JP2010216163A - 鉄筋付着構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】鉄筋先組み工法を用いて、長さ寸法の短い部材を低コストで配筋できる鉄筋付着構造を提供すること。
【解決手段】梁4について、中央部に必要な主筋5、6は、通し配筋であり、溶接継手または機械式継手により継手され、中央部に不要な端部のみの主筋7、8は、施工上必要な分断位置より端部側で、90°の角度で折り曲げられてフック7A、8Aとなり、このフック7A、8Aにより、端部のみの主筋7、8は中央部側で止まる。
【選択図】図1
【解決手段】梁4について、中央部に必要な主筋5、6は、通し配筋であり、溶接継手または機械式継手により継手され、中央部に不要な端部のみの主筋7、8は、施工上必要な分断位置より端部側で、90°の角度で折り曲げられてフック7A、8Aとなり、このフック7A、8Aにより、端部のみの主筋7、8は中央部側で止まる。
【選択図】図1
Description
本発明は、鉄筋付着構造に関する。詳しくは、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の柱や梁の主筋の配筋量について、端部よりも中央部が少ない場合の鉄筋付着構造に関する。
従来より、鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートなどの構造物について、柱や梁の主筋の配筋作業を行う場合、鉄筋材を搬送するトラックの荷台の大きさが決まっているため、鉄筋材の長さに制限が生じる。そこで、柱や梁の主筋を任意の位置で分断して施工現場へ搬入し、この施工現場にて、この分断した主筋を継手することが行われる。
ところで、この主筋の継手位置は、中央部と端部との境界付近に設けられることが多い。
これは、柱および梁の主筋の必要配筋量は、設計応力に基づいて決定されるが、多くの構造物では、端部よりも中央部の方が曲げ応力が小さくなるため、中央部の配筋量を端部の配筋量よりも少なくできるからである。
これは、柱および梁の主筋の必要配筋量は、設計応力に基づいて決定されるが、多くの構造物では、端部よりも中央部の方が曲げ応力が小さくなるため、中央部の配筋量を端部の配筋量よりも少なくできるからである。
ここで、端部のみの鉄筋については、中央部側に必要付着長さを確保する必要があるため、柱の中央部断面に必要な4隅の主筋のみを通し筋とし、残りの主筋を中央部で切断した状態とする構造が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、この特許文献1に示された手法では、柱の長さ寸法が短い場合には適用できない、という問題がある。すなわち、端部にのみ配筋される主筋について、中央部側に必要付着長さを確保する必要がある。よって、端部にのみ配筋される主筋を切断しても必要付着長さが確保される程度に十分に長い柱にしか適用できない。
しかしながら、この特許文献1に示された手法では、柱の長さ寸法が短い場合には適用できない、という問題がある。すなわち、端部にのみ配筋される主筋について、中央部側に必要付着長さを確保する必要がある。よって、端部にのみ配筋される主筋を切断しても必要付着長さが確保される程度に十分に長い柱にしか適用できない。
この問題を解決するため、長さ寸法が短い部材について、端部のみに配筋される主筋同士を継手して通し筋とすることが考えられる。
また、梁の長さ寸法が短く、切断した主筋同士が同一直線上に位置して互いに干渉する場合には、この干渉する部分だけを30°から45°程度で折り曲げてずらす構造が提案されている(特許文献2参照)。
また、梁の長さ寸法が短く、切断した主筋同士が同一直線上に位置して互いに干渉する場合には、この干渉する部分だけを30°から45°程度で折り曲げてずらす構造が提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、端部のみに配筋される主筋同士を継手して通し筋とする手法では、径の太い主筋については、重ね継手や圧接継手を採用できないため、溶接継手や機械式継手を用いることになり、施工コストが高くなる。よって、できる限り使用しないことが望ましい。
また、特許文献2に示された手法では、主筋とせん断補強筋を先組みして鉄筋籠とし、この鉄筋籠を設置位置に上から落とし込む主筋先組み工法には適用が難しい、という問題がある。
すなわち、組み上げた鉄筋籠を上から落とし込もうとすると、折り曲げた鉄筋同士が干渉してしまう。そこで、主筋1段当たりの配筋本数を減らして、主筋間隔を大きく確保することが考えられるが、部材断面寸法に制限がある場合では、端部の主筋本数が少なくなってしまう。
すなわち、組み上げた鉄筋籠を上から落とし込もうとすると、折り曲げた鉄筋同士が干渉してしまう。そこで、主筋1段当たりの配筋本数を減らして、主筋間隔を大きく確保することが考えられるが、部材断面寸法に制限がある場合では、端部の主筋本数が少なくなってしまう。
以上を鑑みて、本発明は、鉄筋先組み工法を用いて、長さ寸法の短い部材を低コストで配筋できる鉄筋付着構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、柱および梁のうち少なくとも一方について、中央部に必要な鉄筋は、通し配筋であり、溶接継手または機械式継手により継手され、中央部に不要な端部のみの鉄筋は、施工上必要な分断位置より端部側で、90°以上180°以下の範囲の角度で折り曲げられてフックとなり、当該フックにより前記端部のみの鉄筋は中央部側で止まることを特徴とする鉄筋付着構造である。
この発明によれば、折り曲げられてフックとなった鉄筋が部材のコンクリートに係止して、鉄筋に対する引き抜き力に抵抗するので、フックを設けない場合に比べて、中央部側への必要な付着長さを短くできる。よって、長さの短い部材を配筋する場合でも、端部のみの鉄筋の必要付着長さを確保できる。
また、端部のみの鉄筋を90°以上180°以下の範囲の角度で折り曲げてフックとしたので、折り曲げた鉄筋同士が干渉するのを防止できるから、鉄筋先組み工法を採用できる。
また、端部のみに配筋される鉄筋同士を継手する必要がないので、継手箇所を削減でき、低コストとなる。
また、端部のみの鉄筋を90°以上180°以下の範囲の角度で折り曲げてフックとしたので、折り曲げた鉄筋同士が干渉するのを防止できるから、鉄筋先組み工法を採用できる。
また、端部のみに配筋される鉄筋同士を継手する必要がないので、継手箇所を削減でき、低コストとなる。
請求項2に記載の発明は、柱および梁のうち少なくとも一方について、中央部に必要な鉄筋は、通し配筋であり、溶接継手または機械式継手により継手され、中央部に不要な端部のみの鉄筋には、施工上必要な分断位置より端部側で、定着板が取り付けられ、当該定着板により前記端部のみの鉄筋は中央部側で止まることを特徴とする鉄筋付着構造である。
この発明によれば、端部のみの鉄筋に定着板を取り付けたので、この定着板の効果により、定着板を設けない場合に比べて、中央部側に必要な付着長さを短くできる。よって、長さの短い部材を配筋する場合でも、端部のみの鉄筋の必要付着長さを確保できる。
また、定着板を設けたので、端部のみの鉄筋同士が干渉するのを防止できるから、鉄筋先組み工法を採用できる。
また、端部のみに配筋される鉄筋同士を継手する必要がないので、継手箇所を削減でき、低コストとなる。
また、定着板を設けたので、端部のみの鉄筋同士が干渉するのを防止できるから、鉄筋先組み工法を採用できる。
また、端部のみに配筋される鉄筋同士を継手する必要がないので、継手箇所を削減でき、低コストとなる。
請求項3に記載の発明は、柱および梁のうち少なくとも一方について、中央部に必要な鉄筋は、通し配筋であり、溶接継手または機械式継手より継手され、中央部に不要な端部のみの鉄筋は、施工上必要な分断位置より端部側で折り曲げられてU字配筋となり、当該U字配筋により前記端部のみの鉄筋は中央部側で止まることを特徴とする鉄筋付着構造である。
この発明によれば、梁の場合は、中央部に不要な端部のみの上下の鉄筋を、U字配筋により一体化させる。また、柱の場合は、中央部に不要な端部のみの左右または前後の鉄筋を、U字配筋により一体化させる。これにより、従来に比べて、中央部側に必要な付着長さを短くできるから、長さの短い部材を配筋する場合でも、端部のみの鉄筋の必要付着長さを確保できる。
また、端部のみの鉄筋をU字配筋としたので、端部のみの鉄筋同士が干渉するのを防止できるから、鉄筋先組み工法を採用できる。
また、端部のみに配筋される鉄筋同士を継手する必要がないので、継手箇所を削減でき、低コストとなる。
また、端部のみの鉄筋をU字配筋としたので、端部のみの鉄筋同士が干渉するのを防止できるから、鉄筋先組み工法を採用できる。
また、端部のみに配筋される鉄筋同士を継手する必要がないので、継手箇所を削減でき、低コストとなる。
本発明によれば、長さの短い部材を配筋する場合でも、端部のみの鉄筋の必要付着長さを確保できる。また、端部のみの鉄筋同士が干渉するのを防止できるから、鉄筋先組み工法を採用できる。また、端部のみに配筋される主筋同士を継手する必要がないので、継手箇所を削減でき、低コストとなる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る鉄筋付着構造が梁に適用された建築物1の断面図である。
建築物1は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、柱2、3および梁4を備えている。
図1は、本発明の第1実施形態に係る鉄筋付着構造が梁に適用された建築物1の断面図である。
建築物1は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、柱2、3および梁4を備えている。
梁4は、柱2と柱3との間に設けられる。梁4には、上側の主筋5、7および下側の主筋6、8が配筋されている。
このうち、主筋5、6は、梁4の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋7、8は、梁4の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋5〜8は、施工上の理由により、柱2と柱3との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
このうち、主筋5、6は、梁4の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋7、8は、梁4の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋5〜8は、施工上の理由により、柱2と柱3との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
主筋5、6は、端部および中央で必要な通し筋であるため、配筋後に溶接継手または機械式継手等で継手されている。なお、継手としては、溶接継手や機械式継手に限らず、同一軸上に配筋された鉄筋同士を連結できれば、どのような継手を用いてもよい。
一方、主筋7、8は、中央部では不要となるので、主筋7、8の一部は、分断位置より端部側で90°以上180°以下の範囲の角度ここでは90°の角度で折り曲げられてフック7A、8Aとなり、このフック7A、8Aにより、主筋7、8は、中央部側で止まる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)折り曲げられてフック7A、8Aとなった主筋7、8が梁4のコンクリートに係止して、主筋7、8に対する引き抜き力に抵抗するので、フックを設けない場合に比べて、中央部側への必要な付着長さを短くできる。よって、長さの短い梁4を配筋する場合でも、端部のみの主筋7、8の必要付着長さを確保できる。
また、主筋7、8を90°の角度で折り曲げてフック7A、8Aとしたので、折り曲げた主筋7、8同士が干渉するのを防止できるから、主筋先組み工法を採用できる。
また、端部のみに配筋される主筋7、8同士を継手する必要がないので、継手箇所を削減でき、低コストとなる。
(1)折り曲げられてフック7A、8Aとなった主筋7、8が梁4のコンクリートに係止して、主筋7、8に対する引き抜き力に抵抗するので、フックを設けない場合に比べて、中央部側への必要な付着長さを短くできる。よって、長さの短い梁4を配筋する場合でも、端部のみの主筋7、8の必要付着長さを確保できる。
また、主筋7、8を90°の角度で折り曲げてフック7A、8Aとしたので、折り曲げた主筋7、8同士が干渉するのを防止できるから、主筋先組み工法を採用できる。
また、端部のみに配筋される主筋7、8同士を継手する必要がないので、継手箇所を削減でき、低コストとなる。
[第2実施形態]
図2は、本発明の第2実施形態に係る鉄筋付着構造が柱に適用された建築物11の断面図である。
建築物11は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、梁12、13および柱14を備えている。
図2は、本発明の第2実施形態に係る鉄筋付着構造が柱に適用された建築物11の断面図である。
建築物11は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、梁12、13および柱14を備えている。
柱14は、梁12と梁13との間に設けられる。柱14には、図2中左側の主筋15、17および右側の主筋16、18が配筋されている。
このうち、主筋15、16は、柱14の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋17、18は、柱14の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋15〜18は、施工上の理由により、梁12と梁13との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
このうち、主筋15、16は、柱14の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋17、18は、柱14の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋15〜18は、施工上の理由により、梁12と梁13との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
主筋15、16は、端部および中央で必要な通し筋であるため、配筋後に溶接継手または機械式継手等で継手されている。なお、継手としては、溶接継手や機械式継手に限らず、同一軸上に配筋された鉄筋同士を連結できれば、どのような継手を用いてもよい。
一方、主筋17、18は、中央部では不要となるので、主筋17、18の一部は、分断位置より端部側で90°以上180°以下の範囲の角度ここでは90°の角度で折り曲げられてフック17A、18Aとなり、このフック17A、18Aにより、主筋17、18は、中央部側で止まる。
本実施形態によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
[第3実施形態]
図3は、本発明の第3実施形態に係る鉄筋付着構造が梁に適用された建築物1の断面図である。
建築物21は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、柱22、23および梁24を備えている。
図3は、本発明の第3実施形態に係る鉄筋付着構造が梁に適用された建築物1の断面図である。
建築物21は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、柱22、23および梁24を備えている。
梁24は、柱22と柱23との間に設けられる。梁24には、上側の主筋25、27および下側の主筋26、28が配筋されている。
このうち、主筋25、26は、梁24の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋27、28は、梁24の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋25〜28は、施工上の理由により、柱22と柱23との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
このうち、主筋25、26は、梁24の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋27、28は、梁24の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋25〜28は、施工上の理由により、柱22と柱23との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
主筋25、26は、端部および中央で必要な通し筋であるため、配筋後に溶接継手または機械式継手等で継手されている。なお、継手としては、溶接継手や機械式継手に限らず、同一軸上に配筋された鉄筋同士を連結できれば、どのような継手を用いてもよい。
一方、主筋27、28は、中央部では不要となるので、主筋27、28には、分断位置より端部側で、定着板27A、28Aが取り付けられ、この定着板27A、28Aにより、主筋27、28は、中央部側で止まる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(2)端部のみの主筋27、28に定着板27A、28Aを取り付けたので、この定着板27A、28Aの効果により、定着板を設けない場合に比べて、中央部側に必要な付着長さを短くできる。よって、長さの短い梁24を配筋する場合でも、端部のみの鉄筋の必要付着長さを確保できる。
また、定着板27A、28Aを設けたので、端部のみの主筋27、28同士が干渉するのを防止できるから、主筋先組み工法を採用できる。
また、端部のみに配筋される主筋27、28同士を継手する必要がないので、継手箇所を削減でき、低コストとなる。
(2)端部のみの主筋27、28に定着板27A、28Aを取り付けたので、この定着板27A、28Aの効果により、定着板を設けない場合に比べて、中央部側に必要な付着長さを短くできる。よって、長さの短い梁24を配筋する場合でも、端部のみの鉄筋の必要付着長さを確保できる。
また、定着板27A、28Aを設けたので、端部のみの主筋27、28同士が干渉するのを防止できるから、主筋先組み工法を採用できる。
また、端部のみに配筋される主筋27、28同士を継手する必要がないので、継手箇所を削減でき、低コストとなる。
[第4実施形態]
図4は、本発明の第4実施形態に係る鉄筋付着構造が柱に適用された建築物31の断面図である。
建築物31は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、梁32、33および柱34を備えている。
図4は、本発明の第4実施形態に係る鉄筋付着構造が柱に適用された建築物31の断面図である。
建築物31は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、梁32、33および柱34を備えている。
柱34は、梁32と梁33との間に設けられる。柱34には、図2中左側の主筋35、37および右側の主筋36、38が配筋されている。
このうち、主筋35、36は、柱34の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋37、38は、柱34の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋35〜38は、施工上の理由により、梁32と梁33との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
このうち、主筋35、36は、柱34の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋37、38は、柱34の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋35〜38は、施工上の理由により、梁32と梁33との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
主筋35、36は、端部および中央で必要な通し筋であるため、配筋後に溶接継手または機械式継手等で継手されている。なお、継手としては、溶接継手や機械式継手に限らず、同一軸上に配筋された鉄筋同士を連結できれば、どのような継手を用いてもよい。
一方、主筋37、38は、中央部では不要となるので、主筋37、38には、分断位置より端部側で、定着板37A、38Aが取り付けられ、この定着板37A、38Aにより、主筋37、38は、中央部側で止まる。
本実施形態によれば、上述の(2)と同様の効果がある。
[第5実施形態]
図5は、本発明の第5実施形態に係る鉄筋付着構造が梁に適用された建築物41の断面図である。
建築物41は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、柱42、43および梁44を備えている。
図5は、本発明の第5実施形態に係る鉄筋付着構造が梁に適用された建築物41の断面図である。
建築物41は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、柱42、43および梁44を備えている。
梁44は、柱42と柱43との間に設けられる。梁44には、上側の主筋45、47および下側の主筋46、48が配筋されている。
このうち、主筋45、46は、梁44の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋47、48は、梁44の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋45〜48は、施工上の理由により、柱42と柱43との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
このうち、主筋45、46は、梁44の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋47、48は、梁44の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋45〜48は、施工上の理由により、柱42と柱43との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
主筋45、46は、端部および中央で必要な通し筋であるため、配筋後に溶接継手または機械式継手等で継手されている。なお、継手としては、溶接継手や機械式継手に限らず、同一軸上に配筋された鉄筋同士を連結できれば、どのような継手を用いてもよい。
一方、主筋47、48は、中央部では不要となるので、上下の主筋47、48は、分断位置より端部側で折り曲げられてU字配筋47Aとなり、このU字配筋47Aにより、主筋47、48は、中央部側で止まる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(3)中央部に不要な端部のみの上下の主筋47、48を、U字配筋47Aにより一体化させる。これにより、従来に比べて、中央部側に必要な付着長さを短くできるから、長さの短い梁44を配筋する場合でも、端部のみの主筋47、48の必要付着長さを確保できる。
また、端部のみの主筋47、48をU字配筋47Aとしたので、端部のみの主筋47、48同士が干渉するのを防止できるから、主筋先組み工法を採用できる。
また、端部のみに配筋される主筋47、48同士を継手する必要がないので、継手箇所を削減でき、低コストとなる。
(3)中央部に不要な端部のみの上下の主筋47、48を、U字配筋47Aにより一体化させる。これにより、従来に比べて、中央部側に必要な付着長さを短くできるから、長さの短い梁44を配筋する場合でも、端部のみの主筋47、48の必要付着長さを確保できる。
また、端部のみの主筋47、48をU字配筋47Aとしたので、端部のみの主筋47、48同士が干渉するのを防止できるから、主筋先組み工法を採用できる。
また、端部のみに配筋される主筋47、48同士を継手する必要がないので、継手箇所を削減でき、低コストとなる。
[第6実施形態]
図6は、本発明の第6実施形態に係る鉄筋付着構造が柱に適用された建築物51の断面図である。
建築物51は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、梁52、53および柱54を備えている。
図6は、本発明の第6実施形態に係る鉄筋付着構造が柱に適用された建築物51の断面図である。
建築物51は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、梁52、53および柱54を備えている。
柱54は、梁52と梁53との間に設けられる。柱54には、図2中左側の主筋55、57および右側の主筋56、58が配筋されている。
このうち、主筋55、56は、柱54の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋57、58は、柱54の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋55〜58は、施工上の理由により、梁52と梁53との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
このうち、主筋55、56は、柱54の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋57、58は、柱54の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋55〜58は、施工上の理由により、梁52と梁53との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
主筋55、56は、端部および中央で必要な通し筋であるため、配筋後に溶接継手または機械式継手等で継手されている。なお、継手としては、溶接継手や機械式継手に限らず、同一軸上に配筋された鉄筋同士を連結できれば、どのような継手を用いてもよい。
一方、主筋57、58は、中央部では不要となるので、左右の主筋57、58は、分断位置より端部側で折り曲げられてU字配筋57Aとなり、このU字配筋57Aにより、主筋57、58は、中央部側で止まる。
本実施形態によれば、上述の(3)と同様の効果がある。
[第7実施形態]
図7は、本発明の第7実施形態に係る鉄筋付着構造が梁に適用された建築物61の断面図である。
建築物61は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、柱62、63および梁64を備えている。
図7は、本発明の第7実施形態に係る鉄筋付着構造が梁に適用された建築物61の断面図である。
建築物61は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、柱62、63および梁64を備えている。
梁64は、柱62と柱63との間に設けられる。梁64には、上側の主筋65、67および下側の主筋66、68が配筋されている。
このうち、主筋65、66は、梁64の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋67、68は、梁64の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋65〜68は、施工上の理由により、柱62と柱63との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
このうち、主筋65、66は、梁64の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋67、68は、梁64の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋65〜68は、施工上の理由により、柱62と柱63との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
主筋65、66は、端部および中央で必要な通し筋であるため、配筋後に溶接継手または機械式継手等で継手されている。なお、継手としては、溶接継手や機械式継手に限らず、同一軸上に配筋された鉄筋同士を連結できれば、どのような継手を用いてもよい。
一方、主筋67、68は、中央部では不要となるので、右側の主筋67は、分断位置より端部側で90°以上180°以下の範囲の角度ここでは90°の角度で折り曲げられてフック67Aとなり、このフック67Aにより、右側の主筋67は、中央部側で止まる。
また、右側の主筋68には、分断位置より端部側で、定着板68Aが取り付けられ、この定着板68Aにより、右側の主筋68は、中央部側で止まる。
また、左側の主筋67、68は、分断位置より端部側で折り曲げられてU字配筋69となり、このU字配筋69により、左側の主筋67、68は、中央部側で止まる。
本実施形態によれば、上述の(1)〜(3)と同様の効果がある。
[第8実施形態]
図8は、本発明の第8実施形態に係る鉄筋付着構造が柱に適用された建築物71の断面図である。
建築物71は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、梁72、73および柱74を備えている。
図8は、本発明の第8実施形態に係る鉄筋付着構造が柱に適用された建築物71の断面図である。
建築物71は、鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、梁72、73および柱74を備えている。
柱74は、梁72と梁73との間に設けられる。柱74には、図2中左側の主筋75、77および右側の主筋76、78が配筋されている。
このうち、主筋75、76は、柱74の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋77、78は、柱74の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋75〜78は、施工上の理由により、梁72と梁73との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
このうち、主筋75、76は、柱74の端部および中央部で必要な通し筋である。一方、主筋77、78は、柱74の端部では必要であるが、中央部では不要である。
以上の主筋75〜78は、施工上の理由により、梁72と梁73との間の任意の位置において分断されて施工現場に搬入されたものである。
主筋75、76は、端部および中央で必要な通し筋であるため、配筋後に溶接継手または機械式継手等で継手されている。なお、継手としては、溶接継手や機械式継手に限らず、同一軸上に配筋された鉄筋同士を連結できれば、どのような継手を用いてもよい。
一方、主筋77、78は、中央部では不要となるので、下側の主筋77は、分断位置より端部側で90°以上180°以下の範囲の角度ここでは90°の角度で折り曲げられてフック77Aとなり、このフック77Aにより、下側の主筋77は、中央部側で止まる。
また、下側の主筋78には、分断位置より端部側で、定着板78Aが取り付けられ、この定着板78Aにより、下側の主筋78は、中央部側で止まる。
また、上側の主筋77、78は、分断位置より端部側で折り曲げられてU字配筋79となり、このU字配筋79により、上側の主筋77、78は、中央部側で止まる。
本実施形態によれば、上述の(1)〜(3)と同様の効果がある。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
1、11、21、31、41、51、61、71 建築物
2、3、14、22、23、34、42、43、54、62、63、74 柱
4、12、13、24、32、33、44、52、53、64、72、73 梁
5〜8、15〜18、25〜28、35〜38、45〜48、55〜58、65〜68、75〜78 主筋
7A、8A、17A、18A、67A、77A フック
27A、28A、37A、38A、68A、78A 定着板
47A、57A、69、79 U字配筋
2、3、14、22、23、34、42、43、54、62、63、74 柱
4、12、13、24、32、33、44、52、53、64、72、73 梁
5〜8、15〜18、25〜28、35〜38、45〜48、55〜58、65〜68、75〜78 主筋
7A、8A、17A、18A、67A、77A フック
27A、28A、37A、38A、68A、78A 定着板
47A、57A、69、79 U字配筋
Claims (3)
- 柱および梁のうち少なくとも一方について、
中央部に必要な鉄筋は、通し配筋であり、溶接継手または機械式継手により継手され、
中央部に不要な端部のみの鉄筋は、施工上必要な分断位置より端部側で、90°以上180°以下の範囲の角度で折り曲げられてフックとなり、当該フックにより前記端部のみの鉄筋は中央部側で止まることを特徴とする鉄筋付着構造。 - 柱および梁のうち少なくとも一方について、
中央部に必要な鉄筋は、通し配筋であり、溶接継手または機械式継手により継手され、
中央部に不要な端部のみの鉄筋には、施工上必要な分断位置より端部側で、定着板が取り付けられ、当該定着板により前記端部のみの鉄筋は中央部側で止まることを特徴とする鉄筋付着構造。 - 柱および梁のうち少なくとも一方について、
中央部に必要な鉄筋は、通し配筋であり、溶接継手または機械式継手により継手され、
中央部に不要な端部のみの鉄筋は、施工上必要な分断位置より端部側で折り曲げられてU字配筋となり、当該U字配筋により前記端部のみの鉄筋は中央部側で止まることを特徴とする鉄筋付着構造。
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JP2009065056A JP2010216163A (ja) | 2009-03-17 | 2009-03-17 | 鉄筋付着構造 |
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