JP2010216164A - 太陽電池装置及びその屋根上取付器具 - Google Patents
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Abstract
【目的】太陽電池モジュールの取り付け用の支持フレームを支持するための脚部を屋根瓦に大きな穴を形成しなくても脚部の強度を確保しながら設置できるようにして屋根瓦の耐久性を高められるようにし、且つ装置のメンテナンスなどで太陽電池モジュールの高さ位置調整のための機構に不具合が見つかった場合にその修理や部品交換を屋根瓦を取り外さなくても行うことができるようにした太陽電池装置及びその屋根上取付器具を提供する。
【構成】屋根上に設置される脚部と、前記脚部の上方部分に固定される支持フレームと、前記支持フレームの上に取り付けられる複数の太陽電池モジュールとを含む太陽電池装置において、前記支持フレームには、前記太陽電池モジュールの取り付け高さ位置を上下方向に調整するための調整機構が備えられている。前記支持フレームは、前記脚部に固定される固定側フレーム部と、その上に固定される可動側フレーム部とを含んでいる。
【選択図】 図3
【構成】屋根上に設置される脚部と、前記脚部の上方部分に固定される支持フレームと、前記支持フレームの上に取り付けられる複数の太陽電池モジュールとを含む太陽電池装置において、前記支持フレームには、前記太陽電池モジュールの取り付け高さ位置を上下方向に調整するための調整機構が備えられている。前記支持フレームは、前記脚部に固定される固定側フレーム部と、その上に固定される可動側フレーム部とを含んでいる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、建物の屋根に設置するタイプの太陽電池装置及びその屋根上取付器具に関する。
従来より、建物の屋根に設置するタイプの太陽電池装置が知られている。例えば、特許文献1には、建物の屋根に脚部を設置し、この脚部の上に支持架台を固定し、この支持架台の上に太陽電池モジュールを固定するようにした太陽電池装置が開示されている。図10−13は、それぞれ特許文献1から引用したものである。図10−13に示すように、特許文献1の太陽電池装置においては、脚部の下端の基部(例えば、図12の符号150参照)を屋根瓦の下方の野地板(例えば、図12の符号210参照)に釘などで固定し、前記脚部の一部である支持軸(脚部の下端の基部から上方に突出されており、その外周面にネジが切られている支持軸。例えば、図12の符号151及び図11の符号141参照)を屋根瓦(例えば、図12の符号22a参照)に開けた穴を介して上方に延ばして、この支持軸の上方部分に前記支持架台(例えば、図12の符号13参照)をボルトとナットなどで固定するようにしている。このように、特許文献1に示すような従来の太陽電池装置においては、前記脚部の一部である支持軸の外周面にネジを形成して、この支持軸の上方部分のいずれかの適当な高さ位置に前記支持架台を固定することにより、すなわち、前記支持軸によって前記支持架台を固定する高さ位置(前記脚部の下端の基部と支持軸の支持架台の固定位置との間の上下方向の距離)を調整することにより、前記複数の脚部の下端の基部の設置状態が互いに異なっていても、前記支持架台上に配置された各太陽電池モジュール(例えば、図13の符号10参照)の上面を互いに直線状に合わせられるようにしている。
しかしながら、前記の特許文献1に示す従来の太陽電池装置においては、前述のように前記支持軸に前記支持架台を固定する高さ位置(前記脚部の下端の基部と支持軸の支持架台の固定位置との間の上下方向の距離)を調整できるようにすることにより、前記複数の脚部の設置状態が互いに異なっていても、前記支持架台上に配置された各太陽電池モジュールの上面を互いに直線状に合わせられるようになるというメリットはあるが、他方、図11などに拡大して示すように、前記支持軸の外周面にネジが形成されている関係から、前記支持軸に十分な強度を持たせるために前記支持軸の直径をある程度大きくする必要がある結果、前記支持軸が挿通される屋根瓦にも大きな直径の穴を形成する必要があり、屋根瓦の耐久性が損なわれてしまうという問題があった。
また、前記の特許文献1に示す太陽電池装置においては、前述のように屋根瓦の下方の野地板に脚部の下端の基部が固定されており且つ脚部そのものがアジャスタ機構(前記の外周面にネジが形成された支持軸などにより構成されている)を含んでいるので、装置のメンテナンスのときにアジャスタ機構の不具合が見つかったときに、いちいち屋根瓦を外してアジャスタ機構の修理や部品交換を行わなければならないという問題があった。
本発明はこのような従来技術の問題点に着目してなされたものであって、太陽電池モジュールの取り付け用の支持フレームを支持するための脚部を屋根瓦に大きな穴を形成しなくても脚部の強度を確保しながら設置できるようにして屋根瓦の耐久性を高められるようにし、且つ装置のメンテナンスなどで太陽電池モジュールの高さ位置調整のための機構に不具合が見つかった場合にその修理や部品交換を屋根瓦を取り外さなくても行うことができる太陽電池装置及びその屋根上取付器具を提供することを目的とする。
以上のような課題を解決するための本発明は、屋根上に設置される脚部と、前記脚部の上方部分に固定される支持フレームと、前記支持フレームの上に取り付けられる複数の太陽電池モジュールとを含む太陽電池装置において、前記支持フレームには、前記太陽電池モジュールの取り付け高さ位置を上下方向に調整するための調整機構が備えられている太陽電池装置及びその屋根上取付器具である。
また、本発明による太陽電池装置においては、前記調整機構は、屋根上において、一対の支持フレームの上に所定個数の太陽電池モジュールが並べられ固定されて成る各太陽電池ユニットが、それらの各上面が互いに直線状に並ぶように、前記太陽電池モジュールの取り付け高さ位置を上下方向に調整するものである、ことが望ましい。
また、本発明による太陽電池装置においては、前記支持フレームは、前記脚部に固定される固定側フレーム部と、前記太陽電池モジュールが取り付けられる可動側フレーム部と、前記固定側フレーム部と前記可動側フレーム部とを互いに連結する連結部材と、を含んでいる、ことが望ましい。
また、本発明による太陽電池装置においては、前記固定側フレーム部及び前記可動側フレーム部は、それぞれの横断面が略L字状又は略コ字状に形成されている、ことが望ましい。
また、本発明による太陽電池装置においては、前記調整機構は、前記可動側フレーム部の前記固定側フレーム部の側面と対向する側面に形成された上下方向に延びる長穴であって、前記固定側フレーム部の側面に形成された穴に対向する長穴、を含むものである、ことが望ましい。
また、本発明による太陽電池装置においては、前記固定側フレーム部の上面と前記可動側フレーム部の前記太陽電池モジュールが載置される部分の下面との間に、前記可動側フレーム部の下方向へのズレを防止するためのズレ防止ネジを介設するようにした、ことが望ましい。
また、本発明による太陽電池装置においては、前記固定側フレーム部に、前記脚部の下端の基部から上方に突出する棒状部材が挿通される長穴であって前記固定側フレーム部の長手方向に延びる長穴が形成されており、前記長穴の中に前記棒状部材を挿通する位置を調整することにより、前記固定側フレーム部の前記脚部に対する取り付け位置が前記長手方向に調整可能となっている、ことが望ましい。
本発明においては、複数の太陽電池モジュールを取り付ける支持フレーム(屋根瓦より上方に配置される部品)に、前記太陽電池モジュールの取り付け高さ位置を上下方向に調整するための調整機構を備えるようにしているので、前記従来例のように脚部に「ネジが形成された支持軸(アジャスタ機構)」を備えるようにして野地板に固定された脚部の下端の基部から前記支持軸(アジャスタ機構)を屋根瓦の挿通穴を通して上方に突出させた場合(この場合は前記「ネジが形成された支持軸」はその強度を確保するためにある程度太いものにする必要があるのでこれを挿通する前記屋根瓦の穴もかなり大きいものとなってしまう)と異なって、野地板に固定された前記脚部の基部から上方に延びる部分(棒状部材)を比較的細いものにすることができ、その結果それを屋根瓦に挿通するときの屋根瓦の挿通穴も比較的直径の小さいものにして屋根瓦の耐久性を高めることができるようになると共に、装置のメンテナンスなどで太陽電池モジュールの高さ位置調整のための機構に不具合が見つかった場合にその修理や部品交換を行うためにいちいち屋根瓦を取り外す手間を無くすことができるようになる。
また、本発明によれば、前記調整機構で前記太陽電池モジュールの取り付け高さ位置を上下方向に調整することにより、一対の支持フレームの上に所定個数の太陽電池モジュールが並べられ固定されて成る各太陽電池ユニットを、屋根上において、それらの各上面が互いに直線状に並ぶようにさせることができる。
また、本発明によれば、前記支持フレームを、前記脚部に固定される固定側フレーム部と前記太陽電池モジュールが取り付けられる可動側フレーム部とに分けて、前記可動側フレーム部の前記固定側フレーム部の側面と対向する側面に上下方向に延びる長穴を形成し、この長穴と前記固定側フレーム部の側面の穴とを対向させて連結部材により連結するようにしたので、前記可動側フレーム部側の長穴と前記固定側フレーム部側の穴との対向位置を上下方向に調整することにより、前記支持フレームの全体の上下方向の長さ(=太陽電池モジュールの取り付け高さ位置)を容易に調整することが可能になる。
また、本発明によれば、前記固定側フレーム部の上面と前記可動側フレーム部の前記太陽電池モジュールが載置される部分の下面との間に、前記可動側フレーム部の下方向のズレを防止するためのズレ防止ネジを複数箇所に介設するようにしたので、前記可動側フレーム部が下方向にズレてしまうことを有効に防止することができる。
さらに、本発明によれば、前記固定側フレーム部に、前記脚部の下端の基部から上方に突設された棒状部材が挿通される長穴であって前記固定側フレーム部の長手方向に延びる長穴を形成するようにしたので、前記長穴に前記棒状部材を挿通しそれを固定する位置を調整することにより、前記固定側フレーム部の前記脚部に対する前記長手方向の取り付け位置を調整可能とすることができる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1について述べるような形態である。
以下に本発明の実施例1による太陽電池装置を説明する。本実施例1による太陽電池装置は、特許文献1で述べた従来例と同様に、屋根の野地板にその下端の基部が固定される脚部、この脚部の下端の基部から屋根瓦の挿通穴を介して上方に突出する脚部の棒状部材、この脚部の棒状部材の上端部に固定される支持フレーム、及び、この支持フレーム上に取り付けられる複数の太陽電池モジュール、により構成されている。以下では、本実施例1において、前記の従来例と異なる点を中心に説明する。
図1は本実施例1を構成する脚部を説明するための斜視図である。図1において、1は脚部、1aは脚部1の下端の基部、1bは脚部1の棒状部材であって前記基部1aから上方に突設された棒状部材(従来例のようにその表面にネジが形成されてはいない)、である。前記基部1aは屋根瓦の下方の野地板に釘などで固定される。
また、図2は本実施例1を構成する支持フレームに含まれる固定側フレーム部を説明するための斜視図である。図2において、2は図示のように横断面が略コの字状に形成された固定側フレーム部(図示のように下方が開口部となるように配置されている)、2aは前記固定側フレーム部2の両端近傍の上面の複数箇所にその長手方向に延びるように形成された長穴、3は前記長穴2a内の前記長手方向の任意の位置に挿通された前記脚部1の棒状部材1bの上端部を固定するためのボルトである(前記棒状部材1bの上端部の内部にはネジが形成されている)。本実施例1では、前記複数の長穴2aのいずれかに及び前記長穴2a内の前記長手方向の任意の位置に、前記脚部1の棒状部材1bを挿通するようにしているので、前記脚部1の棒状部材1bに前記固定側フレーム部2を固定する前に、前記脚部1に対する前記固定側フレーム部2の長手方向の位置を調整できるようになっている。なお、本実施例1では、前記脚部1の棒状部材1bの上端部の高さ位置は、すなわち、前記固定側フレーム部2の取り付け高さ位置は、図示上下方向に調整できるようにはなっていない(前述のように脚部そのものにアジャスタ機構が備えられていた従来例とは異なる点である)。
また、図2において、4は、前記固定側フレーム部2の上面の複数箇所(例えば3箇所)に予め形成された各ネジ穴(図示せず)に、それぞれ、前記固定側フレーム部2の上面(前記各ネジ穴の位置)から上方に突出するように挿入・固定されたズレ防止ネジ、である。前記ズレ防止ネジ4は、自らの回転により、自らの前記固定側フレーム部2の上面から上方に突出する長さを、調整できるようになっている。
次に、図3は本実施例1を構成する支持フレームに含まれる固定側フレーム部及び可動側フレーム部を説明するための斜視図である。図3において、5は前記固定側フレーム部2の上方に固定される可動側フレーム部である。前記可動側フレーム部5も、前記固定側フレーム部2と同様に、その横断面が略コの字状となるように形成されている(そして、図示のように、その下方が開口部となるように配置されている)。本実施例1において、前記固定側フレーム部2は、支持フレーム中の図示下方側を形成するもので、前記脚部1の棒状部材1bの上端部に直接に固定される部分である。他方、前記可動側フレーム部5は、支持フレーム中の図示上方側を形成するもので、前記固定側フレーム部5の上方に前記ズレ防止ネジ4を介して固定される部分である。なお、図3において、7aは後述の押え金具(図5の符号7参照。前記可動側フレーム部5の上面に太陽電池モジュールAを固定するためのもの)を挿入・固定するための挿入穴である。
また、図3において、前記固定側フレーム部2と前記可動側フレーム部5は、前記固定側フレーム部2の左右端部の側面にそれぞれ形成された穴2bと前記可動側フレーム部5の左右端部の側面にそれぞれ形成された図示上下方向に延びる長穴5aとに例えばボルトとナットなどの固定部材が取り付けられることにより、互いに固定される。
実際の屋根上での取付作業の中で、前記可動側フレーム部5が前記固定側フレーム部2に取り付けられるときは、その前に前記固定側フレーム部2の上面の前記各ネジ穴にズレ防止ネジ4を挿入してその上面から上方への突出長さを予め調整しておき、その後に、このズレ防止ネジ4の上に前記可動側フレーム部5を載せるようにし、さらに前記固定側フレーム部2の側面の穴2bと前記可動側フレーム部5の側面の長穴5aとを互いに対向させながら前記可動側フレーム部5の上面が適当な高さ位置となるように調整して、ボルト6などで固定する。このように本実施例1では、前記可動側フレーム部5の側面の長穴5aと前記固定側フレーム部2の側面の穴2bとの上下方向の位置を調整することにより、前記可動側フレーム部5の上面の高さ位置(すなわち、太陽電池モジュールの上下方向の取付高さ位置)を調整できるようになっている。なお、前述のように、前記可動側フレーム部5と前記固定側フレーム部2との間にはズレ防止ネジ4が介設されているので、前記可動側フレーム部5が下方にズレることが防止されている。また、本実施例1では、前記可動側フレーム部5の上面に太陽電池モジュールを所定の取付金具で取り付け、その後に各モジュール同士を所定の連結金具で連結するが、この点は従来例とほとんど同様であるので説明を省略する。
次に、図4(a)(b)は、それぞれ、本実施例1において前述のように組み立てられた後の脚部及び支持フレームを示す図である。図4において、Aは太陽電池モジュールである。
また、図5(a)(b)は、それぞれ、本実施例1において前述のように組み立てられた後の脚部及び支持フレームを示す図である。図5において、7は前記可動側フレーム部5の上面に太陽電池モジュールAを固定するためのモジュール押え金具である。前記モジュール押え金具7は、前記可動側フレーム5上に複数の太陽電池モジュールAを載せた状態で、前記可動側フレーム5に太陽電池モジュールAを取り付けると共に、太陽電池モジュールA同士を物理的に整列及び連結させるためのものである。
また、図6及び図7は、それぞれ、本実施例1において前述のように組み立てられた後の脚部及び支持フレームに太陽電池モジュールを取り付けた状態を示す正面図及び平面図である。
以上のように、本実施例1においては、複数の太陽電池モジュールAを取り付ける可動側フレーム部5の側面に、前記可動側フレーム部5の上面の高さ位置(=前記太陽電池モジュールAの取り付け高さ位置)を図示上下方向に調整するための長穴5aを形成するようにしているので、従来のように脚部に「外周面にネジが形成された支持軸」(アジャスタ機構の一部。図12の151、図11の符号141など参照)を備えるようにして野地板に固定された脚部の下端の基部から前記支持軸を屋根瓦の挿通穴を通して上方に突出させた場合(この場合は、前記「外周面にネジが形成された支持軸」は、その強度を確保するために軸の直径をかなり大きくする必要があることから、前記支持軸を挿通する屋根瓦の穴もかなり大きく形成する必要がある)とは異なって、野地板に固定された前記脚部の基部から延びる部分(棒状部材)を比較的細いものにしてそれを屋根瓦に挿通するときの屋根瓦の挿通穴も比較的小さいものにして屋根瓦の耐久性を高めることができると共に、装置のメンテナンスなどで太陽電池モジュールAの高さ位置調整のための部品交換を行うときにいちいち屋根瓦を取り外す手間を無くすことができるという効果が得られる。
また、本実施例1によれば、前記長穴5aにより前記可動側フレーム部5の上面の高さ位置(=前記太陽電池モジュールAの取り付け高さ位置)を図示上下方向に調整することにより、屋根上において、一対の可動側フレーム部5の上面に所定個数の太陽電池モジュールAが並べられ固定されて成る各太陽電池ユニットを、それらの各上面が互いに直線状に並ぶようにすることができる。すなわち、本実施例1によれば、前記支持フレームを、前記脚部1に固定される固定側フレーム部2と前記太陽電池モジュールAが取り付けられる可動側フレーム部5とに分けて、前記可動側フレーム部5の前記固定側フレーム部2の側面と対向する側面に上下方向に延びる長穴5aを形成し、この長穴5aと前記固定側フレーム部2の側面に形成された穴2bとを対向させてボルトなどにより連結するようにしたので、前記可動側フレーム部5の長穴5aと前記固定側フレーム部2の穴2bとの対向位置を上下方向に調整することにより、前記支持フレームの全体の上下方向の長さ(前記可動側フレーム部5の上面の高さ位置=前記太陽電池モジュールAの取り付け高さ位置)を容易に調整することが可能になる。
また、本実施例1によれば、前記固定側フレーム部2の上面と前記可動側フレーム部5の前記太陽電池モジュールAが載置される部分の下面との間に、前記可動側フレーム部5の下方向のズレを防止するためのズレ防止ネジ4を介設するようにしているので、前記固定側フレーム部2に対して前記可動側フレーム部5の高さ位置が下方にずれてしまうことを有効に防止することができる。
さらに、本実施例1によれば、前記固定側フレーム部2の両端近傍の上面部に、前記脚部1の棒状部材1bが挿通される長穴2aであって前記固定側フレーム部2の長手方向に延びる複数の長穴2aを形成するようにしたので、前記長穴2aに前記棒状部材1bを挿通し固定する位置を調整することにより、前記固定側フレーム部2の前記脚部1に対する取り付け位置を前記長手方向に調整することができる。
次に、本発明の実施例2による太陽電池装置を説明する。本実施例2の基本的構成は前記実施例1と同様であるので、以下では異なっている部分について説明する。本実施例2においては、図8に示すように、前記脚部1の棒状部材1bの上端部に固定される固定側フレーム部11と、この固定側フレーム部11の上にズレ防止ネジ4を介してボルト3などで固定される可動側フレーム部12とが、それぞれ、横断面略L字状に形成されている。また、本実施例2では、図8に示すように、横断面が略L状に配置された固定側フレーム部11の側面部と、横断面が略L字の上下逆さの向きに配置された可動側フレーム部12の側面部とが、ボルト6とナットなどで固定されている。これ以外の構成は前記実施例1と同様なので、説明を省略する。
次に、本発明の実施例3による太陽電池装置を説明する。本実施例3の基本的構成は前記実施例1と同様であるので、以下では異なっている部分についてを説明する。本実施例3においては、図9に示すように、前記脚部1の棒状部材1bの上端部に固定される固定側フレーム部21と、この固定側フレーム部21の上にズレ防止ネジ4を介してボルト3などで固定される可動側フレーム部22とが、それぞれ、横断面略L字状に形成されている。また、本実施例3では、図9に示すように、横断面が略L字の上下逆さの向きに配置された固定側フレーム部21の側面部と、横断面が略L字の上下逆さの向きに配置された可動側フレーム部22の側面部とが、ボルト6とナットなどで固定されている。これ以外の構成は前記実施例1と同様なので、説明を省略する。
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、前記実施例1においては共に横断面が略コの字状に形成された固定側フレーム部及び可動側フレーム部により支持フレームを構成し、前記実施例2,3においては共に横断面が略Lの字状に形成された固定側フレーム部及び可動側フレーム部により支持フレームを構成するようにしているが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば横断面が略コの字状に形成された固定側フレーム部と横断面が略L字状に形成された可動側フレーム部とにより支持フレームを構成したり、あるいは横断面が略L字状に形成された固定側フレーム部と横断面が略コの字状に形成された可動側フレーム部とにより支持フレームを構成したりすることもできることはもちろんである。また、本発明は、前記各実施例の太陽電池装置だけでなく、その屋根上取付器具(少なくとも前記調整機構付き支持フレームを含むもの)をも含むものである。
1 脚部
1a 脚部の基部
1b 脚部の棒状部材
2,11,21 固定側フレーム部
2a,5a 長穴
2b 穴
3,6 ボルト
4 ズレ防止ネジ
5,12,22 可動側フレーム部
7 モジュール押え金具
A 太陽電池モジュール
1a 脚部の基部
1b 脚部の棒状部材
2,11,21 固定側フレーム部
2a,5a 長穴
2b 穴
3,6 ボルト
4 ズレ防止ネジ
5,12,22 可動側フレーム部
7 モジュール押え金具
A 太陽電池モジュール
Claims (8)
- 屋根上に設置される脚部と、前記脚部の上方部分に固定される支持フレームと、前記支持フレームの上に取り付けられる複数の太陽電池モジュールとを含む太陽電池装置において、
前記支持フレームには、前記太陽電池モジュールの取り付け高さ位置を上下方向に調整するための調整機構が備えられている、ことを特徴とする太陽電池装置。 - 請求項1において、
前記調整機構は、屋根上において、一対の支持フレームの上に所定個数の太陽電池モジュールが並べられ固定されて成る各太陽電池ユニットの各上面が、互いに直線状に並ぶように、前記太陽電池モジュールの取り付け高さ位置を上下方向に調整するものである、ことを特徴とする太陽電池装置。 - 請求項1又は2において、
前記支持フレームは、前記脚部に固定される固定側フレーム部と、前記太陽電池モジュールが取り付けられる可動側フレーム部と、前記固定側フレーム部と前記可動側フレーム部とを互いに連結する連結部材と、を含んでいる、ことを特徴とする太陽電池装置。 - 請求項3において、
前記固定側フレーム部及び前記可動側フレーム部は、それぞれの横断面が略L字状又は略コ字状に形成されている、ことを特徴とする太陽電池装置。 - 請求項3又は4において、
前記調整機構は、前記可動側フレーム部の前記固定側フレーム部の側面と対向する側面に形成された上下方向に延びる長穴であって、前記固定側フレーム部の側面に形成された穴に対向する長穴、を含むものである、ことを特徴とする太陽電池装置。 - 請求項3から5までのいずれかにおいて、
前記固定側フレーム部の上面と前記可動側フレーム部の前記太陽電池モジュールが載置される部分の下面との間に、前記可動側フレーム部の下方向へのズレを防止するためのズレ防止ネジを介設するようにした、ことを特徴とする太陽電池装置。 - 請求項1から6までのいずれかにおいて、
前記固定側フレーム部の上面には、前記脚部の下端の基部から上方に突出する棒状部材が挿通される長穴であって前記固定側フレーム部の長手方向に延びる長穴が形成されており、前記長穴の中に前記棒状部材を挿通する位置を調整することにより、前記固定側フレーム部の前記脚部に対する取り付け位置が前記長手方向に調整可能となっている、ことを特徴とする太陽電池装置。 - 請求項1から7までのいずれかの太陽電池装置を屋根に取り付けるための、少なくとも前記調整機構付き支持フレームを含む、太陽電池装置の屋根上取付器具。
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---|---|---|---|
JP2009065139A JP2010216164A (ja) | 2009-03-17 | 2009-03-17 | 太陽電池装置及びその屋根上取付器具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011096945A (ja) * | 2009-10-30 | 2011-05-12 | Sanyo Electric Co Ltd | 光電変換モジュール |
WO2012165538A1 (ja) * | 2011-05-31 | 2012-12-06 | 京セラ株式会社 | 取付部材およびこれを用いた太陽電池アレイ |
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- 2009-03-17 JP JP2009065139A patent/JP2010216164A/ja active Pending
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