JP5586100B2 - 汚液の濾過方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明は被洗浄物の洗浄に用いる洗浄液、メッキ液、切削若しくは圧延等に用いる処理
液、表面処理工程に使用する処理液、その他の汚液中から、汚物を除去する濾過方法及び
その装置に係るものである。
従来、上述の如き液体の濾過を行うには、汚液を収納した汚液収納槽から、ポンプを利
用して濾過装置へ汚液を圧送して汚液を濾過し、この濾過済みの汚液を汚液収納槽に復元
することにより汚液を循環させて濾過を行っている。しかし、この方法は汚液の移送にポ
ンプを利用するため、ポンプの耐液性、耐薬品性、耐熱性等に因って、使用可能なポンプ
に制約があり、濾過可能な汚液に制限が生じる場合が多い。また、ポンプを濾過装置に使
用する場合には、汚液に含まれる粒子の大きさ、材質等によりポンプを破損したり、これ
を圧送する事ができない場合があったり、そのポンプの能力によって流量が決まるため、
急速な汚液の移動が制約され、汚液の急速濾過が困難な場合が多い。
そこで、上記の課題を解決するため、特許文献1に示す如く、汚液収納部との連通を開
閉弁により遮断した状態で減圧導入槽を減圧機構に接続し、一定の減圧度まで減圧導入槽
内を減圧した後、開閉弁を開放して汚液収納部と減圧導入槽とを連通し、減圧導入槽の減
圧による負圧を利用して汚液を減圧導入槽内に導入し、この汚液の導入側から排出側に到
る流路中に汚液の濾過手段を配置し、この濾過手段により汚液の濾過を行う方法が提案さ
れている。
この特許文献1に示す発明では、液体の濾過に於いてポンプを用いる事がないから、機
構を簡略化するばかりでなく、ポンプの耐液性や耐熱性等に対する配慮が一切不要となる
。また、汚液の中に含まれる大きな粒子、切り粉等が存在しても何ら問題なく、汚液の移
送が可能となり、ポンプを痛めるとか、汚液の移送が困難となるような事がない。また、
減圧手段を用いるために、汚液の減圧導入槽への移送を極めて迅速に行う事ができ、迅速
な濾過作業が可能となる。また減圧機構を用いるために減圧導入槽内に濾過終了後に残留
する汚物の乾燥が極めて容易となり、汚物の処理に於ける環境への悪影響を最小限とする
事ができる、等の優れた利点を備えたものである。
特開2002−79012号公報
しかしながら、特許文献1に示す発明は、高沸点溶剤を用いて洗浄、メッキ等の表面処
理を行った結果発生する汚液である場合は、何ら問題が無く優れた技術効果を得ることが
出来るものであるが、低沸点溶剤を用いて洗浄、メッキ等の表面処理を行った結果発生す
る汚液である場合は、濾過機能を十分に発揮することが出来ない。例えば、沸点40℃の
ジクロロメタン、沸点87℃のトリクロロエチレン、沸点82℃のイソプロピルアルコー
ル、沸点56.5℃のアセトン等の低沸点溶剤を表面処理液として発生する汚液に対して
は、濾過機能を十分に発揮することが出来ないものと成る。
即ち、上記の如き低沸点溶剤から成る汚液を、減圧された減圧導入槽に導入すると、汚
液が低沸点であるため、急速に気化して減圧導入槽内の減圧を破壊し、吸引力を消失する
ものと成る。そのため、汚液収納槽の底部に堆積した汚物の一部しか濾過手段に導入する
ことができず、十分な汚液の濾過を行う事が出来ないものと成る虞がある。
そこで本発明は、上述の如き課題を解決しようとするものであって、低沸点溶剤を用い
て洗浄等の表面処理を行ったことにより発生する汚液を、減圧導入槽内に導入して濾過す
る場合に、導入した汚液の急速な気化に伴う減圧導入槽内の減圧度の急激な低下を防止し
ながら、濾過に必要とされる汚液中の汚物の導入を十分に行う事が出来るようにしたもの
である。
本願発明は上述の如き課題を解決するため、まず汚液収納部の汚液中に、汚液と不溶性
で汚液よりも沸点が高く比重の大きいフッ素系不活性液から成る分離液を混入し、この分
離液を汚液収納部の下底に沈下させる。次に、この汚液収納部の下底との連通を、開閉弁
により遮断した状態で減圧導入槽を減圧機構に接続し、一定の減圧度まで減圧導入槽内を
減圧する。この減圧後、開閉弁を開放して汚液収納部と減圧導入槽とを連通させることで行い、減圧導入槽の減圧による負圧を利用して汚液収納部の下底に沈下させた分離液を減圧導入槽内に汚物とともに導入する。そして、汚液収納部の排出側から減圧導入槽の排出側に到る流路中に分離液と汚物との濾過手段を配置し、この濾過手段により分離液の濾過を行うものである。
また、上記発明方法を実施するための装置としては、汚液中に、汚液と不溶性で汚液よ
も沸点が高く比重の大きいフッ素系不活性液から成る分離液を混入し、この分離液を下底
に沈下させた汚液収納部を形成する。この汚液収納部の下底と開閉弁を介して連通すると
ともに、開閉弁の閉止による汚液収納部との連通遮断時に、減圧機構で一定の減圧度まで
内部を減圧した後に、開閉弁を開放し負圧を利用して汚液収納部の下底に沈下させた分離
液を汚物とともに導入し、この導入後に分離液の排出が可能な減圧導入槽を形成する。そして、汚液収納部の排出側からこの減圧導入槽の排出側に到る流路中に配置し、分離液の濾過を行う濾過手段を設けるものである。
本発明は上述の如く構成したものであって、一定の減圧度まで減圧した減圧導入槽内に
、開閉弁を開放して汚液収納部の下底と減圧導入槽とを連通すると、汚液収納部の下底に
沈下させたフッ素系不活性液から成る分離液を減圧導入槽内に汚物とともに導入するもの
となる。この分離液は汚液と不溶性で汚液よりも沸点が高く比重の大きいものであるから
、減圧導入槽内には沸点の低い汚液よりも先に沸点の高い分離液を汚物とともに導入され
る。そのため、減圧導入槽内に導入された高沸点の分離液は気化されることがないか、少
量の気化しか行われることが無く、減圧導入槽内の減圧度は、分離液の容積に対応するか
、これに近いものに減圧度の低下は限定されたものとなる。従って汚物と接触する部分の
分離液を確実に減圧導入槽内に導入することが可能となる。その結果、汚液収納部の排出
側から減圧導入槽の排出側に到る流路中に配置した濾過手段により、分離液と汚物との分
離濾過を行うことが可能となる。
このように、本発明に於いては低沸点溶剤を用いた、洗浄、メッキ等の表面処理を行い
ながら、発生した汚液中の汚物をフッ素系不活性液から成る分離液中に沈殿させ、この分
離液を減圧導入槽内に気化による真空破壊を生じることなく導入し、濾過手段による汚物
の分離濾過を可能とする事ができる。また分離液は、汚物の濾過後に汚液収納部に戻すこ
とにより、繰り返し使用が可能となり溶剤の消費を減少し経済的であるとともに環境の保
護にも有効なものである。
本発明の第1実施例を示す断面図で濾過手段を減圧導入槽内に設けている。 本発明の第2実施例を示す断面図で濾過手段を減圧導入槽内に設けるとともに補助槽を設けている。 本発明の第3実施例を示す断面図で濾過手段を減圧導入槽と汚液収納部の排出側との間に配置している。 本発明の第4実施例を示す断面図で濾過手段を減圧導入槽と汚液収納部の排出側との間に配置するとともに補助槽を設けている。
以下、本発明の第1実施例を図1に於て説明すれば、(1)は汚液収納部で、汚液(2)を
収納する槽により形成したものでも良いし、汚液(2)の発生源であっても良い。この汚液
収納部(1)内に汚液(2)を収納する。この汚液(2)は、汚液収納部(1)内に濾過作業前に
収納されたり、濾過作業の完了した濾過済みの汚液(2)を復元収納したりする事が可能で
ある。この汚液(2)は、被洗浄物の洗浄溶剤であったり、切削油であったり、メッキに使
用するメッキ液であるとか、適宜の工業上の処理に使用する液体であって、低沸点溶剤で
構成されている。この低沸点溶剤としては、沸点100℃未満の例えば、沸点40℃、比
重1.33(25℃)のジクロロメタン、沸点87℃、比重1.46(25℃)のトリクロロ
エチレン、沸点82℃、比重0.786(25℃)のイソプロピルアルコール、沸点56.
5℃、比重0.791(25℃)のアセトン等の低沸点溶剤を用いる事が出来る。
また、汚液収納部(1)の低沸点溶剤で構成される汚液(2)中には、汚液(2)と不溶性で
汚液(2)よりも沸点が高く比重の大きいフッ素系不活性液から成る分離液(3)を混入して
下底(6)に沈下させる。このフッ素系不活性液から成る分離液(3)は、沸点174℃、比
重1.9のパーフロロカーボン(PFC)、沸点170℃、比重1.9のパーフロロポリエ
ーテル(PFPE)等を用いる事が出来る。しかし、分離液(3)は、前述の如く汚液(2)と
不溶性で汚液よりも沸点が高く比重の大きいものであることが条件となるから、汚液(2)
を構成する溶剤としてフッ素系溶剤が選択されている場合は、両者が溶解してしまうため
に使用することはできない。
また、前記の汚液収納部(1)には、下底(6)の液排出側に移送配管(4)を接続し、この
移送配管(4)を減圧導入槽(5)の液導出側に固定的に接続している。また移送配管(4)に
は第1開閉弁(7)を形成し、この第1開閉弁(7)と減圧導入槽(5)との間に圧力計(8)を
配置する。また、移送配管(4)の第1開閉弁(7)と圧力計(8)との間に、第2開閉弁(1
1)を介して圧力気体の導入口(10)を接続している。
また、減圧導入槽(5)内にはフィルター等の濾過手段(12)を形成し、この濾過手段(
12)を通過させる事により汚液(2)の濾過を可能としている。そして減圧導入槽(5)に
は上端を密閉する蓋体(13)を、パッキン(14)等を介して配置するとともに、大気開放
弁(15)を接続している。
また、減圧導入槽(5)の液排出側である下底(6)には、濾過手段(12)を介した位置に
汚液(2)の放出管(16)を固定的に接続し、この放出管(16)を、第3開閉弁(18)を介
して汚液収納部(1)の液導入側である下底(6)に固定的に接続している。そして、この汚
液収納部(1)の下底(6)には、分離液(3)が切り粉等の汚物(17)とともに汚液(2)と分
離して存在している。また、第3開閉弁(18)と放出管(16)との間には第2圧力計(2
0)を配置している。そして、放出管(16)には、汚液収納部(1)とは第3開閉弁(18)
を介した位置に第4開閉弁(21)を配置し、この第4開閉弁(21)に接続した減圧管(2
2)に、バキュームポンプ、エゼクター機構等の減圧機構(23)を接続している。この減
圧機構(23)は、実施例1に於いてはバキュームポンプを使用している。また、この減圧
機構(23)には、第4開閉弁(21)との間の減圧管(22)にストレーナ(24)を配置し、
流入する切り粉等の大型の汚物(17)の減圧機構(23)への導入を防止している。
上述の如く構成したものに於て、汚液収納部(1)内に、切り粉等の汚物(17)を混入し
た汚液(2)とフッ素系不活性液から成る分離液(3)とを混在させると、汚液(2)と不溶性
で汚液(2)よりも比重の大きい分離液(3)は、汚液(2)と分離して汚液収納部(1)の下底
(6)に沈下する。同時に、汚液(2)中に含まれる切り粉等の汚物(17)も、比重が汚液(
2)及び分離液(3)よりも重いものは、汚液(2)及び分離液(3)中を下降し、汚液収納部(
1)の下底(6)に沈殿する。また、汚液(2)と分離液(3)との混在は、洗浄等の目的作業
が完了した汚液(2)中に、分離液(3)を投入して混在させるものであっても良いし、分離
液(3)中に汚液(2)を投入するものであっても良く、更には汚液(2)と分離液(3)とを混
在させた状態で目的の作業を行うものであっても良い。要するに、濾過作業を行うときに
汚液(2)と分離液(3)とが混在していれば良いものである。
この状態で、減圧導入槽(5)を用いて汚液収納部(1)に収納されている汚液(2)の濾過
を行うには、第1開閉弁(7)、第2開閉弁(11)、第3開閉弁(18)及び大気開放弁(1
5)を閉止した後、第4開閉弁(21)を開放し、減圧機構(23)を作動する。この減圧機
構(23)の作動により減圧導入槽(5)内は減圧される。そして、減圧導入槽(5)内が一定
の減圧状態となった時に、第4開閉弁(21)を閉止した後、第1開閉弁(7)を開放する。
この第1開閉弁(7)の開放により、汚液収納部(1)内の下底(6)に沈下しているフッ素系
不活性液から成る分離液(3)は減圧導入槽(5)内の負圧により、移送配管(4)から濾過手
段(12)を介して減圧導入槽(5)内に導入される。
減圧導入槽(5)内に汚物(17)とともに導入されたフッ素系不活性液から成る分離液(
3)は、PFPE、PFC等の高沸点溶剤であるから、減圧された減圧導入槽(5)内に導
入されても容易に気化せず、その容積以上には減圧導入槽(5)内の真空破壊を生じる事が
少なく、分離液(3)の減圧導入槽(5)内への確実な導入を可能とすることができる。その
ため分離液(3)中に沈殿している汚物(17)も濾過手段(12)により確実に濾過すること
が可能となる。分離液(3)が減圧導入槽(5)内に導入されても減圧度に余裕のある場合に
は、低沸点溶剤から成る汚液(2)も減圧導入槽(5)内に導入され気化による真空破壊を生
じるが、分離液(3)中の汚物(17)は濾過手段(12)により濾過された後であるから、全
く問題を生じることはない。
この、減圧導入槽(5)内への汚液(2)の導入に於いては、ポンプを利用する事なく、分
離液(3)の濾過手段(12)への移送を行うから、処理すべきポンプの耐薬品性、耐熱性等
に制約される事がない。また、分離液(3)中に沈殿した汚物(17)の粒子径の大きさ、材
質等にかかわりなく、濾過作業を迅速に行う事ができる。
この分離液(3)の導入に伴う汚物(17)の濾過は任意の方法を用いることが出来るが、
第1実施例では減圧導入槽(5)の内周に、フイルター、スクリーン等を配置し、この濾過
手段(12)を通過させて分離液(3)を汚液収納部(1)に復元する。汚液収納部(1)に復元
した分離液(3)は、汚液(2)との比重差により汚液収納部(1)の下底(6)に沈下し、繰り
返し使用することができる。
この汚液収納部(1)への減圧導入槽(5)からの分離液(3)の復元は、第1開閉弁(7)、
第2開閉弁(11)及び第4開閉弁(21)を閉止した後、大気開放弁(15)及び第3開閉弁
(18)を開放する事によって、濾過済みの分離液(3)は汚液収納部(1)に復元が可能とな
る。そしてこの場合、汚液収納部(1)が減圧導入槽(5)よりも下方に位置する場合であれ
ば、分離液(3)の自重により減圧導入槽(5)から汚液収納部(1)への移送が簡易に可能と
なる。また、分離液(3)のより迅速な汚液収納部(1)への復元、若しくは汚液収納部(1)
が減圧導入槽(5)と同一平面、若しくは更に上部方向に位置するような場合には、圧力気
体の導入口(10)から圧力気体を減圧導入槽(5)に導入する。
この圧力気体を用いた、減圧導入槽(5)から汚液収納部(1)への汚液(2)の移送は、大
気開放弁(15)、第1開閉弁(7)および第4開閉弁(21)を閉止した後、第3開閉弁(1
8)を開放状態として第2開閉弁(11)を開放し、圧力気体の導入口(10)から、圧力気
体を減圧導入槽(5)内に導入する。この圧力気体の導入により、減圧導入槽(5)内の分離
液(3)は強制的に汚液収納部(1)内に加圧移送する事ができる。そして、この圧力気体の
導入により減圧導入槽(5)内の分離液(3)を汚液収納部(1)に圧力移送すれば、迅速な汚
液(2)の移送が可能となるばかりでなく、減圧導入槽(5)内に残留し、汚物(17)に付着
した分離液(3)も汚物(17)から一定の範囲で剥離されて汚液収納部(1)側に移送される
から汚物(17)の液切りが可能となる。
次に第3開閉弁(18)、第1開閉弁(7)、第2開閉弁(11)及び大気開放弁(15)を閉
止した後、第4開閉弁(21)を開放し、減圧機構(23)を作動させ、減圧導入槽(5)内を
分離液(3)の導入時よりも強く減圧すれば、減圧導入槽(5)内に残留し汚物(17)に付着
している分離液(3)は、減圧機構(23)による強い減圧の結果、沸点を低下させて気化蒸
発し、汚物(17)に付着した分離液(3)の突沸乾燥を行う事ができる。このように汚物(
17)に付着した分離液(3)を除去する事により、溶剤、切削油、その他の液体を付着さ
せたまま廃棄することによる環境汚染を少なくできるため、汚物(17)の処理が容易なも
のとなる。また、汚物(17)から気化蒸発した汚液(2)は凝縮器(図示せず)等に因って液
化凝縮し回収する。
また、減圧導入槽(5)内に設置するフィルター等の濾過手段(12)を減圧導入槽(5)か
ら取り外し可能なものとすれば、濾過手段(12)を減圧導入槽(5)から取り外して減圧導
入槽(5)から外部に持ち出す事により、乾燥された汚物(17)の除去が極めて容易となる
。また、前記の第1開閉弁(7)、第3開閉弁(18)等はバタフライ弁等の、液の流通抵抗
が少なく、汚物(17)による目詰まり等が生じにくい機構の開閉弁を用いれば、移送配管
(4)を介した分離液(3)の迅速な減圧導入槽(5)への導入と、減圧導入槽(5)からの汚液
収納部(1)への分離液(3)の復元が可能となるものである。
また、上記の実施例1に於いては、汚液収納部(1)の液排出側と、減圧導入槽(5)の液
導入側とを移送配管(4)にて、分離を前提とせずに固定的に接続し、また、減圧導入槽(
5)の液排出側と汚液収納部(1)の液導入側とを放出管(16)にて分離を前提とせずに固
定的に接続した。しかし、実施例2に於いては、汚液収納部(1)に接続する移送配管(4)
及び放出管(16)を、汚液収納部(1)に対して着脱可能に形成し、任意の汚液収納部(1)
に移送配管(4)及び放出管(16)を接続可能とすれば、減圧導入槽(5)を任意の汚液収納
部(1)が設置された位置まで移送して、任意の汚液収納部(1)の汚液(2)を濾過すること
が可能となり、濾過装置としての使用効率を著しく高めることが可能となる。そして、上
記の任意の汚液収納部(1)への移送配管(4)及び放出管(16)の接続方法は、汚液収納部
(1)に移送配管(4)及び放出管(16)の着脱口を形成して行っても良いし、汚液収納部(
1)の上部から移送配管(4)及び放出管(16)を投入するものであっても良い。
また、上記の実施例1では、減圧導入槽(5)を1槽とし、この1槽の減圧導入槽(5)を
減圧機構(23)に直接接続し、減圧導入槽(5)内を減圧機構(23)で減圧することにより
分離液(3)の導入を行っている。しかし、1槽の減圧導入槽(5)内の減圧を直接行う場合
には、分離液(3)の導入に伴って減圧導入槽(5)内の減圧度合いが低下するから、減圧導
入槽(5)の容積よりも少ない量の分離液(3)しか導入できない。その為、減圧導入槽(5)
の濾過能力よりも少ない分離液(3)を導入して濾過を行うものとなり効率的ではない。
そこで、実施例2では、図2に示す如く、汚液(2)の濾過手段(12)を備えた減圧導入
槽(5)に、減圧導入槽(5)よりも容積の大きな補助の減圧導入槽(25)を接続し、この補
助の減圧導入槽(25)に汚液収納部(1)を接続すると共に、補助の減圧導入槽(25)に減
圧機構(23)を接続して補助の減圧導入槽(25)を減圧する。そして、この減圧状態の補
助の減圧導入槽(25)内に、負圧を利用し汚液収納部(1)から分離液(3)を導入すれば、
減圧導入槽(5)の容積と同一又は減圧導入槽(5)の容積よりも大きな量の分離液(3)を補
助の減圧導入槽(25)に導入することができる。
この補助の減圧導入槽(25)から減圧導入槽(5)に第5開閉弁(26)を介して分離液(
3)を導入すれば、減圧導入槽(5)の濾過能力に対応した分離液(3)を減圧導入槽(5)に
導入することができる。減圧導入槽(5)は、濾過能力に対応した分離液(3)を充分に導入
できるから、減圧導入槽(5)を小型化する事が可能となり、廉価な装置を得ることが出来
る。また、補助の減圧導入槽(25)を大型化すれば、濾過作業が終了し汚液収納部(1)ま
たは他の目的部に濾過済みの分離液(3)を排出した後、減圧等を行うことなく、補助の減
圧導入槽(25)から減圧導入槽(5)に、直ちに残りの汚液(2)を導入して濾過作業を行う
ことが出来、小型の減圧導入槽(5)で濾過作業を繰り返し迅速に行うことが可能となる。
また、補助の減圧導入槽(25)は、減圧導入槽(5)よりも上方向に配置し、補助の減圧
導入槽(25)内の分離液(3)は重力により減圧導入槽(5)に導入する。また、補助の減圧
導入槽(25)は、圧力気体の導入口(10)を接続し、圧力気体を導入して、補助の減圧導
入槽(25)内の汚液(2)を圧力気体の圧力により減圧導入槽(5)に移送可能としても良い
また、この実施例2では汚液収納部(1)の汚液排出側と、補助の減圧導入槽(25)の液
導入側とを移送配管(4)にて接続すると共に減圧導入槽(5)の液排出側と汚液収納部(1)
の液導入側とを放出管(16)にて接続している。また、減圧管(22)と補助の減圧導入槽
(25)とを、第6開閉弁(27)を介して減圧連通管(28)により接続し、補助の減圧導入
槽(25)の減圧を可能としている。また、この補助の減圧導入槽(25)の減圧は、補助の
減圧導入槽(25)のみ減圧するものであっても良いが、減圧時に第5開閉弁(26)を開弁
し、減圧導入槽(5)と補助の減圧導入槽(25)を同時に減圧するものとしても良い。この
場合は、1回の減圧作業で多くの分離液(3)を減圧導入槽(5)及び補助の減圧導入槽(2
5)に導入できるから、減圧作業の回数を減らして、1回の減圧作業で複数回の濾過作業
を繰り返す事が可能となる。
また、実施例1、2では、濾過手段(12)を減圧導入槽(5)内に配置したが、濾過手段
(12)は必ずしも減圧導入槽(5)内に配置する必要はなく、分離液(3)の導入側から排出
側に到る流路中に分離液(3)の濾過手段(12)を配置したものでもよい。例えば実施例3
では、図3に示す如く、汚液収納部(1)の下底(6)と減圧導入槽(5)とを移送配管(4)で
接続し、この移送配管(4)の適宜の位置に濾過手段(12)を配置して構成する。また、濾
過手段(12)と汚液収納部(1)との間の移送配管(4)には第1開閉弁(7)を配置し、減圧
導入槽(5)内の減圧が完了した後に、第1開閉弁(7)を開放して分離液(3)を濾過手段(
12)を介して減圧導入槽(5)に導入することにより、この導入過程で分離液(3)を濾過
手段(12)により濾過を行う。
また、実施例4では補助の減圧導入槽(25)を設けた実施例2に対応するものであり、
図4に示す如く、汚液収納部(1)の下底(6)と補助の減圧導入槽(25)とを移送配管(4)
で接続し、この移送配管(4)の適宜の位置に濾過手段(12)を配置して構成する。また、
濾過手段(12)と汚液収納部(1)との間の移送配管(4)には第1開閉弁(7)を配置し、補
助の減圧導入槽(25)内の減圧が完了した後に、第1開閉弁(7)を開放して分離液(3)を
濾過手段(12)を介して補助の減圧導入槽(25)に導入することにより、分離液(3)の濾
過を行う。
1 汚液収納部
2 汚液
3 分離液
5 減圧導入槽
6 下底
7 第1開閉弁
12 濾過手段
17 汚物
23 減圧機構


Claims (2)

  1. 汚液中に、汚液と不溶性で汚液よりも沸点が高く比重の大きいフッ素系不活性液から成る分離液を混入し、この分離液を汚液収納部の下底に沈下させ、この汚液収納部の下底と減圧導入槽との連通を、開閉弁により遮断した状態で減圧機構に接続し一定の減圧度まで減圧導入槽内を減圧した後、開閉弁を開放して汚液収納部と減圧導入槽とを連通させることで行い、減圧導入槽の減圧による負圧を利用して汚液収納部の下底に沈下させた分離液を減圧導入槽内に汚物とともに導入し、汚液収納部の排出側から減圧導入槽の排出側に到る流路中に分離液と汚物との濾過手段を配置し、この濾過手段により分離液の濾過を行うことを特徴とする汚液の濾過方法。
  2. 汚液中に、汚液と不溶性で汚液よりも沸点が高く比重の大きいフッ素系不活性液から成る分離液を混入し、この分離液を下底に沈下させた汚液収納部と、この汚液収納部と開閉弁を介して連通するとともに、開閉弁の閉止による汚液収納部との連通遮断時に、減圧機構で一定の減圧度まで内部を減圧した後に、開閉弁を開放し負圧を利用して汚液収納部の下底に沈下させた分離液を汚物とともに導入し、この導入後に分離液の排出が可能な減圧導入槽と、汚液収納部の排出側からこの減圧導入槽の排出側に到る流路中に配置し、分離液の濾過を行う濾過手段とから成ることを特徴とする汚液の濾過装置。
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