JP2010214057A - 放射線画像検出装置及び放射線画像生成システム - Google Patents

放射線画像検出装置及び放射線画像生成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2010214057A
JP2010214057A JP2009067688A JP2009067688A JP2010214057A JP 2010214057 A JP2010214057 A JP 2010214057A JP 2009067688 A JP2009067688 A JP 2009067688A JP 2009067688 A JP2009067688 A JP 2009067688A JP 2010214057 A JP2010214057 A JP 2010214057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
scanning
radiation
control terminal
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009067688A
Other languages
English (en)
Inventor
Shugo Ishizaka
修吾 石阪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Original Assignee
Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Medical and Graphic Inc filed Critical Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Priority to JP2009067688A priority Critical patent/JP2010214057A/ja
Publication of JP2010214057A publication Critical patent/JP2010214057A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】簡単な設定で、早期にプレビュー画像データを表示させることが可能な放射線画像検出装置及び放射線画像生成システムを提供する。
【解決手段】走査駆動回路609により所定間隔の走査線623に読出信号を送ることにより信号線方向に間引かれた一次画像データを生成し、生成した一次画像データを更に前記所定間隔に対応した割合で走査線方向に間引き処理を行って縮小画像データを生成し、生成した前記縮小画像データを通信部65により制御端末7に送信し、制御端末7は、受信した縮小画像データを表示部77に表示する。
【選択図】図5

Description

本発明は、被写体を透過した放射線を検出する放射線画像検出装置及び、これを用いた放射線画像生成システムに関する。
医療診断の場においては、CRカセッテに内蔵された蛍光体プレートを励起光で走査することにより放射線画像データを読み取る読取装置と、当該読取装置で読み取られた放射線画像データを取得する制御装置(コンソール)とを用いたCR(Computed Radiography)システムが実用化されている。
更に、上述したCRカセッテに代わり、基板上に2次元的に配列された放射線検出素子を内蔵し、当該放射線検出素子に照射された放射線量に応じた電気信号を出力することが可能な、放射線画像検出装置としてのFPD(Flat Panel Detector)装置が提案されている。このFPDを用いれば、励起光を照射して放射線画像を読み取る読取装置を必要とせず、直接的に放射線画像のデータを得ることができるので、CRカセッテやアナログフィルムを用いたシステムに比べてシステム自体を小型化することが可能となり、また、撮影作業のフローも円滑となる。
放射線撮影時においては、被写体のポジショニングが不適切であった場合や、放射線の照射量が不適切であった場合等には再撮影が必要になる。そして再撮影が必要か否かの判断は早期に行える方が好ましい。直接的に放射線画像データを得ることができるFPDにおいて、このようなメリットをより生かすために特許文献1ではプレビュー画像を高速に出力するために、放射線照射により得られた放射線画像データと放射線未照射時に得られた基準画像データの双方から縮小画像データを生成し、縮小画像データを放射線画像データに先だって、外部装置に出力する撮影装置が開示されている。
また、特許文献2では信号読み取りを高速で行うことを目的として、2次元に配列した複数の光電変換素子において、特定領域の光電変換素子に対して読み出しの駆動を行うことにより、不必要な信号の読み取りを行わずに読み出し時間を削減することができ、結果的に必要な部分の信号読み出しを高速で行う光電変換装置が開示されている。
特開2006−26083号公報 特開平9−321267号公報
特許文献1に開示されている撮影装置では、プレビュー用の画像を得るために全領域の信号を読み出して生成した放射線画像データから縮小画像データを生成しており、読出処理に時間がかかるという問題がある。
また、特許文献2に開示されている光電変換装置では、一部分の特定領域の読み出しのみを行っており、撮影前に読み出しに先だって特定領域を選択しておく必要がある。
本願発明は上記問題に鑑み、簡単な設定で、早期にプレビュー画像データを表示させることが可能な放射線画像検出装置及び放射線画像生成システムを提供することを目的とする。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.照射された放射線量を電荷量に変換して蓄積する複数の検出素子をマトリクス状に配置した撮像パネルと、複数の走査線により該走査線に接続された前記検出素子に読出信号を送る走査駆動回路と、前記検出素子で得られた電荷量から画像データを生成する画像データ生成部と、制御端末とデータの送受信する通信部と、を備えた放射線画像検出装置と、
前記放射線画像検出装置から受信した画像データを表示する表示部と、を備えた制御端末と、を有する放射線画像生成システムであって、
前記放射線画像検出装置は、前記走査駆動回路により所定間隔の前記走査線に読出信号を送ることにより信号線方向に間引かれた一次画像データを生成し、生成した一次画像データを更に前記所定間隔に対応した割合で走査線方向に間引き処理を行って縮小画像データを生成し、生成した前記縮小画像データを前記通信部により前記制御端末に送信し、
前記制御端末は、受信した縮小画像データを前記表示部に表示することを特徴とする放射線画像生成システム。
2.照射された放射線量を電荷量に変換して蓄積する複数の検出素子をマトリクス状に配置した撮像パネルと、走査線方向に伸びる複数の走査線により該走査線に接続された前記検出素子に読出信号を送る走査駆動回路と、前記検出素子で得られた電荷量から画像データを生成する画像データ生成部と、制御端末とデータの送受信する通信部と、を備えた放射線画像検出装置と、
前記放射線画像検出装置から受信した画像データを表示する表示部と、を備えた制御端末と、を有する放射線画像生成システムであって、
前記放射線画像検出装置は、前記走査駆動回路により所定間隔の前記走査線に読出信号を送ることにより信号線方向に間引かれた一次画像データを生成し、生成した前記一次画像データを前記通信部により前記制御端末に送信し、
前記制御端末は、受信した前記一次画像データを前記所定間隔に対応した割合で走査線方向に間引き処理を行って縮小画像データを生成し、生成した前記縮小画像データを前記表示部に表示することを特徴とする放射線画像生成システム。
3.前記放射線画像検出装置は、前記一次画像データに対して、予め取得しておいた放射線を照射しない撮影により得られた暗画像データに基づく補正処理を行うことを特徴とする前記1又は2に記載の放射線画像生成システム。
4.前記制御端末は、前記縮小画像データに対して、予め取得しておいた放射線を照射しない撮影により得られた暗画像データに基づく補正処理を行うことを特徴とする前記1又は2に記載の放射線画像生成システム。
5.前記制御端末は、前記一次画像データと前記所定間隔の走査線以外の前記走査線に読出信号を送ることにより得られた二次画像データにより合成された本画像データを前記表示部に表示することを特徴とする前記1から4のいずれかに記載の放射線画像生成システム。
6.前記通信部は、無線方式による通信を行うことを特徴とする前記1から5のいずれかに記載の放射線画像生成システム。
7.照射された放射線量を電荷量に変換して蓄積する複数の検出素子をマトリクス状に配置した撮像パネルと、複数の走査線により該走査線に接続された前記検出素子に読出信号を送る走査駆動回路と、前記検出素子で得られた電荷量から画像データを生成する画像データ生成部と、制御端末とデータの送受信する通信部と、を備えた放射線画像検出装置であって、
前記走査駆動回路により所定間隔の前記走査線に読出信号を送ることにより信号線方向に間引かれた一次画像データを生成し、生成した一次画像データを更に前記所定間隔に対応した割合で走査線方向に間引き処理を行って縮小画像データを生成し、生成した前記縮小画像データを前記通信部により外部装置に送信することを特徴とする放射線画像検出装置。
8.前記一次画像データと前記所定間隔の走査線以外の前記走査線に読出信号を送ることにより得られた二次画像データにより本画像データを合成し、合成した前記本画像データを前記通信部により外部装置に送信することを特徴とする前記7に記載の放射線画像検出装置。
9.前記通信部は、無線方式による通信を行うことを特徴とする前記7又は8に記載の放射線画像検出装置。
本願発明によれば、所定間隔の走査線に読出信号を送ることにより信号線方向に間引かれた一次画像データを生成し、生成した一次画像データを更に所定間隔に対応した割合で走査線方向に間引き処理を行って縮小画像データを生成することにより、簡単な設定で、早期にプレビュー画像を表示させることが可能な放射線画像検出装置及び放射線画像生成システムを提供することができる。
本実施形態における放射線画像生成システムの概略構成を示す図である。 コンソール7の要部構成を示すブロック図である。 FPD6の斜視図である。 検出素子をマトリクス状に配列した撮像パネル62及びその周辺の回路構成を示す模式図である。 放射線画像生成システムが行う制御フローの説明図である。
本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
本実施形態における放射線画像生成システムの構成について図1乃至図4に基づいて説明する。図1は、本実施形態における放射線画像生成システムの概略構成を示す図である。
放射線画像生成システムは、図1に示すように、放射線撮影に関する操作を行う撮影操作装置4と、例えば無線LAN(Local Area Network)により無線通信を行うためのアクセスポイント5と、放射線画像検出装置6(以下、単にFPD6と称す)により生成された画像データに画像処理を行うコンソール7とがネットワークNを通じて接続されて構成されている。なお、ここでは図示してないが、放射線画像生成システムは、患者診断情報や会計情報を一元管理するHIS(Hospital Information System)や放射線診療の情報を管理するRIS(Radiology Information System)とネットワークNを介して接続されている。ネットワークNは、当該システム専用の通信回線であってもよいが、システム構成の自由度が低くなってしまう等の理由のため、イーサネット(登録商標)等の既存の回線である方が好ましい。
100は撮影室である。撮影室100には放射線照射装置3、撮影操作装置4、無線通信を行うアクセスポイント5、これらを接続するHUB9を備えている。
放射線照射装置3は、臥位撮影台11に横たわっている被写体である患者12に対して放射線を照射するようになっており、臥位撮影台11の下方には、FPD6を装着する検出装置装着口11aが設けられている。放射線照射装置3は、撮影操作装置4により制御されて放射線技師が設定した放射線照射条件で放射線撮影を行うようになっている。なお放射線照射装置3と検出装置装着口11aに装着したFPD6との撮影タイミングの同期は、両者間でアクセスポイント5を経由した無線通信により行うようにしてもよい。
アクセスポイント5は、放射線照射装置3を備えた撮影室の所定領域内でFPD6とコンソール7とが無線通信する際に、これらの通信を中継する機能をもつ。なお、無線通信としては無線LAN(例えば、IEEE802.11a/b/g準拠の通信方式)により行う例について説明するが、これに限られず、電波(空間波)を用いるものの他に、赤外線や可視光線等(レーザー等)を用いた光無線通信(例えば、IrDA)、音波または超音波を用いた音響通信により無線通信するようにしてもよい。
なお、図1の説明においては、無線アクセスポイント5を経由した無線通信により通信を行う例について説明したが、これに限られず、検出装置装着口11aにネットワークNと接続する通信コネクタを設け、FPD6を検出装置装着口11aに装着することにより、ネットワークNと有線通信するようにしてもよい。
[コンソール7]
図2は、「制御装置」として機能するコンソール7の要部構成を示すブロック図である。コンソール7は、図2に示すように、制御部74、RAM(Random Access Memory)75、ROM(Read Only Memory)76、表示部77、入力操作部78、通信部79、記憶部70等を備えて構成されており、各部はバス71により接続されている。
制御部74は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、ROM76に格納される所定のプログラムを読み出してRAM75の作業領域に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行するように構成されている。
表示部77は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等を備えて構成され、制御部74から送られる表示信号の指示に従って、前記患者リスト、各種のメッセージや画像等、各種画面を表示するものである。
入力操作部78は、各種指示を入力可能である。例えば、キーボードやマウス等から構成されており、キーボードで押下操作されたキーの押下信号やマウスによる操作信号を入力信号として制御部74に対して出力するものである。なお、入力操作部78は、表示部77の表示画面を覆う透明なシートパネルに、指または専用のスタイラスペンで触れることにより入力される位置情報を入力信号として制御部74に出力する、いわゆる、タッチパネルにより構成されていてもよい。また入力操作部78からは放射線技師により撮影オーダ情報を入力可能である。
撮影オーダ情報の一例としては、撮影オーダID、患者ID、氏名、性別、年齢及び撮影情報としての診療科、撮影部位、撮影方向から構成されたものがある。
記憶部70には、FPD6の特性情報が記憶されている。ここで特性情報とは、後述のFPDの検出素子(受光素子あるいは光電変換素子ともいう)や、シンチレータパネルの特性、あるいは、感度に依存する最適照射量の値などである。なお最適照射量は、撮影部位(患部)の情報に応じた複数の異なる値であってもよい。また、複数のFPD6を用いたシステムにおいてそれぞれのFPD6の特性情報が異なる場合には、それぞれのFPD6を識別IDで管理して、識別IDに対応させて特性情報を記憶部70に記憶させ、当該特性情報により画像データに対して画像処理を行うようにしてもよい。
画像処理部72では画像補正を行う。画像補正とは、縮小画像データあるいは本画像データ(全領域の画像データの意味)に対して、記憶部70に記憶しておいた当該FPD6の識別IDに対応する特性情報を用いて、これら画像データのゲイン補正あるいはオフセット補正、欠陥画素の補正等の演算処理を行うことである。これらの特性は、適宜キャリブレーションを行って更新することができる。ゲイン特性としては、正確に把握可能な照射量に対する濃度値(出力値)を測定することにより照射量と濃度値との関係を得ることにより算出することができる。オフセット特性としては、未露光で撮影を行うことにより暗画像データを取得して暗電流に起因するオフセット値を適宜求めることができる。また欠陥画素の位置は、前述のオフセット特性やゲイン特性を求める際に、周囲の画素と比較して感度が非線形な画素や、感度がない欠落画素を、撮像パネル62における位置情報とし把握しておくことができる。
また、放射線未照射(未露光)で撮影する暗画像データの取得タイミングとしては本画像データの撮影直後に行うことが補正精度を向上させることから好ましく、更に複数枚撮影してその平均を取るようにしてもよい。更に、暗画像データにおける各走査線623の走査順も、後述の本画像データにおける走査順(後述の読出処理1、読出処理2の順)と一致させた方が補正精度向上の観点からより好ましい。
通信部79によりネットワークNに接続された各装置と通信する。そして通信部79によりネットワークNに接続されているアクセスポイント5を介して無線LAN等の無線通信方式によりFPD6との間で各種情報の通信を行う。
[FPD6]
FPD6は、可搬型のカセッテFPD装置である。撮像パネル62には、照射された放射線量に応じたエネルギーを電荷量に変換して蓄積する複数の検出素子がマトリクス状に配置されている。
以下、図3及び図4を用いて、FPD6の構造について説明する。なお、ここでは間接型FPDを例示しているが直接型FPDでも同様である。図3は、FPD6の斜視図である。図3に示すように、FPD6は、内部を保護する筐体61を備えており、カセッテとして可搬可能に構成されている。
筐体61の内部には、照射された放射線を電気信号に変換する撮像パネル62が層を成して形成されている。この撮像パネル62における放射線の照射面側には、入射された放射線の強度に応じて発光を行う発光層64が設けられている。
発光層64は、一般的にはシンチレータ層あるいは蛍光層とも呼ばれるものであり、例えば、蛍光体を主たる成分とし、入射した放射線に基づいて、波長が300nmから800nmの電磁波、すなわち、可視光線を中心に紫外光から赤外光にわたる電磁波(光)を出力する。
この発光層64の放射線が照射される側の面と反対側の面には、発光層から出力された電磁波(光)を電気エネルギーに変換して蓄積し、蓄積された電気エネルギーに基づく画像信号の出力を行う光電変換部がマトリクス状に配列された撮像パネル62が形成されている。なお、1つの光電変換部から出力される信号が、画像データを構成する最小単位となる1画素に相当する信号となる。
ここで、撮像パネル62の回路構成について説明する。図4は、検出素子をマトリクス状に配列した撮像パネル62及びその周辺の回路構成を示す模式図である。
図4に示すとおり撮像パネル62は光を電気信号に変換する複数の検出素子620(受光素子あるいは光電変換素子ともいう)が2次元配置されており、1つの検出素子620は放射線画像の1画素に対応する。これらの画素は例えば200〜400dpi(dots per inch)の密度で、被写体の撮影領域の大きさにわたって配置されている。
また、検出素子620間には走査線方向(横方向あるいは行方向ともいう)に伸びる複数の走査線623と信号線方向(縦方向あるいは列方向ともいう)に伸びる複数の信号線624とが配設されており、同図では両者が直交するように格子状に配設されている。ここで、走査線623と信号線624とで囲まれた1つの区画を1画素とすると、撮像パネル62の画素数は、例えば、信号線方向にm個、走査線方向にn個配置してなる場合にはm×n個の画素数より構成されている。そして、撮像パネル62には、m×n個の画素数分に対応するフォトダイオード621−(1,1)〜621−(m,n)とスイッチング素子であるトランジスタ622−(1,1)〜622−(m,n)が配置され、画素間には、走査線623−1〜623−m及び信号線624−1〜624−nが直交するように配設されることになる。
例えば、1つ目の検出素子内では、フォトダイオード621−(1,1)にシリコン積層構造あるいは有機半導体で構成されたスイッチング素子であるトランジスタ622−(1,1)が接続する。トランジスタ622−(1,1)は、例えば、電界効果トランジスタが使用される。トランジスタ622−(1,1)のドレイン電極あるいはソース電極が検出素子620−(1,1)に接続されるとともに、ゲート電極は走査線623−1と接続される。ドレイン電極が検出素子620−(1,1)と接続する時はソース電極が信号線624−1と接続し、ソース電極が検出素子620−(1,1)に接続する時はドレイン電極が信号線624−1と接続する。また、他の画素における検出素子620、フォトダイオード621及びトランジスタ622も同様に走査線623や信号線624と接続する。
また、撮像パネル62は、図3に示すように信号線624−1〜624−nにドレイン電極を接続した初期化トランジスタ632−1〜632−nを設けるものもあり、この初期化トランジスタ632−1〜632−nではソース電極を接地し、ゲート電極をリセット線631に接続する。
撮像パネル62では、これらの回路を介して放射線画像をデジタルの画像信号に変換する。すなわち、図3の制御部60が走査線623−1〜623−m各々に、走査駆動回路609を介して読出信号RSを供給して画像走査を行い、走査線毎のデジタル画像信号を取り込み、放射線画像をデジタルの画像信号に変換する。
撮像パネル62の走査線623−1〜623−mとリセット線631は、図4に示すように走査駆動回路609と接続する。走査駆動回路609から走査線623−1〜623−mのうち、任意の走査線623−p(pは1〜mのいずれかの値)に読出信号RSが供給されると、この走査線623−pに接続したトランジスタ622−(p,1)〜622−(p,n)がオンの状態になり、フォトダイオード621−(p,1)〜621−(p,n)に蓄積した電荷を信号線624−1〜624−n上に出力する。
信号線624−1〜624−nは、信号読出回路608の信号変換器671−1〜671−nに接続し、信号変換器671−1〜671−nでは信号線624−1〜624−n上に出力された電荷量に応じた電圧信号SV−1〜SV−nを出力し、信号変換器671−1〜671−nで出力した電圧信号SV−1〜SV−nをレジスタ672に供給する。
レジスタ672は、信号変換器671より供給された電圧信号を順次選択し、選択された電圧信号は、A/D変換部673により、12ビット〜14ビットの1つのデジタル画像信号に変換され、このデジタル画像信号は制御部60に供給されて、放射線画像を画素単位でデジタル画像信号に変換する。すなわち、「画像データ生成部」として機能する制御部64が、走査線623各々に、走査駆動回路609を介して読出信号を供給して画像走査を行い、走査線毎のデジタル画像信号を取り込み、放射線画像をデジタルの画像信号に変換して、位置情報と対応させることにより画像データを生成する。
[所定間隔での間引き走査]
走査駆動回路609では、撮像パネル62のうちで各走査線623に沿って一次元方向に配置された複数の検出素子620を、マトリクスの行単位とし、当該行単位で電荷の読出信号を送っている。詳細は後述する。そして、本実施形態においては走査駆動回路609により、撮像パネル全領域に対して2回に分けた走査を行っている。1回目の走査(一次走査)では、全領域に対して所定間隔の走査線623に読出信号RSを送り、対応する各走査線623に沿った複数の検出素子620を行単位として、行単位で電荷の読出信号RSを送り、電荷の読み出しを行い、一次画像データを生成する。そして2回目の走査(二次走査)では、1回目で走査されなかった前記所定間隔以外の走査線623に読出信号RSを送り、残りの検出素子620から電荷の読み出しを行って二次画像データを生成する。所定間隔kとして5本間隔の例であれば、一次走査では、走査線623−5、623−10、623−15、623−5x(xは整数)の複数の走査線に読出信号RSを送る。そして二次走査では残りの走査線623−1、623−2、623−3、623−4、等に読出信号RSを送る。そして所定間隔が5本間隔であれば一次走査では信号線方向が1/5に間引かれた(間引き率80%)一次画像データが生成され記憶部66に記憶される。
また、撮像パネル62の初期化を行う場合は、最初に、走査駆動回路609からリセット信号RTがリセット線631に供給されて初期化トランジスタ632−1〜632−nをオンの状態にした後、走査線623−1〜623−mに読出信号RSを供給してトランジスタ622−(1,1)〜622−(m,n)をオンの状態にする。そして、フォトダイオード621−(1,1)〜621−(m,n)に蓄えられていた電荷を初期化トランジスタ632−1〜632−nを介して放出することにより撮像パネル62の初期化を行う。
検出素子620における電荷の発生原理においては、放射線または電磁波が検出素子620に入射しない未照射の段階では、理想的には検出素子620では電荷は発生しないが、実際には未照射の段階においても検出素子620に微量の電荷が蓄積する現象がある。いわゆる暗電流と称されるものである。暗電流の影響を抑えるために、前述のように暗画像データを取得し、暗画像データを用いてオフセット処理を行うことが好ましい。
図3の説明に戻る。FPD6は、その他として無線通信部65、記憶部66、電源部63、接続端子69などを備えている。
無線通信部65は、撮影室100の内部に設置されている無線アクセスポイント5を経由することにより無線通信を行う。
記憶部66は、不揮発性メモリやフラッシュメモリなどの書き換え可能なメモリ等からなり、撮像パネル62から出力された数枚〜数十枚程度の放射線画像データを記憶することが可能である。この記憶部66は内蔵型のメモリでもよいし、メモリカード等の着脱可能なメモリでもよい。
縮小画像生成部601では、記憶部66に記憶されている信号線方向に間引かれた一次画像データから、更に走査線方向に間引き処理を行うことにより縮小画像データを生成する。走査線方向の間引き率はアスペクト比の観点から、信号線方向の間引き率と同一とすることが好ましい。また、走査線方向の間引き処理においては、単純間引きでもよく、グリッドモアレを抑制すために、フィルタ処理を行ってもよい。
なお、本実施形態ではFPD6で一次画像データから縮小画像データを生成しているが、これに限らず一次画像データを受信したコンソール7の画像処理部72で走査線方向の間引き処理を行うことにより縮小画像データを生成する構成としてもよい。但し、無線通信方式により無線通信する構成においては送信するデータ量が大きくなると送信時間への影響が大きくなるので、本実施形態のようにFPD6に設けられた縮小画像生成部601でデータ量を縮小した縮小画像データをコンソールに送信する構成とした方が好ましい。
電源部63は、FPD6を構成する複数の駆動部(制御部60、撮像パネル62、記憶部66など)に電力を供給する。この電源部63は、例えば予備電池と充電自在な充電池とで構成されている。
接続端子69は、不図示のクレードル端子と接続するための端子であり、クレードル端子と接続することにより電源部63への充電を行ったり、無線が使えない環境下でコンソール7と各種情報の送受信を行ったりする。
[制御フロー]
図5は、放射線画像生成システムが行う制御フローの説明図である。ステップS11では、撮影オーダ情報に基づいて、放射線技師により設定された放射線照射条件で放射線照射装置3から患者12とFPD6に向けて放射線の照射が開始される。
ステップS12では、一次走査により1回目の読出処理(読出処理1)を行う。一次走査は前述のように、所定間隔kの複数の走査線623−kx(xは整数)、に読出信号を送り対応する検出素子620から得られた信号により信号線方向に間引かれた一次画像データを生成して、記憶部66に記憶する。
ステップS13では、縮小画像生成部601により走査線方向の間引き処理を行ってステップS12で生成された一次画像データから縮小画像データを生成する。走査線方向の間引き処理における間引き率は、信号線方向の間引き率に対応した割合、例えば同等の間引き率で行う。
ステップS14では、ステップS13で得られた縮小画像データを無線通信部65により送信する。
コンソール7の通信部79はアクセスポイント5を経由してFPD6から縮小画像データを受信する。ステップS15では、受信した縮小画像データに対して、画像処理部72により予め準備しておいた暗画像データによりオフセット補正処理を行う。
暗画像データの取得タイミングとしては、例えば、毎日の起動処理に応じたタイミングで当該FPD6から暗画像データを取得してコンソール7へ送信して記憶部70に記憶するようにしてもよい。そしてコンソール7では対応する領域、つまり間引き処理において信号を取得した画素に対応する暗画像データの信号によりオフセット処理を行う。このように予め準備しておいた暗画像データを用いることにより撮影時において当該暗画像データの伝送時間の影響を受けずに縮小画像データのオフセット補正処理を行うことができる。S/N比をより向上させるためには、本撮影の前後に取得した暗画像データにより行うことがより好ましいが、縮小画像データの主な目的は、画像診断ではなく、被写体のポジショニングや、放射線の照射量が不適切であるか否かの再撮影の判断材料に用いることから、このような予め準備しておいた暗画像データの信号によりオフセット補正処理を行っても問題ない。この点で後述の本画像データのオフセット処理とは異なる。更にオフセット処理だけではなく、当該FPD6のゲインデータ(感度データ)や欠陥画素の位置情報に基づいてゲイン補正処理や欠陥補正処理を行うようにしてもよい。
ステップS16では、ステップS15で補正処理した縮小画像データに基づく画像をプレビュー画像として表示部77に表示する。以上までが縮小画像データを表示する制御フローである。このように、所定間隔の走査線623に読出信号RSを送り、対応する検出素子620から生成した一次画像データにより縮小画像データを得ることにより、全領域を走査して本画像データを得る場合に比べて、短時間で縮小画像データを得ることができる。また縮小画像データに基づいて画像をプレビュー画像として表示部に表示させることにより再撮影が必要か否かの判断を早期に行うことができる。
次に、本画像データについて説明する。ステップS21では、ステップS12の一次走査で走査していない、残りの走査線623に読出信号RSを送り(読出処理2)、残りの検出素子620からの信号により二次画像データを生成する。
ステップS22では、制御部60はステップS12で得られ記憶部66に記憶されている一次画像データと、ステップS22で得られた二次画像データから本画像データを合成する。
続いてステップS23では、未照射状態の撮影パネル62の全領域を走査して暗画像データを生成する。
ステップS24では、ステップS22、S24でそれぞれ得られた本画像データと暗画像データを無線通信部65によりコンソール7へ送信する。
ステップS25では、コンソール7の画像処理部72はステップS24で送信された暗画像データで本画像データに対して補正処理を行う。
ステップS26では、ステップS25で補正処理した本画像データを表示部77に表示させて終了する。
なお、図5に示す制御フローにおいてはFPD6で、暗画像データと本画像データによりオフセット補正処理を行い、得られた補正後の本画像データをコンソール7に送信するようにしてもよい。更に、ステップS22で行った本画像データの合成を、コンソール7で行うようにしてもよい。この場合は、一次画像データと二次画像データをそれぞれコンソール7へ送信し、コンソール7で二つの画像データを合成する。
このように本実施形態によれば、所定間隔の走査線に読出信号を送ることにより信号線方向に間引かれた一次画像データを生成し、生成した一次画像データを更に所定間隔に対応した割合で走査線方向に間引き処理を行って縮小画像データを生成することにより、簡単な設定で、早期にプレビュー画像を表示させることが可能となる。
3 放射線照射装置
4 撮影操作装置
5 アクセスポイント
100 撮影室
11 臥位撮影台
6 放射線画像検出装置
60 制御部
61 筐体
62 パネル
63 電源部
64 発光層
65 無線通信部
66 記憶部
69 接続端子
601 縮小画像生成部
608 信号読出回路
609 走査駆動回路
620 検出素子
621 フォトダイオード
622 トランジスタ
623 走査線
624 信号線
7 コンソール
70 記憶部
71 バス
72 画像処理部
72 表示部
74 制御部
77 表示部
78 入力操作部
79 通信部

Claims (9)

  1. 照射された放射線量を電荷量に変換して蓄積する複数の検出素子をマトリクス状に配置した撮像パネルと、複数の走査線により該走査線に接続された前記検出素子に読出信号を送る走査駆動回路と、前記検出素子で得られた電荷量から画像データを生成する画像データ生成部と、制御端末とデータの送受信する通信部と、を備えた放射線画像検出装置と、
    前記放射線画像検出装置から受信した画像データを表示する表示部と、を備えた制御端末と、を有する放射線画像生成システムであって、
    前記放射線画像検出装置は、前記走査駆動回路により所定間隔の前記走査線に読出信号を送ることにより信号線方向に間引かれた一次画像データを生成し、生成した一次画像データを更に前記所定間隔に対応した割合で走査線方向に間引き処理を行って縮小画像データを生成し、生成した前記縮小画像データを前記通信部により前記制御端末に送信し、
    前記制御端末は、受信した縮小画像データを前記表示部に表示することを特徴とする放射線画像生成システム。
  2. 照射された放射線量を電荷量に変換して蓄積する複数の検出素子をマトリクス状に配置した撮像パネルと、走査線方向に伸びる複数の走査線により該走査線に接続された前記検出素子に読出信号を送る走査駆動回路と、前記検出素子で得られた電荷量から画像データを生成する画像データ生成部と、制御端末とデータの送受信する通信部と、を備えた放射線画像検出装置と、
    前記放射線画像検出装置から受信した画像データを表示する表示部と、を備えた制御端末と、を有する放射線画像生成システムであって、
    前記放射線画像検出装置は、前記走査駆動回路により所定間隔の前記走査線に読出信号を送ることにより信号線方向に間引かれた一次画像データを生成し、生成した前記一次画像データを前記通信部により前記制御端末に送信し、
    前記制御端末は、受信した前記一次画像データを前記所定間隔に対応した割合で走査線方向に間引き処理を行って縮小画像データを生成し、生成した前記縮小画像データを前記表示部に表示することを特徴とする放射線画像生成システム。
  3. 前記放射線画像検出装置は、前記一次画像データに対して、予め取得しておいた放射線を照射しない撮影により得られた暗画像データに基づく補正処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線画像生成システム。
  4. 前記制御端末は、前記縮小画像データに対して、予め取得しておいた放射線を照射しない撮影により得られた暗画像データに基づく補正処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線画像生成システム。
  5. 前記制御端末は、前記一次画像データと前記所定間隔の走査線以外の前記走査線に読出信号を送ることにより得られた二次画像データにより合成された本画像データを前記表示部に表示することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の放射線画像生成システム。
  6. 前記通信部は、無線方式による通信を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の放射線画像生成システム。
  7. 照射された放射線量を電荷量に変換して蓄積する複数の検出素子をマトリクス状に配置した撮像パネルと、複数の走査線により該走査線に接続された前記検出素子に読出信号を送る走査駆動回路と、前記検出素子で得られた電荷量から画像データを生成する画像データ生成部と、制御端末とデータの送受信する通信部と、を備えた放射線画像検出装置であって、
    前記走査駆動回路により所定間隔の前記走査線に読出信号を送ることにより信号線方向に間引かれた一次画像データを生成し、生成した一次画像データを更に前記所定間隔に対応した割合で走査線方向に間引き処理を行って縮小画像データを生成し、生成した前記縮小画像データを前記通信部により外部装置に送信することを特徴とする放射線画像検出装置。
  8. 前記一次画像データと前記所定間隔の走査線以外の前記走査線に読出信号を送ることにより得られた二次画像データにより本画像データを合成し、合成した前記本画像データを前記通信部により外部装置に送信することを特徴とする請求項7に記載の放射線画像検出装置。
  9. 前記通信部は、無線方式による通信を行うことを特徴とする請求項7又は8に記載の放射線画像検出装置。
JP2009067688A 2009-03-19 2009-03-19 放射線画像検出装置及び放射線画像生成システム Pending JP2010214057A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009067688A JP2010214057A (ja) 2009-03-19 2009-03-19 放射線画像検出装置及び放射線画像生成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009067688A JP2010214057A (ja) 2009-03-19 2009-03-19 放射線画像検出装置及び放射線画像生成システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010214057A true JP2010214057A (ja) 2010-09-30

Family

ID=42973538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009067688A Pending JP2010214057A (ja) 2009-03-19 2009-03-19 放射線画像検出装置及び放射線画像生成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010214057A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9117289B2 (en) 2011-11-11 2015-08-25 Konica Minolta, Inc. Medical imaging system, medical image processing apparatus, and computer-readable medium

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9117289B2 (en) 2011-11-11 2015-08-25 Konica Minolta, Inc. Medical imaging system, medical image processing apparatus, and computer-readable medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5840588B2 (ja) 放射線画像撮影装置、補正用データ取得方法およびプログラム
JP5797630B2 (ja) 放射線画像撮影装置、画素値取得方法およびプログラム
JP2010214056A (ja) 放射線画像検出装置及び放射線画像生成システム
WO2010032494A1 (ja) 放射線画像撮影システム
JP2010253089A (ja) 放射線画像生成装置及び放射線画像生成システム
JP2011004856A (ja) 放射線画像撮影システム
JPWO2006101232A1 (ja) 放射線画像撮影システム、コンソール、コンソールで実行されるプログラム、カセッテ、カセッテで実行されるプログラム
JP2005006979A (ja) 放射線撮像装置、放射線撮像方法、及び、放射線撮像プログラム
JP2010121944A (ja) 可搬型放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システム
JP2011193306A (ja) 放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システム
JP5396814B2 (ja) 放射線画像撮影システム
JP2011172606A (ja) 放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システム
JP5496063B2 (ja) 放射線撮影装置およびその駆動制御方法、並びに放射線撮影システム
WO2006101236A1 (ja) 放射線画像撮影システム及び放射線画像撮影用カセッテ
JP5648404B2 (ja) 放射線画像撮影システムおよび放射線画像撮影装置
JP5262563B2 (ja) 放射線画像検出装置
JP7063199B2 (ja) 放射線画像撮影システム
JP2011004857A (ja) 放射線画像撮影システム
JP2010271575A (ja) 放射線画像生成装置
JP2010214057A (ja) 放射線画像検出装置及び放射線画像生成システム
JP2010207516A (ja) 放射線画像生成システム
JP2010213848A (ja) 放射線画像生成システム及び放射線画像検出装置
JP5621788B2 (ja) 放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システム
JP2011117930A (ja) 放射線画像形成装置及び放射線画像形成方法
JP5626225B2 (ja) 放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システム