JP2010215606A - 光学活性アミノアルコールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、末端アミノ基を有する光学活性1,2−アミノアルコール(光学活性な1−アミノ−2−プロパノール型第2級アルコール)の効率的な製造方法は少なく、有効な製造方法の確立が求められている。
で表される化合物のオキサゾール部位を還元し、次いでアミノ基の保護基を脱保護することにより下記式(2)
で表される化合物を得ることを特徴とする光学活性アミノアルコールの製造方法。
で表される化合物の水酸基を保護することにより下記式(3)
で表される化合物を調製し、次いでオキサゾール部位を還元することにより下記式(4)
で表される化合物を調製し、次いでアミノ基の保護基を脱保護することにより下記式(5)
で表される化合物を調製し、次いで水酸基の保護基を脱保護することにより下記式(2)
で表される化合物を得ることを特徴とする光学活性アミノアルコールの製造方法。
で表されるラセミ体の化合物を速度論的光学分割することにより上記式(1)で表される化合物を調製することを特徴とする上記[1]又は[2]記載の光学活性アミノアルコールの製造方法。
で表される化合物のエステル基をアミド基に変換することにより下記式(8)
で表される化合物を調製し、次いでアミド基を還元することにより下記式(2)
で表される化合物を得ることを特徴とする光学活性アミノアルコールの製造方法。
本発明の第1の実施形態では、下記式(1)
で表される化合物のオキサゾール部位を還元し、次いでアミノ基の保護基を脱保護することにより下記式(2)
で表される化合物を得る。
上記式(1)中、R1は一価の有機基を示す。一価の有機基としては、特に限定されず、任意のものを用いることができる。具体的には、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキル基等が挙げられる。
なお、R1のうち、不斉炭素原子に隣接する原子が3重結合により他の原子と結合している場合、この3重結合をコバルト錯体で保護することにより、立体選択性を高めることができる。コバルト錯体としては、一酸化炭素を配位子とするコバルト錯体、トリフェニルホスフィンを配位子とするコバルト錯体等が挙げられる。
上記式(1)で表される化合物は、本発明者らによる文献(I. Shiina, K. Nakata, Tetrahedron Lett., 2007, 48, p.8314)を参考に、下記式(6)で表されるラセミ体の化合物(上記式(1)で表される化合物のラセミ体)を速度論的光学分割することにより調製することができる。具体的には、下記式(6)で表されるラセミ体の化合物とカルボン酸とを、不斉エステル化触媒及びカルボン酸無水物の存在下で反応させ、ラセミ体の化合物のうち一方のエナンチオマーを選択的にエステル化することにより、他方のエナンチオマーとして得ることができる。
溶媒中への添加順序は任意であるが、カルボン酸を含む溶液中に、カルボン酸無水物、塩基、不斉エステル化触媒、上記式(6)で表される化合物を順次加えることが好ましい。
反応温度は−23〜30℃が好ましく、反応時間は10分間〜48時間が好ましい。
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態で説明した製造方法の迂回ルートに相当する。この実施形態では、まず上記式(1)で表される化合物の水酸基を保護することにより下記式(3)
で表される化合物を調製する。
で表される化合物を調製し、次いでアミノ基の保護基を脱保護することにより下記式(5)
で表される化合物を調製する。
具体的には、上記式(5)で表される化合物のアミノ基を保護することにより下記式(10)
で表される化合物を調製し、次いで上記式(10)で表される化合物の水酸基の保護基を脱保護することにより下記式(11)
で表される化合物を得ることができる。このアミノ基の保護は、一般的な方法で行えばよい。保護基としては、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等が挙げられる。水酸基の脱保護については上述と同様である。
本発明の第3の実施形態では、まず下記式(7)
で表される化合物のエステル基をアミド基に変換することにより下記式(8)
で表される化合物を調製する。
上記式(7)中、R1、R3は一価の有機基を示す。一価の有機基としては、特に限定されず、任意のものを用いることができる。具体的には、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基、アリールアルキル基等が挙げられる。
上記式(7)で表される化合物は、下記式(9)で表されるラセミ体の化合物(上記式(7)で表される化合物のラセミ体)を速度論的光学分割することにより調製することができる。具体的には、下記式(9)で表されるラセミ体の化合物とカルボン酸とを、不斉エステル化触媒及びカルボン酸無水物の存在下で反応させ、ラセミ体の化合物のうち一方のエナンチオマーを選択的にエステル化することにより、他方のエナンチオマーとして得ることができる。
溶媒中への添加順序は任意であるが、カルボン酸及びカルボン酸無水物を含む溶液中に、塩基、不斉エステル化触媒、上記式(9)で表される化合物を順次加えることが好ましい。
反応温度は−23〜30℃が好ましく、反応時間は10分間〜48時間が好ましい。
ラセミ体の1−(ベンゾ[d]オキサゾル−2−イル)エタノール(44.1mg,0.270mmol)のジクロロメタン溶液(1.40mL)に対して、3−フェニルプロピオン酸(20.4mg,0.135mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(57.0μL,0.327mmol)、(+)−ベンゾテトラミソール(3.4mg,0.0135 mmol)、及びピバル酸無水物(33.0μL,0.162mmol)、を室温で順次加えた。反応混合液を室温で12時間撹拌した後、飽和重曹水で反応を停止した。酢酸エチルを加えて有機層を分取した後、水層を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を混合した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液を濾過した後に減圧濃縮し、得られた混合物をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)を用いて分取することにより、対応する光学活性なエステル(24.0mg,29%,88%ee)及び未反応の第2級アルコール(32.1mg,72%,38%ee)を得た。反応速度比sは21.8であった。
HPLC(CHIRALPAK OD−H,i−PrOH/hexane=1/50,flow rate=0.5mL/min):tR=30.0min(93.8%),tR=36.5min(6.2%);
1H NMR(CDCl3):δ
7.72−7.62(m,1H,Ph),
7.50−7.40(m,1H,Ph),
7.35−7.06(m,7H,Ph),
6.04(q,J=6.6Hz,1H,1−H),
2.93(t,J=7.8Hz,2H,2’−H),
2.84−2.66(m,2H,3’−H),
1.65(d,J=6.6Hz,3H,2−H).
HPLC(CHIRALPAK IC,i−PrOH/hexane=1/100,flow rate=0.5mL/min):tR=114.0min(69.0%),tR=132.9min(31.0%).
ラセミ体の1−(ナフト[2,1−d]オキサゾル−2−イル)エタノールを用いて、上述と同様にして速度論的光学分割を行った。
HPLC(CHIRALPAK AD−H,i−PrOH/hexane=1/50,flow rate=0.5mL/min):tR=36.0min(91.4%),tR=44.3min(8.6%);
1H NMR(CDCl3):δ
8.10(d,J=8.0Hz,1H,Ph),
7.87(d,J=8.0Hz,1H,Ph),
7.69(dd,J=16,9.0Hz,2H,Ph),
7.56−7.49(m,1H,Ph),
7.48−7.41(m,1H,Ph),
7.22−7.00(m,5H,Ph),
6.15(q,J=7.0Hz,1H,1−H),
2.93(t,J=8.0Hz,2H,2’−H),
2.68(ddd,J=17,8.0,8.0Hz,2H,3’−H),
1.70(d,J=6.5Hz,3H,2−H).
HPLC(CHIRALPAK AS−H,i−PrOH/hexane=1/50,flow rate=1.0mL/min):tR=47.6min(79.0%),tR=57.1min(21.0%).
ラセミ体の1−(ナフト[2,3−d]オキサゾル−2−イル)エタノールを用いて、上述と同様にして速度論的光学分割を行った。
HPLC(CHIRALPAK AD−H,i−PrOH/hexane=1/9,flow rate=0.5mL/min):tR=24.0min(92.8%),tR=36.7min(7.2%);
1H NMR(CDCl3):δ
8.10(s,1H,Ph),
7.98−7.78(m,3H,Ph),
7.50−7.35(m,2H,Ph),
7.27−7.08(m,5H,Ph),
6.08(q,J=6.9Hz,1H,1−H),
2.95(t,J=7.8Hz,2H,2’−H),
2.81−2.62(m,2H,3’−H),
1.69(d,J=6.9Hz,3H,2−H).
HPLC(CHIRALPAK AS−H,i−PrOH/hexane=1/20,flow rate=1.0mL/min):tR=26.1min(26.5%),tR=30.0min(73.5%).
ラセミ体の1−(ナフト[1,2−d]オキサゾル−2−イル)エタノールを用いて、上述と同様にして速度論的光学分割を行った。
HPLC(CHIRALPAK OJ−H,i−PrOH/hexane=1/4,flow rate=1.0mL/min):tR=20.2min(6.7%),tR=29.8min(93.3%);
1H NMR(CDCl3):δ
8.41(d,J=8.0Hz,1H,Ph),
7.87(d,J=8.5Hz,1H,Ph),
7.72(d,J=8.5Hz,1H,Ph),
7.63−7.53(m,2H,Ph),
7.46(t,J=7.5Hz,1H,Ph),
7.23−7.02(m,5H,Ph),
6.15(q,J=7.0Hz,1H,1−H),
2.93(t,J=8.0Hz,2H,2’−H),
2.68(ddd,J=17,8.0,8.0Hz,2H,3’−H),
1.71(d,J=7.0Hz,3H,2−H).
HPLC(CHIRALPAK OD−H,i−PrOH/hexane=1/50,flow rate=1.0mL/min):tR=47.0min(86.4%),tR=72.4min(13.6%).
7.64−7.57(m,1H,Ph),
7.43−7.37(m,1H,Ph),
7.27−7.19(m,2H,Ph),
5.06(qd,J=6.5,6.3Hz,1H,1−H),
4.53(brs,1H,OH),
1.63(d,J=6.5Hz,3H,2−H).
8.09(d,J=8.1Hz,1H,Ph),
7.85(d,J=8.4Hz,1H,Ph),
7.74−7.36(m,4H,Ph),
5.17(qd,J=6.9,6.3Hz,1H,1−H),
4.18−3.85(m,1H,OH),
1.73(d,J=6.9Hz,3H,2−H).
8.07(s,1H,Ph),
7.98−7.77(m,3H,Ph),
7.51−7.35(m,2H,Ph),
5.25−5.00(m,1H,1−H),
3.51−3.25(m,1H,OH),
1.70(d,J=6.9Hz,3H,2−H).
8.48(dt,J=8.4,0.6Hz,1H,Ph),
7.95(d,J=8.4Hz,1H,Ph),
7.77(d,J=9.0Hz,1H,Ph),
7.72−7.57(m,2H,Ph),
7.53(ddd,J=8.0,6.9,1.5Hz,1H,Ph),
5.26(qd,J=6.6,6.0Hz,1H,1−H).
4.18−3.82(m,1H,OH),
1.79(d,J=6.6Hz,3H,2−H).
3−フェニルプロピオン酸(15.1mg,0.100mmol)のジクロロメタン溶液(1.0mL)に対して、ピバル酸無水物(24.0μL,0.180mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(42.0μL,0.241mmol)、(+)−ベンゾテトラミソール(2.5mg,9.91μmol)、及び1−(ナフト[1,2−d]オキサゾル−2−イル)−3−フェニルプロパン−1−オール(60.7mg,0.200mmol)を室温で順次加えた。反応混合液を室温で12時間撹拌した後、飽和重曹水で反応を停止した。酢酸エチルを加えて有機層を分取した後、水層を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を混合した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液を濾過した後に減圧濃縮し、得られた混合物をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)を用いて分取することにより、対応する光学活性なエステル(38.8mg,45%,86%ee)及び未反応の第2級アルコール(33.5mg,55%,75%ee)を得た。反応速度比sは29.8であった。
HPLC(CHIRALPAK AS−H,i−PrOH/hexane=1/50,flow rate=0.5mL/min):tR=24.1min(7.1%),tR=28.3min(92.9%);
1H NMR(CDCl3):δ
8.41(d,J=8.5Hz,1H,Ph),
7.86(d,J=8.5Hz,1H,Ph),
7.70(d,J=9.5Hz,1H,Ph),
7.60−7.52(m,2H,Ph),
7.48−7.38(m,1H,Ph),
7.23−7.00(m,10H,Ph),
6.03(t,J=7.0Hz,1H,1−H),
2.92(t,J=8.0Hz,2H,2’−H),
2.76−2.57(m,2H,2,3’−H),
2.39(dd,J=15,7.5Hz,2H,3−H).
HPLC(CHIRALPAK OD−H,i−PrOH/hexane=1/9,flow rate=0.5mL/min):tR=28.9min(87.8%),tR=37.6min(12.3%).
ラセミ体の2−メチル−1−(ナフト[1,2−d]オキサゾル−2−イル)プロパン−1−オールを用いて、上述と同様にして速度論的光学分割を行った。
HPLC(CHIRALPAK AS−H,i−PrOH/hexane=1/50,flow rate=0.5mL/min):tR=16.3min(8.7%),tR=28.0min(91.3%);
1H NMR(CDCl3):δ
8.43(d,J=8.4Hz,1H,Ph),
7.88(d,J=8.1Hz,1H,Ph),
7.73(d,J=9.0Hz,1H,Ph),
7.65−7.53(m,2H,Ph),
7.52−7.42(m,1H,Ph),
7.23−7.03(m,5H,Ph),
5.77(d,J=6.9Hz,1H,1−H),
2.94(t,J=7.8Hz,2H,2’−H),
2.82−2.65(m,2H,3’−H),
2.43(qd,J=6.8,6.8Hz,1H,2−H),
0.98(d,J=6.8Hz,3H,3−H),
0.91(d,J=6.8Hz,3H,3−H).
HPLC(CHIRALPAK OD−H,i−PrOH/hexane=1/20,flow rate=0.5mL/min):tR=29.8min(85.5%),tR=38.4min(14.5%).
ラセミ体の2,2−ジメチル−1−(ナフト[1,2−d]オキサゾル−2−イル)プロパン−1−オールを用いて、上述と同様にして速度論的光学分割を行った。
HPLC(CHIRALPAK AS−H,i−PrOH/hexane=1/50,flow rate=0.5mL/min):tR=13.5min(6.0%),tR=18.5min(94.0%);
1H NMR(CDCl3):δ
8.47(dd,J=8.7,0.6Hz,1H,Ph),
7.94(d,J=8.1Hz,1H,Ph),
7.73(d,J=9.0Hz,1H,Ph),
7.66−7.54(m,2H,Ph),
7.53−7.43(m,1H,Ph),
7.25−7.04(m,5H,Ph),
5.70(s,1H,1−H),
3.02−2.88(m,2H,2’−H),
2.85−2.65(m,2H,3’−H),
1.04(s,9H,tBu)
HPLC(CHIRALPAK OD−H,i−PrOH/hexane=1/20,flow rate=0.5mL/min):tR=27.8min(86.6%),tR=34.9min(13.4%).
ラセミ体の1−(ナフト[1,2−d]オキサゾル−2−イル)ブチ−3−エン−1−オールを用いて、上述と同様にして速度論的光学分割を行った。
HPLC(CHIRALPAK AS−H,i−PrOH/hexane=1/50,flow rate=0.5mL/min):tR=21.9min(9.7%),tR=38.4min(90.3%);
1H NMR(CDCl3):δ
8.42(d,J=8.5Hz,1H,Ph),
7.87(d,J=8.5Hz,1H,Ph),
7.72(d,J=9.0Hz,1H,Ph),
7.62−7.53(m,2H,Ph),
7.46−7.43(m,1H,Ph),
7.20−7.05(m,5H,Ph),
6.10(t,J=7.0Hz,1H,1−H),
5.71(tdd,J=8.5,14.0,10.0Hz,1H,3−H),
5.84(d,J=14.0Hz,1H,4−H),
5.01(d,J=10.0Hz,1H,4−H),
2.99−2.76(m,4H,2,2’−H),
2.74−2.62(m,2H,3’−H).
HPLC(CHIRALPAK OD−H,i−PrOH/hexane=1/9,flow rate=0.5mL/min):tR=17.1min(86.4%),tR=21.2min(13.6%).
ラセミ体の1−(ナフト[1,2−d]オキサゾル−2−イル)ヘプト−2−イン−1−オールのコバルト化錯体を用いて、上述と同様にして速度論的光学分割を行った。
1H NMR(CDCl3):δ
8.48(d,J=8.0Hz,1H,Ph),
8.08−7.00(m,11H,1−H,Ph),
3.18−2.72(m,6H,4,2’,3’−H),
1.80−1.33(m,4H,5,6−H),
0.92(brs,3H,7−H).
HPLC(CHIRALPAK IC,i−PrOH/hexane=1/100,flow rate=0.5mL/min):tR=19.8min(47.7%),tR=76.4min(52.3%).
すなわち、コバルト錯体化第2級アルコール(47.8mg,0.0685mmol)のアセトン溶液(1.4mL)に対して、硝酸セリウム(IV)アンモニウム(188mg,0.343mmol)を0℃で加えた。反応混合液を0℃で1時間撹拌し、水を0℃で加えて反応を停止した。酢酸エチルを加えて有機層を分取した後、水層を酢酸エチルで2回抽出した。有機層を混合した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液を濾過した後に減圧濃縮し、得られた混合物をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)を用いて分取することにより、対応するアルコール(27.2mg,97%,88%ee)を得た。物性値は以下のとおりである。
8.53(d,J=8.1Hz,1H,Ph),
8.23(s,1H,2−H)
7.96(d,J=8.1Hz,1H,Ph),
7.82(d,J=9.0Hz,1H,Ph),
7.76−7.63(m,2H,Ph),
7.55(ddd,J=8.3,6.9,1.3Hz,1H,Ph).
8.50(d,J=8.4Hz,1H,Ph),
7.95(d,J=8.1Hz,1H,Ph),
7.76(d,J=9.0Hz,1H,Ph),
7.70−7.48(m,3H,Ph),
7.37−7.13(m,5H,Ph),
5.12(t,J=6.3Hz,1H,1−H),
4.39(brs,1H,OH),
3.02−2.77(m,2H,2−H),
2.55−2.30(m,2H,3−H).
8.60(d,J=8.1Hz,1H,Ph),
8.05−7.85(m,2H,Ph),
7.82−7.51(m,3H,Ph),
4.12(s,3H,Me).
9.64(s,1H,CHO)
8.70(dd,J=8.1,0.6Hz,1H,Ph),
7.63(d,J=8.4Hz,1H,Ph),
7.54−7.37(m,2H,Ph),
7.32(ddd,J=8.1,7.1,1.3Hz,1H,Ph),
7.16(d,J=9.0Hz,1H,Ph).
8.41(d,J=8.0Hz,1H,Ph),
7.88(d,J=8.0Hz,1H,Ph),
7.71(d,J=9.0Hz,1H,Ph),
7.63−7.53(m,2H,Ph),
7.51−7.42(m,1H,Ph),
4.77(d,J=4.0Hz,1H,1−H),
2.94(brs,1H,OH),
2.40−2.20(m,1H,2−H),
0.99(d,J=7.0Hz,3H,3−H),
0.98(d,J=7.0Hz,3H,3−H).
8.47−8.38(m,1H,Ph),
7.90(d,J=8.1Hz,1H,Ph),
7.73(d,J=8.7Hz,1H,Ph),
7.67−7.54(m,2H,Ph),
7.47(ddd,J=8.2,6.9,1.3Hz,1H,Ph),
7.67−7.41(m,3H,Ph),
4.64(s,1H,1−H),
1.60(brs,1H,OH),
1.03(s,9H,tBu)
8.49(td,J=8.1,0.6Hz,1H,Ph),
7.97(d,J=8.1Hz,1H,Ph),
7.80(d,J=9.0Hz,1H,Ph),
7.75−7.62(m,2H,Ph),
7.55(ddd,J=8.3,6.9,1.4Hz,1H,Ph),
5.91(tdd,J=8.6,14.1,9.9Hz,1H,3−H),
5.37−5.06(m,3H,1,4−H),
3.02−2.75(m,2H,2−H),
1.69(brs,1H,OH).
8.53(d,J=8.4Hz,1H,Ph),
7.96(d,J=8.1Hz,1H,Ph),
7.82(d,J=9.0Hz,1H,Ph),
7.74−7.62(m,2H,Ph),
7.55(ddd,J=8.1,6.9,1.5Hz,1H,Ph),
5.92−5.82(m,1H,1−H),
2.90(brs,1H,OH),
2.32−2.13(m,2H,4−H),
1.57−1.28(m,4H,5,6−H),
0.97−0.79(m,3H,7−H).
8.40(d,J=7.8Hz,1H,Ph),
7.87(d,J=8.1Hz,1H,Ph),
7.70(d,J=9.0Hz,1H,Ph),
7.64−7.35(m,3H,Ph),
6.18(d,J=5.7Hz,1H,1−H),
3.97(brs,1H,OH),
2.82(dd,J=9.0,7.5Hz,2H,4−H),
1.72−1.28(m,4H,5,6−H),
0.87(t,J=7.2Hz,3H,7−H).
引き続き、得られた粗製体の第2級アミンのテトラヒドロフラン/水(1.80mL/0.35mL)の混合溶液に対して、硝酸セリウム(IV)アンモニウム(146mg,0.266mmol)を0℃で加えた。反応混合液を0℃で30分間撹拌し、さらに硝酸セリウム(IV)アンモニウム(49.0mg,0.0894mmol)を0℃で加え、1時間撹拌した後、反応混合液に水、炭酸カリウム、及び亜硫酸ナトリウムを加えて水層のpHを8以上に調整し、反応を停止した。セライト濾過を行い、ジクロロメタンを加えて有機層を分取した後、水層をジクロロメタンで2回抽出した。有機層を混合し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液を濾過した後に減圧濃縮し、得られた混合物をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:アンモニア水抽出によりアンモニアを飽和させたクロロホルム/メタノール=20/1)を用いて分取することにより、対応する光学活性アミノアルコール(6.4mg,44%)を得た。物性値は以下のとおりである。
1H NMR(CDCl3):δ
7.50−6.95(m,5H,Ph),
3.71(brs,1H,2−H)
3.05−2.37(m,4H,1,4−H),
2.10−1.46(m,5H,3−H,NH2,OH).
1H NMR(C6D6):δ
8.51(d,J=8.0Hz,1H,Ph),
7.39(d,J=8.0Hz,1H,Ph),
7.16−6.94(m,6H,Ph),
6.89−6.67(m,8H,Ph),
4.46(dd,J=8.0,5.0Hz,1H,1−H),
4.10(d,J=12Hz,1H,Bn),
4.05(d,J=12Hz,1H,Bn),
2.47(ddd,J=13.9,9.0,5.5Hz,1H,3−H),
2.40−2.28(m,1H,3−H),
2.27−2.16(m,1H,2−H),
2.05−1.93(m,1H,2−H).
7.42−7.26(m,2H,Ph),
7.20−6.62(m,16H,Ph,OH,NH),
4.04(s,2H,Bn),
3.03−2.77(m,1H,2−H),
2.53(d,J=5.1Hz,2H,1−H),
2.14(t,J=7.8Hz,2H,4−H),
1.58−1.20(m,2H,3−H).
7.10−6.70(m,10H,Ph),
4.03(s,2H,Bn),
2.95−2.77(m,1H,2−H),
2.50−2.15(m,4H,1,4−H),
1.65−1.28(m,2H,3−H),
0.63(brs,2H,NH2).
ジフェニル酢酸(23.6mg,0.111mmol)及び1−フェニル−1−シクロペンタンカルボン酸無水物(48.3mg,0.133mmol)を含むジクロロメタン溶液に対して、ジイソプロピルエチルアミン(46.4μL,0.266mmol)を室温で加えた。反応混合液を10分間撹拌した後、(+)−ベンゾテトラミソール(2.8mg,0.0111mmol)及び乳酸ベンジルエステル(35.7μL,0.222mmol)を室温で加えた。反応混合液を室温で12時間撹拌した後、飽和重曹水を室温で加えて反応を停止した。有機層を分取した後、水層をジエチルエーテルで5回抽出した。有機層を混合した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液を濾過した後に減圧濃縮し、得られた混合物をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)を用いて分取し、高極性区画を再度シリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ベンゼン/酢酸エチル=9/1)を用いて分取することにより、対応する光学活性なエステル(23.0mg,58%,50%ee)及び未反応の2−ヒドロキシエステルを得た。また、低極性区画もシリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/ジエチルエーテル=5/1)を用いて分取することにより、対応する光学活性なエステル(7.6mg,33%,97%ee)及び未反応の2−ヒドロキシエステルを得た。反応速度比sは107であった。
[α]D 28=+34.6(c 1.43,CHCl3);
HPLC(CHIRALPAK OD−H,i−PrOH/hexane=2/3,flow rate=1.0mL/min):tR=30.6min(1.5%),tR=46.3min(98.5%);
1H NMR(CDCl3):δ
7.41−7.20(m,15H,Ph),
5.24−5.13(m,3H,2−H,Bn),
5.10(s,1H,2’−H),
1.49(d,J=7.2Hz,3H,3−H).
[α]D 28=−10.0(c 1.10,acetone);
HPLC(CHIRALPAK OD−H,i−PrOH/hexane=1/50,flow rate=1.0mL/min):tR=16.7min(75.2%),tR=18.7min(24.8%);
1H NMR(CDCl3):δ
7.42−7.31(m,5H,Ph),
5.22(s,2H,Bn),
4.33(ddd,J=13.4,6.9,5.4Hz,1H,2−H),
2.81(d,J=5.4Hz,1H,OH),
1.44(d,J=6.9Hz,3H,3−H).
引き続き、得られた粗製体のアミドのテトラヒドロフラン溶液(2.50mL)に対して水素化アルミニウムリチウム(92.6mg,2.47mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で10分間撹拌し、55℃に昇温して18時間撹拌した後、0℃で水(200μL)を加えて反応を停止した。反応混合物をセライト濾過し、減圧濃縮後、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:アンモニア水抽出によりアンモニアを飽和させたクロロホルム/メタノール=50/1)を用いて分取することにより、対応する光学活性アミノアルコール(14.5mg,65%)を得た。物性値は以下のとおりである。
1H NMR(CDCl3):δ
3.65−2.55(m,1H),
3.80−2.40(br m,3H),
2.65(dd,J=12.7,2.7Hz,1H),
2.44(dd,J=12.7,8.1Hz,1H),
1.06(d,J=6.3Hz,3H).
Claims (5)
- 下記式(1)
で表される化合物の水酸基を保護することにより下記式(3)
で表される化合物を調製し、次いでオキサゾール部位を還元することにより下記式(4)
で表される化合物を調製し、次いでアミノ基の保護基を脱保護することにより下記式(5)
で表される化合物を調製し、次いで水酸基の保護基を脱保護することにより下記式(2)
で表される化合物を得ることを特徴とする光学活性アミノアルコールの製造方法。
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