JP2010223982A - 弱音部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】リコーダ等のエアリードを持つ木管楽器から発せられる演奏音の音圧を小さくすることのできる技術を提供する。
【解決手段】差込部材2は、リコーダ1の窓部112からウィンドウェイ部へ差し込まれて用いられる。差込部材2の差込部21は、リコーダ1のウィンドウェイ部の厚みよりも薄い板状の部材で形成されている。差込部21には、差込方向の先端部から後端部に伸びるスリットが形成されている。差込部材2のフランジ部22は、板状の部材で形成され、差込部21の板状の部材の差込方向の後端部に接合されている。フランジ部22には、差込部21に形成されたスリットに連なるスリットが形成されている。
【選択図】図3
【解決手段】差込部材2は、リコーダ1の窓部112からウィンドウェイ部へ差し込まれて用いられる。差込部材2の差込部21は、リコーダ1のウィンドウェイ部の厚みよりも薄い板状の部材で形成されている。差込部21には、差込方向の先端部から後端部に伸びるスリットが形成されている。差込部材2のフランジ部22は、板状の部材で形成され、差込部21の板状の部材の差込方向の後端部に接合されている。フランジ部22には、差込部21に形成されたスリットに連なるスリットが形成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、リコーダ等のエアリードを持つ木管楽器の演奏音の音圧を低減する技術に関する。
近年、トランペットやトロンボーン等の金管楽器において、金管楽器のベル部に装着して演奏音を小さくする弱音器が提案されている。例えば、特許文献1に記載の技術では、金管楽器のベルから発せられている音をマイクロホンにて収音し、電気信号に変換して音高を検知し、このときのバルブの操作状態をバルブ操作検出器にて検出して電気信号に変換し、音高情報とバルブ操作情報とから演奏者が発音させようとしている音高を特定するととともにこの音高信号を標準音高として電気的に生成し、標準音高を音波として放射する技術が提案されている。また、特許文献2には、金管楽器のベル部に装着される消音器であって、底部と胴部からなり、底部に最大内径部があり、呼気を内部空間に連通して呼気を外部空間に排出する所定の長さを有する呼気排出通路部を備え、呼気排出通路部の通路抵抗により外部への音波の伝播を抑制する技術が提案されている。
上述のように、金管楽器の演奏音の音圧を低減する弱音器が種々提案されているが、リコーダ等の木管楽器においても演奏音を小さくすることができれば好適である。
本発明は上述した背景に鑑みてなされたものであり、リコーダ等の木管楽器から発せられる演奏音の音圧を小さくすることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は上述した背景に鑑みてなされたものであり、リコーダ等の木管楽器から発せられる演奏音の音圧を小さくすることのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、窓部とウィンドウェイ部とを有するエアリードを持つ木管楽器の前記窓部に装着され、前記木管楽器の演奏音の音圧を減少させる弱音部材であって、前記ウィンドウェイ部の厚みよりも薄い板状の部材で形成され、前記窓部から前記ウィンドウェイ部へ差し込まれる差込部であって、前記板状の部材の差込方向の先端部から後端部方向に伸びるスリットが形成された差込部と、前記差込部の板状の部材の差込方向の後端部に設けられたフランジ部であって、板状の部材で形成され、前記差込部に形成されたスリットに連なるスリットが形成されたフランジ部とを備えることを特徴とする弱音部材を提供する。
本発明の好ましい態様において、前記差込部に形成された前記スリットの両側の部分を連結するスタビライザー部を備えてもよい。
本発明の更に好ましい態様において、前記木管楽器はラビューム部を有し、前記差込部と前記フランジ部との接合部分における前記木管楽器のラビューム部側の面が、当該弱音部材を前記木管楽器の前記窓部に装着した際に前記ラビューム部の先端部分の当該弱音部材と対向する面と平行になるように形成されていてもよい。
本発明によれば、リコーダ等の木管楽器から発せられる演奏音の音圧を小さくすることができる。
<A:第1実施形態>
<A−1:構成>
図1は、この発明の一実施形態である差込部材2が装着されたリコーダ1の外観の一例を示す斜視図である。図において、リコーダ1は、頭部管11と中部管12と足部管13とで構成され、吹奏者による吹奏操作と音孔を開閉する操作とにより発音してメロディを奏でることができるようになっている。なお、リコーダ1の構成は従来のリコーダと同様であるため、以下の説明においては、本実施形態の特徴的な構成に関連する構成について主に説明し、それ以外の構成についてはその詳細な説明を省略する。
<A−1:構成>
図1は、この発明の一実施形態である差込部材2が装着されたリコーダ1の外観の一例を示す斜視図である。図において、リコーダ1は、頭部管11と中部管12と足部管13とで構成され、吹奏者による吹奏操作と音孔を開閉する操作とにより発音してメロディを奏でることができるようになっている。なお、リコーダ1の構成は従来のリコーダと同様であるため、以下の説明においては、本実施形態の特徴的な構成に関連する構成について主に説明し、それ以外の構成についてはその詳細な説明を省略する。
図2及び図3は、リコーダ1の頭部管11の外観の一例を示す斜視図である。図2は、リコーダ1の窓部112に差込部材2が差し込まれた状態を示し、図3は、リコーダ1の窓部112に差込部材2が差し込まれる前の状態を示す。図において、頭部管11は、唄口部111と、窓部112とを備える。唄口部111は、吹奏者の呼気が吹き込まれる吹込み口である。リコーダ1は、窓部112に差込部材2が差し込まれて用いられる。差込部材2は、リコーダ1の窓部112に装着され、リコーダ1の演奏音の音圧を減少させるために用いられる部材である。図3に示すように、差込部材2は、リコーダ1の窓部112に対して図中の矢印A方向に差し込まれて用いられる。
次に、差込部材2の構成について図面を参照しつつ説明する。図4及び図5は、差込部材2の外観の一例を示す斜視図である。なお、図5は、図4に示す差込部材2を図中の矢印B方向から観た斜視図である。差込部材2は、図示のように、差込部21と、フランジ部22と、スタビライザー部23とを備える。差込部21は、リコーダ1のウィンドウェイ部の厚みよりも薄い板状の部材で形成され、窓部112からウィンドウェイ部へ差し込まれる。差込部21には、図示のように、差込部21を形成する板状の部材の差込方向の先端部から後端部方向に伸びるスリット部211が形成されている。ここで、スリット部211のスリット幅wは、差込部材2の全体の幅Wに対して約26〜31%であることが好ましい。スリット部211のスリット幅wと、設置位置を所定の値にすることによって、演奏音の音圧を低減させることができる。
次に、差込部材2のフランジ部22は、板状の部材で形成され、差込部21の板状の部材の差込方向の後端部に接合されている。ここで、フランジ部22の厚みを、図4に示すような所定の厚さにすることで、安定したピッチでの発音が可能になる。フランジ部22は、差込部材2を取り外す場合に、部材をつまんで取り外すという役割も担っている。フランジ部22には、差込部21に形成されたスリット部211に連なるフランジスリット部221が形成されている。ここで、スリット部211のスリット幅とフランジスリット部221のスリット幅とは等しいことが好ましい。
スタビライザー部23は、差込部21のスリット部211によって分離された各部分を連結する部材である。ここで、スタビライザー部23が設けられる位置は、差込部21の長手方向の幅Lに対する、長手方向の先端からスタビライザー部23が設けられた位置までの距離lの割合が、約46%程度であることが好ましい。スタビライザー部23が設けられる位置によっては、高音が出なくなってしまうことがあるためである。また、スタビライザー部23の幅についても、図4に示すような形状で設けられることが好ましい。スタビライザー部23の幅によって、高音が出なくなってしまうことがあるためである。
次に、差込部材2とリコーダ1との位置関係について図面を参照しつつ説明する。図6は、差込部材2が窓部112に差し込まれたリコーダ1の頭部管11の側断面図の一例である。図示のように、リコーダ1の窓部112からウィンドウェイ部113へ差込部材2の差込部21が差し込まれる。
図7は、図6において差込部材2の差込部21とフランジ部22との接合部24付近を示す図である。また、図8は、差込部材2をウィンドウェイ部113から引き抜いた状態を示す図である。図7及び図8に示すように、差込部21とフランジ部22との接合部24のうちの、リコーダ1のラビューム部114側の面24aが、差込部材2をリコーダ1の窓部112に装着した際にラビューム部114の先端部分の面114aと略平行になるように形成されている。このように、差込部材2の面24aとラビューム部114の面114aとが略平行になるように形成されていることにより、差込部材2をリコーダ1に装着する際にラビューム部114を損傷することがない。
また、図7に示すように、差込部21とフランジ部22との接合部24のうちの、リコーダ1のヴォイス部115側の面24bが、ヴォイス部115を形成する面115bに対して凹形状となるように形成されている。面24bが曲面となっているのは、強度確保のため、ある程度厚みを持たせる必要があるためである。しかしながら、接合部24にむやみに厚みを持たせると面24bが面115bに接触してしまうため、接触しない程度に厚みを持たせる構成となっている。このような構成をとることにより、差込部材2をリコーダ1に装着する際にヴォイス部115を損傷することがない。
図9は、リコーダ1の頭部管11の縦断面図である。図において、差込部材2の差込部21の厚みは、リコーダのラビューム部114からヴォイス部115までの開口長さの約40〜45%であることが好ましい。
<A−2:動作>
次に、この実施形態の動作について説明する。リコーダ1の吹奏者は、リコーダ1の窓部112に差込部材2を装着し、リコーダ1を吹奏する。なお、吹奏者によるリコーダ1の吹奏動作は、従来のリコーダの吹奏動作と同様であり、ここではその詳細な説明を省略する。リコーダ1の唄口部111から吹き込まれた吹奏者の呼気の一部は、ウィンドウェイ部113と差込部材2の隙間を通過するとともに、差込部材2のスリット部211及びフランジスリット部321を通過して窓部112から放出される。
次に、この実施形態の動作について説明する。リコーダ1の吹奏者は、リコーダ1の窓部112に差込部材2を装着し、リコーダ1を吹奏する。なお、吹奏者によるリコーダ1の吹奏動作は、従来のリコーダの吹奏動作と同様であり、ここではその詳細な説明を省略する。リコーダ1の唄口部111から吹き込まれた吹奏者の呼気の一部は、ウィンドウェイ部113と差込部材2の隙間を通過するとともに、差込部材2のスリット部211及びフランジスリット部321を通過して窓部112から放出される。
このとき、リコーダ1に差込部材2が装着されることによって、演奏音の音圧が最大で25dB程度低下する。このように、本実施形態によれば、既存のリコーダを用いて(すなわち既存のリコーダを改造することなく)、かつ、既存のリコーダのラビューム部やヴォイス部を傷つけることなく、リコーダの演奏音の音圧を低減することができる。
リコーダのラビューム部を傷つけてしまうと、リコーダの演奏音のピッチが変わってしまったり、演奏音が出なくなったりしてしまう場合があるが、この実施形態では、リコーダ1のヴォイス部115やラビューム部114を傷つけることなく、差込部材2をリコーダ1に取り付けることができるとともに、リコーダ1から取り外すことができる。
<B:第2実施形態>
<B−1:構成>
次に、この発明の第2の実施形態について説明する。図10は、この発明の第2の実施形態である差込部材3が装着されたリコーダ1の外観の一例を示す斜視図である。なお、図10に示すリコーダ1の構成は、上述した第1の実施形態で示したリコーダ1の構成と同様であり、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
<B−1:構成>
次に、この発明の第2の実施形態について説明する。図10は、この発明の第2の実施形態である差込部材3が装着されたリコーダ1の外観の一例を示す斜視図である。なお、図10に示すリコーダ1の構成は、上述した第1の実施形態で示したリコーダ1の構成と同様であり、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
図11及び図12は、リコーダ1の頭部管11の外観の一例を示す斜視図である。図11は、リコーダ1の窓部112に差込部材3が差し込まれた状態を示し、図12は、リコーダ1の窓部112に差込部材3が差し込まれる前の状態を示す。図示のように、リコーダ1は、窓部112に差込部材3が挿入されて用いられる。差込部材3は、リコーダ1の窓部112に装着され、リコーダ1の演奏音の音圧を減少させるとともに演奏音のピッチを変化させるために用いられる部材である。図12に示すように、差込部材3は、リコーダ1の窓部112に対して図中の矢印C方向に差し込まれて用いられる。
図12に示すように、差込部材3は、差込部31と、フランジ部32とを備える。差込部31は、リコーダ1のウィンドウェイ部の厚みよりも薄い板状の部材で形成され、窓部112からウィンドウェイ部へ差し込まれる。差込部31は、図示のように、差込部31を形成する板状の部材の差込方向の先端部から後端部方向に伸びるスリット部311が形成されている。
次に、差込部材3のフランジ部32は、板状の部材で形成され、差込部31の板状の部材の差込方向の後端部に接合されている。フランジ部32には、差込部31に形成されたスリット部311に連なるフランジスリット部321が形成されている。ここで、スリット部311のスリット幅とフランジスリット部321のスリット幅とは等しいことが好ましい。
次に、差込部材3とリコーダ1との位置関係について図面を参照しつつ説明する。図13は、差込部材3が窓部112に差し込まれたリコーダ1の頭部管11の側断面図の一例である。図示のように、リコーダ1の窓部112からウィンドウェイ部113へ差込部材3の差込部31が差し込まれる。
図14は、図13において差込部材3の差込部31とフランジ部32との接合部34付近を示す図である。図14に示すように、差込部31とフランジ部32との接合部34のうちの、リコーダ1のラビューム部114側の面34aは、差込部材3をリコーダ1の窓部112に装着した際にラビューム部114の先端部分の面114aと略平行になるように形成されている。差込部材3の面34aとラビューム部114の面114aとが略平行になるように形成されていることにより、差込部材3をリコーダ1に装着する際に、ラビューム部114を損傷することがない。このように、差込部材3のテーパ形状がラビューム上部にあることでラビューム先端部分を損傷することがない。
また、図14に示すように、差込部31とフランジ部32との接合部34のうちの、リコーダ1のヴォイス部115側の面34bが、ヴォイス部115を形成する面115bに対して凹形状となるように形成されている。このように、差込部材3の面34bがヴォイス部115の面115bに対して凹形状となるように形成されていることにより、差込部材3をリコーダ1に装着する際にヴォイス部115を損傷することがない。
図15は、差込部材3が装着されたリコーダ1の上面図である。図15に示すように、差込部材3が差し込まれた状態において、リコーダ1の窓部112はその一部A1が開口した状態となっている。この窓部112の開口範囲に対するスリット部311の幅の割合に応じて、演奏音の音階が変化する。
<B−2:動作>
次に、この実施形態の動作について説明する。リコーダ1の吹奏者は、リコーダ1の窓部112に差込部材3を差し込み、リコーダ1を吹奏する。なお、吹奏者によるリコーダ1の吹奏動作は、従来のリコーダの吹奏動作と同様であり、ここではその詳細な説明を省略する。リコーダ1の唄口部111から吹き込まれた吹奏者の呼気の一部は、ウィンドウェイ部113と差込部材3の隙間を通過するとともに、差込部材3のスリット部311及びフランジスリット部321を通過して窓部112から放出される。
次に、この実施形態の動作について説明する。リコーダ1の吹奏者は、リコーダ1の窓部112に差込部材3を差し込み、リコーダ1を吹奏する。なお、吹奏者によるリコーダ1の吹奏動作は、従来のリコーダの吹奏動作と同様であり、ここではその詳細な説明を省略する。リコーダ1の唄口部111から吹き込まれた吹奏者の呼気の一部は、ウィンドウェイ部113と差込部材3の隙間を通過するとともに、差込部材3のスリット部311及びフランジスリット部321を通過して窓部112から放出される。
このとき、既存のリコーダ1に差込部材3を差し込むことによって、演奏音の音階を半音下げることができる。このとき、差込部材3の差込部材31の厚みが、リコーダのラビューム部114からヴォイス部115までの開口長さの約45%以上になると、リコーダの演奏音のピッチが変化し、45%より大きいほど演奏音のピッチの変化が大きくなる。そのため、リコーダの窓開口範囲面積と差込部材3のスリット面積との関係を所定の比率にすることで、半音さげた発音が可能になる。このように、本実施形態によれば、既存のリコーダを用いて(すなわち既存のリコーダを改造することなく)、かつ、既存のリコーダのラビューム部やヴォイス部を傷つけることなく、リコーダの演奏音の音圧を低減することができるとともに、演奏音の音階を変化させることができる。
リコーダのラビューム部を傷つけてしまうと、リコーダの演奏音のピッチが変わってしまったり、演奏音が出なくなったりしてしまう場合があるが、この実施形態では、リコーダ1のヴォイス部115やラビューム部114を傷つけることなく、差込部材3をリコーダ1に取り付けることができるともに、リコーダ1から取り外すことができる。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその例を示す。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)上述の実施形態では、既存のリコーダ1に差込部材2又は差込部材3を装着する構成となっていたが、これに限らず、リコーダ1と差込部材2(又は差込部材3)が一体となって構成されていてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその例を示す。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)上述の実施形態では、既存のリコーダ1に差込部材2又は差込部材3を装着する構成となっていたが、これに限らず、リコーダ1と差込部材2(又は差込部材3)が一体となって構成されていてもよい。
(2)また、上述の第1の実施形態では、スタビライザー部23を有する差込部材2の構成について説明したが、これに限らず、差込部材2にスタビライザー部23を設けない構成としてもよい。
(3)上述の実施形態では、図7に例示するように、差込部材2の面24aとラビューム部114の面14aとが略平行になるように形成されており、この構成により、差込部材2をリコーダ1に装着する(又は取り外す)際にラビューム部114の損傷を防ぐことができるようになっていた。ラビューム部の損傷を防ぐ構造は上述した実施形態に示したものに限らず、例えば、差込部21とフランジ部22との接合部24において、リコーダ1のラビューム部114に対向する面が、円弧形状となっていてもよい。要は、差込部21とフランジ部22との接合部24においてリコーダ1のラビューム部114に対応する面が、差込部材2をリコーダ1に装着する(又は取り外す)際にラビューム部114を損傷することがないような形状であればよい。
また、上述の実施形態では、図7に例示するように、差込部材2の面24bがヴォイス部115の面115bに対して凹形状となっているように形成されていることにより、差込部材2をリコーダ1に装着する(又は取り外す)際にヴォイス部115の損傷を防ぐことができるようになっていた。ヴォイス部の損傷を防ぐ構造は上述した実施形態に示したものに限らず、要は、差込部21とフランジ部22との接合部24においてリコーダ1のヴォイス部115に対向する面が、差込部材2をリコーダ1に装着する(又は取り外す)際にラビューム部114を損傷することがないような形状であればよい。
(4)上述の実施形態では、差込部材2,差込部材3をリコーダ1に装着する場合について説明したが、差込部材2,3が装着される木管楽器はリコーダに限らず、他の木管楽器であってもよい。例えば、ティン・ホイッスルやフラジオレット、オカリナ等の木管楽器であってもよく、要は、少なくとも窓部とウィンドウェイ部とを備えた奏者の唇や楽器の通気孔を通して整形された空気の平たい流れが、リート゛の役目を果たしている木管楽器であればよい。
1…リコーダ、2…差込部材、11…頭部管、12…中部管、13…足部管、21,31…差込部、22,32…フランジ部、23…スタビライザー部、111…唄口部、112…窓部、113ウィンドウェイ部、211,311…スリット部、221,321…フランジスリット部。
Claims (3)
- 窓部とウィンドウェイ部とを有するエアリードを持つ木管楽器の前記窓部に装着され、前記木管楽器の演奏音の音圧を減少させる弱音部材であって、
前記ウィンドウェイ部の厚みよりも薄い板状の部材で形成され、前記窓部から前記ウィンドウェイ部へ差し込まれる差込部であって、前記板状の部材の差込方向の先端部から後端部方向に伸びるスリットが形成された差込部と、
前記差込部の板状の部材の差込方向の後端部に設けられたフランジ部であって、板状の部材で形成され、前記差込部に形成されたスリットに連なるスリットが形成されたフランジ部と
を備えることを特徴とする弱音部材。 - 前記差込部に形成された前記スリットの両側の部分を連結するスタビライザー部
を備えることを特徴とする請求項1に記載の弱音部材。 - 前記木管楽器はラビューム部を有し、
前記差込部と前記フランジ部との接合部分における前記木管楽器のラビューム部側の面が、当該弱音部材を前記木管楽器の前記窓部に装着した際に前記ラビューム部の先端部分の当該弱音部材と対向する面と平行になるように形成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の弱音部材。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5074624B1 (ja) * | 2011-12-27 | 2012-11-14 | 江里子 川西 | エアリードを持つ楽器の音圧調整装置 |
WO2020017501A1 (ja) * | 2018-07-20 | 2020-01-23 | ヤマハ株式会社 | エアリード楽器の管及びエアリード楽器 |
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2009
- 2009-03-19 JP JP2009067866A patent/JP2010223982A/ja active Pending
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