JP2010215780A - Cip用洗浄剤組成物およびそれを用いた洗浄方法 - Google Patents

Cip用洗浄剤組成物およびそれを用いた洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 食品または飲料成分由来の加熱変性汚れ等の有機汚れの洗浄性、無機物の分散性、低泡性、貯蔵安定性、および有効塩素の安定性に優れるとともに、特に、コロイド沈澱の抑制性およびステンレス表面の黒色化防止性に優れたCIP用洗浄剤組成物を提供する。また、該CIP用洗浄剤組成物を用いた洗浄方法を提供する。
【解決手段】 (A)水酸化アルカリ金属塩5〜30質量%、(B)塩素系酸化剤0.5〜5質量%、(C)ケイ酸塩1〜7質量%、(D)ホスホン酸塩0.5〜7質量%、(E)両性界面活性剤0.1〜5質量%、(F)成分として水を含有し、且つ、(C)成分のケイ酸塩と(D)成分のホスホン酸塩との配合割合〔(C):(D)〕が、組成物中において3:1〜1:3であることを特徴とするCIP用洗浄剤組成物を用いる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、乳飲料、果汁飲料、ビール等の飲料および乳製品、加工食品、調味料等の飲食料品の製造ラインの洗浄に用いられるCIP用洗浄剤組成物およびそれを用いた洗浄方法に関する。
従来、食品工場の製造設備のタンク、配管および充填機等の強固な汚れに対して水酸化アルカリ金属塩に洗浄効果の高い塩素系酸化剤を配合した塩素系洗浄剤が使用されてきた。例えば、特開昭63−130576号公報には、アミンオキシド、ハロゲン源、金属封鎖剤及びアルカリ源を配合したCIP用洗浄剤組成物が開示されている(特許文献1を参照)。こうしたCIP用洗浄剤組成物では、飲料および食料品の成分が殺菌機部分で加熱され変性した汚れ(以下、「加熱変性汚れ」という)等の有機汚れに対して良好な洗浄性を示すものの、塩素系酸化剤による被洗浄面のステンレス表面が黒色化するといった問題があった。
そこで、塩素系酸化剤による被洗浄面のステンレス表面が黒色化を防止するために、ケイ酸塩を配合することによりステンレス表面の腐食を防止することが提案された。例えば、特開平9−31494号公報には、次亜塩素酸塩、金属封鎖剤、水酸化アルカリおよび非イオン界面活性剤の組み合わせにケイ酸塩を配合した洗浄剤組成物が開示されている(特許文献2を参照)。
しかしながら、組成物中のケイ酸塩が、洗浄剤希釈使用水中のカルシウムやマグネシウム等の硬度成分と結合して、洗浄希釈液中に多量のケイ酸コロイドを発生させるために、洗浄時に充填機付近のフィルターに目詰まりを起こし、CIP洗浄における循環洗浄の障害を発生させることが課題となっていた。
また、乳製品製造後の製造設備には、乳製品由来の無機物が大量に付着しており、この無機物の分散性が不十分であると洗浄不良を起こすといった課題も有している。さらに、CIP洗浄では、洗浄剤希釈液が泡立ち過ぎると、被洗浄面に洗浄剤希釈液が充分に接触せずに洗浄不良を起こすことから、低泡性であることが求められている。
特開昭63−130576号公報 特開平9−31494号公報
本発明は、このような事情を鑑みなされたもので、食品または飲料成分由来の加熱変性汚れ等の有機汚れの洗浄性、無機物の分散性、低泡性、貯蔵安定性、および有効塩素の安定性に優れるとともに、特に、コロイド沈澱の抑制性およびステンレス表面の黒色化防止性に優れたCIP用洗浄剤組成物とそれを用いた洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討をおこなった結果、下記(A)〜(E)成分を、有効成分量として組成物全体に対し下記の割合で含有するとともに、(F)成分として水を含有し、且つ、(C)成分のケイ酸塩と(D)成分のホスホン酸塩との配合割合〔(C):(D)〕が、組成物中において3:1〜1:3であるCIP用洗浄剤組成物を見出した。
(A)水酸化アルカリ金属塩5〜30質量%、
(B)塩素系酸化剤0.5〜5質量%、
(C)ケイ酸塩1〜7質量%、
(D)ホスホン酸塩0.5〜7質量%、
(E)両性界面活性剤0.1〜5質量%。
また、本発明者らは、該CIP用洗浄剤組成物を、0.5〜10質量%濃度に水で希釈した洗浄剤希釈液を、10〜90℃の温度下で、10〜60分間飲食料品の製造ラインに循環して洗浄する方法あるいは、0.01〜10質量%濃度に水で希釈した洗浄剤希釈液を、10〜60℃の温度下で、0.1〜24時間飲食料品の製造ラインに充填して洗浄する方法を見出した。
すなわち、本発明は、下記(A)〜(E)成分を、有効成分量として組成物全体に対し下記の割合で含有するとともに、(F)成分として水を含有し、且つ、(C)成分のケイ酸塩と(D)成分のホスホン酸塩との配合割合〔(C):(D)〕が、組成物中において3:1〜1:3であるCIP用洗浄剤組成物を第1の要旨とする。
(A)水酸化アルカリ金属塩5〜30質量%、
(B)塩素系酸化剤0.5〜5質量%、
(C)ケイ酸塩1〜7質量%、
(D)ホスホン酸塩0.5〜7質量%、
(E)両性界面活性剤0.1〜5質量%。
なかでも、上記(E)成分の両性界面活性剤が、アルキルアミンオキサイドである上記CIP用洗浄剤組成物を第2の要旨とする。
また、上記要旨1または2のCIP用洗浄剤組成物を、0.5〜10質量%濃度に水で希釈した洗浄剤希釈液を、10〜90℃の温度下で、10〜60分間、飲食料品の製造ラインに循環して洗浄する方法を第3の要旨とする。
そして、上記要旨1または2のCIP用洗浄剤組成物を、0.01〜10質量%濃度に水で希釈した洗浄剤希釈液を、10〜60℃の温度下で、0.1〜24時間飲食料品の製造ラインに充填して洗浄する方法を第4の要旨とする。
本発明のCIP洗浄剤組成物は、食品または飲料成分由来の加熱変性汚れ等の有機汚れの洗浄性、無機物の分散性、低泡性、貯蔵安定性および有効塩素の安定性に優れるという利点を有する。特に、ケイ酸塩とホスホン酸塩との配合割合を、洗浄剤組成物中において3:1〜1:3の範囲になるように配合することで、洗浄剤希釈液中のコロイド沈澱を抑制するとともにステンレス表面の黒色化防止性に優れたCIP用洗浄剤組成物を提供できるという利点を有する。
そして、また、該CIP用洗浄剤組成物を用いることで、飲食料品の製造ラインにおいて、充填機付近のフィルターの目詰まりや洗浄不良を起こすことのない洗浄方法を提供できるという利点を有する。
つぎに、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
本発明において、「飲食料品の製造ライン」の用語は、飲食料品を製造するための設備を意味し、製造タンク、配管および充填機等を含む。
本発明のCIP用洗浄剤組成物(以下、「本洗浄剤組成物」ということがある。)に用いられる(A)成分の水酸化アルカリ金属塩としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどが挙げられる。これらは単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、経済性の点から水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。
上記(A)成分のアルカリ金属塩は、本洗浄剤組成物中において、5〜30質量%、好ましくは10〜20質量%の範囲で配合される。5質量%未満では洗浄性が乏しくなり、また、30質量%を超えて配合した場合には、貯蔵安定性が乏しいものとなる。
本発明の本洗浄剤組成物に用いられる(B)成分の塩素系酸化剤としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム等の次亜塩素酸塩,塩素化イソシアヌル酸ナトリウム,塩素化イソシアヌル酸カリウム等の塩素化イソシアヌル酸塩、亜塩素酸ナトリウム,亜塩素酸カリウム等の亜塩素酸塩、塩素酸ナトリウム,塩素酸カリウム等の塩素酸塩、過塩素酸ナトリウム,過塩素酸カリウム等の過塩素酸塩などが挙げられる。これらは単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、経済性の点から次亜塩素酸ナトリウムが好ましい。
上記(B)成分の塩素系酸化剤は、本洗浄剤組成物中において、0.5〜5質量%、好ましくは1〜3質量%の範囲で配合され、0.5質量%未満では洗浄性が乏しくなり、また、5質量%を超えて配合した場合には、ステンレスの黒色化が発生・促進されて好ましくない。なお、塩素系酸化剤は、有機系汚れを良好に分解除去するとともに、除菌性および漂白性を目的に配合される。
本発明の本洗浄剤組成物に用いられる(C)成分のケイ酸塩としては、メタケイ酸ナトリウム,メタケイ酸カリウムのメタケイ酸塩、オルソケイ酸ナトリウム,オルソケイ酸カリウム等のオルソケイ酸塩、ケイ酸ナトリウム,ケイ酸カリウム等の水ガラスなどが挙げられる。これらは単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、貯蔵安定性の点からメタケイ酸ナトリウムが好ましい。
上記(C)成分のケイ酸塩は、本洗浄剤組成物中において、1〜7質量%、好ましくは1〜4質量%の範囲で配合される。1%未満ではステンレスの黒色化が促進されて好ましくなく、7%を超えると本洗浄剤組成物を水で希釈した希釈液におけるコロイド沈澱防止性が乏しいものとなる。
本発明の本洗浄剤組成物に用いられる(D)成分のホスホン酸塩としては、ホスホノブタントリカルボン酸、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸、アミノトリメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸、ホスホノブタントリカルボン酸ナトリウム、ホスホノブタントリカルボン酸カリウム、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸ナトリウム、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸カリウム、アミノトリメチレンホスホン酸ナトリウム、アミノトリメチレンホスホン酸カリウム、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸ナトリウム、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸カリウムなどが挙げられる。これらは単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、無機物の分散性の点からホスホノブタントリカルボン酸ナトリウムが好ましい。
上記(D)成分のホスホン酸塩は、本洗浄剤組成物において、0.5〜7質量%、好ましくは1〜4質量%の範囲で配合され、0.5質量%未満では無機物の分散性が乏しくなり、また、7質量%を超えて配合した場合には、有効塩素濃度安定性が乏しいものとなる。
ここで、上記(C)ケイ酸塩と(D)ホスホン酸塩との配合割合〔(C):(D)〕が、3:1〜1:3の範囲、好ましくは3:1〜1:2の範囲であることが、コロイド沈澱防止性および有効塩素安定性の観点から好ましい。本洗浄剤組成物において、(C)ケイ酸塩と(D)ホスホン酸塩の配合割合〔(C):(D)〕が、3:1より大きくなると希釈液のコロイド沈澱防止性が乏しくなり、また、この割合が1:3より小さくなると有効塩素の安定性が著しく低下したものとなり好ましくない。
本発明の本洗浄剤組成物に用いられる(E)成分の両性界面活性剤としては、アルキル基又はアルキレン基の炭素数が8〜18のアルキルアミンオキサイドなどが挙げられる。これらは単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、低泡性の点から炭素数8〜14のアルキルアミンオキサイドが好ましい。
上記(E)成分の両性界面活性剤は、本洗浄剤組成物中において、0.1〜5質量%、好ましくは0.3〜3質量%の範囲で配合される。0.1質量%未満では洗浄性が乏しいものとなり、また、5質量%を超えて配合した場合には、有効塩素の安定性が著しく低下したものとなり好ましくない。
本発明の本洗浄剤組成物に用いられる(F)成分の水としては、水道水、蒸留水、純水、イオン交換水などが挙げられる。これらは、単独で用いても、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも経済性、貯蔵安定性の点から、イオン交換水が好ましく用いられる。
上記(F)成分の水は、本洗浄剤組成物を構成する成分に由来する水の形で含まれる水と、その他の外から加えられる水との総和であり、本洗浄剤組成物全体が100質量%となるようにバランス量配合される。
そして、本発明の洗浄方法としては、本発明のCIP用洗浄剤組成物を、0.5〜10質量%濃度に水で希釈した洗浄剤希釈液を、10〜90℃の温度下で、10〜60分間、飲食料品の製造ラインに循環して洗浄する方法と、本発明のCIP用洗浄剤組成物を、0.01〜10質量%濃度に水で希釈した洗浄剤希釈液を、10〜60℃の温度下で、0.1〜24時間、飲食料品の製造ラインに充填して洗浄する方法によりおこなわれる。
つぎに、実施例について比較例と併せて記載し説明する。なお、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
後記表1〜3に示す実施例1〜18および比較例1〜12の組成(各表の数値の単位は、質量%である。)の供試洗浄剤組成物を調製し、有機系汚れの洗浄性、無機物の分散性、ステンレス表面の黒色化防止性、希釈液のコロイド沈澱の抑制効果、低泡性、貯蔵安定性、および有効塩素の安定性の7項目について試験し、評価した。後記表中における各成分の配合量は有効成分量で示した。また、本発明に用いた各成分の有効成分量(質量%。以下、%と略して示す。)については以下に示した。そして、各種試験の結果を後記表1〜3に併せて示した。なお、上記各試験項目の試験方法および評価基準は、以下に示すとおりである。
〔(A)成分〕
・水酸化ナトリウム
製品名「液体苛性ソーダ48%」、(旭硝子社製、有効成分量 48%)
・水酸化カリウム
製品名「48%苛性カリ」、(旭硝子社製、有効成分量 48%)
〔(B)成分〕
・次亜塩素酸ナトリウム
商品名「次亜塩素酸ソーダ」、(旭硝子社製、有効成分量 12%)
〔(C)成分〕
・メタケイ酸ナトリウム
商品名「メタケイ酸ソーダ9水塩」、(光栄化学工業社製、有効成分量 41%)
・オルソケイ酸ナトリウム
商品名「ネオ オルソ65」、(光栄化学工業社製、有効成分量 65%)
〔(D)成分〕
・ホスホノブタントリカルボン酸
商品名「バイヒビットAM」、(バイエル社製、有効成分量 50%)
・ヒドロキシエチリデンジホスホン酸
商品名「キレスト PH−210」、(キレスト社製、有効成分量 60%)
〔(E)成分〕
・アルキルアミンオキサイド(C8)
オクチルジメチルアミンオキサイド
商品名「ゲナミノックスOC」、(クラリアントジャパン社製、有効成分量 30%)
・アルキルアミンオキサイド(C14)
テトラデシルジメチルアミンオキサイド
商品名「ゲナミノックスMY」、(クラリアントジャパン社製、有効成分量 23%)
1.有機系汚れの洗浄性
〔試験方法〕
(1)テストピースの調整
清浄なステンレス板(SUS304製:縦8cm×横5cm)の表面中央部分(縦3cm×横1.7cm)に、飲料(コーヒー飲料:商品名:「メイトーコーヒー」、協同乳業社製)を0.1g/枚相当量を楕円状に塗布し、125℃で8時間加熱して調整した。
(2)操作方法
各種供試洗浄剤組成物を水道水で3質量%に希釈した洗浄剤希釈液(80℃に加温)に、飲料加熱変性汚れテストピースを15分間浸漬し、洗浄後、該テストピースを水道水ですすぎ、室温で自然乾燥させた。このときの洗浄前後におけるテストピースの重量変化を測定し、以下の式にて洗浄率を算出して、有機系汚れの洗浄性を以下の評価基準で判定した。
洗浄率(%)=((洗浄前のテストピースの重量−洗浄後のテストピースの重量)/(洗浄前のテストピースの重量−清浄なテストピースの重量))×100
〔評価基準〕
○:洗浄率80〜100%、
△:洗浄率60〜80%未満、
×:洗浄率60%未満、
とし、○を実用性ありと判定した。
2.無機物の分散性
〔試験方法〕
各種供試洗浄剤組成物を水道水で3質量%に希釈した洗浄剤希釈液を、100ml容量の有栓メスシリンダーに100mlを量り取り、70℃の温浴中に10分間配置した後、無機物としての燐酸カルシウムを10g(過剰量)入れ、該有栓メスシリンダーを取り出して上下に10回振とうした。そして、振とう終了30分後に溶液中における無機物の分散状態を目視で観察し、以下の評価基準で判定した。
〔評価基準〕
○:無機物が良好に分散する、
△:無機物が分散する、
×:無機物が分散しない、
とし、○および△を実用性ありと判定した。
3.ステンレス表面の黒色化防止性
〔試験方法〕
各種供試洗浄剤組成物を水道水で3質量%に希釈した洗浄剤希釈液(80℃に加温)に、清浄なテストピース(SUS304製:縦8cm×横5cm)を40時間浸漬した。浸漬後、水道水で充分すすぎ、室温にて自然乾燥後のステンレス表面の状態を目視で観察し、以下の評価基準で判定した。
〔評価基準〕
○:黒色化は認められない(清浄なテストピースと同等)、
△:僅かに黒色化が認められる、
×:著しい黒色化が認められる、
とし、○および△を実用性ありと判定した。
4.コロイド沈澱の抑制性
〔試験方法〕
各種供試洗浄剤組成物を下記の総硬度150mg/Lの人工硬水を用いて3質量%に希釈した洗浄剤希釈液を、80℃で2時間加熱した。このときの該洗浄剤希釈液中のコロイド沈澱の発生状態を目視で観察し、以下の評価基準で判定した。
〔人工硬水の調整〕
塩化カルシウム・二水和物177mgおよび塩化マグネシウム・六水和物81.6mgを量り取り、イオン交換水に溶かして1000mlとした。
〔評価基準〕
○:コロイド沈澱は認められない、
△:コロイド沈澱が僅かに認められる、
×:コロイド沈澱が多量に認められる、
とし、○および△を実用性ありと判定した。
5.低泡性
〔試験方法〕
各種供試洗浄剤組成物を水道水で3質量%に希釈した洗浄剤希釈液を、100ml容量の有栓メスシリンダーに50ml量り取り、70℃の温浴中に10分間配置した後、該有栓メスシリンダーを取り出して上下に10回振とうした。そして、振とう終了直後における泡量(ml)を量り、以下の評価基準で判定した。
〔評価基準〕
○:泡量が10ml未満
△:泡量が10ml以上、20ml未満
×:泡量が20ml以上
とし、○及び△を実用性ありと判定した。
6.貯蔵安定性
〔試験方法〕
各種供試洗浄剤組成物を、50ml容量のポリプロピレン容器に50ml入れて密封し、−5℃、20℃、40℃の各温度に、それぞれ容器1つずつを配置した。そして、1ヶ月間配置後、該供試洗浄剤組成物における沈澱の有無や分離の有無の状態を目視で観察し、以下の評価基準で判定した。
〔評価基準〕
○:沈澱も分離も認められない、
△:沈澱または分離が僅かに認められる、
×:沈澱または分離がはっきりと認められた、
とし、○を実用性ありと判定した。
7.有効塩素の安定性
各種供試洗浄剤組成物を、50ml容量のポリプロピレン容器に50ml入れて密封し、20℃にて、1ヶ月間貯蔵したときの有効塩素の残存率(%)を測定して、以下の評価基準で判定した。
〔評価基準〕
○:有効塩素の残存率が80%以上、
△:有効塩素の残存率が60〜80%未満、
×:有効塩素の残存率が60%未満、
とし、○および△を実用性ありと判定した。
表1〜2の結果より、実施例1〜18のCIP用洗浄剤組成物は、有機系汚れの洗浄性、無機物の分散性、ステンレス表面の黒色化防止性、コロイド沈澱の抑制性、低泡性、貯蔵安定性および有効塩素の安定性の全ての評価項目において、優れた性能を有していることがわかる。
比較例11は、ケイ酸塩とホスホン酸塩との配合比において、ホスホン酸塩の割合が下回った場合の例であり、コロイド沈澱の抑制性に欠けていることがわかる。
比較例12は、ケイ酸塩とホスホン酸塩との配合比において、ケイ酸塩の割合が下回った場合の例であり、有効塩素の安定性に欠けていることがわかる。

Claims (4)

  1. 下記の(A)〜(E)成分を、有効成分量として組成物全体に対し下記の割合で含有するとともに、(F)成分として水を含有し、且つ、(C)成分のケイ酸塩と(D)成分のホスホン酸塩との配合割合〔(C):(D)〕が、組成物中において3:1〜1:3であることを特徴とするCIP用洗浄剤組成物。
    (A)水酸化アルカリ金属塩5〜30質量%、
    (B)塩素系酸化剤0.5〜5質量%、
    (C)ケイ酸塩1〜7質量%、
    (D)ホスホン酸塩0.5〜7質量%、
    (E)両性界面活性剤0.1〜5質量%。
  2. 上記(E)成分の両性界面活性剤が、アルキルアミンオキサイドであることを特徴とする請求項1に記載のCIP用洗浄剤組成物。
  3. 上記請求項1または2記載のCIP用洗浄剤組成物を、0.5〜10質量%濃度に水で希釈した洗浄剤希釈液を、10〜90℃の温度下で、10〜60分間、飲食料品の製造ラインに循環して、飲食料品の製造ラインを洗浄する方法。
  4. 上記請求項1または2記載のCIP用洗浄剤組成物を、0.01〜10質量%濃度に水で希釈した洗浄剤希釈液を、10〜60℃の温度下で、0.1〜24時間、飲食料品の製造ラインに充填して、飲食料品の製造ラインを洗浄する方法。

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