JP2010213915A - 誘導装置および誘導装置の制御方法 - Google Patents

誘導装置および誘導装置の制御方法 Download PDF

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亮吉 平田
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Abstract

【課題】使用者の足底反力、関節角度の運動を直接計測し、誘導装置の制御に適用することで使用者の運動を妨げることなく、目的地まで安全に誘導できる誘導装置および誘導装置の制御方法を提供する。
【解決手段】回転車輪1を有する台車部2と、回転車輪1を駆動する駆動部12と、台車部2に取付けられたポール3と、使用者13の力操作を検出する力操作検出手段8と、障害物を検出する障害物検出手段6と、台車部2の位置を検出する位置検出手段7と、駆動部を制御する制御部11と、台車部2と使用者13との距離を計測する距離計測手段5と、使用者13がポール3の先端のグリップ部4を把持する力を計測する把持力計測手段9と、目的地を入力する目的地入力手段10と、を備えた誘導装置14において、使用者13の足底に足底反力を計測する足底反力計測手段15を備え、使用者13の股関節および膝関節に関節角度を計測する関節角度計測手段16を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動機構を備え、移動機構によって自律移動しながら使用者を目的地まで誘導する誘導装置に関し、特に使用者が誘導装置をハンドルやグリップで把持した状態で誘導を行う誘導装置およびその制御方法に関するものである。
従来から、移動機構によって自律移動しながら被案内者や利用者を目的地まで案内したり、誘導したりする移動体が提案されている。
例えば、特許文献1にて開示された案内ロボットは、被案内者の歩行状態に応じた案内を可能にする。図9は特許文献1の案内ロボットの構成図である。移動用の走行部110と、案内先を入力するための入出力部111と、この入出力部111で入力された案内先までの経路を生成する経路生成部112と、周囲の空間形状を認識する環境認識部113と、被案内者を特定する案内対象検出部114と、この案内対象検出部114によって特定された被案内者の歩行状態を検出する歩行状態検出部115と、環境認識部113によって認識された周囲の空間形状および歩行状態検出部115によって検出された歩行状態に応じて、経路生成部112によって生成された経路に沿って走行するように、走行部110の駆動制御を行う走行制御部160を含む制御部116とを備え、歩行状態検出部115によって検出された歩行状態に応じて、被案内者との距離が制御部116に予め設定した所定距離以上離れないように適宜走行部110の速度制御が実行される。
このように、特許文献1の案内ロボットでは、被案内者との距離が所定以上にならないよう適宜速度制御が実行される。
また、特許文献2にて開示された携帯荷物自動搬送車は、多様な目的、能力を持った利用者に対応し、かつ予期しない不意の行動に対応することができる。図10は特許文献2の携帯荷物自動搬送車の概略構成図である。携帯荷物を積載可能とした搬送車201に、複数の搬送ルートを記憶し信号の制御、演算を行う中央処理部202、搬送車201の駆動制御203、操作盤204、搬送中に搬送車201に指令を与える操作器205、搬送車201と操作器205間の張力検知装置206、プリペイドカード読取器207、移動距離を積算する距離計208、規定範囲検知用受信器209を搭載している。搬送途中において、リモコン205と搬送車201との間の張力を張力検知装置206で検知することにより、搬送車201と利用者210との距離を一定に保つことが可能である。
このように、特許文献2の携帯荷物自動搬送車では、リモコンと搬送車との間の張力を検出することで利用者との距離を一定に保っている。
また特許文献3にて開示された案内用移動車によれば、被案内者の歩行速度に合わせた案内を実現できる。図11は特許文献3の案内用移動車の外観図である。指定された行き先に向かって自動走行する移動車本体301と、先端部に道先案内用の取っ手305を備えるとともに基端部が移動車本体301に回動自在に支持された案内アーム302と、この案内アーム302に軸方向に加わる荷重を検出する軸力センサ306と、移動車本体301の上に設定された座標を基準にして案内アーム302の延びる方向を検出する角度センサと、この角度センサの出力および軸力センサ306の出力に応じて移動車本体301の走行速度を制御する速度制御手段とを備えている。案内アームの旋回角度と軸力センサの力を検出し、被案内者の歩行速度に合わせた案内を実現している。
このように、特許文献3の案内用移動車は、移動車本体の走行速度と被案内者の歩行速度とを一致させるような制御をしている。
特開2003−340764号公報(第11頁、図1) 特開平6−242823号公報(第4頁、図1) 特開平5−282037号公報(第4頁、図1)
しかしながら従来技術では以下のような問題があった。
特許文献1に記載された発明では、歩行状態検出部によって検出された歩行状態に応じて、被案内者との距離が制御部に予め設定した所定距離以上離れないように適宜走行部の速度制御が実行されるが、案内ロボットと被案内者とが接近しすぎるか否かを制御しておらず、被案内者の歩行を妨げる恐れがあった。
特許文献2に記載された発明においては、リモコンと搬送車との間の張力を張力検知装置で検知することにより、搬送車と利用者の距離を一定に保つことができるが、不測の事態、例えば利用者が前方につまずいた場合、張力が小さくなって搬送車が速度を上げ、利用者が危険な状態になる恐れがあった。
特許文献3に記載された発明においては、案内アームの旋回角度と軸力センサの力を検出し、被案内者の歩行速度に合わせた案内を実現しているが、不測の事態、例えば利用者が前方につまずいた場合、案内アームの起立角、旋回角が許容範囲内で力が大きくなり、移動車が速度を上げ、被案内者が危険な状態になる恐れがあった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、使用者が誘導装置をハンドルやグリップで把持した状態で誘導を行う誘導装置において、使用者の足底反力、関節角度の運動を直接計測し、誘導装置の制御に適用することで、使用者の運動を妨げることなく、目的地まで安全に誘導できる誘導装置および誘導装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、回転車輪を有する台車部と、前記回転車輪を駆動する駆動部と、前記台車部に取付けられたポールと、使用者の力操作を検出する力操作検出手段と、障害物を検出する障害物検出手段と、前記台車部の位置を検出する位置検出手段と、前記駆動部を制御する制御部と、前記台車部と前記使用者との距離を計測する距離計測手段と、前記使用者が前記ポールの先端のグリップ部を把持する力を計測する把持力計測手段と、目的地を入力する目的地入力手段と、を備えた誘導装置において、前記使用者の足底に足底反力を計測する足底反力計測手段を備え、前記使用者の股関節および膝関節に関節角度を計測する関節角度計測手段を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記足底反力計測手段は、計測した足底反力を無線によって前記制御部に送信することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記関節角度計測手段は、計測した関節角度を無線によって前記制御部に送信することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記制御部は、前記台車部と前記使用者との距離と、前記使用者が前記グリップ部を把持する力と、前記台車部が前記使用者を引く力とを基に、前記駆動部を制御して前記台車部を目的地まで移動させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記制御部は、前記使用者の足底反力と、前記使用者の股関節、膝関節の関節角度と、前記使用者の大転子から膝関節までの長さと、前記使用者の膝関節から外踝までの長さとを基に、前記使用者の重心位置を計算し、前記重心位置によって前記台車部の速度を変更、または停止させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記足底反力計測手段は、少なくとも前記使用者の足底の踵部と足尖部に配置されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、前記制御部は、前記足底反力計測手段による計測値を基に、前記使用者の足底反力が踵部から接地しているか否かを判断し、踵部から接地している場合には正常と判断して前記台車部の移動を継続し、踵部から接地していない場合には異常と判断して前記台車部を停止させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、回転車輪を有する台車部と、前記回転車輪を駆動する駆動部と、前記台車部に取付けられたポールと、使用者の力操作を検出する力操作検出手段と、障害物を検出する障害物検出手段と、前記台車部の位置を検出する位置検出手段と、前記駆動部を制御する制御部と、前記台車部と前記使用者との距離を計測する距離計測手段と、前記使用者が前記ポールの先端のグリップ部を把持する力を計測する把持力計測手段と、目的地を入力する目的地入力手段と、を備えた誘導装置の制御方法において、前記使用者の足底に足底反力計測手段を設けて足底反力を計測し、前記使用者の股関節および膝関節に関節角度計測手段を設けて関節角度を計測することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、前記足底反力計測手段によって計測した足底反力を無線によって前記制御部に送信することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、前記関節角度計測手段によって計測した関節角度を無線によって前記制御部に送信することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、前記台車部と前記使用者との距離と、前記使用者が前記グリップ部を把持する力と、前記台車部が前記使用者を引く力とを基に、前記駆動部を制御して前記台車部を目的地まで移動させることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、前記使用者の足底反力と、前記使用者の股関節、膝関節の関節角度と、前記使用者の大転子から膝関節までの長さと、前記使用者の膝関節から外踝までの長さとを基に、前記使用者の重心位置を計算し、前記重心位置によって前記台車部の速度を変更、または停止させることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、前記足底反力計測手段を少なくとも前記使用者の足底の踵部と足尖部に配置して足底反力を計測することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、前記足底反力計測手段による計測値を基に、前記使用者の足底反力が踵部から接地しているか否かを判断し、踵部から接地している場合には正常と判断して前記台車部の移動を継続し、踵部から接地していない場合には異常と判断して前記台車部を停止させることを特徴とする。
請求項1ならびに請求項8に記載の発明によると、使用者の足底反力、股関節、膝関節の関節角度を直接計測し、誘導装置の制御に適用することで、使用者が違和感を抱くことなく、目的地まで安全に誘導することができる。
請求項2、3ならびに請求項9、10に記載の発明によると、使用者の足底反力、股関節、膝関節の関節角度を計測するための配線を省略することができ、誘導中に使用者が配線に足を取られて転倒するといった事故を防止できる。
請求項4ならびに請求項11に記載の発明によると、各種計測手段による計測結果を総合的に誘導装置の制御に適用することで、誘導装置の速度を適切に制御し、使用者を目的地まで安全に誘導することができる。
請求項5ならびに請求項12に記載の発明によると、使用者の股関節、膝関節の関節角度を基に使用者の重心位置を計算し、誘導装置と使用者の重心位置(身体位置)との距離をある一定の範囲以内に保つ等の誘導装置の制御に適用することで、使用者を目的地まで安全に誘導することができる。
請求項6ならびに請求項13に記載の発明によると、使用者の足底反力を計測することで、踵部から接地しているか否かを確認することができる。
請求項7ならびに請求項14に記載の発明によると、使用者の足底反力が踵部から接地している場合、正常と判断して誘導装置の制御を継続するとともに、踵部から接地していない場合、異常と判断して誘導装置を停止することで、使用者の安全を確保することができる。
本発明の誘導装置のシステム構成を示す図 本発明の誘導装置の制御部のフローを示す図 本発明の障害物検出手段の配置を示す図 本発明の距離計測手段の計測方法を示す図 本発明のグリップ部の把持力検出手段の配置の一例を示す図 本発明の使用者の重心位置の計算方法を説明する図 本発明の足底反力計測手段の足底における配置例を示す図 歩行周期と股・膝・足関節角度の関係を示す図 特許文献1の案内ロボットの構成図 特許文献2の携帯荷物自動搬送車の概略構成図 特許文献3の案内用移動者の外観図
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
本発明の第1実施例の誘導装置について図1に基づいて説明する。図1は、本発明の誘導装置のシステム構成を示す図である。1は台車部2に取付けられた回転車輪、2は台車部、3は台車部2に取付けられたポール、4はポール3の先端にあるグリップ部、5は台車部2と使用者13との距離を計測する距離計測手段、6は障害物検出手段、7は台車部2の位置を検出する位置検出手段、8は使用者13の力操作を検出する力操作検出手段、9は使用者13がグリップ部4を把持する力を計測する把持力計測手段、10は目的地を入力する目的地入力手段、11は制御部、12は駆動部、13は使用者、14は誘導装置、15は使用者13の足底反力を計測する足底反力計測手段、16は使用者13の股関節、膝関節の関節角度を計測する関節角度計測手段である。また、図示しない誘導装置の操作をオン・オフできる操作スイッチをグリップ部4に備えている。使用者は誘導装置の操作前に操作スイッチをオン、操作後に操作スイッチをオフにする必要がある。
本発明が従来技術と異なる部分は、使用者の足底反力を計測する足底反力計測手段と、使用者の股関節、膝関節の関節角度を計測する関節角度計測手段を備えた部分である。
このような構成をとることにより、使用者の踵接地のタイミングを検出し、股関節、膝関節の関節角度より使用者の重心位置を計算することで使用者の歩行速度が分かり、誘導装置の制御に適用することができる。
本発明の誘導装置の制御方法について図に基づいて説明する。図2は、制御部11での制御フローを示す図である。以下、順番に説明する。
まず誘導装置の進行方向に障害物がないか確認を行う(図2のステップ1)。
図3(a)、(b)は障害物検出手段6の配置を示す図である。赤外線レーザ光、超音波等を投光し、反射光、反射波等が戻ってくるまでの時間を基に、前方に障害物があるか否かを検出する。図3(a)に示すように、台車部2に複数個のセンサを配置した場合、水平・垂直方向に配置されたセンサを用いて、台車部2の前方の水平・垂直方向に障害物があるか否かを検出し、障害物情報を制御部11へ送信する。また、図3(b)に示すように、水平・垂直方向をスキャンする1個のセンサを台車部2に取付けて、障害物を検出してもよい。制御部11は、障害物検出手段6より送信される障害物情報に応じ台車部のルートを変更する。制御部11は、前方に障害物があるとき、図示しない操舵輪を例えば5°間隔で左右に回転させることで台車部2を回転させて、障害物がない方向を探索し、障害物がない方向へ台車部を誘導する。制御部11は、全周360°に障害物があるとき、前方に進むことができないと判断し、台車部2を停止させる。
続いて誘導装置の台車部と使用者との距離が上限値を超えていないか確認する(図2のステップ2)。
図4は距離計測手段5の計測方法を示す図である。台車部2の後方に赤外線レーザ光、超音波等を利用したセンサを配置し、障害物検出手段と同様に、センサから赤外線レーザ光、超音波等を投光し、反射光、反射波等が戻ってくるまでの時間を基に、台車部と操作者の腹部との距離を計測し、距離情報を制御部へ送信する。使用者の体格(腕、脚の長さ)に応じ、使用者毎の距離を図示しない使用者条件入力手段(操作メニュやスイッチ等)により設定する。制御部は、歩行中に使用者の腹部が揺動することを考慮し設定距離を基に、(設定距離+α)(ただしαは正の実数)を距離の上限値とする。制御部11は、以下の処理を実施する。
(1)台車部と使用者の腹部との距離が上限値以下のとき(通常時)
台車部と使用者との距離に応じ台車部の速度を変更する。距離が設定距離以上の場合は、現在の距離と設定距離との差に応じ台車部の速度を遅くし、距離が設定距離以下の場合は、現在の距離と設定距離との差に応じ台車部の速度を速くする。
(2)台車部と使用者の腹部との距離が上限値以上のとき(異常時)
使用者が疲労してきていると判断し、台車部を停止させる。
続いて力操作検出手段8による、使用者と台車の間で作用する力の大きさの確認ついて説明する(図2のステップ3)。力操作検出手段8は、使用者13が台車から引かれているか、逆に台車が使用者13から押されているかを検出し、力操作検出手段情報を制御部11へ送信する。使用者に予め試用してもらう等し、使用者毎の把持力を図示しない使用者条件入力手段(操作メニュやスイッチ等)により設定する。制御部は、使用者が台車部を引っぱりすぎたり、押しすぎたりしないように、(把持力+β)(ただしβは正の実数)を力操作検出手段によって検出する「押される力」の上限値とし、(把持力×(−1)−β)を「引かれる力」の下限値とする。制御部11は、以下の処理を実施する。
(1)台車部と使用者の腹部との距離が上限値以下、かつ台車部の前方に障害物がないとき(通常時)
力操作検出手段が押されている力に応じ台車部の速度を変更する。力操作検出手段により検出した力が、押される力の上限値以下、かつ引かれる力の下限値以上のとき、現在の把持力と設定した上限値との差に応じ台車部の速度を速くする。
ただし、現在の力操作検出手段により検出した力が、押される力の上限値以上、または引かれる力の下限値以下のとき、台車部を停止させる。
(2)上記(1)以外のとき(異常時)
台車部を停止させる。
続いてグリップ部の把持力について確認する(図2のステップ4)。
図5はグリップ部4の把持力計測手段9の配置の一例を示す図である。台車部の速度が遅い場合、使用者に把持力計測手段を強く握ってもらうことにする。グリップ部4に備えられた把持力検出手段は、使用者がグリップ部を把持する力を計測し、把持力情報を制御部へ送信する。使用者の握力に応じ、使用者毎の把持力を図示しない使用者条件入力手段(操作メニュやスイッチ等)により設定する。制御部11は、使用者毎の握力を基に、(把持力+γ)(ただしγは正の実数)を把持力の上限値とする。
以上の処理を踏まえ、制御部11は以下の処理を実施する(図2のステップ5)。
(1)台車部と使用者の腹部との距離が上限値以下、かつ台車部の前方に障害物がないとき(通常時)
使用者の把持力に応じ台車部の速度を変更する。現在の把持力が設定した把持力以上の場合、現在の把持力と設定した把持力との差に応じ台車部の速度を速くする。使用者の把持力が設定した把持力以下の場合、現在の把持力と設定した把持力との差に応じ台車部の速度を遅くする。ただし、現在の把持力が上限値以上のとき、台車部の速度は変更しない。
(2)上記以外のとき(異常時)
台車部を停止させる。
続いて制御部11以外の部位の働きについて説明する。
まずポール3に設けられた目的地入力手段10について説明する。目的地入力手段では操作メニュや音声入力等を用いて、目的地を入力することができる。目的地の設定は、使用者が実施する。
続いて台車部に備えられた位置検出手段7について説明する。位置検出装置は、衛星航法(GPS:Global Positioning System)及び自律航法装置により、絶対位置及び相対位置を検出し、台車部2の位置を割り出し、台車部の位置情報、目的地までのルートを制御部11へ送信する。
以下では、本発明の特徴である、使用者の足底反力を計測する足底反力計測手段と、使用者の股関節、膝関節の関節角度を計測する関節角度計測手段によって使用者の重心位置を求め、重心の移動に応じて誘導装置の移動を制御する点について説明する。
図6は誘導装置の使用者の重心位置の計算方法を説明する図である。予め使用者の大転子から膝関節までの長さと膝関節から外踝までの長さを計測し、図示しない使用者条件入力手段(操作メニュやスイッチ等)により設定しておく。
大転子から膝関節までの長さをLh、膝関節から外踝までの長さをLk、股関節角度をθh、膝関節角度をθkとし、使用者の重心位置のX座標が大転子に一致していると仮定する。
股関節角度、膝関節角度を関節角度計測手段によって計測する。
1.踵部の足底反力検出手段により踵接地のタイミングを検出し、踵接地時における外踝のX座標を式(1)で計算し、X座標の初期値X0とする。
2.大転子の位置Xを式(2)で計算する。
3.式(2)に基づき、使用者の重心位置の座標(大転子の座標)のX座標が逐次計算できるので、このX座標に追従する速度V0で誘導装置を制御する。誘導装置の制御周期をδTとすると速度V0は式(3)で計算する。
4.歩数が進むごとに、X座標に上記で計算した歩幅を加算する。
5.上記1〜4を繰り返す。
以上より、制御部11が、式(4)に示すように台車部の速度Vを実時間で計算し、駆動部12を制御することで、台車部2を目的地まで移動させる。
ここで、
0:制御周期毎に式(3)で計算される値
0:使用者毎の台車部と使用者との推奨距離(設定値)
d:現在の台車部と使用者との距離
0:使用者毎の推奨把持力(設定値)
G:現在の使用者の把持力
0:使用者毎の引く力(設定値)
F:現在の使用者を引く力
1,G2,G3>0:ゲイン
である。使用者が誘導装置を初めて使用するとき、上記Vmax、V0、d0、G0、およびF0は図示しない使用者条件入力手段(操作メニュやスイッチ等)により設定する。
このように、使用者の足底反力、股関節、膝関節の関節角度を直接計測し、誘導装置の制御に適用することで、使用者が違和感を抱くことなく、目的地まで安全に誘導することができる。
また、制御部11は使用者の股関節、膝関節の関節角度を基に使用者の重心位置が計算できるので、誘導装置と使用者の重心位置(身体位置)との距離をある一定の範囲以内に保つ等の誘導装置の制御に適用できる。また重心位置の変化がある閾値以下の場合は異常(使用者が移動していない)と判断し、誘導装置を停止させることができる。
なお、関節角度計測手段および足底反力検出手段は、計測した使用者の股関節、膝関節の関節角度、使用者の足底反力を無線によって制御部11に送信する。こうした構成により使用者と台車部との間の配線をなくし、使用者が配線に足を取られて転倒する恐れをなくし安全性を確保している。
以下では、本発明の第2実施例について説明する。本実施例では、使用者の歩容の変化に合わせて誘導装置の移動を制御する。
誘導装置の構成は図1と同様なので、説明は省略する。
図7(a)は足底反力計測手段15を使用者の足底の踵部と足尖部に配置した例を示す図である。使用者の足底反力を足底反力計測手段15により計測することで、踵部から接地し、足尖離地となっているか否かを確認することができる。図7(a)は一例であり、使用者の足底に足底反力計測手段を3個以上配置してもよい。
図8は歩行周期と股・膝・足関節角度の関係を示す図である。歩行周期の位相は、踵接地、足底接地、立脚中期、踵離地、足尖離地、遊脚初期、および遊脚後期から構成され、各位相に応じて股関節、膝関節、足関節の屈曲・伸展運動が繰り返される。
1.踵接地
・股関節 最大屈曲位となり以後伸展していく
・膝関節 ほぼ完全に伸展し以後屈曲していく
・足関節 背屈位から底屈していく
2.足底接地
・股関節 伸展していく
・膝関節 屈曲していく
・足関節 底屈位(約10°)となる
3.立脚中期
・股関節 伸展していく
・膝関節 立脚期での最大屈曲位(約20°)となる
・足関節 背屈していく
4.踵離地
・股関節 最大伸展位(約10°)となる
・膝関節 伸展から屈曲していく
・足関節 最大底屈位(約10°)となり以後は底屈していく
5.足尖離地
・股関節 屈曲していく
・膝関節 屈曲していく
・足関節 最大底屈位(約20°)となる
6.遊脚初期
・股関節 加速しながら屈曲していく
・膝関節 最大約60°まで屈曲していく
・足関節 背屈していく
7.遊脚後期
・股関節 減速しながら屈曲していく
・膝関節 伸展していく
・足関節 背屈位を保つ
例えば、少なくとも図7(b)に示すように足底反力計測手段を踵部、MP関節外側部、足尖部に配置すると、制御部11は使用者の歩容を確認しながら誘導装置を制御できる。
また、制御部11は足底反力計測手段15の検出信号より、使用者が踵部から接地しているか否かが分かるので、踵部から接地している場合は通常通り誘導装置を制御し、踵部から接地していない場合は異常と判断し、誘導装置を停止させることで、使用者の安全を確保することができる。
使用者を目的地まで安全に誘導することができるので、歩行訓練等のリハビリテーションやトレーニングという用途にも適用できる。
1 回転車輪
2 台車部
3 ポール
4 グリップ部
5 距離計測手段
6 障害物計測手段
7 位置検出手段
8 力操作検出手段
9 把持力計測手段
10 目的地入力手段
11 制御部
12 駆動部
13 使用者
14 誘導装置
15 足底反力計測手段
16 関節角度計測手段
101 案内ロボット
110 走行部
111 入出力部
112 経路生成部
113 環境認識部
114 案内対象検出部
115 歩行状態検出部
116 制御部
117 指示部
1100 駆動輪
1101 モータ
1102 エンコーダ
1110 タッチパネル
1111 マイク
1112 音声認識部
1113 音声合成部
1114 スピーカ
1120 データベース
1130 環境認識センサ
1130a レーザレーダ
1130b 超音波センサ
1140 カメラ
1160,1160a 走行制御部
201 搬送車
202 中央処理部
203 駆動制御部
204 操作盤
205 操作器
206 張力検知装置
207 プリペイドカード読取器
208 距離計
209 規定範囲検知用受信器
301 移動車本体
302 案内アーム
304 操作パネル
305 取っ手
306 軸力センサ
307 支持部

Claims (14)

  1. 回転車輪を有する台車部と、前記回転車輪を駆動する駆動部と、前記台車部に取付けられたポールと、使用者の力操作を検出する力操作検出手段と、障害物を検出する障害物検出手段と、前記台車部の位置を検出する位置検出手段と、前記駆動部を制御する制御部と、前記台車部と前記使用者との距離を計測する距離計測手段と、前記使用者が前記ポールの先端のグリップ部を把持する力を計測する把持力計測手段と、目的地を入力する目的地入力手段と、を備えた誘導装置において、
    前記使用者の足底に足底反力を計測する足底反力計測手段を備え、
    前記使用者の股関節および膝関節に関節角度を計測する関節角度計測手段を備えたことを特徴とする誘導装置。
  2. 前記足底反力計測手段は、計測した足底反力を無線によって前記制御部に送信することを特徴とする請求項1に記載の誘導装置。
  3. 前記関節角度計測手段は、計測した関節角度を無線によって前記制御部に送信することを特徴とする請求項1に記載の誘導装置。
  4. 前記制御部は、前記台車部と前記使用者との距離と、前記使用者が前記グリップ部を把持する力と、前記台車部が前記使用者を引く力とを基に、前記駆動部を制御して前記台車部を目的地まで移動させることを特徴とする請求項1に記載の誘導装置。
  5. 前記制御部は、前記使用者の足底反力と、前記使用者の股関節、膝関節の関節角度と、前記使用者の大転子から膝関節までの長さと、前記使用者の膝関節から外踝までの長さとを基に、前記使用者の重心位置を計算し、前記重心位置によって前記台車部の速度を変更、または停止させることを特徴とする請求項1に記載の誘導装置。
  6. 前記足底反力計測手段は、少なくとも前記使用者の足底の踵部と足尖部に配置されることを特徴とする請求項1に記載の誘導装置。
  7. 前記制御部は、前記足底反力計測手段による計測値を基に、前記使用者の足底反力が踵部から接地しているか否かを判断し、踵部から接地している場合には正常と判断して前記台車部の移動を継続し、踵部から接地していない場合には異常と判断して前記台車部を停止させることを特徴とする請求項6に記載の誘導装置。
  8. 回転車輪を有する台車部と、前記回転車輪を駆動する駆動部と、前記台車部に取付けられたポールと、使用者の力操作を検出する力操作検出手段と、障害物を検出する障害物検出手段と、前記台車部の位置を検出する位置検出手段と、前記駆動部を制御する制御部と、前記台車部と前記使用者との距離を計測する距離計測手段と、前記使用者が前記ポールの先端のグリップ部を把持する力を計測する把持力計測手段と、目的地を入力する目的地入力手段と、を備えた誘導装置の制御方法において、
    前記使用者の足底に足底反力計測手段を設けて足底反力を計測し、
    前記使用者の股関節および膝関節に関節角度計測手段を設けて関節角度を計測することを特徴とする誘導装置の制御方法。
  9. 前記足底反力計測手段によって計測した足底反力を無線によって前記制御部に送信することを特徴とする請求項8に記載の誘導装置の制御方法。
  10. 前記関節角度計測手段によって計測した関節角度を無線によって前記制御部に送信することを特徴とする請求項8に記載の誘導装置の制御方法。
  11. 前記台車部と前記使用者との距離と、前記使用者が前記グリップ部を把持する力と、前記台車部が前記使用者を引く力とを基に、前記駆動部を制御して前記台車部を目的地まで移動させることを特徴とする請求項8に記載の誘導装置の制御方法。
  12. 前記使用者の足底反力と、前記使用者の股関節、膝関節の関節角度と、前記使用者の大転子から膝関節までの長さと、前記使用者の膝関節から外踝までの長さとを基に、前記使用者の重心位置を計算し、前記重心位置によって前記台車部の速度を変更、または停止させることを特徴とする請求項8に記載の誘導装置の制御方法。
  13. 前記足底反力計測手段を少なくとも前記使用者の足底の踵部と足尖部に配置して足底反力を計測することを特徴とする請求項8に記載の誘導装置の制御方法。
  14. 前記足底反力計測手段による計測値を基に、前記使用者の足底反力が踵部から接地しているか否かを判断し、踵部から接地している場合には正常と判断して前記台車部の移動を継続し、踵部から接地していない場合には異常と判断して前記台車部を停止させることを特徴とする請求項13に記載の誘導装置の制御方法。
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