JP2010218141A - 搬送制御方法、制御装置及び搬送システム - Google Patents

搬送制御方法、制御装置及び搬送システム Download PDF

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Abstract

【目的】搬送効率を実質的に高めることのできる搬送制御方法、制御装置及び搬送システムを提供する。
【構成】新たに複数の製品ロットの搬送要求が略同時にあった場合に、当該複数の製品ロットが1台の搬送車によって一括して搬送可能か否かを判定し、当該複数の製品ロットが一括して搬送可能であると判定した場合に、該1台の搬送車に向けた制御信号として、当該複数の製品ロットのための一括搬送制御信号を生成する。当該複数の製品ロットの一括搬送に対応する移動時間または距離を予測し、当該移動時間または距離が所定閾値を越えている場合には、先の一括搬送制御信号の生成を抑止する。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体製品等の製品ロット(以下、単にロットと称する)を自動搬送車に積載して所定の搬送エリア周辺に位置する搬送元から搬送先に搬送する搬送制御方法、制御装置及び搬送システムに関する。
半導体装置の製造システムにおいては、従来から複数の半導体ウエハがまとめられたロットを搬送するのに自動搬送システムが用いられる。かかる自動搬送システムにおいては、ロットを搬送する自動搬送車とこれを制御する自動搬送制御装置とが備えられ、製造プロセスの進展に応じて、半導体ウエハに対する洗浄、乾燥及びエッチング等の処理を行う処理装置間や、これら処理装置とロットを一時的に保管する保管倉庫(ストッカ)との間においてロットを自動的に搬送することが行われる。
半導体装置の製造システムにおける使用に限られず、幾つかの自動搬送システムが知られている。例えば、特許文献1は、搬送物をある搬送方向へ搬送中の自動搬送車に対して、同じ搬送方向への搬送物がさらにあった場合にはその搬送物も合わせて1台の自動搬送車により搬送する技術を開示している。特許文献2は、搬送要求に対して複数の搬送車がその要求に応じて移動するのに要する時間(ステーションへの到達時間)を算出し、最短となる搬送車へ搬送要求をするように制御する技術を開示している。これら何れの技術もが1台で搬送元からの搬送物を搬送することを前提とし、搬送効率の向上が意図されている。
特開平11−282534号公報 特開平11−327644号公報
しかしながら、1台の搬送車が複数の搬送元からの搬送物を搬送する自動制御は、むしろ搬送効率を損なう場合がある。例えば、搬送車の現在位置に対して搬送元の一方までの距離が長い場合や、複数の搬送元との間の距離が長い場合に移動時間を多く要することがある。
図1を参照すると、イントラベイ(INTRA BAY)とも称される自動化された半導体設備のレイアウトが示されている。搬送車11及び12の各々は、ホストコンピュータから送信される搬送元及び搬送先を指示する搬送指令を元にロット毎に搬送を個別に実行する。しかし、ロット毎の搬送指令が複数同時刻帯に生成された場合、双方の搬送指令の搬送先が同一であれば、空き状態の搬送車が他に何台あるかに関わらず、1台で搬送できる最大ロット数を搬送するように当該搬送車へ指示がなされる。例えば、複数の搬送指令が結合され、装置B32のロットと装置D34のロットとを格納倉庫35に搬送するように指令されたとする。この場合、本図に示されるに、搬送車11が当初の停止位置(P14)から下方に移動し装置B32の移載点である停止位置(P15)に移動し、装置Bからロットを積載して姿勢変更の後に停止位置(P27)に移動する。さらに、ここで姿勢変更した後に装置D34の移載点である停止位置(P25)に移動する。搬送車11は装置D34からロットを積載して姿勢変更の後に格納倉庫35の移載点である停止位置P1まで移動する。例えば、各停止位置間の距離すなわち1区間を「1m」、搬送車の速度は一律「1m/s」、搬送車の姿勢変更時間を「1sec」と仮定する。この場合、搬送指令が結合されず搬送車11及び12の各々が各ロットを個別に搬送する場合には、搬送車11が装置B32に到達するには姿勢変更を含めて2secで足り、搬送車12が装置D34に到達するにも2secで足りる。しかし、搬送指令が結合された場合には、搬送車11は装置B32と装置D34に移動するのに計10secを必要とする。このように、搬送指令が結合されて複数の搬送元から各々のロットを搬送しようとする場合に、搬送車の現在位置によっては、実質的にはむしろより長い移動時間を必要とすることになる。
本発明の目的は、搬送効率を実質的に高めることのできる搬送制御方法、制御装置及び搬送システムを提供することである。
本発明による制御方法は、各々が製品ロットを複数の移載点間に跨がって搬送する複数の搬送車と、各製品ロットの搬送要求毎に当該製品ロットの搬送を指令する制御信号を前記搬送車の何れかに供給する制御装置と、を含む自動搬送システムにおける制御方法であって、新たに複数の製品ロットの搬送要求が略同時にあった場合に、当該複数の製品ロットが前記搬送車の1つによって一括して搬送可能か否かを判定する一括搬送判定ステップと、当該複数の製品ロットが一括して搬送可能であると判定した場合に、前記搬送車の1つに向けた制御信号として、当該複数の製品ロットのための一括搬送制御信号を生成する一括搬送制御ステップと、当該複数の製品ロットの一括搬送に対応する移動時間または距離を予測し、当該移動時間または距離が所定閾値を越えている場合には、前記一括搬送制御ステップにおける一括搬送制御信号の生成を抑止する一括搬送抑止ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明による制御装置は、各々が製品ロットを複数の移載点間に跨がって搬送する複数の搬送車の何れかに、各製品ロットの搬送要求毎に当該製品ロットの搬送を指令する制御信号を供給する制御装置であって、新たに複数の製品ロットの搬送要求が略同時にあった場合に、当該複数の製品ロットが前記搬送車の1つによって一括して搬送可能か否かを判定する一括搬送判定手段と、当該複数の製品ロットが一括して搬送可能であると判定した場合に、前記搬送車の1つに向けた制御信号として、当該複数の製品ロットのための一括搬送制御信号を生成する一括搬送制御手段と、当該複数の製品ロットの一括搬送に対応する移動時間または距離を予測し、当該移動時間または距離が所定閾値を越えている場合には、前記一括搬送制御ステップにおける一括搬送制御信号の生成を抑止する一括搬送抑止手段と、を含むことを特徴とする。
本発明による搬送システムは、各々が製品ロットを複数の移載点間に跨がって搬送する複数の搬送車と、各製品ロットの搬送要求毎に当該製品ロットの搬送を指令する制御信号を前記搬送車の何れかに供給する制御装置と、を含む搬送システムであって、新たに複数の製品ロットの搬送要求が略同時にあった場合に、当該複数の製品ロットが前記搬送車の1つによって一括して搬送可能か否かを判定する一括搬送判定手段と、当該複数の製品ロットが一括して搬送可能であると判定した場合に、前記搬送車の1つに向けた制御信号として、当該複数の製品ロットのための一括搬送制御信号を生成する一括搬送制御手段と、当該複数の製品ロットの一括搬送に対応する移動時間または距離を予測し、当該移動時間または距離が所定閾値を越えている場合には、前記一括搬送制御ステップにおける一括搬送制御信号の生成を抑止する一括搬送抑止手段と、を含むことを特徴とする。
本発明による搬送制御方法、制御装置及び搬送システムによれば、複数の製品ロットを一台の搬送車による一括搬送を行った場合に発生する移動時間の増大を抑止する構成が与えられる。これにより、搬送効率を実質的に高めることができる。
従来技術による個別搬送形態を説明する説明図である。 本発明の実施例であり、本発明による自動搬送システムの構成を示すブロック図である。 図2に示した自動搬送制御装置の内部構成を示すブロック図である。 図2に示した制御情報テーブル群の設定例を示す図である。 本発明による制御方法の処理手順を示すシーケンス図である。 本発明を用いた第1の運用例を示す図である。 本発明を用いた第2の運用例を示す図である。 本発明を用いた第3の運用例を示す図である。
本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
図2は、本発明の実施例であり、本発明による自動搬送システムの構成を示している。ここで、自動搬送システムは、基本的に、複数の自動搬送車(本実施例においては3つの自動搬送車)11〜13(以下、搬送車11〜13と称す)と、搬送車11〜13が移動する範囲を画定する搬送エリア30と、搬送車11〜13の各々に制御信号を無線にて供給することによって制御する自動搬送制御装置20と、を含む。自動搬送制御装置20は、操作入力またはホストコンピュータ等から製品ロット毎の搬送要求信号を受け付ける。
搬送エリア30は、本実施例においては、ロットを格納する1台の格納倉庫35と、4台の半導体処理装置である装置A31、装置B32、装置C33及び装置D34とに接している。搬送エリア30は、搬送車11〜13が移動可能な範囲を与え、搬送車11〜13の各々の位置を画定する停止位置(P1〜P30)が30箇所登録されている。移載点は5箇所登録されている。格納倉庫35の移載点は停止位置P1であり、装置A31の移載点は停止位置P7であり、装置B32の移載点は停止位置(P15)であり、装置C33の移載点は停止位置(P24)であり、装置D34の移載点は停止位置(P25)である。
図3は、図2に示した自動搬送制御装置の内部構成を示している。ここで、自動搬送制御装置20は、制御信号送信部21と、搬送要求信号受信部22と、個別搬送制御部23と、一括搬送制御部24と、一括搬送抑止部25と、制御情報テーブル群26とを含む。
制御信号送信部21は、搬送車の状態を管理すると共に、個別搬送制御部23が生成した個別搬送制御信号または一括搬送制御部24が生成した一括搬送制御信号を搬送車11〜13の各々に供給する。搬送要求信号受信部22は、操作入力またはホストコンピュータ等から供給される搬送要求信号を受け付ける。搬送要求信号は、通常、製品ロット毎に生成され、当該製品ロットの搬送元及び搬送先に各々が対応する2つの移載点を指示する情報を含む。個別搬送制御部23は、搬送要求信号に応じて、製品ロット毎に1つの搬送車が個別に搬送するための個別搬送制御信号を生成する。一括搬送制御部24は、複数の製品ロットについて1つの搬送車が一括して搬送するための一括搬送制御信号を生成する。一括搬送抑止部25は、一括搬送制御部24が複数の製品ロットについて1つの搬送車が一括して搬送すると決定した場合にも、当該搬送車の予想移動時間を予測し、当該予測時間が所定の閾値を越えている場合に、当該一括搬送制御信号の生成を抑止する。制御情報テーブル群26は、個別搬送制御部23、一括搬送制御部24及び一括搬送抑止部25の動作に必要な各種情報を保持する。
予想移動時間は、例えば、「走行時間の総和+搬送車の姿勢変更時間の総和」として求められ、より具体的には((最短走行距離÷搬送車の速度)+(搬送車の姿勢変更時問×搬送車の姿勢変更回数))として求められる。ここで、予想移動時間をTとし、搬送エリア1区間の距離をdとし、各搬送車の速度をvとし、移載点間の経路に沿った累積区間数をnとし、移載点間の経路に沿って移動する際に必要とする姿勢変更の累積回数をmとし、1回の姿勢変更に要する時間をTaとすると、予想移動時間Tは、以下の式(1)により与えられる。
T=d/v×n+Ta×m 式(1)
図4は、図3に示した制御情報テーブル群の設定例を示している。制御情報テーブル群26は、共通情報テーブル261と、移載点情報テーブル262と、搬送車情報テーブル263とからなる。共通情報テーブル261は、自動搬送システムにおいて共通する情報を保持する。例えば、本図に示されるように、共通情報テーブル261は、搬送エリア内の複数区間各々の区間長(d)と、搬送車速度(v)と、搬送車の姿勢変更時間Taと、搬送車1台に積載可能な製品ロット数と、閾値Tdと、同一時間帯判定の時間幅ΔTと、を含む。閾値Tdは予想移動時間と比較される値であり、予想移動時間が越える場合には一括搬送を抑制される。閾値Tdの値は使用者によって任意の値に設定され得る。同一時間帯判定の時間幅ΔTは、結合対象の複数の搬送要求信号を待つ時間幅を意味する。
移載点情報テーブル262は、移載点の位置情報に対応付けて移載点の識別情報を含む。例えば、本図に示されるように、移載点情報テーブル262は、位置情報として搬送エリアの停止位置の番号を保持し、各停止位置の番号に対応付けて装置A31〜装置D34等の装置名を指定している。搬送車情報テーブル263は、各搬送車毎に、最新すなわち現在時点における位置情報と姿勢情報とを保持する。例えば、本図に示されるように、搬送車情報テーブル263は、各搬送車毎に、最新の現在位置と現在姿勢と現在状態とが設定される。現在位置は、例えば、搬送エリアの停止位置番号にて表記される。現在姿勢は、例えば、搬送エリアのX軸及びY軸との配向関係を表す表記方法、例えば、「+/−X方向」の如き方法によって表記される。もちろん、現在位置は通常の座標表記であっても良いし、現在姿勢は通常の方位角表記であっても良い。現在状態は、空車または配車の何れかの状態が設定される。
図5は、本発明による制御方法の処理手順を示している。この処理手順は、自動搬送制御装置20と、搬送車11及び12とが連携して実行される。
先ず、自動搬送制御装置20は、製品ロット毎に搬送要求信号を受信する(ステップS1)。製品ロット毎の搬送要求信号は、例えば半導体製造プロセスを統括制御するホストコンピュータにより生成される。ホストコンピュータは、各処理工程の完了毎にこれを認識して、次の処理工程に対応する装置に当該ロットを搬送するように搬送要求信号を生成する。また、次の処理工程に対応する装置が搬送エリア内に無い場合には、ホストコンピュータは、当該ロットを格納倉庫に搬送するように搬送要求信号を生成する。
次に、自動搬送制御装置20は、略同時に複数の搬送要求信号が到来したか否かを判定する(ステップS2)。ここで、略同時とは同時刻帯に到来したか否かを意味する。同時刻帯に到来したか否かの判定に必要な時間幅ΔTは、半導体製造プロセスにおける各処理工程の処理時間や次工程への許容待ち時間等から使用者が適切に設定する必要がある。時間幅は例えば2min(分)である。略同時に複数の搬送要求信号が到来しない場合はステップS8に進む。
略同時に複数の搬送要求信号が到来した場合、自動搬送制御装置20は、当該複数のロットについて一括搬送可能か否かを判定する(ステップS3)。複数の搬送車のうちの何れか1台、ここでは、搬送車11が空車状態にあって当該複数のロットが積載可能であるかが判定される。一括搬送が不可能と判定した場合にはステップS8に進む。
一括搬送が可能と判定した場合、自動搬送制御装置20は、搬送車11について予想移動時間が所定の閾値を越えているか否かを判定する(ステップS4)。予想移動時間は、上記した式(1)に基づいて算出される。予想移動時間が所定の閾値を越えている場合にはステップS8に進む。
予想移動時間が所定の閾値を越えていない場合に、自動搬送制御装置20は、搬送車11に向けて一括搬送制御信号を生成して送信する(ステップS5)。これにより、複数ロットの各搬送要求信号が結合されて、1つの一括搬送制御信号が生成されたことになる。
一方、搬送車11は、常に一括搬送制御信号や個別搬送制御信号の到来を待ち受け状態にあり、一括搬送制御信号が到来したか否かを判定する(ステップS6)。もし一括搬送制御信号が到来すれば、これに応じて、搬送車11は一括搬送を実行する(ステップS7)。
ステップS2〜S5の処理手順の結果、一括搬送制御信号が生成されない、すなわち抑止された場合に、自動搬送制御装置20は、個別搬送制御信号を生成して搬送車11及び12に各々送信する(ステップS8)。これに応じて、搬送車11は、個別搬送を実行する(ステップS9)。搬送車12も、個別搬送を実行する(ステップS10)。
以上の処理手順は、2ロットを1台で一括搬送する形態が示されたが、3ロット以上を1台で一括搬送する形態も可能である。かかる形態おいて一括搬送が抑止された場合には、3ロットを3つの搬送車で個別搬送することも可能であるが、2ロットを3台の搬送車のうちの1台に、残りの1ロットを残りの2台の搬送車のうちの1台に振り分ける処理も可能である。
図6〜図8は、本発明を用いた3つの運用例を各々示している。上記したように、予想移動時間は式(1)により表されるが、ここでは説明の容易性のために1区間(d)を「1m」とし、搬送車の速度(v)を一律「1m/s」とし、さらに搬送車の姿勢変更時間Taを「1sec」とする。また、抑制判定の閾値Tdは「7」に設定されているとする。従って、予想移動時間Tに関する式(1)は、以下の式(2)にて簡略化して表され、予想移動時間Tの値は閾値Tdと容易に比較することができる。
T= n + m 式(2)
図6を参照すると、第1の運用例が示されている。ここで、装置B32(搬送元)と装置C33(搬送元)から格納倉庫35(搬送先)へ同時刻帯に搬送要求信号があったとする。この場合、まず、自動搬送制御装置20が搬送車の位置を認識する。この場合は停止位置(P14)に搬送車11がいると認識する。
現在搬送車11がX軸方向へ向いているとすると、装置B32へはY軸方向へ移動しなければならないので、姿勢変更を1回必要とする。この段階で、累積姿勢変更回数mについて見ると、m=1となる。
その後、搬送車11は、停止位置(P14)から(P15)へ移動し、装置B32よりロットを搬出する。この段階で、累積区間移動数nを見ると、n=1となる。
その後、搬送車11は、停止位置(P15)から(P24)まで移動するが、停止位置(P15)から(P24)までは姿勢変更を1回必要とし、停止位置(P15)から(P24)までの移動区間の数は3である。この段階で、n=4及びm=2となる。
この段階で算出される総和Tは、T=n+mから「6」となる。この値が所定の閾値「7」と比較され、少ない値と判定される為、搬送車11に対し同一搬送先への結合指令が生成される。
図7を参照すると、第2の運用例が示されている。ここで、装置B32と装置D34から格納倉庫35へ同時刻帯に搬送要求信号があったとする。この場合、まずは上記と同様の処理がなされ、搬送車11の現在位置が認識される。現在、搬送車11はX軸方向へ向いているとする。装置B32へはY軸方向へ移動しなければならないので、姿勢変更を1回必要とする。この段階でm=1となる。
その後、搬送車11は停止位置(P14)から(P15)へ移動し、装置B32よりロットを搬出する。この段階でn=1となる。その後、搬送車11は停止位置(P15)から(P25)まで移動するが、停止位置(P15)から(P25)までは姿勢変更を2回必要とし、停止位置(P15)から(P25)までの移動区間は6である。この段階で、n=7及びm=3となる。
この段階で算出される総和Tは、T=n+mから「10」となり、所定の閾値「7」と比較され、大きい値と判定される為、搬送車11に対し同一搬送先への指令は結合されない。
図8を参照すると、第3の運用例が示されている。ここでは、第2の運用例に引き続いて、搬送車11に対し同一搬送先への指令は結合されなかったことから、搬送車12に対し同様の処理がなされる。装置B32と装置D34から格納倉庫35へ同時刻帯に搬送要求信号があったことから、先ず、搬送車12の現在位置が停止位置(P23)であると認識される。現在搬送車12はX軸方向へ向いているとする。装置D34へはY軸方向へ移動しなければならないので、姿勢変更を1回必要とする。この段階でm=1となる。
その後、搬送車12は停止位置(P23)から(P22)へ移動する。この段階でn=1となる。その後、搬送車12は停止位置(P22)から(P25)まで移動するが、停止位置(P22)から(P25)までは姿勢変更を1回必要とし、停止位置(P22)から(P25)までの移動区間の数は1である。この段階でn=2となる。
その後、搬送車12は停止位置(P25)から(P15)まで移動するが、停止位置(P25)から(P15)までは姿勢変更を2回必要とし、移動区間の数は6ある。この段階で、n=8及びm=4となる。
この段階で算出される総和Tは、T=n+mから「12」となり、使用者が設定した閾値「7」と比較され大きい値と判定される為、搬送車12に対しても同一搬送先への指令は結合されない。これ以上、搬送エリア内に搬送車が存在しない場合、装置B32から格納装置35への搬送指令と装置D34から格納倉庫35への搬送制御信号は個別に生成されることになる。
以上の実施例から明らかなように、本発明による搬送制御方法、制御装置及び搬送システムは、予想移動時間に基づき、効率が悪いと判断される無軌道自動搬送車等の搬送車における同一搬送先への搬送要求の結合を抑制する。言い換えると、同一搬送先への搬送指令を結合することで、搬送先が同一な複数のロットを1台の搬送車を配車することによって効率的な搬送を実現し最大効率達成を目指すものであったが、従来は、配車される搬送車の位置、移動距離または移動時間に対する考慮が不十分であった。これに対して、本発明は効率の悪い同一搬送先への制御信号の結合を抑制し、さらに搬送効率を高めることができる。
本発明による効率化を数値にて検証すると、装置B32と装置D34の搬出指令は搬送車11と搬送車12に振り分けられるため、それぞれ搬送車11が装置B32よりロットを搬出するのに必要とする時間は2secである。搬送車12が装置D34よりロットを搬出するのに必要とする時間は4secである。但し、搬送車11と搬送車12は同時に移動を開始するため、装置B32と装置D34からロットが搬出されるまで時間は最大4secなる。従って、一括搬送において2つの搬送元(装置B及び装置D)に跨がる移動時間が10sec(図1の説明参照)であるのに比して60%の時間短縮効果がある。
尚、以上の実施例において、一括搬送を抑制する判定基準は、予想移動時間と所定の閾値との比較によってなされたが、本発明にかかる限定はなく、他の判定基準が用いられても良い。例えば、1つの搬送元が搬送車の現在位置より所定距離以上離れている場合に抑止するという判定基準や、あるいは両方の判定基準を組み合わせた基準が用いられても良い。さらに、移積点間の移動時間を問題とするのみならず、全体の搬送時間を判定基準の対象としも良い。
また、以上の実施例において2つの移載点間の移動時間が判定基準の対象とされたが、本発明にかかる限定はなく、3つ以上のロット数に対応して3つ以上の移載点間の移動時間が判定基準の対象とされても良い。
さらに、以上の実施例において複数の搬送元から1つの搬送先への一括搬送の形態が示されたが、本発明にかかる限定はなく、1つの搬送元から複数の搬送先への一括搬送の形態においても本発明は適用され得る。
11、12、13 搬送車
20 自動搬送制御装置
21 制御信号送信部
22 搬送要求信号受信部
23 個別搬送制御部
24 一括搬送制御部
25 一括搬送抑止部
26 制御情報テーブル群
30 搬送エリア
31〜34 装置A〜D
35 格納倉庫

Claims (5)

  1. 各々が製品ロットを複数の移載点間に跨がって搬送する複数の搬送車と、各製品ロットの搬送要求毎に当該製品ロットの搬送を指令する制御信号を前記搬送車の何れかに供給する制御装置と、を含む搬送システムにおける制御方法であって、
    新たに複数の製品ロットの搬送要求が略同時にあった場合に、当該複数の製品ロットが前記搬送車の1つによって一括して搬送可能か否かを判定する一括搬送判定ステップと、
    当該複数の製品ロットが一括して搬送可能であると判定した場合に、前記搬送車の1つに向けた制御信号として、当該複数の製品ロットのための一括搬送制御信号を生成する一括搬送制御ステップと、
    当該複数の製品ロットの一括搬送に対応する移動時間を予測し、当該移動時間が所定閾値を越えている場合には、前記一括搬送制御ステップにおける一括搬送制御信号の生成を抑止する一括搬送抑止ステップと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  2. 前記一括搬送抑止ステップは、前記移動時間として、前記複数の移載点間のうちの少なくとも2つの移載点間の経路を走行するのに要する走行時間と、当該経路を走行する際に要する搬送車姿勢変更時間と、の合計値を算定することを特徴とする請求項1記載の制御方法。
  3. 前記一括搬送抑止ステップよって当該複数の製品ロットについて一括搬送制御信号の生成が抑止された場合に、当該複数の製品ロットの各製品ロットについて個別の搬送制御信号を前記制御信号として生成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1又は2記載の制御方法。
  4. 各々が製品ロットを複数の移載点間に跨がって搬送する複数の搬送車の何れかに、各製品ロットの搬送要求毎に当該製品ロットの搬送を指令する制御信号を供給する制御装置であって、
    新たに複数の製品ロットの搬送要求が略同時にあった場合に、当該複数の製品ロットが前記搬送車の1つによって一括して搬送可能か否かを判定する一括搬送判定手段と、
    当該複数の製品ロットが一括して搬送可能であると判定した場合に、前記搬送車の1つに向けた制御信号として、当該複数の製品ロットのための一括搬送制御信号を生成する一括搬送制御手段と、
    当該複数の製品ロットの一括搬送に対応する移動時間を予測し、当該移動時間が所定閾値を越えている場合には、前記一括搬送制御ステップにおける一括搬送制御信号の生成を抑止する一括搬送抑止手段と、
    を含むことを特徴とする制御装置。
  5. 各々が製品ロットを複数の移載点間に跨がって搬送する複数の搬送車と、各製品ロットの搬送要求毎に当該製品ロットの搬送を指令する制御信号を前記搬送車の何れかに供給する制御装置と、を含む搬送システムであって、
    新たに複数の製品ロットの搬送要求が略同時にあった場合に、当該複数の製品ロットが前記搬送車の1つによって一括して搬送可能か否かを判定する一括搬送判定手段と、
    当該複数の製品ロットが一括して搬送可能であると判定した場合に、前記搬送車の1つに向けた制御信号として、当該複数の製品ロットのための一括搬送制御信号を生成する一括搬送制御手段と、
    当該複数の製品ロットの一括搬送に対応する移動時間を予測し、当該移動時間が所定閾値を越えている場合には、前記一括搬送制御ステップにおける一括搬送制御信号の生成を抑止する一括搬送抑止手段と、
    を含むことを特徴とする搬送システム。
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