JP2010214620A - カバー開閉検出回路及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、装置の消費電力を抑制することができるカバー開閉検出回路、及び該カバー開閉検出回路を設けた画像形成装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明のカバー開閉検出回路は、駆動系及び制御系電源電圧を供給するスイッチング電源と、カバーの開閉に応じて前記駆動系電源電圧から駆動系負荷に対する電力供給を遮断するインターロックスイッチと、前記駆動系電源電圧を遮断して消費電力を低く抑える省電力モードに移行させる省電力モード移行手段と、通常モードの時にカバーの開閉を検出する第1のカバー開閉検出手段と、省電力モードの時にカバーの開閉を検出する第2のカバー開閉検出手段と、前記各手段を所定の条件により制御する制御部とを有し、前記インターロックスイッチは、前記カバーが開いた状態の時に前記駆動系電源電圧を遮断し、前記第2のカバー開閉検出手段に接続することを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子写真プロセスを用いた画像形成装置のカバー開閉検出回路に関する。また、該カバー開閉検出回路を設けた画像形成装置に関する。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、及び電子写真カラー記録装置などの電子写真プロセスを用いた画像形成装置においては、カバー開閉動作を検出するセンサを配設し、省電力モードの際には該センサに間欠的に電力を供給することにより、カバー開閉動作の検出を行う構成がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−268786号公報
しかしながら、前述の構成では、省電力モードの場合にもカバー開閉を検出するセンサに対して間欠的に電力を供給しなければならないため、画像形成装置において十分な省電力効果が得られない問題点があった。
そこで、本発明は前述の技術的な課題に鑑み、省電力モードの場合に電源が落とされる駆動系電源を用いることなく装置の消費電力を抑制することができるカバー開閉検出回路、及び該カバー開閉検出回路を設けた画像形成装置の提供を目的とする。
前述の課題を解決すべく、本発明に係るカバー開閉検出回路は、駆動系電源電圧と制御系電源電圧を供給するスイッチング電源と、カバーの開閉に応じて前記駆動系電源電圧から駆動系負荷に対する電力供給を遮断するインターロックスイッチと、前記駆動系電源電圧を遮断して前記駆動系負荷の消費電力を低く抑える省電力モードに移行させる省電力モード移行手段と、前記駆動系電源電圧が通電している通常モードの時に前記カバーの開閉を検出する第1のカバー開閉検出手段と、前記駆動系電源電圧が遮断された前記省電力モードの時に前記カバーの開閉を検出する第2のカバー開閉検出手段と、前記省電力モード移行手段、前記第1のカバー開閉検出手段、及び前記第2のカバー開閉検出手段を所定の条件により制御する制御部とを有し、前記インターロックスイッチは、前記駆動系電源電圧と前記第1のカバー開閉検出手段に接続可能で、前記カバーが開いた状態の時に前記駆動系電源電圧を遮断して、且つ前記第2のカバー開閉検出手段に接続することを特徴とする。
本発明に係るカバー開閉検出回路を設けた画像形成装置によれば、省電力モードの場合に電源が落とされる駆動系電源を用いる必要がないため装置の消費電力を抑制することができる
本発明の第1の実施形態の画像形成装置を示す構成図である。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置の制御及びカバーの開閉検出に係る回路を示す回路図である。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置に設けられたカバーが開いた状態でユーザにより画像形成動作が指示された場合に回路を流れる電流のルートを示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置に設けられたカバーが閉じた状態でユーザにより画像形成動作が指示された場合に回路を流れる電流のルートを示す模式図である。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置に設けられたカバーの開閉検出に伴う動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置に設けられたカバーの開閉検出に伴う動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置に設けられたカバーの開閉検出に伴う動作の流れを示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置の制御及びカバーの開閉検出に係る簡略化した回路を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態の画像形成装置を示す構成図である。 本発明の第2の実施形態の画像形成装置の制御及びカバーの開閉検出に係る回路を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態の画像形成装置に設けられたトップカバーが開いた状態及びリアカバーが開いた状態でユーザにより画像形成動作が指示された場合に回路を流れる電流のルートを示す模式図である。 本発明の第2の実施形態の画像形成装置に設けられたトップカバーが開いた状態及びリアカバーが閉じた状態でユーザにより画像形成動作が指示された場合に回路を流れる電流のルートを示す模式図である。 本発明の第2の実施形態の画像形成装置に設けられたトップカバーが閉じた状態及びリアカバーが開いた状態でユーザにより画像形成動作が指示された場合に回路を流れる電流のルートを示す模式図である。 本発明の第2の実施形態の画像形成装置に設けられたトップカバーが閉じた状態及びリアカバーが閉じた状態でユーザにより画像形成動作が指示された場合に回路を流れる電流のルートを示す模式図である。
以下、本発明のカバー開閉検出回路及び画像形成装置に係る好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明のカバー開閉検出回路及び画像形成装置は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
[第1の実施形態]
まず、本実施形態のカバー開閉検出回路を設けた画像形成装置1の構成について、図1を参照しながら具体的に説明する。なお、図1は画像形成装置1の構成図である。画像形成装置1は、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、及びブラック色の各色に対応する画像情報に基づいて、印刷媒体3に画像を印刷する。
この様な画像形成装置1は、給紙機構10、印刷機構20、搬送転写機構30、定着機構40、排出機構50、スイッチング電源60、高圧電源70、及びインターロックスイッチ80から構成されている。ここで、給紙機構10は、カセットトレイ11から印刷媒体3を取り出し搬送転写機構30内に設けられた転写ベルト31に印刷媒体3を静電吸着させる。また、印刷機構20は、図示せぬ上位装置等からの画像情報に基づき現像剤画像を形成して印刷媒体3に転写する。同様に、搬送転写機構30は、複数配設された印刷機構20に対して印刷媒体3を順に搬送する。同様に、定着機構40は、搬送転写機構30から排出された印刷媒体3に転写されている現像剤画像を融解及び加圧することにより印刷媒体3に定着させる。同様に、排出機構50は、定着機構40から排出された印刷媒体3を排出トレイ55Aに排出する。
また、画像形成装置1において、スイッチング電源60は、定着機構40に設けられた加熱ローラ41内のヒータ41Aに電力を供給し、且つ、画像形成装置1内の各構成部材に電力を供給する。また、高圧電源70は、画像形成装置1内の特に印刷機構20に係る構成部材に対して電力を供給する。さらに、インターロックスイッチ80は、ユーザが画像形成装置1のカバー55を開けた時に、駆動系電源電圧を機械的に遮断するものである。なお、印刷媒体搬送経路2は、給紙機構10、印刷機構20、搬送転写機構30、定着機構40、及び排出機構50内において印刷媒体3が順に搬送される略S字状の経路である。以下、印刷媒体搬送経路2に配設された各機構、画像形成装置1内に設けられたスイッチング電源60、高圧電源70、及びインターロックスイッチ80について、図1を参照しながら具体的に説明する。
給紙機構10は、カセットトレイ11から印刷媒体3を取り出し搬送転写機構30内に設けられた転写ベルト31に印刷媒体3を静電吸着させる。この様な給紙機構10は、図1に示すように、カセットトレイ11、ホッピングローラ12、プレッシャローラ13、レジストローラ14、プレッシャローラ15、及びレジストローラ16から構成されている。以下、給紙機構10を構成する各構成部材について具体的に説明する。カセットトレイ11は、複数枚の印刷媒体3を積層して収納しておき、印刷動作が開始されると印刷媒体3を画像形成装置1内に供給する。この様なカセットトレイ11は、図1に示すように、搬送転写機構30を構成する転写ベルト31の下方に位置するように配設されている。また、カセットトレイ11は、画像形成装置1から脱着可能なように構成されている。なお、印刷媒体3は、モノクロ又はカラーの画像情報を印刷させるための所定寸法の記録用紙であり、例えば、普通紙、再生紙、光沢紙、上質紙、プラスチックシート、及びOHPフィルム等が用いられる。
また、給紙機構10を構成するホッピングローラ12は、カセットトレイ11に積層して収納した印刷媒体3に対して圧接した状態で回転することにより、カセットトレイ11から印刷媒体3を1枚ずつ取り出す。なお、取り出された印刷媒体3は、プレッシャローラ13及びレジストローラ14に供給される。また、プレッシャローラ13及びレジストローラ14は、搬送されてきた印刷媒体3を挟むように対向して配設されている。ここで、プレッシャローラ13で加圧したレジストローラ14を回転させることで、印刷媒体3の斜行取り等を行いながら、印刷媒体3をプレッシャローラ15及びレジストローラ16に搬送する。また、プレッシャローラ15及びレジストローラ16は、搬送されてきた印刷媒体3を挟むように対向して配設されている。ここで、プレッシャローラ15で加圧したレジストローラ16を回転させることで、印刷媒体3の斜行取り等を行いながら、印刷媒体3を搬送転写機構30の転写ベルト31に供給する。
印刷機構20は、図示せぬ上位装置等からの画像情報に基づき現像剤画像を形成して印刷媒体3に転写する。ここで、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、及びブラック色の各色にそれぞれ対応する印刷機構20Y、20M、20C、及び20Kは、画像形成装置1内における印刷媒体3の搬送方向の順にそれぞれ着脱可能に配設されている。なお、印刷機構20Y、20M、20C、及び20Kは、現像剤である現像剤の色を除き、互いに略同一の構成であるため、以下の説明においては印刷機構20と称す。
この様な印刷機構20は、図1に示すように、作像装置21、露光器22、現像剤収容容器23、及び転写ローラ24から構成されている。ここで、作像装置21は、各色に対応する画像情報に基づいて現像剤画像を形成する。また、露光器22は、画像情報に対応した光を作像装置21内に設けられた感光体ドラム21Aの表面に照射する露光源である。同様に、現像剤収容容器23は、現像剤を収容する容器である。同様に、転写ローラ24は、作像装置21内に設けられた感光体ドラム21Aの表面に形成された現像剤画像を印刷媒体3に転写する装置である。以下、印刷機構20を構成する各構成部材について具体的に説明する。
印刷機構20を構成する作像装置21は、各色に対応する画像情報に基づいて現像剤画像を形成する。この様な作像装置21は、感光体ドラム21A、帯電ローラ21B、現像剤供給ローラ21C、現像ローラ21D、現像ブレード21E、及びクリーニングローラ21Fから構成されている。なお、作像装置21は消耗品であり、印刷動作により各構成部材が消耗した時に交換するために、画像形成装置1から脱着可能に配設されている。以下、作像装置21を構成する各構成部材について具体的に説明する。感光体ドラム21Aは、現像剤像が形成される像担持体であり、画像情報に基づく静電潜像を担持するために表面に電荷を蓄えることが可能なように構成されている。この様な感光体ドラム21Aは、円筒形状部から成り、回転可能なように設けられている。また、感光体ドラム21Aは、アルミニウム等から成る導電性基層に光導電層と電荷輸送層からなる感光層を形成している。
また、印刷機構20を構成する作像装置21において、帯電ローラ21Bは、図示せぬ電源を用いて感光体ドラム21Aの表面に所定の正電圧又は負電圧を印加することにより、感光体ドラム21Aの表面に対して一様に電荷を蓄えさせるためのものである。この様な帯電ローラ21Bは、一定の圧力で感光体ドラム21Aの表面に接触しながら回転可能なように設けられている。また、帯電ローラ21Bは、導電性の金属シャフトにシリコーン等の半導電性ゴムを被覆することで構成されている。また、現像剤供給ローラ21Cは、回転しながら現像ローラ21Dに当接することで、現像ローラ21Dに現像剤を供給できるように設けられている。この様な現像剤供給ローラ21Cは、例えば導電性を有する金属シャフトに発泡剤が添加されたゴムを被覆することで構成されている。
同様に、印刷機構20を構成する作像装置21において、現像ローラ21Dは、一定の圧力で感光体ドラム21Aの表面に接触しながら回転可能なように構成されている。この様な現像ローラ21Dは、回転しながら現像剤を感光体ドラム21Aに搬送し、感光体ドラム21Aの表面に形成された静電潜像を現像剤によって現像する。また、現像ローラ21Dは、円筒形状部から成り、導電性を有する金属シャフトに半導電ウレタンゴム材等を被覆することで構成されている。
同様に、印刷機構20を構成する作像装置21において、現像ブレード21Eは、その先端部が現像ローラ21Dの表面に当接するように設けられる。この様な現像剤供給ローラ21Cから現像ローラ21Dの表面に供給された内、一定量を越えた現像剤を掻き取ることで、現像ローラ21Dの表面に形成される現像剤の厚みを常に均一となるように規制する。また、現像ブレード21Eは、ステンレス等から成る板状弾性部材で形成されている。また、クリーニングローラ21Fは、回転しながら感光体ドラム21Aの表面に当接するように設けられる。この様なクリーニングローラ21Fは、感光体ドラム21A上に形成された現像剤画像を印刷媒体3に転写した後に感光体ドラム21Aに残留した現像剤を除去する。また、クリーニングローラ21Fは、ゴム材等から成る円筒形状部から形成されている。
また、印刷機構20を構成する露光器22は、画像情報に対応した光を作像装置21内に設けられた感光体ドラム21Aの表面に照射することにより、感光ドラム11の表面に静電潜像を形成することが可能なように構成されている。この様な露光器22は、図1に示すように、感光体ドラム21Aの上方に位置するように画像形成装置1のカバー55に配設されている。なお、露光器22は、例えば、複数のLED素子、レンズアレイ、及びLED駆動素子を組み合わせたものから構成されている。
また、印刷機構20を構成する現像剤収容容器23は、現像剤を収容する容器である。この様な現像剤収容容器23は、例えば側面部が略円形状で印刷媒体3の搬送方向と垂直方向に長い矩形状部から形成されている。また、現像剤収容容器23は、印刷動作により現像剤が消耗した時に交換するために、作像装置21に対して着脱可能に構成されている。具体的には、現像剤収容容器23は、図1に示すように、作像装置21内に設けられた現像剤供給ローラ21Cの上方に位置するように、作像装置21に対して着脱可能に装着されている。なお、現像剤は、例えばポリエステル樹脂、着色剤、帯電制御剤、及び離型剤から成る。
また、印刷機構20を構成する転写ローラ24は、作像装置21内に設けられた感光体ドラム21Aの表面に形成された現像剤画像を印刷媒体3に転写する装置である。この様な転写ローラ24は、図1に示すように、作像装置21内に設けられた感光体ドラム21Aと対向するように配設され、転写ローラ24と感光体ドラム21Aにより印刷媒体3を挟むように当接した状態で回転可能に設けられている。なお、転写ローラ24は、現像剤の帯電とは逆極性のバイアス電圧が供給されることにより、感光体ドラム21Aの表面に形成された現像剤画像を印刷媒体3に転写する。
搬送転写機構30は、複数配設された印刷機構20に対して印刷媒体3を順に搬送する。この様な搬送転写機構30は、図1に示すように、転写ベルト31、駆動ローラ32、従動ローラ33、従動ローラ34、及び従動ローラ35から構成されている。そこで、搬送転写機構30を構成する各構成部材について具体的に説明する。転写ベルト31は、複数配設された印刷機構20に対して印刷媒体3を順に搬送して画像情報を転写するための搬送手段である。この様な転写ベルト31は、周面上に印刷媒体3を静電吸着できるようにした無端状のベルトから形成されている。
同様に、搬送転写機構30において、駆動ローラ32、従動ローラ33、従動ローラ34、及び従動ローラ35は、無端状に形成された転写ベルト31の内周面に矩形状に位置するようにそれぞれ設けられ、転写ベルト31に一定の張力を与えている。また、駆動ローラ32は、高摩擦抵抗から成る部材で形成されている。この様な駆動ローラ32を図示せぬ駆動系によって回転させると、駆動ローラ32の回転に従動して従動ローラ33、従動ローラ34、及び従動ローラ35が回転することにより、転写ベルト31が連動して駆動する。上述した様に、転写ベルト31を駆動することにより、転写ベルト31に静電吸着させた印刷媒体3を印刷機構20Y、20M、20C、及び20Kに対して順に搬送する。したがって、画像情報に基づくイエロー色、マゼンタ色、シアン色、及びブラック色の各現像剤画像が、印刷媒体3に対し順に重ね合わされて転写される。
定着機構40は、搬送転写機構30から排出された印刷媒体3に転写されている現像剤画像を融解及び加圧することにより印刷媒体3に定着させる。この様な定着機構40は、図1に示すように、加熱ローラ41及び圧接ローラ42から構成されている。そこで、定着機構40を構成する各構成部材について具体的に説明する。加熱ローラ41及び圧接ローラ42は、転写ベルト31から搬送されてきた印刷媒体3を挟むように対向して配設され、印刷媒体3に転写された現像剤画像を定着させる。なお、圧接ローラ42は、加熱ローラ41の回転に付勢されることで従動して回転する。また、加熱ローラ41及び圧接ローラ42は、表面が弾性体から成る円筒形状部により、それぞれ形成されている。なお、加熱ローラ41の内部には、例えばハロゲンランプから成るヒータ41Aが配設されている。この様な加熱ローラ41及び圧接ローラ42により、印刷媒体3上に弱い静電気力だけで付着している現像剤画像を融解した上で、圧接ローラ42の加圧力を用いて、現像剤画像を印刷媒体3に定着させる。
排出機構50は、定着機構40から排出された印刷媒体3を排出トレイ55Aに排出する。この様な排出機構50は、搬送ローラ51、搬送コロ52、排出ローラ53、排出コロ54、カバー55、及び排出トレイ55Aから構成されている。そこで、排出機構50を構成する各構成部材について具体的に説明する。搬送ローラ51及び搬送コロ52は、図1に示すように、定着機構40から排出された印刷媒体3を挟むように対向して配設されている。この様な搬送ローラ51及び搬送コロ52は、搬送ローラ51の回転に付勢させて搬送コロ52を従動させることで、印刷媒体3を排出ローラ53及び排出コロ54に搬送する。また、排出ローラ53及び排出コロ54は、搬送ローラ51及び搬送コロ52から搬送されてきた印刷媒体3を挟むように対向して配設されている。この様な排出ローラ53及び排出コロ54は、排出ローラ53の回転に付勢させて排出コロ54を従動させることで、印刷媒体3を排出トレイ55Aに排出する。
また、排出機構50において、カバー55は、画像形成装置1の上部に開閉可能に設けられる。この様なカバー55は、作像装置21のような消耗品を交換する際に開閉して使用する。同様に、カバー55は、印刷媒体搬送経路2に印刷媒体3が詰まった場合に、該印刷媒体3を印刷媒体搬送経路2から取り除く際に開閉して使用する。なお、カバー55の下部には、印刷機構20Y,20M,20C,20Bを構成する各露光器22が、それぞれ取り付けられている。また、排出トレイ55Aは、画像情報に基づく現像剤画像が現像、転写、及び定着されて排出された印刷媒体3を、印刷面が裏面になるように積載して収容する収納スペースである。この様な排出トレイ55Aは、カバー55の上部に形成されている。
スイッチング電源60は、画像形成装置1に対して電力を供給する。具体的には、スイッチング電源60は、定着機構40に設けられた加熱ローラ41内のヒータ41Aに電力を供給し、且つ、画像形成装置1内のその他の各構成部材にも電力を供給する。この様なスイッチング電源60は、図1に示すように、定着機構40の下方に配設されている。
高圧電源70は、画像形成装置1内の特に印刷機構20に係る構成部材に対して電力を供給する。具体的には、高圧電源70は、高圧電源70は、印刷機構20に設けられた作像装置21及び転写ローラ24に対して、各現像剤の色及び作像装置21の装着位置に基づき個別に高圧電力を供給する。この様な高圧電源70は、図1に示すように、搬送転写機構30の下方に配設されている。
インターロックスイッチ80は、ユーザが画像形成装置1のカバー55を開けた時に、駆動系電源電圧を機械的に遮断するものである。具体的には、インターロックスイッチ80は、ユーザが作像装置21等の消耗品を交換する場合や、印刷媒体搬送経路2内で印刷媒体3が詰まり除去する場合等において、ユーザがカバー55を開けた時に、モータや高圧回路などの駆動系負荷を駆動する駆動系電源電圧を、自動で機械的に遮断するものである。この様なインターロックスイッチ80を設けることにより、ユーザが高圧電源70により感電する事故を防止できる。また、インターロックスイッチ80は、図1に示すように、カバー55の開閉と連動してON/OFFできる位置に配設されている。
次に、画像形成装置1を制御する回路及びカバー55の開閉を検出する回路に係る構成について、図2を参照しながら具体的に説明する。なお、図2は画像形成装置1の制御及びカバー開閉検出に係る回路図である。
画像形成装置1の制御及びカバー開閉検出に係る回路は、スイッチング電源60及びエンジン制御部90を有する。また、スイッチング電源60は、駆動系電源電圧ライン100及び制御系電源電圧ライン110から構成されている。また、エンジン制御部90は、インターロックスイッチ80、省電力時カバー開閉検出用回路130、カバー開閉検出用回路140、及びCPU150を有する。ここで、第1のカバー開閉検出手段は、カバー開閉検出用回路140及びカバー開閉検出ポート151から構成される。同様に、第2のカバー開閉検出手段は、省電力時カバー開閉検出用回路130、省電力時カバー開閉検出ポート152、及びコンパレータ138から構成される。なお、エンジン制御部90は、給紙モータ10A、ドラムモータ20A、及び高圧電源70とそれぞれ接続されている。
そこで、スイッチング電源60に係る回路、エンジン制御部90に係る回路、及びエンジン制御部90に接続されている各構成部材等について、具体的に説明する。
スイッチング電源60に係る回路において、駆動系電源電圧ライン100では、エンジン制御部90に設けられたインターロックスイッチ80を介して、エンジン制御部90に接続された給紙モータ10A、ドラムモータ20A、及び高圧電源70に対し駆動用の電力をそれぞれ供給する。この様な駆動系電源電圧ライン100では、交流の商用電源の電圧がスイッチング回路105及びトランス104により降圧され、ダイオード102及びコンデンサ103により整流及び平滑化された後、抵抗素子101により適切な負荷に調整される。
上述した動作により、スイッチング電源60に係る回路において、交流の商用電源から安定した24V等の直流電圧が生成され、給紙モータ10A、ドラムモータ20A、及び高圧電源70のような駆動系負荷に対して供給される。また、スイッチング回路105は、エンジン制御部90に設けられたCPU150と接続され、CPU150から出力される24V停止信号によりスイッチング動作を停止することが可能である。したがって、省電力モード時に、スイッチング回路105からトランス104に対する電力供給を遮断することが可能である。このため、スイッチング回路105は、駆動系負荷に対する電力の供給を停止することが可能な駆動系電源遮断手段120としての機能を有する。
また、スイッチング電源60に係る回路において、制御系電源電圧ライン110では、駆動系電源電圧ライン100とは別系統のスイッチング回路115を設けている。この様な制御系電源電圧ライン110では、交流の商用電源の電圧がスイッチング回路115及びトランス114により降圧され、ダイオード112及びコンデンサ113により整流及び平滑化された後、抵抗素子111により適切な負荷に調整される。上述した動作により、スイッチング電源60に係る回路において、交流の商用電源から安定した3.3V等の直流電圧が生成され、スイッチング電源60の電源ONからOFFに至るまで、エンジン制御部90に対して常に供給される。したがって、省電力モードに移行した後も、エンジン制御部90に対して制御用の電力が供給され、且つ駆動系負荷及びCPU150に対しても制御用の電力が供給されることにより、画像形成装置1が制御される。
エンジン制御部90に係る回路において、インターロックスイッチ80は、カバー55の開閉と連動して動作する。この様なインターロックスイッチ80は、端子80A、端子80B、及び端子80Cを有する。ここで、カバー55が閉じた状態では端子80Aが端子80Cに接続され、カバー55が開いた状態では端子80Aが端子80Bに接続される。すなわち、インターロックスイッチ80の端子80A、端子80B、及び端子80Cを用いて、駆動系電源電圧と駆動系負荷を機械的に接続又は遮断できる。なお、端子80Aは、スイッチング電源60に設けられた駆動系電源電圧ライン100に接続されている。また、端子80Bは、ダイオード131のカソード側に接続されている。この様なダイオード131は、スイッチング電源60から出力される駆動系電源電圧よりも電圧が低い制御系電源電圧側に、電流が逆流しないようにするために設けられている。また、端子80Cは、駆動系負荷側に接続されている。
また、エンジン制御部90に係る回路において、省電力時カバー開閉検出用回路130は、ダイオード131と、制御系電源電圧ライン110に接続された抵抗素子132と、駆動系電源電圧ライン100の抵抗素子101により構成される。ここで、ダイオード131と抵抗素子132の接続点は、コンパレータ138の+端子へ接続されている。また、抵抗素子132の抵抗値の選定は、制御系電源電圧3.3Vからダイオード131の順方向電圧0.5V程度を引いた電圧が、抵抗素子132及び抵抗素子101により1.3V程度に分圧されるように行う。また、抵抗素子133及び抵抗素子134の抵抗値の選定は、抵抗素子101と抵抗素子132で分圧される電圧がコンパレータ138の+端子へ入力される場合の電圧1.3Vと、制御系電源電圧3.3Vとの間の電圧2.2V程度が、抵抗素子133と抵抗素子134の分圧により制御系電源電圧を得られるように行う。この様な抵抗素子133及び抵抗素子134をコンパレータ138の−端子へ接続しスレッショルド電圧とする。
同様に、エンジン制御部90に係る回路において、カバー開閉検出用回路140では、カバー55が閉じた状態で駆動系負荷に対して駆動系電源電圧が供給されている場合に、駆動系電源電圧が制御系電源電圧で動作するCPU150を損壊しない電圧になるように、抵抗素子136と抵抗素子137の抵抗値が選定される。具体的には、抵抗素子136及び抵抗素子137の抵抗値は、例えば24Vの駆動系電源電圧が1/8の3.0V程度になるよう選定される。
エンジン制御部90に接続されている構成部材において、給紙モータ10Aは、給紙機構10に設けられたホッピングローラ12を回転させる駆動源である。また、ドラムモータ20Aは、印刷機構20の駆動源である。また、高圧電源70は、画像形成装置1内の特に印刷機構20に係る構成部材に対して電力を供給する。なお、上述した給紙モータ10A、ドラムモータ20A、及び高圧電源70は、駆動系電源電圧ライン100から駆動電力の供給を受ける。
次に、画像形成装置1に設けられたカバー55の開閉に係る検出動作について、図3、図4、及び図7を随時参照しながら具体的に説明する。
なお、図3は画像形成装置1に設けられたカバー55が開いた状態で回路を流れる電流のルートを示す模式図である。同様に、図4は画像形成装置1に設けられたカバー55が閉じた状態で回路を流れる電流のルートを示す模式図である。同様に、図7は画像形成装置1に設けられたカバー55の開閉検出に伴う動作の流れを示すタイミングチャートである。
カバー55の開閉に係る検出動作において、ユーザにより画像形成装置1の電源がONされると、駆動系電源電圧ライン100のスイッチング回路105、及び制御系電源電圧ライン110のスイッチング回路115に対して、スイッチング電源60から交流の商用電源がそれぞれ供給される。また、制御系電源電圧ライン110のスイッチング回路115により、直ちにスイッチング動作が開始される。具体的には、制御系電源電圧ライン110では、交流の商用電源の電圧がスイッチング回路115及びトランス114により降圧され、ダイオード112及びコンデンサ113により整流及び平滑化された後、抵抗素子111により適切な負荷に調整される。上述した動作により、スイッチング電源60に係る回路において、交流の商用電源から安定した3.3V等の直流電圧が生成され、スイッチング電源60の電源ONからOFFに至るまで、エンジン制御部90に対して常に供給される。
また、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、CPU150は、画像形成装置1の電源がONされた直後に、制御系電源電圧が供給されることにより制御を開始することが可能となる。また、CPU150は、駆動系電源遮断手段120を介し、24V停止信号を解除する信号をスイッチング電源60に対して送信する。上記の動作により、スイッチング電源60は駆動系電源電圧ライン100のスイッチング回路105を動作させることが可能となる。また、駆動系電源電圧ライン100では、交流の商用電源の電圧がスイッチング回路105及びトランス104により降圧され、ダイオード102及びコンデンサ103により整流及び平滑化された後、抵抗素子101により適切な負荷に調整される。上述した動作により、スイッチング電源60に係る回路において、交流の商用電源から安定した24V等の直流電圧が生成され、駆動系負荷に対して供給される。なお、スイッチング回路105が駆動系電源遮断手段120から24V停止信号を受信するまでの間、エンジン制御部90に対して駆動系電源電圧が常に供給される。
同様に、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、画像形成装置1を起動した時に、CPU150の制御に基づき印刷動作開始前の装置状態をチェックする初期動作として自己診断を行う。具体的には、画像形成装置1に装着された作像装置21が寿命となっていないか、又は現像剤収容容器23が作像装置21に正しく装着されているか等を判断するために、制御系電源電圧による電力供給確認だけではなく、各モータ及び高圧回路等の駆動系負荷に対して駆動系電源電圧による電力を供給して画像形成装置1を動作させる必要がある。したがって、画像形成装置1に設けられたカバー55が閉められており、ユーザが画像形成装置1内部に配設された駆動系負荷に触れることができない状態であることが確認された後に、上記の初期動作が開始される必要がある。そこで、CPU150は、カバー55が閉じられた状態であるか否かを確認するために、省電力時カバー開閉検出ポート152の電圧を検出する。
同様に、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、省電力時カバー開閉検出信号に係る判定方法について詳細に説明する。図4に示した電流ルートのようにカバー55が閉じた状態であれば、インターロックスイッチ80の端子80Aが端子80Cと接続されていることから、スイッチング電源60から出力される駆動系電源電圧に係る電力は駆動系負荷へ供給される。なお、カバー開閉検出用回路140である抵抗素子136及び抵抗素子137に対しても同時に電流が流れることから、カバー開閉検出ポート151には駆動系電源電圧24Vから分圧された電圧3.0Vがカバー開閉検出ポート151を介してCPU150に印加されて、該CPU150によりHが検出される。また、インターロックスイッチ80に設けられた端子80Bは端子80Aと遮断されていることから、ダイオード131に電位差は発生せず、抵抗素子132を介してコンパレータ138の+端子に制御系電源電圧である3.3Vが印加される。
同様に、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、省電力時カバー開閉検出信号に係る判定方法において、制御系電源電圧が抵抗素子133と抵抗素子134により分圧され決定されるコンパレータ138の−端子に印加される基準電圧2.2Vよりも高い電圧が+端子へ入力されることから、コンパレータ138の出力はHi−Zとなり、プルアップ抵抗である抵抗素子135により供給される制御系電源電圧3.3Vが省電力時カバー開閉検出ポート152に入力されることから、CPU150ではHが検出される。なお、この時に省電力時カバー開閉検出ポート152に入力された電圧がLであれば、コンパレータ138の+端子よりも−端子の方が高い電位であったことになり、+端子は基準電圧の2.2Vを下回っていたことになる。この場合には、スイッチング電源60の出力異常、駆動系電源電圧用接続ケーブルのショート、及びカバー55の開閉検出手段の異常等が考えられる。そこで、駆動系電源遮断手段120により24V停止信号をONさせて24V電力の供給を停止させ、ユーザに対して画像形成装置1の異常を通知する。
同様に、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、図3に示した電流ルートのようにカバー55が開いた状態であれば、スイッチング電源60から出力される駆動系電源電圧はインターロックスイッチ80の端子80Aは端子80Bと接続されており、端子80Cは端子80Aから遮断されていることから、駆動系電源電圧から駆動系負荷への電力供給は遮断されている。なお、カバー開閉検出用回路140である抵抗素子136及び抵抗素子137に対しても電流が流れないことから、カバー開閉検出ポート151には電圧が印加されず、CPU150ではLが検出される。また、インターロックスイッチ80の端子80Bは端子80Aと接続されているため、ダイオード131に電位差が発生する。しかし、ダイオード131のアノード側に接続された抵抗素子132の先は制御系電源電圧であり、駆動系電源電圧よりも電圧が低いことから、駆動系電源電圧ライン100から端子80Bに対して電流は流れない。このため、コンパレータ138の+端子には、抵抗素子132を介して制御系電源電圧である3.3Vが印加される。
したがって、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、制御系電源電圧が抵抗素子133と抵抗素子134により分圧され決定されるコンパレータ138の−端子に印加される基準電圧2.2Vよりも高い電圧が+端子へ入力されることから、コンパレータ138の出力はHi−Zとなり、プルアップ抵抗である抵抗素子135によって供給される制御系電源電圧3.3Vが省電力時カバー開閉検出ポート152に入力され、CPU150ではHが検出される。なお、この時に省電力時カバー開閉検出ポート152に入力された電圧がLであれば、コンパレータ138の+端子よりも−端子の方が高い電位であったことになり、+端子は基準電圧の2.2Vを下回っていたことになる。すなわち、この場合には、スイッチング電源60の出力異常、駆動系電源電圧用接続ケーブルの破損によって発生する接地等による他回路とのショート、及びカバー55の開閉検出手段の異常等が考えられる。そこで、駆動系電源遮断手段120により24V停止信号をONさせることにより24Vの電力供給を停止させ、ユーザに対して画像形成装置1の異常を通知する。
また、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、カバー開閉検出ポート151にH、及び省電力時カバー開閉検出ポート152にHが検出された場合には、カバー55が閉められている状態であることから、CPU150は印刷動作が可能な状態と判断する。したがって、CPU150は画像形成装置1の初期動作を開始し、ユーザからの印刷開始命令を待つ印刷待機状態に移行する。また、印刷待機状態の間に、カバー開閉検出ポート151にLが検出された場合には、ユーザによってカバー55が開けられて消耗品等が交換された可能性があることから、再びカバー開閉検出ポート151にHが検出されるまで待機した後、再度カバー55が閉じた状態を検出した場合は上述の通り初期動作から開始する。また、CPU150は、印刷待機状態を続けているか否かを一定時間監視し、印刷待機状態が所定時間継続した場合、省電力モードへ移行する。
ここで、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、省電力モードへの移行は不必要な電力消費を削減するためであり、エンジン制御部90に対して必要最小限の制御系電源電圧だけを供給し、駆動系電源電圧については電力供給を停止することで消費電力を削減する。このため、省電力モード移行時は、CPU150から駆動系電源遮断手段120により24V停止信号がスイッチング電源60へ送信され、該スイッチング電源60は駆動系電源電圧のスイッチング回路105を停止させる。したがって、スイッチング回路105はスイッチング動作を停止し、トランス104には電力を供給されないことから、エンジン制御部90への駆動系電源電圧供給は停止される。次に、CPU150は、正常に省電力モードへ移行中、カバー開閉検出ポート151及び省電力時カバー開閉検出ポート152を監視しながら、ユーザからの指示により省電力モード解除命令が実行されるまで待機する。なお、この様な省電力解除命令は、印刷命令、操作パネルの操作、カセットトレイ11の着脱、及びカバー55の開閉に関するものが一般的である。しかし、従来技術において、駆動系電源電圧によって検出していたカバー55の開閉については、制御系電源電圧だけでは検出できなかった。
また、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、省電力モード時の検出動作について具体的に説明する。図4に示すように省電力モード時にカバー55が閉じた状態であれば、インターロックスイッチ80の端子80Aは端子80Cに接続されているため、駆動系負荷と接続される。しかし、スイッチング電源60からは駆動系電源電圧が供給されていないことから、抵抗素子136と137には駆動系電源電圧が印加されず、カバー開閉検出ポート151ではLが検出される。また、インターロックスイッチ80の端子80Bは、端子80Aと遮断されているためダイオード131に電位差は発生しない。このため、コンパレータ138の+端子には抵抗素子132を介して制御系電源電圧である3.3Vが印加される。
したがって、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、制御系電源電圧が抵抗素子133と抵抗素子134により分圧され決定されるコンパレータ138の−端子に印加される基準電圧2.2Vよりも高い電圧が+端子へ入力されることから、コンパレータ138の出力はHi−Zとなり、プルアップ抵抗である抵抗素子135によって供給される制御系電源電圧3.3Vが省電力時カバー開閉検出ポート152に入力されることから、CPU150ではHが検出される。なお、この時に省電力時カバー開閉検出ポート152に入力された電圧がHであれば、駆動系電源遮断手段120によって24V停止信号を出力しているにも関わらず、駆動系電源電圧の24Vが出力され続けたことから、抵抗素子136及び137で分圧された電圧がカバー開閉検出ポート151に印加され、CPU150がHを検出したということになる。この場合には、駆動系電源電圧遮断手段120あるいはカバー検出手段の異常と判断され、駆動系電源遮断手段120により24V停止信号をONさせることにより24Vの電力供給を停止させ、ユーザへ画像形成装置1の異常を通知する。
また、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、図3に示した電流ルートのように、省電力モード時にカバー55が開状態であれば、インターロックスイッチ80の端子80Aは端子80Bと接続されることにより、駆動系負荷とは切断される。このため、通常動作時および省電力モード時と同様に、カバー開状態では駆動系電圧が供給されていないことから抵抗素子136及び抵抗素子137には駆動系電源電圧が印加されずに、カバー開閉検出ポート151ではLが検出される。また、インターロックスイッチ80の端子80Bが端子80Aと接続されているため、省電力モード中も電力供給が継続されている制御系電源電圧から抵抗素子132、ダイオード131、端子80B、端子80A、及び駆動系電源電圧を安定に出力するために備えられるブリーダ一抵抗である抵抗素子101を介して電流が流れる。したがって、ダイオード131の順方向電圧と抵抗素子132と抵抗素子101により分圧される電圧1.3Vが、コンパレータ138の+端子に印加される。
したがって、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、制御系電源電圧を抵抗素子133及び抵抗素子134で分圧され決定されるコンパレー夕138の−端子に印加される基準電圧2.2Vよりも低い電圧1.3Vが+端子へ入力されるため、コンパレータ138の出力は省電力時カバー開閉検出ポート152に0Vを入力し、CPU150ではLが検出される。この時、カバー開閉検出ポート151に入力された電圧がHであれば、駆動系電源遮断手段120によって24V停止信号を出力しているにも関わらず、駆動系電源電圧の24Vが出力され続けたため、抵抗素子136及び抵抗素子137で分圧された電圧がカバー開閉検出ポート151に印加され、CPU150がHを検出したということになる。この場合は、駆動系電源電圧遮断手段120あるいはカバー検出手段の異常と判断し、ユーザが装置内部の駆動系負荷に触れても安全な状態へ移行するよう、駆動系電源遮断手段120によって24V停止信号をONさせてからユーザへ装置の異常を通知する。
また、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、カバー開閉検出ポート151にL、省電力時カバー開閉検出ポート152にHが正常に検出された場合には、CPU150がカバー55が閉状態であると判断できるため、ユーザから省電力モード解除命令が実行されるまで待機する。また、省電力時カバー開閉検出ポート152にLが検出されず、Hのままユーザから省電力モード解除命令が実行された場合には、ユーザはカバー55を開けておらず、装置内部の状態は省電力モード移行前と変化がないと判断できるため、長時間掛かる初期動作を省略することが可能となる。なお、省電力時カバー開閉検出ポート152にLが検出された場合には、ユーザの意思によりカバー55が開状態となった省電力モード解除命令と判断できるため、CPU150は駆動系電源遮断手段120により24V停止信号を解除する信号をスイッチング電源60へ送信し、スイッチング電源60において駆動系電源電圧のスイッチング回路105が動作可能となる。
このため、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、スイッチング回路105はスイッチング動作を開始し、トランス104で降圧後にダイオード102とコンデンサ103で整流及び平滑化され抵抗素子101で安定な出力に調整され、24Vの直流電圧を出力する。上述した動作により、駆動系電源遮断手段120から24V停止信号をスイッチング回路105が受信するまで、エンジン制御部90へ駆動系電源電圧を供給する。また、カバー開状態を検出して省電力モードより復帰した場合には消耗品等が交換された可能性があるため、再びカバー開閉検出ポート151にHが検出されるカバー閉状態まで待機し、再びカバー開閉検出ポート151にHが検出されたら、CPU150は画像形成装置1の初期動作を開始し、印刷開始命令を待つ印刷待機状態へ移行する。
また、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、表1の真理値表及び図7にも示した通り、画像形成装置1の動作状態が省電力モード時であっても、CPU150の制御に基づいてカバー開閉状態の検出が可能となるだけでなく、スイッチング電源60の出力異常、及びカバー開閉検出用回路140の誤検知を検出することも可能である。このため、正常に省電力モードへ移行するために駆動系電源電圧出力を遮断できたか否かを検出できる効果も有る。したがって、スイッチング電源60の出力異常及び装置の異常等を検出した場合に装置を停止させ、ユーザへ異常を報知可能である。
なお、カバー55の開閉に係る検出動作に関し、カバー55が開いている時に、通常モードではコンパレータ138の+端子に3.3Vが印加されるが、省電力モードではコンパレータ138の+端子に1.3Vが印加される。これは、図3に示すように、省電力モードのときは駆動系電源電圧が抵抗素子101を介してアースに落ちているため、制御系電源電圧からの電圧3.3Vの一部がリークするためである。なお、駆動系電源電圧ライン100のスイッチング動作が停止しているため電圧は発生していない。このため、ダイオート102によりトランス104にはリークしないため、抵抗素子101で電位が確定する。また、省電力モード時には駆動系負荷側に対して電流が流れない。したがって、通常のモードから省電力モードに切り替わっても、CPU150に対して駆動系電源電圧からの24Vの電圧がかからないため、CPU150の破損を防ぐことができる。
次に、上述した画像形成装置1に設けられたカバー55の開閉に係る検出動作の流れについて、図5及び図6を参照しながら、改めて概要を説明する。なお、図5及び図6は画像形成装置1に設けられたカバー55の開閉検出に伴う動作の流れを分割して示したフローチャートである。
ユーザが画像形成装置1の電源をONすると、カバー55の開閉の検出動作に係るシーケンスが開始される(S1)。次に手順2に進むと、スイッチング電源60に係る回路において、交流の商用電源から安定した3.3V等の直流電圧が生成され、スイッチング電源60の電源ONからOFFに至るまで、エンジン制御部90に対して常に供給される(S2)。次に手順3に進むと、CPU150は、画像形成装置1の電源がONされた直後に、制御系電源電圧が供給されることにより制御を開始する(S3)。次に手順4に進むと、CPU150は、駆動系電源遮断手段120を介し、24V停止信号を解除する信号をスイッチング電源60に対して送信する(S4)。次に手順5に進むと、スイッチング電源60に係る回路において、交流の商用電源から安定した24V等の直流電圧が生成される。(S5)。次に手順6に進むと、CPU150が省電力時カバー開閉検出ポート152を介して受信した省電力時カバー開閉検出信号がLか否かを判定し、検出信号がLの場合 (Yes)には手順7に進み、検出信号がHの場合 (No)には手順11に進む(S6)。
また、手順6から手順7に進むと、スイッチング電源60の出力異常、駆動系電源電圧用接続ケーブルのショート、及びCPU150がカバー開閉検出ポート151、省電力時カバー開閉検出ポート152を介して受信する信号が表1に示す真理値表に記した組み合わせに無い信号を受信するといった異常等が検出される(S7)。次に手順8に進むと、駆動系電源遮断手段120により24V停止信号がONされる(S8)。次に手順9に進むと、駆動系電源電圧である24Vの電力供給が停止される(S9)。次に手順10に進むと、ユーザに対して画像形成装置1の異常が通知される(S10)。次に手順6から手順11に進むと、CPU150がカバー開閉検出ポート151を介して受信したカバー開閉検出信号がLか否かを判定し、検出信号がLの場合 (Yes)には手順12に進み、検出信号がHの場合 (No)には手順13に進む(S11)。次に手順11から手順12に進むと、CPU150が画像形成装置1のカバー55が開けられたことを検出し、手順11に戻る(S12)。次に手順11から手順13に進むと、CPU150が画像形成装置1の初期動作を開始する(S13)。次に手順14に進むと、ユーザからの印刷開始命令を待つ印刷待機状態に移行する(S14)。
また、手順15に進むと、カバー開閉検出信号がLか否かを判定し、検出信号がLの場合 (Yes)には手順12に進み、検出信号がHの場合 (No)には手順16に進む(S15)。次に手順15から手順16に進むと、CPU150が印刷待機状態を続けているか否かを所定の時間監視し、所定の時間が経過した場合 (Yes)には手順17に進み、所定の時間が経過していない場合(No)には手順27に進む(S16)。次に手順17に進むと、省電力モードへ移行する(S17)。次に手順18に進むと、CPU150から駆動系電源遮断手段120を介し24V停止信号がスイッチング電源60へ送信される(S18)。次に手順19に進むと、スイッチング電源60が駆動系電源電圧のスイッチング回路105を停止させ、24Vの駆動系電源電圧の供給が停止する(S19)。次に手順20に進むと、カバー開閉検出信号がLか否かを判定し、検出信号がLの場合 (Yes)には手順21に進み、検出信号がHの場合 (No)には手順25に進む(S20)。
また、手順20から手順21に進むと、省電力モードに移行できないと判断される(S21)。次に手順22に進むと、駆動系電源遮断手段120により24V停止信号がONされる(S22)。次に手順23に進むと、駆動系電源電圧である24Vの電力供給が停止される(S23)。次に手順24に進むと、ユーザに対して画像形成装置1の異常が通知される(S24)。次に手順20から手順25に進むと、カバー開閉検出信号がHか否かを判定し、検出信号がHの場合 (Yes)には手順26に進み、検出信号がLの場合 (No)には手順27に進む(S25)。次に手順25から手順26に進むと、省電力モードが解除され、手順4に戻る(S26)。次に手順27に進むと、省電力モード解除信号が受信されたか否かを判定し、解除信号が受信された場合 (Yes)には手順28に進み、解除信号が受信されなかった場合 (No)には手順20に戻る(S27)。次に手順28に進むと、省電力モードが解除される(S28)。次に手順29に進むと、駆動系電源遮断手段120により24V停止信号がOFFされる(S29)。次に手順30に進むと、駆動系電源電圧である24Vの電力供給が開始され、手順14に戻る(S30)。
次に、画像形成装置1を制御する回路及びカバー55の開閉を検出する簡略化した回路に係る構成について、図8を参照しながら具体的に説明する。なお、図8は画像形成装置1の制御及びカバー55の開閉検出に係る簡略化した回路を示す回路図である。
エンジン制御部91に係る回路に関し、ダイオード131に換えて、ショットキーバリアダイオード等の順方向電圧が小さいダイオード139を用いる。この様な構成にすることにより、検出電圧の設定精度が向上することから、コンパレータ138で省電力時のカバー開閉検出信号を検出しなくても、直接CPU150の省電力時カバー開閉検出ポート152に接続することが可能である。また、CPU150の省電力時カバー開閉検出ポート152に、アナログポートを用いても同様の効果が得られる。このように、エンジン制御部91に係る回路において、コンパレータ138、抵抗素子133、抵抗素子134、及び抵抗素子135が不要となるため、回路を簡素化することが可能である。
以上、第1の実施形態に係るカバー開閉検出回路を設けた画像形成装置1では、2接点のインターロックスイッチ80を用いて、通常モード及び省電力モードに対応したカバー開閉検出回路をそれぞれ設けた。このため、省電力モードの場合には、電源が落とされる駆動系電源を用いることなく、制御系電源によりカバー55の開閉動作を検出する。したがって、省電力モードの際に、画像形成装置1の消費電力を抑制することができた。
また、第1の実施形態に係るカバー開閉検出回路を設けた画像形成装置1では、カバー55の開閉に係る検出信号電圧が駆動系負荷の入力インピーダンスに影響されることない。すなわち、カバー55の開閉に係る検出信号電圧は、駆動系電源電圧の逆流を防止するダイオード131の順方向電圧と、ブリーダ抵抗である抵抗素子101の抵抗値と、制御系電源電圧でプルアップされた抵抗素子135の抵抗値の分圧により、一意に決まる。したがって、第1の実施形態に係るカバー開閉検出回路において、検出電圧の設定が容易となった。
さらに、第1の実施形態に係るカバー開閉検出回路を設けた画像形成装置1では、2接点のインターロックスイッチ80を用いることにより、給紙モータ10A、ドラムモータ20A、及び高圧電源70のような駆動系負荷を、カバー開閉検出用回路140から切断する構成にした。したがって、従来は省電力モード移行時に発生していた駆動系負荷に残存する駆動系電源電圧に起因するCPUへの過電圧が発生しないため、電圧防止回路を不要とすることができた。
すなわち、第1の実施形態に係るカバー開閉検出回路を設けた画像形成装置1では、省電力モード時には駆動系負荷側に対して電流が流れることがない。したがって、通常のモードから省電力モードに切り替わっても、CPU150に対して駆動系電源電圧からの24Vの電圧がかからないため、CPU150の破損を防ぐことができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係るカバー開閉検出回路を設けた画像形成装置5について、図9乃至図14を参照しながら説明する。また、第2の実施形態の画像形成装置5については、リアカバー162と該リアカバー162に対応するインターロックスイッチ164が設けられていることに主な特徴を有している。なお、それ以外の画像形成装置5に係る構成及び動作は、第1の実施形態で述べた画像形成装置1の構成及び動作と同様である。そこで、第2の実施形態の画像形成装置5においては、第1の実施形態の画像形成装置1と異なる構成を中心にして具体的に説明する。
まず、本実施形態のカバー開閉検出回路を設けた画像形成装置5の構成について、図9を参照しながら具体的に説明する。なお、図9は画像形成装置5の構成図である。
画像形成装置5に設けられたリアカバー162は、印刷媒体搬送経路2に印刷媒体3が詰まった場合に、該印刷媒体3を印刷媒体搬送経路2から取り除くためのものである。この様なリアカバー162は、排出機構50の側面部に配設される。このため、リアカバー162は、定着機構40又は排出機構50に印刷媒体3が詰まった場合に、特に効果的である。また、インターロックスイッチ164は、ユーザが画像形成装置5のリアカバー162を開けた時に、駆動系電源電圧を機械的に遮断するものである。この様なインターロックスイッチ164を設けることにより、ユーザが高圧電源70により感電する事故を防止できる。また、インターロックスイッチ164は、図9に示すように、リアカバー162の開閉と連動してON/OFFできる位置に配設されている。なお、トップカバー161及びインターロックスイッチ163は、第1の実施形態に係るカバー55及びインターロックスイッチ80と、それぞれ同様の構成である。
次に、画像形成装置5を制御する回路及びカバーの開閉を検出する回路に係る構成について、図10を参照しながら具体的に説明する。なお、図10は画像形成装置5の制御及びカバー開閉検出に係る回路図である。
画像形成装置5の制御及びカバー開閉検出に係る回路は、スイッチング電源60及びエンジン制御部92を有する。また、スイッチング電源60は、駆動系電源電圧ライン100及び制御系電源電圧ライン110から構成されている。また、エンジン制御部92は、インターロックスイッチ163、インターロックスイッチ164、省電力時カバー開閉検出用回路130、カバー開閉検出手段、及びCPU150を有する。ここで、第2の実施形態に係る第1のカバー開閉検出手段は、トップカバー開閉検出用回路140A、トップカバー開閉検出ポート151A、リアカバー開閉検出用回路140B、及びリアカバー開閉検出ポート151Bから構成される。同様に、第2の実施形態に係る第2のカバー開閉検出手段は、省電力時カバー開閉検出用回路130及び省電力時カバー開閉検出ポート152から構成される。なお、エンジン制御部92は、給紙モータ10A、ドラムモータ20A、及び高圧電源70とそれぞれ接続されている。そこで、第2の実施形態に係る画像形成装置5に特有の構成部材等を中心にして、具体的に説明する。
エンジン制御部92に係る回路において、インターロックスイッチ163は、トップカバー161の開閉と連動して動作する。この様なインターロックスイッチ163は、端子163A、端子163B、及び端子163Cを有する。ここで、トップカバー161が閉じた状態では端子163Aが端子163Cに接続され、トップカバー161が開いた状態では端子163Aが端子163Bに接続される。すなわち、インターロックスイッチ163の端子163A、端子163B、及び端子163Cを用いて、駆動系電源電圧と駆動系負荷を機械的に接続又は遮断できる。なお、端子163Aは、スイッチング電源60に設けられた駆動系電源電圧ライン100に接続されている。また、端子163Bは、ダイオード131のカソード側に接続されている。この様なダイオード131は、スイッチング電源60から出力される駆動系電源電圧よりも電圧が低い制御系電源電圧側に、電流が逆流しないようにするために設けられている。また、端子163Cは、抵抗素子166及びインターロックスイッチ164の端子164Aにそれぞれ接続され、抵抗素子166及び抵抗素子167で分圧される電圧がCPU150のリアカバー開閉検出ポート151Bへ入力される。
エンジン制御部92に係る回路において、インターロックスイッチ164は、リアカバー162の開閉と連動して動作する。この様なインターロックスイッチ164は、端子164A、端子164B、及び端子164Cを有する。ここで、リアカバー162が閉じた状態では端子164Aが端子164Cに接続され、リアカバー162が開いた状態では端子164Aが端子164Bに接続される。すなわち、インターロックスイッチ164の端子164A、端子164B、及び端子164Cを用いて、駆動系電源電圧と駆動系負荷を機械的に接続又は遮断できる。なお、端子164Aは、インターロックスイッチ163を介して、スイッチング電源60に設けられた駆動系電源電圧ライン100に接続される。また、端子164Bは、ダイオード131のカソード側に接続されている。
また、エンジン制御部92に係る回路において、インターロックスイッチ164では、端子164Cが抵抗素子168及び駆動系負荷にそれぞれ接続され、抵抗素子168及び抵抗素子169で分圧される電圧がCPU150のトップカバー開閉検出ポート151Aへ入力される。また、抵抗素子166、抵抗素子167、抵抗素子168、及び抵抗素子169は、トップカバー161及びリアカバー162がそれぞれ閉じられ、駆動系負荷に駆動系電源電圧が供給されている状態で、駆動系電源電圧が制御系電源電圧で動作するCPU150を損壊しない電圧に設定される。具体的には、抵抗素子166、抵抗素子167、抵抗素子168、及び抵抗素子169の抵抗値は、例えば24Vの駆動系電源電圧が1/8の3.0V程度になるよう選定される。
次に、画像形成装置5を制御する回路及びカバーの開閉を検出する回路に係る構成及び動作について、図11乃至図14を参照しながら具体的に説明する。なお、画像形成装置1に係る構成及び動作と異なるものについて説明する。
また、図11はトップカバー161が開いた状態及びリアカバー162が開いた状態で、ユーザにより画像形成動作が指示された場合に、回路を流れる電流のルートを示す模式図である。同様に、図12はトップカバー161が開いた状態及びリアカバー162が閉じた状態で、ユーザにより画像形成動作が指示された場合に、回路を流れる電流のルートを示す模式図である。同様に、図13はトップカバー161が閉じた状態及びリアカバー162が開いた状態で、ユーザにより画像形成動作が指示された場合に、回路を流れる電流のルートを示す模式図である。同様に、図14はトップカバー161が閉じた状態及びリアカバー162が閉じた状態で、ユーザにより画像形成動作が指示された場合に、回路を流れる電流のルートを示す模式図である。
カバーの開閉に係る検出動作に関し、電源ON直後の初期動作を開始するためには、トップカバー161及びリアカバー162が閉じた状態で、ユーザが画像形成装置5内の駆動系負荷に触れられない状態であることを確認した後に、初期動作が開始される必要がある。この場合、トップカバー161及びリアカバー162が、それぞれ閉じた状態であることを確認するために、CPU150は、トップカバー開閉検出ポート151A、リアカバー開閉検出ポート151B、及び省電力時カバー開閉検出ポート152の電圧を監視する。
具体的には、カバーの開閉に係る検出動作に関し、図14に示す電流ルートのように、トップカバー161が閉じて、且つリアカバー162も閉じた状態であれば、スイッチング電源60から出力される駆動系電源電圧は、インターロックスイッチ163の端子163Aへ入力され、トップカバー161が閉じた状態であるため端子163Cと接続され、端子163Cと接続されているインターロックスイッチ164の端子164Aへ入力される。また、リアカバー162が閉じた状態であるため、端子164Cと接続されているため駆動系負荷へ電力が供給される。なお、トップカバー開閉検出手段を構成する抵抗素子168及び抵抗素子169、及びリアカバー開閉検出手段を構成する抵抗素子166及び抵抗素子167にも電流が流れるため、トップカバー開閉検出ポート151Aとリアカバー開閉検出ポート151Bには、駆動系電源電圧24Vが分圧された電圧3.0Vが印加され、CPU150ではそれぞれHが検出される。
同様に、カバーの開閉に係る検出動作に関し、インターロックスイッチ163の端子163Bは端子163Aと遮断され、インターロックスイッチ164の端子164Bは端子164Aと遮断されているため、ダイオード131に電位差は発生せず、抵抗素子132を介してコンパレータ138の+端子には制御系電源電圧である3.3Vが印加される。このため、第1の実施形態と同様にコンパレータ138が動作し、省電力時カバー開閉検出ポート152に3.3Vが入力され、CPU150ではHが検出される。この時、省電力時カバー開閉検出ポート152に入力された電圧がLであれば、第1の実施形態と同様に駆動系電源電圧を停止させ、ユーザに対して画像形成装置5の異常を通知する。
また、カバーの開閉に係る検出動作に関し、図13に示す電流ルートのように、トップカバー161が閉じて、且つリアカバー162が開いた状態であれば、スイッチング電源60から出力される駆動系電源電圧は、インターロックスイッチ163の端子163Aから端子163Cへ接続され、端子164Aに駆動系電源電圧を供給する。なお、リアカバー162が開いた状態であれば、端子164Bと端子164Aは接続されるため、端子163Bと端子163Cは接続されている状態になる。ここで、リアカバー162が開いた状態であり、端子164Aは端子164Cと切断されていることから、駆動系負荷への駆動系電力の供給は遮断され、トップカバー開閉検出手段を構成する抵抗素子168及び抵抗素子169への電力も遮断される。
したがって、カバーの開閉に係る検出動作に関し、トップカバー開閉検出ポート151Aには電圧が印加されず、CPU150ではLが検出される。しかし、端子163Aから供給された駆動系電源電圧は端子164Bには供給されているため、リアカバー開閉検出手段を構成する抵抗素子166と抵抗素子167には電流が流れる。このため、リアカバー開閉検出ポート151Bには駆動系電源電圧24Vが分圧された電圧3.0Vが印加されCPU150ではHが検出される。また、端子163B及び端子164Bには、駆動系電源電圧が供給されているため、ダイオード131に電位差が発生する。しかし、ダイオード131のアノード側に接続された抵抗素子132の先は制御系電源電圧であり、駆動系電源電圧よりも電圧が低いことから、駆動系電源電圧ライン100から端子163B及び端子164Bへ電流は流れない。このため、抵抗素子132を介してコンパレータ138の+端子には制御系電源電圧である3.3Vが印加され、第1の実施形態と同様にコンパレータ138が動作し、省電力時カバー開閉検出ポート152に3.3Vが入力され、CPU150ではHが検出される。なお、この時、省電力時カバー開閉検出ポート152に入力された電圧がLであれば、第1の実施形態と同様に駆動系電源電圧を停止させ、ユーザに対して画像形成装置5の異常を通知する。
また、カバーの開閉に係る検出動作に関し、図12に示した電流ルートのように、トップカバー161が開いて、且つリアカバー162が閉じた状態であれば、スイッチング電源60から出力される駆動系電源電圧は、インターロックスイッチ163の端子163Aから端子163Bへ入力され、接続先は端子164Bとダイオード131のため電流は流れない。また、リアカバー162が閉じた状態であれば、端子164Aと端子164Cは接続されているが、駆動系電源電圧ライン100とは切断され、電力が供給されないため駆動系負荷への駆動系電力の供給は遮断される。また、同時に、トップカバー開閉検出手段を構成する抵抗素子168及び抵抗素子169への電力も遮断されるため、トップカバー開閉検出ポート151Aには電圧が印加されず、CPU150ではLが検出される。上述した通り、端子163C及び端子164Aに駆動系電源電圧が供給されていないため、リアカバー開閉検出手段である抵抗素子166及び抵抗素子167へは電流が流れない。したがって、リアカバー開閉検出ポート151Bには電圧が印加されず、CPU150ではLが検出される。
同様に、カバーの開閉に係る検出動作に関し、インターロックスイッチ163の端子163Bには駆動系電源電圧が供給されているため、ダイオード131に電位差が発生する。しかし、ダイオード131のアノード側に接続された抵抗素子132の先は制御系電源電圧であり、駆動系電源電圧よりも電圧が低いことから、駆動系電源電圧ライン100から端子163B及び端子164Bに電流は流れない。このため、抵抗素子132を介してコンパレータ138の+端子には制御系電源電圧である3.3Vが印加され、第1の実施形態と同様にコンパレータ138は動作し、省電力時カバー開閉検出ポート152に3.3Vが入力され、CPU150ではHが検出される。なお、この時、省電力時カバー開閉検出ポート152に入力された電圧がLであれば、第1の実施形態と同様に駆動系電源電圧を停止させ、ユーザに対して画像形成装置5の異常を通知する。
また、カバーの開閉に係る検出動作に関し、図11に示した電流ルートのように、トップカバー161が開いて、且つリアカバー162が開いた状態であれば、スイッチング電源60から出力される駆動系電源電圧は、インターロックスイッチ163の端子163Aから端子163Bへ入力される。また、リアカバー162が開いた状態であれば、端子164Bと端子164Aは接続され、端子163Bと端子163Cが接続されている状態になる。また、リアカバー162は開いた状態であり、端子164Aは端子164Cと切断されているため、駆動系負荷への駆動系電力の供給は遮断される。
同様に、カバーの開閉に係る検出動作に関し、トップカバー開閉検出手段を構成する抵抗素子168及び抵抗素子169への電力も遮断されるため、トップカバー開閉検出ポート151Aには電圧が印加されず、CPU150ではLが検出される。しかし、端子164Bと端子164Aは接続されているため、端子163Bから駆動系電源電圧を供給され、リアカバー開閉検出手段を構成する抵抗素子166及び抵抗素子167に電流が流れるため、リアカバー開閉検出ポート151Bには駆動系電源電圧24Vが分圧された電圧3.0Vが印加され、CPU150ではそれぞれにHが検出される。また、インターロックスイッチ163の端子163Bには駆動系電源電圧が供給されているため、ダイオード131に電位差が発生する。しかし、ダイオード131のアノード側に接続された抵抗素子132の先は制御系電源電圧であり、駆動系電源電圧よりも電圧が低いことから、駆動系電源電圧ライン100から端子163B及び端子164Bへ電流は流れない。
したがって、カバーの開閉に係る検出動作に関し、抵抗素子132を介してコンバレータ58の+端子には制御系電源電圧である3.3Vが印加され、第1の実施形態と同様にコンバレータ138が動作し、省電力時カバー開閉検出ポート152に3.3Vが入力され、CPU150ではHが検出される。なお、この時、省電力時カバー開閉検出ポート152に入力された電圧がLであれば、第1の実施形態と同様に駆動系電源電圧を停止させ、ユーザに対して画像形成装置5の異常を通知する。ここで、第1の実施形態と同様に画像形成装置5の電源ONから前記カバー開閉検出手段によりトップカバー開閉検出ポート151AにH、リアカバー開閉検出ポート151BにH、及び省電力時カバー開閉検出ポート152にHが正常に検出された場合には、カバー検出回路が正常に動作し、カバーが閉じた状態である。したがって、ユーザが画像形成装置5内の駆動系負荷に触れても安全な状態と判断される。このため、CPU150は画像形成装置5の初期動作を開始し印刷開始命令を待つ印刷待機状態へ移行する。
また、カバーの開閉に係る検出動作に関し、印刷待機状態の間にどちらか一方のカバーでもカバー開閉検出ポートにLが検出された場合は、ユーザによりカバーが開状態になり消耗品等が交換された可能性がるため、再びカバー開閉検出ポートにHが検出されるまで待機し、再びカバー閉状態を検出した場合は上述の通り初期動作から開始する。但し、画像形成装置5の構成によっては、リアカバー162の開閉ではユーザが消耗品を交換する可能性が無いため、初期動作を省略する等の制御上の工夫は可能である。また、CPU150は、一定時間印刷待機状態を続けているかを監視しており、所定時間印刷待機状態を継続した場合、省電力モードへ移行する。なお、省電力モードへの移行及びモード解除に係る手順は第1の実施形態と同様である。
次に、省電力モード時のカバーの開閉に係る検出動作について説明する。図14に示す電流ルートのように、省電力モード時にトップカバー161が閉じて、且つリアカバー162も閉じた状態であれば、トップカバー161と連動して接続先を切り換えるインターロックスイッチ163の端子163Aは端子163Cと接続され、リアカバー162と連動して接続先を切り換えるインターロックスイッチ164の端子164Aは端子164Cと接続されている。このため、スイッチング電源60の駆動系電源電圧ライン100と駆動系負荷と接続されることになるが、スイッチング電源60からは駆動系電源電圧が供給されていないため、抵抗素子166、抵抗素子167、抵抗素子168、及び抵抗素子169には駆動系電源電圧が印加されず、それぞれのカバー開閉検出ポートではLが検出される。
また、省電力モード時のカバーの開閉に係る検出動作に関し、インターロックスイッチ163の端子163Bとインターロックスイッチ164の端子164Bは、それぞれ端子163A、端子164Aと遮断されているため、ダイオード131に電位差は発生しない。このため、抵抗素子132を介してコンパレータ138の+端子には制御系電源電圧である3.3Vが印加され、第1の実施形態と同様にコンパレータ138が動作し、省電力時カバー開閉検出ポート152に3.3Vが入力され、CPU150ではHが検出される。
なお、省電力モード時のカバーの開閉に係る検出動作に関し、この時、トップカバー開閉検出ポート151Aあるいはリアカバー開閉検出ポート151Bに入力された電圧がHであれば、駆動系電源遮断手段120によって24V停止信号を出力しているにも関わらず、駆動系電源電圧の24Vが出力され続けたため、抵抗素子166及び抵抗素子167、あるいは抵抗素子168及び抵抗素子169で分圧された電圧がカバー開閉検出ポートに印加され、CPU150がHを検出したということになる。この場合には、駆動系電源電圧遮断手段あるいはカバー検出手段の異常と判断し、ユーザが画像形成装置5内の駆動系負荷に触れても安全な状態へ移行するよう、駆動系電源遮断手段120によって24V停止信号をONさせてから、ユーザに対して画像形成装置5の異常を通知する。
また、省電力モード時のカバーの開閉に係る検出動作に関し、図13に示す電流ルートのように、省電力モード時にトップカバー161が閉じて、且つリアカバー162が開いた状態であれば、インターロックスイッチ164は端子164Aと端子164Bが接続されているため、制御系電源電圧から抵抗素子132を介して電流が流れ、ダイオード131を経由しインターロックスイッチ164の端子164B及び端子164Aに流れる。さらに、インターロックスイッチ163の端子163Aを経由してスイッチング電源60へ流れ、抵抗素子101へ流れると同時に分岐して、端子164Aから抵抗素子166及び抵抗素子167へも流れるため抵抗素子166及び抵抗67で制御系電源電圧が分圧される。しかし、本来、抵抗素子166及び抵抗素子167は、電圧の高い駆動系電源電圧である24Vを分圧した電圧を制御系電源電圧で動作しているCPU150が検出するための抵抗である。このため、抵抗素子167に流れる電流によってリアカバー開閉検出ポート151Bに入力される電圧は微小に設定されるように、スイッチング電源60に備えられている抵抗素子101よりも十分に大きく設定されている。
したがって、省電力モード時のカバーの開閉に係る検出動作に関し、リアカバー開閉検出ポート151BではLが検出され、抵抗素子168及び抵抗素子169には駆動系電源電圧が印加されずに遮断されているため、トップカバー開閉検出ポート151AでもLが検出される。また、インターロックスイッチ164の端子164Bは端子163Aと接続されているため、省電力モード中も電力供給が継続されている制御系電源電圧から、抵抗素子132、ダイオード131、端子164B、端子163A、駆動系電源電圧を安定に出力するために備えられるブリーダ抵抗である抵抗素子101を介して電流が流れる。このため、ダイオード131の順方向電圧と抵抗素子132と抵抗素子101で分圧される電圧1.3Vが、コンバレータ58の+端子に入力されるためコンパレータ138の出力は省電力時カバー開閉検出ポート152に0Vを入力し、CPU150ではLが検出される。なお、この時、トップカバー開閉検出ポート151Aあるいはリアカバー開閉検出ポート151Bに入力された電圧がHであれば、第1の実施形態と同様に駆動系電源電圧を停止させ、ユーザに対して画像形成装置5の異常を通知する。
また、省電力モード時のカバーの開閉に係る検出動作に関し、図12に示す電流ルートのように、省電力モード時にトップカバー161が開いて、且つリアカバー162が閉じた状態であれば、インターロックスイッチ163は端子163Aと端子163Bが接続されているため、制御系電源電圧から抵抗素子132を介して電流が流れ、ダイオード131を経由しインターロックスイッチ163の端子163B、端子163Aに流れ、抵抗素子101へ流れる。また、トップカバー161が開いた状態、且つリアカバー162が閉じた状態であれば、インターロックスイッチ163の端子163Aは端子163Cから切断され、更にインターロックスイッチ164の端子164Bは端子164Aから切断されて電流が流れない。このため、抵抗素子166、抵抗素子167、抵抗素子168、及び抵抗素子169には駆動系電源電圧が印加されずに、トップカバー開閉検出ポート151A及びリアカバー開閉検出ポート151BではLが検出される。
同様に、省電力モード時のカバーの開閉に係る検出動作に関し、インターロックスイッチ163の端子163Bは端子163Aと接続されているため、省電力モード中も電力供給が継続されている制御系電源電圧から抵抗素子132、ダイオード131、端子163B、端子163A、駆動系電源電圧を安定に出力するために備えられるブリーダ抵抗である抵抗素子101を介して電流が流れる。このため、ダイオード131の順方向電圧と抵抗素子132と抵抗素子101で分圧される電圧1.3Vがコンパレータ138の+端子に入力され、コンパレータ138の出力は省電力時カバー開閉検出ポート152に0Vを入力し、CPU150ではLが検出される。なお、この時、トップカバー開閉検出ポート151Aあるいはリアカバー開閉検出ポート151Bに入力された電圧がHであれば、第1の実施形態と同様に駆動系電源電圧を停止させ、ユーザに対して画像形成装置5の異常を通知する。
また、省電力モード時のカバーの開閉に係る検出動作に関し、図11に示す電流ルートのように、省電力モード時にトップカバー161が開いて、且つリアカバー162が開いた状態であれば、インターロックスイッチ163は端子163Aと端子163Bが接続され、インターロックスイッチ164は端子164Aと端子164Bが接続されているため、制御系電源電圧から抵抗素子132を介して電流が流れる。また、ダイオード131を経由しインターロックスイッチ163の端子163B、端子163Aを経由してスイッチング電源60へ流れ、抵抗素子101へ流れると同時に分岐し、端子164Aから抵抗素子166及び抵抗素子167へも流れるため、抵抗素子166及び抵抗素子167で制御系電源電圧が分圧される。しかし、本来、抵抗素子166及び抵抗素子167は、電圧の高い駆動系電源電圧である24Vを分圧した電圧を制御系電源電圧で動作しているCPU150が検出するための抵抗である。このため、抵抗素子167に流れる電流によってリアカバー開閉検出ポート151Bに入力される電圧は微小に設定されるように、スイッチング電源60に備えられている抵抗素子101よりも十分に大きく設定されている。
したがって、省電力モード時のカバーの開閉に係る検出動作に関し、リアカバー開閉検出ポート151BはLを検出され、抵抗素子168及び抵抗素子169には駆動系電源電圧が印加されずに遮断されているため、トップカバー開閉検出ポート151AでもLが検出される。また、インターロックスイッチ164の端子164Bは端子163Aと接続されているため、省電力モード中も電力供給が継続されている制御系電源電圧から抵抗素子132、ダイオード131、端子164B、端子163A、駆動系電源電圧を安定に出力するために備えられるブリーダ抵抗である抵抗素子101を介して電流が流れる。このため、ダイオード131の順方向電圧と抵抗素子132と抵抗素子101で分圧される電圧1.3Vがコンパレータ138の+端子に入力されるため、コンパレータ138の出力は省電力時カバー開閉検出ポート152に0Vを入力し、CPU150ではLが検出される。なお、この時、トップカバー開閉検出ポート151Aあるいはリアカバー開閉検出ポート151Bに入力された電圧がHであれば、第1の実施形態と同樣に駆動系電源電圧を停止させ、ユーザに対して画像形成装置5の異常を通知する。
また、省電力モード時のカバーの開閉に係る検出動作に関し、表2に示す真理値表の通り、省電力モード時であっても、カバー開閉状態の検出が可能となるだけでなく、スイッチング電源60の出力異常及びカバー開閉検出手段の誤検知を検出することが可能である。さらに、正常に省電力モードへ移行するために駆動系電源電圧出力を遮断できたかを検出できる効果を有するだけでなく、スイッチング電源60の出力異常及び装置の異常を検出することにより、さらに安全に画像形成装置5を停止させた状態で、ユーザへ異常を報知可能である。
同様に、省電力モード時のカバーの開閉に係る検出動作に関し、図11から明らかなように、トップカバー161あるいはリアカバー162のどちらかのカバーが開いた状態だった場合、駆動系電源電圧ライン100と省電力時カバー開閉検出用回路130が接続されるため、省電力モード解除命令としてどちらかのカバーが開けられたことを検出することが可能である。なお、この時、省電力モード中にはどちらのカバーが開状態になったか判断はできないが、解除後すぐに駆動系電源電圧を供給してカバーの開閉を検出するため、ユーザへは省電力モード解除後に改めて通知すればよい。また、第1の実施形態と同様に、ダイオード131にショットキーバリアダイオード等の順方向電圧が小さいダイオードを用いることによって検出電圧の設定精度が向上し、コンパレータ138で省電力時のカバー開閉検出信号を検出しなくても、直接CPU150の省電力時カバー開閉検出ポート152へ接続することも可能である。また、CPU150の省電力時カバー開閉検出ポート152にアナログポートを用いても同様の効果を得ることができる。上述の様に構成すると、コンパレータ138、抵抗素子133、抵抗13、及び抵抗素子135が不要となるため、更に回路を簡素化することも可能である。
以上、第2の実施形態に係るカバー開閉検出回路を設けた画像形成装置5によれば、省電力モード時のカバー開閉検出手段がひとつに関わらず、上述したインターロックスイッチの接続回路及びカバー開閉検出信号の判別方法を用いることにより、複数のカバーと該複数のカバーに対応する複数のインターロックスイッチを設ける場合でも、複数のカバー開閉状態を検出可能である。
なお、上述した第1及び第2の実施形態においては、カバー開閉検出回路を設けた画像形成装置を電子写真式のカラープリンタとして説明したが、本実施形態のカバー開閉検出回路をインクジェットプリンタ、モノクロプリンタ、ドットマトリクスプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、MFP装置等に設けても良い。また、本発明に係る印刷機構20は、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、及びブラック色の4色に対応する画像情報を現像する4つの印刷機構20Y、20M、20C、及び20Kから構成されるが、ブラック色を除いた3色に対応する3つの印刷機構20Y、20M、及び20Cから構成しても良い。同様に、ブラック色に対応する画像情報を現像する2つの印刷機構20Kのみで構成しても良い。この様に、印刷機構20の色の組み合わせ、及び、印刷機構20の個数等についても限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
また、第1及び第2の実施形態においては、2接点タイプのインターロックスイッチを用いる構成を示したが、この様な構成に限定されることはなく、例えば3接点以上のインターロックスイッチを用いることにより、接続回路を切り換え可能なインターロックスイッチとすることも可能である。同様に、第1及び第2の実施形態においては、通常の信号用のダイオードを回路に用いる構成を示したが、この様な構成に限定されることはなく、例えばショットキーバリアダイオードやツェナーダイオードを用いることも可能である。同様に、第1及び第2の実施形態においては、カバー開閉検出手段及びインターロックスイッチをエンジン制御部に配設した構成を示したが、この様な構成に限定されることはなく、例えばカバー開閉検出用回路140及びインターロックスイッチ80をスイッチング電源60内部に備えても良い。同様に、インターロックスイッチを高圧電源内部等の適用したい駆動系負荷に備えても同等の効果が得られる。
同様に、第1及び第2の実施形態においては、カバー開閉検出手段に抵抗のみから構成される分圧回路の構成を示したが、この様な構成に限定されることはなく、負荷の状態によっては過電圧防止回路やノイズ除去用のコンデンサやレベルコンバータ等を備えることも可能である。同様に、第1及び第2の実施形態においては、ダイオードの順電圧のバラツキ及びノイズの影響を考慮してコンパレータ138により省電力時カバー開閉検出信号を生成する構成を示したが、この様な構成に限定されることはなく、例えばノイズの影響が少ない回路を構成したり、ダイオードをショットキーバリアダイオード等の順電圧が小さいものに変更して信号の下限を調節するように分圧抵抗を選定することによりコンパレータ138を省略して、ダイオードを直接CPU150に接続しても同様の効果が得られる。
同様に、第1及び第2の実施形態においては、駆動系電源電圧と制御系電源電圧を明確に分ける構成を示したが、この様な構成に限定されることはなく、省電力モード時に24V停止信号に併せて不要な制御系電源電圧を同時に遮断する回路を追加する構成にすることも可能である。同様に、第1及び第2の実施形態においては、駆動系電源電圧を安定させるためのブリーダ抵抗を省電力時のカバー開閉検出手段である電流検出素子として利用する構成を示したが、利用目的をブリーダ一抵抗だけに限定されることはなく、駆動系電源電圧とグランドの間に備えられる過電圧検出回路の検出抵抗等を用いることも可能である。
1 画像形成装置
2 印刷媒体搬送経路
3 印刷媒体
5 画像形成装置
10 給紙機構
10A 給紙モータ
11 カセットトレイ
12 ホッピングローラ
13 プレッシャローラ
14 レジストローラ
15 プレッシャローラ
16 レジストローラ
20,20Y,20M,20C,20B 印刷機構
20A ドラムモータ
21 作像装置
21A 感光体ドラム
21B 帯電ローラ
21C 現像剤供給ローラ
21D 現像ローラ
21E 現像ブレード
21F クリーニングローラ
22 露光器
23 現像剤収容容器
24 転写ローラ
30 搬送転写機構
31 転写ベルト
32 駆動ローラ
33 従動ローラ
34 従動ローラ
35 従動ローラ
40 定着機構
41 加熱ローラ
41A ヒータ
42 圧接ローラ
50 排出機構
51 搬送ローラ
52 搬送コロ
53 排出ローラ
54 排出コロ
55 カバー
55A 排出トレイ
60 スイッチング電源
70 高圧電源
80 インターロックスイッチ
80A,80B,80C 端子
90,91,92 エンジン制御部
100 駆動系電源電圧ライン
101 抵抗素子
102 ダイオード
103 コンデンサ
104 トランス
105 スイッチング回路
110 制御系電源電圧ライン
111 抵抗素子
112 ダイオード
113 コンデンサ
114 トランス
115 スイッチング回路
120 駆動系電源遮断手段
130 省電力時カバー開閉検出用回路
131 ダイオード
132,133,134,135,136,137 抵抗素子
138 コンパレータ
139 ダイオード
140 カバー開閉検出用回路
140A トップカバー開閉検出用回路
140B リアカバー開閉検出用回路
150 CPU
151 カバー開閉検出ポート
151A トップカバー開閉検出ポート
151B リアカバー開閉検出ポート
152 省電力時カバー開閉検出ポート
161 トップカバー
162 リアカバー
163 インターロックスイッチ
163A,163B,163C 端子
164 インターロックスイッチ
164A,164B,164C 端子
166,167,168,169 抵抗素子

Claims (8)

  1. 駆動系電源電圧と制御系電源電圧を供給するスイッチング電源と、
    カバーの開閉に応じて前記駆動系電源電圧から駆動系負荷に対する電力供給を遮断するインターロックスイッチと、
    前記駆動系電源電圧を遮断して前記駆動系負荷の消費電力を低く抑える省電力モードに移行させる省電力モード移行手段と、
    前記駆動系電源電圧が通電している通常モードの時に前記カバーの開閉を検出する第1のカバー開閉検出手段と、
    前記駆動系電源電圧が遮断された前記省電力モードの時に前記カバーの開閉を検出する第2のカバー開閉検出手段と、
    前記省電力モード移行手段、前記第1のカバー開閉検出手段、及び前記第2のカバー開閉検出手段を所定の条件により制御する制御部とを有し、
    前記インターロックスイッチは、前記駆動系電源電圧と前記第1のカバー開閉検出手段に接続可能で、前記カバーが開いた状態の時に前記駆動系電源電圧を遮断して、且つ前記第2のカバー開閉検出手段に接続することを特徴とするカバー開閉検出回路。
  2. 前記第2のカバー開閉検出手段は、前記スイッチング電源に備えられ前記駆動系電源電圧を接地して接続するように設けられる抵抗素子と前記インターロックスイッチにダイオードを介して接続され前記制御系電源電圧と前記ダイオードを前記抵抗素子で接続した地点の電圧を検出することにより、前記カバーの開閉を検出することを特徴とする請求項1に記載のカバー開閉検出回路。
  3. 前記制御部は、前記第1のカバー開閉検出手段と前記第2のカバー開閉検出手段により省電力モードへ移行したか否かを検出し、省電力モードへ移行しない場合には前記駆動系電源電圧からの出力を停止させて、ユーザに対して装置の異常を報知することを特徴とする請求項1に記載のカバー開閉検出回路。
  4. 前記制御部は、前記第1のカバー開閉検出手段と前記第2のカバー開閉検出手段により前記スイッチング電源から供給される前記駆動系電源電圧が所定の出力であるか否か、あるいは前記カバー開閉検出手段が異常であるか否かを検出し、異常を検出した場合には前記駆動系電源電圧からの出力を停止させて、ユーザに対して装置の異常を報知することを特徴とする請求項1に記載のカバー開閉検出回路。
  5. 前記カバーの開閉に係る検出信号電圧は、前記駆動系電源電圧の逆流を防止する前記ダイオードの順方向電圧とブリーダ抵抗である前記抵抗素子の抵抗値と前記制御系電源電圧によりプルアップされる抵抗素子の抵抗値の分圧により決定されることを特徴とする請求項1に記載のカバー開閉検出回路。
  6. 前記駆動系負荷は、給紙モータ、ドラムモータ、又は高圧電源であることを特徴とする請求項1に記載のカバー開閉検出回路。
  7. 前記制御部は、複数の前記カバーにそれぞれ対応する複数の前記第1のカバー開閉検出手段及び前記第2のカバー開閉検出手段を、所定の条件により個別に制御すること特徴とする請求項1に記載のカバー開閉検出回路。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のカバー開閉検出回路を有することを特徴とする画像形成装置。
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