JP2010219371A - 荷電粒子ビーム描画装置およびパターン検査装置並びにレイアウト表示方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置およびパターン検査装置並びにレイアウト表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】階層化されたデータD1を高速にレイアウト表示する。
【解決手段】荷電粒子ビーム10a1bによってパターンを描画するための階層化されたデータD1をレイアウト表示するモニタ10d5を具備する荷電粒子ビーム描画装置10において、概略格子状に配列された複数の区画SC00,・・,SC45にフラグを有するマップMPCL1を作成し、第2階層FGの第2要素FG2を読み込み、第2階層FGの第2要素FG2の位置に対応する区画SC22のフラグが「第2階層FGの要素のレイアウト表示不可」の状態(「1」)になっているか否かを判定し、第2階層FGの第2要素FG2の位置に対応する区画SC22のフラグが「第2階層FGの要素のレイアウト表示不可」の状態(「1」)になっている場合には、第2階層FGの第2要素FG2をモニタ10d5上にレイアウト表示する処理を行わない。
【選択図】図1

Description

本発明は、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データをレイアウト表示する画面を具備する荷電粒子ビーム描画装置、および、荷電粒子ビームにより描画されたパターンを検査するための階層化されたパターン検査装置用データをレイアウト表示する画面を具備するパターン検査装置、並びに、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データまたはパターン検査装置用データを画面にレイアウト表示するレイアウト表示方法に関する。
従来から、荷電粒子ビームによってパターンを描画するための階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データをレイアウト表示(ビューワ処理)する画面を具備する荷電粒子ビーム描画装置が知られている。この種の荷電粒子ビーム描画装置の例としては、例えば特許文献1(特開2008−244196号公報)の図7および段落〔0041〕に記載されたものがある。
特許文献1に記載された荷電粒子ビーム描画装置では、荷電粒子ビームによってパターンを描画するための荷電粒子ビーム描画装置用データが、チップ階層、フレーム階層、ブロック階層、セル階層および図形階層を有するように階層化されている。チップ階層、フレーム階層、ブロック階層、セル階層および図形階層については、例えば特許文献2に詳細に記載されている。
詳細には、特許文献1に記載された荷電粒子ビーム描画装置では、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データをレイアウト表示(ビューワ処理)する時に、レイアウト表示させるべきセルを選択することができる旨が、特許文献1の段落〔0041〕に記載されている。
特開2008−244196号公報 特開2008−47722号公報の図2
ところで、特許文献1には、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データをレイアウト表示する時に、レイアウト表示させるべきセルをどのように選択するかについて、詳細に記載されていない。
また、特許文献1には、荷電粒子ビーム描画装置用データの図形階層の多数の図形の読み込みが開始されるまでレイアウト表示の倍率が拡大せしめられた時に、どのような処理が行われるかについて記載されていない。
一般に、荷電粒子ビーム描画装置用データに含まれる図形階層のデータ量は、荷電粒子ビーム描画装置用データに含まれるチップ階層、フレーム階層、ブロック階層およびセル階層のデータ量に比べて非常に大きくなっている。また、荷電粒子ビーム描画装置用データを画面にレイアウト表示する一般的な手法では、レイアウト表示の倍率が低い時に、荷電粒子ビーム描画装置用データに含まれるチップ階層、フレーム階層、ブロック階層およびセル階層のデータが読み込まれて画面にレイアウト表示されるものの、図形階層のデータは読み込まれず、画面にレイアウト表示されない。そのため、レイアウト表示の倍率が低い時には、荷電粒子ビーム描画装置用データ(詳細には、チップ階層、フレーム階層、ブロック階層およびセル階層のデータ)の読み込みおよびレイアウト表示に要する時間(ビューワタイム)は比較的短くなる。
ところが、荷電粒子ビーム描画装置用データを画面にレイアウト表示する一般的な手法では、レイアウト表示の倍率が所定値まで拡大せしめられると、大量の図形階層のデータの読み込みが開始され、その結果、荷電粒子ビーム描画装置用データ(詳細には、チップ階層、フレーム階層、ブロック階層、セル階層および図形階層のデータ)の読み込みおよびレイアウト表示に要する時間(View Time)が非常に長くなってしまう。
上述した問題点に鑑み、本発明は、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データを高速にレイアウト表示することができる荷電粒子ビーム描画装置を提供することを目的とする。
更に、本発明は、階層化されたパターン検査装置用データを高速にレイアウト表示することができるパターン検査装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データまたはパターン検査装置用データを高速にレイアウト表示することができるレイアウト表示方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、第1階層の要素を含むと共に、第1階層よりも下位の第2階層に少なくとも第1要素と第2要素とを含む階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データを読み込む読込手段と、
荷電粒子ビーム描画装置用データをレイアウト表示する画面と、
概略格子状に配列された複数の区画にフラグを有するマップと、
第2階層の第1要素が読み込まれ、第1要素の位置に対応するマップ上の区画が算出されると、第2階層の第1要素の位置に対応する区画のフラグを「第2階層の要素のレイアウト表示可」の状態から「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態に切り換える切換手段と、
第2階層の第2要素の位置に対応する区画のフラグが「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態になっているか否かを判定する判定手段と、
第2階層の第2要素の位置に対応する区画のフラグが「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態になっている場合に、第2階層の第2要素を画面上にレイアウト表示する処理を中止するレイアウト表示処理中止手段とを具備することを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置が提供される。
本発明の別の一態様によれば、第1階層の要素を含むと共に、第1階層よりも下位の第2階層に少なくとも第1要素と第2要素とを含む、荷電粒子ビームにより描画されたパターンを検査するための階層化されたパターン検査装置用データを読み込む読込手段と、
パターン検査装置用データをレイアウト表示する画面と、
概略格子状に配列された複数の区画にフラグを有するマップと、
第2階層の第1要素が読み込まれ、第1要素の位置に対応するマップ上の区画が算出されると、第2階層の第1要素の位置に対応する区画のフラグを「第2階層の要素のレイアウト表示可」の状態から「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態に切り換える切換手段と、
第2階層の第2要素の位置に対応する区画のフラグが「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態になっているか否かを判定する判定手段と、
第2階層の第2要素の位置に対応する区画のフラグが「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態になっている場合に、第2階層の第2要素を画面上にレイアウト表示する処理を中止するレイアウト表示処理中止手段とを具備することを特徴とするパターン検査装置が提供される。
本発明の更に別の一態様によれば、第1階層の要素を含むと共に、第1階層よりも下位の第2階層に少なくとも第1要素と第2要素とを含む荷電粒子ビーム描画装置用データまたはパターン検査装置用データを画面にレイアウト表示するレイアウト表示方法において、
第2階層の第1要素および第2要素の読み込みが開始されるまでレイアウト表示の倍率が拡大せしめられると、概略格子状に配列された複数の区画にフラグを有するマップを作成する工程と、
第2階層の第1要素を読み込む工程と、
第2階層の第1要素を画面上にレイアウト表示する工程と、
第2階層の第1要素が読み込まれ、第1要素の位置に対応するマップ上の区画が算出されると、第2階層の第1要素の位置に対応する区画のフラグを「第2階層の要素のレイアウト表示可」の状態から「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態に切り換える工程と、
第2階層の第2要素を読み込む工程と、
第2階層の第2要素の位置に対応する区画のフラグが「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態になっているか否かを判定する工程と、
第2階層の第2要素の位置に対応する区画のフラグが「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態になっている場合に、第2階層の第2要素を画面上にレイアウト表示する処理を中止する工程とを含むことを特徴とするレイアウト表示方法が提供される。
本発明によれば、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データまたはパターン検査装置用データを高速にレイアウト表示することができる。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10の概略的な構成図である。 図1に示す荷電粒子ビーム描画装置用データD1を概略的に示した図である。 図1に示すモニタ10d5の画面と図2に示すセルCL1との関係などを示した図である。 図形FG1の配置座標(xFG1,yFG1)および大きさ(X方向寸法wFG1、Y方向寸法hFG1)などを示した図である。 図形FG1がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。 図形FG2の配置座標(xFG2,yFG2)および大きさ(X方向寸法wFG2、Y方向寸法hFG2)などを示した図である。 図2および図3(A)に示すセルCL1に対応する図形階層FGの図形FGn−1の配置座標(xFGn−1,yFGn−1)および大きさ(X方向寸法wFGn−1、Y方向寸法hFGn−1)などを示した図である。 図形階層FGの要素(図形FGn−1,・・)のレイアウト表示が可能か否かが判定される段階におけるマップMPCL1のフラグの状態を示した図である。 図形FGn−1がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。 図2および図3(A)に示すセルCL1に対応する図形階層FGの図形FGnの配置座標(xFGn,yFGn)および大きさ(X方向寸法wFGn、Y方向寸法hFGn)などを示した図である。 図形FGnがレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。 図3よりもレイアウト表示の倍率が高倍率に設定されている場合であって、モニタ10d5の画面上のセルCL1の輪郭とモニタ10d5の画面の隣接する2個のピクセルの境界線とが一致しない場合であって、モニタ10d5の画面の1個のピクセルPX00の輪郭とマップMPCL1の1個の区画SC00の輪郭とが対応(一致)しない場合について説明するための図である。 第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合における図形FGmの配置座標(xFGm,yFGm)および大きさ(X方向寸法wFGm、Y方向寸法hFGm)などを示した図である。 第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合に図形FGmがレイアウト表示されたモニタ10d5の画面などを示した図である。 図形FGm+1の配置座標(xFGm+1,yFGm+1)および大きさ(X方向寸法wFGm+1、Y方向寸法hFGm+1)などを示した図である。 第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われる場合における図形FGmの配置座標(xFGm,yFGm)および大きさ(X方向寸法wFGm、Y方向寸法hFGm)などを示した図である。 第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われる場合にみなし図形FGm’がレイアウト表示されたモニタ10d5の画面などを示した図である。 第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10の効果を説明するための図である。 第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のモニタ10d5の画面とブロックBL21との関係などを示した図である。 セルCL1の配置座標(xCL1,yCL1)および大きさ(X方向寸法wCL1、Y方向寸法hCL1)などを示した図である。 セルCL1がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。 セルCL2の配置座標(xCL2,yCL2)および大きさ(X方向寸法wCL2、Y方向寸法hCL2)などを示した図である。 第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10の効果を説明するための図である。 第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のモニタ10d5の画面と図2に示すセルCL1との関係などを示した図である。 第1レイヤーに属する図形FG11の配置座標(xFG11,yFG11)および大きさ(X方向寸法wFG11、Y方向寸法hFG11)などを示した図である。 第1レイヤーに属する図形FG11がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。 第1レイヤーに属する図形FG12の配置座標(xFG12,yFG12)および大きさ(X方向寸法wFG12、Y方向寸法hFG12)などを示した図である。 第2レイヤーに属する図形FG21の配置座標(xFG21,yFG21)および大きさ(X方向寸法wFG21、Y方向寸法hFG21)などを示した図である。 第1レイヤーに属する図形FG11および第2レイヤーに属する図形FG21がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。 第2レイヤーに属する図形FG22の配置座標(xFG22,yFG22)および大きさ(X方向寸法wFG22、Y方向寸法hFG22)などを示した図である。 第2レイヤーに属する図形FG21の配置座標(xFG21,yFG21)および大きさ(X方向寸法wFG21、Y方向寸法hFG21)などを示した図である。 第2レイヤーに属する図形FG21がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。 第1の実施形態のパターン検査装置20の概略的な構成図である。
以下、本発明の荷電粒子ビーム描画装置の第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10の概略的な構成図である。第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図1に示すように、例えばマスク(ブランク)、ウエハなどのような試料M上に荷電粒子ビーム10a1bを照射することによって、試料M上に目的のパターンを描画するための描画部10aが設けられている。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビームとして例えば電子ビームが用いられるが、第2の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、代わりに、荷電粒子ビームとして例えばイオンビーム等の電子ビーム以外の荷電粒子ビームを用いることも可能である。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図1に示すように、荷電粒子銃10a1aと、荷電粒子銃10a1aからの荷電粒子ビーム10a1bを偏向する偏向器10a1f,10a1iと、偏向器10a1f,10a1iによって偏向された荷電粒子ビーム10a1bによる描画が行われる試料Mを載置する可動ステージ10a2aとが、描画部10aに設けられている。
詳細には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図1に示すように、描画部10aの一部を構成する描画室10a2に、例えば試料Mが載置された可動ステージ10a2aが配置されている。更に、描画部10aの一部を構成する光学鏡筒10a1に、例えば荷電粒子銃10a1aと、照明レンズ10a1cと、第1成形アパーチャ10a1dと、投影レンズ10a1eと、偏向器10a1fと、第2成形アパーチャ10a1gと、対物レンズ10a1hと、偏向器10a1iとが配置されている。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図1に示すように、例えば半導体集積回路などのレイアウトデータ(設計データ、CADデータ)を例えば描画データ作成装置(図示せず)によって変換することにより得られた荷電粒子ビーム描画装置用データD1が、例えばディスク形式で入力される。
図2は図1に示す荷電粒子ビーム描画装置用データD1を概略的に示した図である。図2に示すように、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10で用いられる荷電粒子ビーム描画装置用データD1は、例えば、チップ階層CP、チップ階層CPよりも下位のフレーム階層FR、フレーム階層FRよりも下位のブロック階層BL、ブロック階層BLよりも下位のセル階層CL、および、セル階層CLよりも下位の図形階層FGに階層化されている。
詳細には、図2に示す例では、例えば、荷電粒子ビーム描画装置用データD1のチップ階層CPの要素の一部であるチップCP1が、荷電粒子ビーム描画装置用データD1のフレーム階層FRの要素の一部である3個のフレームFR1,FR2,FR3に対応している。また、例えば、荷電粒子ビーム描画装置用データD1のフレーム階層FRの要素の一部であるフレームFR2が、荷電粒子ビーム描画装置用データD1のブロック階層BLの要素の一部である18個のブロックBL00,BL10,BL20,BL30,BL40,BL50,BL01,BL11,BL21,BL31,BL41,BL51,BL02,BL12,BL22,BL32,BL42,BL52に対応している。更に、例えば、荷電粒子ビーム描画装置用データD1のブロック階層BLの要素の一部であるブロックBL21が、荷電粒子ビーム描画装置用データD1のセル階層CLの要素の一部である4個のセルCL1,CL2,CL3,CL4に対応している。また、例えば、荷電粒子ビーム描画装置用データD1のセル階層CLの要素の一部であるセルCL1が、荷電粒子ビーム描画装置用データD1の図形階層FGの要素の一部である多数の図形FG1,FG2,・・に対応している。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図1に示すように、荷電粒子ビーム描画装置用データD1が、装置内部フォーマットデータ作成部10bによって装置内部フォーマットに変換され、荷電粒子ビーム描画装置用データD2が作成される。次いで、この荷電粒子ビーム描画装置用データD2が描画制御部10cに入力され、描画制御部10cによって描画部10aが制御される。その結果、荷電粒子ビーム10a1bによって試料M上に目的のパターンが描画される。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、装置内部フォーマットデータ作成部10bによって作成された荷電粒子ビーム描画装置用データD2も、荷電粒子ビーム描画装置用データD1と同様に、図2に示すように階層化されている。
更に、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図1に示すように、荷電粒子ビーム描画装置用データD1が、装置内部フォーマットデータ作成部10bに入力されるのみならず、レイアウト表示部10dにも入力される。つまり、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図2に示すような階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データD1が、レイアウト表示部10dのモニタ10d5の画面にレイアウト表示(ビューワ処理)される。
詳細には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データD2が、描画制御部10cに入力されるのみならず、図1に破線で示すように、レイアウト表示部10dにも入力可能に構成されている。つまり、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図2に示す荷電粒子ビーム描画装置用データD1と同様に階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データD2も、レイアウト表示部10dのモニタ10d5の画面にレイアウト表示(ビューワ処理)することができる。
図3は図1に示すモニタ10d5の画面と図2に示すセルCL1との関係などを示した図である。詳細には、図3(A)はレイアウト表示の倍率が所定値に設定されている時におけるモニタ10d5の画面とセルCL1との関係を示しており、図3(B)は図3(A)に示すセルCL1に対応して作成されたマップMPCL1を示している。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1(図1参照)が、レイアウト表示部10d(図1参照)のモニタ10d5(図3(A)参照)の画面にレイアウト表示(ビューワ処理)される場合、モニタ10d5(図3(A)参照)の画面上におけるセルCL1(図3(A)参照)のX方向寸法(幅寸法)wCL1(図3(A)参照)がモニタ10d5(図3(A)参照)の例えばピクセル5個分のX方向寸法(幅寸法)より小さく、かつ、セルCL1(図3(A)参照)のY方向寸法hCL1(図3(A)参照)がモニタ10d5(図3(A)参照)の例えばピクセル5個分のY方向寸法より小さい時(つまり、レイアウト表示の倍率が拡大せしめられていない時)には、セルCL1(図3(A)参照)に対応する図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)が、読み込まれず、モニタ10d5(図3(A)参照)の画面にレイアウト表示されない。
つまり、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)が読み込まれない程度にレイアウト表示の倍率が低い時(つまり、図3(A)よりもレイアウト表示の倍率が低い時)であって、チップ階層CPの要素(チップCP1,・・)のレイアウト表示が選択されている場合には、例えば、図1および図2に示すように、データ読込ユニット10d1により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中のチップ階層CPの要素(チップCP1,・・)が順次読み込まれる。次いで、データ処理ユニット10d2により、チップ階層CPの要素(チップCP1,・・)の配置座標、大きさ(X方向寸法およびY方向寸法)に対応するモニタ10d5の画面上の位置が算出される。次いで、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3により、チップ階層CPの要素(チップCP1,・・)をレイアウト表示する色などの情報が付加され、レイアウト表示用のオブジェクトが生成される。次いで、レイアウト表示ユニット10d4により、例えばチップ階層CPの要素(チップCP1,・・)の輪郭がモニタ10d5の画面上にレイアウト表示される。
また、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)が読み込まれない程度にレイアウト表示の倍率が低い時(つまり、図3(A)よりもレイアウト表示の倍率が低い時)であって、フレーム階層FRの要素(フレームFR1,FR2,・・)のレイアウト表示が選択されている場合には、例えば、図1および図2に示すように、データ読込ユニット10d1により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中のフレーム階層FRの要素(フレームFR1,FR2,・・)が順次読み込まれる。次いで、データ処理ユニット10d2により、フレーム階層FRの要素(フレームFR1,FR2,・・)の配置座標、大きさ(X方向寸法およびY方向寸法)に対応するモニタ10d5の画面上の位置が算出される。次いで、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3により、フレーム階層FRの要素(フレームFR1,FR2,・・)をレイアウト表示する色などの情報が付加され、レイアウト表示用のオブジェクトが生成される。次いで、レイアウト表示ユニット10d4により、例えばフレーム階層FRの要素(フレームFR1,FR2,・・)の輪郭がモニタ10d5の画面上にレイアウト表示される。
更に、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)が読み込まれない程度にレイアウト表示の倍率が低い時(つまり、図3(A)よりもレイアウト表示の倍率が低い時)であって、ブロック階層BLの要素(ブロックBL00,BL10,・・)のレイアウト表示が選択されている場合には、例えば、図1および図2に示すように、データ読込ユニット10d1により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中のブロック階層BLの要素(ブロックBL00,BL10,・・)が順次読み込まれる。次いで、データ処理ユニット10d2により、ブロック階層BLの要素(ブロックBL00,BL10,・・)の配置座標、大きさ(X方向寸法およびY方向寸法)に対応するモニタ10d5の画面上の位置が算出される。次いで、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3により、ブロック階層BLの要素(ブロックBL00,BL10,・・)をレイアウト表示する色などの情報が付加され、レイアウト表示用のオブジェクトが生成される。次いで、レイアウト表示ユニット10d4により、例えばブロック階層BLの要素(ブロックBL00,BL10,・・)の輪郭がモニタ10d5の画面上にレイアウト表示される。
また、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)が読み込まれない程度にレイアウト表示の倍率が低い時(つまり、図3(A)よりもレイアウト表示の倍率が低い時)であって、セル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)のレイアウト表示が選択されている場合には、例えば、図1および図2に示すように、データ読込ユニット10d1により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中のセル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)が順次読み込まれる。次いで、データ処理ユニット10d2により、セル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)の配置座標、大きさ(X方向寸法およびY方向寸法)に対応するモニタ10d5の画面上の位置が算出される。次いで、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3により、セル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)をレイアウト表示する色などの情報が付加され、レイアウト表示用のオブジェクトが生成される。次いで、レイアウト表示ユニット10d4により、例えばセル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)の輪郭がモニタ10d5の画面上にレイアウト表示される。詳細には、この場合には、セルCL1,CL2,・・が塗りつぶされてレイアウト表示される。
更に、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図3(A)に示すように、モニタ10d5の画面上におけるセルCL1のX方向寸法(幅寸法)wCL1が、モニタ10d5の例えばピクセル5個分のX方向寸法(幅寸法)に等しくなるまでレイアウト表示の倍率が拡大せしめられると、セルCL1に対応する図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)の読み込みが開始される。
具体的には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、例えば、図3(A)に示すように、セルCL1に対応する図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)の読み込みが開始されるまでレイアウト表示の倍率が拡大せしめられると、セルCL1に対応する図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)が読み込まれる前に、図3(B)に示すように、まず最初に、概略格子状に配列された複数の区画SC00,SC10,SC20,SC30,SC40,SC01,SC11,SC21,SC31,SC41,SC02,SC12,SC22,SC32,SC42,SC03,SC13,SC23,SC33,SC43,SC04,SC14,SC24,SC34,SC44,SC05,SC15,SC25,SC35,SC45にフラグ(「0」または「1」)を有するマップMPCL1が作成される。
詳細には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図3(A)および図3(B)に示すように、マップMPCL1が、セルCL1に対応して作成される。また、マップMPCL1を例えばX方向に複数に分割すると共に、マップMPCL1を例えばY方向に複数に分割することにより、複数の区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45が作成される。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図3(B)に示すように、各区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45のフラグが初期化される。つまり、各区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45のフラグが、「図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」に設定される。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ読込ユニット10d1(図1参照)により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FG1)(図2および図3(A)参照)が読み込まれる。
図4は図形FG1の配置座標(xFG1,yFG1)および大きさ(X方向寸法wFG1、Y方向寸法hFG1)などを示した図である。詳細には、図4(A)は図形FG1の配置座標(xFG1,yFG1)および大きさ(X方向寸法wFG1、Y方向寸法hFG1)を示しており、図4(B)はモニタ10d5の画面上における図形FG1の位置を示しており、図4(C)はマップMPCL1上における図形FG1の位置を示している。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図4(A)および図4(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FG1)の配置座標(xFG1,yFG1)、大きさ(X方向寸法wFG1およびY方向寸法hFG1)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX22)が算出される。また、図4(A)および図4(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FG1)の配置座標(xFG1,yFG1)、大きさ(X方向寸法wFG1およびY方向寸法hFG1)に対応するマップMPCL1上の位置(区画SC22)が算出される。
図5は図形FG1がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。詳細には、図5(A)は図形FG1(図4(B)参照)がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面を示しており、図5(B)は図形FG1(図4(C)参照)がレイアウト表示された後のマップMPCL1のフラグの状態を示している。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FG1)をレイアウト表示する色などの情報が付加され、レイアウト表示用のオブジェクトが生成される。次いで、図5(A)に示すように、レイアウト表示ユニット10d4(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FG1)(図4(B)参照)がモニタ10d5の画面上のピクセルPX22の位置にレイアウト表示される。また、図4(C)および図5(B)に示すように、図形階層FGの要素(図形FG1)の位置に対応する区画SC22のフラグが、「図形階層FGの要素(図形FG2,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」(図3(B)参照)から「図形階層FGの要素(図形FG2,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」に切り換えられる。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ読込ユニット10d1(図1参照)により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FG2)(図2および図3(A)参照)が読み込まれる。
図6は図形FG2の配置座標(xFG2,yFG2)および大きさ(X方向寸法wFG2、Y方向寸法hFG2)などを示した図である。詳細には、図6(A)は図形FG2の配置座標(xFG2,yFG2)および大きさ(X方向寸法wFG2、Y方向寸法hFG2)を示しており、図6(B)はモニタ10d5の画面上における図形FG2の位置を示しており、図6(C)はマップMPCL1上における図形FG2の位置を示している。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図6(A)および図6(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FG2)の配置座標(xFG2,yFG2)、大きさ(X方向寸法wFG2およびY方向寸法hFG2)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX22)が算出される。また、図6(A)および図6(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FG2)の配置座標(xFG2,yFG2)、大きさ(X方向寸法wFG2およびY方向寸法hFG2)に対応するマップMPCL1上の位置(区画SC22)が算出される。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FG2)の位置に対応する区画SC22のフラグが「図形階層FGの要素(図形FG2,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」になっているか否かが判定される。この段階では、図5(B)に示すように、図形階層FGの要素(図形FG2)の位置に対応する区画SC22のフラグが「図形階層FGの要素(図形FG2,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」になっているため、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FG2)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が行われない。
詳細には、仮に、図形階層FGの要素(図形FG1)がモニタ10d5の画面にレイアウト表示されると共に、図形階層FGの要素(図形FG2)がモニタ10d5の画面にレイアウト表示される場合には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のように、図形階層FGの要素(図形FG1)がモニタ10d5の画面にレイアウト表示され、図形階層FGの要素(図形FG2)がモニタ10d5の画面にレイアウト表示されない場合と、レイアウト表示結果が同一になる(つまり、ピクセルPX22が塗りつぶされた状態になる)(図5(A)参照)。
この点に鑑み、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図形階層FGの要素(図形FG2)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示した場合におけるレイアウト表示結果と、図形階層FGの要素(図形FG2)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示しない場合におけるレイアウト表示結果とが同一になる時には、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FG2)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が省略される。
そのため、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10によれば、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)により図形階層FGの要素(図形FG2)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が行われる場合よりも、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データD1のレイアウト表示を高速に行うことができる。
換言すれば、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10によれば、図形階層FGのすべての要素に対してレイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)によるモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が行われる場合よりも、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データD1のレイアウト表示を高速に行うことができる。
また、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データD1のレイアウト表示を更に高速にするために、後述するような処理も行われる。
図7は図2および図3(A)に示すセルCL1に対応する図形階層FGの図形FGn−1の配置座標(xFGn−1,yFGn−1)および大きさ(X方向寸法wFGn−1、Y方向寸法hFGn−1)などを示した図である。詳細には、図7(A)は図形FGn−1の配置座標(xFGn−1,yFGn−1)および大きさ(X方向寸法wFGn−1、Y方向寸法hFGn−1)を示しており、図7(B)はモニタ10d5の画面上における図形FGn−1の位置を示しており、図7(C)はマップMPCL1上における図形FGn−1の位置を示している。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ読込ユニット10d1(図1参照)により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FGn−1)(図7(A)参照)が読み込まれる。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図7(A)および図7(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGn−1)の配置座標(xFGn−1,yFGn−1)、大きさ(X方向寸法wFGn−1およびY方向寸法hFGn−1)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX10)が算出される。また、図7(A)および図7(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGn−1)の配置座標(xFGn−1,yFGn−1)、大きさ(X方向寸法wFGn−1およびY方向寸法hFGn−1)に対応するマップMPCL1上の位置(区画SC10)が算出される。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGn−1)の位置に対応する区画SC10のフラグが「図形階層FGの要素(図形FGn−1,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」になっているか否かが判定される。
図8は図形階層FGの要素(図形FGn−1,・・)のレイアウト表示が可能か否かが判定される段階におけるマップMPCL1のフラグの状態を示した図である。図8に示すように、この段階では、図形階層FGの要素(図形FGn−1)の位置に対応する区画SC10のフラグが「図形階層FGの要素(図形FGn−1,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」になっているため、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGn−1)をレイアウト表示する色などの情報が付加され、レイアウト表示用のオブジェクトが生成される。
図9は図形FGn−1がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。詳細には、図9(A)は図形FGn−1(図7(B)参照)がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面を示しており、図9(B)は図形FGn−1(図7(C)参照)がレイアウト表示された後のマップMPCL1のフラグの状態を示している。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図9(A)に示すように、レイアウト表示ユニット10d4(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGn−1)(図7(B)参照)がモニタ10d5の画面上のピクセルPX10の位置にレイアウト表示される。また、図7(C)および図9(B)に示すように、図形階層FGの要素(図形FGn−1)の位置に対応する区画SC10のフラグが、「図形階層FGの要素(図形FGn,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」(図8参照)から「図形階層FGの要素(図形FGn,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」に切り換えられる。
図10は図2および図3(A)に示すセルCL1に対応する図形階層FGの図形FGnの配置座標(xFGn,yFGn)および大きさ(X方向寸法wFGn、Y方向寸法hFGn)などを示した図である。詳細には、図10(A)は図形FGnの配置座標(xFGn,yFGn)および大きさ(X方向寸法wFGn、Y方向寸法hFGn)を示しており、図10(B)はモニタ10d5の画面上における図形FGnの位置を示しており、図10(C)はマップMPCL1上における図形FGnの位置を示している。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ読込ユニット10d1(図1参照)により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FGn)(図10(A)参照)が読み込まれる。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図10(A)および図10(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGn)の配置座標(xFGn,yFGn)、大きさ(X方向寸法wFGnおよびY方向寸法hFGn)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX12)が算出される。また、図10(A)および図10(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGn)の配置座標(xFGn,yFGn)、大きさ(X方向寸法wFGnおよびY方向寸法hFGn)に対応するマップMPCL1上の位置(区画SC12)が算出される。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGn)の位置に対応する区画SC12のフラグが「図形階層FGの要素(図形FGn,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」になっているか否かが判定される。
図9(B)に示すように、この段階では、図形階層FGの要素(図形FGn)の位置に対応する区画SC12のフラグが「図形階層FGの要素(図形FGn,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」になっているため、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGn)をレイアウト表示する色などの情報が付加され、レイアウト表示用のオブジェクトが生成される。
図11は図形FGnがレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。詳細には、図11(A)は図形FGn(図10(B)参照)がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面を示しており、図11(B)は図形FGn(図10(C)参照)がレイアウト表示された後のマップMPCL1のフラグの状態を示しており、図11(C)は図形FGn+1の配置座標(xFGn+1,yFGn+1)および大きさ(X方向寸法wFGn+1、Y方向寸法hFGn+1)を示している。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図11(A)に示すように、レイアウト表示ユニット10d4(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGn)(図10(B)参照)がモニタ10d5の画面上のピクセルPX12(図9(A)および図10(B)参照)の位置にレイアウト表示される。また、図10(C)および図11(B)に示すように、図形階層FGの要素(図形FGn)の位置に対応する区画SC12のフラグが、「図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」(図9(B)参照)から「図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」に切り換えられる。この結果、図11(B)に示すように、マップMPCL1のすべての区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45のフラグの状態が、「図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」になる。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図11(B)に示すように、フラグの状態が「図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」になっている区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45の割合が例えば100%に到達した場合に、データ読込ユニット10d1(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)(図11(C)参照)の読み込みが終了せしめられる。
詳細には、仮に、図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)がデータ読込ユニット10d1(図1参照)により読み込まれてモニタ10d5の画面にレイアウト表示される場合には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のように、図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)がデータ読込ユニット10d1(図1参照)により読み込まれない場合と、レイアウト表示結果が同一になる(つまり、セルCL1に含まれる30個のすべてのピクセルPX00,・・,PX40,PX01,・・,PX41,P02,・・,PX42,PX03,・・,PX43,PX04,・・,PX44,PX05,・・,PX45(図3(A)参照)が塗りつぶされた状態になる)(図11(A)参照)。
この点に鑑み、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)をデータ読込ユニット10d1(図1参照)により読み込んでモニタ10d5の画面にレイアウト表示した場合におけるレイアウト表示結果と、図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)をデータ読込ユニット10d1(図1参照)により読み込まない場合におけるレイアウト表示結果とが同一になる時には、データ読込ユニット10d1(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)を読み込む処理、データ処理ユニット10d2(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)に対する処理、並びに、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が省略される。
そのため、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10によれば、データ読込ユニット10d1(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)を読み込む処理、データ処理ユニット10d2(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)に対する処理、並びに、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が行われる場合よりも、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データD1のレイアウト表示を高速に行うことができる。
換言すれば、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10によれば、図形階層FGのすべての要素に対して、データ読込ユニット10d1(図1参照)による読み込み処理、データ処理ユニット10d2(図1参照)による処理、並びに、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)によるレイアウト表示するための処理が行われる場合よりも、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データD1のレイアウト表示を高速に行うことができる。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、フラグの状態が「図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」になっている区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45の割合が例えば100%に到達した場合に、データ読込ユニット10d1(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)(図11(C)参照)の読み込みが終了せしめられるが、第3の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、代わりに、フラグの状態が「図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」になっている区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45の割合が例えば50%〜95%のような100%以外の値に到達した場合に、データ読込ユニット10d1(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)(図11(C)参照)の読み込みを終了させることも可能である。
詳細には、第3の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)をデータ読込ユニット10d1(図1参照)により読み込んでモニタ10d5の画面にレイアウト表示した場合におけるレイアウト表示結果と、図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)をデータ読込ユニット10d1(図1参照)により読み込まない場合におけるレイアウト表示結果とがほぼ同一になる場合(詳細には、例えば同一に見える場合)に、データ読込ユニット10d1(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)を読み込む処理、データ処理ユニット10d2(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)に対する処理、並びに、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が省略される。
図3〜図11には、モニタ10d5の画面上におけるセルCL1のX方向寸法(幅寸法)wCL1がモニタ10d5のピクセル5個分のX方向寸法(幅寸法)に等しくなるように、レイアウト表示の倍率が設定されている時の状態が示されている。詳細には、図3〜図11に示す例では、例えば図3(A)および図3(B)に示すように、モニタ10d5の画面上のセルCL1の輪郭と、モニタ10d5の画面の隣接する2個のピクセルの境界線とが一致しており、また、モニタ10d5の画面の1個のピクセルPX00の輪郭と、マップMPCL1の1個の区画SC00の輪郭とが対応(一致)している。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のレイアウト表示部10dにおいて、モニタ10d5の画面に表示される矩形領域が指定され、レイアウト表示の倍率が設定されると、当然のことながら、モニタ10d5の画面上のセルCL1の輪郭とモニタ10d5の画面の隣接する2個のピクセルの境界線とが図3(A)に示すように一致しない場合(図3(A)に示すようにはならない場合)や、モニタ10d5の画面の1個のピクセルPX00の輪郭とマップMPCL1の1個の区画SC00の輪郭とが図3(A)および図3(B)に示すように対応(一致)しない場合(図3(A)に示すようにはならない場合)がある。このような場合に、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10でどのような処理が行われるかについて説明する。
図12は図3よりもレイアウト表示の倍率が高倍率に設定されている場合であって、モニタ10d5の画面上のセルCL1の輪郭とモニタ10d5の画面の隣接する2個のピクセルの境界線とが一致しない場合であって、モニタ10d5の画面の1個のピクセルPX00の輪郭とマップMPCL1の1個の区画SC00の輪郭とが対応(一致)しない場合について説明するための図である。詳細には、図12(A)はレイアウト表示の倍率が図3(A)よりも高倍率に設定されている時におけるモニタ10d5の画面の一部とセルCL1の一部との関係を示しており、図12(B)は図12(A)に示すセルCL1に対応して作成されたマップMPCL1の一部を示している。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図12(A)に示すように、レイアウト表示の倍率およびモニタ10d5の画面に表示される矩形領域(図示せず)が設定されると、セルCL1に対応する図形階層FGの要素(図形FGm,FGm+1,・・)の読み込みが開始される。
具体的には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、セルCL1に対応する図形階層FGの要素(図形FGm,FGm+1,・・)が読み込まれる前に、図12(B)に示すように、まず最初に、概略格子状に配列された複数の区画SC00,SC10,・・,SC01,SC11,・・にフラグを有するマップMPCL1が作成される。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図12(B)に示すように、各区画SC00,SC10,・・,SC01,SC11,・・のフラグが初期化される。つまり、各区画SC00,SC10,・・,SC01,SC11,・・のフラグが、「図形階層FGの要素(図形FGm,FGm+1,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」に設定される。
次いで、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ読込ユニット10d1(図1参照)により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FGm)(図12(A)参照)が読み込まれる。
これ以降の処理については、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われる場合と、そのような処理が行われない場合とに分けて説明する。まず最初に、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合について説明する。
図13は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合における図形FGmの配置座標(xFGm,yFGm)および大きさ(X方向寸法wFGm、Y方向寸法hFGm)などを示した図である。詳細には、図13(A)は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合における図形FGmの配置座標(xFGm,yFGm)および大きさ(X方向寸法wFGm、Y方向寸法hFGm)を示しており、図13(B)は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合におけるモニタ10d5の画面上の図形FGmの位置を示しており、図13(C)は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合におけるマップMPCL1上の図形FGmの位置を示している。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合には、次いで、図13(A)および図13(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGm)の配置座標(xFGm,yFGm)、大きさ(X方向寸法wFGmおよびY方向寸法hFGm)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX01)が算出される。また、図13(A)および図13(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGm)の配置座標(xFGm,yFGm)、大きさ(X方向寸法wFGmおよびY方向寸法hFGm)に対応するマップMPCL1上の位置(区画SC00)が算出される。
図14は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合に図形FGmがレイアウト表示されたモニタ10d5の画面などを示した図である。詳細には、図14(A)は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合に図形FGm(図13(B)参照)がレイアウト表示されたモニタ10d5の画面を示しており、図14(B)は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合に図形FGm(図13(C)参照)がレイアウト表示された後のマップMPCL1のフラグの状態を示している。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合には、次いで、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGm)をレイアウト表示する色などの情報が付加され、レイアウト表示用のオブジェクトが生成される。次いで、図14(A)に示すように、レイアウト表示ユニット10d4(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGm)(図13(B)参照)がモニタ10d5の画面上のピクセルPX01の位置にレイアウト表示される。また、図13(C)および図14(B)に示すように、図形階層FGの要素(図形FGm)の位置に対応する区画SC00のフラグが、「図形階層FGの要素(図形FGm+1,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」(図12(B)参照)から「図形階層FGの要素(図形FGm+1,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」に切り換えられる。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合には、次いで、データ読込ユニット10d1(図1参照)により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FGm+1)(図12(A)参照)が読み込まれる。
図15は図形FGm+1の配置座標(xFGm+1,yFGm+1)および大きさ(X方向寸法wFGm+1、Y方向寸法hFGm+1)などを示した図である。詳細には、図15(A)は図形FGm+1の配置座標(xFGm+1,yFGm+1)および大きさ(X方向寸法wFGm+1、Y方向寸法hFGm+1)を示しており、図15(B)はモニタ10d5の画面上における図形FGm+1の位置を示しており、図15(C)はマップMPCL1上における図形FGm+1の位置を示している。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合には、次いで、図15(A)および図15(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGm+1)の配置座標(xFGm+1,yFGm+1)、大きさ(X方向寸法wFGm+1およびY方向寸法hFGm+1)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX11)が算出される。また、図15(A)および図15(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGm+1)の配置座標(xFGm+1,yFGm+1)、大きさ(X方向寸法wFGm+1およびY方向寸法hFGm+1)に対応するマップMPCL1上の位置(区画SC00)が算出される。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合には、次いで、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGm+1)の位置に対応する区画SC00のフラグが「図形階層FGの要素(図形FGm+1,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」になっているか否かが判定される。この段階では、図14(B)に示すように、図形階層FGの要素(図形FGm+1)の位置に対応する区画SC00のフラグが「図形階層FGの要素(図形FGm+1,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」になっている。そのため、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合には、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)による図形階層FGの要素(図形FGm+1)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が行われない。
つまり、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合には、図15(B)に示すように、図形階層FGの要素(図形FGm+1)が、モニタ10d5の画面上のピクセルPX11に対応する位置に存在しているにもかかわらず、図14(A)に示すように、モニタ10d5の画面上のピクセルPX11が塗りつぶされない状態で維持される事態が生じてしまう。つまり、図14(A)に示すように、モニタ10d5の画面上のピクセルPX11に対応する位置に図形階層FGの要素(図形FGm+1)(図15(B)参照)が存在しない旨を示すレイアウト表示が維持される事態が生じてしまう。
この事態を回避するために、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、後述するような処理が行われる
図16は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われる場合における図形FGmの配置座標(xFGm,yFGm)および大きさ(X方向寸法wFGm、Y方向寸法hFGm)などを示した図である。詳細には、図16(A)は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われる場合における図形FGmの配置座標(xFGm,yFGm)および大きさ(X方向寸法wFGm、Y方向寸法hFGm)を示しており、図16(B)は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われる場合におけるモニタ10d5の画面上の図形FGmおよびみなし図形FGm’の位置を示しており、図16(C)は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われる場合におけるマップMPCL1上の図形FGmおよびみなし図形FGm’の位置を示している。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われる場合には、次いで、図16(A)および図16(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGm)の配置座標(xFGm,yFGm)、大きさ(X方向寸法wFGmおよびY方向寸法hFGm)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX01)が算出される。また、図16(A)および図16(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、図形階層FGの要素(図形FGm)の配置座標(xFGm,yFGm)、大きさ(X方向寸法wFGmおよびY方向寸法hFGm)に対応するマップMPCL1上の位置(区画SC00)が算出される。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われる場合には、更に、図16(B)および図16(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、例えば、図形階層FGの要素(図形FGm)が位置しているマップMPCL1上の区画SC00の大きさに対応する「みなし図形FGm’」が作成される。
図17は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われる場合にみなし図形FGm’がレイアウト表示されたモニタ10d5の画面などを示した図である。詳細には、図17(A)は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われる場合にみなし図形FGm’(図16(B)参照)がレイアウト表示されたモニタ10d5の画面を示しており、図17(B)はみなし図形FGm’(図16(C)参照)がレイアウト表示された後のマップMPCL1のフラグの状態を示している。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われる場合には、次いで、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)により、図形階層FGの要素(みなし図形FGm’)(図16(B)参照)をレイアウト表示する色などの情報が付加され、レイアウト表示用のオブジェクトが生成される。次いで、図17(A)に示すように、レイアウト表示ユニット10d4(図1参照)により、図形階層FGの要素(みなし図形FGm’)(図16(B)参照)がモニタ10d5の画面上のピクセルPX00,PX10,PX20,PX01,PX11,PX21,PX02,PX12,PX22(図16(B)参照)の位置にレイアウト表示される。詳細には、例えば、みなし図形FGm’を含んでいるモニタ10d5の画面上のすべてのピクセルPX00,PX10,PX20,PX01,PX11,PX21,PX02,PX12,PX22(図16(B)参照)が塗りつぶされる。
また、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われる場合には、図16(C)および図17(B)に示すように、図形階層FGの要素(みなし図形FGm’)の位置に対応する区画SC00のフラグが、「図形階層FGの要素(図形FGm+1,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」(図12(B)参照)から「図形階層FGの要素(図形FGm+1,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」に切り換えられる。
そのため、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10によれば、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合のように、図形階層FGの要素(図形FGm+1)(図12(A)参照)がモニタ10d5の画面上のピクセルPX11に対応する位置に存在しているにもかかわらず、モニタ10d5の画面上のピクセルPX11(図14(A)参照)が塗りつぶされない状態で維持されてしまう事態を回避することができる。
換言すれば、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10によれば、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10による処理が行われない場合のように、モニタ10d5の画面上のピクセルPX11(図14(A)参照)に対応する位置に図形階層FGの要素(図形FGm+1)(図12(A)参照)が存在しない旨を示すレイアウト表示(図14(A)参照)が維持されてしまう事態を回避することができる。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図16(B)および図16(C)に示すように、みなし図形FGm’が作成され、図17(A)に示すように、みなし図形FGm’がモニタ10d5の画面にレイアウト表示されるが、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のようにモニタ10d5の画面のピクセルPX11が塗りつぶされるレイアウト表示結果(図17(A)参照)と、モニタ10d5の画面のピクセルPX11が塗りつぶされないレイアウト表示結果(図14(A)参照)とがほぼ同一になる(詳細には、例えば同一に見える)と考えられる場合には、みなし図形FGm’を作成する処理、および、みなし図形FGm’をモニタ10d5の画面にレイアウト表示する処理を省略することも可能である。
つまり、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、みなし図形FGm’が作成され、みなし図形FGm’がモニタ10d5の画面にレイアウト表示されるが、第4の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、代わりに、みなし図形FGm’を作成する処理、および、みなし図形FGm’をモニタ10d5の画面にレイアウト表示する処理を省略することも可能である。
図18は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10の効果を説明するための図である。詳細には、図18の横軸はモニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)を示しており、図18の縦軸は荷電粒子ビーム描画装置用データD1のうち、モニタ10d5の画面上に位置する要素が読み込まれてレイアウト表示されるのに要する時間(View Time)を示している。また、図18において、「VT1」は第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のView Timeを示しており、「VT2」はモニタ10d5の画面上に位置する図形階層FGのすべての要素が読み込まれてレイアウト表示される従来の荷電粒子ビーム描画装置のView Timeを示している。
図18に示す例では、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)が1倍〜11倍の時には、モニタ10d5の画面上におけるすべてのセルCL1,CL2,・・のX方向寸法(幅寸法)wCL1,wCL2,・・(図3(A)参照)がモニタ10d5のピクセル5個分のX方向寸法(幅寸法)より小さく、かつ、すべてのセルCL1,CL2,・・のY方向寸法hCL1,hCL2,・・(図3(A)参照)がモニタ10d5のピクセル5個分のY方向寸法(幅寸法)より小さい。そのため、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10および従来の荷電粒子ビーム描画装置では、共に、モニタ10d5の画面上に位置する図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)(図3(A)参照)の読み込みおよびレイアウト表示が行われない(詳細には、セルCL1,CL2,・・を塗りつぶしたものがモニタ10d5の画面上にレイアウト表示される)。その結果、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のView Time「VT1」および従来の荷電粒子ビーム描画装置のView Time「VT2」は、共に小さい値になっている。
更に、図18に示す例では、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)が13倍まで拡大せしめられると、モニタ10d5の画面上のほぼすべてのセルCL1,CL2,・・のX方向寸法(幅寸法)wCL1,wCL2,・・(図3(A)参照)が、モニタ10d5のピクセル5個分のX方向寸法(幅寸法)以上になるか、あるいは、ほぼすべてのセルCL1,CL2,・・のY方向寸法hCL1,hCL2,・・(図3(A)参照)が、モニタ10d5のピクセル5個分のY方向寸法(幅寸法)以上になる。
その結果、従来の荷電粒子ビーム描画装置では、モニタ10d5の画面上に位置する図形階層FGのすべての要素(図形FG1,FG2,・・)(図3(A)参照)が読み込まれ、例えば、図形階層FGの複数の要素(図形FG1,FG2)(図3(A)参照)をモニタ10d5の画面上の同じ位置(ピクセルPX22)(図3(A)参照)にレイアウト表示する処理が重複して行われる。そのため、従来の荷電粒子ビーム描画装置のView Time「VT2」は、非常に大きい値になってしまう。
一方、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図3(B)に示すようにマップMPCL1,・・が作成され、図4〜図6に示すように、例えば、図形階層FGの複数の要素(図形FG1,FG2)をモニタ10d5の画面上の同じ位置(ピクセルPX22)(図3(A)参照)にレイアウト表示する処理が重複して行われない。また、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、モニタ10d5の画面上に位置する図形階層FGのすべての要素(図形FG1,FG2,・・)(図3(A)参照)が読み込まれるのではなく、図11(B)に示すように、フラグの状態が「図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」になっている区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45の割合が例えば100%に到達した場合に、図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)(図11(C)参照)の読み込みが終了せしめられる。そのため、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のView Time「VT1」は、従来の荷電粒子ビーム描画装置のView Time「VT2」に比べて、非常に小さい値に抑制されている(図18中の矢印↓参照)。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)(図18参照)が12倍〜38倍の時に、マップMPCL1,・・(図3(B)参照)を作成する処理、図形階層FGの複数の要素(図形FG1,FG2,・・)がモニタ10d5の画面上の同じ位置(ピクセルPX22,・・)に重複してレイアウト表示されるのを回避する処理(図4〜図6参照)、および、図形階層FGの要素(図形FGn+1,・・)の読み込みが終了せしめられる処理(図10および図11参照)が行われるが、第5の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、代わりに、例えば、モニタ10d5の画面上における図形FG1,FG2,・・のX方向寸法(幅寸法)が、モニタ10d5のピクセル1個分のX方向寸法(幅寸法)よりも大きくなる程度に、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)(図18参照)が拡大せしめられた時(例えば、図18のレイアウト表示の倍率(Zoom No)が23倍より高い時)に、これらの処理を行わないようにすることも可能である。
また、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、マップMPCL1,・・(図3(B)参照)が作成される場合、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)(図18参照)が12倍〜38倍のすべての時に、例えばマップMPCL1がX方向に5分割されると共にY方向に6分割されて、30個の区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45が作成されるが(図3(B)参照)、第6の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、代わりに、例えば、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)(図18参照)が低い時(例えば、図18のレイアウト表示の倍率(Zoom No)が12倍〜18倍の時)に、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)(図18参照)が高い時(例えば、図18のレイアウト表示の倍率(Zoom No)が19倍〜23倍の時)よりも、マップMPCL1,・・(図3(B)参照)に含まれる区画SC00,・・の数を少なくすることも可能である。
詳細には、第6の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)(図18参照)に応じて、マップMPCL1,・・(図3(B)参照)に含まれる区画SC00,・・の数を変更することも可能である。第6の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10によれば、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)(図18参照)が低い時(例えば、図18のレイアウト表示の倍率(Zoom No)が12倍〜18倍の時)に、読み込まれてレイアウト表示される図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)(図3(A)参照)の数を低減することができ、それにより、View Time(図18参照)を小さい値に抑制することができる。
更に、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、マップMPCL1,・・(図3(B)参照)が作成される場合、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)が12倍〜38倍(図18参照)のすべての時に、例えばマップMPCL1がX方向に5分割されると共にY方向に6分割されて、30個の区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45が作成されるが、第7の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、代わりに、例えば、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)が12倍〜38倍(図18参照)の時であって、モニタ10d5の画面上の図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)(図3(A)参照)の数(データ量)が多い時に、モニタ10d5の画面上の図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)(図3(A)参照)の数(データ量)が少ない時よりも、マップMPCL1,・・(図3(B)参照)に含まれる区画SC00,・・の数を少なくすることも可能である。
詳細には、第7の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、モニタ10d5の画面上の図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)(図3(A)参照)の数(データ量)に応じて、マップMPCL1,・・(図3(B)参照)に含まれる区画SC00,・・の数を変更することも可能である。第7の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10によれば、モニタ10d5の画面上の図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)(図3(A)参照)の数(データ量)が多い時に、レイアウト表示される図形階層FGの要素(図形FG1,FG2,・・)(図3(A)参照)の数を低減することができ、それにより、View Time(図18参照)を小さい値に抑制することができる。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図形階層FGの要素(FG1,FG2,・・)の数が多い荷電粒子ビーム描画装置用データD1を高速にレイアウト表示するために、セルマップCLMP1(図3(B)参照)が作成され、図形階層FGの要素(FG1,FG2,・・)の読み込み処理の一部、および、図形階層FGの要素(FG1,FG2,・・)をレイアウト表示するための処理の一部が省略されているが、第8の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、代わりに、セル階層CLの要素(CL1,CL2,・・)の数が多い荷電粒子ビーム描画装置用データD1を高速にレイアウト表示するために、ブロックマップ(図示せず)を作成し、セル階層CLの要素(CL1,CL2,・・)の読み込み処理の一部、および/または、セル階層CLの要素(CL1,CL2,・・)をレイアウト表示するための処理の一部を省略することも可能である。
また、第9の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、代わりに、ブロック階層BLの要素(BL00,BL10,・・)の数が多い荷電粒子ビーム描画装置用データD1を高速にレイアウト表示するために、フレームマップ(図示せず)を作成し、ブロック階層BLの要素(BL00,BL10,・・)の読み込み処理の一部、および/または、ブロック階層BLの要素(BL00,BL10,・・)をレイアウト表示するための処理の一部を省略することも可能である。
あるいは、第10の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、代わりに、フレーム階層FRの要素(FR1,FR2,・・)の数が多い荷電粒子ビーム描画装置用データD1を高速にレイアウト表示するために、チップマップ(図示せず)を作成し、フレーム階層FRの要素(FR1,FR2,・・)の読み込み処理の一部、および/または、フレーム階層FRの要素(FR1,FR2,・・)をレイアウト表示するための処理の一部を省略することも可能である。
一方、例えば、図形階層FGの要素(FG1,FG2,・・)の数が多く、かつ、セル階層CLの要素(CL1,CL2,・・)の数が多い荷電粒子ビーム描画装置用データD1を高速にレイアウト表示しなければならない場合もある。この点に鑑み、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10と同様に、セルマップCLMP1(図3(B)参照)が作成され、図形階層FGの要素(FG1,FG2,・・)の読み込み処理の一部、および、図形階層FGの要素(FG1,FG2,・・)をレイアウト表示するための処理の一部が省略されると共に、後述するように、ブロックマップBLMP21(図19(A)参照)が作成され、セル階層CLの要素(CL1,CL2,・・)をレイアウト表示するための処理の一部、および/または、セル階層CLの要素(CL1,CL2,・・)の読み込み処理の一部が省略される。
図19は第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のモニタ10d5の画面とブロックBL21との関係などを示した図である。詳細には、図19(A)はレイアウト表示の倍率が所定値に設定されている時におけるモニタ10d5(図1参照)の画面とブロックBL21(図2参照)との関係を示しており、図19(B)は図19(A)に示すブロックBL21に対応して作成されたマップMPBL21を示している。
第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1が、レイアウト表示部10dのモニタ10d5の画面にレイアウト表示(ビューワ処理)される場合、図19(A)に示すようにモニタ10d5の画面上におけるブロックBL21のX方向寸法(幅寸法)wBL21がモニタ10d5の例えばピクセル5個分のX方向寸法(幅寸法)より小さく、かつ、ブロックBL21のY方向寸法hBL21がモニタ10d5の例えばピクセル5個分のY方向寸法(幅寸法)より小さい時(つまり、レイアウト表示の倍率が拡大せしめられていない時)には、ブロックBL21に対応するセル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)が、読み込まれず、モニタ10d5の画面にレイアウト表示されない。
つまり、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中のセル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)が読み込まれない程度にレイアウト表示の倍率が低い時(つまり、図19(A)よりもレイアウト表示の倍率が低い時)であって、チップ階層CPの要素(チップCP1,・・)のレイアウト表示が選択されている場合には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10と同様に、例えばチップ階層CPの要素(チップCP1,・・)の輪郭がモニタ10d5の画面上にレイアウト表示される。
また、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中のセル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)が読み込まれない程度にレイアウト表示の倍率が低い時(つまり、図19(A)よりもレイアウト表示の倍率が低い時)であって、フレーム階層FRの要素(フレームFR1,FR2,・・)のレイアウト表示が選択されている場合には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10と同様に、例えばフレーム階層FRの要素(フレームFR1,FR2,・・)の輪郭がモニタ10d5の画面上にレイアウト表示される。
更に、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中のセル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)が読み込まれない程度にレイアウト表示の倍率が低い時(つまり、図19(A)よりもレイアウト表示の倍率が低い時)であって、ブロック階層BLの要素(ブロックBL00,BL10,・・)のレイアウト表示が選択されている場合には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10と同様に、例えばブロック階層BLの要素(ブロックBL00,BL10,・・)の輪郭がモニタ10d5の画面上にレイアウト表示される。
また、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図19(A)に示すように、モニタ10d5の画面上におけるブロックBL21のX方向寸法(幅寸法)wBL21が、モニタ10d5の例えばピクセル5個分のX方向寸法(幅寸法)以上になるか、あるいは、ブロックBL21のY方向寸法hBL21が、モニタ10d5の例えばピクセル5個分のY方向寸法以上になるまでレイアウト表示の倍率が拡大せしめられると、ブロックBL21に対応するセル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)の読み込みが開始される。
具体的には、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、例えば、図19(A)に示すように、ブロックBL21に対応するセル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)の読み込みが開始されるまでレイアウト表示の倍率が拡大せしめられると、ブロックBL21に対応するセル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)が読み込まれる前に、図19(B)に示すように、まず最初に、概略格子状に配列された複数の区画SC00,SC10,SC20,SC30,SC40,SC01,SC11,SC21,SC31,SC41,SC02,SC12,SC22,SC32,SC42,SC03,SC13,SC23,SC33,SC43,SC04,SC14,SC24,SC34,SC44,SC05,SC15,SC25,SC35,SC45にフラグ(「0」または「1」)を有するマップMPBL21が作成される。
詳細には、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図19(A)および図19(B)に示すように、マップMPBL21が、ブロックBL21に対応して作成される。また、マップMPBL21を例えばX方向に複数に分割すると共に、マップMPBL21を例えばY方向に複数に分割することにより、複数の区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45が作成される。
次いで、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図19(B)に示すように、各区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45のフラグが初期化される。つまり、各区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45のフラグが、「セル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」に設定される。
次いで、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ読込ユニット10d1(図1参照)により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中のセル階層CLの要素(セルCL1)(図2および図19(A)参照)が読み込まれる。
図20はセルCL1の配置座標(xCL1,yCL1)および大きさ(X方向寸法wCL1、Y方向寸法hCL1)などを示した図である。詳細には、図20(A)はセルCL1の配置座標(xCL1,yCL1)および大きさ(X方向寸法wCL1、Y方向寸法hCL1)を示しており、図20(B)はモニタ10d5の画面上におけるセルCL1の位置を示しており、図20(C)はマップMPBL21上におけるセルCL1の位置を示している。
次いで、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図20(A)および図20(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、セル階層CLの要素(セルCL1)の配置座標(xCL1,yCL1)、大きさ(X方向寸法wCL1およびY方向寸法hCL1)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX11,PX21,PX12,PX22)が算出される。また、図20(A)および図20(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、セル階層CLの要素(セルCL1)の配置座標(xCL1,yCL1)、大きさ(X方向寸法wCL1およびY方向寸法hCL1)に対応するマップMPBL21上の位置(区画SC11,SC21,SC12,SC22)が算出される。
図21はセルCL1がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。詳細には、図21(A)はセルCL1(図20(B)参照)がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面を示しており、図21(B)はセルCL1(図20(C)参照)がレイアウト表示された後のマップMPBL21のフラグの状態を示している。
次いで、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)により、セル階層CLの要素(セルCL1)をレイアウト表示する色などの情報が付加され、レイアウト表示用のオブジェクトが生成される。次いで、図21(A)に示すように、レイアウト表示ユニット10d4(図1参照)により、セル階層CLの要素(セルCL1)(図20(B)参照)がモニタ10d5の画面上のピクセルPX11,PX21,PX12,PX22の位置にレイアウト表示される。また、図20(C)および図21(B)に示すように、セル階層CLの要素(セルCL1)の位置に対応する区画SC11,SC21,SC12,SC22のフラグが、「セル階層CLの要素(セルCL2,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」(図19(B)参照)から「セル階層CLの要素(セルCL2,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」に切り換えられる。
次いで、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ読込ユニット10d1(図1参照)により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中のセル階層CLの要素(セルCL2)(図2および図19(A)参照)が読み込まれる。
図22はセルCL2の配置座標(xCL2,yCL2)および大きさ(X方向寸法wCL2、Y方向寸法hCL2)などを示した図である。詳細には、図22(A)はセルCL2の配置座標(xCL2,yCL2)および大きさ(X方向寸法wCL2、Y方向寸法hCL2)を示しており、図22(B)はモニタ10d5の画面上におけるセルCL2の位置を示しており、図22(C)はマップMPBL21上におけるセルCL2の位置を示している。
次いで、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図22(A)および図22(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、セル階層CLの要素(セルCL2)の配置座標(xCL2,yCL2)、大きさ(X方向寸法wCL2およびY方向寸法hCL2)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX21)が算出される。また、図22(A)および図22(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、セル階層CLの要素(セルCL2)の配置座標(xCL2,yCL2)、大きさ(X方向寸法wCL2およびY方向寸法hCL2)に対応するマップMPBL21上の位置(区画SC21)が算出される。
次いで、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、セル階層CLの要素(セルCL2)の位置に対応する区画SC21のフラグが「セル階層CLの要素(セルCL2,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」になっているか否かが判定される。この段階では、図21(B)に示すように、セル階層CLの要素(セルCL2)の位置に対応する区画SC21のフラグが「セル階層CLの要素(セルCL2,・・)のレイアウト表示不可」の状態「1」になっているため、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)によるセル階層CLの要素(セルCL2)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が行われない。
詳細には、仮に、セル階層CLの要素(セルCL1)がモニタ10d5の画面にレイアウト表示されると共に、セル階層CLの要素(セルCL2)がモニタ10d5の画面にレイアウト表示される場合には、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のように、セル階層CLの要素(セルCL1)がモニタ10d5の画面にレイアウト表示され、セル階層CLの要素(セルCL2)がモニタ10d5の画面にレイアウト表示されない場合と、レイアウト表示結果が同一になる(つまり、ピクセルPX11,PX21,PX12,PX22が塗りつぶされた状態になる)(図21(A)参照)。
この点に鑑み、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、セル階層CLの要素(セルCL2)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示した場合におけるレイアウト表示結果と、セル階層CLの要素(セルCL2)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示しない場合におけるレイアウト表示結果とが同一になる時には、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)によるセル階層CLの要素(セルCL2)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が省略される。
そのため、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10によれば、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)によりセル階層CLの要素(セルCL2)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が行われる場合よりも、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データD1のレイアウト表示を高速に行うことができる。
換言すれば、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10によれば、セル階層CLのすべての要素に対してレイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)によるモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が行われる場合よりも、階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データD1のレイアウト表示を高速に行うことができる。
図23は第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10の効果を説明するための図である。詳細には、図23の横軸はモニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)を示しており、図23の縦軸は荷電粒子ビーム描画装置用データD1のうち、モニタ10d5の画面上に位置する要素が読み込まれてレイアウト表示されるのに要する時間(View Time)を示している。また、図23において、「VT11」は第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のView Timeを示しており、「VT12」はモニタ10d5の画面上に位置するセル階層CLのすべての要素が読み込まれてレイアウト表示される従来の荷電粒子ビーム描画装置のView Timeを示している。
図23に示す例では、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)が例えば1倍より高い時に、モニタ10d5の画面上のほぼすべてのブロックBL00,・・,BL21,・・のX方向寸法(幅寸法)wBL00,・・,wBL21(図19(A)参照),・・が、モニタ10d5のピクセル5個分のX方向寸法(幅寸法)以上になるか、あるいは、ほぼすべてのブロックBL00,・・,BL21,・・のY方向寸法(幅寸法)hBL00,・・,hBL21(図19(A)参照),・・が、モニタ10d5のピクセル5個分のY方向寸法(幅寸法)以上になる。
その結果、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10においても、従来の荷電粒子ビーム描画装置と同様に、モニタ10d5の画面上に位置するセル階層CLの多数の要素(セルCL1,CL2,・・)(図19(A)参照)が読み込まれる。
一方、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図19(B)に示すようにマップMPBL21,・・が作成され、図20〜図22に示すように、例えば、セル階層CLの複数の要素(セルCL1,CL2)をモニタ10d5の画面上の同じ位置(ピクセルPX11,PX21,PX12,PX22)(図19(A)参照)にレイアウト表示する処理が重複して行われない。そのため、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)が例えば1倍〜6倍の時に、第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のView Time「VT11」は、従来の荷電粒子ビーム描画装置のView Time「VT12」に比べて、小さい値に抑制されている。
第11の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)(図23参照)が例えば7倍〜11倍の時にも、マップMPBL21,・・(図19(B)参照)を作成する処理、セル階層CLの複数の要素(セルCL1,CL2,・・)がモニタ10d5の画面上の同じ位置(ピクセルPX11,PX21,PX12,PX22,・・)に重複してレイアウト表示されるのを回避する処理(図20〜図22参照)等が行われるが、第12の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、代わりに、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)(図23参照)が例えば7倍〜11倍の時に、これらの処理を行わないようにすることも可能である。
つまり、第12の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)(図23参照)が例えば1倍〜6倍の時に、マップMPBL21(図19(A)参照),・・を用いた処理が行われる。また、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)(図23参照)が例えば7倍〜11倍の時に、マップMPBL21(図19(A)参照),・・を用いない従来の荷電粒子ビーム描画装置と同様の処理が行われる。更に、モニタ10d5の画面のレイアウト表示の倍率(Zoom No)(図23参照)が例えば12倍より高い時に、マップMPCL1(図3(A)参照),・・を用いた第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10と同様の処理が行われる。
第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10は、マップのフラグが2種類の状態(「0」および「1」)(図3(B)および図5(B))を有するように構成されているが、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10は、マップのフラグが3種類以上の状態(「0」,「1」,「2」,・・)を有するように構成されている。
図24は第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のモニタ10d5の画面と図2に示すセルCL1との関係などを示した図である。詳細には、図24(A)はレイアウト表示の倍率が所定値に設定されている時におけるモニタ10d5の画面とセルCL1との関係を示しており、図24(B)は図24(A)に示すセルCL1に対応して作成されたマップMPCL1を示している。
第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1が、レイアウト表示部10dのモニタ10d5の画面にレイアウト表示(ビューワ処理)される場合、図24(A)に示すようにモニタ10d5の画面上におけるセルCL1のX方向寸法(幅寸法)wCL1がモニタ10d5の例えばピクセル5個分のX方向寸法(幅寸法)より小さく、かつ、セルCL1のY方向寸法hCL1がモニタ10d5の例えばピクセル5個分のY方向寸法(幅寸法)より小さい時(つまり、レイアウト表示の倍率が拡大せしめられていない時)には、セルCL1に対応する図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,FG21,FG22,・・)が、読み込まれず、モニタ10d5の画面にレイアウト表示されない。
つまり、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,FG21,FG22,・・)が読み込まれない程度にレイアウト表示の倍率が低い時(つまり、図24(A)よりもレイアウト表示の倍率が低い時)であって、チップ階層CPの要素(チップCP1,・・)のレイアウト表示が選択されている場合には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10と同様に、例えばチップ階層CPの要素(チップCP1,・・)の輪郭がモニタ10d5の画面上にレイアウト表示される。
また、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,FG21,FG22,・・)が読み込まれない程度にレイアウト表示の倍率が低い時(つまり、図24(A)よりもレイアウト表示の倍率が低い時)であって、フレーム階層FRの要素(フレームFR1,FR2,・・)のレイアウト表示が選択されている場合には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10と同様に、例えばフレーム階層FRの要素(フレームFR1,FR2,・・)の輪郭がモニタ10d5の画面上にレイアウト表示される。
更に、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,FG21,FG22,・・)が読み込まれない程度にレイアウト表示の倍率が低い時(つまり、図24(A)よりもレイアウト表示の倍率が低い時)であって、ブロック階層BLの要素(ブロックBL00,BL10,・・)のレイアウト表示が選択されている場合には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10と同様に、例えばブロック階層BLの要素(ブロックBL00,BL10,・・)の輪郭がモニタ10d5の画面上にレイアウト表示される。
また、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,FG21,FG22,・・)が読み込まれない程度にレイアウト表示の倍率が低い時(つまり、図24(A)よりもレイアウト表示の倍率が低い時)であって、セル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)のレイアウト表示が選択されている場合には、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10と同様に、例えばセル階層CLの要素(セルCL1,CL2,・・)の輪郭がモニタ10d5の画面上にレイアウト表示される。
更に、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図24(A)に示すように、モニタ10d5の画面上におけるセルCL1のX方向寸法(幅寸法)wCL1が、モニタ10d5の例えばピクセル5個分のX方向寸法(幅寸法)以上になるか、あるいは、セルCL1のY方向寸法hCL1が、モニタ10d5の例えばピクセル5個分のY方向寸法以上になるまでレイアウト表示の倍率が拡大せしめられると、セルCL1に対応する図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,FG21,FG22,・・)の読み込みが開始される。
具体的には、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、例えば、図24(A)に示すように、セルCL1に対応する図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,FG21,FG22,・・)の読み込みが開始されるまでレイアウト表示の倍率が拡大せしめられると、セルCL1に対応する図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,FG21,FG22,・・)が読み込まれる前に、図24(B)に示すように、まず最初に、概略格子状に配列された複数の区画SC00,SC10,SC20,SC30,SC40,SC01,SC11,SC21,SC31,SC41,SC02,SC12,SC22,SC32,SC42,SC03,SC13,SC23,SC33,SC43,SC04,SC14,SC24,SC34,SC44,SC05,SC15,SC25,SC35,SC45にフラグ(「0」、「1」、「2」または「3」)を有するマップMPCL1が作成される。
詳細には、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図24(A)および図24(B)に示すように、マップMPCL1が、セルCL1に対応して作成される。また、マップMPCL1を例えばX方向に複数に分割すると共に、マップMPCL1を例えばY方向に複数に分割することにより、複数の区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45が作成される。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図24(B)に示すように、各区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45のフラグが初期化される。つまり、各区画SC00,SC10,・・,SC35,SC45のフラグが、「第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,・・)のレイアウト表示可、かつ、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21,FG22,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」に設定される。
第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,・・)が第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21,FG22,・・)よりも先に読み込まれるか、あるいは、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21,FG22,・・)が第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,・・)よりも先に読み込まれるかは、場合によって異なる。まず最初に、第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,・・)が第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21,FG22,・・)よりも先に読み込まれる場合について説明する。
第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、マップMPCL1のフラグの初期化に続き、データ読込ユニット10d1(図1参照)により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11)(図24(A)参照)が読み込まれる。
図25は第1レイヤーに属する図形FG11の配置座標(xFG11,yFG11)および大きさ(X方向寸法wFG11、Y方向寸法hFG11)などを示した図である。詳細には、図25(A)は第1レイヤーに属する図形FG11の配置座標(xFG11,yFG11)および大きさ(X方向寸法wFG11、Y方向寸法hFG11)を示しており、図25(B)はモニタ10d5の画面上における図形FG11の位置を示しており、図25(C)はマップMPCL1上における図形FG11の位置を示している。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図25(A)および図25(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11)の配置座標(xFG11,yFG11)、大きさ(X方向寸法wFG11およびY方向寸法hFG11)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX00)が算出される。また、図25(A)および図25(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11)の配置座標(xFG11,yFG11)、大きさ(X方向寸法wFG11およびY方向寸法hFG11)に対応するマップMPCL1上の位置(区画SC00)が算出される。
図26は第1レイヤーに属する図形FG11がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。詳細には、図26(A)は第1レイヤーに属する図形FG11(図25(B)参照)がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面を示しており、図26(B)は第1レイヤーに属する図形FG11(図25(C)参照)がレイアウト表示された後のマップMPCL1のフラグの状態を示している。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)により、第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11)をレイアウト表示する色などの情報が付加され、レイアウト表示用のオブジェクトが生成される。次いで、図26(A)に示すように、レイアウト表示ユニット10d4(図1参照)により、第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11)(図25(B)参照)がモニタ10d5の画面上のピクセルPX00の位置にレイアウト表示される(第1の色で塗りつぶされる)。また、図25(C)および図26(B)に示すように、第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11)の位置に対応する区画SC00のフラグが、「第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12,・・)のレイアウト表示可、かつ、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21,FG22,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」(図24(B)参照)から「第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12,・・)のレイアウト表示不可、かつ、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21,FG22,・・)のレイアウト表示可」の状態「1」に切り換えられる。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ読込ユニット10d1(図1参照)により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12)(図24(A)参照)が読み込まれる。
図27は第1レイヤーに属する図形FG12の配置座標(xFG12,yFG12)および大きさ(X方向寸法wFG12、Y方向寸法hFG12)などを示した図である。詳細には、図27(A)は第1レイヤーに属する図形FG12の配置座標(xFG12,yFG12)および大きさ(X方向寸法wFG12、Y方向寸法hFG12)を示しており、図27(B)はモニタ10d5の画面上における図形FG12の位置を示しており、図27(C)はマップMPCL1上における図形FG12の位置を示している。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図27(A)および図27(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12)の配置座標(xFG12,yFG12)、大きさ(X方向寸法wFG12およびY方向寸法hFG12)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX00)が算出される。また、図27(A)および図27(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12)の配置座標(xFG12,yFG12)、大きさ(X方向寸法wFG12およびY方向寸法hFG12)に対応するマップMPCL1上の位置(区画SC00)が算出される。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12)の位置に対応する区画SC00のフラグが「第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12,・・)のレイアウト表示不可、かつ、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21,FG22,・・)のレイアウト表示可」の状態「1」または「第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12,・・)のレイアウト表示不可、かつ、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22,・・)のレイアウト表示不可」の状態「3」になっているか否かが判定される。この段階では、図26(B)に示すように、第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12)の位置に対応する区画SC00のフラグが「第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12,・・)のレイアウト表示不可、かつ、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21,FG22,・・)のレイアウト表示可」の状態「1」になっているため、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)による第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が行われない。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ読込ユニット10d1(図1参照)により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21)(図24(A)参照)が読み込まれる。
図28は第2レイヤーに属する図形FG21の配置座標(xFG21,yFG21)および大きさ(X方向寸法wFG21、Y方向寸法hFG21)などを示した図である。詳細には、図28(A)は第2レイヤーに属する図形FG21の配置座標(xFG21,yFG21)および大きさ(X方向寸法wFG21、Y方向寸法hFG21)を示しており、図28(B)はモニタ10d5の画面上における図形FG21の位置を示しており、図28(C)はマップMPCL1上における図形FG21の位置を示している。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図28(A)および図28(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21)の配置座標(xFG21,yFG21)、大きさ(X方向寸法wFG21およびY方向寸法hFG21)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX00)が算出される。また、図28(A)および図28(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21)の配置座標(xFG21,yFG21)、大きさ(X方向寸法wFG21およびY方向寸法hFG21)に対応するマップMPCL1上の位置(区画SC00)が算出される。
図29は第1レイヤーに属する図形FG11および第2レイヤーに属する図形FG21がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。詳細には、図29(A)は第1レイヤーに属する図形FG11(図25(B)参照)および第2レイヤーに属する図形FG21(図28(B)参照)がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面を示しており、図29(B)は第1レイヤーに属する図形FG11(図25(C)参照)および第2レイヤーに属する図形FG21(図28(C)参照)がレイアウト表示された後のマップMPCL1のフラグの状態を示している。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)により、第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11)および第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21)をレイアウト表示する色などの情報が付加され、レイアウト表示用のオブジェクトが生成される。次いで、図29(A)に示すように、レイアウト表示ユニット10d4(図1参照)により、第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11)(図25(B)参照)および第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21)(図28(B)参照)がモニタ10d5の画面上のピクセルPX00の位置にレイアウト表示される(第2の色で塗りつぶされる)。また、図28(C)および図29(B)に示すように、第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11)および第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21)の位置に対応する区画SC00のフラグが、「第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12,・・)のレイアウト表示不可、かつ、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22,・・)のレイアウト表示可」の状態「1」(図26(B)参照)から「第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12,・・)のレイアウト表示不可、かつ、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22,・・)のレイアウト表示不可」の状態「3」に切り換えられる。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ読込ユニット10d1(図1参照)により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22)(図24(A)参照)が読み込まれる。
図30は第2レイヤーに属する図形FG22の配置座標(xFG22,yFG22)および大きさ(X方向寸法wFG22、Y方向寸法hFG22)などを示した図である。詳細には、図30(A)は第2レイヤーに属する図形FG22の配置座標(xFG22,yFG22)および大きさ(X方向寸法wFG22、Y方向寸法hFG22)を示しており、図30(B)はモニタ10d5の画面上における図形FG22の位置を示しており、図30(C)はマップMPCL1上における図形FG22の位置を示している。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図30(A)および図30(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22)の配置座標(xFG22,yFG22)、大きさ(X方向寸法wFG22およびY方向寸法hFG22)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX00)が算出される。また、図30(A)および図30(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22)の配置座標(xFG22,yFG22)、大きさ(X方向寸法wFG22およびY方向寸法hFG22)に対応するマップMPCL1上の位置(区画SC00)が算出される。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22)の位置に対応する区画SC00のフラグが「第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,・・)のレイアウト表示可、かつ、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22,・・)のレイアウト表示不可」の状態「2」または「第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12,・・)のレイアウト表示不可、かつ、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22,・・)のレイアウト表示不可」の状態「3」になっているか否かが判定される。この段階では、図29(B)に示すように、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22)の位置に対応する区画SC00のフラグが「第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG12,・・)のレイアウト表示不可、かつ、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22,・・)のレイアウト表示不可」の状態「3」になっているため、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)およびレイアウト表示ユニット10d4(図1参照)による第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22)をモニタ10d5の画面にレイアウト表示するための処理が行われない。
次に、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21,FG22,・・)が第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,・・)よりも先に読み込まれる場合について説明する。
第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、マップMPCL1のフラグの初期化(図24(B)参照)に続き、データ読込ユニット10d1(図1参照)により、荷電粒子ビーム描画装置用データD1中の第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21)(図24(A)参照)が読み込まれる。
図31は第2レイヤーに属する図形FG21の配置座標(xFG21,yFG21)および大きさ(X方向寸法wFG21、Y方向寸法hFG21)などを示した図である。詳細には、図31(A)は第2レイヤーに属する図形FG21の配置座標(xFG21,yFG21)および大きさ(X方向寸法wFG21、Y方向寸法hFG21)を示しており、図31(B)はモニタ10d5の画面上における図形FG21の位置を示しており、図31(C)はマップMPCL1上における図形FG21の位置を示している。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、図31(A)および図31(B)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21)の配置座標(xFG21,yFG21)、大きさ(X方向寸法wFG21およびY方向寸法hFG21)に対応するモニタ10d5の画面上の位置(ピクセルPX00)が算出される。また、図31(A)および図31(C)に示すように、データ処理ユニット10d2(図1参照)により、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21)の配置座標(xFG21,yFG21)、大きさ(X方向寸法wFG21およびY方向寸法hFG21)に対応するマップMPCL1上の位置(区画SC00)が算出される。
図32は第2レイヤーに属する図形FG21がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面などを示した図である。詳細には、図32(A)は第2レイヤーに属する図形FG21(図31(B)参照)がレイアウト表示された状態におけるモニタ10d5の画面を示しており、図32(B)は第2レイヤーに属する図形FG21(図31(C)参照)がレイアウト表示された後のマップMPCL1のフラグの状態を示している。
次いで、第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、レイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3(図1参照)により、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21)をレイアウト表示する色などの情報が付加され、レイアウト表示用のオブジェクトが生成される。次いで、図32(A)に示すように、レイアウト表示ユニット10d4(図1参照)により、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21)(図31(B)参照)がモニタ10d5の画面上のピクセルPX00の位置にレイアウト表示される(第3の色で塗りつぶされる)。また、図31(C)および図32(B)に示すように、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG21)の位置に対応する区画SC00のフラグが、「第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,・・)のレイアウト表示可、かつ、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22,・・)のレイアウト表示可」の状態「0」(図24(B)参照)から「第1レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG11,FG12,・・)のレイアウト表示可、かつ、第2レイヤーに属する図形階層FGの要素(図形FG22,・・)のレイアウト表示不可」の状態「2」に切り換えられる。
第14の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10では、上述した第1から第13の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10を適宜組み合わせることも可能である。
以下、本発明のパターン検査装置の第1の実施形態について説明する。図33は第1の実施形態のパターン検査装置20の概略的な構成図である。第1の実施形態のパターン検査装置20では、図33に示すように、例えば半導体集積回路などのレイアウトデータ(設計データ、CADデータ)を例えばパターン検査装置用データ作成装置(図示せず)によって変換することにより得られたパターン検査装置用データD3が、例えばディスク形式で入力される。パターン検査装置用データD3は、図2に示す荷電粒子ビーム描画装置用データD1と同様に、例えば、チップ階層CP、チップ階層CPよりも下位のフレーム階層FR、フレーム階層FRよりも下位のブロック階層BL、ブロック階層BLよりも下位のセル階層CL、および、セル階層CLよりも下位の図形階層FGに階層化されている。
更に、第1の実施形態のパターン検査装置20では、図33に示すように、例えば、第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10の荷電粒子ビーム10a1bによって試料M上に実際に描画されたパターンに基づいて作成されたパターン検査装置用データD4が、例えばディスク形式で入力される。
詳細には、第1の実施形態のパターン検査装置20では、図33に示すように、検査部20aに入力されたパターン検査装置用データD3,D4に基づいて、例えば第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10の荷電粒子ビーム10a1bによって試料M上に実際に描画されたパターンなどの検査が行われる。
更に、第1の実施形態のパターン検査装置20では、図33に示すように、パターン検査装置用データD3が、検査部20aに入力されるのみならず、レイアウト表示部20bにも入力される。つまり、第1の実施形態のパターン検査装置20では、図2に示す荷電粒子ビーム描画装置用データD1と同様に階層化されたパターン検査装置用データD3が、レイアウト表示部20bのモニタ20b5の画面にレイアウト表示(ビューワ処理)される。
第1の実施形態のパターン検査装置20のレイアウト表示部20bのデータ読込ユニット20b1は、図1に示す第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のレイアウト表示部10dのデータ読込ユニット10d1と同様に構成されている。また、第1の実施形態のパターン検査装置20のレイアウト表示部20bのデータ処理ユニット20b2は、図1に示す第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のレイアウト表示部10dのデータ処理ユニット10d2と同様に構成されている。更に、第1の実施形態のパターン検査装置20のレイアウト表示部20bのレイアウト表示オブジェクト生成ユニット20b3は、図1に示す第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のレイアウト表示部10dのレイアウト表示オブジェクト生成ユニット10d3と同様に構成されている。
また、第1の実施形態のパターン検査装置20のレイアウト表示部20bのレイアウト表示ユニット20b4は、図1に示す第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のレイアウト表示部10dのレイアウト表示ユニット10d4と同様に構成されている。更に、第1の実施形態のパターン検査装置20のレイアウト表示部20bのモニタ20b5は、図1に示す第1の実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のレイアウト表示部10dのモニタ10d5と同様に構成されている。
更に、第1の実施形態のパターン検査装置20のレイアウト表示部20bでは、上述した第1から第14のいずれかの実施形態の荷電粒子ビーム描画装置10のレイアウト表示部10dにおける荷電粒子ビーム描画装置用データD1をレイアウト表示するための処理と同様の処理が、パターン検査装置用データD3に対して行われる。
10 荷電粒子ビーム描画装置
10a 描画部
10a1b 荷電粒子ビーム
10d レイアウト表示部
10d5 モニタ

Claims (5)

  1. 第1階層の要素を含むと共に、第1階層よりも下位の第2階層に少なくとも第1要素と第2要素とを含む階層化された荷電粒子ビーム描画装置用データを読み込む読込手段と、
    荷電粒子ビーム描画装置用データをレイアウト表示する画面と、
    概略格子状に配列された複数の区画にフラグを有するマップと、
    第2階層の第1要素が読み込まれ、第1要素の位置に対応するマップ上の区画が算出されると、第2階層の第1要素の位置に対応する区画のフラグを「第2階層の要素のレイアウト表示可」の状態から「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態に切り換える切換手段と、
    第2階層の第2要素の位置に対応する区画のフラグが「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態になっているか否かを判定する判定手段と、
    第2階層の第2要素の位置に対応する区画のフラグが「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態になっている場合に、第2階層の第2要素を画面上にレイアウト表示する処理を中止するレイアウト表示処理中止手段とを具備することを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 荷電粒子ビーム描画装置用データが、第1要素および第2要素の他に多数の要素を第2階層に含んでおり、
    フラグの状態が「第2階層の要素のレイアウト表示可」の状態から「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態に切り換わった区画の割合が所定値に到達した場合に第2階層の要素の読み込みを終了させる読込終了手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 第1階層の要素を含むと共に、第1階層よりも下位の第2階層に少なくとも第1要素と第2要素とを含む、荷電粒子ビームにより描画されたパターンを検査するための階層化されたパターン検査装置用データを読み込む読込手段と、
    パターン検査装置用データをレイアウト表示する画面と、
    概略格子状に配列された複数の区画にフラグを有するマップと、
    第2階層の第1要素が読み込まれ、第1要素の位置に対応するマップ上の区画が算出されると、第2階層の第1要素の位置に対応する区画のフラグを「第2階層の要素のレイアウト表示可」の状態から「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態に切り換える切換手段と、
    第2階層の第2要素の位置に対応する区画のフラグが「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態になっているか否かを判定する判定手段と、
    第2階層の第2要素の位置に対応する区画のフラグが「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態になっている場合に、第2階層の第2要素を画面上にレイアウト表示する処理を中止するレイアウト表示処理中止手段とを具備することを特徴とするパターン検査装置。
  4. 第1階層の要素を含むと共に、第1階層よりも下位の第2階層に少なくとも第1要素と第2要素とを含む荷電粒子ビーム描画装置用データまたはパターン検査装置用データを画面にレイアウト表示するレイアウト表示方法において、
    第2階層の第1要素および第2要素の読み込みが開始されるまでレイアウト表示の倍率が拡大せしめられると、概略格子状に配列された複数の区画にフラグを有するマップを作成する工程と、
    第2階層の第1要素を読み込む工程と、
    第2階層の第1要素を画面上にレイアウト表示する工程と、
    第2階層の第1要素が読み込まれ、第1要素の位置に対応するマップ上の区画が算出されると、第2階層の第1要素の位置に対応する区画のフラグを「第2階層の要素のレイアウト表示可」の状態から「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態に切り換える工程と、
    第2階層の第2要素を読み込む工程と、
    第2階層の第2要素の位置に対応する区画のフラグが「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態になっているか否かを判定する工程と、
    第2階層の第2要素の位置に対応する区画のフラグが「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態になっている場合に、第2階層の第2要素を画面上にレイアウト表示する処理を中止する工程とを含むことを特徴とするレイアウト表示方法。
  5. フラグの状態が「第2階層の要素のレイアウト表示可」の状態から「第2階層の要素のレイアウト表示不可」の状態に切り換わった区画の割合が所定値に到達した場合に第2階層の要素の読み込みを終了させる工程を更に含むことを特徴とする請求項4に記載のレイアウト表示方法。
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