JP2010220496A - 多条苗移植機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多条苗移植機は、多条の植付け幅の外側部分を収納位置に格納可能として苗を多条並列に保持しつつ苗株を植付けする苗移植装置と、この苗移植装置より前寄りの圃場面相当位置に破砕ロータ(352)を軸支して植付け条を整地する整地ローター装置とを備えて構成され、上記整地ローター装置は、植付け進行方向に延びる支軸についてその外側部分を側方に跳ね上げるようにして破砕ロータ(352)の軸線が起立する収納位置まで回動可能に軸支し、この収納位置の破砕ロータ(352)は、格納状態の苗移植装置より外側方に突出して配置したものである。
【選択図】図11
Description
上記整地ローター装置は、その収納スペースが確保された場合に限って収納位置に格納が可能となる。
図1は本発明の適用例である乗用苗移植機の側面図である。この苗移植機1は、圃場走行可能な車体2の後側に昇降リンク3を介して多条マット苗移植装置4が昇降可能に装着され、10条の植付け幅の左右の外側2条ずつを内側方に折畳み可能に構成される。
次に、リヤフレーム等の収納構成について説明する。
リヤフレーム315は、その左半部分の平面図を図5に示すように、外側条部分315aを起立姿勢の収納位置に折畳み可能に構成するとともに、折畳み時は、植付部の側面図を図6に示すように、収納位置の苗タンク6の後端より後方位置とし、かつ、植付機構8の拡大側面図を図7に示すように、その植込杆8aの軌跡Pより後方に配置することにより、植込杆8aを保護することができる。
折畳部の取扱いに関し、折畳み状態を検出するスイッチでは折畳み状態から展開して植付け作業をする場合のロック忘れが検出できないことから、回動固定用のロックレバー部の側面図を図9に示すように、ロックレバー341にマグネットスイッチ等による牽制スイッチ342を設ける。このようにロック忘れを検出する牽制スイッチ342を設けることによって植付部の破損を効果的に防止することができる。
次に、レバー収納位置の警報装置について説明する。
植付回動ロックレバー341のスイッチ342によってレバー位置をチェックできるようにした上で、苗取調節レバーに収納位置検出スイッチを設け、収納位置でないときにロックレバー341を操作するとエラーとみなしてホーンやブザーまたは音声ガイドによってオペレータに警報を発することにより、全ての装置が収納位置にあるかどうかを容易に判断でき、破損を防止することができる。音声ガイドは、例えば、「苗取調節レバーを収納位置に操作してください」等のごとく、問題箇所の具体的な音声案内を行う。
整地ローター装置9は、植付機構の折畳み状態の平面図を図11に示すように、植付け幅を整地する破砕ロータ352を備えるとともに、その外側条部分を植付機構と一体的に折畳み可能に構成し、苗タンク6を含む折畳み状態において、破砕ロータ352の外側端位置Bが、機体の最外側となるように構成することにより、側壁等に機体が干渉した場合には、破砕ロータ352が空転して接触による機体側の損傷を防ぐことができる。
施肥ホース361は、その収納例の側面図を図13に示すように、苗タンクフレーム362の屈曲部に収納し、または、他の収納例の平面展開図を図14に示すように、ローターフレーム363の屈曲部に収納する。回動側施肥ホースステー364は、その支持部の拡大側面図を図15に示すように、展開側を位置決め用のピン364aにより固定し、収納側をフリーに構成する。また、サイドフロート365との関係において、フロート部の側面図を図16に示すように、施肥ホース361とサイドフロート365のパイプの形状を合わて回動可能に構成する。
以下において、植付装置の折畳み構造を新たな実施形態により詳細に説明する。
図33及び図34は本発明の適用例である乗用苗移植機を表している。この苗移植機1は、車体2の後側に昇降リンク装置3を介して10条植の苗植付部4が昇降可能に装着され、車体2の後部上側に施肥装置5が設けられている。
苗載部80は、前側が上位となるよう傾斜して設けられており、仕切壁81,…によって各苗植付条ごとの左側から1番目の苗載部80−1〜10番目の苗載部80−10に区分されている。苗載部80は苗載面の裏面側で左右動自在に支持されている。その支持構造は、苗載面の裏面側下部に左右方向に設けた横枠82に係合摺接部材84,…を固着し(図20に図示)、該係合摺接部材をユニット伝動部62,…の上に設けた左右に長い苗受板83に左右に摺動自在に係合させていると共に、ユニット伝動部62−2,62−4に基部が支持された苗載部支持フレーム85に取り付けたローラ86,…を苗載面の裏面上部に固着した左右方向の断面コ字状の上部レール87に係合させている。前記横移動棒74の両端部に取り付けた連結部材74a,74aが横枠82に固着の取付部材88,88に連結させてあり(図24に図示)、横移動棒74が左右往復動することにより苗載部80も苗受板83に沿って左右往復動する。なお、各苗載面の上端部には、延長苗載せ部89,…が苗載面側へ回動可能に取り付けられている。
この苗移植機1は、運搬時や格納時に苗植付部4の左右幅を縮小させるための構成が各所に施されている。まず、苗載部80の左右端部をりたたみむ構成について説明する(図21〜図25参照)。
苗移植機の苗植付部4は、苗載部80と植付装置200とを植付け条と対応して並列配置し、横並びの苗載部80の下端で共通伝動する植付主軸であるサイド部の植付主軸70を備え、外側端の植付装置200を植付主軸70とともに内側に折畳み可能に構成される。
フロート210には、要部拡大側面図を図20に示すように、高さを変更するアクチュエータとしてのモータ241を取付け、ダイヤルで高さ設定可能に構成する。また、図29の側面図に示すように、マグネットスイッチによる折畳み牽制スイッチ242を固定側に設け、可動側に対応してマグネット243を取付ける。このスイッチ信号により、折畳んだ時に最深の高さ位置に制御して展開時に噛み合いやすくすることができ、その結果、深さレバーが不要となり、また、操作が1つ減ることにより折畳みが容易となる。
ここで、改めて、ロータ装置の全体構成の具体例について説明する。
図30、図31にそれぞれ整地ロータ装置の側面図と背面図を示し、図32にロータ部分の要部平面図を示す。
なお、ロータ上下位置調節レバー281は走行部のほぼ中央部に設けているので、ロータ227a,227bの上下動を行う場合に左右のバランスを取りやすい。
6 苗タンク
7 苗受板
7a 側端部材
8 植付機構
9 整地ローター装置
311 スライド支持部
312 株取口
352 破砕ロータ
353 支軸
Claims (2)
- 多条の植付け幅の外側部分を収納位置に格納可能として苗を多条並列に保持しつつ苗株を植付けする苗移植装置(4)と、この苗移植装置(4)より前寄りの圃場面相当位置に破砕ロータ(352)を軸支して植付け条を整地する整地ローター装置(9)とを備えた多条苗移植機において、
上記整地ローター装置(9)は、植付け進行方向に延びる支軸(353)についてその外側部分を側方に跳ね上げるようにして破砕ロータ(352)の軸線が起立する収納位置まで回動可能に軸支し、この収納位置の破砕ロータ(352)は、格納状態の苗移植装置(4)より外側方に突出して配置したことを特徴とする多条苗移植機。 - 前記整地ローター装置(9)は、苗移植装置(4)が収納状態であることを条件に、格納可能としたことを特徴とする請求項1記載の多条苗移植機。
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