JP2009084874A - 樋用取付金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 吊り金具を屋根材に補強部材を介して取り付けて屋根材を損傷することなく雨樋を取り付けることができる樋用取付金具を提供することを課題とする。
【解決手段】 山部と谷部を有する金属薄板の折版が敷設された屋根の軒先に樋を取り付けるために、両端部が樋の開口両側縁に係止されて略水平状態に取り付けられる支持金具と、支持金具の略中央の孔に垂直方向に通されて支持金具を吊り下げ支持する吊りボルトとを有し、補強部材の一端が支持金具の一方の端部に固着され他端が吊りボルトの上端に取り付けられる。
【選択図】 図1
【解決手段】 山部と谷部を有する金属薄板の折版が敷設された屋根の軒先に樋を取り付けるために、両端部が樋の開口両側縁に係止されて略水平状態に取り付けられる支持金具と、支持金具の略中央の孔に垂直方向に通されて支持金具を吊り下げ支持する吊りボルトとを有し、補強部材の一端が支持金具の一方の端部に固着され他端が吊りボルトの上端に取り付けられる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、樋用取付金具に係り、特に、屋根を葺く屋根材の軒先に取り付けるための、積雪や風圧等の荷重による樋の撓みを防止するように構成された樋用取付金具に関するものである。
従来、一般の家屋の屋根の軒先に取り付けられる雨樋は、軒先の垂木に取り付けられた取付金具に針金で取り付けて固定するようにしている。
特に、工場や公民館、体育館等の公共の施設のような大きな建物においては、凹凸部を有する金属薄板の折版が屋根材として用いられ、その軒先に雨樋が取り付けられている。
このような金属薄板の折版の屋根に雨樋を取り付けるための取付金具としては、例えば、特開2004−300716号公報に示される吊り金具がある。
特開2004−300716号公報
上記従来の吊り金具においては、同公報に示されるように、上部が開口した凹形の雨樋の両側縁に係止される支持金具と、この支持金具の中央に通されて屋根に取り付けられる吊りボルトとから構成されている。
この吊り金具は、支持金具の左右両端に設けられた耳部受部に、上面にばね板を圧接して雨樋の耳部を挟持して支持し、略水平に支持された支持金具の中央に吊りボルトの下端を装着して吊りボルトの上端を屋根材に取り付けて支持金具を装着支持するようにしている。
しかしながら、このような金属薄板の折版屋根は、屋根材自体が薄い金属板であるために弱く、雨樋が風で煽られて揺らぐと、吊りボルトの吊り下げ支持部分に大きな力が作用するので、屋根材が破損して損傷するという問題がある。
そのために、屋根材を損傷することなく吊り金具を屋根材に取り付けることが必要である。
本発明は、上記問題点に鑑み、吊り金具を屋根材に補強部材を介して取り付けて屋根材を損傷することなく雨樋を取り付けることができる樋用取付金具を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の樋用取付金具は、山部と谷部を有する金属薄板の折版が敷設された屋根の軒先に樋を取り付けるために、両端部が樋の開口両側縁に係止されて略水平状態に取り付けられる支持金具と、支持金具の略中央の孔に垂直方向に通されて支持金具を吊り下げ支持する吊りボルトとを有し、補強部材の一端が支持金具の一方の端部に固着され他端が吊りボルトの上端に取り付けられていることを特徴とする。
また、本発明の樋用取付金具は、前記補強部材が支持金具と一体的に形成されていることを特徴とする。
更に、本発明の樋用取付金具は、前記補強部材が中間で伸縮自在に形成されていることを特徴とする。
更にまた、本発明の樋用取付金具は、前記補強部材が吊りボルトの上端に略水平に設けられる板状の部材と、板状の部材の一端と支持金具の一端とを連結するボルト部材とを有していることを特徴とする。
本発明の樋用取付金具は、前記補強部材がL形部材と板状の部材とから形成され、両部材を長さ調節可能に連結したことを特徴とする。
本発明の樋用取付金具は、補強部材が固着された支持金具の一端部を樋の側縁の窪み部に差し込んで取付けることを特徴とする。
本発明によれば、樋用取付金具は、補強部材の一端が支持金具に取り付けられ、他端が吊りボルトの上端に取り付けられるので、補強部材を介して吊りボルトが屋根材に取り付けられているために屋根材を損傷することがなく、吊りボルトのみならず補強部材も長さが調節可能であるために取付金具自体を如何なる箇所にも調節自在に適切に取り付けることができるし、樋を建物に強固に取り付けることができ、樋の取付強度を向上することができ、積雪や風圧等の荷重による樋の撓みを防止するように樋用取付金具を構成することができる。
以下に、添付図面を参照して、本発明の樋用取付金具の幾つかの実施形態を詳細に説明する。これら実施形態において、同一部分には同一の符号が付けられて用いられている。
(実施例1)
図1は、本発明の樋用取付金具の一実施例を示す概要正面図で、図2はその側面図である。
図1は、本発明の樋用取付金具の一実施例を示す概要正面図で、図2はその側面図である。
図示の実施例における本発明の樋用取付金具10は、断面形状が交互に凹凸部が連続するように波形に形成された、山部2と谷部3を有する折版と一般的に呼称される金属薄板の屋根材1で形成された屋根の軒先に、例えば塩ビのような合成樹脂材の樋5を設置するように用いられる。
図示されるように、本発明の樋用取付金具10は、帯金のような細長い金属板材を折曲げて形成された本体となる支持金具11と、この支持金具11の略中央の孔14に通されて支持金具11を略水平状態に吊り下げ支持する吊りボルト12とを有しており、補強部材13の一端13Aが支持金具11の一方の端部11Aに、例えば溶接して取り付けられていて、補強部材13の他端13Bに孔が設けられて吊りボルト12の上端が通されて取り付けられるようになっている。
支持金具11は、中央が皿形の凹部15となるように先ず折り曲げられ、次いで、この凹部15から左右に略水平に腕部16、16が延びており、これら腕部16、16の先端が下側に向かって折り曲げられて樋5の開口縁部6の耳部7を受ける受部17、17が形成されている。支持金具11の左右両端部11A、11Bの受部17、17に対して、支持金具11の中央の凹部15の下側面に、外方に向かって延びるばね板18、18が、例えば溶接して設けられており、自由端部が押されることによって受部17、17内の方に弾性変形できるようになっている。
従って、支持金具11は、図示の形状に、細長い金属板材を、中央に凹部15を形成して、この凹部15から左右外方に腕部16、16が延びており、左右の腕部16、16の両端部11A、11Bに下向きに開口するように折り曲げられた受部17、17を形成するように構成されている。
また、支持金具11の凹部15の中央に設けられる孔14は、長孔が好ましく、このような長孔によって吊りボルト3の取付位置の調節ができるように形成されるのが好適である。勿論、丸孔を設けるようにしてもよいことは言うまでもない。
支持金具11は、樋5の上方開口部の両側縁6の耳部7を受けて支持する受部17、17を腕部16、16の外端に有しており、この受部17、17に対向してばね板18、18が弾性変位可能に支持金具11の凹部15の下側に外方に向かって左右の方向に延びるように取付けられている。従って、樋5の開口部両側の側縁6、6の耳部7、7を、ばね板18、18の自由端部を弾性変位するように押圧して押し込んで嵌め込むことによって、樋5を支持金具11に取り付けることができるようになっている。
吊りボルト12は、下端部12aと上端部12bにねじが切られており、下端部12aが複数個のナット19a、19bによって支持金具11に取付けられ、上端部12bが皿形座金19Aと平座金19B及び緩衝リング19Cを介して複数個のナット19c、19dによって補強部材13の上端部13Bに取付けられる。また、吊りボルト12は、下端部12aと上端部12bとにねじを切っても良く、あるいは全体にねじを切ったねじロッドのようなねじ部材を用いるようにしても良い。
補強部材13は、図示のように下端と上端とが互いに反対方向に略直角に折り曲げられて全体が稲妻形に形成され、上端の折曲部13Bに吊りボルト12のための孔が設けられ、下端の折曲部13Aが支持金具11の一方の端部11Aに溶接して固着されており、支持金具11と補強部材13とが一体的に形成されている。また、補強部材13を支持金具11に溶接する代わりに、リベット止めして固着することもできる。
このように構成された本発明の樋用取付金具10を用いて屋根の軒先に樋5を実際に取り付けるには、先ず、補強部材13が一体的に取り付けられた図1、図2に示される支持金具11を、屋根の取り付けるべき位置に配置して、取り付けるべき位置の屋根の山部2に取り付けのための孔を設け、補強部材13の上端の折曲部13Bを屋根材1の山部2の上に配置して補強部材13の孔と屋根材1の山部2の孔とを一致させて吊りボルト12の上端部12bを下方からこれら一致した孔に通し、吊りボルト12の下端部12aが支持金具11の凹部15の上の位置に来るようにする。
次いで、吊りボルト12を下方に動かして吊りボルトの12下端部12aを支持金具11の凹部15の孔14に上方から差し込んで最下部のナット19aを嵌めて締めると共に、凹部15の上に位置するナット19bを締めて支持金具11をナット19a、19bの間にしっかりと締めて支持金具11を吊りボルト12に固着する。
次いで、屋根材1の山部2の孔と、補強部材13の折曲部13Bの孔とを上方に向かって突き通る吊りボルト12の上端部12bに、緩衝リング19Cと皿形座金19Aとを嵌めて最上部のナット19dを取り付けると共に、屋根材1の山部の下側に位置するナット19c(このナット19cは座金19Bを介して吊りボルト12に予め取付られている)を上方に向かって締めると同時に、最上部のナット19dを下方に向かって締めて屋根材1と補強部材13の上端部13Bとを2つのナット19c、19dの間にしっかりと締め付けて固定する。これによって、屋根材1の山部2に補強部材13と吊りボルト12とによって支持金具11が略水平状態にしっかりと取り付けられるようになる。
同様にして、所定の間隔を置いて樋用取付金具10を屋根材1に対して順に取り付けていく。
こうして、屋根材1に所定の間隔を置いて取り付けられた樋用取付金具10の支持金具11に対して、上部が開口した樋5の両側縁の耳部7、7を、支持金具11の腕部16、16の先端の受部17、17に下方から嵌め込んでいけば、樋5を樋用取付金具10の支持金具11にしっかりと取り付けることができるようになり、所用する樋5の取付工事が完了する。なお、このような樋5の取付けに際しては、樋用取付金具10を全て調整して屋根に取付けた後に、樋5を樋用取付金具10に一挙に取付けるようになり、これによって取付工事が簡単に、かつ短時間で行うことが出来るようになる。
(実施例2)
図3及び図4は、本発明の樋用取付金具の別の実施例を示す概要正面図及び側面図である。
図3及び図4は、本発明の樋用取付金具の別の実施例を示す概要正面図及び側面図である。
図示の実施例における本発明の樋用取付金具は、前側が高く、後側が低い樋を設置するように用いられる場合の樋用取付金具である。
図示されるように、樋用取付金具20の支持金具21と吊りボルト22は、先の第1の実施例の場合と略同じであり、前側が高くなった樋に適用できるように、樋の高さの異なる耳部に対応する支持金具21の形状が、前側の受部27Aが高い位置にあって、後側の受部27Bが低い位置に配置されるように形成されていることが異なっている。
樋用取付金具20は、細長い金属板材を折曲げて形成された本体となる支持金具21と、この支持金具21の略中央の孔24に通されて支持金具21を吊り下げて略水平状態に支持する吊りボルト22とから構成されており、支持金具21の一方の端部21Aに形成された前側の受部27Aが高い位置に設けられ、他方の端部21Bに形成された後部の受部27Bがそれよりも低い位置に設けられていて、支持金具21の前側の受部27Aに補強部材23の一方の端部23Aが、例えば溶接して取り付けられている。補強部材23の他端には孔が設けられていて、吊りボルト22の上端22bが通されて屋根材に取り付けられるようになっている。
従って、支持金具21は、中央が凹部25となるように折り曲げられ、この凹部25の前壁が高く形成され、そこから前側の腕部26Aが前方に延びており、そして下方に折り曲げられて受部27Aが一方の端部21Aに形成されている。次いで、この前側の腕部26Aの上に、補強部材23の折曲部23Aが溶接して取り付けられており、補強部材23の他方の端部23Bが折り曲げられてこの折曲部23Bに、吊りボルト22が通される孔が設けられている。また、後側の腕部26Bは、後方に延び、下方に折り曲げられて受部27Bが形成されている。支持金具21の前側及び後側の受部27A、27Bにはばね板28A、28Bがそれぞれ溶接して設けられており、自由端部が押されることによって受部27A、27B内の方に弾性変形できるようになっている。
従って、支持金具21は、図示の前側が高くなった形状に、細長い金属板材の中央に凹部25を形成して、この凹部25の前壁を高くしてそこから左右外方に腕部26A、26Bがそれぞれ延びており、各腕部26A、26Bの両端部に下向きに開口するように折り曲げられた受部27A、27Bがそれぞれ形成されている。
また、支持金具21の凹部25の中央に設けられる孔24は、同様に長孔が好ましく、好適であり、必要に応じて丸孔にすることもできる。
支持金具21は、樋の上方開口部の両側縁の高さの異なる耳部を受けて支持する受部27A、27Bを腕部26A、26Bの外端に有しており、これら受部27A、27Bに対向してばね板28A、28Bが弾性変位可能に支持金具21の腕部26A、26Bの下側に外方に向かって延びるように取付けられている。従って、樋の開口部両側の高さの異なる側縁の耳部を、ばね板28A、28Bの自由端部を弾性変位するように押圧して押し込んで嵌め込むことによって、樋を支持金具21に取り付けることができるようになっている。
吊りボルト22は、上記実施例の吊りボルト12と同様に形成されており、下端部が複数個のナット29a、29bによって支持金具21に取付けられ、上端部22bが皿形座金29Aと平座金29B及び緩衝リング29Cを介して複数個のナット29c、29dによって補強部材23の上端部23Bに取付けられる。また、吊りボルト22は、上端部22bと下端部22aとにねじを切る外に、全体にねじを切ったねじ部材を用いることも可能である。
補強部材23は、図示の如く上端23Bと下端23Aとが略直角に折り曲げられて全体が稲妻形に形成され、上端の折曲部23Bに吊りボルト22のための孔が設けられ、下端の折曲部23Aが支持金具21の一方の端部21Aに溶接して固着されており、支持金具21と補強部材23とが一体的に形成されている。また、補強部材23は溶接する外に、リベット止めして支持金具21に固着することも可能である。
このように構成された本実施例の樋用取付金具20を用いて屋根の軒先に、前高の樋を取り付けるには、補強部材23が一体的に取り付けられた図示の前高の支持金具21を、屋根の取り付けるべき位置に配置して、上記した実施例におけると同様にして取り付けることができる。
次いで、屋根材の山部の孔と、補強部材23の折曲部23Bの孔とを上方に向かって突き通る吊りボルト22の上端部22bに、緩衝リング29Cと皿形座金29Aとを嵌めて最上部のナット29dを取り付けると共に、屋根材の山部の下側に位置するナット29c(このナット29cは座金29Bを介して吊りボルト22に予め取付けられている)を上方に向かって締めると同時に、最上部のナット29dを下方に向かって締めて屋根材と補強部材23とを2つのナット29c、29dの間にしっかりと締め付けて固定する。これによって、屋根材の山部に補強部材23と吊りボルト22とによって支持金具21がしっかりと取り付けられるようになる。
同様にして、所定の間隔を置いて樋用取付金具20を屋根材に順に取り付けていく。
こうして、屋根材に所定の間隔を置いて取り付けられた樋用取付金具20の支持金具21に対して、上部が開口した前高の樋の耳部を、支持金具21の対応する受部に下方から嵌め込んで前高の樋も樋用取付金具20の支持金具21にしっかりと取り付けることができ、所用する前高の樋の取付工事が可能となる。
(実施例3)
図5は、本発明の樋用取付金具の第3の実施例を示す概要正面図で、右方部分に補強部材の長さ調節部分が示されている。
図5は、本発明の樋用取付金具の第3の実施例を示す概要正面図で、右方部分に補強部材の長さ調節部分が示されている。
図示されるように、樋用取付金具30は、補強部材33が長さを調節できるように2つの部材33A、33Bから形成されていることが、先の第1の実施例のものと異なっており、他は同じである。
本実施例の樋用取付金具30においては、補強部材33が2つの部材33−1、33−2から形成され、これら両部材33−1、33−2を長さを調節できるようにボルト33−3とナット33−4とによって連結されている。従って、一方の部材33−1の端部の孔33−5にボルト33−3が取り付けられ、他方の部材33−2の端部に長孔33−6が設けられて、ボルト33−3とナット33−4とによって2つの部材33−1、33−2の取付長さを調節することができるようになっている。
従って、樋用取付金具30は、補強部材33のボルト33−3のナット33−4を緩めて取付時の補強部材33の取付長さを調節して所定の長さに補強部材33の長さを定めて取り付けることができる。なお、このような補強部材33の2つの部材33−1、33−2の取付けを、セルフドリリングビス(ファスナ)を用いて取付けるようにすることもできる。
(実施例4)
図6は、本発明の樋用取付金具の第4の実施例を示す概要正面図である。
図6は、本発明の樋用取付金具の第4の実施例を示す概要正面図である。
図示の樋用取付金具においては、補強部材に、吊りボルトと同様な長ボルトと、細長い板部材とが更に用いられていることが、先の第1の実施例の場合と異なっている。
図示されるように、樋用取付部材40は、第1の実施例と同様な細長い金属板材を折曲げて形成された支持金具41と、この支持金具41の略中央の孔44に通されて支持金具41を吊り下げ支持する吊りボルト42とを有すると共に、更に、補強部材としての長ボルト43と板部材43−1とを有している。板部材43−1は一方の端部の孔に吊りボルト42の一端が通されて屋根部材に取り付けられ、他端の孔に別の長ボルト43が通されて取り付けられるようになっている。従って、長ボルト43のナット43a、43a、43b、43bによって長ボルト43の取付け長さを調節することができ、樋5を所定の如く設置することができる。
(実施例5)
図7は、本発明の樋用取付金具の第5の実施例を示す概要正面図である。
図7は、本発明の樋用取付金具の第5の実施例を示す概要正面図である。
図示される樋用取付金具において、樋用取付金具50は、第1の実施例と同様な細長い金属板材を折曲げて形成された支持金具51と、この支持金具51の略中央の孔54に通されて支持金具51を略水平な状態に吊り下げ支持する吊りボルト52とを有しており、補強部材53が2つの部材53−1、53−2から折り曲げて形成されていることが、先の第1および第3の実施例の補強部材13、33と異なっている。
すなわち、本実施例の補強部材53は、細長い板部材をL字形やコの字形に折り曲げた2つの部材53−1、53−2から形成され、両部材53−1、53−2を、長さを調節できるようにボルト53−3とナット53−4、53−5によって連結している。
一方の部材53−1は、一方の端部53Aが支持金具55の腕部56に溶接して固着されており、他方の端部53aにボルト53−3が取り付けられている。また、他方のL字形の部材53−2は、一方の端部53Bに吊りボルト52のための孔が設けられていて吊りボルト52が取り付けられ、他方の端部53−bが略直角に折り曲げられていて孔が設けられており、この孔にボルト53−3が通されてナット53−5が取り付けられている。
従って、ボルト53−3に対する2つのナット53−4、53−5の締め付けを変えて端部53a、53b間の間隔を調節することによって、部材53−1、53−2の取付長さを調節することができるようになっている。
これによって、樋用取付金具50は、補強部材53のボルト53−3のナット53−4、53−5を締めるか緩めるかして取付時の補強部材53の取付長さを調節して所定の長さに補強部材53の長さを定めて取り付けることができ、これによって樋5を所定の如く設置することができる。
(実施例6)
図8は、本発明の樋用取付金具の第6の実施例を示す概要正面図である。
図8は、本発明の樋用取付金具の第6の実施例を示す概要正面図である。
図示の実施例における本発明の樋用取付金具は、補強部材63が一端が支持金具61の一方の腕部の端部に溶接して固着されていることが、上記の第1、第3および第5の実施例の補強部材13、33、53と異なっている。
すなわち、本実施例の補強部材63は、細長い板部材を略L字形に折り曲げて形成され、一方の端部63Aが支持金具61に溶接され、他方の端部63Bに吊りボルト62が取り付けられるようになっている。
従って、屋根材に所定の間隔を置いて取り付けられた樋用取付金具60の支持金具61に対して、上部が開口した樋7の両側縁の耳部7を、支持金具61の腕部66の先端の受部67に下方から嵌め込んでいけば、樋5を樋用取付金具60の支持金具61にしっかりと取り付けることができるようになり、所用する樋5の取付工事が完了し、屋根の軒先に樋をしっかりと固着して取り付けることができる。
(実施例7)
図9は、本発明の樋用取付金具の第7の実施例を示す正面概要図である。
図9は、本発明の樋用取付金具の第7の実施例を示す正面概要図である。
図示の実施例における本発明の樋用取付金具70は、補強部材73が2つの部材73−1、73−2と、調節用のボルト73−3とから形成されていることが、上記の第1、第3および第5の実施例の補強部材13、33、53と異なっている。
すなわち、本実施例の補強部材73は、細長い板部材を略コの字形に折り曲げて形成された部材73−1と、真っ直ぐな細長い板部材73−2と、これら部材73−1と板部材73−2との間を連結する調節用のボルト73−3とから形成されており、コの字形の部材73−1が支持金具71の一方の腕部75に溶接して固着されている。コの字形の部材73−1は、一方の端部73Aが支持金具71に溶接されており、他方の端部73aに調節用のボルト73−3の下端が取付けられてナット73−4、73−5が螺着されて固定される。
細長い板部材73−2は、一方の端部73Bが屋根材と一緒に吊りボルト72によって取付けられ、他方の端部に調節用のボルト73−3の他端部、すなわち上端部が取付けられナット73−6、73−7が螺着されて固定されるようになっている。
従って、上記の如く屋根材に所定の間隔を置いて取り付けられた樋用取付金具70の支持金具71に対して、上部が開口した樋5の両側縁の耳部7を、支持金具71の腕部76の先端の受部77に下方から嵌め込んでいけば、樋5を樋用取付金具70の支持金具71にしっかりと取り付けることができるようになり、所用する樋5の取付工事が完了し、屋根の軒先に樋5をしっかりと固着して取り付けることができる。
(実施例8)
図10は、本発明の樋用取付金具の第8の実施例を示す概要正面図である。
図10は、本発明の樋用取付金具の第8の実施例を示す概要正面図である。
図示されるように、本実施例においては、樋5の断面形状が上記実施例と幾分異なっており、樋5の前側の側壁が高くなっていて、縁部に窪み部8が設けられており、この窪み部8が樋5の長手方向に沿って延びるように形成されている。このような一方の側壁が高くなった前高の樋5が、本実施例の樋用取付金具80を用いて屋根の軒先に設置されるように用いられる。
図示されるように、樋用取付金具80は、支持金具81の一方の腕部86Aの形状が異なっており、特異な形状をなしている。
すなわち、図示されるように、支持金具81は、細長い金属板材を折り曲げて形成されて中央に凹部85が設けられ、この凹部85から左右に腕部86A、86Bが延びている。支持金具81の一方の腕部86Aは、他方の腕部86Bよりも幾分上方に位置するように形成され、腕部86Aの先端が上向きに略直角に折り曲げられており、更に、この腕部86Aに補強部材83の下端の折曲部83Aが溶接等によって固着されている。また、補強部材83の上端の折曲部83Bは、先の第1乃至第3、第6の実施例等と同様に吊りボルト82の上端に屋根材2と一緒に取付けられている。更に、支持金具81の他方の腕部86Bは、上記第1乃至第7の実施例におけると同様に、腕部86Bの先端が下側に向かって折り曲げられていて、樋5の開口縁部6の耳部7を受ける受部87が端部81Bに形成されている。更に、この受部87に対向して、支持金具81の中央から外方に延びるばね板88が支持金具81の中央下面に溶接して取付けられており、樋5の取付け時にばね板88の自由端部が押されて弾性変形して樋5の耳部7が係止できるようになっている。
支持金具81の略中央の孔84に吊りボルト82が通されてナット89a、89bにより固着され、支持金具81を吊りボルト82を介して屋根材1に対して略水平状態に吊り下げ支持して取付けられるようになっている。吊りボルト82の上端は、皿形座金89Aと平座金89B及び緩衝リング89Cを介して複数個のナット89c、89dによって屋根材1の山部2に取付けられる。
このように構成された樋用取付金具80を用いて屋根の軒先に樋5を取付けるには、支持金具81を、屋根の取り付けるべき位置に配置して、取付けるべき位置の屋根材1の山部2に取付けのための孔を設けて吊りボルト82の上端部82bを下方から屋根材1の孔に通し、吊りボルト82の下端部82aが支持金具81の凹部85の中央の位置に来るようにする。
次いで、吊りボルト82の下端部82aに支持金具81を取付けてナット89a、89bによって取付けて所要の長さに吊りボルト82を調整して支持金具81をしっかりと固着する。こうして、必要な数の支持金具81と吊りボルト82を屋根材1に所要の間隔を置いて取り付けたならば、前高の樋5の前壁の窪み部8に、支持金具81の腕部86Aの先端部を差し込んで取付けると同時に、樋5の後壁の側縁6の耳部7を、ばね板88を押圧するように押し込んで受部81Bに樋5の耳部7を嵌め込んで取付ける。
これによって、支持金具81に樋5が迅速に、しかも簡単に取付けることができるようになっている。
従って、屋根材1に所定の間隔を置いて取り付けられた樋用取付金具80の支持金具81に対して、上部が開口した前高の樋5を、支持金具81の腕部86A、86Bの先端部にしっかりと取付けることができるようになり、所用する樋5の取付工事が完了し、屋根1の軒先に樋5をしっかりと固着して取付けることができる。
1・・屋根材、
2・・山部、
3・・谷部、
5・・樋、
7・・耳部、
8・・窪み部
10、20、30、40、50、60、70、80・・樋用取付金具、
11、21、31、41、51、61、71、81・・支持金具、
12、22、32、42、52、62、72、82・・吊りボルト、
13、23、33、43、53、63、73、83・・補強部材。
2・・山部、
3・・谷部、
5・・樋、
7・・耳部、
8・・窪み部
10、20、30、40、50、60、70、80・・樋用取付金具、
11、21、31、41、51、61、71、81・・支持金具、
12、22、32、42、52、62、72、82・・吊りボルト、
13、23、33、43、53、63、73、83・・補強部材。
Claims (6)
- 山部と谷部を有する金属薄板の折版が敷設された屋根の軒先に設置される樋を取り付けるために、両端部が樋の開口両側縁に係止されて略水平状態に取り付けられる支持金具と、支持金具の略中央の孔に垂直方向に通されて支持金具を吊り下げ支持する吊りボルトとを有し、補強部材の一端が支持金具の一方の端部に固着され他端が吊りボルトの上端に取り付けられることを特徴とする樋用取付金具。
- 前記補強部材が支持金具と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1記載の樋用取付金具。
- 前記補強部材が中間で伸縮自在に形成されていることを特徴とする請求項1記載の樋用取付金具。
- 前記補強部材が吊りボルトの上端に略水平に設けられる板状の部材と、板状の部材の一端と支持金具の一端とを連結するボルト部材とを有していることを特徴とする請求項1記載の樋用取付金具。
- 前記補強部材がL形部材と板状の部材とから形成され、両部材を長さ調節可能に連結したことを特徴とする請求項1記載の樋用取付金具。
- 補強部材が固着された支持金具の一端部を樋の側縁の窪み部に差し込んで取付けることを特徴とする請求項1記載の樋用取付金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007256113A JP2009084874A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 樋用取付金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007256113A JP2009084874A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 樋用取付金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009084874A true JP2009084874A (ja) | 2009-04-23 |
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ID=40658642
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2009084874A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017190561A (ja) * | 2016-04-11 | 2017-10-19 | 株式会社オーティス | 樋支持具用補強具 |
JP7170346B1 (ja) | 2021-05-28 | 2022-11-14 | 有限会社 広島金具製作所 | 軒樋吊具 |
-
2007
- 2007-09-28 JP JP2007256113A patent/JP2009084874A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017190561A (ja) * | 2016-04-11 | 2017-10-19 | 株式会社オーティス | 樋支持具用補強具 |
JP7170346B1 (ja) | 2021-05-28 | 2022-11-14 | 有限会社 広島金具製作所 | 軒樋吊具 |
JP2022182447A (ja) * | 2021-05-28 | 2022-12-08 | 有限会社 広島金具製作所 | 軒樋吊具 |
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