JP2006256191A - 液体噴射ヘッド駆動回路、該液体噴射ヘッド駆動回路を備えた液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド駆動回路、該液体噴射ヘッド駆動回路を備えた液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 容量性負荷の駆動電圧等が異なる複数の液体噴射制御パターンにも対応して安定した液体噴射制御を実行でき、かつ電力の消費及び電力損失による発熱の少ない液体噴射ヘッド駆動回路により、液体噴射装置の低消費電力化と小型化を実現する。
【解決手段】 第1のスイッチングトランジスタQ3は、定電圧源VddからNPN形トランジスタQ1のコレクタへの充電経路をON/OFF可能に配設されている。第2のスイッチングトランジスタQ4は、PNP形トランジスタQ2のコレクタからGNDへの放電経路をON/OFF可能に配設されている。圧電振動子77の正極電位Vhdと電荷保持用コンデンサC1の正極電位Vchgとの相対的な電位差に基づいて、第1制御回路185は第1のスイッチングトランジスタQ3を、第2制御回路186は第2のスイッチングトランジスタQ4を、それぞれ別個独立にON/OFF制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体を噴射する開口部と、液体供給路を介して共通の液体室に連通する圧力発生室と、電極間に電位差を与えることによって圧力発生室を膨張及び収縮させる容量性負荷とを有するノズルがヘッド面に多数配設された液体噴射ヘッドを駆動するための液体噴射ヘッド駆動回路、該液体噴射ヘッド駆動回路を備えた液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
記録ヘッドから記録紙の記録面にインクを噴射してドットを形成し、記録紙の記録面にデジタル画像等を印刷するインクジェット式記録装置に代表される液体噴射装置の液体噴射ヘッドの一例としては、液体を噴射する開口部と、液体供給路を介して共通の液体室に連通する圧力発生室と、電極間に電位差を与えることによって圧力発生室を膨張及び収縮させる圧電振動子(容量性負荷)とを有するノズルが被噴射材と対面するヘッド面に多数配置されているものが公知である。一般的な液体噴射ヘッドに使用される圧電振動子は、電極間の電位差や電流が流れる方向を変えることによって伸縮するようになっており、液体噴射ヘッドは、その圧電振動子の伸縮によって液圧発生室が膨張及び収縮するように構成されている。
このような液体噴射ヘッドを駆動するための液体噴射ヘッド駆動回路は、例えば、インクジェット式記録装置等の記録ヘッドにおいては、まず、圧力発生室を膨張及び収縮させるためのノズルのデジタル制御信号をDAコンバータ等でアナログの交流信号に変換する。そして、そのままの交流信号では電圧が低いため、圧電振動子を直接駆動することができないので、その交流信号の振幅電圧を42V程度に増幅した交流信号が圧電振動子の電極間に印加されて各ノズルが駆動されているのが一般的である。
具体的には、電源電圧DC42Vで動作する公知のプッシュプル増幅回路で、ノズルのデジタル制御信号からDA変換されたアナログの交流信号を0〜42Vの振幅の交流信号に増幅して圧電振動子の電極に印加する。プッシュプル増幅回路は、例えば、2つのB級増幅回路を組み合わせた増幅回路であり、交流入力信号の電圧がバイアス電圧を基準として正電圧となる領域では、一方側のB級増幅回路のみが動作し、交流入力信号の電圧がバイアス電圧を基準として負電圧となる領域では、他方側のB級増幅回路のみが動作し、両方のB級増幅回路の出力が合成されて出力される。
交流信号の電圧がバイアス電圧より高い領域では、液圧発生室が膨張するように、交流信号の電圧がバイアス電圧より低い領域では、液圧発生室が収縮するように圧電振動子を液圧発生室近傍に配設する。液圧発生室が膨張することによって、インクカートリッジから液圧発生室へインクが吸入され、その状態から液圧発生室を収縮させることによって、ノズルのノズル開口から液圧発生室内のインクが噴射される。つまり、圧電振動子に交流電流を印加して液圧発生室の膨張と収縮とを繰り返すことによって、ノズルからインクを交流信号の周期で連続して噴射することができる。
このような回路構成を有する従来の液体噴射ヘッド駆動回路は、圧電振動子の充放電に必要な電力が全て単一の電源から圧電振動子へ供給されて、圧電振動子の駆動波形に応じた圧電振動子の電荷の充放電がされる。そのため、プッシュプル増幅回路のトランジスタにおいて大きな電力損失が生じ、その大きな電力損失によって無駄な電力消費が生じることによって、液体噴射ヘッド駆動回路の消費電力が大きくなってしまうという課題があった。また、それに伴ってプッシュプル増幅回路のトランジスタにおける電力損失による発熱からそのトランジスタを保護するために設けられるヒートシンク等の放熱手段が大型化してしまうため、液体噴射ヘッド駆動回路が大型化し、ひいては液体噴射装置が大型化してしまうという課題があった。
このような課題を解決する従来技術の一例としては、容量性負荷(圧電振動子)に対する電荷の供給源として電源の他にキャパシタを設け、容量性負荷からGNDへ放出される電荷の一部をキャパシタに保持し、キャパシタに保持した電荷を容量性負荷へ再度供給する容量性負荷の駆動回路が公知である(例えば、特許文献1を参照)。すなわち、容量性負荷から放出される電荷を全てGNDへ放出せず、その一部をキャパシタに保持して再利用する。それによって、電源の消費電力を低減させることができるとともに、プッシュプル増幅回路のトランジスタにおける電力損失による発熱を低減させてヒートシンクを小型化することができる。
特開2000−238264号公報
ところで、上記特許文献1に開示されている従来技術においては、キャパシタの電位が一定電位で安定した状態となることを前提とした回路構成となっている。しかし、容量性負荷(圧電振動子)により駆動される液体噴射ノズルからの1回当たりの液体噴射量等が異なれば、容量性負荷(圧電振動子)の駆動パターンも異なり、その充放電波形も異なることになる。そのため、キャパシタの電位は、1回当たりの液体噴射量の大小に伴って変位する。例えば、インクジェットプリンタ等においては、記録紙の記録面に形成するドットサイズの大小(大ドット、中ドット、小ドット)に伴って変位する。すなわち、キャパシタの電位は、容量性負荷(圧電振動子)の駆動電圧等の変動に伴って変位する。
しかしながら、上記特許文献1に開示されている従来技術においては、キャパシタの電位が所定の電位で一定となることを前提として回路定数(ツェナーダイオードのツェナー電圧等)等を設定することから、1回当たりの液体噴射量等が異なる複数パターンの液体噴射制御の実行するとキャパシタの電位が所定の電位で一定とならず、容量性負荷(圧電振動子)の駆動波形が不安定になって、液体噴射ヘッドにおける安定した液体噴射を実行できない虞があった。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、容量性負荷の駆動電圧等が異なる複数の液体噴射制御パターンにも対応して安定した液体噴射制御を実行でき、かつ電力の消費及び電力損失による発熱の少ない液体噴射ヘッド駆動回路により、液体噴射装置の低消費電力化と小型化を実現することにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、液体を噴射する開口部と、液体供給路を介して共通の液体室に連通する圧力発生室と、電極間に電位差を与えることによって前記圧力発生室を膨張及び収縮させる容量性負荷とを有するノズルがヘッド面に多数配設された液体噴射ヘッドを駆動するための液体噴射ヘッド駆動回路であって、前記圧力発生室を膨張させて前記液体室の液体を前記圧力発生室に吸入させ、前記圧力発生室を収縮させて前記圧力発生室内の液体を前記開口部から噴射するためのノズル制御信号を出力するノズル制御信号生成手段と、定電圧源と、前記容量性負荷からの放電電力の一部が充電され、充電された電荷が前記容量性負荷へ供給可能に配設された電荷保持用コンデンサと、前記定電圧源と前記電荷保持用コンデンサとから供給される電力で前記ノズル制御信号の振幅電圧を前記容量性負荷の駆動電圧まで増幅して前記容量性負荷の電極間へ印加する容量性負荷駆動回路と、前記定電圧源から前記容量性負荷駆動回路への充電経路及び前記容量性負荷駆動回路からGNDへの放電経路を、前記容量性負荷の正極電位と前記電荷保持用コンデンサの正極電位との相対的な電位差に基づいて、別個独立にON/OFF可能な構成を有するスイッチング制御回路とを備え、前記スイッチング制御回路は、前記容量性負荷への充電に際しては、前記容量性負荷の正極電位が前記電荷保持用コンデンサの正極電位まで上昇する間は前記定電圧源から前記容量性負荷駆動回路への充電経路をOFFし、前記容量性負荷の正極電位が前記電荷保持用コンデンサの正極電位を超える間は前記定電圧源から前記容量性負荷駆動回路への充電経路をONし、前記容量性負荷に充電した電荷を放電するに際しては、前記容量性負荷の正極電位が前記電荷保持用コンデンサの正極電位を超える間は前記容量性負荷駆動回路からGNDへの放電経路をOFFし、前記容量性負荷の正極電位が前記電荷保持用コンデンサの正極電位以下である間は前記容量性負荷駆動回路からGNDへの放電経路をONする、ことを特徴とした液体噴射ヘッド駆動回路である。
容量性負荷駆動回路は、定電圧源と電荷保持用コンデンサとから供給される電力で容量性負荷の充放電制御を実行可能に構成されている。また、スイッチング制御回路は、容量性負荷の正極電位と電荷保持用コンデンサの正極電位との相対的な電位差に基づいて、定電圧源から容量性負荷駆動回路への充電経路並びに容量性負荷駆動回路からGNDへの放電経路を、それぞれ別個独立にON/OFF可能に構成されている。
したがって、容量性負荷の正極電位と電荷保持用コンデンサの正極電位との相対的な電位差に基づいて、以下のように容量性負荷駆動回路への充放電が実行される如くスイッチング制御回路を構成することによって、液体噴射を実行する際に液体噴射ヘッドで消費される電力を低減させることができる。
まず、容量性負荷への充電に際しては、容量性負荷の正極電位が電荷保持用コンデンサの正極電位まで上昇する間は、定電圧源から容量性負荷駆動回路への充電経路をOFFする。それによって、電荷保持用コンデンサからのみ電力が供給されて容量性負荷への充電が行われる。電荷保持用コンデンサに蓄電(充電)されている電荷を利用して容量性負荷の充電を実行するので、容量性負荷への充電の際の電力損失は、定電圧源のみから充電するよりも小さくなる。したがって、容量性負荷への充電の際に消費される電力及び発熱量を小さくすることができる。
また、容量性負荷への充電に際しては、容量性負荷の正極電位が電荷保持用コンデンサの正極電位を超える間は、定電圧源から容量性負荷駆動回路への充電経路をONする。それによって、定電圧源からも電力が供給されて容量性負荷への充電が行われるので、定電圧源からの供給電力で容量性負荷の電極間電圧を駆動電圧まで上昇させることができる。
一方、容量性負荷に充電した電荷を放電するに際しては、容量性負荷の正極電位が電荷保持用コンデンサの正極電位を超える間は容量性負荷駆動回路からGNDへの放電経路をOFFする。それによって、容量性負荷に充電されている電荷は、GNDへ放出されずに容量性負荷の正極電位より低い電位の電荷保持用コンデンサへ蓄電(充電)される。電荷保持用コンデンサに蓄電(充電)された電荷は、次回の容量性負荷の充電時に再利用されるとともに、電荷保持用コンデンサの正極電位が上昇する。それによって、容量性負荷に充電された電荷が容量性負荷の正極から電荷保持用コンデンサへ放電される際の電力損失は、GNDへそのまま放電するよりも小さくなる。したがって、容量性負荷から電荷が放電される際に消費される電力及び発熱量を小さくすることができる。
そして、容量性負荷に充電した電荷を放電するに際しては、容量性負荷の正極電位が電荷保持用コンデンサの正極電位以下である間は、容量性負荷駆動回路からGNDへの放電経路をONする。それによって、容量性負荷の電極間電圧をGND電位まで下降させることができる。
このように、定電圧源と電荷保持コンデンサとから供給される電力で容量性負荷の充放電制御を実行可能に容量性負荷駆動回路を構成し、容量性負荷の正極電位と電荷保持用コンデンサの正極電位との相対的な電位差に基づいて、上記の如く定電圧源から容量性負荷駆動回路への充電経路並びに容量性負荷駆動回路からGNDへの放電経路を、それぞれ別個独立にスイッチング制御回路にてON/OFF制御する。それによって、液体噴射ヘッド駆動回路における電力の消費及び電力損失による発熱を少なくすることができるので、低消費電力化が可能になるとともに、ヒートシンク等の放熱手段を小さくすることができる。
また、スイッチング制御回路による定電圧源から容量性負荷駆動回路への充電経路並びに容量性負荷駆動回路からGNDへの放電経路のON/OFFタイミングは、常に容量性負荷の正極電位と電荷保持用コンデンサの正極電位との相対的な電位差に基づいて実行される。そのため、スイッチング制御回路におけるスイッチング制御のタイミングとなる電荷保持用コンデンサの正極電位が変位しても、その変位に追従して常に適切なタイミングで上記の制御(スイッチング制御回路による充放電経路のON/OFF制御)を実行できる。したがって、容量性負荷の駆動パターンや駆動電圧等に関わらず、スイッチング制御回路におけるスイッチング制御を常に適切なタイミングで実行することができ、それによって、常に安定した液体噴射制御を実行することができる。
これにより本発明の第1の態様に記載の液体噴射ヘッド駆動回路によれば、容量性負荷の駆動パターンや駆動電圧等に関わらず常に安定した液体噴射制御を実行することができるので、容量性負荷の駆動電圧等が異なる複数の液体噴射制御パターンにも対応して安定した液体噴射制御を実行することができるという作用効果が得られる。
また、電力の消費及び電力損失による発熱の少ない液体噴射ヘッド駆動回路によって、液体噴射ヘッド駆動回路の低消費電力化及びヒートシンク等の放熱手段の小型化が可能になるので、液体噴射装置の低消費電力化と小型化を実現することができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様において、前記容量性負荷駆動回路は、NPN形トランジスタとPNP形トランジスタとを組み合わせたコンプリメンタリSEPP回路で構成されるプッシュプル増幅回路であり、前記スイッチング制御回路は、前記定電圧源から前記NPN形トランジスタのコレクタへの充電経路をON/OFF可能に配設された第1のスイッチングトランジスタと、前記PNP形トランジスタのコレクタからGNDへの放電経路をON/OFF可能に配設された第2のスイッチングトランジスタと、前記第1のスイッチングトランジスタ及び前記第2のスイッチングトランジスタをON/OFF制御するスイッチングトランジスタ制御回路とを有している、ことを特徴とした液体噴射ヘッド駆動回路である。
このように、定電圧源からNPN形トランジスタのコレクタへの充電経路をON/OFF可能に第1のスイッチングトランジスタを配設し、PNP形トランジスタのコレクタからGNDへの放電経路をON/OFF可能に第2のスイッチングトランジスタを配設することによって、定電圧源から容量性負荷駆動回路への充電経路並びに容量性負荷駆動回路からGNDへの放電経路を、それぞれ別個独立にON/OFFすることができる。
本発明の第3の態様は、前述した第2の態様において、前記電荷保持用コンデンサから前記容量性負荷駆動回路への充電経路に、充電方向へのみ電流方向を制限するように配設された充電用ダイオードと、前記容量性負荷駆動回路から前記電荷保持用コンデンサへの放電経路に、放電方向へのみ電流方向を制限するように配設された放電用ダイオードとを有している、ことを特徴とした液体噴射ヘッド駆動回路である。
このように、電荷保持用コンデンサから容量性負荷駆動回路への充電経路に、充電方向へのみ電流方向を制限するように充電用ダイオードを配設することによって、第1のスイッチングトランジスタがONした際に定電圧源から電荷保持用コンデンサへ直接電流が流れてしまうことを防止できる。また、容量性負荷駆動回路から電荷保持用コンデンサへの放電経路に、放電方向へのみ電流方向を制限するように放電用ダイオードを配設することによって、第2のスイッチングトランジスタがONした際に電荷保持用コンデンサの正極がGNDに直接接続されてしまうことを防止できる。
本発明の第4の態様は、前述した第3の態様において、前記スイッチングトランジスタ制御回路は、前記容量性負荷の正極電位と前記電荷保持用コンデンサの正極電位との相対的な電位差が所定電圧Vd1以下である間のみ前記第1のスイッチングトランジスタをON制御する第1制御回路と、前記容量性負荷の正極電位と前記電荷保持用コンデンサの正極電位との相対的な電位差が所定電圧Vd2以下である間のみ前記第2のスイッチングトランジスタをON制御する第2制御回路とを有している、ことを特徴とした液体噴射ヘッド駆動回路である。
ここで、所定電圧Vd1は、第1のスイッチングトランジスタ、NPN形トランジスタ及び充電用ダイオードによる電圧降下と、第1のスイッチングトランジスタがOFFからONする間の電圧変化との合計値である。また、所定電圧Vd2は、第2のスイッチングトランジスタ、PNP形トランジスタ及び放電用ダイオードの電圧降下と、第2のスイッチングトランジスタがOFFからONする期間の電圧変化との合計値である。
スイッチングトランジスタ制御回路は、容量性負荷の正極電位と電荷保持用コンデンサの正極電位との相対的な電位差が所定電圧Vd1以下である間のみ第1のスイッチングトランジスタをON制御する第1制御回路を有している。すなわち、第1制御回路は、容量性負荷の電極間電圧を駆動電圧まで上昇させる際には、半導体素子による電圧降下等で所定電圧Vd1だけ低下した電荷保持用コンデンサの正極電位と容量性負荷の正極電位と相対的な電位差がなくなるまでは、電荷保持用コンデンサからの電力供給のみで容量性負荷の電極間電圧を上昇させる。そして、それ以降は、電荷保持用コンデンサからの電力供給のみでは、それ以上容量性負荷の電極間電圧を上昇させることができないので、第1のスイッチングトランジスタをONさせて定電圧源からも電力供給して、容量性負荷の電極間電圧を駆動電圧まで上昇させる。
一方、スイッチングトランジスタ制御回路は、容量性負荷の正極電位と電荷保持用コンデンサの正極電位との相対的な電位差が所定電圧Vd2以下である間のみ第2のスイッチングトランジスタをON制御する第2制御回路を有している。すなわち、第2制御回路は、容量性負荷に充電された電荷を放電させて、駆動電圧まで上昇した容量性負荷の正極電位を略GND電位まで下降させる際には、半導体素子による電圧降下等で所定電圧Vd2だけ上昇した電荷保持用コンデンサの正極電位と容量性負荷の正極電位と相対的な電位差がなくなるまでは、容量性負荷に充電されている電荷を電荷保持用コンデンサへのみ放電して容量性負荷の正極電位を下降させる。そして、それ以降は、電荷保持用コンデンサへの放電のみでは、それ以上容量性負荷の正極電位を下降させることができないので、第2のスイッチングトランジスタをONさせてGNDへの放電経路も構成し、容量性負荷に充電されている電荷をGNDへも放電して、容量性負荷の正極電位を略GND電位まで下降させる。
このように、回路を構成する半導体素子による電圧降下等を考慮して、定電圧源からの容量性負荷駆動回路(プッシュプル駆動回路)への充電(第1のスイッチングトランジスタON)及び容量性負荷駆動回路(プッシュプル駆動回路)からGNDへの放電(第2のスイッチングトランジスタON)を必要最小限に制限し、可能な限り、電荷保持用コンデンサのみを対象として容量性負荷の充放電を実行することによって、容量性負荷駆動回路(プッシュプル駆動回路)における電力消費及び発熱をより低減させることができる。
本発明の第5の態様は、前記液体噴射ヘッドと、前述した第1の態様〜第4の態様のいずれかに記載の液体噴射ヘッド駆動回路を備えた液体噴射装置である。
本発明の第5の態様に記載の液体噴射装置によれば、液体噴射装置において、前述した第1の態様〜第4の態様のいずれかに記載の発明による作用効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本発明に係る「液体噴射装置」の一例としてのインクジェット式記録装置の概略構成について説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット式記録装置の要部平面図であり、図2はその側面図である。図3は、本発明に係るインクジェット式記録装置の概略のブロック図である。
インクジェット式記録装置50には、「被記録材」としての記録紙Pにインクを噴射して記録を行う記録ヘッド62を記録紙Pに対して主走査方向Xに走査させる「主走査駆動手段」として、主走査方向Xに移動可能にキャリッジガイド軸51に軸支されたキャリッジ61が設けられている。キャリッジ61には、記録ヘッド62と後述するPWセンサ34とが搭載されており、CRモータ63(図3)の回転駆動力が図示していない無端ベルトによるベルト伝達機構によって伝達されて主走査方向Xに往復動する。記録ヘッド62のヘッド面と対向する位置には、記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pとのギャップを規定するプラテン52が設けられている。
キャリッジ61の主走査方向Xへの往復動領域の一端側の外側には、公知のキャッピング装置59が設けられている。記録を実行しない待機状態においては、キャリッジ61がキャッピング装置59の上まで移動して停止し、キャッピング装置59に配設されているキャップCPによって記録ヘッド62のヘッド面が封止される。このキャリッジ61の停止位置は、ホームポジションHPとして規定される。
また、インクジェット式記録装置50には、記録ヘッド62を記録紙Pに対して副走査方向Yに走査させる「副走査駆動手段」として、記録紙Pを副走査方向Yに搬送する搬送駆動ローラ53と搬送従動ローラ54が設けられている。搬送駆動ローラ53は、PFモータ58(図3)の回転駆動力が歯車伝達されて回転し、搬送駆動ローラ53の回転により、記録紙Pは副走査方向Yに搬送される。搬送従動ローラ54は、複数設けられており、それぞれ個々に搬送駆動ローラ53に付勢され、記録紙Pが搬送駆動ローラ53の回転により搬送される際に、記録紙Pに接しながら記録紙Pの搬送に従動して回転する。搬送駆動ローラ53の外周面には、高摩擦抵抗を有する皮膜が施されている。搬送従動ローラ54によって、搬送駆動ローラ53の外周面に押しつけられた記録紙Pは、その外周面の摩擦抵抗によって搬送駆動ローラ53の外周面に密着し、搬送駆動ローラ53の回転によって副走査方向に搬送される。インクジェット記録装置50の「記録実行手段」は、上述した「主走査駆動手段」と「副走査駆動手段」とで構成され、キャリッジ61とプラテン52の間に記録紙Pを副走査方向Yに所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド62を主走査方向Xに一往復させる間に記録ヘッド62から記録紙Pにインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって記録紙Pに記録が行われる。
搬送駆動ローラ53の副走査方向Yの上流側には、多数の記録紙Pを積重可能な「被記録材積重手段」としての給紙トレイ57が配設されている。給紙トレイ57は、例えば普通紙やフォト紙等の記録紙Pを給紙(給送)可能な構成となっている。給紙トレイ57の近傍には、給紙トレイ57に積重されている記録紙Pの最上位の記録紙Pを「記録実行手段」へ自動給送する「自動給送手段」としてのASF(オート・シート・フィーダ)が設けられている。ASFは、給紙トレイ57に設けられた給紙ローラ57b及び図示してない分離パッドを有する自動給紙機構である。給紙ローラ57bは、給紙トレイ57の一方側に配置されている。記録紙ガイド57aは、記録紙Pの幅に合わせて幅方向に摺動可能に給紙トレイ57に設けられている。そして、PFモータ58(図3)の回転駆動力が歯車伝達されて回転する給紙ローラ57bの回転駆動力と、分離パッドの摩擦抵抗により、給紙トレイ57に置かれた記録紙Pが給紙される。その際に、複数の記録紙Pが一度に給紙されることなく最上位の記録紙Pのみが正確に分離されて一枚ずつ自動給紙されるように構成されている。給紙ローラ57bと搬送駆動ローラ53との間には、公知の技術による紙検出器33が配設されている。
一方、記録実行後の記録紙Pを排紙する手段として、「排出駆動ローラ」としての排紙駆動ローラ55と排紙従動ローラ56とが設けられている。排紙駆動ローラ55は、PFモータ58(図3)の回転駆動力が歯車伝達されて回転し、排紙駆動ローラ55の回転により、記録実行後の記録紙Pは副走査方向Yに排紙される。排紙従動ローラ56は、周囲に複数の歯を有し、各歯の先端が記録紙Pの記録面に点接触するように鋭角的に尖った歯付きローラになっている。複数の排紙従動ローラ56は、それぞれ個々に排紙駆動ローラ55に付勢され、記録紙Pが排紙駆動ローラ55の回転により排紙される際に記録紙Pに接して記録紙Pの排紙に伴い従動回転する。
そして、給紙ローラ57bや搬送駆動ローラ53及び排紙駆動ローラ55を回転駆動するPFモータ58(図3)、並びにキャリッジ61を主走査方向に駆動するCRモータ63(図3)は、後述する記録制御部10により駆動制御される。また、記録ヘッド62も同様に、記録制御部10により駆動制御されて記録紙Pの表面にインクを噴射する。
引き続き図1〜図3を参照しながら「記録制御装置」としての記録制御部10について説明する。
記録制御部10は、ROM11、RAM12、ASIC(特定用途向け集積回路)13、MPU14、「不揮発性記憶媒体」としての不揮発性メモリ15、PFモータドライバ16、CRモータドライバ17及びヘッドドライバ18を備えている。MPU14には、ASIC13を介して搬送駆動ローラ53の回転量を検出する「回転量検出手段」としてのロータリエンコーダ31、キャリッジ61の移動量を検出する「キャリッジ移動量検出手段」としてのリニアエンコーダ32、搬送される記録紙Pの先端及び後端を検出する紙検出器33、主走査方向Xの記録紙Pの端部を検出するためのPWセンサ34、及びインクジェット式記録装置50の電源をON/OFFするための電源スイッチ35の出力信号が入力される。
公知のロータリエンコーダ31は、搬送駆動ローラ53の回転に連動して回転するロータリスケール311と、ロータリスケール311の外周に沿って等間隔に形成されているスリットを検出するロータリスケールセンサ312とを有している(図2)。搬送駆動ローラ53の回転に伴い変化するロータリスケールセンサ312の出力信号は、ASIC13を介してMPU14へ出力される。
公知のリニアエンコーダ32は、キャリッジ61の近傍に主走査方向Xと略平行に配置されたリニアスケール321と、キャリッジ61に搭載されたリニアスケール321に等間隔に形成されているスリットを検出するリニアスケールセンサ322とを有している(図2)。キャリッジ61の主走査方向Xの移動量に応じたパルスの周期が移動速度に伴い変化するリニアスケールセンサ322の出力信号は、ASIC13を介してMPU14へ出力される。
公知の紙検出器33は、立位姿勢への自己復帰習性が付与され、かつ記録紙Pの搬送方向(副走査方向Y)にのみ回動し得るよう記録紙Pの搬送経路内に突出する状態で枢支されたレバーを有し、このレバーの先端が記録紙Pに押されることでレバーが回動し、それによって記録紙Pが検出される構成を成す検出器である(図2)。紙検出器33は、給紙ローラ57bより給紙された記録紙Pの始端位置及び終端位置を検出し、その検出信号は、ASIC13を介してMPU14へ出力される。PWセンサ34は、非接触の光学式センサで構成されており、記録紙Pの主走査方向Xの端部位置(記録紙Pの側端位置)を検出し、その検出信号は、ASIC13を介してMPU14へ出力される。紙検出器33及びPWセンサ34の出力信号に基づいて記録紙Pの搬送位置や記録紙Pのサイズ等がMPU14において演算される。
記録制御部10のシステムバスには、ROM11、RAM12、ASIC13、MPU14及び不揮発性メモリ15が接続されている。MPU14は、インクジェット式記録装置50の記録制御を実行するための演算処理やその他必要な演算処理を行う。ROM11には、MPU14によるインクジェット式記録装置50の制御に必要な記録制御プログラム(ファームウェア)等が格納されており、記録制御プログラムの処理に必要な各種データ等は不揮発性メモリ15に記憶されている。RAM12は、MPU14の作業領域や記録データ等の格納領域として用いられる。
ASIC13は、DCモータであるPFモータ58及びCRモータ63の速度制御、並びに記録ヘッド62の駆動制御を行う為の制御回路を有している。MPU14から送られてくる制御命令、ロータリエンコーダ31の出力信号、及びリニアエンコーダ32の出力信号に基づいて、PFモータ58及びCRモータ63の速度制御を行う為の各種演算を行い、その演算結果に基づくモータ制御信号をPFモータドライバ16及びCRモータドライバ17へ送出する。また、MPU14から送出される記録データ等に基づいて、記録ヘッド62の制御信号を演算生成してヘッドドライバ18へ送出して記録ヘッド62を駆動制御する。ASIC13は、「情報処理装置」としてのパーソナルコンピュータ301等との情報伝送を実現する「情報伝送手段」としてホストIF131を有している。
つづいて、記録ヘッド62の構成について図4を参照しながら説明する。
図4は、記録ヘッド62の内部構造を説明するものである。ここでは、一つのインクカートリッジ(図示せず)に対応するインク供給針88からノズル96に至るまでの内部構造のみを示しているが、各色のインクあるいは定着液をノズル96から噴射させる構造はそれぞれ図4と同様である。
記録ヘッド62は、ケース72と、このケース72内に収容される振動子ユニット73と、ケース72の一端側に接合される流路ユニット74と、ケース72の他端側に配備される供給針ユニット76とから概略構成されている。供給針ユニット76は、インクカートリッジが接続される部分であり、針支持部87と、インク供給針88と、フィルタ89とから概略構成される。インク供給針88は、インクカートリッジ内に挿入される部分であり、インクカートリッジ内に貯留されたインク等を導入する機能を有する。このインク供給針88の先端部は、インク供給針88の内外を連通するインク導入孔が複数穿設されている。針支持部87は、インク供給針88を装着するための部材であり、その表面にはインク供給針88の根元部分を止着するための台座91が、インクカートリッジの数だけ横並びに形成されている。この台座91は、インク供給針88の底面形状に合わせた円形状に作成されている。
また、台座底面の略中心には、針支持部87の板厚方向を貫通するインク排出口92を形成している。フィルタ89は、埃や成形時のばりなどのインク内の異物の通過を阻止する部材であり、例えば目の細かな金属網によって構成される。このフィルタ89は、台座91内に形成されたフィルタ保持溝に接着されている。この供給針ユニット76は、ケース72の取付面上に配設される。この配設状態において、供給針ユニット76のインク排出口92とケース72の突出部86とは、シール部材93を介して液密状態で連通する。
「容量性負荷」としての圧電振動子77は、固定端側を固定板78に接合することにより自由端側を固定板78の先端面よりも外側に突出させている。各圧電振動子77の自由端部は、圧電素子と内部電極とを交互に積層して構成されており、対向する電極間に電位差を与えることで圧電素子を長手方向に伸縮させ得る構造になっている。フレキシブルケーブル79は、圧電振動子77と電気的に接続されている。そして、このフレキシブルケーブル79の表面には、圧電振動子77の駆動等を制御するための制御用集積回路81が配備されている。また、各圧電振動子77を支持する固定板78は、圧電振動子77からの反力を受け止め得る剛性を備えた、例えばステンレス等の材質の板状部材で形成されている。
ケース72は、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で成形されたブロック状部材である。ケース72の内部には、振動子ユニット73を収納可能な空所82と、インク流路の一部を構成する「液体供給路」としてのインク供給路83とが形成されている。ケース72の先端には、共通インク室84となる凹部85が形成されている。空所82は、振動子ユニット73を収納可能な大きさのスペースであり、その先端側には、ケース72の内壁が側方に向けて部分的に突出しており、この突出部分の上面が固定板当接面として機能する。そして、振動子ユニット73は、先端が開口から臨む状態で空所82内に収納される。この収納状態において、固定板78の先端面は固定板当接面に当接した状態で接着されている。
凹部85は、空所82よりも左右外側に形成された略台形状の凹部であり、空所82側に台形の下底が位置するように形成されている。インク供給路83は、ケース72の高さ方向を貫通するように形成され、先端が凹部85に連通している。またインク供給路83における取付面側の端部は、取付面から突設した突出部86内に形成されている。接続基板75は、記録ヘッド62に供給する各種信号用の電気配線が形成されるとともに、信号ケーブルを接続可能なコネクタが配備された配線基板である。そして、この接続基板75は、ケース72における取付面上に配置され、そこにフレキシブルケーブル79が接続される。流路ユニット74は、圧力発生室形成板101の一方の面にノズルプレート102を、圧力発生室形成板101の他方の面に、支持板107と弾性体膜108とからなる弾性板103を接合した構造である。ノズルプレート102は、液体を噴射する「開口部」を有するノズル96を列設した、例えばステンレス等の金属製の板状部材である。ノズル96は、ドット形成密度に対応したピッチで配列されている。
弾性板103を、圧力発生室形成板101の一方の表面、すなわち、溝状窪部104の形成面に接合することにより、ダイヤフラム部97が溝状窪み部104の開口面を封止して圧力発生室99が区画形成される。また上記のノズルプレート102を圧力発生室形成板101の他方の面に接合することにより、ノズル96が対応する連通口105と連絡する。この状態で島部98に接合した圧電振動子77を伸縮すると島部98周辺の弾性体膜108が変形し、島部98が溝状窪部104側に押されたり、溝状窪み部104側から離隔する方向に引かれたりする。この弾性体膜108の変形により、圧力発生室99が膨張したり収縮したりして圧力発生室99内のインクに圧力変動が付与される。さらに、弾性板103(すなわち、流路ユニット74)をケース72に接合することにより、コンプライアンス部95が凹部85を封止する。このコンプライアンス部95は、共通インク室84に貯留されたインク等の圧力変動を吸収する。すなわち、貯留されたインク等の圧力に応じて弾性体膜108が膨張したり収縮したりして変形する。そして、逃げ凹部106は、弾性体膜108の膨張時において、弾性体膜108が膨らむための空間を形成する。
以上のような構成の記録ヘッド62は、インク供給針88から共通インク室84までの共通インク流路と、共通インク室84から圧力発生室99を通って各ノズル96に至る個別インク流路とを有する。そして、インクカートリッジに貯留されたインクは、インク供給針88から導入されて共通インク流路を通って共通インク室84に貯留される。この共通インク室84に貯留されたインクは個別インク流路を介してノズル96から噴射される。例えば圧電振動子77を収縮させると、ダイヤフラム部97が振動子ユニット73側に引っ張られて圧力発生室99が膨張する。この膨張により圧力発生室99内が負圧になるので、共通インク室84内のインクがインク供給口94を通って各圧力発生室99に流入する。次に圧電振動子77を伸長させると、ダイヤフラム部97が圧力発生室形成板101側に押されて圧力発生室99が収縮する。この収縮により、圧力発生室99内のインク圧力が上昇し、対応するノズル96からインク滴が噴射される。
つづいて、本発明に係る「液体噴射ヘッド駆動回路」について、図5を参照しながら説明する。
図5は、本発明に係る液体噴射ヘッド駆動回路100を示した概略構成図である。
液体噴射ヘッド駆動回路100は、ヘッドドライバ18及び「容量性負荷駆動回路」としての圧電振動子駆動回路181を有している。ヘッドドライバ18は、ノズル制御信号生成手段182及びプッシュプルトランジスタ制御回路184を有している。ノズル制御信号生成手段182は、圧力発生室99(図4)を膨張させて共通インク室84(図4)のインクを圧力発生室99に吸入させ、圧力発生室99を収縮させて圧力発生室99内のインクをノズル96(図4)から噴射するための「ノズル制御信号」を出力する。
プッシュプルトランジスタ制御回路184は、システムバスSBを介して受信した記録ヘッド62を駆動するためのデジタル制御信号からプッシュプル増幅回路183の制御信号を生成し、ノズル制御信号生成手段182へ出力する。ノズル制御信号生成手段182は、プッシュプル増幅回路183から入力したデジタル制御信号をD/A変換したアナログ交流信号をノズル制御信号CSとして圧電振動子駆動回路181へ出力する。
また、液体噴射ヘッド駆動回路100は、圧電振動子77の最大駆動電圧までの定電圧電力を供給可能な定電圧源Vddと、圧電振動子77からの放電電力の一部が充電され、充電された電荷が圧電振動子77へ供給可能に配設された電荷保持用コンデンサC1とを有している。当該実施例においては、定電圧源Vddの電圧はDC42Vであり、電荷保持用コンデンサC1は、大容量のアルミ電解コンデンサである。圧電振動子駆動回路181は、この定電圧源Vddと電荷保持用コンデンサC1とから供給される電力でノズル制御信号CSの振幅電圧を圧電振動子77の駆動電圧まで増幅して圧電振動子77の電極間へ印加する。
圧電振動子駆動回路181は、ノズル制御信号CSの振幅電圧を圧電振動子77の駆動電圧まで増幅して圧電振動子77の電極間へ印加する回路構成を有し、定電圧源Vdd及び電荷保持用コンデンサC1から供給される電力で動作するプッシュプル増幅回路183を備えている。プッシュプル増幅回路183は、NPN形トランジスタQ1とPNP形トランジスタQ2とを組み合わせたコンプリメンタリSEPP回路であり、NPN形トランジスタQ1及びPNP形トランジスタQ2のベースにノズル制御信号CSが入力される。NPN形トランジスタQ1のエミッタとPNP形トランジスタQ2のエミッタとが接続されているプッシュプル増幅回路183の出力には、記録ヘッド62に配設されている全圧電振動子77の電極の一方側が並列に接続されており、全圧電振動子77の電極の他方側がGNDに接続されている。また、前述したように、記録ヘッド62は、圧電振動子77の駆動等を制御するための制御用集積回路81を有しており、制御用集積回路81は、圧電振動子駆動回路181による圧電振動子77の膨張及び収縮動作を圧電振動子77毎にON/OFF可能な回路構成を有している。
さらに、液体噴射ヘッド駆動回路100は、定電圧源Vddから圧電振動子駆動回路181への充電経路のON/OFF及び圧電振動子駆動回路181からGNDへの放電経路を、圧電振動子77の正極電位と電荷保持用コンデンサC1の正極電位との相対的な電位差に基づいて、別個独立にON/OFF可能な構成を有する「スイッチング制御回路」を有している。当該実施例において「スイッチング制御回路」は、「スイッチングトランジスタ制御回路」としての第1制御回路185と第2制御回路186、第1のスイッチングトランジスタQ3及び第2のスイッチングトランジスタQ4で構成されている。第1のスイッチングトランジスタQ3及び第2のスイッチングトランジスタQ4は、電界効果型トランジスタ(FET)である。
第1のスイッチングトランジスタQ3は、定電圧源VddからNPN形トランジスタQ1のコレクタへの充電経路をON/OFF可能に配設されている。第2のスイッチングトランジスタQ4は、PNP形トランジスタQ2のコレクタからGNDへの放電経路をON/OFF可能に配設されている。
電荷保持用コンデンサC1から圧電振動子駆動回路181への充電経路には、充電方向へのみ電流方向を制限するように充電用ダイオードD1が配設されている。また、圧電振動子駆動回路181から電荷保持用コンデンサC1への放電経路には、放電方向へのみ電流方向を制限するように放電用ダイオードD2が配設されている。
第1制御回路185は、抵抗R11、抵抗R12、コンパレータCP11及び第1補助定電圧源Vd1が図示の如く接続されて構成されており、圧電振動子77の正極電位と電荷保持用コンデンサC1の正極電位との相対的な電位差に基づいて第1のスイッチングトランジスタQ3をON/OFF制御する。すなわち、第1制御回路185は、圧電振動子77の電極間電圧Vhdに第1補助定電圧源Vd1の電圧を加算した電圧(コンパレータCP11の−入力側)が電荷保持用コンデンサC1の電極間電圧Vchg(コンパレータCP11の+入力側)以上である間(図7の符号T1〜T6)のみ出力ハイインピーダンスとなって第1のスイッチングトランジスタQ3をON制御する。第1のスイッチングトランジスタQ3がONしている間、定電圧源Vddから圧電振動子駆動回路181への充電経路が構成される。
尚、第1補助定電圧源Vd1は、第1のスイッチングトランジスタQ3、NPN形トランジスタQ1及び充電用ダイオードD1による電圧降下と、第1のスイッチングトランジスタQ3がOFFからONする間の電圧変化との合計値と同じ電圧の定電圧源である。
第2制御回路186は、抵抗R21、抵抗R22、コンパレータCP21及び第2補助定電圧源Vd2が図示の如く接続されて構成されており、圧電振動子77の正極電位と電荷保持用コンデンサC1の正極電位との相対的な電位差に基づいて第2のスイッチングトランジスタQ4をON/OFF制御する。すなわち、第2制御回路186は、圧電振動子77の電極間電圧Vhdから第2補助定電圧源Vd2の電圧を減算した電圧(コンパレータCP11の+入力側)が電荷保持用コンデンサC1の電極間電圧Vchg(コンパレータCP11の−入力側)以下である間(図7の符号T0〜T2及び符号T5〜T7)のみ出力ハイインピーダンスとなって第2のスイッチングトランジスタQ4をON制御する。第2のスイッチングトランジスタQ4がONしている間、圧電振動子駆動回路181からGNDへの放電経路が構成される。
尚、第2補助定電圧源Vd2は、第2のスイッチングトランジスタQ4、PNP形トランジスタQ2及び放電用ダイオードD2による電圧降下と、第2のスイッチングトランジスタQ4がOFFからONする間の電圧変化との合計値と同じ電圧の定電圧源である。
つづいて、第1制御回路185による第1のスイッチングトランジスタQ3の制御及び第2制御回路186による第2のスイッチングトランジスタQ4の制御について、さらに説明する。
図6は、液体噴射ヘッド駆動回路100の要部を示した回路図である。
図7は、圧電振動子77の電極間電圧(ヘッド駆動電圧)VhdとスイッチングトランジスタQ3及びスイッチングトランジスタQ4のON/OFF制御のタイミングとの関係を示したタイミングチャートである。
まず、圧電振動子77の電極間電圧Vhdが略0V、すなわち圧電振動子77の正極電位Vhdが略GND電位の状態(図7の符号T0)からノズル制御信号CSに応じてNPN形トランジスタQ1がONする。このとき、圧電振動子77は、第1のスイッチングトランジスタQ3は、OFFしているので(図7の符号T0〜T1)、電荷保持用コンデンサC1からの電力供給のみで電荷が充電されて(図6の符号R1)電極間電圧Vhdが上昇していく(図7の符号T0〜T1)。圧電振動子77の電極間電圧Vhdが電荷保持用コンデンサC1の電極間電圧Vchgから第1補助定電圧源Vd1の電圧を減算した電圧以上で上昇する間は(図7の符号T1〜T3)、第1のスイッチングトランジスタQ3がONする。したがって、その間は、定電圧源Vddからも圧電振動子77へ電力が供給されて圧電振動子77に電荷が充電される(図6の符号R2)。
このように、電荷保持用コンデンサC1に蓄電(充電)されている電荷を利用して圧電振動子77を充電するので、圧電振動子77への充電の際の電力損失は、定電圧源Vddのみから充電するよりも小さくなる。したがって、圧電振動子77への充電の際に消費される電力及び発熱量を小さくすることができる。
圧電振動子77の電極間電圧Vhdは、ノズル制御信号CSに応じて、駆動電圧(定電圧源Vddの電圧(DC42V)近傍)まで上昇した後、NPN形トランジスタQ1がOFFする(図7の符号T3)。ノズル制御信号CSに応じて、所定時間(図7の符号T3〜T4)圧電振動子77の電極間電圧Vhdが駆動電圧のまま維持される。
つづいて、ノズル制御信号CSに応じてPNP形トランジスタQ2がONする(図7の符号T4)。このとき、第2のスイッチングトランジスタQ4がOFFしているので、圧電振動子77に充電されている電荷は、GNDへ放出されずに電荷保持用コンデンサC1へのみ放電されて電荷保持用コンデンサC1に蓄電され(図6の符号R3)、圧電振動子77の電極間電圧Vhdが下降していく(図7の符号T4〜T5)。
電荷保持用コンデンサC1に蓄電(充電)された電荷は、次回の圧電振動子77の充電時に再利用される。また、電荷保持用コンデンサC1に電荷が蓄電(充電)されることによって、電荷保持用コンデンサC1の正極電位Vchgが上昇する。圧電振動子77に充電された電荷が圧電振動子77から電荷保持用コンデンサC1へ放電される際の電力損失は、GNDへそのまま放電するよりも小さくなる。したがって、圧電振動子77から電荷が放電される際に消費される電力及び発熱量を小さくすることができる。
そして、圧電振動子77の電極間電圧Vhdが電荷保持用コンデンサC1の電極間電圧Vchgに第2補助定電圧源Vd2の電圧を加算した電圧以下で下降する間は(図7の符号T5〜T7)、第2のスイッチングトランジスタQ4がONする。したがって、その間は、圧電振動子77に充電されている電荷がGNDへも放電される(図6の符号R4)。圧電振動子77の電極間電圧Vhdは、ノズル制御信号CSに応じてGND電位まで下降していく(図7の符号T5〜T7)。
ここで、より説明を分かりやすくするために、時間T1(タイミングT0〜T1までの時間)が時間T3(タイミングT0〜T3までの時間)の1/2の時間とし、第1補助定電圧源Vd1及び第2補助定電圧源Vd2の電圧に相当する半導体素子による電圧降下等がないものと仮定して、充放電の過程でエネルギーロスが無いものとすれば、従来の定電圧源VddだけでT0〜T3間に圧電振動子77に電荷を充電する場合に必要なエネルギーEoは、以下の式(1)通りとなる。

Eo=I・∫T3 T0(t・V/T3)dt
=VI・T3/2
=VI・T1(J) …(1)
一方、本発明に係る液体噴射ヘッド駆動回路100においては、T0〜T1間は電荷保持用コンデンサC1からの電力供給のみで圧電振動子77へ充電することによって、以下の式(2)から算出されるエネルギーEc分だけエネルギーを削減することができる。

Ec=I・∫T1 T0(t・V/T1)dt
=VI・T1/2
=Eo/2(J) …(2)
これにより、本発明に係る液体噴射ヘッド駆動回路100によれば、従来よりも消費電力を約50%削減することができることになる。すなわち、従来はエネルギーE0がプッシュプル駆動回路183のNPN形トランジスタQ1及びPNP形トランジスタQ2によって全て消費されて熱となっていたが、本発明に係る液体噴射ヘッド駆動回路100においては、その消費電力及び発熱量を半分にすることができることになる。尚、実際には第1補助定電圧源Vd1及び第2補助定電圧源Vd2の電圧分の損失があるため消費電力を50%までは削減できないが、それに近い消費電力削減効果を得ることは可能である。
このようにして、本発明に係る液体噴射ヘッド駆動回路100によれば、定電圧源Vddから圧電振動子駆動回路181への充電経路並びに圧電振動子駆動回路181からGNDへの放電経路のON/OFFタイミングは、常に圧電振動子77の正極電位Vhdと電荷保持用コンデンサC1の正極電位Vchgとの相対的な電位差に基づいて実行される。そのため、このON/OFF制御タイミングの基準となる電荷保持用コンデンサC1の正極電位Vchgが変位しても、その変位に追従して常に適切なタイミングで充放電経路のON/OFF制御を実行できる。それによって、圧電振動子77の駆動電圧等に関わらず常に安定した液体噴射制御を実行することができるので、圧電振動子77の駆動電圧等が異なる複数の液体噴射制御パターンにも対応して安定した液体噴射制御を実行することができる。
また、電力の消費及び電力損失による発熱の少ない液体噴射ヘッド駆動回路100によって、液体噴射ヘッド駆動回路100の低消費電力化及びヒートシンク等の放熱手段の小型化が可能になるので、インクジェット式記録装置50の低消費電力化と小型化を実現することができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係るインクジェット式記録装置の概略の平面図である。 本発明に係るインクジェット式記録装置の概略の側面図である。 本発明に係るインクジェット式記録装置の概略のブロック図である。 記録ヘッドの内部構造を説明するものである。 液体噴射ヘッド駆動回路を示した概略構成図である。 液体噴射ヘッド駆動回路の要部を示した回路図である。 スイッチングトランジスタの制御を示したタイミングチャートである。
符号の説明
10 記録制御部、11 ROM、12 RAM、13 ASIC、14 MPU、15 不揮発性メモリ、16 PFモータドライバ、17 CRモータドライバ、18 ヘッドドライバ、50 インクジェット式記録装置、51 キャリッジガイド軸、52 プラテン、53 搬送駆動ローラ、54 搬送従動ローラ、55 排紙駆動ローラ、56 排紙従動ローラ、57 給紙トレイ、57b 給紙ローラ、58 PFモータ、59 キャッピング装置、61 キャリッジ、62 記録ヘッド、63 CRモータ、77 圧電振動子、83 インク供給路、96 ノズル、99 圧力発生室、100 液体噴射ヘッド駆動回路、181 圧電振動子駆動回路、182 ノズル制御信号生成手段、183 プッシュプル増幅回路、184 プッシュプルトランジスタ制御回路、185 第1制御回路、186 第2制御回路、C1 電荷保持用コンデンサ、P 記録紙、Q3 第1のスイッチングトランジスタ、Q4 第2のスイッチングトランジスタ、Vdd 定電圧源、X 主走査方向、Y 副走査方向

Claims (5)

  1. 液体を噴射する開口部と、液体供給路を介して共通の液体室に連通する圧力発生室と、電極間に電位差を与えることによって前記圧力発生室を膨張及び収縮させる容量性負荷とを有するノズルがヘッド面に多数配設された液体噴射ヘッドを駆動するための液体噴射ヘッド駆動回路であって、
    前記圧力発生室を膨張させて前記液体室の液体を前記圧力発生室に吸入させ、前記圧力発生室を収縮させて前記圧力発生室内の液体を前記開口部から噴射するためのノズル制御信号を出力するノズル制御信号生成手段と、
    定電圧源と、
    前記容量性負荷からの放電電力の一部が充電され、充電された電荷が前記容量性負荷へ供給可能に配設された電荷保持用コンデンサと、
    前記定電圧源と前記電荷保持用コンデンサとから供給される電力で前記ノズル制御信号の振幅電圧を前記容量性負荷の駆動電圧まで増幅して前記容量性負荷の電極間へ印加する容量性負荷駆動回路と、
    前記定電圧源から前記容量性負荷駆動回路への充電経路及び前記容量性負荷駆動回路からGNDへの放電経路を、前記容量性負荷の正極電位と前記電荷保持用コンデンサの正極電位との相対的な電位差に基づいて、別個独立にON/OFF可能な構成を有するスイッチング制御回路とを備え、
    前記スイッチング制御回路は、前記容量性負荷への充電に際しては、前記容量性負荷の正極電位が前記電荷保持用コンデンサの正極電位まで上昇する間は前記定電圧源から前記容量性負荷駆動回路への充電経路をOFFし、前記容量性負荷の正極電位が前記電荷保持用コンデンサの正極電位を超える間は前記定電圧源から前記容量性負荷駆動回路への充電経路をONし、前記容量性負荷に充電した電荷を放電するに際しては、前記容量性負荷の正極電位が前記電荷保持用コンデンサの正極電位を超える間は前記容量性負荷駆動回路からGNDへの放電経路をOFFし、前記容量性負荷の正極電位が前記電荷保持用コンデンサの正極電位以下である間は前記容量性負荷駆動回路からGNDへの放電経路をONする、ことを特徴とした液体噴射ヘッド駆動回路。
  2. 請求項1において、前記容量性負荷駆動回路は、NPN形トランジスタとPNP形トランジスタとを組み合わせたコンプリメンタリSEPP回路で構成されるプッシュプル増幅回路であり、
    前記スイッチング制御回路は、前記定電圧源から前記NPN形トランジスタのコレクタへの充電経路をON/OFF可能に配設された第1のスイッチングトランジスタと、
    前記PNP形トランジスタのコレクタからGNDへの放電経路をON/OFF可能に配設された第2のスイッチングトランジスタと、
    前記第1のスイッチングトランジスタ及び前記第2のスイッチングトランジスタをON/OFF制御するスイッチングトランジスタ制御回路とを有している、ことを特徴とした液体噴射ヘッド駆動回路。
  3. 請求項2において、前記電荷保持用コンデンサから前記容量性負荷駆動回路への充電経路に、充電方向へのみ電流方向を制限するように配設された充電用ダイオードと、前記容量性負荷駆動回路から前記電荷保持用コンデンサへの放電経路に、放電方向へのみ電流方向を制限するように配設された放電用ダイオードとを有している、ことを特徴とした液体噴射ヘッド駆動回路。
  4. 請求項3において、前記スイッチングトランジスタ制御回路は、前記容量性負荷の正極電位と前記電荷保持用コンデンサの正極電位との相対的な電位差が所定電圧Vd1以下である間のみ前記第1のスイッチングトランジスタをON制御する第1制御回路と、前記容量性負荷の正極電位と前記電荷保持用コンデンサの正極電位との相対的な電位差が所定電圧Vd2以下である間のみ前記第2のスイッチングトランジスタをON制御する第2制御回路とを有している、ことを特徴とした液体噴射ヘッド駆動回路。
  5. 前記液体噴射ヘッドと、請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッド駆動回路を備えた液体噴射装置。
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