JP2010221426A - 駆動信号生成回路、流体噴射装置 - Google Patents

駆動信号生成回路、流体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】容量性負荷の放電時に、より多くの電荷を回生する。
【解決手段】駆動信号生成回路は、電流増幅回路と、チャージポンプ回路と、蓄電素子と、を備える。チャージポンプ回路は、電流増幅回路の高圧側電源電圧端子に一端が接続され電流増幅回路の低圧側電源電圧端子に他端が接続されたコンデンサーと、コンデンサーの前記他端の電圧を調整する調整部とを有する。調整部は、第1制御信号で制御される第1スイッチと、第2制御信号で制御される第2スイッチを有し、容量性負荷の充電時に原駆動信号が所定電圧よりも高い電圧になるときに、第1制御信号によって第1スイッチをオンにして、充電されたコンデンサーの他端の電圧を上げて、電流増幅回路の高圧側電源電圧端子の電圧を所定電圧よりも高い電圧にし、容量性負荷の放電時であって原駆動信号が所定電圧になる前に、第2制御信号によって第2スイッチをオフにして、電流増幅回路の低圧側電源電圧端子からの電荷を蓄電素子に蓄積する。
【選択図】図10

Description

本発明は、駆動信号生成回路、流体噴射装置に関する。
インクを噴射して画像を印刷するインクジェットプリンターでは、圧電素子(例えばピエゾ素子)を用いてインクを噴射するものが知られている。圧電素子は、電気的にはコンデンサーのような容量性負荷となる。圧電素子はノズル毎に設けられており、各ノズルの圧電素子を動作させるためには十分な電流を供給する必要がある。このため、原駆動信号を電流増幅回路で増幅し、増幅された駆動信号をヘッドに供給している(例えば、特許文献1を参照)。
特開2001−80069号公報
特許文献1の電流増幅回路では、電流増幅回路の高圧側電源電圧端子が電源に接続され、低圧側電源電圧端子が接地されている。このような電流増幅回路で原駆動信号の電流増幅を行う場合、充電用トランジスタにおける消費電力は、高圧側電源電圧と駆動信号との電圧差に電流を乗じた量になり、放電用トランジスタにおける消費電力は、低圧側電源電圧と駆動信号との電圧差に電流を乗じた量になるため、各トランジスタにおける消費電力は大きくなる。
そこで、本発明は、消費電力を低減する構成を提供することを目的とする。加えて、本発明では、消費電力を低減するためにチャージポンプ回路を採用した構成において放電時の電荷を回生する際に、回生できる電荷を増やすことを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、原駆動信号が入力され、前記原駆動信号の電圧変化に応じて容量性負荷を充放電する電流増幅回路と、前記電流増幅回路の高圧側電源電圧端子に一端が接続され前記電流増幅回路の低圧側電源電圧端子に他端が接続されたコンデンサーと、前記コンデンサーの前記他端の電圧を調整する調整部とを有するチャージポンプ回路であって、前記電流増幅回路の前記高圧側電源電圧端子に前記原駆動信号よりも高い電圧を印加し、前記電流増幅回路の前記低圧側電源電圧端子に前記原駆動信号よりも低い電圧を印加するチャージポンプ回路と、前記容量性負荷の放電時の電荷を蓄積する蓄電素子と、を備えた駆動信号生成回路であって、前記調整部は、第1制御信号で制御される第1スイッチと、第2制御信号で制御される第2スイッチを有し、前記容量性負荷の充電時に前記原駆動信号が所定電圧よりも高い電圧になるときに、前記第1制御信号によって前記第1スイッチをオンにして、充電された前記コンデンサーの前記他端の電圧を上げて、前記電流増幅回路の前記高圧側電源電圧端子の電圧を前記所定電圧よりも高い電圧にし、前記容量性負荷の放電時であって前記原駆動信号が前記所定電圧になる前に、前記第2制御信号によって前記第2スイッチをオフにして、前記電流増幅回路の前記低圧側電源電圧端子からの電荷を前記蓄電素子に蓄積し、前記容量性負荷の放電時であって前記駆動信号が前記所定電圧よりも低い電圧になるときに、前記第2制御信号によって前記第2スイッチをオンにして、前記電流増幅回路の前記定圧側電源電圧端子の電圧を前記所定電圧よりも低い電圧にすることを特徴とする駆動信号生成回路である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンター1の全体構成のブロック図である。 図2Aは、プリンター1の全体構成の概略図である。また、図2Bは、プリンター1の全体構成の横断面図である。 駆動信号COMの説明図である。 第1参考例の駆動信号生成回路65の構成の説明図である。 トランジスタの消費電力の説明図。 第2参考例の駆動信号生成回路65の構成の説明図である。 第2参考例の原駆動信号OCOM、制御信号及び各ポイントでの電圧の時間変化の説明図である。 第1実施形態の駆動信号生成回路65の説明図である。 図9Aは、原駆動信号OCOM、第1制御信号及び第2制御信号の電圧の時間変化の説明図である。図9Bは、原駆動信号OCOM、A点及びB点の電圧の時間変化の説明図である。 図10Aは、時刻T0のときの電流の説明図である。図10Bは、時刻T2〜T3での電流の説明図である。図10Cは、時刻T5〜T6での電流の説明図である。 第2実施形態の駆動信号生成回路の説明図である。 第3実施形態の駆動信号生成回路65の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
原駆動信号が入力され、前記原駆動信号の電圧変化に応じて容量性負荷を充放電する電流増幅回路と、前記電流増幅回路の高圧側電源電圧端子に一端が接続され前記電流増幅回路の低圧側電源電圧端子に他端が接続されたコンデンサーと、前記コンデンサーの前記他端の電圧を調整する調整部とを有するチャージポンプ回路であって、前記電流増幅回路の前記高圧側電源電圧端子に前記原駆動信号よりも高い電圧を印加し、前記電流増幅回路の前記低圧側電源電圧端子に前記原駆動信号よりも低い電圧を印加するチャージポンプ回路と、前記容量性負荷の放電時の電荷を蓄積する蓄電素子と、を備えた駆動信号生成回路であって、前記調整部は、第1制御信号で制御される第1スイッチと、第2制御信号で制御される第2スイッチを有し、前記容量性負荷の充電時に前記原駆動信号が所定電圧よりも高い電圧になるときに、前記第1制御信号によって前記第1スイッチをオンにして、充電された前記コンデンサーの前記他端の電圧を上げて、前記電流増幅回路の前記高圧側電源電圧端子の電圧を前記所定電圧よりも高い電圧にし、前記容量性負荷の放電時であって前記原駆動信号が前記所定電圧になる前に、前記第2制御信号によって前記第2スイッチをオフにして、前記電流増幅回路の前記低圧側電源電圧端子からの電荷を前記蓄電素子に蓄積し、前記容量性負荷の放電時であって前記駆動信号が前記所定電圧よりも低い電圧になるときに、前記第2制御信号によって前記第2スイッチをオンにして、前記電流増幅回路の前記定圧側電源電圧端子の電圧を前記所定電圧よりも低い電圧にすることを特徴とする駆動信号生成回路が明らかとなる。
このような駆動信号生成回路によれば、多くの電荷を蓄電素子へ回生することができる。
前記調整部の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチは、相補的に接続された2個のトランジスタから構成されていることが望ましい。また、前記第1制御信号は、NチャンネルのFETである前記第1スイッチのゲートに入力されており、前記第2制御信号は、PチャンネルのFETである前記第2スイッチのゲートに入力されており、前記容量性負荷の放電開始時の前記第2制御信号の電圧は、前記容量性負荷の充電時に前記原駆動信号が前記所定電圧になったときの前記第1制御信号の電圧よりも高いことが好ましい。このような構成により、多くの電荷を蓄電素子へ回生できる構成を実現できる。
また、前記第1制御信号と前記原駆動信号とを用いて前記第2制御信号を生成することが望ましい。これにより、第2制御信号を独立して生成しなくて済む。
前記チャージポンプ回路は、複数の回路をタンデムに接続することにより多段に構成されていることが望ましい。これにより、電源の電圧を低くすることができる。
また、ノズルから流体を噴射させるため電圧変化に応じて変位する圧電素子と、原駆動信号が入力され、前記原駆動信号の電圧変化に応じて圧電素子を充放電する電流増幅回路と、前記電流増幅回路の高圧側電源電圧端子に一端が接続され前記電流増幅回路の低圧側電源電圧端子に他端が接続されたコンデンサーと、前記コンデンサーの前記他端の電圧を調整する調整部とを有するチャージポンプ回路であって、前記電流増幅回路の前記高圧側電源電圧端子に前記原駆動信号よりも高い電圧を印加し、前記電流増幅回路の前記低圧側電源電圧端子に前記原駆動信号よりも低い電圧を印加するチャージポンプ回路と、前記圧電素子の放電時の電荷を蓄積する蓄電素子と、を備えた流体噴射装置であって、前記調整部は、第1制御信号で制御される第1スイッチと、第2制御信号で制御される第2スイッチを有し、前記圧電素子の充電時に前記原駆動信号が所定電圧よりも高い電圧になるときに、前記第1制御信号によって前記第1スイッチをオンにして、充電された前記コンデンサーの前記他端の電圧を上げて、前記電流増幅回路の前記高圧側電源電圧端子の電圧を前記所定電圧よりも高い電圧にし、前記圧電素子の放電時であって前記原駆動信号が前記所定電圧になる前に、前記第2制御信号によって前記第2スイッチをオフにして、前記電流増幅回路の前記低圧側電源電圧端子からの電荷を前記蓄電素子に蓄積し、前記圧電素子の放電時であって前記駆動信号が前記所定電圧よりも低い電圧になるときに、前記第2制御信号によって前記第2スイッチをオンにして、前記電流増幅回路の前記定圧側電源電圧端子の電圧を前記所定電圧よりも低い電圧にすることを特徴とする流体噴射装置が明らかとなる。
このような流体噴射装置によれば、多くの電荷を蓄電素子へ回生することができる。
以下の実施形態では、インクジェットプリンター(以下、プリンター1ともいう)を例に挙げて説明する。
===プリンターの構成===
<インクジェットプリンターの構成について>
図1は、プリンター1の全体構成のブロック図である。また、図2Aは、プリンター1の全体構成の概略図である。また、図2Bは、プリンター1の全体構成の横断面図である。以下、プリンターの基本的な構成について説明する。
プリンター1は、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、及びコントローラー60を有する。外部装置であるコンピューター110から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー60によって各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラー60は、コンピューター110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙に画像を印刷する。プリンター1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙Sなど)を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。この搬送ユニット20は、給紙ローラー21と、搬送モーター22(PFモータとも言う)と、搬送ローラー23と、プラテン24と、排紙ローラー25とを有する。給紙ローラー21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンター内に給紙するためのローラーである。搬送ローラー23は、給紙ローラー21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラーであり、搬送モーター22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラー25は、紙Sをプリンターの外部に排出するローラーであり、印刷可能な領域に対して搬送方向下流側に設けられている。
キャリッジユニット30は、ヘッドを所定の方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモーター32(CRモーターとも言う)とを有する。キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能であり、キャリッジモーター32によって駆動される。また、キャリッジ31は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。
ヘッドユニット40は、紙にインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、複数のノズルを有するヘッド41を備える。このヘッド41はキャリッジ31に設けられているため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。ヘッド41の各ノズルにはピエゾ素子が設けられており、ピエゾ素子が駆動信号COM(後述)で駆動されることによって、ノズルからインクが噴射する。
検出器群50には、リニア式エンコーダー51、ロータリー式エンコーダー52、紙検出センサー53、光学センサー54等が含まれる。リニア式エンコーダー51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出する。ロータリー式エンコーダー52は、搬送ローラー23の回転量を検出する。紙検出センサー53は、給紙中の紙の先端の位置を検出する。光学センサー54は、キャリッジ31に取付けられている発光部と受光部により、紙の有無を検出する。そして、光学センサー54は、キャリッジ31によって移動しながら紙の端部の位置を検出し、紙の幅を検出することができる。また、光学センサー54は、状況に応じて、紙の先端(搬送方向下流側の端部であり、上端ともいう)・後端(搬送方向上流側の端部であり、下端ともいう)も検出できる。
コントローラー60は、プリンターの制御を行うための制御ユニットである。コントローラー60は、インターフェイス部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64と、駆動信号生成回路65を有する。インターフェイス部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
また、駆動信号生成回路65は、ヘッドユニット40のピエゾ素子を駆動させるための駆動信号COMを生成する。駆動信号生成回路65で生成された駆動信号COMは、フレキシブルケーブル71を介してヘッドユニット40のヘッド41に伝送される。
なお、駆動信号生成回路65の詳細については後述する。
図3は駆動信号COMの説明図である。駆動信号生成回路65で生成された駆動信号COMはピエゾ素子に印加される。駆動信号COMの電圧の上昇している期間にピエゾ素子が充電される。また、駆動信号COMの電圧が下降している期間にピエゾ素子が放電される。図は、媒体上の1画素にドットを形成する期間の駆動信号COMを示している。媒体に印刷を行う際には、各画素にドットを形成するごとに、図の駆動信号COMが繰り返し生成される。そして、この駆動信号COMの変化に応じてピエゾ素子の充電と放電が行なわれる。このように駆動信号COMによってピエゾ素子が充放電され、ピエゾ素子が駆動信号COMの電圧変化に応じて変位することによってインクチャンバーが膨張・収縮し、対応するノズルからインクが吐出される。
<印刷手順について>
コントローラー60は、コンピューター110から印刷命令及び印刷データを受信すると、印刷データに含まれる各種コマンドの内容を解析し、各ユニットを用いて、以下の処理を行う。
まず、コントローラー60は、給紙ローラー21を回転させ、印刷すべき用紙Sを搬送ローラー23の所まで送る。次に、コントローラー60は、搬送モーター22を駆動させることによって搬送ローラー23を回転させる。搬送ローラー23が所定の回転量にて回転すると、用紙Sは所定の搬送量にて搬送される。
用紙Sがヘッドユニット40の下部まで搬送されると、コントローラー60は、印刷命令に基づいてキャリッジモーター32を回転させる。このキャリッジモーター32の回転に応じて、キャリッジ31が移動方向に移動する。また、キャリッジ31が移動することによって、キャリッジ31に設けられたヘッドユニット40も同時に移動方向に移動する。そして、コントローラー60は、ヘッドユニット40が移動方向に移動している間にヘッド41から断続的にインク滴を噴射させる。このインク滴が、用紙Sにインク滴が着弾することによって、移動方向に複数のドットが並ぶドット列が形成される。なお、移動するヘッド41からインクを噴射することによるドット形成動作のことをパスという。
また、コントローラー60は、ヘッドユニット40が往復移動する合間に搬送モーター22を駆動させる。搬送モーター22は、コントローラー60からの指令された駆動量に応じて回転方向の駆動力を発生する。そして、搬送モーター22は、この駆動力を用いて搬送ローラー23を回転させる。搬送ローラー23が所定の回転量にて回転すると、用紙Sは所定の搬送量にて搬送される。つまり、用紙Sの搬送量は、搬送ローラー23の回転量に応じて定まることになる。このように、パスと搬送動作を交互に繰り返して行い、用紙Sの各画素にドットを形成していく。こうして用紙Sに画像が印刷される。
そして、最後に、コントローラー60は、搬送ローラー23と同期して回転する排紙ローラー25によって印刷が終了した用紙Sを排紙する。
===第1実施形態の駆動信号生成回路===
<第1参考例>
図4は第1参考例の駆動信号生成回路65の構成の説明図である。なお、ピエゾ素子は容量性負荷として機能するので、図ではピエゾ素子がコンデンサー(C1)として記載されている。また、プリンター1には、各ノズルに対してそれぞれピエゾ素子が設けられているが、図中ではピエゾ素子を示すコンデンサーを1個で省略記載している。
第1参考例の駆動信号生成回路65は、D/Aコンバータ(以下DACともいう)651と電流増幅回路652を有している。
DAC651には、CPU62から駆動信号データ(デジタルデータ)が入力される。DAC651はこのデジタルデータをアナログ信号に変換し、駆動信号データに応じた原駆動信号OCOMを出力する。なお、原駆動信号OCOMの電圧変化は、図3の駆動信号COMとほぼ同じである。
電流増幅回路652は、多数のピエゾ素子が支障なく動作できるように、十分な電流を供給するための回路である。電流増幅回路652は、入力される原駆動信号OCOMの電圧変化に応じてピエゾ素子C1を充放電するための駆動信号COMを出力する。電流増幅回路652は、充電側トランジスタQ1と放電側トランジスタQ2を有する。充電側トランジスタQ1はNPN型のトランジスタであり、放電側のトランジスタQ2はPNP型のトランジスタである。すなわち、電流増幅回路652は、相補的に2個のトランジスタを接続したプッシュプル増幅回路である。
充電側トランジスタQ1(NPN型トランジスタ)のベースにはDAC651からの原駆動信号OCOMが入力される。また、充電側トランジスタQ1のコレクタは42V電源と接続されており、充電側トランジスタQ1のエミッタは放電側トランジスタQ2のエミッタと接続されているとともに、ピエゾ素子C1への駆動信号COMの出力信号線に接続されている。
放電側トランジスタQ2(PNP型トランジスタ)のベースにはDAC651からの原駆動信号OCOMが入力される。また、放電側トランジスタQ2のコレクタはグランド(GND)と接続されており、放電側トランジスタQ2のエミッタは、充電側トランジスタQ1のエミッタと接続されている。
次に第1参考例の駆動信号生成回路65の動作について説明する。図5は、第1参考例の駆動信号生成回路65の動作の説明図である。
(充電時)
ピエゾ素子C1の充電時には、DAC651からの原駆動信号OCOMの電圧が徐々に高くなる。これにより、充電側トランジスタQ1がオンとなって、図に示すように電流I1が流れてピエゾ素子C1が充電される。このときの、充電側トランジスタQ1の発熱量(消費電力)は、充電側トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間の電圧と電流I1との積で表される。つまり、図5の左側斜線部(右上がり線のハッチング部分)と電流I1の積になる。
(ホールド時)
ホールド時には、原駆動信号OCOMの電圧が変化しない。これにより、充電側トランジスタQ1と放電側トランジスタQ2は共にオフとなる。よって、電流が流れず駆動信号COMは同じ電圧を維持する。
(放電時)
ピエゾ素子C1の放電時には、DAC651からの原駆動信号OCOMの電圧が徐々に低くなる。これにより、放電側トランジスタQ2がオンとなって、図に示すように電流I2が流れてピエゾ素子が放電される。このときの、放電側トランジスタQ2の発熱量は、放電側トランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間の電圧と電流I2との積で表される。つまり、図5の右側斜線部(右下がり線のハッチング部分)と電流I2の積になる。
<第2参考例>
第1参考例では、斜線部の面積(コレクタ−エミッタ間の電圧差)が大きく、発熱量が大きい。これに対し、第2参考例では、コレクタ−エミッタ間の電圧差を小さくし、発熱量を低減させている。
また、第1参考例では、ピエゾ素子に充電された電荷が全てグランドに放電されてしまう。これに対し、第2参考例では、ピエゾ素子に充電された電荷の一部を放電時に回生している。
図6は、第2参考例の駆動信号生成回路65の構成の説明図である。第2参考例の駆動信号生成回路65は、DAC651、電流増幅回路652、チャージポンプ回路66、回生用のコンデンサーC3、及び、21V電源V1を有している。電流増幅回路652の高圧側電源電圧端子は、チャージポンプ回路66の高圧側出力端子と接続している(A点)。また、電流増幅回路652の低圧側電源電圧端子は、チャージポンプ回路66の低圧側出力端子と接続している(B点)。チャージポンプ回路66の充電用端子は、21V電源V1とコンデンサーC3と接続している(C点)。チャージポンプ回路66の放電用端子は、GNDと接続している(D点)。
DAC651は、第1参考例と同様の構成である。但し、第2参考例のDAC651は、原駆動信号OCOMだけでなく、制御信号も出力する。なお、制御信号については後述する。
電流増幅回路652は、第1参考例と同様の構成である。但し、第2参考例では、充電側トランジスタQ1のコレクタの接続先は、42V電源ではなく、後述するチャージポンプ回路66のコンデンサーC2の高圧側端子である。また、放電側トランジスタQ2の接続先は、グランド(GND)ではなく、チャージポンプ回路66のコンデンサーC2の低圧側端子である。
チャージポンプ回路66は、コンデンサーC2、電圧調整部661、ダイオードD1及びダイオードD2を有している。チャージポンプ回路66は、電流増幅回路652の高圧側電源電圧端子に原駆動信号OCOMよりも高い電圧を印加するとともに(A点)、電流増幅回路652の低圧側電源電圧端子に原駆動信号OCOMよりも低い電圧を印加する(B点)。
コンデンサーC2は、チャージポンプ用のコンデンサーであり、コンデンサーC1(全てのピエゾ素子の容量の合計)よりも容量が大きい。コンデンサーC2の高圧側端子は、充電側トランジスタQ1のコレクタと接続され、コンデンサーC2の低圧側端子は、放電側トランジスタQ2のコレクタと接続されている。
電圧調整部661は、図中B点(コンデンサーC2の低圧側端子、すなわち、放電側トランジスタQ2のコレクタ)の電圧を調整する。電圧調整部661は、DAC651からの制御信号により動作が制御される。
第2参考例の電圧調整部661は、相補的に接続されたNチャンネル型FET(Q3)と、Pチャンネル型FET(Q4)によるソースフォロア構成である。この構成により、電圧調整部661の出力電圧(B点電圧)が、入力電圧(制御信号の電圧)と同じになるように制御される。
Nチャンネル型FET(以下、N型FETともいう)Q3のゲートには、DAC651からの制御信号が印加される。また、N型FETQ3のドレインは電源V1(21V)に接続されており、N型FETQ3のソースは、Pチャンネル型FET(Q4)のソースと接続されている。
Pチャンネル型FET(以下、P型FETともいう)Q4のゲートにはDAC651からの制御信号が印加される。P型FETQ4のドレインはグランド(GND)に接続されており、P型FETQ4のソースは、N型FETQ3のソースと接続されている。また、N型FETQ3のソース及びP型FETQ4のソースは、電流増幅回路652の放電側トランジスタQ2のコレクタと、コンデンサーC2の低圧側端子に接続されている。
B点の電圧が制御信号の電圧よりも低くなる場合にはN型FETQ3がオンし、B点の電圧が制御信号の電圧よりも高くなる場合にはP型FETQ4がオンする。こうして、電圧調整部661は、制御信号と同じ電圧になるようにB点の電圧を調整する。
ダイオードD1は逆流防止用のダイオードであり、ダイオードD1のカソード側は電流増幅回路652の充電側トランジスタQ1のコレクタ及びコンデンサーC2の高圧側端子と接続されており、アノード側は電源V1及びN型FETQ3のドレインと接続されている。
ダイオードD2は、回生用のダイオードであり、放電側トランジスタQ2からコンデンサーC3へ電流が流れることを許容するためのものである。ダイオードD1のカソード側は、コンデンサーC3の高圧側端子と接続されており、アノード側は放電側トランジスタQ2のコレクタに接続されている。
コンデンサーC3は、回生される電荷を蓄積するためのものである。ピエゾ素子C1の放電時に放電側トランジスタQ2から放出された電荷がダイオードD2を介してコンデンサーC3に回生される。このコンデンサーC3の容量は、コンデンサーC1(全てのピエゾ素子の容量の合計)及びコンデンサーC2の容量よりも大きい。コンデンサーC3の低圧側端子はグランドに接続されており、高圧側端子は電源V1、ダイオードD1のアノード側、ダイオードD2のカソード側に接続されている。
電源V1は、21Vの電源である。つまり、第2参考例の電源電圧は、第1参考例での電源電圧(42V)よりも低い電圧である。
次に第2参考例の駆動信号生成回路65の動作について説明する。
図7は、第2参考例の原駆動信号OCOM(駆動信号COM)、制御信号及び各ポイントでの電圧の時間変化の説明図である。
まず、時刻T0では、原駆動信号OCOMに変化がなく、充電側トランジスタQ1、放電側トランジスタQ2は共にオフである。A点電圧(コンデンサーC2の高圧側端子、電流増幅回路652の充電側トランジスタQ1のコレクタ)は電源V1により21Vになる。また、このとき制御信号はGND電圧であり、これにより、B点電圧(コンデンサーC2の低圧側端子)は、GND電圧になる。よって、コンデンサーC2が21Vで充電される。
時刻T1〜T2(原駆動信号OCOMが21V以下でのピエゾ素子C1の充電時)では、DAC651からの原駆動信号OCOMの電位が徐々に高くなる。原駆動信号が高くなることによって、電流増幅回路652の充電側トランジスタQ1がオンとなり、ピエゾ素子C1が充電される。このときの充電側トランジスタQ1のコレクタ電圧は21Vなので、充電側トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間の電圧差は、21V−駆動信号COMの電圧(図のT1〜T2のハッチング部分)となる。これは第1参考例の場合よりも小さい。すなわち、充電側トランジスタQ1の発熱が第1参考例よりも小さくなる。
また、このとき、制御信号はGND電圧である。つまり、図のB点の電圧がGND電圧になっている。
時刻T2において、原駆動信号OCOM(駆動信号COM)が21Vになる。このとき、DAC651は、制御信号をGND電圧から21Vに変化させる。これにより、N型FETQ3がオンし、電源V1(21V)からB点に電流が流れる。この結果、B点の電圧がGND電圧から21Vになる。また、コンデンサーC2は時刻T2の直前に21Vで充電されているため、時刻T2で低電圧側の電圧(B点電圧)がGND電圧から21Vになることにより、高電圧側の電圧(A点電圧)が42V(21V+21V)になる。
時刻T2〜T3(原駆動信号OCOMが21V以上でのピエゾ素子C1の充電時)では、充電側トランジスタQ1がオンであり、ピエゾ素子C1が充電される。なお、この期間の充電側トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間の電圧差は、A点電圧が42Vなので、42V−駆動信号COMの電圧(図のT2〜T3のハッチング部分)となる。
時刻T3〜T4(ホールド時)では、原駆動信号OCOMが一定になる。これにより充電側トランジスタQ1が(及び放電側トランジスタQ2も)オフとなり、ピエゾ素子C1には電流が流れず、駆動信号COMは同じ電圧を維持する。
時刻T4〜T5(原駆動信号OCOMが21V以上でのピエゾ素子C1の放電時)では、DAC651からの原駆動信号OCOMの電圧が徐々に低くなる。これにより、電流増幅回路652の放電側トランジスタQ2がオンとなり、ピエゾ素子C1が放電される。なお、制御信号は21Vのままである。また、放電側トランジスタQ2がオンになった時、P型FETQ4がオンになり、放電側トランジスタQ2からの電荷をGNDに放出する。こうして、B点の電圧は21V(制御信号と同じ電圧)に調整される。なお、放電側トランジスタQ2がオンになった時、放電側トランジスタQ2からの電荷の一部は、ダイオードD2を介して、コンデンサーC3に回生される。コンデンサーC3に回生された電荷は、次にピエゾ素子C1に充電を行うときに用いられることになる。
よって、この期間の放電側トランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間の電圧差は、駆動信号COMの電圧−21V(図7のT4〜T5のハッチング部分)である。これは、第1参考例の場合よりも小さい。つまり、第1参考例の場合よりも放電側トランジスタQ2の発熱を小さくすることができる。
時刻T5(原駆動信号OCOMが21Vになったとき)に、DAC651は制御信号を21VからGND電圧に変化させる。
ここでも、P型FETQ4がオンになり、グランド(GND)に電流が流れる。ただし、制御信号がGND電圧になるので、B点の電圧が21VからGND電圧になる。また、B点の電圧が21VからGND電圧になることによって、A点の電圧は42Vから21Vになる。
時刻T5〜T6(原駆動信号が21V以下でのピエゾ素子C1の放電時)においても、放電側トランジスタQ2がオンとなり、ピエゾ素子C1が放電される。なお、B点の電圧がGND電圧になっているので、放電側トランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間の電圧差は、駆動信号COMの電圧−GND(図7のT5〜T6のハッチング部分)である。
以下、同じ動作を繰り返す。
<第1実施形態>
第2参考例では、ピエゾ素子C1の放電時に放電側トランジスタQ2がオンになり、B点電圧(P型FETQ4のソース側電圧)が高くなると、P型FETQ4がオンになって電荷がグランドに放出されてしまい、ダイオードD2を介してコンデンサーC3に回生される電荷が少ない。特に、ピエゾ素子C1の放電時の原駆動信号に対して放電側トランジスタQ2からの放電電流が遅延した場合には、回生できる電荷が減ってしまうことになる。
これに対し、本実施形態では、ピエゾ素子C1の放電開始時にP型FETQ4がオンになりにくくなるように、P型FETQ4を制御する制御信号を改良している。
図8は、本実施形態の駆動信号生成回路65の説明図である。本実施形態の駆動信号生成回路65は、第2参考例と同様に、DAC651、電流増幅回路652、チャージポンプ回路66、回生用のコンデンサーC3、及び、21V電源V1を有している。本実施形態と第2参考例とを比較すると、DAC651が出力する信号や、電圧調整部661に入力される信号などが異なっている。そこで、第2参考例とは異なるDAC651や電圧調整部661について説明する。
DAC651は、第1参考例及び第2参考例と同様に、原駆動信号OCOMを出力する。また、DAC651は、2種類の制御信号(第1制御信号及び第2制御信号)をチャージポンプ回路66の電圧調整部661に出力する。第1制御信号は、電圧調整部661のN型FETQ3のゲートに入力される。第2制御信号は、電圧調整部661のP型FETQ4のゲートに入力される。
電圧調整部661は、第2参考例と同様に、図中B点(コンデンサーC2の低圧側端子、すなわち、放電側トランジスタQ2のコレクタ)の電圧を調整する。本実施形態の電圧調整部661は、DAC651からの2種類の制御信号により動作が制御される。
本実施形態の電圧調整部661も、N型FETQ3とP型FETQ4とを相補的に接続した構成である。N型FETQ3のゲートには、DAC651からの第1制御信号が印加される。また、N型FETQ3のドレインは電源V1(21V)に接続されており、N型FETQ3のソースは、P型FETQ4のソースと接続されている。P型FETQ4のゲートにはDAC651からの第2制御信号が印加される。P型FETQ4のドレインはグランド(GND)に接続されており、P型FETQ4のソースは、N型FETQ3のソースと接続されている。また、N型FETQ3のソース及びP型FETQ4のソースは、電流増幅回路652の放電側トランジスタQ2のコレクタと、コンデンサーC2の低圧側端子に接続されている。
なお、N型FETQ3は、第1制御信号で制御される第1スイッチに相当する。また、P型FETQ4は、第2制御信号で制御される第2スイッチに相当する。
図9Aは、原駆動信号OCOM、第1制御信号及び第2制御信号の電圧の時間変化の説明図である。
まず、原駆動信号OCOMの時間変化について説明する。時刻T0において、原駆動信号OCOMは最低電圧の約3Vである。時刻T1〜T4では、原駆動信号OCOMの電位が徐々に高くなる。なお、途中の時刻T3において、原駆動信号OCOMが21Vに達する。時刻T4において、原駆動信号OCOMは最高電圧の36Vになる。時刻T4〜T5では、原駆動信号OCOMは一定電圧である。この時間をホールド時間と呼ぶ。時刻T5〜T8では、原駆動信号OCOMの電位が徐々に低くなる。なお、途中の時刻T6において、原駆動信号OCOMが21Vに達する。時刻T8において、原駆動信号OCOMは最低電圧の約3Vになる。このような原駆動信号OCOMをDAC651は出力する。なお、駆動信号生成回路65から出力される駆動信号COMは、原駆動信号OCOMとほぼ同じ電圧変化になる。
次に、第1制御信号の時間変化について説明する。時刻T0において、第1制御信号はGND電圧である。原駆動信号OCOMの電圧が徐々に高くなった後の時刻T2から、第1制御信号の電圧は、原駆動信号OCOMの電圧変化と同じ傾きで、徐々に高くなる。時刻T4〜T5では、第1制御信号は一定電圧である。時刻T5〜T7では、第1制御信号の電圧は、原駆動信号OCOMの電圧変化と同じ傾きで、徐々に低くなる。時刻T7において、第1制御信号はGND電圧になる。このような第1制御信号をDAC651は出力する。
最後に、第2制御信号の時間変化について説明する。第2制御信号は、原駆動信号OCOMが21Vよりも低いときには、第1制御信号とほぼ同じになる。一方、原駆動信号OCOMが21Vよりも高いときには、第2制御信号は原駆動信号OCOMとほぼ同じになる。このため、時刻T0において、第2制御信号はGND電圧である。原駆動信号OCOMの電圧が徐々に高くなった後の時刻T2から、第2制御信号の電圧は、第1制御信号と共に、徐々に高くなる。時刻T3において原駆動信号OCOMが21Vに達したら、第2制御信号も21Vになり、原駆動信号とほぼ同じ電圧になる。時刻T3〜T6では、第2制御信号は原駆動信号OCOMとほぼ同じである。すなわち、第2制御信号は、時刻T3〜T4では徐々に高くなり、時刻T4〜T5では一定電圧になり、時刻T5〜T6では徐々に低くなる。時刻T6において原駆動信号OCOMが21Vになったら、第2制御信号は第1制御信号と同じになる。そして、第2制御信号は、時刻T6〜T7では徐々に低くなり、時刻T7においてGND電圧になる。このような第2制御信号をDAC651は出力する。
次に、これらの信号(原駆動信号OCOM、第1制御信号、第2制御信号)による回路の動作を説明する。
図9Bは、原駆動信号OCOM、A点及びB点の電圧の時間変化の説明図である。図10Aは、時刻T0のときの電流の説明図である。図10Bは、時刻T2〜T3での電流の説明図である。図10Cは、時刻T5〜T6での電流の説明図である。
時刻T0では、A点電圧(コンデンサーC2の高圧側端子、電流増幅回路652の充電側トランジスタQ1のコレクタ)は電源V1により21Vになる。また、このとき第1制御信号及び第2制御信号はGND電圧であり、これにより、B点電圧(コンデンサーC2の低圧側端子)は、GND電圧になる。よって、コンデンサーC2が21Vで充電される(図10A参照)。なお、コンデンサーC3も、このとき21Vで充電される。
時刻T1〜T2(原駆動信号OCOMが21V以下、第1制御信号がGND電圧でのピエゾ素子C1の充電時)では、DAC651からの原駆動信号OCOMの電位が徐々に高くなる。原駆動信号が高くなることによって、電流増幅回路652の充電側トランジスタQ1がオンとなり、ピエゾ素子C1が充電される。このときの充電側トランジスタQ1のコレクタ電圧は21Vなので、充電側トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間の電圧差は、21V−駆動信号COMの電圧(図のT1〜T2のハッチング部分)となる。これは第1参考例の場合よりも小さい。すなわち、充電側トランジスタQ1の発熱が第1参考例よりも小さくなる。
また、このとき、第1制御信号及び第2制御信号はGND電圧である。つまり、図のB点の電圧がGND電圧になっている。
時刻T2〜T3(原駆動信号OCOMが21V以下、第1制御信号がGND電圧以上でのピエゾ素子C1の充電時)では、第1制御信号の電圧が徐々に高くなることによって、電圧調整部661のN型FETQ3がオンになる。これにより、21V電源V1からB点に電流が流れ、B点電圧が第1制御信号と同じ電圧になり、コンデンサーC2が21Vで充電されているため、A点電圧が第1制御信号+21Vになる(図10B参照)。また、原駆動信号OCOMが高くなることによって、電流増幅回路652の充電側トランジスタQ1がオンとなり、ピエゾ素子C1が充電される。このときの充電側トランジスタQ1のコレクタ電圧は「第1制御信号+21V」なので、充電側トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間の電圧差は、「第1制御信号+21V−駆動信号COMの電圧」となる。これは第2参考例の場合よりも小さい。すなわち、充電側トランジスタQ1の発熱が第2参考例よりも小さくなる。
時刻T3〜T4(原駆動信号OCOMが21V以上でのピエゾ素子C1の充電時)では、第2制御信号が原駆動信号OCOMとほぼ同じになる以外は、時刻T2〜T3のときと同様である。つまり、第1制御信号の電圧が徐々に高くなることによって、電圧調整部661のN型FETQ3がオンになる。これにより、21V電源V1からB点に電流が流れ、B点電圧が第1制御信号と同じ電圧になり、コンデンサーC2が21Vで充電されているため、A点電圧が第1制御信号+21Vになる(図10B参照)。また、原駆動信号OCOMが高くなることによって、電流増幅回路652の充電側トランジスタQ1がオンとなり、ピエゾ素子C1が充電される。このときの充電側トランジスタQ1のコレクタ電圧は「第1制御信号+21V」なので、充電側トランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間の電圧差は、「第1制御信号+21V−駆動信号COMの電圧」となる。これは第2参考例の場合よりも小さい。すなわち、充電側トランジスタQ1の発熱が第2参考例よりも小さくなる。
時刻T4〜T5(ホールド時)では、原駆動信号OCOMが一定になる。これにより充電側トランジスタQ1が(及び放電側トランジスタQ2も)オフとなり、ピエゾ素子C1には電流が流れず、駆動信号COMは同じ電圧を維持する。
時刻T5〜T6(原駆動信号OCOMが21V以上でのピエゾ素子C1の放電時)では、DAC651からの原駆動信号OCOMの電圧が徐々に低くなる。これにより、電流増幅回路652の放電側トランジスタQ2がオンとなり、ピエゾ素子C1が放電される。このときB点電圧が21Vまで上昇し、A点電圧が42Vになる。
このとき、本実施形態では、第2制御信号が21V以上になっている(図9A参照)。このため、本実施形態では、放電側トランジスタQ2がオンとなりB点電圧が上昇しても、P型FETQ4がオンにならない。この結果、放電側トランジスタQ2から放出される電荷は、P型FETQ4を介してGNDに放出されず、ダイオードD2を介してコンデンサーC3に回生される。このため、本実施形態では、第2参考例の場合よりも、回生される電荷が大きい。
なお、コンデンサーC3は、時刻T0で21Vに充電されているので、放電側トランジスタQ2からの電荷をコンデンサーC3に回生できるのはB点電圧が21Vになるまで(時刻T6まで)である。
時刻T6〜時刻T8(原駆動信号OCOMが21V以下でのピエゾ素子C1の放電時)では、第2制御信号が第1制御信号と同じになる。これにより、P型FETQ4がオンになり、放電側トランジスタQ2からの電荷がGNDに放出される。
以上説明した本実施形態の駆動信号生成回路65は、電流増幅回路652と、チャージポンプ回路66と、ピエゾ素子C1の放電時の電荷を蓄積するコンデンサーC3とを備えている。電流増幅回路652は、原駆動信号OCOMが入力され、原駆動信号OCOMの電圧変化に追従した駆動信号COMを出力することによって、容量性負荷であるピエゾ素子C1を充放電する。チャージポンプ回路66のコンデンサーC2は、高圧側端子が電流増幅回路652の高圧側電源電圧端子(充電側トランジスタQ1のコレクタ)に接続され、低圧側端子が電流増幅回路652の低圧側電源電圧端子(放電側トランジスタQ2のコレクタ)に接続されている。また、チャージポンプ回路66の電圧調整部661は、コンデンサーC2の低圧側端子の電圧(B点電圧)を調整する。チャージポンプ回路66は、電流増幅回路652の高圧側電源電圧端子に原駆動信号OCOMよりも高い電圧を印加するとともに(A点)、電流増幅回路652の低圧側電源電圧端子に原駆動信号OCOMよりも低い電圧を印加する(B点)。
このような構成の駆動信号生成回路65において、本実施形態では、電圧調整部661が、第1制御信号により制御される第1スイッチとなるN型FETQ3と、第2制御信号により制御される第2スイッチとなるP型FETQ4とを相補的に接続したソースフォロアにより構成されている。そして、ピエゾ素子C1の充電時に原駆動信号OCOMが21Vよりも高い電圧になるときに(時刻T3〜T4)、第1制御信号によってN型FETQ3をオンにして、21V電圧で充電されたコンデンサーC2の低圧側端子の電圧(B点電圧)を徐々に高くして、電流増幅回路652の高圧側電源電圧端子(充電側トランジスタQ1のコレクタ)の電圧(A点電圧)を21Vよりも高い電圧にする。また、ピエゾ素子C1の放電時に原駆動信号OCOMが21Vよりも低い電圧になるときに(時刻T6〜T8)、第2制御信号によってP型FETQ4をオンにして、電流増幅回路652の低圧側電源電圧端子(放電側トランジスタQ2のコレクタ)の電圧を21Vよりも低い電圧にする。
そして、本実施形態では、ピエゾ素子C1の放電時に原駆動信号OCOMが21Vになる前に(時刻T5〜T6)、第2制御信号を21Vよりも高い電圧にしてP型FETQ4をオフにして、電流増幅回路652の低圧側電源電圧端子(放電側トランジスタQ2のコレクタ)からの電荷をコンデンサーC3に蓄積させている。つまり、本実施形態では、第2参考例と比較して、ピエゾ素子C1の放電時にP型FETQ4に入力する制御信号の電圧を高くしている。これにより、本実施形態では、第2参考例のようにピエゾ素子C1の放電時にP型FETQ4がオンにならず、コンデンサーC3に回生される電荷を多くできる。
上記の説明では、第1制御信号で制御される第1スイッチをN型FETQ3で構成し、第2制御信号で制御される第2スイッチをP型FETQ4で構成したが、オンオフ制御ができるスイッチング素子であれば、FETに限られず、他の構成であっても良い。
ところで、本実施形態の第2制御信号は、時刻T5〜T6(原駆動信号OCOM(駆動信号COM)が21V以上でのピエゾ素子C1の放電時)にP型FETQ4がオンにならないような信号であればよい。このため、第2制御信号は、上記で説明したような電圧変化の信号には限られない。
なお、第2制御信号を上記の説明のような電圧変化(原駆動信号OCOMが21Vよりも低いときには、第1制御信号とほぼ同じになり、原駆動信号OCOMが21Vよりも高いときには、第2制御信号は原駆動信号OCOMとほぼ同じになる電圧変化)にした理由は、次の第2実施形態の説明を容易にするためである。
===第2実施形態===
第1実施形態では、DAC651が制御信号を2種類生成する必要があった。これに対し、第2実施形態では、DAC651は制御信号を1種類だけ生成する。そして、この制御信号と原駆動信号OCOMとに基づいて、第1実施形態の第2制御信号に相当する信号が生成され、この信号がP型FETQ4のゲートに入力される。
図11は、第2実施形態の駆動信号生成回路の説明図である。第1実施形態と比較すると、第2実施形態では電圧制御回路67が追加されている。ここでは電圧制御回路67について主に説明を行い、第1実施形態と共通する内容については説明を省略する。
電圧制御回路67は、電圧調整部661のN型FETQ3とP型FETQ4のゲートに入力する信号(第1実施形態の第1制御信号及び第2制御信号に相当)を生成するものである。以下に説明するとおり、電圧制御回路67は、DAC651が出力する制御信号(第1実施形態の第1制御信号に相当)と原駆動信号OCOMとに基づいて、第1実施形態の第2制御信号に相当する信号を生成する。
電圧制御回路67は、トランジスタQ5と、抵抗R1〜R3と、ダイオードD3を有している。トランジスタQ5のコレクタは、抵抗R1を介して、DAC651が制御信号を出力する伝送線に接続されている。また、トランジスタQ5のエミッタは、抵抗R2を介して、DACが原駆動信号OCOMを出力する伝送線に接続されている。また、トランジスタQ5のベースは、抵抗R3及びダイオードD3を介して、21V電源V1に接続されている。電圧制御回路67は、DAC651の出力する制御信号を、N型FETQ3のゲートに印加する。また、電圧制御回路67は、トランジスタQ5のコレクタ電圧を、P型FETQ4に印加する。
電圧制御回路67のトランジスタQ5のベース電圧は、ほぼ21Vになっている。このため、原駆動信号OCOMが21V以下であれば、トランジスタQ5のコレクタ電圧よりもベース電圧の方が高くなり、トランジスタQ5はオフになる。この結果、P型FETQ4のゲートには、DAC651が出力する制御信号とほぼ同じ電圧の信号が印加される。一方、原駆動信号OCOMが21V以上であれば、トランジスタQ5がオンになる。この結果、P型FETQ4のゲートには、DACが出力する制御信号と原駆動信号OCOMを抵抗R1と抵抗R2で分圧した信号が印加される。
つまり、DAC651が出力する制御信号を第1実施形態の第1制御信号(図9A参照)と同じにすれば、P型FETQ4のゲートには、第1実施形態の第2制御信号(図9A参照)とほぼ同様の信号が印加される。
これにより、第2実施形態においても、ピエゾ素子C1の放電時に、原駆動信号OCOMが21Vになるまでの間、コンデンサーC3に電荷が回生される。
なお、第2実施形態では、DAC651は原駆動信号OCOMと制御信号を生成しているが、これに限られるものではなく、DAC651が原駆動信号OCOMのみを生成するだけでも良い。そして、DAC651から出力された原駆動信号OCOMを所定電圧(例えば14V)だけ降下させる回路を設け、この回路で生成した信号をN型FETQ3のゲートに印加しても良い。この場合、この回路で生成した信号と原駆動信号OCOMとに基づいて、第2実施形態の電圧制御回路67により生成した信号をP型FETQ4に印加すると良い。
===第3実施形態===
チャージポンプ回路は多段構成にしても良い。第3実施形態では、複数のチャージポンプ回路をタンデムに接続する構成(2段構成)にしている。このため、前述の実施形態で21Vであった電源電圧が、本実施形態では14Vになっている。
図12は、第3実施形態の駆動信号生成回路65の説明図である。本実施形態の駆動信号生成回路65は、DAC651、電流増幅回路652、第1チャージポンプ回路66A、第2チャージポンプ回路66B、回生用のコンデンサーC3、及び、14V電源V2を有している。
電流増幅回路652の高圧側電源電圧端子は、第2チャージポンプ回路66Bの高圧側出力端子と接続している(A点)。また、電流増幅回路652の低圧側電源電圧端子は、第2チャージポンプ回路66Bの低圧側出力端子と接続している(B点)。なお、電流増幅回路652には原駆動信号OCOMが入力され、駆動信号COMが出力される。
第2チャージポンプ回路66Bの充電用端子は、第1チャージポンプ回路66Aの高圧側端子と接続している(C点)。また、第2チャージポンプ回路66Bの放電用端子は、第1チャージポンプ回路66Aの低圧側端子と接続している(D点)。なお、第2チャージポンプ回路66Bには、第2電圧制御回路67Bからの2つの制御信号が入力する。
第1チャージポンプ回路66Aの充電用端子は、14V電源V2とコンデンサーC3と接続している(E点)。第1チャージポンプ回路66Aの放電用端子は、GNDと接続している。なお、第1チャージポンプ回路66Aには、第1電圧制御回路67Aからの2つの制御信号が入力する。
第1電圧制御回路67A及び第2電圧制御回路67Bには、DAC651から出力される原駆動信号OCOMと制御信号がそれぞれ入力する。また、第1電圧制御回路67Aには、E点電圧(14V)が入力する。また、第2電圧制御回路67Bには、C点電圧が入力する。第1電圧制御回路67A及び第2電圧制御回路67Bは、それぞれ、第1チャージポンプ回路66A及び第2チャージポンプ回路66Bへ2つの制御信号を出力する。
DAC651は、原駆動信号OCOMと、制御信号とを出力する。この制御信号は、第1実施形態の第1制御信号と同じである。
第1電圧制御回路67AのトランジスタQ15のベース電圧はほぼ14Vである。このため、原駆動信号OCOMが14V以下のとき、トランジスタQ15はオフになり、第1電圧制御部のP型FETQ14のゲートには制御信号が印加される。一方、原駆動信号OCOMが14V以上のとき、トランジスタQ15がオンになり、第1電圧制御部661AのP型FETQ14のゲートには、制御信号と原駆動信号OCOMを抵抗R11と抵抗R12で分圧した信号が印加される。
また、第2電圧制御回路67BのトランジスタQ25のベース電圧はほぼ28Vである。このため、原駆動信号が28V以下のとき、トランジスタ25はオフになり、第2電圧制御部661BのP型FETQ24のゲートには、制御信号が印加される。一方、原駆動信号OCOMが28V以上のとき、トランジスタQ15がオンになり、第2電圧制御部のP型FETQ24のゲートには、制御信号と原駆動信号OCOMを抵抗R21と抵抗R22で分圧した信号が印加される。
この結果、ピエゾ素子C1の放電時に原駆動信号OCOMが28V以上のとき、第2電圧調整部661BのP型FETQ24はオフなので、放電用トランジスタQ2からの電荷は、ダイオードD22→コンデンサーC12→ダイオードD12を介して、コンデンサーC3に回生される。また、ピエゾ素子C1の放電時に原駆動信号OCOMが14V〜28Vのとき、第2電圧調整部661BのP型FETQ24はオンになるが、第1電圧調整部661AのP型FETQ14がオフなので、放電用トランジスタQ2からの電荷は、P型FETQ24→ダイオードD12を介して、コンデンサーC3に回生される。
つまり、第3実施形態では、ピエゾ素子C1の放電時に、原駆動信号OCOMが14VになるまでコンデンサーC3に電荷が回生される。このように、チャージポンプ回路を多段構成にすれば、第2実施形態よりも、コンデンサーC3に回生される電荷を多くできる。
===その他の実施形態===
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<プリンターについて>
前述の実施形態のプリンターは、ヘッドが移動方向に移動するドット形成動作(パス)と、用紙を搬送方向に搬送する搬送動作とを交互に繰り返すプリンター(いわゆるシリアルプリンター)であった。しかし、プリンターの種類は、これに限られるものではない。例えば、ヘッドを固定して、ヘッドと対向させて用紙を搬送させながらヘッドからインクを吐出させて印刷を行うプリンター(いわゆるラインプリンター)であっても良い。
<液体噴射装置について>
前述の実施形態では、液体噴射装置の一例としてインクジェットプリンターが説明されている。但し、液体噴射装置はインクジェットプリンターに限られるものではなく、インク以外の液体(液体以外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような液状体も含む)や液体以外の流体(流体として噴射できる固体、例えば粉体)を噴射する流体噴射装置にも適用可能である。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる液状の色剤や電極材などを噴射する噴射装置や、バイオチップ製造に用いられる液状の生体有機物を噴射する噴射装置に、前述の実施形態を適用しても良い。
<インクについて>
前述の実施形態は、プリンターの実施形態だったので、インクをノズルから噴射しているが、このインクは水性でも良いし、油性でも良い。また、ノズルから噴射する流体は、インクに限られるものではない。例えば、金属材料、有機材料(特に高分子材料)、磁性材料、導電性材料、配線材料、成膜材料、電子インク、加工液、遺伝子溶液などを含む液体(水も含む)をノズルから噴射しても良い。
<ピエゾ素子について>
前述の実施形態では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出していた。しかし、駆動される素子が容量性負荷の機能があれば、ピエゾ素子に限られず、他の圧電素子でも良い。
<DACについて>
前述の実施形態では、原駆動信号OCOMや制御信号をDAC(D/Aコンバーター)を用いて生成したが、これに限られない。デジタルデータからアナログ信号に変換することなく、直接アナログ信号として原駆動信号OCOMや制御信号を出力しても良い。
1 プリンター、
20 搬送ユニット、21 給紙ローラー、22 搬送モーター(PFモーター)、
23 搬送ローラー、24 プラテン、25 排紙ローラー、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
32 キャリッジモーター(CRモーター)、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、42 データ受信部、43 駆動信号生成部、
50 センサー群、51 リニア式エンコーダー、52 ロータリー式エンコーダー、
53 紙検出センサー、54 光学センサー、
60 コントローラー、61 インターフェイス部、62 CPU、
63 メモリー、64 ユニット制御回路、
65 駆動信号生成部、651 DAC、652 電流増幅回路、
66 チャージポンプ回路、661 電圧調整部、
66A 第1チャージポンプ回路、661A 第1電圧調整部、
66B 第2チャージポンプ回路、661B 第2電圧調整部、
67 電圧制御回路、67A 第1電圧制御回路、67B 第2電圧制御回路、
Q1 充電用トランジスタ、Q2 放電用トランジスタ、
Q3 N型FET、Q4 P型FET、Q5 トランジスタ、
C1 ピエゾ素子、C2 コンデンサー、C3 コンデンサー、
V1 21V電源、V2 14V電源

Claims (6)

  1. 原駆動信号が入力され、前記原駆動信号の電圧変化に応じて容量性負荷を充放電する電流増幅回路と、
    前記電流増幅回路の高圧側電源電圧端子に一端が接続され前記電流増幅回路の低圧側電源電圧端子に他端が接続されたコンデンサーと、前記コンデンサーの前記他端の電圧を調整する調整部とを有するチャージポンプ回路であって、前記電流増幅回路の前記高圧側電源電圧端子に前記原駆動信号よりも高い電圧を印加し、前記電流増幅回路の前記低圧側電源電圧端子に前記原駆動信号よりも低い電圧を印加するチャージポンプ回路と、
    前記容量性負荷の放電時の電荷を蓄積する蓄電素子と、
    を備えた駆動信号生成回路であって、
    前記調整部は、
    第1制御信号で制御される第1スイッチと、第2制御信号で制御される第2スイッチを有し、
    前記容量性負荷の充電時に前記原駆動信号が所定電圧よりも高い電圧になるときに、前記第1制御信号によって前記第1スイッチをオンにして、充電された前記コンデンサーの前記他端の電圧を上げて、前記電流増幅回路の前記高圧側電源電圧端子の電圧を前記所定電圧よりも高い電圧にし、
    前記容量性負荷の放電時であって前記原駆動信号が前記所定電圧になる前に、前記第2制御信号によって前記第2スイッチをオフにして、前記電流増幅回路の前記低圧側電源電圧端子からの電荷を前記蓄電素子に蓄積し、
    前記容量性負荷の放電時であって前記駆動信号が前記所定電圧よりも低い電圧になるときに、前記第2制御信号によって前記第2スイッチをオンにして、前記電流増幅回路の前記定圧側電源電圧端子の電圧を前記所定電圧よりも低い電圧にする
    ことを特徴とする駆動信号生成回路。
  2. 請求項1に記載の駆動信号生成回路であって、
    前記調整部の前記第1スイッチ及び前記第2スイッチは、相補的に接続された2個のトランジスタから構成されている
    ことを特徴とする駆動信号生成回路。
  3. 請求項2に記載の駆動信号生成回路であって、
    前記第1制御信号は、NチャンネルのFETである前記第1スイッチのゲートに入力されており、
    前記第2制御信号は、PチャンネルのFETである前記第2スイッチのゲートに入力されており、
    前記容量性負荷の放電開始時の前記第2制御信号の電圧は、前記容量性負荷の充電時に前記原駆動信号が前記所定電圧になったときの前記第1制御信号の電圧よりも高い
    ことを特徴とする駆動信号生成回路。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の駆動信号生成回路であって、
    前記第1制御信号と前記原駆動信号とを用いて前記第2制御信号を生成することを特徴とする駆動信号生成回路。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の駆動信号生成回路であって、
    前記チャージポンプ回路は、複数の回路をタンデムに接続することにより多段に構成されていることを特徴とする駆動信号生成回路。
  6. ノズルから流体を噴射させるため電圧変化に応じて変位する圧電素子と、
    原駆動信号が入力され、前記原駆動信号の電圧変化に応じて圧電素子を充放電する電流増幅回路と、
    前記電流増幅回路の高圧側電源電圧端子に一端が接続され前記電流増幅回路の低圧側電源電圧端子に他端が接続されたコンデンサーと、前記コンデンサーの前記他端の電圧を調整する調整部とを有するチャージポンプ回路であって、前記電流増幅回路の前記高圧側電源電圧端子に前記原駆動信号よりも高い電圧を印加し、前記電流増幅回路の前記低圧側電源電圧端子に前記原駆動信号よりも低い電圧を印加するチャージポンプ回路と、
    前記圧電素子の放電時の電荷を蓄積する蓄電素子と、
    を備えた流体噴射装置であって、
    前記調整部は、
    第1制御信号で制御される第1スイッチと、第2制御信号で制御される第2スイッチを有し、
    前記圧電素子の充電時に前記原駆動信号が所定電圧よりも高い電圧になるときに、前記第1制御信号によって前記第1スイッチをオンにして、充電された前記コンデンサーの前記他端の電圧を上げて、前記電流増幅回路の前記高圧側電源電圧端子の電圧を前記所定電圧よりも高い電圧にし、
    前記圧電素子の放電時であって前記原駆動信号が前記所定電圧になる前に、前記第2制御信号によって前記第2スイッチをオフにして、前記電流増幅回路の前記低圧側電源電圧端子からの電荷を前記蓄電素子に蓄積し、
    前記圧電素子の放電時であって前記駆動信号が前記所定電圧よりも低い電圧になるときに、前記第2制御信号によって前記第2スイッチをオンにして、前記電流増幅回路の前記定圧側電源電圧端子の電圧を前記所定電圧よりも低い電圧にする
    ことを特徴とする流体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014184586A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Seiko Epson Corp 液体吐出装置

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