JP2010222973A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の可変動弁装置において、駆動力伝達機構と可変機構とを揺動軸の廻りにコンパクトに配置し、可変動弁装置の小型化を図り、内燃機関への搭載性を向上させることにある。
【解決手段】駆動力伝達機構(28)及び可変機構(30)を、揺動軸(26)に固定した第1ギヤ(48)と、第1ギヤ(48)に噛み合うとともに第1ギヤ(48)の廻りに公転可能に揺動アーム(27)に取り付けた第2ギヤ(50)と、揺動カム(29)に固定されるとともに第2ギヤ(50)と噛み合う内歯(51)を備えたリングギヤ(52)とで構成し、機関弁(3)に対する揺動カム(29)の揺動位置を相対的に変化させる一方、第1ギヤ(48)を静止させた状態で揺動アーム(27)を揺動させることで、第2ギヤ(50)を第1ギヤ(48)の廻りに公転させるとともに自転させ、揺動カム(29)を機関弁(3)を開弁させる方向へ揺動させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、内燃機関の可変動弁装置に係り、特に機関弁のリフト量、作用角を連続的に変化させる内燃機関の可変動弁装置に関する。
車両の内燃機関には、内燃機関の運転状態に応じて機関弁のリフト量、作用角を連続的に変化させるために、カムシャフトに設けられた駆動カムによって揺動される揺動アームと、この揺動アームに駆動力伝達機構を介して連結される揺動カムと、この揺動カムの揺動によって開閉動作される機関弁と、この機関弁に対する揺動カムの揺動位置を相対的に変化させる可変機構とを備え、この可変機構によって機関弁のリフト量、作用角を連続的に変化させる可変動弁装置を搭載しているものがある。
特表2004−521234号公報 特許文献1に係る可変動弁装置は、ロッカアームを介して機関弁を開閉させる旋回レバーを備えている。この旋回レバーは、上端部がシリンダヘッドに揺動自在に支持されるとともに、下端部にロッカアームを作動させるカム面を備え、上下方向中間部に当接される回転カムによって揺動される。 また、特許文献1に係る可変動弁装置は、旋回レバーの揺動支点の位置を変化させる可変機構を備え、この可変機構によって機関弁のリフト量を変更している。
ところが、上記の特許文献1に係る可変動弁装置においては、可変機構がカムシャフトよりも高い位置に配置されていることから、可変動弁装置が高さ方向に大型化してしまい、内燃機関への搭載性が低下するという不都合があった。
そこで、この発明の目的は、機関弁のリフト量の変化を大きくしつつ可変動弁装置の小型化を図り、内燃機関への搭載性を向上できる内燃機関の可変動弁装置を提供することにある。
この発明は、カムシャフトに設けられた駆動カムによって揺動される揺動アームと、この揺動アームに駆動力伝達機構を介して連結される揺動カムと、この揺動カムの揺動によって開閉動作される機関弁と、この機関弁に対する前記揺動カムの揺動位置を相対的に変化させる可変機構とを備え、この可変機構によって前記機関弁のリフト量を連続的に変化させる内燃機関の可変動弁装置において、前記揺動アームの揺動軸に前記揺動カムを揺動自在に配置し、前記駆動力伝達機構及び前記可変機構を、前記揺動軸に固定される第1ギヤと、この第1ギヤに噛み合うとともに前記第1ギヤの廻りに公転可能に前記揺動アームに取り付けられる第2ギヤと、前記揺動カムに固定されるとともに前記第2ギヤと噛み合う内歯を備えたリングギヤとで構成し、前記第1ギヤの回転により前記揺動カムを揺動させて前記機関弁に対する前記揺動カムの揺動位置を相対的に変化させる一方、前記第1ギヤを静止させた状態で前記揺動アームを揺動させることで前記第2ギヤを前記第1ギヤの廻りに公転させるとともに自転させ、前記リングギヤを介して前記揺動カムを前記機関弁を開弁させる方向へ揺動させる構造としたことを特徴とする。
この発明は、機関弁のリフト量の変化を大きくしつつ可変動弁装置の小型化を図り、内燃機関への搭載性を向上できる。
(A)は可変動弁装置の分解斜視図である。(B)は可変動弁装置の組立斜視図である。(実施例) (A)は可変動弁装置の正面図である。(B)は可変動弁装置の右側面図である。(C)は可変動弁装置の背面図である。(実施例) 図3は図2(B)のIII−III線による可変動弁装置の断面図である。(実施例) (A)は低リフト状態における閉弁時の可変動弁装置の正面図である。(B)は低リフト状態における開弁時の可変動弁装置の正面図である。(実施例) (A)は高リフト状態における閉弁時の可変動弁装置の正面図である。(B)は高リフト状態における開弁時の可変動弁装置の正面図である。(実施例)
この発明は、機関弁のリフト量の変化を大きくしつつ可変動弁装置の小型化を図り、内燃機関への搭載性を向上する目的のために、可変機構をカムシャフトよりも配置して実現するものである。
図1〜図5は、この発明の実施例を示すものである。
図2において、1は車両の内燃機関、2はこの内燃機関1のシリンダヘッドである。以後、内燃機関1のクランク軸線方向を前後方向とし、シリンダ軸線方向を上下方向、クランク軸線及びシリンダ軸線と直交する方向を左右方向として説明する。
シリンダヘッド2には、図1〜図3に示すように、燃焼室に連通する吸気ポートあるいは排気ポートからなるポートを開閉する吸気弁あるいは排気弁からなる機関弁3が設けられている。
機関弁3は、図1(A)に示すように、ポートの開口に接離されるバルブヘッド4と、このバルブヘッド4に先端側が連設されたバルブステム5とからなる。また、機関弁3は、図2(A)に示すように、正面視で、軸線3Cが所定に傾斜してシリンダヘッド2に配設され、また、バルブステム5が軸方向移動可能にシリンダヘッド2に支持されている。更に、機関弁3は、図1(A)に示すように、バルブステム5の基端面6側の外周面にリテーナ7を固定し、このリテーナ7とシリンダヘッド2の座部位との間でバルブステム5に嵌装したバルブスプリング8によって閉弁方向に付勢される。
内燃機関1には、図1〜図3に示すように、機関弁3を軸方向移動して開弁・閉弁するロッカアーム9が設けられる。
このロッカアーム9は、本体部10と、機関弁当接部11と、軸接続部12とを備える。本体部10には、ローラ収容空間13と、このローラ収容空間13を挟むように対峙したローラピン取付用孔14が形成されている。機関弁当接部11は、機関弁3のバルブステム5の基端面6に当接する当接面部15を備えている。ローラ収容空間13には、ロッカローラ16が配置される。このロッカローラ16は、該ロッカローラ16のローラピン用孔17に挿入されるとともにローラピン取付用孔14に挿入して取り付けられたローラピン18によって回転自在に支持される。軸接続部12は、ロッカ軸用孔19を有し、このロッカ軸用孔19に挿入されたロッカ軸20に回転自在に設けられる。このロッカ軸20は、前後方向に指向して配置されている。
シリンダヘッド2には、内燃機関1のクランク軸と同期して回転するカムシャフト21が、ロッカ軸20と平行に、車両前後方向に指向して軸支されている。このカムシャフト21には、駆動カム22が一体的に設けられている。この駆動カム22は、ベース円部23と、このベース円部23から突出したカムリフト部24とからなる。
また、シリンダヘッド2には、カムシャフト21の駆動カム22の回転で機関弁3を開閉動作させるための可変動弁装置25が設けられる。
この可変動弁装置25は、機関弁3のリフト量、作用角を連続的に変化させるものであり、カムシャフト21に対して平行に配設される揺動軸(コントロール軸)26と、この揺動軸26に揺動自在に配置されてカムシャフト21の駆動カム22によって揺動される揺動アーム27と、この揺動アーム27に駆動力伝達機構28を介して連結され且つ揺動軸26に揺動自在に配置されて揺動アーム27によって揺動される揺動カム29と、この揺動カム29の揺動によって開閉動作される前記機関弁3と、この機関弁3に対する揺動カム22の揺動位置を相対的に変化させる可変機構30とを備えている。
揺動軸26は、図1(A)、図2(A)に示すように、カムシャフト21と平行で且つ該カムシャフト21の高さ位置よりも低い位置でシリンダヘッド2に回転自在に支持される。つまり、揺動軸26の軸心(揺動中心)26Cは、カムシャフト21よりも低い位置に配置される。また、ロッカ軸20は、図2(A)に示すように、揺動軸26よりも下方に配置される。
また、揺動軸26は、図1(B)に示すように、モータ等のアクチュエータ31に連結している。このアクチュエータ31は、制御手段32に連絡している。この制御手段32には、内燃機関1の各種運転状態を検知するセンサ等の検知手段33が連絡している。制御手段32は、検知手段33から入力する内燃機関1の各種運転状態を示す信号に基づいてアクチュエータ31を作動し、揺動軸26を回転制御する。
揺動アーム27には、揺動軸用孔34と、ローラ収容空間35と、このローラ収容空間35を挟むように対峙したローラピン取付用孔36と、リターンスプリング挿着穴37とが形成されているとともに、ギヤ取付用ピン38が固定されている。揺動軸用孔34は、揺動軸26に回転自在に嵌装される。ローラ収容空間35には、アームローラ39が配置される。このアームローラ39は、該アームローラ39のローラピン用孔40に挿入されるとともに、ローラピン取付用孔36に挿入して取り付けられたローラピン41に回転自在に支持され、カムシャフト21の駆動カム22を当接させる。
リターンスプリング挿着穴37には、図2(A)に示すように、シリンダヘッド2に支持されて揺動アーム27をカムシャフト21の駆動カム22側に押圧するリターンスプリング42が挿着される。
揺動カム29は、揺動軸26を中心に揺動するものであり、本体部43と、この本体部43の下部で下方に延設する湾曲状のローラ当接部44とを備えている。本体部43には、揺動軸26を回転自在に挿着する揺動軸用孔45が形成されている。ローラ当接部44は、図2(A)に示すように、切替点Pに対して一側のリフト部46と他側の非リフト部47とを連続して備え、ロッカアーム9のロッカローラ16に当接する。
駆動力伝達機構28及び可変機構30は、リンク機構を構成するものであり、揺動軸26の途中に固定される第1ギヤ(コントロールギヤ)48と、この第1ギヤ48に噛み合うとともに第1ギヤ48の廻りに公転可能に揺動アーム27のギヤ取付用ピン38にギヤ孔49が嵌装して回転自在に取り付けられた第2ギヤ50と、揺動カム29に固定されるとともに第2ギヤ50と噛み合う内歯51を備えたリングギヤ52とで構成される。このリングギヤ52は、ローラ当接部44に並んで且つ該ローラ当接部44と同様に湾曲状に形成され、揺動カム29の本体部43の下部に固定されている。第2ギヤ50は、第1ギヤ48よりも下方に配置される。
また、図2(A)、図2(B)に示すように、揺動軸26の軸方向から見た場合、第2ギヤ50とリングギヤ52とは、揺動軸26の軸心26Cを通り且つシリンダ軸線Cと直交する線Hよりも機関弁3の側に、つまり、揺動軸26の下方に配設される。
これにより、可変動弁装置25をシリンダ軸線Cの方向に小型化でき、内燃機関1への搭載性を向上できる。
また、この可変動弁装置25の構造は、駆動力伝達機構28と可変機構30とを揺動軸26の廻りにコンパクトに配置することができ、また、揺動軸26の下方に駆動力伝達機構28及び可変機構30の部品を集約して配置することで、シリンダヘッド2の高さを低く抑え、これにより、可変動弁装置25の小型化を図り、可変動弁装置25の内燃機関1への搭載性を向上させることができる。つまり、揺動軸26の下部に第2ギヤ50やリングギヤ52等からなる可変機構30を設ける構造としたことにより、カムシャフト21を揺動軸21に近づけ、コンパクト化や部品点数の削減を図り、しかも、その動作の信頼性を向上することができる。
駆動力伝達機構28及び可変機構30においては、第1ギヤ48の回転により揺動カム29を揺動させて機関弁3に対する揺動カム29の揺動位置を相対的に変化させる一方、第1ギヤ48を静止させた状態で、つまり、アクチュエータ31で揺動軸26を停止させた状態で揺動アーム27を駆動カム22のカムリフト部24の回転で揺動させることにより、第2ギヤ50を第1ギヤ48の廻りに公転させるとともに自転させ、リングギヤ52を介して揺動カム29を機関弁3を開弁させる方向へ揺動させる。
このように、第1ギヤ48を静止させた状態で揺動アーム27を揺動させることで、第2ギヤ50を第1ギヤ48の廻りに公転させるとともに自転させ、リングギヤ52を介して揺動カム29を機関弁3を開弁させる方向へ揺動させるようにしたため、機関弁3のリフト量、作用角の変化量を大きくしつつ可変動弁装置25の小型化を図り、よって、内燃機関1への搭載性を向上させることができる。
この場合、第1ギヤ48と第2ギヤ50とリングギヤ52とのギヤ比を適宜変更することにより、機関弁3のリフト量、作用角を変更でき、機関弁3のリフト量が異なる内燃機関への搭載性を向上させることができる。
可変動弁装置25において、駆動カム22からの伝達力は、アームローラ39を介して揺動アーム27に入力される。そして、揺動軸26がアクチュエータ31によって回転方向で固定されている場合、揺動アーム27のギヤ取付用ピン38に取り付けられた第2ギヤ50が揺動アーム27と一緒に揺動しながら揺動軸26の第1ギヤ48に噛み合って自転する。そして、揺動カム29は、第2ギヤ50に噛み合ったリングギヤ52によって揺動軸26の下方で揺動運動をする。一方、機関弁3のリフト量と作用角を変える場合、揺動軸26をアクチュエータ31により回転制御することにより、第2ギヤ50を介して揺動カム29の揺動位置を変えることで行う(揺動カム29のロストモーション(空動き)角度の増減)。
このように、駆動カム22からの伝達力が第1ギヤ48、第2ギヤ50、リングギヤ52といった歯車機構を介して揺動カム29に伝えられるので、動力伝達の効率を高くし、フリクション(摩擦力)の低減による燃費や出力を向上できる。
次に、可変動弁装置25の動作について説明する。
可変動弁装置25は、機関弁3を低リフト状態とする際に、図4に示すように動作する。
可変動弁装置25は、図4(A)に示すように、駆動カム22のベース円部23が揺動アーム27を押圧しているリフト前において、揺動アーム27がリターンスプリング42によって駆動カム22のベース円部23側に付勢され、この状態では揺動軸26の軸心(揺動中心)26Cと第2ギヤ50の中心50C(ギヤ取付用ピン38の中心)とを結ぶ線分L1が略垂直方向に位置する(G1位置)。
そして、アクチュエータ31の駆動により、揺動軸26を反時計方向に回転(R1)させ、揺動軸26の軸心26Cと揺動カム29のローラ当接部44の切替点Pとを結ぶ線分L2が時計方向へ角度θ1だけ回転する位置まで(G2位置)、揺動カム29を揺動する。
この場合、揺動軸26の反時計方向の回転(R1)に伴ってこの揺動軸26に固定した第1ギヤ48に噛み合う第2ギヤ50が時計方向に回転(自転)し(R2)、この第2ギヤ50の回転によって揺動カム29に固定したリングギヤ52が時計方向に回転し(R2)、このリングギヤ52の回転に伴って揺動カム29のローラ当接部44の非リフト部47がロッカアーム9のロッカローラ16に当接して、機関弁3を閉弁状態とする。このとき、駆動カム22のベース円部23が揺動アーム27に当接しているだけで、揺動アーム27が揺動していないことから、第2ギヤ50は、揺動軸26の廻りを公転せず、第1ギヤ48の回転に伴ってギヤ取付用ピン38を中心に自転しているだけである。
その後、可変動弁装置25は、図4(A)に示すリフト前の閉弁状態から、図4(B)に示すように、カムシャフト21が回転して駆動カム22のカムリフト部24が揺動アーム27をリターンスプリング42の付勢力に抗して反時計方向へ揺動させると(R1)、揺動軸26がアクチュエータ31により停止されて第1ギヤ48が静止状態であることから、第2ギヤ50が反時計方向に自転しつつ第1ギヤ48の廻りを反時計方向に公転し(R1)、これにより、揺動軸26の軸心26Cと第2ギヤ50の中心50Cとを結ぶ線分L3が閉弁時の位置(G1位置)から角度θ2だけ反時計方向に回転した位置となる(G3位置)。
この場合、揺動軸26の軸心26Cと揺動カム29のローラ当接部44の切替点Pとを結ぶ線分L4は、前記角度θ2の位置(G3位置)よりも時計方向へ角度θ3だけ回転した位置となる(G4位置)。
そして、揺動カム29のローラ当接部44のリフト部46がロッカアーム9のロッカローラ16に当接して、機関弁3を所定のリフト量S1で開弁状態とする。
次いで、可変動弁装置25は、機関弁3を高リフト状態とする際に、図5に示すように動作する。
可変動弁装置25は、図5(A)に示すように、駆動カム22のベース円部23が揺動アーム27を押圧しているリフト前において、揺動アーム27がリターンスプリング42によって駆動カム22のベース円部23側に付勢され、この状態では揺動軸26の軸心26Cと第2ギヤ50の中心50Cとの線分L5が略垂直方向に位置する(G5位置)。
そして、アクチュエータ31の駆動により、揺動軸26を時計方向に回転(R2)させ、揺動軸26の軸心26Cと揺動カム29のローラ当接部44の切替点Pとを結ぶ線分L6が前記線分L5と重なる位置(G5位置)まで、揺動カム29を揺動させる。
この場合、揺動軸26の時計方向の回転(R2)に伴ってこの揺動軸26に固定した第1ギヤ48に噛み合う第2ギヤ50が反時計方向に回転(自転)し(R1)、この第2ギヤ50の回転(R1)によって揺動カム29に固定したリングギヤ52が反時計方向に回転し(R1)、これにより、揺動カム29のローラ当接部44の切替点Pをロッカアーム9のロッカローラ16付近に位置させて、機関弁3を閉弁状態とする。このとき、第2ギヤ50は、駆動カム22のベース円部23が揺動アーム27に当接しているだけで、揺動アーム27が揺動していないことから、揺動軸26の廻りを公転せず、第1ギヤ48の回転に伴ってギヤ取付用ピン38を中心に自転しているだけである。
その後、可変動弁装置25は、図5(A)に示すリフト前の閉弁状態から、図5(B)に示すように、カムシャフト21が回転して駆動カム22のカムリフト部24が揺動アーム27をリターンスプリング42の付勢力に抗して反時計方向へ揺動すると(R1)、揺動軸26がアクチュエータ31により停止されて第1ギヤ48が静止状態であることから、第2ギヤ50が反時計方向に自転しつつ第1ギヤ48の廻りを反時計方向に公転し(R1)、これにより、揺動軸26の軸心26Cと第2ギヤ50の中心50Cとを結ぶ線分L7が閉弁時の位置(G5位置)から角度θ2だけ反時計方向に回転した位置となる(G6位置)。
この場合、揺動軸26の軸心26Cと揺動カム29のローラ当接部44の切替点Pとを結ぶ線分L8は、角度θ2の位置よりもさらに反時計方向へ角度θ3だけ回転した位置となり(G7位置)、これにより、揺動カム29のローラ当接部44のリフト部46の最端部位がロッカローラ16に当接して、機関弁3を前記低リフト時の前記リフト量S1(図4(B)参照)よりも大きなリフト量S2で開弁状態とする。
よって、可変動弁装置25においては、第1ギヤ48や第2ギヤ50等の部品により、少しの動作で機関弁3の開弁動作を大きくすることができ、小型化を十分に図ることができる。
この発明に係る可変動弁装置を、各種車両に適用可能である。
1 内燃機関
2 シリンダヘッド
3 機関弁
9 ロッカアーム
16 ロッカローラ
21 カムシャフト
22 駆動カム
23 ベース円部
24 カムリフト部
25 可変動弁装置
26 揺動軸
27 揺動アーム
28 駆動力伝達機構
29 揺動カム
30 可変機構
31 アクチュエータ
32 制御手段
39 アームローラ
42 リターンスプリング
44 ローラ当接部
46 リフト部
47 非リフト部
48 第1ギヤ
50 第2ギヤ
51 内歯
52 リングギヤ

Claims (2)

  1. カムシャフトに設けられた駆動カムによって揺動される揺動アームと、この揺動アームに駆動力伝達機構を介して連結される揺動カムと、この揺動カムの揺動によって開閉動作される機関弁と、この機関弁に対する前記揺動カムの揺動位置を相対的に変化させる可変機構とを備え、この可変機構によって前記機関弁のリフト量を連続的に変化させる内燃機関の可変動弁装置において、前記揺動アームの揺動軸に前記揺動カムを揺動自在に配置し、前記駆動力伝達機構及び前記可変機構を、前記揺動軸に固定される第1ギヤと、この第1ギヤに噛み合うとともに前記第1ギヤの廻りに公転可能に前記揺動アームに取り付けられる第2ギヤと、前記揺動カムに固定されるとともに前記第2ギヤと噛み合う内歯を備えたリングギヤとで構成し、前記第1ギヤの回転により前記揺動カムを揺動させて前記機関弁に対する前記揺動カムの揺動位置を相対的に変化させる一方、前記第1ギヤを静止させた状態で前記揺動アームを揺動させることで前記第2ギヤを前記第1ギヤの廻りに公転させるとともに自転させ、前記リングギヤを介して前記揺動カムを前記機関弁を開弁させる方向へ揺動させる構造としたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記揺動軸の軸方向から見た場合、前記第2ギヤと前記リングギヤとを、前記揺動軸の軸心を通り且つシリンダ軸線と直交する線よりも前記機関弁の側に配設したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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