JP2010223786A - 金属筺体部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】時計部材などの金属筺体部材が曲面によって構成される部材であっても、稜線を明瞭に表現し、時計などの筺体のシルエットをはっきりとさせることができる金属筺体部材を提供する。
【解決手段】複数の表面を有する金属筺体部材であって、金属筺体部材には、複数の表面により稜線部が形成されているとともに、該稜線部から内側にくぼんだくぼみ部を有しており、金属筺体部材表面とくぼみ部表面との境界線を稜線部とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、視認者が明瞭に認識することができる稜線が形成された金属筺体部材、特に、時計の金属部材に関する。
従来から、時計、特に腕時計は、装飾品や装身具としての美観や高級感が求められることから、時計ケースや時計のバンド、中留め部材や文字板などには、金属製の部材が用いられている。
これは、合成樹脂などの時計ケースや時計のバンドなどが、その質感、色調、または軽量さから、安価な外観と装着感とを使用者に与えるものであり、これに対して、金属製の時計ケースや時計バンドなどが、高級感のある外観と装着感とを使用者に与えるためである。
一方、時計のシルエットをはっきりとさせるデザインとして、図12に示すように、時計100の時計ケース110などの時計部材を構成する面と面の境界線である稜線115を視認者が明瞭に認識できるように形成することが行われている。
しかしながら、例えば、図13に示すように、時計部材が曲面によって構成される時計100の場合には、稜線115がはっきりと表れない場合がある。なお、図12,13において、符号116は風防ガラス、符号118は裏蓋を示している。
さらに、このような時計ケース110や裏蓋118などの時計部材に塗装を施した場合には、塗装がダレてしまい、視認者が稜線115をまったく認識することができなくなってしまう。
視認者が稜線115を認識できないために、時計100のシルエットがはっきりとせずに、見映えが悪いという問題が発生していた。このため、時計部材に塗装を施した場合であっても、稜線が明瞭に認識することができ、見映えのよい時計が望まれていた。
本発明はこのような現状に鑑み、時計部材などの金属筺体部材が曲面によって構成される部材であっても、稜線を明瞭に表現し、時計などの筺体のシルエットをはっきりとさせることができる金属筺体部材を提供することを目的とする。
さらに本発明では、時計の金属部材などの金属筺体部材の表面に塗装を施した場合であっても、稜線がダレることがなく、時計などの筺体のシルエットをはっきりとさせることができる金属筺体部材を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の金属筺体部材は、
複数の表面を有する金属筺体部材であって、
前記金属筺体部材には、複数の表面により稜線部が形成されているとともに、該稜線部から内側にくぼんだくぼみ部を有しており、
前記金属筺体部材表面とくぼみ部表面との境界線が稜線部であることを特徴とする。
このように構成することによって、金属筺体部材表面とくぼみ部表面の2面がなす角を鋭くすることができるため、視認者が稜線部を視認した際に、明瞭に稜線を認識することができる。
このため、この金属筺体部材を時計に適用すれば、時計のシルエットをはっきりとさせることができ、デザインバリエーションに優れ、良好な美観や高級感を有し、外観に優れた時計とすることができる。
また、本発明の金属筺体部材は、前記くぼみ部は、金属筺体部材の複数の表面の少なくとも一面の端部を始点として形成されていることを特徴とする。
このように、表面の端部を始点としてくぼみ部を形成することによって、この表面の端部、すなわち稜線部において視認者が稜線を認識可能な程度の角度を確保することができる。
また、本発明の金属筺体部材は、前記金属筺体部材の第1の表面と第2の表面とで稜線部を形成することを特徴とする。
また、本発明の金属筺体部材は、前記金属筺体部材の上面と側面とで稜線部を形成することを特徴とする。
このように、2つの表面、特に金属筐体部材の上面と側面の境界部において稜線部を形成することによって、金属筐体部材のシルエットがはっきりとし、例えば、金属筐体として時計に適用する場合には、時計全体のシルエットとしてシャープなイメージを視認者に与えることができる。
また、本発明の金属筺体部材は、前記稜線部を形成する金属筺体部材表面とくぼみ部表面のなす角が150°以下となるようにくぼみ部を形成することを特徴とする。
このように、金属筺体部材表面とくぼみ部表面のなす角が150°以下となるようにくぼみ部を形成することによって、視認者は稜線を明瞭に認識することができる。
さらには、金属筺体部材表面とくぼみ部表面のなす角を90°以下となるようにくぼみ部を形成することによって、視認者は稜線をより明瞭に認識することができる。
また、本発明の金属筺体部材は、前記くぼみ部が、逆R形状、溝形状、直線形状のうち少なくともいずれかの形状であることを特徴とする。
このようにくぼみ部を逆R形状、溝形状、直線形状などの形状として形成することによって、上述するような金属筺体部材表面とくぼみ部表面のなす角を容易に調整することができるため、複雑な加工を施すことなく、低コストで、稜線を明瞭に視認することができる金属筺体部材とすることができる。
なお、本発明において「逆R形状」とは、後述する図3に示すように、筐体の内方にRをもって凹んだ形状を意味している。また、「溝形状」とは、後述する図4(A)に示すような形状、「直線形状」とは、後述する図4(B)に示すような形状を意味している。
また、本発明の金属筺体部材は、前記金属筺体部材を表面処理することを特徴とする。
このように、金属筺体部材にくぼみ部を形成した後、金属筺体部材の表面全体、もしくは一部に表面処理をすることによって、金属筺体部材の成形加工時やくぼみ部の形成加工時に生じた金属筺体部材表面やくぼみ部表面などの傷や歪みなどを補整し、美観に優れた金属筺体部材表面を得ることができる。
このため、この金属筺体部材を時計に適用すれば、時計のシルエットをはっきりとさせることができ、デザインバリエーションに優れ、良好な美観や高級感を有し、外観に優れた時計とすることができる。
また、本発明の金属筺体部材は、前記表面処理が、鏡面仕上げ処理またはブラスト処理であることを特徴とする。
このように、金属筺体部材表面やくぼみ部表面に、鏡面仕上げ処理を施すことによって、美観に優れた金属筺体部材表面を得ることができるので、この金属筺体部材を時計に適用すれば、デザインバリエーションに優れ、良好な美観や高級感を有し、外観に優れた時計とすることができる。
また、金属筺体部材表面やくぼみ部表面に、ブラスト処理を施すことによって、金属筺体部材表面やくぼみ部表面に凹凸が生じるため、金属筺体部材表面やくぼみ部表面に塗装を施す場合であっても、塗料が定着しやすくなり塗膜の剥げなどを防ぐことができる。
なお、ブラスト処理の手法としては、特に限定されるものではなく、機械式や空気式などの乾式手法や、湿式手法などを用いることができる。
また、本発明の金属筺体部材は、前記金属筺体部材の表面に塗装を施すことを特徴とする。
このように、金属筺体部材の表面に塗装を施した場合であっても、稜線を形成すべき稜線部から内方にくぼんだくぼみ部が形成されているため、視認者は稜線を明瞭に認識することができる。
このため、この金属筺体部材を時計に適用すれば、時計の金属部材の形状がどのような形状であっても、稜線を明瞭に形成することができ、時計のシルエットをはっきりとさせ、全体として、見栄えのよい時計とすることができる。
なお、塗装方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、刷毛塗り、吹付塗装、焼付塗装、浸漬塗り、電着塗装、静電塗装、粉体塗装、紫外線硬化塗装などの塗装方法を用いることができる。
また、塗膜の厚さとしては、特に限定されるものではないが、100μm以下、より好ましくは70μm以下とすることが好ましい。このような厚さとすることによって、時計本来のシルエットが崩されることなく、装飾品や装身具としての美観や高級感を損ねることがない。
また、本発明の金属筺体部材は、前記金属筺体部材のくぼみ部および表面部を、曲面とすることを特徴とする。
このように、前記金属筺体部材のくぼみ部および表面部といった被塗装表面を曲面とすることによって、塗膜に働く表面張力が分散され、容易に塗膜の厚さを均一に保つことができ、外観に優れた塗装を施すことができる。
また、本発明の金属筺体部材は、前記金属筺体部材が、時計の時計ケース、時計バンド、裏蓋、中留め部材、文字板のうち少なくともいずれかであることを特徴とする。
このように、時計ケース、裏蓋、時計バンド、中留め部材、文字板など、時計部材の形状によらず、稜線を形成することができる。このため、デザインバリエーションに優れ、良好な美観や高級感を有し、外観に優れた時計とすることができる。
本発明によれば、複数の表面により稜線部が形成されているとともに、この稜線部から内側にくぼんだくぼみ部を有しており、金属筺体部材表面とくぼみ部表面との境界線を稜線部としているため、金属筺体部材表面とくぼみ部表面のなす角が、視認者にとって稜線を明瞭に認識することができる角度とすることができる。
このため、金属筺体部材、例えば、時計の金属部材の形状がどのような形状であったとしても、稜線を明瞭に形成することができ、時計のシルエットをはっきりとさせ、全体として、見映えのよい時計とすることができる。
図1は、本発明の金属筺体部材を適用した時計の一部を示す斜視図である。 図2は、図1の時計の部分拡大図である。 図3は、図1の時計におけるA−A線の部分断面図である。 図4は、時計10のくぼみ部15の別の形状を示す図3と同様な部分断面図である。 図5は、本発明の金属筺体部材を適用した時計の別の実施例の斜視図である。 図6は、図5の時計のB−B線の部分断面図である。 図7は、本発明の金属筺体部材を適用した時計の一部を示す別の実施例の斜視図である。 図8は、図7の時計の文字板を示す上面図である。 図9は、図8の文字板におけるC−C線の部分断面図である。 図10は、本発明の金属筺体部材を適用した時計の一部を示す別の実施例の斜視図である。 図11は、図10の時計におけるD−D線の部分拡大図である。 図12は、従来の時計の部分拡大図である。 図13は、従来の時計の部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の金属筺体部材を適用した時計の一部を示す斜視図、図2は、図1の時計の部分拡大図、図3は、図1の時計におけるA−A線の部分断面図である。
図1〜図3において、符号10は、全体で時計を示している。
この時計10は、ハウジング12を構成する時計ケース14,風防ガラス16,裏蓋18と、時計バンド20によって時計の外装部材が構成されている。
そして、時計ケース14と裏蓋18、時計バンド20が金属部材、例えば、金、銀、白金、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、チタン、あるいはこれらの合金、ステンレススチール、タンタルカーバイド等によって構成されている。
また、ハウジング12内には、時計駆動部を構成するムーブメント(図示せず)が配置され、このムーブメントの上面に、文字板30が配置されている。なお、文字板30の材質は、特に限定されるものではないが、例えば、金、銀、白金、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、チタン、あるいはこれらの合金、ステンレススチール、タンタルカーバイド等の金属製の部材や、合成樹脂、セラミック、紙、繊維体、不織布、織布、ガラス、七宝などの陶材、貝・貴石・宝石などの装飾石、琥珀などを用いることができる。特に、ソーラーセルの発電によってムーブメントを動作されるように構成されたソーラー時計とする場合には、透光性を有する材料を用いることが好ましい。また、時刻情報を含む長波標準電波(搬送波)を受信し、その時刻情報に基づいて時刻を修正する電波時計とする場合には、非導電性の材料を用いることが好ましい。透光性を有し、かつ、非導電性の材料としては、例えば、合成樹脂、セラミック、紙、繊維体、不織布、織布、ガラス、七宝などの陶材、貝・貴石・宝石などの装飾石、琥珀などを挙げることができる。
この時計10では、時計ケース14の上面14aと側面14bとの境界線によって稜線を形成するために、側面14bにくぼみ部15を形成している。なお、符号15aは、稜線部を示しており、くぼみ部15は、この稜線部15aから時計ケース14の内方に切欠するように形成されている。
くぼみ部15を形成する方法は、特に限定されるものではないが、フライスやバイト、エンドミルなどを用いた切削加工や、砥石車などを用いた研削加工などの機械加工によって形成することができる。
また、くぼみ部15の形状は、図1〜3に示した実施例では、逆R形状となっているが、これに限るものではなく、例えば、図4(A)に示すように、溝形状としてもよいし、図4(B)に示すように、直線形状としてもよい。
このように、稜線部15aから時計ケース14の内方に切欠するようにくぼみ部15を形成することによって、稜線部15aにおいて時計ケース14の上面14aと、くぼみ部15の表面15bとがなす角を鋭くすることができるため、視認者が稜線部15aを視認した際に、明瞭に稜線を認識することができる。
なお、稜線を形成する2面、本実施例でいえば、時計ケース14の上面14aとくぼみ部表面15bの2面がなす角θが150°以下、より好ましくは90°以下となるように、くぼみ部15を形成することが好ましい。このような角度θとすることによって、視認者は稜線をより明瞭に認識することができる。
このように構成された時計10は、時計ケース14にくぼみ部15を形成した後、時計10を組み立てる前に、時計ケース14の表面に、鏡面仕上げ処理などの表面処理を行っている。
ここで、鏡面仕上げ処理とは、研磨剤などを用いて表面を研磨し、表面粗度を極々小さくすることによって、金属表面を鏡面の如く仕上げる表面処理のことである。
なお、表面処理としては、鏡面仕上げ処理には限らず、ヘアーライン処理や後述するようなブラスト処理を行ってもよい。
このように、表面処理を施すことによって、時計10は、装飾品や装身具としての美観や高級感が向上することになる。
図5は、本発明の金属筺体部材を適用した時計の一部を示す別の実施例の斜視図、図6は、図5の時計のB−B線の部分断面図である。
この実施例の時計10は、図1〜4に示した時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の時計10では、図5,6に示したように、時計ケース14の側面14bにくぼみ部15を形成するとともに、時計ケース14の上面14aにもくぼみ部22を形成している。
このように、時計ケース14の上面14aにもくぼみ部22を形成することで、稜線部15aにおいて上面14aのくぼみ部22の表面22bと、側面14bのくぼみ部15の表面15bとがなす角をより鋭くすることができるため、視認者が稜線部15aを視認した際に、より明瞭に稜線を認識することができる。
なお、上面14aのくぼみ部22の形状は、側面14bのくぼみ部15と同様に、逆R形状に限らず、溝形状であっても、直線形状であっても構わない。
また、上面14aのくぼみ部表面22bと側面14bのくぼみ部表面15bの2面がなす角θは150°以下、より好ましくは90°以下となるように、くぼみ部22及びくぼみ部15を形成することが好ましい。このような角度θとすることによって、視認者は稜線をより明瞭に認識することができる。
図7は、本発明の金属筺体部材を適用した時計の一部を示す別の実施例の斜視図、図8は、図7の時計の文字板を示す上面図、図9は、図8の文字板におけるC−C線の部分断面図である。
この実施例の時計10は、図1〜4に示した時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の時計10では、図7〜8に示したように、時計10の時計バンド20や文字板30にも明瞭な稜線を形成するために、くぼみ部21、31が形成されている。
なお、この実施例において、時計バンド20及び文字板30は、金属部材、例えば、金、銀、白金、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、チタン、あるいはこれらの合金、ステンレススチール、タンタルカーバイド等によって構成されている。
時計バンド20の場合には、実施例1に示した時計ケース14のくぼみ部15と同様に、時計バンド20の上面20aと側面20bとの境界線によって稜線を形成するために、側面20bにくぼみ部21を形成している。
一方、文字板30の場合には、文字板表面30aに稜線を形成するために、図9に示すように、文字板表面30aにおいて、稜線を形成すべき稜線部31aから文字板30の内方に切欠するようにくぼみ部31が形成されている。
このくぼみ部31は、逆R形状となっているが、実施例1のくぼみ部15と同様に、溝形状や直線形状などのくぼみ部31としても構わない。
また、くぼみ部31の表面31bと文字板表面30aとの2面がなす角は、実施例1の時計ケース14の上面14aとくぼみ部表面15bの2面がなす角θと同様に、150°以下、より好ましくは90°以下となるようにくぼみ部31を形成することが好ましい。
このようにすることによって、文字板30のような平面状の部材においても稜線を形成することができ、デザインバリエーションに優れ、良好な美観や高級感を有し、外観に優れた文字板30とすることができる。
なお、このように平面状の部材に稜線を形成する加工方法は、文字板30のみに適用可能なものではなく、例えば、時計ケース14の上面14aや、時計バンド20の上面20a、裏蓋18の表面などにも同様に適用することができる。
図10は、本発明の金属筺体部材を適用した時計の一部を示す別の実施例の斜視図、図11は、図10の時計におけるD−D線の部分拡大図である。
この実施例の時計10は、図1〜4に示した時計10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の時計10では、図10,11に示したように、時計ケース14の表面に塗装を施し、塗膜28を形成している。
なお、この実施例では、図11に示すように、多層の塗膜を形成して塗装を施しているが、これに限定されるものではなく、単層の塗膜としてもよい。
また、塗装方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、刷毛塗り、吹付塗装、焼付塗装、浸漬塗り、電着塗装、静電塗装、粉体塗装、紫外線硬化塗装などの塗装方法を用いることができる。
また、塗膜28の厚さとしては、特に限定されるものではないが、100μm以下、より好ましくは70μm以下とすることが好ましい。このような厚さとすることによって、時計本来のシルエットが崩されることなく、装飾品や装身具としての美観や高級感を損ねることがない。なお、図11では説明のため、塗膜の厚さを過大に表現している。
なお、塗装を行う前に、時計ケース14の表面にブラスト処理を施すことが好ましい。このようにブラスト処理を施すことによって、時計ケース14の表面に凹凸が生じ、塗装を行う際に塗料が定着しやすくなる。なお、ブラスト処理の手法としては、特に限定されるものではなく、機械式や空気式などの乾式手法や、湿式手法などを用いることができる。
また、この実施例のように、塗装を行う場合には、図11に示すように、被塗装表面を曲面とすることが好ましい。被塗装表面が平板状である場合には、塗膜28に働く表面張力によって、塗装に歪みが生じてしまう場合があるが、このように、被塗装表面を曲面とすることによって、容易に塗膜の厚さを均一に保つことができる。
このようにすることによって、時計10の表面に塗装を施した場合であっても稜線を明瞭に表現することができ、デザインバリエーションに優れ、良好な美観や高級感を有し、外観に優れた時計10とすることができる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上述した実施例では腕時計に適用した場合についてのみ説明したが、腕時計以外にも置き時計や掛け時計などの時計や携帯電話にも適用することができるなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
10 時計
12 ハウジング
14 時計ケース
14a 上面
14b 側面
15 くぼみ部
15a 稜線部
15b くぼみ部表面
16 風防ガラス
18 裏蓋
20 時計バンド
20a 上面
20b 側面
21 くぼみ部
22 くぼみ部
22b 表面
22b くぼみ部表面
28 塗膜
30 文字板
30a 文字板表面
31 くぼみ部
31a 稜線部
31b 表面
100 時計
110 時計ケース
115 稜線
116 風防ガラス
118 裏蓋

Claims (11)

  1. 複数の表面を有する金属筺体部材であって、
    前記金属筺体部材には、複数の表面により稜線部が形成されているとともに、該稜線部から内側にくぼんだくぼみ部を有しており、
    前記金属筺体部材表面とくぼみ部表面との境界線が稜線部であることを特徴とする金属筺体部材。
  2. 前記くぼみ部は、金属筺体部材の複数の表面の少なくとも一面の端部を始点として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の金属筺体部材。
  3. 前記金属筺体部材の第1の表面と第2の表面とで稜線部を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の金属筺体部材。
  4. 前記金属筺体部材の上面と側面とで稜線部を形成することを特徴とする請求項3に記載の金属筺体部材。
  5. 前記稜線部を形成する金属筺体部材表面とくぼみ部表面のなす角が150°以下となるようにくぼみ部を形成することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の金属筺体部材。
  6. 前記くぼみ部が、逆R形状、溝形状、直線形状のうち少なくともいずれかの形状であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の金属筺体部材。
  7. 前記金属筺体部材を表面処理することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の金属筺体部材。
  8. 前記表面処理が、鏡面仕上げ処理またはブラスト処理であることを特徴とする請求項7に記載の金属筺体部材。
  9. 前記金属筺体部材の表面に塗装を施すことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の金属筺体部材。
  10. 前記金属筺体部材のくぼみ部および表面部を、曲面とすることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の金属筺体部材。
  11. 前記金属筺体部材が、時計の時計ケース、時計バンド、裏蓋、中留め部材、文字板のうち少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の金属筺体部材。
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