JP2010213022A - 電力線通信装置 - Google Patents

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Yasuhiro Taniguchi
育宏 谷口
Masato Hirato
真人 平等
Hiroaki Hashigaya
浩昭 橋ケ谷
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Abstract

【課題】ノイズを検出するための検出回路を設けずに、信頼性の高い通信を行う電力線通信装置を提供する。
【解決手段】電力線2に電気的に接続された電力負荷1と、スイッチング信号を用いて電力負荷2を制御し、電力線3に通信データを送信する制御手段を備える電力線通信装置において、制御手段は、スイッチング信号の立ち上がり又はスイッチング信号の立ち下がりから所定時間の後に通信データを送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力線通信装置に関する。
電力を供給する電源線と、電源線からの電力により駆動するモータと、電源線にモータを制御する信号を送信する制御部と、ノイズ検出回路とを有し、モータのスイッチング制御により生じるノイズを検出し、制御信号の受信の精度を高める負荷制御装置が知られている。(特許文献1)
特開2006−270416号公報
しかしながら、従来の負荷制御装置はノイズを検出するための検出回路を必要とするため、当該検出回路分のコストがかかり、部品点数が増加するという問題があった。
そこで、本発明は、ノイズを検出するための検出回路を設けずに、信頼性の高い通信を行う電力線通信装置を提供する。
本発明は、周期的に発生するノイズを避けて通信データを送信する電力線通信装置によって上記課題を解決する。
本発明によれば、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりから所定時間を経過した後に、通信データを送信することで、当該スイッチング信号により生じるノイズを避けて通信データを送信し、信頼性の高い電力線通信を行うことができる。
発明の実施形態に係る電力線通信装置を示すブロック図である。 (a)図1のCPUからインバータに送信されるスイッチング信号を示す図 (b)スイッチング信号によるノイズを示す図 (c)CPU又はセルコントローラよりPLC回路に送信される信号を示す図 (d)PLC回路より電力線に送信される交流信号を示す図 図1の電力線通信装置における制御手順を示すフローチャートである。 発明の他の実施形態に係る組電池監視装置における制御手順を示すフローチャートである。
以下、発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
発明の実施形態に係る電力線通信装置の一例として、ハイブリッド車両や電気自動車等の車両用電池及び駆動モータと共に用いられる電力線通信装置を説明する。図1は、本実施形態に係る電力線通信装置を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電力線通信装置は、電力線3とインバータを介して電気的に接続される駆動モータ1と、駆動モータ1の電流、すなわちトルクを制御するインバータ2と、インバータ2に、PWM(Pulse Width Modulation)信号であるスイッチング信号を送信するCPU101とを備える。駆動モータ1は、バッテリ4からの電力により動作し、インバータ2は、PWM方式により駆動モータ1を制御し、CPU101は、インバータ2をスイッチングするPWM信号のデューティー比をアクセル開度や車速に応じて制御し、スイッチング信号をインバータ2に送信する。
バッテリ4は複数のセル電池を直列接続した組電池であって、セルコントローラ104は、バッテリ4に接続され、当該セル電池の電圧を検出しセル電池の状態を監視することで、バッテリ4の容量を監視する。CPU101は、セルコントローラ104に対して、セル電池の電圧を検出する指令を、複数のセル電池に接続される各セルコントローラ104のアドレスを含めて送信する。PLC回路102は、CPU101と電力線3に接続され、セル電池の電圧を検出する指令を含むデジタル信号をASK(Amplitude Shift Keying)変調により交流信号に変換し、インバータ2とバッテリ4に接続された電力線3に通信データを送信する。PLC回路103は、セルコントローラ104に接続され、PLC回路102から送信される当該交流信号を受信し、復調して、セルコントローラ104に送信する。セルコントローラ104は、PLC回路103からのデジタル信号を受信して、セル電池の電圧を検出する指令を受信する。そして、セルコントローラ104はセル電池の電圧を検出し、検出電圧を含むデータをデジタル信号でPLC回路103に送信する。PLC回路103は、当該デジタル信号をASK変調により交流信号に変換し、バッテリ4に接続された電力線3に送信する。PLC回路102は、PLC回路103より送信された交流信号を受信し、当該交流信号を復調し、CPU101へ送信する。CPU101は、PLC回路102からのデジタル信号を得て、セル電池の電圧を監視する。これにより、CPU101とセルコントローラ104の間で、通信データの送受信が行われる。
なお、PLC回路102及びPLC回路103は、ASK変調以外に、FSK(Frequency Shift Keying)変調、PSK(Phase Shift Kering)変調等の、各種変調方式を採用してもよい。
またCPU101は、セルコントローラ104から得たセル電池の電圧に応じて、バッテリ4の過充電及び過放電等を監視する。例えば、CPU101は、セル電池の電圧値よりバッテリ4の容量を把握して、バッテリ4の最大容量を超えそうな場合、バッテリ4への充電動作を制御しバッテリ4の過充電を防ぎ、また駆動モータの動作中にバッテリ4の容量が低容量の閾値より低くなった場合、アクセルによるモータ動作に制限をかけて、バッテリ4の過放電を防ぐ。
ところで、電力線通信装置において、CPU101がインバータ2をPWM方式で制御するためのスイッチング信号を送信する場合、当該スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりによるノイズが発生する。そして、バッテリ4と駆動モータ3を電気的に接続する電力線3により電力線通信をする場合、当該ノイズが、電力線3を通る交流信号に影響するため、CPU101とセルコントローラ104で行われる通信データの送受信が乱れてしまう。
そこで、本例の電力線通信装置は、スイッチング信号の立ち上がり又はスイッチング信号の立ち下がりにより生じるノイズを避けて通信データを送受信するため、スイッチング信号の立ち上がり又はスイッチング信号の立ち下がりから所定時間の後に交流信号を送信する。以下、図2及び3を参照しつつ、本例の電力線通信装置のおける通信データの送受信の制御を説明する。
図2は、本実施形態に係る電力線通信装置のCPU101からインバータ2へ送信されるスイッチング信号とCPU101とセルコントローラ104間で送受信される通信データを示す図であり、図3は、図1の電力線通信装置の制御手順を示すフローチャートである。
CPU101は、インバータ2に対して、図2の(a)に示すパルス波形を送信し、当該パルス波形がハイレベルの時に、インバータ2のスイッチング素子がON状態となり、当該パルス波形がローレベルの時に、インバータ2のスイッチング素子がOFF状態となる。ここで、スイッチング信号の周期をTsとする。図2の(b)は、スイッチング信号により生じるノイズを示しており、かかるノイズは、パルスの立ち上がり又は立ち下がりにより生じ、経時的に減衰する。本例のスイッチング信号は、図2の(a)に示すように、1周期(Ts)あたり、信号の立ち上がりと立ち下がりを少なくとも2回含む。ここで、ノイズが生じている期間をTaと、ノイズが生じていない期間をTbとし、スイッチング信号がハイレベルである部分をτとする。
図2の(c)は、図2の(b)の一点鎖線で描かれた円の期間に送信される通信データの拡大図であって、CPU101からPLC回路102へ送信されるデジタル信号または、セルコントローラ104からPLC回路103へ送信されるデジタル信号を示す。CPU101からPLC回路102へ送信されるデジタル信号は、セルコントローラ101にセル電池の電圧を検出されるためのコード、各セルコントローラ104に予め与えられているアドレス又は各セル電池の容量調整のために図示しない容量調整抵抗とセル電池による閉回路を形成するためのコード等を含む。セルコントローラ104からPLC回路103へ送信されるデジタル信号は、セル電池の検出電圧等を含む。CPU101又はセルコントローラ104から送信されたデジタル信号は、PLC102回路又はPLC回路103により、ASK変調され、図2の(d)に示す交流信号により、通信データとして、電力線3へ送信される。
バッテリ4からインバータに供給される電力は直流であるため、PLC回路102又はPLC回路103により送信される交流信号は当該直流と干渉しないが、当該交流信号は、図2の(b)及び(c)に示すように、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりによるノイズと干渉してしまうため、本例の電力線通信装置は、図2の(b)に示すように、一点鎖線の円で描かれた期間に、交流信号を送信する。なお、通信データは、ノイズ成分を有さない期間(周期Tb)に、送信されればよい。
次に、図3を参照して、ノイズ成分を有さない期間(周期Tb)に交流信号を送信する方法を説明する。
ステップS31において、CPU101は、セルコントローラ104にバッテリ4のセル電池の電圧を検出するための信号を送信するための制御を開始する。次に、CPU101は、インバータ2にスイッチング信号を送信し、そのスイッチング信号の立ち上がり又はスイッチング信号の立ち下がりから所定時間(C)が経過しているか否かを判断する(ステップS32)。
ここで、所定時間(C)は、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりからノイズを含む時間を示し、図2(b)に示す周期Taに相当する。スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりによるノイズは、インバータ回路のスイッチング素子をオン・オフ制御するための信号を起因として発生するものであり、スイッチング信号のパルス電圧等によりノイズ発生時間が異なる。そのため、本例の電力線通信装置にインバータ2及び駆動モータ1を接続し、CPU101からスイッチング信号を送信し、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりによるノイズの発生時間を予め測定することにより、所定時間(C)は設定される。なお、所定時間(C)は、必ずしもノイズが発生している時間のみを示すわけではなく、ノイズ発生時間に、ある程度の余裕を持たせるための時間を含めた時間としてもよい。
ステップS33にて、CPU101は、所定時間(C)内にスイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりを有するか否かを判定する。すなわち、CPU101はステップS32にてスイッチング信号の立ち上がりから所定時間(C)を計測する場合、スイッチング信号が、当該所定時間(C)の間に、スイッチング信号の立ち上がりの後のスイッチング信号の立ち下がり信号を含むか否かを判定する(ステップS33)。またCPU101は、ステップ32にてスイッチング信号の立ち下がりから所定時間(C)を計測する場合、スイッチング信号が、当該所定時間(C)の間に、スイッチング信号の立ち下がりの後のスイッチング信号の立ち上がり信号を含むか否かを判定する(ステップS33)。
そして、所定時間(C)内に、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりを有しない場合、CPU101は、PLC回路102を経由して、交流信号を送信し(ステップS34)、制御処理を終了する(ステップS35)。一方、所定時間(C)内に、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりを有する場合は、当該スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりから所定時間(C)を計測する。
これにより、CPU101は、交流信号を、図2の(b)に示す、ノイズを有さない周期Tbの間に送信できる。
なお、上記の図3の説明は、CPU101から通信データを送信する場合を説明したが、セルコントローラ104から通信データをCPU101へ送信する場合も、図3に示す、スイッチング信号から所定時間(C)が経過するか否の判定に応じて、通信データがセルコントローラから送信される。CPU101から送信されるスイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりのタイミングは、CPU101からセルコントローラ104に送信してもよく、またCPU101及びセルコントローラ104を制御するCPU(図示しない)により制御してもよい。
上記のように、本例の電力線通信装置は、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりから所定期間(C)の後に通信データを送信するため、ノイズを検出するセンサ等を設けずに、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりによるノイズを避けて電力線通信を行うことができる。本例において、CPU101又はセルコントローラ104から送信される通信データは、PLC回路102又はPLC回路103により交流信号に変調され、スイッチング信号のノイズが流れる電力線3に送信される。当該交流信号は、図2の(b)で示す、周期Tbの間に、電力線3を流れるため、上記ノイズの影響を受けない。そのため、本例は、CPU101とセルコントローラ104との間の電力線通信の信頼性を高め、CPU101及びセルコントローラ104等を精度よく制御できる。
また本例は、スイッチング信号の立ち上がりから所定時間(C)の間に、スイッチング信号の立ち下がりを含む場合は、当該スイッチング信号の立ち下がりから所定時間(C)の経過後に通信データを送信し、またスイッチング信号の立ち下がりから所定時間(C)の間に、スイッチング信号の立ち上がりを含む場合は、当該スイッチング信号の立ち上がりから所定時間(C)の経過後に通信データを送信する。スイッチング信号の立ち上がりから所定時間(C)の間にスイッチング信号の立ち下がりを含む場合は、スイッチング信号の立ち上がりから所定時間が経過したとしても、次の信号の立ち下がりによるノイズが発生しているため、通信データが電力線3に送信されると、通信データはノイズと干渉してしまう。かかる場合、本例は、信号の立ち下がりから所定期間(C)の後に、通信データを送信するため、通信データはノイズの影響を受けない。また、その逆のスイッチング信号の立ち下がりから所定時間(C)の間にスイッチング信号の立ち上がりを含む場合も同様に、本例は、信号の立ち上がりから所定期間(C)の後に、通信データを送信するため、通信データはノイズの影響を受けない。これにより、本例は、CPU101とセルコントローラ104との間で信頼性の高い電力線通信を実現できる。
また本例は、スイッチング信号の立ち上がりから所定期間(C)の間にスイッチング信号の立ち下がりを含まない場合は、当該スイッチング信号の立ち上がりから所定期間(C)の後に通信データを送信し、スイッチング信号の立ち下がりから所定期間(C)の間にスイッチング信号の立ち上がりを含まない場合は、当該スイッチング信号の立ち下がりから所定期間(C)の後に通信データを送信する。これにより、本例は、通信信号を、立ち上がりによるノイズと立ち下がりによるノイズの間のノイズを有さない期間に送信するため、電力線通信の通信精度を高め、信頼性の高い制御ができる。
また本例は、スイッチング信号の立ち上がりから所定時間(C)までに通信信号を送信する場合、スイッチング信号の立ち下がりの前に通信データを送信し、またスイッチング信号の立ち下がりから所定時間(C)までに通信信号を送信する場合、スイッチング信号の立ち上がりの前に通信データを送信する。これにより、本例において、通信データを送信する途中に、スイッチング信号が立ち上がる又は立ち下がることがないため、通信データの一部にノイズが重畳されず、確実に信頼性のある電力線通信を実現することができる。
また本例は、CPU101又はセルコントローラ104からPLC回路102又はPLC回路103を経由して送信される通信データの送受信周波数と、スイッチング信号の周波数との同期をとることにより、CPU101又はセルコントローラ104は、より通信データを送信するタイミングを容易に制御できる。ここで、通信データの送受信周波数とは、単位時間当たりの通信データ(図2の(c)及び(d)に示されるデータ)を送信する回数である。
また本例は、通信データの送受信周波数を、スイッチング信号の周波数の倍数に設定する。これにより、本例は、スイッチング信号と通信データとの同期が取り易く、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりに対して、通信データを送信するタイミングのずれを解消し、より精度の高い電力線通信をすることができる。
なお、本例の電力線通信装置は、バッテリ4のセル電池の電圧を検出するためのCPU101とセルコントローラ104との間の電力線通信を例に説明したが、CPU101から電力線通信を用いて、ヘッドライト等の他の補機類に対して制御指令を出す場合も利用できる。また本例は、スイッチング信号によりインバータ2を介して駆動モータ1を制御するが、他の電力負荷をスイッチング素子により制御する場合も利用できる。
なお、本例の駆動モータ1は本発明の電力負荷に相当し、CPU101及びセルコントローラ104は制御手段に相当する。また、PLC回路102及びPLC回路103は制御手段の一部としてもよく、インバータ2も制御手段の一部としてもよい。
《第2実施形態》
図4は、発明の他の実施例に係る組電池監視手段の制御手順を示すフローチャートである。本例では上述した第1実施形態に対して、スイッチング信号のデューティー比を用いて制御する点で異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであるため、その記載を援用する。
ここで、スイッチング信号のデューティー比は、図2の(a)を参照し、スイッチング信号のハイレベルの期間(τ)をスイッチング信号の周期(Ts)で除した値(τ/Ts)であって、パーセントで表す。
ステップS41において、CPU101は、セルコントローラ104にバッテリ4のセル電池の電圧を検出するための信号を送信する制御を開始する。次に、CPU101は、インバータ2に送信するスイッチング信号のデューティー比が50%を超えるか否かを、判定する(ステップS42)。
スイッチング信号のデューティー比が50%以上の場合、CPU101は、スイッチング信号の立ち上がりから所定時間(C)が経過しているか否かを判断する(ステップS43)。次に、CPU101は、当該所定期間(C)内に、スイッチング信号の周期Tsに「デューティー比/100」を乗じた値を経過したか否かを判定する(ステップS44)。これにより、CPU101は、スイッチング信号の立ち上がりから所定期間(C)内に、スイッチング信号の立ち下がりを有するか否かを判定できる。
そして、所定期間(C)内に、スイッチング信号の周期Tsに「デューティー比/100」を乗じた値を経過しない場合、CPU101は、PLC回路102を経由して、交流信号を送信し(ステップS45)、制御処理を終了する(ステップS46)。これにより、本例において、スイッチング信号のデューティー比が50%以上の時は、スイッチング信号の立ち上がりから所定時間(C)の後に、通信データを送信する。
一方、ステップS42において、デューティー比が50%未満の場合、CPU101は、スイッチング信号の立ち下がりから所定時間(C)が経過しているか否かを判断する(ステップS47)。次に、CPU101は、当該所定期間(C)内に、スイッチング信号の周期Tsに「1−デューティー比/100」を乗じた値を経過したか否かを判定する(ステップS48)。これにより、CPU101は、スイッチング信号の立ち下がりから所定期間(C)内に、スイッチング信号の立ち上がりを有するか否か判定できる。
そして、所定期間(C)内に、スイッチング信号の周期Tsに「1−デューティー比/100」を乗じた値を経過しない場合、CPU101は、PLC回路を経由して、交流信号を送信し(ステップS45)、制御処理を終了する(ステップS46)。
これにより、本例において、スイッチング信号のデューティー比が50%未満の時は、スイッチング信号の立ち下がりから所定時間(C)の後に、通信データを送信する。
上記のように、本例の電力線通信装置は、スイッチング信号の立ち上がりからスイッチング周期Tsにデューティー比を乗じた値をスイッチング信号の立ち下がりの時点とし判定することで、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりから所定期間(C)の後に通信データを送信する。これにより、ノイズを検出するセンサ等を設けず、またスイッチングの立ち下がり検出せずに、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりによるノイズを避けて電力線通信を行うことができ、電力線通信により送受信された通信データに応じて信頼性の高い制御をすることができる。
またスイッチング信号のデューティー比が50%より大きい場合、本例の電力監視装置は、スイッチング信号の立ち上がりから所定時間(C)の後に通信データを送信し、スイッチング信号のデューティー比が50%より小さい場合、本例は、スイッチング信号の立ち下がりから所定時間(C)の後に通信データを送信する。これにより、スイッチング信号のデューティー比に応じて、信号の立ち上がり又は立ち下がりによるノイズの少ない期間に通信データを送信し、インバータ2のスイッチングがフラットになる時間が長い方で通信データを送受信できるため、信頼性の高い電力線通信を実現できる。
なお、本例において、デューティー比が50%の場合は、スイッチング信号の立ち下がりから所定時間(C)の後に、CPU101は通信データを送信するが、スイッチング信号の立ち上がりから所定時間(C)の後に、通信データを送信してもよい。
また本例の電力通信装置は、デューティー比が50%を超えるか否かを判定基準としたが、スイッチング信号の周波数とデューティー比に応じて、通信データを送信するタイミングを制御してもよい。
具体的には、上記のようにスイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりにより発生するノイズの頻度及び発生の時間間隔は、スイッチング信号のデューティー比とスイッチング信号の周波数に依存する。そして、CPU101からインバータ2に送信されるスイッチング信号は、使用者によるアクセルの開度等により予め定められており、CPU101は、所定の周波数とデューティー比を選択して、スイッチング信号をインバータ2へ送信する。また、CPU101は、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりに発生するノイズ期間も所定期間(C)として設定できるため、CPU101は、選択したスイッチング信号に応じて、ノイズ発生の頻度と、発生時間を予め把握できる。これにより、本例の電力線通信手段は、例えば選択されるスイッチング信号の周波数及びデューティー比と通信データのタイミングを対応づけるテーブルをCPU101等に格納し、そのテーブルに応じて、通信データの送信するタイミングを制御することにより、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりによるノイズを避けて電力線通信を行うことができる。
なお、通信データの送信するタイミングの制御は、スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりから通信データを送信する時間を制御する、またはスイッチング信号の周波数と通信データの送受信周波数を同期させる場合は通信データの送受信周波数を制御すればよい。
1…駆動モータ
2…インバータ
3…電力線
4…バッテリ
101…CPU
102、103…PLC回路
104…セルコントローラ

Claims (14)

  1. 電力線に電気的に接続された電力負荷と、
    スイッチング信号を用いて前記電力負荷を制御し、前記電力線に通信データを送信する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記スイッチング信号の立ち上がり又は前記スイッチング信号の立ち下がりから所定時間の後に前記通信データを送信することを特徴とする
    電力線通信装置。
  2. 前記スイッチング信号が信号の立ち上がりから前記所定時間までに、信号の立ち下がりを含む場合、
    前記制御手段は、前記信号の立ち下がりから前記所定時間の後に前記通信データを送信し、
    前記スイッチング信号が信号の立ち下がりから前記所定時間までに、信号の立ち上がりを含む場合、
    前記制御手段は、前記信号の立ち上がりから前記所定時間の後に前記通信データを送信することを特徴とする
    請求項1記載の電力線通信装置。
  3. 前記スイッチング信号が信号の立ち上がりから前記所定時間までに、信号の立ち下がりを含まない場合、
    前記制御手段は、前記信号の立ち上がりから前記所定時間の後に前記通信データを送信し、
    前記スイッチング信号が信号の立ち下がりから前記所定時間までに、信号の立ち上がりを含まない場合、
    前記制御手段は、前記信号の立ち下がりから前記所定時間の後に前記通信データを送信することを特徴とする
    請求項1記載の電力線通信装置。
  4. 前記通信データが前記スイッチング信号の立ち上がりから前記所定時間までに送信される場合、
    前記制御手段は、前記スイッチング信号の立ち下がりの前に前記通信データを送信し、
    前記通信データが前記スイッチング信号の立ち下がりから前記所定時間までに送信される場合、
    前記制御手段は、前記スイッチング信号の立ち上がりの前に前記通信データを送信することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力線通信装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記スイッチング信号の立ち上がり又は前記スイッチング信号の立ち下がりから前記所定時間の間に、前記スイッチング信号が前記信号の立ち上がり又は前記信号の立ち下がりを有する否かを判定することを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力線通信装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記スイッチング信号の立ち上がりから前記スイッチング信号の周期に前記スイッチング信号のデューティー比を乗じた値の経過時点を、前記スイッチング信号の立ち上がりから直後の立ち下がりの時点として判定する
    請求項5記載の電力線通信装置。
  7. 前記制御手段は、
    前記スイッチング信号の立ち下がりから前記スイッチング信号の周期に(100%―デューティー比)を乗じた値の経過時点を、前記スイッチング信号の立ち下がりから直後の立ち上がりの時点として判定する
    請求項5記載の電力線通信装置。
  8. 前記スイッチング信号のデューティー比が50パーセントより大きい場合、
    前記制御手段は、前記スイッチング信号の立ち上がりから前記所定時間の後に前記通信データを送信し、
    前記スイッチング信号のデューティー比が50パーセントより小さい場合、
    前記制御手段は、前記スイッチング信号の立ち下がりから前記所定時間の後に前記通信データを送信することを特徴とする
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力線通信装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記スイッチング信号の周波数とデューティー比を用いて、前記通信データを送信するタイミングを制御する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力線通信装置。
  10. 前記スイッチング信号は前記通信データと同期することを特徴とする
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の電力線通信装置。
  11. 前記通信データの送受信周波数は、前記スイッチング信号の周波数の倍数であることを特徴とする
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の電力線通信装置。
  12. 前記制御手段は、デジタル信号を交流信号に変調し前記電力線に送信するPLC回路を有し、
    前記通信データは、前記交流信号に重畳し送信されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の電力線通信装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載する電力線通信装置において、
    前記電力線は、複数の電池セルを有するバッテリに接続され、
    前記制御手段は、
    前記電池セルの状態を監視するセルコントローラと、前記スイッチング信号を送信するCPUとを有し、
    前記セルコントローラと前記CPUとの間で、前記電力線を介して前記通信データの送受信が行われ、
    前記通信データは、前記電池セルの状態を示すデータを含むことを特徴とする
    電力線通信装置。
  14. 前記所定時間は、前記スイッチング信号の立ち上がり又は立ち下がりによるノイズを有している
    請求項1〜13のいずれか一項に記載の電力線通信装置。
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