JP2010223479A - 製氷装置 - Google Patents

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寛 山元
Hiroyuki Hamashita
弘幸 濱下
Hiroaki Sumiyoshi
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Abstract

【課題】氷の掻き取りむらをなくし、塊状の氷の生成を防止すると共に、スクレーパの破損を防止するようにした製氷装置を提供する。
【解決手段】内筒と回転円筒との間に流通させた塩水を前記内筒を介して冷媒により冷却して前記内筒の内周面に氷を生成させ、前記生成された氷をスクレーパの刃先部により掻き取ることによりシャーベット氷を製造するようにした製氷装置であって、前記スクレーパは、前記回転円筒の外周面部に固定される第1のスクレーパ部材と、前記回転円筒の半径方向に摺動自在に前記第1のスクレーパ部材に係合され前記刃先部を有する第2のスクレーパ部材と、前記第2のスクレーパ部材を前記回転円筒の半径方向外側に常時付勢するばね手段とを備え、前記ばね手段は、前記第2のスクレーパ部材を形成する材料の弾性力に基づくばね定数より小さいばね定数を備えているものである。
【選択図】図3

Description

この発明は、製氷装置、特にシャーベット氷を製造するための製氷装置に関するものである。
魚類を運送する時、魚類の鮮度を維持するために魚類は氷で冷やされるが、魚類を冷やすための氷には、氷塊ではなく、シャーベット状の氷(以下、シャーベット氷と称する)がよく使用される。シャーベット氷は、氷の粒子が細かく、魚類に触れたときに短時間で融解する。従がって、シャーベット氷は、氷塊よりも魚類を素早く冷却できるため、魚類の鮮度の劣化をより抑えることができ、又、氷塊と異なり魚類の表面を傷つけることが殆どないため、魚類の見た目の良さを維持できる利点がある。
更に、シャーベット氷は、水道水のように配管によって搬送できる。又、ホースのような管でシャーベット氷を魚類を収容する容器に流し込むだけで、魚類と容器とのすき間にシャーベット氷を充填することができる。更に、シャーベット氷は、氷塊のように重い塊を運び粉砕する手間がかからず、取り扱いが容易であるという利点もある。
シャーベット氷を製造するためには、冷媒で冷却された伝熱面に塩水を流し、その伝熱面に生成された氷を掻き取るようにした方式が良く用いられる。通常、この方式を用いた製氷装置は、外筒と内筒との間に冷媒を流し内筒の内部に流した塩水を冷却する二重管と、この二重管の内筒の内部に配置されモータで駆動されて回転する回転円筒と、この回転円筒の外周面に固定され回転円筒の回転に伴って内筒の内周面に生成された氷を掻き取るスクレーパとを備えている。
伝熱面である内筒の内周面に生成された氷は、時間が経過すると厚さ寸法が大きくなりスクレーパによる掻き取りが困難となるため、できる限り氷が薄い状態のうちに掻き取る必要がある。そのため、スクレーパを所定の接触力により内筒の内周面に押し付けて内筒の内周面に生成された氷を掻き取ることが必要である。そこで、従来、スクレーパを樹脂により形成し、そのスクレーパの弾性力を利用してスクレーパに所定の接触力を付与するようにした製氷装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
スクレーパの弾性力によりスクレーパと内筒の内周面との接触力を得るようにした場合、スクレーパは円筒の半径方向に自然長より少し押し縮めた状態で内筒の内部に挿入される。このように構成された従来の装置の場合、スクレーパが内筒の内周面に常に押し縮められた状態にあるので、二重管の内筒の内周面と回転円筒の外周面との対向間隔に変動がないとすれば、スクレーパは常に所定の接触力で内筒の内周面に接触して氷を掻き取ることができる。
DE10113395C1
前述のように構成された従来の製氷装置によれば、二重管の内筒が楕円形に変形したり、回転円筒が偏芯して回転すると、内筒の内周面と回転円筒の外周面との対向間隔に変動が生じ、スクレーパの押し縮め量に変動が生じる。従ってスクレーパと内筒の内周面との接触力が変動し、場合によっては、内筒の内周面とスクレーパとの間に隙間が生じ接触力が全く無くなることがある。その結果、充分な氷の掻き取りができなくなり、伝熱面である内筒の内周面に厚みの大きい氷が生成されることとなる。仮にこのような厚みの大きな氷を掻き取ればスクレーパを損傷させることになり、又、シャーベット氷ではなく大きな氷塊となり、魚類の冷却に用いることができないことがあった。
この発明は、従来の製氷装置に於ける前述のような課題を解決するためになされたものであり、スクレーパと伝熱面との間に常に所定範囲の接触力を与えることにより、氷の掻き取りむらをなくし、塊状の氷の生成を防止すると共に、スクレーパの破損を防止するようにした製氷装置を得ることを目的とする。
この発明に係る製氷装置は、外筒と前記外筒の内部に収容された内筒とを有し前記外筒と前記内筒との間に冷媒を流通させる二重管と、前記内筒の内部に前記内筒と同心配置されて収容され駆動装置により駆動されて軸心の周りに所定方向に回転し得るように構成された回転円筒と、前記回転円筒の外周面部に固定され前記内筒の内周面部に摺動可能に接触する刃先部を有するスクレーパとを備え、前記内筒と前記回転円筒との間に流通させた塩水を前記内筒を介して前記冷媒により冷却して前記内筒の内周面部に氷を生成させ、前記生成された氷を前記スクレーパの刃先部により前記内周面部から掻き取ることによりシャーベット氷を製造するようにした製氷装置であって、前記スクレーパは、前記回転円筒の外周面部に固定される第1のスクレーパ部材と、前記回転円筒の半径方向に摺動自在に前記第1のスクレーパ部材に係合され前記刃先部を有する第2のスクレーパ部材と、前記第2のスクレーパ部材を前記回転円筒の半径方向外側に常時付勢するばね手段とを備え、
前記ばね手段は、前記第2のスクレーパ部材を形成する材料の弾性力に基づくばね定数より小さいばね定数を備えていることを特徴とする製氷装置である。
この発明による製氷装置によれば、スクレーパは、回転円筒の外周面部に固定される第1のスクレーパ部材と、前記回転円筒の半径方向に摺動自在に前記第1のスクレーパ部材に係合され刃先部を有する第2のスクレーパ部材と、前記第2のスクレーパ部材を前記回転円筒の半径方向外側に常時付勢するばね手段とを備えているので、内筒の内周面部と回転円筒の外周面部との間の距離に誤差や変動が生じた場合でも、常に所定範囲の接触圧をスクレーパの刃先部と内筒の内周面部との間に与えることができ、常に安定してシャーベット氷を製造することが出来る。
この発明の実施の形態1による製氷装置を用いた製氷システムの全体構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による製氷装置の回転円筒とスクレーパを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による製氷装置のスクレーパの構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による製氷装置のスクレーパの斜視図である。 この発明の基礎となる技術による製氷装置の説明図である。 この発明の基礎となる技術に於ける製氷装置の回転円筒とスクレーパを示す斜視図である。 この発明の基礎となる技術に於ける製氷装置のスクレーパの斜視図である。 スクレーパと内筒との接触圧力の時間的変動を示す説明図である。
発明の基礎となる技術
先ず、この発明の製氷装置の基礎となる技術について説明する。図5は、この発明の基礎となる技術による製氷装置の説明図である。図5に於いて、円筒状に形成された内筒14は、円筒状に形成された外筒13の内部に配置されており、この内筒14と外筒13とにより二重管が構成されている。内筒14の外周面部と外筒13の内周面部との間には、冷凍機(図示せず)からの冷媒を流すための冷媒側通路18が形成されている。
内筒14の内部には回転円筒16が配置されており、内筒14の内周面部と回転円筒16の外周面部との間には、貯氷タンク(図示せず)からの塩水を流すための塩水側通路17が形成されている。内筒14の内周面部は冷媒側通路18内の冷媒により塩水側通路17内の塩水を冷却するための伝熱面を構成する。
回転円筒16は、駆動手段としての駆動モータ(図示せず)により駆動されて時計方向(図の矢印方向)に回転する。この回転円筒16の外周面部には、その周方向に所定の間隔で配置された複数個のスクレーパ15が設けられており、これらのスクレーパ15の刃先部が内筒14の内周面部に所定の接触力で接触する。
スクレーパ15は、ロッド41により回動自在に支持されている。ロッド41は、回転円筒16に固定されたロッド支持板40により支持されている。図6は、この発明の基礎となる技術に於ける製氷装置の回転円筒とスクレーパを示す斜視図である。
図6に示すように、回転円筒16の外周面部に、その周方向に所定の間隔を介して8本のロッド41が支持されており、これらのロッド41に夫々スクレーパ15が回動自在に支持されている。同一のロッド41に配置された複数のスクレーパ15間には所定の間隔が設けられているが、その間隔部分は他のロッド41に配置されたスクレーパ15によりカバーされ、内筒14の内周面部はその軸方向の全域に於いてスクレーパ15の刃先部と接触している。
図7は、この発明の基礎となる技術に於ける製氷装置のスクレーパ15の斜視図である。図7に於いて、スクレーパ15は、樹脂により形成されており、ロッド41に係合するロッド係合部151と刃先部152と、足部153とを備えている。このスクレーパ15は、そのロッド係合部151がロッド41に係合することにより、回動自在にロッド41に支持される。スクレーパ15の足部153は、回転円筒16の外周面部に当接し、刃先部152は、スクレーパ15を形成する樹脂の弾力性を利用して内筒14の内周面部に所定の接触力で接触する。
このように構成されたこの発明の基礎となる技術による製氷装置に於いて、外筒13と内筒14との間に形成された冷媒側通路18には冷凍機からの冷媒が流され、内筒14と回転円筒16との間に形成された塩水側通路17には塩水が流される。塩水側通路17内の塩水は、冷媒側通路18の冷媒により内筒14の内周面部を介して冷却され、内筒14の内周面部に氷51が生成される。
内筒14の内周面部に生成された氷51は、回転円筒16と共に図6の矢印方向に回転するスクレーパ15の刃先部152により内筒14の内周面部から掻き取られて氷粒52となり、塩水側通路17内の塩水内に混入されてシャーベット氷となる。このようにして形成されたシャーベット氷は、配管を通じて貯氷タンク(図示せず)へ搬送され貯留され、必要に応じて貯氷タンクから取り出される。
以上説明したこの発明の基礎となる技術による製氷装置に於いて、回転円筒16の外周面部に装着されたスクレーパ15は、自由状態に於ける足部153と刃先部152との間の距離から約1.0[mm]圧縮された状態で内筒14の内部に挿入され、この圧縮量により生ずる樹脂の弾性力に基づきく接触力で刃先部152が内筒14の内周面部に接触する。
スクレーパ15を形成している樹脂材料の種類、及びスクレーパ15の大きさにもよるが、通常、スクレーパ15の足部153と刃先部152との間の距離の最大圧縮可能量は、自由状態での距離から約4.0[mm]程度である。従って、内筒14内に回転円筒16が挿入された状態では、スクレーパ15に於ける前述の距離は既に約1.0[mm]圧縮されているので、それから更に約3.0[mm]の圧縮が限度であり、それ以上に圧縮されるとスクレーパ15が破壊される可能性がある。
図8は、スクレーパ15の刃先部152と内筒14の内周面部との接触圧力の時間的変動を示す説明図である。図8に於いて、Pdは、スクレーパ15が約1.0[mm]圧縮された状態で内筒14の内周面部に接触しているときのスクレーパ15の刃先部152と内筒14の内面との設定接触力であり、スクレーパ1枚当たり、約20.0[kg]となるように設計されている。内筒14及び回転円筒16に歪みがなく、且つ回転円筒16が偏りなく回転するとすれば、設定接触力Pdは時間経過に関係なく約20.0[kg]で一定となる。
樹脂で形成されたスクレーパ15の場合、内筒14の内周面部に押圧されて1.0[mm]圧縮された状態から±0.3[mm]程度の圧縮変動幅を見込んで設計されているので、その最大圧縮量約1.3[mm]に於いて最大接触力Pmax(=約26.0[kg])となり、最小圧縮量約0.7[mm]に於いて最小接触力Pmin(=約14.0[kg])となる。内筒14の内周面部と回転円筒16の外周面部との間の距離の変動幅が、前述のスクレーパ15の許容される圧縮変動幅以内であれば、スクレーパ15の刃先部152と内筒14の内周面との接触力は、最大接触力Pmaxと最小接触力Pminとの間で時間経過と共に周期的に変動するが、装置の運転に支障はきたさない。
ここで、仮に、内筒14の内周面部と回転円筒16の外周面部との間の距離が、設計値より0.3[mm]を超えて大きくなったとすると、スクレーパ15の刃先部152と内筒14の内周面との接触力が最小接触力Pmin未満となる。このような場合、氷の掻き取りが充分にできなくなり、伝熱面である内筒の内周面に厚みの大きい氷が生成されることとなる。仮にこのような厚みの大きな氷を掻き取ればスクレーパを損傷させることになり、又、シャーベット氷ではなく大きな氷塊となり、魚類の冷却に用いることができないことがある。
又、内筒14の内周面部と回転円筒16の外周面部との間の距離が、設計値より0.3[mm]を超えて小さくなったとすると、スクレーパ15の刃先部152と内筒14の内周面との接触力が最大接触力Pmaxを超えることとなる。この場合、スクレーパ15の刃先部152若しくは内筒14の内周面部に何らかの異常が発生する可能性がある。例えば、スクレーパ15が1.0[mm]圧縮された状態から更に3.0[mm]以上圧縮されたとすると、前述のようにスクレーパ15が破壊される恐れがある。
実施の形態1.
次に、この発明の実施の形態1による製氷装置について説明する。図1は、この発明の実施の形態1による製氷装置を用いた製氷システムの全体構成を示す説明図である。図1に於いて、製氷装置12は、前述のこの発明の基礎となる技術による製氷装置と同様に構成された外筒13と内筒14と回転円筒16とを備えている。回転円筒16の外周面部には、後述するこの発明の特徴とするスクレーパ15を備えている。
又、内筒14の外周面部と外筒13の内周面部との間には、冷凍機30からの冷媒を流すための冷媒側通路18が形成され、内筒14の内周面部と回転円筒16の外周面部との間には、貯氷タンク3からの塩水を流すための塩水側通路17が形成されている。冷媒側通路18の上方部は、冷媒ガス配管33を介して冷凍機30の圧縮機31に接続され、冷媒側通路18の下方部は、冷媒液配管34を介して冷凍機30の凝縮器32に接続されている。尚、冷媒液配管34には膨張弁35が設けられている。
凝縮器32からの冷媒液は、膨張弁35を介して製氷装置12の冷媒側通路18内に供給され、内筒14を介して塩水側通路17内の塩水と熱交換されてガス化する。このガス化した冷媒ガスは、冷媒液配管33を介して圧縮機31側に戻り、圧縮機31により圧縮されて凝縮器32により液化される。
一方、製氷装置12の塩水側通路17の上方部は、往流シャーベット配管20を介して貯氷タンク3の上部に接続され、塩水側通路17の下方部は、復流シャーベット配管21を介して貯氷タンク3に接続されている。復流シャーベット配管21には循流ポンプ23が接続されている。又、貯氷タンク3の下部は、排出用ポンプ11を有する排出用配管10に接続されている。
貯氷タンク3内の塩水1は、循流ポンプ23により復流シャーベット配管21を介して製氷装置12の塩水側通路17内に供給され、塩水側通路17内のシャーベット氷は、往流シャーベット配管20を介して貯氷タンク3内に供給される。貯氷タンク3内に設けられた攪拌機4は、駆動装置5により駆動されて回転し、貯氷タンク3内の塩水1及びシャーベット氷2を、常時若しくは適宜、攪拌する。貯氷タンク3内のシャーベット氷2は、排出用ポンプ11により排出用配管10を介して適宜外部へ排出される。
図2は、製氷装置12の回転円筒16とスクレーパ15を示す斜視図である。図2に於いて、回転円筒16の外周面部には8個(図2には6個のみが表示されている)のスクレーパ15が設置されている。これらのスクレーパ15の配置について詳しく述べれば、回転円筒16の軸方向に間隔を介して配列された2個のスクレーパ15からなるスクレーパ列150を備え、このスクレーパ列150が、回転円筒16の周方向に90度間隔で4箇所に配置されている。
夫々のスクレーパ列150に於ける2個のスクレーパ15の軸方向の設置位置は、隣合うスクレーパ列150に於けるスクレーパ15の存在しない部位の軸方向位置に対応するように設定されている。その結果、回転円筒16の回転により、内筒14の内周面部は、その全域に於いてスクレーパ15の刃先部と接触することとなる。尚、図2に示すスクレーパ15の配置は一例であって、製氷装置12の製氷能力等に応じて変更することが可能である。
図3は、この発明の実施の形態1による製氷装置のスクレーパの構成を示す説明図、図4は、この発明の実施の形態1による製氷装置のスクレーパの斜視図である。図3及び図4に於いて、スクレーパ15は、第1のスクレーパ部材としてのスクレーパ支え部65と、第2のスクレーパ部材としてのスクレーパ本体部64と、ばね手段としてのコイルばね62とにより構成されている。
スクレーパ支え部65は、底面部651と、この底面部651に対してほぼ垂直に形成された一対の側面部652と、底面部651に対してほぼ並行する平面を有する上面部653と、側面部652と上面部653との間に位置する一対の傾斜面部654とを備えている。又、スクレーパ支え部65は、その上面部653及び端面部655に開口し且つ断面がほぼ直方体の凹溝656を備えている。
スクレーパ本体部64は、スクレーパ根元部641と、刃先部61を有するスクレーパ刃部642とを備えている。スクレーパ根元部641は、その両側面部がスクレーパ支え部65の凹溝656の側壁部に摺動自在に係合してスクレーパ凹溝656内に着脱自在に収納されている。スクレーパ根元部641は、スクレーパ支え部65の上面部653若しくは端面部655から凹溝656内に挿入することができる。スクレーパ本体部64は、スクレーパ支え部65の底面部651に対して垂直方向、即ち回転円筒16の半径方向に移動可能である。スクレーパ本体部64は、樹脂により形成され、スクレーパ支え部65は金属材料により形成されている。コイルばね62は、第2のスクレーパ部材であるスクレーパ本体部64を形成する樹脂材料の弾力性に基づくばね定数より小さいばね定数を備えている。
コイルばね62は、凹溝656の底面部とスクレーパ根元部641の底面部との間に配置され、スクレーパ本体部64を凹溝656から突出する方向、即ち回転円筒の半径方向外側に常時付勢する。コイルばね62は、スクレーパ15の長左方向、即ち回転円筒16の軸心の方向に所定の間隔を介して2個乃至4個等の複数個並置され、夫々のコイルばね62は、凹溝656内に於いて位置規制手段(図示せず)により設置位置が規制されている。位置規制手段は、例えば、スクレーパ支え部65若しくはスクレーパ本体部64に設けたばね受穴若しくは仕切板等により形成することができる。コイルばね62は、その数を変更することにより、コイルばね全体としてのばね定数をコントロールすることができる。
尚、夫々のコイルばね62は、スクレーパ支え部65若しくはスクレーパ本体部64に一端部が固定されていてもよい。又、コイルばね62に代えて、例えば板ばね等のばね手段を用いても良い。更に、スクレーパ支え部65に凹溝656を設ける代わりに、スクレーパ本体部に凹溝を設けるようにしても良いことは勿論である。
スクレーパ支え部65は、その底面部651が回転円筒16の外周面部に溶接により固定されている。尚、スクレーパ支え部65は、溶接以外の手段、例えばロウ付け、若しくは圧入等の等手段により回転円筒16の外周面部に固定するようにしても良い。
回転円筒16の外周面部に固定された夫々のスクレーパ15は、自由状態に於けるスクレーパ支え部65の底面部651とスクレーパ本体部64の刃先部61との間の距離から、約4.0[mm]圧縮された状態で内筒14の内部に挿入され、この圧縮量により生ずる板ばね62の弾性力に基づき約20[kg]の接触力で刃先部61が内筒14の内周面部に接触する。スクレーパ支え部65の底面部651とスクレーパ本体部64の刃先部152との間の距離の最大圧縮可能量は、自由状態での距離から約12.0[mm]程度である。従って、内筒14内に回転円筒16が挿入された状態では、スクレーパ15に於ける前述の距離は既に約4.0[mm]圧縮されているので、それから更に約8.0[mm]の圧縮が可能となるように設計されている。
刃先部61と内筒14の内周面部との接触圧力について図8に基づいて説明すれば、この発明の実施の形態1の場合、スクレーパ本体部64が約4.0[mm]圧縮された状態で内筒14の内周面部に接触しているときの、スクレーパ15の刃先部61と内筒14の内周面部との設計接触力Pdは約20.0[kg]であり、内筒14及び回転円筒16に歪みがなく、且つ回転円筒16が偏りなく回転するとすれば、設計接触力Pdは時間経過に関係なく約20.0[kg]で一定となる。
この発明の実施の形態1による製氷装置に於けるスクレーパ15の場合、内筒14の内周面部に押圧されて4.0[mm]圧縮された状態から、前述のこの発明の基礎となる技術に於ける±0.3[mm]程度の圧縮変動幅を考えた場合、その最大圧縮量約4.3[mm]に於いて最大接触力Pmax(=約21.4[kg])となり、最小圧縮量約3.7[mm]に於いて最小接触力Pmin(=約18.6[kg])となる。
このように、この発明の実施の形態1による製氷装置に於けるスクレーパによれば、この発明の基礎となる技術に於ける製氷装置に於けるスクレーパに比較して、同一の圧縮変動幅であればスクレーパ15の刃先部61と内筒14の内周面部との接触力の変動幅はきわめて小さくなる。このように、比較的弱い板ばね62を使用して圧縮量を大きくすることにより、例えば内筒14が楕円形に仕上がったとしても、その圧縮量が大きいため、スクレーパ15の刃先部61と内筒14の内周面部との接触力の変動を少なくすることができ、安定したシャーベット氷の製造が可能となる。
又、この発明の実施の形態1による製氷装置に於けるスクレーパ15の場合、この発明の基礎となる技術に於ける製氷装置に於けるスクレーパの最大接触力Pmaxである約26.0[kg]の接触力を許容するとすれば、4.0[mm]の圧縮量から更に1.2[mm]の圧縮が可能であり、又、この発明の基礎となる技術に於ける製氷装置に於けるスクレーパの最小接触力Pminである約14.0[kg]の接触力を許容するとすれば、4.0[mm]の圧縮量から更に1.2[mm]の伸張が可能であり、結局、通常時の4.0[mm]の圧縮量から±1.2[mm]の許容圧縮変動幅となる。
このように、この発明の実施の形態1による製氷装置によるスクレーパによれば、極めて大きな圧縮変動幅を持つものであり、内筒14と回転円筒16との間の距離に大きな変動があっても支障なくシャーベット氷を製造することができる。
又、前述したように、スクレーパ15に於けるスクレーパ支え部65とスクレーパ先端部63の刃先部61との間の距離は、内筒14の内周面部に押圧されて約4.0[mm]圧縮された状態から更に約8.0[mm]の圧縮が可能となるように設計されているので、内筒14の内周面部と回転円筒16の外周面部との間の距離が通常時から8.0[mm]を超えて小さくならない限り、スクレーパ15が破損することはない。
又、スクレーパ本体部64は着脱自在にスクレーパ支え部65に装着されているので、摩耗などにより交換が必要となったときも、そのスクレーパ本体部64のみを交換すればよい。
スクレーパ15は、回転円筒16の外周面部の任意の位置に配置することができる。又、スクレーパ15が設けられていない部分には、スクレーパ15を取り付けるための部品が一切存在せず、従って、シャーベット氷をスムーズに流すことができ、シャーベット流路内での閉塞を防止することができる。
この発明に係る製氷装置は、シャーベット氷を製造する製氷システムに利用することができる。
1 塩水
2 シャーベット氷
3 貯氷タンク
4 攪拌機
5 駆動装置
10 排出用配管
11 排出用ポンプ
12 製氷装置
13 外筒
14 内筒
15 スクレーパ
16 回転円筒
17 塩水側通路
18 冷媒側通路
19 駆動モータ
20 往流シャーベット配管
21 復流シャーベット配管
23 循環ポンプ
30 冷凍機
31 圧縮機
32 凝縮器
33 冷媒ガス配管
34 冷媒液配管
35 膨張弁
40 ロッド支持板
41 ロッド
51 氷
52 氷粒
61 刃先部
62 コイルばね
64 スクレーパ本体部
641 スクレーパ根元部
642 スクレーパ刃部
65 スクレーパ支え部
656 凹溝

Claims (3)

  1. 外筒と前記外筒の内部に収容された内筒とを有し前記外筒と前記内筒との間に冷媒を流通させる二重管と、前記内筒の内部に前記内筒と同心配置されて収容され駆動装置により駆動されて軸心の周りに所定方向に回転し得るように構成された回転円筒と、前記回転円筒の外周面部に固定され前記内筒の内周面部に摺動可能に接触する刃先部を有するスクレーパとを備え、前記内筒と前記回転円筒との間に流通させた塩水を前記内筒を介して前記冷媒により冷却して前記内筒の内周面部に氷を生成させ、前記生成された氷を前記スクレーパの刃先部により前記内周面部から掻き取ることによりシャーベット氷を製造するようにした製氷装置であって、
    前記スクレーパは、前記回転円筒の外周面部に固定される第1のスクレーパ部材と、前記回転円筒の半径方向に摺動自在に前記第1のスクレーパ部材に係合され前記刃先部を有する第2のスクレーパ部材と、前記第2のスクレーパ部材を前記回転円筒の半径方向外側に常時付勢するばね手段とを備え、
    前記ばね手段は、前記第2のスクレーパ部材を形成する材料の弾性力に基づくばね定数より小さいばね定数を備えている
    ことを特徴とする製氷装置。
  2. 前記第1のスクレーパ部材は前記回転円筒の半径方向に開口する凹溝を備え、前記第2のスクレーパ部材は前記凹溝内に摺動自在且つ着脱自在に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の製氷装置。
  3. 前記第1のスクレーパ部材は金属材料により形成され、前記第2のスクレーパ部材は樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の製氷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018025378A (ja) * 2016-08-01 2018-02-15 三菱重工冷熱株式会社 製氷方法および環境試験方法
KR20190136901A (ko) * 2018-05-31 2019-12-10 저지앙 빙리거 일렉트로 메커니컬 컴퍼니 리미티드 제빙기의 증발기용 스크레이퍼 어셈블리 및 제빙기의 증발기

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