JP2010213468A - 電力制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】自然エネルギーを用いて発電された電力を好適な条件で売電することができる電力制御システムを提供する。
【解決手段】自然エネルギーを用いて発電する発電部1と、電力を蓄電する蓄電器BATと、外部から取得したデータによって示される電力会社に対する電力の売値が該電力会社からの買値以下である場合には発電部で発電された電力を蓄電器に蓄え、電力会社に対する電力の売値が該電力会社からの買値を超える場合には発電部で発電された電力を売電するように制御する電力制御装置7を備える。
【選択図】図1
【解決手段】自然エネルギーを用いて発電する発電部1と、電力を蓄電する蓄電器BATと、外部から取得したデータによって示される電力会社に対する電力の売値が該電力会社からの買値以下である場合には発電部で発電された電力を蓄電器に蓄え、電力会社に対する電力の売値が該電力会社からの買値を超える場合には発電部で発電された電力を売電するように制御する電力制御装置7を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、自然エネルギーを用いて発電された電力を制御する電力制御システムに関し、特に発電された電力の売買を制御する技術に関する。
近年、例えばCO2の排出などによる環境負荷を軽減するために、太陽光、風力、バイオマスまたは地熱などといった自然エネルギーを用いた発電が注目されている。
図2は、自然エネルギーとして太陽光を用いた従来の住宅用の電力制御システムの一例を示す図である。太陽光パネルで発電された直流電力は、インバータ2’によって交流電力に変換され、発電量が発電積算電力量計(以下、「発電WHM」という)3で計測された後に宅内家電機器に供給される。宅内家電機器で消費できない余剰分は、売電積算電力量計(以下、「売電WHM」という)4で計測された後に電力会社に売電される。
一方、太陽光パネル1による発電量のみでは宅内家電機器での消費に不足する場合には、電力会社からの電力が、買電積算電力量計(以下、「買電WHM」という)5で計測された後に宅内家電機器に送られる(買電が行われる)。なお、この明細書では、「電力会社」とは、電気事業法に規定する一般電気事業者を言う。
このような電力制御システムに関連する技術として、例えば、特許文献1は、潮流判別回路無しで受電、送電の電力量を計測することができる電子式潮流電力量計を開示している。
この電子式潮流電力量計は、電圧入力信号から得られるデジタル信号と電流入力信号から得られるデジタル信号とを乗算する乗算回路と、この乗算回路の出力を累積加減算してキャリー出力、ボロー出力を出力する累積加減算器と、キャリー出力の数およびボロー出力の数に応じて受電および送電の電力を計測する計測手段と、この計測手段で計測された受電電力を表示する第1の表示部と、計測手段で計測された送電電力を表示する第2の表示部を備えている。
しかしながら、上述した従来の電力制御システムでは、太陽光パネルで発電された電力のうち、宅内家電機器で消費できない余剰分は電力会社に売電されるが、売電時の電力の単価は、季節および時間帯、経済環境、または、その他の要因によって変動する。そこで、自然エネルギーを用いて発電された電力を、該電力の発電者に好適な条件で電力会社に売電することができる電力制御システムの開発が望まれている。
本発明の課題は、自然エネルギーを用いて発電された電力を好適な条件で売電することができる電力制御システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の発明の電力制御システムは、自然エネルギーを用いて発電する発電部と、電力を蓄電する蓄電器と、外部から取得したデータによって示される電力会社に対する電力の売値が該電力会社からの買値以下である場合には発電部で発電された電力を蓄電器に蓄え、電力会社に対する電力の売値が該電力会社からの買値を超える場合には発電部で発電された電力を売電するように制御する電力制御装置とを備えたことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、電力制御装置は、発電部で発電された電力によって運転される負荷の消費電力が発電部で発電された電力以上である場合には、蓄電器に蓄えられた電力を負荷に供給するように制御することを特徴とする。
第1の発明によれば、電力会社に対する電力の売値が買値以下である場合には発電された電力を蓄電器に蓄え、電力会社に対する電力の売値が買値を超える場合には発電された電力を売電するので、自然エネルギーを用いて発電された電力をユーザに好適な、つまり有利な条件で売電することができる。
また、第2の発明によれば、負荷の消費電力が発電された電力以上である場合には、電力会社に対する電力の売値が買値以下の状態で蓄電器に蓄えられた電力を負荷に供給するので、自然エネルギーを用いて発電された電力を有効に活用することができる。その結果、電力会社からの買電を抑えることができるので、環境負荷の軽減にも寄与する。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る電力制御システムの構成を示すブロック図である。なお、以下では、背景技術の欄で説明した従来の電力制御システムの構成要素と同一または相当する構成要素には、背景技術の欄で使用した符号と同一の符号を付して説明する。
この実施例1に係る電力制御システムは、太陽光パネル1、電力生成装置2、発電WHM3、売電WHM4、買電WHM5、蓄電積算電力量計(以下、「蓄電WHM」という)、蓄電器BAT、電力制御装置7および負荷Lを備えている。
太陽光パネル1は、本発明の発電部に対応し、太陽光を電気に変換(光電変換)する。この太陽光パネル1における光電変換により得られた直流電力は、電力生成装置2に送られる。なお、本発明に係る電力制御システムの発電部としては、太陽光パネル1に限らず、例えば、風力、バイオマスまたは地熱などといった自然エネルギーを用いた発電装置を使用することができる。
電力生成装置2は、直流電力を交流電力に変換するインバータの機能と、交流電力を商用電源の周波数および電圧に一致させる系統連係機能を備えたパワーコンディショナにより構成されている。この電力生成装置2で生成された交流電力は、発電電力として発電WHM3に送られる。
なお、電力生成装置2で生成される交流電力の電圧は、売電時に電力会社に送電できるように、電力会社から送られてくる商用電力の電圧より若干高くなるように制御されている。
発電WHM3は、電力生成装置2から送られてくる発電電力を通過させて電力ラインPLに出力するとともに、発電電力の電力量を計測し、発電電力量として電力制御装置7に送る。電力ラインPLは、発電WHM3の出力端、買電WHM5の出力端および負荷Lを相互に接続している。
売電WHM4は、発電WHM3から、電力ラインPL、電力制御装置7および電力サブラインPLAを経由して送られてくる発電電力を電力会社に売電する際の電力量を計測する。この売電WHM4で計測された電力量は、売電電力量として電力制御装置7に送られる。
買電WHM5は、電力会社から送られてくる電力を通過させて電力ラインPLに出力するとともに、買電電力の電力量を計測し、買電電力量として電力制御装置7に送る。
蓄電WHM6は、発電WHM3から、電力ラインPL、電力制御装置7および電力サブラインPLBを経由して送られてくる発電電力を蓄電器BATに蓄える際の電力量を計測する。この蓄電WHM6で計測された電力量は、蓄電電力量として電力制御装置7に送られる。
電力制御装置7は、データ取得部11、制御部12および切替部13を備えている。データ取得部11は、外部の例えばエネルギー管理サービスプロバイダに設置されたサーバからインターネットなどのネットワーク(いずれも図示は省略する)を介して、電力会社からの電力の買値PAおよび電力会社に対する電力の売値PBを表すデータを取得し、制御部12に送る。
制御部12は、発電WHM3から送られてくる発電電力量、買電WHM5から送られてくる買電電力量、売電WHM4から送られてくる売電電力量、蓄電WHM6から送られてくる蓄電電力量、データ取得部11から送られてくる買値をPAおよび売値PBを表すデータおよび負荷Lから送られてくる消費電力信号(詳細は後述する)に基づき電力を制御するための種々の処理を実行する。
この制御部12は、本発明に直接に関係する機能としては、発電WHM3から送られてくる発電電力量、データ取得部11から送られてくる買値PAおよび売値をPBを表すデータおよび負荷Lから送られてくる消費電力信号に基づき、電力の供給先および供給元を切り替えるための切替制御信号を生成し、切替部13に送る。この制御部12で行われる処理の詳細は後述する。
切替部13は、例えば、制御部12から送られてくる切替制御信号に応じて切り替えられる切替スイッチから構成されている。この切替部13の共通端子Cは、電力ラインPLが接続され、端子Aは、電力サブラインPLAおよび売電WHM4を介して電力会社に接続され、端子Bは、電力サブラインPLBおよび蓄電WHM6を介して蓄電器BATに接続されている。
蓄電器BATは、電力生成装置2から、発電WHM3、電力制御装置7の切替部13、電力サブラインPLBおよび蓄電WHM6を介して送られてくる発電電力を蓄える。また、この蓄電器BATは、蓄えた電力を、蓄電WHM6、電力サブラインPLBおよび電力制御装置7の切替部13を介して負荷Lに供給する。
負荷Lは、宅内家電機器などから構成されており、電力ラインPLから供給される電力によって動作する。この負荷Lは、自己の現在の消費電力を表す消費電力信号を電力制御装置7に送る。
次に、上記のように構成される実施例1に係る電力制御システムの動作を、電力制御装置7で行われる切替動作を中心に説明する。
まず、電力制御装置7は、電力生成装置2から発電WHM3を介して電力ラインPLに出力される発電電力が負荷Lの消費電力以上であるかどうかを調べる。
具体的には、電力制御装置7の制御部12は、買電WHM5から送られてくる現在の買電電力量がゼロかの判断を行う。この買電電力量がゼロかの判断の結果、買電電力量がゼロであれば、つまり発電電力量が消費電力量以上であれば、制御部12は、データ取得部11から買値PAおよび売値をPBを表すデータを取得し、売値PBと買値PAとを比較する。
この売値PBと買値PAとの比較の結果、売値PBが買値PA以上であれば、制御部12は、切替部13の共通端子Cを端子Aに接続させる切替制御信号を切替部13に送る。これにより、電力生成装置2から電力ラインPLに出力された発電電力は、切替部13、電力サブラインPLAおよび売電WHM4を介して電力会社に売電される。
一方、売値PBと買値PAとの比較の結果、売値PBが買値PAより小さければ、制御部12は、切替部13の共通端子Cを端子Bに接続させる切替制御信号を切替部13に送る。これにより、電力生成装置2から電力ラインPLに出力された発電電力は、切替部13、電力サブラインPLBおよび蓄電WHM6を介して蓄電器BATに送られて蓄電される。以上の動作により、太陽光パネル1で発電した電力が負荷Lで消費する電力より大きく、かつ、電力会社での買取価格が高価な場合は該電力会社に売電し、安価な場合は蓄電器BATに蓄電するという機能が実現されている。
また、この買電電力量がゼロかの判断の結果、買電電力量がゼロでなければ、つまり発電電力量が消費電力量より小さければ、制御部12は、データ取得部11から買値PAおよび売値をPBを表すデータを取得し、買値PAと蓄電器BATに蓄電した時点の買値PDとを比較する。この買値PAと買値PDとの比較の結果、買値PAが買値PD以下であれば、電力会社から買電WHM5を介して送られてくる電力が電力ラインPLを介して負荷Lに供給され、買電が行われる。
一方、買値PAと買値PDとの比較の結果、買値PAが買値PDより大きければ、制御部12は、切替部13の共通端子Cを端子Bに接続させる切替制御信号を切替部13に送る。これにより、蓄電器BATに蓄えられてくる電力が、蓄電WHM6、電力サブラインPLBおよび切替部13を介して電力ラインPLに出力されて負荷Lに供給される。
以上の動作により、太陽光パネル1で発電した電力が負荷Lで消費する電力をカバーできない場合に、電力会社から買電した価格が蓄電器BATに蓄電した時点の価格より安価な場合は、買電した電力を負荷Lに供給し、高価な場合は、蓄電器BATに蓄電されている電力を負荷Lに供給するという機能が実現されている。
以上説明したように、本発明の実施例1に係る電力制御システムによれば、電力会社に対する電力の売値PBが買値PA以下であれば発電された電力を蓄電器BATに蓄え、電力会社に対する電力の売値PBが買値PAより大きければ太陽光パネル1で発電された電力を売電するので、自然エネルギーを用いて発電された電力をユーザに好適な、つまり有利な条件で売電することができる。
また、負荷Lの消費電力が太陽光パネル1で発電された電力より大きい場合は、電力会社に対する電力の売値PBが買値PA以下の状態で蓄電器BATに蓄えられた電力を負荷Lに供給するので、自然エネルギーを用いて発電された電力を有効に活用することができる。その結果、電力会社からの買電を抑えることができるので、環境負荷の軽減にも寄与する。
本発明は、自然エネルギーを用いた発電を行う個人または企業などに備える電力制御システムに利用可能である。
1 太陽光パネル(発電部)
2 電力生成装置
3 発電WHM
4 売電WHM
5 買電WHM
6 蓄電WHM
7 電力制御装置
11 データ取得部
12 制御部
13 切替部
L 負荷
PL 電力ライン
PLA、PLB 電力サブライン
BAT 蓄電器
2 電力生成装置
3 発電WHM
4 売電WHM
5 買電WHM
6 蓄電WHM
7 電力制御装置
11 データ取得部
12 制御部
13 切替部
L 負荷
PL 電力ライン
PLA、PLB 電力サブライン
BAT 蓄電器
Claims (2)
- 自然エネルギーを用いて発電する発電部と、
電力を蓄電する蓄電器と、
外部から取得したデータによって示される電力会社に対する電力の売値が該電力会社からの買値以下である場合には前記発電部で発電された電力を前記蓄電器に蓄え、電力会社に対する電力の売値が該電力会社からの買値を超える場合には前記発電部で発電された電力を売電するように制御する電力制御装置と、
を備えたことを特徴とする電力制御システム。 - 前記電力制御装置は、前記発電部で発電された電力によって運転される負荷の消費電力が前記発電部で発電された電力以上である場合には、前記蓄電器に蓄えられた電力を前記負荷に供給するように制御することを特徴とする請求項1記載の電力制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009057439A JP2010213468A (ja) | 2009-03-11 | 2009-03-11 | 電力制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009057439A JP2010213468A (ja) | 2009-03-11 | 2009-03-11 | 電力制御システム |
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Family Applications (1)
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2009
- 2009-03-11 JP JP2009057439A patent/JP2010213468A/ja active Pending
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