JP2010214301A - グリストラップ清掃装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置を目詰まりさせることなく、グリストラップから固形物を含む汚水を回収し、効率良く清掃作業を行うことが可能なグリストラップ清掃装置の提供。
【解決手段】汚水を固形物と液体とに分離する分離ボックス7が内蔵された主タンク4と、ブロワ22およびポンプ23が内蔵されたクリーナ5と、汚水を主タンク4に吸引する吸引口8と、主タンク4内の上部とタンク20とを接続し、ブロワ22によって主タンク4内を負圧化するための配管9と、主タンク4内の下部とタンク20とを接続し、分離ボックス7により分離された液体をポンプ23によって主タンク4からタンク20へ移送するための配管10と、配管9,10を切り替える三方切替弁13と、分離ボックス7により分離された液体から油を吸着する油吸着剤24と、油吸着剤24による油吸着後の液体をタンク20から排出する排出口25とを含む。
【選択図】図1
【解決手段】汚水を固形物と液体とに分離する分離ボックス7が内蔵された主タンク4と、ブロワ22およびポンプ23が内蔵されたクリーナ5と、汚水を主タンク4に吸引する吸引口8と、主タンク4内の上部とタンク20とを接続し、ブロワ22によって主タンク4内を負圧化するための配管9と、主タンク4内の下部とタンク20とを接続し、分離ボックス7により分離された液体をポンプ23によって主タンク4からタンク20へ移送するための配管10と、配管9,10を切り替える三方切替弁13と、分離ボックス7により分離された液体から油を吸着する油吸着剤24と、油吸着剤24による油吸着後の液体をタンク20から排出する排出口25とを含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、ホテル、レストラン、食堂や給食センタなどに設置されるグリストラップを清掃するためのグリストラップ清掃装置に関する。
ホテル、レストラン、食堂や給食センタなどの厨房にはグリストラップの設置が義務付けられている。このグリストラップは厨房から排出される汚水を一旦堰き止めて、油や固形物などを分離するものであるが、そのまま放置しておくと油や固形物などが溜まって悪臭が発生したり、配管が詰まったりするため、定期的に清掃する必要がある。従来、グリストラップの清掃は、清掃業者がグリストラップ内の汚水を吸引回収することにより行っているが、グリストラップの保有汚水の量が多く、大量な汚水を吸引回収して搬出しなければならないため、充分に処理しきれていないのが現状である。
そこで、グリストラップから排出される汚水を処理するものとして、例えば特許文献1には、排水口を備え、汚水が充填される第1タンクと、第1タンク内を負圧にするための吸引モータと、吸引モータの駆動により第1タンクに汚水を供給するための吸引ホースと、第1タンクの下方に位置し、第1タンクの排水口からの汚水を受容する第2タンクと、第1タンクの排水口から第2タンクに供給される汚水が通過する際に汚水中の残渣を捕集するための残渣捕集フィルタとを有する残渣除去装置が開示されている。
この残渣除去装置では、吸引モータを駆動して第1タンク内を負圧にしておき、吸引ホースの先端をグリストラップの汚水内に挿入して吸引する。このとき、大きな固形物は、吸引ホースの先端の固形物除去フィルタに引っかかるため、吸引ホースには導入されない。そして、第1タンク内に供給された汚水のうち油脂分は油吸着袋の表面に付着されて汚水から除去される。また、汚水中に含有されている微粒子を含む固形物である残渣は、第1タンクから第2タンクへ汚水が通過する際に残渣捕集フィルタによって補足される。
しかしながら、上記特許文献1に記載の残渣除去装置では、吸引された汚水は、まず第1タンク内の油吸着袋を通過するため、この油吸着袋では、油に加えて、吸引ホースの先端の固形物除去フィルタで除去されなかった小さな固形物が除去される。そのため、油吸着袋はこの固形物で直ぐに一杯となり、目詰まりしてしまう。また、固化した油(固形状油分)もこの油吸着袋によって吸着されるので、油吸着袋の液状油分の吸着量が少なくなる。
また、固形物除去フィルタによって固形物はグリストラップから回収されないため、汚水を除去した後に清掃業者が柄杓などを用いてグリストラップから掬い出す必要がある。したがって、清掃業者の手間が多く掛かり、清掃作業に時間を要する。
そこで、本発明においては、装置を目詰まりさせることなく、グリストラップから固形物を含む汚水を回収し、効率良く清掃作業を行うことが可能なグリストラップ清掃装置を提供することを目的とする。
本発明のグリストラップ清掃装置は、汚水を固形物と液体とに分離する固液分離装置が内蔵された第1タンクと、流体を移送する流体移送装置が内蔵された第2タンクと、汚水を第1タンクに吸引する吸引口と、第1タンク内の上部と第2タンクとを接続する配管であり、流体移送装置によって第1タンク内を負圧化するための第1配管と、第1タンク内の下部と第2タンクとを接続する配管であり、固液分離装置により分離された液体を流体移送装置によって第1タンクから第2タンクへ移送するための第2配管と、第1タンクと第2タンクとの接続を第1配管または第2配管に切り替える流路切替手段と、固液分離装置により分離された液体から油を吸着する油吸着剤と、油吸着剤による油吸着後の液体を第2タンクから排出する排出口とを含むものである。
本発明のグリストラップ清掃装置によれば、汚水吸引時には、先端部をグリストラップの汚水内に入れたホースを吸引口に接続し、流路切替手段により第1タンクと第2タンクとの接続を第1配管に切り替え、流体移送装置によって第1タンク内の上部から気体を吸引し、第1タンク内を負圧化する。これにより、グリストラップ内から固形物を含む汚水が第1タンク内に吸引されるので、グリストラップ内は空となり、そのまま高圧洗浄機などで清掃することが可能である。
次に、ホースを排出口に繋ぎ替え、流路切替手段により第1タンクと第2タンクとの接続を第2配管に切り替え、流体移送装置によって第1タンク内の下部から、固液分離装置によって分離される液体を吸引し、第2タンクへ移送する。このとき、油吸着剤によって、固液分離装置により分離された液体から油が吸着され、油吸着剤による油吸着後の液体である水が排出口に繋ぎ替えられたホースからグリストラップ内へ返送される。したがって、グリストラップ清掃装置により回収されるものは固形物と油のみとなり、回収して搬送する量が少なくなる。
ここで、第2タンクは、流体移送装置として気体および液体のいずれをも移送可能な気液兼用のものを内蔵したものとすることも可能であるが、気体を移送するブロワと、液体を移送するポンプとを内蔵したものであることが望ましい。気体を移送するブロワと、液体を移送するポンプとを内蔵し、それぞれを独立して使用することで、それぞれ個別にメンテナンスすることが可能となる。また、気液兼用のものと比較して安価なブロワおよびポンプを使用することができるので、低廉なグリストラップ清掃装置を提供できる。
また、第1タンクと第2タンクとの接続を第1配管または第2配管に切り替える流路切替手段は、それぞれの配管を個別に接続または切断する開閉弁とすることも可能であるが、三方切替弁を用いることが望ましい。三方切替弁とすることで、第1タンクと第2タンクとが、第1配管または第2配管のいずれかにより常時接続されることになるので、切り替え忘れによって流体移送装置に過大な負荷が掛かるのを防止することができる。
また、第2タンクは、固形物と液体とを分離する第2の固液分離装置であり、油吸着剤が充填された固液分離装置を備えたものであることが望ましい。これにより、第2タンクでは、第1タンクの固液分離装置により分離しきれなかった細かな固形物を分離するとともに、液状である油を油吸着剤によって吸着することができるので、さらに固形物および油の回収効率を上げることができ、きれいな液体をグリストラップ内へ返送することができる。
また、本発明のグリストラップ清掃装置は、第1タンクおよび第2タンクが搭載される台車を含むものであることが望ましい。これにより、本発明のグリストラップ清掃装置は、清掃業者がグリストラップの近辺まで台車によって簡単に移動させることができ、汚水の固形物および油を回収することができるとともに、回収物を運び出すことも容易となる。
また、本発明のグリストラップ清掃装置は、吸引口または排出口に繋ぎ替えられる吸引兼排出ホースを含むものであることが望ましい。これにより、吸引兼排出ホースの先端部をグリストラップの汚水内に入れたまま、グリストラップ内の汚水を回収しての固形物および油の除去からこれらの除去後の液体のグリストラップ内への返送までを、吸引口または排出口への繋ぎ替えのみで行うことが可能となり、作業が容易となる。
(1)汚水を固形物と液体とに分離する固液分離装置が内蔵された第1タンクと、流体を移送する流体移送装置が内蔵された第2タンクと、汚水を第1タンクに吸引する吸引口と、第1タンク内の上部と第2タンクとを接続する配管であり、流体移送装置によって第1タンク内を負圧化するための第1配管と、第1タンク内の下部と第2タンクとを接続する配管であり、固液分離装置により分離された液体を流体移送装置によって第1タンクから第2タンクへ移送するための第2配管と、第1タンクと第2タンクとの接続を第1配管または第2配管に切り替える流路切替手段と、固液分離装置により分離された液体から油を吸着する油吸着剤と、油吸着剤による油吸着後の液体を第2タンクから排出する排出口とを含む構成により、グリストラップ内から固形物を含む汚水を第1タンク内に吸引、回収してグリストラップ内を空にすることができ、そのまま高圧洗浄機などで清掃することが可能であるため、グリストラップの清掃作業が容易となる。また、第1タンク内に回収した汚水は、固液分離装置および油吸着剤によって固形物と油とが除去され、グリストラップ内へ返送されるので、回収物は固形物と油のみとなり、回収して搬送する量が少なくなる。したがって、回収物の運搬処理費用が安くなり、低コストかつ短時間でグリストラップの清掃を行うことが可能となる。
(2)第2タンクが、流体移送装置として、気体を移送するブロワと、液体を移送するポンプとを内蔵したものであることにより、それぞれ個別にメンテナンスすることが可能となる。また、安価なブロワおよびポンプを使用することができるので、低廉なグリストラップ清掃装置を提供できる。
(3)流路切替手段が三方切替弁であることにより、切り替え忘れによって流体移送装置に過大な負荷が掛かるのを防止することができ、流体移送装置の故障を防止することができる。
(4)第2タンクが固形物と液体とを分離する第2の固液分離装置であり、油吸着剤が充填された固液分離装置を備えたものであることにより、さらに固形物および油の回収効率を上げることができ、きれいな液体をグリストラップ内へ返送することができる。
(5)第1タンクおよび第2タンクが搭載される台車を含むものであることにより、清掃業者がグリストラップの近辺まで台車によって簡単に移動させることができ、汚水の固形物および油を回収することができるとともに、回収物を運び出すことも容易となるので、作業負担を減らすことが可能となる。
(6)吸引口または排出口に繋ぎ替えられる吸引兼排出ホースを含むものであることにより、吸引兼排出ホースの先端部をグリストラップの汚水内に入れたまま、グリストラップ内の汚水を回収しての固形物および油の除去からこれらの除去後の液体のグリストラップ内への返送までを、吸引口または排出口への繋ぎ替えのみで行うことが可能となり、作業が容易となる。
図1は本発明の実施の形態におけるグリストラップ清掃装置の正面図、図2は平面図、図3は左側面図である。図4は図1のタンク本体の正面図、図5は平面図、図6は左側面図である。図7は図4のA−A断面図である。図8は図1の分離ボックスの正面図、図9は平面図である。
図1〜図3に示すように、本発明の実施の形態におけるグリストラップ清掃装置1は、台車2上にグリストラップ清掃装置本体3が搭載されたものである。グリストラップ清掃装置本体3は、主タンク4と、クリーナ5とから構成される。台車2は、電動台車であり、容易に移動させることが可能となっている。
主タンク4は、第1タンクとしての立方体状のタンク本体6に、固液分離装置としての分離ボックス7が内蔵されたものである。分離ボックス7は、タンク本体6との間に所定の空間が確保されるように、タンク本体6の内側よりも小さく形成されている。タンク本体6は、上面が開閉可能な蓋6aとなっている。分離ボックス7は、この蓋6aを開くことで、タンク本体6内から取り出すことができる。
また、図4〜図6に示すように、蓋6aには、グリストラップから汚水を吸引する吸引口8が設けられている。また、タンク本体6の左側面の上部には、タンク本体6内の上部と配管9aにより連通される気体吸引口9と、タンク本体6内の下部と配管10aにより連通される液体吸引口10とが設けられている。また、図7に示すように、タンク本体6の四方の内壁面には、分離ボックス7との距離を一定に保つためのスペーサ11が設けられている。
図8および図9に示すように、分離ボックス7は、パンチング板により形成されたものである。パンチング板は、例えば直径3mm程度の開孔が多数形成されたものを用いることができる。分離ボックス7は、タンク本体6内に収容された際に、タンク本体6の四隅により多くの空間が確保されるように、平面視で長方形の四隅を落とした八角形の籠状に形成されている。また、分離ボックス7の底面には、この分離ボックス7の底面とタンク本体6との間に所定の空間が確保されるように脚12が設けられている。
吸引口8から吸引される汚水は、分離ボックス7の上面から分離ボックス7内に導入されるようになっており、パンチング板の開孔を液体が通過することによって、固形物と液体とに分離される。なお、固形物はパンチング板の開孔を通過せず、分離ボックス7内に留まる。また、分離ボックス7によって分離された液体は、配管10aの下部先端の開口10bから液体吸引口10まで導かれる。
気体吸引口9は、配管9bにより流路切替手段としての三方切替弁13に接続されている。液体吸引口10は、配管10cにより三方切替弁13に接続されている。三方切替弁13の残り一方は、配管14によりクリーナ5に接続されている。
クリーナ5は、第2タンクとしての円筒状のタンク20に、固液分離装置としての半円筒状の分離ボックス21と、液体移送装置としての気体を移送するブロワ22と、液体移送装置としての液体を移送するポンプ23とが内蔵されたものである。タンク20の側面には、ブロワ22の駆動をオン/オフするためのスイッチ22aと、ポンプ23の駆動をオン/オフするためのスイッチ23aとが設けられている。
分離ボックス21は、前述の分離ボックス7と同様、例えば直径3mm程度の開孔が多数形成されたパンチング板により形成されたものである。この分離ボックス21内には、例えば天然セルロースにより形成された油吸着剤24が充填されている。前述の配管14は分離ボックス7に接続されており、配管14を通じて移送される液体は、油吸着剤24と接触し、パンチング板の開孔を通過してタンク20内へ流入する。
ブロワ22は、タンク20の上部に設けられている。ブロワ22は、タンク20の上部から気体を吸引することにより、分離ボックス21、配管14、三方切替弁13および配管9aを通じて、タンク本体6内を負圧化する。グリストラップの汚水は、この負圧によって吸引口8からタンク本体6内に吸引される。
ポンプ23は、タンク20内の下部に設けられている。ポンプ23は、タンク20の下部から吸引することにより、分離ボックス21、配管14、三方切替弁13および配管10cを通じて、タンク本体6内の下部から液体をタンク20内に移送し、排出口25から排出する。排出口25には、逆止弁26および開閉弁27が取り付けられている。
また、本実施形態において吸引口8にはカムロック継手30が、排出口25には逆止弁26および開閉弁27を介してカムロック継手31が設けられている。図1〜図3においては、カムロック継手30にホース32が接続されているが、このホース32はカムロック継手31に繋ぎ替えて使用可能な吸引兼排出ホースである。
次に、上記構成のグリストラップ清掃装置1の使用方法について説明する。
まず、三方切替弁13を配管14と配管9bとが連通され、配管10cが遮蔽されるように切り替えるとともに、開閉弁27を閉じ、ホース32をカムロック継手30に接続する。そして、ホース32の先端をグリストラップ(図示せず。)の汚水内に挿入し、スイッチ22aを操作してブロワ22を駆動する。
まず、三方切替弁13を配管14と配管9bとが連通され、配管10cが遮蔽されるように切り替えるとともに、開閉弁27を閉じ、ホース32をカムロック継手30に接続する。そして、ホース32の先端をグリストラップ(図示せず。)の汚水内に挿入し、スイッチ22aを操作してブロワ22を駆動する。
すると、配管9a、三方切替弁13および配管14を通じて主タンク4のタンク本体6内の上部から気体が吸引され、タンク本体6内が負圧化される。これにより、グリストラップ内から固形物を含む汚水がホース32を通じてタンク本体6内に吸引され、吸引口8から分離ボックス7内へ導入される。そして、グリストラップ内の汚水がすべてタンク本体6内に回収されるとスイッチ22aを操作してブロワ22を停止する。これにより、グリストラップ内は空となるので、高圧洗浄機などで清掃する。
次に、ホース32をカムロック継手30からカムロック継手31に繋ぎ替え、開閉弁27を開くとともに、三方切替弁13を配管14と配管10cとが連通され、配管9bが遮蔽されるように切り替える。そして、スイッチ22aを操作してブロワ22を駆動する。
すると、配管10aの下部の開口10bから、配管10c、三方切替弁13および配管14を通じて主タンク4のタンク本体6内の下部から液体が吸引され、分離ボックス21内の油吸着剤24を介してタンク20内へ導入される。このとき、主タンク4のタンク本体6内では、分離ボックス7によって固形物と液体とに分離されるので、配管10aの下部の開口10bから吸引されるのは液体であり、固形物は分離ボックス7内に残留する。
そして、分離ボックス21内へ吸引された液体は、油吸着剤24により油が吸着され、油吸着剤24による吸着後の液体である水のみが、分離ボックス21の多数の開孔からタンク20内へ導入される。そして、スイッチ23aを操作してポンプ23を駆動すると、排出口25、逆止弁26、開閉弁27およびホース32を通じてグリストラップ内へ返送される。そして、タンク本体6およびタンク20内の水がすべてグリストラップ内へ返送されるとスイッチ23aを操作してポンプ23を停止する。これにより、グリストラップ清掃装置1には固形物と油吸着剤24により吸着された油のみが残る。
以上のように、本実施形態におけるグリストラップ清掃装置1によれば、グリストラップ内から固形物を含む汚水を主タンク4内に吸引、回収してグリストラップ内を空にすることができ、そのまま高圧洗浄機などで清掃することが可能であるため、グリストラップの清掃作業が容易に行える。また、主タンク4内に回収した汚水は、分離ボックス7,21および油吸着剤24によって固形物と油とが除去され、グリストラップ内へ返送されるので、回収物は固形物と油のみとなり、回収して搬送する量が少なくて済む。したがって、本実施形態におけるグリストラップ清掃装置1では、回収物の運搬処理費用が安くなり、低コストかつ短時間でグリストラップの清掃を行うことが可能である。
特に、本実施形態におけるグリストラップ清掃装置1では、クリーナ5側にも分離ボックス21を設けて、分離ボックス7により分離しきれなかった固形物を分離するようにしているので、さらに固形物の回収効率が向上している。そして、油吸着剤24により油を吸着した後、タンク20からグリストラップ内へ返送するので、よりきれいな液体をグリストラップ内へ返送することができる。なお、油吸着剤24は分離ボックス7の外側に設けて、油吸着後の液体が配管10aの下部の開口10bから吸引される構成とすることも可能である。
また、本実施形態におけるグリストラップ清掃装置1では、クリーナ5が、流体移送装置として、気体を移送するブロワ22と、液体を移送するポンプ23とを内蔵したものであることにより、それぞれ個別にメンテナンスすることが可能である。なお、前述のように水をグリストラップへ返送する際、ポンプ23を駆動する前にブロワ22を駆動するのは、ポンプ23の空運転を防止するためである。また、安価なブロワ22およびポンプ23を使用することができるので、低廉なグリストラップ清掃装置1を提供できる。
また、本実施形態におけるグリストラップ清掃装置1では、気体吸引口9と液体吸引口10との流路を切り替える手段として三方切替弁13を用いているので、切り替え忘れによってブロワ22およびポンプ23に過大な負荷が掛かるのを防止することができる。したがって、これらの故障を防止することが可能である。
また、本実施形態におけるグリストラップ清掃装置1では、主タンク4およびクリーナ5が台車2上に搭載されているので、清掃業者がグリストラップの近辺まで台車によって簡単に移動させることができ、汚水の固形物および油を回収することができる。また、固形物および油の回収後、重くなった主タンク4およびクリーナ5を運び出すことも容易となり、作業負担が軽減されている。
また、本実施形態におけるグリストラップ清掃装置1では、吸引口8または排出口25に繋ぎ替えられる吸引兼排出のホース32を用いているので、このホース32の先端部をグリストラップの汚水内に入れたまま、グリストラップ内の汚水を回収しての固形物および油の除去からこれらの除去後の液体のグリストラップ内への返送までを、吸引口8または排出口25への繋ぎ替えのみで行うことが可能であり、作業が容易である。
本発明のグリストラップ清掃装置は、ホテル、レストラン、食堂や給食センタなどに設置されるグリストラップを清掃するための装置として有用である。
1 グリストラップ清掃装置
2 台車
3 グリストラップ清掃装置本体
4 主タンク
5 クリーナ
6 タンク本体
6a 蓋
7 分離ボックス
8 吸引口
9 気体吸引口
9a,9b 配管
10 液体吸引口
10a,10c 配管
10b 開口
11 スペーサ
12 脚
13 三方切替弁
14 配管
20 タンク
21 分離ボックス
22 ブロワ
22a スイッチ
23 ポンプ
23a スイッチ
24 油吸着剤
25 排出口
26 逆止弁
27 開閉弁
30,31 カムロック継手
32 ホース
2 台車
3 グリストラップ清掃装置本体
4 主タンク
5 クリーナ
6 タンク本体
6a 蓋
7 分離ボックス
8 吸引口
9 気体吸引口
9a,9b 配管
10 液体吸引口
10a,10c 配管
10b 開口
11 スペーサ
12 脚
13 三方切替弁
14 配管
20 タンク
21 分離ボックス
22 ブロワ
22a スイッチ
23 ポンプ
23a スイッチ
24 油吸着剤
25 排出口
26 逆止弁
27 開閉弁
30,31 カムロック継手
32 ホース
Claims (6)
- 汚水を固形物と液体とに分離する固液分離装置が内蔵された第1タンクと、
流体を移送する流体移送装置が内蔵された第2タンクと、
前記汚水を前記第1タンクに吸引する吸引口と、
前記第1タンク内の上部と前記第2タンクとを接続する配管であり、前記流体移送装置によって前記第1タンク内を負圧化するための第1配管と、
前記第1タンク内の下部と前記第2タンクとを接続する配管であり、前記固液分離装置により分離された液体を前記流体移送装置によって前記第1タンクから前記第2タンクへ移送するための第2配管と、
前記第1タンクと前記第2タンクとの接続を前記第1配管または前記第2配管に切り替える流路切替手段と、
前記固液分離装置により分離された液体から油を吸着する油吸着剤と、
前記油吸着剤による油吸着後の液体を前記第2タンクから排出する排出口と
を含むグリストラップ清掃装置。 - 前記第2タンクは、前記流体移送装置として、気体を移送するブロワと、液体を移送するポンプとを内蔵したものである請求項1記載のグリストラップ清掃装置。
- 前記流路切替手段は、三方切替弁である請求項1または2に記載のグリストラップ清掃装置。
- 前記第2タンクは、固形物と液体とを分離する第2の固液分離装置であり、前記油吸着剤が充填された固液分離装置を備えたものである請求項1から3のいずれかに記載のグリストラップ清掃装置。
- 前記第1タンクおよび前記第2タンクが搭載される台車を含む請求項1から4のいずれかに記載のグリストラップ清掃装置。
- 前記吸引口または前記排出口に繋ぎ替えられる吸引兼排出ホースを含む請求項1から5のいずれかに記載のグリストラップ清掃装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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