JP2010217592A - トナー補給装置及び画像形成装置 - Google Patents

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信幸 田口
Kunihiro Oyama
邦啓 大山
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正行 山根
Takeshi Uchitani
武志 内谷
Ichiro Kadota
一郎 門田
Satoru Yoshida
悟 吉田
Takuya Seshimo
卓弥 瀬下
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Abstract

【課題】回転により内部のトナーを搬送するトナー収納容器のガタツキを低減してカートリッジの回転数や回転時間のバラツキを抑制し、安定したトナー補給量を行って高画質な画像を得られるトナー補給装置を提供する。
【解決手段】回転することでその内部に収納したトナーを端部側に形成されたトナー排出口側に搬送するトナー収納容器100Yと、トナー収納容器を保持するとともに、トナー排出口と対向することで当該トナー排出口から排出されるトナーを受けるトナー補給口が形成されていて、当該トナー補給口で受けたトナーを現像装置へ搬送するトナー補給部60Yとを備えたトナー補給装置600Yは、トナー収納容器の回転時のぶれを規制する規制部材33を備えている。
【選択図】図8

Description

本発明は、電子写真方式を用いた複写機やプリンタあるいはこれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に関し、特に、補給トナーが収納されたトナー収納容器のガタつき防止に関する。
トナーとキャリアからなる2成分現像剤を用いた複写機やレーザプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置は、像担持体となる感光体上に形成された静電潜像に現像装置から供給されるトナーを付着させて可視像化し、定着装置により紙などの記録材に定着して記録物を生成している。このようにトナーは現像により消費されることから、画像形成装置では、装置本体にトナー補給装置を設け、消費分のトナーを現像装置へ補給可能としているものが多い。
トナー補給装置は、着脱自在に設けられ、内部にトナーを収納したトナー収納容器(以下、「トナーカートリッジ」と記す)から排出されたトナーをトナー補給部のトナータンク部で貯留し、トナータンク部に貯留されたトナーを現像装置へ向けて例えば搬送スクリューなどで搬送している。そして、トナーカートリッジが空となると、予め用意されているトナー充填済みの新しいトナーカートリッジと交換している。
トナーカートリッジには、ボックス型や、特許文献1に記載のような、装置の奥行き方向に長く形成されたボトル型がある。ボトル型のトナーカートリッジは、特許文献1のように装置本体の上方から着脱するタイプや、装置本体に対してボトル軸線方向にスライドさせて着脱するタイプがある。
画像形成装置には、高画質化の要求はもちろん小型化、低コスト化が求められている。低コストを図ったトナーカートリッジには、トナーが充填されたボトル部に搬送溝が一体に形成されていて、ボトル部を回転させることでトナーを搬送するタイプが多く用いられている。
高画質化の要求に対応するには、トナー補給量の安定化が必要であるとされている。これは一度に大量のトナーを現像装置に補給すると、急激なトナー濃度の上昇によりトナー飛散や濃度ムラ等の画像が発生するため、1回当たりのトナー補給量を少なくし、その分、補給回数を多くして補給している。特にボトルタイプで搬送溝を有するトナーカートリッジでは、トナーカートリッジの回転数や回転時間で補給量が決定されるため、この回転数や回転時間のばらつきを低減することが、トナー補給量の安定化へ繋がることになる。 トナーカートリッジを軸線方向にスライドさせて着脱する構成においては、着脱時の作業性を考慮してトナーカートリッジとその周囲の部材との間にクリアランス(隙間)を設けている。しかし、このクリアランスは着脱作業時のガタつきや、トナーカートリッジが回転する際のガタつきの原因となり、トナーカートリッジを回転駆動する駆動系への負担となる。駆動系への負担は、トナーカートリッジの回転数のばらつきとなって現れるため、トナー補給量の安定化を図るには改善の余地がある。
本発明は、回転することで内部のトナーを搬送するトナーカートリッジのガタつきを低減することで、当該カートリッジの回転数や回転時間のバラツキを抑制し、安定したトナー補給量を得ることで、高画質な画像を得られるトナー補給装置及び画像形成装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、回転によりその内部に収納したトナーを端部側に形成されたトナー排出口側に搬送するトナー収納容器と、トナー収納容器を保持するとともに、トナー排出口と対向することで当該トナー排出口から排出されるトナーを受けるトナー補給口が形成されていて、当該トナー補給口で受けたトナーを現像装置へ搬送するトナー補給部とを備えたトナー補給装置において、トナー収納容器の回転時のぶれを規制する規制部材を備えたことを特徴としている。
トナー補給部は、トナー収納容器を回転可能に保持する保持部を有し、トナー収納容器を回転操作することでトナー排出口とトナー補給口とが連通するとともに、トナー収納容器を回転操作する際に保持部と接触する位置に、規制部材配置した。
トナー収納容器は、回転操作する途中で保持部の一部と係合し、当該係合する位置とトナー収納容器の中心を挟んで反対側に規定部材を配置した。
トナー収納容器は、回転駆動されることで内部のトナーをトナー排出口に向って搬送するボトル部と、ボトル部を外側から覆って回転自在に支持するとともにボトル部に弾性的に係合する爪部が形成されたケース部とを備え、トナー補給部は、ケース部を回転可能に支持し、ケース部を回転操作してトナー排出口とトナー補給口とを連通させた状態でケース部を固定する保持部を有し、ケース部が保持部に固定されている状態で、爪部と接触する位置に規制部材を設けた。
トナー収納容器は、保持部に対する着脱方向に長く形成され、かつ、その長手方向を水平方向として保持部に装着される。
本発明にかかる、潜像担持体表面に形成された潜像を現像装置内のトナーにより現像してトナー像を形成し、形成されたトナー像を記録材に転写する画像形成装置では、現像装置にトナーを補給するトナー補給装置として上記何れかに説明したトナー補給装置を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、トナー補給部に回転自在に保持されていて、回転することによりその内部に収納したトナーをトナー補給部に搬送するトナー収納容器の回転時のぶれを規制部材で規制するので、トナー収納容器のガタつきが低減してトナー収納容器の回転数や回転時間のバラツキを抑制でき、安定したトナー補給量を行えるとともに、高画質な画像を得られる。
本発明によれば、保持部によって回転自在に保持されたトナー収納容器を、トナー排出口とトナー補給口とを連通するために回転操作をする際に、保持部と接触する位置に規制部材を配置したので、回転操作時におけるトナー収納容器のブレが規制部材によって規制される。このため、トナー収納容器のガタツキを低減がしてトナー収納容器の回転数や回転時間のバラツキを抑制でき、安定したトナー補給量を行えるとともに、高画質な画像を得られる。
本発明によれば、回転駆動されることで内部のトナーをトナー排出口に向って搬送するボトル部と、ボトル部を外側から覆って回転自在に支持するとともにボトル部に弾性的に係合する爪部が形成されたケース部とを備え、ケース部を回転操作してトナー排出口とトナー補給口とを連通させた状態でケース部を固定する保持部に、ケース部が保持部に固定されている状態で、爪部と接触する位置に規制部材を設けたので、爪部の弾性変形による変位が規制部材によって規制される。このため、回転駆動されるボトル部のガタつきが低減してボトル部の回転数や回転時間のバラツキを抑制でき、安定したトナー補給量を行えるとともに、高画質な画像を得られる。
本発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成を示す全体図である。 現像装置を有するプロセスカートリッジの概略構成を示す拡大図である。 本発明の一実施形態であるトナー補給装置の概略構成を示す斜視図である。 トナー収納容器のボトル部とケース部の構成を示す拡大断面図である。 トナー補給部とその動作の概略構成を示す図である。 トナー補給部の内部構成とトナー搬送動作を説明するための拡大図である。 トナー補給部の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態の構成と、トナー補給部に装着されたトナー補給容器の停止位置での状態を容器挿入側から見た図である。 第1の実施形態の構成と、トナー補給部に装着されたトナー補給容器のロック位置での状態を容器挿入側から見た図である。 第1の実施形態にかかる規制部材が設けられたトナー補給容器の一部破断拡大斜視図である。 トナー補給容器が停止位置を占めた時の規制部材の状態を示す一部破断拡大斜視図である。 トナー補給容器がロック位置を占めた時の規制部材の状態を示す一部破断拡大斜視図である。 第1の実施形態にかかる規制部材の変形例が形成されたトナー補給容器の一部破断拡大斜視図である。 第1の実施形態にかかる規制部材の高さを説明するための容器挿入側から見た図である。 第1の実施形態にかかる規制部材の配置位置を説明するための容器挿入側から見た図である。 本発明の第2の実施形態の構成と規制部材の構成を示す拡大斜視図である。 第2の実施形態にかかる規制部材の構成と、その作用を示す拡大断面図である。 トナー収容容器を回転するトルクとトナー補給量との関係を示す特性図である。 トナー収容容器とトナー補給部の寸法ガタとトナー収容容器を回転するトルクの関係を示す特性図である。 第2の実施形態が適用された場合と従来例との比較性能を示す特性図である。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。各実施の形態や変形例等に亘り、同一の機能および形状等を有する部材や構成部品等の構成要素については、同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がないものは適宜断わりなく省略することがある。
本実施形態において、画像形成装置は、タンデム方式を採用してフルカラー画像を形成可能なカラープリンタ(以下、「プリンタ」と略記する)である。まず、図1を参照してプリンタとしての基本構成とその動作について説明し、この後に本実施形態特有の構成部分について説明する。
図1に示すプリンタは、装置本体1の下部に記録材としての用紙Pが収納される給紙部2が配設され、その上方に画像形成部3を配置した構成となっている。画像形成部3には、像担持体を備えた複数の作像手段として4個の作像ユニット8Y,8C,8M,8BKを備えた作像部8と、複数のローラ4,5,6およびこれらのローラ4,5,6に巻き掛けられた可撓性を有する無端ベルトにより構成された中間転写体としての中間転写ベルト7aを有する中間転写ユニット7と、前記各像担持体に光書込みを行う光書込み部としての光書き込みユニット15と、用紙Pにトナー像を定着する定着装置19と、各色の補給用のトナーが収納されたトナー収納容器となるトナーカートリッジ100Y,100C,100M,100BKと、トナーカートリッジ100Y,100C,100M,100BK内のトナーをそれぞれ後述する各現像装置に供給するトナー補給部60Y,60C,60M,60BKを備えたトナー補給装置600Y,600C,600M,600BKが設けられている。
作像ユニット8Y,8C,8M,8BKおよび中間転写ユニット7は、装置本体1に対して着脱自在に構成されている。給紙部2から定着装置19までの間には、画像形成部3で画像形成された用紙Pを搬送する搬送経路Rが形成されている。ローラ6は、後述する2次転写装置を構成しており、一点鎖線で示す搬送経路Rに臨んで配置されている。搬送経路Rの端部R1は、装置本体1の上部に形成された排紙部20を構成する積載部としての排紙トレイ22に臨むべく開放されている。なお、作像ユニット8Y,8C,8M,8BKは、プロセスカートリッジユニット8Y,8C,8M,8BKとも呼ばれる。符合21は排紙ローラ対を示す。
中間転写ベルト7aのローラ4とローラ5の間は中間転写ベルト7aの下部側ベルト走行辺に相当している。中間転写ベルト7aには、ローラ6と対向する部位に2次転写装置となる2次転写ローラ16が搬送経路Rに臨むように配設され、ローラ4と対向する部位にベルト表面を清掃するベルトクリーニング装置17が配設されている。
作像部8は、中間転写ベルト7aの下部側ベルト走行辺に対向するように配置されることで、中間転写ベルト7aの下方に配設されている。本実施形態において、各作像ユニット8Y,8C,8M,8BKは、基本的には同一の構成であり、図1では代表して作像ユニット8BKの構成にのみ構成要素の符号を付している。各作像ユニット8Y,8C,8M,8BKは、中間転写ベルト7aに接する像担持体としての感光体ドラム10をそれぞれ具備している。各感光体ドラム10BKの周りには、帯電装置11BK、現像装置12BK、クリーニング装置13BKがそれぞれ配置されている。各感光体ドラム10が中間転写ベルト7aに接する位置における中間転写ベルト7aの内側には、1次転写を行う転写手段としての転写ローラ14BKがそれぞれ設けられている。
各作像ユニット8Y,8C,8M,8BKにおいては、各現像装置12に収容されている現像剤としてのトナーの色が異なる点のみ相違し、その他の構成は基本的に同様である。各作像ユニットがそれぞれ備えた現像装置には、それぞれイエロー,シアン,マゼンタ、ブラックのトナーが収容されている。各現像装置12は、トナーが減ると装置本体1の上部に装着・セットされたトナーカートリッジ100Y,100C,100M,100BKから補給用のトナーがそれぞれ供給されるように構成されている。
光書き込みユニット15は、光変調されたレーザ光Lを各感光体ドラム10の表面に照射して、その感光体表面に色毎の潜像を形成するものであり、本実施形態では、作像部8の下方に配置されている。
図2において、イエローを表す符号「Y」を現像装置12の符号の末尾に付加し、作像ユニット8Yの現像装置12Yを代表してその細部構成を説明する。同様に、同図において現像装置12Cは作像ユニット8Cに、現像装置12Mは作像ユニット8Mに、現像装置12BKは作像ユニット8BKに、それぞれ対応して配設されるものを表している。
現像装置12Yは、内部に磁界発生手段を備え、磁性粒子であるキャリアとトナーとを含む二成分系現像剤(以下、単に「現像剤」という)Gを表面に担持して感光体ドラム10Yの外周表面と対向する現像領域まで搬送する剤担持手段・現像剤担持体としての現像スリーブ25Yと、現像スリーブ25Y上に担持されて搬送される現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材としてのドクターブレード26Yと、ドクターブレード26Yの現像剤搬送方向上流側に形成され現像領域まで搬送されずに同ブレード26Yで規制された現像剤を収容する現像剤収容部27Yと、現像剤収容部27Yに隣接して形成され、トナー補給装置60Yから供給されるトナーTを収容するトナー収容部28Yと、トナーTおよび現像剤Gを現像剤収容部27Yとトナー収容部28Yとの間で攪拌搬送するためのトナー搬送スクリュー28YA、29YBとを具備している。
次に、プリンタの動作を説明する。図1に示すプリンタでは、画像形成動作が開始されると、各作像ユニット8Y,8C,8M,8BKの各感光体ドラ10Y,10C,10M,10BKが図示しない駆動装置によって時計回り方向に回転駆動され、各感光体ドラムの表面がそれぞれの帯電装置11Y,11C,11M,11BKによって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体ドラムの外周表面には、光書き込みユニット15からレーザ光Lがそれぞれ照射されて、それぞれの表面に静電潜像が形成される。この際、各感光体ドラムに露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタおよびブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように形成された静電潜像は、各感光体ドラムと現像装置12Y,12C,12M,12BKの間を通る時、各現像装置のトナーによってトナー像として可視像化される。
ここで、図2を参照して現像装置12Yを代表してその細部動作を説明する。現像装置12Yにおいては、現像スリーブ25Y上に現像剤層が形成される。また、現像スリーブ25Yの回転により搬送される現像剤層の動きにより、現像剤収容部27YからトナーTが現像G内に取り込まれる。このトナーTの取り込みは、現像剤Gが所定のトナー濃度範囲内になるように行われる。現像剤G中に取り込まれたトナーTは、キャリアとの摩擦帯電により帯電する。帯電したトナーを含む現像剤Gは、内部に磁極を有する現像スリーブ25Yの表面に供給され、その磁力により担持される。現像スリーブ25Yに担持された現像剤層は、現像スリーブ2Y5の回転に伴い図2中矢印方向に搬送される途中において、ドクターブレード26Yで現像剤の層厚を規制された後、感光体ドラム10Yと対向する現像領域まで搬送される。現像領域では、感光体ドラム10Y上に形成された静電潜像に基づく現像が行われる。現像スリーブ25Y上に残った現像剤層は、現像スリーブ25Yの回転に伴い現像剤収容部27の現像剤搬送方向上流部分に搬送される。
中間転写ベルト7aが巻き掛けられた複数のローラ4,5,6のうちの1つのローラが、図1において図示していない駆動装置によって反時計回り方向に回転駆動され、これにより中間転写ベルト7aが矢印で示す反時計回り方向に走行駆動されることで、他のローラが従動回転する。このように走行する中間転写ベルト7aには、図2に示すようにイエローのトナーを有する現像装置12Yを具備する作像ユニット8Yで形成されたイエローのトナー像が転写ローラ14Yによって転写される。その転写されたイエロートナー像には、作像ユニット8C,8Mおよび8BKで形成されたシアントナー像、さらにマゼンタトナー像およびブラックトナー像がそれそびれの転写ローラ14C,14Mおよび14BKによって順次重ね転写され、こうして中間転写ベルト7aはその表面にフルカラーのトナー像を担持する。
トナー像が転写された後の各感光体ドラムの表面に付着する残留トナーは、各クリーニング装置13Y、13C,13Mおよび13BKによって夫々の感光体ドラムの表面から除去され、次いでその表面が図示していない除電装置によって除電作用を受け、その表面電位が初期化されて次の画像形成に備えられる。
一方、給紙部2から給紙される用紙Pは、搬送経路Rに送り込まれ、2次転写ローラ16よりも搬送経路Rの上流側(給紙部2側)に配設されたレジストローラ対18によって給紙タイミングを取られて、ローラ6と2次転写ローラ16とが対向する2次転写部に給送される。このとき2次転写ローラ16には、中間転写ベルト7a表面のトナー像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、これによって中間転写ベルト7aの表面のトナー像が用紙P上に一括して転写される。トナー像を転写された用紙Pは、定着装置19へと搬送され、定着装置19を通過する際に熱と圧が加えられてトナー像が溶融されて定着される。トナー像が定着された用紙Pは、搬送経路Rの端部R1に配設された排出ローラ対21へと搬送され、排出ローラ対21によって排紙トレイ22へと排出される。トナー像を用紙Pに転写後の中間転写ベルト7aは、このベルトに残留したトナーがベルトクリーニング装置17より除去される。
このように構成されたタンデム方式のプリンタは、4個の作像ユニット8Y,8M,8C,8BKを中間転写ベルト7aに対向して設け、中間転写ベルト7aに順次各色のトナー像を重ね転写するため、例えば作像手段が1つで4色の現像装置を持ち、中間転写ベルト上にトナー像を重ね転写し、その後用紙に転写する形式のものと比べて、作像時間を大幅に短縮することができる。また、装置本体1の上部に積載部としての排紙トレイ22が配置されているので、装置本体1から排紙トレイ22が周囲に飛び出ることがなく、設置面積や占有面積が小さくなるという利点を有する。
以上の説明は、用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、作像部8の作像ユニットの何れか1つを使用して単色画像を形成したり、2色または3色の画像を形成したりすることもできる。また、本実施形態のプリンタを用いてモノクロ印刷をする場合には、作像ユニット8BKの感光体ドラム10BK上にのみ静電潜像を形成して同ユニットによって現像して用紙Pに転写し、定着装置19で定着すればよい。
次に、本実施形態の特徴的な構成となるトナー収納容器とトナー補給装置について説明する
図1に示すよう、装置本体1の上部には、トナーカートリッジ100Y,100M,100C,100Kと、各トナーカートリッジ内のトナーを、各色に対応する現像装置内のトナー消費に応じて各現像装置に補給するトナー補給部60Y,60M,60C,60Kが設けられている。本形態では、トナーカートリッジ00Y,100M,100C,100Kとトナー補給部60Y,60M,60C,60Kでトナー補給装置600Y,600M,600C,600Kが構成されている。
4つのトナーカートリッジ100Y,100M,100C,100Kとトナー補給部60Y,60M,60C,60Kは、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、ここでは代表してイエローのトナーが収納されているトナー収納容器100Yと、このトナー収納容器100Yから現像装置12Yにトナー補給するトナー補給部60Yを用いて、それぞれの構成と動作について説明する。なお、トナー補給装置600M,600C,600BKの構成は、トナー補給装置600Yで色識別のために付した「Y」をそれぞれ、符号にM,C,BKに置き換えたものである。
図3に示すように、トナーカートリッジ100Yは、矢印Aで示す装置の奥行き方向となる着脱方向に長く形成されたボトルタイプのもので、トナー(補給トナー)が収納された略円筒状のボトル部101Yと、ボトル部101Yの一端101Yaに係合してボトル部101Yと相対的に回転可能であって、ボトル部101Yの一端101Yaを回転自在に支持するとともに、トナー補給部60Yへ装着されるケース部102Yとで構成されている。ボトル部101Yには、その内部のトナーをケース102Y側へと搬送する螺旋状の凹凸部がボトル部と一体成型されている。
トナーカートリッジ100Yは、ボトル101Yとケース部102Yとが一体化された状態で、ケース部102Yを手前にして装置本体1の手前側から奥側に向かって押し込まれることで装置本体1に設置される。このとき、ケース部102Yはトナー補給部60Yに形成されているカートリッジ保持部66Yに保持され、ボトル部101Yの他端101Ybは装置本体1の奥側に配置された駆動機構200Yと連結される。
駆動機構200Yは、駆動モータ201Yと、駆動モータ201Yの駆動トルクをボトル部101Yに伝達する複数の歯車からなる駆動力伝達機構202Yとを備えている。駆動モータ201Yは、図5に示すように制御部80と接続されていて、制御部80からの駆動信号によって適宜作動してボトル部101Yを回転駆動するように構成されている。このため、駆動モータ201Yが作動するとボトル部101Yが回転駆動し、螺旋状の凹凸部の作用により内部のトナーがケース部102Y側に向かって搬送される。
ケース部102Yは、図4に示すように、筒状のホルダ103Yと、ホルダ103Yの端部を覆う有底状のキャップ部104Yで構成されている。ホルダ103Yとキャップ部104Yは樹脂製であって一体的に構成されている。ホルダ103Yには、内部に位置するボトル部101Yの一端側に弾性変形によって係合する複数の爪部105Yが周方向に複数形成されている。ボトル部101Yはこの爪部105Yによって軸方向への移動が規制されつつ周方向へは回転可能にケース102Yに保持される。
キャップ部104Yは、トナーカートリッジ100Yの交換時に作業者がつかむハンドル106Yと、ボトル部101Yの端部に形成されたトナー排出用の開口101Ycと連通する開口104YAと、トナー補給部60Yへトナーを送り込むトナー排出口107Yと、トナー排出口107Yを開閉するシャッター部材108Yが形成されている。シャッター部材108Yは、通常トナー排出口107Yを閉じていて、トナー補給部60Yに装着されてロック位置を占めるとトナー排出口107Yを開口し、トナー補給部60Yへのトナー補給を可能にしている。キャップ部104Yには、ボトル部101Yの端部に形成された開口101Ycと対向するようにリング状のシール部材109Yが貼り付けられていて、ボトル部101Yをケース部102Yに装着して際に、キャップ部104Yとボトル部101Yの間からトナーが漏られないよう構成されている。
トナー補給部60Yは、図5,図6に示すように。トナータンク部61Y、トナー搬送部62Y、トナー落下経路64Y、撹拌部材65Y、カートリッジ保持部66Y、トナー検知手段としてのトナーエンドセンサ70Y等で構成されている。
トナータンク部61Yは、トナーカートリッジ100Yのトナー排出口107の下方に配設されていて、トナーカートリッジ100から排出されたトナーが貯留される。トナータンク部61Yの底部は、トナー搬送部62Y,63Yの上流部に接続されている。
トナータンク部61Yの壁面(底部から所定高さの位置である。)には、トナータンク部61Yに貯留されたトナーが所定量以下になったことを検知するトナーエンドセンサ70Yが設置されている。トナーエンドセンサ70Yとしては、圧電センサ等を用いることができる。トナーエンドセンサ70Yは制御部80と接続されている。そして、トナーエンドセンサ70Yによってトナータンク部61Yに貯留されたトナーが所定量以下になったことが制御部80にて検知(トナーエンド検知)されると、制御部80の制御により駆動機構200Yの駆動モータ201Yによってトナーカートリッジ100Yのボトル部101Yを所定時間回転駆動されてトナータンク部61Yに一定量のトナー補給を行う。さらに、このような制御を繰り返してもトナーエンドセンサ70Yによるトナーエンド検知が解除されない場合には、トナーカートリッジ100Y内にトナーがないものとして、装置本体1の表示部(不図示である。)にトナーカートリッジ100Yの交換を促す旨の表示を行う。
トナータンク部61Yの中央(トナーエンドセンサ70Yの近傍である。)には、トナータンク部61Yに貯留されたトナーの凝集を防ぐ撹拌部材65Yが設置されている。撹拌部材65Yは、軸部に可撓性部材65Yaが設置されたもので、図5において時計方向に回転することによりトナータンク部61Y内のトナーを撹拌する。さらに、撹拌部材65Yの可撓性部材65Yaの先端が、回転周期でトナーエンドセンサ70Yの検知面に摺接することで、トナーエンドセンサ70Yの検知面にトナーが固着して検知精度が低下する不具合を抑止している。撹拌部材65Yは図5において時計方向に回転するので、可撓性部材65Yaはトナータンク部61Yの垂直な壁面に配置されたトナーエンドセンサ70Yの検知面を上から下に摺擦することになる。これにより、検知面近傍の滞留トナーは常に重力方向に掃き落とされる作用を周期的に常に受けることになり、それでもなお存在するトナーに対してトナー有無の検知がされることになる。したがって、トナーエンドセンサ70Yの検知精度が良好になる。
図6を参照して、トナー搬送部62Yは、トナータンク部61Yに貯留されたトナーを斜め上方(図4の矢印方向である。)に搬送するものである。詳しくは、トナー搬送部62Yは、トナータンク部61Yの底部(最下点)から現像装置5Yの上方(落下口64Yaの位置である。)に向けてトナーを直線的に搬送するトナー搬送スクリュー621Yと、トナー搬送スクリュー621Yに近接する内壁を有するトナー搬送管622Y等で構成されている。
トナー搬送スクリュー621Yは、軸部に螺旋状にスクリューが形成されたものであって、軸受を介してトナー搬送管622Yに回転自在に支持されている。トナー搬送管622Yは、その上流側がトナータンク部61Yに連通していて、その下流側が落下口64Yaを介してトナー落下経路64Yに連通している。このため、トナー搬送スクリュー621Yが回転すると、トナータンク部61Yの底部のトナーは、上方に向かって移動し、落下口64Yaの位置に達することで、トナー落下経路64Yを自重落下して現像装置12Y(現像剤収容部28Y)内に補給される。
トナー搬送スクリュー62Yと撹拌部材65Yの駆動源であるが、本形態では、図3に示すように、トナー搬送スクリュー62Yと撹拌部材65Yの軸部の端部が複数の歯車によって駆動機構200Yと連結されていて、駆動モータ201Yの駆動トルクが伝達されることで回転駆動されるように構成している。なお、トナー搬送スクリュー621Yは、金属材料で形成することもできるし、樹脂材料で形成することもできる。
図7に示すように、カートリッジ保持部66Yは、トナータンク部61Yの上部に形成されていて、トナーカットリッジ100Yを挿通させる開口661Aが形成された支持板662Yと、トナーカットリッジ100Yを開口661Aに挿通してスライドさせ、図8に示すそのスライドが停止する停止位置を占めたときに、ケース部102Yの外周面が位置する円弧状の載置面663Yと、トナーカットリッジ100Yを停止位置から図8に示すように時計回りに回転操作されたときに、トナーカットリッジ100Yのケース102Yの一部と係合し、ケース102Yを固定することで、トナーカットリッジ100Yを装着状態にロックするロック部664Yを備えている。本形態において、トナーカットリッジ100Yがロック状態となる位置をロック位置とすし、その状態を図9に示す。
図7に示すように、載置面663Yには、トナータンク部61Yと連通するトナー補給口665Yと、シャッター部材108を開くための開放部666Yが形成されている。開放部666Yは、トナーカートリッジ100Yが停止位置からロック位置へと回転移動する際に、シャッター部材108Yと係合してロック位置を占めたときにシャッター部材108Yを開放状態に保持する。本形態では、トナーカートリッジ100Yを停止位置からロック位置へと回転操作してシャッター部材108Yが開口したときにトナー排出口107Yとトナー補給口665Yが連通する。
このような構成のトナー保持部60Yを備えたプリンタにトナーカットリッジ100Yをセットするには、装置本体1の手前側に配置したトナー保持部60Yに対してトナーカットリッジ10Yをケース部102が装置手前に来るように持って挿入する。すなわち、図7に示す載置面663Yにボトル部101部を載せながら装置奥側に向ってトナーカットリッジ100Y全体をスライドさせる。すると、トナーカットリッジ100Yがカートリッジ保持部66Yの支持板662Yの開口661Y内を相通して装置内部へと進んでいき、トナーカットリッジ100Yのスライドが停止して停止位置を占める。図8は、トナーカットリッジ100Yが停止位置を占めた状態を示す。
図8に示す停止位置を占めたところで、同図においてトナーカットリッジ100Yを時計回りに回転操作すると、その動作と連動してシャッター部材108Yが開放部666Yと係合して開放されるとともに、ロック部664Yとケース102の一部が係合し、その回転が停止されることで、トナーカットリッジ100Yが図9に占めるロック位置を占める。このロック状態においては、カバー102Yはカートリッジ保持部66Yに固定されるが、ボトル部101はカバー102Yに対して回転自在に支持されているので、その回転はロック位置でも阻害それることはない。
画像形成装置が稼動し、トナーエンドセンサ70Yからの信号によりトナーが所定量以下になると、駆動モータ201によってトナーカートリッジ100Yのボトル部101が所定時間回転駆動し、回転数に対応した一定量のトナーがトナー排出口107Yから排出されて、トナー補給部60Yへ補給される。
トナー補給部60Yへのトナー補給動作に伴い、トナーカートリッジ100Y内のトナーがなくなると、新たなトナーカートリッジ100Yと交換する。この場合、図9に示すロック位置から図8に示す停止位置へとトナーカートリッジ100Yを反時計回りに回転操作し、装置手前側にスライドさせることで装置本体1から取り外すことができる。
上述したように、トナーカットリッジ100Yを装置本体1に対して着脱するには、スライド操作と回転操作をする必要がある。特にスライド操作はトナーカットリッジ100Yが装置奥行き方向に長いため、スライド時の抵抗を少なくするために、カートリッジ保持部66Yに形成した開口661Aとトナーカットリッジ100Yの外面との間にクリアランス(ガタ)を形成している。このためスライド操作時においては、スムーズな操作が出来る反面、停止位置からロック位置へとトナーカットリッジ100Yを回転操作する際にスムーズに行かないことがある。
これは、トナーカットリッジ100Yを回転させる際に、クリアランス(ガタ)があるため、トナーカットリッジ100Yを持ち上げるように回転操作ができ、図8、図9において左上にあおられるためである。このような、あおり現象が起こってしまうと、トナーカットリッジ100Yのカバー102と係合して固定するロック部664Yやシャッター部材107の開閉不良になってしまい、無理に回転操作を続けると破につながってしまう。
このような不具合は、例えばトナーカットリッジ100Yが入るカートリッジ保持部66Yの開口661Yの内径とトナーカットリッジ100の外径の隙間が小さければ小さいほど防止できるが、その分トナーカットリッジ100Yをスライド操作する際にきつくなり操作性が低下してしまう。
(第1の実施形態)
そこで図8,図9,図10に示すように、本形態ではトナーカートリッジ100Yの回転操作時にトナーカートリッジ100Yの回転位置が安定するように、トナーカートリッジ100Yのケース102Y(ホルダ103Y)の表面に、表面から放射方向に伸びる規制部材となる突起部33を形成している。この突起部33は、トナーカートリッジ100Yが停止位置を占めたときに支持板662Yに接触するように配置されている。図示しないが、各色のトナーカートリッジにもそれぞれ本形態と同様の突起部33が形成されている。
このような構成とすると、トナーカットリッジ100Yを挿入方向へスライド操作すると、図11に示すように停止位置で支持板662Yに接触状態となる。この状態で図12に示すようにトナーカートリッジ100Yを時計周り方向に回転操作すると、突起部33が支持板662Yに接触した状態で回転する。つまり、支持板662Yが回転操作時の案内面として機能して、トナーカットリッジ100Yを持ち上げ規制されることになる。このため、トナー補給部60Yの開口661Yの内径とトナーカットリッジ100Yの外径の間に隙間Sがあっても回転操作時のガタつきが無くなるので、スライド時の操作性を犠牲にすることなく、トナーカットリッジ100Yの回転操作を良好に行え、ロック不良やシャッター部材107Yの開閉不良、あるいはこれらの破損を防止できる。
また、シャッター部材107Yが充分に開かないとトナー補給口108Yの開口面積も減少するので、トナー補給部60Yに対するトナー補給量が変動してしまうが、良好な回転操作が行えることでシャッター部材107Yの不具合もなくなるので、安定したトナー補給量(予め設定した量)の供給を行え、最終的には高画質な画像形成につながる。
この突起部33の形状として、図10〜図12に示すように、トナーカットリッジ100Yの挿入方向側に位置する面が広くなる側面形状が三角形状のものや、図13に示すような板状や四角形状、あるいは半球状のものが考えられる。突起部33の形態としては、ケース102Y(ホルダ103Y)の周方向に対して部分的に設けた形態であてもよいし、リング状に形成してケース102Yの周方向の全域に設ける形態であっても良い。
図8,図9に示すように、突起部33のケース102表面からの突出量(高さ)aは、ケース102Yの外周側に位置する部材と干渉しない高さであれば良い。例えば、本形態では、図14に示すように、トナー補給部60Yや装置内部が装置本体1の手前側から見えないように、トナー補給部60Yよりも手前側にインナーカバー39が装置本体1に装着される。このインナーカバー39には全てのトナーカットリッジ100Y・・を挿入するための開口391Y・・が形成されているので、この開口391と内面とケース102Yとの間に形成される隙間dよりは小さい値が好ましい。
また、突起部33の周方向への幅が広いと、支持板662Yとの接触面が広くなるので、回転操作時の抵抗が増えることになる。このため、トナーカットリッジ100Yのあおりを防止する突起部33の位置としては、図15に示すように、トナーカットリッジ100Yが停止位置を占めたときに、トナー補給部60Yとカバー102Yとが回転操作方向に係合する範囲となる、例えばロック部664Yとカバー102Yの係合部102Yaと係合する範囲c(角度c)、あるいはロック部664Yとカバー102Yの係合部102Yaとが係合する位置と、トナーカットリッジ100Yの中心を挟んで反対側の領域cに設けると、両者が回転方向において係合する直前においてトナーカットリッジ100Yの位置が安定するので、最小の範囲で効果的な配置となって、トナーカットリッジ100Yのあおり現象を防止できるとともに、材料費の軽減となる。また、トナー補給部60Yの支持面622Yと突起部33との接触面を小さくできるので、回転操作時のトルクを抑えことができ、回転操作性がより向上する。
(第2の実施形態)
ところで、本形態では、ボトル部101Y内でのトナー搬送時において、ボトル部101Yは、図4に示すようにシール部材109Y及び爪部105Yと接触しながら回転するが、このとき、部品のバラつきや取り付けガタ等でボトル部101Yがぶれて回転すると、シール部材109Yへの接触状態や爪部105との係合状態が不安定により、トルク変動が生ずる。このようなトルク変動はトナーカートリッジ100Yの回転変動へつながり、トナー補給量のばらつきの要因となり兼ねない。爪部105Yとボトル部101Yとの係合力を強くすれば、ガタを抑えられるが、ボトル部101Yをスムーズに回転するように保持する関係上、むやみに係合力を強くしてしまうとその部分での抵抗が逆に大きくなってしまうため、ある程度ガタを持たせて回転させなければならない。
さらに、トナーカートリッジ100Yの回転数や回転時間の安定は、駆動モータ201Yとして、トルクのある駆動モータや回転精度のよいブラシレスモータやステッピングモータ等を用いることで達成するも可能であるが、コスト面や大きさを考えると、DCブラシモータのような小型で安価なものを使用するのが好ましい。ただ、コストを優先してDCブラシモータを使用すると、回転負荷に対するモータ回転の安定性が他のモータよりも劣るため、トナーカートリッジ100Yに対する駆動トルクのばらつき等で回転数・回転時間のバラツキが生じ易く、結果として、トナー補給量のばらつき、トナー濃度のばらつきへ繋がってしまう。
そこで本形態では、図16,図17に示すように、トナー補給部60Yのカートリッジ保持部66Yに形成した開口661Yの内周面661Yaに規制部材となる保持突起401を設けている。図示しないが、各色のトナーカートリッジにもそれぞれ本形態と同様の保持突起401が形成されている。この保持突起401は、トナーカートリッジ100Yがロック位置を占めたときに、ホルダ103Yに形成された各爪部105Yに、それぞれホルダ103Yの外側から接触し、ホルダ103Y、すなわちケース102Yを保持する。ここで、部品寸法のばらつき等でガタが大きくなると、ばね性を持っている爪部105Yは外側にあおられながら回転する。このとき、保持突起401がないと、爪部105Yは開口661Yの内周面661Yaに対して矢印bで示す近接/離間する方向(振幅方向bと記す)に振れるため、振れ幅が大きいと内周面661Yaに接触してしまう。
しかし、本形態のように、振幅方向bの片側に位置し、接触するとボトル部101Yの回転負荷となる内周面661Yaに保持突起401を設けると、保持突起401が爪部105Yと接触することで、爪部105Yの必要以上の変位が規制される。この規制により爪部105Yの位置が安定するので、ボトル101Yが回転しても、ボトル101の振幅方向bへのずれや軸線方向へのぶれを抑制できる。このため、安定した姿勢でボトル101Yを回転することができので、固定側となるキャップ103に設けたシール部材109Yへの接触も安定しトルク変動を抑えることができる。
これにより、駆動モータ201Yへの負荷が軽減され、安価なDCモータを使用しても安定した駆動トルクでボトル部101Yを回転させることができ、トナー搬送量(トナー補給量)のばらつきが少なくなり、高画質な画像を得ることができる。
第1の実施形態の構成と第2の実施形態の構成を同時に備える構成とすると、トナーカートリッジ100Yの装着時のガタ付きによる問題点と、トナーカートリッジ100Yからトナー補給部60Yへのトナー補給動作時におけるガタつきによる課題を同時に解消でき、よりトナー搬送量(トナー補給量)のばらつきが少なくなって、高画質な画像を得ることができる。
図18は、トナーカートリッジ100Yのトルクとトナー補給量の関係を示す。駆動トルクとトナー補給量の関係は比例関係であり、トルク小により補給量が増加し、トルク大により補給量が減少する。つまり、トルク変動により補給量がばらつくこと特性となる。図19は、部品の取り付けガタ(寸法ばらつき含む)と、トルクの関係を示すもので、ガタが大きくなるとトルクが大きくなる傾向となり、ばらつきが非常に大きい事がわかる。
図20は、保持突起401がない従来のトナー補給装置と保持突起401を備えた本発明のトナー補給装置を用いた際のガタとトルクの関係を示す。従来型のトナー補給装置ではガタによるトルクばらつきが大きいのに対し、本発明のトナー補給装置ではトルクのばらつきが減少している事がわかる。このため、図18に示す補給量と駆動トルクの関係からみて補給量のばらつきを低減することが可能なことが理解できる。
なお、上記形態では、1つのトナー補給装置600Yを例にとって説明したが、トナー補給装置600M,600C,600BKについても、上述の実施形態を適用しているため、全色のトナー補給量が安定し、単色で画像形成する場合もフルカラーで画像形成する場合でも、高画質な画像を得ることができる。
8 (Y,C,M,K) 現像装置
10(Y,C,M,K) 像担持体
33,401 規制部材
60 (Y,C,M,K) トナー補給部
66Y 保持部
100(Y,C,M,K) トナー収納容器
101(Y,C,M,K) ボトル部
102(Y,C,M,K) ケース部
105(Y,C,M,K) 爪部
108(Y,C,M,K) トナー排出口
600(Y,C,M,K) トナー補給装置
665(Y,C,M,K) トナー補給口
A 着脱方向
P 記録材
特開2004−139031号公報

Claims (7)

  1. 回転によりその内部に収納したトナーを端部側に形成されたトナー排出口側に搬送するトナー収納容器と、
    前記トナー収納容器を保持するとともに、前記トナー排出口と対向することで当該トナー排出口から排出されるトナーを受けるトナー補給口が形成されていて、当該トナー補給口で受けたトナーを現像装置へ搬送するトナー補給部とを備えたトナー補給装置において、
    前記トナー収納容器の回転時のぶれを規制する規制部材を有することを特徴とするトナー補給装置。
  2. 前記トナー補給部は、前記トナー収納容器を回転可能に保持する保持部を有し、前記トナー収納容器を回転操作することで、前記トナー排出口と前記トナー補給口とが連通するとともに、前記トナー収納容器を回転操作する際に、前記保持部と接触する位置に、前記規制部材が配置されていることを特徴とする請求項1記載のトナー補給装置。
  3. 前記トナー収納容器は、回転操作する途中で前記保持部の一部と係合し、当該係合する位置と前記トナー収納容器の中心を挟んで反対側に前記規定部材が配置されていることを特徴とする請求項2記載のトナー補給装置。
  4. 前記トナー収納容器は、回転駆動されることで内部のトナーを前記トナー排出口に向って搬送するボトル部と、前記ボトル部を外側から覆って回転自在に支持するとともに前記ボトル部に弾性的に係合する爪部が形成されたケース部とを備え、
    前記トナー補給部は、前記ケース部を回転可能に支持し、前記ケース部を回転操作して前記トナー排出口と前記トナー補給口とを連通させた状態で前記ケース部を固定する保持部を有し、
    前記ケース部が前記保持部に固定されている状態で、前記爪部と接触する位置に前記規制部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のトナー補給装置。
  5. 前記トナー収納容器は、前記保持部に対する着脱方向に長く形成されていることを特徴とする請求項2ないし4の何れかに記載のトナー補給装置。
  6. 前記トナー収納容器は、その長手方向を水平方向として前記保持部に装着されることを特徴とする請求項5に記載のトナー補給装置。
  7. 潜像担持体表面に形成された潜像を現像装置内のトナーにより現像してトナー像を形成し、形成されたトナー像を記録材に転写する画像形成装置において、
    前記現像装置にトナーを補給するトナー補給装置が請求項1ないし6の何れかに記載のトナー補給装置であることを特徴する画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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