権情報の表示を行なう著作権情報表示部154と、リンク情報の表示を行なうリンク情報表示部155とを備える。
すなわち、著作権情報表示部154は、ページ表示部153が移動指示を検出しない場合に、ユーザからの著作権情報表示要求の有無を監視し、著作権情報表示要求があった場合に著作権情報表示処理を行なう手段である。具体的には、著作権情報表示部154は、ユーザから著作権情報表示要求を受けると、当該ページに関して、著作権情報が存在するか否かの確認を行ない、著作権情報を検出した場合に、著作権データベースDCから、該当ページに紐付けされた著作権情報を取得し、所定のフォーマットで、該当箇所に表示するものである。
具体的には、図16のイメージ図に示すように、各画像に重ねて著作権の状態表示、すなわち著作権の使用が有効・無効等の表示を行なうとともに、ユーザが、ユーザインタフェース23を通じて、当該画像を選択した際に、当該画像の著作権に関するクレジット情報、例えば、「著作権者」、「許諾の有無」、「使用期間」、「満了日」、著作権者や出版権者に契約書等の書類を発送した日としての「著者書類発送日」や「版元書類発送日」、著作権者の「連絡先」、著作担当の「担当者名」、デジタルブックにおける著作物の「使用箇所」(デジタルブックのIDなど)にアプリケーション固有の管理番号を含めて、画像の前面に吹き出し状に表示されるように構成する。
また、リンク情報表示部155は、著作権情報表示部154が、ユーザからの著作権情報表示要求を検出しない場合に、ユーザからのリンク情報表示要求の有無を監視し、リンク情報表示要求がある場合に、リンク情報表示処理を行う手段である。具体的には、リンク情報表示部155は、現在ビューアとして表示しているページの元のDTPデータにリンク情報が存在し、それが資料データベースDDに記憶されているかを確認し、リンク情報を検出した場合に、資料データベースDDから当該リンク情報を取得する手段である。また、リンク情報表示部155は、マウスでリンク情報を取得した箇所がユーザにより選択されるかを監視し、選択された場合には、当該リンク情報を、表示部24を介して表示する手段である。なお、リンク情報が、ウェブページアドレスや、メールアドレスである場合には、当該リンク情報のクリックにより、ウェブページへジャンプするハイパーリンク表示したり、当該メールアドレスにメール送信できるように、メール送信用のブラウザが立ち上がるように構成することが可能である。
[1−2−6.著作権更新部16の構成]
著作権更新部16は、本実施形態における文書管理システムにおける著作権アラート機能を実現するものである。具体的な構成として、著作権更新部16は、上述したビューア表示処理において、ユーザから著作権情報表示要求があった場合に、まず、ビューア表示処理によって表示されたページにおける画像について、著作権データベースDCから当該画像の著作権契約における有効期限日(年月日日等)を取得する有効期限取得部161を備える。また、有効期限取得部161から入力された有効期限日と、現在日とを比較する期限比較部162を備える。ここで、この期限比較部162は、有効期限日が、現在日から、例えば、2〜3ヶ月前等、一定の期間内の場合か否かを判断するものである。
著作権更新部16は、また、期限比較部162において、有効期限が所定の期間内にある場合と判断された場合に、当該画像についての著作権契約の更新の要否について予め設定された内容を確認する更新要求部163と、更新要求部163において自動更新要の場合に、著作権データベースDCから著作権情報を参照した上、著作権者の端末のアドレス情報を確認し、所定のフォーマットで、契約更新申請のメールを、著作権者の端末に対して自動発信する更新処理部164を備える(これを「自動更新」という。)。
この更新処理部164は、更新要求部163において、自動更新が否の場合にはクライアントシステム2に対して、当該画像について更新時期が近づいていることを報知する機能と、当該画像に関する著作権契約の更新の要否について、ユーザに判断を求める機能も備える。例えば、所定のフォーマットで、当該画像について更新時期が近づいていることを警告するメールを送信する等の対応により、行なう。ここで、ユーザが更新要の判断を下した場合には、自動更新の場合と同様、更新処理部164により、著作権データベースDCから著作権情報を参照した上、著作権者の端末のアドレス情報を確認し、所定のフォーマットで、契約更新申請のメールを、著作権者の端末に対して発信する(なお、この処理を上記「自動更新」と区別して「手動更新」という。)。
また、更新処理部164は、図16のイメージ図に示すように、著作権の状態情報として、上述のように著作権者に更新申請を行なっている場合には「申請中」とし、更新期限が近づいていない場合には「正常」とし、更新期限が近づいている場合には「満了予定」とし、更新期限をすでに徒過しているような場合には「不可」というように、表示を変更するように処理を行なう機能も有する。
[1−2−7.その他の構成]
本実施形態における文書管理システムは、検索用データベースDS又は著作権データベースDCを検索して情報の処理を行なう検索部を備える。
[資料検索部17の構成]
検索用データベースDSを備えることにより、資料データベースDDに格納されたデジタルブックのデータにおける資料の検索を行なう資料検索部17を備える。資料検索部17は、具体的には、図21の画面例に示すように、上述した情報抽出部12により保存された「タイトル」、「種類」、「カテゴリー」、「入稿日」、「納品日」、「担当者」、「本文」のいずれか又は複数の入力項目に対して、該当するキーワードを入力することにより、すでに登録されたDTPデータについて検索し、図20の画面例に示すように、当該キーワードを含むDTPデータについて、資料サムネイルと、タイトルや、当該ページの本文を並べて表示するものである。
[著作権情報検索部18の構成]
また、著作権データベースDCを備えることにより、資料データベースDDに格納されたブックデータにおける資料に関する著作権情報の検索を行なう著作権情報検索部18を備える。著作権情報検索部18は、具体的には、図8の画面例に示すように、「タイトル」、「著作権者名」、「カテゴリー」、「使用期間」、「連絡先」、「担当者」のように、上述した著作権情報の入力場面において登録したキーワードを、いずれか又は複数の入力項目に対して入力することにより、すでに登録された著作権情報について検索し、図20の画面例に示すように、当該キーワードを含むDTPデータから画像をピックアップし、資料サムネイルと、タイトルや、当該ページの本文を並べて表示するものである。
[1−3.本実施形態の作用]
次の上記のような構成からなる本実施形態の文書管理システムの作用について説明する。概略的構成の項において説明したとおり、本実施形態の文書管理システムは、図3のイメージ図に示すように、資料登録の処理として、DTPソフトウェアにより作成されたDTPデータの入力処理を実行すると、本実施形態の文章管理システムにより、資料データベースDDと、検索用データベースDSとに登録処理がなされる。他方、著作権情報登録処理においては、著作権担当者が、編集担当者から受けた著作権情報に基づき、著作権データベースDCに対して著作権者の名前などのクレジット情報の登録を手動で行なう。そこでまず、この手動入力による登録場面から説明する。
[1−3−1.ユーザによる情報入力]
データ入力部21において、ユーザは、DTPソフトウェアにより作成された完成したDTPのデータについて、通常と同様に校了と印刷発注を行なう傍ら、これを資料データベースDDに登録する。具体的には、図5の画面例に示すように、ユーザは、データ入力部21のユーザインタフェース23を介して、予め付与されたIDとパスワードを入力して、ログインを行なう。
次に、図6の画面例に示すようなメニュー画面が表示されると、この画面において、ユーザは、「資料入力」を選択すると、図7の画面例に示す資料情報入力画面に遷移する。この画面において、ユーザは、DTPデータにおける原稿の基本情報を入力する。例えば図7に示すDTPデータのファイル名に当たる「タイトル」、DTPデータが学習塾で用いる教科書やテキストに関するものであれば、教科名や「夏期講習」や「春期講習」等の「種類」、「小説」や「雑誌」等の出版物としての「カテゴリー」、「入稿日」、「納品日」、編集担当又は著作権担当の氏名等に関する「担当者」、「DTPデータ」を入力する。これをデータ送受信部11が受け付け、これを資料データベースDDへ記憶する。
他方、著作権担当による著作権データベースDCにおける著作権情報登録は、まず、図5の画面例に示したのと同様、ユーザが、著作権情報入力部22のユーザインタフェース23を介して、予め付与されたIDとパスワードを入力して、ログインを行なう。次に、上述した図6の画面例に示すようなメニュー画面が表示されると、この画面において、ユーザは、「著作物入力」を選択すると、図8の画面例に示す著作権情報入力画面に遷移する。
図8の画面例に示すように、ユーザは、著作権情報入力画面において、DTPデータに含まれる画像データ等の著作物の「タイトル」(例えば「画像1.jpg」等)、「著作権者」、例えば、歴史上の人物や風景、絵画、彫刻、動植物といった著作物に表現された物の種類に関する「カテゴリー」、当該著作物についての使用許諾された著作権の「使用期間」、著作権者の住所、電話番号やメールアドレス等の「連絡先」、著作権担当の氏名等に関する「担当者」、著作物データとしての「画像・写真」ファイルを、著作権情報入力部22のユーザインタフェース23を介して入力する。これをデータ送受信部11が受け付け、著作権データベースDCへ記憶する。
[1−3−2.DTPデータの変換(情報抽出処理)]
上述のように、DTPデータの入力が行なわれ、これをデータ送受信部11が受け付け、資料データベースDD及び検索データベースDSへ記憶すると、データ送受信部11からの入力により情報抽出部12が処理を開始する。
具体的には、図9のフローチャートに示すように、まず、テキストデータ抽出部121が、DTPデータ中に含まれるテキストデータを抽出し(S901)、このテキストデータを検索用として用いるため、情報記憶部124により検索データベースDSへ記憶する(S902)。続いて、リンク情報抽出部122が、DTPデータに含まれるリンク情報を抽出し(S903)、情報記憶部124により資料データベースDDへ記憶する(S904)。
次に、画像情報抽出部123が、DTPデータ中に含まれる画像データとして、画像のファイル名、画像サイズ、画像の形式を抽出するとともに、図4(a)に示すように、DTPデータ中における画像の位置座標を抽出し(S905)、このDTPデータに固有のID(このIDはデジタルブック単位で共通する。)を付し、また後にデジタルブックとして編集された場合のページ番号及び当該画像のページにおける位置座標情報とを、情報記憶部124により資料データベースDDに記録する(S906)。以上の処理により、DTPデータの変換処理における、情報抽出処理が完了する。
[1−3−3.DTPデータの変換(著作権情報の紐付け)]
次に、上述のようにして抽出した情報と、著作権データベースDCに記憶された著作権情報との紐付け処理がなされる。図10に示すように、著作権情報の紐付け処理として、まず著作権データベース検索部13の情報検索部131が、上記の通り情報抽出処理において抽出したDTPデータについて、画像ファイル名を頼りに、著作権データベースDC内を検索し、これと一致するファイルを探す(S1001)。S1001において、特定の画像ファイルがピックアップされた場合には、一致判定部132は、ピックアップされた画像ファイル名が、抽出されたDTPデータの画像ファイル名と一致するか否かを判定し(S1002)、一致する場合には、著作権情報記録部133が、著作権データベースDCに対して、抽出されたDTPデータのうち、画像のファイル名又はブックIDと、ページ番号及び当該画像のページにおける位置座標情報を記録する(S1003)。
一方、抽出されたDTPデータの画像ファイル名と一致しない場合には、著作権入力要求部134が、ユーザに対して、表示部24等において、著作権情報の入力を求める(S1004)。これにユーザが対応し、図8で示した著作権情報を、ユーザインタフェース23を介して入力すると、データ送受信部11が、これを受け付け、著作権データベースDCへ当該入力された情報を記録する(S1005)。これに基づいて、著作権情報記録部133は、著作権データベースDCに対して、抽出されたDTPデータのうち、IDとページ番号及び当該画像のページにおける位置座標情報を記録する(S1003)。以上のような処理により、DTPデータと著作権情報との紐付けがなされる。
[1−3−4.DTPデータの変換(ブック型ビューアの作成)]
続いて、上述のようにして資料データベースDDに記憶された情報に基づいて、ブック型ビューアの作成と、ビューアへの著作権情報の埋め付け処理を行なう。この処理について、図11のフローチャートと、図12のイメージ図を参照して説明する。
具体的には、図11に示すように、まず、サイズ調整部141が、デジタルブックの表示対象となるモニタサイズ、ここではクライアントシステム2の表示部24のモニタサイズの確認を行う(S1101)。例えば、縦をth、横をtwとして定義し、縦768ピクセルで横1024ピクセル等を読み出す。
サイズ調整部141は、次に、DTPデータの有する情報から、DTPデータが見開き構成か否かを検出する(S1102)。すなわち、DTPデータに見開き構成である旨の情報が記録されている場合にはYESと判断し、記録されていない場合にはNOと判断する。この判断のイメージを図12(c)に示す。
サイズ調整部141は、DTPデータが見開き構成であると判断した場合(S1102のYES)、当該DTPデータにおいてデータ上は見開き構成のため、2ページであるが、1画像として変換される。デジタルブック上は1画像により2ページを構成するため、これを「rpage=1」と定義する(S1103、図12(c)参照)。
一方、サイズ調整部141が、DTPデータが見開き構成でないと判断した場合(S1102のNO)、すなわち、DTPデータに見開き構成である旨の情報がなく、この情報のみに基づいては未だ見開きページかペラ構成か判断できない場合には、今度は、DTPデータに記録された他の情報、例えば、綴じ情報、サイズ情報を参照して見開き構成又はペラ構成の別を判断する(S1104、図12(c)参照)。より具体的には、左右の綴じ情報があれば、当該ページは、他のページとの組み合わせで構成される可能性が高いので、見開きと判断し、例えば、ページの右又は左上部の一箇所止め等の情報があれば、当該ページは、他のページと組み合わせず、ペラで構成される可能性が高いので、ペラと判断する。
サイズ調整部141が、この判断において、ペラ構成であると判断した場合には(S1104のYES)、このペラ1枚でデジタルブック上は1画像により1ページを構成するため「rpage=1」と定義し(S1105)、見開き構成の場合には、データ上は左右が分かれているため、2つの画像として変換される。デジタルブック上は2画像により2ページを構成するため、「rpage=2」と定義する(S1106)。
続いて、サイズ調整部141は、DTPデータに記録された情報に基づいて、DTPデータが、左綴じか右綴じかを判断する(S1107)。サイズ調整部141は、DTPデータが左綴じであると判断した場合には、「toji=left」と定義し(S1108)、DTPデータが右綴じであると判断した場合には、「toji=right」と定義する(S1109)。なお、綴じ情報については、DTPデータの情報をそのまま利用することも可能であるが、本実施形態におけるデジタルブックを表示するビューアのための情報として定義づけを行ない、これを資料データベースDDに保存することで、後述するビューア生成時において、ブック形式にページ配置する際に、この定義づけた情報を用いるものである。
次に、ページ画像変換部142が、ページごとに画像として抽出し(S1110)、ページ構成ごとに大きさを調整する(S1111)。すなわち、上述のように、縦をth、横をtwとして定義していることから、これを利用し、「縦:rh=(th−150)×4」とし、これに基づいて横のrwは、twから縦横比を維持して自動調整する。ここで、縦を「縦:rh=(th−150)×4」としたのは、デジタルブックのビューアのページめくり機能ボタンなどの、DTPデータの画像を表すブック本体以外の画面構成要素の高さが150ピクセルくらい存在するため、表示対象モニタサイズの縦より150ピクセル小さい値にして、表示対象モニタよりも大きなモニタや、ズームに耐えられるように、その4倍の値にしたものであり、ページ構成ごとのサイズを均一に調整できれば、定義される数値については、各仕様に応じて任意に変更可能である。
続いて、上述のようにしてページ構成ごとに大きさを調整した画像を、ビューア構成部143は、一つのファイルに集約する(S1112)。ビューア構成部143は、同時に、当該ファイルの何バイト目に、どの画像があるのか、インデックスを作成し、ファイル冒頭に当該インデックス情報を付す(S1113)。例えば、「1 100byte」、「2 120byte」、「3 143byte」というようにインデックスを作成する。
また、ビューア構成部143は、集約した一つのファイルに、上述のように定義した「rpage」、「toji」、「rh」、「rw」を記録する(S1114)。さらに、ビューア構成部143は、各ファイルを、資料データベースDDにおいて、日付時間ごとに分類したディレクトリに保存し(S1115)、保存場所記録部144は、この保存場所(ディレクトリ情報)を資料データベースDDに記録し(S1116)、ビューア作成部14のDTPデータの変換処理を終了する(END)。ここで、ディレクトリは、例えば、日時が「20XX年YY月ZZ日 14:43:23」のとき、「\20XXYYZZ144323\」のように、あらかじめ定められたルートディレクトリの下に「20XXYYZZ144323」というディレクトリを作成し、その下に各ファイルを置くようにして保存する。
[1−3−5.ビューアの表示処理−初期画面の表示]
次に、上述のように、情報の入力とデータ変換により創生されたデジタルブックビューアの表示処理について説明する。図13に示すように、閲覧要求受付部151が、ユーザからの入力によるビューアの閲覧要求を受け付ける(S1301)。次に、保存場所取得部152が、資料データベースDDからビューアの保存場所に関する情報(ディレクトリ情報)、すなわち、上述したルートディレクトリ「\20XXYYZZ144323\」から取得し(S1302)、これに基づいてページ表示部153が、データ送受信部11から通信ネットワークNを介して、クライアントシステム2に対してビューアを配信する(S1303)。このビューアの配信は、例えば、http(ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル)によって行なう。
ここで、クライアントシステム2において、配信された設定ファイルが読み込まれ、クライアントシステム2のメモリへビューアの各変数が読み込まれる。続いて、ページ表示部153は、表示するデジタルブックのページ番号を確定する(S1304)。初期画面としては、「page=1」と定義する。
次に、ページ表示部153は、クライアントシステム2の表示部24におけるモニタサイズを取得し(S1305)、これに基づいて、ビューアのサイズを確定する(S1306)。具体的には、例えば、クライアントシステムのモニタサイズ「縦:mh,横:mw」とすると、ビューアサイズは、「縦:vh=mh−150」とし、「横:vw=vh×rh/rw」として決定する。すなわち、縦は、モニタサイズから150ピクセル短く設定し、横は、縦に対して元画像の縦横比(rh,rw)をかけて計算する。
この後、図14に示すデジタルブックのブック型表示処理を実行し(S1307)、さらに、図15に示すユーザからの要求待機処理、すなわち、ユーザが、ユーザインタフェース23を介して、ページめくり指令や、著作権情報表示要求や、リンク情報表示要求を行なった場合、それに基づいてそれぞれの処理を実行する(S1308)。その後、クライアントシステム2においてブラウザを閉じる等により、ユーザからの終了処理を待って(S1309)、終了指示があった場合には、処理を終了する(END)。以下、S1304におけるユーザからの要求待機処理について、図15に詳しく説明する。
[1−3−6.ビューアの表示処理−ブック型表示]
図13のS1307に示したデジタルブックのブック型表示処理について、図14を用いて具体的に説明する。ページ表示部153は、まず、変数rpageの値を設定ファイルから取得する(S1401)。
ここで、rpage=1のとき、すでに確定したpage番号(S1304参照)に基づいて、page番目の画像をメモリにロードする(S1402)。すなわち、rpage=1のときは、page番号が表示するデジタルブック上のページ番号であるため、前ページで確定した表示ページ番号であるpage番目の画像を読み込む。一方、rpage=2のときには、(2×page)−1と(2×page)番目の画像をメモリにロードする(S1403)。すなわち、rpage=2のときは、左右のページが別々の画像であるため、画像を2枚読み込む必要があり、pageかける2番目とpageかける2−1番目の画像を読み込む。
rpage=2の場合には、続いて、ページ表示部153は、変数tojiの値を設定ファイルから取得する(S1404)。「toji=left」の場合には、「(2×page)−1番目の画像」を左側に配置し、「(2×page)番目の画像」を右側に配置する(S1405)。一方、「toji=right」の場合には、「(2×page)−1番目の画像」を右側に配置し、「(2×page)番目の画像」を左側に配置する(S1406)。これは、ブックの綴じ方によりページ番号が若い方が左右逆転するために必要な処理である。
これに基づいて、ページ表示部153は、S1306において決定したビューアサイズに基づき、「縦:vh,横:vw」として画像を縮小して表示し(S1407)、この処理を終了する(END)。
[1−3−7.ビューアの表示処理−ユーザ要求待機処理]
図15に示すように、ページ表示部153は、ページが移動したか否か、すなわち、ユーザからページめくりの指示を受けたか否かを監視する(S1501)。ページ表示部153が、ユーザからのページの移動指示の入力を受けた場合には(YES)、資料データベースDDより該当ページの必要なデータを検索し(S1502)、該当ページをデータ送受信部11、通信ネットワークNを介して、クライアントシステム2に送信し、表示部24により表示する(S1503)。これを、ユーザがクライアントシステム2において表示部24に表示されたブラウザを閉じてアプリケーションを終了させる指示等があるまで繰り返し(S1507)、クライアントシステム2からサーバシステム1に対して終了指示があった場合には、当該処理を終了する(END)。
S1501において、ページ表示部153が移動指示を検出しない場合には、著作権情報表示部154が、ユーザからの著作権情報表示要求の有無を監視し(S1505)、著作権情報表示要求があった場合には(YES)、著作権情報表示処理(図16に詳述)を行ない(S1506)、以下、S1504の処理を実行する。
S1505において、著作権情報表示部154が、ユーザからの著作権情報表示要求を検出しない場合には(NO)、リンク情報表示部155にその旨が入力され、これに基づいてリンク情報表示部155が、ユーザからのリンク情報表示要求の有無を監視し(S107)、リンク情報表示要求がある場合には(YES)、リンク情報表示処理(図18に詳述)を行い(S1508)、以下、S1504の処理を実行する。また、リンク情報表示部155が、ユーザからのリンク情報を検出しない場合には(NO)、S1501に戻って、上述の処理を繰り返すこととなる。
[1−3−8.ビューアの表示処理−著作権情報表示処理]
図16を参照して、著作権情報表示処理について説明する。著作権情報表示部154は、ユーザから著作権情報表示要求を受けると、当該ページに関して、著作権データベースDCから著作権情報が存在するか否かの確認を行なう(S1601)。著作権情報表示部154が、著作権情報を検出した場合には(YES)、著作権データベースDCから、該当ページに紐付けされた著作権情報を取得し(S1602)、所定のフォーマットで、該当箇所に表示する(S1603)。なお、著作権情報表示部154が、著作権情報を検出できない場合には(NO)、著作権情報の表示をせず、処理を終了する(END)。
具体的には、図17のイメージ図に示すように、各画像に重ねて著作権の状態表示、すなわち著作権の使用が有効・無効等の表示を行なうとともに、ユーザが、ユーザインタフェース23を通じて、当該画像を選択した際に、当該画像の著作権に関するクレジット情報、例えば、図17(b)の詳細画面に示すように、「著作権者」、「許諾の有無」、「使用期間」、「満了日」、「著者書類郵送日」、「版元書類郵送日」、著作権者の「連絡先」、著作権担当の「担当者名」、デジタルブックとしての「使用箇所」にアプリケーション固有の管理番号を含めて、画像の前面に吹き出し状に表示されるように構成する。したがって、ユーザがユーザインタフェース23を通じて、当該画像を選択したかを検出し(S1604)、選択を検出した場合には(YES)、当該著作権情報を画像前面に吹き出し状に表示する(S1605)。また、ユーザによる選択が検出されない場合、又は選択が終了した場合(NO)には、著作権情報の表示をせず、処理を終了する(END)。
[1−3−9.ビューアの表示処理−リンク情報表示処理]
次に、図18を参照して、リンク情報表示処理について説明する。まず、リンク情報表示部155は、現在ビューアとして表示しているページにリンク情報が存在するかを確認する(S1801)。リンク情報表示部155が、リンク情報を検出した場合には(YES)、資料データベースDDから当該リンク情報を取得する(S1802)。なお、リンク情報表示部155が、リンク情報を検出できない場合には(NO)、処理を終了する(END)。
続いて、リンク情報表示部155は、マウスでリンク情報を取得した箇所、例えばデジタルブック上の画像等がユーザにより選択されるかを監視し(S1803)、選択された場合には、当該リンク情報を、データ送受信部11、通信ネットワークNを介して、クライアントシステム2に送信し、表示部24により表示して(S1804)、処理を終了する(END)。一方、ユーザによる選択がされない場合には処理を繰り返す(S1803のNO)。
以上のような処理により、本実施形態の文書管理システムにおいて、ビューアの表示処理がなされる。
[1−3−10.著作権アラート機能]
次に、本実施形態における文書管理システムにおける著作権アラート機能について、図19のフローチャートを用いて説明する。著作権更新部16は、上述したビューア表示処理において、ユーザから著作権情報表示要求があった場合に、まず、有効期限取得部161が、ビューア表示処理により表示されたページの画像について、著作権データベースDCから当該画像の著作権契約における有効期限日(年月日日等)を取得する(S1901)。
続いて、期限比較部162が、有効期限取得部161から入力された有効期限日と、現在日とを比較する(S1902)。ここで、期限比較部162は、有効期限日が、現在日から、例えば、2〜3ヶ月前等、一定の期間内の場合か否かを判断し(S1903)、有効期限が、所定の期間内にある場合には(YES)、更新処理部164が、当該画像についての著作権契約の更新の要否について予め設定された内容を確認する(S1904)。更新処理部164が、自動更新要と判断した場合には(YES)、更新処理部164が、著作権データベースDCから著作権情報を参照した上、著作権者の端末のアドレス情報を確認し、所定のフォーマットで、契約更新申請のメールを、著作権者の端末に対して自動発信する(S1905、「自動更新」)。
一方、更新処理部164が、自動更新が否と判断した場合には(S1904のNO)、更新要求部163は、当該画像について更新時期が近づいていることを報知し、当該画像に関する著作権契約の更新の要否について、ユーザに判断を求める。例えば、クライアントシステム2に対して、所定のフォーマットで、当該画像について更新時期が近づいていることを警告するメールを送信する(S1906)。ここで、ユーザが更新要の判断を下した場合には、自動更新の場合と同様、更新処理部164により、著作権データベースDCから著作権情報を参照した上、著作権者の端末のアドレス情報を確認し、所定のフォーマットで、契約更新申請のメールを、著作権者の端末に対して発信する(S1905、「手動更新」)。
その後、図16のイメージ図に示したように、著作権の状態情報として、上述のように著作権者に更新申請を行なっている場合には「申請中」とし、更新期限が近づいていない場合には「正常」とし、更新期限が近づいている場合には「満了予定」とし、更新期限をすでに徒過しているような場合には「不可」というように、表示を変更するように処理を行なう(S1907)。
なお、S1903において、期限比較部162が、画像の著作権の有効期限日が、一定の期間内でない場合には(NO)、そのまま処理を終了する(END)。
[1−3−11.その他の構成並びに処理]
本実施形態における文書管理システムは、検索用データベースDS又は著作権データベースDCを備えることにより、次に示すような検索処理を実行することができる。
[資料検索処理−資料検索部17の構成]
すなわち、資料データベースDD及び検索用データベースDSを備えることにより、資料データベースDDに格納されたブックデータにおける資料の検索を行なうことが可能である。具体的には、図21の画面例に示すように、「タイトル」、「種類」、「カテゴリー」、「入稿日」、「納品日」、「担当者」、「本文」のいずれか又は複数の入力項目に対して、該当するキーワードを入力することにより、資料検索部17が、すでに登録されたDTPデータについて検索し、図20の画面例に示すように、当該キーワードを含むDTPデータについて、資料サムネイルと、タイトルや、当該ページの本文を並べて表示するものである。なお、「本文」の検索については、テキストデータ抽出部121により、DTPデータに含まれるテキストデータを抽出し、これを検索データベースDSに記憶したことで、資料検索部17が、検索データベースDSを検索して、ピックアップするようになっている。
[著作権情報検索処理−著作権情報検索部18の構成]
また、著作権データベースDCを備えることにより、資料データベースDDに格納されたブックデータにおける資料に関する著作権情報の検索を行なうことが可能である。具体的には、著作権情報検索部18が、図8の画面例に示すように、「タイトル」、「著作権者名」、「カテゴリー」、「使用期間」、「連絡先」、「担当者」のように、上述した著作権情報の入力場面において登録したキーワードを、いずれか又は複数の入力項目に対して入力することにより、すでに登録された著作権情報について検索し、図20の画面例に示すように、当該キーワードを含むDTPデータから画像をピックアップし、資料サムネイルと、タイトルや、当該ページの本文を並べて表示するものである。
[1−4.実施形態の効果]
以上のような本実施形態の文書管理システムによれば、編集作業の分業や業務フローが完成されている現状においては、編集物の作成・編集の段階ではなく、編集物の完成後、当該編集物を利用管理する段階における著作権の管理、すなわち、事後的な著作権契約の有効性の判断や確認を容易に行なうことができる。
また、デジタルブックにおける写真や画像等の著作物の位置情報について、ページ内の座標位置情報として捉え、これを、デジタルブックを格納する資料データベースと、著作権データベースとの間で紐付けすることにより、デジタルブックにおいて、章、段落、文などの構成要素にとらわれず、自由に管理が可能となる。
また、著作権情報の表示態様は、著作権情報表示部154が、デジタルタルブック上の著作物が選択されたか否かによって、表示する態様としているため、デジタルブックの閲覧自体を妨げることなく、必要なときのみ著作権情報の閲覧を行なうことが可能となり、利便性が高い。
さらに、一致判定部132が、著作権情報の照合を行い、著作権情報の資料データベースDDへの入力がなされていない場合でも、著作権入力要求部134が、ユーザの入力を促すので、事後的にこれを補修することができるので、データベースあるいはシステムとして完成度の高いものを提供することができる。
また、著作権が有効期限内かどうかのチェックならびに詳細情報の参照がリアルタイムで行なうことが可能で、著作権アラート機能、すなわち、著作権契約の自動更新や、有効期限の自動監視、アラーム表示による期限通知等により、事後的な著作権契約の有効性の判断や確認を容易に行なうことが可能となる。
さらに、DTPデータからデジタルブックの生成過程において、DTPデータに含まれる情報を、検索データベースに登録することで、事後的に図、写真など、DTPデータに含まれる情報の検索が容易に行なうことができる。
[2.他の実施形態]
本発明は上記のような実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のような態様も包含するものである。上記実施形態では、図3及び図8を参照して、著作権担当のユーザによる著作権情報の登録を手動入力により実行していることとしているが、本発明はこのような場合に限られず、図22のイメージ図に示すように、著作権担当のユーザが著作権データベースDCに、イメージデータとしての著作物を予め登録しておき、DTPデータの入力の際に、この著作権データベースDCを参照して、適宜必要な著作物をピックアップしてDTPデータを作成することも可能である。
この場合、上述したDTPデータへの著作物の割り当て及びDTPデータの資料データベース及び検索データベースへの登録処理は、著作権担当のユーザが行なうこととなる。すなわち、このような状況が想定される場合には、例えば、教科書の編集において、前年度のテキストを使い回す場合の更新手続き、別の教材で使っていた写真を使う場合、金閣寺の写真など言葉を示せば判別できる場合など、基本的にDTPデータに割り当てる著作物の種類等が編集担当でない著作権担当ユーザであっても、判別できる場合に有効な態様となる。
なお、著作物の複製等による利用には、契約により範囲があるため、同時に複数のデータベースに画像情報等のイメージデータを記憶させることはできない場合がある。そこで、上述のように、DTPデータへの著作物の割り当て及びDTPデータの資料データベース及び検索データベースへの登録処理がなされた後は、著作権データベースDCから、当該イメージデータは削除されるようになっている。
上記の資料データベースDDへの入力処理後の、著作権データベースDCと、資料データベースDD間での紐付け処理は、上記実施形態において説明したものと同様である。
また、上記実施形態においては、著作権者又は著作権管理者を、一つの著作物に対して単独である場合を例として説明しているが、本発明は、著作権者又は著作権管理者が単独の場合だけでなく、一つの著作物に複数存在する場合にも成り立ちうる。この場合には、図8に示した著作権情報入力画面において、「著作権者」の入力項目の近傍に、例えば「追加」等のボタンを設け、この「追加」ボタンを選択することで、「著作権者」の入力項目を複数設けることにより著作権データベースDCに複数の著作権者が登録されるようになる。また、このように入力された複数の著作権者名は、図17の著作権表示のイメージ図において、「著作権者」表示欄に複数表示されるようになり、さらに、図19における著作権アラート処理において、登録された複数の著作権者に対して契約更新のメールが送信されるようになる。
さらに、上記実施形態では、リンク情報として、DTPデータにおける文字列としてURL情報を表したハイパーリンクや、メールアドレス情報等、その文字列によって他の情報の所在やリンク先を示す情報とし、リンク先は、DTPデータに含まれる著作物の出典元や著作権者又は著作権管理者のウェブページ、著作権者又は著作権管理者のメールアドレス情報としているが、本発明はこのような態様に限られるものではない。
例えば、リンク情報として、同様の著作物、すなわち、著作権者が共通する等の共通性を有する著作物を使った他のデジタルブックの保存先情報を記録するようにし、リンクを選択することで、同様の著作物を用いた他のデジタルブックへジャンプする。これにより、複数のデジタルブックに用いられた同一又は著作権者が同一等の著作物をリンク情報により結びつけることで、同時に複数のデジタルブックの著作権管理を一括で行なうことが容易にできるようになる。
また、例えば、資料データベースDDに、DTPデータに含まれるテキストや画像に関連する動画データや音楽又は音声データを格納しておき、リンク情報として、この資料データベースDDの動画データや音楽又は音声データと、DTPデータ上のリンク情報とを紐付ける。そして、リンク情報表示部155が、リンク情報表示要求がある場合に、リンク情報表示処理を行うように構成してもよい。
具体的には、上述したように、リンク情報表示部155は、現在ビューアとして表示しているページの元のDTPデータにリンク情報が存在し、それが資料データベースDDに記憶されているかを確認し、リンク情報を検出した場合に、資料データベースDDから当該リンク情報を取得する手段である。また、リンク情報表示部155は、マウスでリンク情報を取得した箇所がユーザにより選択されるかを監視し、選択された場合には、当該リンク情報として、動画データや音楽又は音声データを、データ送信部11と、通信ネットワークNを介してクライアントシステム2に送信し、表示部24に表示したり、クライアントシステム2の音声出力手段により音声出力する手段である。
このような態様では、デジタルブック上で表示される著作物に関連する動画データや音楽又は音声データを、デジタルブック上のリンク情報と紐付けし、画面上に表示されたデジタルブックのリンク情報についての箇所をクリック等により選択することで、資料データベースDDに記録された動画データの閲覧や音楽又は音声データの聴取が可能となる。これにより、ユーザは、デジタルブックの閲覧に際し、編集や著作権管理というデジタルブックの側面に留まらず、動画データや音楽又は音声データの閲覧や聴取も可能となるので、デジタルブック自体の電子書籍として活用の幅が広げることができる。
1…サーバシステム
11…データ送受信部
12…情報抽出部
121…テキストデータ抽出部
122…リンク情報抽出部
123…画像情報抽出部
13…著作権データベース検索部
131…情報検索部
132…一致判定部
133…著作権情報記録部
134…著作権入力要求部
14…ビューア作成部
141…サイズ調整部
142…ページ画像変換部
143…ビューア構成部
144…保存場所記憶部
15…ビューア表示部
151…閲覧要求受付部
152…保存場所取得部
153…ページ表示部
154…著作権情報表示部
155…リンク情報表示部
16…著作権更新部
161…有効期限取得部
162…期限比較部
163…更新要求部
164…更新処理部
17…資料検索部
18…著作権情報検索部
2…クライアントシステム
21…データ入力部
22…著作権情報入力部
23…ユーザインタフェース
24…表示部
DC…著作権データベース
DD…資料データベース
DS…検索用データベース

Claims (24)

  1. 著作物を含む文章、文字列及び画像の各データ並びに、これらを印刷面に構成するためのデザイン及びレイアウト情報を備えた電子データに基づいて、表示器上で、前記各データを印刷面に構成したデザイン及びレイアウトによりページ構成で閲覧可能なビューアを作成し、出力する文書管理システムにおいて、
    ユーザからの前記電子データの入力を受け付け、これを記憶手段に記憶する手段と、
    ユーザからの前記電子データに含まれる著作物についての著作権情報の入力を受け付け、これを前記記憶手段に記憶する手段と、
    前記電子データから、前記ビューアを生成するためのブック情報を抽出する情報抽出手段と、
    前記電子データから抽出されたブック情報に含まれる著作物に対応する、前記入力された著作権情報を検索する著作権情報検索手段と、
    前記ブック情報と、このブック情報に対応する前記著作権情報とを紐付けて、前記記憶手段に保存する著作権情報記録手段と、
    前記記憶手段に保存された前記ブック情報に基づいて、ビューアを作成するビューア作成手段と、
    前記ビューアを、前記表示器に表示させる表示手段と、
    このブック情報に対応付けて保存された前記著作権情報を、前記表示器に表示される前記ビューアに表示された前記ページにおける前記著作物の表示箇所に、当該ビューアの表示とともに表示させる著作権情報表示手段と、を備えたことを特徴とする文書管理システム。
  2. 前記著作権情報には、少なくとも著作権者又は著作権管理者の端末のアドレス情報と、著作権の使用の可否に関する情報と、前記電子データに含まれる著作物との対応情報とが含まれることを特徴とする請求項1記載の文書管理システム。
  3. 前記著作権情報検索手段は、前記記憶手段に記憶された前記著作権情報から、前記電子データに含まれる著作物との対応情報を検索し、当該対応情報が一致するか否かを判定するものであることを特徴とする請求項2記載の文書管理システム。
  4. 前記著作権情報検索手段は、前記記憶手段に前記一致する当該対応情報がない場合に、ユーザから、前記ブック情報に含まれる著作物に関する著作権情報の入力を受け付ける手段を備え、
    前記著作権情報前記記憶手段は、当該ブック情報と、この入力された著作権情報とを紐付けて、前記記憶手段に保存するものであることを特徴とする請求項3記載の文書管理システム。
  5. 前記著作権情報表示手段は、前記表示器に表示されたビューアにおいて、ユーザにより前記著作権情報を含む前記著作物が選択された場合に、当該ビューアの表示とともに前記著作権情報を表示させるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の文書管理システム。
  6. 前記著作権情報には、対応する著作物に関する著作権の使用許諾期間情報が含まれ、
    前記表示器に表示されたビューアのページにおける著作物に関する著作権の使用許諾期間情報から著作権の許諾有効期限を取得する有効期限取得手段と、
    前記許諾有効期限が、所定の期間内か否かを判断する期限判定手段と、
    前記許諾有効期限が所定の期間内か期間外かの別を、前記表示器に前記ビューアの表示とともに表示する許諾状態表示手段と、を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の文書管理システム。
  7. 前記著作権情報には、対応する著作物に関する著作権の使用許諾期間情報が含まれ、
    前記表示器に表示されたビューアのページにおける著作物に関する著作権の使用許諾期間情報から著作権の許諾有効期限を取得する有効期限取得手段と、
    前記許諾有効期限が、所定の期間内か否かを判断する期限判定手段と、
    前記許諾有効期限が所定の期間外の場合に、前記記憶手段から、当該著作物に関する著作権情報のうち、著作権者又は著作権管理者の端末のアドレス情報を検索し、この著作権者又は著作権管理者の端末に対して、通信ネットワークを通じて、当該著作権の使用許諾の更新要求を行なう自動更新要求手段と、を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の文書管理システム。
  8. 前記許諾有効期限が所定の期間外にある場合に、当該著作物に関する著作権契約の更新の要否について、インタフェースを介してユーザに入力を求める更新要求手段と、
    前記更新要求手段が、ユーザから更新要の入力を受け付けた場合に、前記記憶手段から、当該著作物に関する著作権情報のうち、著作権者又は著作権管理者の端末のアドレス情報を検索し、この著作権者又は著作権管理者の端末に対して、通信ネットワークを通じて、当該著作権の使用許諾の更新要求を行なう手動更新要求手段と、を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の文書管理システム。
  9. 著作物を含む文章、文字列及び画像の各データ並びに、これらを印刷面に構成するためのデザイン及びレイアウト情報を備えた電子データに基づいて、コンピュータに、表示器上で、前記各データを印刷面に構成したデザイン及びレイアウトによりページ構成で閲覧可能なビューアを作成させ、出力させる文書管理プログラムにおいて、
    このプログラムは、コンピュータに、
    ユーザからの前記電子データの入力を受け付け、これを記憶手段に記憶する機能と、
    ユーザからの前記電子データに含まれる著作物についての著作権情報の入力を受け付け、これを前記記憶手段に記憶する機能と、
    前記電子データから、前記ビューアを生成するためのブック情報を抽出する情報抽出機能と、
    前記電子データから抽出されたブック情報に含まれる著作物に対応する、前記入力された著作権情報を検索する著作権情報検索機能と、
    前記ブック情報と、このブック情報に対応する前記著作権情報とを紐付けて、前記記憶手段に保存する著作権情報記録機能と、
    前記記憶手段に保存された前記ブック情報に基づいて、ビューアを作成するビューア作成機能と、
    前記ビューアを、前記表示器に表示させる表示機能と、
    このブック情報に対応付けて保存された前記著作権情報を、前記表示器に表示される前記ビューアに表示された前記ページにおける前記著作物の表示箇所に、当該ビューアの表示とともに表示させる著作権情報表示機能と、を実現させることを特徴とする文書管理プログラム。
  10. 前記著作権情報には、少なくとも著作権者又は著作権管理者の端末のアドレス情報と、著作権の使用の可否に関する情報と、前記電子データに含まれる著作物との対応情報とが含まれることを特徴とする請求項9記載の文書管理プログラム。
  11. 前記著作権情報検索機能は、前記前記記憶手段に記憶された前記著作権情報から、前記電子データに含まれる著作物との対応情報を検索し、当該対応情報が一致するか否かを判定するものであることを特徴とする請求項10記載の文書管理プログラム。
  12. 前記著作権情報検索機能は、前記記憶手段に前記一致する当該対応情報がない場合に、ユーザから、前記ブック情報に含まれる著作物に関する著作権情報の入力を受け付ける機能を実現するものであり、
    前記著作権情報前記記憶手段は、当該ブック情報と、この入力された著作権情報とを紐付けて、前記記憶手段に保存するものであることを特徴とする請求項11記載の文書管理プログラム。
  13. 前記著作権情報表示機能は、前記表示器に表示されたビューアにおいて、ユーザにより前記著作権情報を含む前記著作物が選択された場合に、当該ビューアの表示とともに前記著作権情報を表示させるものであることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の文書管理プログラム。
  14. 前記著作権情報には、対応する著作物に関する著作権の使用許諾期間情報が含まれ、
    コンピュータに、
    前記表示器に表示されたビューアのページにおける著作物に関する著作権の使用許諾期間情報から著作権の許諾有効期限を取得する有効期限取得機能と、
    前記許諾有効期限が、所定の期間内か否かを判断する期限判定機能と、
    前記許諾有効期限が所定の期間内か期間外かの別を、前記表示器に前記ビューアの表示とともに表示する許諾状態表示機能と、を実現させることを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の文書管理プログラム。
  15. 前記著作権情報には、対応する著作物に関する著作権の使用許諾期間情報が含まれ、
    コンピュータに、
    前記表示器に表示されたビューアのページにおける著作物に関する著作権の使用許諾期間情報から著作権の許諾有効期限を取得する有効期限取得機能と、
    前記許諾有効期限が、所定の期間内か否かを判断する期限判定機能と、
    前記許諾有効期限が所定の期間外の場合に、前記記憶手段から、当該著作物に関する著作権情報のうち、著作権者又は著作権管理者の端末のアドレス情報を検索し、この著作権者又は著作権管理者の端末に対して、通信ネットワークを通じて、当該著作権の使用許諾の更新要求を行なう自動更新要求機能と、を実現させることを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の文書管理プログラム。
  16. コンピュータに、
    前記許諾有効期限が所定の期間外にある場合に、当該著作物に関する著作権契約の更新の要否について、インタフェースを介してユーザに入力を求める更新要求機能と、
    前記更新要求機能が、ユーザから更新要の入力を受け付けた場合に、前記記憶手段から、当該著作物に関する著作権情報のうち、著作権者又は著作権管理者の端末のアドレス情報を検索し、この著作権者又は著作権管理者の端末に対して、通信ネットワークを通じて、当該著作権の使用許諾の更新要求を行なう手動更新要求機能と、を実現させることを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の文書管理プログラム。
  17. 著作物を含む文章、文字列及び画像の各データ並びに、これらを印刷面に構成するためのデザイン及びレイアウト情報を備えた電子データに基づいて、コンピュータが、表示器上で、前記各データを印刷面に構成したデザイン及びレイアウトによりページ構成で閲覧可能なビューアを作成させ、出力させる文書管理方法において、
    この方法は、コンピュータが、
    ユーザからの前記電子データの入力を受け付け、これを記憶手段に記憶するステップと、
    ユーザからの前記電子データに含まれる著作物についての著作権情報の入力を受け付け、これを前記記憶手段に記憶するステップと、
    前記電子データから、前記ビューアを生成するためのブック情報を抽出する情報抽出ステップと、
    前記電子データから抽出されたブック情報に含まれる著作物に対応する、前記入力された著作権情報を検索する著作権情報検索ステップと、
    前記ブック情報と、このブック情報に対応する前記著作権情報とを紐付けて、前記記憶手段に保存する著作権情報記録ステップと、
    前記記憶手段に保存された前記ブック情報に基づいて、ビューアを作成するビューア作成ステップと、
    前記ビューアを、前記表示器に表示させる表示ステップと、
    このブック情報に対応付けて保存された前記著作権情報を、前記表示器に表示される前記ビューアに表示された前記ページにおける前記著作物の表示箇所に、当該ビューアの表示とともに表示させる著作権情報表示ステップと、を実行することを特徴とする文書管理方法。
  18. 前記著作権情報には、少なくとも著作権者又は著作権管理者の端末のアドレス情報と、著作権の使用の可否に関する情報と、前記電子データに含まれる著作物との対応情報とが含まれることを特徴とする請求項17記載の文書管理方法。
  19. 前記著作権情報検索ステップは、前記記憶手段に記憶された前記著作権情報から、前記電子データに含まれる著作物との対応情報を検索し、当該対応情報が一致するか否かを判定するものであることを特徴とする請求項18記載の文書管理方法。
  20. 前記著作権情報検索ステップは、前記記憶手段に前記一致する当該対応情報がない場合に、ユーザから、前記ブック情報に含まれる著作物に関する著作権情報の入力を受け付けるステップを実行するものであり、
    前記著作権情報前記記憶手段は、当該ブック情報と、この入力された著作権情報とを紐付けて、前記記憶手段に保存するものであることを特徴とする請求項19記載の文書管理方法。
  21. 前記著作権情報表示ステップは、前記表示器に表示されたビューアにおいて、ユーザにより前記著作権情報を含む前記著作物が選択された場合に、当該ビューアの表示とともに前記著作権情報を表示させるものであることを特徴とする請求項17〜20のいずれか1項に記載の文書管理方法。
  22. 前記著作権情報には、対応する著作物に関する著作権の使用許諾期間情報が含まれ、
    コンピュータが、
    前記表示器に表示されたビューアのページにおける著作物に関する著作権の使用許諾期間情報から著作権の許諾有効期限を取得する有効期限取得ステップと、
    前記許諾有効期限が、所定の期間内か否かを判断する期限判定ステップと、
    前記許諾有効期限が所定の期間内か期間外かの別を、前記表示器に前記ビューアの表示とともに表示する許諾状態表示ステップと、を実行することを特徴とする請求項17〜21のいずれか1項に記載の文書管理方法。
  23. 前記著作権情報には、対応する著作物に関する著作権の使用許諾期間情報が含まれ、
    コンピュータが、
    前記表示器に表示されたビューアのページにおける著作物に関する著作権の使用許諾期間情報から著作権の許諾有効期限を取得する有効期限取得ステップと、
    前記許諾有効期限が、所定の期間内か否かを判断する期限判定ステップと、
    前記許諾有効期限が所定の期間外の場合に、前記記憶手段から、当該著作物に関する著作権情報のうち、著作権者又は著作権管理者の端末のアドレス情報を検索し、この著作権者又は著作権管理者の端末に対して、通信ネットワークを通じて、当該著作権の使用許諾の更新要求を行なう自動更新要求ステップと、を実行することを特徴とする請求項17〜21のいずれか1項に記載の文書管理方法。
  24. コンピュータが、
    前記許諾有効期限が所定の期間外にある場合に、当該著作物に関する著作権契約の更新の要否について、インタフェースを介してユーザに入力を求める更新要求ステップと、
    前記更新要求ステップがユーザから更新要の入力を受け付けた場合に、前記記憶手段から、当該著作物に関する著作権情報のうち、著作権者又は著作権管理者の端末のアドレス情報を検索し、この著作権者又は著作権管理者の端末に対して、通信ネットワークを通じて、当該著作権の使用許諾の更新要求を行なう手動更新要求ステップと、を実行することを特徴とする請求項17〜21のいずれか1項に記載の文書管理方法。
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