JP2010221496A - 駆動信号生成回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力の損失の低減を図る。
【解決手段】原駆動信号が入力され、前記原駆動信号の電圧変化に応じて容量性負荷を充放電するための駆動信号を出力する電流増幅回路と、前記容量性負荷の放電時に前記電流増幅回路から電荷が放出される端子の電圧を第1電圧にするとともに、前記第1電圧を第2電圧に降圧することによって前記端子からの電流を前記第2電圧の電源に回生する回生回路とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、駆動信号生成回路に関する。
流体噴射装置の一例として、インクを噴射するインクジェットプリンターが知られている。このようなプリンターには、ヘッドユニットが備えられており、ヘッドユニットには、複数のノズルと、各ノズルに対応して駆動素子(例えば、容量性負荷であるピエゾ素子)が設けられている。そして、駆動信号生成回路で生成した駆動信号によってピエゾ素子を充放電させることに基づいて、対応するノズルからインクが噴射される。
特開平10−81013号公報
駆動信号の生成時に、後述するようにピエゾ素子からの放電電流がグランド(GND)に流れてしまい、消費電力の損失が生じるという問題があった。
そこで本発明は、消費電力の損失の低減を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、原駆動信号が入力され、前記原駆動信号の電圧変化に応じて容量性負荷を充放電するための駆動信号を出力する電流増幅回路と、前記容量性負荷の放電時に前記電流増幅回路から電荷が放出される端子の電圧を第1電圧にするとともに、前記第1電圧を第2電圧に降圧することによって前記端子からの電流を前記第2電圧の電源に回生する回生回路とを有することを特徴とする駆動信号生成回路である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンターの全体構成のブロック図である。 図2Aは、プリンターの斜視図である。図2Bは、プリンターの横断面図である。 駆動信号COMの説明図である。 参考例の駆動信号生成回路の構成の説明図である。 本実施形態の駆動信号生成回路の構成の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
原駆動信号が入力され、前記原駆動信号の電圧変化に応じて容量性負荷を充放電するための駆動信号を出力する電流増幅回路と、前記容量性負荷の放電時に前記電流増幅回路から電荷が放出される端子の電圧を第1電圧にするとともに、前記第1電圧を第2電圧に降圧することによって前記端子からの電流を前記第2電圧の電源に回生する回生回路とを有することを特徴とする駆動信号生成回路が明らかとなる。
このような駆動信号生成回路によれば、消費電力の損失の低減を図ることができる。
かかる駆動信号生成回路であって、前記回生回路は、前記電流増幅回路から電荷が放出される端子の電圧が入力されるチョッピング回路を有することが望ましい。
このような駆動信号生成回路によれば、第1電圧から第2電圧に降圧する際の消費電力の損失を低減することができる。
かかる駆動信号生成回路であって、前記回生回路は、一端が前記チョッピング回路の入力側の端子と接続され、他端が接地された第1コンデンサを有することが望ましい。
このような駆動信号生成回路によれば、チョッピング回路の入力側の電圧を平滑化できる。
かかる駆動信号生成回路であって、前記回生回路は、一端が前記チョッピング回路の出力側の端子と接続され、他端が前記第2電圧の電源と接続されたコイルを有することが望ましい。
このような駆動信号生成回路によれば、チョッピング回路の出力側の電流のリプル(交流分)を除去できる。
かかる駆動信号生成回路であって、前記回生回路は、一端が前記第2電圧の電源と接続され、他端が接地された第2コンデンサを有することが望ましい。
このような駆動信号生成回路によれば、チョッピング回路の出力側の電圧を平滑化できる。
かかる駆動信号生成回路であって、前記第2電圧の電源は、前記電流増幅回路の他の制御回路の駆動電源となることが望ましい。
このような駆動信号生成回路によれば、消費電力の損失を低減できる。
かかる駆動信号生成回路であって、前記駆動信号の最低電圧は、前記第1電圧よりも高くなるように設定されていることが望ましい。
このような駆動信号生成回路によれば、容量性負荷の放電電流を利用して第2電圧を生成できる。
以下の実施形態では、インクジェットプリンター(以下、プリンター1ともいう)を例に挙げて説明する。
===プリンターの構成===
<インクジェットプリンターの構成について>
図1は、本実施形態のプリンター1の全体構成のブロック図である。また、図2Aは、本実施形態のプリンター1の全体構成の概略図である。また、図2Bは、本実施形態のプリンター1の全体構成の横断面図である。以下、本実施形態のプリンターの基本的な構成について説明する。
本実施形態のプリンター1は、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、及びコントローラー60を有する。外部装置であるコンピューター110から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラー60は、コンピューター110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙に画像を印刷する。プリンター1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙Sなど)を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。この搬送ユニット20は、給紙ローラー21と、搬送モーター22(PFモータとも言う)と、搬送ローラー23と、プラテン24と、排紙ローラー25とを有する。給紙ローラー21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンター内に給紙するためのローラーである。搬送ローラー23は、給紙ローラー21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラーであり、搬送モーター22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラー25は、紙Sをプリンターの外部に排出するローラーであり、印刷可能な領域に対して搬送方向下流側に設けられている。
キャリッジユニット30は、ヘッドを所定の方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモーター32(CRモーターとも言う)とを有する。キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能であり、キャリッジモーター32によって駆動される。また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。
ヘッドユニット40は、紙にインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、複数のノズルを有するヘッド41を備える。このヘッド41はキャリッジ31に設けられているため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。
検出器群50には、リニア式エンコーダー51、ロータリー式エンコーダー52、紙検出センサー53、光学センサー54等が含まれる。リニア式エンコーダー51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出する。ロータリー式エンコーダー52は、搬送ローラー23の回転量を検出する。紙検出センサー53は、給紙中の紙の先端の位置を検出する。光学センサー54は、キャリッジ31に取付けられている発光部と受光部により、紙の有無を検出する。そして、光学センサー54は、キャリッジ31によって移動しながら紙の端部の位置を検出し、紙の幅を検出することができる。また、光学センサー54は、状況に応じて、紙の先端(搬送方向下流側の端部であり、上端ともいう)・後端(搬送方向上流側の端部であり、下端ともいう)も検出できる。
コントローラー60は、プリンターの制御を行うための制御ユニットである。コントローラー60は、インターフェイス部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64と、駆動信号生成回路65を有する。インターフェイス部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
また、駆動信号生成回路65は、ヘッドユニット40のピエゾ素子を駆動させるための駆動信号COMを生成する。駆動信号生成回路65で生成された駆動信号COMは、フレキシブルケーブル71を介してヘッドユニット40のヘッド41に伝送される。
なお、駆動信号生成回路65の詳細については後述する。
図3は駆動信号COMの説明図である。駆動信号生成回路65で生成された駆動信号COMはピエゾ素子PZTに印加される。駆動信号COMの電圧の上昇している期間にはピエゾ素子PZTが充電される。また、駆動信号COMの電圧が下降している期間にはピエゾ素子PZTに蓄えられた電圧が放電される。図では、媒体上の1画素にドットを形成する期間の駆動信号COMを示しており、媒体に印刷を行う際には、図の駆動信号COMが繰り返し生成される。そして、この駆動信号COMの変化に応じてピエゾ素子PZTの充電と放電が行なわれる。このように駆動信号COMによってピエゾ素子PZTが充放電され、このピエゾ素子PZTの充放電の動作に応じて、対応するノズルからインクが吐出される。なお、本実施形態の駆動信号COMの最低電圧は5Vよりも高い電圧である。
<印刷手順について>
コントローラー60は、コンピューター110から印刷命令及び印刷データを受信すると、印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の処理を行う。
まず、コントローラー60は、給紙ローラー21を回転させ、印刷すべき用紙Sを搬送ローラー23の所まで送る。次に、コントローラー60は、搬送モーター22を駆動させることによって搬送ローラー23を回転させる。搬送ローラー23が所定の回転量にて回転すると、用紙Sは所定の搬送量にて搬送される。
用紙Sがヘッドユニット40の下部まで搬送されると、コントローラー60は、印刷命令に基づいてキャリッジモーター32を回転させる。このキャリッジモーター32の回転に応じて、キャリッジ31が移動方向に移動する。また、キャリッジ31が移動することによって、キャリッジ31に設けられたヘッドユニット40も同時に移動方向に移動する。そして、コントローラー60は、ヘッドユニット40が移動方向に移動している間にヘッド41から断続的にインク滴を噴射させる。このインク滴が、用紙Sにインク滴が着弾することによって、移動方向に複数のドットが並ぶドット列が形成される。なお、移動するヘッド41からインクを噴射することによるドット形成動作のことをパスという。
また、コントローラー60は、ヘッドユニット40が往復移動する合間に搬送モーター22を駆動させる。搬送モーター22は、コントローラー60からの指令された駆動量に応じて回転方向の駆動力を発生する。そして、搬送モーター22は、この駆動力を用いて搬送ローラー23を回転させる。搬送ローラー23が所定の回転量にて回転すると、用紙Sは所定の搬送量にて搬送される。つまり、用紙Sの搬送量は、搬送ローラー23の回転量に応じて定まることになる。このように、パスと搬送動作を交互に繰り返して行い、用紙Sの各画素にドットを形成していく。こうして用紙Sに画像が印刷される。
そして、最後に、コントローラー60は、搬送ローラー23と同期して回転する排紙ローラー25によって印刷が終了した用紙Sを排紙する。
===駆動信号生成回路について===
<参考例>
図4は参考例の駆動信号生成回路の構成の説明図である。なお、図ではピエゾ素子PZTがコンデンサ(C)として記載されている。また、プリンター1には、各ノズルに対してそれぞれピエゾ素子PZTが設けられているが、図中ではピエゾ素子PZTを示すコンデンサを1個で省略記載している。
本実施形態の駆動信号生成回路65は、D/Aコンバータ(以下DACともいう)651と電流増幅回路652を有している。
DAC651には、CPU62から駆動信号データ(デジタルデータ)が入力される。DAC651はこのデジタルデータをアナログ信号に変換し、駆動信号データに応じた原駆動信号を出力する。なお、原駆動信号は、図3の駆動信号COMとほぼ同じ信号である。
電流増幅回路652は、多数のピエゾ素子PZTが支障なく動作できるように、十分な電流を供給するための回路である。電流増幅回路652は、入力される原駆動信号の電圧変化に応じてピエゾ素子(容量性負荷)を充放電するための駆動信号COMを出力する。電流増幅回路652は、充電側トランジスタQ1と放電側トランジスタQ2を有する。充電側トランジスタQ1はNPN型のトランジスタであり、放電側のトランジスタQ2はPNP型のトランジスタである。
充電側トランジスタQ1(NPN型トランジスタ)のベースにはDAC651からの原駆動信号が入力される。また、充電側トランジスタQ1のコレクタは42V電源に接続され、充電側トランジスタQ1のエミッタは放電側トランジスタQ2のエミッタと接続されているとともに、ピエゾ素子PZTへの駆動信号COMの出力信号線に接続されている。
放電側トランジスタQ2(PNP型トランジスタ)のベースにはDAC651からの原駆動信号が入力される。また、放電側トランジスタQ2のコレクタはグランド(GND)と接続され、放電側トランジスタQ2のエミッタは、充電側トランジスタQ1のエミッタと接続されている。
次に参考例の駆動信号生成回路の動作について説明する。
(充電時)
ピエゾ素子PZT(コンデンサC)の充電時には、DAC651からの原駆動信号の電圧が徐々に高くなる。これにより、充電側トランジスタQ1がオンとなって、図に示すように電流I1が流れてピエゾ素子PZTが充電される。
(ホールド時)
ホールド時には、原駆動信号の電圧が変化しない。これにより、充電側トランジスタQ1と放電側トランジスタQ2は共にオフとなる。よって、電流が流れず駆動信号COMは同じ電圧を維持する。
(放電時)
ピエゾ素子PZT(コンデンサC)の放電時には、DAC651からの原駆動信号の電圧が徐々に低くなる。これにより、放電側トランジスタQ2がオンとなって、図に示すように電流I2が流れてピエゾ素子PZTに蓄えられた電圧が放電される。
<本実施形態>
参考例では、ピエゾ素子PZT(コンデンサC)の放電時の電流をすべてグランド(GND)に放出している。
本実施形態では、ピエゾ素子PZTの放電時の電流を、チョッピング回路を介して制御ICの駆動用の3.3V電源に回流させている。
図5は本実施形態の駆動信号生成回路65の構成の説明図である。
本実施形態の駆動信号生成回路65は、DAC651、電流増幅回路652、チェナーダイオードZD1、電解コンデンサC1、チョッピング回路653、コイルL1、電解コンデンサC2を有している。なお、チェナーダイオードZD1、電解コンデンサC1、チョッピング回路653、コイルL1、電解コンデンサC2は、回生回路を構成している。
DAC651、電流増幅回路652は、参考例と同じ構成である。よって説明を省略する。但し、本実施形態では、電流増幅回路652の放電側トランジスタQ2のコレクタは、チェナーダイオードZD1のカソードと接続されている。
チェナーダイオードZD1のアノード側はグランド(GND)と接続され、カソード側は電流増幅回路652の放電側トランジスタQ2のコレクタ、電解コンデンサC1の高圧側端子、及びチョッピング回路653の入力端子と接続されている。
チェナーダイオードZD1は、チョッピング回路653の入力側を5V以上にする。なお、図中では説明を容易にするためにチェナーダイオードZD1が1個描かれているが、これに限らない。実際には、チェナーダイオードZD1が複数接続されている。
なお、チョッピング回路653の入力側の5Vの電圧を規定できればよいので、チェナーダイオードZD1の代わりに、定電圧回路が接続されていてもよい。
電解コンデンサC1の一端(高圧側電極)は、電流増幅回路652の放電側トランジスタQ2のコレクタ、チェナーダイオードZD1のカソード側、及びチョッピング回路653の入力端子と接続されている。また、電解コンデンサC1の他端はグランド(GND)と接続されている。
電解コンデンサC1は、チョッピング回路653の入力側の電圧の平滑化を行なうものである。電解コンデンサC1に蓄えられる電圧Vcよりも高い電圧Viが電解コンデンサC1に加えられると、電解コンデンサC1は充電を行なう。逆に、電解コンデンサC1に加えられる電圧Viが、電解コンデンサC1に蓄えられる電圧Vcよりも低くなると放電を行なう。このように、チョッピング回路653の入力側の電圧は電解コンデンサC1の充放電によって、平滑化される。この電解コンデンサC1としては、例えば200μF〜300μFの容量のものが用いられる。
チョッピング回路(チョッパー、ダウンコンバーター)653は、入力の5Vの電圧を、スイッチングによって、3.3Vの電圧に変換する。なお、チョッピング回路653は、スイッチングを行なう素子(スイッチング素子)として、例えばトランジスタを備えており、このトランジスタのスイッチングのオン/オフの比によって出力電圧を制御する。このスイッチング制御において、オンの期間(入力と出力が導通する期間)が長いほど出力電圧は高くなり、オフの期間(入力と出力が非導通の期間)が長いほど出力電圧は低くなる。本実施形態では、出力電圧が3.3Vとなるようにオン/オフの比率が定められている。なお、チョッピング回路653の出力は、完全な直流ではなく交流分を含んでいる。
コイルL1の一端は、チョッピング回路653の出力側端子と接続され、他端は、3.3V電源及び電解コンデンサC2の高圧側端子と接続されている。
このコイルL1は、チョークコイルとして機能する。すなわち、リプル(交流分)を除去し、チョッピング回路653から出力される電流の変動を抑える。
以下、リプルの除去について説明する。
チョッピング回路653のスイッチがオンすると、コイルLには図の左から右の方向に電流が流れる。これによりコイルL1にエネルギーが蓄えられる。なお、チョッピング回路653のスイッチがオンすると、コイルL1は、流れ込む電流を阻止する方向(図の右から左)の起電力を発生する。また、チョッピング回路653のスイッチがオンからオフに切り替わると、コイルL1は、電流を保とうとしてスイッチがオンするときの起電力と逆向き(図の左から右)の起電力を発生する。
このコイルL1のリアクタンスX(Ω)は、
=ωL=2πfL
で表される。なお、ωは角周波数、Lは自己インダクタンス、fは周波数である。
つまり、周波数が存在する交流に対して、コイルL1は電流を通さないように動作する。逆に直流(f=0Hz)ではX=0となり、電流を良く流す。このように、コイルL1は、チョッピング回路653の出力のリプル(交流分)を除去し、電流の変動を抑える。
電解コンデンサC2の一端(高圧側電極)は、コイルL1、及び3.3V電源と接続されている。また、電解コンデンサC2の他端はグランド(GND)と接続されている。
電解コンデンサC1がチョッピング回路653の入力側の電圧の平滑化を行なっていたのに対し、電解コンデンサC2は、チョッピング回路653の出力側の電圧を平滑化する。なお、電解コンデンサC2としては、例えば50μFの容量のものが用いられる。
3.3V電源は、他の制御回路の駆動電源となる。例えば、3.3V電源は、コントローラー60のユニット制御回路64の駆動用の電源として用いられる。
次に本実施形態の駆動信号生成回路65の動作について説明する。
DAC651において、図3の駆動信号COMとほぼ同じ原駆動信号が繰り返し生成される。原駆動信号の電圧の上昇時(ピエゾ素子PZTの充電時)、及び、ホールド時には、放電側トランジスタQ2はオフである。よって、以下、原駆動信号の電圧の降下時について説明する。
原駆動信号の電圧が降下すると、電流増幅回路652の放電側トランジスタQ2のエミッタ電圧よりもベース電圧が低くなり放電側トランジスタQ2がオンする。これにより、5Vの電圧が、チョッピング回路653の入力側端子に印加される。
なお、放電側トランジスタQ2がオンする際に電圧が乱れる可能性があるが、電解コンデンサC1により平滑化された電圧がチョッピング回路653の入力側端子に印加される。
そしてこのチョッピング回路653の入力の5Vの電圧が、当該チョッピング回路653のスイッチング動作によって、3.3Vの電圧に変換(降圧)されて出力される。
また、本実施形態では、チョッピング回路653の出力側にコイルL1及び電解コンデンサC2を設けている。コイルL1によって、チョッピング回路653の出力電流の変動が抑えられる(リプルが除去される)。また、電解コンデンサC2によって、チョッピング回路653からの出力電圧が、3.3Vに平滑化される。
このようにして平滑化された電圧は3.3V電源に回生され、他のIC制御回路(例えばユニット制御回路64)の駆動電源になる。
このように、本実施形態では、原駆動信号が入力され、原駆動信号の電圧変化に応じてピエゾ素子PZTを充放電するための駆動信号COMを出力する電流増幅回路652と、ピエゾ素子PZTの放電時に電流増幅回路652の放電側トランジスタQ2のコレクタの電圧を5Vにするとともに、5Vを3.3Vに降圧することによって、放電側トランジスタQ2のコレクタからの電流を3.3Vの電源に回生させる回生回路(チェナーダイオードZD1、電解コンデンサC1、チョッピング回路653、コイルL1、電解コンデンサC2)を有している。
これにより、消費電力の損失の低減を図ることができる。
===その他の実施の形態===
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<プリンターについて>
前述の実施形態では、装置の一例としてプリンターが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の液体吐出装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。
<インクについて>
前述の実施形態は、プリンターの実施形態だったので、染料インク又は顔料インクをノズルから吐出していた。しかし、ノズルから吐出する液体は、このようなインクに限られるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、成膜材料、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから吐出しても良い。
<チョッピング回路について>
本実施形態では、チョッピング回路653のスイッチングにより、5Vの電圧を3.3Vに降圧していたが、これには限定されない。例えば、シリーズレギュレータを用いて5Vを3.3Vに降圧してもよい。但し、本実施形態のようにチョッピング回路653を用いれば消費電力の損失を少なくできる。
<平滑化について>
本実施形態では、チョッピング回路653の出力側において、電解コンデンサC2がコイルL1よりも後に設けられていたが、電解コンデンサC2をコイルL1よりも先(つまり、チョッピング回路653とコイルL1との間)に設けてもよい。この場合もチョッピング回路653の出力を平滑化することができる。また、電解コンデンサC2、コイルL1の何れか一方のみを設けてもよく、さらに、5Vを一定の3.3Vに降圧可能であれば、電解コンデンサC2及びコイルL1を設けなくても良い。
1 プリンター、20 搬送ユニット、21 給紙ローラー、
22 搬送モーター(PFモーター)、23 搬送ローラー、
24 プラテン、25 排紙ローラー、30 キャリッジユニット、
31 キャリッジ、32 キャリッジモーター(CRモーター)、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、50 検出器群、
51 リニア式エンコーダー、52 ロータリー式エンコーダー、
53 紙検出センサー、54 光学センサー、
60 コントローラー、61 インターフェイス部、62 CPU、
63 メモリー、64 ユニット制御回路、65 駆動信号生成回路、
651 D/Aコンバータ、652 電流増幅回路、653 チョッピング回路、
71 フレキシブルケーブル、110 コンピューター

Claims (7)

  1. 原駆動信号が入力され、前記原駆動信号の電圧変化に応じて容量性負荷を充放電するための駆動信号を出力する電流増幅回路と、
    前記容量性負荷の放電時に前記電流増幅回路から電荷が放出される端子の電圧を第1電圧にするとともに、前記第1電圧を第2電圧に降圧することによって前記端子からの電流を前記第2電圧の電源に回生する回生回路と
    を有することを特徴とする駆動信号生成回路。
  2. 請求項1に記載の駆動信号生成回路であって、
    前記回生回路は、前記電流増幅回路から電荷が放出される端子の電圧が入力されるチョッピング回路を有する
    ことを特徴とする駆動信号生成回路。
  3. 請求項2に記載の駆動信号生成回路であって、
    前記回生回路は、一端が前記チョッピング回路の入力側の端子と接続され、他端が接地された第1コンデンサを有する
    ことを特徴とする駆動信号生成回路。
  4. 請求項2又は3に記載の駆動信号生成回路であって、
    前記回生回路は、一端が前記チョッピング回路の出力側の端子と接続され、他端が前記第2電圧の電源と接続されたコイルを有する
    ことを特徴とする駆動信号生成回路。
  5. 請求項2〜4の何れかに記載の駆動信号生成回路であって、
    前記回生回路は、一端が前記第2電圧の電源と接続され、他端が接地された第2コンデンサを有する
    ことを特徴とする駆動信号生成回路。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の駆動信号生成回路であって、
    前記第2電圧の電源は、前記電流増幅回路の他の制御回路の駆動電源となる
    ことを特徴とする駆動信号生成回路。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の駆動信号生成回路であって、
    前記駆動信号の最低電圧は、前記第1電圧よりも高くなるように設定されている、
    ことを特徴とする駆動信号生成回路。
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