JP2010220886A - 医療用デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】挟持すべき生体組織が様々な形態であっても確実にこれに対応して一定の把持力で把持することができ、手技を容易にかつ確実に行うことができる、使い勝手のよい、安全性の高い医療用デバイスを提供する。
【解決手段】生体組織Mを挟持する一対の電極部材1,2の少なくとも一方に変形容易な撓み部Naを設け、生体組織Mを挟持するとき、不必要な力が生体組織Mに加わることがなく、一定の把持力で把持することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、生体に生じた欠損を閉鎖する医療用デバイス、特に、生体組織を挟持する電極部材の改良に関する。
最近、脳卒中や偏頭痛の心原性要因として卵円孔開存症(以下、PFO:Patent Foramen Ovale)に対する治療デバイスとして、下記特許文献1に記載のものが提案されている。
このPFO閉鎖デバイスは、器具を右心房から左心房に向けて卵円孔を挿通し、卵円孔を閉鎖するように卵円孔弁を引き寄せて、電気エネルギを印加することにより生体組織を接合するものである。
また、本件出願人は、卵円孔弁と心房中隔を一対の電極により挟持し、両電極から電気エネルギを印加することにより生体組織を確実に接合させるPFO閉鎖デバイスを先に提案した(下記特許文献2参照)。
このデバイスは、一方が針電極からなる穿刺部材、他方が穿刺部材との間で卵円孔弁と心房中隔を挟持する挟持部材とした挟圧手段を使用し、穿刺部材を卵円孔弁に穿刺した後、他方の電極である挟持部材との間で卵円孔弁と心房中隔を挟持し、生体組織に電気エネルギを印加し接合を行うものである。
このデバイスは、先天性の心房中隔欠損症(ASD)、PFO、心室中隔欠損症(VSD)、動脈管開存症(PDA)といった欠損を閉鎖する場合にも使用でき、汎用性の高いものであり、特に、体内に異物を留置せず、構成が簡単で、手技も容易となり、確実に卵円孔弁と心房中隔を接合できる。
WO2004/086944 WO2007/100067
しかし、卵円孔弁及び心房中隔は、人により大小のみでなく厚さや形状などの状態が異なり、しかも、PFO閉鎖デバイスは、器具を血管内に挿通して使用するため、器具の寸法は大きく制約され、また、卵円孔弁と心房中隔との間で十分な融着力を得るには、安定した把持力で生体組織を挟持し、卵円孔弁と心房中隔とも密着状態を維持する必要がある。つまり、卵円孔弁や心房中隔は、単に平滑若しくは平坦な形状をしたものではなく、波打ったりシワが寄った状態であり、種々変形しており、隙間なく密着させることは難しいが、把持する部分を融着するには、少なくとも融着中、把持している部分が相互に良好に密着していなければならない。このような安定した把持力は、穿刺部材と挟持部材からなる挟圧手段の穿刺部材と挟持部材相互が、単に大きく離間する巾(以下、挟持巾)を確保しても得られるものではなく、両部材がある程度の剛性を持って挟持しなければならない。
例えば、前記挟持部材の線材を、Ni−Ti合金のように比較的柔軟性のあるものにより構成すれば、厚肉の心房中隔の場合には挟持巾が確保できても、剛性不足から所定の把持力が得られず、SUS材のように比較的剛性のあるものにより構成すれば、必要以上の把持力となり、心房中隔を潰すおそれが生じる。特に、比較的柔軟性のあるものの場合に、所定の把持力を得ようとすれば、前記線材の外径を太くしなければならないが、このようにすればカテーテル全体が太くなり好ましくない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、挟持すべき生体組織の肉厚あるいは形状などの形態が種々様々なものであっても、これに即応し、確実に一定の把持力で把持することができる、容易にかつ確実に手技を行うことができる、使い勝手のよい、安全性の高い医療用デバイスを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の医療用デバイスは、カテーテルの先端から出没自在に設けられ、かつ相互に近接離間するように設けられた一対の電極部材により生体組織を挟持した状態で電気エネルギを供給し前記生体組織を融着あるいは壊死させる医療用デバイスであって、前記一対の電極部材の内、少なくとも一方の電極部材は、前記生体組織に接する面を有する本体と、基端が前記カテーテル内に位置し、先端が前記本体に連結された線材部とから構成し、前記線材部の基部側に、変形容易な撓み部を設けたことを特徴とする。
本発明は、カテーテルの先端から出没自在に設けられ、かつ相互に近接離間するように設けられた生体組織を挟持する一対の電極部材の少なくとも一方の電極部材を、前記生体組織に接する面を有する本体と、基端が前記カテーテル内に位置し、先端が前記本体に連結された線材部とから構成し、前記線材部の基部側に、変形容易な撓み部を設けたので、厚肉の生体組織を挟持するときには、撓み部が撓み、挟持巾が大きくなり、生体組織の挟持を容易にできることになり、この挟持後前記線材部をカテーテル内に引き込むと、挟持巾が狭くなると共に、前記線材部の基部側に設けた前記撓み部がカテーテル内に入り込み、撓み代が規制され、この線材部の剛性が高まり、所定の把持力で把持することができる。また、薄肉の生体組織を挟持するときには、カテーテルからの突出量が少ないことにより、電極部材の挟持巾が小さくなるのみでなく、撓み部の影響も低減し、所定の把持力で把持することができる。したがって、あらゆる生体組織に対応する挟持巾とすることができ、所定の把持力で把持することができることになり、この結果、生体組織の肉厚が種々変化しても、これに即応し、一定の把持力で把持でき、生体組織を損傷あるいは押し潰すことなく、容易にかつ確実に手技を行うことができ、使い勝手のよい、安全性の高い医療用デバイスとなる。
前記撓み部の長さを、肉厚のある前記生体組織を挟持するときは前記カテーテルから突出され、薄肉の前記生体組織を挟持するときは前記カテーテル内に位置する程度とすれば、不必要に電極部材が撓むことがなく、生体組織の把持をより確実に行うことができ、使い勝手のよい、安全性の高い医療用デバイスとなる。
前記撓み部を、前記線材部の構成材料の一部を他の部分より剛性の弱い材料により一体成形すれば、一定の把持力で生体組織を把持することができるのみでなく、線材部に凹凸がなく、血栓などの付着が低減し、安全性の高い医療用デバイスとなる。
少なくとも一方の電極部材の線材部の基端側をNi-Ti合金から構成し、先端側をNi-Ti合金の芯材をSUS材からなるパイプにより覆った構成とすれば、撓み代を調節でき、さらに使い勝手のよい医療用デバイスとなる。
前記電極部材の本体あるいは線材部が、前記カテーテルから突出されていると、生体組織の挟持が容易になり、作業性が向上する。
前記本体と前記撓み部との間に屈曲部を設ければ、挟持巾が増大するのみでなく、電極部材をカテーテル内に引き込む操作を行うのみで、撓み部の撓み代を調整でき、さらに使い勝手のよい医療用デバイスとなる。
前記一対の電極部材の一方を扁平な板状電極部材により構成し、他方を針状電極部材とすると共に、前記撓み部を前記板状電極部材の線材部に設ければ、前記針状電極部材を生体組織に穿刺することにより一方の針状電極部材を生体組織に固定でき、これを基準として他方の板状電極部材をカテーテルの先端から突出あるいは後退させることにより生体組織を所定の把持力で挟持することができ、手技の利便性が向上するのみでなく、扁平な板状電極部材であるため、生体組織相互を広範囲に接触させて融着することもでき、融着面積も確保できる。
前記撓み部を含む前記電極部材の表面を、生体組織、血栓あるいは血液が付着しにくい導電性材料により被覆すれば、血栓の付着を防止でき、手技が一層容易になり、しかも安全性の高い医療用デバイスとなる。
前記一対の電極部材は、各電極部材が前記生体組織に加える電気エネルギがバランスするように電気絶縁材料により被覆すれば、電極部材に血栓の付着を防止でき、手技が容易で、安全性の高い医療用デバイスとなる。
前記撓み部が設けられた電極部材の線材部に、外部から観察することができるマーカーを設けると、予め測定(エコーなどを利用する測定)した生体組織の厚さと、実際の把持厚とを比較することができ、十分に把持できているか否かを確認することができる。
エネルギ供給手段を、前記両電極部材間の生体組織のインピーダンスにより電流を制御する高周波バイポーラ方式とすれば、人により相違する生体組織の状態に応じて容易に対応でき、安全性と手技の利便性が得られる。
本発明の実施形態に係るPFO閉鎖用医療用デバイスを示す概略断面図である。 同医療用デバイスの要部を拡大して示す斜視図である。 一対の電極部材により卵円孔弁と心房中隔を挟持した状態を示す概略断面図である。 本実施形態の挟圧手段の断面図である。 図4の5−5線に沿う断面図である。 第2電極部材の平面図である。 図2の7−7線に沿う断面図である。 図2の8−8線に沿う断面図である。 図2の9−9線に沿う断面図である。 主操作ロッドを卵円孔に挿入する断面概略図である。 卵円孔弁を保持し穿刺部を穿刺した状態の断面概略図である。 穿刺部と挟持部材とにより卵円孔弁及び心房中隔を挟持した断面概略図である。 (A)〜(D)はPFO閉鎖デバイスの操作状態を示す概略図である。 位置決め保持手段の他の例を示す概略斜視図であり、(A)は通常時の状態を示し、(B)は位置決め保持時の状態を示す。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本実施形態の医療用デバイスは、PFO閉鎖デバイスであり、図1、2について概説する。なお、図2では、紙面の都合上、手元操作部70のみを縮小した状態で記載している。
PFO閉鎖デバイスは、基端側に設けられた手元操作部70と、手元操作部70に基端が取り付けられたガイディングカテーテル31と、ガイディングカテーテル31内に設けられたカテーテル30と、カテーテル30の先端部分に設けられ、卵円孔弁M2及び心房中隔M1を挟持する挟圧手段Kと、挟圧手段Kにより挟持した部分の生体組織M(M1,M2の総称)を融着あるいは壊死させるエネルギを供給するエネルギ供給手段20と、挟圧手段Kによる手技を安定かつ正確に行なうための位置決め保持手段60(図2参照)と、を有している。なお、以下の説明において、デバイスの手元操作部側を「基端側」、挟圧手段K側を「先端側」と称す。
デバイスの使用に当っては、まず、ガイディングカテーテル31を、例えば、大腿静脈Jから挿入するが、このガイディングカテーテル31は、内部にカテーテル30の先端に設けられた挟圧手段Kをカテーテル30内に収納した状態で挿入する。先端が手技を行なう心臓の部位まで到達すれば、手元操作部70を操作し、挟圧手段Kをカテーテル30から突出し、卵円孔の欠損O(以下、単に卵円孔Oと称することもある)が生じている心臓の心房中隔M1と卵円孔弁M2の組織を挟持する。この挟持状態で挟圧手段Kに電気エネルギを供給し、両組織を加熱融着し、欠損Oを閉鎖する。なお、図中、「L」は左心房、「R」は右心房を示す。
さらに詳述する。挟圧手段Kは、図2、3に示すように、心房中隔M1の一側面に直接接触する第1電極部材1と、卵円孔弁M2に穿刺する針状の第2電極部材2とから構成されている。両電極部材1,2は、基部がカテーテル30の先端に接合された先端チップ50に保持され、先端チップ50から突出されると、相互に対向する位置を取るようになっている。
まず、第1電極部材1は、図2に示すように、所定の幅Lの扁平な板状をした本体1aと、本体1aの基端部に接続された一対の線材部1bとから構成されている。線材部1bは、図2に示すように、湾曲部1cと直状部1dを有し、直状部1dが先端チップ50のルーメンL3,L4(図7参照)内に配置され、その平面位置が規制されている。また、線材部1bの基端側は、U字状に形成され、このU字状端部に1本の操作コード7bが接続され、操作コード7bを軸方向に進退させることにより先端チップ50から突出したり、第2電極部材2側に向って近接するように変位する。つまり、操作コード7bを牽引操作すれば、湾曲部1cが先端チップ50のルーメンL3,L4の入口部分に入り込むとき変形し、第1電極部材1を第2電極部材2に近付けることができ、細いカテーテル13の先端部であっても両電極部材1,2による生体組織の挟持を容易にかつ円滑に行うことができる。ただし、第1電極部材1の本体1aは、カテーテル30内には入り込まず、突出された状態である。本体1aのみでなく線材部1bの一部も突出された状態であってもよい。このように本体1aあるいは線材部1bがカテーテル30から突出されていると、生体組織の挟持が容易になり、作業性が向上する。
第1電極部材1の本体1aの材質としては、SUS材であってもよいが、電極としての機能を果たし、生体に悪影響を及ぼさないもの、例えば、金、銀、白金、タングステン、パラジウムまたはこれらを含む合金や、Ni-Ti合金、チタン合金等を使用することが好ましい。
特に、本実施形態の第1電極部材1は、図3,4に示すように、線材部1bにおけるカテーテル30の先端部近傍に位置する基端側の部分に、先端側よりも剛性がなく、比較的湾曲しやすい材料により構成された撓み部Na(図3,4に砂地表示)が設けられ、両電極部材1,2間の挟持巾を大きなものとしている。
例えば、把持する生体組織は、厚さが、1.7mm〜9.4mmという変動幅が有り、一定の値ではない。特に、卵円孔弁M2は薄いが、心房中隔M1の変動幅が大きい。しかも、挟持手段Kは、極めて細いカテーテルの先端より出没自在に設けられたものであるため、実際上、挟持手段Kが、このような大きい変動幅を確保することは容易なことではない。このため、本実施形態では、第1電極部材1の基端部に変形容易な撓み部Naを設け、大きな挟持巾としている。
撓み部Naは、直状部1dと湾曲部1cからなる線材部1bの一部を先端側の部分より剛性を弱くすることにより形成している。例えば、線材部1bの軸線方向の一部の剛性を変えている。なお、場合によっては、径方向の一部の剛性を変えてもよい。
撓み部Naの軸線方向長さとしては、肉厚のある生体組織を挟持するときはカテーテル30の先端から突出し、薄肉の生体組織を挟持するときはカテーテル30内に位置する状態となるように設定することが好ましい。このようにすれば、厚肉の生体組織を挟持するときには、撓み部Naが撓み、挟持巾が大きくなり、生体組織の挟持を容易にできることになり、この挟持後線材部1bをカテーテル30内に引き込むと、挟持巾が狭くなると共に、線材部1bの基部側に設けた撓み部Naがカテーテル30内に入り込み、撓み代が規制され、この線材部1bの剛性が高まり、所定の把持力で把持することができる。薄肉の生体組織を挟持するときには、カテーテル30からの突出量が少ないので、電極部材の挟持巾が小さくなるのみでなく、撓み部Naの影響も低減し、所定の把持力で把持することができる。したがって、あらゆる生体組織に対応する挟持巾とすることができ、所定の把持力で把持することができることになり、この結果、生体組織の肉厚が種々変化しても、これに即応し、一定の把持力で把持でき、生体組織を損傷あるいは押し潰すことなく、容易にかつ確実に手技を行うことができ、使い勝手のよい、安全性の高い医療用デバイスとなる。
また、本実施形態は、第1電極部材1の線材部1bの先端部分、つまり、本体1aと撓み部Naとの間の線材部1bに線材部1b自体を屈曲することにより形成した屈曲部Nbを設けてもよい。このようにすれば、カテーテル30先端の先端チップ50から第1電極部材1を突出させるとき、第2電極部材2に対し大きく離間させることができ、生体組織の挟持幅を大きく確保できる。
なお、撓み部Naや屈曲部Nbは、第2電極部材2に設けることが好ましいが、場合によっては、第1電極部材1あるいは第2電極部材2のいずれであってもよい。
具体的には、線材部1bは、外径が0.3mm〜1.0mmのSUS材からなる線材が使用されているが、線材部1bの基端側部分の撓み部Naのみを、これとは異なる剛性の弱い材料であって、通電可能で、かつ生体に悪影響を及ぼさないもの、例えば、Ni-Ti合金により形成している。ただし、これのみでなく、金、銀、白金、タングステン、パラジウムまたはこれらを含む合金や、チタン合金等を使用することもできる。
撓み部Naは、長すぎても使い勝手が悪く、短くても撓み不足となるので、本実施形態の撓み部Naとしては、外径が0.3mm〜1.0mmの場合、その長さは1mm以上10mm以下程度であることが好ましいことが実験により判明している。
一方、屈曲部Nbは、本体1aと撓み部Naとの間に設けられ、両電極部材1,2による生体組織の挟持巾が増大するように第2電極部材2に対し離間するように屈曲されている。ただし、屈曲部Nbは、屈曲部Nbを撓み部Naの先端側に設け、より挟持巾が大きくなるように形成したものであれば、どのようなものであってもよく、必ずしも図示のように角が生じるように曲げるのみでなく、円弧状に湾曲したものであってもよい。
屈曲部Nbは、撓み部Naと相違し、比較的剛性を有するものであってもよいため、SUS材からなる線材部1b自体を屈曲させることにより形成している。ただし、これのみでなく、別部材により形成してもよい。屈曲部Nbは、撓み部Naの先端側に一体的に形成された直状部1fと、これに続く折曲げ部1gと、本体1aと連結される直状部1hと、から構成されているが、折曲げ部1gは、1箇所のみでなく複数箇所に形成してもよい。
屈曲部Nbは、外径が0.3mm〜1.0mmのSUS材からなる線材により構成されているが、比較的剛性を有するもの、例えば、Ni-Ti合金の芯材をSUS材からなるパイプにより覆ったものであってもよく、本体1b及び屈曲部Nb共に、例えば、Ni-Ti合金の芯材をSUS材からなるパイプにより覆ったものであってもよい。また、撓み部NaをNi-Ti合金で形成し、本体1b及び屈曲部NbをSUS材で形成し、両者を溶接により接合する形式であってもよい。
このように線材部1bの一部に撓み部Naと屈曲部Nbを設ければ、挟持操作をするとき、撓み部Naの弾性変形と屈曲部Nbの形状とにより、第1電極部材1と第2電極部材2相互の間隔、つまり挟持巾が大きなものとなるので、生体組織の形態(肉厚あるいは形状など)が人により種々相違しても、これに対応して両電極部材1,2相互の間隔を調整乃至変化させて生体組織を把持できる。
第1電極部材1の線材部1bには、軸線に沿ってX線造影マーカー1mを適数個設けてもよい。図4に示すように、支持具50の先端や、支持具50の先端から本体1aの基端部の間にX線造影マーカー1m(破線で示す)を設けると、事前にエコーなどを用いて測定した心房中隔M1の厚さと実際の把持したときの厚さとを比較して、十分に把持できているか否かを確認することができる。例えば、線材部1bが支持具50内に入り込むと、外部から観察できず、X線造影マーカー1mが隠れることになるため、支持具50の先端から突出されている線材部1bが、いくつのマーカー1mを有しているかにより実際の把持したときの厚さが分かるが、この厚さとエコー測定した心房中隔M1の厚さとを比較し、両者が一致すれば十分に把持できているかを確認できる。
一方、第2電極部材2は、図2に示すように、先端チップ50から突出された部分が、軸直角断面円形若しくは円環状の、先端が鋭利に尖った極めて細い2本の針状電極部材であり、基端側は、先端チップ50に形成されたルーメンL1,L2(図7参照)によりその平面位置が規制された状態で保持され、また、U字状に形成された基端側には操作コード7cが接続され、操作コード7cを操作することにより先端部が先端チップ50より出没し得るようになっている。第2電極部材2が出没自在であれば、先端チップ50からの第2電極部材2の突出長を調節でき、電極として機能する部分(以下単に電極面と称す)の面積が調節でき、電気エネルギの供給も調節でき、利便性が向上する。
第2電極部材2は、相互に平行あるいは多少先端に向って拡開するような直線的に突出するものでもよいが、図6に示すように、先端チップ50から先端に向って末広がりに拡開するように構成することが好ましい。このようにすれば、生体組織M(卵円孔弁M2)をより広範囲に保持でき、第1電極部材1と共働して行う生体組織Mの挟持も広範囲に行うことができ、生体組織の融着面積も広範囲となる。したがって、人により形態が異なる卵円孔弁M2であっても挟持操作がより確実で、融着させやすく、融着力も向上する。
第2電極部材2の外径としては、0.1mm〜2mmのものが好ましい。材質としては、SUSが使用されるが、生体に悪影響を及ぼさないもの、例えば、金、銀、白金、タングステン、パラジウム、チタンまたはこれらを含む合金、Ni−Ti合金等を使用することもできる。本実施形態では、2本の針部材を使用しているが、さらに多数であってもよい。
第1電極部材1と第2電極部材2をカテーテル30から出没させる操作コード7b、7cとしては、細い線状の部材であり、挟圧手段Kをカテーテル30内で進退させることができ、電気導通性があれば、どのようなものであってもよい。例えば、ステンレス、Ni-Ti、チタンなどのワイヤーを使用することが好ましい。
本実施形態の第1電極部材1と第2電極部材2は、それぞれ操作コード7b,7cを用いて相互に独立にカテーテル30内で軸線方向に移動可能となっている。このようにすれば、第2電極部材2による穿刺操作と、第1電極部材1による挟持操作を別個に行うことができ、個々の手技が容易になる。第2電極部材2では、任意の位置で穿刺でき、第1電極部材1では、穿刺された状態に応じて卵円孔弁M2に対し心房中膜M1を押しつける挟持操作や、肉厚方向での生体組織Mの位置決めが容易となる。
両電極部材1,2には、血液中で電気エネルギを印加しても血栓が付着しないように種々の対策を施すことが好ましい。例えば、生体組織Mの融着面で十分に組織が融着する温度に達し、かつ左心房側でも第2電極部材2に血栓が付着しない状態となるように電気エネルギを制御部22で調節し、温度制御したり、電極部材の電気エネルギの供給する範囲を調節したり、両電極部材1、2がそれぞれ生体組織に接している面積を調整したり、さらには電極として機能する面(以下電極面)の面積を調整するなどの対策を施すことが好ましい。
例えば、図4,5に示すように、生体組織Mと接しない背面側を電気絶縁体Z(砂地表示)により被覆したり、場合によっては、第1電極部材1における本体1aの生体組織Mと接する腹面側の一部を電気絶縁体Zにより被覆する。また、第1電極部材1の線材部1bも電気絶縁部材Zにより覆い、電気エネルギの供給する範囲を調節する。さらに、第2電極部材2においても、図4に示すように、先端チップ50の近傍を電気絶縁部材Zにより覆い、電気エネルギの供給する範囲を調節する。
特に、針状の第2電極部材2は、生体組織の挟持のために所定の面積が必要であるが、実際上第1電極部材1よりも表面積が小さく単位面積当りの電気エネルギは大きくなり、いわゆるエネルギ集中が生じ易く、血栓も付着し易い。しかも、血流の下流側となる左心房側に位置することもあるので、血栓が脳の末梢血管などのような、望ましくない場所に流れていくおそれがあり、血栓の付着を確実に防止しなければならない部分でもある。
したがって、第1電極部材1の生体組織に接する面積を小さくするか、第1電極部材1における電極面の面積を第2電極部材2における電極面の面積に対応するように小さくし、両電極部材1,2が生体組織に供給する電気エネルギをバランスさせ、一方の電極部材の電気エネルギ集中を回避することが好ましい。
電気絶縁体Zとしては、ダイアモンド・ライク・カーボン(DLC)、シリコン、ポリエーテルエーテルケトン(Peek)、ポリカーボネート、パリレン、ウレタン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルホン(PES)、フッ素樹脂などを使用することができる。これらは、電気絶縁性、耐熱性、耐磨耗性、摺動性、耐食性が良好な性質があり、好ましい。
また、両電極部材1、2が生体組織Mに接する電極として機能する部分の面積を精密に調整することは、実際上、困難であるため、血流の下流側である左心房での血栓の付着を確実に防止するように絶縁皮膜により調節してもよく、また、先端チップ50からの突出長を調節してもよい。
さらに、各電極部材1,2の表面(第1電極部材1では腹面側全体、第2電極部材2では表面全体)を、生体組織や血栓あるいは血液が付着しない導電性材料を用いてコーティングあるいはメッキなどにより被覆層Cを形成し、生体組織と電極の接着を防止してもよい。
コーティング用の導電性材料としては、チッ化チタン(TiN)、チタン・カーボン・窒素(TiCN)、チッ化クロム、チッ化アルミ、PTFE+ニッケル、PTFE+金、プラチナ、銀、カーボンブラックなどを使用することができる。これらは、組織が焦げ付かず、導電性が非常に良く、耐磨耗性、摺動性、耐食性、耐熱性が良好などの性質があり、好ましい。
なお、先端チップ50は、電極部材1、2に供給された電力が術者の手元などに流れないようにするため、合成樹脂などからなる電気絶縁部材により構成されている。先端チップ50は、図7に示すように、複数のルーメンL1〜L5を有し、第1及び第2のルーメンL1,L2と、第3及び第4のルーメンL3、L4には、前述の第2電極部材2と、第1電極部材1が挿通され、中央に形成された口径が最大の第5のルーメンL5には、位置決め保持手段60用の主操作ロッド7aが設けられている。なお、これら各ルーメンL1〜L5は、それぞれをカテーテル(マルチルーメンカテーテル)により構成してもよい。
各操作コード7b、7cは、カテーテル30内を挿通し、手元操作部70により操作され、手元操作部70に設けられたソケット部材27に嵌合されるカプラーより電気エネルギ供給手段20からの電気エネルギが制御部22により制御されて供給されるようになっている。
本実施形態の手元操作部70は、第1電極部材1と第2電極部材2が操作されるものであればどのようなものであってもよく、図示のものに限定されるものではない。したがって、ここでは、手元操作部70の内部構成については詳述を避け、両電極部材1,2に関連する部材のみの説明とする。
第1電極部材1と第2電極部材2は、それぞれ独立に手元操作部70により操作されるが、第1電極部材1は、図2に示すように、本体部75に対し近接離間するスライド部100のスライド動作が操作コード7bを介して伝達されることにより操作される。また、第2電極部材2は、本体部75の上面に設けられた操作レバー78のスライド動作が操作コード7cを介して伝達されることにより操作される。
図8は図2の8−8線に沿う断面図、図9は図2の9−9線に沿う断面図であるが、図8と図9は、最中合わせされる本体ピース75aと75bの内部構成の理解を容易にするため、矢視方向を相違させて示し、天地の対応関係が逆の位置となっており、図8の下部と図9の上部、図8の上部と図9の下部が合わされる部分である。
手元操作部70は、図2に示すように、持ち易いように丸みを帯びた矩形状をしており、最中合わせされる一対の本体ケース75a,75bから構成されているが、内部には、図9に示すように、第1電極部材1用の端子24が弾性的に接触する接触部材26と、第2電極部材2用の端子23が弾性的に接触する接触部材25が設けられ、第1電極部材1用の端子24は、図8に示すように、スライド部100により動作される作動レバー81と連結され、第2電極部材2用の端子23は、操作レバー78と連結されている。なお、本体部75aの中央には仕切り部材40が設けられ、端子23,24は、仕切り部材40に沿って摺動するようになっている。
したがって、第1電極部材1と第2電極部材2に対する電気エネルギの供給は、操作レバー78によって移動する第2電極部材2用の端子23が接触部材25に電気的に接触し,スライド部100の作動レバー81によって移動する第1電極部材1用の端子24が接触部材26に電気的に接触すると、電気エネルギ供給手段20からの電気エネルギが制御部22を介して供給されるようになっている。
エネルギ供給手段20は、挟圧手段Kに電気エネルギを供給するもので、公知のシステム構成のため詳述は避けるが、制御の容易性からすれば、直流電源や交流電源を問わず、電気的なものが好ましい。ただし、これのみでなく、挟圧手段Kにより挟持した卵円孔弁M2と心房中隔M1とを熱により溶融し、コラーゲンやエラスチンなどの接着因子で圧着させることが可能なエネルギを供給できるものであれば、どのようなものであってもよい。例えば、超音波、レーザー、マイクロ波あるいは高周波などを使用することもできる。
また、電気エネルギ供給方式としては、右心房R側の第2電極部材2あるいは第1電極部材1と体表に設けられた対極板との間で通電するモノポーラ方式、右心房R側の第1電極部材1と左心房L側の第2電極部材2との間で通電するバイポーラ方式などを使用することができる。特に、第2電極部材2と第1電極部材1との間の生体組織Mのインピーダンスにより電流を制御するバイポーラ方式であれば、人により相違する卵円孔弁M2と心房中隔M1の組織の状態に応じて容易に対応することができ、安全性と手技の利便性が得られるという利点がある。
なお、エネルギ供給手段20からの電流をオンオフ制御するスイッチSW(図1参照)が導線d1又はd2のいずれか一方に設けられているが、このスイッチSWは、手元操作しやすい手元スイッチであってもよいが、足元に設置するフットスイッチであれば、両手が自由になり好ましい。
手元操作部70の先端部には、連結機構90が設けられている。連結機構90は、図8,9に示すように、本体部75に対するYコネクタ72(図1参照)の脱着を容易にするためのもので、Yコネクタ72の基端部に設けられたフランジ部を、本体部75に形成された環状溝mに嵌合させると、摺動部材91がフランジ部の抜け止め機能を発揮し、Yコネクタ72が脱着可能となる。
なお、手元操作部70の先端には、造影剤などを注入することができるYコネクタ72を連結することが好ましいが、Yコネクタ72を使用しない場合には、本体部75にフランジ部を有するガイディングカテーテル31を直接連結することになる。なお、Yコネクタ72は、ガイディングカテーテル31の任意の位置に設けてもよい。
本体ケース75aの主通路Qには、図8に示すように、主管63が挿通されている。主管63は、このデバイスの、いわば中心軸的機能を発揮するもので、またカテーテル30を補強するものでもあるが、主管63の基端側は、断面T字状の管状ホルダー63aが固着され、管状ホルダー63aをスライド部100に形成されたT字状溝部に嵌合することにより取付けられている。したがって、主管63もスライド部100の前後進スライド動作に応じて両本体ケース75a,75bにガイドされて摺動する。
主管63を構成するものとしては、変形可能な弾性材料、例えば、ポリイミド樹脂、ポリウレタン、PET、ナイロン、フッ素樹脂、ポリプロピレン、又は、上記変形可能な弾性材料とステンレス、Ni−Ti、チタンなどの金属との複合材料などを使用することができる。
主管63内を挿通し、先端は挟圧手段Kまで達し、基端はスライド部100から突出するように設けられた主操作ロッド7aは、軸方向に牽引操作し挟圧手段Kの挟持操作を補助する機能を有するものであるが、主管63内で軸線を中心として360度回転可能としている。主操作ロッド7aが360度回転可能であれば、卵円孔Oの近傍まで主操作ロッド7aの先端が挿入されたとき、主操作ロッド7aを回転的に位置変位させることができ、卵円孔Oの状態が種々変形していても、その形状状態如何に拘わらずデバイスの先端を卵円孔Oに挿通させることができ、手技を容易化するのみでなく、迅速に行うことができる。
主操作ロッド7aとしては、細い中空線材で、比較的剛性を有するものであれば、どのようなものであってもよいが、例えば、ステンレス、Ni-Ti、チタンなどの細管を使用することが好ましい。
主操作ロッド7aは、図8に示すように、スライド部100の中央に形成された内部通路Qを通って外部まで伸延されているが、スライド部100の出口部分には、主操作ロッド7aをロック−アンロックするロック−アンロック機構102が設けられている。
主操作ロッド7aの先端部分には、図2に示すように、位置決め保持手段60が設けられている。位置決め保持手段60は、第2電極部材2を卵円孔Oに対し位置決めする位置決め部61と、第2電極部材2の穿刺方向に対し卵円孔弁M2を後退不能に保持する保持部62とから構成され、常時はガイディングカテーテル31内に収納されているが、使用時には、図示のように主操作ロッド7a及び主管63を操作することによりガイディングカテーテル31から押し出される。
さらに詳述すれば、先端チップ50の中央のルーメンL5(図7参照)には、主管63と、主管63内で軸方向に進退自在に設けられた主操作ロッド7aが設けられ、主管63の先端部に位置決め保持手段60が設けられている。したがって、主管63は、位置決め保持手段60をカテーテル30内に引き込み回収する機能を有している。
位置決め保持手段60における位置決め部61は、卵円孔Oに対し第2電極部材2を位置決めするもので、図2に示すように、主操作ロッド7aの操作により拡開縮小作動される一対の第1弾性線材66から構成されている。第1弾性線材66の基端は、先端チップ50に形成されたガイド溝51にガイドされた後に、先端チップ50内で主管63の外面に取り付けられ、先端は、内部に主操作ロッド7aが挿通された中間スリーブ体64の基端側に取り付けられている。
位置決め部61は、主操作ロッド7aを主管63の先端より突出し、主操作ロッド7aを軸方向に進退する操作により、主管63に取り付けた基端を支点として第1弾性部材66を外方に変位させ、各第1弾性部材66が卵円孔Oの内縁を略等しい弾性力で押圧し、第2電極部材2を卵円孔Oに対して調心する。つまり、両第1弾性部材66間に位置する第2電極部材2を卵円孔Oの中央部に位置させる機能を発揮する。
一方、保持部62は、第2電極部材2が卵円孔弁M2を穿刺しやすいように背面側から保持するもので、図2に示すように、主操作ロッド7aの先端部に設けられた当り部材68、先端スリーブ体65、及び、中間スリーブ体64と先端スリーブ体65とを連結する一対の第2弾性線材67を有している。当り部材68は主操作ロッド7aの先端にかしめ固定され、先端スリーブ体65及び中間スリーブ体64は内部に主操作ロッド7aが挿通し、第2弾性線材67は基端が中間スリーブ体64の先端に溶着され、先端側が先端スリーブ体65に溶着されている。
これら中間スリーブ体64、先端スリーブ体65、両スリーブ体64,65を連結する第2弾性線材67、当り部材68は、主操作ロッド7aの先端部を屈曲乃至湾曲させる湾曲機構Wを構成している。
湾曲機構Wは、第2電極部材2が卵円孔弁M2を穿刺するとき、薄い卵円孔弁M2は背面側から保持し、これにより第2電極部材2による卵円孔弁M2の穿刺が容易になる。湾曲機構Wは、主操作ロッド7aを軸方向に後退させることにより、当り部材68と第1弾性部材66の先端側との間で第2弾性線材67を屈曲乃至湾曲させ、当り部材68及び先端スリーブ体65により卵円孔弁M2を背面側から保持するようになっている。つまり、湾曲機構Wは、主管63に取り付けた第1弾性部材66の先端側を支点として、主操作ロッド7aの先端部が屈曲乃至湾曲するようになっている。
ただし、保持部62の湾曲機構Wは、位置決め部61の第1弾性部材66が第2電極部材2を卵円孔Oに対して調心して位置決めを行った後に、湾曲して卵円孔弁M2を保持する必要があるので、第1弾性部材66が第2弾性線材67に先んじて変形する必要がある。
この構成としては、例えば、材質的に第2弾性線材67の方が第1弾性線材66よりも高剛性のものを使用する方法、第1弾性線材66の一部を予め屈曲変形するなどの易変形部を形成し、牽引力が作用すると易変形部の変形により第1弾性線材66が第2弾性線材67より先に湾曲させる方法なども使用できる。
第1及び第2の弾性線材66,67の具体例としては、外径が、0.1mm〜0.5mm程度で、ステンレス鋼、ニッケル−チタン、超弾性合金(例えば、Ni−Ti合金)などの金属ワイヤーを使用することが好ましい。また、金属ワイヤーに樹脂(軟性)チューブを被覆することで組織の傷付きを防止させてもよい。
本体部75に対しスライド部100を進退させると、スライド部100に固着されている主管63をカテーテル30の中央のルーメンL5内に引き込むことができ、これに伴って位置決め保持手段60全体をカテーテル30内に回収できる。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図10は主操作ロッドを卵円孔に挿入する断面概略図、図11は卵円孔弁を保持し穿刺部を穿刺した状態の断面概略図、図12は穿刺部と挟持部材とにより卵円孔弁及び心房中隔を挟持した断面概略図、図13(A)〜(D)はPFO閉鎖デバイスの先端部の操作状態を示す概略図である。なお、図13(A)〜(D)において、第2弾性線材66の形状及び位置は、第1電極部材1や第2電極部材2と略面一の状態であるが、理解を容易にするために、図示の位置を90度変位した状態で示しており、実際の変形状態とは相違する。
まず、術者は、スライド部100を本体部75に対し後退させると共に、針操作レバー78も後退させると、挟圧手段Kや湾曲機構Wなどがカテーテル30内に収納された状態となる。ただし、カテーテル30の先端部は、ガイディングカテーテル31の先端より少し突出した状態とする。この状態で、ガイドワイヤーをガイドとしてガイディングカテーテル31の先端を生体の所定位置から挿入し、大腿静脈Jを通り右心房Rまで到達させる。なお、ガイディングカテーテル31のみを生体に挿入し、後にこれをガイドにカテーテル30を挿入してもよい。
カテーテル30の先端が右心房Rに到達すると、スライド部100を少し前進させ、主管63を前進移動させると共に、ロック−アンロック機構102を操作し主操作ロッド7aをフリーな状態にする。
そして、主管63の先端から主操作ロッド7aを押し出し、図10に示すように、卵円孔弁M2と心房中隔M1との間の卵円孔Oに向わせる。なお、ガイディングカテーテル31の先端は湾曲しているので、カテーテル30もガイディングカテーテル31にガイドされて湾曲し、カテーテル30を介して湾曲した主操作ロッド7aを比較的容易に卵円孔Oに向わせることができる。
次に、主操作ロッド7aを前進させ、図13(A)に示すように、主操作ロッド7aの先端を先端スリーブ体65から突出し、左心房L内に挿入する。この突出状態は、当り部材68などにX線不透過のマーカーを設けていると、X線画像により外部から視認することができるが、この突出により主操作ロッド7aの先端が左心房Lの内壁などに当ると、視認が困難な場合であっても、感覚的に主操作ロッド7aの位置を確認できる。本実施形態では、主操作ロッド7aを360度回転可能としているので、図10に示すように、主操作ロッド7aを回転しながら前進でき、卵円孔Oに容易に挿通させることができる。
主操作ロッド7aの先端位置の確認後、図13(B)に示すように、主操作ロッド7a先端の当り部材68が先端スリーブ体65に当接するまで主操作ロッド7aを後退させる(後退量は図13Bの「δ1」)。
主操作ロッド7aを後退させると、ロック−アンロック機構102で保持される。そして、本体部75を操作し、第2弾性線材67、第1電極部材1及び第2電極部材2を卵円孔弁M2の近傍に位置させ、保持部62全体を左心房L側に挿入する。
主操作ロッド7aをさらに後退させると(後退量は図13Cの「δ2」)、この後退させる操作力が、主操作ロッド7aにより、当り部材68、先端スリーブ体65、第2弾性線材67及び中間スリーブ体64を介して、基端が主管63に取り付けられた第1弾性線材66に伝達され、第1弾性線材66を、図13(C)に示すように、径方向外方に向って円弧状に突出変形させる。
この結果、第1弾性線材66は、卵円孔Oの口縁部分を押し広げつつ変形することになるので、第1弾性線材66の直近に設けられている第2電極部材2を卵円孔Oに対して調心し、第2電極部材2を卵円孔Oの中心に位置させる。
さらに主操作ロッド7aを後退操作し、図13(D)に示すように、中間スリーブ体64の後端が主管63の先端に当接すると、第1弾性線材66はあまり変形せず、先端側の第2弾性線材67が、操作力により径方向外方に向って円弧状に突出変形する。この結果、図11に示すように、左心房L内において、当り部材68と先端スリーブ体65が第2電極部材2に近付くように湾曲するので、当り部材68と先端スリーブ体65は、卵円孔弁M2の左心房側の面に当接し、これを保持することになる。
ロック−アンロック機構102は、主操作ロッド7aをロックしているので、術者が主操作ロッド7aから手を放しても保持状態は維持され、卵円孔弁M2の保持が緩むことはなく、術者は、右手のみで針操作レバー78を前進させることができる。
針操作レバー78を前進させると、操作コード7cを介して第2電極部材2をカテーテル30の先端から突出し、卵円孔弁M2の所定位置に第2電極部材2を穿刺する。
第2電極部材2の位置は、位置決め保持部62により定められるので、ズレるおそれはなく、また一旦第2電極部材2を穿刺すると、第2電極部材2の位置は、卵円孔弁M2との関係では固定的な位置となる。この穿刺により手元操作部70では、第2電極部材2の端子23が第2電極部材2の接触部材25に弾性的に接触した状態になる。
穿刺が完了すると、スライド部100を本体部75に対しさらに前進させる。これにより作動レバー81が前進し、端子24や端子24に接続された操作コード7bを介して第1電極部材1の本体1a及び線材部1bがカテーテル30の先端から突出する。そして、本体1aが心房中隔M1に対向する位置になると、スライド部100を本体部75より多少後退させると、線材部1bの湾曲部1cが先端チップ50のルーメンに入るときに本体1aが第2電極部材2に近付くように変位する。この変位により本体1aは、心房中隔M1を卵円孔弁M2に向って押圧し、心房中隔M1と卵円孔弁M2が肉厚方向、つまり操作状態では前後方向の位置が固定され、図12に示すように、第1電極部材1と第2電極部材2の間に心房中隔M1と卵円孔弁M2が存在している状態となる。
特に、本実施形態では、第1電極部材1の線材部1bに撓み部Naが設けられているので、厚肉の心房中隔M1を卵円孔弁M2と共に挟持するときには、撓み部Naが撓み、両電極部材1,2間の挟持巾が大きくなり、生体組織Mの挟持を容易にできる。この挟持後、第1電極部材1の線材部1bをカテーテル30内に引き込むと、挟持巾が狭くなると共に、線材部1bの基部側に設けた撓み部Naがカテーテル30内に入り込み、撓み代が規制される。この結果、所定の把持力で生体組織Mを把持することができる。
また、薄肉の心房中隔M1を卵円孔弁M2と共に挟持するときには、カテーテル30からの突出量が少ないので、両電極部材1,2間の挟持巾が小さくなるのみでなく、撓み部Naの影響も低減し、所定の把持力で把持することができる。
したがって、あらゆる肉厚の心房中隔M1であってもこれに対応する挟持巾とすることができ、しかも所定の把持力で把持することができ、生体組織の肉厚が種々変化しても、これに即応し、一定の把持力で把持できる。
この段階で、ロック−アンロック機構102により主操作ロッド7aのロックを解除すれば、主操作ロッド7aと当り部材68による第1弾性線材66と第2弾性線材67の加圧がなくなり、第1弾性線材66と第2弾性線材67が自らの弾性力により直状に伸びた状態になる。この状態で、スライド部100を後退操作すると、主管63を介して位置決め保持手段60全体がカテーテル30のルーメンL5内に回収される。
一方、手元操作部70では、第1電極部材1の端子24も後退し、接触部材26に接触することになる。つまり、この段階でのスライド部100の後退は、生体組織Mの挟持と、端子24と接触部材26との接触状態を一挙に行うことになる。しかも、第2電極部材2の端子23と接触部材25とは先に接触状態となっているので、端子24と接触部材26との接触により第1電極部材1と第2電極部材2に電気エネルギを供給可能な状態となる。
したがって、術者がスイッチSWを作動させると、制御部22により制御された所定の電気エネルギが操作コード7b,7cを介して第1電極部材1と第2電極部材2に供給され、心房中隔M1と卵円孔弁M2が加熱される。
電気エネルギの制御部22は、出力を低く制御し、血栓の付着が生じにくくしているので、第1電極部材1と第2電極部材2の一部が血液中に露出していても、第1電極部材1や第2電極部材2に血栓の付着を防止できる。
融着温度を維持しつつ加熱を継続すると、心房中隔M1と卵円孔弁M2の組織が溶融し、コラーゲンやエラスチンなどの接着因子により相互に融着される。
融着が完了すると、電気エネルギの供給を停止し、スライダ部100を後退し、第2電極部材2を収容する。そして、連結機構90を操作し、ガイディングカテーテル31と本体部75との連結を解き、本体部75を生体から離すように後退させると、ガイディングカテーテル31をガイドとしてデバイスが引き出される。この後、ガイディングカテーテル31を生体から抜去すると、手技は完了する。なお、手技の完了後、第2電極部材2の抜去により卵円孔弁M2には極めて小さな穴が残るが、後に治癒され、血栓の発生などの悪影響が生じることはない。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。
前述の実施形態では、第2電極部材2が先端チップ50から出没自在であるが、先端チップ50に対し位置固定的であってもよい。位置固定的の場合には、カテーテル30全体を軸方向に移動することにより卵円孔弁M2に穿刺できる。
前述の実施形態における位置決め保持手段60は、中間スリーブ体64を有するものであるが、これのみに限定されるものではない。例えば、図14は位置決め保持手段の他の例を示す概略図であるが、図14(A)のように、本実施形態において設けられる中間スリーブ体64は設けずに、先端スリーブ体65と主管63の間に、第1弾性線材66および第2弾性線材67を設けてもよい。この形態においては、主操作ロッド7aを後退させると、図14(B)のように、第1弾性線材66が径方向外方に向って円弧状に突出変形しつつ、第2弾性線材67が円弧状に屈曲変形する。すなわち、第1弾性線材66による第2電極部材2の卵円孔Oの中心への位置決めと、第2弾性線材67によって屈曲した当り部材68と先端スリーブ体65による卵円孔弁M2の保持を、主操作ロッド7aの後退による1動作で同時に行うこととなる。
実施形態では、PFOの欠損を閉鎖する治療に使用されるものについて説明したが、本発明は、これのみに限定されるものではなく、左心耳閉鎖デバイス(Left Atrial Appendage)といった通路状の欠損を閉鎖する場合や、あるいは所定の部位の生体組織Mを熱的に壊死させる場合にも使用可能である。
前記実施形態のPFO閉鎖デバイスは、単にカテーテル内に収納して操作コードにより挟圧手段を操作しているが、これのみでなく、例えば、いわゆるバルーンを有するカテーテルと組み合わせ、所定位置まで搬送することも可能である。
本発明は、生体組織の欠損部を、簡単かつ安全に閉鎖可能なデバイスとして利用できる。
1…第1電極部材(板状電極部材)、
1a…本体、
1b…線材部、
2…第2電極部材(針状電極部材)、
20…エネルギ供給手段、
30…カテーテル、
70…手元操作部、
C…コーティング層、
M…生体組織、
M1…心房中隔、
M2…卵円孔弁、
Na…撓み部、
Nb…屈曲部、
Z…電気絶縁体。

Claims (11)

  1. 手元操作部に基端が取付けられた細いカテーテル内に設けられ、前記手元操作部の操作により前記カテーテルの先端から出没自在とされ、かつ相互に近接離間するように構成された一対の電極部材を有し、前記カテーテルから突出し生体組織を挟持した状態の前記両電極部材に、エネルギ供給手段から電気エネルギを供給し前記生体組織を融着あるいは壊死させる医療用デバイスであって、
    前記一対の電極部材の内、少なくとも一方の電極部材は、前記生体組織に接する面を有する本体と、基端が前記カテーテル内に位置し先端が前記本体に連結された線材部と、から構成し、前記線材部の基部側に、変形容易な撓み部を設けたことを特徴とする医療用デバイス。
  2. 前記撓み部は、肉厚のある前記生体組織を挟持するときは前記カテーテルから突出され、薄肉の前記生体組織を挟持するときは前記カテーテル内に位置する長さとしたことを特徴とする請求項1に記載の医療用デバイス。
  3. 前記撓み部は、前記線材部の一部を他の部分より剛性を弱くすることにより形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の医療用デバイス。
  4. 前記少なくとも一方の電極部材は、前記線材部の基端側がNi-Ti合金から構成され、先端側がNi-Ti合金の芯材をSUS材からなるパイプにより覆った構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の医療用デバイス。
  5. 前記電極部材の本体は、前記カテーテルから突出されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の医療用デバイス。
  6. 前記電極部材の本体及び線材部は、前記カテーテルから突出されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の医療用デバイス。
  7. 前記本体と前記撓み部との間に、前記一対の電極部材の内の他方の電極部材に対し離間するように屈曲された屈曲部を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の医療用デバイス。
  8. 前記一対の電極部材は、一方の電極部材を、扁平な本体と線材部からなる板状電極部材により構成し、他方の電極部材を、前記生体組織を穿刺する針状電極部材により構成してなり、前記撓み部を前記板状電極部材の線材部に設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の医療用デバイス。
  9. 前記一対の電極部材は、前記撓み部を含む表面を、前記生体組織、血栓あるいは血液が付着しにくい導電性材料により被覆したことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の医療用デバイス。
  10. 前記撓み部が設けられた電極部材は、X線造影マーカーを前記線材部に少なくとも1つ有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の医療用デバイス。
  11. 前記エネルギ供給手段は、前記両電極部材間の生体組織のインピーダンスにより電流を制御するバイポーラ方式である請求項1に記載の医療用デバイス。
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