JP2010216218A - 軒樋吊金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】軒樋支持部材を折版屋根に取り付ける際に、軒樋支持部材の上下位置調整が簡単で、無理なく軒樋を折版屋根に取り付けることができ、軒樋に風雪等の外力や振動が加わった時に、吊りボルトが撓むことや折版屋根が破損することのない軒樋吊金具を提供する。
【解決手段】軒樋を支持する軒樋支持部材と、その軒樋支持部材を吊り下げる吊りボルトとを有し、山部と谷部が交互に連続する折版屋根に軒樋を取り付けるための軒樋吊金具であって、押さえ板が、前記軒樋支持部材の上方に、また、押さえ板固定ナットが、該押さえ板の下部に取り付けられており、該押さえ板固定ナットの先端部が押さえ板の吊りボルト穴に嵌り込むように構成したことを特徴とする軒樋吊金具にて提供。
【選択図】図1

Description

本発明は、軒樋吊金具に関し、更に詳しくは、軒樋支持部材を折版屋根に取り付ける際に、軒樋支持部材の上下位置調整が簡単で、無理なく軒樋を折版屋根に取り付けることができ、軒樋に風雪等の外力や振動が加わった時に、吊りボルトが撓むことや、折版屋根が破損することのない軒樋吊金具に関する。
工場、倉庫、牛舎、養鶏所、駐車場、道の駅、野菜販売所、スポーツ施設、簡易家屋等の建物は、屋根が金属板やプラスチック板を折り曲げて山部と谷部とをW字型に連続させた断面形状をもつ折版屋根で葺かれることが多い。折版屋根は、大型、長尺屋根に調和する意匠性、強度、経済性を備える金属屋根の代表的な屋根であり、梁・母屋に直接屋根材を葺くことができるので、野地板がいらず、工期の短縮にも対応でき、強風地帯・豪雪地帯においても強靭性を発揮するとされている。
この軒樋を折版屋根の軒先に取り付けるための軒樋吊金具または支持構造には様々なものがあるが、その代表的なものは、吊りボルト上端において折版屋根の山部にナットを螺合して固定され、吊りボルト下部においても軒樋支持部材にナット螺合により固定されるようにしたものである。
しかしながら、このような従来の軒樋支持部材にあっては、折版屋根に取り付けられた軒樋に、強風など横向きの外力が加わった時、吊りボルトには、折版屋根に取り付けられている上端部を支点にした曲げ応力が発生するので、吊りボルトがたわみ易いという問題があった。また、折版屋根には、吊りボルトを固定した部分に集中して応力が発生するので、折版屋根が破損する虞もあった。
これを改良するため、特許文献1には、折版屋根の山部あるいは山部と谷部の中間部分に上端が固定される吊りボルトと、この吊りボルトの下端に取り付けられ軒樋を支持可能な形状に形成されている軒樋支持部材と、前記吊りボルトの中間部に取り付けられ折版屋根の谷部の下面に両端を当接可能な形状に形成されている当接板とで構成した軒樋支持部材が提案されている。
これは、従来、吊りボルトの上端において折版屋根の山部にナット螺合により固定され、吊りボルト下部において軒樋支持部材にナット螺合により固定されるのみであったが、吊りボルトの上端において折版屋根の山部にナット螺合により固定された位置と、吊りボルト下部において軒樋支持部材にナット螺合により固定されている位置の中間位置、かつ吊りボルト方向に対して90°の角度で、折版屋根の谷部の下面に当接板の両端を固定したものである。これにより、軒樋を折版屋根に取り付けた状態で軒樋に横向きの外力が加わっても、外力が小さいうちは吊りボルトがたわまず、折版屋根が破損しにくくなった。
しかしながら、特許文献1の発明においては、当接板が、折版屋根の谷部の下面に両端を当接可能な長さの本体部と、その本体部の両端に設けられていて折版屋根の谷部のコーナーに当接して係止可能な一対の折曲片とで形成されているが、折版屋根の谷部間の寸法よりも短いと本体部が谷部に接触できない場合がある。また、本体部の長さが折版屋根の谷部間の寸法より十分に長く本体部の端部を谷部に接触できた場合でも、屋根の傾斜に対して本体部の角度が調整できないために、両端の一部の面積しか谷部の底面と密着せず、ナットによって十分な締め付け力がかからないことがあった。
また、この当接板は、吊りボルトに当接板用ナットを螺合させて吊りボルトの中間部まで移動させた後、屋根の固定用孔に吊りボルトを挿通させ、更に、当接板用ナットを締め付けて折版屋根の谷部の下面に取り付けているが、ナットの移動、当接板の固定作業は、高所かつスペースが狭い梯子上で行うので、相変わらず危険な作業となっている。しかも、樋サイズが大きくなるほど、部品の点数やサイズも大きなものとなり、その運搬や取り付けに要する作業は、一層困難なものとなる。
一方、特許文献2には、折版屋根の山部に上端部を取り付け軒先に下向きに配設するとともに伸縮可能になる高さ調整手段を有する支持材と、該支持材の下端に設けられ、軒樋の少なくとも一側の耳部を保持可能な内断面形状をなす軒樋支持部材とを備えた軒樋吊り金具が提案されている。そして、高さ調整手段は、例えば上部支持材の下端または該下端に伸縮可能に重合される下部支持材の上端の何れか一方に長手方向(上下方向)に設けられる長孔と、該長孔内に外側から螺入される止ねじとにより形成される。
これにより、積雪、風圧等による荷重を分散して軒樋の中間部での撓みを防止することができ、軒樋の損壊を生ぜずに全体的に構造堅牢に軒樋を取り付けられ、構造が簡単で製作、保守・点検が容易になり、製作コスト、工事費が安価な軒樋吊り金具を提供できるとしている。
しかしながら、特許文献2では、高さ調整手段が、長孔内に外側から螺入される止ねじにより形成されており、止ねじを緩めた後に、長孔内において止ねじを摺動させて上部支持部材に対して下部支持部材を伸縮可能に長さを調整してから、屋根の軒先に軒樋を取り付けており、この長さ調整が難しいことから、取り付けにくく構造が簡単とは必ずしも言えなかった。
このような状況下、屋根の軒先に軒樋を取り付ける際に、高さ調整や傾斜調整が容易であり、しかも十分な取り付け強度が得られる軒樋吊金具が必要とされている。
特開平8−158557号公報 特開2004−300716号公報
本発明の課題は、従来技術の問題点に鑑み、軒樋支持部材を折版屋根に取り付ける際に、軒樋支持部材の上下位置調整が簡単で、無理なく軒樋を折版屋根に取り付けることができ、軒樋に風雪等の外力や振動が加わった時に、吊りボルトが撓むことや、折版屋根が破損することのない軒樋吊金具を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、折版屋根の山部に上端が固定される吊りボルトに、吊りボルト穴の内周面が略球面状に繰り抜かれて凹部となった押さえ板を装入し、先端凸部が略球状で、前記凹部と嵌合し、中央内部に前記吊りボルトに螺合するネジが形成された押さえ板固定ナットで押さえ板を固定するように軒樋吊金具を構成した。この軒樋吊金具を用いて、略球面状に繰り抜かれて凹部となった押さえ板の吊りボルト穴に、前記押さえ板固定ナットの略球状に形成された先端凸部を受け入れた後、前記押さえ板固定ナットを締め付けると、押さえ板の上面が折版屋根の谷部の下面に密着して圧接するために、梯子の上の高所でかつ狭い場所であっても無理な姿勢をとらずに比較的容易に螺合・固定でき、取り付け作業が安全かつ短時間で行えることになり、しかも折版屋根に十分な強度で軒樋を取り付けることができる。
すなわち、本発明によれば、軒樋を支持する軒樋支持部材と、その軒樋支持部材を吊り下げる吊りボルトとを有し、山部と谷部が交互に連続する折版屋根に軒樋を取り付けるための軒樋吊金具において、前記吊りボルトが中央部に貫通し、前記軒樋支持部材の上方に、両端部が前記谷部に当接するように取り付けられ、その吊りボルト穴の内周面が略球面状に繰り抜かれて凹部となった押さえ板と、先端凸部が略球状で、前記凹部と嵌合し、中央内部に前記吊りボルトに螺合するネジが形成された押さえ板固定ナットを有することを特徴とする軒樋吊金具が提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、前記吊りボルト穴の開口径は、前記吊りボルト上端に取り付けられる上端ナットおよび山座の外径よりも大きく、前記押さえ板固定ナットの先端凸部の最大外径よりも小さいことを特徴とする軒樋吊金具が提供され、さらに、本発明の第3の発明によれば、前記押さえ板固定ナットは、二つ割り型又は差込み型であることを特徴とする軒樋吊金具が提供される。
本発明の軒樋吊金具は、中央に吊りボルト穴を有している押さえ板の内面が、略球面状に繰り抜かれて凹部となっており、押さえ板固定ナット(以下、蝶ナットということもある)先端凸部の略球状面とボールジョイント様に摺動可能であるために、屋根の傾斜に対応して押さえ板の角度を容易に調整でき、前記ナットは、下部の外面が蝶羽状となっているために、手の指で掴んで容易に回転させ螺合・固定でき、スパナーを使用する必要がなく、取り付け作業が安全、簡単かつ短時間に行える。
そして、前記吊りボルト穴の開口径が、前記吊りボルト上端に取り付けられる上端ナットおよび山座の外径よりも大きく、前記押さえ板固定ナットの先端凸部の最大外径よりも小さくすることで、前記押さえ板が、上端ナット又は山座を装着した吊りボルトに対して着脱可能となり、梱包や持ち運びが容易となる。また、前記押さえ板固定ナットを、二つ割り型又は差込み型にすることで、吊りボルトへの後付けが可能となる。
また、押さえ板の長さが、折版屋根の隣り合う谷部間の距離よりも短かった場合であっても、押さえ板の上に長さ調整板を積層することで容易に対応できる。
更に、前記軒樋に横向きの外力が加わった時、吊りボルトには、その中間部(押さえ板が取り付けられる部分)を支点にした曲げ応力が発生するだけであり、折版屋根には、吊りボルトを固定した山部と、押さえ板が当接した谷部の下面とに分散して応力が発生することとなり、従来技術のように上端部を支点にした曲げ応力が発生するのに比べると、吊りボルトは格段にたわみ難く、折版屋根が破損することもない。
本発明の軒樋吊金具を示す全体正面図である。 本発明の軒樋吊金具の一部分で、蝶ナットに押さえ板を被せた断面図であり、(A)は押さえ板の搭載角が5°、(B)は、搭載角が11°の場合である。 本発明の軒樋吊金具とその使用状態を示す正面図であり、(A)は、軒樋吊金具の上部を折版屋根の山部に取り付け、押さえ板を屋根の谷部に圧接させ、下部を軒樋支持部材に取り付けた状態の正面断面図、また、(B)は、その側面断面図である。 本発明の軒樋吊金具を構成する押さえ板に蝶ナットを取り付けた状態を示し、(A)は平面図、(B)は縦断面図、(C)は底面図である。 本発明の他の軒樋吊金具である。(A)は正面図、(B)はその一部側面図で、押さえ板と蝶ナットは縦断面を示しており、(C)は押さえ板の搭載角が11°の場合の一部側面図である。(D)は平面図、(E)はその底面図である。 本発明で使用される押さえ板固定ナットであり、(A)は二つ割り型ナットを吊りボルトに装着する状態の一部断面図、(B)は差込み型ナットを吊りボルトに装着した状態の平面図である。
以下、本発明の軒樋吊金具について、図面を参照しながら、詳細に説明する。本発明の軒樋吊金具は、軒樋を支持する軒樋支持部材と、その軒樋支持部材を吊り下げる吊りボルトとを有し、山部と谷部が交互に連続する折版屋根に軒樋を取り付けるための軒樋吊金具であり、前記吊りボルトが中央部に貫通し、前記軒樋支持部材の上方に、両端部が前記谷部に当接するように取り付けられ、その吊りボルト穴の内周面が略球面状に繰り抜かれて凹部となった押さえ板と、先端凸部が略球状で、前記凹部と嵌合し、中央内部に前記吊りボルトに螺合するネジが形成された押さえ板固定ナットを有するように構成されている。
そして、本発明の軒樋吊金具は、押さえ板の吊りボルト穴の形状によって、吊りボルト穴の周辺が盛り上がった押さえ板を用いる軒樋吊金具(以下、第1の軒樋吊金具ともいう)と、吊りボルト穴の周辺が平坦な平板状の押さえ板を用いる軒樋吊金具(以下、第2の軒樋吊金具ともいう)に大別される。
本発明が適用される折版屋根は、山部と谷部とをW字型に連続する断面形状にした金属板やプラスチック板を用いており、瓦屋根、スレート屋根等と比べて値段が安く、重量が軽く、取り付け作業が簡単であるから、工場、倉庫、牛舎、養鶏所、駐車場、道の駅、野菜販売所、スポーツ施設、簡易家屋等の建物として広く採用されている。そして、この折版屋根には、その谷部を下ってくる雨水を受止める樋が、軒の下方かつ軒に平行に取り付けられるが、高所なので取り付け作業が困難であり、強い風雨・降雪に曝されると前後にずれ、破損しやすい。
本発明の軒樋吊金具は、図1に示すように、折版屋根の山部に上端が固定される吊りボルト1と、該吊りボルトに挿入され折版屋根の谷部に両端が当接される押さえ板10と、該押さえ板10の凹部(吊りボルト穴の内周面)に先端凸部が嵌り込んで螺合される押さえ板固定ナット4(蝶ナット)と、軒樋支持部材11を含む構成である。前記押さえ板10は、その凹部に蝶ナット4の先端凸部を受け入れるとともに、蝶ナット4を締め付けることで、湾曲している上面が折版屋根の底面に対して平行になりながら、両端が折版屋根の谷部の下面に密着して圧接する。
本発明において、吊りボルト1は、折版屋根の山部と、軒樋を支持可能な形状に形成されている軒樋支持部材11の中央部とを結合させる部材である。吊りボルト1の材質は強度のある鋼材、とくに錆に強いステンレス鋼材が好ましい。吊りボルト1の直径は、軒樋のサイズや材質にもよるが、1〜5cm程度のものである。
吊りボルト1は、折版屋根の山部7の上面から谷部8の下面までの垂直距離よりも長い寸法のものが用いられる。また、吊りボルト1には、上端上部ナット20、山座(及びフェルト、平座)21、上端下部ナット201、押さえ板10、蝶ナット4、下端ナット2が取り付けられるようになっている。
軒樋吊金具を構成するナットのうち、上端上部ナット20、上端下部ナット201、下端ナット2には普通の金属製ナットが使用され、錆に強いプラスチック製ナットを使用してもよい。蝶ナット4は、金属製ナットの上部をプラスチック樹脂や易融金属で被覆したものが好ましい。樹脂には、安定剤や着色剤などを配合できる。この素材プラスチックとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステルやエンジニアリングプラスチックが挙げられる。また、易融金属としては、スズ、亜鉛、鉛、あるいはこれら合金が挙げられる。
次に、本発明において特徴とする押さえ板10を説明する。押さえ板10は、図2に示すように、吊りボルト1の中間部(軒樋支持部材の上方)に装入され、その両端が折版屋根の谷部の下面に当接される細長い長方形の補強板である。押さえ板10のほぼ中央に吊りボルト1が貫通する穴が開いている。
押さえ板10の長さは、隣接する折版屋根の両谷部の端部をカバーできることが最低限必要であるが、それ以上であってもかまわない。板が長ければ、折版屋根の谷部への接触面積が十分に確保できるので、外力(風雪力)を分散し、軒樋支持部材の落下や軒樋の揺れを防止することができる。押さえ板10の長さは、例えば20〜80cm程度であり、特に30〜50cm位が好ましい。
押さえ板10の幅は、折版屋根の谷部との接触状態と関係するが、例えば、5〜20cm、好ましくは8〜15cm程度とする。この範囲であれば谷部との接触面積が確保できるので、外力(風雪力)を分散・吸収することができ、雨樋の幅と同程度なので重すぎず屋根への取り付けが不自由にならないからである。
押さえ板10の素材は、プラスチック、または金属である。プラスチックとしては、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステルやエンジニアリングプラスチック等の樹脂が採用される。樹脂には、安定剤や着色剤、さらにはガラス繊維やガラス粉、ワラストナイトなどの充填剤を配合してもよい。金属としては、鉄、アルミニウム、チタニウム、ステンレス等が挙げられる。また、十分な強度をもち耐久性があれば、木材あるいは竹材を用いても良い。また、押さえ板10の機能は、主として吊りボルト1の揺れの防止にあるから、この目的を損なわなければ廃材や副生材などを有効利用しても良い。押さえ板10は、図のように一層でもよいが、積層構造としてもよい。
押さえ板10は、厚さが1〜3cm、好ましくは1〜2cmと比較的薄いもので、中心部から左右の端部にかけて上方に反っている。この範囲の厚さであれば、強度を維持しながら、吊りボルト穴に蝶ナット4の先端部分を受け入れることができる。
押さえ板10の反りの程度は、R100〜R500cmの円弧、特にR250〜R350cmの円弧となることが好ましい。このように押さえ板10を反らしておくと、押さえ板10の左右の端部に荷重をかけたとき水平になって反発力を生じ、折版屋根の谷部下面と押さえ板が相互に押合い、押さえ板に軒樋からの左右、前後、上下の揺動力が伝播しても押さえ板と折版屋根の谷部が離れず、軒樋の揺れを防止したり、分散する効果が生じる。平坦な板も使用できるが、このように湾曲したものとすることで、左右の端部に下方から荷重をかけたとき徐々に水平になるので、荷重のかけ具合が分かりやすいという利点もある。
また、押さえ板10の両端で折版屋根の谷部の下面8に当接する部分に、粘着テープ101を貼着しておくことが好ましい。折版屋根の谷部下面8と押さえ板10を接着すれば、押さえ板10に軒樋からの左右、前後、上下の揺動力が伝播しても押さえ板と折版屋根の谷部が分離することを防止できるからである。このため粘着テープ101は両面粘着テープが好ましい。
本発明における押さえ板10の形状は、特に限定されるわけではないが、第1の軒樋吊金具では、吊りボルト穴の周囲が盛り上がった突出部3を設けている。
この突出部3は、図2では椀を伏せたように示されており、押さえ板10の凹部へ装入される蝶ナット4の先端凸部を受け入れてジョイントを形成する。突出部3の吊りボルト穴の内周面は、すり鉢状であり、押さえ板10が傾斜可能なように、その上部孔径は、吊りボルト径の1.5〜2.5倍、下部孔径は、吊りボルト径の1.1〜1.4倍であることが好ましい。
突出部3内部の吊りボルト穴をすり鉢状とすることで、押さえ板10が適度に傾斜し屋根の傾斜角度に合せやすくするだけでなく、押さえ板を吊りボルトで破損させることがなくなる。図2(A)は、屋根の傾斜角度に合うように押さえ板10が5°傾斜しており、(B)は、屋根の傾斜角度が大きいために押さえ板10が11°傾斜している。
このように、押さえ板10と突出部3は、同じ材料で一体成型すればよいが、突出部と同様な形状の部品を別途作成して押さえ板に埋め込むようにしてもよい。
また、吊りボルト穴の位置は、左右方向については押さえ板10の中央に位置させるが、前後方向については、かならずしも押さえ板10の中央に位置させる必要はない。吊りボルト穴の位置を前後方向にわずかにずらすことで、折版屋根の先端から吊りボルト1を伝わってきた雨水が押さえ板10の上で水流になるのを防ぐことができる。
本発明において押さえ板固定ナット(蝶ナット)4は、その先端凸部が押さえ板10の凹部(吊りボルト穴)に嵌り込み、押さえ板固定ナット4を締めることで押さえ板10を押し上げ、その両端を折版屋根の谷部の下面8に当接させるための部材である。
第1の軒樋吊金具において、押さえ板固定ナット4は、図2に示すように、吊りボルトに螺合する金属ナット5にプラスチックを乗せ、上部先端が半球状、胴体が円柱状、下部が蝶羽状となるように成形したものである。下部を蝶羽状としたのは、手で掴み簡単に回せるようにして、軒先の高所においても、螺合作業が安全に短時間に行えるようにするためである。
蝶ナット4の上部は、先端凸部が半球状であり、所定の長さを有しているために、押さえ板10の突出部3の内周面と接触したときに、ボールジョイント様に押さえ板を連結できる。突出部3の上部内面は、すり鉢状であるが、その口径によって押さえ板10の傾斜角を変えることができる。傾斜角は、屋根の傾斜に対応しており、通常は5〜15°の範囲とする。屋根の傾斜がゆるいと、例えば図2(A)のように押さえ板10が蝶ナット4の底面に対して5°傾斜し、屋根の傾斜が大きいと(B)のように押さえ板10が11°傾斜する。先端の形状は、略球状(半球形状)が好ましいが、傾斜角をこの範囲にすることができれば限定されない。
蝶ナット4の先端より下部(胴体)は円柱状であり、円柱部分は先端の半球と下部の蝶羽部分とを繋ぐ部分である。この部分は、円柱状に限らず、例えば、四角柱、五角柱、六角柱などの多角柱であってもよい。円柱部分の直径は、押さえ板10の突出部3の内径よりも小さく、吊りボルト1の直径より大きいことが必要条件であるが、吊りボルト1の直径が1〜2cm程度であれば、1.5〜3cm程度が好ましい。
本発明においては、前記押さえ板固定ナットは、上記のようなドーナツ型でもよいが、二つ割り型又は差込み型とすることができる。二つ割り型の押さえ板固定ナット、差込み型の押さえ板固定ナットは、図6に示すように、いずれも雌ネジ43になって吊りボルトを左右から挟める構造であり、二つ割り型ナット(A)は、左右対称の右側部材4aと左側部材4bから構成されるもの、差込み型ナット(B)は、右側部材4aと左側部材4bを端部のヒンジ42で結合したものである。いずれの部品も、全体をプラスチック、又は易融金属で成型することができる。
本発明において、軒樋支持部材(ブラケット)は、図3に示すように、吊りボルト1の下端に取り付けられ軒樋を支持可能な形状に形成されている。また、この軒樋支持部材11を吊りボルト1の下端で結合し軒樋を連結させるために、下部ナット22,23が使用される。軒樋支持部材11は、軒樋12と吊りボルト1の下端を結合させる機能を有するものであれば、いかなる形状のものを用いてもよい。図3(B)には、軒樋支持部材11を吊りボルト1の下端で下部ナット22,23と結合し、軒樋12を連結させた状態を示した。
本発明の第2の軒樋吊金具は、吊りボルト穴周辺に突出部がない平板状の押さえ板を用いたものであり、押さえ板を吊りボルトに挿入した後、押さえ板固定ナットの先端部(中腹部)で受けるものである。
第2の軒樋吊金具は、押さえ板の吊りボルト穴の開口径が、前記吊りボルト上端に取り付けられる上端ナットおよび山座の外径よりも大きく、前記押さえ板固定ナットの先端凸部の最大外径よりも小さいことが望ましい。吊りボルト穴の開口径は、上端ナット(山座)の外径よりも1〜5mm大きいことが好ましい。これにより吊りボルトへの押さえ板の着脱が自在となり、梱包や持ち運びが容易となる。
第2の軒樋吊金具においては、押さえ板固定ナットを二つ割り型又は差込み型とすることが好ましい。図5の(B)(C)では、押さえ板固定ナット4の胴体部分の側面を略球面に形成し、頂部41を四角柱、五角柱、六角柱などの多角柱状に形成している。胴体部分の側面を略球面に形成するのは、押さえ板10の内周面とボールジョイント様に接触させて、押さえ板10を折版屋根の底部傾斜にそって連結するためである。また、頂部41を六角柱などの多角柱状に形成するのは、押さえ板10の吊りボルト穴が、直接吊りボルトに接触しても吊りボルト穴に傷をつけないためである。頂部41を六角柱とすれば、スパナーで締め付けることができる。もっとも押さえ板固定ナット4の下部を蝶羽状としているので、手で掴み簡単に回せるから、軒先の高所においても、螺合作業を安全に短時間に行うことができる。
図6の(A)(B)に示すように、第2の軒樋吊金具において、押さえ板固定ナット4は、右側部材4aと左側部材4bから構成される二つ割り型又は差込み型となっている。ナット4の右側部材4aと左側部材4bとを吊りボルトと合体させて、その上部から押さえ板10を載せると、二つ割り型ナット(4A)の中腹が押さえ板で挟まれるために、右側部材4aと左側部材4bとが分離しなくなる。一方、差込み型ナット(4B)であれば、右側部材4aと左側部材4bとが一端のヒンジ42で結合しているために、吊りボルトへの合体は一層容易である。
このような構造とすることにより、押さえ板固定ナットの吊りボルトへの着脱が自在となり、梱包や持ち運びが容易となる。しかも、長い吊りボルトに挿入された押さえ板に近接した位置にナット4を後付けできるから、締め付けに要する時間を短縮できることになる。ただし、第2の軒樋吊金具における押さえ板固定ナット4としては、これに限らず、第1の軒樋吊金具で説明したドーナツ型の蝶ナットを用いることもできる。
第2の軒樋吊金具における押さえ板は、通常プラスチック製であり、押さえ板固定ナットもプラスチック製とすることができ、従来から軒樋吊金具として扱われている吊りボルトや金属ナット、軒樋支持部材(ブラケット)など他の金属部品とは別に梱包することができる。
また、折版屋根へ押さえ板を取り付ける時には、吊りボルトから金属ナットや山座を取り外すことなく、現場で本発明の軒樋吊金具として容易に組み立てることができる。すなわち、押さえ板固定ナットが二つ割り型ナットであれば、図6(A)のように、まず、押さえ板10を吊りボルト1に挿入し、次に、その下方に二つ割り型ナット(4A)の右側部材4aと左側部材4bを左右方向から近づけ一体化する。また、押さえ板固定ナットが差込み型ナットであれば、図6(B)のように、まず、押さえ板10を吊りボルト1に挿入し、次に、その下方に差込み型ナット(4B)の右側部材4aと左側部材4bの端部を開いて、吊りボルト1を挟み一体化する。その後、ナット(4A、4B)の蝶羽状部分を手で回すか、頂部の多角柱状部分41をスパナーで回して、押さえ板を折版屋根側に押し上げて、押さえ板の両端を折版屋根の底部へ圧接させる。
なお、二つ割り型ナット又は差込み型ナットを利用するので、大きな軒樋に対しても折版屋根に安全かつ短時間で取り付けられるが、一旦取り付けた後に、吊りボルトへの押さえ板の位置を修正したり、取り替えたりする場合にも作業が容易になることは言うまでもない。
次に、本発明の軒樋吊金具と、それを用いて軒樋を折版屋根に取り付ける方法をより具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本発明の軒樋吊金具を作製するために、吊りボルト用に、十分な強度と耐蝕性を有する直径1.5cmのステンレス製ボルトを用意した。これは、折版屋根の山部の上面から谷部の下面までの垂直距離よりも長い、30cmの長さのものを選定した。
また、押さえ板は、図2、図4に示すように、長さ34cm、幅6cm、厚さ1cmで、板の反りがR300cmの円弧となるようにポリプロピレンで成形した。この押さえ板10には、高さ2cm、その吊りボルト穴に上部内径2.5cm、下部内径2cmのすり鉢状の穴を有する突出部3を一体的に形成した。そして、押さえ板10の端部で折版屋根の谷部の下面に当接する部分に5cm×5cmの両面粘着テープ101を貼着した。
押さえ板固定ナット4は、先端部が半球状で、それより下部を外径2.3cm・長さ1cmの円柱状とし、最下部に外径2.5cmの金属ナット5をポリプロピレンに埋め込み、その下部外周を蝶羽状に成形した。
これら部材で構成した軒樋吊金具を用いて、折版屋根に次のようにして取り付けた。まず、図4のように吊りボルト1の上端を折版屋根の山部7に取り付けるために、折版屋根の山部7に孔(図示せず)を開け、次に、吊りボルト1の上端を、折版屋根の山部7の孔に下から通し、ナット20と山座21(外径2cm)を取り付け、更に、上端下部ナット201を螺合させて、一対のナット20、山座21及び201で折版屋根の山部7を挟み込んだ。
つぎに、押さえ板10を突出部3が上になるように吊りボルト1に挿入し、蝶ナット4を螺合させて、押さえ板10を吊りボルト1の中間部付近まで移動させた。なお、押さえ板10と蝶ナット4は、吊りボルト1の上端を、折版屋根の山部7の孔に下から通す前に、予め吊りボルト1に挿入しておいてもよい。その後、蝶ナット4を手で回しながら押さえ板10の上面を屋根の谷部8に近づけて高さを調整し、押さえ板10の両端にある両面接着テープ101を剥がして屋根の谷部8の下面に当接させた。蝶ナット4を締め付けていくにつれて、端部が上に反っていた押さえ板10が水平になり、屋根の谷部8に圧着した。
そして、最後に、軒樋支持部材11の一対の係止片122に軒樋12の耳121を係止させて軒樋12を支持させた。
同様にして、上記押さえ板10を有する軒樋吊金具をもう一組用いて、補強具の取り付け位置から80cm離れた位置の折版屋根に軒樋を取り付けた。そして、軒樋の中には、積雪にみたてた重量3kgの角材を載せ、軒樋の前方から水平方向に20kgの力で1分間引っ張った。これは補強具1本当たり10kgの応力が加わったことになるが、試験後に軒樋の位置は殆ど変化していなかった。
(実施例2)
押さえ板を、図5に示すように、平坦なポリプロピレン板とし、その吊りボルト穴は、上部内径が2.3cmであり、下部に内径2.5cmの半球状を有するようにした。また、押さえ板固定ナット4は、先端部が外径2.0cmの六角柱(ナット状)で、中間部が直径2.8cmの半球状となり最下部の外周が蝶羽状になった二つ割り型ナットに成形した。それ以外は、実施例1と同様にして、本発明の軒樋吊金具を作製した。
すなわち、押さえ板10は、長さ34cm、幅6cm、厚さ1cmで、板の反りがR300cmの円弧となるように成形し、そして、押さえ板10の端部で折版屋根の谷部の下面に当接する部分に5cm×5cmの両面粘着テープ101を貼着した。
これら部材で構成した軒樋吊金具を用いて、折版屋根に次のようにして取り付けた。まず、実施例1と同様に、図3のように吊りボルト1の上端を折版屋根の山部7に取り付けた。
つぎに、図6(A)のようにして、押さえ板10の下方の吊りボルト1に、二つ割り型ナット(4A)の右側部材4aと左側部材4bを左右方向から挟み込み、一体化した。その後、押さえ板10を二つ割り型ナット(4A)に載せ、吊りボルト穴で二つ割り型ナット(4A)の中腹部を挟み込むようにした。続いて、二つ割り型ナット(4A)の蝶状部分を手で回しながら、押さえ板10の上面を屋根の谷部8に近づけて高さを調整し、押さえ板10の両端にある両面接着テープ101を剥がして屋根の谷部8の下面に当接させた。蝶ナット4を締め付けていくにつれて、端部が上に反っていた押さえ板が水平になり、屋根の谷部8に圧着した。
そして、最後に、軒樋支持部材11の一対の係止片122に軒樋12の耳121を係止させて軒樋12を支持させた。実施例1と同様に、安全かつ安定的に折版屋根へ軒樋を取り付けることができた。
(実施例3)
押さえ板固定ナット4として、実施例2の二つ割り型ナットに代えて、右側部材4aと左側部材4bを一端のヒンジで結合した差込み型ナットを用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の軒樋吊金具を作製した。この差込み型ナットは、先端部が外径2.0cmの六角柱(ナット状)で、中間部が直径2.8cmの半球状となり最下部の外周が蝶羽状になっている。
つぎに、図6(B)のようにして、押さえ板10の下方の吊りボルト1に、差込み型ナット(4B)の右側部材4aと左側部材4bを左右に大きく開いてから挟み込み、一体化した。その後、押さえ板10を差込みナット(4B)の上に載せ、吊りボルト穴で差込み型ナット(4B)の中腹部を挟み込むようにした。続いて、差込み型ナット(4B)の蝶状部分を手で回しながら、押さえ板10の上面を屋根の谷部8に近づけて高さを調整し、押さえ板10の両端にある両面接着テープ101を剥がして屋根の谷部8の下面に当接させた。蝶ナット4を締め付けていくにつれて、端部が上に反っていた押さえ板が水平になり、屋根の谷部8に圧着した。
そして、最後に、軒樋支持部材11の一対の係止片122に軒樋12の耳121を係止させて軒樋12を支持させた。実施例1と同様に、安全かつ安定的に折版屋根へ軒樋を取り付けることができ、しかも、作業は、実施例2よりも容易であった。
(比較例1)
実施例1に対して、上記押さえ板と蝶ナットを有する軒樋吊金具を用いずに、吊りボルトと金属ナットのみからなる従来の吊金具を2組用い、折版屋根に80cm間隔で軒樋支持部材を介して軒樋を取り付けた。そして、軒樋の中には、積雪にみたてた重量3kgの角材を載せ、軒樋の前方から水平方向に荷重20kgの力で1分間引っ張った。これは補強具1本当たり10kgの応力が加わったことになるが、試験後に軒樋前耳部の位置が手前側に3cm、上方に5cmも移動していた。
この対比実験により、従来技術(比較例1)では、吊りボルト1に上端部を支点にした曲げ応力が発生するので、大きくたわみ、取り付け位置がずれてしまうが、本発明の軒樋吊金具(実施例1)を用いて軒樋12を折版屋根に取り付ければ、前記軒樋12に横向きの外力が加わった時、吊りボルト1には、その中間部(押さえ板10が取り付けられている部分)を支点にした曲げ応力が発生するだけであり、折版屋根には、吊りボルト1を固定した山部7と、押さえ板10が当接した谷部8の下面とに分散して応力が発生するので、格段にたわみ難く、折版屋根が格段に破損し難くなることが分かる。
また、本発明の軒樋吊金具(実施例2、3)を用いれば、吊りボルトへの押さえ板の着脱が自在であるから、部品の梱包や運搬が容易となり、押さえ板固定ナットとして、吊りボルトへの取り付けが容易な二つ割り型ナット又は差込み型ナットを利用するので、大きな軒樋に対しても折版屋根に安全かつ短時間で取り付けられることが分かる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 吊りボルト
20 上端上部ナット
21 山座(フェルト)
201 上端下部ナット
22、23 下端下部ナット
3 突出部
4 押さえ板固定ナット(蝶ナット)
4A 二つ割り型ナット
4B 差込み型ナット
4a、4b 押さえ板固定ナットの右側部材、左側部材
41 押さえ板固定ナット(頂部)
42 ヒンジ
43 雌ネジ
5 金属ナット
6 傾斜角度
7 折版屋根の山部
8 折版屋根の谷部
9 折版屋根の斜面
10 押さえ板
101 接着テープ
11 軒樋支持部材
111 水平部
12 軒樋

Claims (3)

  1. 軒樋を支持する軒樋支持部材と、その軒樋支持部材を吊り下げる吊りボルトとを有し、山部と谷部が交互に連続する折版屋根に軒樋を取り付けるための軒樋吊金具において、
    前記吊りボルトが中央部に貫通し、前記軒樋支持部材の上方に、両端部が前記谷部に当接するように取り付けられ、その吊りボルト穴の内周面が略球面状に繰り抜かれて凹部となった押さえ板と、
    先端凸部が略球状で、前記凹部と嵌合し、中央内部に前記吊りボルトに螺合するネジが形成された押さえ板固定ナットを有することを特徴とする軒樋吊金具。
  2. 前記吊りボルト穴の開口径は、前記吊りボルト上端に取り付けられる上端ナットおよび山座の外径よりも大きく、前記押さえ板固定ナットの先端凸部の最大外径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の軒樋吊金具。
  3. 前記押さえ板固定ナットは、二つ割り型又は差込み型であることを特徴とする請求項1に記載の軒樋吊金具。
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