JP2010216770A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、コストを小さく抑えつつ充分な熱量を採取できるとともに、地中熱交換器に不具合が生じても空調能力への影響を小さく抑えることができる空気調和装置を提供する。
【解決手段】空気調和装置10は、圧縮機1と、四方弁2と、室内熱交換器3と、膨張弁4と、室外熱交換器5と、地中熱利用熱交換器6とを備える冷凍サイクル30と、地中11に埋没された基礎杭16内に設けられる地中熱交換器7と、地中熱交換器7と地中熱利用熱交換器6との間に設けられるとともに、地中熱利用熱交換器6と地中熱交換器7との間で熱媒体Hを循環可能な流体回路22とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】空気調和装置10は、圧縮機1と、四方弁2と、室内熱交換器3と、膨張弁4と、室外熱交換器5と、地中熱利用熱交換器6とを備える冷凍サイクル30と、地中11に埋没された基礎杭16内に設けられる地中熱交換器7と、地中熱交換器7と地中熱利用熱交換器6との間に設けられるとともに、地中熱利用熱交換器6と地中熱交換器7との間で熱媒体Hを循環可能な流体回路22とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、地熱を利用する空気調和装置に関する。
に関する
地熱を利用する空気調和装置が提案されている。この種の空気調和装置は、地中熱交換器を備えている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1では、地中熱交換器が唯一の熱源となっている。また、地中熱交換器から地中熱をくみ上げるために、言い換えると、地中熱交換器で用いられる熱媒体を流動させるために、ポンプが用いられている。
また、地中との間で熱交換をする熱交換器と、空気との間で熱交換をする熱交換器とを備え、これらの熱交換器を切り換えることができる空気調和装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献1,2に開示される空気調和装置においては、地中に埋められる地中熱交換器は、空調負荷をまかなえるように設定される必要がある。この設定は、具体的には、地中深さなどである。しかしながら、地中熱交換器を地中に埋めるべく地面を掘削する場合、掘削深さに比例してコストが高くなる。このため、空調負荷をまかなえるように充分な深さに地中熱交換器を埋める場合、コストが高くなる傾向にある。
また、特許文献1に開示される空気調和装置では、地中熱をくみあげるポンプが故障すると、冷凍サイクルが機能できなくなる。特許文献2に開示される空気調和装置においては、地中側に不具合が生じてその結果採取熱量が低下した場合、空調負荷をまかなうために空気と熱交換を行う熱交換器が用いられる、その場合では地中熱交換器を用いることができなくなる。
このように、特許文献1,2に開示される空気調和装置においては、コストが高くなるとともに、ポンプの不具合や地中側の不具合によっては地中熱交換器を利用できなくなり、それゆえ、空気調和装置の空調能力に影響を与えてしまうことが考えられる。
地中熱交換器を備える空気調和装置において、住宅用の基礎杭を利用する技術が提案されている。地中に埋められる基礎杭を利用することによって、地中熱交換器を地中に埋める際にコストを、小さく抑えることができる。
しかしながら、基礎杭の本数は住宅によって決定されるとともに、基礎杭は充分な深さに埋められるものではない。このため、基礎杭を利用して地中熱交換器を地中に埋める構成においては、充分な熱量を採取できないことが考えられる。
また、基礎杭内に地中熱交換器を挿入するため、地中熱交換器に不具合が生じても地中熱交換器を交換することができない。
このように、住宅用の基礎杭を利用して地中熱を採取する空気調和装置においてはコストを小さくすることができるが、充分な熱量を採取できないとともに、地中熱交換器に不具合が生じると空気調和装置の空調能力に影響を与えてしまうことが考えられる。
本発明の目的は、コストを小さく抑えつつ充分な熱量を採取できるとともに、地中熱交換器に不具合が生じても空調能力への影響を小さく抑えることができる空気調和装置を提供することである。
請求項1に記載の空気調和装置は、冷凍サイクルと、地中熱交換器と、流体回路とを備える。冷凍サイクルは、圧縮機に順次四方弁と室内熱交換器と膨張装置と室外熱交換器と地中熱利用熱交換器とが接続されて構成されるとともに内部を冷媒が流動可能である。前記地中熱交換器は、地中に埋没された杭内に設けられる。前記流体回路は、前記地中熱交換器と前記地中熱利用熱交換器との間に設けられるとともに、前記地中熱利用熱交換器と前記地中熱交換器との間で熱媒体を循環可能である。
本発明は、コストを小さく抑えつつ充分な熱量を採取できるとともに、地中熱交換器に不具合が生じても空調能力への影響を小さく抑えることができる空気調和装置を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る空気調和装置を、図1を用いて説明する。図1は、空気調和装置10を示す概略図である。空気調和装置10は、一例として、住宅15に設けられている。住宅15は、基礎杭16を備えている。基礎杭16は、住宅15を建設する際に用いられ杭であって、地中11に埋められている。基礎杭16は、複数設けられてもよい。なお、図中では、一例として基礎杭16を1つ示している。基礎杭16は、本発明で言う杭の一例である。
図1に示すように、空気調和装置10は、順次、冷媒管9を介して接続された圧縮機1と、四方弁2と、室内熱交換器3と、膨張弁4と、室外熱交換器5と、地中熱利用熱交換器6とからなる冷凍サイクル30と、地中熱交換器7と、前記地中熱利用熱交換器6と前記地中熱交換器7間に熱媒体を循環させる流体回路22とを備えている。膨張弁4は、本発明で言う膨張装置の一例である。
本実施形態では、一例として、室内熱交換器3が住宅15の室内に設けられており、他の機器が室外に設けられている。
冷凍サイクル30中を冷媒Lが流動する。冷凍サイクル30は、四方弁2を切換えることによって、冷房運転と暖房運転が可能である。図中、冷房運転時の冷媒Lの流れを1点鎖線の矢印で示し、暖房運転時の冷媒Lの流れを2点鎖線の矢印で示す。
地中熱交換器7は、基礎杭16内に設けられている。地中熱交換器7と地中熱利用熱交換器6とは、流体回路22を介して連結されている。流体回路22は、流路部21と、ポンプ8とを備えている。流路部21は、内部を熱媒体Hが流動するとともに、当該熱媒体Hを、地中熱交換器7と地中熱利用熱交換器6との間で循環させている。ポンプ8は、流路部21に設けられており、流体回路22中に熱媒体Hを循環させる。ポンプ8は、例えば制御装置23に接続されており、当該制御装置23の制御によって、流体回路22中の熱媒体Hの流量を調整する。
熱媒体Hは、地中熱交換器7内を流動する際に、基礎杭16内の土や砂などとの間で熱交換を行うことにより、周囲の地中に対し吸放熱を行う。熱媒体Hは、地中熱利用熱交換器6内を流動する際に、冷媒Lと熱交換を行う。
つぎに、空気調和装置10の動作を説明する。まず、空気調和装置10の冷房運転を説明する。冷房運転時には、圧縮機1から流出した高温高圧のガス冷媒Lは、四方弁2を通った後、地中熱利用熱交換器6に導かれる。冷媒Lは、地中熱利用熱交換器6内を流動する際に、当該地中熱利用熱交換器6内で熱媒体Hとの間で熱交換が行われる。この結果、冷媒Lの一部が凝縮する。
ついで、地中熱利用熱交換器6を通過した冷媒Lは、室外熱交換器5に導かれる。室外熱交換器5に導かれた冷媒Lは、凝縮が完了される。室外熱交換器5を出た冷媒Lは、ついで、膨張弁4に導かれる。冷媒Lは、膨張弁4によって低温低圧状態になり、ついで室内熱交換器3に導かれる。
冷媒Lは、室内熱交換器3内で蒸発して室内の空気と熱交換し、それゆえ、住室内を冷房する。室内熱交換器3を通過した冷媒Lは、圧縮機1に戻る。
冷房運転では、冷媒Lは、地中熱利用熱交換器6で一部が凝縮されるので室外熱交換器5での凝縮割合を少なくすることができる。この結果、室外熱交換器5での凝縮温度が低下するので、空気調和装置10の消費エネルギ量を小さく抑えることができる。
ついで、空気調和装置10の暖房運転を説明する。圧縮機1から出た冷媒Lは、四方弁2を通った後、室内熱交換器3に導かれる。冷媒Lは、室内熱交換器3内で凝縮して室内の空気と熱交換を行い、室内を暖房する。室内熱交換器3を出た冷媒Lは、ついで、膨張弁4に導かれる。
膨張弁4に導かれた冷媒Lは、膨張弁4を経て低温低圧状態となる。膨張弁4を通過した冷媒Lは、ついで、室外熱交換器5に導かれる。冷媒Lは、室外熱交換器5内で一部蒸発した後、地中熱利用熱交換器6に導かれる。冷媒Lは、地中熱利用熱交換器6内を通過する際に熱媒体Hとの間で熱交換され、その結果、蒸発が完了される。
地中熱利用熱交換器6を利用して冷媒Lを蒸発することができるため、膨張弁4の開度を大きくして冷媒Lの蒸発圧力(蒸発温度)を大きくしても、室外熱交換器5と地中熱利用熱交換器6との両方を用いることによって冷媒Lを全て蒸発させることができる。冷媒Lの蒸発温度を高くすると、室外熱交換器5で熱交換する冷媒Lと空気との温度が小さくなり、このため、室外熱交換器5での熱交換量が減少して室外熱交換器5での蒸発割合が小さくなる。
地中熱利用熱交換器6で蒸発が完了された冷媒Lは、四方弁2を通り、圧縮機1に戻る。
暖房運転では、膨張弁4の開度を大きくして冷媒の蒸発圧力を高くできるので、圧縮機1に戻った冷媒Lの圧力と、圧縮機1によって圧縮されて排出される冷媒Lの圧力との差が小さくなる。このため、圧縮機1の仕事量を小さくできるので、空気調和装置10が消費するエネルギ量を小さくすることができる。
このように構成される空気調和装置10では、住宅15用の基礎杭16を利用するので、地中熱交換器7を地中11に埋める際のコストを小さくすることができる。また、室外熱交換器5と地中熱利用熱交換器6とが直列接続されているので、住宅15用の基礎杭16に設けられる地中熱交換器7と地中熱利用熱交換器6とからなる地中熱利用システムによる地中熱の採取量が小さい場合でも、室外熱交換器5を同時に用いるので、必要な空調負荷を確保することができる。なお、ここで言う空調負荷とは、住宅15の室内を所望の温度にするために必要な熱量を示している。
また、地中熱交換器7に不具合が生じた場合であっても(複数の基礎杭16が用いられてこれら基礎杭16内に地中熱交換器7が設けられる場合は、これら複数の基礎杭16のうちいずれかに設けられる地中熱交換器7に不具合が生じる場合も含む)、室外熱交換器5を同時に用いているので、空調負荷に影響を与えることがなく空調運転(冷房運転、暖房運転)を継続することができる。
また、膨張弁4と地中熱利用熱交換器6との間に室外熱交換器5が設置される構成であるので、暖房運転の低負荷時では、空気調和装置10の運転の信頼性を確保することができる。この点について具体的に説明する。
暖房運転の低負荷時では、室外熱交換器5で熱交換の対象とされる空気(外気)の温度は、冷媒Lの蒸発温度よりも低くなることがある。このような場合では、膨張弁4と室外熱交換器5と間に地中熱利用熱交換器6が設置される構成であると、地中熱利用熱交換器6で蒸発した冷媒Lが室外熱交換器5で再び凝縮した後、圧縮機1に戻ることが考えられる。
これに対して、本願の構成では、膨張弁4と地中熱利用熱交換器6との間に室外熱交換器5が配置されるので、室外熱交換器5の下流に地中熱利用熱交換器6が配置されることになる。地中11と熱交換をする熱媒体Hの温度は、冷媒Lの蒸発温度よりも低くなりにくいので、地中熱利用熱交換器6を通過した冷媒Lが再び凝縮することが抑制される。この結果、空気調和装置10の運転の信頼性を確保することができる。
つぎに、本発明の第2の実施形態に係る空気調和装置を、図2を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様の機能を有する構成は同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態の空気調和装置10の構成は、第1の実施形態の空気調和装置10と同じであってよい。本実施形態では、流体回路22のポンプ8の動作が第1の実施形態と異なる。他の動作は第1の実施形態と同様であってよい。上記異なる点について具体的に説明する。
図2は、ポンプ8の動作を制御する際に用いられるマップMである。制御装置23は、ポンプ8をマップMにしたがって制御する。制御装置23は、要求される空調負荷のデータが入力されるようになっている。例えば、室内に設置されるリモコンによる室内の所望温度(人によって入力される設定温度)などのデータが制御装置23に入力される。制御装置23は、これらのデータから要求される空調負荷を得るとともにマップMより当該空調負荷に対応するポンプ流量を算出し、当該ポンプ流量が得られるようにポンプ8を制御する。
マップMは、空調負荷に対応するポンプ流量(ポンプ8の動作による熱媒体Hの流量)を示している。マップMでは、横軸が空調負荷を示している。図中右側に進むにつれて空調負荷が大きくなる。縦軸は、ポンプ流量を示している。図中上方に進むにつれて熱媒体Hの流量が増加する。
ポンプ流量が多くなるにつれて、ポンプ8で消費されるエネルギ量は多くなる。マップMで示されるポンプ流量とは、当該ポンプ流量を確保するためにポンプ8で消費されるエネルギ量(例えば電力)が、地中熱を用いることによるポンプ8以外での消費エネルギの減少分(例えば第1の実施形態で説明した圧縮機1での消費エネルギの減少分など)よりも小さくなるように設定されている。
図2に示されるマップMにしたがってポンプ8が動作されることによって、ポンプ8で消費されるエネルギ量は、地中熱を用いることによるポンプ8以外での消費エネルギ量の減少分よりも小さくなる。
本実施形態では、マップMにしたがってポンプ流量を制御つまり可変(本発明で言う流体回路の流量を可変とすること)とすることによって、第1の実施形態の効果に加えて、空気調和装置10で消費されるエネルギ量を効果的に小さくするとこができる。
つぎに、本発明の第3の実施形態に係る空気調和装置を、図3を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様の機能を有する構成は、第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、複数の基礎杭を用いるとともにこれら複数の基礎杭のうち利用する基礎杭を選択できる選択手段を備える点が第1の実施形態と異なる。他の構成は、第1の実施形態と同様であってよい。上記異なる点について具体的に説明する。
図3は、本実施形態の空気調和装置10を概略的に示す概略図である。図3に示すように、本実施形態では、冷凍サイクル30は、第1の実施形態と同様である。
図3に示すように、本実施形態では、住宅15用の基礎杭として、一例として第1〜3の基礎杭41,42,43が用いられるとともに各基礎杭41〜43内に地中熱交換器7が設けられている。なお、地中熱交換器7が設けられる基礎杭の数は、3つに限定されない。他の複数の基礎杭が用いられてもよい。本実施形態の流体回路22を説明する。図3に示すように、流体回路22においてポンプ8の下流には、ヘッダ44が設けられている。ヘッダ44の下流には、第1〜3の基礎杭41〜43が設けられている。第1〜3の基礎杭43〜43内に設けられる地中熱交換器7とヘッダ44とは、第1〜3の流路45〜47によって熱媒体Hが流動可能に連結されている。熱媒体Hは、ヘッダ44に流入した後、第1〜3の流路45〜47を通って、第1〜3の基礎杭41〜43の熱交換器7に導かれる。
なお、第1〜3の流路45〜47は、流路部21の一部である。また、第1〜3の基礎杭41〜43の地中熱交換器7は、第4の流路48を介して地中熱利用熱交換器6に連結されている。地中熱交換器7で熱交換された熱媒体Hは、第4の流路48を通って地中熱利用熱交換器6に導かれる。第4の流路48は、流路部21の一部である。
第1〜3の流路45〜47には、第1〜3の流量制御弁51〜53が設けられている。第1〜3の流量制御弁51〜53は、第1〜3の流路45〜47を通る熱媒体Hの流量を制御する。第1〜3の流量制御弁51〜53が閉(全閉)じると、第1〜3の流路45〜47のうち、閉じられた流量制御弁が設けられる流路につながる地中熱交換器7には、熱媒体Hが流入しない。第1〜3の流量制御弁51〜53は、例えば制御装置23によって動作が制御されている。
第1〜3の流量制御弁51〜53の開度を調整することによって、第1〜3の流路45〜47を流動する熱媒体Hの流量を調整可能である。具体的には、開度を小さくすることによって流量を小さくすることができる。また、開度を大きくすることによって、流量を多くすることができる。
第1〜3の流量制御弁51〜53の動作を制御することによって、用いる第1〜3の基礎杭41〜43に設けられる地中熱交換器7を選択することができる。具体的には、第1の流量制御弁51を閉(全閉)じるとともに、第2,3の流量制御弁52,53を開(全開)くと、第1の基礎杭41の地中熱交換器7に熱媒体Hが流入しないとともに第2,3の基礎杭42,43の地中熱交換器7に熱媒体Hが流入するようになる。
ヘッダ44と、第1〜3の流路45〜47と、第1〜3の流量制御弁51〜53とは、選択手段100を構成している。選択手段100は、本発明で言う選択手段の一例である。しかしながら、選択手段の構成は、これに限定されない。要するに、複数用いられる杭のいずれかを任意に選択し、当該選択された杭内の地中熱交換器を用いることができる構成であればよい。
つぎに、本実施形態の空気調和装置10の動作を説明する。まず、充分な空調負荷を確保する必要がある場合では、第1〜3の流量制御弁51〜53は、全て開かれる(各制御弁51〜53は、各々全開)。この状態では、ポンプ8によって流動される熱媒体Hは、ヘッダ44に流入する。ヘッダ44に流入した熱媒体Hは、第1〜3の流路45〜47を通って第1〜3の基礎杭41〜43内の地中熱交換器7に流入する。熱媒体Hは、地中熱交換器7を通る際に熱交換される。地中熱交換器7を出た熱媒体Hは、第4の流路48を通って地中熱利用熱交換器6に導かれる。
ついで、空調負荷の低下に伴う地中熱の利用の減少に対しては、当該減少量に応じて、第1〜3の流量制御弁51〜53が閉じられる。このとき、地中熱利用熱交換器6から離れた位置の地中熱交換器7への熱媒体Hの供給から停止するように、第1〜3の流量制御弁51〜53が閉じられる。本実施形態では、一例として、第1の基礎杭41、第2の基礎杭42、第3の基礎杭43の順番で地中熱利用熱交換器6から離れて配置されている。
例えば、空調負荷の減少が少量の場合は、第3の流量制御弁53が閉じられる(全閉)。第3の流量制御弁53が閉じられることによって、第3の基礎杭43内の地中熱交換器7には熱媒体Hが流入しなくなる。空調負荷の減少量がさらに多くなる場合は、当該減少量に応じて第2,3の流量制御弁52,53が閉じられる。このことによって、第1の基礎杭41内の地中熱交換器7にのみ熱媒体Hが流入するようになる。
第1〜3の流量制御弁51〜53のいずれかが閉じることにより、熱媒体Hの流動する際の流路抵抗が小さくなる。この結果、ポンプ8で消費されるエネルギ量が小さくなる。第1〜3の流量制御弁51〜53のうち閉じられる制御弁の数は、ポンプ8で消費されるエネルギ量が、地中熱を利用することによるポンプ8以外で消費されるエネルギ量の減少分よりも小さくなるように決定されることが好ましい。
なお、制御装置23へは、要求される空調負荷のデータが入力される。制御装置23は、得られる空調負荷に応じて上記制御を行う。
本実施形態では、空調負荷に応じてポンプ8での消費エネルギを調整できるので、第1の実施形態の効果に加えて、空気調和装置10での消費されるエネルギ量を効率よく抑えることができる。
本実施形態では、複数の基礎杭の一例として、3つの基礎杭(第1〜3の基礎杭41〜43)が用いられたがこれに限定されない。例えば、4つや5つなど他の複数の基礎杭が用いられてもよい。この場合であっても、これら複数の基礎杭には地中熱交換器7が設けられる。そして、これら地中熱交換器7は、第1〜3の基礎杭41〜43と同様にヘッダ44と流路を介して接続されるとともに、流路中に流量制御弁が設けられる。
また、第1〜3の実施形態では、本発明で言う杭の一例として住宅用の杭を用いたが、これに限定されない。住宅用ではなく、もともと別の用途で用いられる杭が利用されてもよい。例えば住宅以外の建物に本願の空気調和装置が用いられる場合では当該建物の基礎杭が利用されてもよい。または、地中熱交換器を地中に埋めるための目的とは別の目的で地中に埋められる部材があれば、それを利用してもよい。
この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…圧縮機、2…四方弁、3…室内熱交換器、4…膨張弁(膨張装置)、5…室外熱交換器、6…地中熱利用熱交換器、7…地中熱交換器、10…空気調和装置、16…基礎杭(杭)、22…流体回路、30…冷凍サイクル、41…第1の基礎杭(杭)、42…第2の基礎杭(杭)、43…第3の基礎杭(杭)、100…選択手段、H…熱媒体、L…冷媒。
Claims (3)
- 圧縮機に順次四方弁と室内熱交換器と膨張装置と室外熱交換器と地中熱利用熱交換器とが接続されて構成されるとともに内部を冷媒が流動可能な冷凍サイクルと、
地中に埋没された杭内に設けられる地中熱交換器と、
前記地中熱利用熱交換器と前記地中熱交換器との間で熱媒体を循環可能な流体回路と
を具備する
ことを特徴とする空気調和装置。 - 前記流体回路の流量を可変とする
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記地中熱交換器が設けられる前記杭が複数設けられ、かつ、これら複数の前記杭のうち用いる杭を選択できる選択手段を具備する
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
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